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夕方から出かけようとしたら、またすごい豪雨。仕方ないので図書館へ。最近は図書館で本を借りる私に、上司は「キミのような人が出版社や書店をつぶすんだ」とよく皮肉を言った。(もう異動するから過去形)出版社に勤める人間としては許し難いということらしい。だけどねえ・・・。雑誌コーナーを漁っていたら、「月刊現代」が目に入った。そう言えば、講談社「月刊現代」が11月号から休刊、というニュースを耳にしたばかり。読者が高齢化して、部数低迷が続いたことなどが理由とか。高齢化・・・私も結構読んでるけど・・・。確かにこうやって図書館で雑誌を読む人間がいるから、出版ビジネスにマイナスの影響が出るのよねえ。でも、図書館を恨むより、ネットで無料で情報が手に入る(特に日本は)社会になってしまったことの方が文化的にはダメージが大きかったと思う。やれやれ。
2008.08.31
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9/1から職場で異動になるので、ここのところ送別会続き。飲み過ぎ、食べ過ぎで体調悪い(笑)。おまけに大きな花束をいくつももらったから、部屋の中が百合の強い匂いでいっぱい。なんだか微妙な気分。大雨だし、ビデオを見て過ごす。このビデオは、原作を読んだら映画も見てみたくなり、レンタル・ビデオ店で探したが見つからなかったもの。図書館の視聴覚室で偶然発見し、最近の図書館の充実ぶり感謝した。ジョディ・フォスター (Franny)ロブ・ロウ (John)ボー・ブリッジス (Win Berrry)ナスターシャ・キンスキー (Susie the Bear)ウィルフォード・ブリムリー (Iowa Bob)ポール・マクレーン (Frank)マシュー・モディン (Chipper Dove/Ernst)ジェニー・ダンダス (Lily)ウォーレス・ショーン (Freud)リサ・ベインズ (Mary Berry)セス・グリーン (Egg)監督 トニー・リチャードソン1984年製作ジョディ・フォスター、ロブ・ロウ、ナスターシャ・キンスキーなどがそろい、配役が豪華。20年以上前か・・・みんな若い。ジョディはふっくらしてるし、ロブ・ロウは田舎くさい。二人とも、若くなくても今の方が断然イイ。フランク役はどこかで見たことあると思っていたら・・・「ER」のロケット・ロマノ。悪態ばかりつく上司の外科医だったけど、あのキャラは大好きだった(笑)。映画は、あの原作をよくこんなふうにまとめられたものと感心するが、カットしまくっている割には、エピソードがもりだくさんで1つ1つの処理が浅い気がする。原作を読んでいるから、そう思うだけかもしれない。逆に私が映画だけしか見ていなかったら、ちょっと受け入れ難いアメリカ映画だったと思う。人が死ぬことやレイプが淡々と描かれすぎている。音楽は、オペラ「ホフマン物語」の「舟歌」が全編に流れていた。耳になじんでいるだけに、そしてあの猟奇的ストーリーを知っているので、人生も芝居のようなものだと言われているようで、ちょっと違和感があった。
2008.08.30
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コクーンで芝居を見てから探していたのだけど、絶版だとかで、図書館でやっと借りることができた。脚本なので芝居そのままなのだけど、セリフが長くてつかみきれないところもあったから、一度読んでみたかった。凝ってるダジャレが多い(笑)。今回の上演にあたって、ちょっとカットされているところも。脚本が書かれた時代性を反映しているところはうまく書きなおされていた。それでも驚くほど普遍的なメッセージであって、今読んでみても結構面白い。芝居のテンポがいいのは、脚本の言葉のリズムのせいだと思っていたけど、ここまで文章が長くて細部に手が入っていると、舞台上で処理するのはとても難しそう。蜷川さんの演出のイキの良さがあってこその、あの舞台だったんだなと思った。
2008.08.29
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Kバレエの「コッペリア」で熊川さんが出演する公演は中止し、払い戻すという手紙が届いていた。振替公演の実施も検討したが、それは不可能という結論だったと。熊川さんが出演しなくなったのは告知されてたけど、振替公演もないとなると、なんだか不安が増す。じっくりケガの完治に取り組んでほしいと思います。
2008.08.28
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巻頭特集がABTで悲しい気持ちになった。今年の夏はいろいろあって、ABTはちゃんと見れなかった。ゴメスもニーナもカレーニョも見てない(涙)。インタビューされてるダンサーは見てないんだってば!とダンマガに言ってみてもせんないけど。興味深かったのはワガノワのアスィルムラートワとザクリンスキーのインタビュー。アスィルムラートワのことは校長と言わずに芸術監督と言うのかしら。アカデミー公演の「シェヘラザード」は、生徒にしてはよく踊れていた一方、すごく違和感もあったのだけど、こういった演目を持ってきた意図を説明してくれてちょっと納得。学校の修業年限が1年延びたらしくて、カリキュラムの充実にも話が及んでいた。ザクリンスキーはインタビュアーが言っていたように、イイ夫(笑)。婦唱夫随でいいなぁ。マリインスキーでファジェーエフが芸術監督をやめた後、アスィルムラートワにもオファーがあったとのこと。でも、総監督のゲルギエフの力が大きいから、劇場内政治が大変だとザクリンスキーは言う。確かに想像するだけでも大変そう・・・。でも、芸術監督はアスィルムラートワでもよかったな。井上バレエ団のレポートやコルパコワ×三浦さんの対談も読み応えがあったし、今月号はお買い得。
2008.08.27
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帰省中。9月に10日間の夏季休暇を取るはずが、仕事の都合でダメになったので、とりあえず実家に帰っている。写真は東尋坊。ここで生ウニを食べるのが私と姪のお好み。・・・と最近の疲れを癒していたら、オペラ仲間からメールが。「12月6日は何に行く?」どうやらチケットを買ったけど、他のに行きたいから引き取ってくれないかという打診のよう。そんなにぶつかっているの・・・?確認したら珍しいオペラばかり。マスカーニ「イリス」井上道義&読響 東京芸術劇場18時ジョン・アダムズ「フラワリング・ツリー」大友直人&東響 サントリーホール18時ストラヴィンスキー「エディプス王」デュトワ&N響 NHKホール18時ヘンデル「タメルラーノ」浜離宮朝日ホール15時東響に行こうと思ってたけど、心が揺れるなあ。よって友人の申し出はペンディング。
