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2019/07/20午前、母校で部活。相変わらず初心者指導。根気と忍耐。昼食は、お気に入りのマナスル食堂で。おれは豆カレー(激辛)丼で登場するサフランライスの威容を見たくてどうしてもライスを選んでしまう。しかもこの店のサフランライスがめちゃ美味しいのだ。おかわりしたくなるけど、我慢してる^^;お椀に入ってるのはチキンスープ。豆カレーは激辛でちょうどいい。豆が甘いから...家内、日替わりのズッキーニとチキン(大辛)おれも家内もナンが食いたくなったので、チーズナン一枚250円をテイクアウトして、うちでおやつに食った。めっちゃ美味い!感激。夜、駅前で保護者会正直気乗りしない。やっぱり親と飲むより、子供たちと一緒に練習したいよ。でも、がんばって参加。いつも面倒見てる子供のお母さんたちと会うのも、なかなか、おもしろい。子供とそっくりなお母さんを見るだけでちょっと楽しいし、子供たちのお家での様子を聞けたりするのも、まあ、興味深い。こーゆーのが大事な機会であるのはよくわかる。でも、おれはこーゆーめんどくさいことからすぐに逃げたくなってしまう。よく知らない人と話すのが億劫だし、その上発言にも気をつけなきゃいけない...おれは精神年齢低いので、こーゆー場面はつらい。おれよりもずっと年の若いお母さんばかりだが、みなさん精神年齢はおれなんかよりずーっと上。吉本闇営業問題、宮迫氏&田村亮氏の会見、すげえ。
2019/07/30

2019/07/19昼飯、コングクス。午後、実家でレッスン。ジョルジュ・シュルイツァー監督「ザ・バニシング消失」(1988)長野の上映終了間近。ギリギリに飛び込みで観た。めっちゃ面白かった。観てよかった。「キューブリック震撼」とゆー謳い文句。なのでおれは、何となく「シャイニング」みたいなイメージを勝手に想像してしまっていたのだが、全然違った。非常にオーソドックスなスリラーだった。怖がらせるようなショッキングな描写ではなく、ひたすら静かに冷静に描写を積み重ねる。そこが怖い。ひたひたと怖い映画。脚本が緻密ですごい〜。犯人の行動がいちいち計算されたもので、その描写が怖い。(悲鳴がどのくらい周囲に聞こえるか試したり...事前準備がすごいのだ)被害にあった恋人を探す男と犯人が一緒に行動する事になる終盤がおもしろい。妙なバディ感みたいなのがあって...オランダ語とフランス語が半々みたいな感じの映画。おれは独語と仏語と蘭語が入り混じった地域に留学してたので、そーゆー意味でもこの作品はちょっとツボだった。懐かしいオランダ語の響きに癒された。オランダ語って、常にちょっとずつ息もれしてる感じがいいんだよね。ヒロインのサスキアが魅力的。やなぎやで夕食、塩イカのてんぷら、うま煮焼きそばうまーい。非常に長野っぽい夕食になった。
2019/07/30

2019/07/18細く長く続く権堂のヘルツォーク監督連続上映。ウェルナー・ヘルツォーク監督「フィッツカラルド」(1982)久しぶりに観た。しかも権堂で!大好きな作品今まででいちばんおもしろく鑑賞することができた。何度目の鑑賞だろう…三回目か四回目か…。心の底から感動した。泣いた〜。船上のオペラのシーンは涙が止まらなかった。なんども観てるが、泣いたのは初。おれはヘルツォーク監督の良い観客とは言えないが、キンスキーとのタッグの作品は別。大好き。ホントに登ってる....やっぱりものすごい!とてつもなく異常なロマン。この蓄音機がフィッツカラルドの魂であり、武器。カルーソー!カルーソーのアリアのレコードをガンガン流しながらアマゾン川をゆく!クラウディア・カルディナーレの豊穣な美しさにやられた。帰宅して、いろいろ準備しながら鶏モツ煮の下準備。まずこの状態にするまでが大変。下ゆで、掃除、....そこからは煮詰めていくだけだから、簡単。夕食出来上がりを食う。めっちゃ美味い。
2019/07/29

ピアノ・チクルス「ユダヤと音楽」vol.5メンデルスゾーン「歌曲と無言歌」第4回2019年9月07日・竹風堂大門ホール ピアノ:山田えり子、ソプラノ:竹内直美プロデュース&レクチャー:加藤 晃フェリックス・メンデルスゾーン歌曲「秋の歌」Op.84-2「愛する女が書いていること」Op.86-3「毎晩夢の中でぼくは君を見る」Op.86-4 「月」 Op.-86-5 「古いドイツの春の歌」Op.86-6「初めての喪失」op99-1無言歌集第7巻Op.53、無言歌集第8巻Op.102より ファニー・メンデルスゾーン・ヘンゼル無言歌嬰ヘ長調Op.6-3無言歌ロ短調Op.8-1歌曲「山の喜び」Op.10-5お問い合わせビアノチクルス長野pianozyklusnagano@y-mobile.ne.jp070-6477-2702https://pianozyklus-nagano.amebaownd.com/
2019/07/29

2019/07/16朝早くから実家で庭仕事芝刈り。暑い〜。芝刈りをしてると、死んだ親父を思い出すどんなに暑くても暇さえあれば庭で芝の面倒を見てた亡親父の姿と笑顔。芝刈り後の超スッキリした親父の笑顔がおれは大好きだった。昼まで作業を切り上げて帰宅。昼食冷やし中華チクルスの準備、いろいろ。溜まったブログを書く。バルトーク関連の本少しずつ読む。横井雅子「ハンガリー音楽の魅力 リスト・バルトーク・コダーイ」(東洋書店)わかりやすく読みやすい。良書。これも徐々に値段が上がってきそうな気がする。2019/07/17今日もまた朝から実家。庭仕事。芝も元気だが、雑草も元気だ。困るなあ。昼まで頑張って帰宅、つけ蕎麦食べる食べるラー油と豚肉のつけ汁。午後、地味にブラームスとリスト夕食揚げ魚のマリネ風。家内作。じゃがいもの甘辛煮。おれの作品。実家で収穫したじゃがいもから小さいのを選んで皮つきのまま素揚げして、甘辛く煮る。この「甘辛く」ってところが長野的なのだ。
2019/07/29

2019/07/15昼メシ。権堂のオープンしたばかりの中華長野ロキシーへミキ・デザキ監督「主戦場」(2018)スリリングでめっちゃおもしろい。選挙前の絶妙なタイミングでこの作品が公開になった長野。おそらく多くの人がご覧になったことだろう。参院選は終わってしまったがぜひ多くの皆さんに観て欲しい。次期衆院選もあるしね。右寄りな人も左寄りな人も必見!8/2まで長野ロキシー。「従軍慰安婦問題」をテーマにしたドキュメンタリー。この作品にしっかり顔出して、きちんと丁寧に質問に答えた右派のみなさんは、その主張は別にして、その勇気とゆーか気持ちには敬意を表したいと思う。語られている言葉以上に、右派のみなさん(特に女性)の表情の揺らぎや微細な変化が見所になってる。櫻井よしこさんってやっぱりもの凄い人だなあと思った。櫻井さんを見ると杉田水脈さんはまだまだ全然って感じがしてしまうもんね。役者が違いすぎ。監督の質問は徹底的に冷静で穏やかで論理的。右派のみなさんも丁寧に答える。このやりとりの感じは良いなと思う。こうでなくてはいけない。激して議論するようなことじゃないし...これは朝ナマのようなショウとも違う。日本はどちらかとゆーと慰安婦問題については世界から孤立気味のように思う。軍の関与とか、証言がとか、数がどうとか、もちろんそーゆー検証はめっちゃ大事なので粛々と研究すべきなのは当然。冷静さを失ってヒートアップしてしまう傾向の日本と韓国の当事国は別にして、世界が慰安婦のことで問題にしているのは「戦時性暴力をどう考えるか」とゆーところだと思う。「戦時性暴力」はレイプの問題。子供への性虐待や男性に向かう性暴力もあるけれど、「戦時性暴力」の多くの部分は「女性差別」に直結してる。この問題が国の面子とかゆー以前に「戦時性暴力や差別をどう考えるか」とゆー観点で考えないと、世界の認識とズレていくだけだとこの作品を観てつくづく思った。女性差別はあまりに日常化しすぎていて、多くの男たちが「差別」している自覚がない。実態は「人種差別」と変わらないのに、世の男たちはそんな大それたことをしてるとゆー意識がないのだ (たぶん、おれも...)。ごく自然に、カジュアルに、日常的に差別は行われる。今現在も、大昔からずっと。だから、考える必要がある。今回改めて、おれはマジで在特会が大嫌いだなあと痛感した。映像で見るともっと嫌いになる。そして、「日本会議」もめっちゃ嫌い。「日本会議」の雰囲気が色濃い安倍首相も、当然好かん。おれは保守の人も保守の論調も別に嫌いじゃない。だから保守系の人の本も読むし、好きな論調の人もいる。でも「日本会議」的なのがいちばん好かん。「日本会議」の影響下での憲法改正....最悪だ。でも、加瀬さんはちょっと可愛いけど、困った人。本は読んだ方がいいよ。確かに日韓W杯のときあたりから嫌韓本が売れまくったりしてナショナリスティックになってきたと思う。あの時の「嫌韓流」とか、超気持ち悪い本だった。国の傾向が左に傾きすぎた故の自然な揺り戻しなのかと思ったら、却って病的で不寛容なナショナリズムの感覚が日本の中に色濃く残って、より不自然な方向にねじれ、定着してゆく。日本には与党に対抗できる強力でリアリティのある主張ができるリベラル政党が存在しないので、ますますねじれが常態化する。排除の論理。多様性への恐怖。不寛容。全世界的な傾向...
2019/07/27

