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※以前読売オンラインに掲載したものを再掲します。このようなコラムを書いた当の私が今はピノから他品種に比重を移そうとしているのですが(笑)。私の古くからのワイン仲間であり、カリフォルニアワインに関するホームページの草分けでもある「カリフォルニアワインの玄関口」の主宰者Andyさん(http://www.matsubarafamily.com/calwine/)が、以前、といっても10年以上前のことになりますが、ご自身のサイト上で「人はなぜピノ・ノワールにはまるのか?」というお題目のアンケートを実施していました。私のようなブルゴーニュマニアならまだしも、カリフォルニアワインを中心に飲んでいる人たちの間でもそういう傾向があるのか、と当時興味深く集計結果を読ませてもらったものです。実は近々、とあるワイン仲間の集まりで、「ピノ・ノワールの魅力について語ってくれ」と請われていて、僭越ながら引き受けることにしたのですが、さて何を話そうか、という段になって、この記事のことを思い出しました。ところが、いかんせん10年も前の話なので、読み返そうにも該当の記事が見当たりません。Andyさんにメールで尋ねたところ、わざわざ当時の記事を探し出して、ブログに再掲してくれました。(http://www.matsubarafamily.com/blog/item/4519) 当時はまだ「ブログ」が普及していなかった時代で、ホームページでワイン関連の情報発信をしていてる人はごく限られていました。十数人の意見を集約をするのはそれなりに大変だったと思います。回答者をみると、当時ネット上で活躍していた懐かしいハンドルネームが並んでいたりして、10年という歳月を改めて感じます。かいつまんでアンケート結果を紹介すると‥※最初からピノ好きという人よりも、むしろピノに対する第一印象はよくなかった、もともとピノ好きでなかった、という人が多い。※なにかの機会に美味しいピノを飲んだ(飲ませたもらった)ことがきっかけでピノ好きになったという事例が多数。※ピノノワールの魅力としては「香り」の妖しさ、妖艶さ、シルキーな舌触り、癒し系の味わい、当たった時の感動が大きい、熟成したときのすばらしさ、食事とのマッチングなど。私自身の経験と照らしあわせても、なるほどと納得させられるものがあります。ピノ・ノワールという品種の難しさは、ひとつには、ボトムラインで美味しいものを見つけることが他品種ほど容易でないこと、もうひとつはコンディションに敏感なことだと思います。ワインに嵌り始めてからワインエキスパートの資格を取得した頃までは、イタリア、ボルドー、新世界が私にとっての主要レパートリーでした。ピノ・ノワールを自宅で飲むことはありましたが、ブルゴーニュでいえばせいぜいACブルゴーニュクラスで、「高いわりに酸っぱくて美味しくない」というイメージを強く抱いていました。当時のブルゴーニュはあまり作柄のよくない年が続いていた、というのも不運な巡り合わせでした。ボトルのコンディションにしても、今にして思えばどうだったのかな、というものもあったように思います。ピノに対するイメージが大きく変わったのは、多くの回答者同様、ワイン会に参加するようになって、劇的に美味しいと思わせてくれるピノに出会ってからでした。もっとも、今なら「コノスル」のように、安くて美味しいピノノワールも一般的になってきているし、流通段階の状態管理に対する意識も総じて当時より高まっています。ブルゴーニュでも安定した作柄の年が続いていることとユーロ安の恩恵とで、2千円前後で楽しめる銘柄が増えています。そういう意味では、間口の部分でのハードルは以前よりだいぶ低くなっているといってよいでしょう。 ピノ・ノワールの魅力については、官能的な香りやビロードのような喉越しなど、アンケートで挙げられている内容でほぼ網羅されているように思いますが、個人的にはもうひとつ、「旨味」成分の豊かさを付け加えたいところです。テイスティング用語としてはあまり使われませんが、「旨味」はピノを語る上で重要なファクターだと思っています。この「旨味」と「酸味」のバランス、それらが架け橋となって、醤油や出汁系の和食とも比較的幅広く併せられるということ。これが日本人に支持される大きな要素のひとつだと思います。また、飲み頃についても、上位グレードであっても、比較的「早飲み」に寛容であること(その分、飲み頃を後ろに外すリスクもありますが‥)も、長期保存に困難を伴うわが国においてはメリットといえますね。「人はなぜピノ・ノワールにはまるのか。」紙面だけではとても語りつくせないテーマですが、来週の会では、これらの思いを参加者にも追体験してもらえるよう、手持ちのストックから何かしら特別なワインを持参しようかと思っています。
