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ワインアドヴォケイト誌で96点を獲得したというイタリア(フリウリ)のソーヴィニヨン。SB好きの私としては、これは試してみなければ、ということで一本購入してみました。ちなみにお値段はセールでも5k近くと、この品種にしてはかなりのもの。オシャレなボトルですが、抜栓してみるとまずコルクの貧弱さにやや拍子抜けします。色調はかなり濃いイエローでやや麦わら色がかっています。香りはおとなしめで、ミネラルや洋ナシ、白桃、金木犀、塩ビ製品など。口に含むとツルリとしたテクスチャーで、密度感のある果実味こそありますが、やや酸が緩く、中盤から強めの苦味が出てきます。ブラインドではソーヴィニヨンとは看破できなそうな、セパージュ不詳的な味わい。若いころはもっとフレッシュな味わいだったのかと思いますが、熟成によって付加価値が加わったともいいずらく、飲み頃を過ぎてしまったのか状態に問題があるのか、今イチ真価を発揮していないのだろうなぁという不完全燃焼のボトルでした。★★☆冷蔵庫に残した二日目。オイリーな香りが出てきました。トロリとしたリッチなボディと特徴的な苦味。ローヌの白に近い風味もあって、これはこれで面白いワインなのかもしれません。四日目。小瓶に残した三分の一ほどを飲みましたが、衰えているかと思ったらそのようなこともなく、これまでの苦味も後退して飲みやすくなっていました。印象としては、四日目が一番よかったかもしれません。イタリアワインというのは、よくわかりません(汗)。★★★☆★楽天でセレツィオーネ(カンテ)を検索★
2015年04月30日
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割田屋さんよりジョルジュ・ルーミエの99&01シャンボール(demi)。面白そうですね。マル源さんよりセラファンのフィネスものバックVT各種うきうきさんでポール・ペルノの13ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ17kですキタザワさんの12アニェス・パケ千歳さんより95ルモワスネ2本セット。ルノメとモレ・サン・ドニドラジェさんでシミ・ワイナリーが限定特価。ウメムラさんのアレックス・ガンバル。12ブルゴーニュ・シャルドネキタザワさんの12レシュノーフィッチさんの07&08テヴネ・ボングランジャッキー・トルショー翁の畑を引き継いだことでも知られるダヴィド・デュバン。最近あまり話題に上りませんが、どんなものでしょうか。09VTとあってまだ早いかなと思いつつ飲んでみましたが、今ちょうどよい感じでした。中程度の濃さのルビー。赤系果実やカシス、紅茶、シナモン、オガクズ、バルサムなどのトーンが高めで少し木質がかった香り。味わいはクリーンで外向的な果実味を中心に、スケール感ほどほどながら、やわらかな抽出によりふんわりと心地よくまとまっており、今飲みやすい状態です。良く言えば、力任せなところがなくナチュラルな味わいですが、悪く言えば、やや収量の多さを想像してしまうような集中力に欠ける味わいともとれます。近年のVTをもう数本買って検証してみる必要がありますね。そう思って改めて検索してみると、12VTは村名でも7~8kですか。以前は普通に村名4kそこそこで買えたものですが、ブルゴーニュってほんとに高くなりましたねぇ(溜息)。★★★☆★楽天でダヴィド・デュバンを検索★
2015年04月29日
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クネといえばリオハを代表するワイナリーのひとつ。、WS誌の2013年トップ100で04年のインペリアル・グランレゼルバがトップを獲得したことでも知られています。1000円台のクリアンサから1万円近いインペリアル・グランレゼルバまで幅拾いラインアップがあって、レゼルバひとつとってもインペリアルの名ががつくものとつかないもの、ヴィーニャ・レアルを冠しているものなどがあります。今回飲んだインペリアル・レゼルバ、私はたまたま東急のセールで買いましたが、定価ベースだと5k超と結構なお値段。樹齢40年以上のブドウをフレンチオーク樽で発酵し、アメリカンオークとフレンチオーク樽で18ヶ月の熟成、さらに瓶内熟成を18ヶ月しているとのことです。ブラックベリーやカシスなどの黒系果実、ユーカリ、丁子、リコリス、スモーク、バニラなどのかぐわしい香り。口に含むと濃縮感のある果実味のアタック。酒質は緻密で隙がなく、14%のアルコール度とあいまって問答無用の勢いで口中を占拠します。酸は高めでしっかりとバックボーンを支え、なめらかなテクスチャーと緻密な熟したタンニンのおかげで、これだけパワフルでありながら、味筋はエレガントといってもよいくらいです。いいワインですね。相応のプライスなので、手放しで絶賛しようとは思いませんが、買って後悔することはないだろうと思います。ただし、日常の晩酌用途しては、やや料理を選ぶところがありますね。間違っても刺身などと併せようと思わないこと(笑)。ガッツリと肉料理を食べるときとか濃厚なソースの料理などによろしいかと。★★★★★楽天でクネのワインを検索★
2015年04月28日
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シャンパーニュづくしの会にお呼ばれしたのですが、泡モノに疎い私はそもそもそのような会に持参できるシャンパーニュのストックを持ち合わせていません。それで一度は辞退したものの、主催者の方が「ブルピノを持ってきてくれればよい。」と言うので、お言葉に甘えて会の末席に加えてもらうことにしました。エグリウーリエ、ユリス・コラン、ジャック・セロスといった錚々たるシャンパーニュたちを満喫したあとで、では最後に赤も、と開けたのがこの2本です。グロ・フレール・エ・スールの98リシュブールは私の持参したボトル。98年のブルゴーニュは結構難しいボトルが多いので、正直、一抹の不安を抱えての投入でした。しかしそれは杞憂に終わりました。順当に年を重ねた心地よく複雑な香りと、スパイシーで力強く華やかな味わいはリシュブールの名に恥じないものでしたし、熟成度合いもまだピークには少し早いぐらいだったでしょうか。泡ものの会に場違いなブルピノ持参ということでプレッシャーを感じていましたが、とりあえず最低限の面目は保つことができたということころです。 もっとも、このグロ・フレールのボトルはすぐに影が薄くなってしまいました。というのも、直後に開けたポンソの96クロドラロッシュがことのほかすばらしかったからです。主催者の方がお持ちくださったこのボトル。ポンソに目がない私としては、飲む前から興味津々の一本でした。95年や96年のポンソといえば、ワインアドヴォケイト誌などで酷評されたいわくつきのビンテージです。樽からの試飲では高得点をつけたのに、ボトリングされたものを試飲して軒並み評価を下げたということで、いったい何があったんだと当時結構話題になった記憶があります。ちなみにこのクロ・ド・ラ・ロッシュは、樽からの試飲では(92-95)点だったものが、ボトリング後の試飲で87点に下方修正されました。WA誌が調達したショップの状態管理が悪かったことが原因だという説もありますが、私が信頼するアラン・メドウ氏の「Burghound.com」でも95〜96年のポンソは軒並み80点台の低評価でした。また、周囲の愛好家からも96年のポンソを飲んだらスカスカだったという声を(それも複数)耳にしていたので、やはり95〜96年のポンソは失敗作だったのかな、と思っていました。その96ポンソがリシュブールを食うほどに素晴らしかったのですから、ワインというのはわかりません。儚げなオレンジからレンガがかった淡い色調。これはドライアウトしているかなと思いましたが、グラスを鼻に近づけた瞬間、その芳香に言葉を失いました。リキュール状の赤系フルーツ、ダージリン、枯葉、土瓶蒸し、イチジクなどの非常に心地よい熟成香。