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書籍の感想です。今回は「銭天堂16」です。ふしぎ駄菓子屋 銭天堂16 [ 廣嶋玲子 ]人気シリーズの16巻です。前巻で怪しい研究所からちょっかい出された銭天堂ですが、今回は紅子の反撃が始まります。どうやったら見つけることができるのかわかりませんが、紅子と、2匹のまねき猫のきなことまろで研究所からのお菓子で不幸になった人々を次々と救っていきます。とはいえ、救われるかどうかは本人次第なんですけどね。今回のお菓子の中では「ごまかしボーロ」の良かったですね〜。ごまかしても解決にはならない、単なる時間かせぎであることを理解しないといけない。まさにその通りですね。さて、ラストで研究所の所長と対峙することになります。一応懲らしめることはできましたが、まだやめるつもりはないみたいです。よどみさんみたいに執念深いタイプのようです。こわい・・・
2021.12.30
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第三部 領主の養女2」です。本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女II」 [ 香月 美夜 ]今回はハッセの小神殿やアイテム採集とかあったんですが、なんと言ってもヴィルフリートの話が印象深かったです。次期領主の座を約束されているせいか本人にも勉強への熱意もないし、周囲も厳しくしようとしない。結果わがままで我慢ができず基本の読み書きもできない困った子になってしまいました。その上、いろいろ動き回っているマインちゃんに会う度にズルいなんて言うものだから、マインもとうとうキレ気味に自分と役割を交代を提案します。マインちゃんが今のポジションを手に入れるためにどれだけ努力しているか知らないから代わりたいなんて言うんですよね。可哀想なヴィルフリート。けど、逆に良かったのかな。今のまま大人になったら大変なことになるからそれを悟ることができる機会は貴重ですよね。その上、マインに学習計画まで立ててもらいさらに遊びながら勉強できるようにしてもらってヴィルフリートもやる気でてきたみたいです。基本的な記憶力は悪くないみたい(笑)後はハッセがどうなるかですね。基本的に悪巧みができないマインですが、反逆罪の町長を処罰せざるを得ず、うまく立ち回ることがてきるでしょうか。
2021.12.29
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書籍の感想です。今回は「比類なき翠玉 下 時間旅行者の系譜」です。比類なき翠玉 下【電子書籍】[ ケルスティン・ギア ]タイムトラベラー一族のお話もいよいよ最終巻です。ギデオンと和解してむしろラブラブすぎるグウェンドリンですが、なんとタイムトラベル先で刺されてしまいます。心臓をサーベルで一突きです。死んでしまうほどの重症のはずなのですが、そこにクロノグラフの秘密が一つ隠されています。そしてずっーーーーと何かを隠していたお母さんですが、その秘密が明らかになります。まあ、そりゃあ秘密にするわな。そんなこんなでショックを受けまくりのグウェンドリンですが、ギデオンの愛(?)で復活。いよいよサンジェルマン伯爵との対決です。サンジェルマン伯爵は不老不死になって整形までして監視団に潜り込んでいたわけですが、まさかあの人が伯爵とはねえ。ただ、整形したとなれば、誰の可能性もあるわけで正解に辿り着くのはちょっと難しいですね。というわけで、何とか伯爵の野望は潰えたわけでグウェンドリンとギデオンはいつまでも幸せに暮らしましたとさ(笑)外国の方の作品でしたが、そこまで読みにくいわけではなく、楽しくラストまで読めました。
2021.12.26
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書籍の感想です。今回は「からくり夢時計」です。からくり夢時計 Dream・clocks [ 川口雅幸 ]当時タイムトラベルものにはまっていてこの本もタイムトラベル関連で調べていて見つけた本です。商店街の中にある時計屋の息子のセイジはある日父親と喧嘩してしまいます。兄もガミガミうるさいし、母親は小さい頃に亡くなっていてセイジには逃げ場がなかったのです。セイジは昔おじいちゃんが作業場として使っていた部屋に潜り込みます。そしてそこで不思議な鍵を見つけ、気付いた時には過去へタイムトラベルしていたのです。そこには若いお父さん、今ほどガミガミしてないお兄ちゃん、そして写真でしか見たことがないお母さんと出会うのです。そこでお兄ちゃんの過去、おじいちゃんの秘密、そしてお母さんの優しさに出会い、セイジは不思議なそして貴重な経験をするのでした。現代に戻ってきても問題は何一つ解決していません。商店街は活気がなく、セイジの時計屋も儲かっていません。お母さんがいない寂しさも変わらずです。でもセイジは知りました。お父さんもお兄ちゃんもずっとずっとセイジを気にかけ、心を配っていたことを。それを知った今、お兄ちゃんの言葉もストンと胸にしみてきます。商店街を立て直そうと必死に頭をひねる姿にそしてそれを取り巻く商店街の面々に心が暖かくなる思いするのでした。シンプルで素直な構成ですが、面白かったです。
