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2019/01/26かがやきで上京。新小岩に向かう。総武線快速混んでること多くてしんどいが停車駅少ないし乗車時間短いので乗った。新日本橋で座れた。ラッキーすぎる。新小岩の駅激変して驚愕。北口から南口が自由通路になってエレベーターもエスカレーターも整備され、スロープもできた。おれにはありがたい。いずれ北口も偵察してみよう。フロイデ練習。新小岩駅前でさかたくんに拾ってもらって会場。新小岩の練習会場も人多かった。プリキュアだったらしい。プリキュア強いなあ。昼過ぎから練習。ブラームス1と4を丁寧に音出しすべく、時間かける。ヴァイオリン多い。新顔も多くて新鮮。本番近くなってオケの自然な熱気が出てきたら少し解禁するかもしれないが、慣れるまではストイックにおれの指示に従ってもらうつもりでいる。献堂式パートの出し入れの細かい操作を始める。こーゆー操作するの大好き。交響曲8、オケがちょっとずつ慣れてきてくれておれも少しやりやすくなってきた。早い段階でもう少し絞れそうだ。がんばろ。さかたくんに東京駅まで乗せてもらった。助かりましたー。ありがとー。だいぶ体力を温存できました。感謝感謝。「あさま」じゃないので警戒して酒は飲まない。お茶飲みながら長野へ。長野で降り損ねると富山まで行ってしまう....けっこう空いてた。それにしても外人さんの多いこと。長野で大勢降りた。そんなに長野いいっすかね。ありがたいねえ。
2019/01/31
2019/01/24午前病院。調子悪すぎ。ヨレヨレ。午後は じびか。鼻の調子はまあまあ。病院のハシゴはしんどい。Beethovenの序曲の準備。細かくプランを練る。献堂式。第九よりもあとの作品。おめでたく楽に作った感じの祝祭音楽だが、そこかしこに晩年らしい雰囲気が亀裂のように表面化するのがおもしろい。晩年の楽聖は病床でヘンデルの全集に目を通すのを楽しみにしていたようだが、まさにその通りの感じ。ヘンデル的に余裕と幅のある対位法(厳格すぎない)が、素敵だ。次の練習で一歩前に進みたいと思う。あまり演奏されない曲なので、まずは曲の良さを過不足なくお客様に伝える責任がある。工夫しよう。工夫は楽しい。夕食。ローソンのラーメン(生麺)と激安冷凍チャーハン。冷凍チャーハンっておいしいねえ。自分で作るより冷凍の方がパラパラでうまい。2019/01/25午後、実家。レッスン。ウェルナー・ヘルツォーク監督「バッド・ルーテナント」(2009)アマゾンで観る。ニコラス・ケイジ主演。ヘルツォーク監督がアメリカでこんなの撮ってるとは知らなんだ。興味深く観た。もっと早く見ればよかっためっちゃおもろかった。これは傑作かも。ヘルツォーク監督らしく蛇やらワニやらイグアナ(幻覚)も登場。全体にヘルツォーク監督っぽい雰囲気が思ったより濃厚で、ニコラス・ケイジがそこにかなりうまくハマってる。ラリってる時のぶっ飛びな演技が超素敵。ヘルツォーク監督が好き勝手にむちゃくちゃやってる感じがあって、とてもうれしかった。ハリケーン・カトリーナの後のニューオリンズが舞台の刑事モノ。水で始まって水で終わる映画。博打で借金まみれで、いつもラリってるどうしようもない困ったヤク中の刑事を演じるのがニコラス・ケイジ。このイカレた刑事がどんどん負のスパイラルに巻き込まれて真っ逆さまに墜ちて墜ちて堕ちて堕ちて、これはどうなっちゃうのかなーってところで呆気にとられるようなオチがついて終わる(ちょい意地の悪さも感じるオチだ)。ダークなファンタジーコメディってことなんだろうな。不健全な感覚の不思議な映画。でも妙な味があっておれはけっこう好きだ。かなり笑えるし、おもろいです。プライムの人は無料のうちにぜひ。ニコラス・ケイジ演じる困った刑事が100%悪ではなく確実に良心を残しているところがいい。善悪が非常に曖昧な状態の男。憎めないワル。エヴァ・メンデス、色っぽい。そこかしこにヨーロッパ的な病的な心の闇の深さが感じられて、やっぱりヘルツォーク監督だなあと思う。おれはシュトロイツェクやカスパーハウザーの雰囲気をちょっと感じたりした。特に負のスパイラルに入って八方塞がりになっていく感じはシュトロイツェクの後半を思わせる。監督、うまいなー。そうそう。魂が踊ってるのはよかった。大爆笑。ラリってればなんでもありだ。キンスキーとは違う感じだが、ニコラス・ケイジもヘルツォーク作品にふさわしい狂いっぷりだ。夕食角上魚類のカレイ唐揚げ角上魚類、さすがー。細かい骨は全部パリパリ食える。うまい。
2019/01/28
201901/23相変わらず調子悪いがこれだけは絶対に観逃せないので昼前からシネマポイント。ウェルナー・ヘルツォーク監督「ヴォイツェク」(1979)を観てきた。これは念願の作品。この作品はなかなか上映されず、ソフト化も長くされず、観るチャンスがずーっとなかった。それをふつーに長野の劇場で観てしまった。世の中変わった。クラウスキンスキーの圧倒的な演技を堪能。クラウス・キンスキーの演技をとことん楽しめる作品。大満足。おれはこのオペラ(ベルク)の大ファンなので、物語の細部までよくわかって堪能できた。ヘルツォークとしては古典的にオーソドックス過ぎて、もうちょい冒険してもいいかなとも思うが、その分落ち着いてクラウス・キンスキーの演技に集中できるのはいいのかも。クラウス・キンスキーもケレンのあまりない、非常に落ち着いた演技。でも、もちろん凄みや滲み出る狂気は十分。キンスキーファンは必見と思う。ベルクのオペラが好きな人も、観たら楽しめると思う。ヘルツォーク監督はビュヒナーの原作はもちろんだけれども、ベルクのオペラも意識して作ってるように随所で感じた。映画は、原作にはかなり忠実なようだ(オペラも原作に非常に忠実なのだそうだ)。この映画も髭剃りの場面でちゃんと「langsam,langsam」とゆー台詞で始まる。台詞は細かいところまでオペラそのもの。思わずオペラのその部分のメロディを口ずさみそうになる。マリーのエーファ・マッテスが美しい。シュトロツェクの時の彼女よりもずっと綺麗で美しいと思う。