2015年01月31日
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ウメムラさんで買ったアルザスのバックビンテージ。2000年でありながら3Kという安さです。他にもいろいろなラインアップがありますね。グラスに注ぐと、濃いめのイエローで黄金色がかった素敵な色調です。香りはアプリコットやカリン、蜂蜜、黄色い花、それに顕著なペトロール香。とまあ、色と香りまではよかったのですが、味わいがややいただけない。辛口といいながら、甘いんですよね。果実味はそれなりに豊かで厚みもあるのですが、ドイツの中甘口のような繊細な酸があるわけでもなく、全般に寸胴な印象を免れません。まあ15年もののリースリングが3kという値段なので、多くを求めるのも酷というものですが。フレデリック・マロという生産者のことは知りませんが、最終的な評価は同時に購入したゲビュルツを飲んでからにしたいと思います。★★☆
2015年01月30日
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ヌーヴェルセレクションとルーデュモン仲田氏によるクルティエ・セレクション。仲介業者が仕入れてきたボトルに独自の共通ラベルを貼って売られているものです。ちなみにこのヴォルネイはイヴォン・クレルジェによるもので、まったく無名の作り手のものというわけではありません。クルティエセレクションは生産者の名前を出さないものだとばかり思っていましたが、今回は知られた作り手だからということなのでしょうか。まるで素性の判らないワインを購入するよりは安心感があるのでよいのですが。赤系果実のリキュール、梅カツオ、土瓶蒸し、オレンジの皮、スーボワなど、線は細いものの心地よい熟成香。飲んでみるとスケール感はないものの、なかなかきれいに熟成しています。やや酸がピリピリと神経質で、フィニッシュにかけて醤油っぽいフレーバーが少しばかり顔を出すあたり、決して過大に評価すべき内容ではありませんが、税込み4kそこそこという価格を思えばまあ悪くない選択でしょう。ブルゴーニュ高騰の折、この手のワインにも目を向けていこうと思います。★★★☆★楽天でクルティエ・セレクションを検索★★こちらはルーデュモンによるレア・セレクション★
2015年01月29日
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うきうきさんのシャンパーニュ福袋が到着しました。ルイナール ブラン・ド・ブランローラン・ペリエ ロゼアンリオ・ブリュット・スーヴェランポルロジェ・レゼルブドラピエH.BLINミレジム20046本3万円セットでこの内容はあまりお得感がないなぁと最初思ったのですが、よくよく明細を確認してみると、6本3万でなく6本2万の福袋でした。2万でこの内容ならよろしいのではないでしょうか。さすがです、うきうきさん、どこまでもついていきますよ(笑)。唯一悩ましい点は6本のうち4本が箱入りとあって、セラーのスペースがかなり圧迫されることです。
2015年01月27日
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今年の上の子の誕生日はあいにく新年会で深夜帰宅。その後も宴会、新年会が続いたため、結局02ビンテージの記念ワインを飲む機会がありませんでした。2週間近く経っていまさらの感はあありますが、たまたまこの週末は予定がなかったこともあり、子どもの生まれ年のワインを飲んでみることにしました。選んだのはフェブレの自社畑銘柄、クロデコルトン。LLのシャトーコルトングランセとともにAOC表記の例外扱いとして独自の呼称をラベルに許されています。ちなみにこのボトル、リリース当初に購入したものではなくて、かなり経ってから竹澤さんで買ったものです。価格は8380円。一緒に購入したクロヴジョが飲み頃に程遠い味わいだったので開けるのを延ばし延ばしにしていましたが、そろそろよかろうと思って今回チョイスしてみた次第。抜栓してみると、コルクは非常に立派なもので、真下の部分しか染みておらず、保管状態の良さを物語っています。