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届いてから数日経つのにまだ見てなかった。ダンマガの今月の表紙の麗しいマチューを見て、たまらなくなって(?)このDVDを観ることに。マチュー・ガニオ&カルフーニ ~二人のエトワール~(DVD) ◆20%OFF!マチューとドミニク・カルフーニって親子とはいえ、本当によく似ている。(マチューは父親のデニスにも似てるけど)母と息子、二代に渡るパリ・オペラ座エトワールのこれまでの軌跡をたどっている。特に前半の、ドミニクについての映像やインタビューが珍しくて興味深かった。ドミニクは、舞台化粧をしている顔よりオフの顔の方がずっと可愛くて美しい。もちろんスタイルも理想的で、ミハイル・バリシニコフ、ウラジーミル・ワシーリエフ、ミカエル・ドナール、ピエール・ラコットらが、彼女がいかに美しくて優雅でテクニックも盤石なダンサーだったかを語る。珍しいパリ・オペ時代のドミニクの映像を見ると、からだの線も完璧だし、他に私は見たことがないほど優雅だった。ミーシャが浮かれたように褒めちぎるので、勘ぐってしまいそうなほど。生きてれば、ヌレエフだって賞賛したに違いない。このドミニクの賛美者たちについては、「あの人は今」的な感慨に陥りそうになる。つい2~3年前の米ドラマ「SATC」でそれはステキなロシア人芸術家を演じて、サラ・ジェシカ・パーカーのお相手を務めたミーシャ(このときは、まだまだイケル感じだった)が、なんだかすごく老け込んでる。一方、ワシリーエフはサラサラ金髪で、まだ往年の面影が色濃く残ってた。マチューの顔は、42型大型プロジェクターの画面いっぱいに拡大されても、どの部分も造形とバランスが美しい。稀有な存在だ。インタビューしているときに、ピンクと薄い黄色のまじった優雅な薔薇の花がバックに映っていた。絶対そのつもりで置いていると思うけど、まるで漫画で言うところの‘花をしょっている’ような感じを受ける。それが似合うってことがすでにすごい。マチューがマリインスキに客演してノヴィコワと「ジゼル」を踊るところ(一幕のリハ)のシーンもあった。舞台上のリハーサルなので、コールドのダンサーたちも舞台上に座り込んで見ている。ちょうど、私がルグリの仕草でドキッとしたあのシーンだ。アルブレヒトがジゼルの顔を、最初は手の甲で自分の方に押し、途中で手のひらを返して完全に自分に顔をむけさせる。きゃあ、手慣れたプレイボーイみたい♪と思ったものだが、マチューも同じようにしていた。もしかしてパリ・オペ風?同じことをロシアのダンサーも思ったかもしれない。マチューの後方で、マリインスキーの男性ダンサー2人が、明らかにそのことについて話してて、ちょっとマネしたりしてた。マチューはおっとりしていると思っていたのに、ずっとエトワール、それも飛び級してエトワールになることを望んできたと言っていてから、鷹揚なようでいて弱いわけではないんだろうな、と勝手に彼を解釈してみた。思ったよりずっと面白く、発見の多いDVDだった。
2008.09.30
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白き狼の息子エルリック新三部作もこれで終わり。前作に引き続き、エルリックは宿敵ジャグリーン・ラーンの旗艦に磔にされた状態。そして彼の意識だけが相棒の魔剣ストームブリンガーを求めて、「千年の夢」の中をさまよう。この3部作はその‘夢の中’で起こったことなのだけど、毎回最後にそれに気付いて脱力する。そして、中心になって動くのはエルリックの曾孫にあたるウーナッハだが、彼女がまだ少女であることと、その彼女の一人称ですすむところがちょっと物足らない。つまり、エルリックもタイトルロールの‘白き狼の息子’もほとんど活躍しない。この新三部作の中では一作目のナチス相手に戦うストーリーが一番できている。最後はなんだかわかりにくい。エルリックのストーリーしか読んでないからでは?と言われたので、このエターナル・チャンピオンシリーズのいくつにも枝分かれしたストーリーに少しづつトライしてみようと思う。
2008.09.29
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珍しく何の予定も入れてない休日。だからこそ映画を観に行くつもりで上映時間まで確認してあった。でもねえ、どうしても休日に映画館に行く気になれない。いつでも行ける、今日でなくとも、という思いと、どうせ混むんだから平日に会社帰りに行けばいいじゃん・・・と当日になるといつも思ってしまう。で、ダラダラ昼までの朝寝とか、いつもできない(やらない)部屋の掃除とか、TVドラマをずーっと見てるとか、1年に何回もない非生産的な1日だった。先日日記を書いた「REX~ウィーン警察シェパード犬刑事~」の最新回も見た。今回はベートーヴェンの頭がい骨盗難をめぐる殺人事件。例のごとくあっさり事件は解決するが、このドラマの見せ所はREX君の活躍だからそれでいい。おまけに、ウィーンの名所がふんだんに出てきてうれしい限り。今回だってウィーンの中央墓地がまず出てくる。ここにはベートーヴェンだけでなくシューベルト、ブラームス、シュトラウス親子、スッペ、ヴォルフなど音楽家の墓が集中しているので、ウィーン観光では絶対立ち寄るのだけど、懐かしい(?)ベートーヴェンのお墓が何気にドラマの中で扱われている。東京で新宿高層ビル群が映るほどに当たり前に扱われていて、うれしいようなうらやましいような複雑な気持ち。その後、たった今まで「太王四神記」のスペシャル番組を見ていた。NHK総合では昨日が最終回。正直な話、私は「冬ソナ」も見ていないし、ペ・ヨンジュンが特に素敵とも思ったことはないけど、この「太王四神記」は欠かさず見ていた。洋の東西を問わず、コスチュームプレイが好きだから。物語の舞台は、4世紀末~5世紀の高句麗。ヨン様が演じるのは‘チュシンの王’=広開土王。日本史にも出てきた広開土王だが、どこの王室の系統も同じように、神話との接点でこの物語は展開する。朱雀・青龍・白虎・玄武の四神とその神器が周りを固めるという、アジアンな神話の世界に引き込まれる。ヨン様の魅力もさりながら、美男美女もいっぱい出てくるのも韓国ドラマの魅力で、180センチと言われる彼よりさらに上背があるように見える敵のヨン・ホゲ役のユン・テヨンがなかなかにカッコイイ。最終回の戦闘シーンはこの2人から目が離せなかった。今日のスペシャルはメイキング秘話とインタビューが中心だったけど、10/5からBS2でノーカット吹替え版を放送するらしいので、もう一度カットされたシーンを確認しながら見てみようと思う。そして、こうしている間に「篤姫」のBS2での再放送を見ている。ホント情けない1日・・・。
2008.09.28
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ナンシー・グスタフソンの侯爵夫人と、ウィーンっ子のアルミンクの指揮がお目当て。他とバッティングしていることもあり、結局定期会員にはならなかったので、チケ取りが大変だった。元帥夫人:ナンシー・グスタフソンオックス男爵:ビャーニ・トール・クリスティンソンオクタヴィアン:藤村美穂子ファニーニナル:ユンゲン・リンゾフィー:ヒェン・ライステノール歌手:佐野成宏栗友会合唱団東京少年少女合唱隊新日本フィルハーモニー交響楽団指揮:クリスティアン・アルミンク演出:飯塚 励生先週のイゾルデの悪夢から覚めたくて(ちょっとしつこい?)、今日のグスタフソンへの期待は高まる。やっぱりそれなりの歌唱を聴けて満足。ただ、このグスタフソンもアルミンク指揮の新日本フィルも、あのたゆたうような旋律の流れは感じられない。何となくブツと切れるような。日本のオケだとこうなるし、日本のオケを伴奏にするとこうなるのかなと思う。3幕はそれも随分改善されていた。でも、まあ、とりたてて傷はなかったし、まずまず。他の歌手も悪くない。佐野さんがテノール歌手の役で出てきたのが、ちょっともったいなかった。妙に貫禄も感じたし。難を言えば2つくらい。藤村さんの声はすばらしかったが、コンサート形式とは言え、外見には違和感があった。女性的な仕草がまだ残るのと、貴族的な所作を感じない。あとはずっと少女(侯爵夫人の少女時代?)が舞台上に出てくるのだが、うろちょろしていて気になって仕様がない。可愛かったけど、別に何の意味も感じなかった。1回券でチケットを取ると、対費用満足度ではまずまずか、ちょっと苦しいところかな。
