2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全8件 (8件中 1-8件目)
1

この旅も四日目になり、曜日の感覚が怪しくなり、ようやく本物のバケーションらしくなってきたこの朝はマナーハウスでのおいしくボリューム満点の朝食を終えると今日のラウンド先であるトラリー・ゴルフクラブを目指したボリューム満点のアイルランドの朝食。実際のアイリッシュブレックファストは、これにプディング(デザートのプリンではなく、肉詰めのようなもの)や、ヨーグルトやフルールが出るボリューム満点なもので、これだけあれば、お昼は食べなくても大丈夫な感じだ。フルだと量が多すぎるので、パンケーキと肉類を控え目にとお願いしてこのボリュームださらに、この分量のパンがついて来るのだから本当に驚きだ。B&Bは基本的に寝る場所と朝食を提供する施設だが、夕食を提供するわけではないので、朝食が他のB&Bの差別化の要因と気合いが入るのかもしれないトラリ-ゴルフクラブはアーノルドパーマーが最初にヨーロッパで設計したコースで、その景観とレイアウトには定評がある。ただ、クラブの設立は1896年と古く、以前からあったゴルフ場に彼が手を加えたという事だろうかと、不思議に思っていたが、今回のラウンドで謎が解けたもともとは、トラリ-の市街に近いところにあったゴルフクラブを現在の場所に移転させたのが今から30年ほど前だそうだ。元あったゴルフ場はどうしたのかと聞いたら、宅地化されて家が建っているとプロショップのプロが教えてくれたこのコースがあった場所は元々は放牧地だった場所で、大地から掘り起こされた石を使って作られた、放牧地を仕分ける石垣が今度はホールを仕分ける垣として使われているこの日のラウンドはPJとジョンというこのクラブのメンバーのツーサムに混ぜでもらった。二人ともにセミリタイアした世代で20年ほど前の、ほぼ同じ時期にこのクラブのメンバーになったのだとか。週末に二人で「名誉」の5ユーロを賭けてラウンドしているのだそうだ。プレー方式はマッチでもストロークでもなくステーブルフォード。そしてポイントをビールグラスの量にになぞらえてパイントと呼んでいた。ちなみに1パイントは約570CCだ。だが、実はこれjunhiroの勝手な思い違いだった。イギリス系の英語の発音の苦手なjunhiroがポイントをパイントと聞き間違っていたのだった。「どちらにしろ、最後はパイントに変わるんだから、パイントでもポイントでもどちらでも変わらない」と大笑いになったこの日はあいにく霧雨模様でレインウェアを着てのラウンドとなった。写真も撮れないなぁと残念に思っていたが、やがて雨が上がり快適なコンディションでラウンドができた。ドライバーが校長で、ほぼ狙ったところにいき、楽しいラウンドとなった。一方で、ラフにつかまった後の処置は非常に難しいものが多く、難儀したホールがいくつかあったトラリ-のゴルフ場はガイドブック等によく載っているので注目はしていたが、その景観の素晴らしさに息を飲む事ばかりで、ラウンドの他にカメラを持ってもう1周したいと思うほどだった。 特に目を鵜ばれたのはバック9の12番と14番のグリーンが段々畑のように見える遠景と、海に映えるホールが多いことだったこの日のスタートは一人になりそうだったが、スターターに相談したら、今まさにティオフしようとしていたこの二人に声をかけてくれ、3人でのラウンドとなった次第だ。二人共が親切にレイアウトと責めどころ、避けるべきところを教えてくれたジョンはjunhiroと同じくらいの背で、さらにやせている感じだが恐ろしい飛距離を持っている。チチさんのそれを遥かにしのぐショットを連発し、一方恰幅のよいお爺さん然としたPJはjunhiroよりやや飛ばない感じだったので、彼の飛距離を参考にするとティショットが楽になったラウンド終了後はビールではなくお茶をしようと誘われて、さらにスコーンをごちそうになった。ベーグルと同じようにスコーンを真横に二つに割り、バターとジャムをたっぷり塗って食べるのだ。