2019/07/14チェックアウトして名駅。朝メシは車中で美濃味匠出汁巻ふた切れと小さい唐揚げ二個。ハイサワー。炭水化物食わない。延々とビル・エヴァンス聴く。ひどい疲れで木曽谷は爆睡。車中、佐藤優さんと半藤一利さんの対談「あの戦争を知るために今こそ読むべき本はこれだ!【文春e-Books】」読む。読まなければいけないなあ。昼頃長野着。昼メシ、ウィドウズレコードでスパゲティ。美味しい&落ち着く。ホッとしたー。コーヒーうまい。駅前メトロポリタンで「やなぎの弦」の弦楽アンサンブル聴く。笑えてくるほど知った顔ばかり。感じのいいコンサートでした。よくがんばってるなあ。意義ある活動。頭が下がります。今後も続いてほしい。協力できるときには協力しようと思ってます。ひなの の協奏曲のソロ、とても良かった。感無量で聴いた。アンコールのバッハはいろいろ駄目駄目だが、いずれ「ダメ出し」しないといけないと思ってる。協奏曲は本当によくやった。これは素直に褒めてあげたいと思う。高校生のハイドンのカルテットも良かったよ。お疲れちゃん。家内に迎えにきてもらって帰宅。夕食スズキヤさんの馬ちゃん(ばあちゃん)など。
2019/07/26

2019/07/13強引に早起き。集中してコーヒー飲みながら仕事の準備、予習。今日からついに名古屋場所スタート。今年は少し日程に余裕あるのはありがたい。もちろん、ちょい寂しいけど、余裕あるのは悪くない。11時すぎにホテル出て、名駅へ名駅の味仙で昼メシ。ホントはチャオのつもりだったが、味仙よりチャオの方が激混みだったので味仙にした。ほんの数分並んだけど、すぐに入れた。ラッキー。台湾と手羽。大満足。名駅前で拾ってもらって東郷町。古いホールで午後から夜まで延々とエネルジコの初練習。久々にみなさんに会えてうれしかった!バルトークは予想通り苦戦。実はおれはもっともっと低く見積もってた...失礼しました。リストは驚くほどスムーズに練習が進んだ。一昨年の経験が生きているようだ。ありがたい。ブラームスはとにかく方向性を示す練習。方向とか方針とか偉そうなことは特にない。ただ、虚心坦懐に楽譜通りにやろうってこと。変わったことは何もしない。バルトークはまずはとにかく慣れることかな。リストとブラームスは秋まで細かく詰めるのが楽しみだ。じっくり頑張りましょう。夜、赤池で少人数で飲み。めちゃ楽しい。この店気に入ったー。最高!ここで打ち上げするために東郷町でコンサートしたいくらい気に入った。めっちゃ疲れて、シャワー浴びて倒れこむように就寝。
2019/07/24

2019/07/12午後のしなので名古屋へ。車中は延々と勉強。本番に向けて徐々に暗譜を戻さないといけない。スコーレで映画祭のチケットをゲット。早い番号うれしい!ホテルにチェックイン。しばらく真面目に翌日の準備。映画祭の前に吉野家の牛皿麦とろ御膳食う。こりゃうまい。気に入った。今度は大盛り食おう。20時にスコーレへ。人多くて最高!第三回映画祭最終日に参戦今日は冨永昌敬監督「ローリング」(2015)の上映。満員!素晴らしい!ローリングはこれで何度目かな。劇場で4回目くらい。英里紗ちゃんの第一回映画祭でも観た。何度見てもおもしろい。フェイヴァリットな作品。映画祭でみんなで大笑いしたりしながら観るのは格別。場内はこの作品が大好きな人が多いので、笑いのツボも同じだし、自然に場内の雰囲気が心地よく醸成されてゆく。実に楽しい。おれはこの作品を初めて観た時に「みはりちゃん」に完全に魅せられてしまって、それで、柳英里紗とゆー女優さんを発見してファンになった。おれが「ローリング」を観たのは、川瀬さんファンだったことがきっかけ。で、「サムライフ」(2015)の三浦貴大さんがとても良くて川瀬さんと三浦さんの共演とゆーことなら、これはもう絶対に見逃せないと思って「ローリング」を観たのだ。そしたら「みはりちゃん」とゆーか英里紗ちゃんに夢中になってしまった...とゆーわけです。以後、ずっと英里紗ちゃんファンを続けてる。そうそう、「サムライフ」よかったんだよなあ。また劇場で観たい一本。入場すると例によってこんな感じでスタート。めっちゃ楽しい!川瀬さんと電話がつながった(笑)で、川瀬さん登場!ヽ(´▽`)/大部分の人が思ってただろうが、この日の上映が「ローリング」で次の日「天然☆生活」は川瀬さん舞台挨拶。このタイミングなら絶対に前乗りしてスコーレに来てくれるとおれは信じてた。だから川瀬さんのサインが抜けている「ローリング」のパンフも抜かりなく持ってきた!そのかわり「ケーフェイ」のパンフ忘れた!「アリーキャット」のパンフも忘れた。おれの馬鹿っ!守屋さんと川瀬さんに挟まれる英里紗ちゃん。この国映感とゆーかピンク感!最高だ。(英里紗ちゃん、この勢いで川瀬さんと一緒に山内監督、城定監督、いまおか監督や瀬々監督やトシキ監督の作品に出たりしないかなー。これはおれのささやかな夢....。)川瀬さん登場から異常に盛り上がる場内。大爆笑。めっちゃ笑った2代目小川あん(爆)小川あんちゃんご本人に見せたかった!英里紗ちゃんの存在も完全に忘れた感じで「スタンド・バイ・ミー」や「ストリート・オブ・ファイヤー」の話題に耽る坪井さん、川瀬さん、守屋さんが最高だった。ストリート・オブ・ファイヤー [ マイケル・パレ ]おれも川瀬さんの歌うダイアン・レインのナンバー聴きたいっす!川瀬さんたちと幸せそうに映画の話で盛り上がる坪井さんを見てるとおれも超幸せな気分になった。その横ですごくうれしそうにしてる英里紗ちゃん。この幸福感に満ち溢れた光景!ユーフォリア...雨宮沙月さんのアニメ、可愛かったなー。また観たい.... (*´∀`*)そして柳英里紗監督「Cosmic Blue」(2019)松濤でも逃し、映画祭初日は参戦できなかったので、おれはこの作品はもう観られないのかと思っていたら、上映してくれた!わーい、よかったよう。キャストはおれ的には超豪華だ。特に男性キャスト!三浦貴大くん、田中俊介くん、橋野さんの三人。最高すぎるじゃん。誰もが思うことだろうが、岡本監督の「ブルークリスマス」の余韻が...(普通、連想しますよね?しませんか?)。青い血液...青い舌の登場人物たちが暗いお店に集まって笑いさざめく。孤立感や寂寥感にも彩られたささやかな幸福。青い血→イカ...(おれはイカって言われるとすぐに大好きな「おじさん天国」を連想してしまうのだが...)前作「VERY FANCY」も幸福なフランス・ヌーベルヴァーグ初期の雰囲気があったが、今回もいろんな部分でヌーベルヴァーグの反映を感じた。英里紗監督の重要なテーマ・「好き好き大好き」をVERY FANCY以上に追求して、監督はジェンダーの壁を越えようとする。俊介くん貴大くん橋野さんのフェミニンな部分や「かわいい」を自然に提示する試み。ジェンダーを超えて他者(大好きな人達)と同一化することへの強い欲求。おネエとかそーゆーことではなく、男性も内面に必ず自然に持っているフェミニンな感覚や「かわいい!」や「女の子」な部分を同一化するための手がかりにしようとゆーこと。かわいいよ、大好きだよ、と自然に言い合えることって本当に素敵なことだ。次回のこと。次も決まってよかったあ。楽しみ。またもらい泣けちゃったよ。しかし、坪井さんハードル上げてくるなー。今年もお酒の振る舞いありがとうございました。英里紗ちゃんちの社長さん、素晴らしい!英里紗ちゃん映画祭らしい酔いの回るキツイ酒。美味しかった!今日はサイン会にもしっかり参加。ローリングのパンフについに念願の川瀬さんのサイン!うれしい。(オークラのピンク大賞の時もこれ持って行ったんだけど、あまりの混雑で近づけなかったのだ)英里紗ちゃんと橋野さんにも二度目のサインをいただいた。みなさんありがとうございました。ホテル戻ったが、全く眠くならない。チューハイ飲んで強引に寝る。明日仕事だし寝なきゃ...ギッちゃんのシールもうれしいな。ギッちゃん可愛い。楽しい夜に感謝。雅さん編集のパンフかっこいい!赤が効いてる。内容も充実。雅さんのパンフはいつも読み応えがある。
2019/07/24

