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最近体がだるい…。よく考えてみれば、しばらく運動らしい運動はしていない。パソコンばかり向かっているから、肩やら腕やら…なにしろコリコリである。だから、上海に行くのが楽しみになってしまう。なにせ、マンションの大きな中庭には按摩がある。(コンビにも、クリーニング屋も、ネットカフェも、美容院も…)1h=40元である。到着するとすぐに行ってしまう。けれど、それだけではまずいな、と。仕事でご一緒した方々は、これまた出張族で、皆、水着を常時荷物に入れているらしい。そして、出張先のホテル選びは「プールがあること」だとか。何かにつけてすぐに泳ぐ。毎朝、6:00に起きて泳いでいる人もいた。夜、成田空港に到着の場合、成田のホテルに宿泊して、早朝に起きて、泳いで朝食を食べてからリムジンバスで東京の本社に出社する…など。反対に、夜、成田のホテルにチェックインして、これまた早朝に泳いで食べて飛び立つ人々…。飛行機で異国の地の文化も気候も違う所を行き来するのだから、体調管理はそのくらいやらないとパワーが出ないとか。プール通いも20代からしていないので、さっそく真似してみたい。しかし、冷静になって考えてみると、結果はどのくらい無残なまでに辛いのだろうか?(息継ぎができるのかどうか?)まずは新しい水着とゴーグルでも買って、気合いれますか!…と、気がつけばスポーツショップ・アルペンに足が向く。すぐに物欲が先に行くのがよくない(笑)。しかし、改めて考えてみると、(店の中をよく眺めてみると)スポーツ産業ってある意味では「用具販売」の比重が大きいな、と。自宅裏でできるキャッチボールにしてもボールがいるし、ゴルフやスキューバーダイビングなどに至っては買うのに覚悟がいる領域になる。なので、見方によっては「小売業」とも言える。そして、大会などはイベント化していて、大きなモノはエンターテイメント産業の部類に顔を出すほど。テレビの中継まである。果てはDVDの販売や各種マガジンなどの出版事業。うまくなるために通う「トレーニング」場としても多種多様。そして、実際に体験するためにゴルフ場やはるばる海外まで足を運ぶと観光産業の顔をのぞかせる。プレーをするための施設や場所の運営事業もある。(ゴルフ場、テニスコート、プールなど)うーんこうしてみると、本当に多角的でユニークな成り立ちで本当に大きな産業ですね。アメリカのそれを調べると、それらを最大限に活かしているのがよくわかります。などと、スイムウェアを目の前にしながらブツブツ考えているからか、店員さんは誰も寄ってきませんでした(笑)。…という能書きはともかく、泳ぎごうっと。
2004/10/31
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少し前だが、企業内の活性化や従業員のモチベーションの高め方、みたいな話を喧々諤々と話し合うセミナーに呼ばれたことがある。中小企業の経営者や幹部の方々は、みなさんそれなりに色んな勉強をされていて「そういうのもあるなぁ」と大変勉強になった。中でユニークだったのは、「小さいオフィスをいくつも用意する」というものだった。メインは東京のど真ん中にあるオフィスだが、山梨県のかなり田舎にもオフィスが借りてある。写真でみせて頂く限り「山小屋」を彷彿させる。けれど、電気やガス、インターネットなどのインフラは整っていて、必要最低限のオフィス機能もある。PCはノートを持参するから置いてない。その会社の従業員は、毎月一回はその山小屋に一週間単位で行けるらしい。(無理に行かなくてもよい)山の緑とすぐ近くに流れる小川のせせらぎに囲まれて、仕事に集中できるのだそうだ。特に、大きなプレゼン前は合宿に持って来いの環境とのこと。電話も本社とは内線だから、外部からの連絡も「ただ今、おつなぎ致します」ですぐに取れる。とは言っても、日本の田舎は車で10分も行けばコンビニや小料理屋さんがあったりで、特別な不自由はないらしい。従業員の宿だが、すぐ近くに寮と称した旅館と提携している。提携というのは、その旅館のHPの作成や通販の窓口業務を受ける代わりに、格安で泊めてもらっている。(食事代だけ)最初は行きたがる人が数名だったが、現在では、クライアントさんたちが「打合せ」と称して田舎の方に来たがるものだから、毎週数名は行っているらしい。そうした環境で打合せするものだから、結果は飛躍的に向上した。つまり打率が上がったようなもの。ネクタイをしめて都会の会議室での商談は、それなりの雰囲気と結果になりがちだが、緑と小川のほとりでは、お互いにポジティブになる確率が高いとのこと。