紅茶にはたっぷりとミルクを注ぎ、なんだかイギリスみたいだジョンが不意に問いかける、「なあjunhiro、なんでアイルランドなんだ?」「何でって言われても難しいけど、アイルランドが好きなんだよ。4年前にこの国に初めて来てノックアウトされた。それに日本と似ているところがたくさんあるんだよ。どちらも大国の外れの島国で、独自の文化を持ち、田舎に行けば、美しく景観と、親切な人々がいる。でも日本になくて、こっちにあるのは本物のリンクスコース。これって十分な理由だと思わないかい?」って、答えると満足そうにうなずいた 18ホールを終えると二人の間でステーブルフォードの成果の受け渡しが行われた。この儀式を20年も続けてきたのだろうか。ジョンは小さな体ながらチチさんのように飛ばすが、とすれば飛ばないjunhiroはさしずめPJだろうか? こうやって、ジジイになっても楽しみながらラウンドができる友がいる事を羨ましく思った。ちなみにこの日の対戦では、飛ばないPJがマネジメントの勝利を飾った二人とわかれた後にコース内にあるパーマーの銅像の写真を撮っていると、パター練習場にいた女性が「撮ってあげましょうか」と声をかけてきた。 なんとこの方、トラリ-ゴルフクラブの女性理事長なんだとか。バリーバニオンのメンバーでもあり、junhiroが既に回ったコースや、これから回るコースについていろいろと話をして盛り上がる最初にラウンドしたDoonbegについては評判が先行しているとちょっぴりライバル心ものぞいているようだ。「Doonbegはコースは悪くないけど、景色は間違いなくこちらがいいね。ただ、アメリカ人にはあの施設が受けるんじゃないかな」と話をすると彼女も「そうね、施設は負けるわね」と会話の着地点を見つけ、握手をしてわかれたさあ、ここからはjunhiroの大好きな場所、ディングルへのドライブだ。アイルランドのドライブは最高に楽しい。このドライブと景色については別の日記で紹介する事にしよう
Oct 30, 2011
コメント(16)

バリーバニオンにはOldコースとCashenと呼ばれる新しいコースがある。前回の訪問ではOld Courseのみのラウンドだったが、今回は初めてCashenを回れることになっていて、ドキドキしていた。こちらのコースはロバート・トレント・ジョーンズ・シニアによってデザインされ、1982年に開場した比較的新しいコースだOldコースでのラウンドを11時過ぎに終えると、1時間後のスタートに備え、食堂でBLTサンドイッチとアイスティーをいただいた。その間に、フェースブックでも写真をアップし、進行を簡単に伝えると、日本からだけでなく、アメリカのカメちゃんからもコメントをいただいた。リアルタイムでやり取りができるのがソーシャルネットワークの良いところだ。特に一人でいる身には、そうした繋がりが心強い食事を終え、プロショップで雑談をしていると、ショップの人がしきりにカートでのラウンドを勧める。曰く、「お前は既に18ホールを終えて疲れている。さらに、これからCashenをラウンドしようとしている。Cashenは、ホール間が長いだけでなく、Old Courseなんて殆ど真っ平らに感じるくらいアップダウンがあるんだぞ。悪い事を言わないからカートにしておけ」と。実のところ、キャディに担いでもらえればOKと思っていたがキャディが出払っておらず、しかも一人でのプレーなのでルーティングにも不安があり結局カートを借りる事になった。ちょっとした、罪悪感のようなものもあったのだけれど、、、カートの鍵を渡す時に「カートを横転させたり、カートから落ちないように気をつけろよ」と言われたが、その事情をわずか数ホールにして理解した。カートの誘導路に沿って行くと、どう考えても上りきれないと思う坂や、絶対に傾斜に対して垂直でないと体を支えきれない下り坂があちこちに出現する。日本ではこの状態でゴルファーに運転させる事はあり得ないと感じたまたプロショップで言われたとおり、ホール間が長い事もそうだが、コースのルーティングがわかりにくく、これを担ぎで歩いていたら迷う事間違いなかったと思う。