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上海、北京、重慶…と回ってみて、何となく魅力的で楽しく仕事ができるのはなんでだろう?と、よく考える事がある。色んな見方があるが、こと、文化的な視点と街の発展の視点で、ちょうど僕が中学生→高校生くらいの東京と似た雰囲気があるからだ、と気がついた。中学生になる頃、貯金を解約して、はじめてラジカセなるもの買った。まさに生まれて始めての贅沢品の買い物だった。清水の舞台から…的な覚悟があったのだと思う(当時)。それで、聞きたかったFMを真夜中に親にバレないようにイヤフォーンで聞いた。そして、ビートルズと出会う。その後、イーグルスやエアロスミス、アースウィンドファイアー…と。ジーンズを「ジーパン」と呼んでいた。海外の文化に目覚めて行くわけだ。「小さな恋のメロディ」という映画を観た。(ゴジラ系以外で映画館に初めて行った)高校生くらいになると、喫茶店に出入りする。学校帰りが楽しかった。私服のおしゃれがかっこよくて、授業をサボってバーゲンに行く。パーマをかけたり、長髪(今ではロン毛)など、毎週月曜になる度に、誰かしらがデビューしていた。街は段々と活気が加速してきて、どんどん大きなビルディングやマンションの工事が始まる。街全体がどんどんにぎやかになっていった。それにともない、引っ越していく友達、新しく引っ越してくる友達の入れ替りが激しくなる。バイクに乗り出して、行動範囲が途端に大きくなる。原付で富士山の5合目まで行こうとして、途中でエンジンが焼きついてしまった…。400ccのバイクで行きつけの喫茶店に乗り付けて、<インベーダーゲーム>と<ブロック崩し>に大金?を注ぎ込んだ…(笑)。上海にいると、そういう時代のことをやたらと思い出す。現在、上海の若者の心境が何となくわかるし、羨ましくなったり…も。それは、街の発展と自分の成長のスピードが噛み合っていたように感じられた時だからだ。そして、上海や北京や重慶に行くと、その時代(10代)の自分とご対面できる…ような気がするのだ。なんとなく…。あの頃、「大人になったらこんな風に生きてみたい」とか漠然と考えていたことをかなりリアルに思い出せる…。そういうこともあってか、滞在中の生活が何となく当時と似てくるから不思議である。僕にとってはそういう街なのかな、と。同級生はぜひ連れて行きたいと思っている。それで上海で色々と話してみたいなぁ…。これからのことを。
2004/06/30
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北京に着いてしばらくして気がついた。「ケータイがない…」(正確にはAirH”PHONE)上海のマンションに忘れたか、タクシーのシートに置忘れか、飛行機の中か…いずれにしろ「ない」のである。帰国してみるとやはり不便で、ボーダフォンかauのグローバルフォンでも買うか…と意気込んで家電ショップに行く。ボーダフォンとauを交互にいじりながらも正確な機能や違いが今ひとつわからなかったので、店員さんに「どっちがいいですか?」と聞いてみる。すると「お使いになるのは、どこの国ですか?」@主に中国です。「駐在なんですか?」@いえいえ、出張で月に1~2週間くらいのペースです。「ということは日本での使用のい方が多いですよね。海外ではボーダフォンの方が多少安くつきますよ」@では、そうしようかな?「でも本当に中国からかけるんですか?」@いや、あちでもケータイ持ってます。「では、なぜ?」@日本で急ぎの用事があったら便利かなと思って…。「中国のケータイにかけてもらうようにしたらいかがですか?」@それが国際電話ってなかなか面倒なようで…。「001…とかでしょう?会社の人たちには練習してもらったらどうでしょう?」@はぁ…。「ボーダフォンが安いといっても1分間170円ですよ。そうそうかけれないですよね。それに着信を受けてもお金がかかるし…」@すると結構な料金になるんですね。「そうですね。ただ、緊急時用としては有効的だと思います。そのままの番号でかけれますから。なので、あくまでも日本での使用に向いている方をお選びになったらいかがですか?」@そうですね。…と、販売員の方の話は色々と勉強になった。結局、一晩、日本での使い方、中国でも使い方を考えて、明日、出直すことにした。北京の中関村の販売員さんに感動して来たが、どうしてどうして、神保町の女性販売員の方は明るく&ハキハキ&親身…で、ひけを取らない。どっちが凄いのか?と聞かれても、全盛期の<ジャイアント馬場VSアントニオ猪木>みたいなもので、一概には言えない。けれど、そんな答えは誰も聞いてくれなかった(笑)。
2004/06/29