ちなみに輸入元はラックさんですが、シールが金色のものになって以降のラックのボトルは充分信頼のおけるものだと思っています。グラスに注ぐと黒々としたルビーで、まだ色調からはあまり熟成は感じられません。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実、エスプレッソ、木質、スパイス類などにかすかに下草が混ざり始めています。味わいは果実味が充実していて酒質はリッチでキメ細かく、それを受け止める酸、タンニンともに豊富でありながらエッジが丸く、グランクリュにふさわしい堂々とした体躯です。これは少しばかり我慢が足りなかったと思わせる香味ですね。今でも飲めますが、もう2~3年、欲を言えば4~5年寝かせたほうがさらに複雑性や熟成感が出てすばらしい味わいになっただろうと思います。購入時と同じような価格ではもはや入手不可能なことを思うと、少しもったいなかったかなと。まあウチの娘もまだまだガキンチョですし・・。★★★★★楽天でフェヴレを検索する★
2015年01月26日
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うきうきさんのシャンパーニュ福袋が送られてきました。この中身については追って報告するとして、たまたま昔(2010年)YOLに同タイトルで書いたコラムがあったので再掲しておきます。 楽天ショップの「福袋」に一喜一憂。 やや時期を逸した感もありますが、今回は正月に楽天のショップで購入した「福袋」について書きたいと思います。正月の福袋といえば、毎年テレビのニュースで、百貨店の一流ブランドの福袋を求めて並ぶ長蛇の列が報じられますが、ネットのワインショップで売られている福袋については、どの程度お得なものなのでしょうか? 今回は「価格は1万円程度」「ジャンルはブルゴーニュ(できれば村名以上)」という条件で探して、楽天の3件のショップから購入してみました。 1.S酒店 ~原価割れの大判振る舞い♪福袋2010(ブルゴーニュ編)~約15000円分のワインを詰めてお届け!~内容は「お任せ」して頂きますが、店主お気に入りの新ブルゴーニュ生産者のワインが入ります。基本的に3~4本でのお届けとなります。(※原文に一部手を加えています。)<送られてきた中身>*オーコートドニュイ2005(フランソワ・ゲルベ)*シャンボールミュジニー・レ・ザテ2007(ジャン・タルディ)*サントーバン・アンレミィ2002(ドミニク・ドゥラン)輸入元希望価格を足し上げると、公約どおり16500円となり、消費税込み10500円の福袋としてはまあお得に見えます。ただし、ネット上の実勢価格比べると、概ね2割引程度といったところではないかと思います。私の場合、銘柄がオープンだったらまず購入していないラインアップですが、見方を変えて「1万円で店主のオススメを見繕ってもらった」と割り切れば、これはこれで「有り」といえます。いずれも私にはあまり馴染みのない生産者なので、ここはひとつ新しい出会いを期待したいと思います。2.K酒店~信じる人は得をする!!1万円2010福袋!!~備考欄に「こんなの欲しいな~!」の希望をお書き下さい。銘柄名ではなく産地やワインのスタイルなどがありがたいです。 (※原文に一部手を加えています。)ということで、私は「ブルゴーニュの赤の村名クラス2~3本希望」と書いてみました。<送られてきた中身>*ロベール・シュルグのヴォーヌロマネV.V2006*マルク・ロワのジュブレイシャンベルタンV.V2006。同じショップの売価(購入当時)はそれぞれ、シュルグ7140円、マルク・ロワ7875円、合計15010円ということで、3割引という計算になります。楽天で検索すると、もっと安く売っている店もありますが、平均的な市場価格と比べる限りは、なかなか頑張った福袋といえるのではないでしょうか。もっとも、個人的には、この2銘柄、そもそもの設定価格にやや割高感があるような気がするので、あまり安く買えた、という実感が湧かないのですが。3.A酒店~ワイン担当暴走!(笑)店長号泣のグランヴァン福袋《ブルゴーニュ赤》~なんと!当店通常価格21000円のグランヴァンが、送料込みで1万円!~誰もが知ってるあのドメーヌの手による、憧れの超!人気一級畑“レ????ズ”。(※原文に一部手を加えています。)<送られてきた中身>*ジョゼフ・ドルーアンのシャンボールミュジニー・レザムルーズ2000ヒントからてっきりグロフィエだとばかり思い込んでいたので、箱を開けたときにはややズッコケましたが、もちろんこれはこれでOK。