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2013.08.04
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カテゴリ: アート
サン=テグジュペリがいいというか・・・
砂漠と飛行機という取り合わせが好きなわけです。

テクジュペリ

「サン=テクジュペリ 伝説の愛」という本を図書館で借りたこの際、サン=テグジュペリについて、集めてみました。
・星の王子さまへの旅
・Le Petit Prince
・砂漠で渇きを癒す井戸
・サン=テクジュペリ 伝説の愛



<星の王子さまへの旅>
「星の王子さまへの旅」という素敵な本を図書館で借りて読んでいるが・・・
西サハラのカップジュビーという辺鄙な町で、27歳のサン=テクジュペリは飛行場長として1年半暮らしたそうです。

テクジュペリ



 彼がサン=テクジュペリと交流があったのは11歳の頃のことだ。最初は彼の記憶が信用できるものかどうか不安もあったが、老人の確かな受け答えに、信用に足るものだという確信が湧いてきた。
「アントワーヌ・サン=テクジュペリ。勿論覚えているさ。彼はとっても上手なパイロットだった。昼間は空の上を飛んでいて、夜になると着陸する。だから、私たち砂漠の人間は彼を“夜のパイロット”と呼んでいた」老人は記憶の糸を手繰り寄せながら、ひとつひとつサン=テクジュペリの思い出を語っていく。
「よく、村人を飛行機に乗せて村の上を旋回してくれた。私も乗せてもらったことがある。それで、私も彼に憧れて、大人になってからカナリア諸島の飛行場に勤めることにしたんだ」時間が言葉とともに、ゆっくり逆行していくのを感ずる。
「あるとき、村人を乗せて砂漠に不時着したことがあった。彼は壊れた飛行機を修理して何とか戻ってきた。一緒にいた村人はスペインの執政官に言った『この人は偉大な人だ!砂漠の真ん中でたいした工具もないのに飛行機を直してしまったんだ』とね。飛行機はブレゲだった。忘れるもんかね」老人は一息つくと、空を仰いだ。
「あの人は常に“神”に守られているようだった。“神に守られた男”それがサン=テクジュペリだった」
 老人は最後にゆっくりと言葉を噛みしめるようにそう言った。
 サン=テクジュペリは、ここで自分の殻に閉じこもるのではなく、進んで先住民と交流し、伝統や風習を理解しようと努めた。砂漠をただの空虚なものとして拒絶するのではなく、ひとつの世界として知ろうとした。そしてその砂漠から物語を聞きだそうとしたのだった。

サハラ

 渦巻く風が砂を巻き上げ、砂丘に風紋を描き出す。沈みかけた太陽から伸びる陽光が舞い上がる砂の粒子を、キラキラと輝かせる。モニターに映し出される映像はとてつもなく美しい。しかし、それとは裏腹に、渦巻く砂と風の中に身を置き撮影している僕たちは泣きそうだった。砂は靴のなかにも、衣類のわずかな隙間からも容赦なく侵入し、素肌に違和感を与える。瞼は瞬きするたびにゴリゴリと音を立て、鼻にも耳にも髪の毛の間にも砂がたまっていく。砂除けにと撮影機材に被せたビニールも、ほとんどその役目を果たさない。風がひと吹きするたびに気温が下がっていく。砂漠がその本当の姿を見せ始めたのだ。
「あっちの風紋がきれいだ!」「いや、こっちのほうが光がいい!」
 僕たちは大声を出し、砂丘を登り降りし、砂まみれになりながら撮影を続ける。ワンカット、ツーカット―、カットが積み重なっていくうちに、全身に降りかかってくる砂も、下がっていく気温も気にならなくなってきた。シャルレーのカメラも的確に砂漠の表情を捕らえていく。どうやら、やっと僕たちは砂漠のルールを認識したらしい。

 海と砂漠が重なり合う、この一見不毛と思われる土地で、サン=テクジュペリは砂漠に分け入り、そこに生きる人間たちと触れ合うことで、豊な稔りを手にした。責任とは・・・。愛とは・・・。人間が人間であるための誇りとは・・・。作家として書き続ける主題は、この土地で彼の心に宿ったのだ。そして、その主題の源泉こそが、砂漠に潜んでいる目には見えない井戸だったのだ。

 激しさを増し、世界中を包み込む戦火のなかで、子供たちに向かって物語を紡ごうとした時、彼の心はこのサハラ砂漠に戻って行ったのだ。意識のなかで、もう一度、砂漠に潜む井戸を探すために。その井戸が何であるかを子供たちに託すために・・・・。だからサン=テクジュペリは、王子さまの舞台を砂漠にしたんだ。