これは彼女の代表作と言っていいと思う。フィルモグラフィを見ると彼女は70年代のニュージャーマンシネマによく出演してた。ファスビンダーの作品とか....キンスキーの演技を別にすれば、全体としてはおれはこの作品はオペラの方が好きだな。ベルクのすごさを却って思い知る。ほんとはキンスキーの演技でベルクの音楽だったら最高だけど、そうもいかないやね。キンスキーは歌手じゃないし。この作品にはブルーノ・マデルナ指揮ヨアヒム・ヘス監督のオペラ映画も存在する。これは非常に素晴らしい映画で、おれも大好き。ヘルツォーク監督のよりもこちらが好きな人も多かろう。これはDVDがある。キンスキーを堪能して帰宅。キンスキーの過去作のことをいろいろ考える。ウィリアム。マローン監督の「クリーチャー」(1985)やデヴィッド・シュモーラー監督の「クロールスペース」(1986)クロールスペース [ クラウス・キンスキー ]どちらも超B級作品だが、キンスキーファンは必見だろう。おれは両方映画館で観た。どちらもけっこう好きだ。こーゆーどうしようもなく怪しげなのに出ちゃうところがキンスキーのおもしろいところ。そうそう、これは芸術作に近い感じになるけど、寺山修司監督の「上海異人娼館チャイナドール」(1981)も忘れがたい作品だ。
2019/01/27
2019/01/21調子悪い。疲労でひたすら寝倒す。神田伯龍先生の「小猿七之助」聞く。めっちゃおもしろい。ちょっと「文七元結」にも似てるし(身投げ)、「夢金」っぽくもある(船頭)。談志師匠の「小猿七之助」も聞いてみた。これもまたいいなあ〜。効果音が入ったりするのも楽しい。夕食、出来合いの山賊焼など。2019/01/22アマゾンで「カリギュラ」のバク山監督の回。クリスマスの「死ぬほど」のイベントの時に話題になっていたので、見てみた。「死ぬほど」の主演の「カオルさん(仮名)」を探してバク山監督が謝りたいとゆー話。まあ、いろんな感想あるだろうし、賛否両論あるだろう。笑っちゃうところもあるけれども....この「死ぬほど」が発禁で、ほんの時々イベントで観られるだけの超レア作品だってことを勘案すれば、けっこう良くできてると言ってしまってもいいような気もする。実際に「死ぬほどセックスしてみたかった」を観ないと、この作品や「カオルさん(仮名)」のもの凄さはわかってもらえないし、激レア過ぎてほとんどの人にはわからないのだから、これで十分なのかも。バク山監督は終始しおらしく役割に徹し切っていた。ただひたすら徹してた。この作品を観ていなくても。バク山監督の「セックス障害者たち」を読めば、事態はここで語られているほど単純ではないことはすぐにわかる。夕食、焼きそば。ツルヤの太麺。
2019/01/25
2019/01/205時起き長野駅。6時18分のあさまで東京。東京駅でうめちゃんと合流して下丸子。フロイデの練習。東京場所スタート。みなさんお元気で何より。下丸子の練習会場はすっごい人が多かった。ホールで大きな催しものがあるようだ。午前、ブラームス。一応ざっと様子を見ただけ。やっぱり皆が曲を良く知ってるのは強いね。このままいくと変な風にマッチョに力んで雑然としたままで終わりそうだってことはわかった。いろいろよくわかったので次回から各論に入ろう。会場内のたんぽぽで昼食。カレーライス。午後、ベートーヴェン。序曲、知らん曲だったけど、とてもおもろい。スリリング。木管セクションがキーになる曲。工夫しておもしろくしていこう。交響曲。フィナーレ難しいので時間かけた。スポ根的に何度も繰り返す。初回にしてはわりとよかった。オケの地力がちょっと上がってるのかもね。どんなにドライブしててもpの6蓮でピタッと吸い付いて一瞬停止するような感覚を身につけていって欲しい。「お手!」あとは「歌」だよね。歌う交響曲。16時過ぎまで。長かった。でもおかげさまでまるっと様子は見ることができた。疲れたー。東京駅からあさまで長野へ。車中、チキン弁当と缶チューハイ。チキン弁当って時々食いたくなる。このチープな感じがいいんだよね。家内に迎えにきてもらって帰宅。長い一日だった。
2019/01/25
2019/01/19午前、中学で練習。子供たち頑張ってくれて少しずつ良くなってきてる。ゆっくりな曲のテンポキープも慣れてきたようだ。子供たちはゆっくりした曲の方がテンポを見失ってわからなくなったりする。ゆったりとキープできない。弦合奏のナンバーは堂々とした雰囲気がもっと出るといいんだけどなあ。そこそこ聞ける感じにはなってきてるんだけれども...「かっぽれ 」は、かなり安定した。あんなに手こずったのに、あれは何だったのか...まあ、よかった。もっと面白くしたいぐったり疲れて帰宅。即、横たわってひたすらチャージ。明日のため。テレ東「フルーツ宅配便」の第1話と第2話の録画やっと観た。めっちゃおもろい。このドラマ好きだ。監督はなんと!白石和彌監督。この設定は当然「牝猫たち」を連想させる。あれはポルノだからエロ有りだったけれど、これはエロシーン一切なし。それでも通底してる部分はあって、そこがおれは嬉しかったりする。デリヘルを舞台にした切ない人情モノ。ちょいコメディ風でもある。若干「切なさ」が強めだが、陰々滅々としすぎないのがいい。こーゆー微妙なところはなかなか狙っても狙えない。すごいと思う。デリヘルの事務所の雰囲気がすごくいい。デリヘルの事務所なんて知らんけど、リアリティがあるって思わせる...濱田岳くん、最高。うまいなあ。仲里依紗ちゃんの距離感も良いなー。脇を固めるのが松尾スズキさん、荒川良々さん。悪いわけがない。徳永えりさんはどこかの回で活躍するのかな...楽しみ。第1話はゲストが内山理名さん影のある感じがすごくよかったー。第2話は成海璃子ちゃんがゲスト。成海璃子ちゃんは相変わらずクールで良し。それ以上にすごかったのが、スイカ役のうらじぬのさん!この女優さん初めて知った。素晴らしかったー!「覆面フーゾク」には爆笑。前野朋哉さんの登場もうれしす。この回は元木大介さんが出てきてひっくり返ったー。第1話にも2話にも登場するラーメン屋が絶妙。ここで食ってみたいなー。第2話で、このラーメン屋でモモ(成海璃子)がデリヘルの客と遭遇してしまうシーンは切なかったなー。テーマ曲がEGO-WRAPPIN'(裸足の果実 )なのも超うれしい。原作は読んだことない。興味有り。フルーツ宅配便 (ビッグ コミックス) [ 鈴木 良雄 ]夕食カレーなど。