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のむてつさんについていく格好で、楽天の北京在住の方々と昼食をご一緒した。そのレストランの素晴らしいこと!仕事柄「これは凄い!」と、心の中で大絶賛。まさに宮廷をテーマにしたレストランで、雰囲気は抜群である。そして、何より個室で庭園を眺めながら、静かにゆったり食事ができるのが良い。グルメなGuyuさんのご配慮だった。新しい出会いには本当に感謝である。その後、2000年にお手伝いさせて頂いた会社の総経理が日本に帰国するとのことで、ご挨拶にうかがった。北京での会社の立上げと施設の立ち上げと…の実体験の裏話は本当にドラマチックだった。北京政府との約束を守るために東京との往復の日々。中国で働く日本人として、大変貴重なお話を伺うことができた。そして、そんな総経理の元で働く北京のこの施設のスタッフは大変に人懐こい。なぜならば、愛情のシャワーを浴びているからだそうだ。「おお所長さん。いつ来たの?こっちで休んで行って…」と、スタッフ用の休憩室に案内された。「珈琲飲む?」と、ちょっとぬるかったけどハートで美味しい珈琲を頂く。文字通り、次々に入れ替り立ち代りスタッフの皆さんが休憩に来る。しばらく見ないうちに新しく入社した若いスタッフを紹介してくれる。何と言うか、上海の人々と気質が違って、ちょっと照れ屋かもしれない。けれど、ジワーッと付き合ってくれる感じ。覚えたての片言の日本語で一所懸命に話しかけてきてくれる。そして、皆さん休憩時間が終わると現場に戻るのだが、「それでは私は現場に戻ります」とか、「ごゆっくり…」とか、ペコっと頭を下げて小走りに去っていく姿が印象的だった。現場でも大変楽しそうに、そして一所懸命に働いている。その時、横にいたのむてつさんから、「この人たちに何の教育をするんですか?」と大変シンプルなご質問が来た。本音は「必要あるんですか?」ということだろう。実は、8月か9月にFollow-Upのトレーニングをお願いしたいと依頼を受けたばかりだった。「確かに…」と呟いてしまう。でも別に何かを教えようとするばかりがトレーニングではないし、ある意味では「再会したい一心で」お引き受けすることにした(笑)。そういう仕事ってありますよね!?夜は、3年越しのお付き合いになる女性のスタッフ2名とのむてつさんとで北京ダックを食べに行った。というか、正確には連れて行って頂いた。本場のダックを楽しく堪能した。仕事のこと。恋愛のこと。初めてのトレーニングのこと。など、片言ながら色々と話を聞くことができた。しばらくすると、「所長はいつ帰国するの?」@明日だよ。「じゃあのむてつさんは?」@明々後日かな?「…ということは一人ぼっちなんだ…」と。そして、のむてつさんがトイレに行った隙に何やら2人で話し出す。「一人ぼっちで食事は…」「故宮も見たことないんだって…」などなど、作戦会議が始まる。のむてつさんが席に戻ると、「私たちは明日休みだから、一緒に故宮に行きましょうよ」と。(実はこの日も休みでわざわざ出てきてくれた)もちろん、のむてつさんも大変喜んで行くことになった。帰り際に、「ハイ、お土産!」とちまきを頂いた。わざわざ家の近所の美味しいお店で買ってきてくれたらしい。お腹一杯の身には辛いところであるが、こういうシチュエーションであれば話は別である。意地でも食べてみせると心に誓った(笑)。宮廷のレストラン→北京ダック→ちまき…のフルコースな一日だった。ホテルに戻ってちまきを見ながら考えた事は、ホスピタリティ…という言葉って、実は、枯れてしまった人たちにトレーニングするために使われている言葉なんだなぁと気がついた。少なくとも、本当に人に会うのが好きで、もてなしたり、一緒に食べて飲むのが好きな人にはあまり必要ない単語である。(当たり前過ぎてピンとこないかもしれない)ということで、北京でのトレーニングでホスピタリティの項目は外そう…と決めた。
2004/06/28
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最近の僕たちの業界の日本での課題は、ズバリ「販売力」である。仕事の視察を兼ねて、<中国の秋葉原>と言われる
2004/06/27
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上海の虹橋空港(国内線で羽田みたいなもの)から約2時間弱で北京に到着。まず目につくのは上海と比べて「道路が広い」ということ。なので、上海のように、「赤信号でも渡っちゃえ!」とはなかなか行かない。ダッシュしても反対車線まで相当な距離があって、途中で足に…来た(笑)。夕方、ホテルにチャックインして、取りあえずPCをつないでメールチャック…と思いきや、ブロードバンド対応ではなかった。「インターネット・カード」を買うしかないので、王府井を探索がてら街に出る。途中、屋台で立ち食いしながら「インターネット・カードある?」と、教えて頂いたお店を回る。(キオスクのような小さな屋台)ところが、皆さん「没有(ない)」の連発。あまり「没有」ばかりなので、「なぜ?」と聞くと、「だって、私、パソコンなんて持ってないし…」と。それが答え?と思いながら、探し回る事約5時間。ホテルに戻ってビジネスセンターにVAIOを持ち込んでLANに入れてもらうことにする。なんかとつながったものの、受信できないプロバイダがあったりで、こうなったら海外ローミングしかないと、DIONで登録してソフトウェアをダウンロードする。ダウンロード終了後、ホテルのスタッフが「終わった?じゃあはい、これ」と、レシートをくれた。のぞいてみる、なんと260元(約3600円)!ドヒャー!っと。こうなったら二度と使うもんか!と、部屋に戻ってドキドキの接続。36kだがなんとかつながった。けれどこれが<1分間=30円>の代物。文字通り、メールの送受信だけに徹した。(これを毎日繰り返すと思うと恐ろしい…)3600円払ったり、5時間も探し回ったり、1分間30円…なら、ケチらないでブロードバンド対応の部屋にすれば遥かに安かった…はず。(1500円くらい高かった)こんなことにお金と時間を使うくらいなら、じっくり街中を探索したかった。ということで、いくら中国とは言え、節約どころを誤ると痛い目に合う(高くつく)…と身にしみた。
