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大晦日の(某)テーマパーク今年はカウントダウンコンサートが開催されるということで足を運んでみた。テーマパークとつくと「テーマ」があるくらいだから、年がら年中、タレントさんを呼んで来てのイベントやコンサートを開く…というわけにもいかない。ある程度はテーマ性の維持が必要だから。しかし、年に数回はこうしたイベントが開催されることがる。もちろん集客のためである。が、それにも方針がる。アーティストやタレントさんを呼ぶ良いところは、それぞれにファンがいて、アーティストごとに年代も違えば、男女も違うし、同年代でもタイプが違う。「こういうお客さんに来て欲しい」という時にはどんなアーティストにするか?で目指すお客さんに来てもらえるということだ。一見当たり前のようだが、こんなにズバリと的確に求めるお客さんを呼べる機会はない。僕の行ったテーマパークでは、当日、今までのお客さんと大部雰囲気の違う若い人々で一杯になった。半数近くが始めての来場者だったようだ。それは、行動をみていればすぐにわかる。コンサートのインターバルに時間にはあちこちに遊びまわる。「へぇー意外におもしろいところだね」などといいながら携帯で写真を撮ってたり…。なのでイベントとしての成果はドンピシャ!と、気持ちいいくらいに決まった。今までお客さんとして取り込めてなかった層の人々に楽しんでもらう。「この施設はこういう所なんですよ」と少しでもかわってもらう。できればファンになってもらう。いくら広告宣伝をしても、来てみてもらわねば何もわからないし伝わらないから時にこういったイベントが効果的なこともある。(反面、連発し過ぎると現在のお客さんが逃げてしまうから加減が大事)それにしても寒かった。こちちらは、こういうのは仕事上慣れているから完全防備。オートバイ用のハイソックス(これが大変暖かいすぐれもの)。ユニクロの発熱系のインナーシャツ(長袖)。スキー用のショートブーツ(蒸れるほど暖かい)。…で、足元と下着を固めて、ハイネックシャツに防寒ベストにダウン…さらに、耳までかぶるスキー用の防止にバイク用の手袋…と、我ながら惚れ惚れするほどの準備であった。だから、長時間の視察にも平気だった。それに引き換え、20歳前後のお客さんたちの薄着なこと。女性は、胸元は開いたままだし、太ももは露出しているし、ハイヒールだし…と、あまりの無防備さに「大丈夫かな?」と心配になったり。男性は、それがおしゃれの限界なのか?スーツ姿でコートを着てない、とか。(成人式じゃないんだから)シャツの上にフリースだけ、とか…。こうしたお客さんは「車」で来場した人に多い。車の中は暖かいから、つい薄着で外出してしまうようだ。対して電車&バスのお客さんは防寒が素晴らしい。すぐにわかる。けれど、唄って踊って食べて飲んで乗り物に乗る…から気にならないのでしょうね、きっと。それと、観察していると本当に良く笑っている。これがうれしい反面、大変うらやましくもある。何だか「今」を満喫しているようで…。(そういう機会を提供するのが仕事なんですけど…:笑)いいなぁー若いって!…。と、初日の出以前に眩しいめにあった年末年始でした。
2004/12/31
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11月くらいから、中国での仕事の件で一緒に働いてくれるスタッフの募集していた。数十名とまでは行かないまでも、20名を超える人々のメールを頂いた。条件や場所、時期の問題もあって、そうそう簡単にエントリーできないだろうな、と思いつつも、これだけの方々から打診頂いたのは正直にうれしかった。そんな中、Hさんという方をお会いするとになった。まだ20代前半のお嬢さん?で、自然体でサービス業が好きそうな方だった。色んな話をしていく中で、Hさんの職場のトレーナーやリーダーはどんな人なんだろう?と興味が湧いたので聞いてみた。すると、「Aさん」の名前があがった。その人は、僕が初めてコンサルになった際にお手伝いしていたレジャー施設に新卒第一期生で入社してきた人だった。以来、約4年間くらいトレーニングで関わらせて頂いていた。なので、ある意味ではAさんにとってのトレーナーは僕らだった…ということになる。(常駐していたので、上司同然だった)そのAさんが転職して、現在の職場で活躍しはじめた頃、Hさんが学生でアルバイトで入社することになった。そして、今、こうしてHさんが僕らの仕事の面接を受けている…。何とも不思議な縁を感じずにはいられなかった。しかも、今回の応募は別にAさんの紹介でもなんでもなく、のむてつさんのHPを見ていたのがきっかけ。なおさらビックリだった。僕がAさんたちに指導者として出会って約10年の歳月が流れた。10年後にAさんの教え子のHさんをめぐり合うとは…。(トレーナーの家系図で言えば孫に当たる)HさんはAさんのことを本当に尊敬していた様子で、それが何よりもうれしかった。年末の慌しさの中、この仕事を続けていてよかったな、とほんのひと時の「ジーン」の瞬間だった(笑)。
2004/12/29
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重なる時には重なる…。シンセンに移動して、ご用意頂いたホテルにチェックイン。そのままテーマパークツアーに出る。その規模とかスケールとかにビックリしたり…一通り見て回って打合せを兼ねがねの食事を終えてホテルに戻る。いざメールチャック!…と思いきや、LANがなくダイヤルアップだった。それでも何とか<iPass Connect>を使用してみるとうまくいった。けど、送受信のみに徹する。睡眠時間を確保するために最小限の返信で爆睡する。次の日、朝、起きてメールチェック…のはずが、PCが立ち上がらない…。ウィンドウズが立ち上がってお馴染みの画面にいくのだが、間髪入れずそのまま「休止」画面になって電源が切れてしまう…。10分も続けてみるがまったくダメ。ふと立ち上がりかけの画面をよく凝視すると、なななんとバッテリーの残量がほぼ「0」に近い。「なんで?」なぜならば、しっかりコンセントに入れてあるし…。「待てよ。そもそもコンセントが正常であるという概念ではダメなのかも?」と、別のコンセントに挿してみると、電源がつながった様子。そうしてホテルの部屋の電源をチェックすると、いくつか故障中のコンセントがあった。これは大変勉強になった。そういうものなのだ…と(笑)。さて、一通りの仕事を終えて上海に戻った。こちらではADSLだから送受信が早い。しかし、日本と違って昼間は外出しっぱなしだから、朝と夜だけの短い通信時間。