2008.08.26
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「ウィーン国立歌劇場を爆破しようとする左翼の話」だと言われ、手に取った。それは間違いではなかったが、そういう紹介をされるには、作品のテイストも質も規模も全然そぐわなかった。もちろんアーヴィングの著名な一作だと知ってはいたが、アメリカの小説って自分の肌に合わないことが多いので、あえて手を出さなかった。案の定、最初は、登場人物の言葉の汚さと性的な表現の露出頻度に辟易した。だが、そこを受け入れられれば、久々に名作だと実感する小説。書かれてからすでに20年以上経っているのに、色褪せないとはすごい。とんでもない家族のとんでもない話の連続だったけど、落ち込んでいる時にこういう小説がホッとするのはなぜだろう。傷ついた人ばかりが登場し、生きていくのはそういう事と折り合っていくことなんだと言われているよう。でも、最後はアメリカン・ドリーム的な終わり方だったので、そこが今の自分の気持ちとも時代の気分とも合ってないなとは思う。瑣末なことながら、小説の中で、主人公一家が米国からウィーンに移住する際、家族が飛行機に2つに分かれて乗り込むことにびっくり。それが当時の常識だった、というところに時代性(今より事故が多かった?)を感じた。
2008.08.25
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大ケガから復活後は、弾けてたウヴァーロフ。でもやっぱり抑えた感じに思えてしまうこの頃、ドンキならノリノリで踊ってくれるのではないかと期待していた。キトリ/ドゥルシネア姫:ポリーナ・セミオノワバジル:アンドレイ・ウヴァーロフドン・キホーテ:野辺誠治サンチョ・パンサ:氷室友ガマーシュ:松下裕次メルセデス:井脇幸江エスパーダ:後藤晴雄ロレンツォ:平野玲若いジプシーの娘:奈良春夏ドリアードの女王:西村真由美キューピッド:佐伯知香ウヴァーロフのきれいな脚と、その長い脚が作り出す空間を楽しめて満足。目的達成!(笑)ポリーナちゃんは身体能力も高くキレイに踊るけど、オリンピックで見た新体操を思い出す・・・。パッションをもっと感じれるといいのに。クールな感じが女王サマのようだった。東バのドンキをそんなに見慣れていないせいか、ジプシーの男性たちの踊りは迫力があって、とても気に入った。日本のバレエ団で、男性ダンサーがあそこまで揃って踊ってくれるところって他にないんじゃないかと思う。後藤さんのエスパーダもこれまであまり観た記憶がない。結構チャーミングのダンサーだと今更思う。/////////////////////////////////////////////////////////////////////・・・とここまで書いてTVのスイッチを入れたら、五輪閉会式でドミンゴが歌っていた。知っていたらもっと前から見たのに。閉会式が始まるところは見ていたが、開会式のときとよく似たコンセプトだったので、なんか既視感があってスイッチを切ったのだった。そういやベッカムも見てない。まあいいけど、お金がかかってる割にはあか抜けないなあ・・・とやっぱり思ってしまう閉会式だった。
2008.08.24
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ABT公演で大いに見直したホールバーグをもう一度見たくて、小林紀子バレエ・シアターの公演へ。マクミラン・ダイヴァーツ「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのパドドゥ:小野絢子、中村誠「エリート・シンコペーションズ」よりBethena-A Concert Waltz:萱島みゆき、中尾充宏「マイヤリング」よりステファニーのパドドゥ:高橋怜子、冨川祐樹ラ・シルフィード振付・演出:ヨハン・コボー島添亮子、デヴィッド・ホールバーグ、楠本郁子、小野絢子、中村誠、大森結城、高橋怜子、中尾充宏、冨川祐樹マクミランの作品の中では、「マイヤリング」を生で観たことがなかったので興味深く観れた。他の作品にも増して、難しそう・・・。3つのマクミラン作品の中では、ロミオを踊った中村誠さんの印象が強い。新国立では彼の踊るのをほとんど見たことがない(というか見ようとしてこなかった)ので、こんなにキレイに踊る人なの!と改めて認識した次第。ラ・シルフィードではお目当てのホールバーグを堪能。正直言ってちょっと不安だったけど(笑)、膝から下の動きが美しくてからだのキレもよかった。ただ、彼は美貌ではあるけど強面なので、ジェームズのイメージとはちょっと違ったかも。島添さんのシルフィードも、体重を感じさせない妖精そのもので、主役2人はなかなかよかったと思う。
2008.08.23
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『不死身のカシチェイ』が聴きたいばかりに平日に神奈川県民ホールへ。定時に会社を出ても開演に滑り込み。リムスキー=コルサコフ ・交響組曲『シェエラザード』・歌劇『不死身のカシチェイ』全1幕(日本初演・演奏会形式指揮:ウラディーミル・アシュケナージ管弦楽:EUユース・オーケストラ不死身のカシチェイ:アンドレイ・ポポフ(テノール)美しい王女:マリーナ・シャグチ(ソプラノ) イヴァン王子:アレクサンダー・ゲルガロフ(バリトン) カシチェーヴナ(カシチェイの娘)アンジェリナ・シェバチカ(メゾ・ソプラノ)嵐の勇士:大塚博章(バス)合唱:二期会合唱団『シェエラザード』はバレエが振りつけられているのでよく耳にするが、今日は踊るのはムリそうだなーと思えるテンポ。このオケのメンバーは学生とは思えないほどの実力で、ソロはみな立派だけど、どうも入るときに一瞬遅れるような気がしてならなかった。扇情的なこの演目で、不思議なことだが眠気がしてきて・・・やはりテンポのせいかも。『不死身のカシチェイ』は予習しようにもついにCDが見つけられなかった。おどろおどろしいところもあるが、美しい曲だ。私のお目当ては演目そのものよりマリーナ・シャグチ、アレクサンダー・ゲルガロフというマリインスキーの歌手陣。最近迫力ある歌声に飢えているので、この名前を見たときにチケットゲットを即決したのだった。歌手は期待どおり。シャグチの声は透明感と張りがある。外見が、昔のプリマドンナさながらの重量級でなければもっといいのに。迫力のあるゲルガロフと線の細いポポフは、悪役と王子役が逆な気がしたが、テノールとバリトンの配役がこうなっていること自体が珍しい。それにしても2人とも美声だ。メゾのシェバチカは美しい人で、緑に赤い花がプリントされたドレスがまた素敵だった。珍しいオペラをロシア歌手で聴けたこと自体に満足したが、コンサート形式とは言え堪能した。難があるとすれば、字幕の日本語がこなれてなくて、ストーリーを事前に読んでいてもよくわからなかったことか。