2004/06/26
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Follow-Upも無事に終わり、例のごとく?スタッフの皆さんとどデカイカラオケの店に向かう。相変わらずライブハウスくらいの広さで、これまた思う存分に歌って踊って…。ほとんど完全燃焼状態でマンションに戻り、メールを確認して資料を作成したり…と、目まぐるしい上海の出張がようやく終わった。研修と打合せの他に、隙間の時間や夕食時に、毎日様々な方々とお会いした。まだまだ移動や通信の慣れない上海でこれだけ仕事をして人々に会ったりマンションに暮らしたりできるのも、楽天日記で知り合った方々のお陰である。もし、あの時、楽天日記を書き始めていなかったら…と、真面目に考えてみるとちょっと恐ろしい。特にma-meitさんやのむてつさんには大変お世話になっている。楽天日記上では、どちらかと言えばあまり積極的にコンタクトを取る方ではない僕も、この2人のお陰で楽しい上海ライフとエキサイティングな上海ビジネスをさせてもらっているようなもの。無料でできる日記だが、まめに書くにはそれ相応の労力がある。けれど、それに見合うだけの恩恵のシャワーを感じている。正確にはお釣りが…(笑)。明日は、北京です!
2004/06/24
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僕が上海でお世話になっているma-meitさんのはからいで、とある有名日系企業の経営者の方々と夕食を供にした。とりあえずの顔合わせのはずが、「せっかくだから…」と、いきなり社長、副社長のご登場。ちょっとビックリしながらも待ち合わせ場所に向かう。約束の時間の15分前には到着していた様子で、こちらを迎えて頂く展開に、恐縮な思いだった。お会いして名刺交換。中国で日本料理店で日系企業の方にお会いする。そして、名刺にも日本人の名前。会話の日本語…。完全に日本だ…と思いきや、これがまたしっかり中国人の経営者の方々で、80年代後半に日本に留学して、そのまま就職。日本の企業の中で勤勉を武器に実力で昇進してきたその表情はまさに意思とビジョンに溢れた顔だった。おまけに関西弁まで話す。日本で役員まで上り詰めて、いよいよ中国で経営陣となり、手腕を思う存分に発揮する時が来たと。80年代と言えば、お世辞にも日本人の外国人の扱いが良かったとは言いがたいそんな時代だ。相当なご苦労があった様子。それでも未来を夢見て前進してきた自信の前には、生半可な知識は役に立たないと思った。今日も単なる顔合わせで、経営陣に会うまでに担当者(部長くらい)と打合せ…と、すっかり日本ビジネスモードだった僕に「教育や人事は経営者の仕事です。僕と仕事しましょう」とストレートである。考えてみれば、権限を持たせていない部下に会わされても通いの回数が増えるだけでコストとの戦いに巻き込まれる。この経営陣の方々はそういうことはすっかりお見通しで、単刀直入にビジョンを語って、一緒にやってくれるか?君にできるか?と直球ど真ん中のストレートである。次に会う時には提案して予算を検討して決めて動きましょう…というスピードである。正直に言って、「君たちにはこれとこれしか任せていない、余計なことを口出すな」より、「どんどん社内に入ってきて、喧々諤々やってよ」の方がこちら心構えが違ってくる。先日のお話が本当なんだ、と実感。こういう展開だと「恐るべし中国企業」となるが、冷静になれば恐ろしいというほどでなくて、ましてや何でもかんでもMBAのノウハウでもなく、結構当たり前のことをシンプルに実行しているだけかもしれない。逆に日本では複雑なまま社内政治とやっぱり大義名分が大事で、「手続きの文化」の中にいたりするから、手続きの簡略化が競争相手の武器になっていることに気がつくべきである。そして、何よりベンチャーだなんだということを超えて、その人格の高さに圧倒された。最初から最後までビジョンを中心に話してくれた。これだけしっかりハッキリと、しかもこちらを気遣いながら会食できる経営者ってそうはいないだろう。たった一度の会食だけど圧倒的に引き込まれたのはこちらの方で、「一緒に働きたい」と思わせられてしまった。本当に貴重な出会いだった。今年から来年のワクワクが大きくなった。
2004/06/23