2008.09.27
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これも録画したままだった映像。全幕で観たい~と思っていたら、持っていたというわけ。でも、またしてもファイナライズできなかったので、レコーダーを変えたら見納めとなる運命。【出演】ナターリャ・ベスメルトノワ(リタ)、イレク・ムハメドフ(ボリス)、ゲディミナス・タランダ(ヤシュカ)、タチアナ・ゴリコワ(リューシカ)、ボリショイ・バレエ団【演出&振付】ユーリー・グリゴローヴィチ【音楽】ドミトリー・ショスタコーヴィチ【指揮】アレクサンドル・ラヴレニューク【演奏】ボリショイ劇場管弦楽団【収録】1987年1月ボリショイ劇場、約1時間54分ショスタコーヴィチの「黄金時代」と言えば、コンサートにはときどき掛かる。もともとバレエ用の曲だったこともあって、そのときのパンフなどに書かれていたストーリーは「西側の国で工業博覧会‘黄金時代’が開催されていて、ソヴィエトのサッカーチームも招待されている。そこで起こる陰謀やら混乱やら・・・」といった感じだった。おとぎ話以上にピンとこなくて、はあ・・・と思っていたが、1982年に改訂されていた。多分、その版がこの録画のものだろうと思う。クラブ「黄金時代」の踊り子リタと若い漁師ボリスに、ダンサーで実は盗賊のヤシュカとその情婦のリューシカが絡み、遂に殺人事件が起こる。はじめて全幕を観て思ったのは・・・「スパルタクス」と振付が似てる!同じグリゴローヴィチだから当然かもしれないけど、あれ?と思うことが多い。スパルタクスは古代ローマの奴隷たちが集団で踊るからああいう振付なんだろうと思っていたけど、盗賊や漁師が集団でも同じだったのね・・・。ムハメドフとタランダの魅力が全開だった。若いムハメドフが跳んで跳んで跳んで・・・やっぱりスパルタクスみたい。タランダもかっこいい悪の魅力がいっぱい。先般観たパ・ド・ドゥはタランダとベスメルトノワの3幕での踊り。タンゴの中で、タランダの足から肩へと階段のように勢いよく昇るベスメルトノワ。ここは見もの。ロシアについ先ほどまで滞在していた知人は、2年前にアントニーチェワ、マトヴィエンコが主役で、脇の道化役にツィスカリーゼ(もったいない!)のキャストでこの演目をボリショイで観たことがあると言ってた。でも、このムハメドフ&タランダの映像ほどのインパクトはなかったとのこと。ショスタコーヴィチの音楽によるバレエは、この「黄金時代」と今度ボリショイで観る「明るい小川」の他に、先日DVDを入手した「ボルト」がある。この際だから「ボルト」も早めに見ておこう。
2008.09.26
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最近、夢中になっている刑事ものの海外TVドラマ。出演:トビアス・モレッティ、カール・マルコヴィクス、ヴォルフ・バッホフナー 他制作:1994年~ / オーストリア・ドイツ事件はいつも簡単に解決し、ミステリーとしてのハラハラドキドキはとても少ない。おまけにこれを見た人が必ず言うんだけど、突っ込みどころ満載(笑)。だけど夢中になっている理由は・・・その1.主役(?)の刑事犬REXがそれはもう賢くてかわいいシェパードだから。警察犬(臭いを嗅ぐなどの作業中心)でなく、犬刑事(事件解決のヒントを見つける)。演技だとわかっているけど、事件の解決はもちろん、飼い主のモーザー警部の生活の補助もする。電話を取ったり、買い物をしたり、お客も出迎える。回が進むに従って演技力はますますアップし、表情の演技もさすが。大型犬も大好き!その2.珍しいことに舞台がウィーン。ウィーンのシンボル、プラター遊園地の大観覧車やシュテファン寺院、ホテル・ザッハなど、観光名所がいっぱい。時々、ウィーン国立歌劇場がバックに映しだされたりして、おぉ!とか思ったりする。その3.ちょっと肉厚な感じだけどモーザー警部役のトビアス・モレッティがかっこいいのと、相棒の警部補シュトッキンガー役のカール・マルコヴィクス(「ヒトラーの贋札」に主演してた)との掛け合いが妙に面白い。 REXとモーザー警部 シュテファン寺院をバックに このシリーズ、ミステリチャンネルでは10月まで続くけど、どこかの記事で「第11シーズンからローマが舞台」と書いてあったので、少なくとも第10シーズンまではウィーンが舞台でこのコンビでドラマが展開されたのだろうか。続く第2シーズン以降もミステリチャンネルで放送してほしい。何しろドイツ語なので、現地のビデオやDVDをアマゾンで購入しても、とんとわからないし。
2008.09.25
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まだ新しいDVDレコーダーは買っていない。撮り溜めDVDのファイナライズが済んでいないから。そしたら未ファイナライズDVDの1つとして、この録画が出てきた。ああ、危なかった。当然ながら、またしても全幕通して観ることに。先日のルグリとどこか違うのか?<出 演>ジゼル:アリーナ・コジョカルアルブレヒト:マニュエル・ルグリヒラリオン:木村和夫ミルタ:井脇幸江バチルド姫:浜野香織公爵:後藤晴雄ウィルフリード:森田雅順ジゼルの母:橘静子ドゥ・ウィリ:小出領子‐長谷川智佳子<演 奏> 指揮:アレクサンドル・ソトニコフ管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団<収 録> 2006年8月 東京文化会館(東京) この時は舞台を観て「ほうっ・・・」とルグリの世界に引き込まれたものだったけど、後で放送されたのを見たらそうでもなかった。なんでかわからないけど、彼の創り出す舞台上の空気に独特のものがあるので、それをカメラが捉え切れてないからかなーとか思ったり。それで今回、今一度見直してみた。記憶は正しかった(笑)。やっぱり2年前は、圧倒的に貴族の若様していた。そして1幕のプレイボーイ度高し。カメラワークのせいかもしれないけど、私が今回録画を見直して、TVの前で「おおっ♪」と声を出してしまったところが一か所ある。1幕の初めの方で、ジゼルの顎を持って自分の方に向かせるところがあるのだけど、これを反対側の手の甲で顎を自分の方に押して、途中で手のひらを返して自分の方に持ってくる。うっわ~、うわーと一人で大騒ぎしてしまった。手慣れてるなんてものじゃない。ここを何回もリピートして見ました。結局、芸術的な視点で観てないってことに反省・・・。
2008.09.24
