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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習い3」です。本好きの下剋上 第二部「神殿の巫女見習い」(3) 司書になるためには手段を選んでいられません [ 香月美夜 ]ご存知、マインちゃんシリーズでございます。前巻までが、アニメでやっていた範囲なのでこの巻からはワクワク新展開です、自分的には。そんなマインちゃんですが、だいぶ周囲がきな臭くなってきました。貴族から見ても膨大とも言えるマインの魔力量は手中に収めたいと思う貴族がいてもおかしくない。そして貴族は平民なぞ命令に従うのが当然だと思っているし、命も軽く見られている。となれば誘拐、幽閉、他貴族への交渉材料など考えられる危険がいっぱい。仕方なく冬の間神殿に籠もることにしたマイン。その間にも本作りの野望は着々と進み、ついにヨハンの協力を得て、金属活字を作り出す。しかし、それは新たな反感を買う恐れのあるものでした。貴族にとって代書の仕事は良い稼ぎの一つなのです。平民が貴族の領分を侵そうとすれば当然全力で叩き潰されるでしょう。正直、どこを見ても危険しかないマインですが、神官長の計らいで上級貴族の養女になる話が出てきます。家族と離れたくないマインは一旦拒否しますが、はてさてどうなることやら。というわけでますます目が離せない展開で次巻が楽しみです!
2021.09.30
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書籍の感想です。今回は「明治あやかし新聞 二 怠惰な記者の裏稼業」です。明治あやかし新聞 二 怠惰な記者の裏稼業(2) (メディアワークス文庫) [ さとみ桜 ]明治あやかし新聞の続編です。新聞記者が表稼業だとすると、あやかしに関する「噂」などを利用して困っている人を助けるお仕事が「裏稼業」ということですね。主人公の香澄は良いとこのお嬢さんで、明治初期のこのご時世、良い家に嫁ぐことこそ、一番の幸せと思われていた時代です。しかし、香澄はひょんなことから、怠惰な新聞記者、久馬の裏稼業を知ってしまい、「人助け」を是とする性格から、裏稼業の手伝いをすることになります。当然、香澄も表稼業として新聞社で働くこととなるのですが、今回はそれを面白く思っていない兄とのバトルが展開されます。早くに亡くなった母親から香澄のことを頼まれ、香澄の幸せを願ってやまない兄、主計(かずき)ですが、それは明治期のステレオタイプの願いで、良い家に嫁いで欲しいと願うばかり。当然、新聞社で働くなどという「はしたない」行動も忌々しいと思っているし、何より取材と称して「男と連れ立って歩いている」ということも不満しかありません。なので、さっさと新聞社を辞めて、お嫁に行って欲しいと縁談までセッティングしてしまうのでした。そんな話と「産女」「のっぺらぼう」「河童」といったあやかしの噂とそれを用いて困りごとを問題を解決していく話が織り交ざって展開していきます。あやかしの話はそこまで複雑な話でも、ち密な話でもないので、今回は香澄の恋愛要素の方が強めの巻だった気がします。さすがに口では「ありえない」「嫌い」とか言っていますが、どうみても香澄の行動は・・・なのですが、まだまだ本人は認めたくないようです。さてさて、次の巻ではもう少し二人の仲は進むのですね?
2021.09.29
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書籍の感想です。今回は「書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控(クロニクル)」です。書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉 [ 白戸 満喜子 ]タイトルからして面白そう!と思ったのですが。書医という仕事は架空のものらしいです。ただ、書誌学という学問はあるそうで、この書誌学の話とか、本の由来、本、つまり、紙の原料の話とかがいっぱい出てくるお話です。書医を代々続けている勝(すぐり)家の娘で、書医を目指すあづさとその双子の妹さくらのお話なのですが、クロニクルという題名の通り年代記、という感じで、特に何が起こるわけでもなく、希少な本が見つかったり、その本の意味を調べるために周囲の協力を得たり・・・という経験をあづさとさくらは順々に経験していく、みたいな感じで進行します。本に隠された大きな謎を解くとか、国家の陰謀に巻き込まれてとか、そんな話は一切なく、本当に本と紙の説明がこれでもかと盛り込まれています。うーん、面白い、と言えば、面白いのですが、ちょっと微妙な気もする。今まで全く知らなかった世界のお話で興味深いは興味深いのですが、興味深い珍しい形式の書籍を見つけた、なんて話が出てくるんですが、それが次にあんまり繋がってこないんですね。全体を通した大きな謎みたいのがあってそれを解き明かすために奮闘するみたいな感じだったらもっと楽しめたのかな、と思いました。
2021.09.26
