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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第二部 神殿の巫女見習い4」です。本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第二部「神殿の巫女見習いIV」【電子書籍】[ 香月美夜 ]神殿の巫女見習いシリーズもここで完結です。巫女見習いから巫女になるのかなと思っていたらすごい方向に話が転換しましたね。まさかジル様があの方だったとは。そしてあいつやこいつさらにはあの人とも姻戚関係だったとはねえ・・・今までの話の流れを読めば確かに納得なのですが、私はガッツリ騙されててびっくりしちゃいました。ちなみにこの巻はマインちゃんが貴族に襲撃されたりとして少々血なまぐさいです。血なまぐさいとは言ってもそこまで詳しく描写されているわけではないので大丈夫なのですがコレ、アニメだったら、描くの大変かな。だからアニメは第2部の途中なんていうやや中途半端な部分までだったのかな?立場を大きく変えるマインちゃん。三部での活躍が楽しみです!
2021.11.30
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書籍の感想です。今回は「Fate/Zero 6 煉獄の炎」です。Fate/Zero(6)煉獄の炎 (星海社文庫) [ 虚淵 玄 ]いよいよFate/Zeroの最終巻です。アニメも何回も見返しているので、当然結末は知っているわけですが、やはり切ない。でも良い作品だと思っています。ライダーとウェイバーのけつまつはハッピーエンドと呼んでよいのでしょうか?もちろん、ライダーは戦いに敗れ、聖杯へ願いを託すこともできず、そしてウェイバーとも別れることとなります。そういう意味ではバッドなのかもしれませんが、ライダーとウェイバーが分かり合い、「友」と呼び合える仲となり、さらにはライダーの精強なる配下に列せられたことはウェイバーにとっては大いに自信になったと思います。そして、ライダーも後を託せる友がいたからこそ、玉砕覚悟の特攻ができたわけで、もう永遠に会えないかもしれないけど、二人を分かつものは何もないのだと感じます。それにしても、乖離剣の威力はぶっ壊れていますね。誰を狙うなどではなく、世界そのものを切り裂き、新たな世界(秩序)を産みだす・・・そりゃイスカンダルのアイアニオン・ヘタイロイも一瞬のうちに瓦解します。アイアニオン・ヘタイロイが強力といえど、今の世界の理の中の存在です。その理が破壊されてしまうとなれば、存在すらできなくなってしまうのです。恐ろしい・・・時臣が海魔に対して、乖離剣を使って欲しいと言ったときにギルガメッシュが「アホか」と一蹴していましたが、ギルガメッシュもその力の大きさを知っていたからなのでしょうね。話変わって聖杯です。聖杯の中の黒いものって何だろうって思っていました。アニメではあまり詳しい説明はなかったので。聖杯はもともとは「ただの力、魔力」だったようですが、いつからは「意思のようなもの」を持ってしまった。それがあの黒いもののようです。そしてその黒いものは切嗣の願いに自分の意志と似通っている部分を見つけます。目的が、ではなく、「要は殺して殺して、殺し尽くせば世界は平和になるよ」という手段の部分です。切嗣は殺し尽くすことを手段とは考えていませんでしたが、切嗣が今までやってきたことを世界レベルで実行し、「すべての争いをなくまで続ける」としたら、確かに殺し尽くすことになってしまうかもしれません。切嗣はそれが嫌だからこそ、聖杯の奇跡に頼ったわけですが、聖杯は「君の知らない方法を君の願望の含めるわけにはいかない」とつれない返事。なるほど、と思っちゃったんですけど、これ、変じゃないですか?時臣たち魔術師の願望って「深淵に至る」というものでしたよね。世界の内側ではなく、その外側に至る方法を知りたい、というもの。そこに至る方法が分からないから聖杯に頼るわけですよね。聖杯はこの願いは叶えてくれないってことかしら?それにしても、綺礼ですが、人の痛みを愉悦と感じる真正の悪だと思うのですが、アイリとの会話の中で彼が言ったことは真理であったのでしょうね。「闘争は人間の本性だ。それを根絶するというなら、人間を根絶するも同然だ」悪そのものである綺礼の理屈が審理で、切嗣の願いは絵空事だというのが皮肉ですね。でも私はそこが好きです。どんなに良いことでも、正しいことでも、できないことってあると思います。人はその中で生きていかないといけない。切嗣のように最上の理想を追い求める姿はある意味美しいけど、掴めない雲を掴もうとしているかの如く、厳しい結果が待っていました。彼にとって唯一の救いはシロウの存在ですね。「しょうがないから、代わりに俺がなってやるよ」この言葉に切嗣は救われたのではないかと思います。実現できないとしても、それに向かって努力することは大切ですし、その姿から何かを感じて、後を追ってくれる人がいる・・・切嗣、お疲れ様!