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4連休の最後の締め。■ロッシーニ:オペラ『セミラーミデ』序曲■ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント-バレエ『妖精の口づけ』による交響組曲■チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64(アンコール)■ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「マリアの調べ」op.214<演奏>■リッカルド・ムーティ指揮■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ムーティ指揮でまたイタリア・オペラを観たいなと思った「『セミラーミデ』序曲」と、バレエ音楽と言われてもよく曲想がつかめないまま終わった(実は1回も聴いたことない)「『妖精の口づけ』による交響組曲」で前半終了。『セミラーミデ』は金管がなかなかよく鳴っていた。今回のツアーの前半では金管がヘタッていた聞いていたので、おおこれは回復したかな、とちょっとうれしくなった。チャイコの5番は予定どおり早めの進行。LAのサイドにいる私には、弦のうねりがステージの上で見えるようだった。端正だ。金管は、ここでより復調し美しく吠えていた。チャイコフスキーが自己の自信喪失とその回復を表現したとされる曲だけど、今日の演奏は最近ヨワッている私の心をちょっと元気づけてくれたみたい。アンコール曲はオケだけで十分とばかりの手慣れた感じだった。帰りの電車の中で今月号の「音楽の友」を読んでいたが、ウィーン・フィルの楽団員が指揮者を評している対談に目が止まった。私にとってタイムリーな記事。舞台裏の話ってなかなか興味がある。対談している楽団員の1人は現役で、1人は退職後楽譜係をしている。あと1人は匿名氏(笑)。昔の指揮者ではカラヤン、現在ならティーレマンが評価が高い。マエストロ・ムーティも、オケとピンポンのようなやりとりができる指揮者だとのこと。(でも、歌手には自分に合わせるように言うとか・・・目に浮かびそう。)冗談のわからない指揮者や「講義」をする指揮者は評判悪く、アーノンクールの評価はここではサイテー。ハーディングはマーラーの10番が酷かったようで「まだ若い」とバッサリ。アーノンクールのときのウィーン・フィルのノリを思い出すと、やはりムーティとの相性はいいんだろうな、と裏付けを取ったような気持になった。
2008.09.23
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22日を休みにしたので気持ちに余裕があったことと、DVDレコーダーが壊れてるので録画できないこともあって、ついつい終幕まで見ていた。4時までTVの前にいたので、朝寝坊したのになんとなくだるい。予定していた映画に行く気にもなれない。ネイルサロンで2時間すごし、ディスクユニオンにダブったCDを買い取ってもらいに持ち込んだ後、図書館へ行ったらもう夕方。DVD・・・新しいのをさっさと購入して、もっと効率的ですてきな休日にすればよかった。フィリッポ2世:ヴィターリ・コワリョフドン・カルロ:ミロスラフ・ドヴォルスキーロドリーゴ:マーティン・ガントナーエリザベッタ:大村 博美エボリ公女:マルゴルツァータ・ヴァレヴスカ大審門官:妻屋 秀和修道士:長谷川 顕 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団指 揮:ミゲル・ゴメス・マルティネス演 出:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ[ 収録: 2006年9月16日, 新国立劇場・オペラ劇場 ] もちろん劇場でも見ているが、改めて見るとなかなかバランスの取れた公演だったと思う。誰も突出した歌手はいないが、ドヴォルスキーとガントナーの重唱もよかったし、なんと言ってもエリザベッタの大村さんの「世の空しさを知る神」は、TVの前でブラヴォと口に出して言ってしまうほど。演出は奇をてらってはいなかったけど、そういや「呪わしき美貌」のときに王妃サマがその場にいたりして、細かいところで微妙に違和感があったなあと思いだした。まあ、「ドン・カルロ」は数あるオペラの中でも一番と言っていいくらい好きなオペラなので、何を見ても点数は甘めではある。
2008.09.22
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はじめての‘ティアラこうとう’。遠かった・・・。指揮:飯守 泰次郎トリスタン:成田 勝美マルケ王:小鉄 和広イゾルデ:緑川 まりクルヴェナール:島村 武男メロート:青柳 素晴ブランゲーネ:福原 寿美枝羊飼い:近藤 政伸舵手:須藤 慎吾若い水夫の声:村上 公太合唱:東京オペラシンガーズ オケはすばらしかった。いつもバレエの伴奏でガックリする東京シティ・フィルだが、飯守さんとの組合せによるワーグナーはすばらしい完成度。それもここまで到達したか、と思う。豊穣な音とはこういうのを言うのだろう。オケの音を聴きにきたのだと思えば満足すべきところだが、14時から19時までお付き合いした身としては、歌手にも注文したくなってしまうのは仕方ない。・・・あのイゾルデはないんじゃないかな・・・。13日の都響との公演をキャンセルしたから調子悪かったんだとは思う。でも、私は絶叫めいた声がすごく苦手。彼女の高音がここまでつらくなってるとは想像してなかった。それにプロンプターのお助けをあそこまで借りるとなると、体調不良だけでなく準備不足でもあるんじゃないの、と疑ってしまう。トリスタンの成田さんは、最後まで全く調子を落とさず歌いきった。調子の良し悪しの落差が激しい人だけど、今回のトリスタンを聴いて、私は「日本人にもヘルデンテノールがいたんだわ!」と純粋に感心した。最近観た欧米人のトリスタンはみなメタボ系だったので、背が高くスリムなところもインパクト強し。成田さんの方は、今後にぐっと期待が持てた。でも、なんやかや言っても、ブランゲーネの福原さんが、歌手の中では一番ブラヴォがもらえていたように思う。「トリスタン・・・」でそれはどうかな、と思うけど。日本で「トリスタン・・・」をやるなら、この主役2人の替わりになる人が思い浮かばない。まだ23日も公演があるし、そこでの評判はそれぞれもっと違うものになることを期待している。
2008.09.21
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9月の歌舞伎座は、初代中村吉右衛門の生誕百二十年を記念し、初代の俳名である“秀山”を冠した「秀山祭九月大歌舞伎」。なんでこのチケットを取ったのか、我ながら不思議(笑)だった。もちろん観に行ったのだけど、取り立てて吉右衛門のファンでもないし、と首をひねる。配役表を見て、ちょっとフラッシュバック。先月、染五郎が出る芝居(蜷川演出の「女教師は・・・」)を見て、彼をもっと見たくなって、勢いでチケットを取ったようなかすかな記憶がよみがえる。3階2,500円のリーズナブルな席でよかった。吉右衛門は初代の養子で、染五郎からは叔父にあたるので、今月は昼夜ともに結構重要な役回りで出演なのだ。一、近江源氏先陣館 「盛綱陣屋」 佐々木盛綱 吉右衛門 妻早瀬 玉三郎 高綱妻篝火 福 助 信楽太郎 松 緑 高綱一子小四郎 宜 生 盛綱一子小三郎 玉太郎 竹下孫八 桂 三 古郡新左衛門 由次郎 伊吹藤太 歌 昇 北條時政 歌 六 和田兵衛秀盛 左團次 盛綱母微妙 芝 翫二、干支に因みし戯れ絵の趣親子鷹 「鳥羽絵」 下男升六 富十郎 ねずみ 鷹之資三、天衣紛上野初花 「河内山」 河内山宗俊 吉右衛門 松江出雲守 染五郎 腰元浪路 芝 雀 宮崎数馬 錦之助 近習大橋伊織 桂 三 同黒沢要 宗之助 同米村伴吾 種太郎 同堀江新六 吉之助 後家おまき 吉之丞 北村大膳 由次郎 和泉屋清兵衛 歌 六 高木小左衛門 左團次「盛綱陣屋」は見たことなかった。鎌倉武士、佐々木盛綱は弟の高綱と敵味方に分かれて戦っていて、自分は北條時政に仕えている。そこに弟の息子、小四郎が捕われてきたので、主君の時政はその子をエサに高綱を自分の方に寝返らせたい。でも盛綱は弟に自由な選択をさせたいので、まだ幼い小四郎に切腹してほしい。その希望を兄弟の年老いた母親に言わせる。つまり彼女にとっては、孫に自刃を迫ることになる。ひどい話だけど、舞台は地味だし、少々退屈していたら、そこからミステリ仕立てに。高綱は息子が囚われたので無茶な戦い方で戦死し、盛綱は首実検を時政に命じられる。その生首を見て小四郎は渋っていた切腹をしてしまう。が・・・その首は別人。高綱は息子と打合せ、別人の首を見て切腹するように言ってあったという訳。そうすれば、敵方も死んだのは本人と思って、以後は油断するはず。これらを盛綱は瞬時に悟り、主君への忠義のためにこのトリックをあばくか、弟親子の命をかけた演技に乗って「別人」と言い切るか。その瞬時の逡巡が伝わってくる。さすが。手に汗を握り、盛綱=吉右衛門の迫真の演技に見入ってしまった。あまり見たことない演目なので余計そうだったかも。「河内山」は大向こうの声もいっぱい掛かり、華やかな演目。お定まりの科白には「待ってました!」という掛け声が。濃ゆい河内山=吉右衛門はそれはもうキメていたが、ここで私は本来の目的を思い出したのだった。「カッコイイ染五郎を見たい」染五郎は松江出雲守。奉公にあがっている娘に妾になれと迫る大名。なのに、これがまあオヤジ臭くない、眉目秀麗で英明なお殿様(のような外見)。絵になりすぎてて、逆に性格がよくつかめない。吉右衛門サマには申し訳ないが、このお殿様だからこそ、家臣団との対比や悪にまみれた河内山との対比が冴えたのだと思う。「なんで私は歌舞伎座へ向かってるの?」と思ってた行きと比べ、結構機嫌よく帰路に付けた。