2019/07/11鈴木卓爾監督「嵐電」(2019)観た。びっくりたまげた。とてもおもしろかった。結婚オブ・ザ・デッド(笑)、狐と狸、帷子辻…とんでもなく独特な作品。ファンタジーでもあり、三世代のラブストーリーでもあり、「鉄」の映画であり、「街」の映画でもあり、「映画」についての映画でもあり......一瞬ミュージカルだったりもする。いろんな境界線が常に曖昧で、その曖昧さが素敵だ。説明の難しい、極めて魅力的な作品。いつまでもこの作品世界に浸っていたくなる。おれは大好き。この独特な感覚を、主演の井浦新さんが静かに柔らかくまとめてゆく。鈴木卓爾監督は、多くの人がたぶんそうであるように、おれも役者としての鈴木卓爾さんのイメージが強い。おれはちゃんと監督作を観たのは今回が初。すっかり鈴木監督の世界に引き込まれてしまった。時間感覚と浮遊感が空間の感覚が素敵。どこにでも、どこまでだって行ける感じ。同時に、どこにも行けない感じ...「ゾンからのメッセージ」機会があったら観てみたい。嘉子を演じた大西礼芳ちゃんが超最高。魅力的!繊細な演技。このこじらせ系女子の人物像に惹かれ、共感する人も多かろう。もちろん引いちゃう人もいるかもだけど...ホントによかった。青森の南天(窪瀬環ちゃん)の一途さにはやられた!超かわいい!とにかく、嵐電に乗りにいきたくなります。嘉子ちゃんと帷子辻で会えそうな気がしてしまうのだ...夕食、肉団子シチュー、サラダ、油揚げ炙ったやつ。
2019/07/23
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2019/07/10 森谷司郎監督「八甲田山」(1977)何度目かの鑑賞劇場で二回、テレビで一回。たぶん。もともと好きな作品だ。新田次郎氏の原作ももちろん既読。学生時代に熟読した。八甲田山死の彷徨 (新潮文庫) [ 新田 次郎 ]今回がいちばん感動した。それは、春日太一さんが「ぷらすと」でこの作品について詳細に語った動画を何度も視聴していたからだと思う。春日さんのお話に触れていなかったら、こんなに心動かされなかっただろう。春日太一さんに心から感謝してます。やっぱり凄まじすぎる作品。白い地獄....。多くの言葉は要らないように思うのであまり詳しく書くのはやめる。この名作を大きなスクリーンで再び観られたことにただひたすら感謝。おれはこの作品を知っているので。まず、健さんと北大路さんがくつろいで酒を酌み交わすあたり目頭が熱くなってしまう。終盤の健さんの涙のシーンで号泣(台詞が滑らかに出ないくらい健さんが泣く。こんな泣き方の健さんは異例だ)。このシーンでこんなに号泣したのは初めて。嗚咽が漏れそうになるのを必死でこらえながら泣いた。芥川也寸志先生のスコアのあまりの素晴らしさに、改めて圧倒される。感動的すぎる音楽。そうそう、そして↓の動画はおれにとって特別な映像。小松先生の指揮による八甲田山(泣)秋吉久美子さんの精霊感。雪ん子とゆーよりも、明らかに雪の精だ。この場面、好きだー。どうしてもちょっとうるっときてしまう....それにしても、ものすごいオールスターキャスト。このキャスト陣が冬の八甲田で「本当に」遭難しなくてよかった....と心から思う....冬の八甲田は怖い。当時の日本陸軍の悪い面について考えさせる。もちろん、現代にも同様な組織論についても...今はたぶんこんな撮影できないなー。70年代の日本、いろいろ不自由で不穏だったけど、表現は今よりも思い切ったものが多かったように感じる。八甲田山 HDリマスター版 [ 高倉健 ]ただひたすら圧倒的。とにかく春日さんに感謝です。森谷監督の「動乱」も久々に見直してみようかな...。帰宅していろいろ準備。直近の7/27メンデルスゾーンのこと(みなさまぜひご来場ください!)「ユダヤチクルス」最終回のこと。来年のチクルスのこと。再来年のチクルスのこと。部活のこと。そしてブラームス、リスト、バルトーク(エネルジコ)
2019/07/21

2019/07/09午前はブログ書きなど。モラヴィアの「孤独な青年」読み始め。古書。角川文庫版。ベルトルッチの「暗殺の森」の原作小説。今読んでるのはマルチェロの幼少期・性格形成期の部分。非常に興味深い。午後、野暮用で実家。雨の中、放課後の部活へ。蒸し暑くてしんどい。一年はクーラーのない普通の教室...音階三昧。久利多で夕食。大好きなお店。ニラ玉。ニラ玉だーい好き。揚げ餃子。うまっ!焼きそば。ここの焼きそば、やっぱり最高!
2019/07/20

2019/07/089時の「しなの」で長野へ車内で朝食。韓国ビールとオリエンタルカレーメンチカツサンドカレー味のパンにメンチがサンドされててびっくり。おれ、反対のことかんがえてた〜でもちゃんとカレーでしっかりスパイシーの不思議おもろい。車内で安田浩一「ヘイトスピーチ「愛国者」たちの憎悪と暴力」読み終えた。いろいろ納得。腑に落ちたところ多い。気分の重くなる本。どんどん嫌な気分になるので、読み進めるのに時間がかかった。でも、これは広く読まれるべき本。読んでよかったです。ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 (文春新書) [ 安田 浩一 ]バスで帰宅。昼食、プルダックポックンミョン。海老餃子(冷凍)2個乗せ。辛くて満足。スッキリする。激辛ブルダック炒め麺■韓国食品■輸入食品■輸入食材■韓国食材■韓国料理■韓国お土産■韓国ラーメン■非常食■防災用■防災グッズ■乾麺■インスタントラーメン■辛いラーメン■ラーメン■少女時代■snsd■激安【YDKG-s】★諸々準備。様々なことが入り乱れてる。脳が疲れる。順番にやろう。のんびりやること。うちにあるバルトーク関連の本を読み返す。ひのまどかさんの「歌のなる木と亡命の日々」 (リブリオ出版)がやっぱり少年少女用なのでいちばん読みやすい。漢字にふりがな振ってあるし、字が大きいのも良い。非常に感動的で、しかもちゃんと学術的。このシリーズはとても良いのだが、手に入るのは古本で値段が徐々に上がってる感じ。図書館にはあるだろうけど、おそらく徐々に買いにくい値段になっていくのだろうな。夕食夕食。もやしごはん。韓国料理。カンジャンのたれが美味い。よく混ぜて食う。
2019/07/20