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中国と日本どっちが得?僕のようなものが中国で仕事をする場合、やはり日系企業に限定して活動するのがいいんだろうな、と思っていた。言葉も文化も理解できることは重要であるはず、と…。ところが、現実に活躍されている方々のお話を伺うと必ずしもそうではないようだ。ハッキリ言えば反対で、中国企業や中国人経営者をクライアントにした方が中国で活動するメリットが大きいと。なぜか?日系企業で、相変わらず日本人の幹部が常駐している場合、結局、日本と同じだけの手間と時間がかかって、全くコストダウンにならない、と。ようするに、部下にも業者にもきちんと仕事を任せないで、「一応、部長にプレゼンして調整してください」と相変わらずの展開になる。それで、「だいたいは良いと思うけど、○○という考え方もあるんじゃない?ちょっと検討してみてよ。いつ見せてくれる?」…を繰り返す事になる。下手すると、4~5回繰り返す。業者にはこの繰り返し、やり直しがボディブローのように効いてきて経営を圧迫する。中国でも相変わらず、担当者とは名ばかりで、本当の担当者や決裁者が何人も登場するからメリットは少ない。それどころか、赤字になってしまう。その点、中国企業や中国人経営陣の場合、任されている担当者は本当に任されていて、その人相手に真剣に仕事をやりあえばあとは誰にもプレゼンしなくてもよい。この差が大変なコストと時間の差になっていくらしい。大企業の中国進出で日本の中小企業が干上がっているイメージが強いが、どっこい、中小企業もしっかり進出していて、日系企業以外の企業と付き合って、効率をあげてしっかり儲けていたりするからタフである。中国の大企業と日本の中小企業が組んだら…これまた大変な手ごわい競争相手になるのだろう。すると、日本国内では仲間で中国ではライバルとなにやら複雑な関係が見えてくる。こうして日本と中国という対立関係から企業の視点ではしっかり<クロスの関係>に移っているのだから、やはり何でも現場に来てみないとわからないことが多い。
2004/06/22
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開業してもうすぐ一ヶ月。月間目標達成には大事な日曜日の集客が決めてとなる。はじめのひと月目は絶対に大事である。夕方、打合せも終わり帰り支度をしていると、「月間目標まで、あと○○○○人…。どうしよう?」みたいな声が聞こえてくる。チャンスは今日の日曜日しかない。誰となく、施設の前に出て、通行人の方にパンフレットを配りだす。そうしたところで、営業時間はあと3時間半しかない…というような状況だった。スタッフの皆の表情は、「あきらめようか?」「目標にチャレンジしようか?」の迷いだった。あと3000人の集客はちょっときついかな?と思ったが、これこそいい経験だと思い、「大丈夫、今から3時間あれば達成できるよ」と大見栄を切ってみた。でも、現実的にはちょっと…という顔もあったから、ここはひとつ、口だけ大将のおやじで終わりたくないので、「ニーハオ!看一下」と二言だけ覚えて呼び込みのOJTを行う。OJTと言っても、言葉がわからないので、ただ、一緒にやってみせるだけである。そういうと何やらかっこいいシーンを想像しがちだが、現実は、言葉もわからない日本のおやじが呼び込みをしたところで、これまた大変辛い現実が待っている(笑)。しかし、そのうちに呼び込みをするスタッフが増えてきた。「所長はニーハオだけでいいよ。あとは僕が説明するから…」などなど。久しぶりに声が枯れるまで呼び込みをした。すると、手伝ってくれるスタッフが3名4名…と増えてきて、仕舞いには10名も…。最初は恥ずかしがっていたスタッフも、「なんでこんなことをしなくてはいけないの?」と消極的だったスタッフも、夢中で案内した。「あと何人」という少しずつ目標に近づくことだけが唯一のモチベーションだった。そしてラストスパートで、閉館時間ギリギリで一ヶ月間の目標達成!約3時間で3000人のゲストを呼び込んだことになる。やればできる!この経験は大きい。「取りあえずやってみるもんだね!」と。最後はカウントダウンで大きな拍手がお客さまからもあがった。とてもシンプルなことだけど、目標を達成するというのは本当に気持ちがいい。どんなにITが進化しても「最後の一マイル」はやはり人力である。ここで差がつく。日本では最近、目標に対しての意識が薄い…と思うことがあったので、何がなんでも最初の一ヶ月目は目標を達成したかった。ちょっとかっこつけて言えば、目標を前にした時にの取り組む姿勢にこそ、ビジネスマンとして能力が問われるのだと思うから。(あと少し…なら、持てる限りの自分を総動員である)表現は難しいが、「目標に行かなくても仕方がない…」の癖がつくと、推進力が途端に停止するのを散々見てきたから、ダメもとでも…と思った。個人的には、「これこそがOJTかな?」と結構うれしかった。終礼でのスタッフの皆さんのうれしそうな顔を見て、ちょっとジーンと来てしまった(笑)。それにしても、結局何でも楽しんでやり遂げてしまうバイタリティには脱帽である。
2004/06/20
