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すーっごく疲れてる。忙しいときほど趣味や体力維持の活動とのバランスが取れるという人もいるけど、私はムリみたい。最近は、平日のコンサートもジム通いも難しくなった。そこで空いてる時間(深夜だけど・・)はTVを見ている。いくつかのお気に入りの中の1つがこれ「ザ・ソプラノズ」。シーズン3に入ってますます佳境。一言でいえば‘TV版 現代風ゴッドファーザー’。組織の内外での覇権争いとともに、家庭内での‘よき父親’を維持するために苦悩するところがとても現代的だ。そしてそれらの葛藤は、精神的なストレスとして顕在化する。精神科医にかかるマフィアなんて、繊細で斬新すぎる。主人公は、マフィアのくせに、イタリア系らしく保守的な価値観を持っている。それが、見ている私を妙にホッとさせ、なんだかシンパシーを感じる。‘お仕事’としてやっていることは、「ゴッドファーザー」の頃と変わらないのだけど。第31話の今日のタイトルは「制裁」。そしてこのタイトルにふさわしく、ストーリーは組織の一員に加えられた暴力への制裁だった。ヒットマンが肺ガンを病んでいるのだが、そのミッションから救おうとした主人公の叔父もまた胃ガンだということが発覚。どこまでも‘今風’なのだ。なおかつFBIも‘アンタッチャブル’の時代と異なり、もっと情報戦で迫る。無防備なようでいて、主人公は狡猾に対策を講じる。1人の人間が多様な人格を呈することも、このドラマの面白さだ。このままいくとどこまで行き着くのか、楽しみで仕方がない。
2008.02.29
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マイクル ムアコック (著), 井辻 朱美 (翻訳) ストームブリンガー「魂の盗人」「闇の三王」「忘れられた夢の隊商」の3中篇と、表題長篇「ストームブリンガ」を収録。いよいよ第4巻になって“混沌”の神々と“法”の神々の最終決戦が行われる。“混沌”のしもべでありながら、“法”の力を借りて“混沌”と戦うという葛藤そのものの存在であるエルリック。このファンタジーに魅かれたのは、よくある主人公の成長物語でないところだ。光の帝国メルニボネの最後の皇帝エルリックは、自己のひ弱さとプライドの高さを認識して自嘲する、なんだか繊細で気難しい存在。そういう主人公のあり方が、‘大人向けのファンタジー’を思わせる。第1巻を読んで、「ビミョー」と思った点は、結局このサーガの魅力となった。ここでエルリックの世代は終焉を迎えるわけだが、このシリーズは第7巻まである。どう後日談が続くのか、楽しみになってきた。
2008.02.28
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「アルベルト・ゼッダが語る ロッシーニ・オペラの現在」こういうタイトルの講演会が昭和音大で3/11に開催される。http://www.tosei-showa-music.ac.jp/orc/えー、また平日の午後。行きたいけど、この年度末に行けるのか!?今日教えてもらうまで、こんなイベントは知らなかった。そして、申込締切が明日の29日。勢いで申し込む。仕事は何とかなる・・・だろうし。
2008.02.27
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今日は『ダンスマガジン』が届いた。今月号のめぼしい記事は何かな~と思ったら、ジャン=ギヨーム・バールのインタビューが。写真はやはりステキ♪外見だけでなく踊りも端正すぎて、時には面白みに欠けるときもあったけど、昨秋突然引退された時には、とっても後悔した。もっと積極的に観ておけばよかった。ケガからの復調が思わしくないとは聞いていたけど、そうか、そんなに大変だったんだと今になって知る。「断腸の思い」ってきっとこういう時のことを言うのね・・・。今後、教師になったら、どうかあのノーブルさを若手に引き継いでほしいと切に願ってしまう。
2008.02.26
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『DDD』4月号が届いた。ときどき発売日後になるのに、今回はちゃんと発売日前(定期購読だとそういう約束)に届いてgood!隔月刊から月刊になって薄くなったら、バレエ関連の記事が減って、今後どうしようかなーと思っている間に、自動的に契約更新になってしまった。忙しくていろんなことをほったらかしてると、どんどんノンコントロールな生活になっていく・・・。それはそうと、今回の私的読み物はルジマトフへのインタビュー。●芸術監督の話は、ダンサーとしてのキャリアが終わりに近づいていると感じていたので、即決した。●団員に対しては厳しくなった。●今は120人のバレエ団員について考え、責任を持たなくてはならない。一人ひとりのことを気に病み、心配する。と、まさしくマネージングする側の言葉ばかりが並ぶ。写真はどう見ても芸術監督ならではの風貌のルジマトフ。踊ることのみにすべてを捧げているかのような(と勝手に思っていたわけだが)、彼とはすでに別人の印象だ。やっぱり、7月の「ルジマトフのすべて」の公演には行っちゃおうかな。ダンサー・ルジマトフが見れるうちに。
2008.02.25
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久々に予定のない日曜。自宅から10分の映画館で、かねてから気になってたこの映画を見た。 監督 シェカール・カプールケイト・ブランシェットジェフリー・ラッシュクライヴ・オーウェンアビー・コーニッシュサマンサ・モートンジョルディ・モリャ装置も衣裳も凝った歴史モノは大好き。今回はその意味では裏切られたところはちょっとあるかも。エリザベス1世の‘女性’としての幸せを求める側面や、そこに絡む苦悩の方に焦点があたっていた。、それは1つのドラマとして、特にケイト・ブランシェットの演技によって見応えがあるものとなっていた。が、なんだか違和感があるのはなぜろう。きっと今時の女性が、仕事も家庭も子どもも・・・というのを実現している例が増えてきて(まあ私のようにその例に漏れる人間もいるけど)、エリザベスの悲愴さに共感がわかない。世界史大好きだった私としては、スペインとのアルマダの海戦はもっと充実した描写がほしい。たった一晩で片付いたはずはない。そして、スペインやスコットランドとの諜報合戦も、もっとその仕掛けを出してくれると政治色が出て面白かっただろうに、とも思う。絵的にすばらしいと思ったのは、スペイン無敵艦隊を沖に迎えた海岸で、エリザベスが白馬に鎧姿で兵士に檄を飛ばすところ。国家への愛情をここほど感じたシーンはなく、無条件に感動した。
2008.02.24