ドルーアンのアムルーズといえば、定評ある自社畑銘柄ですから。雪印乳業のインポーターラベルが懐かしいです。楽天に同一銘柄はありませんでしたが、現在流通している04や06年にはおおむね25000~30000円近くのプライスがついています。2000年のリリース当時はもっと安かったものですが、最近の相場の値上がりや、10年近い保管コストを考えれば、10500円というプライスは破格といってよいでしょう。ただ、このボトル、心配な面もあります。おそらく長期滞留在庫と推測されるので、私の手元に来るまでの管理状態がどうだったか。それにより、満足度は大きく異なりそうな気がします。もちろん、そういったリスクも踏まえた上で注文したのですけどね。‥とまあ、長蛇の列ができる有名ブランド福袋のように「1万円で5万円分」などというわけにはいきませんが、どの福袋も市価に比べれば2~3割引と、それなりの割安感は感じられるものでした。最終的にそれをお得と感じるかどうかは、希望の銘柄や好みの銘柄が含まれているかどうかでしょうね。来年はもう少し高額の福袋にトライしてみようと思います。‥なんて、今からこんなことを書いていたらそれこそ鬼に笑われますが。<後日談>振り返ってみると、このS酒店の福袋がフランソワ・ゲルベ(ジェルベ)との実質的な出会いでした。K酒店の福袋についても、これがきっかけでマルク・ロワが贔屓の生産者になりました。新しい出会いをもたらしたという意味で、このときの福袋は大いに意義があるものでした。もうひとつのA酒店さんは、すでに楽天からは撤退してしまいました。このときのアムルーズはまだ飲んでおらず、セラーに入ったままです(笑)。ここ数年はもっぱらうきうきさんの福袋ばかり購入しています。
2015年01月24日
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グレープフルーツやハーブ、ミネラル、ライラックなどの芳しい香り。口に含むと10年経過していると思えないようなフレッシュな果実味のアタック。熟成によってオイリーになった酒躯をシャープな酸が支えて心地よいバランスを形成しています。余韻は長くはありませんが、フィニッシュのかすかな苦味とあいまって、食事の後味をスッキリと引き締めてくれる感じで好印象です。以前飲んだものが美味しかったので、急遽買い増したボトルでしたが、こちらも1本目と同様、安定した味わいでした。ソーヴィニヨンブランの熟成は難しいものがあると感じていますが、当たるとこのようなすばらしいものに出会えるからやめられません。リッポンのピノなども遠からず試してみようと思います。★★★★★楽天でリッポン・ヴィンヤードを検索★
2015年01月21日
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TODAさんで購入したボトル。輸入元はエノテカです。エノテカと聞くと(昔のことも含めて)思うところはありますが、このボトルのコルクは真下の部分しか染みておらず、温度変化に遭遇した痕跡はありません。香りはブラックベリーやカシスのリキュール、ピーマン、ハーブ、黒鉛、甘草などのスパイス、エスプレッソなど。口に含むと黒々とした味わいで、タンニンは豊かですがよく熟していて攻撃的な要素はなく、果実味は柔らかくなめらかでしっかりした伸びやかな酸が味わいを支えます。思いのほか早くから飲めるミディアムボディの作りで、凝縮度が足りないと言われてしまえばそれまでなんですが、我が家の食事を考えると、デイリーの晩酌にはむしろこれぐらいスリムなキャラクターの方が好ましいです。いずれにしても、2k前後の価格を思えば実にお得なボルドーだと言えます。先日飲んだモンペラほど外向的でわかりやすいなキャラクータではありませんが、ボルドーを飲みつけた人にはむしろこちらの方が好印象でしょう。★★★★★楽天でシャトー・セネジャックを検索★
2015年01月19日
