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このたび、図書館でエッセイとも小論文ともつかぬ「石ころだって役に立つ」を借りたが…若き日の関川さんがどんな本を読んできたか大いに関心があるのです。韓国、司馬遼太郎、漫画つながりで、これまで関川夏央の著作をよく読んできた大使であるが…その本を並べて関川さんに惹かれる訳を自問したいと思うのです。団塊同世代でもあり、関川夏央の言動が気になるわけですね。・「世界」とはいやなものである(2006年)・司馬遼太郎の「かたち」(2003年)・石ころだって役に立つ(2002年)・昭和時代回想(2002年)・やむにやまれず(2001年)・品格なくして地域なし(1996年)・知識的大衆諸君、これもマンガだ(1991年)・ソウルの練習問題(1984年)今までに一度「関川夏央アンソロジー」を作っていたのを思い出したが、ここに惹かれる訳があるのかも。*************************************************************【「世界」とはいやなものである】関川夏央著、集英社、2006年刊<「BOOK」データベースより>東アジアは日本をより深く知るための反射板になる―。韓国、北朝鮮、極東ロシア、ベトナム、そして巨大で多様な中国。職業的観察者たる著者が歩き、見つめた二十世紀末から二十一世紀にかけての東アジアの大地。そこに息づく社会と人々、そして積み重なる歴史。冷戦は終結し、ソ連は消滅し、9・11があり、いまも世界は変わり続けている。明晰な視点でわれらの時代を語る、傑作紀行文集。 <大使寸評>著者の東アジアを見る目には、一目置いているのです。とにかく、歴史的視野を持って「戦後」を語る人といえば・・・半藤さんとか関川さんが先ず思い浮かびます。Amazon「世界」とはいやなものである【司馬遼太郎の「かたち」】関川夏央著、文藝春秋、2003年刊<「BOOK」データベース>より国民的作家・司馬遼太郎が晩年の十年間、その全精力を傾注し「文芸春秋」に書き続けた「この国のかたち」。さまざまな問題を提起したこの連載の原稿には、必ず編集長宛の手紙が添えられていた。それら未発表の書簡をはじめ、関係者の証言、膨大な資料の検証を通じて浮かび上がる、その痛烈な姿と「憂国」の動機。 <大使寸評>司馬遼に関しては最強の評論家と言える著者が、司馬遼に成り変り「この国のかたち」を説いています。Amazon司馬遼太郎の「かたち」【石ころだって役に立つ】関川夏央著、集英社、2002年刊<「BOOK」データベース>より記憶は物語となり、やがて小さな歴史となる。50年代にはじまり70年代にいたる、回想の井戸から汲み上げる中年の生彩。【目次】なぜ私は本を読むのがやめられないのか/一九六三年の退屈-『乾いた花』/68ers(シックスティエイターズ)/海岸行きの電車/須賀敦子の風景/紙とインクのにおい/記すことなし。存在した。/石ころだって役に立つ<大使寸評>関川夏央は司馬遼太郎の代弁者のような存在であるが、大使はその著作をわりと読んできたのです。とにかく「ソウルの練習問題」という1冊に惹き込まれたわけです。その関川さんがどんな本を読んできたかということは、大いに関心があるのです。読書家の関川さんは、一時期、欧米の冒険小説を翻訳書や原書で読んだらしいが、この濫読は2年で途切れたそうで…現在の傾向はどうなっているんでしょうね。rakuten石ころだって役に立つ【昭和時代回想】関川夏央著、集英社、2002年刊<「BOOK」データベース>よりかつて、この国には「昭和」という時代があった。そして「戦後」や「高度成長」という風景も。敗戦後の発展途上国から自意識に悩む中進国、そして虚栄に踊る先進国へとつき進んだ数十年間。いま日本に生きるわれわれの大多数が生まれ育ってきた、あの長い昭和時代とは果たして何だったのか。希代の名文家が、過ぎ去った忘れ得ぬものたちへのほろ苦い思いを込めて描き出す珠玉のエッセイ集。 <大使寸評>大使が生まれ育ち、仕事に明け暮れた「昭和」という時代があり・・・・歴史になりつつある昨今ですね。この時代を団塊の勢いで駆け抜けてきたが、何が悪かったのだろう?Amazon昭和時代回想【やむにやまれず】関川夏央著、講談社、2001年刊<出版社からの内容紹介>まことに残念なことではあるが、ネコにだって過去はある。人間にだって記憶はある。人生の秋?をつぶやく18の物語「中年シングル生活」その後の好エッセイ!40歳にして惑わずどころか50歳にして日々はますます混乱する。大人のせつなさを虚実ないまぜに描いた司馬遼太郎賞作家の最新エッセイ。マンガ/いしいひさいち<大使寸評>いしいひさいち氏のマンガとコラボした、見て読んで楽しい・・・・言ってみれば、一粒で二度美味しいエッセイです・・・・というのは冗談で、関川夏央のエッセイがわりと好きなんです。Amazonやむにやまれず【品格なくして地域なし】関川夏央、森まゆみ、他著、晶文社、1996年刊<「BOOK」データベース>より道路、テーマパーク、劇場の建設…ハード優先の「町づくり」ブームは終わった。5人の論者が「品格ある地域」をもとめて、日本各地を遍歴した。中央にたよらない商業活動がある。豊かな自然と美味しいものがある。楽しくかつ命がけで働く人びとがいる。その地方にしかできないことを実践している。…これからの「町づくり」への具体的なヒントにあふれた、地域文化旅日記。 <大使寸評>5人の著者のなかに、関川夏央さん、森まゆみさんの名前をみつけたので、借りた本ですが・・・・誰も借りた形跡がありません。つまり、この図書館では私が初めてめくるわけです。この本に米子の本の学校が出ていたけど、地方もなかなかやるもんだ♪Amazon品格なくして地域なし【知識的大衆諸君、これもマンガだ】関川夏生著、文芸春秋、1991年刊(単行)1996年刊(文庫)、12年2/10読破関川夏央アンソロジー参照とにかく「ソウルの練習問題」という1冊に惹き込まれた大使は、その後の関川夏央を追っているわけです。【ソウルの練習問題】関川 夏央著、情報センター出版局、1984年刊<内容説明より>屹立する高層ビル群を背景に、広い高速道路をマラソンランナーが駆け抜ける―ソウル五輪は現代韓国の一面を鮮やかに伝えてくれた。しかし韓国で暮らす人々について、我々は何を知っているだろう?ハングルの迷路を旅して、出会う人々と語り合い、彼らの温もりと厳しさを拾い集めた瑞々しいルポルタージュ。韓国社会のフィールドワークとして一時代を画した名著<大使寸評>父の本棚にあったので読んだ本であるが、韓流ブーム以前の韓国を見る著者の目は異文化を透視しています。Amazonソウルの練習問題
2013.08.31
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日曜日の朝日新聞に読書欄があるので、ときどき切り取ってスクラップで残していたのだが、これを一歩進めて、無料デジタル版のデータで残すことにしたのです。・・・・で、今回のお奨めです。・美味しい革命―アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びと ・「空気」の構造―日本人はなぜ決められないのかさっそく、図書館に借り出し予約するのもいいかもね。********************************************************************************美味しい革命―アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びとより<食を通じて学校教育にも影響:隈研吾(建築家)>20世紀後半のアメリカ西海岸は、「革命」の大産地であった。「美味しい革命」は、そのひとつである。20世紀工業化社会は食の領域においても、人間を大いに抑圧した。大量生産、平準化の原理によって、ファストフードが世界を制覇し、家庭での食事も、農薬、遺伝子操作にまみれた食品群によって、貧相で不健康なものとなった。特に、アメリカの食文化は壊滅的な状況だった。 主人公アリス・ウォータースはこの状況に異を唱え、小さな革命を起こした。1971年、カリフォルニアのバークリーに小さな実験的レストランをオープンした。有機野菜など地元産の食材を使ったシンプルな料理。はじめは小さな革命でも、大きな意味、大きな射程があれば、小さな革命はあっという間に世界に広がり、世界を実際に変えてしまう。それが20世紀後半のメディアのシステムであった。アリスの革命も、そのような性質をもつ革命だった。彼女はカリフォルニア・クィジーヌ(料理)の母と呼ばれ、彼女がはじめた「シェ・パニース」は、アメリカの20世紀後半のレストランビジネスのベンチマークとなった。革命は成就し、彼女は成功を手に入れた。 問題はその後である。20世紀後半、アメリカの革命は、社会を変える以前に、ビジネスの爆発的成功という形をとった。現代の革命の悲しい宿命である。 ビジネスの成功のあとに、何を社会に残せるのだろうか。お金だけが残る悲しい革命が山ほどあった。アリスの真のすごさは、彼女がビジネスの成功に全くこだわらずに、食を通じて、アメリカの教育を変えようとしたことである。クリントン夫妻が称賛し、学校教育にも、アリスの思想は影響を与えつつある。 もうひとつ、アリスが残したのは、レシピかもしれない。そのレシピのディテールが満載されていることで、この本は革命のあとの日常でも、読まれ続けるであろう。 ◇『美味しい革命』トーマス・マクナミー著、早川書房、2013年刊 <「BOOK」データベース>より1960年代、カリフォルニア州バークレー。既成の体制に対する異議申し立てが街頭、キャンパスを席捲していた時代に、アリス・ウォータースはフランスの豊かな食文化・食生活に惚れ込み、ついにレストランをオープンするまでになった。地元の旬の食材を使ったすばらしい料理と温かい同志的、仲間的な雰囲気。しかし一人の女性がえがいた夢がたどった道は、平坦でもなめらかでもなかった。素人だけで始めた小さな店が、全米ナンバーワンに輝く「奇跡のレストラン」となるまでのストーリーを通じて、アリス・ウォータースの哲学と料理のヒント、そしてその類まれな人格の秘密をさぐる半世記。<読む前の大使寸評>ジャンクフードばかり食べているアメリカ人が、なにを今さらという気がするが、それよりもこの本が刊行されたバックグラウンドに興味をおぼえるわけです。アリス・ウォータースが始めた「シェ・パニース」革命は「奇跡のレストラン」として成功したようだが・・・アメリカ人の食生活に革命がもたらされたわけではないようです。(笑)体に良いか悪いかは本能的に判るような気がするのだが・・・食文化が破壊されたようなアメリカでは、そうではないようですね。その点、地産地消を続けてきた日本料理が健康的であったことが救われます。(最近はアメリカ的なファーストフードに押されているけど)rakuten美味しい革命―アリス・ウォータースと〈シェ・パニース〉の人びと「空気」の構造―日本人はなぜ決められないのかより<タコツボ組織を変えるとき:原真人(本社編集委員)>仲間内の暗黙の合意をこわすような発言をすれば「空気を読め」とたしなめられる。日本社会のそんな特質を初めて「空気」という言葉でとらえたのは評論家・山本七平の『「空気」の研究』だった。 あれから40年近くたって、空気はあいかわらず私たちの社会を支配しているらしい。 大震災や原発問題で迷走する政府。消費増税でなかなか決められない政治。いずれも根本原因はそこにある、と本書は指摘する。 空気を読んで組織内の調和を保ち、やる気や忠誠心を維持する。それは日本社会の強みでもあったが、空気そのものが絶対権威となって論理的な主張や反論を抑えこんでしまう愚も繰り返されてきた。 タコツボ組織の集合体である日本企業でもそれは同じだ。タコツボ内の空気をこわさぬよう終身雇用や長期安定取引が大事にされ、強すぎるリーダーは嫌われる。そこでタコツボそのものを破壊するような大変革などできない。 本書は、今こそ組織の存続ばかりを考える同質な閉じた企業社会を開放せよ、デフレの一因でもある日本的雇用を捨て人本主義を卒業せよ、ふつうの資本主義に戻れ、と提言する。その主張には当然、反対論もあるだろう。 ただ著者は単純な市場至上主義だけでそう言っているわけではない。グローバル経済の荒波にもまれる日本企業は、ただでさえ空気を共有できる正社員を減らし、タコツボに入れない非正社員を増やさざるをえなくなっている。これでは内部者と外部者の格差がますます広がってしまう。そう危ぶむからなのだ。 著者はネット言論界を中心に、世の空気に水を差す論争を仕掛けてきた「闘論家」である。けっして空気にしばられることのなかった著者が、なぜ今こういう本を書こうと思ったのかが興味深い。論争だけではなかなか変えられない日本社会に、少しいらだちを募らせたのだろうか。 ◇『「空気」の構造』池田信夫著、白水社、2013年刊 <「BOOK」データベース>より社員は優秀なのに経営者が無能!?日本の政治と企業の「失敗の本質」をさぐる。丸山眞男、山本七平の営為を踏まえ、「日本」を語るための新たな地平を模索する渾身の書き下ろし。【目次】序章 「空気」が原発を止めた/第1章 日本人論の系譜/第2章 「空気」の支配/第3章 日本人の「古層」/第4章 武士のエートス/第5章 日本軍の「失敗の本質」/第6章 日本的経営の神話/第7章 平和のテクノロジー/第8章 日本型デモクラシーの終わり<読む前の大使寸評>評者が池田氏を「闘論家」と呼ぶとおり、池田氏はネット空間でも論敵の多い有名人であり、大使は嫌いな人ではあるが・・・この本の題材、内容は、なかなかのものではないだろうか。rakuten「空気」の構造―日本人はなぜ決められないのか***************************************************************<asahi.comのインデックス>最新の書評を読むベストセラー解読売れてる本(新聞紙面のデジタル版はだいたい2~3日後にUPされています。)朝日デジタルの書評から(目録)
2013.08.31
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自民党政権のバカタレどもが、国民はもちろん、党内反対派まで無視して進めるTPP交渉であるが・・・このたび、図書館で「よくわかるTPP48のまちがい」という冊子を借りて読んだのです。とにかく、ツイッターでこの本がよく引用されるので、TPP問題の教科書のようなこの冊子を読む必要性を感じていたわけです。48の疑問を設けて、ことごとく論破するという構成になっているが・・・そのうちの一つを紹介します。<TPPを契機に規模拡大してコストダウンすれば「強い農業」になる>よりp94~96 これは間違いである。 日本の農業が単純に規模拡大してコストダウンしても、オーストラリアなどと同じ土俵で競争すればとうてい勝てない。 日本の農業は米国やオーストラリアなどよりも圧倒的に小規模なのだから、少々高いのは当たり前で、高いけれどもモノが違う、品質がよいということが、本当に強い農業の源になる。このことを生産側と消費側の双方が納得する「つながり」が重要である。 それは、スイスですでに実践されている。スイスの農業の強さのキーワードは、ナチュラル、オーガニック、アニマル・ウェルフェア(動物福祉)、バイオダイバーシティ(生物多様性)、そして景観である。生産者は、コストダウンだけではなく、生産過程においてこれらの様々な要素を考慮した丁寧な農業をやっている。そして、できたものは人の健康にも優しく本当においしいということが、国民に理解されている。だから、生産コストが周辺の国々よりも3割も4割も高くても、決して負けてはいない。 たとえば、スイスで小学生ぐらいな女の子が1個80円もする国産の卵を買うのか聞いた人がいた。その子は「これを買うことで私たちの生活が成り立つのだから当たり前でしょ」と、いとも簡単に答えたという。 欧州では平飼いによる鶏卵がかなり普及していて、日本はまずその点からして水を開けられている感がある。 日本の消費者は価値観が貧弱だから駄目だといってしまえば身も蓋もないが、スイスがここまでになるには、本物の価値を伝えるための関係者の方々の並々ならない努力があった。日本の関係者も努力している。だが一番違うのは、スイスではミグロ(Migros)という生協が食品流通の7割を握っているので、ミグロが「この値段が必用なんだ」と提示すれば、それが通りやすいということである。 一方、日本では、農協にも生協にも1組織でそれだけの価格形成力はない。しかし、個々の組織の力は大きくなくても、ネットワークを強めていくことで、かなりのことができるようになる。(中略) 日本でも、農業が地域コミュニティの基盤を形成していることを実感し、食料が身近で手に入る喜びを共有して、地域住民と農家が支え合うことで自分たちの食の未来を切り開こうという自発的な地域プロジェクトが芽生えつつある。また、地域の旅館が中心になって、農家の手取りがコメ1俵当り1万8000円を確保できるように購入し、おにぎり作りや加工などを工夫して販路を開拓している地域もある。 また、スイスの農産物が高く買われていても、生産費用も高いので、農業の多面的機能への対価として政府からの直接支払いが手当てされ、農家の農業所得の95%がまかなわれている。たとえば、養豚では豚の食事場所と寝床を区分して自由に外に出て行けるように飼うと、環境支払いとして230万円、また、草刈りをし、木を切り、雑木林化を防ぐことで生物多様性を維持する作業を行うと、特別支払いとして170万円など、きめ細かい基準で支払いが行われている。支払い根拠を具体的に積み上げて予算化し、国民の理解を得ているから、直接支払いもバラマキとは言われないし、生産者は誇りをもって農業をやっていける。 一方の日本では、漠然とした「多面的機能論」は国民から保護の言い訳だと批判されてしまう。こういう点でも、日本は欧州に水を開けられている。もっと具体的な指標をつくって国民の理解の促進を急がねばならない。 生物多様性、食の安全、地域コミュニティなど、農業の多面的機能に言及しているが、もしこれらをなくしたら金で買うことはできないわけで・・・計り知れないほど高価なモノだったりして。TPPは経済だけ、金だけの問題ではないわけですね。【よくわかるTPP48のまちがい】鈴木宣弘×木下順子著、農山漁村文化協会、2011年刊【目次】(「BOOK」データベースより)1 入門編「わかりやすいTPP賛成論」の基本的まちがい6つ(アジアの成長を取り込むためにTPP参加は不可欠だ/お互い関税を撤廃して安いものが買えるのはいいことだ/貿易自由化の流れは世界的な潮流なので逆らうのは時代錯誤だし、抵抗できるものではない ほか)/2 貿易ルール、経済、国の針路全般に関わるまちがい編(TPPはアジア太平洋地域の貿易ルールになるから参加しないと孤立してしまう/いずれにしてもFTAAPが目標で、どのルートで登るかが違うだけだ/中国も韓国も孤立を恐れて、いずれTPPに参加せざるを得ない ほか)/3 強い農業、食料安全保障、日本農業過保護論などのまちがい編(関税を撤廃しても農家には所得補償があるから大丈夫/輸入米価格は、自由化の被害を過大に見積もる3000円ではなく9000円程度と見込むべきだ/ゼロ関税まで10年の猶予があれば、農業はコスト削減して補てんの財政負担を縮小できる ほか)<大使寸評>ツイッターでこの本がよく引用されるので、TPP問題の教科書のようなこの冊子を読む必要性を感じていたわけです。48の疑問を設けて、ことごとく論破するという構成になっています。rakutenよくわかるTPP48のまちがいツイッターで見られるTPP交渉反対ツイートをTPP交渉反対の輪40で紹介します。
2013.08.30
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先日、NHKスペシャル「新富裕層vs国家」を観たが・・・新富裕層が節税目的に移住する国でもあるシンガポールがレポートされていた。シンガポールに行ったことはないが・・・近代的できれいな移民国家であり、日本をしのぐ経済成長をとげているというようなイメージがある。米ウォールストリート・ジャーナル紙が“リッチスタン”と呼ぶシンガポールは、果たしてどんな国なのか?"新富裕層" vs.国家~富をめぐる攻防~より“リッチスタン”とは、米ウォールストリート・ジャーナル紙などで、富裕層を専門に取材してきたロバート・フランク記者の造語で「資産100万ドル以上の新富裕層たちが集まる仮想国家」を意味する。“リッチスタン人”は、世界に1100万人。この10年で5割も増えたという。リッチスタン人は若く、勤勉。既存の国家に依存しないという哲学を持つ。母国にはこだわらず、ビジネスに最も有利な国や地域を選んで居住する。いま日本の新富裕層が向かうのはシンガポール。税負担は日本の半分以下、高度な通信インフラや金融システムを整備し、新富裕層を世界各国から呼び込む政策を打ち立てている。番組では、シンガポールに暮らす日本人新富裕層やアメリカの新富裕層の動きに密着。彼らは世界経済にどのような影響を及ぼすのか、富を再分配し社会の公平性を守る国家とはどうあるべきなのか、探っていく。このリッチスタンに対して・・・内田先生が次のように冷水を浴びせています。日本贔屓のリー・クアンユーだっただけに、目新しい論調だと思います。8/20日本のシンガポール化についてより「シンガポールに学べ」という論調をよく見かける。今朝の毎日新聞にもそういう記事が出ていた。こんな記事である。シンガポールの高級住宅街に一人の米国人移民が暮らす。ジム・ロジャーズ氏(70)。かつてジョージ・ソロス氏と共にヘッジファンドを設立。10年間で4200%の運用成績を上げたとされる伝説的投資家だ。市場は今もその言動を追う。「シンガポールは移民国家だからこそ、この40年、世界で最も成功した国となった。移民は国家に活力や知恵、資本をもたらす」。プールサイドで日課のフィットネスバイクをこぎながら熱弁をふるう。シンガポールの人口531万人のうち4割弱が外国人。超富裕層から肉体労働者までさまざまな移民を積極的に受け入れる。少子化にもかかわらず人口は過去10年で100万人以上増えた。1人あたり国内総生産(GDP)は2012年は世界10位。5万ドルを超え、日本をしのぐ経済成長を遂げる。「外国人嫌いなのは分かるが、日本もシンガポールを見習うべきだ」と話す。でも、このリッチスタンはいいことばかりではないようで、内田先生は次のように批判しています。日本のメディアが伝えてこなかった事実に、驚くばかりです。労働組合は事実上活動存在しない(政府公認の組合のみスト権をもち、全労働者の賃金は政府が決定する)。大学入学希望者は政府から「危険思想の持ち主でない」という証明書の交付を受けなければならないので、学生運動も事実上存在しない。「国内治安法」があって逮捕令状なしに逮捕し、ほぼ無期限に拘留することができるので、政府批判勢力は組織的に排除される。えげつないことに野党候補者を当選させた選挙区に対しては徴税面や公共投資で「罰」が加えられる。新聞テレビラジオなどメディアはほぼすべてが政府系持ち株会社の支配下にある。リー・クアンユーの長男のシェンロンが今の首相、父とともにシンガポール政府投資公社を管理している。次男のリー・シェンヤンはシンガポール最大の通信企業シングテルのCEO。シンガポール航空やDBS銀行を傘下に収めるテマセク・ホールディングスはシェンロンの妻が社長。李さん一族が政治権力も国富も独占的に私有しているという点では北朝鮮の金王朝のありかたと酷似している。たしかにこんな国であれば、経済活動はきわめて効率的であるだろう。外交についても内政についても、社会福祉や医療や教育についても、政府の方針に反対する勢力がほとんど存在しないのだから。李さん一家が決めたことがそのまま遅滞なく実施される。上記のロジャースさんはきっと李さんファミリーの「ゲスト」くらいの格でシンガポールに滞在しておられるのだろうから、彼がシンガポールの政治経済のかたちが「オレ的には最高」と評価したとしても何の不思議もない。日本を「シンガポール化する」というのは、端的には日本の政治制度を根本から革命して、この独裁的な統治形態(平たく言えば「王制」)を導入するということである。シンガポールだって、中国だって、サウジアラビアだって、アラブ首長国連邦だって、60-70年代のアジア・アフリカの開発独裁だって、遠くは第三帝国だって、独裁制がしばしば劇的な経済成長をもたらすことは周知の事実である。日本を「シンガポール化」したいと言っている人たちにしても、経済システムだけを「いいとこどり」して真似ることは難しいということは先刻ご存じなのである。労働運動、学生運動はじめとするすべての反政府運動の抑圧とマスメディアの政府管理も併せて実現しなければ、効率的な経済発展は難しいことは彼らだってわかっているのである。でも、それを口に出して言うと、さすがに角が立つので、今は口を噤んでいる。(中略)実際に今の日本ではひそかに「シンガポール化」のための伏線設定が進行しているように私には見える。最も顕著なのは「唯一最大の国家目標は経済発展であり、国家システムはそれに奉仕する限りにおいて有用である」という国家概念の転倒を模倣しようとしていることである。シンガポールの場合は、民主主義や基本的人権の尊重といった国家の根幹にかかわるシステムに重大な瑕疵があることを官民ともに知りつつ「でも、経済発展しているんだから、まあいいか」とシニカルに言いつくろっている。ある意味では合理的だし、ある意味では「官民共犯的」とも言える。だが、日本の場合はそうではない。「経済発展するために」という名目で統治システム上の矛盾や不合理をこれから作り出そうとしているのである。憲法を改定し、国民主権を制限し、基本的人権を制約し、メディアを抑え込み、労働組合をつぶし、「危険思想」の持ち主をあらゆるセクターから閉め出し、「超富裕層」が権力も財貨も情報も文化資本も排他的に独占するシステムを、これから作為的に作り出そう賭しているのである。「そうしないと、経済発展しないのですよ」というのが彼らの切り札である。今日本のマスメディアはほとんどがこのコーラスに参加して、音域は違うけれど、同じ歌を歌っている。いずれ日本人は「経済発展できるなら、統治のかたちなんかどうでもいい」と言い出すようになるだろう。TPP参加の動きといい、アベノミクスといい・・・「シンガポール化」のための伏線設定という不穏な動きがあるのではないか?大手新聞の経済欄では、解明されない動きではあるが。