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「リング」であれば、どこがやっても一応行くことにしているのだけど、体調が良くないときには、かなりパッションがいる。でも・・・久々に「ワルキューレ」を観たいという誘惑に勝てず、上野に出かけた。ジークムント:成田 勝美 フンディング:長谷川 顯 ヴォータン:小森 輝彦 ジークリンデ:橋爪 ゆか ブリュンヒルデ:横山 恵子 フリッカ:小山 由美 ゲルヒルデ:渡海 千津子 オルトリンデ:江口 順子 ヴァルトラウテ:磯地 美樹 シュヴェルトライテ:橋本 啓香 ヘルムヴィーゲ:津山 恵 ジークルーネ:庄司 祐美 グリムゲルデ:金子 美香 ロスヴァイセ:西館 望 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団指揮:飯守 泰次郎 演出および装置:ジョエル・ローウェルス 聴衆の反応が素直だな、と思う。一番ブラヴォが多かったのは指揮者の飯守さんが出てきたとき。やっぱり‘手慣れてる’というか、ワーグナーの響きを日本のオケから引き出してくれた。東フィルは金管はあい変わらずだけど、いつにないテンションで演奏していた。自分として素直な感想は、「日本人歌手でここまでワーグナーができるんだ」という驚き。ある意味では失礼なのだけど、もっとがっかりすることも覚悟していた(なのに聴きに行っているのが我ながら不思議だが)。傷はいろいろあっても、ワーグナーの体裁を成していた。歌手は軒並み声量が足らないのではと上演前は懸念していたけど、5階席であれだけ聞こえれば十分。声量で不満な人はいなかった。それでもどちらかと言えば、女声陣がよかったかな。小山さん、横山さん、橋爪さんが健闘。男声では、ヴォータンの小森さんがまだ若さを感じさせるものの、なかなか美声だったと思う。演出はオーソドックスどころかわかりやす過ぎ(笑)。いまどき珍しいので、物足りなく感じる自分にびっくりした。いやぁ、もちっと仕掛けてくださっても結構なのにー。子ども時代のブリュンヒルデと、助演さんによるローゲは余計な感じがする。あんまり意味を感じないし、説明的すぎると思った。
2008.02.23
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18:45に会社の前でタクシーを拾う。相変わらず、ギリギリに駆け込み・・・。――第1部――「牧神の午後」ポリーナ・セミオノワ ウラジーミル・マラーホフ「グラン・パ・クラシック」ヤーナ・サレンコ ズデネク・コンヴァリーナ「ハムレット」マリーヤ・アレクサンドロワ セルゲイ・フィーリン「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"イリーナ・ドヴォロヴェンコ マクシム・ベロツェルコフスキー――第2部――「バレエ・インペリアル」ポリーナ・セミオノワ ウラジーミル・マラーホフ田中結子、中島周、横内国弘 ほか東京バレエ団――第3部――「シンデレラ」マリーヤ・アレクサンドロワ セルゲイ・フィーリン「アポロ」イリーナ・ドヴォロヴェンコ マクシム・ベロツェルコフスキー「ドン・キホーテ」ヤーナ・サレンコ ズデネク・コンヴァリーナ「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」ウラジーミル・マラーホフロビンズの「牧神の午後」はしゃれていて素敵だった。マラーホフの脚ってキレイだなあ・・・とぼーっと見てしまった。中世的な彼の魅力が堪能できる作品だけど、ポリーナちゃんが入ってくると、ガタイのいい彼女だけに、なんだか幻想の中に現実が入ってきたような感じ。あ、ボリーナちゃんはスリム。一層痩せたマラーホフと一緒だと、骨太で肉付きがいいように見えてしまうというだけだと思う。漫画『SWAN』の中で真澄とレオンの「牧神の午後」が描かれたとき以来、ずっとこれを観たいと思っていたが、それが叶ってよかった!「グラン・パ・クラシック」ヤーナがバランス自慢なのはわかったけど、雑なところもあるような・・・。(それはコンヴァリーナも同じ。)「ハムレット」シェイクスピアの「ハムレット」のままバレエ化したものだと思っていたので、アレクサンドロワの役どころが何かわかりかねた。絶対オフェーリアじゃないし。(家に帰ってパンフを見たら、エカテリーナ2世とその息子パーヴェルだということが判明。凄すぎる読み替え・・・。)「白鳥の湖」ドヴォロヴェンコのシングルオンリーの回転が、音楽と合っていて、オーソドックスに美しいと思った。「バレエ・インペリアル」うーむむ。不覚にも何度も気を失いそう(?)になる。バランシンって、東バのように揃いすぎても退屈になる。ダンサー個々人の音楽性を感じられると、こうでもないんだろうけど。「シンデレラ」フィーリンのはだけた胸にクラクラ!?「アポロ」「ドン・キホーテ」・・・となんとなくすぎた。「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」今日は、国際フォーラムCだけど、2階のバルコニーのように出っ張ったところの席だったので、1階後方より前な上に、視界がいい。マラーホフが転がりながら服を脱いでいくところが上から見えて、するする・・という感じが面白かった。目新しさはないが、今日の演目の中ではマラーホフらしさが一番伝わった。
2008.02.22
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「ROME」というDVDのvol1,vol2を見たら、続けてvol3以降を見たくなった。 レンタルDVDって、使ったことがなかったけど便利だ。 「続きも借りよう!」と決めて一昨日の夜HPで予約したら、今日はもうメール便で届いている。返却は、添付の封筒(切手付き)に入れてポストに入れるだけ。時間のない人間の友(笑)。ところで、このvol.3になっていよいよR15指定っぽくなった。古代ローマの快楽が「食事」と「性愛」であるということを先日のCSドキュメンタリー番組でも紹介されていたが、このドラマもまったくそのとおり。してみると、まったくのフィクションというわけでもないのか・・・。vol.4でいよいよクレオパトラ登場!このまま続けて借り続けてしまいそう・・・。
2008.02.21
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くずれおちそう・・・。帰ってきて、床に落ちているFAX通信を見て思った。ジョセフ・カレジャが急病のため、リサイタル延期!興行元からFAXが入っていた。今週は次年度予算折衝が本格化し、体力的にも精神的にもハードな毎日。このハードさの中、どんなに彼のリサイタルを楽しみにしていたことか。なんかいろんな意味で春は遠い(笑)。
2008.02.20
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ここのところ、仕事がすごく忙しい。年度末はいつもこうなのだけど、それにしても今年はいろいろあって、職場にいても席に落ち着いて座っている時間が少ない。目いっぱい残業してるし。こうなると、職場からまっすぐ家に帰る毎日となり、食事を終えるとすでに深夜・・・。先週から今週にかけて、真夜中にまったりと(内容は全然まったりしてないが)見ていたDVDがこれ。 WOWOWで放映されたときは大して興味がなかったのだが、レンタルDVDになったので、気軽に借りてみた。制作費200億円以上を投じたというのが実感でわかる、豪華なセットや衣裳。古代ローマ版の歴史大河ドラマというところか。毎回の流血の惨事やR-15指定ならではのきわどさも、楽しめる程度に刺激的で、これがvol.11まであってうれしいとすでに思っている。塩野七生さんの「ローマ人の物語」を再読してみようかという気になった。