2019/01/25
2019/01/18Beethovenの交響曲の準備。歌に溢れる。緩徐楽章はないけど、どの楽章もめっちゃ歌いまくる。そして、笑って踊りまくる。「古典回帰」みたいな言葉に惑わされないようにしたい。回帰どころか超先鋭的で前衛的と思うことにしてる。MozartやHaydnに戻るのではなく、無駄を削ぎ落としていく過激さ。まあ、まずは整えてから...さて、どう整えるか...黒沢清監督「贖罪 第1話 フランス人形」観た素晴らしい。めっちゃおもろい。WOWOWのドラマだが、これはもう通常のテレビドラマとは言えない。そういえば「散歩する侵略者 予兆」もWOWOWのドラマだった。おれは映画の「散歩する侵略者」よりもスピンオフの「予兆」の方が好きだったりする。ドラマとして王道の作りでわかりにくいところはなし。直球。それでも、ものすごく黒沢監督だなあと思う。オーソドックスに撮ってるからこそ、却って作家性が如実に露出する面もあるかもしれない。芦澤明子さんの撮影、やっぱりいいなあ。繊細な光の感覚に酔う。森山未來くん、淡々と深く変態でよかったー。出色の蒼井優ちゃん。ものすごかった!とびきり美しい!大人にならない女(生理が来ない)とゆー難しい役。淡々とした異様な夫婦生活(共同生活)の描写が良い。小泉今日子さん、ど迫力の狂言回し。彼女がかけた「呪い」によって話が進んでいくような感じらしい。夕食。チゲ風味噌汁など
2019/01/24
2019/01/17午前、病院。定例の診察。リハビリ調子最悪。薬局寄る。しょんぼり帰宅。珍しくどん兵衛食う。おれは緑のたぬきよりもどん兵衛派うどんは冷凍麺とかを茹でて麺つゆで食う方がうまいが、カップヌードルの蕎麦やうどんってのは全く別ジャンルの食い物だと思っていて、おれは大好き。時々無性に食いたくなる。カンパニー松尾監督「恥ずかしいカラダ 復活 ましろ杏」ようやく観た。おもろい。ましろ杏ちゃんは2012年に一度引退していて、7年の空白期間を置いて今回復活してきた。スタイルは変わらない、美しさも笑顔も変わらず相変わらず可愛い。過酷な状況をくぐり抜けてきたのに...。強いなあ。今作の絡みは相当に激しい。前作よりもハード。松尾隊長は着実に年取っているのに、杏ちゃんはむしろパワーアップしてるようにすら見える。いやあこりゃ大変だ。緑がよく似合う。長い空白期間の話が詳細に語られるのだが、それがものすごい。「犬の面倒見てた」と書くと何となくほのぼのしてしまうが、実際はとんでもない状態...。それでもその間、女優はしていなくても業界の片隅には居たらしい....おれはクリスマスのイベントで実際のましろさんに至近距離でお会いしてるので、一層身近な感覚で観ることができた。「女の子と行く水族館は楽しい」本当にそうだ。チーズタッカルビ(?)旨そう!「僕たちは何が変わって、何が変わってないのか」週末の準備。それなりにちゃんと準備しているのに、おれは一体何を恐れているのか。謎。
2019/01/22
2019/01/15いろいろ準備。特に「かっぽれ」に没頭。「かっぽれ 」はその由来もはっきりしていなくて非常に興味深い音楽。踊りは滑稽でとてもユーモラス。お座敷で幇間さんが踊ったりする。清茂先生はこーゆー滑稽さを偏愛する面がある例えば「おてもやん」とか...信濃囃子とかでも、部分的に滑稽なところがある・そーゆー時の先生の音楽は演奏がけっこう難しかったりする。シリアスな音楽の時よりも、滑稽に振舞っている時の方が書き方が凝っていて複雑で演奏が難しい。午後、カルチャー。夕食、イワシ塩焼きなど。イワシが新鮮でうまい。2019/01/16レッスンで実家。むむー、寒すぎる。ダン・オバノン「バタリアン」(1985)久々に観た。好きな作品。おもろい。ニコ生の映画狂人ロードのコメンタリー付で。コメンタリーあると更に楽しい!もちろんタイムシフト。坪井さんも白石監督に童心に戻ったようにノリノリのコメントで、おれもうれしくなる。超楽しい。白石監督の現場感覚からの指摘も勉強になるなー。おれはリアルタイム世代。公開時に映画館で観た。懐かしい作品。けっこう細かいところまでよく覚えていた。フランク、良いなあ!最高。フランクがこんなに最高だなんて、坪井さんのコメントがなければ、思わなかっただろう。それにしても、バタリアンってこんなにいい作品だったんだなあ。久々に見返して再認識。タールマンやオバンバの造型がやたら素敵。コメンタリーでも触れていたが、この時期のホラーは良い作品が多かった。「エルム街」もそうだし...ダンオバノン監督のフィルモグラフィを見て思ったが80年代に彼が関与していた作品は良作ばかりだ。しかもおれが好きな作品ばかり。「エイリアン」「トータルリコール」「スペースバンパイア」など。バタリアン 【DVD】夕食、スンドゥブチゲ作る。うまい。スンドゥブは絹ごし豆腐、冷凍あさり、自家製キムチ、あさりダシダといり粉ダシダで作る。簡単でめちゃ旨。ちくわとか海鮮練り物を少し入れても良い。
2019/01/19
2019/01/14成人の日。寒いが天気崩れずよかった。朝から実家。午前、レッスン。レッスン終わりで長野駅。週末の東京のチケット買う。朝超早いから、前もって買っておかなきゃだ。帰宅して昼食。家内作のスパゲティ。夕食、ドイツ風のカルテスエッセン頂き物のハムでパン。白ワイン。ハム、めちゃうま。感謝感激。温かいものはスープを少し。くらい。NHK『ファミリーヒストリー「堺正章〜父は伝説の喜劇役者 引き継がれる覚悟〜」』これはむちゃくちゃおもろかった。堺正章さんのお父様の堺駿二さんのことを中心に追いかけるドキュメンタリーだった。スリリングで興味深い番組だった。日本映画史、芸能史を体現するような役者さんのひとり。早川雪洲、伊丹万作監督水の江瀧子さんなど語られる関係者がひたすらすごい。堺駿二さんはものすごく出演作が多い。日本映画の黄金期にひたすら映画に出演しまくった名バイプレイヤー。堺駿二さんのフィルモグラフィを見て見ると出演作はおれもけっこう観てる。おれは何とか堺駿二さんのお顔とお名前は一致してた。例えば「東京キッド」とか、東映版の「次郎長三国志」とか。おれにとっての堺正章さんはやっぱり「西遊記」と「カックラキン大放送!!」だなー。