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書籍の感想です。今回は「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 子ども食堂と家族のおみそ汁」です。スープ屋しずくの謎解き朝ごはん子ども食堂と家族のおみそ汁 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 友井羊 ]人気シリーズの第5巻ですね。スープ屋しずくはおいしいスープをランチ、ディナーの時間に提供してくれる人気店なのですが、看板に書いていない朝営業もやっています。朝はメニューは1種類で、店長の朝野曰く「実験的な意味もある」とのこと。朝野メニューで実験的に創作したメニューが昼、そして、夜のメニューへと反映されていくようです。なので、朝営業は常連の方がそれなりに来てくれればという感じで積極的に宣伝はしていません。しかし、そのおいしさに惹かれて今日もお客が来るのでした。まあ、とにかくこの本で説明されるスープの美味しそうなこと!普通の野菜が非常に丁寧に処理されている様が感じられるスープもあれば、初めて聞く外国の食材が使われているスープ、意外な取り合わせのスープなど、色々ですが、どれもこれもおいしそう。こんなお店近くにあったら行ってみたい!さてさて、そんなスープ屋しずくですが、今回、子ども食堂を運営している方から協力を頼まれます。子ども食堂で出会った子供たちは様々な悩みを抱えていたのでした。それを朝野は持ち前の洞察力、推理力で解決に結び付けていくのです。面白い。面白いのですが、ちょっと朝野さんの洞察力が凄くなりすぎている気がしちゃいました。最初の巻のころは料理に関する話だった気がするんですよね。料理の謎に関して、シェフである朝野が力を発揮するのは違和感ないのですが、今回は料理に関係ない部分にもいかんなく推理力を発揮しちゃいます。例えば、「ビニールハウスに逃げ込んだはずの泥棒がなぜか見つからない、どこに隠れてしまったのか?」みたいな謎です(回答に料理は関係ありません)もう少し朝野の能力は食材、道具、調理とかそういったものに限られている方が良いなぁと思っちゃいました。さて、読んでいて2つ進展があったと感じました。1つは娘の露ちゃんです。彼女は極度の人見知りということでよほど親しい相手でないと人前に出られない子だったのですが、今回自ら子ども食堂に出向いたり、問題解決に協力するなど、積極的な姿勢がかなり出ていました。理恵やその他素敵な出会いが彼女を変えていったのかもしれませんね。そして、朝野さん。彼は色々あって母親と疎遠(絶縁)の状態にありました。今回偶然にも子ども食堂を母親が手伝っていたこともあり、数十年ぶりの再会を果たすことになります。まだ、他人行儀なあいさつ程度ですが、大きな一歩になるかもしれませんね。
2021.09.24
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書籍の感想です。今回は「あやか商品開発部 取り憑かれるのがお仕事です」です。あやかし商品開発部 取り憑かれるのがお仕事です (双葉文庫) [ 鈴鹿 千秋 ]あやかし系のお話が大好きなので、タイトルだけでワクワクです♪大学を卒業して、大手広告代理店に入社した千和ですが、社会の理不尽を目のあたりにします。理不尽と言っても彼女自身が理不尽なことをされたわけでもなく、残業続きではあったものの充実した生活だと本人は思っていました。しかし、会社のミスをより立場の低い会社に押し付けるという「理不尽」を見たとき、どうしても納得できず、退職してしまいます。「自分がやりたかったことはこんなことではない」という思いが強かったのです。しばらくは実家に引き籠っていて、その後、就職活動を再開したのですが、広告代理店はトラウマが蘇ってきてダメ、そんな時、学生の頃、スポーツを愛していた自分と、その時愛用していたスポーツメーカーを思い出します。そしてスポーツ用品メーカー「ヴィクトル」に契約社員として入社することができたのでした。事務員としての採用のはずだったのですが、急きょ「第三商品開発部」へ異動となります。そこはあやかしの力を借りて商品開発を行っている部署だったのでした・・・タイトルの「取り憑かれるのがお仕事です」というのはまさにその通りで、「あやかしの力」と言っても妖力(?)みたいなものを宿したスポーツ用品などとなれば反則ですよね。なのでそうではなく、彼女があやかしに取り憑かれ、彼女の動きを多角的に解析してその動きを妨げない、または、その動きを再興に再現するために素材や形状にこだわった商品、それがヴィクトルの商品ということでした。虫や鳥の動き、形状を取り入れた物って世の中にありますもんね。新幹線のあの形状はカワセミの嘴を参考にしたらしいですし。とまあ、そんな感じで、あやかしに取り憑かれながらお仕事頑張る小説です。商品作りに協力的なあやかしもいれば、過去の遺恨で非協力的なあやかしもいます(それも千和が何とかします)ですが、全体的にあやかしは気の良い方々でほんわかした小説です。面白かったです。続編読みたいけど・・・出てないみたいですね。出たら是非読んでみたいです!