そうでないと寝る時間がなくなるので…。連日、目覚ましに使用している日本のPHSも電源がさびしいのでUSBケーブルでPCにつないで充電する。このUSBがあれば、充電アダプターがいならないから出張時には大変便利である。少しでも荷物を減らしたいので…。そして、また帰宅してメールチャック…のはずがまたまたPCが立ち上がらない。ひょっとして「ここでもコンセントが故障なの?」とチェックしてみると…正常であった。「??????」いくらいじってもわからない。仕方ないから取りあえずは寝ようとPHSの目覚ましをセットしようとすると…、こちらも電源が「空」であった。「??????」一体どうなっているんだ!足元に絡みつくコード類を蹴り上げる。その時、「バチッ!」という音と少し火花が飛んだ!よくみると、「断線」だった。PCの電源アダプターが途中で断線していることがわかった。それにしても「なぜ?」と冷静に考えてみる。~いろいろ考えること約20分間~シンセンは25度近い暖かさだったので、小さなバッグは上海から着てきたコートやらでパンパンになっていた。そのパンパンな中に、強引にアダプターを入れて「力技」でバッグのチャックを閉じた。しかも、アダプターのコードの巻き方が適当だった。それが原因で極端に折れた箇所から断線してしまったらしい。そういえば、以前、広告代理店に勤務するMさんから、「所長さん、アダプターの巻き方知ってますか?これはこうして巻くものなんですよ。そうしないと、何かの重みなんかで断線することがあるから気をつけてください。海外で断線したらシャレにならないですよ」と、OJTに匹敵するご指導を受けていたことを思い出した。あまりにもアバウトな取り扱いを見るに見かねて教えてくださった。しかし、せっかくのアドバイスも返事だけでは意味がなかった。人様のアドバイスには大変な価値があるんだなぁとシミジミ体験させられた。(なぜならば、不便だったから…:汗)言われたことはわかってはいたし、覚えてたはずが、ちょっと慌てるとおざなりになってしまう…。ようするに習慣にはなってなかった…からこういうことになるんでしょうね。ということで、サンタのプレゼントは「教訓」だった。…そんなクリスマスでした(笑)。
2004/12/27
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空港からタクシーに乗り目的のテーマパークに向かう。タクシーから初めて見るシンセンの印象は「南国宮崎に似ているな」ということだった。まずは大変暖かい。多分、沖縄と同等レベルではないだろうか?そして、空港から市内へと向かう道にはしっかりとした中央分離帯があって、パームツリーがズラーッと。さらに、沿道も植物が大変豊かだ。それが宮崎を彷彿させていたようだ。何しろ、上海に比べると「色のある街並み」を感じる事ができる。道路は上海に比べて滑らかである。タクシーの乗り心地が気持ちいい。途中、タクシーの運転手さんに「どのメーカー車が好き?」と聞いてみる。するとやはりアウディだった。中国で真っ先にタクシー車両で参入したのはVWで、そうした影響もあり、総体的にドイツ車が人気だ。当時でも、ちょっと信じられないような金額で落札したらしい。しかし、それはそれなりで、板バネのサスのタクシー(サンタナ)が上海を走ることになった。だからサンタナでも大変乗り心地が悪い。高速では車体が落ち着かない。(ドイツも強かである)ホンダも好きだけど、日本製のホンダなら最高だけど、広州ホンダは中国産だから…と、あまりもに正直な方だった。現地に着いて、ホテルのチェックインしてさっそくテーマパークのツアーに出かける。今まで…というか、この4年間、いくつかの中国のテーマパークを視察したが、あまりに本格的な造りにビックリした。東京ディズニーリゾートを同レベルの規模を誇る。ホテルもあるし、それぞれの施設を結ぶモノレールまである。ちなみにテーマパークは3つも隣接している。中でも、中国民族村の夜のショーは圧巻だった。日米のテーマパークのショーはほとんどみているが、このショーは観光名所になるだけのことはある。特に驚きは、出演キャストの人数で、テーマパークで出演者の多いショーは50-70人くらいが相場のところにもってきて、このショーは約500人の出演者らしい。そして、本物の「馬」も登場する。騎馬シーンで。しかも、冗談程度の踊りではなく、ダンスは当たり前として、新体操級の演技が散りばめられていて、シロートが真似できるものではなかった。ダンススタジオに4-5年通ったくらいでは無理。単純に「素晴らしい!」と。音楽もパソコン打ち込みミュージックではなく、オーケストラサウンドで映画音楽に匹敵するほどの素晴らしい音楽だった。内容も、なんとなく最近の中国映画の傾向をうまくとらえた感じ。「HERO」のようなイメージだった。舞台演出の手法としてはミュージカル「ライオンキング」を髣髴させるものがあった。ショータイムは約55分というのも桁外れである。(テーマパークのステージとしては)しかも、その間に飽きさせることはない。連日、予約で満席になるというのは頷ける。テーマパークの本家、ディズニーを除けば、そのレベルは大変高い。日本国内で追従できる施設はあるのか?というと、ちょっと苦しいかな(泣)。テーマパークという業種ひとつとっても、日本ととの比較で、遅れているなと、思う所もあれば、極端に抜きん出ている所もあって、何とも不思議な感じがしたのは事実である。こと、エンターテイメントの分野においては、徹底したインパクトを追及する中国に軍配があがるような気がしている。アメリカに次ぐ、エンターテイメント大国への可能性をまざまざと見せ付けられた気がする。こうしたバックボーンがあれば、オリンピックや万博の開会式などは大変楽しみである。
2004/12/24