2019/07/07 20:10〜待望の第三回英里紗ちゃん映画祭。二日目。(初日来れなかったのは痛恨)入場するといきなりこれ。ストップモーション。3分くらいかな。入場の瞬間からスタートしてる英里紗ちゃん映画祭。いやあ、超楽しい。で、いよいよ上映。ギッちゃん(佐渡ヶ島)のあと早川大介監督「凪の海」(2019)昨年の第二回映画祭の初日に「凪の海」の予告が流れて、早川監督が登場してハガキを配って熱烈にPRしたのだ。おれはこの予告でものすごくこの作品を観たいと思った。英里紗ちゃんや小園優ちゃんが出てる上に、「風に濡れた女」の永岡佑さん、「夏の娘たち」の外波山文明さん、といったおれが好きな役者さん達が出てるのも大きなポイントだった。そんな訳でおれは少額だけれどもCFに参加して、美味しいみかんも食ってしまったので、一応ちょっとだけ「関係者とゆーか共犯」なのだ。だからもちろんドキドキしながら観た。期待半分不安半分...こーゆードキドキもいいよね。で、完成した「凪の海」は素晴らしい出来。期待以上だった。CFに参加してよかったと思いました。本当にうれしい。上映後早川監督以下キャスト陣が華やかにずらっと並んだのを見て、(こんなゲストの多さは英里紗ちゃん映画祭でも稀ではないかな)おれも超誇らしい気持ちでした。最高のプレミア感。この作品の語りすぎないところがおれは好きだ。説明不足の一歩手前くらいまで説明しない。よくわからないところも多いけど、それでいいと思う。実際、世の中わからないことばかりだ。濃い血縁地縁の間柄でも、わからんことの方が多い。死んだ沙織(英里紗ちゃん)の旦那の「不在の存在感」の大きさ...この人がいちばんのキーマンなのに、結局どんな人だったのか全然わからない。妻だったはずの沙織(英里紗ちゃん)ですら、実はよくわかっていなくて、途方に暮れている。それなのにどんどん存在感が増してくる不思議。異様だ。「中心人物の不在」「不在の圧倒的存在感」。「不在」はもちろん何も語らない。海辺の田舎の小さな町で複雑に絡み合う血縁地縁。美しい海と山に囲まれながら、息苦しいほどに煮詰められ、濃縮されてゆく。まるで美しい海と山に追いつめられてゆくように…あまりに煮詰まった関係が閉塞感の中でもつれ合う物語はギリシャ悲劇のようだ。英里紗ちゃん演じる沙織はこの中では死んだ長男の嫁とゆー微妙な立場。煮詰まった関係からは一応一歩引いてるはずの人物。それが、旦那の「圧倒的な不在」に引きずり込まれるように複雑な人間関係に巻き込まれてゆく。永岡さん転じる圭介は次男だけど東京在住のミュージシャンとゆー役なので、これまた立場としては一歩引いてるはずなのだが、やっぱり巻き込まれてしまう。それを見つめる外波山文明さん演じるお父さんの諦念と悲しみに満ちた佇まい。このj複雑な関係の中で一番悲劇的なのが優ちゃん演じる凪と中江さんが演じる兄の兄妹。絶望的に煮詰まったその関係は、ちょっと近親相◉な領域にまで達してる。愛撫するように妹の不自由な足を執拗にマッサージする兄。半分諦めたように無造作に足を投げだす妹....。(楽天ブログは近親相◉を四文字ちゃんと書くとアップできない。公序良俗に反するんだってさ。くだらねえ。それだとエディプス王とか火の鳥未来編とかワーグナーのジークフリートとかヴィスコンティの”地獄に堕ちた...”"熊座の..."とか数多ある名作の話は楽天ブログではちゃんと書くことができない。)この地域の名産の真珠はあこや貝の中に入った栄養や異物が凝縮してできるそうだ。これがまさに優ちゃん演じる凪の存在に象徴される。狭い貝(地域)の中で息苦しくひたすら凝縮されてゆく...養殖の貝だから養殖場に吊るされているだけだ。どこにも行けない。それと同様に優ちゃんもどこにも行けない。がんじがらめな兄妹関係、不自由な足...真珠はもちろん「涙の象徴」圭介が凪を連れ出そうとするが。最後に凪は...と、ゆーことなんだけどこれ以上は書けない。この最後は鳥肌が立ちました。凄いと思った。悲劇とゆー以上に神話のようだ。ビッグバードになれそうなくらい鳥肌が立った。小園優ちゃん、素晴らしかった。凪そのものだった。英里紗ちゃん、よかったー。距離感がよかった。外波山さんとのそうめんのシーンが素晴らしい。名シーンだと思う。外波山さんとのやりとりの間がよかった...永岡さん最高。「風に濡れた女」もう一回見たくなる。凪の足のマッサージのシーンがもっと変態的に執拗でエロかったらもっとよかったなーとおれは思う。音楽と音響が最高だった。凄い!時々台詞の音量を大きくしすぎるかなと思うところがあった。音楽や音響に台詞が飲まれてよく聞き取れないところが部分的にあっても、おれはオーケーだと思う。我々は台詞だけ聞いてるのではないし。とにかく早く各地で公開されますように!祈!作品は多くの観客に観られないと作品として成立しない。寝かせておいてもそれはまだ作品とはいえない。監督の笑顔がかわゆす。チームの親密感とわちゃわちゃ感が最高。坪井さんやっと登場「ATG感」とゆー表現がさすが。わかりやすい。このひとことでものすごくわかる。今年は坪井さんなりのお考えがあって一歩引いた感じにしていたようだが、おれは英里紗ちゃんと坪井さん二人があっての映画祭だと思う。坪井さんがいて、橋野さんもいるのがいいよ。やっぱり坪井さんいると安心するもん。永岡さんおもしろい人だー今日はサイン会は欠席して、素直にホテルへ戻る。サイン会は最終日に出席しよう素晴らしい一夜に感謝
2019/07/19

2019/07/07午後〜20時昼食は車中で幕の内弁当。ハイボール。長野高校管弦のことばかり考える。名駅到着して、とにかくスコーレ。英里紗ちゃん映画祭の整理券ゲット。番号早くてうれしい\(^^)/がんばってポチッとしてよかった。「無双の鉄拳」も観たいので、これもゲット。一旦宿にチェックインして、吉野家で牛丼小盛をサクっと食ってスコーレに戻る。キム・ミンホ監督「無双の鉄拳」もちろん敬愛するマ・ドンソク主演。今年は冬に「ファイティン!」を逃したのでこれを観られてうれしい。うまくいけば「守護教師」も捕まえられるかもしれん。ひたすらマ・ドンソクを味わうための痛快活劇。おれは「犯罪都市」の方が好きだけど....、犯罪都市 [ マ・ドンソク ]無双もけっこう好きだ。前半は、何やってもうまくいかないマ・ドンソク、いつもペコペコする情けないマ・ドンソクを堪能できて新鮮。奥さんに頭上がらない感じとか実にキュートだ。後半はいつものようにめっちゃ強いマ・ドンソクに大満足。やったー!アクション最高すぎ。天井ガガガガガ はすごかった〜。やっぱりマ・ドンソク、かっこいいなあ。大好き。子分的なズッコケ二人組が良い(笑)。悪役もいい感じ。人気俳優でこーゆー気楽な感じの娯楽作を連打できる韓国映画。超羨ましい。
2019/07/18

2019/07/07午前・午後昼に長野高校へ。体育館で管弦楽班の発表聴く。今年はあまり暑くなくてよかった。体育館に入ってみるとまだ演奏もしてないのに既に泣いてる奴がいた ななこ。気が早いなー。二年の合奏。カプリオル組曲よりおれが言ったことをよく理解して消化して音にしてくれてうれしかった。7/2の練習のしょぼいサウンドとは大違い。見違えるように改善されていた。いろいろ今後の課題も感じながら聴いた。新体制との練習スタートが楽しみ。三年の合奏、ドヴォルジャーク弦楽セレナードより三年はさすがだった。やっぱり二年よりだいぶ大人びてる。感無量で聴いた。チェロ1&ベース1の2人だけの低音は大変だったと思うが、大健闘。1楽章はよく歌えていたし、難しいフィナーレも上手く弾けてた。お疲れ。Mozart KV183の第一楽章。いい演奏だった。荒れたサウンドにはならず、ちゃんと疾風怒濤感が出てた。この難しい曲をよくこんな短時間で仕上げたと思う。素直に褒めてあげたいと思う。顧問の先生も変わって、新しい船出とゆー感じ。でも、おれはこの先の楽章がまた難しいんだよなとか考えてしまう。むむー。大変だ。定演までじっくり仕上げよう。新体制諸君、よくさらっといてね。恒例涙の花束贈呈の後、アンコール。引き締まった感じの小気味良い演奏。よかった。しょーぜんもコンパクトに振れてていい感じだった。三年生、お疲れでした。編成が小さくなって不利な点も多かったが、みんなよく頑張った。編成が小さくなったのでベト8&Mozart KV491→KV183 と室内管弦楽の極致みたいな音楽ばかりやってた1年間だった。猛烈に難しい曲の連続。大変だったけど、みんな真摯によく立ち向かってくれた。どうなることかと思ったが、結局いい感じに仕上がった名曲なのに、大学オケなんかだとなかなかできない曲ばかりだ。(大学は管楽器のこともあって大きい編成になりがち)ホントにいい経験をしたと思うよ。それぞれの進路でがんばって。音楽が好きでいてくれれば必ずどこかで会える。またね!元気で!いつかまたどこかで。家内に拾ってもらって長野駅。予定の「しなの」に乗車。名古屋へ。
2019/07/17