しばしば期待を裏切られながらもブルゴーニュを飲み続けているのは、まさにこの芳香を追体験するためと言っても言い過ぎではありません。ひとくち口に含むと、余分な要素がそぎ落としたかのようなクリーンで純度の高い果実が、波が寄せるように口の中を満たします。飲み手を圧倒するような凝縮感こそありませんが、旨味がしみじみと口の中を満たす癒し系の味わい。ただ、このような味筋だと、今回のように熟成した魅力が前面に出てくる手前の段階においては、見方や時期によっては「スカスカ」とネガティブにとられるケースもあるかもしれません。若い時期には微妙にピントがぼけた写真のようだったものが、年月を減るうちに雲の切れ間から山の稜線がのぞくようにはっきりくっきりと真の姿を見せてくれたというところでしょうか。ことはそう単純ではないようです。というのも、主催者の方は、このボトルを持参する少し前に、他のワイン会で同様のポンソの96クロ・ド・ラ・ロッシュを飲んだことがあったのだそうです。しかも、そちらはウンともスンとも言わないようなボトルだったのだとか。「今回のボトルの味は全然違う。」という彼の言葉を聞くにつけ、やはりポンソはギャンブルなのかなあと思ってしまう私でした。まあ、ギャンブル好きな私としては、これからも追い続けることになると思いますがね。★楽天でポンソを検索★
2015年04月25日
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当たり外れが大きいのは、ブルゴーニュを飲むときのある意味「宿命」のようなものとわりきっていますが、中でも振幅の大きい作り手のひとりが、ポンソでしょう。個人的な印象では、3本飲むと2本はハズしているような気がします。ただし、ポンソの場合、残りの一本が往々にして「大当たり」だったりするのが悩ましいところです。当たったときのめくるめくような香味が忘れられずに、「夢よもう一度」と、買い続けているような気がします。もっとも、他のボトルについても「ハズれ」という表現は言い過ぎかもしれません。なんというか「不完全燃焼」のようなボトルが多いのです。微妙にスイートスポットを外れたような、これが実力なのか、あるいは飲み頃を外したのか、それともコンディションの問題か、はたまた醸造の問題なのか判断がつきかねるようなもどかしい外れ方だったりして、それがまた余計後ろ髪をひかれるような気分にさせます。我が家の場合、高額なグランクリュなどを買って外れるのはさすがに厳しいので、購入するのはもっぱら村名やACブルとなります。それがまた「打率」の上がらない原因のひとつなのかもしれません。繊細な酒質でSO2を使っていないことなどから、コンディションに敏感だという事情も大いにあるように思います。ポンソのボトルラベルには、丸い温度検知用マークがあります。高温環境下におかれると、この温度検知マークが変色するというので、先日、面白半分に実験をしてみました。長年金魚を飼っているので、我が家にはアクエリアム系グッズや温度計がいろいろあります。使っていないミニ水槽に水をはり、そこにポンソのボトルを入れました。ボトルの中は水で満たしました。サーモスタットで水槽内の水温を30度に設定して、数日放置してみたところ、変化しそうな気配はありませんでしたので、途中から温度を35度に上げてみました。(写真では36度を超えています)。結局水温約30度で1週間、約35度で1週間程度試しましたが、変色は見られずじまいでした。聞くところによると、「30度以上で48時間経過した場合に反応」するのだとか。きっとなにかしらの条件が合わなかったのでしょう。また、最新のボトルでは温度検知用の塗料が変わったとのことで、マークが黄色になっています。精度はともかく、粗雑な扱いに対する「抑止力」的な効果は見込めると思いますし、生産者サイドのこういう前向きな施策は敬意を表するべきでしょう。我が家では、今年になってからまだ4本しか飲む機会がなくて、いずれも「不完全燃焼」のボトルつづきでした。そろそろ当たらないかなぁとおもっていたところ、先日、ついに、一発逆転ホームランのようなアタリボトルに出会えました。銘柄は、「ブルゴーニュ・キュベ・パンソン2004年」。04ビンテージの裾モノボトルが大当たりというのがポンソらしいといえばらしいですが、とにかくこのボトルは素晴らしかったです。ちょうど飲み頃にさしかかったということもあるのでしょう。腐葉土やなめした皮、湿った落ち葉などのスーボワ系熟成香がムンムンで、味わいも旨味に満ちていながら透明感を失わず、綺麗な酸とあいまって、私が想像するACブルのレベルを大きく超えるものでした。ACブルであっても、当たれば凡庸な生産者の上級グレードでもなしえないような独特の官能性をみせてくれるあたり、さすがポンソだと感心することしきりでした。‥とまあ、ACブルだというのに思わず熱く語ってしまいましたが、これがあるから、見切らずについ買い増してしまうのですよね、ポンソ。今回のような香味が安定的にえられるのであれば、ケース買いもいとわないところですが、これがなかなか。
2015年04月24日
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会社の友人宅でミニワイン会に伺った話を書きましたが、そこで気になるモノを見つけました。Bluetooth接続の小型アクティブスピーカー。スマホなどとワイヤレスでつないで気軽に音楽などを聴けるというものです。ネットの広告などでよく見かける商品ですね。実物を手にとって見ると、とにかく小さい。この大きさでよくこれだけの音がでるなと感心します。私は就寝時にクラシック音楽を聴きながら寝るのが習慣になっています。寝室にはオーディオセットがないので、アイフォンを接続できるCDラジカセを利用していました。ところがこのCDラジカセ、昔のものなので、かさばる割に音がよくないのです。というか、そもそも「iPhone4」時代のものなので、iPhone5以降のモデルやアンドロイドには対応していません。そこで、このスピーカーを購入して、今までのラジカセの代わりに寝室に置くことにしました。週末に渋谷のLABI山田電気に行ってみました。【ポイント5倍 04/14AM11:59まで】【送料無料】ソニーBluetoothスピーカー(ホワイト) SRS-X33 W...価格:16,696円(税込、送料込)すでにモデルチェンジして、新しい型番のものになっていました。前モデルより一回り小さく軽くなり、Bluetoothの新高音質コーデック(LDAC)対応なのだとか。こうしてみるとあまり大きさがわかりませんが、、スマホと並べるとその小ささがわかろうというもの。バッテリで12時間駆動できるというのもイイですね。肝心の音質ですが、明らかに前のラジカセよりはよくなりましたし、とりあえず枕元で聴く分には十分すぎるものです。とはいえ、サイズがサイズなので、たとえば居間でガンガン鳴らすといった用途には力不足でしょうね。ちなみに私の場合、タブレットやスマホでテレビやビデオを視聴する機会が多いのですが、その際このスピーカーから音を出すと臨場感が全然違います。当初の目的だった音楽視聴よりもむしろこちらに感激しています。【送料無料】ソニーBluetooth対応スピーカー(ブラック) SRS-X55 BC [SRSX55BC]価格:22,993円(税込、送料込)サブウーファー搭載のもうワンランク上のものもあります。こちらの方が重低音はよく出るし、大きさも少し大きめの弁当箱ぐらいなので、どちらにしようか最後まで迷いました。
2015年04月22日