2013.08.29
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荒れる里山に対して、打つ手無しの貧乏山主という現状がある。一方、有効に機能しない林野庁まで含めると、これはもう日本的な病弊ではないだろうか?このたび、新聞で「生物多様性オフセット」の紹介があったが・・・里山の整備活動に値段をつけ、証券として売り出すというアメリカ的手法が、果たして日本に根づくかといえば、大使は非常に懐疑的にならざるを得ないわけです。サブプライムローンと同じ手法ではないか。(熱物に懲りているのだ)オフセット制度の試行を見てみましょう。8/22壊した自然 里山で穴埋め オフセット制度 千葉で実験 より 【合田禄】荒れた里山を手入れして生態系の保全に貢献した効果を売り出して、開発で自然を壊した企業に買ってもらう。そんな仕組みづくりを目指す実証実験が、千葉県内で始まっている。欧米に広がる「生物多様性オフセット」と呼ばれる手法の日本版だ。 千葉市郊外のなだらかな斜面に並ぶ田んぼ。裏手に広がる里山を今春、東京都市大の大学院生小畠雅史さん(23)が訪れた。 背丈以上に伸びたササが所狭しと生えている。土地を所有する金親博栄さん(65)が「山に入るのもためらってしまう」と言うのを聞き、「ササを刈るところからですね」と提案した。 金親さんが所有する里山は自宅周辺の約18ヘクタール。1960年ごろまでは、薪や木材の生産の場として収入源になっていた。里山に人の手が入ることで、たくさんの生物が暮らす生態系が維持されてきた。 だが薪の需要は減り、安い輸入材に押されて木材もほとんど売れなくなった。それでも、倒木が道をふさぐと撤去しないといけないし、ごみの不法投棄もある。維持費は所有者が負担しなければならない。 金親さんは「里山が二酸化炭素を吸収したり、たくさんの生物のすみかとなったりするという認識は広まっているが、持っていてもお金にならない。地主が管理したくなるような社会システムが必要だ」と訴える。 実は、そういうシステムはある。 開発をして生物多様性が失われることが避けられない場合、開発業者が別のところで生態系を復元するなど多様性を取り戻す活動をすれば、多様性の喪失はトータルで相殺(オフセット)される。「生物多様性オフセット」という考え方だ。 だが開発業者が生態系を復元するのに適した土地を見つけられるとは限らない。そこで、金親さんのような地主が持つ里山の整備活動に値段をつけ、証券として売り出す。地主にとっては証券の売り上げで里山整備の意欲が刺激されることになり、開発業者は証券を買うことで間接的に多様性の保全に貢献できるという仕組みだ。 欧米では制度化の例もある。放置されている里山に目を付け、「生物多様性の保全」という環境価値をお金のような形で売買する「里山バンキング」と名付けて、東京都市大の田中章教授が始めた。 今後2年間で、里山の植生や手入れの状況▽生態系を維持管理していくために必要な費用▽この仕組みに対する開発企業側の意識――などを調査。証券を購入してくれる企業も探していく。 田中教授は「生物多様性を守るため、里山の整備にどのくらいの費用が必要か。実証実験で算出することで、仕組みに興味を持つ企業や団体が増えることを期待している」と話している。 ■市場規模、世界で1800億~2900億円 米国に拠点を置く国際NPO「フォレスト・トレンズ」が2010年にまとめた報告書によると、生物多様性オフセットは、世界的に少なくとも18億~29億ドル(1800億~2900億円)の市場規模になっている。 米国では1980年代から、生物多様性を保全した効果を証券としてためておき、自然を壊す開発業者がその証券を購入するバンキング制度が始まった。湿地を保全するものや、絶滅危惧種が生息する生態系を守るものなどがある。この仕組みで、年間約100平方キロの土地が保全されたり、復元されたりしているという。 日本では制度化されていないが、環境省の中央環境審議会は10年2月、生物多様性オフセットについて「生物多様性の損失を最小限にする手段の一つとして有効な一面もある。まずは、国内外の事例の蓄積が必要で、具体的に議論すべきである」と答申。環境省は海外での事例や日本での導入の是非を調べている。 愛知県は今年4月、独自に生物多様性の保全を支援しようとする取り組みを始めた。 開発の前後で、どれだけ生物多様性が失われるかを定量的に評価する方法を公開。イトトンボ類など17種類の生物について、県内で生息に適した場所を地図上に示し、生態系を保全する場合の場所選びの参考にしてもらう。 開発業者にオフセットの義務を課してはいないが、県の担当者は「大企業を中心に生物多様性に配慮しようとする意識は高まっている。保全するための仕組みを提供し、協力を求めたい」と話す。 ◇ 〈生物多様性オフセット〉 開発で自然を壊してしまう場合、生態系を別の場所に新たに造ったり復元したりすることにより、損害を相殺(オフセット)すること。米国やドイツ、オーストラリアなどで盛んで、50カ国以上が制度を導入している。効率的に進めるため、まとまった土地で自然の創造や復元を実施し、その効果を売買するバンキング制度も広がっている。 ◇ ■記者ノート 生物多様性オフセット まず仕組み作りを 金親さんの里山では、コナラやクヌギの木が太陽の光を求めて枝をあちこちに伸ばし、下の地面にもたくさんの草が生えていた。そこで暮らす昆虫や微生物、地下を流れる水、根に支えられた土壌など、生態系はあまりに複雑に出来ていて、その全てを把握することはできない。 生態系の価値を評価することはとても難しい。開発で失われてしまった生態系の代わりに全く同じものを復元することは不可能で、オフセットはこの問題を全て解決する万能な制度ではない。 ただ、環境省の専門家委員会の報告(2010年)によると、「国内の生物多様性の損失は森林や海などすべての生態系に及び、全体的に見れば損失は今も続いている」という。何もしないと、生物多様性は失われ続けるばかりだ。 大手企業には自主的に森林を購入して整備するなどの動きも出ている。生態系をきちんと評価する方法が確立していないという指摘もあるが、一定の妥協をしてでも、先に仕組みを作った方が得策ではないか。 田中章教授のサイト田中章研究室がなかなか興味深いのです。ところで・・・やること、なすこと不評をかこつ林野庁であるが、このたび図書館で「日本政府の森林偽装」という辛辣なタイトルの本を借りたのです。「森林保全の経済学」の一環として、これから読んでみます。【日本政府の森林偽装】平野虎丸著、中央公論事業出版、2008年刊<「BOOK」データベース>より林野庁によって繰り返される「森林整備」「温暖化対策」という名の自然破壊。30年にわたる自然保護活動の中で見てきた、森林のあぶない実態。【目次】1 林野庁に問題あり/2 山村に生まれ育って/3 野鳥保護から「エコシステム」へ/4 日本の森林は今どうなっているか/5 「美しい森林づくり」の欺瞞/6 緑資源機構の犯罪/7 詐欺か偽装か、さまざまな試み/8 林野政策の失敗で鳥獣を殺すな/9 地球温暖化問題対策のウソ/10 林野庁はいらない<大使寸評>環境省との縄張り争いや、採算性という観念に取り付かれたような林野庁であるが・・・この本の著者は「林野庁はいらない」とまで言っています。林野庁は本気で生き残り策を模索する時期では?rakuten日本政府の森林偽装千葉県で始まったオフセット制度の実証実験もいいだろう。だけど・・・ アメリカ発の「生物多様性オフセット」という考え方であるが、反米の大使としては、藻谷さんの説く「里山資本主義」のほうが、しっくり来るんですが。また、世界の森林とその保全に森林保全のヒントが見られます。
2013.08.28
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暇になったので、マラソン以外にも何か始めたいと思っているのだが・・・水彩画とか木工なんかもいいなあ♪ 図書館で「手づくりの木の道具木のおもちゃ」という本を借りたのは、そういう下心もあったわけだが・・・とりあえず、この本で見られるおもちゃとか道具をながめているだけで楽しいのです。【手づくりの木の道具木のおもちゃ】西川栄明著、岩波書店、2004年刊<「BOOK」データベース>より実力ある作家のオリジナリティあふれる作品を紹介。ユーモラスな靴べら、からくり箱、オブジェ…遊び心あふれたクラフト、小物入れ、匙、灯り、一輪挿し、鞄、耳かき…こだわりの日常道具、白漆の皿、朽ちたような皿、木の葉の器…個性豊かな皿と器、たたく、音が出る、からくり、組み木…ユニークなおもちゃの世界、古材の器、流木クラフト…素材のおもしろさを形にする。<大使寸評>木の葉っぱフェチの大使は、木工作品それもどちらかといえば、木目とか木肌そのもののフェチなわけです。rakuten手づくりの木の道具木のおもちゃこの本に出てくる職人さんの作品、HPを紹介します。<ユニークなクラフト>「自分の楽しめるものを作る。それを作り続ける。それを人が楽しんでくれるとうれしいし、自分が面白くないものはよくないんだ。自分が鈍ってくるとダメなんだ」島添さんは第25回文芸春秋漫画賞を受賞している。造形作家が漫画賞というのは異例のことだが、作品を見ていると受賞するのも十分納得できる。黒いニンフぱかぱか1980 ぬえ工房:島添昭義<オブジェと小箱>花塚作品の特徴は、色鮮やかな木の配置である。着色しているわけではない。木が持っている地の色合いをデザインとして成り立たしているのだ。ブローチ時計あづ木クラフト:花塚光弘<一輪挿し>「それまでは、ものを作る際には形から入っていたんですよ。まずはスケッチしてからと。それ以来、木目から入っています。その木目を生かすためには、どんな形があるのかと、自分が木に合わせていくのです」ペンスタンド一輪挿しトゥレベルク工房:国本貴文<からくり箱>世界中のパズル蒐集家たちにとって、カメイの新作は垂涎の的です。欧米からカメイの最新作を求めて訪日する蒐集家も数多く、カメイのからくり箱は、これまでにパズル界が出会ったことのない、まさに最高峰なのです。本型からくり箱リボン箱からくり箱の世界:亀井明夫<からくりおもちゃ>西田さんは作家活動以外に、博物館運営や若手作家育成などプロデューサー的な仕事で忙しい。一木工作家という枠ではなく、経営者やリーダーとしての力もパワフルに発揮している。(西田さんは2009年永眠(享年63歳)したが、この本は2004年刊行なので現在進行形となっている、合掌)アーリーバード有馬玩具博物館:西田明夫西田明夫事務所
2013.08.27
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我が家を注文建築した際、庭は注文範囲外だったので、半年ほどは庭は何もない状態であり・・・・その間は、庭木の選定、植込みについて、略図なんか描いたりして没頭していたわけです。我が庭のコンセプトは、国産の落葉広葉樹を植えて自然風に仕立てるというもので・・・その後、現在まで不満は無いので、コンセプトの良さを自讃しておるところです。ただ、庭を計画しても、剪定や管理は嫁さんまかせで、自分はただ眺めているだけなので・・・ちょっとフォローが足りないのかも。暇になったし、庭木の手入れなどは隠居した老人の仕事としては定番ではないか♪と思う昨今である。図書館で「名人庭師とっておきの知恵袋」という本を借りたのは・・・この本を読んで、庭木の手入れなどに進出するきっかけにでもなれば?と思ったわけである。だけど、嫁さんがけっこう庭木の手入れに入れ込んでいるので、ヘタに手をだすと争いのもとにもなるので・・・協力させていただくという心遣いが肝心なんでしょうね(笑)カツラで、この本から、庭木の手入れについてアットランダムに紹介します。<カツラは家つきの木でも楽しめる>よりp226 雑木の庭ばやりで、近ごろよく使われる木の一つだが、水を好むので乾燥地には不向き。材料屋にもかなり揃っている。新芽がきれいだし、風が吹くと葉がくるくる回ってさわやかだし、紅葉もいいし、いいことずくめだが、何せ生育が早い。 若木のうちはいいが、梢を切っては木の値打ちがなくなるから、広いスペースの庭に植えないと、すぐに持てあますことになる。 信州・別所温泉の愛染カツラは年数を経ているが、家庭でも、数年もすると相当の高さになってしまう。マンションの共有庭などに使うには最適だが、一般の庭には不用意に植えないほうがいい。 自然の形を生かして大きさをおさえていくには、枝抜きしか方法がない。幹が白くて美しいから、頭を切って寸胴にして太らせ、家つきの木で楽しむのもいい。<ドウダンツツジ>よりp173~176 萌黄色の新芽、スズランのようなかわいらしい花、紅葉と三拍子揃ったうえに、枝打ちが細かい(枝数が多い)から、冬でも透けない。ふつうの落葉樹だったら、葉を落としたあとは、枝ぶりの無骨さが目立って、たいていは見苦しいのだが、この木はそれなりに見られる。そのためか人気がある。材料屋にもふんだんに用意されているから、私らも重宝に使う。ひところは1本を刈り込んで丸く仕立てる方法が流行したが、いまはちょっと場所があると、設計屋の好みなのか、密植して、波形に刈り込むやり方が多い。 刈り込みに強いといっても、本当は木のためには、つめすぎは感心しない。何年かするうちにはふところ(内部)が蒸れて、枯れこむ枝も出てくる。ふところ(内部)の枝を抜こうにも、はさみが入れられないくらい、ぎゅうぎゅうにつめて植えてあっては、手入れができない。(中略) 無理して植えつめる必要がなかったら、1本植えにして、自然樹形で楽しむのが何よりだ。形も無理にこしらえなくても、数年もたってくれば、いい樹形に自然となってくる。それを楽しみたいと思う。<水切れに注意する> ドウダンツツジは水切れのバロメーターともいわれている。ドウダンツツジが水を切らしてしおれてくると、先行き、ほかの木も水切れをおこしてくる。逆にいえば、この木がしおれていないうちは、ほかの木も大丈夫。バロメーターといわれる所以だ。<伝統の庭木の捨てがたさ>よりp32~33 東京ではマツ、マキ、モッコク、カヤ、イトヒバを昔から五木といって、伝統的な庭木として扱っている。 いま庭が狭くなってしまったため、一般の家庭では、株立ちになって冬は葉を落とす雑木(落葉樹)を主体にした庭が大流行だ。この傾向がずっと続くのか疑問だが・・・。 というのも、最初の2,3年はいいが、雑木は生長がよすぎるために、数年後には荒れ庭になってしまい、つくり直しを頼まれることが少なくないからだ。 伝統の庭木は伸びも少ないし、年ふるごとに風格をましていく。お寺さんの庭や料亭、ちょっとした数奇屋の庭など、和風庭園を頼まれたときには(石はさておいて)、いまでも五木を植えることが多い。 長い伝統と経験にもとづいて選ばれた木だけあって、この五種を取り入れると、庭が落ち着きのある趣きを出すから不思議だ。 たぶん、地方地方で庭づくりに外せない木があって、寒冷地ではイチイもその位置にある木だろうと思うが・・・。 私らがいう五木は全部が全部、葉形やら枝ぶり、樹形が違うから、変化も出る。五木のうち、どの木を主木にするかは、お施主さんの好みをお聞きして庭師が決める。どれも主木になる木だ。 五木というものがあるのか、我が庭には五木のうちではモッコクがあるのみで、あとは雑木と呼ばれる落葉樹が多くを占めている。雑木主体の庭が大流行とのことで、我が庭もその流行にのっているのだが・・・・庭師さんが言うように、荒れ庭になる恐れがあるそうだが、まあ好みの問題だし(笑)【名人庭師とっておきの知恵袋】平野泰弘著、講談社、2000年刊<「BOOK」データベース>より庭づくりの基本と極意、熟練の知恵と技の数々!!木の国ニッポンが育んだ日本の風土に根ざした庭と庭木の手入れ法。この誇るべき伝統の技を名人庭師たちがあますところなく、とことん語った。<大使寸評>暇になったし、庭木の手入れなどは隠居した老人の仕事としては定番ではないか♪この本を読んで、庭木の手入れなどに進出するきっかけにでもなれば?と思ったわけである。rakuten名人庭師とっておきの知恵袋我が家のシンボルツリーはケヤキとカツラであるが、すでに2階のベランダの高さを越している。大木は家の壁から1/4H(H:樹高)離して植えるのが鉄則であるが・・・ケヤキの高さが年々高くなっているので、この鉄則がくずれつつあるのです。ご近所からは「ドングリ邸は、庭木と家のどちらが大事なんやろ?」との噂が漏れ聞こえてくるが・・・・「な~に、生育ぶりは想定内である」と、大使は驚きはしないのである(汗)この本の著者:平野さんも「生育が早い木は、一般の庭には不用意に植えないほうがいい」と警告しているが・・・・2階の屋根に達する木をベランダから手を伸ばしてさわりたかったくらいだから、自業自得と、半ばあきらめの境地に達しているわけです。もう手遅れかもしれないが、お庭のガーデニング施工例など参考にして庭作りする必要があったのかも(笑)
2013.08.26
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本屋で立ち読みしていて、「韓国 反日感情の正体」という本を買ってしまった。とにかく、大統領をはじめとして「韓国における日本批判、日本非難というあの情熱は何なんだろう?」と思うわけですね。朴大統領が、しきりに歴史認識を口にするが・・・まず韓国の歴史観を見てみましょう。<「あった歴史」より「あるべき歴史」>よりp127~130 前章で韓国の反日にどこまで付き合えるかを書いた。反日の背景には、歴史について韓国人特有の考え方つまり歴史観があるからだ。たとえば韓国では「歴史を正しく立て直す」などということが平気でよく言われる。われわれは「歴史とは過ぎ去った昔のできごと」くらいに思っているので、それを「正しく立て直す」などといわれてもピンとこない。しかし韓国人はそれで納得なのだ。 筆者はそこのところを「あった歴史」より「あるべき歴史」を重視する考え方と説明してきたが、こうした歴史観は国際的にどれだけ通用する話だろうか。韓国では日本に対ししきりに「歴史歪曲」といい「歴史認識の一致」を要求する。時にはそれを外交問題にして日本を非難、糾弾する。 しかし歴史に対する考え方が違っていたのでは一致するもなにもない。いや一致などできない。無理難題というものだ。ここで韓国人の独特で特異な歴史観をあらためて探ってみる。韓国の反日の正体を明らかにするためには、ぜひこれはやっておかなければならない。 2012年夏から秋にかけ「まだやっているのか、やれやれ・・・」と驚き半分、徒労感半分のできごとがあった。たとえば、11月14日のKBSテレビの朝のニュースを見て驚いた。KBSは韓国のNHKみたいなところだから、朝のニュースは重要で国民への影響は大きい。 何かというと、新しい行政都市(第2首都?)としてスタートした韓国中部の世宗市の裏山で「日帝がわれわれの民族精気を抹殺するために打ち込んだ鉄の杭が見つかりました」というのだ。事情を知っている日本人記者には「またか・・・」という感じのものだが、韓国で過去の日本支配の歴史に関連し昔からよく登場する「日帝謀略説」の一つである。 この謀略説によると「日本帝国主義は韓国支配のため韓国(人)の民族魂を抹殺しようと、民族の精気が流れる各地の名山の頂上に鉄の杭を打ち込んだ」という。この説の背景には、人間や国家、民族の運命は自然環境つまり地勢によって左右されるという、いわゆる「風水説」がある。(中略) 卵が先か鶏が先かはともかくとして、近年の日帝鉄杭謀略説あるいは風水謀略説は、山で岩などに打ち込んである鉄棒を見つけることで流布された感じがある。「この鉄杭は何だ?」から始まり、日本との過去が持ち出されるというわけだ。よくある「日本悪者伝説」の一つである。 結論を先にいえば、そうした山の岩場の鉄杭は三角点や測量、登山など何らかの施設のためのもので、それが「民族精気の抹殺のため」に日本人によって意図的に打ち込まれたなどという証拠などまったくない。 ところが、「歴史の正しい立て直し」を政権のスローガンにした金泳三政権(1993-98年)は、その鉄杭を抜く運動を政府予算を使い軍まで動員し全国的に展開した。著者の黒田さんが、日本人にとって、こんなに興味の尽きない民族はないと評しているが・・・・仕事柄、この民族と付き合ってきた大使としても、まったく同感するのです。<韓国は記者冥利につきる>よりp264~266 政権が替わると出演要請に変化がある。筆者の場合、「極右」といわれ、日本の立場をはじめ持論をできるだけ述べるようにしていたため政権の変化の影響を受ける。「あれっ?」という感じで、出演終了になったり再出演になったりするのだった。 (中略) 2012年夏の李明博大統領による「竹島上陸事件」の後、韓国メディアでの登場要請が急増した。日韓関係の緊張のほか、韓国大統領選や日中衝突、安部政権の誕生、北朝鮮の長距離ミサイル発射や核実験などがその背景だが、それにしてもこの出演要請は多過ぎる。 とくにテレビ出演がそうなのだが、そこでもう一つの背景を発見した。テレビ事情に変化があったのだ。「総合編成チャンネル」といわれる大手新聞社系のケーブルテレビ放送局(4局)の同時スタートがそれで、彼らは既成の地上波テレビとの競争や相互競争のため番組の差別化を目指している。そこで「日本の極右言論人」をインタビューや討論に登場させることで番組を面白くし、関心を集めようというわけである。 韓国は全世帯の8割以上がケーブルテレビ加入者で、地上波もケーブルチャンネルで見ている世帯が多い。大手新聞社系の新チャンネルは視聴率では苦戦中だが大統領選では大胆な意見番組、討論番組で人気だった。その番組出演者の中から朴・新政権のスタッフが何人か誕生している。しかし筆者は、だからといって彼らの期待(?)に応じて韓国批判の「妄言」ばかり発言しているわけではない。竹島問題をはじめ多様な日本情報の提供に努めているに過ぎない。 韓国も基本的には自由民主主義国家である。「独島信仰」をはじめメディアは反日過剰だが、一方では多様性の彩り(?)として「極右」登場も時には必要なのだ。とくにネット時代になり多様性志向が出始めている。そこには地上波テレビとの競争からケーブルテレビのある種の破格ぶりなど、視聴率競争という市場原理もはたらいている。 もちろんそれが逆に「反日競争」となり、極端で過剰な日本非難を競い合うという局面にもなる。反日人気取り競争というわけだが、異論や多様性、客観性を受け付けない信仰化した「独島問題」など今のところそちらだろう。 しかし媒体としてのメディア自体は以前と比べるとはるかに多様化している。韓国のネット王国ぶりを考えれば日本より媒体は多様化しているかもしれない。 竹島問題や慰安婦問題や教科書問題など、あるいは韓国メディアの口ぐせになっている「日本の右傾化」や「極右・安部政権」論などをめぐる客観的な日本情報つまり反論を、マインド・コントッロールされている韓国社会、韓国国民にいかに効果的に伝達するか。すこぶる多様化した媒体を考えれば日本にとって工夫の余地は十分にある。 黒田さんといえば、ビビンバ紹介記事を書いた際、「日本の極右言論人クロダがまた妄言」と非難轟々となり、韓国ではわりと有名なジャーナリストのようです(笑)【韓国 反日感情の正体】 黒田勝弘著、角川学芸出版、2013年刊<「BOOK」データベースより>ではなぜメディアや政治は執拗かつ極端な反日行動をとるのか?対日行動の真実を在韓30年の日本人記者が緊急レポート。【目次】第1章 反日無罪の系譜/第2章 壮大な虚構としての慰安婦問題/第3章 竹島は取り戻せるか?/第4章 反日の効用/第5章 反日はなぜ生まれたのか?/第6章 韓国人の歴史観は面白い/第7章 日本隠しとウリジナル主義/第8章 日本人が次々と“極右”に?/第9章 たかがビビンバ、されどビビンバ/第10章 東日本大震災の親日・反日/第11章 韓国の反日と中国の反日/第12章 韓国の中の日本ー統一教会と創価学会<大使寸評>とにかく「韓国における日本批判、日本非難というあの情熱は何なんだろう?」と思うわけですね。著者の黒田さんが、日本人にとって、こんなに興味の尽きない民族はないと評しているが・・・・仕事柄、この民族と付き合ってきた大使としても、まったく同感するのです。、rakuten韓国 反日感情の正体蔵書録作成中7に挙げているように、大使はこれまで韓国関連本を読んできたが・・・その内容は愛憎あい半ばしているわけです。最近買った本は、嫌韓本が増えたかも。