2021.11.28
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書籍の感想です。今回は「Fate/Zero 5 闇の胎動」です。Fate/Zero(5)闇の胎動 (星海社文庫) [ 虚淵 玄 ]まあ、Fate/Zeroにおいてもっとも邪悪なのは綺礼とギルガメッシュなわけで。その二人がタッグを組むということはそりゃもう最凶最悪な図が出来上がるわけで。そんな二人に弄ばれる時臣と雁夜、そして葵が不憫で仕方がないです。綺礼はこの聖杯戦争に関わらなければ、アーチャーと出会わなければ、自身の嗜虐性に気づくこともなく、「なんとなく違う」と違和感を持ちつつ、凡庸に生きることもできたのかな。さて切嗣です。私はこの切嗣の幼少期のエピソードが結構好きです。もちろんシャーレイが死徒化してしまったり、切嗣が父親を殺すことになったりと陰惨な話なのですがなぜ切嗣がこれほどまでに「世界の平和、争いの根絶」に執心するのかがとても共感できるようになるからです。好きだったシャーレイが死徒化してしまった。本人にはまだ意志があり、「殺して」と哀願される。しかし切嗣は逃げた。そのせいで村は全滅してしまった。死徒化の根本原因は父親だった。父親は逃げ延びて、また別の場所で研究を再開するつもりだった。だから殺した。シャーレイの時は逃げたけど、今度は責任を果たせた気がした。そして・・・その後彼が為した事実だけを見れば「ジャンボジェットの撃墜」という悪辣な所業に見えます。しかし実際は違う。彼の行動は間違いなく「正義」だった。一人の命を引き換えに数万人の人々の命を救ったのです。しかし、その一人が自分のかけがいのない存在だったとしたら・・・正義がかれにした仕打ちは非常に残酷なものでした。正義の味方になりたいと願いつつ、正義の残酷さを切嗣は憎んでいたことでしょう。セイバーが正義、正道を論じれば論じるほど冷めていくのはこんな彼の生い立ちがあるからでしょうね。正しいからと言って残酷ではない保証はなく、犠牲者も皆無ではない。しかも正義の名の元にその死すら賛美の対象になることすらある。正義って何なんでしょうね〜そう言えば、セイバーの愛機となるVMAXの説明が小説では詳しくて良かったです。アニメだとあんまり説明なかったので普通のバイクかと思っていたのですが、魔改造されたこのバイクはもはやサーバントでなければ御し得ないほどの暴れ馬となっていたのです。その暴れ馬をセイバーの騎乗スキルと魔力放出で必死に宥めて駆っていく様は、赤兎馬レベルですな(笑)切嗣のプレゼントということで最初は眉をひそめていたセイバーもだんだんノリノリで騎乗し、ライダーを追跡するシーンはかなりワクワクしました。ライダーといえばなかなか難しいサーバントなのですね。一つ一つの宝具の威力は桁違いなのですが、当然必要な魔力も膨大なわけです。およそ、ウェイバーには使いこなせないサーバントなのでしょう。ランサーとかは魔力消費少なそうですね。アーチボルト&ソラウにとってはやはり痛恨ですね。二人ならライダーを使いこなせたのかな?いや〜違う意味で無理か。いよいよ次が最終巻です。
2021.11.23
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書籍の感想です。今回は「すべての神様の十月2」です。すべての神様の十月(二) (PHP文芸文庫) [ 小路 幸也 ]すべての神様の十月の続編です。1巻がすごく好きで続編出ないかなと思っていたので、続編が出てそれを読めるのは幸せですね。貧乏神や福の神、お稲荷さんに風神などが出てくるのですが、人間の社会にふんわりと馴染んで暮らして(?)います。彼らは彼らの役割に従って人間を支えていくわけです。なのでパートとして働いたり、高校生として喫茶店に日参したり、そんなこんなをしながら少しだけ人々が幸せになるようにお手伝いする場合が多いです。ちなみに貧乏神は人を支えない、むしろ人を不幸にするのでは、と思うかもしれませんが、貧乏神は人が大成功し過ぎて、天狗にならないようにほどほどで失敗させるという役割のようです。貧乏神イコール不幸の神ではないということですね。死神は前巻に引き続き登場。死神は人を死に誘うわけではなく、人が死ぬのを看取るのが、仕事です。死神のせいで死ぬわけではなく、人が死んだことを正しく認定するだけです。死ぬ間際に登場するだけなので、人と触れ合うことの少ない神様ですが、時々死神が見えてしまう人がいて、そういう人との出会いが死神のこころの潤いになっているのかも。今回は死神に恋した高校生がまた死神に会うために医師になることを決意します。たいして頭も良くない彼女が簡単に医師になんてなれるわけないのですが、彼女の熱意と彼女の近くにいる福の神のおかけで彼女が医師になるの間違いないと、福の神は太鼓判を押します。さてさて、成長した彼女と出会った時、死神はどんな反応をするのでしょうね。神様たちであるにも関わらず、行動は大概地味で人を幸せに導くと言っても、魔法を使うわけではないところが、良いところです。ほっこりする小説です。気軽にほっこりしたい方はぜひ!