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「日本が中国に対して行っているODAを卒論のテーマにしました。何か良い資料があれば頂きたいのですが…」とは、上海にある復但大学の学生さんの言葉。もちろん生粋の中国人である。今まで日本人はいくらODAをしてもそれが人民にはほとんど知られていないことに呆れ返ったりしながら過ごしていたが、若い人の中にはそういうことに気がついている人もいるようである。そして、それを卒論のテーマに選ぶとは…。改めて80年以降に日本が中国に対して援助してきたODAのリストを眺めて見るとまさに、今日の沿岸部の反映は日本の援助によって成り立っていることがよくわかる。(それにしてもよくこれほどの金額を注いだものだ…)これだけの金額とお金に換算できないほどの途方もない多くの技術を提供すればたいていの国は蘇るだろう。電気、水道、鉄道、空港、学校、病院…といったインフラを徹底的に支援してきたお陰だ。(他の国は、こういうおいしくない援助はしたがらない…)これがなければ上海→北京のTGVも何もあり得ない。もちろん、オリンピックも万博も…。現在の上海バブルも…。さらに付加えれば、日系企業も工場の進出時には、結局、地元に電力設備、道路まで作ってあげたりした。そのお陰で、中国企業や韓国企業が躍進できるようになった。そういうことに気がついている中国人の大学生が少しはいるということがわかっただけでも、個人的には有意義だった。その後、やはりご本人もそうとう驚いた様子で、「こんなに支援してたなんて、何も知らなかったし教わっていなかった」と。なんでもそうだが、人にお金をあげる時の金額は、大変高く感じるし決断がいる。もらう時は大したことはないのかもしれないが…。特に90年代に徹底的な反日教育を受けた世代にとっては晴天の霹靂であろう。こうして日系企業が進出し、インターネットで結ばれると、サイバー攻撃のような犯罪も多発する一方で、真実を知る機会を得られるようになってきたのは良いという側面もある。僕の仕事の中では、こうした若い中国人との交流が大変多い。戦後世界を席巻したメチャメチャな日本叩き論を浴びたこうした若い世代に対して、より正確な情報を提供できればまた違った未来が開けるのではないだろうか、と思っている。
2004/12/23
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今日は4人で夕食を食べた@上海。とは言っても、現状のヒアリングと親睦が目的。僕が面接採用をしたマネージャー(中国人女性)と同じ会社(クライアント)の日本側のスタッフ(男性)それと、のむてつさんと僕の4人。一同席について、食事をオーダーする。飲み物が来て「乾杯!」としてから…、なんとも不思議な会話が始まった。考えてみれば「通訳」さんは1人もいない。MGRの劉さん(仮称)は、中国語と英語を話す。(海外での経験が豊富で英語が大変うまい)。日本側のスタッフの山さん(仮称)は、日本語と英語を話す。(留学経験があり英語が大変うまい)けれど、中国語は謝謝とニーハオくらい。のむてつさんは、日常会話くらいの中国語はわかるし話せる。それに英語もそこそこ。元高校の教師だから…(笑)。そして、レジャ研所長は…、日本語は普通。中国語は上海を1人で移動できるようになった程度。英語は…イーグルスのホテルカリフォルニアが大好き!な程度。ざっとみれば、中国人1人:日本人3人なのだが、会話が始まるとなんだかともてユニークな展開になった。山さんと劉さんの話は英語になる。それをヒアリングするのむてつさん。気力で2人を凝視する所長。最初のうちは、会話の切れ目に山さんが「劉さんが言うにはね~」と訳していてくれた。そしてこちらは「なるほど…」と納得する。それを聞いてのむてつさんが中国語で劉さん話しかける。劉さんの答えをのむてつさんが訳してくれる。そのうちに山さんが劉さんに色んなことをアドバイスし始める。なかなか会話が切れない。すると劉さんが気を利かせてのむてつさんに中国語で訳してくれる。それをのむてつさんが所長に日本語で訳してくれる…。するとのむてつさんがまた劉さんに中国語で質問する。そのまま会話になる。するとまたまた劉さんが気を利かせて山さんに英語で訳してくれる…。それを聞いた山さんは念のため所長に日本語で訳してくれる…。…というような会話ですから、中国語も英語も片言マンの所長は、目が充血しまくるほど気力を尽くして凝視するしかありませんでした。けれど、こういう状況の中にいるとコミュニケーションって面白いなぁとしみじみしました。…なんてのん気なおやじ気取ってないで、今度こそ中国語を勉強しようと誓った上海の夜でした(笑)。(でも、もう誓うのにも飽きてきた…:泣)
2004/12/22
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2つのスピード立ち並ぶ高層ビル群、マンションを見ると圧倒されがちな上海だが…、近くによって見るとなんともボロい印象を受ける。すぐに古くなるというか、つくりが貧弱というか…。超高層ホテルで有名内グランドハイアットを訪れた時にもその内装を見てビックリした。そういうのをのむてつさんに話すと「職人がいないからじゃないですか」とのこと。よくみれば確かに建築現場の作業員は、背広を着たまま働く出稼ぎ労働者ばかりで、職人気質のプロが少ないのがよくわかる。ようするに、会社に雇われたシロート集団が言われたとおりに塗ったり張ったり切ったり…しているだけ。作業そのものは限りなくシロートに近いことが多い。だから遠くから眺める上海は凄まじい勢いで経済成長をして、雑誌の写真のように豪華にも見えるが、近くに寄ると…これまたハイスピードに老朽化しているのがわかる。両方のスピードが速い街なんですね。現在は…。
2004/12/20
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「中国は人脈社会だ」という話はよく聞くし、現にそんな実感もある。けれど、おもしろいのは中国にいる日本人同士も人脈社会になっている点だ。誤解を恐れずに言えば、日本では到底知り合わないであろう人々がここ上海ではどんどん人つながりで紹介されてコミュニティらしきものができていく。もっと言えば、日本で仕事している時には話題になりづらかった人も上海だと話題になりやすく、広まりやすい気がする。これはこれでビジネスの仕方としてはありですね。無理して日本で東京で売ろうとしないで、舞台を上海に移してみると、同じような活動をしていても、はるかに目立ったりして、交流が大きく広がり、結果、ビジネスもしやすくなるのだから…。そう考えると、本当に上海などに工場があって仕事をしなければならない人と、あえてベースを上海に移して仕事しやすい環境を手に入れている人との両方が混在しているような気がするし、それが見ていて面白い。日本にいる分には同じスキルを持っている人たちが1万人いたとしても、上海や中国に来ると10人しかいない…かもしれない。すると、脚光を浴びる度合いが高くなる…。少ないところ出た方が目立ちやすいというのがあるし。それで日本の仕事を受注する…という流れも多数あるような。極端な話、仕事そのものは変わらなくてもニッチな環境に移動することで仕事や知名度が何倍もアップするということ。これは個人でも100人未満の企業でも色々と使えるし、使っている戦略である。(まぁ、これが全てではありませんが…)今後は、さらにアジア諸国全体でそうした仕事の仕方、知名度のあげ方が増えていくのでは?と思う。インターネットがあれば世界中のどことでも仕事ができる…というのはこれまた世界中の企業が同じ条件だから、別に便利なだけで優位性は何もないに等しい。どうせインターネットでつながっているんだから…と知り合っても出かけない人が多いから、その分、出かけていく人がそのメリットを吸収できるんですね。いずれにしても、こっちが移動してみると、やはり違う世界が開けて来る。何だか人間関係と似てますな(笑)。自分が変わる、自分から歩み寄る…。
