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先日、中国の海南島に行ってきました。ある団体が主催する中国人経営者の合宿研修の講師として呼ばれました。一度、上海で商談をしてから海南島へ。この時期、7度の上海から27度の海南島への移動は、まさに南の島へ行く喜びがありました。そこで、改めて日本の観光の強みを教えて頂いたので一部を紹介したいと思います。飛行機の中で、ある東北地方に住む中国人家族との会話で「冬の間約3ヶ月間は5年前に息子が買った海南島のマンションで暮らすんです」と教えてくれました。この話を聞いた時は、素直に羨ましいと思いました。ほんの1年くらい前までは、海南島への投資がブームだったのは事実です。買ったマンションや別荘は、こうして親族が使うわけです。ところが、現実にはこの1年で状況は一変していると。今回の研修は、米国系リゾートホテルで開催され、当然、宿泊もその中。広大な敷地でホテル専用のビーチまでついた豪華なホテルでした。研修の休憩時間にある中国人経営者たちとお茶をしました。私が海南島を褒めていると、海外旅行の経験が豊富な経営者の一人の沈さんが「いや、ここなら沖縄の方が遥かにいいよ」と語り出しました。(以下、沈さんの会話)「海南島と沖縄の違いは何ですか?」と聞くと「海南島は、こういう大型リゾートホテルばかりでしょう?それが本当にリゾートなのだろうか?先生はそう考えたことはないですか?」「大型リゾートは世界中にあるし、これがスタンダードではないですか?プライベートビーチまであって、快適じゃないですか」「なるほど、でもなぜプラベートビートが必要なんでしょうね?」「それはホテルの付加価値として、、、」と私。「いや、本当の理由は、そもそもビーチをプライベートにしなければならない理由があるからですよ。水着になって過ごすビーチは絶対に安全でなければなりません。一般のビーチでそれは無理です。女性が襲われるかもしれないし、物も盗まれます。だからプライベートなビーチが必要なんです」「なるほど(汗)」「沖縄で海に行った時に、日本人の友人たちがビーチにいろんな荷物を持ち込んで、海に入ったりしているのを見て大変驚きました。海からあがって来ても荷物が盗まれてない。こんなことは海南島だけでなく、他国でもそうあるもんじゃありません。これが日本の凄さだと思いました」言われてみればそうですよね。「それで、水着の女性を襲ったりモノを盗む人がいないなら、プライベートビーチなんていらないな、と思いました。つまり、日本のリゾートは外国と全く違う価値があるんだから、違う売り方をしなければならないということです。だけど、現実には沖縄だって海南島と似たような広告を見かけるし、コンテンツも海外の真似が多い。もったいないですよ」とのこと。その後、街に飲みに行こうとすると、「海南島の繁華街は、中国人客でもボッタクられるから、、、」とキャンセルされました(汗)。そして、「これこそが沖縄との最大の違いだよ。海南島は、大きなリゾートの中だけで過ごせばそれでいいんだ。もっと自由に羽伸ばしたいなら沖縄に行くよ」と。実は別荘として住むにも、このボッタクリが問題になっていて段々と敬遠されているとのことです。中国人ですら、きらなんでも日用品の買物までが、毎回値段交渉、、、では疲れると。いくら見た目の環境が良くても、人々が作り出す安全、安心のソフトがなければ価値は下落する、、、わかりやすい事例ですね。中国も土地の値段だけで商売できる時代は終わったのかもしれません。★レジャーサービス研究所のホームページ★中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2012/11/29
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上海のとある高級スーパーにて。日本の高級果物が売れる、、、という噂を聞くものの、そもそも本当に売ってるのか?この目で確認したことがありませんでした。それで実際に行ってみると、、、ありました。青森産の「いかりリンゴ」です。168元は日本円で約2,200円!(個人的には今までに食べたことないです:汗)さて、どのようにして販売しているのか?と言うと、このスーパーは、全てのコーナーごとに試食、試飲、デモを担当するスタッフが張り付いていて大変ていねいな接客をしています。他にも日本産の1個1000円の梨とか、色々売っています。こういう背景を知ると腑に落ちることがあります。先月、札幌で中国人観光客をアテンドした際にも、店から店へ移動中も、果物屋を見つけると皆、試食して買い物をします。それでズルズルと予定がズレてしまい焦りました。店を見つける度に、「今度はリンゴを買おう」とか「みかんはどうだろう?」などと話しながら買っては結局のその場で食べる、、、の繰り返しでした。一般的に中国人は、日本人に比べてもよく果物を食べます。ほぼ毎日食べると言っても過言ではありません。(人によっては毎食後)その分、美味しい果物に目がない、、、というのは本当のようです。日本を旅行中の中国人客が、移動中に一人でリンゴをひと山も買ってどうするか?と心配しても、バスの中、食後、ホテルで、、、食べる食べる食べる。結局、皆一日で平らげてしまいますから(笑)なので、ショッピングモールのバスの集合場所付近、ホテル、旅館のロビーや売店、、、積極的に果物を販売するべきだ、と再確認しました。===昨日の夕方、上海に到着して、ポータルジャパンの村山さん、ドン・キホーテの中村さんと合流しました。そのまま3人で食べて飲んで、思い切りインバウンドの話しで大盛り上がりでした。やはり現地で話すのがいいですね。