2019/07/06朝から実家。じゃがいもの収穫。宍戸大裕監督「道草」初日監督舞台挨拶回観た。大入り!素晴らしい。東京などの挨拶回に比べても、この日の客入りは多かったようだ。こーゆー作品に人がちゃんと集まる長野を誇りに思う。ヘルパー(介護者)付きでひとり暮らしをする知的障害の方々を追うドキュメンタリー。自閉症や知的障害、自傷・他害といった行動障害がある人々。介護制度が変わって重度の知的障害者もヘルパー付きでひとり暮らしができるようになってきた。会場には自閉くんや自閉ちゃんたち、そのご家族も多かったようだ。みなさんそれぞれいろんなことを考えたんだろうなあ。おれも一応障害当事者。おれの場合は知的ではなく身体の方なのでいろんな点で大きく違うけれども、どちらかとゆーと当事者目線でこの作品を観たかもしれない。自閉くんや自閉ちゃんのご家族の皆さんには、たまらなくなる場面も多かっただろうと思う。当事者目線で作品に寄り添った感じで観ても客観的に引いて冷静に観ても、この作品は素晴らしいドキュメンタリーだと思う。必見。だいたい重度の知的障害のみなさんは調子のいい悪いの波があって、一日のうちの一〜二割は問題なしとしても、八〜九割は「困ったちゃん」だったりする(健常者の常識から見れば...ね...)。困ったちゃんでも、とんでもなく魅力的な瞬間もあったりする。そーゆー困ったところも超魅力的なところもしっかり捉えてユーモアを交えながらテンポよく提示してゆく。この作品は障害のネガティブな側面から目を背けることなく、生きる力強さと優しさに溢れてるところが素敵だ。そして、感情に流されずに徹底的に冷静に作られてるところも素敵。「それでも生きてゆく・みんなで生きていこうよ。」とゆー視点。介護者と知的障害の彼らとのやりとりはユーモラスで楽しい。もちろん実際はユーモラスどころではない場面も多いのだろうけれど...すごくカジュアルに接していて、障害者を大事にしすぎない(なんでもOKじゃない)感じが素敵だ。介護担当のみなさんには頭が下がります。介護者の方々のカラーもいろいろでおもしろい。ある介護者の方の「お互いに慣れないとなあ」という言葉が特に印象的。おれが子供時代は今よりも街に知的障害の人が多かったように思う。気のせいかな...いや、たぶん違うな。多かったと思う。当時は施設も少なかったし...そういえばおれの従姉妹の「えっちゃん」は重度の知的障害でほぼ言葉を喋ることができなかった。おれはえっちゃんによく遊んでもらっていた。えっちゃんが発するのは意味不明の奇声のみだったが、上機嫌なのか不機嫌なのか、いいのかイヤなのかくらいはその奇声でも何とかわかったので、おれは一応コミュニケーションできていた。こっちも言語能力に乏しい幼児だったし、けっこうちょうどよかったのかもしれない。おれはえっちゃんに対してわがまま放題だったと思うが、年齢的にはだいぶ年上のお姉さんだったえっちゃんはそれでも優しくしてくれた。えっちゃんは子供が大好きで、近所で赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんのおうちの前に行って(すごいリサーチ能力)、赤ちゃんを抱っこさせてくれるまでいつまでもじっと静かに佇んでいるのだった。今だったら怖がられて通報されちゃうような行為だろうなあ。でも、当時の町の人たちは彼女をよく知っていて、ごくカジュアルに生まれたばかりの赤ちゃんを抱かせてあげていた。しばらく抱っこさせてもらって愛おしそうにひとしきり赤ちゃんをあやすと、えっちゃんは満足してすぐに帰ってゆく。(おれが赤ん坊の頃、えっちゃんはおれを抱っこしによくうちに来てたそうな)特に珍しくもないおれの子供時代の町の日常。えっちゃん、優しい子だった。知的障害はひどく重かったけれども、彼女の内面の母性の部分はちゃんと成熟していたのだろうな。こーゆー感じの日常の風景が今は絶望的に不足してる。慣れてないので、知的障害の人のちょっとした奇声、異様な発声、異常なタイミングの身体の動きなどに恐怖し、驚き、過剰に反応してしまう。身体障害の人の、例えば、おれの異様な歩き方や変に硬直した腕や手の状態に嫌悪感や恐怖を覚える人もいるはずだ。おれの遅い不恰好な歩きを邪魔だと思う人も多かろう。冷たい視線もたくさん感じてきたし、実際に大きな音で舌打ちされたこともある。あーゆーのって悲しいね。つらい。障害者の対応は場合によってはマジで困っちゃうこともあるので(障害によっては衝動が抑えられなくて物を壊しちゃったりとか、人に罵声を浴びせたり叩いちゃったりとかって人も実際いるのだ)、そこのところはみんなで考えて何とかしていかなきゃいけないけれども...まずは「ちょっとした異常」に慣れるチャンスが少ないのが問題。今はこういった障害の人が街に出にくい傾向にあるので、健常者も障害者も、お互いに「慣れ」が不足してる。優生学的思考丸出しで障害者は施設に閉じ込め流べきだと本気で思ってる人もいるようだし...その辺に時々ちょっと奇声を発する人が散歩してたっていいじゃん。おれみたいなのが足を引きずりながら歩いてるのと、本質的にはそんなに変わらない。ちょっとずつ慣れるってことだよなあ...「ちょっとずつ」が大事。まとまらんけど、そんなようなことをいろいろ思った。観てよかったです。本当に観てよかった。その後、えっちゃんは重い癌になってものすごく苦しんで亡くなった。まだ若かった..。かわいそうだった。舞台挨拶とトークショーも有意義でした。素晴らしい機会に感謝。その後もお客さん入ってるみたいで、ロキシーでの上映はめでたく延長された。19日まで観られます。みなさん、ぜひ!
2019/07/16

2019/07/05市内某ホテルで式典の音楽コーディネートの仕事。背広にネクタイ、しんどい。8時半会場入り。昼過ぎまで。ステージにいるときは特に思わないが、裏方の仕事だと 背広&ネクタイがしんどい。改まった席なのでカジュアルは厳禁。仕方ない。終了後、少し実家。老母のわけのわからんリクエストの処理してから、事務作業。ジョン・ワッツ監督「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019) 観た。楽しかった。今回はピーター(スパイダーマン)のビルドゥングスロマンの趣が強い。そこにヨーロッパへの修学旅行を絡めて、教養旅行的な雰囲気も自然に醸し出しているところが巧い。全編がほぼヨーロッパが舞台なので、アメリカンな感じは薄く、スパイダーマンとしてはちょい異例な雰囲気。フランスやらイタリアにも行くけれども、圧倒的に印象的なのはやっぱりプラハのシークエンスだ。圧巻。カレル橋、国民劇場...スパイダーマン以上に街のものすごい美しさに心が揺れる。とにかくプラハが凄い。街の美しさはもちろんだが、プラハの複雑な歴史の重みも映画の内面に大きな影響を及ぼし、作品に複雑な陰影を与えてるのかなと思う。ホログラムとの戦い。考えさせられるね。おれはハッピーが大活躍なのが超うれしい。ハッピーの大ファンなのだ。ジョン・ファヴロー最高。ネッドはちょっとモテちゃったりして「らしくない」のだが、それでも彼の出番が多いのはうれしいな。ミシェル、魅力的。ゼンデイヤって女優さん、良い。悪役ミステリオは、まあまあ。ちょい弱いね。設定はいいんだけど....ジェイク・ギレンホールは好演。パラエジャで飯。シチューなど、めちゃ旨大満足な一夜。パエリヤが有名なお店だが、パエリヤ以外のものもめっちゃ美味しい。
2019/07/15

2019/07/04疲労溜まってるので休養日「エクス・リブリス」の予習としてアイザワ先生に勧めて頂いたフレデリック・ワイズマン監督「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」(2015)amazonで鑑賞。おれはワイズマン監督作品はパリ・オペラ座のすべて 」(2009)を観てるだけ。たった1本。ジャクソンハイツ、素晴らしかった。観てよかったです。何という魅力的な人々。愛すべき人々。「それでも生きてゆく」とゆー確かな手触り。おれはハラールの精肉所の描写が興味深かった。ますます「肉」を観たくなる。それから、タクシー運転手の養成講座の様子!講師の先生が素晴らしい。この地域の人々が直面している困難は、そのまま現代の世界の困難そのものだ。地域のディテールを丹念に拾い、描写することで、ものすごい拡がりと深さを獲得してる。限定された地域のディテールに集中することで、結局「世界」を描いてる。多様性の団結ワイズマン監督と街を彷徨いながら、一緒に何かを発見してゆくような気分になる。エクス・リブリス楽しみだ!昼過ぎから夕飯用のもつ煮作るもつ煮って大変だー。特に下準備がめちゃ大変。でも、すごく美味しくできてご機嫌。
2019/07/14

2019/07/03前日の高校の練習のダメージきつい。午前、諸々準備。昼食、「どん」でイカカレー待ち焦がれていた山戸結希監督「ホットギミック ガールミーツボーイ」(2019)ついに観た。ひとことで言って、心から感動した。欲を言えば山中監督の「あみこ」からの流れでロキシーで観たかった。もっと言えば「あみこ」→「21世紀の女の子」→「ホットギミック」と緩やかに連続してロキシーで観れたら個人的には最高だったけれど...でも長野で普通に「ホットギミック」が観られたことに、心から感謝してます。ホントに。この作品の「煌き」「痛み」「揺らぎ」...山戸監督の映像でしか触れることのできない感覚をひとりでも多くの長野の人と共有したいと心から願う。まず、マンションの立体的な構造の生かし方があまりにも絶妙で、感激した。もちろん表現は優れて山戸監督独自なものだ。それでも、建築の構造(立体交差とか、駅や電車とかも)に対する感覚の凄さから、思わずエドワード・ヤン監督や侯孝賢監督の作品を思い浮かべてしまったりした。この中で展開される複雑すぎる人間関係、繊細で凶暴な感情のやり取り。終盤、どんどん言葉を畳み掛けていくところは、どうしようもなく心が震え、涙が溢れて止まらなかった。「離ればなれの花々へ」もそうだった。あれもおじさんけっこう泣いちゃったけどさ。今回は本当に参りました。やばいくらい一気に涙が溢れた。映像と言葉がお互いに呼応し変容しながら昂揚してゆく。圧倒的な体験。若い子たちにはぜひ山戸監督の感覚に触れて欲しい。おれみたいなおっちゃんでも震えるほど心が揺さぶられるのだから....若い子たちは如何ばかりだろうか。長野の「ガールズ&ボーイズ」はどう感じただろう。監督のどの作品もそうだけれども、監督は「言葉」を大切にしてるところがおれは好きだ。山戸監督はゴダールやトリュフォーのように、言葉を積極的に運用する。カンパニー松尾監督がここぞってところでテロップ(言葉)を最大限に駆使するように....堀未央奈ちゃん、素晴らしかったー。清水尋也くん、板垣瑞生くん、間宮祥太朗くんの三人が凄い。この三人の男子の演技があったから未央奈ちゃんがホントに輝いた。特に清水尋也くんが圧巻。間宮祥太朗くん。こーゆー雰囲気の間宮くんはおれは初めて。個人的には高橋和也さんの出演がうれしい。エロティックな点でも素晴らしい。ほとんど直接的な官能描写がないのに、溺れるナイフよりも更に突き進んで、これはもう「異常に」エロかった。凄い。支配と隷属のエロティシズムの核心まで迫ってる。音楽が素晴らしい。クラシックのシンプルな名曲を最上の感覚で使う。(キラキラ星、カノン......)素敵だ。そういえばこの作品の構造はパッヘルベルのカノンと同じだ。グラウンドベースの上で三声のカノンが展開される。一人の女の子(グラウンドベース)を巡る三人の男子のカノン。とりあえずここまで。本当に観てよかった。
2019/07/11