副産物としては、普段はあまりの忙しさに休日も<自宅の部屋で寝たきり状態の従業員たち>が、新鮮な空気を吸って、スポーツをするようになったりで、心身ともに健全度が高くなったとのこと。それで、明るさが戻ってきたことが何よりである、と。きっかけは、毎日、自宅とオフィスだけを往復していて、都内にある同業他社と何を差別化できるのか?社長自らが疑問を抱いていた。特別、新しい事も仕入れていないし、目新しいモノを探しに活動もしていない。それで競合他社との競争力に決定打がない。「クリエイティビティが違います」とお決まりの文句を言ったところで、プレゼンで気負うスタッフの顔には疲労しかない。待っているのは「値引き競争」とそれに伴う社員の重労働の日々。これでは幸せにはなれないとジレンマに陥っていた。そんな時、友人が共同で借りているという田舎のオフィスの合宿に参加した。(夏休みを利用して)早朝に起きて、ちゃんと朝食を食べて緑と小川の中で仕事をすると物凄く集中できた。夕方早々に仕事を切り上げて、皆で食材を買って自炊の夕食だった。学生時代を思い出した。楽しく仕事ができたことが何よりのインパクトだった。そして、ヘンな捻くれた思考が段々と減って、自分の中でバランスが取れて来たことに気がついた。その効果に着目して、今度は、熱海の近くと外房にも田舎オフィスをオープンしたらしい。こっちは、バブルの残骸とも言うべき一軒家とマンションを破格で借りている。そしたら、地元でアルバイトを雇ったり、中には引っ越す従業員も出てきた。それはそれでよい、と。地元の行きつけのお店で地場に根をおろした芸術家の方々とも友人になって、大小いろいろな協力を頂けるようになってきた。日本は世界一、交通機関に恵まれている国だから、こうしたことも容易にできるというメリットが大きい、と。今はまだ、電車で行き来できる範囲に留めている。車なら3hくらいまで。飛行機を使用するには会社が小さい。しかし、それでも十分に素晴らしい景色の土地がある。都心のオフィスは値下がり傾向にあるとは言え拡張するには大変なコストがかかる。それに比べれば、田舎オフィスにかかるコストは断然安い。(往復の交通費を考えても…)会議などはMSメッセンジャーでPCを使ったテレビ会議を頻繁に行っているので、たいしたロスはないと。社長自らも、毎月3箇所を回るのを楽しみにしている。多分、田舎だけにいるなら同じことになりかねないかもしれないが、行ったり来たり…が自社のオリジナルであり、クリエイティブ度の特徴になりつつある、という点が面白かった。マーケティングやら経営学的な書物はたくさんあるが、勤務する環境やオフィス学みたいな情報はありそうであまり聞かない。または、実践している会社はごく少数である。まぁ効果の測定が難しいからなかなか表に出ないのかも?けれど、大事なのはご本人たちの実感で、「楽しさ」「やる気」「幸せ度」が上がったのなら素晴らしい。他企業は、それらに大枚を叩いていることを考えれば若干でもコストダウンにもなりつつ、大きな付加価値を手に入れている。こんなところにも企業を生命線である「付加価値」の向上のヒントがあるとは…。
2004/10/30
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以前、セミナーで知り合った某企業の社長さんから電話があった。集客増についてと従業員の皆さんの教育についての相談?だった。ようするにさらに事業拡大するには人材育成が不可欠なんだ、と。教育論についても、あれこれと長年勉強されているし、ご自身は相当自信があったはず。なのに「何で今さら聞いてくるのだろう?」と思っていた。そうたずねると、社「実は気がついたんだよ、所長」所「何をですか?」社「考えてみれば私は32才で独立したでしょう。だからあまり中間管理職の経験がないんだよ。…というかほとんどないんだ」所「そうだったんですか」社「だからね、わかんないんだよ、中間管理職が何を考えて、何に困っているのか?か。」所「それはそうですね」社「おまけに部下もいなかったし…」所「以前はあんなに教育には自信があるって言ってたのに、どうしたんですか?」社「いや私が言えば皆聞いてくれるでしょう、話を」所「そりゃそうですよ、社長の話だもの」社「けれど中間管理職の連中が言ってもうまく浸透しないんだよ。指示が。それでね、自分で指導していたわけ」所「すっ飛ばしだったんですね」ここで判明。昨日の僕の日記を見てハッとして電話をくれたらしい…。社「そう!考えてみれば、社長と言うポジションは説得したりの苦労は少ないのかな、皆黙ってしまうし」所「迫力ありますしね:笑」社「けれど、ついに頼りにしていたつもりの部長が辞めちゃったんだよ。辞表持ってきた」所「???」