2008.09.20
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チケット競争に敗れた痛手が大きく、平日にチケ取りができる環境整備(?)を模索中。携帯のフルブラウザはパケ代が見合わないし(うだうだやってたら、1か月のパケ代がコンサート代並みになってしまったときがある)、もちろん職場PCは使えない。以前のオフィスの側には、安くて便利でおしゃれなネットカフェがあって、お昼休みにさっと使えたりもしたのだけど。今日、某家電量販店の前を歩いていたら、通信を契約すれば小型PCは100円!という呼び込みにふらついてしまい(笑)、そのまま契約。ASUSのEee PCでこの春のモデルなので容量は小さいけど、モバイルでのネットとメールならこれで十分。すごーく不安だったけど、思ったより使いやすい。iPhoneを併用しようかと思ったけど、普通に入力できるこっちの方が私には合ってそう。しばらくはこれでやってみようっと。ブログ更新も、もっとちゃんとできると思う。
2008.09.19
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この組合せでマーラーを聴きたいと思っていたが、先行販売は平日の12時から。仕事の合間に予約はできず、家に帰って売れ行きを見ると、残っているのはS席・A席のみだった。先行販売の枠内での状況だと思うけど・・・。S席:\40,000、A席:\34,000。シカゴ響・・・ムーティ&ウィーンフィルより高い。ラトル&ベルリン・フィルと同じくらい。手が出ませんでした。装置や歌手が必要なオペラより割高じゃないかな。おまけにどんどん高騰してる気がする・・・。
2008.09.18
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スクレイリングの樹久々に読んだ‘ウルリック・サーガ’のシリーズ。三部作の第二部にあたる。前作がナチスを相手に戦う前作がわかりやすかったのに比べ、アメリカ先住民とともに主人公が動き回る本作は、実はあまりピンとこない。きっと、面白さがトーンダウンしたわけではないと思うけど、彼らの歴史や風俗に全然詳しくないので、どこか焦点が合わない感じがつきまとう。結局この第二部は、エルリックが仇敵ジャグリン・ラーンに捕えられ、その船の中で吊られたまま見ていた「千年の夢」という落ち。それでも結局、捨てられた魔剣ストームブリンガーは、この第二部の最後でも召還できず、続く第三部を絶対読まないといけない(?)ことになっている。構想力には驚かされ、読んでいるこちらも‘多元宇宙’を楽しめるようになってきているけど、自分がもう少しアメリカ建国の歴史に詳しかったら、もっと異なる面白さがあったかも、と思うと少々残念。
2008.09.17
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ここのところ東京バレエ団の「ジゼル」に夢中になり、なんとなく行ったコンビチュニー「オネーギン」にも感動したので、ウィーン・フィルまで気が回ってなかった。もちろん公演日は覚えていたけど、今日の曲目を確認したのはつい先日。ハイドンの67番に、ブルックナーの2番・・・。予習をしようにも手持ちのCDはなく、公演前日にタワレコに行っても見つからない。ハイドンの67番って、全収録もの以外では、1レーベルしか出ていないのだとか。なんとかブルックナーだけ予習した。マエストロ、なんでこんな組合せを???と不思議な気持ち。■ハイドン:交響曲第67番 ヘ長調 Hob. I-67■ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調(アンコール)■マルトゥッチ:ノットゥルノ <演奏> ■リッカルド・ムーティ指揮■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 会場で渡されたパンフの中で、今日の選曲について「構造が同じだから」と言うようなことをマエストロは説明されてた。曲想はあまりにも違うんですけど・・・。今回のコンマスはキュッヒル。彼はいつものようにメンバーの先頭を切ってステージに出てくる。ハイドンの演奏はちょっと意外だった。ムーティ&ウィーン・フィルが室内楽的な演奏をここで繰り広げるとは思ってなかったもので。明るく軽やかで、でもちょっと乾いた絶品のハイドン。ハイドン没後200年の来年には、もっとあちこちでハイドンが聴けるだろうけど、この67番以上のものが聴けるかどうか、と思った。休憩後にブル2。美しい第二楽章。ずっとこのまま聴いていたいと思うほど。弦は圧倒的な美しさなのだけど、金管の一部はちょっとアヤシイところも。最後の楽章では思い切り爆演になり、サントリーホールP席前方で聴いたことを後悔しそうになった(笑)。アンコールにマルトゥッチを持ってきたところも意表をつかれたけど、このブルックナーの後では効果的だった。本日は皇太子ご臨席。私の目指す最安P席への通路には警備な方々がずらっと並んでいた。それはいいんだけど、つっけんどんな人たちだった。誰かが終演時間の確認をしたら(ホールの係と間違えた。でもイヤホンしてるし仕様がないと思う。)「知りませんっっ!」って。こわ~い。
2008.09.16
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久々に、秀逸な演出だと思った。指揮:アレクサンドル・アニシモフ 演出:ペーター・コンヴィチュニー ラーリナ:日野 妙果タチアーナ:大隅智佳子オルガ:橘 今日子フィリピエーヴナ:加納 里美エフゲニー・オネーギン:与那城 敬ウラジーミル・レンスキー:大槻孝志グレーミン公爵:斉木健詞隊長/ザレツキー:北川 辰彦トリケ:上原正敏管弦楽:東京交響楽団合唱:二期会合唱団※舞台装置・衣裳はスロヴァキア国立ブラチスラヴァ歌劇場所有演出が興味の対象だったので、2とおりのキャストのどちらを観に行くか一瞬迷った。オペラ仲間に大隅さんのファンがいたことと、与那城さんのオネーギンを観たくなったので、今日に決定。こうやって全幕通して聴いてみると、主役の大隅さん、与那城さんの声にほんのちょっとクセがあって、気にならないといえばウソになる。でも、結果として2人とも健闘した。尻あがりに調子が出てきた感じ。最後の第3幕第2場は感情の全投入ですばらしかった。話題の演出だが、世人の話題になっているとおり、第2幕の最後が出色。レンスキーとオネーギンは決闘をやめようとするが、群衆に取り囲まれ、2人とも押しつぶされそうな状況で突然銃声がして、血を流したレンスキーが群衆の輪の中から倒れ出る。オネーギンの嘆きは尋常でなく、ポロネーズ(ここではグレーミン家の舞踏会には切り替わらない)の旋律に乗って、死んだレンスキーを抱いて踊る・・・。閉塞した社会と、抵抗しきれない人間と、そこに生まれる悲哀が痛いほど伝わってきて、コンヴィチュニーってすごい・・・とつぶやいてしまった。その後、グレーミン公爵とタチアーナは2階の左バルコニー席に登場。今回、私は珍しく4階正面席右寄りのチケットだったので、バルコニーの歌手が見えてよかったけど、3階以上の左バルコニー席の人にはちょっとお気の毒。