2021.12.23
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書籍の感想です。今回は「イッカボッグ」です。イッカボッグ [ J.K.ローリング ]ハリーポッターで有名なJ.K.ローリングさんの作品です。豊かな国の北に住んでいる怪物、イッカボッグのお話だと思っていたので、怪物を退治にしに行く冒険物かと思っていたのですが、ちょっと違います。無能な王様とその取り巻きの奸臣がいて、ある日、王様は自分の勇敢さを知らしめようとイッカボッグ退治に出かけます。しかしこの国ではイッカボッグなんて空想上の存在で悪いことをした子どもを恐がらせるためだけの存在でした。なので、当然王様の遠征でもイッカボッグをはっきりとは確認できなかったのですが、遠征の中で発生した不幸な事故を取り巻きの奸臣に利用されてしまいます。イッカボッグ退治のためにという名目で自分たちに権力を集中させ、税金を集め、好き勝手振る舞うのです。そして遠征でイッカボッグを「見たような気がする」王様も奸臣の専横を許してしまうのでした。言うことを聞かない者は王様に相談されることもなく、殺されたり、投獄されたりしてしまうのでした。しかし、嘘は弱いです。嘘から発生した齟齬をただすためにさらに嘘を重ねるしかなくなっていくのです。そんな中、取り巻きの奸臣に親を殺された幼馴染が北の大地で見たものは・・・なかなか面白かったです。お話も素敵なのですが、挿絵が面白いです。こお話を書籍化する際に挿絵コンテストを開いたそうです。書籍にはコンテスト入賞者の情緒豊かな絵が彩りを添えています。全体的に取り巻きの悪巧みが長く続くので背景が暗い色で描かれているものが多いのですが、とても雰囲気が出ていて素敵です。
2021.12.19
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書籍の感想です。今回は「神様たちのお伊勢参り6 帰る場所、約束の証」です。神様たちのお伊勢参り(6) 帰る場所、約束の証 (双葉文庫) [ 竹村優希 ]5巻を読んでから随分経ってしまいましたが、6巻です。5巻は・・・そうだった。芽衣の存在が薄れてきて、このままでは消えてしまうという話で、黄泉平坂に行ってくるというお話でした。今回はツクヨミノミコトが出てきます。三貴子の一人ですが、アマテラスとスサノオが有名すぎてやや印象薄いツクヨミさん。ただそんな存在だからか小説ではちょこちょこ出てきますね。ちなみにこの小説の中ではツクヨミは満月を通じてあらゆる過去の満月に魂を送ることができるという能力があるそうですが、これは一般的な話なのかな?ツクヨミはあまり伝承もないはずですがこの小説の創作かな?芽衣はこのツクヨミの力を借りてやおよろずで一緒に働く燦を救う旅に出かけます。相手は黒塚と言うのですが、鬼婆の伝承になっている存在なのですね、知りませんでした。何とか、問題を解決し、更には天との関係もさらに深まり(?)めでたしめでたしですね。それにしてもやおよろずは少々厄介な居候が増えていっているけど、大丈夫なのかな。今後の展開が気になりますね〜
2021.12.15
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第三部 領主の養女1」です。本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」 [ 香月 美夜 ]いろいろあって領主の養女になってしまったマインちゃん。貴族の養女にはなるんだろうなあとは思っていましたが、まさか領主様の養女とは。しかしこれで安定的な権力を手に入れたマイン、もとい名前も変わってローゼマインは本作りに爆進します。ちなみにマインちゃんは貴族のいざこざに巻き込まれて死んだことになっているので、ギュンターもエーファもトゥーリも名前を呼ぶことも、抱き合うこともできません。家族を守るためとは言え、すごく寂しいローゼマインです。さて今回の目玉はやはり神官長の演奏会ですね。近隣の村に新しく孤児院を建て、紙の精製に協力してもらいつつ、自活する力をつけることがローゼマインの野望なのですが、いかんせんお金がかかる。そこで考えたのが、神官長のチャリティコンサートです。コンサートのチケットも売れると思いますが、ローゼマイン特製のお菓子やパンフレット、さらには神官長のブロマイドなどを販売しちゃいます。とくにパンフレットやブロマイドは印刷というものがいかにすごいことか、同じものが大量に存在しているのが、わかるわけで今後のスポンサー集めにも大きなアピールになったと思います。貴族社会の神官長のファンもたくさんいることがわかったので、神官長も後押ししている事業であることを示せたのも良い感じですね。というわけで今回はかなり順調に進んだ感じですね。そうそう、ローゼマイン専用の騎獣を魔法石から錬成する練習もしたのですが、ローゼマインの作った乗り物は・・・かなり笑えました。便利で合理的ではあるのですがおよそファンタジーらしくない(笑)ローゼマインらしいとも言えますが。