2008.02.19
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暁の女王マイシェラマイクル ムアコック (著), 井辻 朱美 (翻訳)エルリックシリーズ3巻め。表題作「暁の女王マイシェラ」と「薔薇の復讐」の2編を収録。前者の「暁の女王マイシェラ」はタイトルロールの暁の女王の登場シーンが短い。戦いのきっかけになったのに、冒険が終わると瀕死に。途中で、一つの目的を持つ三人の勇者が出会うくだりがあるが、唐突で違和感のある挿入だった。やの神々でさえ、次元が異なるとその力関係が変わるところが興味深く、このサーガを薄っぺらいものでなくしている。私としては「薔薇の復讐」が断然面白かった。キャラクターが魅力的で、と3王女と千里眼の女性、計5名の勇猛果敢な女性とエルリックが敵と戦う。黒1点。その他の男性諸氏は前線に立たない(!)。前作と創作の時期にかなりズレがあるとは言え、世相を反映したのかと思った。そして、すべてがの仕掛けた壮大な罠であることが判明し、主人公エルリックですらその手玉にとられた格好だ。知恵でも武勇でも、すべてにおいて女性が活躍し、胸がすかっとする1作。
2008.02.18
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直前の予定が長引いて、渋谷を走リ倒して、オーチャードに着いた時点で3分過ぎだった。2階席(階段では3階まで上がる)まで走り上がり、マエストロと同時に席に着いた不届き者は私。しばらくは肩で息をする最悪コンディションで、周囲の方に迷惑をかけた・・・。指揮:ダニエル・ハーディングヴァイオリン:樫本 大進■ チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲■ チャイコフスキー/交響曲第5番樫本大進は、もちろんテクニックに波はないのだけど、テンションには波があるような気がする。第一楽章のカデンツァでまだ息が上がっていた人間に、大きなことは言われたくないだろうけど、今日は若干クールに聞こえた。そのせいか、派手な(はずの)カデンツァより第二楽章の冒頭の方が音色が美しかった。交響曲第5番は、東フィルにしては(あぁ失礼をお許しください・・・)渾身の演奏。なんと、金管が音程をはずさずに音量を上げている。こんな東フィルの金管を聴けるのは珍しいので、ほおぉ・・・と感心していた(やっぱり失礼・・・)。しかし、マエストロとオケのケミストリーという点では、マーラーの方が感じられた。楽団員のブログを拝見していたら、いつもはマーラーの方が苦労し、チャイコフスキーではマエストロとオケの目指すものは一致しているのだとか。だから事前期待はすごかったのだが、演奏はつくづく生モノだ。それでも、ハーディングが、いつもの東フィルとは違う音楽を引き出せているのは事実なので、今後もこの組み合わせは聴いてみたいとは思っている。
2008.02.17
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新国立劇場小劇場へ。この劇場は演劇がよく上演されるだけあって、舞台との距離があまりなく、その親密さがいい。チケットはプレルジョカージュの振付を見たい、というだけでとったもの。小劇場ながら、バレエ公演と異なる客層(思ったよりシニアな男性が多い)と、コンテなのにほぼ客席が埋まっていることに驚く。「受胎告知」日本初演振付:アンジュラン・プレルジョカージュ出演:大岩淑子、白井 沙「Butterfly」振付・出演:平山素子、中川賢「曲線(カーブ)した声」振付・演出:野坂公夫、坂本信子出演:池田美佳、河口志保*、河田真理、小林由美恵、近藤明美、鈴木麻依子、高岡由美、高橋利枝、土肥靖子、西澤美華子、西山いずみ、平田友子、平田美枝、和田あかね、池島 優、乾 直樹、大貫勇輔、川村 昇「受胎告知」はプレルジョカージュが「深い問題性を持つテーマ」と言っているのだけど、ダンスの中でそれがどう表現されているのか掴めないまま。からだの線を伸ばしきるような動きがプレルジョカージュらしいけど、どこと言って感性を刺激されず終わってしまった。カーテンコールには、プレルジョカージュ本人も登場。「Butterfly」これは素晴らしかった。タイトルどおり、蝶が舞っているかのよう。平山さんの身体能力のすごさと、舞踊言語として「あ、そういうのもあり?」と思わせるような意外性に、ただただ舞台を見惚れてしまう。テクニック的にもハイで、出演者が踊り込んでいるのがわかる、こういうダンスを観ると、ああコンテもいいな・・・と思う。「曲線(カーブ)した声」これも面白かった。ただ、ダンサーが声を出すのって、あまり好きな手法ではない。別の表現手段なんじゃあ・・・と思っているから。それさえなければ、もっと良かったのにと思う。ライトが当たると、ゴールドのスカートが紫色に透けて美しい。衣裳は、かなり評価高いかも。ワーグナーの日本初演作の最終幕を振ってまで観た甲斐はあった。
2008.02.16
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何はともあれ、日本初演。それだけでも劇場に向かう大きなモチベーションになる。案の定、今日の新国立中劇場は結構席が埋まっていた。アーダ:福田 玲子 アリンダル王子:羽山 晃生 ローラ:鈴木 慶江 ゲルノート:秋山 隆典 モラルト:太田 直樹 グンター:西塚 巧 ツェミーナ:工藤 志州 ファルツァーナ:高橋 華子 ドロッラ:羽山 弘子 妖精の王/グロマ:新保 堯司 ハラルト将軍:西垣 俊紘 伝令:北嶋 信也、萩原はる奈東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団指揮:マルコ・ティトット 最初からこんなに長時間の作品を手がけたのかワーグナーは!、と変なことに関心する。今日は予習なしだったので、終演予定時間にあせった。次の予定のダンス公演と40分くらいカブる。2幕まで見て、次に行くかどうか意思決定しようと決めて席についた。ううーん・・・。ワーグナーの作品を「日本初演」した、ということに意義を感じているので、頑張って上演してくれましたね、というところ。この団体の演奏がどうか、という前に、ワーグナーの作品としては当然ながら若書きなので、苦しいところがある。白状すると、いろんな意味で第一幕はかなりツラかった。早い段階で沈没してしまい、休憩時間に目ざまし。第二幕は妖精の女王アーダ役、福田さんの歌唱の迫力に、いねむりどころではなく、幕切れはかなり盛り上がった。正直言って、装置と演出はかなり疑問ではあった。でも、団体の規模からすると予算の限界かも。もう観る機会はないかもしれないこの作品を、最後まで観ることにこだわりはあったけど、でもまあ、心身ともにつらくなったので、一旦休憩し、同じ新国立劇場内で上演されるコンテンポラリー・ダンスに向かうことにした。
2008.02.16