(いつもはバルコニー席上階に陣取るのだけど、今回は出演者に取ってもらったチケットだったから、もしかして演出を意識してくれたのかも)単に登場する場所が意表を付いただけでなく、舞台(オネーギンがいるところ)との距離感が物理的な距離以上のものを表していた。オネーギンがタチアーナに迫る最後の場面では、ここで不覚にも涙目となってしまった。いつもオネーギンに同情してしまう。蝶々さんにもミミにもヴィオレッタにも涙を落とさないのにねえ・・・。だけど、今回は涙ぐんだその一瞬あとに、一番可哀そうなのはタチアーナだと初めて思った。オネーギンを永遠に振ったあと、普通はその場を去ってしまうのだけど、この演出ではタチアーナはずっと(音楽が終わっても)昔のオネーギンにあてたラブレターを破り続けている。オネーギンは人を愛せず屈折した人生で、ここにきてやっとタチアーナによって血の通った人生になったのだと思う。むくわれなくとも、それはある意味幸せなのではないだろうか?本当に愛する人以外と穏やかな人生を続けていくタチアーナこそは、これからが心の地獄よね、と今回の演出ではじめて思ってしまった。何にしても、ブラヴォ!コンヴィチュニーと今回は素直に言えます。
2008.09.15
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第21回特典。演目は、「ラ・シルフィード」。生徒は東京バレエ団の吉川留衣さん(エフィ)、阪井麻美さん(シルフィード)、松下裕次さん(ジェームズ)。18時半開始で20時近くに終了。うち最後の20分くらいが映像での模範演技。指導してたのは、ジェームス、エフィー、シルフィードのバリエーション、とコーダ。ルグリはあの聴き心地のいい(?)声でずっとしゃべっている。そしてピアノ伴奏のないところはメロディを歌っている。(結構いっぱい歌っていた)女性パートもしっかりお手本を見せて指導。キツイ言い方はしてない(と思う)けど、細かいところも見逃さない。マチューが以前のインタビューで、ルグリの指導を受けたらほんとにいっぱい指摘するんだ、みたいなことを言ってたけど、こういう感じなのね~と実感。 的確な指導で、みるみる3人の踊りが変わってくる。TV番組と違って目の前で展開されるので興味深い。あぁなるほど!と思ったのは、「音楽と振りは振り付け家によって決まっているけど、その中のリズムで遊ぶ(?)。」みたいなことをルグリが言ってて、それは観ている私にとっても大きなヒントだった。体型も良くてテクニックもあって音楽にもちゃんと合ってるのに今一つだなと思える人がいるのはなぜ?と思っていたが、音符の1つ1つにちゃんと乗ってるだけではダメというか、そういう‘遊び’があってこそダンサーの個性が発露されるんだなと思った。そう感じたのは、ルグリの言葉を聞いたあと、最後の映像を見たときに特にそう感じたの。映像は4つに切れていて、最初は若かりし頃のルグリのだけど、スクリーンが小さくて後のダンサーはわからなかった。どうも、全部同じ時期のものではないらしく、東バのお宝映像のほかに市販DVDの映像も混じってた模様。お友達に教えてもらって、やっとすっきり。それにしても、その前の「ジゼル」の印象が霞むほど充実して楽しいスーパーレッスンだった。
2008.09.14
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完璧でした。ルグリのアルブレヒトにやっぱりやられてしまった私。やられてしまいたい!(笑)と思ってもちろん2回も通っているわけではあるけど。終演後、お友達と待ち合わせしてなければ、ぼーっと座り込んでたかも。(事実、お手洗いでしばらく呆けていて、相手をお待たせしてしまった・・・)キャストは12日と一緒。席位置のせいか、私の気合いが違うのかわからないけど、ルグリからは今日はさらに彼のアルブレヒト像がくっきりと伝わってきた。2年前より確かに貴族性は薄まっているとは言え、ジゼル以外の人間に向ける冷ややか~な目が健在であることを今日ははっきりチェック!忘れてたわ。彼は結構‘目’で演技するってことを。12日は端の席だったので、そこまで見えなかった。ジゼルに本気とか遊びとかいうより、ルグリの今回のアルブレヒトは、1幕でも十分ジゼルのことが好きに思える。それは奥さんのいる男性が「キミに対する愛は妻とは違うものだ。だけど本気なんだ!」と言うみたいな(笑)、限定された感じはするけど。あ、これはもちろん私の単なる所感。何の裏付けもありません。2幕の出こそは、12日よりさらに完成していた。デフォルメされた悲しみの表現ではないけど、ここでのアルブレヒトはかなり打ちひしがれている。だけど、もちろん1幕では隠していた貴族的所作を、ここでは隠す必要がないので、マントの扱いは流麗。左肩のみにマントを残したあの‘キメ’の姿勢にはやはり心騒ぐ。以前からここはこうだったかな?死してなおアルブレヒトをかばうジゼルの無償の愛によって、アルブレヒトも愛の大切さを骨身に沁み・・・となるはずだけど、そうは思えずアルブレヒトは早晩それに気付くはずだったような気がする。ルグリのアルブレヒトは結構大人だから。そして、こう感じるのはやはり斎藤さんのジゼルのせいもあると思う。斎藤さんは、今回かなりジゼルを好演していた。だけどなんか違う、と思ってしまうのは、彼女が堂々としていて「ウィリー歴」(そんな言葉ないだろうな・・・)が長いような印象を受けるから。そう、数いるウィリーの中でも「古株」(!)に見えるので、今更それでアルブレヒトが更生するような気がしない。まあ、好き勝手なことを書いているけど、日記だから許してほしい。そして、そんないろんなことを考えるほど、ルグリのアルブレヒトに感情移入していた。あぁ、16日も見たいな。
2008.09.14
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大野さんの指揮とあらば絶対に聴きに行くことにしているけど、6日のレクチャーコンサートに行けなかったので、こちらを楽しみにしていた。東京では公演は今日だけなので、チケットは「完売」状態。東京芸術劇場シリーズ『作曲家の肖像』Vol.69《R.シュトラウス》*四つの最後の歌 ソプラノ:佐々木典子*クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ クラリネット:三界秀実、ファゴット:岡本正之*交響詩『英雄の生涯』op.40ヴァイオリン:矢部達哉「四つの最後の歌」は緑川さんが体調不良で佐々木さんに。佐々木さんはもちろん悪くないんだけど、なんとなく冴えない。ピンチヒッターだったからかな。緑川さんはあと1週間そこそこでイゾルデをやるのに、大丈夫なのか。それともイゾルデのために大事をとったのか・・・と余計なことを考えてしまう。「クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ」面白い曲だった。室内楽なのに、ストーリー性を感じさせるあしらい。だけど、ほのぼのした曲調のせいか、会場ではうつむいて揺れている人多し(笑)。「英雄の生涯」ほんと言うとすごく苦手な曲。いかにも物量作戦という感じの音の洪水が苦手だ。それを押して、今回は指揮者に惹かれてに聴きに来た。そして覚悟してたよりは、自然な仕上がりの「英雄の生涯」だった。大野さんは力でねじふせるような演奏はしない。でも、なんといっても今日の「英雄・・」の白眉は矢部さんのソロだったと思う。ブラヴォ!大野さんも、終演後、矢部さんを真っ先に立たせていたっけ。いろんなファクターがあって、いつもと違う印象を持った「英雄」だったので、いつもあまり読まないパンフレットを読んでみた。そうだったのか、これは作曲家の希望的自伝。「英雄」は作曲家自身だとか。いつもなぜ最後の部分が「英雄の引退」なんだろうと思っていた。英雄って最後に華々しく死ぬものでは?自分をなぞらえていたなら「英雄の死」にはしないものねえ・・・。不勉強を恥じつつ帰路についた。
2008.09.13