2004/12/19
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上海での移動はどうしてもタクシーが多くなる。相変わらずの大変な賑わいで、世界中から投資が集まっていることが平日の混雑振りでも実感できる。つまり、凄まじい渋滞だ…ということ。一昔前の東京並みである。東京は、すでに主要幹線道路の渋滞ポイントの改良工事をコツコツやってきたお陰で、減少傾向にある。それと比較すると凄いなぁと思う反面、心配になることもある。移動や物流のロスが大きいというは誰でも認めるところ、せっかく安い人件費を売り物にしていても、現実は…となる。合わせて、その圧倒的な交通量に道路がすぐにヘタってしまう。何度工事してもすぐにボコボコ道に変身してしまうから、ある種、イタチゴッコだ。逆に道路工事需要は尽きない…とも言える。したがって、車の耐用年数が日本よりかなり短くなる。これまた反面、買い替え需要はたくさんあるかもしれない…。修理屋さんも儲かるのでは?と。そして、相変わらずのマンションやビルの建築ラッシュが続く…。これほどたくさん建てている地域はあるのだろうか?と。年9%を超える成長率だから、みな値上がりを期待しているのもよくわかる。反面、夜タクシーに乗っているとよくわかるのが、空き家の多さだ。つまり、投資でマンションを購入している人だらけ…ということ。電気がついていない。人が住んでいないから。そういう投資魂はわからないでもないが、これほど多くが投資物件になってしまうと、この先にどんなことが起きるのか?ちょっと心配になる。工事途中で頓挫したままのマンションも目立ってきた。なんでもやり過ぎは、必ず反動がくるのが経済だ。それは先進国は体験済み。国が大きいから大丈夫…という、楽観過ぎるお言葉を頂くが、大きい小さいではなく、クラッシュした時に、バッファーとなる人たちがいるのかいないのか?が問題。いなければ飛び散るし、いれば日本のように落ち着くように落ち着く。それは金持ちの人数ではなく、人々の心理の問題だから経済学者にもわからない。あの膨大なマンション群と多数の電気のついていない部屋をみていると、エキサイティングとギャンブルの表裏一体の領域に迫っているような気がしてくる。できればエキサイティングくらいのまま踏ん張って欲しい。
2004/12/18
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こと上海など沿岸部の人々の起業家精神は日本のそれよりも高い、と聞く。現に、数ヶ月前まで僕の通訳をしてくれていたO小姐も今では貿易会社の社長だ。つい先日も日本でいきなり電話をもらってビックリした。商談で来日している…と。20代のスタッフのトレーニングを担当していてもそうした起業家精神のようなものをヒシヒシと感じることができる。反対に日本は…というと、なんとも「情けない」みたいな話しの展開が多いが、実は違うという見方もある。日本は世界でもグンを抜いて「中間管理職」が強いらしい。(意外に思う人もいるかもしれないが…)特にメーカーは、コロコロ転職合戦の国ではやはり弱い。契約とかを超えた固い「使命感」で20-30年と積みあげた技術は簡単には真似できないから世界一になった。学歴で一発逆転できる仕事と、積上げでしか抜けない仕事がある。そういう職場には意志のしっかりした管理職が必須となる。上海だけはなく、アメリカでも、「これくらい仕事ができたら独立するだろう?普通?」と思われるほどの人たちが企業の中で働いていたりする。だから物凄い生産性を発揮するのも当然かもしれない。社内起業家みたいな人がゴロゴロいる。(管理職という言葉も適切でないような)社長級が10人もいればそりゃあ凄い事になるし、現にそうなっている企業が多数ある。(もちろん、どうでない企業もあるが…)中国では、やはり中間管理職層の問題が消えない。出来るようになると部下ごとゴソっといなくなる…というのがまだ絶えない、と。それで、中国の企業でも日本の管理職を引き抜こうと躍起になっている企業があるらしい。それも凄まじい攻勢とのこと。(お金と待遇とか)かつては軽視していたが、実際に雇用してみると、簡単には裏切らないし粘り強いし…「凄いじゃない…、なるほどな!」と気がついた。そんな話しを耳にしてから、ふと周囲を見渡すと、国内外に関係なく、声のかかっている30-40代がいることに気がつく。起業したら、自分自身の起業家精神はさておき、やはり誰でも会社を安定させたいというのは万国共通だろう。安定されるには、起業家精神を持ったくらいの管理職が欲しい。けれど、本当に起業してもらっては困る…。それでスーパー管理職にスポットが当たる。起業家精神を持ち合わせているけど辞めない…。これは、ある意味で起業家を見つけるよりも難しいかもしれない。不良債権をハゲタカファンドに漁られた後は、管理職が狙われている、と。それはアメリカだけではなくなった…。けれど、管理職の立場に立てば、少し前までは、肩叩きの恐怖に怯えていた管理職に陽の光が差し込めてきた、となる。(スーパー管理職だけですけどね…念のため:笑)
2004/12/17
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上海に向かう前に、恒例?の成田空港の本屋さんに寄った。本屋さんは場所ごとに特徴があるからおもしろい。商品は比較的最新の書物しかないからどこもイコールコンディションだけど、並んでいる本を眺めると、その場所、その地域ならではの特徴があって大変面白い。成田空港だと、当然のように「地球の歩き方」や「旅のひと言会話」といった語学、外国モノが充実している。(限られたスペースではあるが)さらに、外国を扱ったビジネス書が目につく。自己啓発系、や起業家モノは若干弱めだったりする。「中国の脅威…」「日本は大丈夫か?」みたいなものから「日本の底力…」のように「どうした」と「頑張れ」の両方が並んでいる。今回は「底力系」を2冊買って飛行機に乗り込む。韓国、中国と日本の関係論みたいな内容で、到着までに読破する事ができた。大変良質な書物だった。(寝たり読んだり…の交互だったが…)上海にいくシチュエーションだから、異常に集中力が増す内容だった。実はこれがポイントで、イヤでもモチベーションの上がるモノをそのタイミングで読んでいくと、本はあっという間に読める。上海に到着する頃には、先月と違った見方をしてみよう…となる。それでタクシーに乗って走り出すとこれまた今まで気がつかなかった景色が見えてくる。今までの経験値だが、多分、100倍くらいの価値をうむのではないだろうか?と思っている。<1500円×100>!もちろん、読む本にもよるし、読む人の心構えによっては1000倍10000万倍もあり得ると思う。このように空港や駅には本屋さんがあると旅や出張の収穫がグンとアップする。注意点としては、本の題名が過激な場合はブックカバーをかけてもらうのを忘れずに…(笑)。僕も今回は韓国人と中国人に見られないようにしました。…ということで、今回の出張では、また違った視点で上海を見てみようと思っている。