2008.08.22
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招待されたので行ってみることに。六本木ミッドタウンのガーデンテラスの中にあり、ステージのバックに六本木高層ビル群がガラス張りで見えるのがおしゃれ。久し振りのスムース・ジャズ。すごいギター・プレイで、飲み食いするのをやめて(笑)聴き惚れてしまった。ジミ・ヘンドリックス、ウェス・モンゴメリー、ジョージ・ベンソンから影響を受けたと自分でも紹介してたけど、彼らのカバー曲もやってくれてうれしい。ノーマンはやや高めの声で歌う。スキャットも。いつもはBGMにしてしまっているジャンルなのだけど、ライブで浸りきるのも楽しかった。次は自腹切って行こうかなと思ったあたり、しっかり招待した側の戦略にはまったかも。
2008.08.21
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外部との打合せに出かけたが、早めに六本木に着いたので、時間つぶしに入ってみた。もともと見に行こうとは思っていたもの。すでに見た知人からはすっきりしない(?)評価を聞いてはいたものの、ウィーン美術史美術館展とあれば放ってはおけない。10年前に一度現地を訪れたきりだが、そのときはもちろん見ごたえがあった。(ブリューゲル:青い花瓶の花束) (ベラスケス:薔薇色の衣裳のマルガリータ王女) あ・・・どうやら副題の「静物画の秘密」というのを見逃していたみたい。ベラスケスの「マルガリータ王女」像以外、知らない絵ばかり。でも、人物画って静物画だっけ??そう言えば風景画も、神話をテーマにした絵画もちゃんとあったから、静物画ばかりというわけでもない。以前、同じ美術館で観たモネ展は見事だったのに、なんだか肩すかし。20分で出てしまい、時間つぶしにもならなかった。
2008.08.20
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DVDで録画ができなくなり、もう3回も修理してるので、買い替えを余儀なくされそうな悪い予感。録画後にファイナライズしないままのものがいっぱいあって、それらが別のハードで観られなくなったら困る、とあわてて順番にファイナライズしている。・・・ところがこれはどうしてか、何度やってもファイナライズできない。仕方なく全部観ておくことに。////////////////////////////////////////////////////////////////////////エバーハルト・ヴェヒター(アイゼンシュタイン)グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ロザリンデ)レナーテ・ホルム(アデーレ)エーリッヒ・クンツ(刑務所長フランク)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(オルロフスキー公爵)ヴァルデマール・クメント(歌手アルフレード)ハインツ・ホレチェック(ファルケ博士)オットー・シェンク(看守フロッシュ)エーリッヒ・クッシャー(弁護士ブリント)シルヴィア・ラカン(イーダ)ウィーン国立歌劇場合唱団ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団指揮:カール・ベーム演出:オットー・シェンク録音:1971年11月あれー、有名な割には過去に観た記憶がない。録画しただけで満足してしまったみたい。ヴェヒターが若く、これ以上はないというくらいのアイゼンシュタイン。ヤノヴィッツとホルムも理想的だし。ヴィントガッセンのオルロフスキーは異様だが、私は女声よりイメージ的にはピッタリ来た。バランス取れてるけどワクワク感が少なめなのは、やはりこのテンポのせいか。演出のシェンクに興味があったけど、役者に回るとまあどこにでもいそうな感じではあった。
2008.08.19
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DVDが壊れた。これで何回目!?と腹立たしいが、録画できないだけで再生できる。ブルーレイにする(価格的な)勇気が出ないので、じっくり検討することにしたのだけど、夜遅くの番組も録画できないので不便だ。この「ウィーンかたぎ」も放送時間どおりに見るはめになった。イプスハイム・ギンデルバッハ侯爵:ハラルト・セラフィン ツェドラウ伯爵 バルドゥイン:ライナー・トロスト ガブリエーレ (伯爵夫人):ノエミ・ナーデルマン メッテルニヒ侯爵:フレディ・シヴァルトマン フランツィスカ・カリアリ (バレリーナ):マルガレータ・クロブチャール カグラー (フランツィスカの父親):アレクサンダー・グリル ペピ・コプフィンガー (洋装店の娘):ルネ・シュッテングルーバー ヨーゼフ (伯爵の付き人):ダニエル・セラフィン バレエ:メルビッシュ音楽祭バレエ 振付:ジョルジョ・マディア 合唱:メルビッシュ音楽祭合唱団 管弦楽:メルビッシュ音楽祭管弦楽団 指揮:ルドルフ・ビーブル 美術・衣装:ロルフ・ランゲンファス 演出:マクシミリアン・シェル [ 収録: 2007年8月, オーストリア・ノイジードラー湖 ] この「ウィーンかたぎ」は同名の曲が有名で、ストーリーはウィーン会議の時代に繰り広げられるドタバタ恋愛喜劇。ハプスブルク帝国の雰囲気が味わえる演出を期待していたら、第二幕では舞台中央に巨大な「鷲の紋章」が取り付けられ、いかにもな華やかさが出ていた。そして、何にもましてこの放送を待っていたのは、ハンサムなライナー・トロストがオペレッタをどう歌うかに興味があったから。んーー、やっぱりツェドラウ伯爵のライナーは格好よくて、そりゃその気になればドン・ファンになれるでしょう・・・と役柄に感情移入してしまった。そういえば、新国立「魔笛」のタミーノもオペラには珍しく、イメージピッタリの王子サマだったのを思いだした。湖上でのオペラ・・・一度は行ってみたいものだけど、ミュージカルのようなマイクが歌手のこめかみに見えると、ちょっと興ざめかな。仕方ないけど。などと考えていたら、第三幕では眠くなり、あとは意識が・・・・・・。
2008.08.18