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先週末は17回目の結婚記念日でした。記念日といってもとりたてて区切りの年というわけでもないので、外食するでもなく自宅でご馳走をいただくでもなく、夕食はごく通常どおりでした。せめてワインぐらいは結婚年のものをということで選んだのがこの銘柄です。実はこのグリュオラローズはプリムールなどで早期に買ったものではありません。昨年買い増したものです。98ビンテージのボルドーは、ラトゥールとラフルールペトリュス、それにカロンセギュールをプリムールで購入しました。カロンセギュールはここまでコンスタントに飲んできて、あと一本を残すのみ(そうじて早飲みだったと悔やんでいます)。ラフルールペトリュスは残り2本。ラトゥールは6本残っていましたが、昨今の高騰で自宅で飲むのが恐れ多くなり、といってワイン会等への出番もないので、1本残して売却してしまいました。ところが、そうなると毎年の記念日に開けるボトルが足りないということに気づきました(汗)。98年のブルゴーニュは飲みつくしてしまって、あとはローヌが数本あるくらい。血糖値など健康面の不安があるといっても、一応60代半ばぐらいまでの分はキープしておきたいところです。何をやってんだかと自分でも半ば呆れてしまいますが、セールで98のボルドーが出たときに、こうやってちまちまと買い増している次第です。で、このグリュオラローズですが、これが結構よかったのです。ブラックベリーやカシスのリキュール的な果実、墨汁、丁子や八角などのスパイス、マッシュルーム、焦臭それにおそらくブレタノマイセス由来と思われるモワッとムレたような香りがあります。もっともこのボトルに関しては、それがよい方に作用していて、私の嫌いな馬小屋的要素はなく、麝香や皮革っぽいようなニュアンスです。味わいは黒々としたものですが、それほど凝縮感があるわけではなく、といってエレガントというには、焦げたようなフレーバーや煮詰まったようなニュアンスがやや気になります。この辺がWA誌の低評価(88p)の所以かと思いますが、渋みだけがやたら目立つとか、果実味が枯れてしまっているというようなことはないので、飲んでいてそれなりに愉しいです。良いタイミングで飲むことができたことに感謝です。とはいえ、キュベによってブレタノの具合がもっと酷いと悲しいことになりそうなので、買い増しするまでには至りませんが。★★★★
2015年04月21日
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またしてもyonemuさんとカブってしまいましたが(笑)、バイエの13年の裾モノを開けてみました。ラズベリーやカシス、ハーブ、それに硫黄や青っぽいニュアンスがあります。。味わいは酸が高めです。旨みの乗った紅茶っぽい赤いフルーツがあるものの、全般にまだ閉じ気味。といってタニックではないので、それほど寝かせる必要はなさそうです。クラス以上の深みや凝縮感は期待できませんが、丁寧に仕立てられた感じの作りで、数ヶ月置けばまた違った豊かな表情を見られるのではないかと思います。今飲むのであれば空気によく触れるタイプのグラス(我が家で言えばラ・マルヌのブランとか)がよいでしょう。この作り手もなんだかんだで安定感が出てきましたね。★★★追記:中2日あけて小瓶の残りを飲んだら、思いのほか香味が開いていて驚きました。13VTもいいですね、バイエ。★楽天でユドロ・バイエを探す★
2015年04月21日
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ところで、私は今、横浜都築のロッカーにワインを預けています。こちらがどのくらい収容できるかというと、私が契約しているロッカー(月額9000円+税)の場合、12本入りダンボールを普通に詰め込むと10箱プラスアルファ、上段の中途半端なスペースをうまく活用すると(6本入りの小ぶりのダンボールを使用するなど)、最大13ケースまで収容できました。↓こちらの記事に写真を載せています。話飲徒然草拾遺集~「震災編その6:寺田の横浜都築ロッカーを新たに契約」http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201503170000/話飲徒然草拾遺集~「震災編その7:ワイン引越し作戦無事完結」http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201503180000/単純に計算すれば、9000÷13=692円(税抜)ということで、ほぼダンボール単位で預けていたときと同額でロッカーを利用できる計算になります。最後に行ったのは正月でしたが、そのときにはまだ半分ぐらいのロッカーは空いていました。この稼働率の低さが会社がロッカーに誘導したい理由のひとつなのかもしれません。(それと品川トランクルームの駐車スペースの逼迫でしょうか(^^;。)※その後ロッカーの料金が値上がりしているようです。詳細は寺田倉庫に確認ください。なお、ロッカーに変更する場合は以下の点に留意したほうがよいと思います。・二子玉川や世田谷代田のロッカーは(土地柄当然といえば当然ですが)、私が契約している横浜都築のロッカーに比べて、同じ値段で契約できるロッカーのサイズが一回り小さいです。コストパフォーマンスの面ではその分不利になります。・横浜都築のトランクルームには一応数台分の駐車スペースがありますが、微妙な位置に柱があったりして、非常に使いずらいです。切り返しなしでクルマを出し入れをすることはかなり困難で、運転が下手な私なぞは何度となくコスりそうになりました。全くもって、あの使いずらさ尋常ではありません(^^;。これまでは訪問時に他のクルマが停まっていることは滅多にありませんでしたが、今回の騒動のアオリで利用者が増えれば状況は違ってくるかもしれません。・13ケース収納可能と書きましたが、多少ノウハウが必要です。昔ながらの寺田のダンボールなら下段に10ケース入れられますが、MINIKURAのダンボールはサイズがやや大きくて、10ケースは収まらないと思います。同様に上段についても、大ぶりの6本入りダンボールは入りません。まあ、いずれもダンボールを購入して入れ替えればいいだけの話ですけどね。※仕切り板をとっぱらうという手もあるようです。そういえば、年初にこのような記事を書いていました。2015年の我が家のワイン購入&消費計画http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201501100000/計画では今年中にロッカー内のワインを半減させて、改めて品川トランクルームにダンボール単位で預けなおすということでしたが、それがかなわなくなってしまいました。#もっともそれ以前の問題として、デイリーワインをちまちま買い続けているせいで、一年の三分の一近くが経過した今の段階でも保有しているボトルの総数は減っていないのですが。(^^;勝沼カーブには数年前に申し込んでいるはずですが、今もってなしのつぶてです。前の記事にコメントいただいたまさぞうさんによれば、「現在150人待ち」で、「昨年は2人しか案内できなかった」「そのうちの一人は7年待ちだった」とのこと。私が申し込んだのは東日本震災の前後のタイミングだったので、せいぜい4~5年前ということになります。震災の前か後かを失念してしまったのですが、震災後だったとしたら、死ぬまで回ってこないかもしれませんねぇ。
2015年04月20日
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寺田倉庫のサービス変更の件、最近いろいろな方が取り上げられていますが、私は彼らのブログで読むまでまったく知りませんでした。というのも、昨年末、品川に段ボールで預けていたワインをすべて引き取り、今は横浜都筑のロッカーのみしか利用していないからです。minikuraからの一般的な案内メールは届くんですけどね。↓詳細はお歴々がすでに記事を書かれているので、そちらをご参照ください。ちまりさんの記事 http://ameblo.jp/chima10/entry-12014383197.htmlまさぞうさんの記事 http://ameblo.jp/masa7638/entry-12014654975.htmlマグカップばおたさんの記事 http://plaza.rakuten.co.jp/magcupvin/diary/201504180000/みなさんおっしゃるとおり、実質的な値上げ幅もさることながら、先方で勝手にボトルのラベルを撮影して管理するとか、段ボールから取り出して一本単位で発送するとか、そもそも夏に向かうこの時期にこのような申し出をすることとか、サービスのベクトルが愛好家の心情や目線から明らかに乖離してきているのが気になります。長年寺田倉庫を利用してきて、総じてこの会社には好感を抱いていたのですが(一時は株を買おうかとすら思っていたくらい)、どうも自社でワインを売り始めたあたりからなんとなく「ずれてきた」感じがします。あちこちにロッカータイプの倉庫をオープンしたり、品川にバーカウンターのようなものを作ったり、そうかと思えば、ロッカー入り口のICカードリーダーが不調で入室に支障をきたしているのに対応が遅かったり(マグカップさんのブログ参照)。とりあえず我が家の場合は、現状より預け入れ本数が増えることは最早ないので、当面横浜のロッカーを使い続けようとは思っています。いずれロッカー内のボトルが減ってきて、ロッカーを維持すること自体が不経済と感じるようになったら、他の倉庫業者に預けかえることを考えようかなと。