2013.08.25
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大阪市、16日連続の猛暑日71年前の最長記録に並ぶ とのことで、今日にでも新記録達成か?というお天気で、ま~とにかく、暑いわ。(新記録達成となりました) 高校野球が終わったけど、今年は雨天順延もなく・・・・異例の好天続きというか、酷暑であり、熱中症で降板というハプニングもありましたね。体調は即、食欲に現れるわけで、能天気な全天候型ロボジーも、さすがに食欲も落ちています。ビール&冷奴などという流動食は続いているが・・・いかんせん、固形物には食指が動かないわけです。9月末に30Kレースにエントリーしているので、この時期、そろそろ長距離練習をこなす必用があるのだが・・・・練習のラップタイムを見ても一目瞭然で、ズルズルと降下し、夏バテ状態である。でも、来週は天気予報では曇りが続くようだから、体調も回復できるのではないでしょうか♪ちなみに、今年の出走計画です。・4/14 芦屋ハーフ・5/26 浜坂ハーフ・9/8 烏原駅伝・9/28 大阪30K(7/7エントリー済み)・11/3淀川ハーフ(6/10エントリー済み)・11/17神戸マラソン(落選)・11/24瀬戸内フルマラソン(7/11エントリー済み、エントリー3500円、フェリー往復)・12/15三田ハーフ(8/24エントリー予定)
2013.08.23
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図書館で借りた「秘密の本棚」という本を読んでいるのだが・・・・いしかわじゅんさんがマンガ作家であるだけに、同業者を見る目は鋭いのである。谷岡ヤスジや諸星大二郎を正しく評価しているのが、個人的には、なんともええ感じである♪<天然のヤスジ>よりp278~280 76年から77年あたりにかけて、ぼくはエロ本の売れっ子になった。そのころ、ヤスジもエロ本でたくさん仕事をしていた。大手でもやってはいたのだが、評価はあまり芳しくなかったように記憶している。かつてメジャーを張ったが、その後急激に面白くなくなってしまった人というような印象があった。 しかし、ヤスジはそれでは終わらなかった。 いつの間にか、作品世界が変わってきていた。『ガキ道講座』のころのような破壊的世界観は消え、画面には地平線が広がり、畑が現れ、牛のタロが寝そべり、タゴが鍬を振るうようになった。 透明な服を着た不思議なキャラクターが現れ、道を横切っていった。女の股間を針で刺すだけの先生がいた。バターを背負って女の股間にそれを塗る犬がいた。 おそらく、また誰かが囁いたのだ。ここになにかがある。 最近のヤスジって、なんか変だよな、とみんな噂するようになった。みんなというのは、業界のみんなだ。業界で受ければ、1年か2年後には一般読者も気づくようになる。そうしてヤスジは、80年代に二度目のブームを迎えたのだ。 もっともブームといっても最初のそれとは違って、もっと静かなものだった。そして、長いものだった。 ヤスジはそれから晩年まで、同じ世界観を維持した。村(ソン)という絵に描いたような牧歌的世界で、禅問答のような会話を繰り返した。 どこの連載も同じ舞台で同じキャラクターだったが、特に問題はない。読者はヤスジの新しいギャグや変わった展開を見たかったわけではないのだ。同じ舞台で繰り返しおこなわれる、いつものものを見たかったのだ。先週見たものと同じだが、どこか少し違う。 ヤスジに計算があったのかどうか、ぼくにはわからない。『ガキ道講座』にはある程度あったかもしれないが、<村>にはなかったような気がする。谷岡ヤスジがそのまま現れていただけではないかと思うのだ。 (中略) ヤスジと親しくつきあったことはなかったが、出版社のパーティ等で多少立ち話くらいはしたことがある。ヤスジは、自分の面白さを理解していないように見えた。作品を褒めたぼくに、ヤスジはかなり見当違いの反応を示した。やはり、ヤスジの漫画は、素のヤスジの面白さだったのではないかと、ぼくは思う。ヤスジの漫画の面白さは、ストレートにヤスジの才能の面白さなのだ。<天才>という言葉を安易に使うのは好きではないが、ヤスジにはその匂いがした。<心に残るあの漫画>よりp332~334 同じ『COM』に諸星大二郎が現れた時には、ぼくはよくわからなかった。『COM』の売り物のひとつであった新人賞で、『ジュン子・恐喝』という作品でなにかの賞を受賞して登場したのだ。『COM』は、泥臭い『ガロ』と比べて、都会的な前衛的な作品がよしとされる傾向があった。ぼくももちろん影響を受けてそういう意識があったので、諸星の受賞作のあまりにも泥臭い絵柄と地べたを這うような物語には、かなり抵抗があった。後の不思議な世界を描く作風とは違って、この作品は、現実の人間の心の底を探るような地道な物語だった。 この作品のよさがぼくには当時まだ理解できなかった。どうしてこんなヘタで泥臭い作品に賞を与えるのかと不満だった記憶がある。ずいぶん後になってそれを読み返し、また集英社の「手塚賞」に入選した作品『生物都市』その他を読んで、ぼくはやっと絵柄の新しさとは違う諸星の革新性に気づいたのだ。 新しさとは、誰も知らなかった線を引くことだけではない。誰も見たことのなかった背景を描き、驚くような構成を見せることも、もちろん新しさのひとつの形ではある。しかし、誰もまだ足を入れたことのない場所を発見することもまた、間違いなく新しさなのだ。 諸星は、間違いなく新しい描き手だったのだ。 大友克洋は、衝撃ではなかった。 彼が登場したころは、ぼくはもういっぱしの漫画マニアだったので、大友の登場は、必然だったのだ。誰か、なにか、ここに現れるはずだというような、ぼんやりした期待のようなものが、おそらくあったのだ。 近代漫画は手塚治虫の登場からこちら、ほぼすべての実験はやり尽くされ、地ならしは済んでいた。あとは、なにかが起こるのを待つだけだったのだ。 なにも具体的な前触れはなかったし、予兆らしきものもなかったのだが、もうなにか起きても不思議はないと、なんとなくみんな思っていたのだ。 だから大友が『漫画アクション』増刊でひっそりと登場したのは見逃さなかったし、すぐになにかが始まっているということもわかったが、驚きはしなかったのだ。ポンちゃんこと山田詠美にもふれているが・・・エイミーは漫画作家でもあったわけですね。知らなかった。いしかわさんが小説を書き始めたことに、エイミーも影響を与えたんでしょうね。<漫画と小説>よりp338~339 山田詠美は、山田双葉だった。 ぼくの大学の後輩というか、正確には、大学漫研の後輩だった。 卒業してずいぶん経ってから、漫研に顔を出したら、態度の悪い新入生がいた。それが山田双葉だった。 明らかにクラブの中で、ひとりだけ異質だった。ひとりで孤立して胸を張っていたので仲良くなり、漫画を描きたいというので、どんなものを描いているのか描きたいのかをチェックし、合いそうな編集者と編集部を紹介した。 とりあえずは、当時ブームの渦中にあった<三流エロ劇画誌>の御三家のひとつ、現在は劇作家になっている高取英が編集していた『劇画エロジェニカ』を紹介したのだが、しばらく描いているうちに、もう少し格下の本からも依頼がくるようになり、またしばらくすると、主婦の友社から出ていた『ギャルズコミック』という新興の少女漫画誌でも連載を持つようになる。 しかし、ぼくは山田双葉は、漫画家としては続かないだろうと思っていた。根気がなさすぎたのだ。 漫画は、作品を完成させるためには何度も同じ工程を繰り返さなくてはいけない。シナリオを書き、下描きをし、ペン入れをして仕上げをする。何度も何度も繰り返し同じものを、頭から最後までなぞらなくてはいけないのだ。山田双葉は、シナリオを考えて下描きをしたあたりで、もう飽きてしまって集中力を持続できなくなる。それでは、漫画は描けない。横についていて手を抜くなというと、だって面倒なんだもんと口を尖らせる。気持ちを維持するのも、漫画の才能の一部なのだ。 後に山田双葉が小説家になったのは、彼女にとって良かったと思う。小説は、漫画よりも工程が少ない。創作に要する物理的時間が短い。飽きる前に終わらせることができる。それに、小説は、考えながら書きながら、どんどん変えていける。しかし、漫画は、一度シナリオを決めてしまったら、変更はきかない。ページ数も厳密に決まっている。体力と気力の要るジャンルなのだ。 そのほかにも、漫画家と小説家の両方のキャリアを持つ人は多いが、ぼくも、実は小説はずいぶん書いている。賞はなにももらっていないが、ギャグからシリアスまで、中間小説誌から純文学誌まで、かなりの量を書き、単行本も何冊か出している。 ぼくが小説を書き始めた理由は簡単だ。編集者に依頼されたからだ。山田詠美が漫画家として挫折する様が面白いですね(笑)それにしても、早目に針路変更する変わり身の早さは評価できるのではないだろうか♪【秘密の本棚】いしかわじゅん著、小学館、2009年刊<【目次】「BOOK」データベース>より1の秘密 彼らの事情(彼女のストレート/ぼのぼのとSinkの間/森下裕美の冒険 ほか)/2の秘密 やってきた道(謎の人/西風少し復活/ギャグの星を探せ ほか)/3の秘密 描く人々(天然のヤスジ/少年画報の黄金時代/中川いさみの立った場所 ほか)<大使寸評>いしかわじゅんさんがマンガ作家であるだけに、同業者を見る目は鋭いのである。谷岡ヤスジや諸星大二郎を正しく評価しているのが、個人的には、なんともええ感じである♪rakuten秘密の本棚蔵書録1から、漫画の蔵書を紹介しますが・・・大使の一押しは、谷岡ヤスジ、西原理恵子あたりになります。
2013.08.23
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NHKスペシャル「新富裕層vs国家」という番組を観たが・・・(18日と再放送の22日と二度観てしまった)金融やITで莫大な富を成した若き新富裕層が世界に1200万人も出現しているそうです。電話とネットがあれば、世界のどこでも仕事が可能になった今、彼らは、プルトリコやシンガポールなど税金の安い国に移り住む。容易に起業できない日本の経済的風土がある上に、日本で始まる増税も彼らの移住を後押しする。世界は国を超える新富裕層に、どう課税できるか?"新富裕層" vs.国家~富をめぐる攻防~より“リッチスタン”とは、米ウォールストリート・ジャーナル紙などで、富裕層を専門に取材してきたロバート・フランク記者の造語で「資産100万ドル以上の新富裕層たちが集まる仮想国家」を意味する。“リッチスタン人”は、世界に1100万人。この10年で5割も増えたという。リッチスタン人は若く、勤勉。既存の国家に依存しないという哲学を持つ。母国にはこだわらず、ビジネスに最も有利な国や地域を選んで居住する。いま日本の新富裕層が向かうのはシンガポール。税負担は日本の半分以下、高度な通信インフラや金融システムを整備し、新富裕層を世界各国から呼び込む政策を打ち立てている。番組では、シンガポールに暮らす日本人新富裕層やアメリカの新富裕層の動きに密着。彼らは世界経済にどのような影響を及ぼすのか、富を再分配し社会の公平性を守る国家とはどうあるべきなのか、探っていく。日本でも海外移住セミナーが活況を呈しているそうです。新富裕層は仲間を作って、お互いに富が富を生む交流を続けているが・・・こんな仲間との生活は農耕民族でもあった日本人の価値観と違いすぎるので、いずれ精神のバランスを崩すのではないだろうか?やはり、こんな生活はアングロサクソンや漢族でないとつとまらないような気がするのです。(大使、貧乏人根性が出てるで)アメリカ政府は国家の政策で新富裕層を生み出しているが、世界から非難されてしかるべきでしょうね。ところで、役人をまかなう余裕もないので、オフショアにならざるを得ないドングリスタン(ドングリ国の別称)ではあるが・・・アングロサクソンや漢族が住み着くリッチスタンになることはないと、大使が宣言いたします(負け惜しみ?)大使がアップル製品を買わない理由として、多国籍企業のこの悪弊が目につくからなんですよ。たぶん、iPhonは金輪際、買わない!冗談はさておいて、どうすれば、富を分かち合えるのか?東京新聞のG8ルール合意 多国籍企業の課税逃れ 回避地、法の抜け穴を読んで、鋭意、調べてみようと思うのです。もちろん、課税逃れするのではなくて、課税逃れを許さないというスタンスですが。NHKスペシャル放送予定
2013.08.22
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米コロンビア大学教授キャロル・グラックさんがインタビューで「右傾化報道は極端、米国が支えた戦後「脱却」は本意か」と説いているので、紹介します。安部政権と戦争の記憶キャロル・グラックさんへのインタビューを8/20朝日デジタルから転記しました・・・無料で見せるのが木鐸というものでは?)日本の「右傾化」について、どう思うか、この国を知り尽くした歴史家にそう聞こうとしたら、たしなめられた。ラベルを貼って簡単に分かった気にならないように。歴史は決して、短距離走者ではないのです、と。地理的にも時間的にも視野をぐっと広げて、2013年夏の日本と、安倍晋三首相率いる安定政権を眺めてみると……。Q:参院選でも大勝した安倍政権について、米メディアでも右傾化を懸念する意見が見受けられますが。A:実は、うんざりしているんです。過去数カ月間の日本に関する報道で、ナショナリズムや軍国主義といった言葉が実に多く使われています。世論調査の結果を考えれば、そんな心配はないことがわかるのに。 日本に関する海外メディアの報道は極端で、しかも浅い。日本がすぐに軍国主義になることはないし、憲法9条への支持はまだ強い。なのにメディアは安易にラベルを貼る。橋下徹大阪市長の慰安婦発言も好例です。まるでウイルスのように、あの種の発言は広まる。 日本人の多くは発言に賛同しているわけではないのに、米国人はそれを知らない。 以前から感じているのですが、日本はいつも極端な言葉で形容されます。経済問題でもそうです。1980年代には『世界を支配する』、90年代には逆に『日本は終わった』と報じられ、その後、日本はほとんど無視された。安倍首相が再登板してアベノミクスを言い立てると、おお、欧州ができなかったことをした、再び日本に注目しよう――。私は歴史家だから確信していますが、世の中は決して、極端から極端へは変化しない。歴史は、短距離走者ではないのです。 ■ ■ Q:海外メディアの日本理解の浅さは分かりましたが、安倍首相は憲法改正を目標に掲げていますね。A:憲法改正を目指すことは、自民党政権として別に新しいことではありません。そもそも憲法9条を変えずとも、自衛隊の役割は劇的に変わった。カンボジアやイラクなど、事実を見れば自衛隊はすでに海外に派兵されている。アジアの地政学的要因や、さらなる防衛費負担を求める米国の圧力があったからです。将来的に、もし9条が改正されたとしても、それまでには、改正が必要ないほど多くのことが実現しているのではないですか。憲法は、シチューを煮るための鍋に似ています。大切なのは中身であり、鍋ではない。 仮に今、憲法改正に着手したら、政治のエネルギーを吸い尽くしてしまうでしょう。中韓や東南アジア諸国との関係をどうするか、世界でどんな役割を果たすべきか、そんな課題が山積みだというのに。 Q:前回政権時、安倍首相は「戦後レジームからの脱却」を掲げていましたが、これはどう思いますか。A:同種のことを言い始めたのも、別に安倍首相が最初ではありません。戦争が終わって70年近く経つというのに、いまだに『戦後』という言葉を使っているのは日本だけ、という点は実に興味深いですが。 日本が戦後という言葉を使い続けた理由は、それだけ、この体制が安定したものだったからでしょう。諸外国では、このように使われる言葉を見つけられません。その理由のひとつは米国です。米国が、日本の記憶とシステムを『冷凍』していたから。そして日本にとっては、それが快適だった。おかげで天皇は象徴となり、民主的で平和な国家が続いている、と。 安倍首相は『普通の国』になるために9条を変えることを欲するけれど、戦後体制の『ある部分』は変えたくない。それは日米関係です。民主党が試みて失敗したようなことはしたくない。安倍首相は、本当に戦後を変えたいのでしょうか。 ■ ■ Q:安倍首相は終戦の日の全国戦没者追悼式で、アジア諸国に対する加害責任に触れませんでした。A:安倍首相を含む自民党の右派政治家たちは長い間、戦後問題やナショナリズムに関わることを国内政治扱いしてきました。加害責任を否定することで、国内の支持を得ようとしてきた。彼らはまるで、自分たちの話す日本語は海外ではまったく理解されないと思っているようです。実際はソウルや北京やワシントンにすぐに流れるというのに。これは一種の『地政学的無神経』です。 Q:なぜ日本ばかりが謝罪しなければならないのか、という疑問を持つ人もいます。A:この20年ほどで、戦争の記憶に関する『グローバル記憶文化』とでも呼ぶべきものが生まれました。それは、国家が過去に行った行為について新しい国際規範ができた、ということを意味します。 戦後すぐは、その規範は存在しませんでした。国家の首脳は50年代、『ごめんなさい』と言って回ったりはしなかった。この『謝罪ポリティクス』につながる新しい記憶文化が生まれた理由のひとつはホロコーストです。欧州連合(EU)が創設される過程でホロコーストはヨーロッパ共通の記憶になりました。多くの国が追悼の日を設け、教育を始めた。EUが90年代以降に北・東欧に広がると、この記憶も広がった。私は『溶媒効果』と呼んでいます。 トルコを例にとると、オスマン帝国末期のアルメニア人虐殺をトルコ政府が認めないことを、EUは重大視しています。EUの一員になるにはグローバル記憶文化の共有が要求されるのです。EUがトルコ加入に難色を示す理由として、これは明らかに政治利用されています。 Q:その新しい規範が、東アジアにも広がったということですか。A:日本は長い間、戦争の記憶に関して何もする必要がなかった。強固な日米関係に支えられていたからです。中国は共産主義国だから、存在しないのと同じだった。しかし、冷戦が崩壊し、日米関係が唯一の重要な国際関係ではなくなった。 アジアと向き合うことを余儀なくされ、90年代になって突然、日本政府は戦争の記憶に対処しなければならなくなったのです。それは世界的な『新しい常識』です。自民党が国内政治として扱おうとしても、それとは別種の国際環境が存在している。米下院が慰安婦問題で非難決議をしたのも、その流れです。 ■ ■ Q:方で安倍首相は、8月15日の靖国神社参拝は見送りました。A:靖国神社は取り扱いの難しい問題です。戦没者の慰霊施設だからこそ、人々はA級戦犯ではなく、戦死した祖父や曽祖父を思い浮かべる。少なからぬ国民が参拝を支持しているのは理由があります。これは国内問題でもあり、国際問題でもあるから、取り扱うには巧妙な手腕が必要ですが、自民党にそれができるとは思えない。この夏、安倍首相が靖国に参拝していたら、取り返しのつかない失敗となったでしょう。 歴史問題は、いまや安全保障にすぐに結びつくのです。取り扱い次第で、すぐに『日本再軍備』反対という声が高まる。竹島や尖閣諸島などの領土問題でも、慰安婦や南京事件が持ち出される。歴史問題が利用されている面は確かにあります。 Q:「地政学的無神経」以外に気にかかることはありますか。A:在日コリアンへの悪意に満ちたデモなど、ヘイト・ナショナリズムには懸念を持っています。これは安倍首相よりもはるかに危険です。中韓の若者たちは日本が嫌いだといい、日本でも……。まるでブーメランです。若年層がお互いに憎み合うとしたら、いったい東アジア全体では、どんなシチューができるというのでしょう。軽率な愛国心は、祖国に対する誇りとは違うのです。 90年代、世界各国で新しいナショナリズムが生まれました。冷戦が終わり、不確実に変化する世界秩序を前に、経済的な繁栄を譲り渡さなければならないと感じた先進諸国が直面した問題です。このポスト冷戦期、日本にもたらされた最も大きな変化は、アジア諸国の成長、特に中国の台頭でした。東アジアで経済関係がこれほど分厚く広がったことはかつてありません。地政学上の大きな変動は緊張をもたらします。ナショナリズムの矛先が中国、韓国に向かうのは、そのためです。 90年代からずっと言い続けているのですが、日本はグローバルプレーヤーになる努力をするべきです。非核国で、兵器も売らず、かつ世界有数の経済大国という稀有な国です。ノルウェーが平和交渉の仲介役をするように、他国がしない隙間の役割を見つけるべきでしょう。クール・ジャパンだけでは無理でも、もっと多面的なソフトパワーを武器にして、何かできるはずです。 それは、台頭する中国にどう対処するか、という問いへの答えでもあります。軍備に軍備で対抗するのは、ばかげていますから。 Carol Gluck:41年生まれ。米コロンビア大学教授。同大東アジア研究所所属。米国における日本近現代史、思想史研究の第一人者。 <取材を終えて>海外メディアに誤解されやすい。かつ、世界的な「常識」の変化に無頓着である。グラック教授の日本への指摘を縮めれば、こうなる。言い換えれば、あまちゃんで自己プロデュースに失敗しているということか。国家の自画像をどう描くか。海外の反応が気になりがちな私たちにとって、この夏の宿題は難問だ。(ニューヨーク支局長・真鍋弘樹)
2013.08.22