次回はぜひキャディを雇ってまわりたい。あるいはルーティングはある程度、理解したので担ぎだろうか。手引きもこれだけアップダウンが多いとかえって負担になりそうだCashenの印象はアップダウンが多い事の裏返しでもあるが、ホールを見渡す美しい景観が多く、写真を撮りたくなるポイントがたくさあった。一人で球を追いながら、こんなところを「ら、」の仲間と回ったらさぞかし楽しいだろうなぁと想像した。でも、4人のパーティは重そう(進行が)なので、3人が良いかな、などとあらぬ事を考えていたコースは16番、17番と美しい海沿いを行く。雨の気配もなく、後ろから追いかけてくる人もない。前には一人、手引きカートで回る人がいるが、お互いに着かず離れずのペースを保って、瞬間瞬間のホールを独り占めして楽しんでいた18番は海側からクラブハウスがある内陸に向かって戻るレイアウトで、ダラダラと上って行く。そして、最後のアプローチショットは急勾配の崖を打ち上げてグリーンに乗せ、バリーバニオンの36ホールでのプレーを終えたプレーを終え、クラブを積み終えるとカートの鍵をプロショップに戻し、グッズを見て回る。カートを仕切りに勧めた兄ちゃんがウィンクしながら「カートがあって良かっただろ」と笑って話しかけてきた。そこへ、ここのメンバーだと言う70見当くらいの男性が会話に入ってきた。日本から来たというと、地震・津波の被害の復旧・復興と、放射能の状況について話を切り出してきた。今回の旅行中、様々なゴルフ場でjunhiroが日本人とわかるとこの質問を受けたが、世界の人に与えた衝撃がいかに大きかったか、そして日本を心配してくれているかがわかるOldとCashenの両コースを終えた印象は、どちらもとても味のあるコースで、もしまた来る機会があれば必ず両方を回れるようにスケジュールの算段をするだろうさて、今回のバリーバニオンでも、前回と同様にCashenコースの脇に建つThe 19th Lodgeに泊まった。ここはトムワトソンがバリーバニオン訪れる時に定宿らしい。ここのおかみさんのメアリーは本当に良い人で、色々なお願いを嫌な顔ひとつせずにせっせとこなしてくれる。昨晩も、洗濯物がたまってきたので、そろそろ洗いたいと思って洗濯機を貸してくれるようにお願いしたがゲスト用のものは残念ながらないとのこと。でも「預けてくれれば、町中のクリーニング屋さんに持っていって、ラウンド中に引き取ってあげる」というラウンドを終えピックアップに戻ると、クリーニング屋さんに催促の電話を何度かしてくれたものの、まだ仕上がっていないのだとか。「ちょっとロビーで待っていて」と言い残し、町まで車を飛ばして洗濯物のピックアップに出てくれた。そして、マージンを一切乗せずに、原価で良いという。もちろん少しの心付けを渡したメアリーがピックアップに出ている間、ロビーでモスクワに住んでいるという石油業界に勤めるアメリカ人としばし歓談。同じ会社に勤めるアメリカ人でソウルに住む同僚と、ニュージーランド人でオランダに住む同僚の3人で、しばしの休日をリンクスで楽しんでいるのだとか。この週明けにはロンドンで会議との事。エネルギー業界は人の動きもとてもダイナミックなようだふたりでバリーバニオンのことや、他のコースのことを情報交換する。リンクスに来るとハードコアなリンクスゴルファーがたくさんいて、様々な情報交換ができるのが楽しみの一つだ。あそこは行っておくべきだとか、評判ほどではなかったなどという話がすぐに始まる彼との談笑を終えると、次の目的地であるトラリーに向かうも、泊まるロッジがみつからず難儀する。レンタカーに搭載されているナビが最短距離をベースに狭い道を案内するので街道沿いのロッジが見つからなかったのだ。あたりが暗くなり、不安が増す頃に、ようやく宿にたどり着いた。明日はパーマーがヨーロッパで最初にデザインし、そのレイアウトと景観の両方から高い評価を得ているTralee Golf Clubでのラウンドだ!