2012/11/19
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先日、神田で開催された町丸さんと香取くんのジョイントセミナーに参加しました。あいにく時間の都合で後半戦に差し掛かったところで会場に到着。会場の後方のドアから「そぉーっと」入室して、会費4,000円を支払って、一番後ろの席に着席して2人の講演を聞こうとした所で壇上の香取くんが、「それでは、もう一人の上司の斉藤さんにも意見を聞いて見ましょう!前へどうぞぉ!」と振られてしまいました(汗)。参加費を支払ったのをしっかり見届けて?から指名してくるあたりは、いつもながらに「やられたぁー」って感じでした(笑)。その後、少しだけ町丸さんの「脅威のフットワーク」についてお話して再度着席しました。実は、こうして2人が講演しているセミナーに参加したのは、初めてでした。町丸さんに出会っておよそ20年。香取くんに出会っておよそ18年。その2人の講演は「ジーン」と来るものがありました。自分の身近にいた人たちが、それぞれの分野で大活躍している、、、それはそれはうれしいものです。(小田和正風に言えば「言葉にできない」笑)===2002年、当時所属していたSHUU研究所で働いていた時に「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」という本を出版しました。10年たった現在でも売れ続けているベストセラーになりました。社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった 【Disneyzone】価格:1,260円(税込、送料別)その後の「ディズニーランド本」のブームにつながったようです。また、先日まで素人同然だった人たちも、自分のキャリアから学んだことを執筆することで出版できる、、、というキッカケになったようです。ただし、そうして出版したからと言って必ず売れるとも限りません。現実には、著者が積極的に自分自身で宣伝しなければ売れないし、食べていけないのが実態のようです。私自分、香取くんにこの本を書かせた張本人ということで、多くの方々から相談を受けるようになりました。しかし、本をセールスするノウハウは全く知りません。この本は、単純に自分たちが「あの指導は凄かった」「大事だった」「わかっちゃいるけどなかなかできない」と思うエピソードをまとめたものです。香取くんが私の部署に入社してから、運営コンサルタントとしての勉強のために、毎週一冊のノルマで人材教育関連のビジネス書を読むように指導しました。しかし、当の本人はどれを読んでも「ピン!」と来ない様子。「彼には内容が難しいのかな?」と思ったりしてました。香取くん曰く、確かに文章が難しいものもあるものの、ようするに「ピン!」と来ないとのことでした。人材教育&育成系の本のほとんどがやたらに体型化されていて「体温を感じない」ということ。考えてみれば人は「ノウハウが透けて視える」ような指導に人はあまり共鳴してくれません。「では、例えばどういう指導が良かったのか?自分の体験を話してくれ」と香取くんに聞くようになったのです。すると出て来るエピソードは、多少強引に体系化されたビジネス書よりも遥かに具体的でわかりやすかったのです。「それなら、その話をちゃんとまとめてよ」ということでメールマガジンの執筆を命じました。それがこの本のきっかけになったのです。だから別に発行部数がどうの、、セールスプロモーションがどうの、アマゾンキャンペーンがどうの、、、なぁーんて全く考えてませんでした。ただ自分たちが現場で働いて「これが大事だった」と本当に共鳴したものを掲載しただけ、、、。結果としてそれがよかったのかもしれません。ある意味では「自分たちが最も読みたい本を書いた」と言えます。===メールマガジンと配信したり出版してみると、登場人物の中でも、読者から最も注目を集めたのが町丸さんでした。講演会やセミナーで参加者の方々からの質問で最も多かったのも、町丸さんに関することがほとんどでした。それならば「町丸さんも本を書くべき!」という周囲の声が高まって、、、やっと出版になったのがこの本です↓。【送料無料】ディズニーランド伝説のトレーナーが明かすミッキーマウスに頼らない本物の指導力 ...価格:1,575円(税込、送料別)「褒めて育てなさい」「部下のしかり方」みたいな本が売れる今の世の中で、部下を持つ人々の注目を集めています。町丸さんの場合、どのどちらでもない。「褒める叱る論」は、やはりノウハウ本です。「ダメなものはダメ」ときちんとフィードバックしているだけ。それを「見逃し」することなくやり続けているわけです。見て見ぬ振りだからけの世の中で、良いこともそうでないことも見逃さないから「最恐」と言われるのかもしれません(笑)。「人は言葉ではなく、実際の行動で評価される」と言うことを再確認させてくれる人です。===そうした人々と友人として上司として関わってみて、人材育成や人間関係で大切なことで改めて気がついたことがあります。