社「年も年だから独立するらしい」社「ビックリしてね。色々考えたら所長さんの日記に段飛びの話出てたでしょう。私は<段飛び魔>だったのかもしれないなぁ…って思ったんだ」…と声のトーンが低くなってきた。社「考えてみると、部長ってやったことないでしょう。彼に明確な指示とか出してなかったな、と。気持ちもわかんなかったしね。それでさ、本題は、中間管理職の立場の気持ちとかを教えてもらいたくて…」なるほど、同じ社長でも登りつめた人と脱サラ起業家とでは持っているノウハウや得意不得意が違うんですね。脱サラ系は、リーダーシップが強くてそれでグイグイ引っ張っていく。自らが社内の原動力でモチベーションでありスターである。対して、登りつめたタイプの場合は、もともと大勢の社員の中で働いていた人だから体制を整えたり組織の仕組みづくりがうまい。僕たちのような外部ブレーンは「どっち系かな?」とこれらを見極めてからお手伝いしなければならない。さらに…、社「普段はさ、学生時代の後輩やなんかに、お前も起業しろ、独立しろ…とハッパかけてたけど、自分が起業したらさ、やっぱり辞めてもらうと困るんだなぁ。優秀な社員には。けど、優秀な社員はさ、独立もできるんだよね。いつでも。実感してんだよ、ここがなんとも辛い矛盾だね。だから所長に継続系のなんかヒントを…ね」…ということでした。これは的を得ているなと思いました。起業家精神は伝えられるけれど、継続力、社員としての働き甲斐みたいなものは教えようがないですね。この場合は、スターの座を誰か社員に譲っていかないと難しいですね。社内に社長以外にスターが不在というのは弱い組織になります。リクルートなどはいつも社員にスターがいます。スターを作ることで大きくなってきたとも言えるくらいです。「あいつに負けてたまるか」「追い抜いてやる」という同系列のモチベーションが生まれます。けれど、大きい会社は求心力としてのカリスマ社長があってもいいですが、中小の場合は、社長に憧れると「おれも起業しよう」になってしまったり…。反対に「浮かばれないから独立しよう」になってしまったり…。よく「教育しよう」といいますが、スターを育成するつもりが大事なのかな、と思います。ディズニーランドも従業員のことを「キャスト」と言います。舞台の出演者ですね。スポットライトが当たるのです。そういう観点で教育されていきますから違いがあるのだと思います。社長以外にスポットの当たる社員を育成しましょう…とアドバイスさせて頂きました。(書いてしまいましたY社長:笑)
2004/10/29
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レジャーサービス施設では、誰が何の責任があるのか?大変不明確な場合が…目立ちますね。マネージャーとその上の部長や事業部長の役割なんて本人たちもその確固たる線引きを知らなかったり…。日頃は朝礼などで「クレーム対応は速やかに…」「困った事は何でも相談してきなさい」と言っておいて、たまに会う僕には、「まったくクレームのお客さんをすぐに私の所に連れてくるから困っているんです」とボヤく。「いちいち上司を呼ばないような教育してもらえません?」とのこと。それでクレーム対応をよく見てみると、何のことはない、応接室でお茶や珈琲を出して謝罪して、お金を返したりお土産を渡したり…特に部長ならではのスペシャルなノウハウなんてこれっぽっちもないわけです。応接室を使ってお茶して返金したりお土産をあげたりしていいのなら、マネージャーにそのように伝えておけばいいのに…と。許可があればマネージャーはそうして対応するし、部長がいちいち呼ばれることはないでしょう。ただし、本来であれば、謝罪するのは当然として、なぜお客さまが不服なのか?その原因は何なのか?など、紳士な態度でジックリお話を伺いたい、これを明日への糧にしたい…というスタンスが大事なんですが…。では、なぜマネージャーはいちいち部長に報告するのか?これもよく見てみればわかります。部長がいちいち口出しするのです。「任せたから」と言いながらも、すぐに口出しをする。指示をする。厳密に言うとしたがる。しかも、現場で働くスタッフに直接「これはこうした方がいいよ」「それと、この場合は…」などなど「段飛び」しているんですね。これではマネージャーはたまりません。気持ちを察するに「部長の好きなように勝手にすれば!」…で、その末期としては優秀なマネージャーは退職していきます。そうです。優秀な人はいくらでも次の職はあるのです。それで部長は一言、「所長さん、最近の若い人たちは気が短いね。誰かいい人いない?マネージャーで…。もっと優しい人がいいんだけど…」と全く反省の色なし。というか「気づいていない」わけです。