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とある男声合唱団のHP、演奏会のステージ案内に・・・ 男らしく凛々しい声による酒にまつわる男声合唱メドレー なんてことが載っている。 で、ここで言う「男らしい声」って何? 例えば、オペラのアリアなど一人で歌う場合、バリトン歌手が太い声で高音のAあたりを歌うことは、それなりに格好良いとは言えるし、感じ方によっては「男らしい」と言えるかもしれない。 しかしながら、「男声合唱」は、男声だけで2オクターブくらいの音域の内での密集和音で歌う合唱であると言える。従って外声はけっこう極限的な声を長いフレーズにわたって要求されることが多い・・・ 従って、そんな連続する高音域をバリトン歌手のような歌い方で歌えばどうなるか・・・もう、想像するだけで明らかで、ハモリもしなければ、ただやかましいだけの合唱に成り下がると思われる。 40年くらい前の日本、大学グリーの男声合唱(もちろん、一流のところは当時からそんな演奏はしていなかったと思われるが)は、音圧を重視し「がなる」演奏が主流だった。しかしながら、現在は柔らかいハーモニーを奏でる演奏が主体であると思われる。そこに必要となるトップテナーの理想的な声とは、「軽く、柔らかく、上に抜く、どこまでも上に登っていくような高音、キラキラ感とそんな響き」であり、ある意味中性的とも言えるかもしれない。 いずれにしても、そのような「男らしい声」をトップテナーに要求するのであれば、そんな指揮者のもとで歌うことなど決してできない。
2015.02.28
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先週の土曜日、広友会練習は、「尾崎喜八の詩から」、3曲目「春愁」初練習だった。 曲は以下(広友会ではありませんが・・・) https://www.youtube.com/watch?v=vzEa-5O8fPA ソロのオーディションはまだなので、ソロなしでバックのハミングや合唱部分の練習だった・・・ 最初、40分は各パートに分かれてパート練習で音取りを行い、その後全体練習・・・ソロの部分は、ハミングなのだが、このハミングが非常に美しい・・・多田作品のなかでも秀逸なのではないだろうか? そして、最後はソロが最初に歌ったメロディを繰り返し合唱で歌う・・・これも指揮者の指導に従って、だんだん色がついてきて良い感じになってくる・・・ああ、良い曲・・・ それにしても、今年の定演レバ、先生のロマン派、千原作品「明日に続く道」、そして村松氏の「尾崎喜八・・・」なかなか聴かせどころ満載といった感じで非常に良い・・・そしてトップの軽く柔らかい、そしてどこまでも登っていくような高音は、現在絶好調・・・初練習でこの感じは、これからが非常に楽しみ・・・頑張らなければ・・・
2015.02.26
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今日は、以前、広友会でお世話になったヴォイトレの方がオンステする、藤井先生が指導する一般女声合唱団のジョイントコンサートを聴きに渋谷へ行ってきた。 このコンサートのテーマは、「中田喜直その合唱世界」で、中田喜直の曲を集めたステージだった。普段、あまり女声合唱には縁がないのだが、さすがに藤井先生の企画でとても素敵な演奏会だった。 まず各合唱団単独のステージが3っつ 1ステージは、 ・春の仏 ・心の窓に灯火を ・霧と話した の3曲で、曲名では分からなかったのだが、聞いてみると今までどこかで聞いたことのあるようなメロディだった。ここの合唱団は、20人弱で特に強烈な声の持ち主はいない。藤井先生の発声メソッドである息による声帯浮遊をしっかり実践しており、息の音もけっこう聞こえるのだが、その息にのった綺麗なハーモニーを音量は若干不足するなかでも奏でていて、とても良かった。 2ステージは ・女声合唱組曲「みえないものを」 この曲は、初期の作品で私は初めて聞いたのだが、1ステージより少し技巧的で難易度が高いように感じた。ここの合唱団は23人で同じ発声メソッドなのだろうが、息が声にしっかりあたってはっきりした音になっていた。飛び出した声もなく、まとまった安定した演奏で、音量も十分な良い演奏だったと感じた。 3ステージは ・女声合唱組曲「雪の日に来る人」 この曲は、晩年の曲で、この曲も初めて聞いた。ここは、前の2団体と異なりソプラノがけっこう個性的・・・最初は少し耳についたのだが演奏が続くにつれ収まってきた感じ・・・ここにヴォイトレの方がメゾで参加されていた。本来、彼女の声域はアルトのはずなのだが、おそらくあの個性的なソプラノをつなぐ役割でメゾに配置されていたのだろうと勝手に想像したのだが・・・で、その効果もありなかなか印象的な良い演奏だと思った。 このように個性的な各合唱団を、その合唱団にあった方向でしっかりまとめ素敵なステージを作り上げる・・・さすがは藤井先生といったところか・・・ 合同ステージ 「四季のいろどり」というテーマで ・早春賦 ・夏の思い出 ・ちいさい秋みつけた ・雪のふるまちを と誰でも知っている中田作品の名曲・・・曲自体の難易度は低いのだろうが、しっかり声も出ており良い意味で「大人の女性の演奏」という感じ・・・アンコールの2曲は知らない曲だったのだが、これもとても良い曲で、けっこう感動的な演奏会で非常に満足させて頂いた。