2015年04月18日
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クーポレ・デ・トリノーロ04どこかで熱にあたったのでしょうか。04年にしてはずいぶんと熟成が進んでいてエッジなどははっきりとレンガ色になっていました。とはいえ、元々酒質がしっかりしていることもあり、これはこれでよくこなれて美味しく飲めました。カシスやブルーベリーのジャム、干しプルーン、イチジク、干草などのスパイスなどの香り。★楽天でテヌータ・デ・トリノーロ各銘柄を検索★ラトリシーエルシャンベルタン94(レア・セレクション)ルーデュモン仲田氏によるセレクション。もっと痩せてギスギスした香味を想像していましたが、しんみりと綺麗に熟成しています。作り手はわかりませんが、20年たったバッドビンテージにしては健闘しているのでは。★楽天でレア・セレクションを探す★ヘイブンズ・ブーリコ・ナパヴァレー2000(HAVENS)このワイナリーは09年にオーナーが代わって、今はヘイヴンズ氏は関与していないそうです。いろいろな銘柄を出しているようですが、このブーリコはカベルネフランが多めのセパージュだとか。そのためか、リッチでストラクチャーのしっかりしたワインですが、どこかふわりとしたテクスチャーで、力強さとなめらかさがいい具合に両立しています。15年経過しているわりにはそれほど熟成感を感じないのが不思議。★ヘイヴンズを楽天で検索する★
2015年04月17日
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会社の友人宅にお招きいただき、いろいろと手料理をご馳走になりました。前回訪問時にはまだバブバブだった双子のお子さんたちもだいぶ大きくなっていて、楽しく遊ばせてもらいました。たまに小さい子と遊ぶと昔を思い出します。って、我が家の子育てはひたすら大変だった記憶しかありませんが(笑)。少人数だったのでワインは控えめにしたつもりでしたが、昼間から夜まで長居したこともあり、終わってみれば結構な本数を空けていました。ローランペリエ・ロゼ私の持参品。うきうきさん福袋の一本です。ややくすんだ色調のオレンジで泡は細かく落ち着いています。味わいにほどよいコクと奥行きがあり、といって重々しさや生臭い感じもなく中庸を得たよいロゼだと思いました。イエルマン・シャルドネ2007イエルマンを飲むのはずいぶんと久しぶりです。外向的で明るいパレット。深みはないものの、肉付きがよく健康的なシャルドネで、そこそこ熟成感も出てきてよい感じになっています。ピュリニーモンラッシェ2005(デュジャックF&S)デュジャックのネゴシアンものの白。飲むのは初めてです。濃いめの色調でそこそこ熟成が進んでいます。黄桃やパッションフルーツ系のフルーツにモカっぽい熟成香。05というビンテージのキャラクターもあるのか、全般にリッチな味わいで、ブラインドだとカリフォルニアあたりと間違えそうです。
2015年04月16日
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前述のとおり、ユドロノエラの12ACブルが期待に反して面白みのないワインだったので、多めに小瓶に残して翌日以降の変化を見ることにしました。それで急遽もう一本開けることにしたのがこのモンペラです。といってもユドロノエラをボトル三分の一飲んだあとなので、結局こちらも三分の二を小瓶に残しました。・・ん?ということは、結局この日もひと晩でボトル三分の二飲んだことになりますね(汗)。なかなか適量を守れません。モンペラは過去に何度も飲んでいます。12VTはさすがにまだ早いと感じる(特に香り)ものの、例によって無難で安定感のある味わいでした。黒系果実やスパイス、墨汁、オークに加えて特徴的なハーブやピーマンなどの青さを連想させる香り。ひと昔前ならこの香りをかぐとタンニンギシギシ、雑味ガシガシの味わいを連想して思わず身構えてしまうところですが、さすがに最近の醸造技術は大したものです。タンニンがきめ細かくテクスチャーがなめらか。含み香も豊かで、わかりやすく優等生的な仕上がりです。2k中盤という価格を考えれば満足度の高いワインですね。きっと丹念に探せば、同価格帯のボルドーなどでも、もっとときめかせてくれるワインはあるのだろうと思いますが、この日のように、「外したくない」ときの無難な選択肢として、重宝する銘柄だと思います。★★★★楽天でモン・ペラを検索★
2015年04月15日
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ウメムラさんの11&12アルマンルソー湘南さんの13アニエス・パケジェラール・ラフェと一緒に購入したユドロ・ノエラのACブル。いい勝負になるかと思いましたが、思いのほかはっきりと明暗が分かれてしまいました。赤系果実やハーブ、紅茶、それにやや硫黄っぽいニュアンスがあります。飲んでみるとキャンディチックでチープな果実味に戸惑います。酸は高めで伸びやか、タンニンはおとなしく比較的早くから飲める味わいですが、エキス分が薄めで、それでいて後半ややエグ味感もあり、明らかに裾ものと思わせる香味です。エース級のピッチャーが登板したら、序盤で大量の点差がついて、あとは明らかに流して投げているな、というような仕上がりのワインです(意味不明?)。3kのACブルとしてはきわめて標準的、いや、最近は2k台でも結構イイものがあるので、むしろ期待値をやや下回るぐらいでしょうか。わたしの判定はあきらかにジェラールラフェの勝ちでした。好みの生産者のひとりなだけにやや拍子抜けです。まあ上のグレードならまた話は別なのでしょうけど。★★☆★楽天でユドロ・ノエラを探す★
2015年04月14日
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年初に「脱ブルゴーニュ・リオハ開拓」をぶち上げたものの、実際に飲み進めると、好みの味筋のものを掘り当てるのはなかなか難しいなぁと実感しています。モダンで力強くマッシブなタイプは比較的見つけやすいのですが、それは私の求めているベクトルではありません。マルケス・デ・リスカルやボデガス・プエージェスのような薄ウマエレガント系を見つけたいのですが、雑味感が強かったりタンニンが粗かったりで、なかなか後が続かないのです。オススメの銘柄や作り手があればぜひご紹介いただきたく。というわけで、このところ購入ワインも再び安ブルゴーニュに戻りつつあります。ジェラール・ラフェは私のブログにはあまり登場しませんが、決して好みから外れているわけではありません。むしろ好みに近いかと思います。先代より濃くなったなんていう話も聞きますが、12VTのこの裾モノはどうでしょうか。透明感のある中程度のルビーの色合い。赤系果実、オレンジの皮、紅茶、ハーブなど、複雑さはクラスなりながらも、素性のよさを感じさせる香り。飲んでみると、味わいは酸味基調。タンニンは優しく、シンプルな作りながらもよくまとまっていて、世間的にはやや「酸っぱい」と言われかねない味筋ですが、ブル愛好家にとってはストライクゾーンだと思います。それにつけてもこの銘柄、良くも悪くもACブルらしい作りで、これが上位の格付けに行くにつれて、果実の深みや凝縮感や複雑さが増していくんだろうなという明確にボトムライン的なポジションです。過大な期待は禁物ですが、ブルゴーニュ高騰の折、2.5Kのワインとしては充分なレベル。日常の晩酌になんの不都合もなく併せられるところがいいですね。★★★☆★楽天でジャンラフェ/ジェラールラフェを検索★↑これお買い得ですね。先代ジャン・ラフェの01クロヴジョが9kです。