そこで「線引き」をお願いする事にします。つまり、部長のお仕事というのは、「明日以降、月間、半期、年間の戦略を立てて実行すること」「日々の店舗の運営はマネージャーに全て任せる」「店舗運営に関して、段飛びワークはしないこと」をアドバイスすることになります。だって逆をやられたらやっぱり嫌ですよね。部長を飛び越えて、マネージャーが直接常務や社長に報告する…というのは。存在を無視されるというのは、立派な退職理由ですね。(最も多い)それに部長の実力として、お世辞にも接客や運営がうまいとは言えません。口だけ…なので。ここはひとつ現場運営に長けているマネージャーに任せましょう、と。そして、もし問題があれば直接マネージャーに伝えましょう。…と、こういうのは多分、今日も日本全国で10万件はあるでしょうね(笑)。社会人全体の悩みとして、意外と知らないのは、専門的な知識や技術ではなく「仕事の仕方」なのかな?と考える今日この頃です。
2004/10/28
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某企業のブランド発信型ストアのオープン前の研修が終了!またまた、スタッフの皆さんとの楽しい出会いがありました。講演会や研修を依頼させれて担当するとわかってくることがあります。それは、実は現場から遠い人ほど「なんとか○○論」「○○トレーニングのハウツウ」みたいな能書き系が好きになってくる、ということです。主に上層部に多い。けれど、実は「接客が苦手」とか「現場を知らない…」というのを認めたくはないので、苦しみます。逆に研修のタイトルに「ハーバードの○○」とか「MBA…」という文字が躍れば、寝ないで真剣に聞いてくれます(笑)。あまり得意でないのに管理職になると「理論武装集団」が誕生してしまうのです。けれど、学問合戦ばかりでは食べていけませんね。たいして現場現役の方々はやはり「事例」「実話」にヒットします。というか、それだけで何を言わんとしてるのか?感覚で理解してしまいます。今回は講師としても多々勉強になることがありました。その一つに、色んなことがありながらも現役で頑張っている人たちはよく笑います。人それぞれのキャラクターもあるかもしれませんが、毎日、接客でお客さまの気持ちを共有したりしていますから、感性が豊かで、ちょっと冗談言うとを笑いつつ、さらに上からかぶせてくれます(笑)。「能面ではいられない」わけです。研修中も、笑ったり、涙ぐんだり、じっくり考えたり…喜怒哀楽が豊かです。人前で話す時には元気で笑顔な人…はたくさんいますが、人の話を聞いている時にも楽しめる人はさらに一枚上手です。ある意味、「無防備」に近いというか…。能面は「防御体制」の現れですから。最終日終了後は、スタッフの有志で結成されている「焼酎CLUB」に招待して頂き、AM2:00過ぎまで…。それにしてもよく笑いました。
2004/10/27
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研修会場としてホテルの会議室や宴会場をお願いしていたが、どうにも間に合わず、今日はなんとホテルのBARを借りて研修を行った。BARは夕方からの営業だから、日中は空いているわけだ。最初は「BAR?大丈夫ですか?」と思ったが、一流ホテルのBARを舐めてはいけない。素晴らしい環境を作って下さる。朝、会場に到着するとスタッフの方々がイスやテーブルをセッティングされてたい。落ち着いた雰囲気の品格のある店内を眺めて見ると何とも特別な気持ちになるから不思議だ。環境は人に影響を与える。ノートPCや携帯用のプロジェクターなどのセッティングに取り掛かっていると、「おはようございます。ご挨拶させて頂いてよろしいでしょうか?」と、なんとホテルの総支配人とその秘書?の方が。けれど、借りているはクライアントで、僕はただの雇われ講師ですよ、と伝えるが、「このような環境でご満足頂けますか?」とのことだった。「もちろん申し分ありません」とお伝えしつつ、名刺交換。外国人の総支配人は英語で挨拶。「有意義な時間になることを…」と笑顔で。それだけ。現場を見て察してか、それ以上は出しゃばらない。その後、BARのスタッフに早朝からの勤務なんかを労いながら去って行った。(そうしてホテル中回っている様子)やはり一流ホテルはブランドと行動が一致しているのが素晴らしい。トップ自ら…というのは、サービス業ならではである。それに、笑顔が他のスタッフよりも素晴らしい…というのは本当に恐れ入る。なかなかお目にかかれるものではない。久しぶりにホスピタリティのシャワーを浴びたような気分で、のびのびと研修に集中する事ができた。今後はぜひゲストで来たいものである。@ザ・リッツ・カールトン・大阪