2015.02.22
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私が発声を実際に指導するわけではないのだが、最近、発声の指導を全体で行う様子を録音で聞いたり、実際にやってみたりして感じるのだが・・・ 例えば、どこら辺が難しいのかと言うと、言葉による指導は全てイメージでしかないこと・・・「声帯に力を入れないで!」と言われたとしましょうか、あなたは、実際に「声帯に力を入れる」なんてことができますか?どうやったら声帯に力を入れることができるのか?脳からの直接的な指示で声帯をコントロールすることなどできない。強く高い声を無理やり出せと脳が指示したとき、今までの経験から身体のいろいろな機能を総合的に使って、いわゆる「声帯に力の入った」状態ができるということ・・・ ボールを投げるように、見本を見てそれを真似することは出来るが、このように歌え・・・と言われたとき、その耳で聞いた音をこれも同じように今までの経験から思い起こし、身体のいろいろな部分を使って真似する・・・総合的な経験によるイメージが必要ということだと思う。 先生は、求める声を引き出そうとするとき、「平べったい声ではなく、深すぎる声でもなく、このフレーズにあった声を自分で考えて出してください」と個人に考えさせるように指導する。それは、一人一人声を出すプロセスやイメージが違うためで、良い音の最大公約数を引き出す方法なのだろうと思う。 それを経験の浅い指導者は、あくまで自分のイメージを押し付けてくる・・・そのイメージは歌う側との共有はなされていないので、この方法で求める声を引き出すのはおそらく難しいだろう。 要は、「ボールを投げる」といったシンプルな動作とは違って「歌を歌う」という行動は、かなり複雑な動きということではないだろうか? そして、発声は一人一人違う、抱えている問題点や目指している声もそれぞれ異なっている。その中から最大公約数を導き出すには、先生のやっているように歌い手に考えさせるというプロセスが必要なのではないだろうか・・・経験の浅い指導者が陥りがちな「自分ができるから同じイメージで歌えばできる」なんて考えは、奢り以外の何者でもないし、そんな人は前に立って指導すべきでないと考える。何故か、それは歌い手の発声を壊す可能性があるから・・・
2015.02.21
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先週の日曜日、ある男声合唱団の演奏会を聴きに行った。やはりここの合唱団も広友会同様で高齢化していたのだが、得意(だと思われる)タダタケは、けっこう難曲にもかかわらず大きな破綻もなくしっかりハモっていたように聴こえた。 しかしながら、やはり声の響きが客席までしっかり届かない・・・ステージと客席の間の壁を越えることができない。一人一人でもそうなのだが、合唱でも客席の奥の方まで伸びていき綺麗に響く音が観客の心に響く音楽となるのではないだろうか? ここの違いは何なのだろう?基本的には発声と楽器の構造(声の場合は、人間の身体ということになるのだが)の差ということは言えるのだが・・・ ここでいう「届く声」というのは、単なる「声量」ではなく、例えばppでも客席の一番奥の人の耳元で聞こえる声ということ・・・そしてffでは、ホールを響かせることができる声・・・これはおそらく両立するものだと思う。すなはち、ppができればffもできるのではないだろうか・・・ 現象や結果として「届く声」は、上記のようなことなのだが、このような特徴を持つ声の成分はどうなっているのだろうか・・・ネットでいろいろ調べると「倍音」を多く含む声ということが書いてあるのだが、ではなぜ、倍音成分を多く持つと声が伸びていくのだろう・・・いろいろ疑問があるのだが、時間があるときに勉強したいと思う・・・ いずれにしても、自分の声は自分がいろいろ試した声の出し方で、もっとも良い響きを得る出し方を聞き分け、その発声を固定させる必要があるのだと思う。ヴォイトレのような専門家にアドヴァイスを求めるのも大切なこと・・・そして、発声についていろいろ言う人もいるだろうが、信用する、しないは自己責任・・・いくら良い楽器を持っていても、演奏ができなければ宝の持ち腐れになる・・・そして、いろいろ言う人は、決して責任などとってはくれないし、損害賠償を求めることもできない・・・ 自分の声でもなかなかコントロールするのは難しいのに、素人が決して他人の発声について言及すべきではないと思うし、私はそんなことをしようとは思わない。
2015.02.18