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濃いめのルビーで、エッジはまだ紫基調ながら複雑な色合いになってきています。香りはブラックチェリーやカシス、丁子などのスパイス、ダージリンなどに土っぽいアーシーな要素がまざりはじめています。アロマチックで魅力的な香りです。口に含むと、う~ん酸味が強いですね。単に強いだけでなくピリピリとやや神経質な印象です。味わい自体はかなりこなれて柔らかく、旨みも乗ってきて、飲み頃に入っているといえますが、まだ粘り気のあるタンニンが存在を主張するのと、フィニッシュに何やらエグ味のようなフレーバーがまざるのが若干興ざめです。時間とともに味わいは落ち着いてきましたが、香りは土っぽさばかりが優勢になって注ぎたての華やかさは後退しました。08年のプルミエということで、まだ早いかなと思いましたが、まあそれほど早すぎることもなく、それなりに飲めました。ただ、今回のボトルは香味のバラケ方がかなり早く、ピュアな感じやクリーンな感じがあまりしなかったのが個人的には不満な点です。RWG誌絶賛の12VTを買い増そうかと思って開けてみた一本でしたが、これを以って「買い推奨」というわけにはいきませんでした。好きな生産者なんですけどね。★★★★楽天でデ・クロワを検索★
2015年01月17日
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何でしょう、これ?スマホのアルバムに残っていました。どこかで誤ってシャッターが押されてしまったようですが、結構アートな写真になってますよね。さて、この日の夕食はピザで済まそうということになりました。ピザにあわせるワインは悩ましいです。トマトソースの酸味と味わいが強くてデリケートなワインは合わせずらい。ボジョレとか安価なメルロとかモンテプルチアーノあたりを持ってきたいところですが、あいにく手持ちのストックがないし、なんとなく白を飲みたい気分。となると、ソアヴェとかローヌの白とか?う~ん、どちらもないなぁ、ゲビュルツか安いシャンパーニュかな、とセラーをあさっていてこのボトルに行き着きました。シャサーニュの99モルジョと一緒に昨年の11月22日にドラジェさんで特価で購入したルイラトゥール。インポーターはAMZ。先日飲んだシャサーニュは残念ながらほとんどご臨終間際のボトルでした。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201412240000/ということで、酸化してシャバシャバになっていたとしても、それはそれでピザの相方にはよいかなと半ば自虐的な気分で抜栓。ところが、、、こちらのボトルはしっかり生きていたから皮肉なものです。色調は濃いイエローで麦わら色がかっています。黄桃、カリン、キンモクセイ、シナモン、モカなどの強くはないけれども整った香り。飲んでみると、やや酸が緩めで水っぽい味わいながら、果実の甘みもありほどよい熟成感とあいまって、6k弱の購入価格に見合う味わいです。前回のシャサーニュを飲んだときには、酸がやや緩くて長期の熟成に耐えられなかったのかなと思いました。今回はより酸が強靭なピュリニー1級だったことが生死の分かれ目?になったのかなと。★★★☆★楽天でルイラトゥールを検索★
2015年01月15日
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高騰中のブルゴーニュに代わって今年重点的に飲んでみようと思っているリオハ。ブルの作り手たちに対するような相場感や知識がないので、まったくもって手探りです。このボトルは2014年11月13日に京橋ワインさんで購入。価格は4000円と結構高めです。以下、ショップのページにはほとんど解説がなかったので、他のショップのページから拝借しました。1835年シェリーメーカーである"ゴンザレス・ビアス社"が設立されました。 同社はシェリーメーカーとして着実な実績を積み上げた後に、本格的なスティルワインの生産を開始するために、1982年にリオハへ進出し、ここで傘下に収めたのが、ベロニア・ワイナリーでした。ワイナリーの名前である“ベロニア”は紀元前3世紀頃にこの地に住んでいたベロネスと呼ばれる人々に由来します。 1997年からは、フランス・ボルドーのシャトーマルゴーの醸造責任者であった、ポール・ポンタイエ氏が醸造アドバイザーとしてワイン造りに参加し、数あるリオハワインの中でも注目を集める存在となっています。ブドウの実りが特に良い年を選んで造り上げた、ベロニア社赤ワインの傑作です。やや褐色がかった色合いで、華やかさと熟成によるアロマティックな風味のあるエレガントなワインです。5年以上熟成のうち24カ月間以上樽熟成を行います。 テンプラニーリョ92%、ガルナッチャ4%、マスエロ(カリニャン)4%赤のニュアンスが強い果実にバニラ、シナモン、ビターチョコ、黒土などが絡む香り。飲んでみると2006年といえどもまだ若いですね。タンニンが豊富でザラッとしています。凝縮した力強い果実味を高めの酸とこの豊かなタンニンが支える力強い味わい。アルコールは14度とのことです。あと4~5年もすればバランス良くまとまりそうな気がしますが、ぶっちゃけ、私にはやや強すぎる味わいで、飲み疲れします。もう少しエレガントな路線がいいんですけどね。2~4kのレンジで、テンプラリーニョ主体で(樽々していてもいいので)オススメの銘柄ってどんなのがあるんでしょうか。★★★