それは、「ファンになること」です。香取くんがメンバー、つまり私の部下になって一緒に働いてみて、私にできないことがたくさんあることに気づきました。(もちろんその逆もあるし、オッペケペーな所もあります:笑)あれほどきつく指導された町丸さんの悪口は絶対に言わないし、むしろ自慢している姿には感動したものです。それは町丸さんの実力もあるし、人に受けた指導を受け入れる香取くんの「素直さ」という才能もあるでしょう。(学歴や資格とは比較できないほど大事かもしれません)香取くんがコンサルタントデビューすると、有給休暇を使って飛行機に乗ってアポなしで突然現場を見に来る町丸さん。ファンとはありがたいものだし、同時に大変厳しい存在です。ファンだからうまくなれば喜んでくれるし、手の抜けば最も厳しく指摘してくれる、、、。町丸さん香取くんの周辺人々との関係には「お互いがファンの関係」というのが根底にあるんだなということです。(だから褒め方とか叱り方という話にはならない)それが人を成長させる原動力になっている、、、2人のセミナーを見ながらそんなことを考えました。★レジャーサービス研究所のホームページ★中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2012/11/10
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先日テレビで大阪の取り組みの成功事例が紹介されてました。台湾や韓国などの人気ブロガーを毎年招待して、現地を旅行してもらって、その感想をブログにアップしてもらうという取り組みです。その結果として、全国的に中国人観光客が減少している中でも、それ以外の地域からの観光客の誘致に成功しているようです。また、よくある人気ブロガー誘致のように、ある特定の商品や施設だけのためにお金を払って書いてもらうのと違って、その地位全体をある程度正直な感想を書いてもらう。すると、一般的な観光スポット以外の場所に興味を示したりして、結果として、隠れた観光スポットが誕生してくる…という。他の地方でも参考になる取り組みだと思いました。ただ、これが本当に人気ブロガーの記事で集客できたのかどうか?そこまでの検証はされてませんでした。観光産業全般的の課題として、どんな方法が最も効果的なのか?がよくわからないまま取り敢えずあれもこれもやっているのが実態でしょう。しかし、税金(国や県の予算など)を使うなら効果測定をするべきです。別に百発百中である必要はないし、それは無理。だけど「このイベントの出展は効果がなかった」「この広告はダメだった」という失敗も公開すれば、少なくとも次から同じ失敗を繰り返すことを回避できます。失敗を隠せば迷惑になるが、公開すればノウハウ(財産)になる可能性があります。こうしたことは一般的に隠したがるが、失敗を隠したらそれこそ本当に予算の無駄遣い以外の何ものでもない。少なくと税金が使われる予算の場合は失敗の公開は必須でしょうね。かつて全国にできた大型リゾートをはじめとする箱物系施設も多くの負債を抱え、最終的は様々な形で税金が使われたが、その失敗の理由はほとんど公開されていない。だから完全に無駄な金を使ったことになります。これからは、全国で様々な取り組みをして、その結果がどうだったのか?積極的に公開して失敗の確立を減らして欲しいと思います。===私たちの経験で言えば、外国人観光客を誘致するにあたっては、東京、大阪、京都、北海道、沖縄…などは、比較的呼びやすいです。課題はそれ以外の地域にどう呼びこむか?昨今では、地方空港にLCCを誘致して、近隣のアジア諸国との直行便を増やすことで集客を図ろうとしています。(そうした活動の一部ををお手伝いしたこともあります)これはこれで正しいと思います。しかし、(毎度のことながら)それを継続させるには不足していることもあります。例えば、タイのバンコクに鹿児島県が売り込む場合、「ぜひ鹿児島県に来てください」という売り込みだけではダメで、「鹿児島からも行きますから」と<お互いに>行き来しましょう、というのが旅行交渉の基本です。「タイ人の皆さん、どんどん鹿児島に来てください。だけど、鹿児島からは行きません」では、交渉にならないわけです。四方を海に囲まれば日本の旅行の要となるエアラインです。なので、まずはそのエアラインが儲からなければ話になりません。現実には往復の客席を一杯にしなければ採算が取れません。常に片道だけの客しか乗らないのであれば赤字なので、すぐに撤退することになります。すると大事なことは、鹿児島県民に対してタイの旅行をアピールすることです。タイに行ってアピールするのも大事だけど、地元でタイをアピールしなければならない、という点が重要なのです。それができなければ、せっかく誘致したエアラインもいずれ撤退してしまいます。世界的に極端に知名度が高い特定の地域を除けば、このようにクロスできるかどうか?が鍵です。考えてみれば、長く続く商売の原則「Win-Winの関係」の典型が観光業ということですね。★レジャーサービス研究所のホームページ★中国人観光客にもっと売る新“おもてなし術”価格:1,470円(税込、送料別)
2012/11/01
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