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決して自分テイストではない「大人計画」の芝居、というところに一抹の不安はあったが、市川染五郎と大竹しのぶという豪華ゲストキャストに惹かれて見に行く。【作・演出】松尾スズキ【出演】市川染五郎、大竹しのぶ、阿部サダヲ、市川実和子、荒川良々、池津祥子、皆川猿時、村杉蝉之介、宍戸美和公、平岩 紙、星野 源、少路勇介、菅原永二、ノゾエ征爾、浅野和之、松尾スズキ大人計画の固定ファンにとっては、ゲストは浮き気味だったのかもしれない。だけど私にとっては、染五郎さんとしのぶさんのところで大人計画の毒(?)が中和されて観やすくなった。つまり周囲が笑うところで、私は全然おかしくない(笑)。自分のテリトリーでないってこういうことね・・・と思い知った感じ。前半はストーリーを追いかけていくようなところもあったが、後半はなかなか。しのぶさんのイッチャッてるところも、ますます冴えてきていたし、染五郎さんの普通っぽい演技(これって難しいのでは?)もうまかったと思う。しのぶさんの演技はこれまでもよく見てきた路線なので、そうは言ってもたいして驚きはなく、その点も周囲の観客と違っていたような。私は、普通にしゃべっているのに二階後方まで声とセリフがはっきり届く染五郎さんの方にさすがだと思ってしまった。声を通そうとすると、どこか張りつめた声になったりするのに、それが全然ない。彼は歌もうまかったし(!)、踊ってもリズムもはずさないのね~。昨日の歌舞伎座アイーダで、ラダメスくらいやってくれてもよかったかも。ちょっと内容に触れてもネタバレになりそうなほど、ネタ満載の芝居だが、「壊そうと思っても壊れないものと、壊れてほしくないのに壊れていくものの物語」という紹介はほんとにその通りで、最後には怖くなってしまった。自分もどこかで誰かの人生を狂わせてないか?・・・そんなことをふと思わせるところが、松尾スズキの売れっ子たるところなんだろうな。
2008.08.17
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久しぶりの歌舞伎座。目当てはもちろん野田の「愛陀姫」。オペラ仲間からはさんざんな評判なのだけど、それでも興味津々。一、新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)更科姫実は戸隠山の鬼女 勘太郎 山神 巳之助 従者右源太 高麗蔵 同 左源太 亀 蔵 侍女野菊 鶴 松 腰元岩橋 市 蔵 局田毎 家 橘 余吾将軍平維茂 橋之助二、野田版 愛陀姫(あいだひめ)濃姫 勘三郎 愛陀姫 七之助 木村駄目助左衛門 橋之助 鈴木主水之助 勘太郎 高橋 松 也 多々木斬蔵 亀 蔵 斎藤道三 彌十郎 祈祷師荏原 扇 雀 同 細毛 福 助 織田信秀 三津五郎三部構成なのは私的にはありがたい。いつもの昼夜構成だと体力と集中力がもたないので、どこかしら自主的休憩(?)をとったりする。「紅葉狩」はハデな演目の割には結構退屈しがちなのだけど、今回のように若手で揃えてこられると持続力が維持しにくかった。勘太郎の運動能力が高いのはわかったけど、申し訳ないが美貌というわけではないので、更科姫のときはなかなか苦しい。山神の巳之助も、声が裏返って気の毒さが先に立った。さて、ヴェルディの「アイーダ」を原作にした「愛陀姫」。前2作は、新作歌舞伎というより野田の芝居という感じだったので、当然のごとく今回も弾けてくれることを期待した。でも・・・いっこうに弾けない。なんか粛々と進行する。思うに「アイーダ」は音楽がすばらしいのに、そのストーリーだけを歌舞伎に持ってきても同じような感動は得難い。おまけに、セリフはがちがちにオペラのテキストそのままなので、わかりにくいし融通が利かない。ミュージカルの「アイーダ」の方が何倍もいいと思った。配役もいまいち。愛陀姫=アイーダ=七之助、木村駄目助左衛門=ラダメス=橋之助、濃姫=アムネリス=勘三郎なのだが、オペラのようにアリアのあるなしで主役脇役の差がつかない芝居では、役回り的には断然アムネリスの方が重要で、見せ場も多い。だから、それを勘三郎がやるのはわかるのだけど、いかんせんごつくて感情移入しにくい。勘三郎はこの芝居の、脇役のようでいて結局主役の祈祷師役をやってほしかった。どんなに凄味が出たことか。そして濃姫は、もっと女形としてスター性のある役者に張ってほしかった。音楽的には、時々BGM的にヴェルディの音楽を和楽器で演奏するのだが、ヴェルディの「ジャンジャカ・・・」という調べが結構和楽器に合うものだと感心した。そして最後の場面で、オペラファンの総攻撃の的になっているマーラーのアダージェットを使用。やっぱりヴェルディの音楽で押し通してほしかったし、ここまで映画やバレエで有名なアダージェットを使われると、もう新作歌舞伎の最後をまともに観ていられない。いろんなシーンがまぶたに浮かぶので。これはやっぱりまずいよね、と友人一同と同じ意見を持った。それでもやや容認傾向なのは、3階で2000円の席というコストパフォーマンスによるところは大きい。野田の芝居で歌舞伎俳優が総出で2000円となれば、まずまずと言わざるを得ないもの。
2008.08.16
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ちらしの[若冲&蕭白]に惹かれて国立博物館へ。今日も仕事だったので、いつもなら空いてる金曜の夜を狙った。18:30に門のところに着いたら・・・ん?なんか人がいっぱい。この時間でも30分待ちだった。日が沈んでて暑くないのが救い。それと、列は結構早いペースですすんでるし。結局20分待ちくらいで中に入る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鎌倉時代から江戸時代までの日本美術の巨匠たちを2人づつ組み合わせ、「対決」させる形で紹介。それは結構あざといような気がしていたが、画家や仏師それぞれのことをよく知っているわけではないので、特徴がはっきりして鑑賞しやすかったのは事実。 ■ 運慶 vs 快慶 ■ 雪舟 vs 雪村 ■ 永徳 vs 等伯 ■ 長次郎 vs 光悦 ■ 宗達 vs 光琳 ■ 仁清 vs 乾山 ■ 円空 vs 木喰 ■ 大雅 vs 蕪村 ■ 若冲 vs 蕭白 ■ 応挙 vs 芦雪 ■ 歌麿 vs 写楽 ■ 鉄斎 vs 大観 運慶vs快慶は一作づつしか展示されてなくて残念。永徳vs等伯、宗達vs光琳・・・と観ていくと、私は等伯・宗達が好み。画集で見ているのと、実物を見るのとでは印象が違う。宗達の国宝「風神雷神図屏風」と光琳の重要文化財「風神雷神図屏風」は10日から展示されはじめたばかりのようで、人だかりがすごかった。同じモチーフで描かれた作品だけど、ここでもやっぱり宗達の方が好きだわ、と思う。若冲は相変わらず人気で、本当に一般的な志向の自分がいやになるが、細かい筆のタッチにうっとりした。お目当ては観た・・・と思ってスタスタ出口に向かおうとしたら、そこに大きなトラがいた。応挙vs芦雪のコーナー。もちろん応挙の画風が自分にはしっくりくるけど、芦雪の巨大トラはなかなかの迫力。トラというより目のかたちはネコのよう。(応挙:猛虎図屏風)(芦雪:虎図襖 とらずふすま)日本画家も結構コミカルだと思って博物館を後にした。