2004/12/16
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ある日「笑っていいとも」をちょっとのぞくと(普段、ほとんど見る機会がないので…)大変ビックリしたことがある。なんと、米村でんじろうさんが出演しているではないか。実は、約4年間。北京で仕事をしていた時に、ご一緒したことがある。まぁご一緒といっても、打合せや食事などですが…。当時、指導していたスタッフの皆さんへのサービスのトレーニングを僕が担当して、こうしたユニークな化学実験の紹介講師を米村でんじろうさんが担当されていた。当時はあまりマスコミには出ていなかったので、あまりのユニークな授業に驚いたものだ。そして、正直大変焦った記憶がある。楽しませつつ、時には喜んでもらいながら科学を指導できるのだから…。こちらは元々テーマパーク出身なもので、「楽しくわかりやすく」をモットーにしていたつもりが、科学を指導する分野で、さらに上手がいるんだなぁと。そして、飄々としながら楽しくわかりやすく…は、連日のように北京っ子を夢中にしていたから、僕自身が行うその後のトレーニングやセミナーに大変ヒントになった。そして、こういう先生、こういう生き方、こういう仕事の仕方もあるんだなぁと、憧れの対象となった。あれから約4年。もはや、単なる先生の領域ではなく、マジシャン的、またはエンターティナー的な存在となった。「笑っていいとも」のレギュラーだなんて…。凄いなぁとシミジミ。結果として、高校の教師からエンターティナーへの転職みたいにもとれる。かっこいい…。こういう転職もあるんですね。
2004/12/15
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商業施設の仕事をしていると、特に90年代からいわゆる「キャッシュレス化」を進めよう!と、様ざまな商品が導入されるシーンに出くわす。ウォーターパークやクアハウスなどでは「プリペイドバンド」と称して、かつてはバーコードを印刷したバンドを導入したり、最近では「ICタグ」などが多い。ようするに入場後すぐに現金支払ってもらって、をこうしたアイテムに記憶させて、縦横無尽に自由に使ってもらおう…というもの。現金のやり取りの実感を奪うのでたくさん使ってもらいやすい…というのがその触れこみ。また、プールやスパなどの水施設でも大活躍だ。そんなこんな、10年以上色々と試してきたがどうやらなかなか「現金より便利ですよ」とはならないことがわかってきた。その典型が、レジャ研所長的にもぞっこんのご存知、ディズニー・タイフーン・ラグーンこちらでは、現金だ。大変シンプルなオペレーションに徹している。ロッカーもICタグがどうの…ではなく、10ドル払うとカギを受け取って、一日中ロッカーの開け閉め自由。帰りにキーを返却すると5ドル(保証金)を返してくれる。それだけ。では現金はどうするんだ?となるが、首から吊るすタイプの使いやすい「コインホルダー」が3ドルくらいで売っている。それがイヤな人は、食事時にはロッカーからお金を出す。それだけ。それで別にあれこれと問題はないのだから、何でもかんでもハイテク&デジタルの必要なし、というのを教わった気がした。(初めて訪れた時)大事なのは、使う人にとってわかりやすいかどうか?に比重が置かれている。ただし、万博なんかではやはり頑張って最新のハイテク&デジタル技術が導入される。未来への展望を示す役割があるから、それは仕方ないところである。だからたいていは「混雑」することになる。なぜか?というと、従業員も不慣れだし、お客さんも使い方を知らないから混雑することになる。今回も携帯電話を利用したものから大小色々と登場する。どうせ混むなら、どんな未来が見えてくるのか?楽しむことが一番大切になる。さらにもう一歩踏み込めば、「進化=ハイテク&デジタル」でもないかな、という気がする。凝りに凝って大した効果がないことも多々あるから、ここは「アナログへの進化」も期待したい。(これは全ての業種について言えるかも…)「そういう手があったのか!」「こんなに簡単な方法は気がつかなかった!」…というような発見があってもいいし、そういう方向を大事にしたい。
2004/12/14
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最近、体調が悪い。深夜にバイクで高速を走ったせいだろうか?何しろ、すぐに熱が出たり…相変わらず鼻水が止まらない…。で、医者に行く事に…。検査の後、珍しく、問診が長かった。生活習慣を徹底的に…ということだろう。細かいことをさておき、ご指摘は、「その日中に寝なさい!」だった。つまり24:00には寝ろよ…ということらしい。当たり前と言えば当たり前だろうが、「これがなかなか難しいんですよぉぉぉ」と、あーでもない、こーでもないと何となく防戦してしまう。先生曰く、メールや携帯があるせいか、24時間つなぎ放題みたいな便利さが目立つが、体はたまらない…と。それが中学生から大人まで、本当に様ざまな体調不良を引き起こす原因だ、と。「便利さを手に入れたつもりだけど、体を壊して具合悪くなっているんだから…道具に振り回されないようにしなさい」と。「働き過ぎは良くない…というのは、その反動が必ず、絶対にあるから…。コンスタントに働く習慣こそ、一番大事なビジネススキルなはず。それを理解しなさい」と。それに、体調以前に、目が…ということで、こればかりはしっかり寝ないと何しろ休めないわけですね。だから「意地でも朝型にしなさい!」とのご指摘だった。それにしても、久しぶりにズバッと強気な先生でした。患者に媚びない…というか。言うべきことは言う姿勢になんだか感心しました。…ということで、今日も早く寝ます!