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今日はハーディングにもミョンフンにも行けず、しっかり残業(涙)。仕方なく、帰宅してからNHK教育で新国立の“カルメン”ハイライトを見る。カルメン:マリア・ホセ・モンティエルホセ:ゾラン・トドロヴィッチミカエラ:大村 博美エスカミーリョ:アレクサンダー・ヴィノグラドフ (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団(指揮)ジャック・デラコート12月の上演だったのに、もうTVで放映される。もっと他の演目のが良かったな。主要キャスト3人(カルメン、ホセ、ミカエラ)の声質が好みでなかったのを覚えていたが、映像だとまた印象が違うかもと淡い期待を抱いていた。しかしそれはしっかり裏切られ、やっぱりダメなものはダメ・・・。視覚的にまあまあなレベルの歌手ばかりなので、余計なんだかなーという気持ちになった。
2008.02.15
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■マーラー:交響曲第6番「悲劇的」指揮:ダニエル・ハーディングハーディングというだけで、ついホールに足を向けるのだけど、ここのところ正直言って期待値を上回る公演というほどではなかった。今回はどう出るかなあーと思いながらオペラシティへ向かった。久々のS席。1階席は好きではないのだが、チケットを申し込むときにはS席しか空いてなかった。なのにおかしい。P席も3階LR席も空いてる・・・。ハーディングはほんとに歯切れのいいバトンテクニックで指揮する。第一楽章の出だしからして、今日の東フィルはなんだか違った。陳腐な言い方だが、ハーディングとオケの間にケミストリーを感じた。今日は第2楽章=アンダンテ、第3楽章=スケルツォの順番で演奏。今後はこの順番が主流になるのか。よく話題になる‘ハンマーを振り降ろす回数’は、情けないことによく聴きとれず(苦笑)。多分・・・通常どおり「2回」だったと思う。演奏の出来の前には大したことではないが、ちゃんとステージ上の動作が見えるところに座らないと、わからないというのも何だか・・・。いつものように金管がちょっとねとか、ところどころ雑な処理のところもあったよねとか、重箱隅系のことも言いそうになるが、そういうことを凌駕した今日の演奏会だった。俄然、明日も行きたくなった。(ミョンフン&N響のマラ9よりこっちに行きたい。)チケット、手に入らないかな。(うちの会社はこのオケのオフィシャル・サプライヤーなのに、招待券はあたったことがない・・・。)こうなると日曜のチャイコも楽しみ。
2008.02.14
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ここのところ楽しみにしているCSの番組が「バトルスター・ギャラクティカ」。(スーパー!ドラマTV)その昔の「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイク版。25年を経て復活。SF好きの私だけど、最高峰は「スター・トレック」シリーズと信じているので、なかなか他のシリーズに心を奪われたりしない。だけど年末にミニ・シリーズが、新年からそれに続くシリーズが放映され、毎週楽しみにしている。人類が造ったロボットたち(サイクロン)が40年姿をくらましたのち、パワーアップして戦争を仕掛けてきた。人類は5万人に減ったのちも、艦隊を組んで宇宙を漂流しながら、彼らと闘って(逃げ惑って?)いる。今日で第4話まで終わったところなので、以後どうなるかわからないが、旧作と設定が変えてあるので結末も変わるのではと思う。大きくことなるのはロボット(サイクロン)が異星人が造ったものでなく、人類の過去の創造物であること。なんと、そのロボットたちは、40年の間に人間そっくりなお仲間を誕生させていたようで、そいつらは自分で気付いてなかったりするから始末が悪い。何やら宗教的なニオイすらする・・・。25年も経つと、あちこちセンスが良くなっているけど、登場人物の士官に女性が増えている。旧作では、指揮官の娘と娼婦が取り合っていた若手士官(優秀な戦闘パイロット)が、今回は女性に置き換わっている!それに、女性士官の上司と下士官の部下、女性教官(パイロットの)と訓練生という恋愛模様もあり、隔世の感だ。CGも面白く、旧版は戦闘機は直線的にしか飛ばなかったのに、ひっくり返り回転し、3次元で動いている実感がある映像だ。しばらくはお楽しみが増えてうれしい。
2008.02.13
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ここのところ楽しみにしているCSの番組が「バトルスター・ギャラクティカ」。(スーパー!ドラマTV)その昔の「宇宙空母ギャラクティカ」のリメイク版。25年を経て復活。SF好きの私だけど、最高峰は「スター・トレック」シリーズと信じているので、なかなか他のシリーズに心を奪われたりしない。だけど年末にミニ・シリーズが、新年からそれに続くシリーズが放映され、毎週楽しみにしている。人類が造ったロボットたち(サイクロン)が40年姿をくらましたのち、パワーアップして戦争を仕掛けてきた。人類は5万人に減ったのちも、艦隊を組んで宇宙を漂流しながら、彼らと闘って(逃げ惑って?)いる。今日で第4話まで終わったところなので、以後どうなるかわからないが、旧作と設定が変えてあるので結末も変わるのではと思う。大きくことなるのはロボット(サイクロン)が異星人が造ったものでなく、人類の過去の創造物であること。なんと、そのロボットたちは、40年の間に人間そっくりなお仲間を誕生させていたようで、そいつらは自分で気付いてなかったりするから始末が悪い。何やら宗教的なニオイすらする・・・。25年も経つと、あちこちセンスが良くなっているけど、登場人物の士官に女性が増えている。旧作では、指揮官の娘と娼婦が取り合っていた若手士官(優秀な戦闘パイロット)が、今回は女性に置き換わっている!それに、女性士官の上司と下士官の部下、女性教官(パイロットの)と訓練生という恋愛模様もあり、隔世の感だ。CGも面白く、旧版は戦闘機は直線的にしか飛ばなかったのに、ひっくり返り回転し、3次元で動いている実感がある映像だ。しばらくはお楽しみが増えてうれしい。
2008.02.13
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実演を見てから1週間以上たって、やっとDVDを観た。今さらだけど、さんざんイーゴリ公が虜囚の身を嘆いたあと、奥方が捕虜になったことを知るのは、やはりおかしい。ボロディン: 歌劇 イーゴリ公 マリインスキー劇場版(DVD) ◆20%OFF!イーゴリ公:ニコライ・プチーリン(バス)ヤロスラーヴナ:ガリーナ・ゴルチャコワ(ソプラノ)イーゴレヴィチ:エフゲニー・アキモフ(テノール)ガーリツキー公:セルゲイ・アレクサーシキン(バス)エローシカ:グリゴリー・カラセフ(テノール)スクーラ:ニコライ・ガシーエフコンチャク汗:ヴラディーミル・ヴァネーフ(バス)コンチャコーヴナ:オリガ・ボロディナ(メゾ・ソプラノ)オヴルール:ワレリー・レベド(テノール)乳母:オルガ・マルコヴァ=ミハイレンコポーロヴェツ人の娘:タチャーナ・パヴロスカヤ(ソプラノ)マリインスキー劇場バレエ団マリインスキー劇場管弦楽団&合唱団ワレリー・ゲルギエフ(指揮)演出:エフゲニー・ソコヴニン、イルキン・ガピトフ振付:ミハイル・フォーキン1998年 サンクトペテルブルク、マリインスキー劇場におけるライヴ収録実演はDVDよりさらにカットされていることもあり、実際には文化会館5階正面という遠隔席で観たこともあって、このDVDでやっと詳細がわかったこともある。それにこっちの方が歌手のレベルが揃っていて、かなりうれしい。新しい発見があったわけではなく、どこと言って盛り上がるアリアがあるわけではないのに、独特の旋律が妙に耳に残り忘れられなくなりそう。