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上海につくと、そのままタクシーに乗りマンションへ向かう。到着後、コーディネーターのmamitさんと今週の仕事の打合せ。その後、半袖のシャツを持ってこなかったことを大いに後悔しつつ、ユニクロに向かう。ロクに言葉も土地勘もない僕にとって、こういう時にはユニクロは強い味方である。何しろほぼ9割方日本と同じ品揃えなので、選ぶにせよ気が楽。そしてマンションに戻ると若いのに、人を紹介して<友達の輪の太陽系>と言われるmameitさんさん宅の夕食会にお呼ばれする。さすがフードコンサルタントだけあって、短時間でシャシャッと作る。そこに、あの物腰柔らかに気がつけばすぐ人の懐の中にいる、のむてつさんとB-21のヒロミに似ている(性格も?)いつかきっと…来るかも?の上海ドリームさん。そして、初めてお会いする、お花持参でいきなりお花を活けてしまうつっちーさんにお会いする。毎度のことながら、上海の楽天つながりの方々との食事や集まりは楽しい。(だから行ってしまう…)「それはなぜか?」と考えてみると…、答えは「上海でやりがいある仕事をする」というとてもシンプルなビジョンがあるからかなと思う。しかも、結構硬い!(笑)実際に色々とビジネスを展開されているから恐れ入る。それは試行錯誤、日本の数倍あるのかもしれないが、それを乗り越えつつ今日があるのだから「シンプルは強い!」と。上海に来ると、仕事でも夕食会でもシンプルに考える訓練をさせて頂いているのかもしれない。もちろん、日本とは比べ物にならないくらいの欲望も隣りあわせでたくさんある。だから、自分め目指すの座標を選びやすいのかもしれない。または、「これでいいのかな?」と確認しやすい。(僕にとっては)そういう不思議な魅力のある街である。
2004/06/19
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今月もろくに自宅で寝ていないうちに…(笑)。ありがたいことに、トレーニングを終了してひと月も経たないうちに再び上海を訪れることができるのはうれしい。スタッフの皆さんに再会できるし…。楽天で知り合った方々とも…飲んで食べて…と。先日、ある知人が「所長さんって、時給換算したら…○○○円ですよ。馬鹿らしくないですか?」と真顔で言われた時は少し凹んだけれど、その分、見返り…というか、お金以外のものを頂いているから自分の中では帳尻が合っている…と、思う(ようにしている?:笑)先日のビデオのようなシーンに出くわすのだから、それを単純にお金に換算するのは難しい。反対に、そういう体験をお金に換算したら結構な値段だったりして、そうなると、相当高給取りなのかもしれない…。(…と思うようにしている:笑)世の中、お金だけを稼ぐ方法は色々あって、たくさんの本も出ている。ならばもっと効率的な仕事はいくらでもあることは間違いない。ただ、収入をお金だけに限定しなかれば、色んな選択肢が開けてくる。<お金+体験>の合計がきちんと出せたらいいんだけど…。お金以外の収入をたくさん得るための本がもっと出てもいいはず。ようは、どのくらいの配分で欲しいのか?自分の胸に聞いてみることが大事なんだと思う今日この頃。どんな再会があるのか?ワクワクで行って来ます!
2004/06/18
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上海での研修の模様を、ビデオに収めていた。せっかくVAIOもあるし、取り込んでパソコンで見れるように加工してみた。(ダイジェスト版)中国でサービスマナーやサービスマインドの研修をする際に、一番大事なのは、やはり視聴覚資料であると実感している。なんのかんの言っても、見たことも体験したこともないサービスをしろと言われても、やはり難しいのは当たり前のこと。そこで、日本にいるうちに日頃研修でお会いしている方々に大小様々なご協力を頂いて、そのビデオを上海に持ち込んでスタッフの皆さんに見てもらうようにした。すると「へぇー」「そこまでやるの?」と色んな反応があったが、やはり日本のサービスは凄いな…となる。そして、それを元にしながら色々と自分たちで練習する。そして、今回は「そのお礼」で上海でどんなトレーニングをしたのか?みて頂いた。「入社式から開業して接客しているシーン」までをダイジェストで。ところどころ解説を入れながら…。見終わっての感想を求めると、皆さんウルウルだった。中には、感想を話す途中で感極まって泣き出す方もいた。「なにやってるんだろう?私…」と。上海のスタッフが一生懸命にサービスを身につけていく姿に、あるいは、その積極性に、あるいは、その直向さに……といったことが心にフックした様子。こんなにも恵まれた環境で、大した努力もできなくなりつつある自分に気がついた…と。お礼のビデオがまたまた「ありがとう!」になってしまった。日本と中国でまだ一度も会った事のないスタッフ同士がビデオを通じて感動を与え合っている…。素晴らしい教材である。とても幸せな時間だった。そして、それを観た中の1人のスタッフ(女性)が、「来月上海に行ってきます。この目で観てきます。会って来ます!」…と。素敵な交流が生まれようとしている。この仕事の醍醐味を味わっている気がする。
2004/06/16
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研修を終えて、翌日の仕事のために博多から<のぞみ>に乗る。京都を過ぎた頃、飲み食いしたゴミを捨てに席を立つ。すると…「あああれっ?所長!何やってんですか?」と香取くんであった。(社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わったの著者)すかさず隣の席に座って、「最近どう?」から始まる3ヶ月ぶりの会話を楽しむ。積もる話に花が咲く…とはこのことで、以前、席を並べていた時と変わらない雰囲気で会話を楽しんだ。以前にも増して、活動的に人々に会っているせいか、感性がより研ぎ澄まされている気がした。相変わらずユニークで楽しいビジネスを展開している様子。忙しくてもイキイキであれば何よりである。文字通り、10代20代に社会人として大切なことを色んな人々から泣いたり笑ったり怒ったり…しながら吸収した。それが今、好きな事を仕事にして縦横無尽に駆けまわれるのだから、世の中、教わった者勝ちである。ただし、大きな特徴は「教わりに行く」あるいは「怒られに行く」ことができるかどうか?これが将来の別れ道なんだなぁと、久しぶりに香取くんと話しながらシミジミ考えた。次の本が楽しみである。