Oct 27, 2011
コメント(8)

アイルランドでのラウンド2日目は、バリーバニオンゴルフコース一番ホールをティオフする時に誰もがびっくりするのはゴルフ場の中にお墓がある事だろう。こすったスライスだとこのお墓を直撃する事になるバリーバニオンはアイルランドにある数あるゴルフ場の中でも、世界的な評価が最も高いコースの一つだ。 米ゴルフマガジン社の世界のゴルフコースのランキングで17位となっている。 世界には32、000以上のゴルフ場があると言われているが、その中の17位だそんなゴルフ場にも悩みがあるようだ。 アイルランドは他のヨーロッパ諸国と同じく景気の低迷に苦しんでいて、ゴルフ場も少しでもお客さんを呼びたい事情がある。夏場は世界中から、特にアメリカから多くのゴルファーも集まるが、10月ともなれば閑古鳥が鳴き、料金を下げてお客を勧誘しているのが実情。それはバリーバニオンも変わりなく、ピーク時と比べると、料金はほぼ半額。さらに、Old Courseを回るとCashen Courseもタダで回れるというオファー付き。なんだか、ショップチャンネルの宣伝みたいだタダで回れるっていうと、なんだかショボいコースみたいだけど、実際はロバート・トレント・ジョーンズSr.、そう日本でも多くのコースを設計しているジョーンズJrのお父さんが設計した素晴らしい評価を得ているコースだこの日のラウンドでは、NY州はバッファローから来たワインビジネスを営むTimとのラウンド。 一人でのラウンドを覚悟したが、彼もバディを探していたらしく二人でラウンドすることに。 ハンディキャップ12で、長身のナイスガイ。 4人の子供がいて、3人がカレッジ、下の娘は13才で金がかかる年頃だよとこぼしていた本当は8月にアイルランドに来る予定だったが、仕事の都合で止むなくキャンセルしたとの事。ただし、そのチケットが払い戻しできなかったので、失効する前に今回訪れたのだとか。母と二人の旅行で、彼女はキラニーのホテルでのんびりしているのだとかゴルフ場に連絡したところ、朝早くに一人でティオフするヤツがいるので、そいつと一緒に回ったら良いとの情報を得て、朝早くにホテルを出てやってきたのだという。一緒にラウンドしてくれるバディがいるのはありがたい!ティムはバリーバニオンの他にもjunhiroがラウンドする予定のOld Headを回ったとの事。感想を聞くと、霧が酷くて何も見えなかったのだとか。ラウンドの翌日は時間がなくプレーができなかったが、スタッフがカートでコースを回ってくれてコースの素晴らしさを確認できた他の事。Junhiroが回る時にはぜひ見通しがきく状態でラウンドしたいものだjunhiroについてくれたキャディのフィリップは24才の巨漢で、縦もデカければ横もでかい。もちろんバリーバニオンのメンバーでハンディキャップは11だとか。ドライバーはまともに当たれば320Yほど飛ぶそうで、このコースではドライバーはいらないのだとかTimがあるホールで彼に打たせるとボールは雲に吸い込まれてあっという間に見えなくなってしまった。それでも当たりがイマイチだったのでTimが300Yオーバーは認められないなぁ、まあ299Yかなと皆の笑いを誘った2ホールほど消化すると、強めの霧雨が降り始めてあわててレインウェアを着た。この写真のように、局所的に雨が強く降っている場所があるのがわかる。この旅のために新しいレインウェアを購入したが、やはり新しいものは撥水もよく快適だ。ちなみに予報では雨ではなかったが、一日に四季があるこの土地では甘んじて受け入れるしかない4年前のラウンドでは特にフロント9でドキドキ、フワフワした感じでラウンドしてしまった後悔があったが、今回のラウンドでは落ち着いてラウンドできたように思う。特にフロント9では8番まで6オーバーで来ていたので期待したが、最後の9番でダブルパーの8点で万事休すバック9では疲れが出てきたのかダフりが増えて、精彩を欠くショットが増え50点となり、都合96点だった。 それでも前回からは8打改善したので、次に回る機会があれば80台か?4年前にラウンドした時と比べると飛距離が落ちている事に改めて気づくが、ドライバーが思ったよりも振れて楽しいラウンドとなったトップスタートでサクサクと3時間でラウンドを終えた。まだ時間も早かったので、TimにOld Courseを回ると、Robert Trent Jones Sr.が設計したCashen Courseが無料で回れるので一緒に回ろうと誘ったが、母が待つホテルに戻らないといけないとのことで固い握手をして分かれた15番のパー3はつい写真を撮りたくなる。 行く道がアスファルトではなく土であることがなんだかホッとする
