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ヘルヴェティカ・スイス映画祭
という企画にハマっています。 1本目
に見た 「要塞」
が 2008年
の難民収容所を映していたのですが、この作品はそれから 15年後の収容所
だというのですから見ないわけにはいきません。 ヘルヴェティカ・スイス映画祭3本目
です。
入国申請の結果を待つ4人の青年の収容所での日々でした。トルコ、アフガニスタン、パキスタン、アフリカのどこか が 彼ら の出身地だったと思いますが、この感想を書くのに映画を見てから日がたってしまって正確なことを亡失していて、あやふやで申し訳ありません。
「明日からの人生の見通しがたたない!」 言葉でいうのは簡単ですが、誰からも抱きしめられなくても、とにかく、平和な日々の中で人間として
生きていける場所を求めている4人の青年の姿には胸うたれました。
でも、一人ぼっちの姿です。 「要塞」 「入ってくる人」、「受け入れる人」 という相方向にカメラを向けている印象の作品で、そこに感動したのですが、この映画は 「入ってくる人」 の内面を描く作品でした。 女性監督らしいフェミニズム的視点 も鋭くて印象的でしたが、
その視点の変化に15年の歳月を感じました。 アフガニスタン、ウクライナ、中東 という周辺やその内部の地域で紛争が続く ヨーロッパでの難民問題 は、 日本 なんかとは比較にならない現実なのですね。その中でこの映画を撮った マヤ・チュミ監督 に 拍手! でした。
上映後の 主催者松原さん
の解説の中で
「東京クルド」という日本映画をスイスイで上映したところ、それを見たスイスに無事入国できた難民の方が「本当は日本に行くつもりだったが、スイスを選んでよかった。」とおっしゃった。 そういうお話をなさっていたことが印象に残りました。 日本の入管の問題 は繰り返し指摘されていますが、 世界の難民問題 に知らんぷりをしながら、 「悪い外国人」というキャンペーン だけは派手に横行する国にボクたちが暮らしているんですね。世界に目を開くということを忘れてはいけないことを痛感させてくれたこの作品に 拍手! でした。
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