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なぜ「1回目」かと言うと、14日もこの組合せの「ジゼル」を観に行くから。もともとは新しい職場で2日続けて早めに退社するなんてムリと思ったもので(これでも結構小心)、早々に譲ってくれそうなお友達にあたっておいた。そして結局naomiさんに14日を譲って頂けたのだけど、急に12日のチケットを売るのが惜しくなり(笑)、2幕からだけでも観れたらいいやと思い直した。結局、社外での打合せの日時をこの公演の前に設定して、またしても余裕で到着・・・。ジゼル:斎藤友佳理アルブレヒト:マニュエル・ルグリヒラリオン:木村和夫―第1幕―バチルド姫:井脇幸江公爵:後藤晴雄ウィルフリード:野辺誠治ジゼルの母:橘静子ベザントの踊り(パ・ド・ユイット):西村真由美-横内国弘、乾友子‐宮本祐宜、阪井麻美-梅澤紘貴、河合眞里-小笠原亮ジゼルの友人(パ・ド・シス):高木綾、奈良春夏、田中結子、吉川留衣、矢島まい、渡辺理恵―第2幕―ミルタ:高木綾ドゥ・ウィリ:奈良春夏-田中結子咳が出るのでのど飴を舐めて開演に臨んだら、ルグリが登場したとたんに息をするのも飴を舐めるのも忘れたため(!)、のどに飴が詰まって1幕早々から大きく咳きこんでしまった。「こんなところで・・・」という周囲の冷たい視線がイタイ。あの場にいた方にはホントに申し訳ない。でも、本人は死ぬかと思ったわ。ルグリは髪を短くしていて、ちょっと若く見える。1幕は相変わらずのプレイボーイ風。‘村の可愛いコにちょっかい出してみました’というところかな。いつもはもっと‘村の若者を装ってもにじみ出る貴族の若様’なんだけど、今日はこの感じがそれほどではない。貴族な雰囲気のルグリが大好きな私は、うう・・なぜ?とちょっと物足らない。2幕。最初に登場するマラーホフと違って、待ちに待ってやっとアルブレヒト登場。抱える百合の中に顔をうずめていたマラーホフに対し、顔を上げて空を見つめるルグリ。思ってもみなかった大変な事態になったことで呆然としている風情。いや、死んでからジゼルへの気持に気づいたってところかしら。あざとい!と思った今回の2強(?)対決だけど、改めて比べると面白みは増す。NBSに乗せられてるなー。マントの使い方はどちらもお見事。でもね、マントを少しづつはずしながら、最後は左肩のみに斜めにマントを残して百合を抱きしめるルグリは、絵に描いたような貴族若様っぷり。こんなささいなことで、自分の目が‘はあと’になっているのがわかる。足さばきの見事さはもちろん。あの脚の角度がヌレエフにそっくりなのよねーとまた惚れぼれ。んーー、でも、ほんのちょっぴり調子でなかったかも。珍しく着地でバランス欠いたり(ものの見事にフォローしてたけど)、勢い余って・・・みたいなところもあったし。そしてそれは、昨日のマラーホフと対照的な要因によるのではと、私は勝手に思っている。言うまいと思っても言ってしまいそうになる。相手役の影響は大きいのでは~と。でも、斎藤さんも覚悟したほど重々しくはなかったし、ルグリのことだから14日はさらに調子を上げてくるんじゃないかしら。(と期待している)今回、小出さんと組む16日には行けないので、こう思うほかないのだ。この点ではNBSを恨んでいる。
2008.09.12
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仕事での外出予定を夕方に寄せて、開演に間に合う時間にゆうぽうとに到着!新しい職場というのも、なかなか気を遣う・・・。ジゼル:小出領子 アルブレヒト:ウラジーミル・マラーホフ ヒラリオン:後藤晴雄 ―第1幕― バチルド姫:川島麻実子 公爵: 木村和夫 ウィルフリード:野辺誠治 ジゼルの母: 橘静子 ベザントの踊り(パ・ド・ユイット):高村順子‐中島周、乾友子‐長瀬直義、佐伯知香‐松下裕次、吉川留衣‐平野玲 ジゼルの友人(パ・ド・シス):西村真由美、高木綾、奈良春夏、田中結子、矢島まい、渡辺理恵 ―第2幕― ミルタ:井脇幸江 ドゥ・ウィリ:西村真由美-乾友子 久々に観るマラーホフにも、初めて観る小出さんのジゼルにも大感動!マラーホフはケガから回復してすぐの時には抑え気味だったけど、今日は全開!「マラーホフ節」(歌じゃないから変だけど)を思いっきり効かせていた。彼があの柔軟な背中をぐっと反らして悲しむと、ほんとに悲劇の王子。過剰なほどの演技も健在で、次の「眠り」はカラボスで彼を観ようかという気になってきた。マラーホフは従来どおり、最初から本気でジゼルが好きだったという解釈。なのでバチルド姫に対してもちょっとクール。わかりやすく感情移入できるし、ちょっとナルシストが入っているくらいの身振りが心地よくキマッている(笑)。ルグリのことしか頭になくて、久々にマラーホフも見ておこう・・・くらいの大変失礼な心持ちだったのに、いまさら開眼しちゃうほど感動した。そしてそれは、かなり相手役の小出さんに負うところが大きいと思う。彼女の出来は初役だなんて思えない!長年の持ち役のよう。ふんわりと踊っているのに、テクニックの冴えがすばらしい。主役2人がかなりなレベルで踊ってくれて舞台がぐっと盛り上がった。初役と言えば、いつもと役を取り替えた(?)木村さんと後藤さん。もちろん瑕疵はないけど、公爵もヒラリオンもなんだか初々しい(笑)。ほんのちょっとしたところで微妙に間があったりしたので。厳しいミルタの井脇さんもいて、かなりおいしい配役だったと思う。
2008.09.11
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4月にサントリーホールで上映された一連のフィルム・コンサートと同じ内容のようだけど、結局サントリーホールには行けなかったのでこっちに行ってみようかと思っている。http://www.cinemabox.com/schedule/times/soon.shtml今月のNHKハイビジョンでも同じのを放送する予定なので、ハイビジョンさえ見れたら行く必要もないんだけど・・・。
2008.09.10
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DVDレコーダーはどんどん壊れていっている。ファイナライズは追いつかないかも。新規購入の前に終わらせたいと焦っているのに、時々ファイナライズできないものもある。DVDメディアってこんなに早く劣化するの・・・?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シアターテレビジョン放送された『ロシア・バレエ・ハイライト』と『プラハ・バレエ・ガラ』。どっちもすでに映像が市販されている。ファイナライズできない(原因不明)ので、やはり購入した方がよかったのか。で、ひととおり見納めることにした。『ロシア・バレエ・ハイライト』1990年制作■キーロフ・バレエ「ジゼル」よりジゼルのソロ、ミルタとウィリス出演:ガリーナ・メゼンツェワ、タチアナ・テレホワ「眠れる森の美女」より青い鳥のパ・ド・ドゥ、結婚式のパ・ド・ドゥ出演:イリーナ・コルパコワ、セルゲイ・ベレジノイ「海賊」よりパ・ド・トロワ出演:エフゲニー・ネフ、アルティナイ・アスィルムラートワ、ファルーフ・ルジマートフ■ボリショイ・バレエ「黄金時代」よりリタとヤシュカのパ・ド・ドゥ出演:ナタリア・ベスメルトノワ、ゲディミナス・タランダ「スパルタクス」より剣闘士の踊り出演:イレク・ムハメドフほか 最近見たばかりのタランダの若き日のダンスがかっこいい。この「黄金時代」を全幕で観たいなあ。そしてムハメドフのスパルタクスの果てしない跳躍。アスィルムラートワとルジマトフの典型的な「海賊」。どっちも全幕を録画していたと思うのに、見つからない(涙)。 『プラハ・バレエ・ガラ』(「ディヴァイン・ダンサーズ プラハ・ライブ」)~2006年1月11日 プラハ国立劇場収録■「マノン」より寝室のパ・ド・ドゥポリーナ・セミオノワ&イーゴリ・ゼレンスキー■「あとどのくらい?」