2015年04月13日
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デキャンタージュとはワインをボトルから直接グラスに注ぐのではなく、いったんデキャンタというガラス製の容器に移してから注ぐ行為のことを言います。デキャンタージュ自体は、愛好家なら知らない人はいないのではというくらいポピュラーなものですし、ソムリエの認定試験の実技種目にもなっています。私がワインを覚えたての頃、デキャンタージュの目的は、1. ボルドーなどの古いインのオリを取り除くため2. まだ若くて閉じているワインを空気に接触させて開かせるためであると習いました。また、ブルゴーニュワインについては酒質が繊細であることに加えて、そもそもブルゴーニュの澱は微細なので取り除く必要もなく、したがってデキャンタージュは不要であるとも。もっとも最近では、ブルゴーニュであってもデキャンタージュに肯定的な意見もあるようですし、自然派ワインの還元臭や異臭をとりのぞくという目的でも広く行われるようになってきました。ところで、上記の「空気に接触させて開かせる」メカニズムについて、私はずっとデキャンタージュによって液体に酸素が溶け込んで酸化を促進し、それで香味が開くのだとばかり思っていました。しかし最近、そうではないのではないかと思うようになりました。 実は、私自身はめったにデキャンタージュを行うことはありません。理由はシンプルで、1.デカンタージュをする過程で、ワインの温度が上がりやすい。(特に夏場)2.デキャンタを洗うのが面倒くさい。というやや本質から外れたところで好みではないからです。もっともその一方で、デキャンタージュまがいのことをほぼ毎回しています。というのも、我が家では飲み残しのワインを必ず「ペリエ」の小瓶に移し替えて保存しているからです。「飲み残しを小瓶に移し替える」という行為は、私に限らず多くの愛好家が実践しています。ポイントは瓶口ギリギリまでワインを注ぎ、なるべく空気が入らないようにすること。この方法で大抵のワインについては、2〜3日以内ぐらいであればそこそこ良好な状態で保存可能です。この方法でどのくらい保存がきくのかというと、私の経験からすれば、1週間近く経過するとかなり酸化が目立つようになるように思います。これはすなわち、「小瓶に移し替える」ことによって液体内に新たな酸素が溶け込み、それによって酸化が進むまでには数日から長くて1週間近くかかるということでしょう。逆に言うと、たとえばレストランでデキャンタージュをしてもらったからといって、その場ですぐに酸化が促進されて味わいが変わるという化学反応が1〜2時間のうちに起こるのはどうにも考えずらいものがあります。それにデキャンタージュにそれだけの即効的な酸化促進効果があるとすれば、逆に澱を分離しなければならないような繊細になった古酒は、デキャンタージュによってあっという間に壊れてしまうことになります。しかしその一方で、固く閉じた若いワインをデキャンタージュすることで香味が開いたという経験は、これまた多くの愛好家にもありますよね。これはどういうメカニズムによるのでしょうか?デキャンタージュで酸化が促進されるというよりは、デキャンタージュという行為を通じて抜栓後の時間が経過することと、液体の温度が上がることが大きなファクターなのでなかろうか?一時はそう思いました。しかし、いや待てよとここで自問自答になってしまうのですが、私が参加しているリアルワインガイド誌のテイスティングでは、同じ銘柄について必ず1巡目と2巡目の2回試飲を行います。1巡目と2巡目のインターバルはせいぜい30分程度ですが、2回目の香味は通常一回目のそれとはかなり異なるのです。これを時間の経過と温度の上昇だけで説明できるのだろうか?何人かでボトルを回してジョボジョボとグラスに注ぐという行為を繰り返す間に液体が空気に積極的に触れている要素がやはり大きいのではなかろうか。このような疑問を以前ブログに書いたところ、ある方から、「デキャンティングにより液体中のSO2やメルカプタンが飛ぶことで、香りを引き出しやすくなる」のだという説を伺いました。なるほどこの意見には説得力があります。もしそちらが主要な効果であって、デキャンタージュによって酸化が一気に進むわけでないのならば、閉じていて香りが十分立たないようなワインについては、四の五の言わずに積極的にデキャンタージュしてもかまわないような気もします。「空気に触れることによって香味が変化する」という感覚的な説明はあちこちにありますが、具体的に何がどのように影響を与えてどのような化学変化をするのかというメカニズムがきちんとと説明されているものはあまり見かけません。自分でももう少し掘り下げて調べてみたいと思います。
2015年04月11日
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ラベルがかわいいリヴェルナーノ。VDTのプーロサングエやリヴェルナーノが著名ですが、普及ラインのキャンティクラシコも捨てがたい高CP銘柄です。ブラックチェリーやカシス、プラムなどの果実、麦わら、丁子、ナツメグなどのスパイス、タバコ、マッシュルームなどのサンジョベーゼらしい香り。まだ熟成香はそれほどではありませんが、ほどよくこなれてきている雰囲気です。味わいは外向的で柔らかな果実味を高めの酸と豊富なタンニンとが支えています。アルコール度が高いため、グイグイと杯が進むわけではなく、酒質全般ややデリカシーに欠ける面もありますが、2k台半ばから買える銘柄であることを思えば十分合格の香味でしょう。同じ作り手がリリースしているプーロ・サングエはどことなくピノっぽい味筋の面白いサンジョベーゼでした。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201006070000/http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/0501/0501.htm久しぶりに飲んでみたくなりましたが、最近は扱っているショップも少ないようですね。★★★★楽天でリヴェルナーノを検索★
2015年04月10日
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世界的にみると、栽培されるブドウのほとんどはワイン醸造用に使われるそうですが、国内でこの時期の食卓を飾る果物といえば、ブドウを外すわけにはいきません。我が家の子ども達もご多分にもれず大のブドウ好き(加えて親の私はワイン好き)なので、この季節のブドウ狩りは家族にとって楽しみのひとつです。今年は取引先の方に紹介してもらって、石和温泉にある農園にお邪魔することにしました。温泉街のすぐそばの立地ながら、2500坪ぐらいの敷地を持つ実に立派な農園でした。かなり年配と思しき、それでいて矍鑠としたお婆さんのわかりやすい解説を聞きながら、いろいろ試食させてもらって、気に入ったブドウを選んでいきます。例年より行ったのが遅かったため、ピオーネや巨峰はすでに終わりに近く、甲斐路、甲州、ロザリオビアンコなどが旬とのことでした。子供達は大はしゃぎで、そんなにたくさんとってどうするんだ、というほどのブドウを持ち帰りました。さて、ブドウ狩りとなれば、愛好家が同時に考えることはのは、「ワイナリー訪問もできないか?」ということです。これまでも単独では何度かワイナリー訪問をしたことがありますが、子連れで運転もしなければならないとなると、なかなか難しいものがあります。