2008.08.15
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結構毎年楽しみに見ている翌年の演奏家来日予定。だからと言って全部行けるわけではないのだが、それでも知らなかった公演にマーカーなど引いてみる。再来年のグルジア国立バレエ・・・まだ時間があるとは言え、無事に来日してほしい。【オペラ・声楽】3月 ザルツブルグ・イースター音楽祭3月 ヴェッセリーナ・カサロヴァ 4月 ナタリー・デセイ with フランス国立放送フィル4月 マリエッラ・デヴィーア6月 ベッリーニ大劇場11月 藤原歌劇団2010年7月 トリノ王立歌劇場2011年6月 メトロポリタン・オペラ【バレエ】11月 キエフ・バレエ11月 マリインスキー・バレエ2010年1月 アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ2010年3月 パリ・オペラ座バレエ団
2008.08.14
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消えたカラヴァッジョこの本が出たときに図書館に予約したのに、やっと順番がまわってきた。半年くらい経ったかも。カラヴァッジョのファンは多い・・・。先日フェルメールを見たばかりだけど、半世紀ほど時代と国の違いはあれ、どちらもまだ発見されてない作品の発掘と作品の真偽が小説になる。いまだに世間をお騒がせな画家ので、とても興味を持って読めた。行方不明になっていたカラヴァッジョの「キリストの捕縛」が、アイルランドの修道院で発見される。その前後の美術界の学者や学生や修復士や美術館関係者が、その学問的興味や面子や名声やマネーをめぐって登場人物は処々の駆け引きを行う。本物と思っていたものが、ひっくり返って偽物になったりするところも、ミステリー顔負け。とてもノンフィクションだなんて思えなかった。
2008.08.13
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アレッシオが出演しなくなって、彼だけが目的だった私はこの公演へのテンションが低くなった。でも、「世の中はお盆・・・仕事ばっかりしててもね」とゆうぽうとへ向かう。「オクテット」阿部真由美、住友拓也、エルハン・グゼル、メリッヒ・メルテル 他「『ライモンダ』よりグラン・パ・ド・ドゥ」 田中祐子、逸見智彦「ヒューマン・ウィズイン」コリーヌ・ヴェルデイユ、ティグラン・ミカイェリャン「ハレキナーデ」岩本桂、エルハン・グゼル「『海賊』よりグラン・パ・ド・ドゥ」金田洋子、メリッヒ・メルテル「モールフーン」ダニイル・シムキン「ディアナとアクタイオン」ヴィエングセイ・ヴァルデシュ、ロメル・フロメタ「ロミオとジュリエット」下村由理恵、山本隆之)「ア・ビアント」田中祐子、逸見智彦「レ・ブルジョア」ダニイル・シムキン「『白鳥の湖』第三幕よりグラン・パ・ド・ドゥ」 コリーヌ・ヴェルデイユ、ティグラン・ミカイェリャン「5タンゴ」カルロス・ピニロス「牧神の午後」ヨハン・コーブルグ「『ドン・キホーテ』よりグラン・パ・ド・ドゥ」ヴィエングセイ・ヴァルデシュ、ロメル・フロメタ悪い予感がした。風邪がぶりかえし気味で咳止めを飲んだら、席に着くなり最初から眠い。目が覚めたのはダニイル・シムキン「モールフーン」が始まるとき。かわいい♪おまけに、しなる手足がチャーミングなこと。一方でテクニックもかなりのレベル。ダニイルは後半の「レ・ブルジョア」でも同様の力量を発揮し、もう彼のことで頭がいっぱいになった。こんなすごいダンサーがいたんだ・・・と開眼。小柄なので、もう少し身長が伸びてくれると役に幅が出ていいのになと思う。ダニイルのほかは、雑技団かと思うわれるほどのアクロバティックな踊りを披露したキューバ2人組と、セクシャルではないが幻想的な踊りがすばらしかったヨハン・コーブルグが印象に残っている。
2008.08.12
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本日発売。発売日は知らなかったけど、そこは神保町に勤務する強みで、すずらん通りの書店の看板に「発売日」と告知されてた。ところどころ「Kiss」で読んでたけど、最近はこんな展開だったんだな・・・。ギャグ満載のストーリーから、一転して深い。パリ編になってテンションが落ちたという人もいるけど、大人になったからこそ陥る迷いにとっても共感する。落ち込むのだめに手を差し出すミルヒーと、そのバックに流れる(?)歌劇「ファウスト」のメフィストフェレスの歌がすごい効果。秋口に、グノーのこのオペラをやるところがあったはず。それに触手が動かなかったけど、やっぱり観に行ってみようか。私にも、今ささやいてくれるメフィストフェレスがいたら即刻落ちそうな状態なので(!)、思わず涙が出そうになった。
2008.08.11
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心が渋谷のオーチャードホールに飛んでいたので、ちょっと上の空。出演者のみなさま・・・すみません。指揮:小崎雅弘 演出:粟國 淳東京フィルハーモニー交響楽団【外套】ミケーレ:佐野 正一 ルイージ:井ノ上 了吏 ジョルジェッタ:大山 亜紀子ティンカ:松浦 健 タルバ:黒木 純 フルゴーラ:清水 華澄【修道女アンジェリカ】修道女アンジェリカ:井ノ上 ひろみ 公爵夫人:岩森 美里 女子修道院長:新宮 由理【ジャンニ・スキッキ】ジャンニ・スキッキ:直野 資 ラウレッタ:高橋 薫子 リヌッチョ:樋口 達哉ツィータ:加納 里美 シモーネ:久保田 真澄 藤原と二期会の歌手がそれぞれ出演していて、開催主体も不思議な今日のオペラ。それでも、めったに上演されないプッチーニの「三部作」とあって、文化会館は満員。暑い中で「外套」はちょっとつらい。それでも佐野ミケーレと井ノ上ルイージは健闘していて、おっ想像していた水準よりかなりいいじゃん(失礼!)と思ったものだったが・・・。次の「アンジェリカ」で絶叫され、別な意味でツラくなった。「ジャンニ・スキッキ」は巧者がそろってまあ悪くなかったが、高橋さんの「私のお父さん」が予定どおり良かった以外は取り立ててどうということは・・・。文化会館を出るときに「エトワール・ガラの千秋楽でルグリがはじけてたよー」と知り合いからメールが届き、どっと疲れがでてきた夕方だった。