Oct 25, 2011
コメント(14)

Doonbegは2002年にオープンしたコースで、今回のラウンド予定の中では最も新しいコースだこの土地にはもともと19世紀末にLahinchのゴルフ場が出来る予定だったそうだ。しかし、Lahinchの村から遠いため、より村に近い今の場所に、トムモリス翁を迎えてゴルフ場を設計してもらったのだという。だから、DoonbegはLahinchよりも良い「素材」の上に出来たゴルフ場なのだとキャディのミレが教えてくれたキャディのミレはMr.ビーンに似た長身で、ハンディキャップ4のゴルファー。週に2-3回はラウンドをしているという。 また息子もゴルフがうまく、高校を卒業したので、向こう1年はゴルフに専念して今後の進路を決めるのだとかDoonbegは純粋なゴルフ場というよりはリゾート的な性格を帯びており、ゴルフ場の他、宿泊施設やスパなどの施設が寿実している練習場でもご覧のとおり、ボールがこのコースのロゴのようにご丁寧に並べてある念の入れようだ朝方は少々寒かったが、日が昇るに連れて気温も上がり素晴らしい日和の中でのアイルランドでのゴルフツアーのスタートとなったこのコースの設計はホワイトシャークこと、グレッグノーマンによるものだ。コースにある砂山(もちろん草は生えている)は、二つを除いて全て自然のものであり、皮肉な事にその二つの砂山が出来たことで、元々この土地の所有者とその娘の家からは海が見えなくなったのだとかノーマンの当初のデザインがコンディションが厳しすぎて、ラフを刈り少し優しいセッティングにしたそうだ。ただ、グレッグとの間には相当の喧々諤々があったらしいこの日のラウンドはキャディのミレとjunhiroの二人だけ。 前の組に追いつくとパスをさせてもらいながら、サクサクと進んでいくずっと、ボールをなくさずに進んでいたが10番ホールの残り100Yのショットでフックさせラフに入れ、ボールを失ったこの日のグリーンが相当に重かったのは残念なところ。 過去のリンクスの経験からも特に早いグリーンに出会った経験がないが、これはリンクス全体に共通するのかどうか、この後のラウンドでみてみることにしようこのゴルフ場に全部でいくつのスプリンクラーヘッドがあるかは知らないが、ひとつだけ、とあるホールのとある場所に"No Chance"と書いたスプリンクラーヘッドがある。ロケーション的にはピンまでまだ280ヤードほど残っている場所で、「ここから狙うのは無謀だ」ということらしい。ラウンドする機会に恵まれたら、ぜひ探してみて欲しい天気がめまぐるしく変わるのがリンクスの常だが、この日は比較的安定して、穏やかな一日だった。 空にはこんなうろこ雲が広がっていた。 それでも、数ホール進んで空を見上げれば、また別の雲になっているので、やっぱり天気は変わりやすいのだろう背丈を優に超えるバンカーで二回つかまったが、両方とも一発で出せたのは嬉しかったバンカーからの脱出が出来たてホッとした後に、ミレがもう一度ボールを置いて「これで打ってみろ」とパターを差し出した。 パッティングをするように打つのではなく、ショットをするようにカツンと当てるのだと言う。試してみるとボールはスルスルと砂の上を進み、壁に跳ね上げられながら斜面を登りきってグリーンを進んだ。この技が使えるのはグリーンの奥のピンの時だけだと言われた。 junhiroのボールの後が彼がバンカーをならした先にも点々と着いている青空も良いけれど、リンクスに似合うのはやはりこんな鉛色の空の色ではないだろうかバック9ではやや渋滞があった。 15番ホールでは、途中で追い越した夫婦と女性キャディの組に追い着かれてしまったので、「一緒に回りましょう」と声をかけると相手も快諾し、最後の4ホールを一緒に回る事に。 二人はフィラデルフィアから来た夫婦で、法律事務所で働くリチャードと奥さんだった。 いろいろと話してみれば、彼が通った法科大学院とjunhiroが通った経営大学院は同じ学校とのことで、なんとこんな所で同窓生に出会った。