2021.11.20
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書籍の感想です。今回は「Fate/Zero 4 散りゆく者たち」です。Fate/Zero 4/虚淵玄【3000円以上送料無料】Fate/Zero4巻です。アニメで言うと第一部のラストあたりですね。世界の破滅を目指したキャスタージル。海魔とか召喚しちゃってメチャクチャです。空自のパイロットが報告できない、したくないと思うのも致し方ないところ。怪物退治のためにミサイル搭載しているわけじゃないですもんね〜それにしても切嗣はホントに知略家ですよね。アルトリアならキャスターを倒せるけど、ランサーに受けた傷のためにそれを撃つことができない。しかし、切嗣はディルムッドの性格も見越してシンプルにその事実のみを伝える。ディルムッドは大義(?)のためにゲイ・ボウを折ってしまうのでした。このシーンってアニメで見た時はディルムッドカコイイって思ったんだけど、小説で読むと甘いなあという感じが強い。何が何でも聖杯を勝ち取るという決意がないから義を重んじるなどと称してまたしても甘いことしちゃいます。それもあってアーチボルトともども散ることになります。まあ、切嗣の戦略が正しいなどとはとても言えませんが、正々堂々挑んで多くの犠牲者が出るのと汚い作戦で犠牲者なしだとしたらそれはどちらが正しいのでしょうか?切嗣は世界のすべての悪を背負ってでも大望を実現させようとしています。覚悟が違う。だから汚れた戦術だろうが何でもやるわけです。そして戦争を賛美することに繋がる英雄様に怒りを感じるのもまた切嗣なのです。アルトリアなんてその最たるものですからね。でも、でも、アルトリアの宝具が戦場に立った者の祈りの結晶だとしたら、それはそれで否定されるものではありません。難しいですよね。
2021.11.16
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書籍の感想です。今回は「Fate/Zero 3 王たちの狂宴」です。Fate/Zero 3/虚淵玄【1000円以上送料無料】Fate/Zeroの3巻です。切嗣とアーチボルトの対決ですね。このシーンはアニメでも特にすきなシーンの一つです。魔術師同士の戦いって感じがしてすごく好きです。まあ、切嗣は自分のことを魔術師だとは思ってないと思いますが。でも切嗣の時間制御はなかなか強力ですよね。範囲は小さいけど、戦況を大きく変える力があります。しかし切嗣の切り札はこれではないのです。まさに切嗣という名前を地で行く感じですね。アーチボルトの水銀もなかなか変幻自在で強そうなんですが、切嗣にかかるとあっさり弱点を見抜かれる辺り、自分の才能に溺れた結果なんですかね。後半はもう一つの見どころ、聖杯問答です。イスカンダル、ギルガメッシュ、アルトリアの3人の王が「王とは何か」を語るシーンです。アニメよりもより重厚に語り合う三人ですが、アルトリアはかなりやり込められてしまいます。王とはすべての人の羨望の的であるべきか、すべての人の幸せの実現のために救いであるべきか。アルトリアの自分の幸せなど二の次で民の幸せに奔走する王の姿は決して否定されるようなものではありません。ただ、完璧すぎる上司はちょっと疲れますよね〜アルトリアももうちょっと肩の力を抜いて周囲に助けを求めるくらいの方が良かったのかもしれません。イスカンダルのような豪放磊落な上司は良いかもしれませんが、やはり暴君を良しとは言い難いですよね。
2021.11.15
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書籍の感想です。今回は「始まりの木」です。始まりの木 [ 夏川 草介 ]いやー、すごく良い本でした。私、すこくこの本好きです。変わり者の民俗学者古屋と、民俗学に興味はあるものの長期的な将来性もないまま院生となり、古屋に下で修士課程を過ごす藤崎千佳のお話です。古屋准教授は非常に優れた学者でありながら、その歯に衣着せぬ物言いと言動で、多くの敵がいる方。千佳も毒舌と嫌味にさらされながら、それでも真摯に民俗学に向き合う古屋について、あちこちフィールドワークに向かうのでした。結構地味に各地の民俗や風習、そしてご神体などを紹介していく話かと思ったら、途中ではちょっと1年前に死んでいるはずの人と電車に同乗することとなる、などというファンタジーな話も出てきます。千佳は古屋先生は科学で説明できないようなこんかいの事象を認めないのではないかと思ったのですが、あにはからんや、古屋はその体験を受け入れつつあった。