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今年、広友会定演レパのひとつはロマン派のステージ・・・指揮はもちろん先生で歌う作曲家は、シューベルト、メンデルスゾーン、ロッシーニ、リスト・・・そうそうたるメンバーで、曲もすべて素晴らしい曲ばかり・・・ロマン派は数年前、同じようにシューベルトやモーツァルト、シュトラウスなどの曲を歌ったのだが、その時の私は、精神的不調の真っ最中でなんかドイツ語が難しいなあとか、イマイチぴんと来ていなかったのだが、今回は違う・・・先生の練習は、まだ2回でやっと全曲練習が一回終わったばかりなのだが、すでにほとんどの曲が通し練習に入っている。もう歌っていて楽しくて仕方がない・・・ そして、さらにトウキョウ・カンタートの公募混声合唱団で歌うのは、シューベルト・・・もちろん、歌う曲がシューベルトで指揮者がシューベルトの母国オーストリアということで応募したのだが・・・そして、注文していた楽譜が届き、ユーチューブにあるその演奏を楽譜を見ながら聴くと・・・いやいや、この曲も本当に素晴らしい・・・カンタートのクロージングコンサートのトリを飾るのに相応しい名曲と言えるのではないだろうか・・・ 広友会の定演レパのシューベルトの曲もそうなのだが、もう、すべてが計算され尽くしたような曲の組立、合唱だけでなくピアノの美しさ・・・もうたまらないって感じ・・・ロマン派の中でも、歌曲の王と言われているシューベルトなのだが、日本人の中では、モーツァルトやベートーヴェンなどと比較して若干地味な印象を受けるのだか、実際に演奏してみると決してそんなことはない、まさしく天才・・・ そんな天才の曲を、カンタートでは寺嶋先生のピアノで歌うことが出来るって・・・これは今から楽しみで仕方ないって感じ・・・当然、混声なので慣れない内声テナーを歌うのだが、こんな素晴らしい曲で苦労のしがいもあるって感じがしている。この曲を多分、大人数の合唱であのすみだトリフォニーで歌えるのか・・・練習しなくっちゃ・・・
2015.02.12
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今回、トウキョウ・カンタートの公募合唱団で歌うにあたって、7年前に参加した時のことを少し思い出した。 それは、最初の自己紹介のとき、私は当然「広友会で男声合唱を歌っています○○です・・・」という感じで行ったのだが、同じく広友会から参加していた当時の団内指揮者の方が広友会の名前は出さず、当時、広友会の音楽監督だった先生のグループ名で自己紹介したとき、少しイラっとしたのを覚えているのだが、今になってその気持ちが判る気がしている。 それは、当時、私が参加していたのは広友会だけだったので迷わずそれで自己紹介したのだが、今回はどうしようと考えたときだった。 今の私が参加しているのは広友会だけでなくKFSもある・・・もちろんメジャーで紅白合唱合戦にも出る広友会で自己紹介しても特に問題はないとは思うのだが、どうもそうしたくない気持ちになっている。 で、どうしょうかと考えたとき、今の先生は特にグループをつくって活動されているわけではないので、栗友会や耕友会のようなグループ名はない・・・うーんどうしよう、と思いついたのは「○○先生の男声合唱組」とでも言っておこうか・・・ これは、やはり参加している合唱団中心で考えるのか、あるいは尊敬する指導者中心で考えるのかという自分のスタンスの違いなのかもしれない・・・
2015.02.11
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メンネルコール広友会第31回定期演奏会の動画がYoutubeにアップされました。その中のメインステージは「夢の意味」上田真樹作曲、林望作詞で以下のURLです。 https://www.youtube.com/watch?v=RlMFLPeBTLA 見ていただき、感想などいただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。
2015.02.09
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今年のGWに参加するトウキョウ・カンタート公募合唱団の楽譜が届いた。歌うのは、シューベルトの「ミリアム勝利の歌」(ドイツ語で書くのが面倒なので日本語で書きました・・・汗・・・) 混声合唱の本格的な楽譜を見るのは何年ぶりだろう・・・テナーはへ音記号で書かれてるのかな?だとしたら読みにくいなあ・・・でも高音が多ければへ音記号はないかな?とか、テナーの音域はどれくらいだろう・・・混声のテナーはあまり高音はないと聞いているのだが?など疑問符が頭の中でいっぱいでドキドキしながら開けてみると・・・ まず、テナーは男声合唱と同じト音記号(下8)・・・これはいつもと同じで読みやすいぞ・・・さてさて音域は・・・おお、しっかりハイAがあるなあ・・・しかもハイGも連発されてる・・・ベートーベンの第九ほどではないようだがけっこう高い・・・そういえば今歌っている男声のシューベルトも高い・・・ハイBなど出てくるからあまり変わらないなあ・・・誰だ、混声のテナーは低いって言う人は・・・嘘つき・・・ まあ、これくらい高い方が歌いがいがあるというもの・・・頑張らねば・・・しかし、公募なのでパート別音取り音源なんかは配布されるのかなあ?ない場合、#や♭がいっぱいあるとキーボードを弾くのが難しいが・・・うーん、一部分、♭3っつがあるが他は少ない、なんとか弾けるか・・・ あと、最大の難敵はドイツ語か・・・頑張ろう・・・ それにしても、最近は活字で読むのは楽譜だけになってしまった・・・中学、高校時代は年間300冊くらい小説を読んでいたのだが・・・活字離れも甚だしいなあ・・・まあ、時代か・・・