非常に気持ちの良い感じの夫妻で、ラウンド後に向こうから名刺をくれた。「法律相談の予定はないよ」と笑って答えると、「フィラデルフィアに来る機会があれば、ぜひ寄ってくれ」と言って名刺をくれた。 もちろん東京に来る機会があればと行ってjunhiroの名刺も渡した100Yもない短いパー3で、先行の組の上がりを待つ。グリーンに乗せなければ、右は崖下、左はラフで結果はラフに。上手く寄せたが短いパットを外してしまいボギーにしてしまった1番ホールで背にしたクラブハウス兼ホテルを目指してFinishing Hallを進むこの日は酷いドライバーが一発だけあったが、おおむね振り切れて、うまくランが使え、満足度の高いラウンドとなった。またタイト910Hのユーティリティは大活躍で、これがなければたぶん3打は余計に打っていたと思われるラ ウンドを終えると次の目的地、バリーバニオンを目指してのドライブ。 レンタカーであてがわれたのはルノーのフルエンスと言う4ドアのセダンだった。これからの10日間、よろしく頼むよ!バリーバニオンまでの道は4年前に通った道なので不安は少ない。この辺りは人の指の形のようにいくつもの半島が突き出していて、次の目的地に向かうためには指の付け根まで走らなければならないのだが、ラヒンチやドゥーンベグとバリーバニオンの間にはカーフェリーが指の中ほど同士を結んでいて、時間を節約する事ができる。 フェリー乗り場ではちょうどフェリーが出てしまったばかりなのか、列の先頭から4台目でしばらく待つ事になった対岸からは見覚えのある道を行き、バリーバニオンの中心部を通り抜けると今夜の宿泊先であるThe 19th Lodgeへ到着した。おかみさんのメアリーと4年ぶりに再会。顔は覚えていなかったようだが、junhiroの名前を宿帳に書いていると「ああ、この綴りを覚えているわ。 戻ってきてくれてありがとう」と言ってくれたさあ、明日は一日で36ホールの長丁場だ、大変そうだが楽しみだ!
Oct 23, 2011
コメント(14)
明日のOld Head でのラウンドに備えてアイルランド南部のキンセールという港町を訪れています日記をチャッチャと上げたいのですが、その日のいろいろをメモしたり、写真を整理したりすると結構忙しく一日が終わってしまいます。 日記を上げ始めるのは日本に帰ってからになるかもしれませんさて、無事にこちらで生きていますよという事をお知らせする意味で簡単にハイライトで、このたびをご紹介すると、、、Day 1 - シャノン空港に降り立って、レンタカーで空港近くのホテルへ移動しバタンキューDay 2 - グレッグノーマンがデザインしたDoonbegというリンクスゴルフ場でラウンドDay 3 - BallybunionのOld CourseとCashenと呼ばれるニューコースの36ホールを一日で回りましたDay 4 - Traleeでのラウンド。 パーマーのヨーロッパ最初のコースで素晴らしい景観とレイアウトを堪能Day 5 - Dingle Golf Clubはヨーロッパで最も西にあるゴルフ場でのラウンドを楽しみましたDay 6 - Dooksという1889年にできたコースを回ったのですが、天候の悪さに9ホールでギブアップしましたDay 7 - 今日はWatervilleという夏坂健さんの著作でも紹介されているゴルフ場を回ってきました。 とても素晴らしいコースでしたDay 8 - 明日はWatervilleとならんで、今回の旅でとても楽しみにしていたOld Headというゴルフ場でのラウンドですDay 9 - 今回の旅の中で唯一のパークランド(非リンクス)でのラウンドは Mount Julietというニクラウスがデザインしたコースです。 こちらも楽しみ!Day 10 - The European ClubでのラウンドDay 11 - ダブリンからフランクフルトを経由して、日曜日の朝に帰国する予定です大きなトラブルもなく、日々元気に過ごしておりますのでご心配なく♪
Oct 18, 2011
コメント(16)