2004/12/13
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今、甦る始皇帝の兵士たち実物はテレビでしかみたことないけど、「凄いものつくるもんだなぁ」とビックリした。それと、歴史上のお偉いさんたちは、皆、大変臆病だったこともよくわかる。2000年頃、北京で仕事していた時に、長年、博物館関係の仕事をされている方とお話しをしたことがある。なんでも彼女の生まれはこの兵馬俑の現場の地元で、表と裏と色々詳しかった。「それにしても凄い発掘作業ですね」と話しを向けると、「でも、あれば日本人技術者によるところが大きいんです」とのこと。彼女の話では、当時の中国人の作業は大変荒く、発掘は丁寧し行わなければならないのに、ドンドン壊してしまうらしい。時には、盗難も…。(万里の長城はどんどん減っている…)「あっ!欠けちゃった!」とか(笑)。そこで彼女たちのような専門家は極力、外国、特に日本の支援を求めたらしい。資金援助もさることながら、発掘そのものの技術が欲しかった、と。時には(大事な発掘の時には)、日本人技術者がいない場合は、一時作業を中断したこともあったほど。こんなところにも日本人の器用さ繊細さやモラルが活きているんですね。その他、中国のこうした歴史的文化財の発掘や保護には、多数の日本人技術者や材料や塗料などのメーカーの技術が欠かせないのです。
2004/12/12
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「人件費をもっと下げろ」と、人件費という言葉を見ない聞かない日はないくらいですね。そんな毎日が続くと、人件費がなんだかとても悪いモノのような感じがしてきます。けれど一歩引いて考えてみれば、「人件費をもっと有効に使いなさい」という指示や記事があってもいいのにな、と。つまり売上を上げることです。売上が少ないから人件費が高くみえる…当たり前ですが。レジャー施設なんかでは、いつも現場の人件費ばかりにスポットライトが当たります。それでバンバン削るわけです。削るというのは、アルバイトパートさんの解雇や勤務時間のカットです。けれど、集客できなかった営業や広告宣伝といった部署の方は意外にぬるま湯だったりします。よく見ると、夕方の6:00頃には帰社してたりします。課長部長級です。その割りに、たまに受注した団体のお客さんから「サービスがいまいちだった」との報告が入れば、「もっと徹底的に教育しろ!現場の連中はなにやってんだ!」と。現場は「絞った雑巾を乾燥機にかけたくらい」に削っているわけで、ここまでくると、営業、広告、宣伝部門をなんとかしなさい、ということなんですけど、そういう部署って結構アンタッチャブルなんです。役員ですらなぜか腰が引けてたり…。こいうい部門の人たちって実は教育されている人が少ないんです。それと確固たる勉強も意外にしていないし…。ノウハウもあるのかないのか?「経験と人脈で…」みたいな世界が広がっています。だから余計に「触るな!」的雰囲気が漂います。人件費で大きいのは当然幹部たちです。それを指導管理できないままなんとか現場だけコントロールして経営を立て直そうとするところに無理があるし、見ていて応援したくなくなります。年収1000万円もらっているなら、それに相当するだけの社内コミュニケーションをみせて頂きたい、仕事で腕を見せて欲しい、と部下たちは思っていても口に出せないわけです。黙っていわれたとおりアルバイトさんを解雇するしかない…。なんとも残酷な気さえしてきます。それに、こういう部門の実態を全部オープンにしたら…例の元NHKのプロデューサーみたいなことがゴロゴロしているのかもしれません。現場の運営とかサービスというのはトレーニングすると向上しますが、最もうまくなる秘訣は「お客さんをたくさん呼ぶこと」です。暇な施設では実力の発揮のしようがありません。多くの第三セクターでは、こうしたアンタッチャブルを頑なに維持したまま潰れていきました。上層部の人間関係の方が大事なんですね。失敗の原因は全部が全部、景気や天候のせいばかりではないんです。せめて、予算を預かる責任者として権限ばかり振りかざしてないで、責任もセットにして頑張ってもらいたいものです。人件費がかかっているんですから…。レジャーサービス業の弱点は「本部、本社」なのかな…と。今こそ「闘え本部!」ですね(笑)。(本当は「闘え本社」。懐かしい…)
2004/12/09
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このところ中堅規模の施設もジワリジワリとジリ貧に苦しむニュースが舞い込んでくる。その度に、地元の自治体と協力して試行錯誤をしている…みたいな情報に出くわす。場所によっては、職員が現場のサービスを手伝うなど、涙ぐましい場面にも出くわす。しかし、残念ながらそれで再生した実例は極めて少ない。(規模にもよるが…)「努力」は認められるが、それでお本当におもしろいかどうかは別問題である。辛口に言えば、地元ならでは…と言いながら、シロートの手作りで喜こべるのは旅館や商店街といったところだろう。再生時に陥りやすい典型的なパターンだ。ことこうしたレジャー産業やエンターテイメント産業はアメリカに学ぶところが多い。以前視察したテキサス州の小さなテーマパークでは再生プロジェクト真っ盛りだった。(効果は出ていた)自治体ではなく、地元の大学の演劇や音楽課の先生やこれまた地元に根ざした劇団員の方々とのタイアップでローコストながらしっかりとしたショーや演出、それにサービスを展開していた。音楽も唄も踊りも、キャストとしての演技やもてなしも素晴らしかった。九州でも北海道でも地元に劇団の一つや二つはある。彼らは彼らで自分たちの創作した演劇をしたいと思っている。一方で、一年を通じて演劇が出来る場所を求めていることも確かだ。社内で強引に「委員会」を作ってどシロートで考えるよりも遥かに良質で楽しいものを提供してくれる。なんでもかんでも代理店とコンサルに頼る必要はないものの、かといって、なんでもかんでも「お手製」というのも…「?」である。もう少し「地元」を広い視野で眺めて、相乗効果を発揮して欲しいと切に願う。こうして劇団などにも活躍の場所を提供するだけでも地元で育つ若者の未来が大きく膨らむ。選択肢も広がる。地元の資源をまだまだ使いきっていない。レジャー産業はもっと広い視野を手に入れなければ…。
2004/12/08