2019/01/18
2019/01/13前日の中学の疲れ残りまくりでぐったりな一日。田村志津枝「非情城市の人びと 台湾と日本のうた」読。昨年ロキシーで田村志津枝さんのレクチャーを聞いたのがきっかけで読んだ。あのレクチャーは興奮したなー。この本は傑作映画「非情城市」のことについてのルポだけど単なる「映画本」とはかなり異なる。ものすごく重層的なノンフィクション。ドキュメンタリー映画的な雰囲気。ぐいぐい読まされた。レクチャーでもそうだったが、田村さんはものすごく音楽にこだわる。歌が広がっていって、そこから歴史や映画が物語られる。「珈琲時光」の江文也の音楽は もちろんそうだったけれど、この本も副題に「台湾と日本のうた」とある通り、音楽がものすごく重要。侯孝賢監督の「非情城市」で使われる「幌馬車の歌」を徹底的に追いかけてゆく。幌馬車の歌はこの場面ですな。非常にスリリングだ。楽譜もちゃんと載っていて、とても丁寧な作り。歌を追いかけながら「非情城市」をめぐるあれこれが浮き彫りにされてゆく。【中古】洋画DVD 非情城市(’89台湾)当時の台湾の状況が自然に浮かび上がってくるようになってる。いかに非情城市がすごい作品なのか、なぜすごいのかってことがこれを読むとよくわかる。おれは音楽系の人間なので一層楽しめるってのもあると思うけれど、これはいろんな人がいろんな方向から楽しめるし、理解が深まる。おれは今後、この本と以前お聞きしたレクチャーを前提に侯孝賢監督やエドワード・ヤンといった台湾の監督の傑作を観直すことができるのがうれしいし、楽しみです。非常に複雑な台湾の歴史の知識が前提にあるかどうかで、随分と見方もかなり変わるだろう。夕食、カレイの煮付けなど
2019/01/16
2019/01/12朝から中学へ。9時から練習。今日は管楽器もビアノも入って、清茂先生の練習「かっぽれ 」中心。これは今度初めて演奏する。お披露目の曲だ。かなり難しい曲で不安がいっぱい。朝から緊張した。子供たちはめっちゃ頑張ってくれて、驚くほどちゃんとした形になっていた。時々エラーもあるが、かなりいい感じ。もしかすると、子供たちの方が大人よりも安定してたかもしれない。まあ、練習重ねてるのもあるけどね。こうなると、欲が出てくる。磨いていこう。「かっぽれ 」はお座敷の小唄とか端唄の感じなので、本来はそんなに激しい曲ではないのだけれど、清茂先生がアレンジすると。めっちゃ多彩だし、書法は非常に複雑。過激。やってる方は大変だけれど、聞いてる人はさぞかし面白かろう。子供たちは普通の西欧クラシックの曲の方が怪しげで不安だ。「かっぽれ」や「相馬盆唄」の方が安定してて、仕上がりもいい。なぜだ...清茂先生の曲の方がずっと難しいのに....本番は2月。うまくいきますように。帰宅、ボロボロに疲れて、午後は何もできず。夕食、カルナバハル・イェメイ。トルコ料理かな。うまいっす。カリフラワーとひき肉の煮物。家内作。この日はパスタにかけて食べた
2019/01/15
2019/01/11午後、実家。レッスン。山下耕作監督「日本侠客伝 昇り龍」(1970)アマゾンで観た。観てよかったー。日本侠客伝 昇り龍 [ 高倉健 ]日本侠客伝シリーズ全11作の10作め。監督はマキノ監督ではなく、山下監督。(11作めは小沢監督)マキノ監督は東映に身売りさせられて日活で「牡丹と龍」なんかを撮ってる時代。だから日本侠客伝を自分で締めくくることができなかった。さぞ悔しかっただろうなあ。全く予備知識なしで見はじめたら物語の上の関連は無いものの、「花と龍」だったのでびっくり。玉井金五郎の健さんは同一、マンは星由里子さんではなく中村玉緒さんが演じる。「日本侠客伝 花と龍」の星由里子さんのマンがあまりに秀逸だったのでちょい残念に思ったが、もちろん玉緒さんだって十分に素晴らしかった。健気で良い。この作品は前作「日本侠客伝 花と龍」ではゲスト的扱いだった藤純子さんの役を大きくして、健さんと藤さんの大ラブストーリーに仕立てている。もちろんかっこいい立ち回りもあるけれども、これはやっぱり悲恋ものだ。この作品は健さん中心の侠客モノではなく、「花と龍」の枠組みを借りた情緒纏綿たる大ラブストーリーなのだ。「花と龍」のアナザーストーリーっぽい作品。何しろ脚本の笠原和夫さんと山下監督は傑作「いのち札」のコンビ。こーゆー恋愛モノを描かせて悪かろうはずがない。圧倒されたー。藤純子さん、異常に美しい。緋牡丹博徒真っ只中の藤さん。この作品のお京は、お竜さんとの共通点も多くて見所も多い、「仁義なき戦い」前夜の時期、この作品はもうほとんどアナクロな部類に入る。それでもこの途轍もない美しさは尋常ではないと思うだろう。様式美。鶴田浩二さん、やっぱりかっこええ。シビれる。御大片岡千恵蔵の存在感!悪役にはいつもながら盤石の天津敏さん。遠藤達雄さんは今回はいい方の役。伊吹吾郎さんはいい役だけど、ちょい出番少なくておれは残念。下っ端ヤクザの中では志賀勝さんが目立ってたなあ。ゴンゾ衆の「みんなでわっしょい」な感じは山下監督よりマキノ監督の方が得意なのかも。どてら婆の荒木道子さんよかった。前作「花と龍」の高橋とよさんほどインパクトはないものの、貫禄。日本侠客伝で見逃しているのは「絶縁状」と「刃」の二本。近いうちに見てしまうような気がする。ひたすら明日の中学の練習の準備。清茂先生のお披露目の曲。「かっぽれ」です。明日管楽器とビアノ入って合わせをするのだ。どんな音になるのか本当に楽しみだが、かなり仕掛けの多い難しい曲でプレッシャーも大きく心配も多い。「相馬盆唄」は心配していない。普通にクラシカルなものをやってればも少し楽なんだけど、この一年は延々とチャレンジが続いている。しんどい。実質的に初演に近いことを中学生たちと連続してやってることになる。「かっぽれ」、刺激的だ....子供たちが明日音出してどんな表情になるのか、それが楽しみ。夕食、キムチチゲうまい!美味しくできてご機嫌