「科学は万能ではないことを肝に銘じることだ」「世界が自分の解釈に合わないからと言って、世界の方を否定する愚を犯してはならない」幽霊がいる、とか、死後の世界は・・・とかそういうことを信じているわけではありません。自分の目で見て体験したことなのだから、理屈はわからないけど、事実なのだろう、とシンプルに受け入れているわけです。古屋先生にはそういう柔軟性があるってことですね。そして後半になるにつれ、神という存在を忘れつつある日本人はどこに行ってしまうのだろうという大きなテーマが掲げられていきます。ここでいう神とは日本の八百万の神様のことです。日本の神様と西洋の神様は多神教と一神教という違いがありますが、この本ではもう一つ大きな違いを挙げています。西洋の神様は許しを請う存在であったり、悪いことをした人を罰したりする存在であったりするわけですが、人の神様はそういう存在ではありません。大きな石であったり、巨木が神様(依り代)であったりするわけですが、これらの神様は何もしません。ただ、「人々と一緒に在る」だけなのです。そんな神様について、古屋と長年の付き合いのある住職は「神様は信じるかどうかではない。感じるかどうかなのだ」と言います。もともとは難しい理屈などなく、大きな岩を見てありがたいと感じ、巨木を見て胸を打たれ、海に沈む夕日を見て感動する。そんな気持ちを神と称しただけであり、これが日本人の神様との付き合い方だ、と。たしかに世界のすべてのものに神様が存在すると感じれば、感謝をし、敬う気持ちも生まれますが、人間だけが重要と考えていくと自然は敵となってしまいます。しかし、先ほど書いたように科学では解ききれない世界があるのも事実です。そういう部分を敵と称して排除していくと世界はどんどん小さくなっていってしまうのです。その小さな世界は荒漠とした無味乾燥な世界となってしまうのでしょう。かと言って科学を全部放り出し、石器時代のような暮らしに戻るわけにもいきません。我々は科学の便利さを享受しつつ、世界の広さも認識しないといけないのかもしれません。そして、世界の広さを認識するための手段として 「民俗学の出番だと思わんかね」 古屋先生カコイイです。千佳ちゃんも素敵な民俗学者になることに期待!
2021.11.13
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書籍の感想です。今回は「下鴨アンティーク アリスと紫式部」です。下鴨アンティーク(アリスと紫式部) (集英社オレンジ文庫) [ 井上のきあ ]亡くなったおばあちゃんのアンティーク着物の仕舞われていた蔵を開けたら、なんとも不思議なことが起こり始めます。蔵から出す前と模様が変わってしまった着物やシクシクと悲しげな鳴き声が聞こえる着物など。おばあちゃんはそんなちょっと変わった着物たちを静めて、管理していたのです。成り行きもあり、いくつかの着物を落ち着かせることができた鹿乃はおばあちゃんからの宿題に挑戦することになります。宿題を解けるくらい想像力と着物への愛があるなら蔵の管理を任せる、しかし、だめなら着物が周りに迷惑をかける前に処分することになってしまいます。処分、つまり焼却です。アンティークな着物が好きな鹿乃にとってはそれはぜひとも避けたいこと。果たして鹿乃はおばあちゃんからの宿題を解くことができるでしょうか?謎や見立てもなかなか面白いです。下宿人の慧と鹿乃との関係もこれからですね。
2021.11.11
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書籍の感想です。今回は「Fate/Zero 2 英霊参集」です。Fate/Zero(2) 英霊参集 (星海社文庫) [ 虚淵 玄 ]Fate/Zeroの2巻です。最初の戦闘らしき戦闘シーンですね。ランサー対セーバーはまだ敵の全貌が見えていないから本当の本当の奥の手は出せないし、剣技対決がメインです。剣の冴えで言えばディルムッドもアーサーも遜色ありません。しかし、策という点でディルムッドが少しだけ上回り、セーバーから一本取ります。この傷が後の戦いに大きく影響出るわけですが、どう描かれるのか注目ですね。それにしても、Zeroのギルガメッシュは傲岸不遜過ぎて嫌な奴でしかないわけですが、FGOのシュメル編のアニメを見ると、また印象変わりますね〜Zeroのギルガメッシュはエルキドゥを失う前、不老不死を探す旅に出る前のギルガメッシュなのかな?後は舞弥ですかね。舞弥のことが詳しく描かれていて良いですね。彼女を拾った経緯とか読んでみたいなあ。さて、この巻でホテルごと爆破されちゃったアーチボルトさん。次巻で怒りの反撃ですね。すごく楽しみです。
2021.11.07