2008.08.10
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昨日のBガラを観て、気持ち的には大いに盛り上がり、今日の千秋楽のAガラに行こう(オペラのチケットもあったけど、それよりこっち!と決心)と思っていた。朝さっそくBunkamuraに電話したら「当日券は僅少です。13時から発売だけど、その時間に並んでも買えない可能性ありますから。」と係りの人に言われる。今日は新宿で13時すぎまで予定があり、もうチケットはムリ。9月までちょっとのさよならを、心の中でルグリにお伝えする(涙)。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そこで、当初予定どおり上野でのオペラに向かった。始まるまでに1時間ほど余裕があったので、ホントに思いつきで国立西洋美術館の「コロー展」へ。先日のフェルメールよりはずっとコローにフォーカスしてる。なんたって、100点以上ある展示作品の7割はコローの作品だった。見に行くほど好きかと言われるとそうでもないんだけど、この暑いさなかに彼の絵を見ていると、もやったような木々の葉の書き方と水面の光り方が水墨画のようで、なんだか涼しげに思えてくる。有名な「真珠の女」も展示されてて、「コロー展」と銘打っただけのことはあるが、美しさと存在感で、彼の人物描写の中ではやはりこれが一番印象深かった。
2008.08.10
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誰もが今回のエトワール・ガラは満足!と言っているけど、「どこがよかった」というポイントは、ものの見事に人によって違っていて驚き。レベル高かったということかな。1)「眠りの森の美女」より“青い鳥”メラニー・ユレル、アレクサンドル・リアブコほんとに鳥に見えるサーシャの青い鳥。ちょっとバランスを崩したのが残念。2)「モーメンツ・シェアード」エレオノラ・アバニャート、マニュエル・ルグリ/ピアノ:上田晴子ショパンのエチュードというが知らない曲だった。そしてショパンのようにも聞こえなかった。それだけで大好きなルグリといえど入り込めなくて、少々苦労した。3)「白鳥の湖」 第2幕よりスヴェトラーナ・ルンキナ、マチュー・ガニオルンキナってすごい。よく、バレエ漫画で「○○さんの世界に引き込まれる」という表現があったけど(笑)、まさしくそういう感じ。彼女が作り出す世界にあっという間に連れていかれる。今年の冬のボリショイで彼女の白鳥を見ないのは間違いではないだろうか、と思い始めている。マチューは素敵な王子さまで以前よりずっとサマになってるが、サポート役(もまだ危なっかしいけど)に徹し、影が薄い。あともうちょっとだよね。4)「ロミオとジュリエット」第3幕より 寝室のパ・ド・ドゥシルヴィア・アッツォーニ、バンジャマン・ペッシュ幕が上がったときのバンジャマンの姿がなまめかしくって、ティーンエイジャーの恋には見えない。でも彼ほど、熱い思いを観客に伝えてくれるダンサーは少ない。5)「カノン Canon in D major」マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコ、イリ・ブベニチェクカッコイイ3人。んーーでも、サーシャとイリが共通で持っている舞踊言語がまだマチューにはないなあ。私はシャープさと優雅さが同居するサーシャにやはりドキドキ。6)「瀕死の白鳥」マリ=アニエス・ジロ/ピアノ:上田晴子大きな白鳥でした。でも、インタビューでジロが語っていたほどには、彼女の個性は感じられなかった。7)「マーラー 交響曲第5番 アダージェット」シルヴィア・アッツォーニ、バンジャマン・ペッシュバンジャマンのいいところが出ていたと思う。アダージェットは他の振り付けの印象も強いので、ちょっと損かもしれない。8)「ドリーブ組曲」エレオノラ・アバニャート、マチアス・エイマン華やかで元気がいいマチアスに合っていた演目だった。9)「トリオ」マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコジロの衣装が頭にかぶったままになることが2回ほどあって、気になって仕方なかった。それをさりげにはずしてあげるサーシャの指(?)の動きが優雅だわとうっとりして、自分でも変な観客だと思う・・・。10)「マノン」第1幕第2場より パ・ド・ドゥスヴェトラーナ・ルンキナ、マニュエル・ルグリはあとが破れまくり!ルグリが「パートナーとしてはロールスロイス」と言われるのがよくわかる。私の想像するデ・グリューそのもの。感情の高まりのままマノンに足早に駆け寄り、その動き1つ1つが恋する世間知らずな青年のよう。サポートは完璧・・・っていうか、「え、そんなところを片手で?」とか心配する私をしりめに、彼が手を出すその先にルンキナがすっぽり収まる。なんだかルグリの手のひらの上でルンキナが回転し、ルグリの腕によって彼女が次の動作に送り出されるみたい。完成度の高さに、明日もBプロだったら、すべてを捨ててもう一度来るのに・・とたった1回だけしかこれを見れない自分を憐れんだ。興奮してしまったけど、今日もやっぱりサーシャとルンキナに改めて開眼し、マチューの男ぶりのさらなるUPを視認し、ルグリにはあとをやられて終わった1日だった。いつもはここでスタスタ帰るのだけど、今日は会場で会ったお友達に出待ちに誘われ、珍しく居残り。うふ、6月にパリに行った人からルグリの写真をいただき、「それにサインをもらったら?」と言われて、目がくらんだの。側によるタイミングをつかみ損ねそうな私を、別のお友達が腕を引っ張ってルグリの前に押し出してくれて、やーーん、2年ぶりくらいに30センチ至近距離に近づけて幸せだった。お力添えいただいたみなさん、ありがとう(涙)。今日は充実した1日で、この1週間の、この1年間にないほどの落ち込みが和らいだ幸せな日だった。
2008.08.09
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ちょっと見るだけのつもりが最後まで見てしまった。ドハデなのは嫌いじゃないけど、中国が「国家の威信」をかけてやってるというのが伝わってくる。中国の歴史と文化を紹介していくコンセプトはよく伝わったと思うし、あぁ欧米の人たちはこの中華風味に弱いんだろうなと思う。それにしても人口の多いのは強み。いろんな仕掛けが電動だと思い込んでいたのに、ほとんど中に人が入っていたり、人が手で動かしていたり。私はそれだけの人員を動員できたことの方がびっくり!!!チャン・イーモウという監督の名前を聞いただけで想像できた、彼の最近の一連の映画の現実化のように思える。ラン・ランが、小さな女の子とピアノを弾いていたのは微笑ましかった。こういうショーアップされた場にはユンディより似合う。聖火のつけ方と、市内あちこちでの花火を見て、祭典らしい華やかさを満喫するとともに、大国として印象づけるための必死さを感じて、なんだかちょっと食傷気味にもなった。選手団の入場ではフェデラーを見つけて幸せ♪な気持ち。明日からの競技も楽しみにしている。