2008.02.12
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久々のマラーホフ。完治したかしら、と思いつつ五反田へ向かう。――第1部――「牧神の午後」牧神:ウラジーミル・マラーホフ、ニンフ:井脇幸江ほか東京バレエ団「エスメラルダ」ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ「カルメン」マリーヤ・アレクサンドロワ、セルゲイ・フィーリン「くるみ割り人形」イリーナ・ドヴォロヴェンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー――第2部――「白鳥の湖」第2幕 オデット:ポリーナ・セミオノワ ジークフリート王子:ウラジーミル・マラーホフ悪魔ロットバルト:木村和夫――第3部――「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"マリーヤ・アレクサンドロワ、セルゲイ・フィーリン「アレス・ワルツ」ポリーナ・セミオノワ「スプレンディッド・アイソレーション」イリーナ・ドヴォロヴェンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー「ドン・キホーテ」ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」ウラジーミル・マラーホフ「牧神」は、ジュドのフェロモンあふれる牧神にすっかりやられていたので、マラーホフと言えど私の脳内シェアは上がらない。少年っぽいので、思春期の牧神のようだった。「白鳥」でもなんだか存在感が薄い。いよいよ心配になった最後の「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」で、やっとマラーホフらしいからだのキレと、彼の内面性を感じることができて、ようやく復活を信じた。ゲストの面々では、やはり評判どおりアレクサンドロワ&フィーリンが最高!特にアレクサンドロワは、今回のガラの盛り上げ役として活躍してくれた。実は‘ごつい’系のバレリーナは苦手なのだけど、彼女は見るたびに新境地を開拓して見せてくれて、いい意味で裏切られる楽しみがある。あのマッチョなアレクサンドロワがカルメン?と思ったが、幕が上がっておおっ!と思う。だってあの長い脚でしっかりポーズ(片脚だけ前に折って腰に手を置くというキメ)を取っていて、その存在感にひれ伏したくなった(笑)。フィーリンは、マッシュルームカットと濃いピンク水玉の上着という情けない系の衣裳が妙に似合い、彼女を盛り立てていた。それでも、一歩引いた感じにならないところがすばらしい。この2人の「黒鳥」は、やはりアレクサンドロワの弾丸のような踊りに圧倒され、なんてボリショイらしいダンサーなんだろう・・・とありがたくなった。こちらは王子サマの見せ場も多く、立っているだけで美しいフィーリンのようなダンサーがアレクサンドロワに負けずパワフルに踊ってくれて、なかなかイケテル。ボリショイの公演は、ドンキはこのペアにしたけど、白鳥も観たくなった。チケット取れるかな。(その前に金策がいるけど。)その他のゲストでは、ドヴォロヴェンコ&ベロツェルコフスキーがやはり正統派ですてき。「くるみ」のキラキラしたオーラは本当に楽しかった。こういうの、私は結構好き。今日のポリーナちゃんの白鳥は、私にはちょっとキツかった。確かに格段にうまくなって、抒情性も出てきたのに、今日は萌えない(笑)。マラーホフがパートナーだから彼女の良いところが引き出されていると思うけど、だからこそ彼に負けちゃってる気もする。(今日はマラーホフのオーラが希薄、と言いながら、ポリーナちゃんの前に希薄なわけではないのだ。)フォーゲルがパートナーだと、あまり気にならなかったところが、今日は気になる。なんというか、やはり「悲劇の主人公」ではないなあと。上手いだけに女王様のようで、ギエムを彷彿とさせた(タイプは違うが)。コンテの「アレス・ワルツ」も彼女らしさはあまり感じられない。ヤーナ・サレンコとズデネク・コンヴァリーナは、まあ頑張りましたねという感じ。でも、バレエフェスのときは目立たなかったのに、私の中ではポジションがアップ。一生懸命さを感じたし、まだまだ伸び代があると思った。マラーホフは、ケガは完治したかもしれないけど、本調子じゃないんじゃないかなぁ。激ヤセなのも、その印象に拍車をかけたかも。ちょっと心配。カーテンコール時の気配りは彼ならではのものだった。続くBプロももちろん張り切って観に行く予定!
2008.02.11
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久々のN響&ミョンフン。NHKホールがほぼ埋まっているのに感心しつつ、席に着いた。メシアン「キリストの昇天」ブルックナー「交響曲 第7番 ホ長調(ノヴァーク版)」 (管弦楽)NHK交響楽団、(指揮)チョン・ミョンフン基本的にチョン・ミョンフンという指揮者が好きで、それは多分オペラの演奏はもとより、シンフォニーもオペラティックな演奏をするところが気に入っているんだと思う。しかし、もちろんそういう演奏が合わない曲目もあるわけで・・・。今日は最初のメシアンでがっくりきた。「第一楽章は管楽器のみで演奏される」というパンフレットの解説を読んで「まずい!」(笑)と思った。N響の金管はかなり要注意だから、もうドキドキもの。で、その不安的中というか、なんというか。この揃わなさ(という日本語はおかしいが)は、もしかしたら楽譜どおりなのかしら?とメシアンをあまり聞いたことのない私は思ったが、そんなことはないだろうな・・・。最終楽章で弦楽器がメインになり、救われた感じ。この‘金管にご用心’は次のブル7にまで引きずった。メシアンよりは幾分かマシだったが、それはこっちの方に練習時間を割いたからか、金管のみが目立つ部分がないからか、よくわからない。それでも、総じて完成度はメシアンよりは高かった。だけど、通常なら「円熟」とでもいうべき趣きのあるこのブル7が、なんというか「円熟の途中」のような気がしていたのも事実。聴き安かったけど、それでいいのか。ブラヴォを巻舌で連発する方々が多かったので、N響定期のメンバーには新鮮だったのかもしれない。来週のマーラーは購入していなかったけど、こうなったら付き合ってみようかな、とまた変な気を起している・・・。
2008.02.10