2019/07/02浜松の疲れ抜けず。夕方の練習までひたすら横になってチャージ。学生の相手は体力が要る。しかもおれに求められてるのは最低限の時間で、一瞬で最大限の結果を出すことなので、気合いと体力と集中力が必要なのだ。おれはsempre短期決戦な男。週一とかで定期的に面倒見ていられれば、もうちょい楽にやれるんだけど...たまにしか行かないからね。どうしてもこうなる。長野高校管弦楽班の練習。金鵄祭前ラスト練習。アンコールのカルメンをちらっと面倒見て、Mozart KV183の第一楽章。だいぶよくなった。これなら舞台に出せそう本番指揮する新しい顧問の先生、見た感じと全然違ってかなり情熱的な解釈で、めちゃ速いテンポで振られるとのこと。ひょええ〜。いやあ人は見た目じゃわからんね。人当たりもソフトでとても穏やかで優しそうな先生なんだよね。落差が激しいなあ。とゆーわけで、速めのテンポで仕上げ作業。しっかり丁寧に絞りまくって作ってあるので、羽目外して激情的に弾いても酷い崩れはない。安心して思い切って弾いて欲しいと思う。残り時間を使って2年生のカプリオルと3年のDvorak弦セレの指導。おれ的には出血大サービスの超過勤務。2年のカプリオルやり始めた途端に派手にずっこけるほどのしょぼすぎる出来(笑)まあ、いろいろ今後の課題も感じつつ...それでもやってるうちにそこそこの音になってくる。繰り返しやらせてると、ちょっとだけゾリっぽい感じになってくる不思議。彼らはゾリの動画をすごく参考にしてくれていて、それをおれが指導してるんだから、当然と言えば当然。うれし恥ずかしくてほんのちょっと寂しい(今年ゾリないから...)。3年のDvorakは流石によく弾けていた。なかなか見事。この曲は全体が愛の言葉だ。「ありがとう」という気持ちを、三年間の班活動への感謝をこの感動的な音楽に乗せて大切に語って欲しい。これでホントにおれのこの体制への指導はおしまい。三年とはもう一緒に練習出来ないのだ...悲しい。帰宅してシャワー浴びてとにかく 酒。寂しいとき悲しいときは、酒だ、酒🍶🍺やさぐれた感じで飲んで、倒れるように寝る。
2019/07/09

2019/07/01よく眠ってスッキリ。しかし、浜松の一日練習の疲れが酷い。ぼんやり有楽町へ。朝食、吉野家で牛丼小盛り。おれは有楽町駅の吉野家がいちばん好き。ヒューマントラストシネマでラース・クラウメ監督「僕たちは希望という名の列車に乗った」(2018)観たこの映画館は初。アクセス超最高でありがたい。怖い映画。でも希望の光もあるのが救い。おれは個人的に旧東独に非常に興味があるので、これはどうしても見逃せないと思っていた。観てよかった長野でも普通にやってるけど、せっかく東京にいるのでこれは少し大きいスクリーンで観ようと思った。ひたひたと怖い映画。性急になることなく、一定の距離感を保ってクールに描写を積み重ねてゆく。だからこそ学生たちの友情と勇気に一層心が動かされる。役者さんたちは皆すばらしい。1950年代の旧東独。もちろん共産主義時代。ハンガリー動乱のころ。街にはソ連兵がふつうに居る、そーゆー時代。まだ大戦後の傷が生々しい時期だ。もちろんナチス時代のことを全国民がつい最近のこととして、リアルに背負い込んでいた。そレニ加えて共産主義による思想統制。ソ連の支配。旧東独も、ハンガリーも、ポーランドもチェコもみんな同様。ただ、東独が他の東欧諸国と決定的に違うのは「ナチスの国」だったことだ。この要素があることが、東独の人々の内面を他の東欧諸国以上に複雑怪奇なものにしている。この作品を観ることで当時の東独の雰囲気や旧東独の独特なあの「感じ」に触れることができる。ハンガリー動乱で命を落とした人々のためにクラスで黙祷した学生たちが、「犯罪者」として国家に徹底的に調査され、糾弾される。つまりちょっとでも「ハンガリー動乱(反ソ連)」に心を寄せるなんてのは、ほとんど国家(思想)に対する反逆と同義なのだ。ちょびっと黙祷しただけで、これだよ...。本当に恐ろしい。50年代の西ベルリンの映画館の描写に心踊った。ドイツの駅も、列車も....古くてでっかいゴージャスな映画館っていいなー(ローマでも思ったけど)。こーゆーノスタルジックな描写が美しい。例によって日本語タイトルが酷い。原題は”Das schweigende Klassenzimmer”そのまま訳せば「沈黙の教室」または「沈黙する教室」ってことかなそれでいいじゃん。ダメなの?最近のドイツ系作品の日本語タイトルがいろいろ盛りすぎてわけわかんなくなってることが多い。作品はいいのに。残念。ラース・クラウメ監督の作品はおれは「アイヒマンを追え」を見逃してる。いずれDVDで見よう。東京駅からはくたか自由席で長野へ。昼食。横濱チャーハン。あらゆる点で偉大な弁当。帰宅。しんどすぎる。シャワー浴びて寝る。夕食、サバなど。
2019/07/09
2019/06/30早起きしてゆっくり朝風呂。ホテルのバイキングの朝食。ご飯にカレーをちょいがけして食う。朝からがっつりカレーもいいけど、おれはちょいがけが好きなのだ。楽友会オケの練習。午前TuttiDvorak、Liszt午後弦分奏なので、管楽器を盛大につかまえる。お昼は鯛めし弁当をいただきました。給食みたいに大きなテーブルを囲んで食う。楽しいよ。午後は弦分奏、もちろんMahler Adagiettoに時間かける。駅まで送っていただいて予定の「ひかり」に余裕で乗車。チューハイとうなぎボーン 至福。神田でももかと合流。肉寿司など。うまいうまい。映画の話いろいろ。岡本喜八監督作品、ビル・エヴァンス、ベルトルッチなどの話。ももかには落語のことをいろいろ教えてもらう。ホテル戻る。湿度高い。おれは疲れ過ぎで酔いの回りが早くそれ以上に眠気が酷かった。無事部屋に着いたことを半分眠りながらももかにLINE したら激しく意味不明な言語を送信してた。無事ってことは伝わったと思う。たぶん…
2019/07/08

2019/06/29午前実家。ちょっと草取りしてレッスン権堂へ。独演会の前に昼食。博多屋台あっさりとんこつ赤とチューハイ。お店の女の子にいきなり「せんせい!」と声をかけられ、ひっくり返る。部活の教え子だった(^^;;北野文芸座 立川志らく師匠の独演会。売り切れ寸前でぎりぎりゲットしたチケット。もちろん、補助席も出る超満員前座は立川志らぴーさん。三人旅。志らぴーって名前は最高だ。名乗るだけで結構ウケる。で、いよいよ師匠の登場。マクラからめっちゃおもしろくて爆笑。防人の歌で「芝浜」(笑)たいこ腹、最高だったー。ほぼSMだよね...(笑)おれ、この噺、初めて。幇間のお話。幇間といえば「かっぽれ」いや、これはおれの個人的なあれだ....中入り後は「死神」だった。圧巻。感激。師匠の芸にひたすら感動。おれは志らく師匠の毎日新聞落語会の「死神」の音源をamazonで愛聴してるが、やっぱりLIVEは違うなあ。でも、また音源も聞いちゃうと思うけど。師匠は時々家元の真似をしてくれるんだけど、異常に似てるとゆーかそれ以上だ。憑依してる(^^;;大満足で外に出ると本格的に雨。急いで長野駅。東京経由で浜松へ。この日はトンネル火災で特急「しなの」は夜まで運休。ちょっと高いけど東京経由で行くしかない。まあ、身体は楽だから、仕方や。21時前に浜松着とりあえず駅前で夕食。ハイボール1、餃子8個。これだけ。安上がり。あとはお通しの枝豆だけ。軽食だね。ホテルにチェックインして、集中してLisztの予習。レプレ。振るのは問題ないけど、個人的に面白くなってしまったので、勉強。隅々まで感動的だ。第三帝国のせいで妙な色が付いてしまった作品。この作品はマッチョで力強い面がないとは言わないが、それ一辺倒で他を圧するような感じで演奏してしまうのは困る。おれはずっとこの作品に「マッチョな押し付けがましさ」を感じていて、長い間、あまり好きな曲ではなかった。おれは今は全くそう思わなくなってる。第三帝国はまさにこの作品の「マッチョで示威的な要素」が好きだったのだろうし、そこをひたすら利用した。翌日体力勝負なので早めに寝る。
2019/07/07