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「所長、我々の社内で問題だと思うことは何でも言ってくれ。手加減はいらない。それにお金を払っているんだから…。健全な職場を作りたいんだ…」そう依頼してくるのは間違いなく経営者である。それで、その言葉を真に受けて本当に問題を整理して報告すると…地雷を踏むことになります。なぜなら、役員でも部長でも経営者ほど腹を括っていないので、調子に乗って「それと○○が問題です」などとやると、「なにぃぃぃぃぃぃ!?ふざけるなぁぁぁぁ!俺たちは30年これでやってきたんだ。若造がぁぁぁ!」と、素敵なまでの罵声のシャワーも浴びる事になったりする。報告書をその場で破られたり…。こういう時は、報告会に参加している役職者以外の問題にしか触ってはいけない。部長まで参加しているなら、課長以下が対象となる。なぜかというと、外部の業者に指摘されてもきちんと受け止めれらるほどの企業風土なら、大体そんなに問題はないものだ。経営陣が真剣に依頼してくるということは、よほど乱れている場合だから。ようは経営陣でも手を焼く状態である。そんな場所で、正直な報告をしても結果は見えているので、そういうことを理解した上で仕事に取り組まないとならない。これが課長以下の問題点を報告すると「確かに最近の彼らは…」と、頼んでもないのに問題点を教えてくれるようになる。そこでA面では、この「彼らの問題」に関しては大変協力的だったりする。なので、当面は共通の課題に取り組むようにする。課題解決と称して、近い将来の部長、役員を育成する。続いてB面では、今後はこういう人が絶対に部長や役員にならないような、選ばれないような仕組みを考えて経営陣だけに提案する。これ以上、傷口が広がらないようにするためだ。ばい菌の進入を防ぐ。そうしてB面で準備を整えてから満を持して優秀な部長と役員を選ぶ。そこで一気に世代交代を進める…ただたんにドラマや映画を観ているわけではなく、こうして筋書き(脚本)をあがく練習のために今日も「24」を観るのであった(笑)。「仕事の仕方」「○○手法」というと堅苦しい感じがするけど、「脚本」とか「筋書き」と思えば考えるのも苦ではない。映画監督にはなれなかったけど(ちょっとなりたかった)、脚本を考えようとする気持ちは仕事にも役に立つ事がある。ちょっとうまくいかない時、歯車がかみ合わない時、ピンチの時…、ほんの少しだけ、ドラマの主人公とダブらせるくらいの余裕は欲しいですね(笑)。(映像モノに大変影響を受けやすい体質なもんで…:笑)
2004/12/07
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<レジャーサービスニュース!!>…というメルマがを配信することにしました。内容は…ようするにニュース・クリッピングが中心です。仕事柄、いつもメンバーと分担でレジャーサービス系のニュースを収集してそれをメーリングリストで共有しています。その情報を色々な業務活動に役立てているわけです。↓どんな流れになっているのか?といいますと…、●「海外のニューストピックス」留学経験のあるスタッフによる、海外のニュースの収集。ユニークさという面では、本当に参考になりますね。特にアメリカはレジャー産業王国ですから、見ているだけで楽しくなります。企画、イベントのヒントのオンパレードです。これで見定めて、年に数回は現地視察です。(至福の時)ちなみに彼女たちは、ビジネス書関係もサービスマネジメント関連の本もほとんど原書を読破する…のが担当です。(大変そうですね:笑)●「展示会情報」業界ごとの最新の情報を得るにはやはり展示会が一番。各社がブース内で精一杯、新製品、自社商品をアピールしています。それらが登場すると、その先にどんな便利や楽しさがあるのか?見に行くだけでもレジャーです(笑)。期間限定だから、フットワークが勝負です。●「これから開業する施設やお店の情報」それで近いものや出張時に寄れるものは実際に行ってみて<視察記録>として、共有フォルダに保存します。これらは運営計画を作成する際に大変役に立ちます。メンバーの一人は、別にメルマがにして配信してたりします。月刊誌にも取上げられるほどの量になってきました。●「中国に関する情報」出張で通っている上海や北京のサービス事情など。あの、のむてつさんがいますし…(笑)。●「最新イベント情報」基本中の基本ですが、これも大事。人々の創意工夫が詰まっていますから、大変勉強になります。全部行けるわけではないのですが…。それ以外にも毎日「テレビ番組チェック」をするスタッフがいます。プロジェクトXはもちろん、ワールドサテライト…といった定番モノから、単発で放映される「開業モノ」やら「仕事の中身紹介モノ」まで、目をサラのようにして探して、HDDで録画します。その後気に入ったモノはDVD化へ。やはり映像は学習しやすいですよね。これなんかは、今までに溜め込んだバックナンバーを全部見ようと思ったら、20日間くらいかかってしまいそうです。(少しずつ自宅で眺めているのが実態ですが…:汗)…というように、ニュースは僕たちの仕事に密接な関係にあるわけです。こんなことをかれこれ4年間くらいやってきました。なぜ続くのか?というと、やはり楽しいからだと思います。レジャーサービス関連のニュースですから、楽しくて当たり前ですが…。(政治的なものはありませんし…)…と、今のところはこんな感じです。(それと、たまに所長のコラムも…:笑)このように自分たちで集めているニュースの一部をメルマガにして配信することにしました。業界的には違う方も、きっと何かしらのヒントが見つかるかと思いますので、よろしければ見てみて下さい!
2004/12/06
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冬のソナタのDVDをちょこちょこみたり、「天国への階段」をたまにチラッとみることがあります。(韓国ドラマ)チェ・ジウさんが出演しているから…もあるけど(笑)、ドラマの舞台がロッテワールドだから。実は今から10年少し前、研修に行ったことがあるんです。僕が指導をしにいったわけではありません。教わりに行ったんです。ただ、正直言って90年ごろのロッテワードのサービスはお世辞にも素晴らしいというレベルではありませんでした。狙いは、こうした大型の屋内施設の運営の方法とか課題を知りたかったのです。たまたま日本人の先輩が現地の指導に当たっていたので、その方について色々教えてもらったわけです。一生懸命にアトラクションの運営方法とサービスを指導されていました。だって、「お客さんのボートを足で押し出すのは止めなさい」ですから。「いってらっしゃいと声を出しましょう」とか。大変そうでした(笑)。印象的だったのは、到着翌日はゲストとしてチケットを買って入場して、きれいなアトラクションや、コスチュームのかっこいいスタッフたちの写真を撮影していたら、シャッターを押してフラッシュを焚いた瞬間、「やめろぉ!」とそのスタッフが飛び掛ってきたことです。さらに、僕のカメラを力ずくで奪ってフィルムを取り出し、引っ張り出して使い物にならないようにしてしまいました。もう「?????」の心境で言葉がなかったのを覚えています。「ここはテーマパークじゃなかったの?」と。後で先輩に報告すると、当時は、まだ他人が勝手に写真を撮るようなことはタブー的な習慣があったようです。その少し前には、やはり大先輩たちがマナーの指導を依頼されて現地で指導した際に、翌日、父兄から講義があった、と。「なぜ、うちの娘にお辞儀をさせるんだ!」というものだったらしいです。それがあまりにも凄かったので、研修は途中でキャンセルして帰国した、とのこと。特に80-90年代は、大小のこうしたことが繰り広げられていたようです。そうして少しずつ良くなっていたのでしょうね。芸能人に指導していた先輩もいましたし…。…そんなことを思い出しながらこうしたこうした韓国ドラマをみていると、本当にマナーがよくなったなぁとため息が出ます。主人公以外の街中の風景をみてもそう思います。皆、お辞儀だってするし…。今ではヨン様も丁寧でさわやかで、マナーもいいし…。一口に韓流といっても、そこに行きつく舞台裏には、10数年にも及ぶ、こうした日本人の苦労話もたくさんあるんです。
2004/12/05