その点、今回は温泉宿に一泊したので、ぶどう狩りの前後に訪れる時間的余裕はありました。 まずは、初日の夕刻に、宿からほど近い「本坊酒造マルスワイナリー」を見学することにしました。このワイナリーは観光客向けのインフラがよく整備されていて、個人客は順路に従ってワイナリーを一通り見学することができます。売店では無料試飲のほか、上級銘柄などは有料で試飲することもできました。古いビンテージの酒精強化タイプなどもあって、ゆっくり試飲を楽しみたかったのですが、問題は案の定というべきか、子供達が早々に飽きてしまったこと…。グレープジュースを試飲させたりしましたが、それも長くは続かず、結局なんとも中途半端なワイナリー訪問に終始しました。翌日も帰路がてら、どこかもう一軒ワイナリーを訪問したいと思いつつ、前日同様、子供たちが飽きてしまうのは目に見えているので、さてどうしようかと考えあぐねていました。そうしたところ、古い知り合いのH氏から、「自分が働いている奥野田ワイナリーに来ないか」とツイッターでお誘いが。クルマの運転をして東京まで帰らねばならないので、試飲はできないし、時間的にあまり長居もできません。ほんの挨拶程度になりますが、久しぶりにH氏の顔も見たくなって伺ってみることにしました。奥野田ワイナリーさんは塩山にあります。石和からは30分弱でしょうか。カーナビに住所を打ち込んだところ、迷うこともなく到着することができました。飼い犬たちと遊びながら待っていると、いい色に日焼けしたH氏が中村社長たちとともに戻ってきました。戻ってくるなり、すぐに作業開始。この時期はカベルネの醸し発酵中で、ちょうどMLF(マロラクティック発酵)がスタートするタイミングだったそうです。私もタンクを外から覗かせてもらいましたが、上部の穴から炭酸ガスが吹き出ていました。そのあと、ご当主の中村社長に説明してもらいながら、1階にある醸造設備を見させていただきました。一見ガレージワイナリーという趣ですが、使用しているタンクなどの機材は近代的なものが導入されており、効率的に配置されていました。二階に上がると可愛らしいログハウスのゲストルームがあります。短時間でしたが、中村さんの情熱的な国産ワインや山梨のテロワールに関するお考えを聞かせていただくこともできて、大変参考かつ刺激になりました。運転のため、その場で試飲をできなかったことは返す返す残念。中村さんの解説を伺いながら、ぜひテイスティングしてみたかったところですが、それは次回の楽しみにして、代わりに「料理通信」誌でゴーミヨ誌の編集長が誉めていた「09桜沢シャルドネ」と自社農園収穫の「09カベルネ&メルロ」の2本を購入しました。家のセラーで少し休ませてから飲んでみようと思います。奥野田ワイナリーの訪問は短時間でしたが、個人的に今回の旅行のハイライトになりました。これをきっかけに最近ご無沙汰だった国内のワイナリー巡りもまたボチボチ再開しようかなと思う今日この頃です。#最近は仕事が忙しかったり子供の習い事とバッティングしたりで、ワイナリーを訪問することもめっきりなくなりました。また時間が出来たら伺ってみたいと思っています。
2015年04月09日
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あいあかね、と読むそうです。同じシリーズで白の「萌黄」がフルーティで好印象だったので、実家で晩飯をご馳走になった際に、近所のスーパーで買ってみました。山梨産のマスカットベリーAと長野産メルロの混醸とのことですが、飲んでみるとベリーAのキャラクターを強く感じます。カシスやブルーベリーなどの果実にハーブ、それに白胡椒やナツメグなどのスパイスの香り。味わいは一言で言えばスパイシーでカジュアル。フレッシュな果実と高めの酸とのバランスで、寝かせようなどとは考えないほうがいいでしょう。小難しいことを言わずにグビグビ飲むタイプです。花見の時期は終わってしまいましたが、まさに花見の場などにふさわしいのではと思いました。個人的にはもう少しメルロのキャラクタを打ち出してほしかったですね。★★☆★楽天でシャトー・メルシャン藍茜を探す★
2015年04月08日
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ドキッとするようなタイトルですが…。アルコールを1日3杯以上飲むと肝臓がんのリスクは上昇http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004195.php>1日3ドリンク以上の飲酒をすると、肝臓がんを発症するリスクは上昇する。また、アルコールの摂取量が10g増えるごとに、肝臓がんのリスクは4%ずつ上昇していく。 >アルコールによる肝臓がんのリスクを減らすために、安全な飲酒量を、1日に男性は2ドリンクまで、女性は1ドリンクまでと定めている。>2~3ドリンクの飲酒量は、アルコール度数5%のビールや発泡酒であれば500mL(中ビン・ロング缶1本)、12%のワインなら200mL(ワイングラス2杯)、15%の日本酒なら180mL(1合)に相当する。 愛好家の方で、いったんワインを抜栓してグラス2杯(200ml)で抑えられる人ってあまり多くないような気もします。私は晩酌でも楽に3~4杯いってしまいます。なんとかして酒量を抑える方法はないか、そう思って買ってみたのがコレ↓です。「京のこびんちゃん本舗」で購入しました。容量250mlのビンです。それまでは、ペリエの空き瓶(300ml)か、ポンジュースの小瓶(200ml)を使っていたのですが、250ml瓶に統一すれば、一本を三日に分けて飲むのによいのではないかと。飲み残しワインの保存という用途でこれらの瓶を買っているのって、日本中で私ぐらいかもしれません。いや、そんなこともないかな(笑)。#ちなみに、一本を3瓶に分けるようになったまではいいのですが、週末などはやっぱり飲み足らずに、二瓶一気に飲んでしまいます。そうなると、250×2=500mlで明らかに飲みすぎですよねぇ。透明瓶 細口タイプ 大容量ガラス瓶 B3透明瓶 250 キャップ付価格:191円(税込、送料別)アロマにも薬品保存にもおすすめ遮光ビン 遮光瓶 B3アンバー 250mlキャップ付価格:270円(税込、送料別)
2015年04月06日
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前回飲んだ07のトゥーロンがブショネながらも好印象だったシャトー・ド・ショレ。ヴィンテージや格付けこそ違いますが、この09ルージュも同じ店から同時に買ったボトルなので、そろそろ落ち着いたよい感じになっているのではと、開けてみることにしました。裾モノにしては濃厚なルビーで全般にややくすんだ色調です。香りもややくぐもっていて重々しいもので、黒系果実やスパイス類、土っぽさ、それにややノイジーな動物臭が垣間見れます。口にすると、果実味こそ豊かでクラスを超えた厚みがありますが、全般に酒質がザラザラとしていて重く篭った感じで、なんというか「根クラ」な印象を受ける味わいです。広域銘柄といえども、このボトルに関してはもう少し時間が必要だったのかもしれません。どうも私がここまで飲んできたシャトー・ド・ショレは銘柄やビンテージ、ボトルによってキャラクターにややブレがあって、美味しいものはとても美味しいのですが、中にはピンと来ないものもあり、自分の中では評価の定まらない作り手です。総じて早開け、早飲みに対する許容度はあまり高くないようなので、長めに寝かせたほうが美味しく飲める可能性は高そうですね。★★★…とまあ、祭りに遅れて高値で購入したこともあって、コメントがやや辛口になってしまいますが、あらためてドメーヌ売却に伴う初期の売り出しプライスを見返すと、09村名が2k前半とか、06、09トゥーロンや06レクラが3kとか、信じられないような値段だったんですねぇ。その価格ならば私もケース買いしたかったところですが、完全に乗り遅れました(笑)。★楽天でシャトー・ド・ショレを検索。★
2015年04月05日