2004/06/15
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「所長さん、○○さんいいでしょう。教育担当にしようと考えてるんだよね。それでさ、所長さんちょっとトレーニング頼むよ…」…と人選されたスタッフの方と仕事をさせて頂く機会が多い。ところが…この10年の中での経験値で、改めて冷静に数えてみると…、そういう部長や役員、社長ご推薦のスタッフが教育担当に適任だった…という事例は約3割である。これが実態。打率3割…という感じでしょうか?ご本人は人選眼に相当自信満々の様子でも、結構、コロッと騙されやすいのかもしれません(笑)。ちょっと賢い?スタッフは、上層部用のA面と部下用のB面の2つくらいの顔を持ち合わせていたりする。ハッキリ言って、態度の使い分けの達人といういことになる。上司が期待しているほど部下や同僚に信頼されていない。それはにそれなりのちゃんとした理由があって、やはりそういう人の場合は…きつい。万事、人の感覚なんてこんなものだから、人のことをいつまでも勘に頼るのもどうかなと。人間だからフィーリングを大事にしたい気持ちはわからないでもないが、「自分:○○さん」の二人称のだけの仕事ならいざ知らず、多くのお客さま相手の仕事だから個人のフィーリングにも限界があるというもの。(だから、仕事によって選び方は違う)そんなこんなで昨年末くらいから、流れは「採用」のお手伝いの依頼が急増して来ている。または、人事異動の立案のお手伝いなど。世の中、本当に人に対して真剣になりつつあるんだなぁと実感している。
2004/06/13
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僕のチームに新しい仲間が来た。ピカピカの学卒である。まっさらな彼女を前に、いざ仕事の説明をしようとすると、何から説明したらいいのか?よくわかっていない自分がいた。大変ニッチな仕事ということもある。彼女の立場に立てば「???」がたくさんあるはず。そのお陰で自分の仕事、やってきたプロジェクトのこと、その成功と失敗の原因の整理整頓を改めて始めてみた。しかも、それが業界慣れしていない人にでも理解できるように…。それに、何でも吸収しようとする姿勢が何とも新鮮である。大変素直で淡々としていながらも実は前向きで…。そういう良いスタッフを採用できたのはなぜか?と聞かれる。聞く人は「それが本業だから…」みたいな答えをあてにしているようだが、現実は違う。メンバーの中でも、いつも一所懸命でまじめで素直なN美さんに募集から面接採用まで、全てお願いした。「その人が選ぶなら間違いない」というのが結論である。そういう優秀な人が一緒に働きたいと思う人を採用すればよい、と考えていた。結果はその通りで、おまけに、その後もN美さんがマンツーマンで指導に当たっている。ある意味で姉妹のようにあれこれ議論していたりで、見ていて微笑ましくも見えてくる。N美さんも一任されると、面接の方法から、採用に関わるものごと。新人の指導に関わるノウハウを<砂漠の砂>が水を吸うように吸収していく。日頃、コンサルをしていると全てクライアントに受け入れてもるわけではない。だから、この際、自分たちが良いと考えているノウハウを総動員して、この<先輩&後輩>に惜しみなく指導と支援をしていきたい。少し前には上海のスタッフの皆さんに圧倒されたが、どっこい日本も負けてないですよ!というところを見せてみたい。年内にはご対面する機会を狙っている(笑)。近い将来が楽しみである。
2004/06/11
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昨日は、あのQCの匠、pixyさんが来社された。テーマパークの経営と運営談義に大変白熱した。勤勉な人(または匠)は業界が違っても必ずマイスターになってしまう。本当に恐ろしい…と思う。一年くらい前までは、こちらが多少キャリアを活かしてリードできた話も今では…(汗)。その上、これまた恐ろしくフットワークがいい。地方に住んでいながら、色々と視察にやってくる。(反面、そうでない人が多い業界とも言える)そういう人との話は、何気に真剣勝負みたいなところがあって、気持ちよい。多少、意見をぶつけ合っても、打合せが終われば一緒にご飯を食べる。だからお付き合いができるのだろう…と実感。そして、今日は、豊橋で、日本に帰ってきてるのむてつさんと現場帰りのOJT広場@チャコさんと会う。上海では何度かお会いしていたのむてつさんだが、日本にいるとやはり<元高校教師>だった。(上海では経営者だった)駅で待ち合わせてお店に向かう途中、「おおーっ!」「ああ、先生!」…と、かつての生徒さんと偶然バッタリのシーン。