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そういえば、今日は郷里の秋祭り。 この日は、前夜から母の作った鯖寿司で舌鼓を打つ。 母の鯖寿司は、寿司飯に柚子を仕込んであった。 鯖独特の生臭さが消え、鯖が嫌いだったわたしも美味しく食べられたものである。 母が作る料理の殆どを再現できるわたしであっても、この鯖寿司だけは作れない。 鯖を〆る手順も全部見ていたのに、作れない。 だから、母の鯖寿司がとても懐かしい。 そんな日々をふと思い出した。 遠い秋祭りの風景が浮かんだ。 鯖寿司の、つんとしたお酢の匂いが漂った気がした。
2007年10月21日
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週末、何度洗濯機を回したことだろう。 家族の日常の洗濯物のほか、シーツをはがし布団を干した。 家中の汚れ物を探しては、大型洗濯機をいっぱいにしては回した。 晴れた空の下に広げる洗濯物のなんと気持ちが良い事か。 ついでに、わたしの心も洗って干せたらなーと、何度も何度も洗濯機を回した。 週末。 友人と食事をし、飲んで話してようやく浮上した。 とっても清々しいものが満ちて来て、最近のちょっとじくじくしていたわたしの内面が一掃された気がした。 時に。 こういうことでもないと、心の切り替えが出来ないことがある。 心の洗濯は、やはり友人だ。 大事に大事にしたいと思う。
2007年10月21日
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わたしは、中々本心を人には言わない性質である。 こういうことを言うと、気まずくなるだろう、とか相手が嫌な思いをするだろうと思うと、まずそれを伝えないようにして生きてきた。 どうでも良い事は普段割りとなんでも言えてしまうのに、である。 だから、勝手に「この人はこんな人」って描かれてしまうのだろう。 「少し違うんだけど」と思いながらも、あえて訂正したりしなかった。 まぁ良いか、って流してきた。 それは、他者ともめたりすることが、ものすごく嫌だからだ。 弁解したり、訂正したりすることの大切さも、もちろん分かっているつもりであるけれど、もはや面倒くさいのである。 結局、その実はものぐさなのだろうと思っている。 それでも、伝えなきゃと思うことはある。 その時は、相当の覚悟をする。 もしかしたら、言った瞬間に、人間関係が壊れてしまうことも想定しなけらばならない。 何日も何ヶ月も、時には何年も悩み考えた末、産みの苦しみをして、口から吐く。 それで駄目になった人間関係は、元から駄目だったのだと思い、覚悟をするのだ。 去るものは追わず、来るものは拒まず。 それがわたしの、ささやかな生きるスタンスなのだけれど、結構きつい。 生きるって難しい。 本当に。
2007年10月13日
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書道教室で『夢』と言う字を書いた。 今更夢などあるだろうか、とふと筆を止めた。 幼き日。 何を夢見て暮らしていたのだろうか。 「何になりたい?」 と問われても現実的なものは、何一つなかった。 「今日がつつがなく終わりますように」 そんなことを思ったような気がする。 年頃になると職業を選択しなければならなくなった。 わたしはグラフィックデザイナーになりたいと思った。 カタカナの職業が憧れだった時代だ。 夢と挫折は背中合わせ。 最後は投げ出してしまったという、苦い記憶が今よみがえった。 「悪夢なら覚めて!」と泣き叫んだ何年か前。 それでもそこを通過し、今があるのは夢が叶ったということなのかもしれない。
2007年10月10日
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ベランダで洗濯物を干していたら、早朝のもやに紛れて良い匂いがした。 どうやら、あちらこちらで聞こえていた秋の風物詩の金木犀に遭遇したらしい。 辺りを見回したけれど、見える範囲にその木はなかった。 きっとベランダの反対側にある公園にでもあるのだろうか。 金木犀というと忘れられないのが、以前住んでいた家のお向かいさんに植えてあった。 やはり洗濯物を干しながら、毎年この季節には楽しませてもらった。 蕾が開き始めた頃から香りはほのかに漂い始め、段々と強くなった。 そして何よりわたしが好きだったのは、木の周囲を囲んだ橙色の絨毯だった。 鼻から入って来た香りはやがて、目も楽しませてくれた。 そういえば、我が家の庭には春を告げる沈丁花が所狭しと植えてあったので、向かい合って季節を競っていたことになる。 きっとお向かいさんは、春になると我が家の沈丁花を楽しみにしていてくれたのかもしれない。 朝もやの中からかいだ金木犀の香りは、遠く過ぎた懐かしい風景を思い起こさせた。 引っ越して来て、初めての秋である。
2007年10月09日
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時折。 心の中の声を聞きたいと思う。 本当は、もっと違うんじゃない? あなたの本心はそれで良かったの? などと、自問自答をし、葛藤するのだけれど。 でも。 「そんなの関係ねぇ」(ファンです^^)、と別の声もする。 血を吐くような思いをしたし、それを乗り越えた。 だけど、それが何だって言うの? そう。 どうってことないのよねぇ。 分かっているのに、誰かに何かを認めて欲しいのよねぇ。 了見が狭いっていうか、かっこ悪い話だけれど。 誰かと酒を飲みながら、うんうんって聞いてくれるだけで、鬱積したものが流れ去ってしまう気がするのだけれど、滓のように溜まっていく一方なの。 でも。 まぁそれもありかー。 小さいことだから。 でも、でも。 時折、心の声に耳を傾けるわたし。 だから。 立ち止まってしまう。 それでも、いいわ。 それがわたしだもの。 ね。
2007年10月08日
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