2015年01月13日
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このところ低価格のバックビンテージもので当たったためしがないのに、またまたウメムラさんでチャレンジングなものを買ってしまいました。2000年のアルザス。値段は3k。まあこの値段なら外れても苦笑程度で済ませられますが。スペシャル・デリバリー リースリング・グラン・クリュ・ロザケール[2000]750ml(by フレデリッ...価格:3,196円(税込、送料別)近々飲んでみたいと思います。さて、年末に寺田の品川トランクルームに預けてあったダンボールをすべて引き出しました。これで預けてあるのは横浜都築のロッカーだけになりました。横浜都築のロッカーには目下12ケース入れていて、月の費用が1万円弱かかっています。東日本大震災の直後は手持ちのワインを品川と横浜に分散させたりしたため、月額2万円かかっていた時期もありましたが、徐々に品川のダンボールを減らして、ようやくここまでたどり着きました。電気系統に散発的にトラブルが発生している12年目のクルマを遅くても次回車検の来春までには買い替えたい。現金では到底まかなえないので自動車ローンを背負い込むことになる。…ということで、寺田の保管費用を今年中に月5千円以下まで圧縮したいんですよねぇ。私が一年間に消費するワインの数は、月8~9本×12ヶ月=100本程度です。一見すると、すごい数に見えますが、最近は外で飲む機会が激減していることもあり、自宅の晩酌で2日に1本ペースで行けば、フツーにそのぐらいにはなってしまいます。これに対して、昨年購入したワインの本数は約120本。こちらも改めて数えてみると一瞬ギョッとするんですけど、昨年仕入れたのはデイリーワインばかりなので、金額的にはそれほどの額ではありません。実際、1本10Kを超えたのは、村名ですら1万超となってしまった12フーリエとシェゾー(ポンソ)のバックビンテージ、ローラン・ルーミエのクロヴジョ、それにシャンパーニュのローズドジャンヌだけでした。しかし、このペースでは、毎年自分が飲んだ分のワインを買い続けているということになり、自宅のストックについては、一本あたりの単価こそ安くなれど、本数はいつまでたっても減らないという計算になります。ではどうするか。まずは、年間の購入ワインを50本に減らそうと心に誓いました。月4~5本ペースですかね。そうすると、今年、晩酌で消費するワイン100本分は、家にあるストック50本+新たに購入するワイン50本 でまかなう計算になります。家のストックをあと50本減らせば、約4ケース分の余裕が生まれるので、横浜の12ケースを8ケースに減らせます。がんばって家のセラーに満杯まで詰め込めばもう1ケース分引き取ることはできそうです。そうすると、年末時点で寺田のロッカーにあるワインは7ケースということになります。ところが横浜都築はロッカー単位の料金なので、中のワインが何ケースであっても月額は1万円弱で変わりません。よって、(気の早い話ですが)今年の年末に横浜都築のロッカーを引き払い、再び段ボールで預けられる品川のminikura に入れかえることにしたいと思っています。そうすれば、月額630円×7ケース=4410円となり、目標を達成できます。さらに来年もこのペースを続ければ、寺田倉庫の在庫はほぼ無くなって、自宅のセラーだけでまかなえる計算になります。ただ、問題はこのペースを維持できるかなんですよね。今月はまだ月半ばだというのに、すでにうきうきさんの福袋(シャンパーニュ6本)と上記のワインで8本買ってしまいました(笑)。もうひとつの問題は、私がずっと健康な体と肝臓を維持して、ワインを飲み続けられることが前提になっているということです。こちらについても実は結構不安なんですよねぇ。。まあ、もし健康を害するようなことになれば、そもそもワインの購入ペースも減ると思いますけど。
2015年01月10日