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オペラ仲間のオジサマが「すばらしかった!」とベタボメだった。ほんとに?と思いつつ新国立へ向かう。【指 揮】トーマス・レスナー【演 出】アウグスト・エファーディン【サロメ】ナターリア・ウシャコワ【ヘロデ】ヴォルフガング・シュミット【ヘロディアス】小山 由美【ヨハナーン】ジョン・ヴェーグナー【ナラボート】水口 聡【ヘロディアスの小姓】山下 牧子【5人のユダヤ人 1】中嶋 克彦【5人のユダヤ人 2】布施 雅也【5人のユダヤ人 3】松浦 健【5人のユダヤ人 4】小貫 岩夫【5人のユダヤ人 5】大澤 建【2人のナザレ人 1】青戸 知【2人のナザレ人 2】青柳 素晴【2人の兵士 1】大塚 博章【2人の兵士 2】斉木 健詞【カッパドキア人】藤山 仁志【奴隷】鈴木 愛美【管弦楽】東京交響楽団サロメの声が聞こえない。後になって(ヴェールの踊りのあとくらいから)声が通るようになった。でも・・・声がどうのと言うより、タイトルロールの存在感が希薄。すごーく不満。カーテンコール時に2階からブーイングが聞こえ、それほどではないと思いながらも、気持ちはわかる。会場で会った別のオペラ仲間の男性も「ダンスをよく頑張っていた」とかフォローしていたので(歌手にそれを褒めてもね)、やっぱり男性陣の共感を呼ぶタイプなのかしら、と音楽的でないところで感心した。だって、自分で踊っているといっても、大した振りでは全然ない!私はと言えば、ヨハナーンとヘロデの声に酔いっぱなし。ヨハナーンのジョン・ヴェーグナーは、肥ってもいず見かけも悪くない。まさしく美少女サロメが惚れそうな外見を持った珍しいヨハナーン。そう思っていたら、これまた会場で会った別のオペラ友達(女性)に同じことを言われ、あぁやはり性別で観てるところ違うよね・・・と腑に落ちた(笑)。ヘロデ王もすっかりシュミットのはまり役で、こっちが主役みたいな押し出し。ヘロディアスの小山さんも、歌うシーンは少ないものの、なかなかの演技派ぶりだった。笑い声など、ゾクゾクした。舞台で自分にスポットライトが当たってないときも、お付き(?)の男性にあんなことやこんなことをいろいろやってて、ちょっと目が離せない。細かい芝居をしているのは、このプロダクションの場合、誰もが同じなのだけど。主役はなんでこの人なのかという説得力に欠ける人材だと思うけど、準主役の方々の冴えに満足した。なおかつ、脇にもそれなりのレベルの歌手を揃えていて、総じて満足したかな。東響はまあまあだったけど、ちょっと雑な気がする。指揮者が若いので、ちょっとびっくりした。
2008.02.09
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最近あまりに忙しく、職場でも席にいるときは少ない。もう身動きできないので、ABTとボリショイ・バレエのチケット取りをついに他人に頼んでしまった。これまで友人のチケットも一緒に手配することは多々あったが、自分が他の人にお願いする事態になるとは・・・。先行予約で首尾よく手配できたとのことだったのでほっとしたが、あのチケット代を工面するのも大変なほどの金額。やれやれ。ここのところ、海外に住む友人(どっちもオペラ好き)からもらったメールの話題は、どっちもネトレプコの妊娠。日本ではネット上で話題になるくらいだけど、向こう(UK、USA)ではニュースペーパーにも載ったようで。お相手はE・シュロットという美男・美女の組合せが話題性を高めているのは事実で、人の関心事は洋の東西を問わないのね・・・と思う。わかっていたら、新年のMETライブビューのロメジュリももっとありがたく観ただろうに。でも、オペラ歌手は、バレエダンサーほどにはお休み取らないだろうと勝手に憶測している次第。
2008.02.09
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走りに走ってミューザ川崎へ。平日に川崎は大変。シュトゥットガルト放送交響楽団指揮:ロジャー・ノリントンピアノ:小菅優サリヴァン 歌劇「近衛騎兵隊」序曲ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 〔小菅優アンコール〕グラナドス 嘆きまたはマハと夜鳴きウグイスブラームス 交響曲第1番 ハ長調 〔アンコール〕ブリテン マチネ・ミュージカルより 第一行進曲 〔アンコール〕シューベルト ロザムンデ 間奏曲3番 ベートーヴェンのピアノ協奏曲・・・ピアノは舞台左手にソリストが座り、ピアノの屋根は舞台奥から客席に向かって開くといういつもの配置だと思っていた。3階舞台右手べらんだではまるっきりソリストは見えないけど、まあ仕方ないと。セッティングが始まってびっくり。ピアノの屋根ははずされ、舞台奥を向いて垂直に配置。従ってピアニストは客席に背を向けて座る。指揮者は普通ピアノの奥に立ち、ときどき振り返ってソリストを見るのだが、今日は、ピアニストと向き合う位置(垂直ピアノの横)にスツールに座っている。ピアノと指揮者がは舞台中央奥で、弦楽器はそこを向いて放射線状に配置される。私は3階ベランダなので、いつもより舞台がよく見えてうれしかったが、正面席に座った人には演奏者は背を向けていて、指揮者だけが客席に対峙するという不思議な感じだったろう。これは視覚的にも音楽的にもピアノはオケの一部だ、ということだったと思う。小菅さんの弾き方はいつもどおり歯切れのいいものだが、指揮者がかなり指示を出していて、カデンツァまでサインを出していた。それをどうとも思わなかったが、「協奏曲」でないのは確かで、なんだか複雑。はっと気付いたらお隣はいつもオペラで出くわすお仲間。周囲を見てないのも甚だしいが(笑)、彼が思いきりシンドそうだったので、思わず横を見てやっと気付いた次第。4番が好きな人間には耐えられない演奏だったらしい。自分には「定番」の演奏が頭の中にあって、あまりに異なるものは違和感があるのだと。それは私には次の‘ブラ1’にこそ当てはまった。ものすごく速い!出だしのあの重さが好きなのに、あっさり入って飛ばしていく。ノン・ビブラートも聴くのは悪くないが、あまりオーセンティックでないのもノリントンらしい。音楽よりやはり演奏スタイルに目がいってしまい(ベランダ席も良し悪し・・・)、ずっと首をかしげていた。ほとんど腕をだらんと下ろし、ときどき指揮棒をちょっと上げて合図するラフ・スタイル。オケで楽器を演奏した経験はないので、あれで曲が進行するのが不思議だと思っていたが、そんなものなのかも。さすがに第4楽章は指揮ぶりも気合いが入ってきて、一挙にフィナーレ。面白い演奏だったが、感動というのとはちょっと違う。そして、ノリントンの指揮は、演奏される曲によってもその意図に合う・合わないがあるのではないかと思った。
2008.02.08
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タイトルが面白くて読むことにした本。楽団長は短気ですけど、何か?著者の金山さんは東京交響楽団の前楽団長(現最高顧問)で、もともとはこのオケのヴァイオリニスト。人によって、この本のどこが面白いのかが違うらしいけど、私は楽屋裏の話が結構好き(それも芸術ってマネジメントするの大変なんだ!系の話が特に)。そういう意味で、1~2章が興味深かった。ヴァイオリニストの席順の攻防(?)など、サラリーマン社会の人事異動並みの秘話もあってなかなか読ませる。そういうこととは無縁な顔つきで日頃演奏しているオケの皆様も、舞台を下りるとそれなりに苦労も大きいと思い、親近感が増した。東京交響楽団は年に1~2回くらいしか聴きにいっていないので、「こういうオケ」という印象が希薄。ユベール・スダーンも指揮することだし、セミ・ステージながら面白いオペラもやるので、もうちょっと行ってみようかな、と思った。この本の集客効果はあったかも(笑)。