2004/10/25
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セミナーのあと、都内のあるホテルのカフェで某企業の部長と打合せ。今後の課題などを積極的に話し合った。課題を1:1で十分に議論できる人は、そう多くはない。コンサルをやっていて実感している。「なんでコンサル頼むの?」と言うほど、課題の議論を嫌う方もいる。しかし、この部長は課題を客観的に受け取る事ができる度量の持ち主で、「なるほど、そういう見方もあるかぁ」と有意義な議論が続く。一通りの議論が終わると、自然にご自身の話になる。クライアントとの折衝から、部下の指導、採用、業者さんとのリレーションの維持、収益の確保…と、文字通りスーパービジネスマンだから、ご苦労は大変なものだ。そして、優秀な方だからハンティングの誘いをどうするか?なども大きな課題で、さらに、ビジネスマンとしての旬な時期全部を会社に捧げるべきか?この辺で独立しておくか?などなど、世の中の中間管理職が大なり小なり考えることをいろいろと伺うことができて、個人的にも参考になった。なかでも印象的だったのは、「アメリカなら40代って、大統領にもなる人がいるでしょう」と。だから部長くらいの肩書きをもらっても何とも思っていない。腰掛族はさておき、ビジネスマンはこういうことも気にするんですね。実は、僕の知り合いで尊敬するビジネスマンは皆このような境遇の中を模索しているといっていい。それは多分、社内規定のせいではないかな?と思うようになった。傍から見ていても、明らかに「2:8」の法則のの2の人。それどころか、それを上回る開拓者でもあったりする。そういう人たちが同僚と100-200万円くらいしか違わない報酬では割に合わないと感じるのも無理はない。それと40代の人のハンティングは、数が少ない分、ターゲットになる人には、日本支社の社長や局長になって欲しい…など、報酬にプラスして役も責任もスケールが大きくなる。社内では「社内規定によると…」で評価するしかないのかもしれないが、自分の才能に気がついている人は社内規定が自分の全ての基準ではない。会社の事業を維持管理するだけの仕事より、残り少ない自分のビジネスマンとしての旬をどう過ごすのか?という大事な局面が待っているのだから、魅力ある規定作りが不可欠だと思った。なんだかんだ言っても、中間管理職が強い企業は足腰が強い。反対に、勢いがあっても中間が弱いと、時代や時勢が少し変わるだけで腰砕けになる。そう考えると、これからの社内規定作りは大変難しいし、逆に真のビジネスマンを惹き付けるチャンスでもある。構造改革はリストラや営業戦略ばかりではない。優秀な人の採用と教育も大事だが、真のビジネスマンを惹きつけておくことも重要課題である…と実感した。
2004/10/22
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とあるセミナーの講師に呼んで頂いて、途中で、TDLの<CLUB33>にて会食。まさに「知る人ぞ知るお店」で、会員制のレストランである。園内で唯一アルコールが飲めるお店で、その年会費たるやちょっとビックリ!窓際の最高の席を用意頂いたお陰で、エレクトリカル・パレードや花火はお店の雰囲気とワインの香りとでさまに絶景であった。市場の厳しい世の中であっても、何ともここは別世界と言うか、何しろ平日の夜でも大賑わいで、ハロウィーンのイベントが大盛況であった。中でもビックリしたのは、ゴールデンカルーセル(メリーゴーランド)の待ち列にシンデレラが3人もいたことだ。(生まれて初めて見た:笑)キャストに「あれは誰?」と聞くと、なんでもハロウィーン期間中なので、仮装入場がOKで、いろんな仮装がいらっしゃる。(ディズニーキャラクターに限定されるが…)その格好で馬にまたがって「キャーキャー!」言っているのだから恐れ入る(笑)。ただ、夕闇のカルーセルにシンデレラの衣装は大変美しかった。東京ディズニーランドへは二ヶ月に一回くらいの割合で訪れているが、その細やかな改良や進化(ハードもソフトも)には、業界人としても目を見張るものがある。能書きはともかく、他の追従を許さないほどの迫力で創意工夫を続ける姿勢にはただただ脱帽するばかりだ。おじさんたちがとやかく言わなくても、楽しんでいるゲストが回答してくれている。それにしても、夜のきれいさは絶品ですね!相変わらず、あれほどのイルミネーションがあっても、一つとして電球切れがありませんでした。「切れる前に替える」これぞディズニーマジックの正体(の一部)なんですね。
2004/10/21