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今では中国だって「タイ+ワン」の安い労働力を求めているように、グローバリズムが加速しているが・・・ この根っこにはゼロサムで、カネが全ての米英型資本主義があるわけです。でも、この経済原理ではうまく機能しないことが次第に世界の常識となってきつつある、ではどうすればいいのか?アメリカではアベノミクスがわりと好評であるが、もしかして日本型経済に妙薬があるのではないか?(米金融界は、日本という実体経済に悪乗りを決め込んでいるだけだと思うが)そうだ、藻谷さんに聞いてみよう♪藻谷さんといえば、「人口の波」グラフに着目して発想を転換してみせた気鋭のエコノミストである。前ぶりが長くなったが・・・本屋で衝動的に買った「里山資本主義」という本をいま読んでいるところです。この本はNHK広島のテレビマン二人と藻谷さんの共同作業で展開して行きます。そのエッセンス部分を紹介します。<独自技術は多くの雇用も生む>よりp76~79 オーストリアがペレットボイラーの技術革新にこれほど力を入れるのはどのような背景があるのか。ヴィントハーガー社で15年前からボイラーの開発に携わり、今は開発部長を務める、ヨーゼフ・ゴイギンガー氏にその哲学を聞いた。 そこには、岡山県真庭市が追求してきた、外部への資源依存を断ち切ることで実現する里山資本主義の将来像があった。(中略) 日本と同じく地下資源に乏しいオーストリア。原油を中東諸国に、天然ガスをロシアからのパイプラインによる供給に依存してきた。そのため、国際情勢が不安定化するたびに、エネルギー危機に見舞われてきた。元栓を外国に握られる恐怖を身にしみて知っているのである。「石油やガスのことを考えると、これまで供給してきた東欧のパイプラインが今後も大丈夫か、中東情勢が今のまま続くか、そもそも原油がいつまで採掘できるか分からない。好むと好まざるとにかかわらず、化石燃料以後の時代を考えて準備しなければなりません。我が社は、こうした状況をビッグチャンスと捉えました。将来的にエネルギーはどういう形であれ今より安くなるとは思えません。オーストリア人には、中東の首長国からタンカーで運んでくる原油より、身近な資源の方が信頼できるのです」 石油やガスをペレットに置き換えることで、安心・安全を守れると考えたのだ。「都合のいいことに、ザルツブルグ周辺の、ここから10キロメートルほど離れたところに既にペレット製造機会社があったのです。これが、完全自動運転の暖房を開発してみようという動機につながりました。ペレットの原料も周辺地域でまかなえます。おがくずは、農家や製材所や家具の製作所から手に入ります。まさに持続可能な供給チェーンがあるのです。この持続可能性という言葉が大きな原動力です」 労働市場でも、ペレットは、ガスや原油にはない、大きな可能性を生み出した。そもそも原油や天然ガスの輸入ばかりしていては、雇用はほとんど増えない。 ペレットやそれを利用したボイラーの生産技術は、オーストリアが他国の二歩も三歩も先を進んでいる。他国にはない産業を育てれば、当然、関連技術も自前で育てることになり、労働需要が高まる。 たとえば、ボイラーのバーナー。オーストリアにはペレットボイラーメーカーが6、7社あるが、いずれもかつては石油用やガス用のバーナーを流用していたという。しかし、燃焼効率を追求する中で、専用のバーナーが開発されていった。いまでは全てのバーナーはオーストリア国内で生産されている。結果、多くの人が新たな仕事にありつけた。(中略) 森林の育成・伐採から、ペレットへの加工、付随する機械の開発・生産、さらには煙突掃除などのアフターケアに至るまで。ペレット産業の裾野が広がれば広がるほで、うなぎ登りで労働市場が生み出されていったのである。 最後にヴィントハーガー社の開発部長・ヨーゼフ・ゴイギンガー氏は、世界に先んじてバイオマスの世界を突き進むことは、後の世代への責任だと言い切った。「我々が望むか、望まないかということではないのです。20年後、30年後、あるいは50年後に化石燃料があるかどうか議論しても何の意味もありません。再生可能エネルギーを利用するのがあまりにも遅すぎたと、我々のことを呪う世代がいつか出てくるのは間違いないと、私は個人的に確信しています」「外部への資源依存を断ち切る」という考えは、言うは安いが行うには相当な覚悟と実行力が要るわけで・・・既得権益にすがり、短期利益が求められる米中日の経営者、政治家からは生まれない発想なんでしょうね。なお、朝日デジタルの書評がこの本を取り上げたので、紹介します。『里山資本主義』より<持続可能なシステム目指す:梶山寿子(ジャーナリスト)> 赤字国債の増発も、原発の再稼働を進めるのも、とにかく今を乗り切るため。刹那的な行動に走り重要な問題を先送りするのが、マネー資本主義に染まった人間の病理だと本書は説く。 その対極にあるのが、山林など身近にある資源を活かしてエネルギーや食糧を自給し、地域の経済的な自立と安定を図る「里山資本主義」である。例えば岡山県の製材工場では、通常なら廃棄する木くずによるバイオマス発電で電力を賄い、余剰分は売電。木くずはさらにペレット燃料にも加工されて、地域家庭の暖房などに使われる。 NHK広島の番組がベースのため、紹介される事例は中国地方中心だが、同様の試みは全国で始まっている。本書の魅力は「里山資本主義」という絶妙なネーミングに尽きよう。取り組みが拡大すれば過疎の町に雇用が生まれ、地域内でお金が回る。持続可能なこのシステムをマネー資本主義の自壊に備える“保険”とせよ、というわけだ。 「先進国・オーストリア」では木造ビルも建築可能な新集成材が開発されるなど、木の潜在能力は侮れない。最先端技術で甦る古くて新しい経済モデル。里山には年金問題、少子化、無縁社会を解決するヒントも潜む。長所だけを強調しているきらいもあるが、日本の有力な選択肢として熟考したい。 ◇『里山資本主義』藻谷浩介・NHK広島取材班著、角川oneテーマ21、2013年刊<「BOOK」データベース>より課題先進国を救うモデル。その最先端は“里山”にあった!!危機を超え未来を生む、すり潰されない生き方を提言!!【目次】はじめに 「里山資本主義」のススメ/第1章 世界経済の最先端、中国山地ー原価ゼロ円からの経済再生、地域復活/第2章 21世紀先進国はオーストリアーユーロ危機と無縁だった国の秘密/中国総括 「里山資本主義」の極意ーマネーに依存しないサブシステム/第3章 グローバル経済からの奴隷解放ー費用と人手をかけた田舎の商売の成功/第4章 “無縁社会”の克服ー福祉先進国も学ぶ“過疎の町”の知恵/第5章 「マッチョな20世紀」から「しなやかな21世紀」へー課題先進国を救う里山モデル/最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別をー日本の本当の危機・少子化への解決策/おわりに 里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、2060年の日本<大使寸評>大震災前の2011年1月、NHKスペシャル「2011ニッポンの生きる道」が放送された。その後2011年夏、藻谷さんを推進役としてNHK広島で「里山資本主義」の番組造りがスタートした。マネー資本主義の対極を志す「里山資本主義」という造語はここで開発されたそうです。経済と森林を結びつけて、発想の転換を促しているわけで・・・・ウォール街のバカタレどもの対極をなしていると思うのです♪rakuten『里山資本主義』エコノミストの資質として、未来を予測する洞察力も必要だが・・・・未来を変えようとする意志が求められているんでしょうね♪金融工学で儲けに走るなど、語るにおちるんだけど。藻谷さんの里山資本主義1
2013.08.21
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小田さんの伴侶は在日の人であり、その姑にあたるオモニとの交流をつづったのがこの本「オモニ太平記」であるが・・・ま~「オモニ語」、済州島語、関西弁の日本語が飛び交い・・・言語学的なお話でもあるわけです。 それに、オモニの家は神戸の長田区にあったそうだが、長田区といえばドングリ国内である。ということで、土地勘もあり、大使のツボにヒットする本でした。【オモニ太平記】小田実著、朝日新聞社、1995年刊(表紙写真は講談社文芸文庫のもので代用)<「BOOK」データベース>より20歳下の在日朝鮮人の妻と4歳半のひとり娘は、いま「人生の同行者」だ。そして、済州島生まれの海女と船頭だった義母と義父。…世界を駆ける作家・小田実が慈しみ深く描いた「わが家族の肖像」。 <大使寸評>ま~「オモニ語」、済州島語、関西弁の日本語が飛び交い・・・言語学的にも面白いお話です。 それに、オモニの家は神戸の長田区にあったそうで、長田区といえばドングリ国内である。・・・・ということで、土地勘もあり、大使のツボにヒットする本でした。amazonオモニ太平記小田さんの伴侶、玄順恵さんが次のように語っています。『オモニ太平記』人間力から紡ぎ出された言葉この本から、思想家、「オモニ語」のあたりを紹介します。<ヤクジャと思想家>よりp25~30 思想家(ササンガ)は、朝鮮にあってはインテリことばではなく、チマタの人のことばだ。そして、そのことばに―ことばが言いあらわす人間存在に畏敬の気持ちを持っている。たとえば、わが村に本ばかり読んでいるいっぷう変わった男がいる。そういう男を、キチガイ扱いする度合いは日本の村落においてのほうが朝鮮の村落よりはるかに大きいにちがいないし、また逆に彼を「ササンガ」として尊敬する度合いは朝鮮の村落において比較にならないほど大きいだろう。その「ササンガ」尊重の村落においてキチガイ扱いされずに、逆に「ササンガ」として生きていたのが、まぎれもなくオモニのアボジだった。(中略) 昔の日本人はいざ知らず、今の日本人は、どうやら「思想」なんてものには何の価値も見出していないのかも知れない。いや、それはそもそも昔ながらのことで、「思想」にかかわっての日本人の心の動きを考えてみると、あんなものには何の力もない。したがって、価値はない。ゆえに尊敬するどころか、思想の持ち主、つまり「思想家」を軽視、無視どころか、軽蔑あるいはキチガイあつかいする。(中略) しかし、もちろん、この人物が何をかくそう、どこかの大学の先生であったとすると、たちまち、あれはえらい人だということになる。 ここで少し脱線しておくと、世には大学教授であって「思想家」でない人は山といる。いや、そっちのほうがふつうだ。いつかインド人の友人の小説家が日本に来たとき、わたしは彼を知り合いの大学教授に会わせようとした。彼、即座に言ってのけた。「そいつはただの教授かね、それとも知識人か」これには参った。彼のその「知識人」ということば、オモニ流になおして言えば「ササンガ」だ。「昭和」の何年かに芥川賞の候補になった金史良が書いた作品に、妓生(キーセン)と彼女の息子を主人公にした大衆小説がある。お母さんが妓生をしながら、健気に利発な少年の息子を育てるというよくある筋書きの話だが、なかに、お母さんが息子に、大きくなったら、何になりたいかを訊ねる場面がある。利発な少年の答えは簡単、「ササンガになります」。では、なぜ、なるのか。「思想はトラにも勝ちます」。 言うまでもなく、朝鮮はかつてトラが猛威をふるった土地だ。トラがもっとも凶暴で、力ある存在だったと見てよいだろう。そのもっとも凶暴で、力ある存在のトラに勝つ。 日本人には、そんな考え方はないだろう。思想はいつでも力弱くて、風にそよぐアシののようなものであって、だから、強権の発動、あるいは流行によって簡単に「転向」できるのだ。世の中で力あるものは、権力、金力、武力であり、それを手中にした者であって、「思想」なんてものには、その思想を持つ、それしか持つもののない「ササンガ」なんて人間には何の力もない。これは早い話、日本の学生運動と韓国の学生運動をくらべてみるとはっきりする。日本の学生運動でばらまかれるビラには、難解で、ひとりよがりで、何を書いてあるのか判らないのが多い。どだい、ビラの文章の力、「思想」の力によって、人を動かそうとする気持ちなどないようだ。韓国の学生運動のはちがう。彼らはビラの文章の力によって、人びとに訴え、動かそうとする。彼らは「思想」の力を信じる。 しかし、よく考えてみると、「思想」には力がない。「ササンガ」は無力な「弱者」だという日本人の考え方は、世界全体から見ると、かえって特殊であるにちがいない。ヨーロッパにおいても、他のどこの地域においても、日本でのように「文弱」の考え方はない。逆に、そこにあるのは「文強」の考え方だ。日本人のほうが、朝鮮人よりもはるかに世界の「常識」から外れている。 さて、オモニである。オモニも、そこで世界の「常識」人だ。「思想」には力があり、「ササンガ」は強い。そこへもって来て、人格高潔、品性、志高く、知識、理想あって―となれば、娘のつれあいとして申し分ない。いや、まあ、仕方がない。すくなくとも、ヤクジャではない、かわいい娘を売り飛ばすことはないだろう。「思想家は無力な弱者だという日本人の考え方は、世界全体から見ると、かえって特殊であるにちがいない」という小田さんの思いは、思想家にまで登りつめた小田さんの指摘であるだけに容赦ないですね。<「オモニ語」と「アボジ語」>よりp34~36 アボジの例が端的に示しているように、みんな食えないからやって来たのだ。かたい言い方を使えば、たちまち労働の現場に入ったということになるが、彼女の日本語を聞いていると、なるほで、この人たち、日本語を頭でなくからだでおぼえたのだなという気がつくづくとして来る。日本語でどなられたり、わめかれたり、あるいは、自分からカタコトをブツブツ口にしたりしているあいだに身につけて来た日本語だ。学校で習いおぼえた日本語ではない。 まず、ここでことわっておかなければならないのは、オモニもアボジも字が読めないことだ。カナとか漢字とか、日本で使われている文字が読めないだけではない。朝鮮の文字ハングルも、おそらくろくすっぽ読めない。数字はどうやら判るらしいのは、オモニの手帳、あるいは、それらしきものに娘たちの電話番号の数字がゴチャゴチャと書きつらねてあるからである。もっとも、これは自分で書いたのではない。娘たちが自分で勝手に書き込んでいったものだ。名前も書いてあるが、それは読めない。ただ字のかたちはおぼえていて、あるいは、番号の順番はおぼえていて、それで用を足しているものと見える。 わたしは、ことばの判らない国、字の読めない国にやまと行っているので、こういうオモニたちのことのありようがよく判る。たとえば、アラブ語の世界に行くと、わたしはまったくお手上げになる。ことばはさっぱり判らないし、第一、字がまったく読めない。道を歩くのにも、バスに乗るのにも、道路標識も行き先を記した文字も、すべて判らない文字だから、教えてもらったりおぼえていたりする文字のだいたいの形で見当をつけるのだ。実際、オモニもアボジも同じようなことをしていて、駅の自動販売機で切符を買うときは、文字のかたちで見当をつけてボタンを押しているようだ。 オモニはたしかに最初、朝鮮語―と言うよりは済州島語という字引を1冊、頭のなかに持って日本にやって来たのだが、50数年、日本人社会のなかにもまれて来たおかげで、字引は日本語と入りまじったものになってしまった。日本語社会で苦闘するオモニの思いは、仕事で韓国に渡った大使が英語、日本語交じりでなんとかやり過ごした苦労と同じではないかと、過ぎてしまえば懐かしく思い出すのです(笑)
2013.08.20
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大使の信条として携帯は持たないのであるが・・・だけどスマホは欲しいわけである。それも、スマホは欲しいが、アップル製品は嫌いという難しい性格でおま♪ただいま「たった一度の人生を記録しなさい」という本を図書館で借りて読んでいるところですが・・・まさにiPhone用とでも言えるEvernoteの実践について語られている本なんです。大使には無縁の本かといえば、この本で語られるEvernoteの運用については、デジタルリテラシーとして見るべきものがあると思ったわけです。【たった一度の人生を記録しなさい】五藤隆介著、ダイヤモンド社、2011年刊<「BOOK」データベース>より行った場所、食べた物、読んだ本、やりたいことリスト、レシート家計簿…。文章も写真も動画も投げ込むだけ!Googleでは検索できない、自分だけの「感動」と「発見」を一瞬で残し、きちんと未来に役立てる、クラウド時代の人生記録法。【目次】序章 ライフログに人生を投げ込む/第1章 デジタルを活用してラクに記録する/第2章 生活を記録するともっと「自分」が見えてくる!/第3章 面倒にならない「仕組み」記録術/第4章 情報はすべてEvernoteにまとめなさい/第5章 ライフログを楽しく続けるコツ/第6章 記録したものを人生に生かす/付録 ライフログに便利なWEBサービス&iPhoneアプリ<大使寸評>Evernoteというスマホ用アプリを使って、スマホで人生を記録するという内容なのだが・・・これって、大使がパソコンで既存ソフトを使ってブログを書いているようなものである。そのスマホ用アプリとクラッシックなPCソフトとの対比がなかなか面白いのである。(スマホを持っていないので、かなり負け惜しみ感がただようが)rakutenたった一度の人生を記録しなさい デジタルデータでライフログを残すという部分を、この本から紹介します。(大使の場合はスマホでなく、パソコンに残すことになるけど) <ライフログにデジタルが向いている七つの理由>よりp41~45 私はライフログを、デジタルツール(主にスマートフォン)を使って残しています。情報を記録する上では、デジタルとアナログそれぞれの良さが確かにありますが、ライフログという膨大な記録を残していく上では、今後圧倒的にデジタルのほうが勝っていくはずです。 では、なぜデジタルツールがライフログに向いているのか、その理由を七つ取り上げて詳しく見ていきましょう。<省入力:最低限の入力で最大限の記録> デジタルツールで記録した場合、大抵は同時に「日時」も記録してくれます。ツールをうまく使えば「場所」まで同時に記録することも可能です。この「ちょっとした手間」のあるなしは非常に大きな差になってきます。<検索性:検索すれば何でも見つかる> デジタルデータであれば、記録した情報を再利用しやすくなります。一度記録した情報は、検索することで簡単に見つけ出すことができるのです。<保存性:デジタルデータはなくならない> デジタルはデータが消えたらおしまい、と思われている方は多いかもしれませんが、最近は「クラウド」と呼ばれるサービスが全盛となり、データはネット上に置いておくことが当たり前になってきています。 セキュリティもプロが管理しているクラウドのほうが安全性が高いと思います。<データ流動性:いつでもどこでも同じデータを参照できる> デジタルの強みは、いくらでもコピーが可能だということです。さらに現代では、クラウドを使えばコピーすら意識する必要がありません。 仮にパソコンやスマホが無い場合でも、ネットにつながったパソコンさえあれば、自分の記録をすべて閲覧することも可能です。<省スペース:どれだけたくさん保存しても必要なスペースはゼロ> 「紙」の記録の悩みは、場所を取るということです。 本がたくさん溜まって、置き場所に困るという話をよく聞きますが、デジタルデータなら保存するための場所は必用ありません。<携帯性:忘れずにいつも持ち歩くことができる> いつでもどこでもメモを取ることができるというのは、非常に大きなメリットです。紙のライフログがなかなか続かない大きな要因の一つが、この携帯性がないことです。<可読性:字が下手でも問題ない> 手書きのメモを見返した場合、文字が読めないということがあります。デジタルツールであれば、文字はきれいですし、絵を描かなくても写真や図形で代用することができます。スマホでライフログを残すメリットはわかった。で、パソコンとクラウド画面でライフログを残している大使としては、この本から何を学ぶかということです。現在運用中の記録を以下のとおり、PCデータとクラウド画面の双方で挙げてみます。この本を読んで記録、保存、創作などにもっと良いアイデアが湧くかもしれないな~♪・予定実績カレンダー(エクセルデータ、クラウド画面なし)・家計簿(エクセルデータ、クラウド画面なし)・蔵書録(秀丸txt、楽天ブログ)・図書館で借りた本(秀丸txt、楽天ブログ)・つぶやき(ツイートの秀丸txt、Twilog)・映画評(秀丸txt、楽天ブログ)・eメール(Outlook Express、Gメール)・Web文書(楽天ブログ:ただし最大300ページの制限有り)・Web文書(ウェブリブログ:フリーページ機能はないが、1日のUP数は無制限)・画像、写真(PC内、楽天写真館)・過去の文書、ブログ記事の検索(Googleデスクトップ、Google)・動画、音楽(PCには無し、YOUTUBE)・新聞スクラップ(紙のスクラップと朝日デジタルのデジタルデータ)・・・・・.etcこうして、いろんなデジタル・ツールを並べてみると・・・デジタルメモとして使っているエディター:秀丸の使い勝手の良さが再認識されるわけです。秀丸は古くからある安価なシェアウェアであるが、ネット用原稿としての操作性が優れているわけで・・・ブログを書く上での基本的道具という趣きがあります。
2013.08.19
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「希望の現場メタンハイドレート」という本を本屋で立ち読みしていたら・・・著者の青山氏が経済産業省に乗り込んで、担当部長と大声で渡り合う場面があった。お!、もしかして青山氏は気骨のある人なのかも♪と、役人嫌いの大使は思ったわけです。【希望の現場メタンハイドレート】青山千春、青山繁晴著、ワニブックス、2013年刊<「BOOK」データベースより>劇的に、国民に知られ期待されるようになった新資源メタンハイドレート。この建国以来初の自前資源がどう隠され、その壁をいかに突破しているか、全実状がついに初めて現場証言で明かされる。【目次】序章 祖国の希望(メタンハイドレートとは?/メタンハイドレートの実用化で期待できること)/第1章 船舶事故がきっかけーメタンハイドレートとの出逢い(ナホトカ号重油流出事故と海中スカイツリー/それは…メタンハイドレート? ほか)/第2章 メタンハイドレートがもたらすのはどんな希望?(メタンハイドレート実用化にかかるコストは?/環境に負荷をかけないメタンハイドレートの採取 ほか)/第3章 メタンハイドレートのリアルな姿(すでに九年前に火を点けていた/日本海のメタンガス採取法 ほか)/第4章 開発研究者は国益を考えて(調査船に魚群探知機を搭載してください!/日本海のメタンハイドレート研究に石油メジャーのマネー ほか)<読む前の大使寸評>経産省に出向いて、担当部長と大声で渡り合う青山氏は、志の高い人のようです。官主導の開発と民間活力そのものの青山氏とが競い合うことが希望を実現する近道なのかも・・・・ということで、まんざら眉唾の本ということでもないようです。rakuten希望の現場メタンハイドレート今では経済産業省といえば、既得権益の味方という悪いイメージが定着してしまったが・・・・かつて「悪名高き通産省」としてアメリカの役人達と対峙した心意気の片鱗を見ることはありません。自民党主導の長期安定政権が役人達を増長、劣化させたのかもしれないが、この本はもしかしてブレークスルーになるかもしれないと、期待するわけです。でも、青山氏の言動は桜チャンネルやスポーツ新聞を賑わしていて、なんか胡散臭いわけだけど・・・・信用できるのか?次のネット情報を見る限りでは志の高い人のようだけど。メタンハイデレートで資源大国により 経産省は日本近海には、国内で年間消費する天然ガスの100年分が埋蔵していると試算。これだけでも驚くべき数字だが、“過小評価”と見ているのは、長らくメタンハイデレートの調査・研究に取り組んできた独立総合研究所の青山繁春代表だ。 経産省の試算は、主に太平洋のメタンハイデレートの埋蔵量で日本海側は含まれていない。 「日本海側のメタンハイデレートは表層型といい、海底に塊となって露出している。太平洋側は取ったら終わりだが、表層型は海底からメタンハイデレートの柱が立っていて、粒々が毎日、作り出され、溶け出している。いわば地球の活動が続く限り、生産され、100年どころか埋蔵資源の常識を覆す量になる」(青山氏) 青山氏は「米と中東が結託して、石油でボロ儲けしたのと同じことを日本がやってはいけない。フィリピンやモンゴルなどの資源がない国に安価に供給し、資源のあり方を根本から変えれば、国際的地位も高まり、領土問題もなくなる。安部政権はメタンハイデレートの活用を公約に明記している。既得権益に乗っかっている自民党の内部改革を実行できるかどうかにかかっている」と指摘する。 じり貧の一途をたどる日本にとってはメタンハイデレートが最後の希望の星だ。先日、メタンハイドレート開発の難しさでも述べたとおり、お役所主導のプロジェクトに対しては、原発事故以来かなり不信感を持つ大使であるが・・・果たしてメタンハイデレート開発では、その不信を払拭してくれるだろうか?