生徒さんはちょっとテレながらも嬉しそうで、のむてつさんがどんな教師だったのか?少しだけ想像できた。のむてつさんとチャコさんは初対面。だが、楽天日記のお陰で、30秒くらいで意気投合する。日頃の楽天付き合いがあるから、お互いのことをある程度しっているわけで、こういうシーンに出くわすと、楽天日記の素晴らしさにジーンとする。飲んで食べて3人とも適度に話し、適度に聞く。波長というかバランスがよかったせいで、あっという間の3時間半だった。pixyさんがQCの匠なら、のむてつさんは出会いの匠で、チャコさんは現場サービスの匠…という感じでしょうか。何しろ、大変気持ちよくお酒が飲めたのがうれしい。この所、巡業のような出張が多かったので、人に会えるのはやはりうれしい。また、どこかの街でどなたかにお会いしましょう!(笑)
2004/06/09
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ひとつの部門を任されたり、あるいは独立して自営業を始めたり…、ふと気がつけば周りにはそういう人が結構いる。それで皆、それなりに色んなセミナーに参加したり、本を読んだり…と、試行錯誤している(僕も含めて)。それでも傍目で見ていてうまく行く人とそうでない人がいる。その理由に「ガツーン」と言ってくれる人が近くにいるかいないか?または、自分から側に行くか行かないか?これが大きな別れ道になっているんだなぁと気がついた。(あくまでも僕なりの見解だが)考えてみれば、うるさい上司がいなくなることが目的だった場合はのぞいて、たいていの場合は、「もっとビシッとした身だしなみにしなさい」「もう一回、電話しなさい(お客さんに)」「必ず5分前には出社しなさい」「締め切りを守りなさい」…などなど、当たり前のことを「これでもか!」とできるようになるまでビシッと言ってくれる人が近くにいなくなる…ということは、結構辛い、と思う。こう書いている理由は、およそ半数くらいの人がダレにダレているから。ちょっと下り気味である。(僕の周囲の人々の場合)だから、律する心が傾きかけた所を見逃さないで指摘してくれる存在は本当に尊い。それがいなくてもなんとかなる…と言う人は実は少ないと思う。僕の好きな社長さんは、凄い厳しいコンサルタントの先生と契約している。側で聞いているとクライアントなのか何なのか?わからなくなるほど、手加減容赦ない。けれど、社内に誰も言ってくる人がいない今、そういうブレーンは大事なんだそうだ。ご自分の社会人性を維持管理するためにお願いしているらしい。(てっきり経営コンサルタントだと思っていた)スペシャリスト性うんぬん…も大事だが、その手前にもこれまた真のスペシャリストへの山がある。そして、こういうのほど、自分は気がつかないがまわりの人はしっかり気がついているから恐ろしい。自立するには、まずこういう人を捕まえなければならない。それで自律環境を整える事だ。(自分から出向いていくこと)みなさんも、ビシッと言われてガツーンとくる人をどうぞ大切に(笑)。
2004/06/07
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アジアン・イングリッシュ上海から帰国してからもスタッフの方々からメールを頂く。気軽に文章を送れるのだから、本当にEメールはありがたい。これが手紙と書いて封筒に入れて切手を貼って宛名を書いて…となると、多分、相当億劫になるはず。けれどメールならばその日のうちに簡単な返事くらいは返信が出来る。中国人のスタッフの皆さんとのEメールのやり取りは現実には英語で行われる。本当は中国語でやり取りしたいところだが…。現地で僕の限りなくカタカナに近い英語での会話とこれまた辞書を片手に、おそらく中学2年生くらいの文章のメールでのやり取りでわかったことがある。それは、英語は世界を結ぶ言語である…というのはちょっと違うかな?と。現実は、こうしたアジアン・イングリッシュとでも言うか、何しろブロークンである。これは中国人のスタッフの言葉を聞いてもそう思う。(単語力は遥か彼方ですが…:笑)そういうブロークン同士の会話だから何とか理解しようとするし、理解もできる。Eメールでも同様で、しかも、アジアンに進化している。例えば「You」を「u」と書いてあったり、「please」を「Pls」と略したり…で、これが結構はやっていて、そんな風に、自分たちの使いやすい言葉にしながらコミュニケーションしている、のが実態である。最近では、「Mr」ではなく「san」と日本語ローマ字で返信してくることも。そのブロークン度が何とも楽しい。「これはどういう単語の略なんだろう?」と。どんどんアジアン・イングリッシュになっていく。(ある意味で自由というのがいい)お互いに外国語同士の気軽さみたいなのがあって、恥ずかしさが少なくて、楽しさが多いのは良いことだと実感している。個人的に、英語が楽しいと感じたのは今夏が初めてである。これからは、こんなことも視野に入れて留学先を検討してみるのも大事な事かもしれない。
2004/06/06