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日に日に大きくなって60センチ水槽ひとつでは収まりきれなくなったブラックエンゼルたち。窮余の策で、残り1匹になっていた金魚水槽に同居させてみました。まあ、なんとかうまくやっているようです。この金魚は一昨年の金魚すくいでもらってきた最後の一匹。我が家の環境の問題なのか、金魚はどうやっても2~3年ぐらいで死なせてしまいます。ずいぶんと金魚を飼ってきましたが、この個体を最後に金魚飼育からは手を引こうと思っています。一方で意外なほどタフなのがネオンテトラたち。ウチに来て4年目に入りました。同居させると金魚に喰われてしまうので、今はメダカと一緒に小さな水槽で余生を送らせています。
2015年01月09日
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最近アクアリウム系のネタがすっかり影を潜めているのには理由があります。ズバリ「写真をアップするのが面倒だから」なのです。ワインの写真は今やすべてスマホで撮影しています。ところが光のバランスが微妙で動きの早い水槽の写真は、スマホではなかなかうまく撮れないんですね。そうなると一眼レフの出番なのですが、スマホで撮ってすぐアップできるお手軽さに慣れてしまうと、一眼レフから写真をアップするのは面倒で仕方がない。これが水槽ネタが廃れてししまった理由です。言い訳から入ってしまいましたが、最近の水槽がどうなっているかというと、、玄関水槽。昨年生まれたブラックエンゼルの稚児たちも今やすっかり大きくなりました。当初50匹以上いた稚魚たちは、成長の過程でフィルタに吸い込まれる事故などもあって、だいぶ数が減ってしまいましたが、それでも30匹ぐらいは残っています。エンゼルフィッシュは大きくなるので、こうなると60センチ水槽といえども手狭です。それでどうしたかというと…。(つづく)
2015年01月08日
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正月に飲もうと思っていたボランジェを開けようとしたら、カミサンいわく、「なんでフツーの日なのにこんなの飲むの?」いや、ボランジェっていってもNVなんですけど。物言いがついたこともあり、結局この日はスティルワインを飲むことにしました。選んだのはセラーにかなりの本数があるシャトー・ド・ショレ。07のこの銘柄を飲むのもたぶん3本目ぐらいです。あいかわらずくぐもった陰性の香り。赤と黒の中間ぐらいのややジャミーなフルーツ、ナツメグや丁子などのスパイス、腐葉土、毛皮。今まで飲んだボトルの中では香りは出ているほうですが、ややノイジーな要素も強めに感じます。飲んでみると果実味はネットリと厚みがあってボディはリッチ。樽っぽさのない透明感のある味わいには好感がもてますが、テクスチャーが全般に毛羽立ったところがあるのと、フィニッシュには酸が突出した感じになるのがマイナスですかね。…と書いているうちに、飲み進んでボトル中盤になるにつれて、だんだんとエッジが丸くなり、酸も落ち着いてきました。一時はとんでもなく品薄だったこの作り手ですが、今では在庫もダブツキ気味。5k近い値がついていたりしますが、適正価格は4kそこそこ位だと思います。★★★☆★楽天でシャトー・ド・ショレを探す★
2015年01月06日
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夕刻、いつもの烏山川緑道をウォーキングをしながら、自宅での初ワインを何にしようかと思い悩みました。・ルーミエの02シャンボールまたはビシェール・パリゾの05年の特級なにか・アルヌーの03クロヴジョ・ラルロの08VRスショ・ユドロ・バイエの09ヴォーヌロマネ・ボランジェのNVブリュット気分的にパリゾかなぁなどと思いながら帰宅して、セラーを開けると一番手前に表題のポンソが。F&Rでずいぶん前に仕入れた欧州直送ボトルです。結局それまでの候補をすべて差し置いてこのボトルを開けることにしました。ザルエットはクロドラロッシュの若木から作られるキュベ。若いうちは結構手ごわい印象がありますが、さすがに01年なら飲めるのではないかと期待しつつ。ZALTOのブルゴーニュグラスに注ぐと、透明感のあるクリアなルビーの色調。エッジはかなりやわらいで綺麗なグラデーションになっています。香りは黒と赤の中間ぐらいの果実のコンポート、皮革、毛皮、ヨーグルト、それにアーシーなニュアンス。いい香りですが、温度が低めのこともあって、まだ全開とは言えません。