2013.08.18
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三宮の大型書店のコミックコーナーに立ち入って驚いたのです。膨大な量の新刊、そして古い定番の復刻版が並び、マンガ作家の原画がところ狭しと飾られています。もう百花繚乱というか、爛熟というか・・・・サブカルというにはそぐわないほどの活況を呈しているが、なんか大使の好みとは違う方向に肥大しているようで、あまり気分が良くないわけです。・・・ということで、現況に惑わされように個人的趣味にこだわった「現代マンガの索引」を作ってみたのです。・現代漫画博物館1945-2005・おもしろさがすべての土台・漫画あれこれ目次・知識的大衆諸君、これもマンガだ <現代漫画博物館1945-2005> 商品説明に、現代漫画史を通覧できる初の漫画百科本!とあるが・・・伊達ではないようです。巻末の、漫画作家索引と作品索引を見ると、探す作品は一発で出てきます♪【現代漫画博物館1945-2005】小学館 、2006年刊<商品説明>より現代漫画史を通覧できる初の漫画百科本!戦後から現代までの各漫画賞受賞作品を中心に、漫画史に残る代表作約700作品を、図版と初出・終了データ入りで全解説!豊富なカラー図版、「作家人名事典」「現代漫画史年表」「各漫画賞受賞作品完全リスト」付!<大使寸評>約700作品を、各作品の内容ページを付けて紹介している圧巻です。2006年発刊以降分には触れていないが、1945-2005年の作品は全て網羅していると言っても過言でないのが、すごい♪当然ながら、少女漫画が半分ほど占めるが・・・この領域は大使の死角である。rakuten現代漫画博物館1945-2005 <おもしろさがすべての土台> 『ビジネスパーソンのための教養大全』という大仰なタイトルのムック本を買ったのだが・・・・購入の決め手になったのは、意外にも漫画だったのです。<おもしろさがすべての土台:山崎浩一>p110 数年前、マンガ研究のために来日したというドイツ人留学生からひょんな経緯で「論文のための取材」を申し込まれた際、こんな質問を受けた。「たとえば『デスノート』や『寄生獣』のように難解なテーマを扱う作品が少年誌に掲載されて、しかも絶大な人気を博すなんて日本以外では考えられない。なぜ日本だけでこんなことが可能になったのだろうか?」と。彼が例に挙げたマンガは、なるほど確かに米ハーバード大学のサンデル教授が正議論の教材にしてもいいくらい高度なテーマを扱っている。 彼の手土産のドイツワインで既に回らなくなっていた頭と呂律で、苦し紛れにデッチ上げたその答えは・・・。「手塚治虫がいたからだ」。 つまり戦後日本マンガの造物主である手塚が天才的なまでの教養人だったため、マンガはいきなり幅広い知的資源をその内部に貪欲に取り込んでしまう娯楽メディアになり得たのだ。しかもそれは啓蒙や教養ではなく、むしろ刹那的な娯楽を目的とする魅力的な顔とキャラクターを持った物語として量産された。そこがすごいところだ。マンガをよりおもしろくするための手段として、持てる知識を総動員し足りない知識は外部から補いながら、手塚はマンガが扱える世界を無限と思えるほど拡大した。そして、それが日本マンガの「初期設定」になってしまった。(中略) 私は教養主義者でも市場原理主義者でもない。「くだらなくてタメにならず考える必要もない」マンガだって30冊くらい瞬く間に集められるし、私だって大好きである。が、そんなマンガですら逆説的な教養やリテラシーがなければ楽しめないのが日本マンガの成熟度というものなのだ。 山崎さんが選んだ30冊の一部を紹介します。大使がいかにマンガ音痴に陥っていたかを実感したがな♪・法律・倫理:デスノート、大場つぐみ・美術:うみべのまち、佐々木マキ・国際政治:気分はもう戦争、大友克洋・農業:百姓貴族、荒川弘・社会:夢みる機械、諸星大二郎・日本史:ロボット残党兵、横尾公敏・世界史:石の花、坂口尚 etc.【ビジネスパーソンのための教養大全】ムック、日経BP社、2013年刊<商品説明>よりビジネスパーソンが知っておくべき「教養」とは何か。ビジネスパーソン1000人調査で判明した「学ぶべき分野」について、専門家が「学びの勘所」を徹底解説します。本を読む、映画を観る。そうして学ぶことに加え、体を動かして身につけることも大事。「大人の習い事」の実践方法とその効用も紹介しています。 <読む前の大使寸評>退職したのに、ビジネス向け教養でもないだろう?・・・いやいや、世界や時空を概観するのも、老人のたしなみでんがな♪(笑)さすがに、このてのムック本は図書館で買ってくれないだろうから、自腹で購入したのです。白地に文字ばっかりの表紙が斬新といえなくもないな~。rakutenビジネスパーソンのための教養大全 <漫画あれこれ目次> 個人的サイト「漫画あれこれ」の目次です。日々量産される日本漫画の大海に流されるも良し、だけど、航路を決める羅針盤も必要ではないかと・・・読み方が堅い大使である。目次には大使の好みが表れるが・・・美術系の漫画が好きかも♪**********************************************************************<漫画あれこれ2>目次・『ガロ』を見ずに過ごしてきた・アーサー・シイク義憤のユダヤ絵師・ビジネスマンの教養とは・「キングダム」が面白そう・杉浦日向子アンソロジー**********************************************************************<漫画あれこれ1>目次・いしかわじゅんの審美眼・関川夏央著『やむにやまれず』・フランスのストーリー漫画・メビウスの世界・宮崎駿とメビウスの対談・知識的大衆諸君、これもマンガだ・有意義な休日であった・「鉄コン筋クリート」・松本大洋の世界(工事中)・人生画力対決・娘を化十(ばけじゅう)と呼ぶ・鄙びた温泉にでも・「ジパング」読破・韓国マンガ事情 <知識的大衆諸君、これもマンガだ>AKB48と韓国ボーカルグループとの違いがよくわかっていない大使であるが、それだけ若い子の歌に関心がないのである。(遅れてるで)それと同じように、大量に現れる最近のマンガにも関心が薄いのだが・・・・関川夏央氏が20年ほど前に、「知識的大衆諸君、これもマンガだ」とぶち上げていたので、拝聴した次第です。この本は、マンガをにくむ人を読者として想定しているそうです。【知識的大衆諸君、これもマンガだ】関川夏央著、文芸春秋、1991年刊(単行)1996年刊(文庫)、12年2/10読破<「はじめに」より> マンガの敏感さは、流行に弱いとも、ある年代層の関心を強く投影するともいいかえることができる。読者はその年代によってマンガを選ぶのだが、読者もまたマンガによって選別されている。陸続と発芽する骨細胞のように新しいマンガ作家と新しい読者は誕生しつづける。しかしそれらのマンガを、先行する読者は理解できないことがある。新しいマンガはしばしば既成の読者を拒否するのである。すなわちマンガ作家たちは、彼らの作品の読者とともに成長し、読者によって成熟し、そして読者としめしあわせて老化していく傾向があるのだ。そして、そのような限界を超えた作家と作品は、巨匠であり古典である。<目次抜粋>「女こども」がこわい 内田春菊『南くんの恋人』スナドリネコの人生 いがらしみきお『ぼのぼの』経済マンガってなんなの? 石ノ森章太郎『マンガ日本経済入門』努力する「破滅型」 柳沢きみお『男の自画像』「レトロ」にあらず 岡本蛍・刀根夕子『おもひでぽろぽろ』帰りたい風景 宮崎駿『となりのトトロ』日本人とはなにものか 手塚治虫『グリンゴ』手塚のほかに神はなし―追悼手塚治虫回顧的空気の今日性 さくらももこ『ちびまる子ちゃん』「男らしさ」「女らしさ」への忌避 上村一夫『関東平野』会社とはそんなにつらいところか 弘兼憲史『課長島耕作』自己嫌悪の日本 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』〔ほか〕Amazon知識的大衆諸君、これもマンガだ
2013.08.17
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終戦記念日と前後して戦時のエピソードがメディアに登るが・・・当事者の肉声が聞けるのもあと数年という時勢になりましたね。朝日デジタルにUボート回航のエピソードが載っているが、潜水艦と聞けばオタクの血が騒ぐわけです(汗)独から広島へ、Uボート極秘航海 唯一生存の元乗員証言より 第2次大戦中の1943(昭和18)年夏、ドイツは同盟国の日本に最新鋭潜水艦を無償譲渡した。その1号艦「U511号」を欧州から約3万キロ離れた広島・呉港まで回航し、唯一生存するドイツ人の元乗組員がこの夏、朝日新聞の取材に応じた。片言の日本語を交えて70年前の「極秘航海」を語った。 U511のドイツ人乗組員の消息については、潜水艦による日独間の輸送作戦を取り上げた作家吉村昭の著書「深海の使者」は「米軍の沖縄上陸が開始された頃、ジャワ海で全員戦死した」と記述。旧防衛庁防衛研修所が編纂した公刊戦史などに詳しい記述がなく、日本側の史料でははっきりしていなかった。 今回取材に応じたのは、ドイツ在住のエミール・ワーグナーさん(91)。潜水艦学校で訓練を受け、20歳でUボート(潜水艦)に乗り込んだ。乗組員は47人。技術者やドイツ駐在の野村直邦・海軍中将、日本人軍医ら8人も便乗し、43年5月にフランス西部のロリアンを出港した。 「いったん潜水艦に乗ればどこにでも行く。不安を持ってはいけない」と教えられていた。ワーグナーさんは厨房を担当。「潜水艦には米も積み込まれ、日本人からご飯の炊き方を教えてもらった」と振り返る。 U511はマレー半島のペナンを経由し、同8月7日に呉港に到着。ドイツ人乗組員は1カ月余り広島などに滞在。日本側に操艦方法を指導した。同9月、潜水艦を日本に譲渡後、インド洋方面の潜水艦部隊の補充要員に回された。 ワーグナーさんの話では、U511の乗組員は同10月にシンガポールに移動し、接収したイタリア潜水艦など4隻に分乗。うち1隻はジャワ海、1隻がマラッカ海峡でそれぞれ連合国側の攻撃を受けて沈没。計15人が戦死した。 ワーグナーさんら残る2隻で生き残った約30人は、修理のため日本に寄港。そのまま45年5月のドイツ敗戦を迎え、神戸・六甲山のホテルで抑留生活を送った。こうした事実はこれまで確認されていなかった。ワーグナーさんらは終戦後の47年2月、横須賀から輸送船で帰国した。 ワーグナーさんは戦後、独ケルンで食料雑貨店を経営。80年ごろから独中部の集落、ガッケンバッハ・ディースで暮らす。U511の乗組員ら戦時下や占領期の日本に滞在したドイツの元兵士らは「ニッポン・クルー」として6年前まで交流していた。しかし高齢化が進み、U511の元乗組員の生存者はワーグナーさんだけだという。 U511の譲渡は、日本が連合国側の商船を攻撃するのが条件だった。しかしワーグナーさんは「本来の目的は遂げられなかった。時間がなかった」と語る。 戦時中、ワーグナーさんの母は「反社会的」だとしてナチスの収容施設に入れられたという。戦争と独裁の時代を生きたワーグナーさんは家族について多くを語らないが、日本について「家族で食卓を囲み、おかずを一つの鉢から分け合って食べる。そんな日本の生活スタイルは平和でいいと思った」と振り返る。 散歩中に人に会うと、Uボートで日本へ航海した体験を話す。その理由を尋ねると、こう語った。「悲惨な戦争を繰り返さないためです」 ■秘蔵映像も確認 エミール・ワーグナーさんはU511の乗組員と日本海軍側の交流を撮影した映像を手元に保管している。広島県呉市にあった旧呉海軍工廠が当時、記録用に制作したとみられる。日本に回航された同艦乗組員の映像が確認されたのは初めてで、研究者らは「国内各地の戦時下の様子も映されており、非常に珍しい」と評価する。 映像はモノクロで13分余り。タイトルは「ようこそ 友好国から好意のUボート」。呉港でのUボート譲渡式や日本側に操艦方法を指導する様子のほか、ドイツ兵士が宿泊した広島・宮島のホテルやキャンプをした呉市近郊の江田島など、日独海軍の交流を紹介。ドイツ語の解説もつく。 日本を訪れたU511乗組員を撮影した写真は昨年、国立国会図書館(東京)で見つかったが、映像記録の存在が確認されたのは初めてだ。 旧海軍の歴史に詳しい呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の戸高一成館長は「日本で撮影されたUボートの映像は極めて少ない。海軍が日独共同の作戦を展開しているという宣伝効果もあり、記録用として残されたのだろう」と話す。 奇しくも今、図書館で借りた『Uボート戦全史』を読んでいるのだが、このエピソードが載っていました。.2機種のUボートは、日本で量産し、インド洋で通商破壊作戦を日本の手で行うことを目論んで回航されたそうです。回航成ったIXC型のU511(のちに呂500と改名)ではあるが、その目的は果たせなかったようです。・・・なぜか?、当時の日本には、Uボートを量産するだけの工作能力も技術能力も材料もなかったそうです。【Uボート戦全史】ムック、学研、2004年刊<「MARC」データベース>よりデーニッツ提督率いるUボート部隊の戦いの軌跡、ハードウェアの発達の経緯から、作戦の方法、そして現在のドイツ海軍の最新型Uボート、各地に展示されている第二次大戦当時のUボートを紹介。<大使寸評>これ1冊で潜水艦の全容がわかるというほどのムックです。特に技術発達、通商破壊、戦法、最新型潜水艦など、わりとディープな編集となっています。最新鋭のAIP型の214型潜水艦は韓国に輸出されているようです。rakutenUボート戦全史ところで、さる13日、韓国では214型潜水艦の4番艦が進水したようです。この潜水艦の仮想敵が中国なのか、日本なのかわからないのが不気味ですね。8/13韓国潜水艦「金佐鎮」が進水 2015年実戦配備より【ソウル聯合ニュース】韓国海軍は13日、大宇造船海洋の玉浦造船所(慶尚南道巨済市)で214型潜水艦「金佐鎮」(1800トン級)の進水式を行った。 艦名は韓国独立運動史上で最大の勝ち戦となった青山里戦闘で日本軍を壊滅させた独立運動家、金佐鎮にちなんで付けられた。1番艦「孫元一」、2番艦「鄭地」、3番艦「安重根」に続く214型潜水艦の4番艦となる。 進水式には朴槿恵大統領、金寛鎮国防部長官、陸海空軍の参謀総長のほか、金佐鎮の孫の金乙東国会議員、その息子で俳優のソン・イルグク氏らが出席した。 「金佐鎮」は水中でレーダーやソナーで探知した300の標的に同時に対処でき、対艦戦、対空戦、対潜戦、攻撃機雷の敷設といった任務を遂行する。高度なステルス性を備え、敵の重要施設を攻撃できる韓国製の潜対地巡航ミサイル(射程距離500キロ以上)も搭載される。最高速力20ノット(37キロ)で、乗組員約40人を乗せて米ハワイまで燃料補給なしで往復できる。来年後半に海軍へ引き渡され、2015年に実戦配備される予定だ。
2013.08.16
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中国と日本の関係は、これからも果てしなく文明の衝突を続けるわけだから、今後も中国政策の見極めが大事なんだろう・・・・と大使は思うわけです。図書館で『「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれる』という本を借りたのは、敵を知っておきたいという危機感が表れたのでしょうね。この本のエッセンス部分を紹介します。<中印国境戦争とチベット問題>よりp77~81 この戦争で、中国軍は毛沢東の「現代条件下の人民戦争」で戦った。中国は東部国境ではインドに譲り、西部国境では譲らなかった。毛沢東は将来における南アジア、西アジアへの発展を見通していた。 他方、この戦争は建国以来、中国が「自国の領土」に関して発動した最初の戦争であり、中国はこの戦争で初めて「自衛反撃戦争」という言葉を使った。その後も「自衛反撃戦争」とか「懲罰の戦争」という言葉を使うことになるが、その最初の戦争がインドとの国境戦争であった。 1962年10月20日、中印国境の東部マクマホン・ライン地区と西部ラダク地区の全線で、中国軍とインド軍との間に大規模な戦闘が始まった。(中略) 戦闘に動員された中国軍の兵力については公表されていないが、十万人という情報がある。インド陸軍の推定によると、中国軍は東部地区だけで3個師団、インド軍は25個歩兵大隊で3個師団に相当するという。どちらも4万人程度の兵力投入である。これが正しければ、中国軍は数的に優位であったわけではなかった。十万人という数字は、恐らく陣地構築、兵站支援などに投入された兵員・人員を含めた数字と推定される。 インド国防相の発表したところでは、インド軍の戦死者は1383人、行方不明1696人、捕虜3968人。インド軍の士気や戦意が低く、一挙に壊滅的な打撃を受けて、四散したことが窺われる。 中国軍は脚力による機動、隠密な行動、大胆な浸透・迂回・包囲・殲滅、圧倒的に優勢な兵力集中による敵の殲滅、指揮所に対する奇襲など、毛沢東が遂行した伝統的な戦法を、中印国境でも余すところなく発揮したが、そうした戦闘に入る以前に、インドに勝利し得る戦略環境を整えていた。 戦闘に参加した部隊は51年の「チベットの解放」以来この日のために、平均標高3000~4000メートルの険峻で複雑な高地での部隊の運用および戦闘訓練を積み重ねており、士気は極めて高く、攻撃精神に溢れていた。また情報収集能力に優れていて、現地の状況およびインド軍の動向を知り尽くしており、後方支援態勢も整えられていた。 これに対してインド軍は、熱帯の平原地帯のパキスタン正面から急遽送り込まれた舞台で、寒冷で高地の山岳戦の訓練を全く欠いていた。部隊指揮官をはじめ多数の兵員は高山病と肺水腫に冒された。 インドの最高指導者たるネールは周恩来の「平和5原則外交」をすっかり信じ込み、自国の敵はパキスタンであり、中国から軍事攻撃されるとは全く考えていなかあった。国境地帯での警備は手薄であり、哨所は数が少なく、その間隙は遠く離れていた。緊張の高まりとともに軍事力は強化されたが、インド軍は中国軍の戦略・戦術を研究していなかった。尖閣諸島で突っ張る中国には、南シナ海領有で示した戦略を下敷きにしているようです。<南シナ海領有の第一歩>よりp176~179 西沙諸島は小さなサンゴ礁の集まりにすぎないが、地図を見れば明らかなように、南シナ海を支配するためのカナメともいうべき位置にあり、西沙諸島の支配は中国の南シナ海領有の第一歩であったことが分かる。 そして海洋法条約会議が開催された翌74年1月に、すでに論じたように、中国は南ベトナムが領有していた西沙諸島の永楽諸島に軍事力を行使して永楽諸島を完全に支配下に収めた。だが中国の西沙攻略は、それより先の71年前半期にはすでに始まっていた。71年7月、米軍の偵察機が「多数の護衛艦に護衛された中共の輸送船が過去数ヶ月にわたって、建設資材を西沙諸島の最大の島である永興島に運び、埠頭、突堤および50棟以上の建物を建設している」ことを確認した。そして西沙諸島での海戦が行われる直前の74年1月11日、中国外交部スポークスマンは南ベトナムが西沙諸島の十余りの島嶼を領有化したことに抗議するとともに、南シナ海の南沙諸島、西沙諸島、中沙諸島、東沙諸島がすべて中国領土の一部であることを言明する声明を発していた。 その前年の73年1月のパリ和平協定に基いて、ベトナム戦争の停戦が実現し、米国のベトナム撤退が決定していた。その結果として遠くない将来南ベトナム政府が崩壊することを見通した中国は、翌74年1月早々に軍事力を派遣して、南ベトナムが支配する永楽諸島を占領したのである。これにより西沙諸島は完全に中国の支配下に入った。他方、後退する米国に代わってソ連海軍がアジアの海域に進出し始めていた。ソ連海軍が中国周辺海域に進出してくるのはベトナム戦争の終結後であるが、すでにインド洋には進出しており、中国周辺海域に進出してくることは時間の問題であった。 西沙諸島を完全に支配して以来、中国は同諸島の開発・軍事基地化を急いだ。主島の永興島に、2000~3000トンの船舶が停泊できる港湾が完成し、港湾を根拠地として、同諸島の島嶼の軍事基地化が進んだ。4階建ての建物が建てられ、上空を飛行する航空機の官制・通信を行うコントロール・タワー、ヘリポートなどが次々建設された。島には戦車部隊、高射砲部隊が常駐し、高速ミサイル艇部隊からも編成された。88年前後の1年ばかりの期間には、誘導路のある2600メートルの本格的な滑走路が完成した。 西沙諸島は海南島の東南約300キロメートルに位置しており、海南島には海空軍基地、さらに海南島の北の雷州半島には南海艦隊司令部がある。この海域とその上空は中国軍の「聖域」であり、南シナ海とそこを通っているシーレーンを押さえる位置にあるばかりか、さらにそこから東に進んでバシー海峡を通れば西太平洋である。西沙諸島は海南島とともに、中国にとって極めて重要な戦略的位置にある。2008年、この本の出版時の中国軍の実力です。潜水艦が気になるので、そのあたりを引用します。<中国と台湾の軍事力比較>よりp333~340 水上艦艇で中国は台湾をようやく追い抜くところに達しているが、潜水艦では、初めから台湾を凌駕している。中国海軍は建国当初から潜水艦、魚雷艇、高速ミサイル艇に重点を置いてきた。ソ連のオメガ級潜水艦の国産化から始まり、ついでロメオ級潜水艦が建造された。95・96年当時オメガ級は退役し、ロメオ級が33隻、ロメオ級をモデルに国産化した「明」級の改良型10隻などであったが、90年代後半以降「宋」級が建造され、13隻が就航しているとみられている。 その間ロシアからキロ級(3000トン)が導入された。キロ級はスクリュウ音が非常に静かで、米空母が恐れたといわれている潜水艦である。同時に5個の目標を追尾できる自動デジタル化指揮・制御システムを装備している。中国海軍はこの潜水艦を4隻購入する計画で、96年の台湾海峡ミサイル威嚇直前の同年2月に、この潜水艦が台湾海峡を通過したと報道されたことがあった。その後、同潜水艦は14隻に増加したと見られている。このキロ級をモデルにして中国海軍は「元」級といわれる新しい潜水艦を建造し、2隻配備したとみられている。 これに対して台湾は、81年オランダから2隻の潜水艦を購入したが、中国政府がオランダに断交を示唆したことから、さらに2隻を購入する計画は中断してしまった。それ以後も台湾に潜水艦を売却する国はなかった。中国海軍の台湾周辺海域での活動が活発化しつつあった2001年4月、ブッシュ大統領はそれまで台湾への潜水艦売却に反対していた政策を改め、台湾に潜水艦8隻とP3C対潜哨戒機12機の売却を許可した。だが米国は原子力潜水艦しか建造しておらず、在来型潜水艦を建造しているドイツ、オランダなどは、中国との経済関係への影響を恐れて売却しない。それえに加えて、台湾内部でも、議会で国民党の反対で予算が承認されていないため、この計画は中断している。なお、中国海軍の潜水艦の最新情報については、中国潜水艦の実力に取りまとめています。また、最新のシミュレーション尖閣、南西諸島を中国は間違いなく攻めてくる中国による「覇権の決意」と尖閣諸島戦闘シミュレーションなど読んで、気を引き締めるのも大事かと思うのです。【「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれる】平松茂雄著、徳間書店、2008年刊<「BOOK」データベース>よりあなたの町にも中国軍がやってくる!-これは絵空ごとでも何でもない、近未来の日本の現実である。過去12回の戦争に学んできた中国と、戦争を忌避してきた日本。この「差」がこれからの日中関係を決定する!平和ボケ日本への痛烈なる警告。【目次】米国に侮られない国へ/第一部 毛沢東の核戦略が大国・中国を生んだ(朝鮮戦争-対米対決路線と近代軍隊の誕生/1950年代の台湾海峡危機-米国の中国政策の見極めと核ミサイル開発の決定)/第二部 ソ連の属国か、自主独立の中国か(中印国境戦争とチベット問題/ベトナム戦争をめぐる国防・戦略論争/中ソ国境紛争と文化大革命)/第三部 中国は海から世界を呑み込む(西沙海戦-「海洋時代」を先取りした中国/中越戦争-核ミサイルの完成と近代化路線の復活/南沙進出-南シナ海は「中国の海」/96年の台湾海峡危機-台湾統一はこうして行われる/戦わずして陥ちてゆく東シナ海/西太平洋に進出する中国/中国と台湾の軍事力比較)<大使寸評>中国共産党は優秀な若者をリクルートするシステムを構築しているが・・・結果、その新世代が(相対視を許さない)中華思想に染まるようです。党の軍隊・人民解放軍にも、その根元に現世ご利益の中華思想と孫子の兵法があるわけで怖いですね。rakuten「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれるしかし、ま~、中韓とは隣国としてつき合わざるを得ない立場の日本であるが・・・・ハリネズミのように防衛しながら、友好的な施策を積み重ねるしかないようです。
2013.08.15
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<朝日デジタルの書評から23>日曜日の朝日新聞に読書欄があるので、ときどき切り取ってスクラップで残していたのだが、これを一歩進めて、無料デジタル版のデータで残すことにしたのです。・・・・で、今回のお奨めです。・グローブトロッター・私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について さっそく、図書館に借り出し予約するのもいいかもね。********************************************************************************グローブトロッターより<人は旅になにを求めるのか:内澤旬子(文筆家・イラストレーター) >19世紀末の欧米にグローブトロッター(世界漫遊家)と呼ばれる人々が出現する。交通機関の進展と低廉化にともない、旅が消費の一形態として、貴族だけでなく、多くの民間人に開放されたのだ。 鉄道や汽船を乗り継ぎ、世界各都市から辺境まで、どこでも行ってみたい、見てみたいという欲求に突き動かされて歩き回る彼らにとって、開国されたばかりの日本は、いわばレアアイテム。多くの旅の記録が残されている。 本書はそれらの旅の記録から、開国から数年刻みで刻々と発展してゆく明治期の日本の様子を追う。 明治期の旅施設の整い具合も興味深いが、グローブトロッターたちのタイプ別分析が面白い。快適さを人脈で得るか、お金で購(あがな)うか。多くの土地を急いで踏破するか、ニッチな目標に沿ってじっくり滞在するか。 人が旅になにを求めるのか、当時もより便利になった今も、あまりにも変わらないことに驚かされる。 ◇『グローブトロッター』中野明著、朝日新聞出版、2013年刊<「BOOK」データベース>より開国直後、神秘の国ニッポンを旅した外国人たちは何を見たのか!?19世紀末、世界中を旅する人々、「グローブトロッター(世界漫遊家)」が誕生した。世界の都市から辺境まで旅する彼らは、明治のニッポン各地も訪れている。彼らが遺した記録から、忘れられたニッポンの姿が蘇る。<読む前の大使寸評>ご自身もグローブトロッターでもある内澤旬子さんも、この本に注目しています。トロッターに不満な点はただひとつ、それは急ぎ旅であり観察者の立場を抜けきれないことでしょうか。大使は、明治期の日本に住みついたトロッターに惹かれるわけです。rakutenグローブトロッター私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界についてより<「我見られる、ゆえに我あり」:水無田気流(詩人・社会学者) >高速で移動する資本や情報、流動化する雇用のあり方などを踏まえ、現代社会の特性を、液状化する近代(リキッド・モダニティー)と論じたジグムント・バウマン。情報化とともに巧妙さを増す監視社会化の問題を論じたデイヴィット・ライアン。この二人の社会学者による、刺激的な対談書である。原題は「リキッド・サーベイランス」。監視が全面的に浸透した現代の社会状況を意味している。 かつて監視者とは、ジョージ・オーウェル「1984年」のビッグブラザーのごとき、プライバシーの収奪者とみなされていた。近代化の当初、監視の原理はもっと堅牢でその分目につきやすいものだった。この原理をミシェル・フーコーは「パノプティコン(一望監視システム)」と呼んだが、今やそれははるかに複雑で見えにくいものとなった。本書の眼目は、その見えにくさそのものへの問いである。 今や人々は自ら進んでプライバシーを明け渡す。たとえば注目を集めるため、購入記録を増やしてクレジットの利用金額を拡大するため、あるいはソーシャルメディア上で心地よい承認を得るために。情報技術の進展により接続過剰が常態となった現代。もはや秘匿に価値はなく、「我見られる、ゆえに我あり」なのだとバウマンは指摘する。 だがそうした社会状況は、人々の連帯に寄与する以上に、新たな斥力を生み出しているという。資力のない消費者の排除や、セキュリティー・システムに守られた高級住宅地に暮らす富裕層とそれ以外の貧困層の分断のように。監視の浸透は、異なる者同士の相互排除を増進させる。さらに、虹彩(こうさい)や指紋など生体認証システムの普及は、個々人の人間性を介さない選別を可能としていく。今やこうした監視の様態は、社会の存立基盤と化しているのだ。現代社会の問題を開示する、鋭利な切断面のような書。 ◇『私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について』ジグムント・バウマン、デイヴィッド・ライアン著、青土社、2013年刊<「BOOK」データベース>よりプライバシーをとるか。安全と利便性をとるか。それともこの世界から「排除」されるか。どこかの国の上空を無人の軍事探査機ドローンが飛び、空港の入国審査では人種や年収や宗教が管理され、監視カメラに守られた高級住宅地に人々はこぞって住みたがり、日々の生活を見知らぬ多くの人に向けてせっせとツイートする、いびつな世界が出現している。ポスト・パノプティコンとも言えるあたらしい監視社会の真実を、世界を代表する二人の大社会学者が語りつくす。<読む前の大使寸評>「1984年」のビッグブラザーのような監視社会はすでに、米英に実現しているが・・・日本には、この潮流に追従しない英知が求められているのでしょうね。rakuten私たちが、すすんで監視し、監視される、この世界について***************************************************************<asahi.comのインデックス>最新の書評を読むベストセラー解読売れてる本(新聞紙面のデジタル版はだいたい2~3日後にUPされています。)朝日デジタルの書評から(目録)