2021.09.23
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書籍の感想です。今回は「明治横浜れとろ奇譚 堕落者たちと、ハリー彗星の夜」です。明治横浜れとろ奇譚(堕落者たちと、ハリー彗星の夜) (集英社オレンジ文庫) [ 相川真 ]ここでいう堕落者とは「西洋役者を目指す寅太郎」、「解釈の難しい絵を志す谷」そして、「浪漫研究家の有坂」の3名で、まあ、確かに富国強兵には役に立たなそうな3人ではあるのですが・・・ハリー彗星が飛来する明治末期。その騒動の時に知り合った3人が大きな陰謀に関わることになるのでした。この3人が性格が全く違うようで由緒ある出自だったりして面白かったです。3人が3人とも家族だったり、大店の若旦那だったりするわけですが、自分のやりたいことにまい進したくて単身横浜へ移り住んでいるわけです。当然、安い長屋にしか住めないので、知り合ってみると、意外に近くに住んでいることが分かったりして、親近感を感じたりするわけです。そして、寅太郎の役者としての才能、谷の絵の才能、有坂の浪漫発明。それぞれが良い感じに働いて事件解決に貢献したりします。しかし、最後の最後には権力の壁に阻まれて、危うく首班を取り逃がすところだったのですが、寅太郎がちょっと兄に声を掛けたら、あっという間に権力の壁も突破しちゃいます。親兄弟のしがらみなくいきたい、という気持ちも分かりますが、強大な力、そしてお金を持っている親兄弟がいるとやっかいですよね。寅太郎の兄弟は一番下の末っ子の寅太郎を猫かわいがりしていて、それが嫌で寅太郎は家を出たのですが、ちょっと頼りにしたらまた劇場を貸し切りにしてやれ劇を見せろだの言われて、気付いた時には劇場を飛び出していくのでした。二巻も出ているようなので、続きを読んでみようかな、と思っています。
2021.09.21
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書籍の感想です。今回は「霧雨ホテルでおもてなし 謎の支配人に嫁ぐことになりました」です。霧雨ホテルでおもてなし 謎の支配人に嫁ぐことになりました。 (富士見L文庫) [ 木内陽 ]木内さんの作品は初です。芽衣は亡くなったお祖母ちゃんから霧雨ホテルを託されます。しかし、いざ、ホテルに来てみればなんと「妖専用ホテル」になっていたのです!支配人という烏丸は銀色の画面をつけた怪しい男。返せ、返さない、言い合いの結果、「客を一番もてなした者が支配人」というルールを課され、芽衣はこの妖専用ホテルで働くことを決意します。しかし、あやかしたちの妖気が満ちているホテルに人間がいて無事ではすみません。すると、烏丸は芽衣に自分の嫁になることを要求したのです。嫁になれば、自分の妖気で守ってやることができるから、と。ホテルを再興するために渋々、嫌々、契約妻(?)になった芽衣の運命は・・・?というお話なのですが、芽衣の奮闘ぶりはまあまあ面白かったです。後半になると、自分の体力、いや、命すら顧みないかの如く働き、奉仕を続ける姿にはさすがにやり過ぎじゃないの・・・?という気もしましたが、普通のホテルマン(ホテルウーマン?)以上のおもてなしにより、妖たちは大いに満足して帰路に就くのでした。それにしても、烏丸は謎が多すぎますよね。あえて苦労を背負うように芽衣を嫁にして、その後も何かと仲良くなろうとちょっかいを出してくる。昔から知っていたのかな?その辺は全然描かれることなく、終わりを迎えるわけで、続き読みたーい、と思ったのですが、続編は出ていないよう模様。ちょっと残念。もう少し読みたかったな~
2021.09.21
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書籍の感想です。今回は「天使と悪魔のシネマ」です。天使と悪魔のシネマ (一般書 325) [ 小野寺 史宜 ]小野寺さんの小説です。先日、「ひと」と「まち」を読み、もっと読んでみたいと思い、こちらを選んでみました。タイトルからして「ひと」や「まち」とは一線を画す小説なんだろうという予想を抱いて読み始めました。第一話は映画館が舞台です。なんかおかしいな、と思っていたら、実はその方、死んでしまっているそうです。しかも、不運にも上から鉄骨が落ちてきてその下敷きになるというなんとも痛ましい事故でした。それをスクリーンの向こう側にいる役者さんから説明されるのです。「あれ?会話できるぞ??」なんて疑問に感じているうちにだんだん自分が死んでしまったことが真実であることを理解するようになります。タイトルの「シネマ」というのもあったので、二話以降もこんな感じで映画館を舞台にしたお話なのかな、と思ったのですが、ちょっと違いました。二話は映画館は全く無関係で、全く別の「天使」のお話でした。こうなると、一話完結の短編なのかな、と思いました。このお話には天使と悪魔が出てきます。どちらも人の死に関わるお仕事で、天使は「悲惨な死をそこまで悲惨ではない死にする」悪魔は「早死にすることなっている人を転ばせたり、背中を押したりして 事故死に見せかけて死なせる」というミッションを持っています。どちらも結局は関わった方は亡くなるのですが、積極的に死者を増やそうとはしておらず、より悲しみが減る方向へ努力している分、やはり天使は天使なのでしょう。例えば、電車に身を投げた自殺志願者を救おうと自身も飛び込んだおじさん。なんとか明日桁が、自殺志願者は大けがを負い、しかも死んだときの保険金で家族を守ろうとしたが、それでもできず状況はますます困窮する。しかも、おじさんは3日後、妻に離婚を迫られ、カッとなり、妻を殺してしまう。そのせいでおじさんの娘は親戚に引き取られることとなり・・・みたいな感じで負の連鎖が続きます。そこで天使は驚くべき提案をするのです。驚くべきというのは「天使には結局死ぬ人の人数を減らすことはできない」というルールがあるような気がします。単純に事故に遭わないようにする、とかそういうことはできないのです。結局、死ぬ、そうであれば、残された人がより幸せになるような死を選んではどうか、という提案なのです。もちろん、選ぶのは本人ですが、悲惨は未来が待っていると聞かされてはあまり選択肢はありません。天使も結構強引な感じがあります。