2008.08.08
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上野に行ったついでに東京都美術館へ立ち寄り。思ったより人の少ない時間帯で、するすると絵に近づける。よくあることだけど、タイトルのつけ方がズルイ(笑)。サブタイトルは「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」。入場してしばらくデルフト出身・在住だった画家の展示が続き、「フェルメールはどこ~?」という感じだった。でも・・・7枚も展示されてれば多いほうかな。フェルメールとは言え、若いときの作品はいまいちインパクトが弱い。あの光の魔術は熟年以降のもの。それと、数少ない風景画も惹きつけるものが少ないように思える。お決まりの、窓から射す日の光を浴びる女性の構図が、やはり一番しっくりくるし、北国オランダの陽光のありがたさも実感させる。音声ガイドが「iタッチ」というペン式のものになっていて、とても使い勝手がよかった。シートに印刷された一覧の絵の中で、説明を聞きたい絵にペン先を当てるだけ。ただ・・・証明が暗くて手元のシートが見えないのと、肝心のフェルメールの絵も小さいので、かなり感に頼ってペン先を当ててしまったが(笑)。絵画の中の女性たちが生き生きしていたので、元気が出てきた。お気に入りは「リュートを調弦する女」かな。
2008.08.07
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なんだかドキドキしながら開演を待った。5月のパリ・オペ公演では少数のエトワールしか見られなかったから。個人的には盛り上がっているので、空席があるのが不思議なくらい。1)「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥシルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェクあ、久し振り!とこの2人に思ったけど、オープニングには地味。まだ仕事の余韻もあって、入り込めなかった。2)「ジゼル」第2幕よりスヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマンルンキナは、日本デビューのときにガッカリして以来、あまり見てこなかったけど、すばらしいバレリーナになっていた!ほんとに体重のなさそうなウィリー。マチアスの出番も心待ちにしてた。テクニックがあるのにキレイに踊るマチアスだけど、恋人が死んだ悲しみにくれる若者には見えない(笑)。惜しいところだ。3)「椿姫」第1幕よりエレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子ペッシュは感情移入する役がほんとに似合うと思う。ちょっとバタつくけど、アルマンそのもののよう。4)「メリー・ウィドウ」 ※世界初演マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ衣装にはちょっとビックリ。私はここではマチューの素敵さにうっとり。いまさら・・・という感じだけど、大輪のバラ(?)のようにあでやか。(何だか女性向け褒め言葉みたいだけど・・・)腕の動きが優雅で、彼の手がとても大きいことにも今日はじめて気が付いた。5)「ラ・バヤデール」第1幕よりスヴェトラーナ・ルンキナ、バンジャマン・ペッシュ2人とも他の演目の方が冴えていました。6)「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”メラニー・ユレル、マチュー・ガニオマチューのロミオがあまりに素敵で、メラニーのことをほとんど覚えていない・・・。7)「思いがけない結末 Unintended Consequence」 マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク8)「ベラ・フィギュラ Bella Figura」シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ9)「カンツォーニ Canzoni」 エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ10)「バーンスタイン・ダンス」より“Part1 Wrong Note Rag”アレクサンドル・リアブココンテンポラリーがキライなわけではないのだけど、あとで思い返すと、印象が強いのは、リアブコばかり。サーシャ、来てくれて本当にありがとう!11)「ダンス組曲」マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子なんだか紅白の最後に出てくるトリの大物みたいな位置づけ。完成度はさすが。こういうのってミーシャとかがやったらピッタリだろうなと思ったら、ロビンスはミーシャに振りつけたのね・・・。私はバッハのこの「無伴奏チェロ組曲」が大好きなので、ルグリがこれを踊るとなるともう垂涎もの。ルグリはバッハを伴奏とはせずに、バッハの音楽の音符1つ1つをとらえていて、音符に乗ったり抱えたり音とたわむれるようなルグリ。その相変わらずの音楽性に感嘆するばかりだった。それにしても、ガラにありがちな‘凹んだ演目’というのがなく、どれをとっても高水準で、あっという間に時間がたった。ダンサーのレベルがすごくハイだったことと、しばらく見れなかったパリ・オペのダンサーを一同に見られたうれしさからかも。
2008.08.06
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ハリー・ポッターと死の秘宝最終巻らしく、伏線を全部明らかにしてくれて終了。私の周囲には、1人を除いてハリポタを読んでいる人間はいないので、この本の話題をほとんど誰ともすることがない。結局私が一番心を揺さぶられたのは、ハリーの敵に回ったある人の、「永遠の愛」。死んでゆく最後に、愛した人によく似た眼で自分を見てくれ、と頼むその切なさにやられてしまった。もちろん、読者の大部分が「もしやそうでは・・・」と思っているとおりの真相なんだけど、それでも愛って壮絶だわ。あんまり書いちゃうとネタバレ!と叱られそうで(笑)、なんだかもやもや書いてるのがもどかしい。久々に、愛に生きたい!と思ったここ数日だった。