2019/06/28午後芸術館、メインホールのランチタイム・ピアノ・コンサートへ。今日のピアニストは深沢雅美ちゃん客席は大入り。ほとんど満席に見える(*^◯^*)素晴らしい企画なのでこうやって大入りで、本当によかったです。お客さんもとても喜んでいた。口々に「よかったね、よかったね」と言いながら嬉しそうに帰ってゆく方を大勢見ました。超素敵なことだと思う。おれも何だかとてもうれしくなった。雅美ちゃんの演奏は最高でした。一応曲を書いておこうか。ショパンの夜想曲Op-9-2、幻想即興曲、バラード1番シューマンのトロイメライ、献呈(arr.リスト)リストのエステ荘の噴水、ラ・カンパネラ。軽い名曲コンサートのように気楽に聴けるし、同時に本格的なリサイタルのような充実感もある演奏会。これって、すごいことだ。個人的にはシューマンにやられた。ちょっとうるっときちゃったよ。終演後、市役所の「ししとう」でランチ。13時すぎだったが、激混み&大混乱(^_^;)もちろん、ランチタイムコンサートからランチに流れてくる人が多いのが理由。プログラムやチラシ持ってるので、コンサートのお客さんはすぐわかる一般のお客さんでここまでの混雑になっちゃうと職員の皆さんに迷惑だよなー。ちょっと申し訳ない気分だった...おれ、ランチタイムコンサートの時は「ししとう」行くのやめる。別の時にゆっくり行きます。職員の皆さんが落ち着いてランチできないのはいかん。本末転倒。ナポリタン頼んだが、40分以上かかったもんねナポリタンはどーってことないごく普通の味。かつてのBENの方が圧倒的に旨かったよー。それにしても市役所は交通の便が悪すぎ。市役所の目の前のバスの本数異常に少ない(特に長野駅方向。午後)。長野大通りのバス停まで歩かないといけない。おれみたいに歩行が不自由だと、本当に辛い。市民に公共交通機関使ってコンサートに来て欲しいとゆーなら、何か本気で考えて行動して欲しい。ホクトも芸術館も...。これは交通の問題だけには収まらない。高度に「街づくり」の問題なのだ。「文化」や「福祉」や「教育」や「経済」の問題でもある。歩行がうまくいかないおじいちゃんおばあちゃんもおれも、もうちょっと楽に公共交通機関でホールに行けるなら、もっと聴きに行くさ。蒸し暑い日中や、寒くて雪で路面の状態いまいちな時に、長野大通りや駅から会場まで歩くのは正直きつい。ホクトなんかもっと遠いから、それだけでめげる。それが理由で行くのやめたコンサートもおれはけっこうあるよ。実際、うちの音楽好きの老母もホクトは遠すぎて億劫と言って、足が完全に遠のいてる。若里文化ホールや松代なんか彼女は絶対行かない。88になるし、とっくに免許は返納してる。バスも難易度の高いステップの急なバスも多いし、タイミング悪いと炎天下や寒い中で長時間待ったりして、めっちゃ辛いんだよね。その上、もしバス混んでて座れなかったら地獄だ。そうやって、足が遠のいてゆく。それならタクシーで来いって言うの?だったら権堂で映画観たり、北野文芸座や竹風堂の公演に行く方がだいぶ楽だ。アクセスいいもん。休むところもいっぱいあって安心だし、楽しい...。ちょっとメシってなっても困らない。雨。蒸し暑い。蒸し暑い雨の中歩いてヘトヘトで実家。15時過ぎからレッスン。疲れたので夕食は万大で。家内は鉄火丼。いつもながらめっちゃ綺麗な盛り付け!おれは鳥唐揚げ。ここの唐揚げは何度でも書くけど超最高。〆にひとくちうどん。こーゆー小さいサイズの麺があるのは酒飲みには嬉しい。このお店はうどんやそばも非常に独特でめっちゃ美味しいのだ!
2019/07/05

2019/06/28午前 塚本連平監督「今日も嫌がらせ弁当」(2019)観た。とてもよかった。笑って、泣ける作品。いい作品だと思う。おれは、篠原涼子さんの演技が観たかったし、松井玲奈ちゃん出てるので絶対観たかった(ファンです)。そして芳根京子ちゃんにもとても興味があった。そんなこんなで、軽い気持ちで行ったのだが、不意打ちで何度かうるっときました。引き込まれた。篠原涼子さん、素晴らしすぎる。それにしてもキャラ弁のアイデアとクオリティがすげえ。これを毎朝だなんて、執念なのか愛情なのか...多分両方だね...篠原涼子さんいいなあ。超素敵だった。うざくて一生懸命で可愛い母親。深い愛情。芳根京子ちゃんとのやり取りは最高。多少の誇張はあるけれども、非常に普遍的な母娘関係の機微を描いていて、たまらない気持ちになる人も多かろう。おれはもちろん年齢的にお母さん側に感情移入して観た。娘の方の思春期特有の「意味不明なイラつき」もわからなくはないけれど、思春期からそんなに年数経ってない女子が観たら、色々刺さりまくるんじゃないかな。この芳根京子ちゃんの思春期こじらせ感はなかなか重度。芳根京子ちゃん、とてもよかった。松井玲奈ちゃん最高だった。美しい。妹よりもだいぶ成熟していて、すでに母親的な立場にある姉。八丈島、いいなー。「あ、ここも東京か」の反復が良い。佐藤隆太さんとの距離感が良い。ネットならではだけど、それがよかった。こーゆー 一生懸命な母ちゃんって病気になりやすい...終映後、イーストプラザでちょい勉強して、芸術館へ
2019/07/05

2019/06/27浜松のオケの準備。Lisztのレプレをちゃんと振れるようにしておかなきゃいけない。名大オケで何度も教えてる曲なのでけっこう体が覚えていた。あまり時間かけて考えなくてもすぐに勘が戻ってくる。ありがたい。レプレいい曲だー。感動的。純真な美しさにやられる。Kind of Blue 聴きながら読書「ヘイトスピーチ」読み続ける。気分が悪くなってくるが、これは読むべき本。嫌韓本もSNSの嫌韓の書き込みもヘイトも、どれもこれも本当に気持ちが悪い。「憎悪は、空虚な人生に意味と目的を与えることができる。」(エリック・ホーファー)ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 (文春新書) [ 安田 浩一 ]午後、夕食のカレーの仕込み。ナスとかズッキーニたくさん入れた夏野菜カレー。夕方、部活へ。キラキラ星変奏曲の練習。1年初心者は開放弦のパートで参加。おれも一年と一緒に開放弦のパート弾いてた。初心者も混じって弾けるアレンジ。結構楽しいアレンジで、後半はちょっといい感じに盛り上がる。子供たちには最適のナンバー。途中低弦主体の変奏がjazzyなpizzになったりして、上級生も初心者もいろんな勉強ができる。これを週末に発表するのだ。楽しいね!それにしても上級生がピリッとせず心配だ。で、その後1年初心者だけで上級生の前で「みつばち」を発表したら、あまりに緊張しすぎて、蚊の鳴くような音で、全然上手に弾けず撃沈(笑)いつも自分たちだけでやってる時の1/10以下の出来。まあ、いい教訓だね。ステージって怖いんだよ...少しはわかったかな。その後、別室で1年だけで練習。別人のように音がちゃんと出る(笑)めっちゃ疲れた。中高生の相手が続いて、疲れが酷い。いやあ、週末大丈夫かなあ。おれは浜松で聞けないから、あとは祈るだけ。夕食、おれが作った夏野菜カレー。トッピングにファミチキ。白身魚フライ。。
2019/07/04

2019/06/26午前爆睡。長野高校管弦のダメージきつすぎ...。相生座ロキシーへ。 ブルース・スピーゲル監督「ビル・エヴァンス タイム・リメンバード」もちろん観る。ピアノ関連の皆さんはもちろんこれはとっくに観てるだろうし観る予定だろうと思う。そうであってほしい。絶対観るべき作品。ロキシーで12日まで。音楽の人、必見。ビルの貴重な映像が満載。彼がピアノに向かう姿勢、その運指、そのタッチ、その集中力、ピアノとの対話....それらを観てるだけで圧倒され、感動しまくる。おれは何度も涙が滲んだ。ピアノに向かうビルを見てるだけでなぜかちょっと泣けてくる。おれはマイルスとのエピソードの部分が特に面白くて、興味深かった。エレガンス!そうだ! エレガンスなんだ!ビルがマイルスの音楽に最高級のエレガンスの感覚を持ち込んだ…。エレガンス、静寂....コードワークの魔力。終映後、急いで実家。レッスン夕食、人力車で夜は延々とマイルスとビルのアルバムを聴く。このアルバムはもともと大好きな愛聴盤。でも、こんなにビル中心で集中して聴いたのは初めて。「タイムリメンバード」を観てから聴くと全く違って聞こえる。Miles Davis マイルスデイビス / Kind Of Blue + 1 【BLU-SPEC CD 2】
2019/07/04