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当たり外れが大きいのは、ブルゴーニュを飲むときのある意味「宿命」のようなものとわりきっていますが、中でも振幅の大きい作り手のひとりが、ポンソでしょう。個人的な印象では、3本飲むと2本はハズしているような気がします。ただし、ポンソの場合、残りの一本が往々にして「大当たり」だったりするのが悩ましいところです。当たったときのめくるめくような香味が忘れられずに、「夢よもう一度」と、買い続けているような気がします。もっとも、他のボトルについても「ハズれ」という表現は言い過ぎかもしれません。なんというか「不完全燃焼」のようなボトルが多いのです。微妙にスイートスポットを外れたような、これが実力なのか、あるいは飲み頃を外したのか、それともコンディションの問題か、はたまた醸造の問題なのか判断がつきかねるようなもどかしい外れ方だったりして、それがまた余計後ろ髪をひかれるような気分にさせます。我が家の場合、高額なグランクリュなどを買って外れるのはさすがに厳しいので、購入するのはもっぱら村名やACブルとなります。それがまた「打率」の上がらない原因のひとつなのかもしれません。繊細な酒質でSO2を使っていないことなどから、コンディションに敏感だという事情も大いにあるように思います。ポンソのボトルラベルには、丸い温度検知用マークがあります。高温環境下におかれると、この温度検知マークが変色するというので、先日、面白半分に実験をしてみました。長年金魚を飼っているので、我が家にはアクエリアム系グッズや温度計がいろいろあります。使っていないミニ水槽に水をはり、そこにポンソのボトルを入れました。ボトルの中は水で満たしました。サーモスタットで水槽内の水温を30度に設定して、数日放置してみたところ、変化しそうな気配はありませんでしたので、途中から温度を35度に上げてみました。(写真では36度を超えています)。結局水温約30度で1週間、約35度で1週間程度試しましたが、変色は見られずじまいでした。聞くところによると、「30度以上で48時間経過した場合に反応」するのだとか。きっとなにかしらの条件が合わなかったのでしょう。また、最新のボトルでは温度検知用の塗料が変わったとのことで、マークが黄色になっています。精度はともかく、粗雑な扱いに対する「抑止力」的な効果は見込めると思いますし、生産者サイドのこういう前向きな施策は敬意を表するべきでしょう。我が家では、今年になってからまだ4本しか飲む機会がなくて、いずれも「不完全燃焼」のボトルつづきでした。そろそろ当たらないかなぁとおもっていたところ、先日、ついに、一発逆転ホームランのようなアタリボトルに出会えました。銘柄は、「ブルゴーニュ・キュベ・パンソン2004年」。04ビンテージの裾モノボトルが大当たりというのがポンソらしいといえばらしいですが、とにかくこのボトルは素晴らしかったです。ちょうど飲み頃にさしかかったということもあるのでしょう。腐葉土やなめした皮、湿った落ち葉などのスーボワ系熟成香がムンムンで、味わいも旨味に満ちていながら透明感を失わず、綺麗な酸とあいまって、私が想像するACブルのレベルを大きく超えるものでした。ACブルであっても、当たれば凡庸な生産者の上級グレードでもなしえないような独特の官能性をみせてくれるあたり、さすがポンソだと感心することしきりでした。‥とまあ、ACブルだというのに思わず熱く語ってしまいましたが、これがあるから、見切らずについ買い増してしまうのですよね、ポンソ。今回のような香味が安定的にえられるのであれば、ケース買いもいとわないところですが、これがなかなか。
2015年04月04日
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先日のマランジェと一緒に購入したボトルです。値段的にはわずかですがこちらの方が上でした。あいかわらず寡黙な香り。これでかなり損している感じです。口に含むと赤系果実やスミレ、紅茶などのクリーンで透明感のある味わいに印象度がアップするのは前に飲んだマランジェと同様です。香りが弱く散漫な点と果実がややジャミーなのが残念ですね。…って、ここまで書いてきて思ったんですが、このボトル、作り手の問題というよりは状態面の問題があるかもしれません。繊細な作り手のようなので、流通過程でラフに扱われると一気に印象度が落ちそうな感じもします。特に今回のボトルたちはバックビンテージの「残り1本」を日ごろ馴染みのないショップから購入したしたものなので…。新しいVTも買って飲んでみないといけないかもしれませんね。★★☆
2015年04月04日
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#前のエントリーで熟成前酸化の話が出たので、以前YOLに書いたものを再掲します。PreMatureOxidatin(熟成前酸化)。この言葉がもっとも話題になったのは2000年代の初めごろだったでしょうか?90年代後半(特に96年に顕著らしい)のブルゴーニュの一部生産者のワインが、十分な熟成期間を経ていないにも係らず、急激に酸化してしまうという話でした。 しばらく忘れていたこのワードを思い出したのは、あるワイン会に参加したときのことでした。ルフレーブの09シュバリエ・モンラッシェを持参してくださった方がいて、「さすがにそれはまだ若すぎてもったいないのでは‥?」と思ったのですが、実際に飲んでみると若いながらも凛としたミネラルと果実が素晴らしく、偉大なワインの懐の広さを思い知らされました。ところで、その方がなぜこのような若いビンテージを持参されたかというと、「熟成した白ワインの場合、『PreMatureOxidatin(熟成前酸化)が怖いので‥」ということだったのです。それで、私も調子に乗って、「ああ、そういう話ありますよねぇ。過去に何度となく出くわしたことがありますよ。」などと言ってはみたものの、翌日、自分のホームページの記録を改めて調べてみると、実は思ったほど遭遇していなくて、せいぜい2~3本(確証は持てないながらも)それらしきボトルに出くわしたことがあるという程度でした。ワイン仲間からしばしばその手の話を聞かされていたので、自分もいろいろ経験したような気になっていたのでしょう。というわけで、判っているようでよく判っていないプレ・マチュア・オキシデーションについて、私のブルゴーニュの師匠であるF*氏(http://red.ap.teacup.com/burgundy/)や当連載にもお名前を出させてもらったことのあるブル白の達人Charさん(http://plaza.rakuten.co.jp/char2/)をはじめ、ブルゴーニュの達人の方々数名に簡単なアンケートをお願いしました。紙面の関係で多くを紹介できませんが、以下、かいつまんで回答を紹介します。■今までにプレ・マチュア・オキシデーションとおぼしき症状に遭遇した生産者は?→回答として多かったのが、コント・ラフォン、エティエンヌ・ソゼ、ヴェルジェ、ラモネ、ジャド。他にポール・ペルノ、ジョゼフ・ドルーアンなどの名前も挙がっていました。ただし、上記の生産者のボトルすべてが該当するわけでなく、全く健全なボトルにも数多く当たっているとのことです。また、遭遇比率が高いといわれるラフォンにしても、モンラッシェやムルソー・ペリエールでは当たったことがないとの経験談もありました。■逆にプレ・マチュア・オキシデーションと全く無縁の生産者は? →複数の方から「ドメーヌ・ルフレーブに関しては出会ったことがない」との回答がありました。■96年に顕著といわれるが、他の90年代後半の年についてはどうか?→「もっぱら96年で遭遇する」「95年と96年以外はそれほど深刻にとらえていない」、「97年でも出会うことがある」など、やや回答が分かれました。いずれにしても96年中心の現象のようですね。■原因についてはコルクの不良、SO2添加量を減らしたこと、バトナージュのしすぎ、またはそれらの複合要因だといわれているが、どう思うか?→醸造の専門家に任せるべき分野ですが、参考まで思うところを伺ってみました。ある方は、おそらくコルクが原因であろうと断じていました。