2015.02.08
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最近、ネットなんかで「自己責任」がいろいろ話題になっているようですが、私が書く日記なので、これはもちろん合唱のお話です。 で、何が「自己責任」なのかというと、これは「発声」です。現在、いろいろな発声に関する考え方や実践法が示されていますが、どの発声のメソッドを選んで歌うかということが「自己責任」なのだと思っています。ちなみに、私が目指している発声は、あくまでテノールとして「軽く、柔らかく、美しい響きで遠くまで登っていく高音」というところです。歌う曲によっては、ある程度ドラマチックな表現を要求されることはあるかと思いますが、基本の発声を変えることは決してありません。 そして、通常の合唱団で全体の発声を見ていくのは、ヴォイストレーナーという仕事だと思います。発声はあくまで個人的な問題で決して全体練習でできることではありません。一人一人抱えている問題点が異なるからです。なのでヴォイストレーナーには非常に専門的な知識や経験が必要で決して素人が個人の基本的発声について指導のようなことをするのは大きな間違いだと思います。 例えそれが指揮者で、その曲に必要な声を求める場合でも同じ・・・もし下手な指導をしてその人の発声を壊してしまったらどう責任を取るのでしょう・・・しかし逆に言えば発声は自己責任であるのですからそんな指導は最初から聞く必要はないということです。 まあ、もともと発声などについて考えてもいなく、適当に歌っているような人はどうでも良いのですが・・・ 私は趣味で合唱をやっています。そして基本的な発声についてはある程度自信も持ち、私がやっている発声法の指導者に声を聴いてもらい基本的な部分にお墨付きをもらっています。趣味でやっていることに関して絶対に妥協はありませんので、それ以外の間違った指導はまったく聞く耳は持っていません。 ちなみに、広友会の常任指揮者である中館先生は、曲つくりにあたって決して個人の基本的な発声については触れません。その曲に必要な声を求め、そして邪魔な声を排除していく方法です。
2015.02.07
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いま流行りの「壁ドン」の話ではありません。 インフルによる外出禁止が解禁になったので、府中まで先生が指導する混声合唱団の定期演奏会に行った。さすがに先生自身が2回も広友会で宣伝していたため、広友会からも代表を含め10人以上聴きに来ていた。 私はこの合唱団の演奏を聴くのは昨年のコンクール東京都大会に引続き2回目。そのコンクールで感じたことが定演で解消されることを期待したのだったが、結果は残念ながらコンクールと同じ・・・ 第一ステージは、千原作品の「夜もすがら」や木下作品「鷗」など、アカペラの名曲を集めたステージ・・・・混声のアカペラは、なかなか難しいのだがステージ上では綺麗にハモっており安定感もあった。 第二ステージは、高田三郎、高野喜久雄コンビの「ひたすらな道」・・・これも第一ステージと同じく安定した演奏・・・若干ディナーミクの差が少なく物足らない部分もあったのだが・・・ 結局、この二つのステージについて、コンクールで感じたことと同じ印象を受けた。それは「壁」・・・客席とステージの間に「壁」がある。ステージ上ではたしかに安定した演奏なのだが、そこから客席で聴いている私のところへ届いてくるものが少ない・・・12月に聴いた、コンビーニ、ハルモニア、CAの演奏とはここに明確な差が生じてしまっている。 この原因については、またゆっくり考えて行きたいと思う。 第三ステージは、ディズニーやよく知られたポピュラーソングなどで作られた企画ステージ、全員暗譜でいろいろなパフォーマンスを折りませた合唱を知らない人にも楽しめるステージでとても良かった。その中でも「せんぶ」作詞:さくらももこ 作曲:相澤直人は、先生の人柄を示すような演奏でとっても良かった。 さて、インフルも回復し、その後に襲ってきた普通の風邪もおさまったところで明日から仕事復帰・・・3.5日休んだので仕事が溜まってるかなあ・・・ああ・・・
2015.02.01
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