ナターリャ・ホフマン&アルティン・カフティラ■「想い出」デルフィーヌ・バエ■「マイ・ウェイ」ダニール・シムキン&ドミトリー・シムキン■「ファラオの娘」よりマリア・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリン■「ムーア人のパヴァーヌ」シャルル・ジュド、ステファニー・ルブロ、、ジャン=ジャック・エルマン、ヴィヴィアナ・フランシオジ■「フー・ケアーズ」よりナターリャ・ホフマン&アルティン・カフティラ■「眠れる森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥオクサーナ・クチュルク&ロマン・ミハリョフ■「アムステルダム」ドミトリー・シムキン&マーク・トゥーマ■「レ・ブルジョワ」ダニール・シムキン■「ライモンダ」第2幕よりアダージオマリア・アレクサンドロワ&セルゲイ・フィーリンダニール・シムキン、どこかで観たはずと思っていたら、この放送だった。それも先日の公演と同じ「レ・ブルジョワ」で。デジャヴかと思った(笑)。最初の方に収録されている舞台上でのレッスン風景で、ダニールはすごい勢いで斜めになってジャンプしてた。ジュドのムーア人の演技力と、フィーリンのタオールの足さばきは絶品。やっぱりこの映像、欲しいなあ。うーーんと思ったのは、ポリーナのマノン。なんだか私のイメージするマノンと違う。なんか立派すぎるというか(体格も自信有り気な態度も)・・・。そう思ったことはなかったのに、「彼女が苦手」という人の気持ちがわかった気がした。
2008.09.09
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METライブビューイングの、2008-2009日本上映スケジュールが発表になった。http://www.shochiku.co.jp/met/index.html#next〈第1作〉R.シュトラウス『サロメ』2008年11月1日(土)~11月7日(金)〈第2作〉アダムス『ドクター・アトミック』2008年11月29日(土)~12月5日(金)〈第3作〉ベルリオーズ『ファウストの劫罰』2008年12月13日(土)~12月19日(金)〈第4作〉マスネ『タイス』2009年1月10日(土)~1月16日(金)〈第5作〉プッチーニ『つばめ』2009年1月31日(土)~2月6日(金)〈第6作〉グルック『オルフェオとエウリディーチェ』2009年2月14日(土)~2月20日(金)〈第7作〉ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』2009年2月28日(土)~3月6日(金)〈第8作〉プッチーニ『蝶々夫人』2009年3月28日(土)~4月3日(金)〈第9作〉ベッリーニ『夢遊病の娘』2009年4月11日(土)~4月17日(金)〈第10作〉ロッシーニ『ラ・チェネレントラ』2009年5月30日(土)~6月5日(金)あ、上映期間が1週間になってる。1日1回上映で、東京では東劇〈18:40~〉と新宿ピカデリー〈10:00~〉。これは助かるけど、10:00上映には行けないし、平日18:30上映開始はキツイ。・・・とやっぱり文句は出る(笑)。私的には、平日なら遅い時間の方がよかったんだけど。それと、(東京では)チケットを前売りしない映画館での上映になっている。いいような悪いような。でも、一応予定は立てられるので、まとめて発表してくれてありがたい。ロイヤル&グラインドボーンも早くね!(と連絡してみようかな。)※今気づいたけど、さりげに料金がUPしているような・・・。
2008.09.08
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宮沢りえ主演(野田の芝居で彼女が気に入った)というのと、デヴィッド・ルヴォー演出というのが引き金でチケットゲット。作:ヘンリック・イプセン演出:デヴィッド・ルヴォー出演:宮沢りえ、堤 真一、山崎 一、千葉哲也、神野三鈴、松浦佐知子、明星真由美ほか正直な話、ここまで有名な戯曲なのに読んだことはない。「お人形のように可愛がられてた妻が、自立に目覚めて家を出ていく話」ということだけ知っていて、フェミニストの象徴のようなものだと思っていた。案の定、2回目の休憩までは、主人公ノラの少女のように世間知らずなセリフにうんざり。有名な戯曲で、最後はどうなるかわかっていたから最後まで座っていられた。でも、2回目の休憩後の最後の場面はとても見ごたえがあって、主役の宮沢りえと堤真一のやりとりはなかなかだった。何を見ても滅多に泣かない私が、最後には涙ぐんでしまったもの。「人形の家」はもっと前の時代に昔の役者さんで観れば、まさしく自立せんとする女性のストーリーに思えたかもしれないが、現代だからこその解釈がちゃんとあって、それは結構私の琴線に触れた。家長的な夫とその妻だけでなくて、現代では強い妻とその夫だってあるだろうし、親子や兄弟や友人等などなんだってあてはまる。力を行使する側と隷属させられる側の話だから。そんなことは考えもしない人もいるのだろうけど、発想的にそういった思考の構造(というか行動)に入り込んでしまう傾向のある私は、相手との関係性によってどっちの立場にも立ってしまいそうという自覚がある。そういう意味では大抵の女性が共感しそうなノラよりも、夫のヘルメルに感情移入気味。涙もヘルメル向けかな。えー、出ていっちゃうの~?僕には軌道修正するチャンスはくれないわけ~?というその傷付き方に同情してしまう。まあ、演劇的にはこうしないと収まりはつかないし、発表当時の時代の先進性も確保できなかったとは思う。宮沢りえちゃんは、細い声がよく通り、どんなにたくさんのセリフを早口でしゃべっても聞き取れる(当たり前のようでいて、こういう俳優さんが案外少ない)。からだのキレもよくて、華がある。若い時の変なフューチャーのされ方よりは、最近の存在感をとても好ましく思っている。堤真一さんも、珍しく滑舌よく(失礼!)、今風に物わかり良さ気でいて相手を支配する夫ヘルメルをちゃんと演じていた。劇場中央に四方囲みのステージを設置してあって、四方から覗き込む感じの、リングのような舞台が緊張感を一層高めていて面白かった。
2008.09.07
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昨晩は新部署での歓迎会で、また宴会。最近飲み過ぎ傾向で朝ベッドから起きられない。・・・それで夕方から活動開始。ロッシーニ:オペラ『アルジェのイタリア女』序曲ロッシーニ:オペラ『ウィリアム・テル』序曲プッチーニ:オペラ『マノン・レスコー』間奏曲ヴェルディ:オペラ『運命の力』序曲チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36チョン・ミョンフン指揮スカラ・フィルハーモニー管弦楽団ミョンフンを、東フィルとの組合せでなく聴きたかった。だって時々不発なんだもの・・・。それに前半のイタオペ序曲(間奏曲もあり)づくしも、イタオペのテンションが下がり気味な昨今(個人的にということだけど)、なんか盛り上がりそうだとも期待していた。『運命の力』序曲はムーティ指揮で聴くのが好きだった。身体中の血が逆流しそうな感じで。マエストロ・ミョンフンの指揮で演奏されるこの序曲は、悲劇を予感させ抒情性さえ感じた。ミョンフンだとチャイコの4番がどうなるか想像できたけど、その期待は裏切られない。弱音はあの独特のしぐさ(指を立てて口にあて、「シッ]とでも言うかのよう)で導かれ、第4楽章は思いきり弾けて締めくくられた。アンコールは『ウィリアム・テル』序曲の一部を繰り返し。最初と違ってアンコールはかなりくずしてきたけど、ノリノリで楽しい。ヴィオラ奏者が楽器を縦に逆さまに上に掲げて弾いていた。どこかで見たなあ・・・と思ったら、「のだめ」でライジングスターオケが弾いてたやり方(笑)。オケの演奏も、ミョンフンの指揮も満足。ミョンフンはオケのメンバーへサービスいっぱい。客席に降りて、聴衆と一緒にオケをたたえていた。
2008.09.06