2019/06/25安田浩一「ヘイトスピーチ」読み始め。ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 文春新書 / 安田浩一 【新書】昼食、インスタントラーメン。例によってコチュジャンで韓国風にしてもやしや人参千切りなど常備野菜を多めに乗せて食う。夕方までひたすら身体を休める。長野高校管弦楽班へ。こんな風に向かっていくのだ。例によってMozart KV183の第1楽章途方にくれるほど難しい。でも、前回に比べると格段に良くなっていた。16分音符の下降音型はわずかに良くなったものの、順調に滑りまくり(^_^;)無駄に慌ててるうーん、まだまだ。弦と指板をふにゃふにゃ撫でてるだけだ。指板の拭き掃除か?アルデンテでも柔らかすぎる。下降の16分音符の茹で加減はバリカタかハリガネにしてくれ他の部分は明らかに改善されていたよくがんばったなあ。ブラ1以降編成更に小さくなっていくばかりで、苦しい時期が続いてる、編成の小ささを武器に変えて欲しい。編成が小さいからできる曲も多い。KV183なんか大きい編成だったら絶対できない、弦合奏もそう...小編成にしかできない緊密なアンサンブルの醍醐味がある。ひとりひとりが本当に大切なんだ。小編成は楽譜の指示もより細やかに実現することができるそれを味わって、楽しんで欲しい。アンサンブルに貢献できるように技術を磨いて欲しい。小編成はちゃんと集中して意識を開いていけば全奏者ひとりひとりの存在をお互いに意識して演奏し続けることが大編成よりも容易になる。素敵なことじゃん。このサイズを武器にしよう。ブラームスだってちゃい子だってドヴォルジャークだって有名な大交響曲は今後いくらでもできる。むしろKV183の方が機会はずっと少ないんだぞ。金鵄祭の本番近づいているのでテンション上げて練習。めっちゃ疲れた。2年は学年別の合奏でcapriol-Suiteを演奏するらしい。彼らは、YouTubeの名古屋弦楽ゾリステンの動画を観てるとのこと。よく見つけてくるなあ。まあ、参考になってるらしいので、よかったよかった。あ、 一応告知しておこうかな。今年は名古屋弦楽ゾリステンのお盆のコンサート無いです。もしこのコンサートを楽しみにして下さってるお客様がいらっしゃったら、大変申し訳ないです。悪しからずご了承下さい。おれはもちろん寂しいと思うけれども、無いものは仕方ないのでゾリステンのない夏を楽しもうと思ってる。高齢の顧問の体力も心配なので、部活にも例年よりは多めに顔出そう。エネにももっと没頭しよう。迎え盆も送り盆も珍しくバッチリできる。夕食、塩味のジンギスカン
2019/07/04

2019/06/24ロキシーで葛山喜久監督「岡本太郎の沖縄」(2019)観た。長野ロキシーは沖縄関連の作品はきちんと定期的に上映してくれてる。おれは近くにロキシーがなかったらこんなに沖縄について考えなかったと思う。感謝です。沖縄の人々は「厳しい搾取と貧困に耐えながらも、明朗さを保ち続けた。こだわらない。だが投げやりではない。常に流れる.........ある時は無邪気と言ってもいい。残酷でもある。........痛切な いのちのやさしさ」(岡本太郎)岡本太郎をもっとも感動させた「フボー御嶽」のあたりからは圧巻。この辺からイザイホーのあたりはずっと鳥肌状態で観た。神の降りる場所「この神聖な地域は礼拝所も建っていなければ神体も偶像も何もない。.........粗末な小さな四角の切石が置いてあるだけ。その何もないということの素晴らしさに私は驚愕した」(岡本太郎)久高ノロさん(司祭主でシャーマン)岡本太郎の撮ったこのノロさんの写真。訪ねてきた学者たちを けんもほろろに扱ったノロさんが,岡本太郎にだけは心を開いた。そしてこーゆー素直な優しい表情を撮らせたのだ。神事の「イザイホー」の古い映像には圧倒された。久高島の女たちはこの神事によって、人間の女からナンチュ(神女)に変身するのだ。イニシエーションだよね。今の沖縄の女性達にもこの感覚は受け継がれていて、ふつーの食堂のおばちゃんがエイサーを踊るとき「私の体の中には神様がいます。だから全力で踊ります」とさりげなく言ったりする。そーゆー感覚。体の中の神を感じる感覚。素直に素朴に「神と共にある」という感覚。沖縄の中にこそ忘れられた日本がある。と言う岡本太郎。おれは小山先生や伊福部先生の音楽をやってるときに、そーゆー感覚を感じることがある。自分の体内に神がいる感覚。沖縄のおばあが笑顔で無邪気にエイサーを踊る姿。沖縄民謡をじっくり歌う人々の姿。あーゆー時の人々の中にはもちろん「神」がいる。無邪気に神と共に喜びを踊りで表したり、悲しみを歌で表しているだけだ。神と共にある感覚。芭蕉布の平良敏子さんの作業中の様子も、そう。さりげないけど、常に自己の体内の神の存在を意識している。これは実は立派なことでもなんでもない。意外と普通の感覚であることを我々は忘れてる。そうやって生きて、生活してる人が、昔の日本はもっと多かったはずだ。それを問答無用で心の底から思い知らせてくれるのが小山先生や伊福部先生の音楽なのだ。血の問題はもちろんある。日本人の血が単純に騒いでるだけじゃないんだ。「神」が自分の体内に存在するってことを実感させてくれるから、あんなに心の底から揺れ動くのだ。だからおれは中学生には強引に小山先生の作品をやらせたし、できれば高校生にもやって欲しいと思う。神さまと共にある感覚。若者達にその感覚を知って欲しい。小山先生や伊福部先生の音楽によって、我々は自分の中の「神」にアクセスできるのだ。いい映画だと思うおれは観てよかった。ぜひご覧ください。政治色は薄い。そーゆーことではなく沖縄の核心に迫った作品。井浦新さんの語り、素敵。終映後、部活へ。あと一週間で一年はデビューだ。人前で初めて楽器を弾く。まずい。時間ない。去年は開放弦のピチカートの曲でデビューさせたが、今年は弓も左指もつけて、ちゃんと弾かせる。チャレンジだ。上級生も講師も、誰も手伝わない。一年「だけ」で発表する。楽器初めて持って約一ヶ月程度。促成栽培だ。テンション爆上げして練習。疲れる。いつも一緒に練習してる小学二年生の「あいちゃん」も当日には一緒に出演する。可愛い。転がってる幼児は、さすがにまだ一緒に弾けない(笑)。来年はどうかな。一緒に弾けるといいね。子供たちは何も言わなくても幼児の面倒をちゃんと見る。ちょっとした時間にあやして、遊んであげる。おれはこーゆー練習環境は最高だと思ってる。楽器や音楽にとって、こーゆー気持ちはとても大切なのだ。小さな子を愛おしむ優しい気持ち。愛情。優しいこころ。今日は一年のマイチェロがやっときた。待望の楽器!みんな嬉しそうでよかった。
2019/07/02

2019/06/23オーケストラソノーレ長野とアミーチ・デル・ベルカントの合同公演。プッチーニの歌劇「蝶々夫人」拝聴。超満員すぎて、ロビーもホール内も混乱気味。おれは入場までで疲れ果ててしまった。こーゆー時、おれはこーゆー身体の状態なのだし、他のお客様には申し訳ないけど、ちょっとズルするべきだった(早めに裏から入れて貰えばよかった....)素晴らしい公演でした。誤解を招く言い方かもしれないけど、「ごく普通に楽しめた」みなさんにはどうか最高の褒め言葉だと思っていただきたいです。ソノーレがどうとか、アミーチがどうとか、アマチュアなのに良く健闘してるとか、そーゆー余分なことは一切考えずに、ただシンプルに「蝶々夫人」の素晴らしさに没頭できた。こーゆー水準の本格的な上演は、そう簡単に実現できない。いきなり次回やろうと思っても、この水準には絶対に達しない。アミーチとソノーレとマエストロの今までの地道な積み重ねと無数の試行錯誤の上にようやく、やっとのことで花開いた成果なのだ。幸せな気分で観劇しながらソノーレ発足のころひでき王と「オペラができるオケにしなきゃいけない」と長く語り合ったことを思い出した。いつも「歌」に近い場所にいるオケ。それが理想だった。日本人の着物の着付けと、着方と、所作の自然さは心底ホッとさせられる。もちろんドイツでも蝶々さん観たけど、そりゃもうマジでギャグみたいだった(笑)。いやあ、「蝶々夫人」の上演だけは日本に利がある。その点ではやっぱり浅利慶太さんとスカラ座の「蝶々さん」は別格だ。ひどく疲れ果てて帰宅。人の多さとそれに伴う混乱にやられた。やっぱり関係者特権を図々しく行使して楽に聴くべきだった。気弱すぎる、おれ。ご出演のみなさんお疲れちゃん。おめでとう。夕食、魚の鍋。二日間芸術館に長く居て、疲れた。そんなに長くいるところじゃない。
2019/07/02
2019/06/22浜松の仕事の予習。Dvorak、Liszt、Mahler昼から夕方まで芸術館のリサイタルホールに缶詰め。遼子ちゃんの発表会に部活の子たちが出るのだ。この日のおれは音楽の講師ではなくて、ただの引率の先生だった。控え室で恩師とゆっくり話ができたのはよかった。
2019/07/02
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