2008.08.05
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ベジャールの3枚セット券は、いくら待っても連絡がないと思ったら、「申し込まれた形跡はありません」。FAXを裏返しで送ったみたい(涙)。一般発売に賭けたが、それも気付いたら「くるみ」の発売日は過ぎていた。最近いろいろあったからなぁ・・・。ささいなことだけど、ちょっと落ち込み。
2008.08.04
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ここんとこ3日ほど、コンタクトレンズはめっぱなし&化粧しっぱなしという状態でいつのまにか倒れるように寝ていて、早朝にハッと起きる。あわててレンズはずして目薬差して、化粧落としてシャワーして・・と緊急メンテナンスのあと、仕事や劇場など社会活動に出かけている。ちょっと疲れ具合がまずいと我ながら思う。なので、結局K-バレエ「海賊」は会場まで行って払い戻ししてもらった。熊哲の再度のケガで当日の払い戻しに応じているからこそ、できたこと。それでも今日は、吉田都さんが急遽出演することになったので、もっと心身ともに落ち着いていたら見ていたことだろう。事実、払い戻ししている人は少なかった。「すみません・・・」と係りの人に言われて、さっさと払い戻しているこっちの方が恐縮してしまう。熊川さん、じっくり治してね、とメッセージでも残したい気持ち。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ところで、家に帰ってボーッと「篤姫」を観ていたら、島津忠教(のちの久光)役の顔はどこかで観たことある。よくよく見たら山口祐一郎サンだった。ミュージカルのときと違って、すっかりお殿様しているのでこれまで気付かなかった。NHKってキャスティングは(!)すばらしいなっていつも思う。「風林火山」で上杉謙信だったGacktには萌えました(笑)。今回は、つい先日までは堺雅人サンの将軍家定がお目当てだったが、もうドラマ中ではお亡くなりになったので、次は坂本竜馬の玉木宏を心待ちにしている(ミーハーだわ・・)。女性陣の中でお気に入りは稲盛いずみサンの滝山。ああいうクールビューティーな顔が大好きなので、あぁ美しいわとTVを観て溜息ついてる。私はやっぱりどこかお疲れモードかも・・・。
2008.08.03
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未来のスターはいるかなあ・・・とそれが楽しみで出かける。でも親子連れが多く(したがって小さい子どもが多く)、ちょっとなんだか違った雰囲気・・・。【第一部】1. 「クラシック・シンフォニー(古典交響曲)」より≪第1楽章≫ 2. 「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ3. 「シェエラザード」よりデュエット4. 「くるみ割り人形」よりマーシャと王子のアダージョ 5. 「眠れる森の美女」よりパ・ド・ドゥ 6.「偶然の出会い」7. 「マルキタンカ」よりパ・ド・シス 【第二部】「海賊」より第3幕 近未来のスターはバレエ団のコールドから探す方が早いかもしれない(笑)と改めて当たり前なことを思った。心とお金と時間に余裕のないときは特に。それでもお子様たちは、いつもの発表会よりははるかに高いレベルに、「すっごーい」という歓声の嵐。ワガノワの生徒たちはどのくらいの年齢なんだろう?すごく小さい子でもちゃんとポジションに入っていて、男の子も数とレベルがそろっていることに、裾野の広さを感じる。そういう基礎の徹底を感じるとともに、男の子たちの立ち居振る舞いがちゃんと王子サマしていることにも感心する。こういうことって、歴史と層の厚さが響くのよね、と。もちろんテクニック的にはまだまだなところはあるが、ちゃんとミスを笑顔でリカバリーするテクニックもあって、みんな舞台人としての基礎ができている感じ。印象に残っているのはシルフィードを踊ったヴィクトリア・クラスノクーツカヤがふんわりと踊っていて、本当にシルフィードのようだったこと。学生がシェエラザードを踊ったのにもびっくりした。黄金の奴隷のデニス・サプロンは、全然色っぽくないけど、若くてたくましくて、それがゆえのセクシーさがあって、若い王妃の恋のお相手にはこういう方が似合ってる気がした。王妃役のダリア・エルマコワはテクニックはあるけど、まだ体が子供子供しているので、絡みのシーンはなんだか痛々しい。第二部の「海賊」はそれなりにちゃんとまとまっているところが、学生とはいえガノワらしくて頼もしい。アリは日本人の中家正博さん。ジャンプがキレイで会場の称賛を浴びていた。メドーラのフェッテに手拍子が若干起こったのには閉口した。東京にはあまり見られないと思ったけど、バレエ教室の発表会とかではよく行われているのだろうか・・・。暑い日本、ワガノワの生徒さんたちにもよい思い出になるといいな。
2008.08.02
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新国立で「ペレアスとメリザンド」を観たときに、字幕を見ていて、瀕死の親友に会いに行きたいとペレアスが言ったとき「父親と親友のどちらを取るのか」という老王(ペレアスの祖父)がペレアスに向かって言った言葉があって、それがひっかかっていた。あれ? 父親はいないから祖父が王様のままなんだと思っていた。そんなささいなことが気になって、原作の貸出を図書館に申請していた。結構借りる人がいるらしく、なんで借りようとしたか忘れそうな頃になってやっと順番がまわってきた。父親は生きていて、でも病気でこちらも死の床にあったのだった。だから親友より親が大事だろう、という指摘だったのね。疑問が解決すると、ちょっとすっきりする。知らなかったけど、この後、父親は快復する。そうなると新たに疑問が湧き、ゴローとペレアスは異父兄弟でゴローは兄だから、病気だった父はペレアスの実の父。でも、ゴローもペレアスも王子サマ。ということは、母親は、夫が死んだ後に夫の弟と結婚したのか。それとも、もともと王女さまでどっちの夫も入り婿?なんか、全然オペラにも原作にも関係ないことに入り込んでしまった(笑)。原作は、登場人物の心の綾よりは、ペレアスとメリザンドの恋物語に近くて、その会話はロマティック。私が失くしたものをまだ持っているとメリザンドと、それに感応する(つまりメリザンドに近い感性の)ペレアスは、何かを示唆してくれているようだ。オペラの原作を読んでみるのも悪くない、と思った一冊。
2008.08.01
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