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よく用いられるGDP以外にも国力を比べっこする指標がいろいろある。おもしろいのが、「GLOSS NATIONAL COOL=国民総クール度」。ようは、イチロー選手やポケモン、ファッションに至るまで、「かっこいい」「素敵だ」「かわいい」といった文化的な意味合いで使われているらしい。そういうのがアジアに飛び火して中国や韓国、台湾もどんどん力をつけている…と。20世紀はハードのモノづくりで世界の横綱に躍り出た。21世紀はソフトでも…と期待は膨らむ。しかし、あまり国が煽るとつまらないものになる可能性も高いから難しい。ソフト産業は、好きな人が好きで始めたものだから魅力がある。なんとか大量生産を…と規格化しだすと、途端にパワーを失う。そんな気がしてならない。また、真似る方も強制されたらきっと真似したくないはず。チラッと盗む感覚で広まっていく。または本当に盗作するというのもある。その典型はテーマパークで、やはり素人が「これがいいのでは?」と企画会議程度で考えたくらいではなかなかうまくいかないし、それで何兆円ものお金を使ってきた。これからは、素敵なモノ、かわいいモノにきちんとお金を払ってお客さまを楽しませる努力が不可欠な時代になる。(今までは舐めていた)↓ご参考GNCの韓国人記者の記事さん
2004/10/20
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朝6:00に起きて、タクシーで浦東空港へ向かう。タクシーを捕まえる時は、いつも「できるだけ安全運転の人でありますように!」と願わんばかりだったが、今日は違った。スーパー安全運転で、空港までの高速も含めて、ほとんど60-70kmしか出さない。安全を通り越して、「頼むからもっと急いでくれ!」と心の中で叫ぶ。運転手さんも、荒い人から丁寧過ぎる人まで置くが深い(笑)。飛行機では案の定、爆睡で、「気がつけば成田」である。たいていの場合寝ているせいか、最近は「上海は地方の一部」という感じがしている。飛行時間も沖縄に行くのと変わらないし…。成田からリムジンバスで箱崎に向かいながら再度ウトウトしようとすると、携帯にメールが届く。なんと品川で打合せだった。(忘れてた?)何とも素敵なスケジュールである。箱崎から電車を乗り継いで打合せに駆けつける。終了後、さらに珈琲を飲みながらの打合せ。スケジュールを管理してくれているN美譲から予定と内容の報告を受ける。しかし、頭が上海モードのままで、回転が悪くてついていけていないのが申し訳ない。そして、かつての同僚に電話する。なんと彼らも中国で仕事をしているらしい。業界は一緒でも専門分野が少し違うので、互いに保管しあえたらいいねと、来週会うことになった。けれど話のレスポンスが悪かったと反省。その後、ダッシュで帰社してそのまま飲み会へ…。今日は今期のキックオフで、メンバーが集まり頑張りましょうね、と食べて飲んだ。(けれど、飛行機が大変揺れたので体調不良)帰宅後、メールチェックすると、通訳さんより、「昨日の講演がテレビで何度か流れましたよ」と。だったら録画しておいてよと送ると、「そうだった」とあっさりした返事。(別に悪気もない)あまり録画の習慣がないらしい。こっちは出張の度にハードディスクに録画予約大会なのに…。(まぁ、格闘技系ばかりですが:笑)しかし、思うようなメールが打てなかった。でも、それをみるのは出張の新幹線までのお楽しみのようだ。早く乗りたいゾ、のぞみ号!(けれど、少し休みたい…ゾ:笑)なんだか頭がついてこない「頭遅れ」な一日だった。なにしろ寝ましょう!
2004/10/19
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講演に呼ばれて上海○○大学に向かう。到着後、大学の構内でma-meitさんが、ニヤっと笑って、「所長さん、ライバル出現ですよ!」と看板を指す。入り口に二枚の講演案内の看板があって、一枚は僕たちの参加するフォーラムで、もう一枚は東京大学のあの某教授がゲストのフォーラムであった。しかも、同時に到着してたらしく、看板の前で記念撮影中であった。結構、可愛いところがあるなぁと(笑)。恥ずかしくて遠慮していたが、こちらも負けじ?と記念撮影を…。(周囲の学生の視線が痛かった:笑)会場に着くと、「聞いてないよぉ…」の連発で、それは上海式だからご愛嬌(笑)。またまたma-meit小姐が、「所長さん、TVと新聞が来てますね。頑張りましょう!」とこれまたニヤっと。異国の地のなれない講演に、数年ぶりに汗ビッショリだったけど、大変いい体験をさせて頂いた。印象的だったのは、政府関係や大学教授の面々の話のうまさだった。