2019/01/13
2019/01/10めちゃくちゃ寒い朝。−11°予想だったが、−8°くらいだったようだ。寒すぎて調子最悪。原稿書き等。2/9「歌曲と無言歌」第一回、皆様是非ご来場下さい。ユダヤと音楽のシリーズがついにスタートする。ポグロムのことなど調べて書いてると辛くなるがここに触れないわけにいかない。第一回ではストウ夫人の「アンクル・トムの小屋」のことも話す。世界は深いところで繋がってる原稿は第二回に突入。第二回はファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼルのことを多めに話す。ファニーの歌曲も聴いて頂きます。移民のことも話す予定。この移民のところがガーシュインに繋がるようになってるんですけどね。あとは地味に勉強。東京場所もそろそろ始まる。短期決戦だなあ。心配...まあ、やってみよう。我々には長年の積み重ねがある。なんとかなるでしょ。おれの頭の中だけでぐるぐる考えていても仕方ない。何はともあれ一緒に練習してみないと...まず音出しをしてから考えよう。歌丸師匠の『真景累ヶ淵』の「七、お熊の懺悔」聞いた。これで『真景累ヶ淵』全編を聞いた事になる。聞き終えて呆然。圧倒的だ。怪談とゆーよりも、凄まじい因縁話。人間ドラマだ。色、欲、愛憎が複雑に絡み合う。この長いのを通しでやるってのが驚異。歌丸師匠、偉大だ。おれが聞いたのは横浜の2012年から14年の「語り直して」の録音。この時師匠は80歳近かった。三遊亭圓朝の「宗悦殺し」を読んでみた。『真景累ヶ淵』の発端の噺。速記本らしいね。かなり読みやすくて驚く。どんどん読めそう。落語を知ってるのもあるだろう。いきなり本から入ると、ちょいしんどいかも。でも、「読む」のも意外とおもしろいね。ちゃんと楽しめる。kindleだと字が大きくできるのが良い。おれは視野欠損あって字が小さいのは辛いのだ。夕飯、キャベツのシチュー。キャベツのシチューって甘くて美味しい。すごく美味しくできておれは大満足。
2019/01/11
2019/01/09朝起きるとまとまった雪。しかも寒い。よく眠れなかったので体調も最悪諦めてのんびり過ごす歌丸師匠の「真景累ヶ淵」「六、湯灌場から聖天山」聞く。どんどん殺人のハードル低くなってきてて、やばい。次で最終回かー。うーむ。聞くのが惜しい。歌丸師匠は品があって美しい。デヴィッド・クローネンバーグ監督「ザ・ブルード 怒りのメタファー」(1979)Amazonプライムで観た。久々の鑑賞。やっぱりおもろい。おれは傑作だと思う。ザ・ブルード/怒りのメタファー リストア版【Blu-ray】 [ オリヴァー・リード ]おれはこの辺りから「ザ・フライ」あたりまでのクローネンバーグ監督の作品が特に好きなので久々に観られてホントに嬉しい。監督独特の冷んやりした空気感に酔う。例によって暴力のタイミングが怖い...弦楽の音楽がサイコ風。かなり怖い映画。怒りの子供たちも怖いが、サマンサ・エッガー、マジやばい。特殊造型とか関係なく彼女そのものが怖い。すげえ。怒りの子供たちは怖いとゆーより、神経に触る存在。そして悲しい。怒りから生まれ、怒りが存在意義って悲しすぎだ。怒りのループを予感させるように終わるのが後味悪くて最高。92分。絶妙な長さ。プライムは「スキャナーズ」も観られる。絶対観る夕飯、ししゃもフライ。角上魚類で買ったもの。うまい。
2019/01/10
2019/01/08午前、病院。リハビリ初め実家寄って休憩、昼食チクルスの作業午後、ウィリアム・フリードキン監督『恐怖の報酬 オリジナル完全版』(1977)観た。映画館で予告編を観て、これは絶対観なければ!と決意していたのだ。おれはフリードキン監督の作品は「フレンチコネクション」と「エクソシスト」しか観たことがない(どちらも好きな作品。)【中古】 エクソシスト ディレクターズカット版&オリジナル劇場版(Blu−ray Disc) /エレン・バースティン,ウィリアム・フリードキン(監督) 【中古】afb【中古】 フレンチ・コネクション(Blu−ray Disc) /ジーン・ハックマン,ロイ・シャイダー,ウィリアム・フリードキン(監督) 【中古】afbおれは「恐怖の報酬」は全く初めて観る。日本初公開時の短縮版ですら観たことがない。オリジナルのクルーゾー監督の「恐怖の報酬」も観てない。とにかく、凄い!のひと言!圧倒的。クールでハード。一瞬も飽きさせない。こんなに凄いとは思わなかった。二台のトラックのニトロ運搬は、最高すぎて言葉もない。そもそも危なすぎる撮影なので、なんかもう、ドキュメンタリー的な迫真性すらある。橋のシーン、すごかった。橋を渡ったと思ったらまたしても障害が...こうやってひとつひとつ危機を切り抜けて行くものの、ダメな時には簡単にダメになるってこともドライに描いていて、素晴らしいと思う。世の中いいことばかりではなく、ダメな時は本当にあっけなくダメなのだ。大活躍のトラックはまるで生き物のようだ。ニトロの運搬が始まるまでの部分も凄かった。徐々にドライバーが集まってきて、それぞれがそれぞれの事情を抱えていることも丁寧に描かれる。イスラエルのナチの残党狩りが重要なモチーフになってるのが個人的にはツボだった。南米の小さな村の酒場でいきなりドイツ語が通じたりする。そうなんだよな。ナチの高官は南米に逃げたんだっけ....小さな村の生活の描写にも引き込まれる。ロイ・シャイダーはもちろんよかったが、ブリュノ・クレメールがすごくよくて、うれしかった。音楽はタンジェリンドリーム。懐かしや。帰宅、夕食は焼きそば作る。うまくいった。ツルヤの麺がすごくいい。
2019/01/09