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昨晩は結局AM4:00くらいまで研修の準備に追われた。「追われた」とは言っても、ようするに納得できる内容になったのがAM4:00ということ。研修では、上海でのトレーニング風景のビデオをハードディスクに落してプロジェクター+VAIOで受講生の皆さんに見て頂いた。(+自慢のモバイルスピーカー:笑)ほとんど同年代のせいか、上海で楽しみながらも一所懸命にトレーニングに取り組む姿勢は日本の若い人たちの心に何かしらの印象を残したようだ。僕が見ていても、良い意味でのハングリー精神や向上心が煽られる気がする。終了後は、軽い打合せの後、これまたダッシュで羽田空港へ向かう。ちょっとのん気に話していたら、出発1時間前だった。そして、これまた例のごとく、バイクで高速に乗って一心不乱に走る。約15分で到着。ビールを一本だけ飲んで離陸前に…爆睡状態に…。着陸の振動で起きる。作戦は完璧だった(笑)。札幌に到着後、ホテルにチェックインして、新たなラーメン屋さんを探すこと30分。ラーメン通には有名なお店を発見。店に入ると、待ちのお客さんが座る椅子がズラーっと並んでいる。に中途夕方は大変混むようだ。期待一杯にオーダーして食べてみる。「…???」正直言って、どこが美味しいのか僕にはわからなかった。おまけに有名店のせいもあって店員さんが短気で、ちょっと怖い。「えーっと餃子はないですか?」「うちはラーメン屋ですよ!お客さん!」と厳しい。ようするにメニューに無いのだろうが、「ハズした…」と心の中で呟く。残したこともあり、満腹には程遠い状態。店の外に出てふと見渡すと直ぐ横に「餃子と麺の店」みたいな触れ込みの店を発見。すかさす入って餃子と生ビールを注文する。こちらはなかなかの味で、サービスも大変気持ちいい。スタッフは黒龍江省から来ている留学生の劉小姐という方。やさしくて、挨拶がハキハキしていてよく気配りのできる人だった。食べながらメニューの中国語の発音なんかを教わったりして、楽しい時間を過ごす事ができた。「私の故郷の餃子は…」などの話もためになった。なので、より一層美味しく感じた。本当のところははどちらの味が上なのか下なのかはよくわからない。しかし、留学生のサービスで美味しく感じたのだから、有名店はあぐらをかいている場合じゃない…と実感。★今日の教訓★ブランドイメージなんて、本人たちが思っているほど絶対的なモノじゃない。
2004/06/03
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レジャーサービス施設のコンサルの仕事をしていていつも思うことは、「近づいたり離れたり…」が大事だなぁと。正確には、ビシッと現場に入って一緒に考えたり、少し間をあけたり少し離れたり…してバランスを取ることだ。どっちかだけだとなかなかうまく行かない。毎週通うこともあれば一ヶ月間隔に通ったり…と。運営する側に立ったり、生活者の側に立ってみたり…。両方を行ったり来たりすることになる。このバランスが大事なんだなぁと実感している。カメラで言えば、接写もできるけど光学10倍でも撮影できる…という視野の奥行きが必要だ。当然、クライアント先の従業員と全く同じ視点、技量では仲良くはなれても、お役に立てることはない。大体、レジャー施設というのは、生活者にとって、絶対になければ困る…ものではない。(ほとんどの場合)そこがショッピングセンターなどの小売業との大きな違いである。極端な話、一つや二つなくても対して不便ではない。それに選択肢は多数存在する。そんな中で、「あそこに行こう」と選んでもらえるようになるには、さてどうしたものか…と、少し離れた時に考えるようにしている。そして、少し間をあけて行った時に感じる<雰囲気>がある。これは毎日勤務している人には絶対にわからない。なんとなく活気があったり、トーンが重かったり…。重たい所って、社内に意識が行っている場合が多い。社内政治が大変で、実はあまりお客さんのことを考えていない、…というのはありがち。何しろ、社内に大変気を使う。これは大企業、中小企業関係なしにあるんじゃないかな。大手優良企業でも、部署によっての凸凹もあるし。僕たちのような小さな会社でも少し放っておくとなんとなくギクシャク感が漂い始めるから、数百名数千名規模では…。出張ばかりで留守がちな分、オフィス勤務の時はできるだけメンバーと話すようにしている。お昼もできるだけ違うメンバーと食べる。歓送迎会や打ち上げ、お祝いなどには参加する。よく、そういうアフター5は関係ない、もっとクールに…というポリシーの人々もいるが、それいうのは、達人の言う台詞だと思う。クールに構えて…ちゃんとうまくいってないから困ったものだ(笑)。これは社内外を眺めてみて痛感している。反面、それ以外の仕事の場面においてヘンな遠慮はしなくていい状態をつくるように心がける。20年以上働いてみて思うことは、大きくても小さくても、従業員が自分の周辺の人ときちんとコミュニケーションできていれば会社はうまくいく。上層部に対して、大きなこと、問題提議ばかりしていても、肝心の自分の周辺とうまく行かない人は問題外である。自分の周辺がカチッと強いネットが発達している施設はやはり強い。足腰がしっかりしている。そういう基本が企業の力(スタミナみたいなもの)になるのだということを実はコンサル業務を通して学んだ。…というか、痛感している。
2004/06/01
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