2008.02.07
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上野の近くに行ったついでに、ちょっと寄り道。新年にパリのルーブルを訪問したばかりなのに・・・と思いつつ、それでも入ってみるあたりが、文化的に貧乏性。主に何が展示されているかも知らず入ってみると、絵画や彫刻はほとんどなく、装身具や調度品などの美術工芸が多い。ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットの使った品々の数々。思ったより興味深く、楽しい。ルーブルにこんな品々があるなんて覚えてない。たくさんの展示物があると、見落とすものがある(あるいは見たことないのかも・・・)。または、フランス語の解説ばかりで、それが何か理解できぬまま忘却したのか。繊細・優美な品々が心をくすぐる。陶磁器・螺鈿など、中国・日本風の趣味がほどよくロココにマッチしていて、この展覧内容が肌合い的になじみ深いものになっていた。混んでいるとはいえ、まあ無理なく見て回れたし、ご機嫌だったのに、「ポンパドゥール夫人って誰の夫人なわけぇ?」というすっ頓狂なセリフが耳に入り、ある程度予備知識がないと楽しめないのは音楽と同じだな、と思ってしまった。
2008.02.06
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ムアコックのエルリック・サーガ新版第2巻。この世の彼方の海1巻を読んだときには、ファンタジーのようでいて救いのないストーリーだと思った。なんか淡々としているというか。でも、この2巻は私にとっては格段に面白かった。どうしてかなーと考えたら、最後の解説を読んでわかった。この新版の2巻には、『この世の彼方の海』『夢見る都』『神々の笑うとき』『歌う城砦』が収録されているのだが、この中の『夢見る都』が、エルリック・サーガの中で一番最初に発表されたエピソードなんだとか。最初のエピソードって、やはり登場人物が説明的で、続く今後に期待を持たせる。その後のエピソードであれば、いろんなことを読者がわきまえているのが前提になってて、最初に読むとなんだかわけわからず疎外されてるような感覚を覚えた。エルリックはこの2巻で、最初はあまり感じなかったアンチ・ヒーローとしての存在感が増し、私的にはこのサーガ全体がかなり魅力的になった。他の「永遠の戦士」3人も登場し、シリーズが横に広がるのも楽しみ。
2008.02.05
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ムアコックのエルリック・サーガ新版第2巻。この世の彼方の海1巻を読んだときには、ファンタジーのようでいて救いのないストーリーだと思った。なんか淡々としているというか。でも、この2巻は私にとっては格段に面白かった。どうしてかなーと考えたら、最後の解説を読んでわかった。この新版の2巻には、『この世の彼方の海』『夢見る都』『神々の笑うとき』『歌う城砦』が収録されているのだが、この中の『夢見る都』が、エルリック・サーガの中で一番最初に発表されたエピソードなんだとか。最初のエピソードって、やはり登場人物が説明的で、続く今後に期待を持たせる。その後のエピソードであれば、いろんなことを読者がわきまえているのが前提になってて、最初に読むとなんだかわけわからず疎外されてるような感覚を覚えた。エルリックはこの2巻で、最初はあまり感じなかったアンチ・ヒーローとしての存在感が増し、私的にはこのサーガ全体がかなり魅力的になった。他の「永遠の戦士」3人も登場し、シリーズが横に広がるのも楽しみ。
2008.02.05
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マリインスキーで「ホヴァンシチナ」を観たのを機会に、ずっと以前に録画したDVDを引っ張り出した。これまで、なんとなく見る気になれず、ファイナライズもしてなかったもの(苦笑)。指揮:大野和士演出:スタイン・ヴィンゲ美術:クローエ・オボレンスキー衣裳:クローデイ・ガステイーヌイヴァン・ホヴァンスキー:ヴィラード・ホワイト Willard Whiteアンドレイ・ホヴァンスキー:ペール・リンズコーグ Par Lindskogゴリーツイン:グレン・ウインズレイド Glenn Winsladeシャクロヴィートゥイ:ロニー・ヨハンセン Ronnie Johansenドシフェイ:アナトーリ・コチェルガ Anatoli Kotchergaマルファ:エレーナ・ザレンバ Elena Zarembaエンマ:エレーヌ・ベルナルデイ Helene Bernardy 他ベルギー王立劇場(モネ劇場)、2003年 5月23日~6月3日 演出はオーソドックスなままだけど、衣裳は20世紀。純粋ロシア風の衣裳・装置はマリインスキーで堪能したので、これでもいいという気がする。重いものを食べたあと、軽い食事で結構というところかな。他のいろいろなことより、やはりマルファ役のエレーナ・ザレンバがいちおし。これくらい妖艶で魔的な魅力があるマルファだと、もはや主役。ホワイトも威厳あるホヴァンスキー公だったと思うが、この場合マルファの方がぐっと前面に出ている。他の男声陣に至っては、完全に陰に隠れた感じ。んーーこうしてみると、マリインスキーの「ホヴァンシチナ」も悪くなかったけど、ベテラン組で聴いたら、この演目どうなっていたかしら、と思ってしまった。
2008.02.04
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雪が降る・・・。電車が遅れるかもしれない、と早めに家を出たが、あまりに急いだら、駅の雑踏を通り過ぎたとき首にマフラーがなかった(涙)。出だしから意気消沈。指揮 : ワレリー・ゲルギエフ演出 : エフゲニー・ソコヴニン2001年版演出 : イルキン・ガビトフ音楽監修(2007年) : ワレリー・ゲルギエフ「ポロヴェッツ人の踊り」 振付 : ミハイル・フォーキン装置・衣裳 : ニーナ・ティホーノワ/ニコライ・メルニコフ装置復元 : ヴャチェスラフ・オクネフ照明 : ウラジーミル・ルカセヴィチ首席合唱指揮 : アンドレイ・ペトレンコ楽曲指導 : イリーナ・ソボレワイーゴリ公 (プチーヴリの公) : アレクサンドル・モロゾフ(??)ヤロスラーヴナ (その妻) : エカテリーナ・シマノーヴィチウラジーミル (彼らの息子) : セルゲイ・セミーシクルガリツキー公 (ヤロスラーヴナの兄) : ワディム・クラーヴェツコンチャーク汗 (ポロヴェッツ人の長) : セルゲイ・アレクサーシキンコンチャコーヴナ (その娘) : ズラータ・ブルイチェワオヴルール (キリスト教徒のポロヴェッツ人) : ワシーリー・ゴルシコーフスクーラ (クドーク弾き) : グリゴリー・カラショーフエローシュカ (クドーク弾き) : アンドレイ・ポポーフヤロスラーヴナの乳母 : エレーナ・ソンメルポロヴェッツ人の娘 : タチアーナ・パヴロフスカヤ【ポロヴェッツ人の踊り】:ポリーナ・ラッサーディナ:イスロム・バイムラードフ:エレーナ・バジェノワ:ゲンナジー・ニコラーエフ開演前にアナウンスが入る。