2019/01/06午後、夜権堂、シネマポイント。これは見逃すわけにはいかない。ベルトルッチ監督追悼。ベルナルド・ベルトルッチ監督「暗殺のオペラ」(1971)リマスター版。美しい映像に酔いしれる。音楽の入るタイミングの絶妙さに圧倒される。ソフト化もなく観られない状態の長く続いた作品らしいっすね。おれは実はこの作品をずーっと以前に映画館で観ている。80年代のこと。もちろん当時はほとんど何もわからず観ていた。今もようわからんけど...それでも今回は少し年もとってるので、以前よりは楽しめた。いろんなシーンをよく覚えていた。「迷宮」のぐるぐるした感覚を楽しめるようにはなった。でも、当時もこの作品のヴィットリオ・ストラーロの撮影が尋常でないことだけは、よくわかっていた。で、リマスターされた今回のヴァージョン。寒気がするくらいよかった。あまりの美しさに何箇所か涙が込み上げてきた。ストラーロの撮影、すげえ当時はヴィスコンティ監督の「夏の嵐」を思い浮かべて観てた。アリダ・ヴァリだし、オペラハウスとオペラが大事なモチーフだし(どちらもヴェルディ。夏の嵐はトロヴァトーレ)。そのことでアリダ・ヴァリはおばちゃんになったなあ、などと呑気に思っていた当時のおれをぶん殴ってやりたいわ。全く何もわかっていなかったおれ。この作品の過去の語り方の面白さとか、なあんにもわかってなかった。この作品は回想で若い俳優を使ったりしないし、若作りもしない。そのまんまの状態で回想する。アトスの仲間のおっちゃん三人も、現状のおっちゃんのままで過去を演じる。そのことで時制が非常に曖昧になってる。その異様なぐらつきこそがこの作品の面白さであってキモなのにね。若いときは何もわからんかった。初めて観た頃のおれは「リゴレット」に心酔していて、クーベリック指揮スカラ座、スコット、ベルゴンツィ、フィッシャーディースカウとゆー配役の録音をそれこそ擦り切れるほど聴いていた。だからこの作品のキモになる"maledizione!"とゆーリゴレットの絶叫も、もちろん当時から熟知していた。どーゆータイミングでこれが来るか、よくわかっていた。当時のおれが「暗殺のオペラ」に夢中になれたのは「リゴレット」をよく聞き込んでいたからなのだと思う。舞台は映し出されず客席とバルコニー席だけなのに異常な臨場感なのだ。このスリルは「リゴレット」のエンディングをよく知っていればいるほどよく味わえる。鳥肌が立つほど凄いものだ。リゴレットに身も心も持って行かれていた当時のおれは、この作品にも夢中になれた。ヴェルディの音楽の中に闖入してくるのが、シェーンベルクの室内交響曲第2番。今は大好きな曲だが当時は何も知らなかった。今回はこれが最高のタイミングで出てくるたびに全身鳥肌状態で震えた。これを使う監督のセンス!シェーンベルクとminaのカンツォーネでヴェルディを異化してゆくスリル。ベルトルッチ監督の「ヴェルディ愛」は筋金入り。ものすごく音楽的な映画。監督の作品はどれもそうだけど。大作「1900年」も「ヴェルディが死んだ!」とゆー叫びが印象的だ。そういえば1900年も確か音楽はリゴレットだったはずだ。違うかな。ヴェルディから逃れられないベルトルッチ監督。ヴェルディから逃れられないイタリア。監督にとってオペラ、そしてヴェルディはイタリアの魂そのものだ。実際に演出家として活動したヴィスコンティ監督よりも、ベルトルッチの「ヴェルディ愛/オペラ愛」は映画の中で生々しく熱く語られているように感じる。もしかすると肝心の舞台を全く映さない「暗殺のオペラ」の方が「夏の嵐」よりも数倍オペラティックであるようにすら感じる。生きて再びこの作品を観られてよかった。暗殺のオペラ 2K修復版【Blu-ray】 [ ジュリオ・ブロージ ]夕食、鮭など。超うまい
2019/01/07
2019/01/06午前どうにも心身の状態悪い。自分を追い詰めてる。おれは一体何を戦っているのか。まったく意味なし。脳内煮え煮えでどもならん。全てを放り出して映画に逃げる。スティーヴン・スピルバーグ監督「宇宙戦争」(2005)久々に観る。amazon。吹き替え版だいぶ昔の映画になったなあ。なんて美しい映画!陶然と観る。おれはこの作品は、美しくて哀しいから好きだ。感動的な美しさ。血湧き肉躍るSF大作のようにはまったく見ない。「マイノリティリポート」も、同様。とにかく監督とカミンスキがすごい。それに尽きる。徹底的なトーンの一致。屋外のスペクタルシーンでも、子供との屋内のシーンでも、どんな場合でもトーンが変わらない。【中古】Blu-ray▼宇宙戦争 ブルーレイディスク▽レンタル落ちダメ親父トム・クルーズの成長物語でもあるのがこの作品。トムの見事なまでのダメっぷりは、あっぱれ。状況は人類滅亡の危機だが、それでも徹底して一人のダメ親の物語を追い続ける。物語は絶対に広げない。女の子のヒステリーがほとんど成人女性のヒステリーと同様の感覚なのがおもろい。トライポッドがはっきりと出現するまでの普通の地味なドラマ部分で、すでにめっちゃ圧倒されるトライポッドもレトロな風情だし、サービスっぽく出てくる宇宙人もなんとなくレトロ。宇宙人は別に出さなくてもいいような気もするが、一応出しちゃうところがスピルバーグって感じもする。赤い植物の繁茂するシーンとかは、ちょっと50年代くらいの古いアメリカ映画の感覚を意識してるようにも感じられる。おれは非常に美しいと思う。昼食、スパゲティ家内作。家内が作ってくれるとおいしいねえ。(自分で作ることが多いのでますますそう思う)
2019/01/07