完全な善人というわけでもないのかな。そんなこんなで、これから死ぬ人、死んでしまって霊魂となって漂っている人(?)運良くギリギリのところで死を免れた人、とかが出てくるのですが、最後で色々なお話が繋がっていることが分かります。関係ないと思っていたそれぞれのお話がだんだん繋がってくるのは面白いですね。ここまでのお話は、天使と悪魔の利害がぶつかっていることが原因で発生したりしていたのです。悪魔はとにかく早死にさせれば良いので、ダンプを部屋に突っ込ませたり、バイクをこけさせたり、酔っぱらった男に車を運転させ、歩行者に突っ込ませたりと色々画策します。しかし、天使はその死がそこまで悲惨なものにならないように画策するわけです。その結果、悪魔が勝つ場合もあれば、天使が勝つ場合もあるわけで、この「闘争」を映画のワンシーンみたいだと思って、タイトルになっているのかな、と感じました。なかなか面白かったです。「ひと」や「まち」とは全く違いますが、天使の提示する「救い」が「死んでしまう運命の人を死ななかったことにする」とかそんな全能のある救いでないことも納得感がありました。そんな全能ならもっと別の救い方があると思うからです。痛みを和らげる、十の悲しみを五くらいにするという感じですが、それはそれで当人にとっては大いなる救いとなるかと思います。
2021.09.17
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書籍の感想です。今回は「発現」です。発現 [ 阿部智里 ]八咫烏シリーズという小説をご存知でしょうか?6巻まで出て、一旦ひと段落していたのですが、外伝を経て新章も始まっています。烏に単は似合わない (文春文庫) [ 阿部 智里 ]私はまだ6巻までで止まっていますが、外伝そして、その先へと手を伸ばそうと思っています。んで、ちょっと寄り道気分でこの本を手に取ってみました。感想ですが・・・うーん、あんまり好きじゃないかも。舞台は過去(昭和40年)と現代(平成30年)が交互に描かれ、不審な自殺をした兄の死んだ理由を追う過去と、謎の幻覚をみてしまい、怯える女性が描かれます。そして、最後にこの過去と未来が結びつくのですが・・・こんな感じですかね。つまらないというほどではないし、読む手は止まらずすいすい読めます。なのですが、面白いか、と言われると私は微妙かな~と思いました。八咫烏シリーズに期待しよう。
2021.09.16
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うちのPCにはウィルスバスタがインストールされているのですが、最近どうにも遅い。確かにもうだいぶ古いPCだし、メモリも4GBしか積んでないしでもともと遅いんだけど、ブラウザが特に重い。EdgeでもChromeでもまず立ち上げるだけで5分。その後URL入れようとして数分かかり。画面遷移もそのたびに数分かかる。30分とかかかって結局何もできていない、なんてことがざらに発生してさすがに頭にきた。なにしろ、「Trend Micro Anti-Malware Solution Platform」がCPU使用率の80%とか占めているんです。守ってくれているつもりなんだろうけど、本末転倒です。そしたら、まさにぴったりな記事を見つけた。Dell製のPCにウイルスバスター クラウドをインストール後、「Trend Micro Anti-Malware Solution Platform」のCPU使用率が高い問題について | Trend Micro Help Centerうん、これだね。多分。というわけで、この記事に書かれている「TrueColorALS.exe」と「igfxext.exe」を無効にしたい。TrueColorALS.exeは無効にしても特に影響はない(OSにとって必須の機能ではないらしい)というわけでサービス画面から「TrueColorALS」というサービスを見つけて、停止=>無効とした。しかし、igfxext.exeの方は止めても良いか確信が持てなかったので、対応せず。そして、他の対策も見つけた。ウイルスバスター クラウド (バージョン17) がインストールされている環境で、ブラウザ(Edge / Google Chrome)が重たくなる問題について | Trend Micro Help Centerこれも私のPCの症状そのものですね。こちらは修正プログラムを適用すれば良いみたい。上記の2つを実施後、再起動してみたところ・・・「普通の遅いパソコン」に戻りました!根本的には古いパソコンなので、早くはないですが、それでもまあ我慢できるレベルになりました。良かった。【おまけ】それでもどうしてもウィルスバスタの重さに我慢できないときは一時的にウィルスバスタを止めることもできるようです。ウイルスバスター クラウドを一時停止する方法 | Trend Micro Help Center再起動したらまた起動しちゃいますが、どうしても一時的にサクサク動かしたいなんて時はこの方法もありかもしれません。
2021.09.16
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書籍の感想です。今回は「紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード」です。紙屋ふじさき記念館 麻の葉のカード (角川文庫) [ ほしお さなえ ]紙のお話です。いやー、面白かったです。百花は紙が大好きな女子大生。紙そのものも好きだけど、神の小物、例えば小箱や栞、ノートや手帳、カードや便せんなどどこもこれも彼女を魅了するばかり。そんな彼女がふと思いついて、子供のころ住んでいた家にある障子の模様を紙で再現しようと試みる。この辺が面白い。タイトルにある麻の葉ってこんな感じ。【和調商品最大20%オフ】 【数量5から】 生地 『シーチング 和柄ラメ 麻の葉模様 紫 88337-2-3』後は籠目模様とか、青海波模様とか。未使用品 籠目模様織出し袋帯【リサイクル】【着】 宗sou【サテンジャガード生地】『青海波模様・せいがいはもよう』たて糸/ナイロン100%・よこ糸/ポリエステル100%生地幅:約115cm《伝統 生地 サテン ジャガード 生地 衣装 よさこい はっぴ 舞台 コスプレ》こんな模様を紙で表現されていたらそれは素敵だろうなぁと思ってしまいました。