 王子さまの物語に登場する、王様、うぬぼれ男、呑み助、実業家、地理学者、点灯夫―といった色々な星の住人、地球で出会う転轍夫、薬売り、そして大切なことを教えてくれるキツネ、最後に王子さまを星に帰してくれるヘビ・・・。それから何よりも、王子さまが星に残してきたバラの花。考えてみればこれらはみな、サン=テクジュペリが空の上から見つめ、時の流れのなかで瞑想することで見つけた、地球という遊星に暮らす人間たちの姿だったのである。



【星の王子さまへの旅】
星
狩野喜彦著、東京書籍、2002年刊

<「BOOK」データベース>より
空に消えたサン=テグジュペリは最期に何を見、何を伝えようとしたのか。青春時代のフランスからスペイン、そして名作を生んだ北アフリカへ、「空に生きた作家」の足跡を追い、3500キロにわたる空の旅と現地の取材によって辿られた、まったく新しい「星の王子さま」誕生への道。

<大使寸評>
ヘリコプターに乗って、サン=テグジュペリが通った北アフリカの航路をたどる内容がわりとハードボイルドであり、上空からのカサブランカの写真もあったりで・・・・
砂漠のカラー写真がきれいです。辛かったサウジの仕事を思い出すぜ♪

北アフリカの砂漠、それにパイロットというサン=テグジュペリの経歴がロマンティックですね。

Amazon 星の王子さまへの旅




<Le Petit Prince>
Le Petit Princeという本が積読状態であるが・・・
暇になったので、フランス語の復習にもなることだし、読んでみたいと思っているが、いつになるやら。


【Le Petit Prince】
星
Antoine De Saint-Exupery著、HEINEMANN EDUCATIONAL、1968年刊

<「BOOK」データベースより>
ふるさとの星を出発した星の王子さまは、命令好きの王さまの星や、うぬぼれ男の星などを旅します。最後に地球にやってきて、サハラ砂漠で飛行機を修理中のパイロットに出会います。心をとらえて離さない不思議な物語。

<大使寸評>
私が買ったのはHEINEMANN EDUCATIONAL社(英国)のハードカバーであるが、さすがにこの本はアマゾンで出なかったので、アマゾンのMariner Books社の情報を載せました。

Amazon Le Petit Prince




<砂漠で渇きを癒す井戸>
「星の王子さま」という本のメインテーマは「砂漠で渇きを癒す井戸」ではないかと思うわけです。


アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
テクジュペリ2

アントワーヌにとって空を飛ぶことは水を飲むことと同じことでした。墜落という危険が伴うことを除いては。それはちょうど20世紀という砂漠で渇きを癒す井戸であったかのように。実際、彼は幾度も墜落し、そして墜落することで、星の王子さまと本当に出会うことになったのです。王子さまも星から墜落してきた男の子でした。彼は試乗しなかった飛行機がなかったほどの飛行機好きでした。飛行機は何万年もの間、地上に縛り付けられてきた人間を解放し、アントワーヌを時代から解放しもしたのでした。本当は墜落の人だったのです。奇しくも墜落することで彼は自分の人生を救い出していたのです。そして彼の墜落は僕たちの人生をも救い出すことになったのです。
.............レオン・ウェルトからの手紙

しかし、このサイトの拘り、充実ぶりがすごいですね。



<サン=テクジュペリ 伝説の愛>
 この本『サン=テクジュペリ 伝説の愛』から引用します。
「サン=テクジュペリは自分で『庭師』になるのが向いていると認めていた。普遍的な子ども時代の輪郭を永遠に伝え、花となった女性のシルエットを私たちにまで愛させた魂の庭師。その女性はこの本の各ページにわたって類いまれな存在感を示している」


【サン=テクジュペリ 伝説の愛】
テクジュペリ

アラン・ヴィルコンドレ著、岩波書店、2006年刊

<「MARC」データベース>より
「星の王子さま」の作者には、エキゾチックで不思議な魅力を持つ妻コンスエロがいた。彼女の手記のほか、2人が交わした山のような手紙、写真、デッサンなど、誰も知らなかった過去を物語る数々の遺品をまとめた一冊。

<大使寸評>
まさにサン=テクジュペリの世界という本になっている。
よくこれだけの資料を集めたものです。パイロットで詩人、更に美しい妻が加わるのか♪「南方郵便機」で行った異国の地アルゼンチンで、砂漠のバラともいえる女性(当時は未亡人)が現れたのです。
・・・彼女が亡命先のニューヨークから持ち帰った大型トランク。2000年に初めて開けられると中には、手紙、写真、デッサンなど数々の遺品がつまっていた。

amazon サン=テクジュペリ 伝説の愛








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Last updated  2013.08.04 00:02:29
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