堂々と、大きな声で、明瞭に…という印象を受けた。この辺は学ぶべきことが多々ありそう。政府関係者の他に、大学の教授や博士や大学院の研究生などの聴講もあり、話をしていて反応が楽しかった。ユニークな話をすると大いに笑うし、真剣なところでは目線がキラリっと。ド緊張はしたが、学歴もなく有名著名人でもないぼくがこうして参加させてもらえるのだから、人の縁は本当に大切だなと。そして、好きなことを探求し続ければこうして外国でも役に立てるのだから、心の中で、小さなガッツポーズを決めてみた(笑)。数日間の準備と緊張で帰りのタクシーではグッスリ…。夕食は胃に優しいもの系を…と、ma-meit小姐のはからいでおいしい面の店に行く。絶品だった。空腹で食べたお陰で食べ過ぎたからすぐにタクシーに乗らずにしばらくは散歩がてら夜の上海を歩いてみる。タクシーではただの風景の一部に消えてしまいそうなところに色んなお店と色んな人がいて、楽しい。ゆったりのんびり話したり飲んだり…が羨ましくも見える。すると、さっそく講演会で知り合った方から電話があり、すぐに手伝って欲しい…と。なんともレスポンスのはやい人たちである。「ゆったりとはやく」の両方の幅が大きいのが上海の魅力なのかもしれない。
2004/10/18
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ひょんなことから上海の政府関係者に対して、レジャー施設の開発と運営論?を発表する事になった。(あくまでもレジャ研所長の立場で考えるもの)中国としてもこれからは正念場で、オリンピックや万博、それに大小様々なテーマパークやリゾートなどの開発が控えている。今のご時勢、ハードを造る事は簡単だが、ソフトは…日本でも苦戦中ですね、相変わらず。日本のいつかの時代背景と似たところもあれば全く違うところもあるわけで、それをあれこれ上海のマンションに到着してから缶詰状態でVAIOに向かう今日この頃。その隙間に、来年上海で開校を目指す学校のカリキュラムと11月の上海研修の内容を検討するのにマンションの1Fにあるカフェで打合せて、部屋に戻ってVAIOに向かう…。一日に何回か往復する。「ここはどこだ?」と上海を忘れそうになる。連日、朝の4~5:00の日々。まるで受験勉強をしているようだ。(こんなに真面目じゃなかったかな:笑)唯一の楽しみは夕食で、その時だけは「ああ、上海にいるんだっけ…」と(笑)。ちなみに「上海蟹」は、まだ食べてません(泣)。
2004/10/16
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引き続き、「どうなったら一人前のビジネスマンなのか?」と少し発展して考えてみると、「自分の仕事やノウハウをそれに見合うだけのお金に換えられること」となるらしい。「らしい」というのは、先輩に教わった言葉だから。これは深い!と思った。そして、なかなか難しい、とも。何かが「得意」とか「詳しい」というのは回りにもたくさんいる。しかし、それをお金に換えられるか?というとほとんどの人が消えてしまう。さらに相手に利益をきちんと与えているか?となると、もっと減る。これぞ、アマチュアとプロの違いのような気がした。そして、現実は得意分野でないことでお金をもらっていることが多い。「売り」と「現実」がズレている。これは社員の募集でも外部ブレーンとの付き合いでもひとつの大きな基準になる。その人がどの分野で稼いでいるのか?現実には何で食べているのか?を正確に見極めて、手を組む。それがあやふやだと、事故の元である。だから「得意」とか「詳しい」だけに振り回されてはいけない。それと、得意と言っているということは、裏を返せば専門分野ではないということ。それで食べている人は「○○が専門です」と話してくれる。考えてみれば、ビジネスであれば、その分野で得意とか詳しいは当たり前の話で、別に珍しくない。いい例が、自称「得意」と「詳しい」あるいは「好き」を全国から大量に採用して、大量に失敗したのが90年代のテーマパークである。ただでさえ「オタク王国日本」だから、その道の詳しい人はインターネットでいくらでも探せる。しかし、プロは売れっ子だから別にHPで懸命に宣伝もしていない事が多い。だから探すのは骨が折れる。文字通り「リピート」で十分に食べていたりする。これは中途採用市場と似ているかもしれない。本当に優秀な人は中途採用の市場にはなかなか出てこない。やりがいある仕事に十分な待遇を勝ち取っているし、転職する理由が少ないから、滅多に出ない。だから、Webの使い方は、いい人探しではなくて、「いい人を知っている人を探すツールなんだよ」と教わった。これまた深い!