そこで出会ったのが紙オタクとでも言うべき、紙の記念館の館長の一成でした。一成は紙の知識はピカイチなのですが、とにかく商売が下手。しかも、紙を非常に大切に考えていて、紙を安易に扱うのをよしとしていません。しかし、そんな彼でも、彼女の格子模様のカードは魅力的だったようで、彼の手によって商品レベルに引きあげられたのです。そして、イベントで販売したところ、非常に好評ですべての商品を売り切ることができたのでした。2話では紙と螺鈿について、3話では紙漉きについてなどワクワクするようなお話が続きます。非常に興味深かったです。「偏屈で引きこもり」な一成ももっと紙のことをみんなに知ってもらいたいと思うようになるのでした。閉館寸前の記念館を立て直すために展示の作り替え、動画の導入、レイアウトの変更などを決意する一成。百花の存在が徐々に一成を変えていくことになりそうです。2巻以降が楽しみです。
2021.09.14
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書籍の感想です。今回は「おちこぼれ退魔師の処方箋~常夜と現世の架橋~」です。おちこぼれ退魔師の処方箋 ~常夜と現世の架橋~ [ 田井ノエル ]おちこぼれ退魔師シリーズの第二弾です。退魔師の家系に生まれながら、退魔の資質がまったくなく冷遇されていた咲楽。むしろ魔者を癒やす力があるのでは退魔の家系からしてみたら、扱いが悪くなるのは致し方ないところ。しかし、そんな咲楽は良い人もいれば、悪い人もいる。それと同じように良い魔者もいる。だから、問答無用に魔者祓うべきではないと考える様になり、そしてその思いは姉の神楽にも通じたのでした。そして、「常夜と現世の架橋」となるべく頑張ろうと咲楽が決意したのが1巻の終わりでしたが、2巻ではどうかというと・・・架け橋となれたかどうかは難しいところですね・・・でも、ネズミの魔者と虐待を受けていた女の子。余命わずかなスキー選手と雪姫。退魔師と酒呑童子。様々な人と様々な魔者が新たな関係を築いていきます。これらに咲楽は貢献した、つまり架け橋になったのかもしれませんが、咲楽のイメージする架け橋はちょっと違うかもしれませんね。これは個別の話であって、全体で見れば、まだまだ常夜と現世は隔絶されている感じがあります。常夜という世界と現世という世界同士が認め合って対等な関係を築くのは。。。簡単なことではありません。それでも咲楽は挑戦するのでしょう。そのまっすぐな気持ちに烏や神楽は引っ張られるのかもしれませんね。
2021.09.13
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久々にゲームをクリアしましたので、その感想など。黄泉ヲ裂ク華 Switch版「黄泉ヲ裂ク華」という作品です。正直、あんまり知らない作品だったのですが、3Dダンジョン型RPGという言葉に惹かれて購入しました。まず世界観なのですが、ちょっとグロいです。普通に「血」とか「内臓」とか「脳みそ」とか「喰う」みたいなことばがポンポンでてきます。まあ、今時のRPGだとイベントはムービーとかあったりするわけですが、文章で出てくるだけなので、気持ち悪い人はあんまり想像しなければ大丈夫なレベルなわけですが、私はあんまりそこまでじゃなくて良いのになぁと思いました。ちょっとネタバレになりますが、この世界の悪人の魂(?)をもとにしてボスを作り出しているようなので、極端なダークな犯罪者思考なのでしょうが。ゲームシステムとしては自動マッピングされる3DRPGで、探検している感を楽しめます。職業は8種類あってその中から選ぶのですが、私は戦士、侍、忍者、魔法使い、ヒーラー、アーチャーの6名の攻勢にしました。ちなみに残りの2つはタンクと武闘家です。最初は攻略サイトなどを全く見ていなかったのですが、タンクは入れておいた方が良かったぽいです。あ、ちなみにベース基地に戻れば、デメリットなしでいつでも転職可能です。なので戦士をタンクに変えても良かったのですが、なんか維持になってこのパーティで最後まで頑張りました。スキルは各職ごとに用意されていて、自分で好きに覚えられます。さらに上級職への転職も可能で、「専門職」か「総合職」かを選べます。例えば戦士であれば専門職だと戦士の能力をさらに高めた形になり、総合職だと戦士とタンクの両方のスキルを持った形になります。専門職の方がスキルのマックスが高く、そういう意味では強いです。ただ、色々な状況に対応できるという意味では総合職の方が便利な部分もあり、悩みながら、・総合戦術工・総合斬術工・総合忍術工・総合魔術工・総合聖術工・専門猟術工としました。戦術工は戦士なのですが、総合にするとタンクのスキルを使うことができます。で、終盤はタンクスキルで仲間を守ってばかりになります。とにかく敵の攻撃が痛いので、守っていないと簡単にやられちゃうんですね。なので、素直に防術工(タンク)にしても良かったかもです。斬術工は侍で、攻撃力特化の専門職にしようと思っていたのですが、総合職にすると、単体攻撃ではなく、列攻撃のスキルが手に入るので、それにしました。忍術工は名前通り忍者ですが、この子も仲間を守るために幻影という敵の攻撃を受け流すスキルを連発します。総合職にしたのですが、専門職でも良かったかもしれません。魔術工はもちろん専門職の方が攻撃力が高いのですが、総合職にすることでヒーラーのスキルが取れます。回復スキル好きなので、総合職にしました。聖術工は総合にすると武闘家系のスキルが取れるようになります。とはいっても前衛におくつもりはなかったので、そういう意味では死にスキルが多いのですが、「対強化ブレイク」という敵の強化を解除できるスキルがあり、これが欲しかったので、総合職にしました。総合職でも回復スキルに不足を感じなかったのは良かったです。猟術工はアーチャーですが、専門職にすることで「超・狙い撃ち」というスキルが取れます。こちらは1ターン溜めが必要ですが、1万くらいのダメージを出すことができ、後半のボス戦の鍵となるキャラでした。斬術工は二刀流なのですが、二刀で3000ダメージくらい。