4年前にラウンドしたアイルランドのリンクスが忘れられず、リンクスをラウンドしたいとおもう気持ちは募るばかり。 明くる2008年にはペブルビーチやスパニッシュベイというアイルランドやスコットランドとは趣の変わるリンクスをラウンドし、その2009年には夏泊をラウンド、そして2010年はアメリカである事を疑いたくなるバンドンデューンズをまわり、そのすばらしいコースとOld Macdonaldの底知れぬポテンシャルを目の当たりにし感動したそして2011年の秋、ロンドン経由でアイルランドに向かう飛行機に乗っている。 旅の目的は至って単純だ。 アイルランドのリンクスコースを転々としながら毎日ゴルフをし、次の目的地を目指してドライブをし、景色を愛で、目的地のパブで少しのギネスを味わい、B&Bで眠りにつく。 同じ場所にとどまる事なくゴルフ場を次から次へと移動する旅が10日ほど続く旅の途中では酷いゴルフを嘆き、冷たい雨に濡れネズミになり、移動に辟易とし、道に迷って焦り、なぜこんな苦しい思いをするのかと自分の決断を責めこともあるかもしれない。この旅には同行する友もないただし、ゴルフクラブとスーツケース、レンタカー、アップルのMacBookAirとiPod Touchが旅の友だjunhiroの目は若い頃からアメリカに向いていたと思う。 アメリカの会社に勤め続けているのももちろんそうだが、音楽にしても文化にしても遥か東の彼方を見てきた気がする。 自由で広い空と大地に憧れてきたのだろうか。 それが、年を重ね少しずつヨーロッパへの興味が増していくから不思議だ。 初めて訪れた真冬のウィーンでは寒さに凍えながらもハプスブルグ家の強大な富と権力に目を丸くし、2度目の渡欧ではアムステルダムの落ち着いた町並みと、南西アイルランドの美しい自然と本物のリンクスランドに魅せられ、3度目は都市でありながらも色々な顔を見せるロンドンに惹かれ、コッツウォルズの田舎の景色に自然と心が馴染んだ今回の旅はカミさんや子供たちを自宅に置き去りにしての一人旅で、母を亡くしてまだ半年も絶っておらず悲しみに沈んだままの彼女に難しい年頃のチビスケ1号や、サッカーばかりで甘えん坊の2号を置いていく事にとても罪の意識を感じているなぜそんな環境の中でこの旅に出たのか。 それを説明する事は難しいが、おそらくは自分の中にやがて訪れる死を意識したのではないだろうか。 3月の震災では日本中、いや世界中が悲しみに暮れ、同時に自分も超高層ビルの中で逃げるに任せない状態に陥った。 ああ、自分はこんな風に死んでいくのかもしれないと思った瞬間だった。 自分の死を覚悟することは、もっと若くてバイクに乗っていた頃に感じた事はあったが、久しく味わっていなかった感触だったそして5月には義母を見送った。 義父が亡くなってから11年を一人で生き抜いた強い義母だった。 身近な死と、衝撃的な出来事から逃げ出したい、あるいは心をリセットしたいと思ったのだろうかあるいはやがて来る自身の死の前にミッションを実行したいと考えたのだろうか。 実のところ自分にもわからないが、何かが自分をリンクスランドへと駆り立てたのだそこで自分が何を見、何を感じるのか。 それが今後の自分にどのような影響を及ぼすのかはわからない 機中ではキャビンの照明が落ち、周りは静かな眠りに落ちている。 僕はこの先に待ち受けている旅の日々と必死に対峙しようと心を張っている。 素晴らしい出会いとの期待がいっぱいだが、同時にどことない怖さも感じているのだ
Oct 12, 2011
コメント(14)
連休明けに一日働けば、いよいよリンクスツアーです今日は荷物をまとめて、スーツケースとキャディバッグを宅配業者に預けました行程を決定した後は、持っていくものをリストアップしたり、天候にあわせて服を考え、着回しの案を練る。 ちなみにこの季節のアイルランド南部は5°から15°くらいと、関東と比べると5°以上寒い感じですまた不意な雨も多いようですので、古くなって防水が怪しいレインウェアも新しいものを購入。 普段のベースボールキャップではなく、ちょっとリンクスに似合いそうな帽子も準備この他、カメラやPC、携帯は電源やメディアを含めて準備が必要。 2週間近く、独りの時間が続くので本も持っていこう。 PCも無粋で重いものはいやなので、マックの薄くて軽いPCを購入さらにスーツケースも最近のものは非常に軽いので、これを機に買い替え。 と、結構な買い物をしてスッキリしましたところで、今回のラウンドでは必ずしもキャディがいるわけではありません。 担ぎや手引きの可能性が高いし、荷物が重ければそれだけ移動の負担にもなるので、なるべく総重量を減らしたい。 