2019/01/05例によって不調。今度やるBeethovenのよく知らん序曲のスコアじっくり見る。堂々としたおめでたい雰囲気。後期の作品。Beethovenでもよう知らん曲はいっぱいある。こーゆーのは練習始めてみないとわからんねえ。おれはマジ知らん曲。今回初めて知ったわ。ヘンデルっぽい祝祭感。まあ、やってみよう。「有名作曲家」の「未知の曲」ってのもおもしろい。やっていくうちに気持ちにフィットしてくるといいな。行定勲監督「ジムノペディに乱れる」(2016)DVDで観る。ジムノペディに乱れる [ 板尾創路 ]ロマンポルノ・リブート・プロジェクトでこれだけは見逃していた。今回ようやく観ることができた。うーん、全体としてはぼんやりした印象。それでも笑えるところも多く印象的な場面も多い。おれは意外と嫌いじゃないかも。終盤の病院のシーンなんかは、かなり笑える。ジムノペディが流れるたびにエロなシーンになる(笑)。少しの例外を除いてほぼそうなる。エロくなるからジムノペディなのか、ジムノペディが流れるからエロくなるのか、よくわからん。正直言って全体としておれはピンとこなかったな。いろいろおもしろい作品なんだけどなあ。ダメ親父・板尾創路さんのダメっぷりが素晴らしくよかった。ろくな映画が撮れないしょぼくれた映画監督の悲哀。ダメすぎるほどダメなのに女にモテまくり&やりまくり。それもちょっと納得なほど板尾さんが魅力的。底知れぬダメの魅力。映画の舞台挨拶のてんやわんやから町を走るシーンは素敵だ。ここら辺はすごくいい感じで、おれは好きだ。「立ち食いそば/うどんとおにぎり」って店が良い、それ以上に魅力的だったのが、芦那すみれちゃん。ちょっとありえないほど、圧倒的にかわいい。この作品には複数の女性が登場するが、芦那すみれちゃんが飛び抜けて美しく魅力的。空気感が尋常じゃない。濡れ場の美しさも抜群。ちょっと惚れちゃうな。「恋クレ」とは全くベクトルの違うすみれちゃん。「恋クレ」が好きな人は観てみてもいいと思う。めちゃ魅力的で驚くんじゃないかな。おれは芦那すみれちゃんを観るためだけにもう一度観てもいいかなと思ってる。眼帯が効いてる。夕飯仕込みしてて焦がしてしまい大失敗。落ち込む。こんなこともある。
2019/01/05
2019/01/04アマゾンで大島渚監督「儀式」(1971)観る。おれは初めて。その前後の「少年」「愛のコリーダ」「愛の亡霊」のようにはのめり込んで観られなかった。劇場で観るときっと違うんだろうな。大島監督だけにいろいろ難しかったりするけれども...結局のところ劇中の台詞にもある通り冠婚葬祭はおもしろいことが起こるとゆーことに尽きる映画なのではないかなと思う。難しげな表情の作品だが実はそうでもなく、けっこう単純な話のように思う。名家の冠婚葬祭時の回想を軸に進んでゆく作品。久しぶりに会う親戚、いとこたち....この機会じゃないと会えない人の多いこと。冠婚葬祭ならではの非日常的緊張感と高揚感。この作品で扱われるおうちは地方の大きな名家なので、血縁関係も極めて複雑。そうした状況下での美しいおばさんや従姉妹とのちょっとドキドキな出来事...そんな風に気楽に観た方がいいのだろうな。「喜劇」に近い?それでも、さすがにこれはちょい難しい...時代の設定の関係で敗戦、大陸からの引き揚げ、共産党のことなど、政治的諸々も頻出する。無礼講で酔って「インターナショナル」を熱唱するおっさんも、当時はいただろうね。組合の仕事なんかしてるおっちゃんなら そうなりがちだ。地方の名家の息苦しいまでの独裁的家父長制。その中でもがき苦しむ若者たち。その家父長制を「国家」や「歴史」の象徴として観るのは当然すぎるし、そこだけで小難しく捉えすぎないほうが良いような気がする(ますます難しくなっちゃう)。最後の中村敦夫の自死のところは凄い。びびった。乙羽信子さんがよかった!大島監督の作品の中では珍しい感じの演技と存在感。作品全体が乙羽信子さんの方向にもう少し向かえば、だいぶ観やすくなったのかもしれないなあ。小山明子さん例によって異常に美しく、最高。新婦に逃げられ、新郎だけで行われる婚礼が凄い。居たたまれない雰囲気の悲喜劇。女性を中心に眉を塗りつぶしてるのが、異様。なんでかな。仮面的な雰囲気が欲しかったのだろうか。抽象的なセットが美しい。武満徹さんの音楽が圧倒的。様式美。この作品のアートとしての素晴らしさと、普遍的なテーマとの折り合いがうまく自分の中でつけられなくて、おれはちょい辛かった。大島監督のインタビュー読んでからいずれ観直してみたい(イメージフォーラム別冊の)。年末のNHKラジオでやった神田松之丞さんの「赤穂義士伝・赤垣源蔵徳利の別れ」と神田松鯉先生の「赤穂義士伝・ 大石東下り」を聞く。松鯉先生の「大石東下り」はネットで既に聞いてたので、初めて聞くのは「徳利の別れ」。めっちゃシブい。夕食、麻婆豆腐。
2019/01/05
2019/01/03 終日地味に勉強など。 勉強進んでる気がせずイライラする。 春日太一「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」読。 むっちゃくちゃおもしろい。 すごい女優さんだー。 映画史的な価値も高く今後貴重な本になっていくんだろうと思う。(春日さんのご本はみんなそうだろうけど) 岩下志麻さんのお話それ自体がおもしろいのは当然だが やっぱりナビ役の春日さんが見事なのだなあと思う。構成の妙も...。 美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道 [ 春日 太一 ] おれはここで取り上げられてる作品はけっこうリアルタイムで劇場で観てる。「鬼畜」「疑惑」「この子の七つのお祝いに」「瀬戸内少年野球団」「悪霊島」「鬼龍院花子の生涯」「魔の刻」「写楽」「北の螢」「極道の妻たち」 特に「鬼畜」の岩下志麻さんはトラウマ級だった。よく覚えてる。 その後「切腹」「秋日和」「秋刀魚の味」「雪国」「心中天網島」なんかも観たりするようになって、なんだかんだで岩下さんの作品けっこう観てるんだよな。 大河ドラマの「草燃える」はかなりしっかり毎週観たと思う。 これを読むと一連の野村芳太郎監督の作品を観たくなるなあ。篠田正浩監督作品に対する観方も大きく変わる。 いろいろ観たくなる「映画本」。 そういえば、おれはけっこう五社監督の映画が好きで劇場でけっこう観た。きっかけは夏目雅子さんだった。 五社作品はエロ多めなので、おれは当然エロ目的もあったのだろうけど、 それ以上にその熱量の高さ、外連味に魅せられていたのだと思う。 鬼龍院花子の生涯、陽暉楼、北の螢、櫂、薄化粧、十手舞。 特に「十手舞」(1986)はおれの偏愛する大好きな作品。 ぜひぜひまた観たいと思う。 DVDにならんのだろうか。 海外版はあるのかもしれんけど。 昼食、ソーメンチャンプルー。 夕食、余り物カレー。 歌丸師匠の「真景累ヶ淵」「五、お累の自害」を聞く。むむー新吉、ひどすぎる。信吉、もう少し人間味のある男だったように思うが...。やっぱり深見新左衛門の血が濃いのかねえ。話がここまで積み重なってくると、その因縁の絡み合いの複雑さに圧倒される。