2013.08.14
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<図書館大好き38>工事中今回借りた7冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば「戦争&漫画」でしょうか。<市立図書館>・現代漫画博物館1945-2005・Uボート戦全史・「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれる・たった一度の人生を記録しなさい<大学図書館>・ワーグマン日本素描集・オモニ太平記・面白い本なお、「たった一度の人生を記録しなさい」は前回からの借り出し延長です。図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【現代漫画博物館1945-2005】小学館 、2006年刊<商品説明>より現代漫画史を通覧できる初の漫画百科本!戦後から現代までの各漫画賞受賞作品を中心に、漫画史に残る代表作約700作品を、図版と初出・終了データ入りで全解説!豊富なカラー図版、「作家人名事典」「現代漫画史年表」「各漫画賞受賞作品完全リスト」付!<大使寸評>約700作品を、各作品の内容ページを付けて紹介している圧巻です。2006年発刊以降分には触れていないが、1945-2005年の作品は全て網羅していると言っても過言でないのが、すごい♪当然ながら、少女漫画が半分ほど占めるが・・・この領域は大使の死角である。rakuten現代漫画博物館1945-2005【Uボート戦全史】ムック、学研、2004年刊<「MARC」データベース>よりデーニッツ提督率いるUボート部隊の戦いの軌跡、ハードウェアの発達の経緯から、作戦の方法、そして現在のドイツ海軍の最新型Uボート、各地に展示されている第二次大戦当時のUボートを紹介。<大使寸評>これ1冊で潜水艦の全容がわかるというほどのムックです。特に技術発達、通商破壊、戦法、最新型潜水艦など、わりとディープな編集となっています。最新鋭のAIP型の214型潜水艦は韓国に輸出されているようです。rakutenUボート戦全史【「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれる】平松茂雄著、徳間書店、2008年刊<「BOOK」データベース>よりあなたの町にも中国軍がやってくる!-これは絵空ごとでも何でもない、近未来の日本の現実である。過去12回の戦争に学んできた中国と、戦争を忌避してきた日本。この「差」がこれからの日中関係を決定する!平和ボケ日本への痛烈なる警告。【目次】米国に侮られない国へ/第一部 毛沢東の核戦略が大国・中国を生んだ(朝鮮戦争-対米対決路線と近代軍隊の誕生/1950年代の台湾海峡危機-米国の中国政策の見極めと核ミサイル開発の決定)/第二部 ソ連の属国か、自主独立の中国か(中印国境戦争とチベット問題/ベトナム戦争をめぐる国防・戦略論争/中ソ国境紛争と文化大革命)/第三部 中国は海から世界を呑み込む(西沙海戦-「海洋時代」を先取りした中国/中越戦争-核ミサイルの完成と近代化路線の復活/南沙進出-南シナ海は「中国の海」/96年の台湾海峡危機-台湾統一はこうして行われる/戦わずして陥ちてゆく東シナ海/西太平洋に進出する中国/中国と台湾の軍事力比較)<大使寸評>中国共産党は優秀な人材をリクルートするシステムを構築しているが・・・リクルートされた新世代が示す妥協を許さない言動は(相対視を許さない)中華思想そのもののようです。中国と日本の関係は、これからも果てしなく文明の衝突を続けるわけだから、今後も中国政策の見極めが大事なんでしょうね。党の軍隊・人民解放軍にも、その根元に現世ご利益の中華思想があるわけで怖いですね。rakuten「中国の戦争」に日本は絶対巻き込まれる【たった一度の人生を記録しなさい】五藤隆介著、ダイヤモンド社、2011年刊<「BOOK」データベース>より行った場所、食べた物、読んだ本、やりたいことリスト、レシート家計簿…。文章も写真も動画も投げ込むだけ!Googleでは検索できない、自分だけの「感動」と「発見」を一瞬で残し、きちんと未来に役立てる、クラウド時代の人生記録法。【目次】序章 ライフログに人生を投げ込む/第1章 デジタルを活用してラクに記録する/第2章 生活を記録するともっと「自分」が見えてくる!/第3章 面倒にならない「仕組み」記録術/第4章 情報はすべてEvernoteにまとめなさい/第5章 ライフログを楽しく続けるコツ/第6章 記録したものを人生に生かす/付録 ライフログに便利なWEBサービス&iPhoneアプリ<大使寸評>Evernoteというアプリを使って、スマホで人生を記録するという内容なのだが・・・これって、大使がパソコンで既存ソフトを使ってブログを書いているようなものである。そのアナロジーがなかなか面白いのである。(スマホを持っていないので、かなり負け惜しみ感がただようが)rakutenたった一度の人生を記録しなさい【ワーグマン日本素描集】清水勲著、岩波書店、1987年刊<「BOOK」データベース>より日本最初の漫画雑誌『ジャパン・パンチ』を創刊して、幕末維新の文明開化の実相をつぶさに描くとともに、アーネスト・サトウやパークスらに同行して歴史的な事件の数々をヨーロッパに通信したワーグマン(1832‐91)の作品の中から、日本および日本人をテーマとするスケッチを多数収録。絵でみる幕末維新史ともいえる貴重な記録。<大使寸評>追って記入amazonワーグマン日本素描集【オモニ太平記】小田実著、朝日新聞社、1995年刊(表紙写真は講談社文芸文庫のもので代用)<「BOOK」データベース>より20歳下の在日朝鮮人の妻と4歳半のひとり娘は、いま「人生の同行者」だ。そして、済州島生まれの海女と船頭だった義母と義父。…世界を駆ける作家・小田実が慈しみ深く描いた「わが家族の肖像」。 <大使寸評>ま~「オモニ語」、済州島語、大阪弁の日本語が飛び交い・・・言語学的にも面白いお話です。 それに、オモニの家は神戸の長田区にあったそうで、長田区といえばドングリ国内である。・・・・ということで、土地勘もあり、大使のツボにヒットする本でした。amazonオモニ太平記オモニ太平記byドングリ【面白い本】成毛真著、岩波書店、2013年刊<「BOOK」データベース>より面白いにもホドがある。書評サイトHONZの代表が太鼓判を押す、選りすぐりの面白本100冊。ハードな科学本から不思議な脱力本まで。いずれ劣らぬ粒ぞろい。1冊読んだら全冊読みたくなる。本代がかかって仕方がない、なんともメイワク(?)なブックガイド。【目次】1 ピンポイント歴史学/2 学べない生き方/3 ヘビーなサイエンス/4 シチュエーション別読書法/5 嘘のノンフィクション/6 タイヘンな本たち/7 金と仕事とものづくり/8 事実は小説より奇なり/9 鉄板すぎて紹介するのも恥ずかしい本<大使寸評>成毛真さんが選んだ面白本100冊であるが、成毛さんが「読書は道楽」とことわっているように・・・面白い本を探すには、この本はいい手がかりだと思うのです。おお♪成毛真さんも『全国アホ・バカ分布考』を取り上げているが、これは大使の一押しなんですよ。rakuten面白い本「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#6byドングリ*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き37図書館大好き(目録)
2013.08.13
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国内(四万十市)では最高気温41℃を記録をしたそうであるが・・・ドングリ国の昼間も37℃くらいになったのではないかな?昼間に家にいるのは耐えられないので避暑に出歩くことになるが、大使の場合はたいがい図書館に出かけることになります。でも、月曜日は市立の図書館は休みなので・・・・そうだ!銭湯と喫茶店にでも行ってみよう。ということで、朝っぱらから、先日も行った湊山温泉に出かけたのです。( 久々の湊山温泉参照)温泉でゆったりと時間つぶしした後、昼飯は三宮がいいだろうということで、平野から三宮まではバスで。このルートをバスを行くのは初めてであるが、完全に地元のおばちゃんのチョイスでんな♪お客は老人とおばちゃんが多いのです。お昼は、三宮の行きつけの寿司屋で、グラスビール込み960円というリーズナブルなセットでおま♪そして、行きつけの喫茶店で読書&昼寝であるが・・・せいぜい1時間くらいで飽きるわけです。結果、ドングリ国に帰ってくるのも、まだ暑い時間帯であり、暑いがな!・・・喫茶店での昼寝が足りなかったようですね。<8/13追記>一点雲無しのピーカンなんだが・・・これを快晴とは言いたくないでぇ。四万十市西土佐では4日連続で40℃以上となったそうですね。沖縄より暑いことは、確かなようです(汗)
2013.08.12
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韓国のこのところの歴史認識発言やウリジナルな態度にイラつく大使である。だけど、図書館で「朝鮮の建築と文化」という本を借りたのは・・・・韓国の民家や民画については、すなおにその良さを認めるからである♪この本のエッセンス部分を紹介します。写真は万博公園の民族学博物館内の朝鮮家屋のものです。<李朝の民家>よりp158~162 李朝の民家の特徴は、陰陽五行説や風水地理説、それに儒教の影響を背景としながら、土に密着したところに見出される。人々の暮らしは、どんな場合でも土地との関係抜きには語ることはできないが、とりわけ李朝の民家や集落には、土へのうやまいといった信仰にも似た心を感じる。風水地理説にあるように、人は天と地の間に、とりわけ地に宇宙の気を知り、その気の湧き起こる穴をもとめ、四方に山をもとめ、水の口をもとめ、そこに住居をおく。そして土との暮らしのスタイルを定めていく。 三国時代にはすでにあったという温突の構造は、寒い冬への対応であり、必ずしも朝鮮半島特有のものではないとされているが、家の床下に土と石で煙の通り道をつくり、土や石で固めた床の上に紙やゴザを敷いて、その上にじかに座って生活する。今では、スチームなどにとってかわられた温突であるが、暖房を効率よくするために、部屋は小さく、窓も小さい。しかし、最小限の生活のためのスペースは、機能化され、その機能から発生する美が感じられる。 また、特有の座る生活様式は、アジアでは朝鮮半島と日本にだけある珍しいものであろう。何故この様式になったのかは、学者の解明を待つものではあるが、私には、座り込む暮らし自体に、土とともにある人間の重さや、自然と一体となろうとするひとつの哲学が思い起こされてならない。 私は李朝だけでなく、朝鮮半島の文化自体が、中国文化の漉し袋であったのではないかと考えている。 中国から朝鮮半島を通過し、日本へ渡っていた文化を中継したのが朝鮮である。日本では、開国し、大陸とひんぱんに行き来しているとき、大きな文化の波に表れ、大きな変化がもたされる。往来がとだえがちになると、その文化が緻密になり日本独自の色取りがつけ加えられていく。そのくりかえしが、日本文化のひとつの特徴であったような思いがある。(中略) 座る生活は、中国にはない。朝鮮半島と日本にはそれがある。このことが私にとって大きな論拠に思えてならない。つまり、中国文化は、座る生活の朝鮮半島へ流入したにもかかわらず、座る生活様式そのものは変え得なかったのである。 日本では、中国仏教が伝わったとき、椅子を使う寺があった。直接的な文化の渡来はこういった形で表現されている。朝鮮半島では生活様式の変化にまで影響があっていいはずなのにそれがないのは一体何故なのだろう。 座る暮らしは、まず人々の視線が違う。窓の位置や間仕切りの方法に独特の形を与える。また庭のつくりや塀の高さにも変化が出てくる。地に座す生活独自のものである。 低い位置からの視線と、立つ視線が混在してくる。また座る暮らしは、室内での動きを少なくする。こうした点からも部屋の大きさが小さくてすむのである。逆に、室内空間が小さいから座す暮らしが定着化したのかもしれない。いずれにせよ、この二つが、民家には切っても切れない関係として表現されているはずである。水原の民族村では古民家を喫茶店として営業していたが、キムさんと入ったことがあるのです。内壁が全面紙貼りの白っぽい小さな部屋に二人居て・・・時間よ止まれと思ったりした(アハハ)次に、この本から李朝の民画を紹介します。写真はソウルの民族学博物館で撮ったものです。<李朝の民画>よりp205~206 李朝の建築、とりわけ住宅で襖や壁などに貼りこめたり、掛軸や屏風に描かれているものはほとんど民画である。 日本の大津絵に類するという人もいるが、画の本領といおうか性格と用途がまるっきり違う。いずれも芸術的な評価は低く鑑賞用とさえ考えていなかった。一方、李朝磁器や木工品は、すぐれた特徴として、よく生活美や民芸性があげられる。 民衆の画を民画と呼んだのは、美学者でもある柳宗悦であり、李朝ものが、かれの仕事を通じて広く世に知られたことも象徴的といえる。 李朝の人々にとって、民画のほとんどが、実用品ともいえた。主人の居間はもとより書斎、婦人部屋、柱や門まで、そしてお寺から結婚式に至るまで、生活空間のあらゆる場所に、儀式や季節に合わせた絵を飾るならわしになっていた。 李朝の民画は他の国の民画に比べると主題の種類とその量が遥かに重要かつ膨大であることが知られる。それも自由で極めて個性的である。 その時代が学問を大事にし崇拝した儒教社会だったことにも関係するが、生活様式や住宅の構造と意匠が絵を必用としたともいえる。李朝民画が、実用画あるいは生活画とよばれるゆえんがここにあるが、日常の生活空間と切っても切れない関係にある点が特徴といえる。 民画を描いた人々は、その時代のエリート画家ではなく身分の低い階層の画員や無名の旅絵師の仕事で、その仕事は主に地方の小都市であったときく。鑑賞のためでない、日常空間を装飾する実用画を描いたのである。彼らは地方の有力者の家に立ち寄り、請いに応じて屏風や襖などに描き、次つぎと旅を続けながら自由に、そして独創的に仕事をくりひろげていったといっていい。そして民画といわれるこれらの李朝画の特異な世界や技法は、中央都市でない地方都市で根づき開花していく。 李朝ものの質が近年、次第に明るみに出るにつれて、その本領は、したたかといえるほどに、中国や日本の発想や性格とは、まったく別な、独自な質と構造をもった絵画世界をつくり上げていったといって間違いない。 つねに外部の侵略や内部の争いなど耐えきれないほどの傷にさいなまれてきた漢民族の歴史は悲哀の歴史だったといえる。地理的には日本に近いが、日本があらゆるものを流れ受け止め、時間をかけながら、研ぎ澄まし、洗練させてゆく立地条件とはあい反し、外部の文化を受け流す立場にしかあり得なかった地であった。民衆の心は、人生の意味や理想をふりまわすより、自然な生を、そして生活の場面がすべてのような現実的な生きざまにあまんじた。彼らの心は、寂しさが身に沁みいり、何かに憧れたのかもしれない。平安と悲哀のあいだに李朝は流れ、「諦観」と「魂」の力強い民衆の生命とエネルギーのなかから、李朝の独自な本領と美が創生されていった。【朝鮮の建築と文化】伊丹潤著、求龍堂、1983年刊<「BOOK」データベース>よりデータ無し、表紙の画像も無し<大使寸評>建築や自然観に見るべきものがあると思うのです♪オリジナルと称して変なところで突っ張るよりも、伝統的ないいところに専心すればいいのにと思ったりするが・・・・ナショナリズムに偏重した戦後の教育方針が、よくなかったようですね。著者の伊丹潤さんをウィキペディアで検索してみると・・・日本の建築家。本名はユ東龍 (ユ・ ドンヨン)。在日韓国人2世の世界的建築家で、画家としても活躍した(1937年 - 2011年6月26日)とのことです。rakuten朝鮮の建築と文化政府機関もマスコミも親日を許さない国ではあるが、いいセンスを持っているだけに、惜しいと思うのです。
2013.08.11
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TBS「半沢直樹」が、倍返しの復讐劇を描いていて高視聴率をとっているようだが・・・このところメディアに頻出する原作者の池井戸潤が気になるわけです。「半沢直樹」の放映の前に、たまたま下町ロケットを読んで、経済小説の面白さに目覚めた大使であるが・・・池井戸潤の面白すぎる小説に、臍が曲がった大使は、何か違うのではないかと思ったりしたのです。でも、池井戸潤が描くバブル世代は、団塊世代より過酷な人生を歩かされていることは確かなようですね。「倍返し」の怒りなど、今の世情に見事にはまっているのかもしれないな~。WEDGEの解説を見てみましょう。7/24TBS「半沢直樹」とNHK「七つの会議」 バブル世代の苦闘するサラリーマン 原作・池井戸潤の世界をいかに描くかより<回収不能になった5億円の責任を押しつけられた半沢> 「半沢」のドラマの底流を流れているのは、息苦しい復讐劇の主音調である。 中小企業の経営者だった父親が自殺したのは、半沢が働いている大手銀行が融資を断ったからである。 半沢は、大阪の旗艦店の花形ポストである融資課長である。同期の出世街道の先頭を行く。 支店長が、社内の優良店の表彰を受ける競争のために、中堅の鉄工メーカーに5億円の融資話をトップダウンで半沢に命じる。 融資先が倒産して、半沢は窮地に立つ。回収不能になった5億円の責任をすべて押しつけられたからだ。 半沢はその債権の回収に乗り出す。連鎖倒産をした零細企業の経営者である竹下清彦(赤井英和)らの協力を得て、計画倒産であることを突き止める。融資先の企業に対して、国税局も脱税を発見して、その債権の確保に乗り出す。<バブル世代の運命は……>日本経済がバブル経済の熱狂にかけあがった1980年代、そしてバブルの崩壊、デフレが続き、失われた20年が経過した。バブル入社組も40歳代半ばとなって、組織の中核である課長クラスになっている。 彼らが社会に出たころは、日本企業の特質であった終身雇用も健在だった。年俸制の導入などで雇用の安定性も崩れた。リストラの嵐はいまも止まない。 戦後のサラリーパーソンのなかで、バブル世代が実は、もっとも過酷な人生を歩まされているかもしれない実力主義を当然のものとした団塊世代には、すでに新自由主義の毒が組み込まれていたと・・・・リタイアした大使は今ごろになって回想するわけです(ダメじゃん)半沢直樹・公式サイト
2013.08.10
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7日のエネ庁発表によれば、福一では地下水が1000トン流入し、汚染水が海へ300トン流出しているそうです。また、最近は海底の線量調査が線状に行えるように整備されたので、ホットスポットの存在が明らかになりつつあるようです。事故から2年半たって、それも参院選後の国会閉幕日に合わせたように、福一の汚染水越流対策が、7日にどっと発表されたわけですね。安部首相は国費で汚染水対策を取るとも発表し、危機感は感じられるわけだが・・・政権党、エネ庁、東電が示し合わせて発表したと言わざるをえないわけで、この原子力ムラ的な対応に不信感が高じるのである。事故直後から予想された事態であるが・・・東電がグズグズと情報を小出しにし、それを追求できなかったエネ庁も監督責任を問われてしかるべきでは?8日の朝日デジタルを引用します。8/08海に汚染水1日300トン 福島第一原発 政府、国費で対策 東電任せ、破綻より 東京電力福島第一原発の建屋近くの地下水から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、政府の原子力災害対策本部は7日、1日あたり推定300トンの地下水が放射性物質で汚染され、海に流出しているとの試算を明らかにした。東電による汚染水対策は破綻しており、政府は国費を投入して対策に乗り出す方針を固めた。 資源エネルギー庁によると、福島第一原発では山側から海側に1日約1千トンの地下水が流れ込んでいるという。このうち、原子炉建屋などへ約400トンが流れ込んで汚染水になっているとしていた。 しかし、試算では、残り600トンの地下水のうち300トンが建屋周辺の汚染土壌の影響で汚染水となり、海に流れ出ているとした。漏れ始めた時期は特定できず、事故直後からずっと漏れ続けている可能性も否定できないという。残りの300トンは汚染されずに海に流れているとみられる。 東電は9日にも汚染された地下水を井戸からくみ上げ始める。当面100トンくみ上げる計画で、今後井戸を増やす。増えた汚染水はタンクで保管する。 東電によると、現在の設置済みのタンク容量は計約38万トンで、うち約32万トンが汚染水の保管にすでに使われている。2015年までに70万トン、16年度中に80万トンまで増設する。 東電は汚染される地下水を1日60トンにまで減らし、タンクにためられるようにする計画だ。汚染されている土壌を薬剤で固めて壁を造って取り囲み、地下水が流れ込まないようにして汚染水を減らすという。 しかし、東電は建屋から汚染水が漏出している可能性については想定していない。汚染水の放射性物質の濃度は井戸水で調べているが、採取の時期や場所によってまちまちでよくわかっていない。漏出元や汚染場所の範囲も特定できていない。対策の抜本的見直しを迫られる可能性もある。 東電はさらに、原発施設を取り囲むように土を凍らせて地下水が流入するのを防ぐ。工事費は数百億円規模で東電では賄いきれないことから、国が一部費用を負担することにした。経済産業省は研究費名目で、金額を示さずに14年度予算で概算要求する方針だ。 安倍晋三首相は7日の対策本部会議で「汚染水の問題は喫緊の課題。東京電力まかせでなく国としてしっかり対策を講じる。経産相は東電を指導し、迅速かつ重層的な対策を講じてもらいたい」と指示した。 福一、地下遮水壁が課題にでも述べたけど・・・東電は事故後から広報シナリオを決めていたのではないか?つまり、情報を隠蔽したままで、緊急度、困難度、コストを天秤にかけていたのではないか?と思ってしまうのだ。
2013.08.09