2004/10/13
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「どうなったら一人前ですか?」もしくは「どうやって見分けるんですか?」今日もこんな質問を受けた。与えられた仕事ができるようになったら…というのはその通りだが、それだけではないな、と。「一人の時でも手を抜かない」状態になったら、と考えている。上司や社長の前では必死に働く姿を見せるけど、不在の時には…が問題。そういう意味では同僚は誤魔化せない。事務仕事の場合は、まだ誤魔化しやすいかもしれないが、現場仕事の場合は…スケスケなんですね(笑)。全部知っている。うまく立ち回っているつもりでもバレている。だから、「あいつばかりうまく立ち回って…ズルイ!」と、イライラしなくても大丈夫。気づく人はしっかり気がついている。上司や社長がいようがいまいが仕事をきちんと終える、そういう当たり前の領域が<一人前ゾーン>だと思っている。だから、入社して半年で一人前の人もいれば、10年経っても…の人もいる(笑)。つまり「経験」だけではないですよ、ということで、「姿勢」の問題なのかな。上海で中国人スタッフにそんな話をしてみたら、おもむろに「ハッ」と顔に出るからわかりやすかった(笑)。
2004/10/12
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20代の後半、国内のテーマパークの立上げスタッフとして働き出した時、一番苦労したのが「参考書がない」ということだった。経験者も業者の方も経験はせいぜいTDLの仕事をしたことがある、程度だった。どんなに偉そうに吹いたところで、TDLはアメリカあってのもので、開発の過程を全て知っている人など日本にはいなかった。それと博覧会の経験者くらいなもの。しかし、博覧会は期間限定の巨大なイベント的要素が大きくて、あまり参考にならなかった。「これ!」という参考になる本と事例がなかったから、(知識と技術が不足していた)その後の国内のテーマパークは翻弄する事になる。やはりオリジナルで数百万人を楽しませ続けることは難しい。その失敗の累計は1兆円は超えるだろう。軽く…。そういう失敗はいつか成功した時に、「あの失敗があったから…」と振り返る事ができる。その中にいたものとして、大小に関わらず、「あの失敗があるからコレができた」と一つでも多くの成功事例をつかみたいと思う。(そういう意味では借金返済中…かも)また、そういう教訓を活かした学校(ビジネススクール)なんかもやれたらいいなぁ…なんて考えることも…。そんなことを想いながら今日の夜から上海に行ってきます!もちろん、日本のテーマパークや観光地、そして万博の魅力もしっかり宣伝してくるつもりです(笑)。世界中が注目する上海。そこでいろんな仕事をさせてもらいながらも、誘致もしっかり…ですね。このバランスの保ち方が大事かな、と。
2004/10/11
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最近、ゴミをやらたに捨てられなくなってきている。まぁ、自宅の分は仕方ないとして、問題は、販売店の姿勢である。地下鉄に乗る際に売店で買った新聞を降りた駅で捨てようとゴミ箱を探すと、見当たらない…。凄く減った。ようは「持って帰れ」と言うことか。しかし、地下鉄でも鉄道でも切符を買って入場するクローズされた場所の中で独占的に販売しているのだから、売った際に発生するであろうゴミ箱くらいは置くべきである。売りっぱなしで「あとは自分で処分しなさい」という姿勢には他業界を見習いなさい、勉強しなさいと言いたくなる。基本的にはモノを売るならゴミ箱くらいおくこと、を基本にするべきである。毎日数十万人を独占的に乗降させる商売をしているのだから、それが嫌なら、他の業者と変わるべきである。いくらでも代理はいるはず。コンビニに解放しては?と。そういう視点で眺めて見ると、自宅の直ぐ近くの酒屋の自販機は多種多様な種類を置いているにも関わらず、空き缶やペットボトルを捨てるゴミ箱が一切ない。のどが渇いて買って、その場で一気に飲み干して…結局、渋々自宅に持ち帰った。ここも問題外である。これからはこういう所は小売業をやる権利がない、と考えている。ゴミ問題から逃避しておいて、販売だけにしようとする姿勢が堪らない。なんの努力もしていない証拠である。だから、一切買わないようにしている。これからの販売の権利はゴミ箱の設置とセットで…どうぞ!
2004/10/03
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昨晩帰国して、夕方近くまでとにかく爆睡した。多分、12hは寝ただろうか?(笑)それでシャワーを浴びるとやっと少し気力が戻ってくる感じ。夕食後のお楽しみは、<F1中国GP@上海>のビデオを見ること。現場でライブで見ていたものが、日本のテレビではどんな風に放映されていたのか?大変興味があった。見てみての感想は…やはり、「テレビは面白い」ということが再確認できた。現場で生で見る際には熱気とか臨場感や緊張感が満喫できる。しかし、指定席に座っているだけだから、毎週おなじ場所で同じシーンをみているだけで、他のコーナーではどんなデットヒートが繰り広げられていたのか?よくわからない。せめて場内放送の解説がわかれば、「今、誰がピットインしたのか?」「今、誰と誰が競っているのか?」などがわかって、想像力を働かせながらみることができるが、場内放送も中国語なので、ほとんど理解できない。そう考えると、テレビはアナウンサーの実況から解説までいちいち詳しく解説してくださるからありがたい。「そうか、バリチェロ選手は燃料を多く積んでいるのか」「だからまだピットに入らないんだな」と、色々想像しながら見ることができるから楽しい。加えて、「おおおおーっと!佐藤琢磨が前にでたぁぁっぁ!」などの絶叫もあったり…(笑)。ということで、F1に限らず、テレビ中継は実況と解説の役割が大変大きいことを実感した。ただただエンジンの音だけの映像だけならここまでファンは増えないだろう。多分、実況解説や番組演出のお陰でファンの数は何倍にも膨らんでいるはず。特に古館さん時代はマジックにかけられていたのかもしれない…と思うほど、楽しくのめり込んでみていたことを思い出す。特に最近の日本のスポーツ番組の創意工夫は大変なもので、見るものをあきさせない努力が伝わってくる。(PRIDEもサッカーも…)現場での展示解説や商品説明などに大いに参考になる…と、開眼だらけだった。
2004/10/01
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