連撃というスキルが発動するとさらに追加ダメージが出るので、悪くないのですが、メインダメージソース:猟術工サブ:斬術工おまけ:魔術工戦術工、忍術工は毎ターン防御スキル、聖術工は毎ターン回復スキルという感じでやっていました。で、長くなりましたが、全体的な感想ですが、まあまあ楽しかったです。マップもなかなか一筋縄ではいかない構造になっていて、かといって難しすぎずという感じで、楽しめました。良かったのですが、・(有益と感じる)スキルの種類がちょっと少ない・死ぬと回復手段がない(ベースキャンプに戻らないといけない)・なのに敵がしょっちゅう即死スキルを使ってくるというあたりが少々不満でした。特に「さあ、いくぞ」と思ってすぐに雑魚キャラの即死攻撃とか受けると非常に虚しいものがあります。いろいろ調べたのですが、、即死の確率を下げることはできるようですが、完全に回避は難しいようですね・・・スキルに関しては有益に感じるスキルが少ないように思います。なので、取得するスキルの種類も少なく、戦闘時にほぼ同じスキルを連打していることが多く、ちょと単調な感じがしました。もうちょっと状況に応じて便利なスキルとかがあれば楽しかったなとおもいました。そんなこんなで結構苦労しましたが、無事裏ボスまで撃破しました。万人におススメとは思いませんが、3DRPGが好きな人なら楽しいと思えると思います。
2021.09.12
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書籍の感想です。今回は「青玉は光り輝く」です。青玉は光り輝く【電子書籍】[ ケルスティン・ギア ]「時間旅行者の系譜」の第2弾です。クロノグラフを使って「円環を閉じる」という行為に若干の疑問を感じるグウェンドリン。しかし、それはまだ明確な疑惑ではありません。ポールやルーシーは明確に反対の姿勢を取っており、円環が閉じないように動いているようですが、そんな従妹を知ってもまだ自分がなすべきことが何なのか分かりません。何しろ、母親ですら、何かを知っているようなのですが、本当のことを教えてくれないので、グウェンドリンの頭の中は「???」だらけなのです。なので、グウェンドリンは自分でその謎を解明しようと動き始めます。そんな彼女が過去に向かったところ、祖父に出会います。その出会いも恣意的です。「未来の自分」が「祖父に手紙を残していた」のです。教のこの日、この時間に、この場所にいるようにと。だんだんこんがらがってきます。例えば今日1948年8月11日にタイムトラベルし、Aさんに会うとします。そして、明日、1948年8月10日にタイムトラベルしてAさんに会う場合、「明日の自分」がAさんに事前に情報を与えることができます。例えば、明日でなければ知ることができないことを8月10日にAさんに教えておくことができるのです。その利用例の一つが「この日、この時間に、この場所にいる」ということなのでしょう。「未来の自分」からすれば「過去の自分」が どう行動したかは分かりますもんね。ただ、こんなことを繰り返していたら、「8月10日に出会ったことで本来とは別の行動を取る」つまり未来が変わってしまうということになりかねない気がしますが、果たしてどうなっていってしまうんですかねぇ。ところで、普通の女子高生であるグウェンドリンは格好良くて頭も良く、運動もできる、楽器も弾けるというギデオンにメロメロです。こころはもう惹かれまくりなのですが、理性ではどこまで信用して良いか迷い彼の優しい態度、そっけない態度に一喜一憂ばっかりしています。ギデオンの真意はいまだ分かりませんが、彼も組織に裏切り者がいると思っているようでそれがグウェンドリンでなければ良いと思っている感じがします。さっきも書きましたが、今裏切っていなくても、「将来」に「過去に戻って」裏切り行為をする、という可能性はなくはないわけですからね・・・さて、ギデオンを敵を認定したグウェンドリンですが(自分に優しくしていたのも恋をするように仕向け扱いやすくするためだと判断)、そんなこんなでショックを受けてこの巻はおしまい。次で最終巻(上下巻ありますが)ですが、はてさてどうなるのでしょうかね。裏切り者が誰かまだ全然わかりません。楽しみです!
2021.09.12
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書籍の感想です。今回は「まち」です。まち [ 小野寺史宣 ]小野寺さんの小説です。タイトルがシンプルなのでアフィリエイトから商品探すのちょっと大変でした。「まち」って入れるととんでもない数の商品が引っかかってきちゃうんですよね・・・まあ、それはさておき、小野寺さんの作品は「ひと」に続き2作品目です。「ひと」も良かったのですが、「まち」も良かったです。主人公は群馬の田舎から東京に出てきた江藤君。決して東京の憧れたわけでも、でっかい夢を持って出てきたわけでもない。東京の大学に入学したわけでもないのですが、「東京に出て、よその世界を知れ、知って、人と交われ」というお祖父さんの勧めに従って、とりあえず東京に出てきます。なので、やることと言えば、生きていかないといけないので、バイトとかになるわけですが、暮らしの中でバイトの方との交わり、同じアパートに住む人との交わり、そして、田舎の人との交わりが優しいタッチで描かれていきます。バイトなので、日々の暮らしはとても裕福とは言えませんが、慎ましくそして正直に生きていく江藤君。彼のお節介になりすぎない助けがバイト仲間を助け、アパートの隣人を助け、同郷の仲間を助けることになります。そして、それが彼に「幸せ」という形で戻ってきているのだと思います。私には江藤君の生き方、というか、考え方が非常に身につまされる思いでした。1、お節介になりすぎない。親切に何かをやってあげようとしても、自分の入ってきて欲しくない領域にずかずか踏み込まれて嫌な思いになることってありますよね。なので、江藤君は決してずかずかいかない。しかし、動くときは即動く。2、人の意見を聞いて「そうなのか?」と思っても、「そういうこともあるのかも」と考え、「いやでもないかもな」と両方の可能性を考え、否定も肯定もせず、とにかく相手の意見を聞く。全部聞く。否定すれば角が立つ場合もあるし、肯定すれば悪い意見に同調していると取られるかもしれない。