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<メタンハイドレート開発の難しさ>日本周辺海域のメタンハイドレート開発では明るい見通しの報道が多いなかで・・・メタンハイドレートのエネルギー収支比が1を割り込むと資源とは言えないという苦言が上がっています。8/05海洋資源大国は「幻」質を見ねば国を誤るよりQ:メタンハイドレートやレアアース泥など、日本近海に眠る海洋資源が注目を集めています。その開発に成功すれば、日本は「海洋資源大国」になれるとの期待も膨らんでいます。石井:私に言わせれば、海洋資源大国はまったくの幻想です。あるいは、政治家、官僚、企業、学者が一体となって作り上げた「神話」と言ってもいい。なぜなら、いわゆる海洋資源は本物の「資源」ではないからです。 日本の周辺海域にメタンハイドレートやレアアース泥が大量に存在するのは事実です。しかし、人間が有効に利用できなければ本物の資源とは呼べない。そこにあるだけなら単なる「物質」に過ぎません。 人間が有効に利用できる資源には条件があります。(1)濃縮されている、(2)大量にある、(3)経済的に採掘できる場所にある、の3つです。Q:海洋資源はこれらの条件を満たしていないと。石井:決定的に重要なのは「濃縮」です。再生可能な資源を除けば、あらゆる資源は地球が気の遠くなるような年月をかけて濃縮した自然の恵みです。人間はその中から濃度の濃いもの、つまり質の高いものを選んで利用しています。要するに、資源は「量」ではなく「質」がすべてなのです。■「メタハイ」は資源ではない メタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついたシャーベット状の結晶です。水深500~1千メートルの海底斜面や、シベリアの永久凍土の地下にあることが何十年も前から知られていました。しかし、低温・高圧という限られた条件下でしか存在できず、それが広大な海域に広く薄く、ばらばらに分散しているのが実態です。資源としての質は低い。 マスコミは「日本近海だけで国内の天然ガス消費量の100年分が埋蔵されている」などと期待を煽っていますが、資源の質を無視した空論です。Q:政府は4月に閣議決定した「海洋基本計画」で、官民一体で技術開発を進め、2023年度以降の商業化を目指すと宣言しています。石井:どんなに技術が進んでも、元々の資源の質を上げることは不可能です。例えば在来型の海洋ガス田なら、井戸を掘るとガスが勢いよく自噴します。ところが、メタンハイドレートは固体なので、井戸を掘るだけではガスは出て来ません。井戸からポンプで水を抜き、地層の圧力を下げるとともに、熱をかけてメタンを気化させなければならないのです。 それでも、取り出せるガスは井戸の周囲の限られた量だけです。大量生産するには膨大な数の井戸を掘り続けなければならない。水深500~1千メートルの海洋上での話ですよ。 エネルギーの質を表す指標にEPR(エネルギー収支比)があります。生産されたエネルギー量と、それを得るために直接間接に投入されたエネルギー量の比のことで、値が大きいほどエネルギーの質が高い。一方、EPRが1を割り込むと、出力エネルギーより投入エネルギーの方が大きいことになり、資源として成り立ちません。 現在、在来型の石油や天然ガスのEPRは10~30、非在来型のシェールガスは5程度といわれています。メタンハイドレートのEPRは不明ですが、濃縮されておらず、自噴もせず、大量のエネルギーを投入しなければ取り出せない。私はEPRは1を割り込むと見ています。だからメタンハイドレートは資源ではないのです。Q:レアアース泥や海底熱水鉱床などの金属資源はどうですか。石井:本質はエネルギーと同じです。南鳥島沖のレアアース泥は“高濃度”だそうですが、含有率は1%に達しません。それが水深5千メートル以上の深海底に広く薄く堆積しており、やはり資源としての質は低い。商業化は夢のまた夢でしょう。Q:政府主導の海洋資源開発には、資源工学などの専門家もお墨付きを与えています。■魂を売った御用学者たち石井:政治家は人々の歓心を買うために経済成長を公約します。アベノミクスが典型です。経済成長を是が非でも実現するには、エネルギーや資源の大量投入が欠かせない。だから海洋資源大国などという「神話」が必要なのでしょう。官僚は予算と天下り先を拡大できるし、企業は公共事業を受注できる。学者は研究費を増やせる。海洋資源開発は利権そのものであり、関係者にとってはいいことずくめ。しかし、壮大な浪費のツケを払わされるのは神話を吹き込まれた国民です。私自身を含めて、学者は本来なら科学的に証明できる事実を語らなければなりません。ところが、最近は御用学者ばかり増えている。その構図は、根拠なき「安全神話」で国民を欺き、福島原発事故を招いた「原子力ムラ」にそっくりです。Q:御用学者の罪は大きいですね。石井:現役の大学教授の後輩に聞くと、国立大学の独立行政法人化(2004年)が実施された頃から、その傾向が強まったといいます。基礎研究への予算配分が減らされ、短期間で成果が出そうなプロジェクトでないとお金が付きにくくなった。研究費を継続して確保しようと、官僚や企業に魂を売るうちに、学者としての本分を忘れてしまうのでしょう。このままでは国の将来を誤ります。もうこれ以上、国民に神話を吹き込み、子供たちに禍根を残すのはやめにしなければなりません。(インタビュアー 岩村宏水)石井 吉徳氏:東京大学名誉教授地球物理学者・・・斯様に石井教授は、天下り官僚と御用学者の動きに釘をさしたわけです。次に、経産省主導の「メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム」を見てみましょう。この組織が「メタンハイドレート村」に堕するかどうか、注視あるいは監視する必要があるのかも?(大使、かなり性格がゆがんできたのでは?)メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアムよりコンソーシアム体制 <メタンハイドレート開発のイメージ>メタンハイドレート開発はまだ商業的開発の段階ではありませんが、開発対象となるメタンハイドレート層の賦存状況、そして、課題となっている生産手法が分かってきたことから、開発のイメージが見えてきました。開発対象となるメタンハイドレート層は「砂質層孔隙充填型メタンハイドレート層」で構成される「メタンハイドレート濃集帯」です。また、生産手法は「減圧法を主体とする生産手法」です。メタンハイドレート濃集帯の賦存状況は、石油・天然ガス鉱床の賦存状況に似ています。石油や天然ガスの賦存状況は様々ありますが、メインとなって開発されている鉱床はメタンハイドレート濃集帯と同じく砂層の砂粒と砂粒の間に存在する石油や天然ガスです。すなわち、孔隙充填型です。石油や天然ガスは地下の空洞の中にプールの水のように存在していると考えている方もいらっしゃいますが、これは違います。減圧法についてはメタンハイドレート特有の生産手法と間違えられることが多いのですが、石油・天然ガスの生産手法も基本的には減圧法です。石油・天然ガスは深部に存在しており、上に存在する地層の重さをうけて高圧化しています。そこに井戸を掘るため石油や天然ガスのような流体は井戸を通って陸上や海上まであがってくるのです。これを自噴といいます。例えるならば、炭酸清涼飲料水の缶を開けたときに炭酸ガスが噴き出してくるのと同じです。缶の中は周りの圧力より少しだけ高圧化させているため、缶を開けるだけで減圧され、炭酸ガスが噴き出してくるのです。石油・天然ガスの場合も井戸を掘っただけで減圧法になっているのです。加えて、石油・天然ガスの場合、生産効率を向上させるために、人工的に少しだけ減圧を行ってあげます。その減圧の度合い(ドローダウン率)はせいぜい10-20%程度です。しかし、メタンハイドレートの場合、ドローダウン率を60-70%以上にしなければなりません。したがって、メタンハイドレート生産における減圧法を厳密に言えば「強減圧法」になります。開発対象となるメタンハイドレートの賦存状況、そして、生産手法が同じということで、生産にかかる施設・機器(開発システム)は既存のシステムの適用および少しの改良で対応可能であることが分かってきました。開発システムが既存のシステムで対応可能であるということは、メタンハイドレートの生産とは、メタンハイドレートが地層中で分解した後は石油・天然ガスの開発とほぼ同じということになります。メタンハイドレートからメタンガスを取り出すには、減圧の度合いを60-70%に上げて生産する必用があるようだが…取出ガス費と生産費用の対比が商業化の目処となるわけで、コンソーシアムには生産施設の改良・実用化が委ねられているようです。それを税金で運用するならば、納税者としてはコンソーシアムに誤魔化されないようチェックする必要があるわけですね。(経産省に対して疑い深い大使である) なお、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などの試算によれば、ガス生産費用は46~174円/m3で、米シェールガスの10円/m3よりそうとう高いらしいでぇ。(資源の質が悪くても、シェールガスの5倍くらいでおさまるなら・・・御の字やで)この皮算用のリスクと曖昧さがお役所にとっては・・・たまらなく美味しく見えるのでしょうね。 京コンピュータで分子動力学ソフトウェアModylasを使った大規模なメタンハイドレートの融解のシミュレーションを行っています。メタンハイドレート開発の実現に向けたシミュレーションなんでしょうね。(よく分からないけど-笑)水素・メタンハイドレートの生成、融解機構と熱力学的安定性よりQ:水素ハイドレートとメタンハイドレートとはどんなものですか?A:ハイドレートというのは、高圧環境などで水分子と他の気体分子が合わさって構造をつくったものです。水素ハイドレートは氷の中に水素が入ったものですが、温度や圧力によって籠状のクラスレートハイドレートという構造をとったり、普通の氷のすき間に水素が入るような構造をとったりします。中に入る水素の量も条件によってさまざまです。メタンハイドレートは最近よくTVなどでも耳にしますが、メタンのクラスレートハイドレートです。水分子の籠にメタンが入っているような構造をしていますが、実際にはメタンがないと水だけでは籠構造はできません。Q:今はどのくらい研究が進んでいるのですか?A:ハイドレートについては、20年くらい研究していて蓄積がありました。比較的計算負荷の低い方法で統計量を計算して、構造の相図(下の図ー準備中)を描くと、かなり実験と計算の結果が合うことがわかってきています。水素ハイドレートに圧力をかけると、水の質量の9分の1くらいまでなら氷に水素を入れてためることができるのですが、それには2万気圧くらい必要で、車に積んで運ぶことはとてもできません。ただ、別の物資を添加することで圧力を下げることができるので、応用も期待されています。そこで現在は、京コンピュータで分子動力学ソフトウェアModylasを使った大規模なメタンハイドレートの融解のシミュレーションを行っています。Q:メタンハイドレートの融け方を調べているのはなぜですか?(文字数の関係で省略)
2013.08.08
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今では中国だって「タイ+ワン」の安い労働力を求めているように、グローバリズムが加速しているが・・・ この根っこにはゼロサムで、カネが全ての米英型資本主義があるわけです。でも、この経済原理ではうまく機能しないことが次第に世界の常識となってきつつある、ではどうすればいいのか?アメリカではアベノミクスがわりと好評であるが、もしかして日本型経済に妙薬があるのではないか?(米金融界は、日本という実体経済に悪乗りを決め込んでいるだけだと思うが)そうだ、藻谷さんに聞いてみよう♪藻谷さんといえば、「人口の波」グラフに着目して発想を転換してみせた気鋭のエコノミストである。前ぶりが長くなったが・・・本屋で衝動的に買った「里山資本主義」という本をいま読んでいるところです。この本はNHK広島のテレビマン二人と藻谷さんの共同作業で展開して行きます。そのエッセンス部分を紹介します。<はじめに:井上恭介>よりp7~8 私たちが「経済100年の常識」を疑い、新たな道を模索しなければと思うようになったきっかけ。それは2008年秋、アメリカの証券会社リーマンブラザーズの破綻を引きがねに起きた、いわゆる「リーマンショック」だった。 なんとも不可思議な経済危機の本質を見ようと、私たちは「マネー資本主義」というNHKスペシャルのシリーズ制作に取りかかった。同時に、このリーマンショックを契機に、ガラス坂を滑り落ちるように業績を悪化させる自動車業界の取材も行った。 なぜ、一証券会社の破綻が世界中を危機に陥れるのか。なぜ、アメリカの金融街、ウォール街の失敗が、世界の実体経済の根幹をなす自動車産業に飛び火し、炎上させるのか。ベールに包まれたからくりの内側に入り込んで取材した私たちは、いかに我々がやくざな生き方に足を突っ込んでいったかを知り、驚愕することとなった。「やくざな経済」への転落。それは、それ以前に100年もの時間をかけて世界に広がっていった「アメリカ型資本主義」の失速と、それを延命させることに血道をあげた世界経済の牽引者たちの、一般人には正気とは思えない措置の、当然の帰結として説明できる。「アメリカ型資本主義」の間違いに気づき、発想の転換を目指すところが・・・反米の大使を打つわけですね♪岡山県真庭市の動きを見てみましょう。<山を中心に再びお金が回り、雇用と所得が生まれたよりp42~44 岡山県真庭市が進める、山の木を利用することで目指すエネルギーの自立。それは、20世紀の後半、グローバル化の負の側面を背負い続けてきた地方が、再び経済的な自立を勝ち取ろうとする挑戦でもある。 挑戦はまさに、「ふんだんに手に入る木材が地域の豊かさにつながっていないのはなぜか」という問いかけから始まった。きっかけは、1993年。当時、20~40代だった地元の若手の経営者が集まって、「21世紀の真庭塾」という勉強会を発足した。掲げた目的は、「縄文時代より脈々と続いてきた豊かな自然を背景とする暮らしを未来へつなげていくこと」。なんとも壮大な目標である。 当初より議論を引っ張ってきたのは、塾長を引き受けた中島さんだった。目を付けたのが、それまでゴミ扱いしていた木くずだった。「誰かが『廃棄物をうまくリサイクルしてどうのこうの』と言ったら、いつも叱りあっていた。『廃棄物じゃない、副産物だ』って。全部価値のあるものだって、話し合ったものです。それでも当時はまだ、木くずは副産物だという感覚だったけど、今はさらに進んで、副産物ですらなくて、全部製品なんだと。まるごと木を使おうと。まるごと木を使わないと地域は生き残れないと考えたんです」 まじめに議論すれば色々とアイディアはでてくるものだ。それまで考えつかなかった新たな木くずの利用方法が次々見つかった。セメント会社が木のチップを混ぜて売り出したり、木材からバイオエタノールを作り出す実験施設を立ち上げたり。具体的に様々な事業が生まれた。 2010年には、さらなるバイオマス産業の創出を目指して、市内外の研究機関、大学および民間企業などが、地元企業とバイオマス技術の共同研究や開発を行うとともに、バイオマス関連の人材育成を図るための拠点施設を立ち上げた。瀕死にまで追い込まれていた真庭は、バイオマスの町として生まれ変わった。 新たな産業は雇用も生む。2008年度にできた「バイオマス集積基地」。山の中に放置されてきた間伐材を、細かく砕いて燃料用のチップに加工する工場。そこに、出て行く一方だった若者たちが帰ってきた。その1人、28歳の樋口正樹さんは、高校を卒業後、地元・真庭で就職先を探したものの見つからず、いったんは岡山市内に出て、大手自動車販売会社に就職していた。それが今では、クレーンを自在に操り間伐材を運ぶ。収入は減ったのかと思いきや、ボーナスで差がつくものの、月々の給与はほとんど変わらないという。そして何より、木の香りに包まれて仕事をするのが気に入った。「働いてみるといろいろなものが面白い。汗をかいて自然の中で生きるのも、僕にあっているのだと気づきました。木材産業なんて古くさいかと思っていたら、バイオマスって、実は時代の最先端なのだと知り、とてもやりがいを感じています」なお、朝日デジタルの書評がこの本を取り上げたので、紹介します。『里山資本主義』より<持続可能なシステム目指す:梶山寿子(ジャーナリスト)> 赤字国債の増発も、原発の再稼働を進めるのも、とにかく今を乗り切るため。刹那的な行動に走り重要な問題を先送りするのが、マネー資本主義に染まった人間の病理だと本書は説く。 その対極にあるのが、山林など身近にある資源を活かしてエネルギーや食糧を自給し、地域の経済的な自立と安定を図る「里山資本主義」である。例えば岡山県の製材工場では、通常なら廃棄する木くずによるバイオマス発電で電力を賄い、余剰分は売電。木くずはさらにペレット燃料にも加工されて、地域家庭の暖房などに使われる。 NHK広島の番組がベースのため、紹介される事例は中国地方中心だが、同様の試みは全国で始まっている。本書の魅力は「里山資本主義」という絶妙なネーミングに尽きよう。取り組みが拡大すれば過疎の町に雇用が生まれ、地域内でお金が回る。持続可能なこのシステムをマネー資本主義の自壊に備える“保険”とせよ、というわけだ。 「先進国・オーストリア」では木造ビルも建築可能な新集成材が開発されるなど、木の潜在能力は侮れない。最先端技術で甦る古くて新しい経済モデル。里山には年金問題、少子化、無縁社会を解決するヒントも潜む。長所だけを強調しているきらいもあるが、日本の有力な選択肢として熟考したい。 ◇『里山資本主義』藻谷浩介・NHK広島取材班著、角川oneテーマ21、2013年刊<「BOOK」データベース>より課題先進国を救うモデル。その最先端は“里山”にあった!!危機を超え未来を生む、すり潰されない生き方を提言!!【目次】はじめに 「里山資本主義」のススメ/第1章 世界経済の最先端、中国山地ー原価ゼロ円からの経済再生、地域復活/第2章 21世紀先進国はオーストリアーユーロ危機と無縁だった国の秘密/中国総括 「里山資本主義」の極意ーマネーに依存しないサブシステム/第3章 グローバル経済からの奴隷解放ー費用と人手をかけた田舎の商売の成功/第4章 “無縁社会”の克服ー福祉先進国も学ぶ“過疎の町”の知恵/第5章 「マッチョな20世紀」から「しなやかな21世紀」へー課題先進国を救う里山モデル/最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別をー日本の本当の危機・少子化への解決策/おわりに 里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、2060年の日本<大使寸評>大震災前の2011年1月、NHKスペシャル「2011ニッポンの生きる道」が放送された。その後2011年夏、藻谷さんを推進役としてNHK広島で「里山資本主義」の番組造りがスタートした。マネー資本主義の対極を志す「里山資本主義」という造語はここで開発されたそうです。経済と森林を結びつけて、発想の転換を促しているわけで・・・・ウォール街のバカタレどもの対極をなしていると思うのです♪rakuten『里山資本主義』エコノミストの資質として、未来を予測する洞察力も必要だが・・・・未来を変えようとする意志が求められているんでしょうね♪金融工学で儲けに走るなど、語るにおちるんだけど。
2013.08.07
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ドングリ国の名所めぐりで、湊山温泉を紹介したてまえ、湊山温泉に行かなあかんで、ということで・・・暇な大使は、久々に湊山温泉に行ってきたのです。それも、午前中という暇な時間帯で、お客も爺さん婆さんがチラホラというのが、ええでぇ♪中の造りは男湯と女湯を中央の壁が仕切る、銭湯スタイルそのものですね。温度の違う湯ぶねが並んでいます。熱いほうの湯は、47℃もあるので、たしかに熱いが・・・その横にある冷泉に避難するのも楽しみなんですな。この熱い、冷たいの繰り返しを3回ほど繰り返すと・・・堪能するというか飽きてくるわけで・・・・これも、この温泉のいいところでしょうね。(すっかり、爺さんになっています)加熱しているけど、とにかく源泉かけ流しで、自然水を浴びているのが、ええでぇ♪湊山温泉のホームページより引用します。清盛ゆかりというからには歴史は古いようです。湊山温泉よりその昔、平清盛も湯治した温泉といわれており、800年以上もこんこんと涌き続けている。営業時間/AM7:00~PM10:30(毎週水曜日はPM5~)※最終受付はPM10:00まで入浴料金/大人 630円今の外観です。同じアングルの昔の写真が飾ってありました。
2013.08.07
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いしいひさいちの多彩な引き出しから、大使一押しのキャラクターです。豪放磊落大胆不敵な藤原ひとみ先生ワールドは、どないだ♪藤原ひとみ先生・藤原ひとみ先生の近況・女には向かない職業1、おぼえてないわ・女には向かない職業2、なんとかなるわよ(笑)いしい商店で藤原ひとみ先生の近況を見てみましょう。二日酔いは日常茶飯事なひとみ先生であるが、この日はシャキっとしていますね?♪【女には向かない職業1、おぼえてないわ】いしいひさいち著、東京創元社、2006年刊<内容紹介より>朝日新聞でおなじみの、ののちゃんの担任の藤原瞳先生。その藤原先生が新人賞を受賞してミステリ作家に転身!? 大酒飲みで時間にルーズ。しかも書下しのペースで連載の仕事を引き受けてしまう、ザ・大物の作家藤原瞳に明日はあるのか。ゴーイング・マイウェイの極致、藤原先生の痛快テキトー生活が遂に文庫で登場。巻末に「COMICAL MYSTERY TOUR」の未収録作品も加えた、いしいファン必携の一冊。<大使寸評>この本では瞳先生の本性がよく表れているが・・・・朝日新聞でここまで本性をさらすと、読者からクレームが出ると思われるので、現状の連載スタイルを続けるほうが無難でしょうね。tsogen女には向かない職業1、おぼえてないわ【女には向かない職業2、なんとかなるわよ】いしいひさいち著、東京創元社、2006年刊<内容紹介より>ミステリ作家・藤原瞳はいかにして形成されたのか? 高校生時代、小学校教師時代にも垣間見える、作家としての輝く文才。そして今もかわらず超テキトーな「なんとかなるわよ」的性格。豪放磊落大胆不敵。ちょっとやそっとじゃ動じない、そんな藤原先生の自由気ままな日常生活を、ドタバタ四コマ漫画でお贈りします。おなじみホームズとワトソンに、A先生や(依願)退職刑事など、充実のおまけ漫画も嬉しい、文庫化第二弾!<大使寸評>瞳さんはもともと、朝日新聞でののちゃんの担任として登場したが、このシリーズでは小学校を退職し、専業作家になっています。豪放磊落大胆不敵な片鱗が見える高校生時代の素顔が面白い♪瞳さんの両親も出てくるが、これがわりとまともでほんのり爽やかで、いしい作品のなかで異彩を放っている。瞳さんと言うか、いしいさんがフォルクローレなどの中南米サウンドが好きなことが垣間見えます。tsogen女には向かない職業2、なんとかなるわよいしいさんがなんで、こんなに女性心理の機微に詳しいのか?ムック本『いしいひさいち、仁義なきお笑い』によれば・・・何人かの女性編集者の合成です。ルックスはともかくこんなのばかり担当にまわされていたわけです。・・・だそうです。いしいひさいちの世界byドングリ
2013.08.06
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団塊世代と並行するように漫画ムック『ガロ』が発刊されていたようだが・・・その時代の大使は、お仕事の真っ最中であり、『ガロ』を見ずに過ごしてきたわけです。今では佐々木マキという作家の展覧会まであるようですね。知らなかった。暇になった大使は、過去の空白を埋めるようにネットの海をさまよっているんですが(笑)・・・・それにしても赤瀬川原平といい、佐々木マキといい、『ガロ』には本当に異能の持ち主がいたんですね。ウィキペディアの「佐々木マキ」を引用します。wikipedia佐々木 マキより佐々木 マキ(1946年~ )は、『ガロ』出身の漫画家、絵本作家、イラストレーター。神戸市長田区生まれ、京都市在住。京都市立芸術大学中退。本名長谷川俊彦。『ガロ』や『朝日ジャーナル』誌上などに漫画を発表したほか、福音館の「こどものとも」シリーズなど、数多くの絵本を制作。他作家の絵本や本のイラスト、村上春樹の著書などのカバー装画も数多く手がけている。<作風>その作風は「ナンセンス絵本」の分野を開拓した、とされ、幼児から大人にまで愛され続けている。童話作家・小沢正とのコンビが有名で、動物を擬人化した童話を多数共作している。<漫画>・うみべのまち(掲載:『ガロ』1968年11月) ・ベトナム討論(掲載:『ガロ』1969年1月) ・ピクルス街異聞(掲載:『ガロ』1974年2月)、ほか。 <村上春樹作品の表紙>・風の歌を聴け(講談社 1979年) ・1973年のピンボール (講談社 1980年) ・羊をめぐる冒険(講談社 1982年) ・カンガルー日和(平凡社 1983年) ・パン屋再襲撃(文藝春秋 1986年) ・ダンス・ダンス・ダンス(上・下)(講談社 1988年) ・TVピープル(文藝春秋 1990年) ・ふしぎな図書館(講談社 2008年) おお 神戸市長田区生まれなのか・・・・ドングリ国の国民ではないか♪ということで・・・図書館で佐々木マキの漫画など、探してみようと思う今日この頃でおま♪佐々木マキの漫画といえば・・・ビジネスマンの教養とはでも、言及していたのです。分野としては、なんと「美術」分野となっています。うみべのまち村上春樹の著書の挿絵画家として知られる佐々木マキは、60年代末に衝撃デビューした前衛マンガ家だった。どれほど衝撃で前衛だったかというと、マンガの神様・手塚治虫を激怒させるほど。コマやフキダシといったマンガの構成要素はバラバラに解体され、それでもマンガ的世界を保ちながら極限のストーリーを語り続ける。マンガはこれほどまでに自由で強靭なのだ。「あの連載をすぐにやめろ!」手塚治虫がブチきれた!? 佐々木マキの前衛実験漫画『うみべのまち』というエピソードが面白い♪
2013.08.06
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今回借りた7冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば「飛行機&いしいひさいち」でしょうか。<市立図書館>・サン=テクジュペリ 伝説の愛・海兵隊コルセア空戦記・女には向かない職業1、おぼえてないわ・大阪100円生活・エッセイ脳・たった一度の人生を記録しなさい<大学図書館>・朝鮮の建築と文化なお、「たった一度の人生を記録しなさい」は前回からの借り出し延長です。図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)*************************************************************【サン=テクジュペリ 伝説の愛】アラン・ヴィルコンドレ著、岩波書店、2006年刊<「MARC」データベース>より「星の王子さま」の作者には、エキゾチックで不思議な魅力を持つ妻コンスエロがいた。彼女の手記のほか、2人が交わした山のような手紙、写真、デッサンなど、誰も知らなかった過去を物語る数々の遺品をまとめた一冊。 <大使寸評>まさにサン=テクジュペリの世界という本になっている。よくこれだけの資料を集めたものです。パイロットで詩人、更に美しい妻が加わるのか♪「南方郵便機」で行った異国の地アルゼンチンで、砂漠のバラともいえる女性(当時は未亡人)が現れたのです。・・・彼女が亡命先のニューヨークから持ち帰った大型トランク。2000年に初めて開けられると中には、手紙、写真、デッサンなど数々の遺品がつまっていた。amazonサン=テクジュペリ 伝説の愛【海兵隊コルセア空戦記】グレゴリー ボイントン著、潮書房光人社、2013年刊<「BOOK」データベース>より青い目のエース、零戦との死闘。28機の“ゼロ”を屠りながら、自らも撃墜されて捕虜となり、数奇なる運命を生き延びたコルセアのエースが、戦いの日々を活写するラバウル空戦記著者略歴:1913年、アメリカ合衆国アイダホ州に生まれる。ワシントン大学卒業。1935年、海兵隊入隊。1941年9月、援蒋義勇軍(フライング・タイガーズ)に参加、中国、ビルマ戦線で戦う。1942年11月、海兵隊に復帰。1943年1月、南太平洋戦線に参加。222戦闘機隊中隊長。214戦闘機隊中隊長。1944年1月、28機撃墜の記録をつくるも、撃墜され、終戦まで捕虜生活を送る。1989年、死去 <大使寸評>著者略歴を見るだけでも、数奇な運命をたどっていることが見えますね。捕虜時期のお話にも多くのページをさいているが、日本本土では飯炊きのおばちゃんや通訳と仲良くなっている・・・著者の人徳なんでしょうね♪酒豪のエースパイロットであったが・・・戦後は数多くの職業を渡り歩き、アル中の危機も脱したようです。なんかすごい人生だったけど、天才肌の陽気なヤンキーだったようですね♪借りたのは2004年刊のハードカバーですが、データがないので上記の文庫データとしています。amazon海兵隊コルセア空戦記【女には向かない職業1、おぼえてないわ】いしいひさいち著、東京創元社、2006年刊<内容紹介より>朝日新聞でおなじみの、ののちゃんの担任の藤原瞳先生。その藤原先生が新人賞を受賞してミステリ作家に転身!? 大酒飲みで時間にルーズ。しかも書下しのペースで連載の仕事を引き受けてしまう、ザ・大物の作家藤原瞳に明日はあるのか。ゴーイング・マイウェイの極致、藤原先生の痛快テキトー生活が遂に文庫で登場。巻末に「COMICAL MYSTERY TOUR」の未収録作品も加えた、いしいファン必携の一冊。<大使寸評>この本では瞳先生の本性がよく表れているが・・・・朝日新聞でここまで本性をさらすと、読者からクレームが出ると思われるので、現状の連載スタイルを続けるほうが無難でしょうね。tsogen女には向かない職業1、おぼえてないわ【大阪100円生活】いしいひさいち著、講談社社、2005年刊<「BOOK」データベース>より小市民的「しぶちん経済学原論」決定版!自称“貧乏評論家”いしいひさいちが贈る「悲しくても大いに笑える」実体験マンガ集。<大使寸評>いしい漫画の出発点を押さえておきたいということで、借りた本です。いしいさんが過酷なアルバイト生活を笑いにまぶして描いています。阪急下新庄駅付近のアパートに住み、マージャンとバイトに明け暮れていたようですが・・・神戸に住む大使からすると、下新庄、吹田、茨木あたりが死角になっているので、興味深いのです。アルバイトでビル清掃とか、測量助手とかに明け暮れていたようだが、倒産の危機でアルバイト代のもらいぱぐれの危機もあったとか。それから、関大では関川夏央さんの授業を受けていたことが、この本にでていたけど・・・・これで関川夏央さんのエッセイとコラボしていたわけがわかりました。rakuten大阪100円生活関川夏央アンソロジーbyドングリ【エッセイ脳】 岸本葉子著、中央公論新社、2010年刊<「BOOK」データベース>より言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは?しなやかに感じて、したたかに描く、奥義を伝授。人気エッセイストが初めて明かす文章術。<大使寸評>追って記入rakutenエッセイ脳【たった一度の人生を記録しなさい】五藤隆介著、ダイヤモンド社、2011年刊<「BOOK」データベース>より行った場所、食べた物、読んだ本、やりたいことリスト、レシート家計簿…。文章も写真も動画も投げ込むだけ!Googleでは検索できない、自分だけの「感動」と「発見」を一瞬で残し、きちんと未来に役立てる、クラウド時代の人生記録法。【目次】序章 ライフログに人生を投げ込む/第1章 デジタルを活用してラクに記録する/第2章 生活を記録するともっと「自分」が見えてくる!/第3章 面倒にならない「仕組み」記録術/第4章 情報はすべてEvernoteにまとめなさい/第5章 ライフログを楽しく続けるコツ/第6章 記録したものを人生に生かす/付録 ライフログに便利なWEBサービス&iPhoneアプリ<大使寸評>Evernoteというアプリを使って、スマホで人生を記録するという内容なのだが・・・これって、大使がパソコンで既存ソフトを使ってブログを書いているようなものである。そのアナロジーがなかなか面白いのである。(スマホを持っていないので、かなり負け惜しみ感がただようが)rakutenたった一度の人生を記録しなさい【朝鮮の建築と文化】伊丹潤著、求龍堂、1983年刊<「BOOK」データベース>よりデータ無し、表紙の画像も無し<大使寸評>建築や自然観に見るべきものがあると思うのです♪オリジナルと称して変なところで突っ張るよりも、伝統的ないいところに専心すればいいのにと思ったりするが・・・・ナショナリズムに偏重した戦後の教育方針が、よくなかったようですね。rakuten朝鮮の建築と文化*************************************************************とまあ・・・・抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。図書館大好き36図書館大好き(目録)