「イーゴリ公を歌うはずだったムルツァーエフが体調不良のため交代」と。評判良かっただけに残念。3日連続でイーゴリ公をやるっていうのも、すごい予定だったけど。よくあることだけど、さすがに客席がざわめく。タイトルロールだからなぁ。代役は控え目で、主役にしては声が響かない。一昨日はガリッキー公だった人か?ちょっとテンションが下がった。楽しみにしていたコンチャーク汗のアレクサーシキンも、期待していたほどには冴えがないような気がする。この演目を見た女性の知人が皆「コンチャーク汗ってイーゴリ公にLOVEだったのね♪」と言っていたので「?」と思っていたが、あの字幕の雰囲気ではそういう感じに受け取られかねない、確かに。声に一番感動したのは、ヤロスラーヴナのエカテリーナ・シマノーヴィチ。カーテンコールでも一段と声援が多かった。レニングラード国立で「イーゴリ公」を見てあまり時間が立ってないが、(レニングラードはお得感のある公演だったけれども、)ゲルギエフの音づくりの違いを実感した。オケの生み出す音そのものにドラマがある。そんなふうに感じたことはあまりなかったので、同じ演目を続けて見ることにも意義はあるのかもしれない。それにしても、【ポロヴェッツ人の踊り】にバイムラードフが出るとわかっていたら3階後ろの席にはしなかっただろうに。そういう人、多いんじゃ?会場で出会ったnaomiさんによると、この【ポロヴェッツ人の踊り】の中央で踊ってた女性2人はマリインスキー・バレエのワシントン公演の直後に日本に来てるとか。すごいハードワーク。一旦帰国するということなしに海外公演なんて大変そう。ありがたみが増した。ウワサのゲルギエフ版。シーンの順番入れ替えやカットがあって、次に何が来るかわからなくなった。モンゴルとロシアで同時並行的にストーリーは進行している話だから、その順が多少入れ替わってもかまわないんだけど、突然捕虜になっていたり、妻の兄のお勝手ぶりのシーンが長かったり、最後が拍子ぬけする終わり方だったりするので、違和感がある。何より【ポロヴェッツ人の踊り】が前半で終わってしまうので、(はっきり言ってこれが演出的にも音楽的にも大きな山場なので、)後半がダレる。どっちにしても、もともとストーリーとしては次の戦いで勝ったか負けたかまでを追っていないので、「だから結局どうなったの?!」的なもどかしさは残る。であれば、そんなにいじる必要はあったのかと、面倒くさがりやの私なんかは思ったりする。それって日本人的な考えなのかもしれないけど。史実がネタのオペラの場合、込められた意味に対して、欧米では違った反応があり得るのかも。
2008.02.03
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なんで12時から開演なの?と思ったが、夕方から「イーゴリ公」をやる日だった。ゲルギエフはいいかもしれないけど、オケに同情・・・。指揮 : ワレリー・ゲルギエフ演出 : アラン・マラトラ装置 : ピエール・アラン・ベルトラ衣裳 : ミレイユ・デサンジー照明 : パスカル・メラ楽曲指導 : ラリーサ・ゲルギエワチェンバロ : エカテリーナ・ロマーノワマッダレーナ (「金の百合亭」の女中頭) : エレーナ・ソンメルドン・プルデンツィオ (「金の百合亭」の医者) : ユーリー・ヴォロビエフアントニオ (「金の百合亭」の番頭) : パーヴェル・シムレーヴィチコルテーゼ夫人 (「黄金の百合亭」の女主人) : アナスタシア・カラーギナフォルヴィル伯爵夫人 (フランスの若い未亡人) : ラリーサ・ユージナモデスティーナ (フォルヴィル夫人の小間使い) : オリガ・レフコーワドン・ルイジーノ (フォルヴィル夫人の従弟) : アンドレイ・イリュシニコフトロムボノク男爵 (ドイツの陸軍少佐) : ウラディスラフ・ウスペンスキードン・プロフォンド (コリンナの友人の文学者) : ニコライ・カメンスキードン・アルヴァーロ (スペインの提督) : アレクセイ・サフィウーリンメリベーア侯爵夫人 (ポーランドの貴婦人/イタリアの将軍の未亡人) : エレーナ・ツヴェトコーワリーベンスコフ伯爵 (ロシアの将軍) : ダニール・シトーダコリンナ (ローマの即興詩人) : イルマ・ギゴラシヴィリシドニー卿 (イギリスの大佐) : ワディム・クラーヴェツ騎士ベルフィオール (フランスの士官) : ドミートリー・ヴォロパエフ「3つのオレンジへの恋」と同じマラトラの演出。テイストは似てる。衣裳のおしゃれ度も。最初、席に座ったときに「あれ、オケピがない?」と思ったが、幕が開いたら舞台上にオケが設置されていた。メンバー全員が白い燕尾服で、やっぱおしゃれ。もう驚かない。突然、舞台上で掃除機をかけ始める。演出が始まった。客席を巻き込みつつ、合唱や歌手が登場。3階ベランダでマッダレーナが歌う。こういうのも「オレンジ」と同じ。違うのは、1階客席中央に花道のような通路ができていたこと。今日はマエストロ・ゲルギーもそこから登場。ゲルギエフのロッシーニってどうなるんだろう?というちょっと意地悪な興味もあって、この「ランス」を観に行ったのだけど、なかなかに軽快。いや、そんなに軽くはないけど、テンポがよくてノリがいい元気なロッシーニ。聴いていて心地よい。ロシアものと同じくらい仕込んである。若いながらも粒の揃った歌手陣は14重唱も難なくこなし、マリインスキーの人材の豊富さを見せつけた。誰も最高の歌い手とまでは言えないが、それでもこの演目をやりきるだけはの歌手は揃っている、とゲルギエフが言っている気がして、その目論見は今回うまくいっている。楽しみのしていたダニール・シトーダをやっとこの演目で聴くことができてよかった。馬に乗って現れた最初は調子が出なかったが、最後に向かってだんだん本領発揮してきた。こういう声のテノールは最近少ない気がするので、これからもマークしておこうと思った。総じてとても楽しかったが、知人から「とてもすばらしかった!」と報告を受けていたので、とても期待値が高くなってしまった。もしかしたら最後にとんでもない劇的なことが起こるのでは?と、最後まで期待大のまま見てしまい、そこまでではなかったので、今はなあんだという気持ち。
2008.02.02
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待ちに待ったゲルハーヘル。先日のN響公演は、ホールの大きさ(サントリーホール)がたたって彼の声の美質が活かされなかったように思うけど、だからこそ王子ホールのリサイタルが楽しみだった。力みがなくて、軽やかな発声♪独語の発音が美しいと感じたなんて、初めて。期待どおりの「冬の旅」。ピアニストのゲロルト・フーバーも単なる伴奏にとどまっていない。リサイタルの最初のピアノの一音で、思わずピアニストの方を見つめてしまった。「冬の旅」の世界観をゲルハーヘルと一緒に作り上げていた。来て良かったなーと思える素敵なリサイタルだった。
2008.02.01
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