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書籍の感想です。今回は「明治あやかし新聞三 怠惰な記者の裏稼業」です。明治あやかし新聞 三 怠惰な記者の裏稼業(3) (メディアワークス文庫) [ さとみ桜 ]あやかし新聞シリーズの第三段です。今回はいつも飄々としている艶煙がメインです。第1話は艶煙の話そのものではないのですが、昔の知り合いに会い、依頼を受けます。そのときに艶煙の過去に関して思わせぶりなことを言われて、香澄は気になってしまいます。そして2話は艶煙の過去のお話。艶煙、そして久馬がギリギリで取り逃がし、行方を追っている男の話です。そして3話でその男に絡んだ依頼を受け、依頼も解決しつつ、男も・・・という感じでした。相変わらず香澄は久馬のことが気になっているのはバレバレなのに、「いや、私は全然興味ありません」という態度なのは、そろそろ素直になったらと思ってしまいます。だってそもそも「ただの職場の同僚」だったら「久馬さん」なんて下の名前で呼ばないですよね〜今回も終わりまで素直になれない香澄ですが、果たして素直になれる日は来るのでしょうか?
2021.11.07
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書籍の感想です。今回は「ここはボツコニアン5 final ためらいの迷宮」です。ここはボツコニアン 5 FINAL ためらいの迷宮 (集英社文庫(日本)) [ 宮部 みゆき ]イロイロあったボツコニアンもいよいよ最終巻です。しかし、あと一巻でどうやって必要な本を集めるんだろうと思ったら、莢ニンゲンの物質コピー能力を使って鍵を増やしてしまうとは(笑)まったく気付かない設定でした。さてさて話は一気に進み、魔王との最終決戦。最終巻でやっと魔王の正体を予想することができましたが、遅いですね。ちなみにピノは本人を見ても、また魔王だとは分からず、魔王に誘拐されているのかと勘違いする始末です。笑いたいところですが、私も気づくのかなり遅かったので似たようなものです。それにしてもイチバンやられたと思ったのはラストですね。この小説は何度も現実世界のゲームの話題が出てきます。その流れの一つとして「皆さん、ラスボスの名前って覚えていますか?」という話題があります。宮部みゆきさんはかなりゲームをされているようですが、仲間の名前などはよく覚えているのに、ラスボスの名前は忘れちゃっていること多いですよね?みたいな話でした。まー、そういうこともあるよね〜くらいに読んでいたのですが、まさかラストのラストでこういう風に使うとは、という感じでした。お見事!?帯に書いてあるほどの「感動のクライマックス」というほどではなかったですが、まあまあ楽しかったかな。
2021.11.06
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書籍の感想です。今回は「比類なき翠玉 上 時間旅行者の系譜」です。比類なき翠玉 上【電子書籍】[ ケルスティン・ギア ]時間旅行者の系譜シリーズの最終巻、の上巻です。なので、下巻があるのでまだ終わらないですが、色々明かされたこともあります。例えば、前巻で暗号で書かれた場所にあるもの。それはグウェンの家の壁の中に塗り込められていたわけですが、中に入っていたものは想像を遥かに超えるものでした。考えれば考えるほどこんがらがります。以前行ったことのある時間にもう一度行くと過去の自分と出会うことになるので、それは禁忌の1つとされています。まあ、それはそうなんだけど、という事は本来は一つしかないと言われていたクロノグラフが二つあるというのももしかしたら・・・とか考えちゃいました。昔、ドラえもんのお話で、宿題を終わらせるために未来の自分を連れてきて手伝ってもらう話がありましたが、一時的に助かっただけでその後過去の自分に何度も起こされて宿題の手伝いをする羽目になるみたいな話でした。グウェンも過去で何度も運命を変えるような情報を提供してしまっています。そのうち、グウェンが産まれない未来に繋がってしまうとかならないのかな?と心配になっちゃいました。クロノグラフの謎も、ギデオンとの関係も次の最終巻ではっきりすることでしょう。楽しみです。それにしても、ドクターホワイトはなぜグウェンの仮病を擁護するようなことを言ったのかな?彼の息子であるロバートのことが関係するのか、それとも監視団の中にいるという裏切者と関係あるのかな?
2021.11.03
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