そもそも意見を求めていないのかもしれないのだから、求められていなのであれば、意見を言う必要もない。私もこういうコミュニケーションができる人のなりたいな。江藤君の楽しみは周囲の散歩と図書館で本を借りて読むこと(無料だし)、そして夕方割引になったお弁当を買うこと。そんな中でも幸せはあって、助けた友達が幸せになることを願い、助けた隣人も幸せになることを願い、それを幸せと感じるのです。江藤君はずっと幸せな人生を歩んできたわけではありません。むしろ、不幸な人生といっても良いのかもしれません。小学生のころ、梶でご両親を亡くしているのです。それ以来、彼はお祖父さんのもとで育ちました。お祖父さんは山男なのですが、お祖父さんのまっすぐな性格が江藤君を育んだのかもしれません。ラスト色々あってバイトから新しい一歩を踏み出そうと決意した江藤君。その挑戦がうまくいくかどうかはわかりません。ですが、彼はきっと周囲の人を助け、そして周囲の人に支えられ、東京という「まち」で暮らしていくのだと思います。おススメ。
2021.09.11
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書籍の感想というか、読んだ本のメモです。ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド [ 大澤 文孝 ]技術書なので、感想というほどではないんですが、内容を下記に記します。非常に画面コピーやイラストが多くて分かりやすかったです。1章ではクラウド自体の説明をし、2章ではアカウントの作り方や、IAMについての説明。3章ではS3を使った静的Webサイトの公開についての説明です。4章ではEC2上にLAMPサーバを構築して、WordPressを動かすというところまで行います。5章では、4章の構成の中のDBをRDSというマネージドサーバに移動させ、安定的に管理する方法を設営してくれています。6章では標準では起動するたびに変わってしまうIPアドレスとホスト名を固定化するためにRoute53の使い方を説明してくれています。7章ではELB(ロードバランサー)とCloudFrontを使った暗号化通信についての説明でした。とても分かりやすかったです。ロールについては管理者相当の権限を使っているので、IAMユーザを使っているとはいえ、かなり権限が強く、業務で使う際には要注意ですね。後は最近はLambdaを使ったサーバレス構成も浸透しているみたいですね。この本ではLambdaについてはほぼ触れられていませんが、超入門というタイトルから考えると十分な内容だったと思います。
2021.09.08
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書籍の感想です。今回は「ほたるいしマジカルランド」です。ほたるいしマジカルランド【電子書籍】[ 寺地はるな ]大阪の蛍石というところにある「マジカルランド」という遊園地で働く人々のお話です。働く人々はそれぞれが葛藤を抱えています。「夢を捨て何となくで就職してしまった。このままで良いのか」とか「自分のブライドのせいで、社員登用制度にも挑戦できず、うじうじしている」とか「過去の自分の過ちもあり離婚し、日々暮らしている」とか「社長の息子というラベルに息が詰まりそうになっている」とかとか。何か奇跡が起きて、解決するわけではありません。でも、「自分は自分、それぞれで良いんだよ」と応援してくれているような内容に非常に好感が持てました。彼ら、彼女らがちょっとだけ勇気を出して、前に踏み出したとき、ちょっとだけ以前より、気持ちの良い光景があることに気付くのです。ちなみにこのマジカルランドの社長がかなり癖の強い社長なわけですが、その社長の「まず社員が幸せでないと」という考え方がだんだんと浸透していくかのような展開は読んでいて楽しくなりますね。別に社長が画策したわけではないのです。でも、社員の方が一歩踏み出したとき、つまらないと思っていた仕事を「悪くない」と思えるようになったことは幸せなことなんだと思います。日常の小さな幸せが少しずつ詰まったお話でした。
2021.09.08
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書籍の感想です。今回は「明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業 1」です。明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業(1) (メディアワークス文庫) [ さとみ桜 ]タイトルで気に入って読んでみた本です。記者=>お仕事小説?あやかし=>妖怪とか出てくる?みたいなお話かと思ったのですが、ちょっと違いました。新聞記者ではあるのですが、裏稼業(?)の方がメインなので、新聞記者としてのお仕事小説という感じではありません。また、妖怪そのものも出てきません。話題として「怪異」「妖怪」とかは出てくるんですけどね。怠惰な記者「久馬」はある新聞の物の怪話コーナーを担当しています。で、困ったことがある人から依頼があったら、それを解決するために物の怪の記事を書いたりします。事前に物の怪の仕業のような仕掛けで散々脅されているせいで、その記事を見て、どうしても戯言と受け流すことができない、というわけです。お仕事小説、というより、裏稼業という言葉通り、必殺仕事人みたいな感じでしょうか。まあ、仕事人みたいな成敗はしないのですが。ちょっとお仕置きするくらいのかんじですかね。でも、なかなか面白かったです。主人公の香澄と久馬の関係も進展するか続きが楽しみですね♪
2021.09.07