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色んなことの巡り会わせで元ホンダF1チームの総監督を務めたあの桜井淑敏氏にお会いした。講演会を聞きに行ったことはあるが、こうして面と向かって座って、ジックリお話を伺ったのは初めて。87年からF1を食い入る様に見てきた僕にとって、まさに夢心地の気分だった。最後に桜井氏の講演というかお話をライブで聞いたのは94年のアイルトン・セナの事故死の後に同年8月に東京NKホールで開催されたセナの追悼コンサートの時以来だ。もちろん、桜井氏の出版された本は全て読破していたので、話しを直接聞けば聞くほど「なるほど!」の連発状態。昨今は、書店でも起業独立系が盛んだし、Webやメルマがでも同様で、企業で働くビジネスマンにとって「これだ!」というものに出会う機会が少ない。感動的だった話しは、アイルトン・セナと初めて1:1で会った時のこと。セナを通じて、天才とはどういう能力が長けているのか?を考え続け、最近ようやくわかったことがある、と。などのセナの話は当然、興味をそそったし、その他のF1ドライバーとの違いってそういうことなのか!とため息が出たりもした。加えて、本当に面白かったのは、桜井氏もホンダの一社員としてF1に乗り込んでいって、チャンピオンを取る過程と、その心意気。当時、ヨーロッパ文化の象徴だったF1界で「バイキング」と紹介されるほど対等に渡り合っていったその態度とスキル。さらに、勝ち続ける仕組みを試行錯誤しながら考えて実施していったことだ。これは圧巻だった。考えてみれば、一社員の監督である。それに対して、他のチームはオーナーであったり副社長なんかがら監督をしている。同じ監督業としては大きなハンデである。当然、予算の件でも開発の件でもホンダは本社に掛け合うことになるわけだ。当然、毎週、日本とサーキットを往復する事になる。それでも、中間管理職の立場でヨーロッパのチームに挑んでいく姿には共鳴させられたし、学ぶべきことがたくさんあった。「そう考えるのか!」と同席者は全員目から鱗状態だった。本社とドライバーとチームオーナーとF1の協会と…に挟まれながら、それでも世界一を取るための仕組みづくりに邁進したそのエネルギーたるや、サラリーマンの領域を超えていた。ご自信も、日本の技術と日本のマネジメントで世界一を取って見せたかったと。一生接点なんかない…と思っていたから、20年の時を経て、本当に憧れていた人と関わりが持てるようになったことに感謝の一日だった。本当に心も体も「ブルブル」の日でした(笑)。
2004/12/04
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教育の話をしていると、決まって「これだけの投資に見合う働きをしてくれるのかな?」…という議論になる。そういう視点だけなら高い安いの領域から出る事はできない。ディズニーランドのように、将来のリピーターを育てるつもり、ディズニーのファンを育成するつもりで…という大きな視点があれば話は違ってくる。たった数日間で、あなたのお店、会社のファンを育成できるなら、こんなに素晴らしい機会はないはず。仕事を教えつつファンも育成する…。よりよいサービスをしたいなら、ファンに働いてもらうのがいい。好きが溢れているし、魅力を理解しているのだから、サービスに無理がない。そうなると、「うちの会社は厳しいからね。いい?ビシッとやってよ!」という指導者は退場。魅力をゲストに語りかけるように伝えられる人を育成するところからはじめなければならない。そう考えると、社内外問わず、ファン作りが商売の基本なんですね。
2004/12/03
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オートバイ2人乗り解禁へ 高速道で、来年4月からライダーにとっては「ついに念願の…」である。長かったぁぁぁ-っと!確か、僕が高校生の時に購読していたバイク雑誌でこの手の主張や運動が盛んだったから、随分と長い時間を要したことになる。文字通り世界一の販売台数と技術を誇る<オートバイ大国>なのに、なぜかバイクでの高速道路の2人乗りが規制され続けてきた。「構造上の問題が…」とは言っても、同じバイクがヨーロッパやアメリカではとっくの昔に高速道路を走っているし、その性能は立証済み過ぎるくらいにされてきた。まぁ、何はともあれ、僕が生きているうちに認可される事はないのかな?と、全く諦めていたからうれしい。けれど、正直に言えば、もっと若いときに…とは思う。2人の乗りが楽しくて仕方ない時期に…(笑)。けれど、これがまたレジャー産業に多少の影響を与えてくれる。ちょっとした大型の施設では、駐車場を設計する際に、本当におまけ程度しかバイク用のスペースは確保してこなかった。一人乗りでの遠出は少ないからだ。大体、レジャー施設は一人で来る人は稀で2人以上のお客さまが多いに決まっている。そうなると、当然、車優先のスペースとなる。しかし、2人認可となると多少様相が変わってくる。第一、免許を取得する人も増えるだろうし、免許を持っていてもバイクを持たなかった人たちが買い出すから、駐車スペースなんかももっと広く必要になるだろう。バイクだとそんなに荷物は詰めないから、買ったお土産は宅配便で送る。買ったものをとりあえずロッカーに預けておきたい。ヘルメットだけでもロッカーに入れておきたい。当然の雨もあるから雨具(レインスーツ)なんかも売れる。車と違って、手や顔が汚れるから洗いたい。おしぼりはうれしい…。などなど、考えれば色んなサービスが見えてくる。いずれにしろ活動的になる人々がふえるのだからうれしい。これから来年の4月まで、この件でたくさん検討することがある。今度の春は、うれしいことがいっぱいだ!
2004/12/02
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桜庭VSシウバ4度目の対戦決定=PRIDEプロレスはそのものがエンターテイメントだけど、PRIDEは真剣勝負のスポーツをエンターテイメントの手法で演出している。プロレスの場合、ほぼ毎週3-4試合行わなければ採算が合わない。しかし、PRIDEは、およそ2ヶ月に一回である。しかもドームクラスに限定して開催。物凄い効率的なビジネスにしてしまった。通常、「2ヶ月間のインターバルはどうしようか?」となる。ところが、団体として多くの選手を抱えて食べさせなくてはならないわけではないので、大したことはないらしい。おまけに、試合が終わると「検証!ヒョ-ドルVSノゲイラ」など試合の分析、いわば「おさらい番組」で余韻を堪能させ、しばらくすると毎週のように「桜庭VSシウバ決定!」と、一試合ずつ、対戦カードが決まるごとに報道して特番っぽい番組を提供する。最近では、民放だけではなく、ネットTVも…。そして、あれよあれよという間に2ヶ月が経過していまう…。そして、逆にこの2ヶ月間の「復習と予習」のお陰で「早くみたいモード」は全開になるから、3-4万枚のチケットはすぐに売れてしまう…。そして当日は、「復習と予習」で十分に学習しているお客さんの興奮は最高潮に達する。つまり、この2ヶ月間で「勝負あった」の世界。従来のプロセルなどの格闘技系の興行とは全く違うモデルが確立されたと言ってよい。正確には、今までももっと小規模なものや、世紀の大イベントと称した単発モノでは存在したが、年間を通じて惹き付けることができているのが凄い。この一見何気ない格闘技の興行の変革は、従来のレジャービジネスに大いなるヒントを与えている。イメージとは裏腹に何だかんだと常に一歩先に進んでいく、不思議な世界である。
2004/12/01
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