2019/01/04
2019/01/02バクシーシ山下監督「名器完成 天川涼羽」ずっと観たかった作品。めっちゃおもろいドキュメンタリー!これ、昨年の今池のイベント行けなくて悔しかったんだー。AV女優天川涼羽ちゃんが性器整形手術をして名器の持ち主となって息の長いAV女優を目指すとゆードキュメンタリー。三部構成。真ん中のパートの手術当日が猛烈におもしろい。手術前の最初のパートから出演してる男優のキタさんに加えて、手術当日はカンパニー松尾監督も入って、その他天川涼羽ちゃんのマネージャーやホスト風のシェフくんも活躍(いちばん元気なのに一瞬しか活躍しない。)。そしてなんといってもクリニックの本田先生が最高。いい先生だー。手術当日、めちゃ狭いホテルの部屋のベッドに松尾監督とキタさんとシェフくんが川の字で横たわり、三人に黒い覆いをかぶせるあたりから、大爆笑の連続。手術始まるまでに死ぬほど笑った。マジおもろい。あのマネージャー氏はすごいなー。彼はいったい....。彼が頑張って漏斗からゴクゴク飲んでる時のシェフくんのゆるいコールが素晴らしすぎ(笑)。カメラで梁井監督と岩淵監督が参加してるのがうれしい。その上松尾監督も出てるのでものすごくHMJMっぽいが、これは違うメーカーさんなんだね。天川涼羽ちゃんが手術後、別人のようなオーラが出ていて驚く。ヒアルロン酸注入しただけでこんなに変わるかって感じ。手術で心理状態が一変したんだろうなあ。すごい。バク山監督も元気よく味見。素敵だ。ほとんどグルメ番組の食レポみたいになってるのが超おもろい。、昼食、地味に納豆ご飯。ご飯60g。見た感じ、明らかに納豆の方が多い。午後、ちらっと家電量販店の初売りに行ってみたらすごい混雑で仰天。プリンタのインク買うだけなのに超時間かかったー。雪の舞う寒い一日。もちろん体調悪いっす(^◇^;)夕食、中華おせちの残り物とかで残り物ごはん。歌丸師匠の「真景累ヶ淵」の「四、勘蔵の死」を聞く。勘蔵の死は、長屋の落語になってるところがミソ。人情噺にもなってるのも良い。終盤の籠と新五郎と信吉の対面の件はSF怪談の趣。かなり怖い。
2019/01/03
2019/01/01夜関口祐加監督「THEダイエット!」(2007)DVDで観る。家内と一緒に楽しく観た。我が家は家内も関口監督のファンなのだ。「毎アルファイナル」でちょびっとこの作品の映像が登場する。それからずっと興味があって、今回ようやく観た。毎アルにも登場するマーガレットさんの姿!めっちゃ面白かった!監督、身体張りまくりー。そんなことは毎アルでよくわかってたつもりだが、これは想像以上。驚愕。監督、あっぱれすぎます!!監督、イケメンの医者がほんとに好きだなあ〜(笑)この辺は「毎アルファイナル」と同様。わはは。こーゆー気持ちは大事。治療にも自然と身が入るし。ご自身のダイエットチャレンジを撮影しながらどんどん考察を深めてゆく。ヘビー級のユーモアを炸裂させ続けながら考察を進め、驚くほど深いところにまで到達する。そして、この作品は直接的に「毎アルシリーズ」に繋がってゆく。毎アルが好きな皆様は「毎アルシリーズ」の前提としてこの作品はぜひご覧になった方がいいと思う。ダイエットにチャレンジしたい皆さんもぜひ!観てよかった!終盤さすがにホロっときたよー。監督の作品、大好き。夕食、恒例の中華おせち
2019/01/02
2019/01/01午前午後あけましておめでとうございます。いつもこのブログに寄って下さる皆さんありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。朝、実家。新年の挨拶して、お神酒を頂きお雑煮。昼食、蕎麦。昨日食わなかった蕎麦。午後、長野ロキシーへ。今年一本目の映画。窓口で気が付いた。今日は映画の日だった。そうだよ、そういえば元旦だもんな。塚本晋也監督「斬、」(2018)観る。長野の上映もうすぐ終わってしまうので、焦って駆け付けた。剣術の腕は抜群なのに、人を斬れない若き浪人の物語。新撰組の頃のお話だから世の中めちゃ血なまぐさい時代なのでこーゆータイプの浪人は珍しい存在と言ってもいいかもしれない。更にこの若者はイケメンで人柄はいいのに、いつも何だか間が悪く、煮えきらない。ヒロイックなところは皆無。世の中の一般的な若者と同様、全くスッキリしない悩める存在。「殺す」とゆーことについて徹底的に考察してゆく。刀(剣)はその象徴。刀の煌めき、刀の音...全編を貫く高い緊張感と熱量。驚くほどの「野火」との地続き感。「野火」の一種のヴァリアンテと言ってもいいかも。さすがにここは剣を抜いたほうがいいだろうとゆー場面でも抜かないのでフラストレーション溜まりまくり。正義の剣は痛快に炸裂したりしない。ものすごくイライラする。しんどい。確かに「殺す」ってことはそんなに簡単じゃない。まさにそこがこの作品の核心なのだからイライラは当然。こーゆーところが耐えられない人も多かろう。観客を超イライラさせ、その上深く考えることを観客に強いるのに、解は一切提示されない。とても疲れる。おれは観てよかったです。例によってサウンドが凄い。圧倒的。監督の演技、やっぱり素晴らしいなあ。池松壮亮くん、凄い。気合い入ってても力むことなく佇まいが常にスッキリ端正なところが素敵。蒼井優ちゃん、よかったー。出色の蒼井優ちゃん。魅力的。カニのごときご尊顔の中村達也さん。「野火」も怖かったけど、これもめちゃ怖い。壁の隙間越しの、指だけのコミュニケーション(濡れ場)のエロいこと!監督の絵葉書をいただきました。かわゆす。「野火」の感想はこちら続く
2019/01/01
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