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書籍の感想です。今回は「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」です。夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え [ 水野敬也 ]夢をかなえるゾウのシリーズ第3弾です。今回はブラックですよ、ブラック。まあ、もともとこの小説に出てくるガネーシャはおよそ神様らしくない神様なわけです。自らお供えを要求するし、人の手柄も自分のものにするし、賭けマージャンするし、「ダーク」だったわけですね。しかし、そうは言っても根本的にはガネーシャは優しい。優しく優しく、少しずつ少しずつゴールに向けて誘導してくれます。じゃあ、このブラックガネーシャの何が違うかというと、「課題に痛みが伴う」ということ。夢を叶えるための作業はつらいことが多い。それを乗り越えてこそ、夢が叶うという考えのようです。主人公の女性はお金も欲しい、ブランドバッグも欲しい、良いところに住みたい、そして、良い男と結婚したいと色々夢があるものの何からやって良いか分からず占いで高額な置物まで買わされてしまいます。そんな彼女をガネーシャは痛みを伴う形で、成長に導いていきます。そんな中で、私がそうだなと思った教え。「一度自分のやり方を捨てて、うまくいっているやり方を徹底的に真似る」 自分の都合の良いように部分的に取り入れても、うまくいかないことって多いですよね。 実際、私、ネットの情報を部分的に真似てうまくいかず、余計時間がかかったことが 最近あったので、余計印象的でした。「苦しみを楽しみに変える方法を見つける」 努力って辛い、苦しいことって多いですよね。 ダイエットも勉強も苦しいです。 それを苦しいままにしていたら、続かない。だからそれを 楽しみに変えることが継続の秘訣なのです。 確かに、楽しいことならいつまでもできますもんね~ ほかにもいろいろありますので、ぜひ読んでみることをお勧めます。ちなみに夢をかなえるゾウのシリーズ1巻~4巻までありますが、今回で全部読み終えました。個人的には4巻が読み物としては一番好きです。ちょっと感動したし。でも、この3巻も役に立つという意味ではとても良かったです。
2021.09.06
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書籍の感想です。今回は「紅玉は終わりにして始まり 時間旅行者の系譜」です。送料無料【中古】紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)外国作家の訳本は結構硬い文章が多い気がします。また、文章自体はそうでなくても、比喩が日本人には馴染みづらかったりして読みにくいものも少なくありません。しかし、この本はとても読みやすく面白かったです。登場人物は巻頭に書かれているだけで数十人に及び、さらに小説の中で大なり、小なり関わりが出てくる人物が次々と出てくるのですが、それでも読みやすいと感じるのは展開の面白さのおかげですかね。主人公のグウェンドリンは普通の高校生です。・・・まあ、普通というには少々変わった部分もあるのですが。一族はタイムトラベラーの血族と言われており、1日違いの誕生日の従妹のシャーロットにその資質があると言われていました。しかし、実際にタイムトラベルしてしまったのは、何の準備もしていないグウェンドリンだったのです。この一族のタイムトラベルの基本的なルールは・めまいが起きて急にタイムトラベルする・行先は過去。ただし、どの事態に行くかは分からない・何分、あるいは何時間、過去にいるかは場合による・めまいが起きた場所のまま過去の飛ばされる。そのため、 橋の上で過去に飛ばされたら、行った先で川に落ちて溺れるかもしれないというもので、何の準備もしていない状態でこれが発生するのは恐怖以外の何物でもありません。しかし、クロノグラフという機械により、状況は一変します。この機械を使うことで、指定した過去に行くことができるようになり、さらに過去にいる時間も指定できるようになりました。そして、今まで存在していた12人のタイムトラベラーの血をクロノグラフに吸わせると、円環(?)が閉じ、何かが起こる、らしいのです。グウェンドリンは12番目のタイムトラベラーです。そして、11番目のタイムトラベラーであるギデオンと過去に向かうのですが・・・このクロノグラフを信奉する秘密結社「監視団」の一行は円環の完成によって良いことが起こると信じていると信じているようですが、一方で、その円環の完成を邪魔しようとする方々もいます。円環の完成は悪いことの始まり、または、監視団がその強大な力を独り占めしようとしているのではないかと考えているようです。逆に、今まで何も知らされていなかったグウェンドリンはどちらが正しいことを言っているのは迷うことになります。そして、グウェンドリンと行動を共にしていたギデオンもだんだんと疑問を感じるようになるのでした。ただ、ギデオン、彼は現監視団総長の甥にあたるため、基本的には監視団寄りの考え方です。ただ、「少なくともついさっきまではそう確信していた」という言葉に気持ちの揺らぎが感じられますね・・・さて、続きはどうなるんでしょうね・・・楽しみです。
2021.09.04
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書籍の感想です。今回は「こちら、郵政省特別配達課1」です。【中古】こちら、郵政省特別配達課(1) (新潮文庫nex)/小川 一水、平沢 下戸タイトルからお仕事小説かなと思って読み始めたんですが、まあ、そうとも言えるのですが、なかなか破天荒な小説です。何でも運ぶ、そして、安く運ぶ、がモットーの特別配達課。ある時は家を一軒丸ごと運び、ある時は馬を運ぶ、それも間に合わなければ信号無視も、速度超過も、交通ルール無視も当たり前、さらには大雪の中、関西から東京へ荷物を運ぶために専用の新幹線を駆使し、高層マンションへの速達にははしご車まで活用する始末、さらにはヘリコプタとあらゆるものを駆使して、運びます。採算合わないだろ、と思っていたのですが、郵政省の広告塔としての役割を担っているようで、採算度外視で活動を許されているようです。主人公の八橋は配属直後は戸惑うものの、次第に上司の桜田美鳥に感化され、カウンタックの性能をフルに活用して頑張ります。ラスト、八橋君に昇進の話が合ったんですが、特別配達課の仕事が気に入った彼はあっさりその話を蹴ってしまいます。格好良いね!ちょっとめちゃくちゃですが、なかなか面白かったです。
2021.09.01
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