2013.08.05
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サン=テグジュペリがいいというか・・・砂漠と飛行機という取り合わせが好きなわけです。「サン=テクジュペリ 伝説の愛」という本を図書館で借りたこの際、サン=テグジュペリについて、集めてみました。・星の王子さまへの旅・Le Petit Prince・砂漠で渇きを癒す井戸・サン=テクジュペリ 伝説の愛 <星の王子さまへの旅>「星の王子さまへの旅」という素敵な本を図書館で借りて読んでいるが・・・西サハラのカップジュビーという辺鄙な町で、27歳のサン=テクジュペリは飛行場長として1年半暮らしたそうです。この本のp140~156から抜粋して紹介します。 彼がサン=テクジュペリと交流があったのは11歳の頃のことだ。最初は彼の記憶が信用できるものかどうか不安もあったが、老人の確かな受け答えに、信用に足るものだという確信が湧いてきた。「アントワーヌ・サン=テクジュペリ。勿論覚えているさ。彼はとっても上手なパイロットだった。昼間は空の上を飛んでいて、夜になると着陸する。だから、私たち砂漠の人間は彼を“夜のパイロット”と呼んでいた」老人は記憶の糸を手繰り寄せながら、ひとつひとつサン=テクジュペリの思い出を語っていく。「よく、村人を飛行機に乗せて村の上を旋回してくれた。私も乗せてもらったことがある。それで、私も彼に憧れて、大人になってからカナリア諸島の飛行場に勤めることにしたんだ」時間が言葉とともに、ゆっくり逆行していくのを感ずる。「あるとき、村人を乗せて砂漠に不時着したことがあった。彼は壊れた飛行機を修理して何とか戻ってきた。一緒にいた村人はスペインの執政官に言った『この人は偉大な人だ!砂漠の真ん中でたいした工具もないのに飛行機を直してしまったんだ』とね。飛行機はブレゲだった。忘れるもんかね」老人は一息つくと、空を仰いだ。「あの人は常に“神”に守られているようだった。“神に守られた男”それがサン=テクジュペリだった」 老人は最後にゆっくりと言葉を噛みしめるようにそう言った。 サン=テクジュペリは、ここで自分の殻に閉じこもるのではなく、進んで先住民と交流し、伝統や風習を理解しようと努めた。砂漠をただの空虚なものとして拒絶するのではなく、ひとつの世界として知ろうとした。そしてその砂漠から物語を聞きだそうとしたのだった。 渦巻く風が砂を巻き上げ、砂丘に風紋を描き出す。沈みかけた太陽から伸びる陽光が舞い上がる砂の粒子を、キラキラと輝かせる。モニターに映し出される映像はとてつもなく美しい。しかし、それとは裏腹に、渦巻く砂と風の中に身を置き撮影している僕たちは泣きそうだった。砂は靴のなかにも、衣類のわずかな隙間からも容赦なく侵入し、素肌に違和感を与える。瞼は瞬きするたびにゴリゴリと音を立て、鼻にも耳にも髪の毛の間にも砂がたまっていく。砂除けにと撮影機材に被せたビニールも、ほとんどその役目を果たさない。風がひと吹きするたびに気温が下がっていく。砂漠がその本当の姿を見せ始めたのだ。「あっちの風紋がきれいだ!」「いや、こっちのほうが光がいい!」 僕たちは大声を出し、砂丘を登り降りし、砂まみれになりながら撮影を続ける。ワンカット、ツーカット―、カットが積み重なっていくうちに、全身に降りかかってくる砂も、下がっていく気温も気にならなくなってきた。シャルレーのカメラも的確に砂漠の表情を捕らえていく。どうやら、やっと僕たちは砂漠のルールを認識したらしい。 海と砂漠が重なり合う、この一見不毛と思われる土地で、サン=テクジュペリは砂漠に分け入り、そこに生きる人間たちと触れ合うことで、豊な稔りを手にした。責任とは・・・。愛とは・・・。人間が人間であるための誇りとは・・・。作家として書き続ける主題は、この土地で彼の心に宿ったのだ。そして、その主題の源泉こそが、砂漠に潜んでいる目には見えない井戸だったのだ。 激しさを増し、世界中を包み込む戦火のなかで、子供たちに向かって物語を紡ごうとした時、彼の心はこのサハラ砂漠に戻って行ったのだ。意識のなかで、もう一度、砂漠に潜む井戸を探すために。その井戸が何であるかを子供たちに託すために・・・・。だからサン=テクジュペリは、王子さまの舞台を砂漠にしたんだ。 王子さまの物語に登場する、王様、うぬぼれ男、呑み助、実業家、地理学者、点灯夫―といった色々な星の住人、地球で出会う転轍夫、薬売り、そして大切なことを教えてくれるキツネ、最後に王子さまを星に帰してくれるヘビ・・・。それから何よりも、王子さまが星に残してきたバラの花。考えてみればこれらはみな、サン=テクジュペリが空の上から見つめ、時の流れのなかで瞑想することで見つけた、地球という遊星に暮らす人間たちの姿だったのである。【星の王子さまへの旅】狩野喜彦著、東京書籍、2002年刊<「BOOK」データベース>より空に消えたサン=テグジュペリは最期に何を見、何を伝えようとしたのか。青春時代のフランスからスペイン、そして名作を生んだ北アフリカへ、「空に生きた作家」の足跡を追い、3500キロにわたる空の旅と現地の取材によって辿られた、まったく新しい「星の王子さま」誕生への道。 <大使寸評>ヘリコプターに乗って、サン=テグジュペリが通った北アフリカの航路をたどる内容がわりとハードボイルドであり、上空からのカサブランカの写真もあったりで・・・・砂漠のカラー写真がきれいです。辛かったサウジの仕事を思い出すぜ♪北アフリカの砂漠、それにパイロットというサン=テグジュペリの経歴がロマンティックですね。Amazon星の王子さまへの旅 <Le Petit Prince>Le Petit Princeという本が積読状態であるが・・・暇になったので、フランス語の復習にもなることだし、読んでみたいと思っているが、いつになるやら。【Le Petit Prince】Antoine De Saint-Exupery著、HEINEMANN EDUCATIONAL、1968年刊<「BOOK」データベースより>ふるさとの星を出発した星の王子さまは、命令好きの王さまの星や、うぬぼれ男の星などを旅します。最後に地球にやってきて、サハラ砂漠で飛行機を修理中のパイロットに出会います。心をとらえて離さない不思議な物語。 <大使寸評>私が買ったのはHEINEMANN EDUCATIONAL社(英国)のハードカバーであるが、さすがにこの本はアマゾンで出なかったので、アマゾンのMariner Books社の情報を載せました。AmazonLe Petit Prince <砂漠で渇きを癒す井戸>「星の王子さま」という本のメインテーマは「砂漠で渇きを癒す井戸」ではないかと思うわけです。アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリよりアントワーヌにとって空を飛ぶことは水を飲むことと同じことでした。墜落という危険が伴うことを除いては。それはちょうど20世紀という砂漠で渇きを癒す井戸であったかのように。実際、彼は幾度も墜落し、そして墜落することで、星の王子さまと本当に出会うことになったのです。王子さまも星から墜落してきた男の子でした。彼は試乗しなかった飛行機がなかったほどの飛行機好きでした。飛行機は何万年もの間、地上に縛り付けられてきた人間を解放し、アントワーヌを時代から解放しもしたのでした。本当は墜落の人だったのです。奇しくも墜落することで彼は自分の人生を救い出していたのです。そして彼の墜落は僕たちの人生をも救い出すことになったのです。.............レオン・ウェルトからの手紙 しかし、このサイトの拘り、充実ぶりがすごいですね。 <サン=テクジュペリ 伝説の愛> この本『サン=テクジュペリ 伝説の愛』から引用します。「サン=テクジュペリは自分で『庭師』になるのが向いていると認めていた。普遍的な子ども時代の輪郭を永遠に伝え、花となった女性のシルエットを私たちにまで愛させた魂の庭師。その女性はこの本の各ページにわたって類いまれな存在感を示している」【サン=テクジュペリ 伝説の愛】アラン・ヴィルコンドレ著、岩波書店、2006年刊<「MARC」データベース>より「星の王子さま」の作者には、エキゾチックで不思議な魅力を持つ妻コンスエロがいた。彼女の手記のほか、2人が交わした山のような手紙、写真、デッサンなど、誰も知らなかった過去を物語る数々の遺品をまとめた一冊。 <大使寸評>まさにサン=テクジュペリの世界という本になっている。よくこれだけの資料を集めたものです。パイロットで詩人、更に美しい妻が加わるのか♪「南方郵便機」で行った異国の地アルゼンチンで、砂漠のバラともいえる女性(当時は未亡人)が現れたのです。・・・彼女が亡命先のニューヨークから持ち帰った大型トランク。2000年に初めて開けられると中には、手紙、写真、デッサンなど数々の遺品がつまっていた。amazonサン=テクジュペリ 伝説の愛
2013.08.04
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エール大学教授・陳志武さんがインタビューで「むだな開発続ける借り手の地方政府、政治改革が必要」と説いているので、紹介します。果たして、中国経済は速やかに自滅してくれるんでしょうか?(大使、読み方が不純です)中国の景気が減速している。不透明な融資を膨らませてきた「シャドーバンキング(影の銀行)」が不良債権を積み上げるのではないか、と不安視されている。世界の成長エンジンだった中国経済は軟着陸できるか。米国から母国の発展を見つめてきた陳志武・エール大学教授は、政治体制と外交がもたらす失速リスクも心配している。(8/02デジタル朝日から中国と影の銀行を転記したけど・・・・・・無料で見せるのが木鐸というものでは?)Q:「影の銀行」に代表される中国の不透明な金融システムへの懸念が高まっています。 A:私の考えはちょっと違います。『影の銀行』を支持しています。 Q:なぜですか。 A:中国で『表』の銀行、すなわち通常の銀行業務は、金利も融資先も政府にがんじがらめに縛られています。大手の国有企業や政府が育てようと考えている産業、地元政府にコネを持つ企業でなければ、銀行はお金を貸してくれません。『影』は、中小やコネがない企業、政府が重要だと思いつかないような産業にお金を回せる仕組みなのです。 中国政府は投資を活発にして成長を促そうと、経済の実勢より貸出金利を低く抑えて、企業や地方政府がお金を借りやすいようにしてきました。物価の上昇が預金の金利を上回るような状況下で、人々は利回りの高い金融商品を求める。自然な流れとして、『影』の資金源である理財商品が広まりました。 『影』は、社会のニーズに沿った金融サービスや商品を提供する仕組みでもあるんです。金融不安の責任を押しつけてつぶしたら社会的には損害の方が大きい。むしろ金融業への政府の規制は緩めるべきです。Q:では、何が問題なのですか。 A:真の問題は借り手にあります。地方政府が資金調達のために設立した会社が、『影』を利用してお金を引き出し、むだな開発を続けていることです。地方に財源が足りないうえ、成長が評価の基準だし自らの懐も潤うので、造成した工業団地に無理をして企業を誘致している。たとえば世界的に生産過剰な太陽光パネルの会社も、中国では倒産同然なのに、地元政府がお金を借りて支援したり、銀行に命令してお金を出させたりして延命しているのです。 地方政府にいくら借金があってどう使われたか、本当のところ誰も分からない。最大の問題は、地方政府を監督し規制する政治の仕組みが事実上ないことです。これは金融を超えて、統治システムの問題です。 Q:景気が減速するなかで、中国各地に「鬼城・死城(ゴーストタウン)」と呼ばれるひとけのない工業団地や住宅街が出現しています。 A:採算がとれない事業が相次いで地方政府が銀行に返済できなくなれば、中国の金融システムを大きく揺るがしかねない。こうした借金は2008年の米金融危機後の景気対策をきっかけに増えたものです。担当者は変わっていないし、へたをすると偉くなっているから、手がつけられない。中国で金融危機が起きる可能性は次第に大きくなっています。 中央政府の経済官僚たちも非常に心配しています。でも、彼らも自らの限界をよく分かっている。 ■ ■ Q:限界? A:金融危機が発生するリスクを下げるのは、経済財政政策だけでは難しい。政府が権力を野放図に行使できないようにコントロールする政治改革が欠かせません。逆に言えば、これを抜きに30年間、経済官僚たちはよくやってきたと思いますよ。政治が経済に関与する場が大きすぎること、その権力をコントロールする仕組みがないことが問題なのです。Q:危機のシグナルはどこで点滅するのですか。 A:三つあります。まず財政です。外国の専門家はかれこれ20年近く中国の金融危機の可能性を指摘してきました。でも、起きていないのは、銀行の不良債権を中央政府や地方政府がお金をだして処理してきたからです。財政の危機が起きれば、金融システムの危機は抑えられない。 Q:中国は日本に比べれば財政に余裕はありますが、高齢化とともに社会保障の支出もさらに増えます。 A:しかも、土地の使用権を売って得た収入を財源にしている地方政府は多いのです。歳入の7~8割が土地収入という都市もある。従って二つ目のポイントは不動産価格です。 土地の価格が下がったら、地方政府の財政に大きな打撃を与えます。公共サービスもできなくなるし、銀行にお金も返せなくなる。 Q:温家宝・前首相は常々、住宅価格を合理的な水準に戻す、と強調していました。 A:私は信じていませんでしたよ。そんなことは地方政府が許さないし、中央政府の財政にも影響が出てくる。しかし土地は無限にないし、価格も永遠には上がらない。 ■ ■ Q:三つ目は。 A:外交関係です。Q:尖閣諸島をめぐって、日本とも深刻な対立が続いています。 A:日本だけでなく、フィリピン、ベトナム、インドと緊張関係にあります。中国が武力で問題を解決しようとしたら、中国経済には非常に大きな打撃です。貿易を通じた経済活動で成り立っている国家にとって、平和的な国際環境は死活的に重要です。5年先、10年先、中国が外交環境をうまく整えられなければ、経済危機の導火線になると思います。 Q:しかし、中国にとって日本との貿易の比重は次第に下がっています。中国政府は、相手を軽く見始めているのではないですか。 A:比重の大小ではありません。外国と、たとえば日本と武力で衝突することは、根本的にゲームのルールを変えてしまう。外国が中国を見る目は明らかに変わります。どちらが先にしかけたとか、どちらが良い悪いじゃない。それぞれ言い分がある、と国際社会は考えるはずです。その意味で、日本も同じです。平和憲法を変えたり中国と衝突したりすれば、アジアの国々にとっては、第2次大戦以降に接してきた日本とは違う日本になるのです。 島の問題は絶対多数の中国人の生活にはなんの関係もありません。日本人もそうでしょう。政治家は野心を持って領土問題を語り、民族感情をあおる。双方ともそのうち自分であおった国民感情を制御できなくなる。非常に危険です。心配です。Q:首相の名をもじった新政権の経済政策「李克強経済学(リーコノミクス)」をどう評価しますか。景気の減速をある程度は受け入れながら改革を進めると言っています。 A:中国政府には成長率が6%でも7%でもかまわないという高官もいます。ただ、景気の減速にあわせて社会の期待や構造もかわっていくことを含めて、覚悟できているかどうか。人々が収入や企業の利潤、不動産の価格がこれまでほど上がらないのではないか、と思い始めたら、中国政府が人々から受ける政治的な圧力は大きくなると思います。高成長すると思うからこそ許容できた政治の前提がかわるわけですからね。 Q:李首相に助言するなら? A:景気対策は政府がお金の使い道を決める公共事業より、減税で民間に任せたほうがいい。また、国有企業は共産党の人事を含めた政治基盤になっているから民営化はできないにしても、もうけている国有企業の資産を拠出しあって基金をつくり、その株式を売り出して人々に利益を実感できるようにする。そして農民に土地の売買を認めて、不動産価格の上昇の恩恵を還元することです。 ■ ■ Q:土地の公有も共産主義の基礎ではないのですか。 A:地方政府が農民から買い上げた土地を、自分の息子、親戚や知人に安く譲ってもうけさせていることはみんな承知ですよ。いまさら何を。 李首相も、景気や政治的な環境を見ながら一番いいタイミングを選んで改革したいと思うでしょうが、そんなことを言っていたらいつまでもできません。ただ、これは中国も日本も同じ。人間の本性でしょう。とりわけ中国の政治改革は、この体制から恩恵を受けている人が多いうちは難しい。危機が起きてから、いや棺おけに足をつっこみかけてから、やっと犠牲を払おうと動き出すものかもしれません。 陳志武:62年生まれ。湖南省の農村出身。地元の大学でシステム工学を学んだ後、86年に留学して以来、米国に滞在。米エール大博士(金融)。 <取材を終えて>夏休みに中国の大学で講義するために帰国した陳さんに、北京で会った。文化大革命が終わり大学に進んだ1980年代、故郷で楽しんだ日本のドラマや映画を懐かしみ、当時の対日感情の良さを慈しむように語った。隣国との関係悪化をなぜ巨大なリスクと考えないのか――。率直な物言いはおそらく、日本にも向けられている。(編集委員:吉岡桂子)陳志武さんが次のように説いているが・・・卓見というべきでしょうね。・「影」は社会的ニーズに沿った金融サービスや商品を提供する仕組みでもあるんです。金融不安の責任を押し付けてつぶしたら社会的に損害の方が大きい。・今年後半から来年は重要。中国政府が本当に社会を変える気があるか見えてくる。・危機のシグナルは三つある。すなわち、財政、不動産価格、外交関係である。・外交関係では日本だけでなく、フィリピン、ベトナム、インドと緊張関係にあるが、中国が武力で問題を解決しようとしたら、中国経済には非常に大きな打撃です。今年後半にも領土問題で硬直した方針を取り続けるなら、中国の経済危機はより大きくなりそうですね・・・・日本としては耐え続けて、中国の自滅を待つのが良策なのかも。なお、中国経済は凋落するのかによれば、(残念ながら)中国経済は多くの弱点を抱えつつも崩壊はしないのだそうです。
2013.08.03
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暇なロボジーは夕食前の微妙な時間帯をMBS「ちちんぷいぷい」を暇つぶしに、見ているわけです。 することがなくて悩む年金生活者もいるそうだが、oh no!暇つぶしができるなんて年金生活者の特権ではないか♪と思うロボジーである。でも、こんな本音をつぶやくと現役の若者から石が飛んでくるかも?・・・というわけで、「ちちんぷいぷい」のお奨めテーマを紹介します。・昨夜のシンデレラ・酒井藍の密着まるまる1日・西靖アナ、年齢41歳ですが結婚せずに独身ですやっぱり、ええかっこ抜きの関西弁で本音を語る番組が、ええなあ♪(権威、権力を嫌い、基本的に優しいスタンスの関西キー局が好きなのである)「ちちんぷいぷい」の企画一覧より<昨夜のシンデレラ> 2009年3月、JR西日本がダイヤ改正で終電(最終電車)を早めた事を受けて、「☆印」で歓楽街の様子は変わるのかが話題になった。終電の12時前後に駅に駆け込む様子をシンデレラになぞらえ、久しぶりに大阪の夜を取材する事になった。4月改編から「昨夜のシンデレラ」に改題したうえで、15:55からレギュラー放送を復活。関西ローカル放送に戻った2010年4月以降も、16時前後で放送を続けている。【ロボジー寸評】大阪の中小企業の悲哀と矜持が垣間見えるし、おもろい受け答えがええでぇ♪<酒井藍の密着まるまる1日> 酒井藍の○○密着24時(2012年3月)→酒井藍の密着まるまる1日(同年4月~) 2012年3月2日から、隔週で17時台の前半に放送。同年1月から「ちちんぷいぷい ウルトラパン大作戦」のキャンペーンで「ウルトラパン宣伝隊員」として活躍していた吉本新喜劇所属の酒井が、タイトルの○○に入る場所(牧場など)に1泊しながら、身体を張って初経験の仕事に勤しんだ模様をVTRで紹介する。「ただいま修行中 大吉京平への道」と同様の趣旨ながら、酒井のふくよかな体型、のんびりした口調、仕事先での指導役に当たる人々を「師匠」と称するほどの謙虚な姿勢などもあって、ロケの雰囲気はおおむね温かい。なお、テレビ番組表で当コーナーの内容を紹介する場合には、酒井のことを「健康娘」と記している。 2012年4月6日放送分から、「酒井藍の密着まるまる1日」に改題したうえで、原則として毎週放送。ナレーターも、火曜アシスタントの松本麻衣子に交代した。ただし、「密着24時」と違って、宿泊を伴わず1日で完結する仕事だけを取り上げている。また、コーナー冒頭ではノリツッコミのほかに、訪問先の紹介からVTRに移る時の決まり文句「何を大切にして、どんな思いで(働いていらっしゃるのか)」をハイヒールモモコを中心に唱和することが恒例となった。 【ロボジー寸評】愛嬌のある藍ちゃんだが、どこでも仕事の勘所をつかむ頭の良さが清清しいわけですよ。最近ますます恰幅がよくなったが、そろそろダイエットせなあかんで!************************************************************************<西靖アナ、年齢41歳ですが結婚せずに独身です>西靖アナは「結婚できない」という身を切るような自虐が売りであるが、周りの皆さんが気にしている(笑)また、西靖アナは右の皆さんから嫌われているようだが・・・・・大使ににとっては、逆にそのあたりが評価できるわけです。MBS西靖アナ、2度目世界一周の旅!年齢41歳ですが結婚せずに独身ですより自民党総裁選の時に「安倍さんのカツカレーは3500円以上! 庶民感覚がない!ひどい!」 って大々的なネガティブキャンペーンをやらかしたのも、なんとこの西靖アナ。 このカツカレー3500円騒動は東京でも話題になってたな。
2013.08.02
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福一で地下遮水壁を造ったところ、貯まる地下水が海に溢れだすおそれが生じたとのこと。何をやってんだろうね。予想されてしかるべきではないか!低濃度汚染水除去装置を設置して、貯まる地下水を処理してジャンジャンと海に放流するしかないと思うんだけど。遅ればせながら地下遮水壁を造ることは良しとしても、東電の打つ手は全てが(当事者意識が薄いせいか)中途半端で後手に回っている。また、汚染水漏れ口、2年放置 事故直後、対策発表 東電福島第一原発という今日の報道に驚くが・・・東電は事故後から広報シナリオを決めていたのではないか?つまり、緊急度、困難度、コストを天秤にかけていたのではないか?と思ってしまうのだ。これでは漁民、海外からの指弾に耐え得るはずがないけど、風評被害は高くつくで。後手に回った事例は事欠かないのだ。・汚染水タンク(仮設タンク)のタンク設置場所がなくなる。・ボルト組立てで耐用5年の仮設タンク・アルプス(多核種除去設備)の欠陥印象としては、汚染水処理施設のすべてが仮設であり、耐用期限とのイタチゴッコが今後のネックになるだろうということ。******************************************************************<地下遮水壁工法が再浮上>5/30、東電は凍土による遮断案をまとめたそうです。いったん計画から消えていた地下遮水壁がまた俎上に上がるわけだが・・・まったく、何をやってんだろうね?人工池での汚染水貯蔵など土木的センスがあるのだが、地下遮水壁が立ち消えとなった裏には、技術的な困難さと高コスト、あるいは土木業界の逃げ腰という問題があったのかも知れない。(東電が真相を明かさないので、いつまでたっても大使の憶測になるのだが)建屋のクラックによる地下水流入と汚染水流出は事故直後から当事者に認識されていたはずであるが・・・根本的な土木工事は困難と判断した、そこのところの詰めになにか不透明さを感じるわけです。もしかして・・・問題を認識できている経産省の理系官僚の隠蔽あるいは、意識的サボタージュがあったのではないかとさえ邪推する大使である(笑)。5/30福島第1原発:汚染水抑制、凍土で遮水壁設置へより 東京電力福島第1原発の建屋に地下水が流入し放射性汚染水が増え続けている問題で、政府の汚染水処理対策委員会(委員長=大西有三・京都大名誉教授)は30日、建屋周りの地中の土を凍らせて壁を造り水の流入を防ぐ「凍土遮水壁(地下ダム)」が有効とする対策をまとめ、東電に設置を指示した。建設費は数百億円という。東電などは年末までに実現可能性や費用対効果を確認した上で、2015年度中の完成を目指す。世界的に前例のない事業で、耐久性など課題は山積している。 対策委は地下水の流入抑止策として、建屋周囲に遮水壁を設置することを検討。大手ゼネコンから寄せられた4案による効果を比較した。その結果、凍土式は、1~4号機の建屋に1日計400立方メートル流入している地下水を最大で50立方メートルにまで削減。他の案に比べ遮水性が高かった。工期も18~24カ月で短く、凍土案を採用した。費用対効果などが低ければ他のゼネコンが提案した粘土、採石による遮水を試すという。 計画案によると、凍土遮水壁は全長1.4キロで1~4号機建屋を囲むように設置される。凍結管を1メートル間隔で地表から20~30メートルの深さまで垂直に打ち込み、管内部に氷点下40度以下の冷却材を循環させて、周りの土を凍らせて壁を造る。地震などでひびが入っても、再び凍らせれば済む。 しかし、地下水がせき止められると、凍土遮水壁と原子炉建屋間の地下水位が建屋内の水位より下がって、建屋の破損部から汚染水が外部に漏れかねない。このため、ポンプで水位を調節する必要があるほか、冷却のための電気代など多額の維持費もかかる。 さらに、凍土遮水壁は大規模なもので10年以上の運用実績の例はなく、廃炉まで30~40年かかるとされる福島第1原発で恒久的な有効策になるかは不透明だ。政府は予算措置などを検討し、実現に向け支援する考え。東電の広瀬直己社長は「技術的に難しい。凍土式だけではなく、いくつかの重層的な対策をとる必要がある」と述べた。******************************************************************<化学工学的な対応>工事中被災地の待ったなしのニーズがあるにしろ、場当たり的な除染が問題だと思うのです。放射性廃棄物の場合は、生活廃水などと違って原則として希釈放流が許されないという特殊事情があるわけで・・・・家屋の洗浄などは厳密に言えば問題有りなんだけどね。化学工学的な見方で言えば、放射性廃棄物に対しては希釈と濃縮を効果的に施すのがベストだと思うのです。だけど、希釈と濃縮には役人の欺瞞を生み出すトリックであるわけで・・・(以降、追記予定)
2013.08.01
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