2021.12.13
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書籍の感想です。今回は「ひよっこ社労士のヒナコ」です。ひよっこ社労士のヒナコ [ 水生 大海 ]契約社員の立場で総務系の事務を頑張っていた雛子が晴れて社労士の資格を取り、社労士事務所で頑張るお話です。社労士って会社勤めている方なら一度は聞いたことあると思います。私も総務の人が「社労士の方と相談して」という言葉を何度も聞いたことあります。実際に会ったことはないですが。会ったことないので、社労士ってコンサルみたいな人かな、と思っていました。この小説を読むと、コンサル的な役割もあるのですが、作業の代行などの作業もあることが分かります。人事、経理、総務のお仕事って多岐にわたる上に、法律に縛られ、さらに滅多に発生しない案件もあります。例えば、退職関係の話、とか、年に1回の年末調整や税額の算定処理など。そんな滅多にない作業だけど、間違えるわけにいかないし、ルールに準拠していないのもまずいので、自社だけでやるとしたら熟知している方が必要となります。しかし、小さい企業にとってはそんな年に1回とかの作業を熟知している方を保持しているのは非常につらい。というわけで社労士さんの出番というわけですね。そういう話も含めて、相談できる、場合によっては作業自体を代行してもらうという心強い存在というわけです。雛子はまだ経験が浅いのでそこまで心強い存在ではないかもしれないけど、一生懸命頑張る姿がけなげです。そして、各社が抱えている問題は身近な話題でとても面白かったです。例えば、労災って勤務中、通勤中にケガした時などにおりるものですが、通勤路から外れるともらえないわけで、「何とかもらえるようにできないか」などという社員からの相談があったり・・・解雇されたから失業手当をすぐ寄越せと言っている元社員は実は自営を初めていたり(自営を始めると実業手当はもらえない)就業規則を作りたいと言いつつも育児休暇の導入に消極的な社長とか。パワハラが横行していてそれが当たり前になって麻痺しつつある企業とか。部署ごとに裁量労働制、みなし残業を導入したことでずるいとかセクショナリズムがヒートし、ばらばらになりかけている企業、とか。雛子の奮闘でうまく解決できたものもあれば、そうでないものもある。全部が全部丸く収まるわけではないところも結構好き。事務所の社長の「我々ができることはアドバイスだけ。実践するかどうかは会社様次第」というのはその通りですよね。社労士の方に全部任せていれば良いというわけにはいきません。自分たちが考えたルールに不足がないかとか、法律に準拠していない部分がないかは教えてもらえるけど、どういうルールにすべきかは会社が考えるべきことですからね。結構面白かったです。続編出ているらしいので、読んでみたいです。
2021.12.08
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書籍の感想です。今回は「僕は令和で棋士になる」です。僕は令和で棋士になる 江戸初期に夭折した少年棋士が令和へタイムスリップ [ 新井政彦 ]タイムスリップものです。現代から過去へタイムスリップするものが多い気がしますがこちらは江戸時代の少年棋士が令和の時代につまり未来に来てしまう話です。伊藤印達は江戸時代の御城将棋をしている少年なのですがひょんなことから現代にタイムスリップ。ふらりと入った将棋カフェで知り合った人と暮らしていく話です。この小説のすごい(?)ところはふんだんに棋譜が載っているところですね。将棋カフェで五段です、なんて自己紹介するものだから将棋好きと早速勝負することになります。その三人とのの棋譜が途中図込みで小説の中に出てきます。私は将棋好きなので問題ないですが、そうでない方だったら、ちょっとビックリするかもですね〜ずっとこの調子なのかと思ったらそうではなく中盤は人間模様と自分のタイムスリップした原因探しなどが中心となります。これはこれで面白かったです。終盤はアマの大会に出場するので棋譜がかなり出てきます。私は棋譜だけでは追いきれなかったので、将棋アプリ立ち上げて1手ずつ動かして見ていました。ラストは賛否あるかもだけど、将棋好きなら楽しめる作品です。
2021.12.04
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