飲んでみると、ひとこと「酸っぱい!」。各要素がこなれてほどほどの熟成を感じる味わいながら、全般に痩せ気味でじんわりとした強めの酸が後半支配的になってバランスを危うくします。酸にはかなり耐久力があるはずの私でも酸っぱいと思ってしまうのですから、一般的にはちょっとキツイかもしれません。フィニッシュになにやらエグ味を感じるのもマイナスポイント。欧州直送ボトルなんですけどね。あらためてBurghound.comで調べてみると、2001Morey St.-Denis "Cuvee des Alouettes"Score: 86 / Drink: 2007-13Tasting note: This is very earthy and quite fresh with angular and backward flavors that have a slightly under ripe quality to them. Perfectly good but this will drink best with food.Burhound.comの評価は的確ですね。★★☆
2015年01月04日
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元旦は父の墓参りと私の実家を訪問。二日は義母の墓参りと西新井大師初詣、カミサンの実家訪問。三日は地元の氏神に初詣をしてのんびりと過ごす。これが我が家の正月のスケジュールです。でもって、元旦は私がドライバーを務める関係でワインは飲めません。いや、正確に言うと、帰宅後に前日の残りをチビチビと飲む程度です。翌二日は、カミサンが運転をしてくれるので、私はあちらの家で用意してくれるワインをいただくことができます。今年用意してくれていた銘柄はこちら。ビショーの08ジュブレシャンベルタン・キュヴェ・ジェネラル・ルグラン 。この銘柄、見覚えがあると思ったら、2年前の正月にも出してもらっていました。そのときのビンテージは06年でした。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201201050000/で、このボトルがどうだったかというと、ヒジョーに残念なことに、ブショネでした。もちろん、そんな無粋な指摘をできるはずもなく、黙って飲みましたが。幸いだったのは飲めないほど酷いブショネではなかったことですかね。今年のワインライフの幕開けとしては残念な一本でしたが、西新井大師のおみくじは「大吉」でした。また気を取り直していきたいと思います。
2015年01月03日
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マルシェまるやまさんのアルマン・ルソー福袋湘南さんの福袋。15000円分が10000円だそうです河野酒店さんの恒例オーダーメイド福袋[2015]フィッチさんのDRC初売り大晦日は年越しそばとフライングのお節料理にあわせてシャンパーニュを。開けたのは山本さんがプッシュするセドリック・ブシャール。この銘柄はNVですが、デゴルジュは07年07年のブドウを使用とのこと。それなりに熟成感のある香味を想像していましたが、思いのほか若々しかったです。ゴールデンデリシャスやカリン、黄色い花などの芳醇な香り。イースト系の香りは控えめであくまで果実香が中心です。飲んで見ると力のある果実をしなやかな酸と豊かなキメ細かい炭酸とが支えています。リッチでコクのある味わいですが、鈍重にならなところがイイ。とてもバランス感覚のあるシャンパーニュで、泡が飛んだあとにスティルワイン的な飲み方をしても、美味しく飲めると思います。シャンパーニュを深くする追求するには、我が家の経済事情では厳しいものがありますが、主にNVのレンジを中心にそれでも今年はCPの良いシャンパーニュを探したいと思っています。★★★★★ローズドジャンヌを楽天で探す★
2015年01月01日
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本年もよろしくお願いします。読者の皆様にとってもよい一年となりますように。昨晩はこのところ恒例になっている地元の氏神へ二年参りに行って来ました。例年より暖かく、待ち時間も気になりませんでした。待っている間にスマホから「うきうき」さんの福袋を注文しました。(笑)
2015年01月01日
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