比較的症例が多いといわれるコント・ラフォンにおいても、上位銘柄では起こらないのもそれが理由では、と。コルク以外の要因としては、この時期のトレンドとして、酸化防止剤を少なめにしたことが仇になったのでは、という回答も多くいただきました。96年というビンテージの強い酸をうまく制御できなかったのでは?とか、原因はひとつではなく、複合的な要因であろうという意見もありました。■購入時に注意すべきことは?→現物を手にとって見られるのであれば、色調を確認する、ネットで買う場合も写真でカラーを比較・確認するなど。また、私は知りませんでしたが、「oxidised-burgs.wikispaces.com」という口コミサイトも参考にしているという方もいました。(http://oxidised-burgs.wikispaces.com)今回のアンケートでは、多くの回答者が「今となってはたとえ劣化したボトルに遭遇しても、それが熟成前酸化によるものか、それとも輸送や保管中の他の要因によるものなのか、原因を特定することは困難である」と答えていました。たしかに、ワインの劣化については、ただでさえ原因をこれと特定するのが難しいことに加えて、96年といえばすでに15年以上が経過しているわけです。十分な熟成期間を経た今となっては、「熟成前酸化」はもはや過去の話題なのかもしれません。なんとなく事の真相が五里霧中なのが気持ち悪いのですが、こうしたことが、今売られているビンテージや今後発売されるビンテージで再発しなことを願うばかりです。<後日談>このアンケートをお願いしたことがきっかけとなって、Charさんの呼びかけで、96ビンテージメインのワイン会が開催されました。さて、どんなものだろうかと臨んだのですが、ジャドの96「コルトンシャルマーニュ」、コント・ラフォンの「ムルソー・クロドラバール」の両シャルドネとも、プレ・マチュア・オキシデーションなどどこ吹く風、全くもって健全な味わいでした。96年の白をひと括りにリスキーだというのは簡単ですが、一方で、今回のように当たるととても素晴らしい香味を経験できるところがはたまた悩ましいところです。
2015年04月03日
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我が家のデイリーの水準を超えている銘柄ですが、とりあえず年度末の週末ということで開けてみました。かなり早くから「脱酸素パック」化してセラーに入れっぱなしのボトルでもあるので、その按配を確認してみる目的もありました。グラスに注ぐと、非常に濃厚な色調。香りはブラックベリーやブラックチェリー、枯葉、八角や甘草などのスパイス、墨、ビターチョコ、それに薫香などが混ざり合い、肥沃な黒い土を想起させます。口に含むと、飲む前から予想されたことですが、やはりまだ飲み頃には早くて、高めの酸と豊富で充実したタンニンがギシギシとせめぎあっています。全般にこの作り手らしいモダンな仕上がりながら、スパイシーかつ抽出を強めに感じる味わいで、各要素が落ち着いて穏やかになるにはまだ数年かかりそうです。…ということで、Burghound.comに久しぶりにアクセスしてみました。Domaine Robert Chevillon 2005Nuits St. Georges "Les Vaucrains" score: 91-94 Drink: 2017+This is particularly ripe yet the nose is fresh and expressive with its dark raspberry fruit, earth, violet and slightly sauvage notes but the big, robust and amply muscled flavors are brooding to the point of being intensely primary and borderline backward. This is the most structured wine of the range but there is so much extract that the tannins are almost completely buffered, which will permit a long if slow evolution. This is a dramatic effort that isn't quite as classy as the Les St. Georges or Les Cailles but it is likely to be the last wine standing as it were some decades hence.う~む、開ける前にこのコメント読んでおけばよかったですねぇ。翌日はかなりギシギシ感が後退して味わいがなめらかなりました。ブラインドだとクロード・デュガとか答えてしまいそうな味筋でした。★★★☆楽天でロベール・シュヴィヨンを検索
2015年04月02日
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山本昭彦さんのお誘いでワイン会に参加。今年になってワイン会はまだ2回目です。なんとなく月に1回あるかないかぐらいのペースが私には合っているようです。ところでこの会では嬉しいサプライズがありました。山本さんからは、この日のメンバーは「優秀な生徒さんたち」としか聞いていなかったのですが、そのうちの一人が、楽天ブログでお馴染みのyonemuさんだったのです。最近、飲むワインが結構カブったりしていて、機会があればご一緒したいなと思っていたところでした。ビルカール・サルモン・ブリュット・ロゼハンドキャリーとのことで、状態すばらしいです。アセロラやフランボワーズなどの心地よい香りと繊細で伸びやかな酸。バランスよく爽やかな味わい。シャサーニュモンラッシェ・シェネボット05(ニーヨン)ニーヨンらしいツルリとしたなめらかなテクスチャー。ややプレマチュアっぽいニュアンスが感じられましたが、05年というヴィンテージの特性もあるのかもしれません。面白い体験でした。アルボワ・シャルドネ・ラ・マイヨーシュ2010 (ステファン・ティソ)ブラインドで出題。冷涼感があって締まりのある酒躯。それでいてエッジが丸く上品なバランスが秀逸です。どうにも飲んだことのない味筋だなあと思ったら、ドメーヌ・ティソのアルボワ。追いかけてみたい作り手です。 ジュブレ・シャンベルタン06(アルマン・ルソー)肩の力が抜けていながら、ブル愛好家の琴線に触れる部分についてはしっかりツボを抑えています。さすが磐石の安定感。ルソーも高くなって飲む機会が激減していますが、最近上位銘柄とボトルラインの差が縮まってきているように思えますね。ジュブレ・シャンベルタンV.V06(デュガピ)これもイイです。目の詰まった果実味とクラスを超えた豊かな酒躯。今飲みやすい状態になっています。ルソーと味筋は異なりつつも、甲乙つけがたい仕上がりになっているところはさすが。シャルムシャンベルタン05(パリゾ)私が持参したものです。香りにやや揮発香がありましたが、味わいは各要素がなめらかに均衡して思ったより近づきやすい味わいでした。とはいえ、もう2~3年待ったほうが真価を発揮しそうです。デボルド・アミオー・ブリュット・ミレジム89初めて飲む作り手です。88年とあってかなり熟成感ありますが、炭酸は結構残っていて、オレンジの皮的な果実味と伸びやかな酸による端麗な熟成シャンパーニュ。コンコンブルさんは初めてでしたが、料理がどれも美味しくてCPの高さが出色。店内の雰囲気はパリの下町のビストロのようで、私の好みドンピシャでした。ただ、グラスはプアなので、ワイン持ち込み時にはグラスを持参したほうがよいかもしれません。あまりに気に入ったので、週末に娘を連れてランチに再訪してしまいました(笑)。http://www.lcn-g.com/concombre/
2015年04月01日
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