そこで、クラブの本数をしぼる事にしました思い切って5本くらいにしちゃう?とすると。3W、4UT、7I、AWにPTの5本? いや、さすがにこれは厳しいなぁ7本だとすると、3W、3U、5I、8I、PW、SW、PTあたりでしょうか?で、結局持っていく事にしたのはこちらの9本1W、4W、4UT、5I、7I、9I、PW、SWにPTこのセッティングだといつも以上にクラブ間の距離が開くことになるので、スリークオーターにハーフショットが多く必要になるでしょうまた、強風下でのラウンドになりそうなので、APもいつも以上に転がしを利用し、ウェッジや9Iだけでなく、5IとかUTでの転がしのアプローチなんてのも必要になりそうですところで、普段はなんの疑問もなく14本のクラブがキャディバッグに入っているわけですが、ものの見方がちょっと変われば心境も大きく変わるから面白い。 14本を基準に9本と見れば、「9本しか」ですが、ひとたび5本の覚悟を決めた上で9本にしてみると「9本も」になるから不思議ですで、持っていく事を決めた「9本ものクラブ」を持ってにレンジに行ってきました。 出張やら、家の用事やらがあってレンジは3週間ぶりでしたが、思いのほか出球がよく、特に気持ちよかったのはタイト910Hの21°のユーティリティやっぱり気持ちよく当たると練習は楽しい♪さて、明日は家族サービス、明後日は仕事を片付けて、行ってきま~す♪
Oct 9, 2011
コメント(24)

先週半ばにシンガポールより帰国し、忙しい毎日を送っていますそうそう、11月頃に「ら、」のみなさんでどこかでラウンドなんて書いたのはよいものの、自身のスケジュールに忙殺されてとても企画ができる状況ではなくなってしまいました申し訳ありませんが、ひとまず企画は封印とさせてください さて、シンガポールでF1の流し撮りに挑戦。 本当はフェラーリをちゃんと撮りたかったのですが、なぜか何枚チャレンジしても失敗の連続でしたこちらの写真の方が少しスピード感があるかもしれませんちなみにこの日、junhiroの席の隣にはアフリカから来たという電気エンジニアとその奥様が隣に座っていました。 なんでもマレーシアに旅行に来ていて、シンガポールでF1が開催されると聞きつけて飛んできたとの事。 アフリカの電気エンジニアがそんなにお金を持っているなんて、地球上の富の分配の仕組みが大きく変わりつつあることを肌で感じましたレースはレッドブルのベッテルが危なげなく優勝。 カムイはあまり良い所がなく、14番手でフィニッシュでした。 フィニッシュ直後はご覧のように花火があがり、そしてメインステージにはLinkin Parkが登場し、零時過ぎまでライブが続きました週が空け、会社の同僚たちとチームビルディングとして美術館を訪れました。 3本のビルの左下にある蓮の花のような風変りな建物がそれです。 蓮の花と10本の指をイメージしているのだとかシュルレアリズムの巨匠ダリと、ポスト印象派のゴッホの特別展示を行っていました。 ご覧のオブジェはダリの世界を表現したものです。 一方のゴッホの展示は特徴的でした。 実のところ、彼の作品は一枚も飾ってありません。 では何が展示してあるのか?壁に多くの凹凸がある天井の高い大広間のようなスペースのその全ての壁面の天辺から床まで、プロジェクターで彼の絵を投影し、音楽や効果音と合わせて絵が切り替わっていくのです。 彼の絵の中に吸い込まれていくような感覚がして中々に面白かったですまた、別の日には前々職のシンガポールのスタッフが集まってくれて、一緒に夕食をいただきました。 現在もその会社に残っているのは1名のみで、他の皆はリストラで別の会社に移ってしまったそうです。 それでも、景気の良いシンガポールではそれぞれが平穏な生活を送っているようで安心しました。帰国後は、最近のデフォルトメンバーでノーザンの早朝スルーを楽しんだり(高い会費を徴収されました!)、子供のサッカーの付き合い、そして昨日の日曜は都内に叔父のお見舞いにいきがてら、久しぶりにカミさんと二人で都内をほんのちょっとだけ散策して帰りましたさあ、今週を乗り切れば、3連休、そしてその先にはゴルフトリップが待っていますので頑張らなくっちゃ!
Oct 3, 2011
コメント(8)
全8件 (8件中 1-8件目)
1