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昨年はこのコンビでサプライズな「第九」があったりして、今年も気を許せない(?)と思っていたら、いつのまにかハーディング&新日本フィルの「中国四川省大地震 クリスマスチャリティコンサート」なるものが企画されていた。そしてもうe+で先行予約なぞ始まっている。ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」op.92スラブ舞曲 op.72 第7番交響曲第9番ホ短調op.95 「新世界より」エルガー:愛のあいさつ op.12ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲 いかにもチャリティーらしく一般受けしそうな曲ばかりだけど、貢献しちゃおうかな。でも年末にはまたパリオペにも行きたいんだけど・・・と少々迷い気味。
2008.09.05
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オペラ仲間から教えてもらった情報↓。http://www.bunkatsushin.com/modules/bulletin/article.php?storyid=23037全く知らなかった。ロイヤルオペラの『カルメン』(2007)パッパーノ指揮で、アントナッチ、アンセルム、カウフマン等が出演。グラインドの『ヘンゼル&グレーテル』(2008)は大野和士指揮&ロンドンフィルだったはず。 残念ながら10/22のプレミア上映には行けないけど、11月にはなんとかしようっと。イタリアの映画館でのPVも日本で上映してほしいなあ。
2008.09.04
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新しい職場配属3日め。定時に帰るのは気が引けるけど、まだオリエンテーション中だもの・・・と内心で言い訳して席を立って上野へ。イタリア人歌手2人を聴いてみようと思ったのと、8月はオペラ日照りだったので、その渇き(?)に耐えかねたというところ。指揮:ジュリアーノ・カレッラ管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 バレエ:スターダンサーズ・バレエ団 ヴィオレッタ:ダニエラ・ブルエーラ アルフレード:ステファノ・セッコ ジェルモン:牧野 正人 フローラ:森山 京子 ガストン:小宮 一浩 ドゥフォール:彭 康亮 ドビニー:柿沼 伸美 グランヴィル:久保田 真澄 アンニーナ:家田 紀子 ジュゼッペ:梅原 光洋 使者:堀内 士功召使:佐藤 勝司 あれれ、一幕は合唱とオケがズレまくり。う、ヴィオレッタまで。ということは指揮者のせい?オケは走る走る・・・。ヴィオレッタは、高音が若干細くてかすれがち。アレフレードは軽やかなテノールなのはよかったけど、特にどこといって際立ってはいない。休憩中に友人に会ったら、「ヴィオレッタは一幕をセーブしてたよね」。そのとおりで、彼女は2幕→3幕とだんだん良くなった。というか、かなり劇的な歌唱だった。つられて(?)アルフレードも盛り上がった。ジェルモンは2幕の見せ場でもいま一つ。3幕で、また指揮者は歌手を置いていくところがあって、「手慣れてるはずでしょ」と思う。演出は見慣れたもので、何のコメントもないけど、新国立よりずっといい。ちゃんとスター・ダンサーズ・バレエの新村さんが闘牛士を踊ってくれて、オペラしか見ない友人たちも「ほうっ」とため息をもらしてたもの。例によって5階席3,000円の席。コストパフォーマンスは悪くないが、やっぱり見飽きた感がある。ゲストの主役だけ替って、あとのキャストや演出は例年どおり。そのゲスト主役も、尻あがりにパワーアップしたとはいえ、あまり感動を誘わなかったのはなぜだろう・・・。
2008.09.03
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やっと招待ハガキが届いた。「ラ・シルフィード」だとか♪模範演技(衣装付きで)ないかなあ・・・。
2008.09.02
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異動初日。知らない顔ばかりの中で、仕事のオリエンテーションづくめ。果たして異動初日から公演に行けるのかと危惧していたが、まだ仕事に入り込んでないので、定時で会社を後にできた。でも精神的に疲れてるなーと感じる。<第一部>眠れる森の美女:寺島ひろみ、アンドレイ・メルクリエフバラの精:さいとう 美帆アントン・コルサコフNE ME quittes pas~行かないで:アンナ・パシコワ 白鳥の湖 2幕:ダリヤ・スホルコワ、シリル・ピエールジプシー:高橋晃子ライモンダ:ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクリエフくるみ割り人形 金平糖の精のヴァリエーション:アリヤ・タニクパエワシェヘラザード:ユリヤ・マハリナ、イリヤ・クズネツォフ<第二部>アダージオ:アンドレイ・メルクリエフマタハリ:ユリヤ・マハリナ、イリヤ・クズネツォフ海賊より:寺島まゆみ、芳賀望il Pleut:松崎えり、大嶋正樹カルメン:アンナ・パシコワ、イリヤ・クズネツォフロミオとジュリエット:オクサナ・クチェルク、イーゴリ・イェブラ瀕死の白鳥:ユリヤ・マハリナドン・キホーテ(組曲):ガリーナ・ステパネンコ、アントン・コルサコフ、アンドレイ・メルクリエフ、エレーナ・コレスニチェンコ、アンナ・パシコワ、&ゲジミナス・タランダ、日本人ダンサー2名他、全員出演予定<第三部>Toshi Special Liveアンドレイ・メルクリエフ、アリヤ・タニクパエワ、アンナ・パシコワはああ~、メルクリエフの美貌に幕開けからやられてしまった。4演目も踊ってくれてありがとう!王子姿もサマになるけど、なんとなく女性をサポートするのに熱心でなさそう。遊び心があってキメキメのエスパーダの方に、やはり心を奪われてしまう♪レニ国の公演で彼のエスパーダを見たのは1回だけなので、絶対全幕でもう一度見たい。今回、ステパネンコ姐さんのお相手を務めたコルサコフは、不調っぽかった。踊りは悪くないのに、なんだか太ったキューピーがそのまま大きくなったような風貌。かわいいと言えなくないけど、バジルは似合わなすぎ。シェヘラザードのクズネツォフもちょっと太かった(お腹のあたりが)。だけどこんなにエロい金の奴隷もめずらしい。古代ローマで剣闘士やらせたいくらいマッチョだし。王妃サマを支配していそうなルジマトフの奴隷が私のスタンダードだったけど、王妃のお楽しみの相手はこっちの方が似合ってるかも、と思う。イーゴリ・イェブラのロミオもそのラテンな風貌にぴったり。彼も美しいダンサーで、ドンキ組曲で、メルクリエフと2人で座っていたテーブルを、ずっと注視してしまった。おかげでステパネンコ姐さんとキューピー・バジルを、ちゃんと見ていたとは言えない。芳賀さんも踊りこんだキレのよさがあったと思うし、ラカッラと一緒でないシリル・ピエールって改めて素敵だった。なんだか男性ダンサーばかり見てたようだけど、ほんとに目移りしてしまった。眼福。もちろんユリヤ・マハリナの相変わらずの存在感に圧倒されたし、いつもゲストばかり見ててあまり知らない新国ダンサーも、結構上手に踊ってくれるんだという発見もあった。だけど、繰り返すようだけど、新しい職場ってほんと疲れて、フィナーレのドンキが始まる前は気を失いそうなくらい疲労でいっぱいだった。第三部の前に帰り損ねてつい聞いてしまったが、(Toshiには悪いけど)歌は蛇足だったような気がする。バレエを観るときと同じ心情でToshiの歌は聴けないっていうか・・・。それに、クラシックの声楽でマイクを通さない声を聴きなれている耳には、必要以上にウルサかったのも事実。
2008.09.01
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