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季節外れに花が咲く。賞金稼ぎ 第6話「ゴーストタウンの狼」子連れの賞金稼ぎ・岩見又五郎登場。それなりの腕を持つが、アルコール依存症でどこか不器用。又五郎は市兵衛を訪ね、以前助けてもらった礼を言うと賞金の分け前を渡そうとする。市兵衛はそのためだけにわざわざ江戸へやって来たことを知り、気持ちだけ受け取る。そして娘の小雪を不憫に思い、日之出塾で預かることを提案する。又五郎は渡りに船とばかりに提案を受け入れ、四年前から追っていた賞金首を半年以内に仕留めたいと話す。「だったら酒を止めろ!酒が切れた時がお前の命取りだ。そうなったら残された娘はどうなる?」と市兵衛にぴしゃりと言われ断酒を約束。そんなこんなで賞金首を追って旅に出るが、以前捕まえた二人組を取り逃す。その二人組のボスが犬神の鬼藤太(イマケン)。これまで10人以上の賞金稼ぎが殺された。生死にかかわらず賞金五十両の大物。とても又五郎の敵う相手ではないと思った市兵衛は又五郎が滞在しているゴーストタウン・鬼の木宿へ向かう。案の定又五郎は約束を破って酒を飲みまくっていた。そんなこんなで市兵衛は鬼藤太の弟・安造を捕まえることに成功するが、そのことで鬼藤太の手下たちがゴーストタウンを取り囲むように続々と集結してくる。その中には又五郎の妻・志乃(中村りつ)の姿があった。市兵衛は鬼藤太に呼び出され、互いに初のご対面。鬼藤太は弟の解放を条件に無傷でゴーストタウンから出してやると提案する。もちろん拒否。その頃、又五郎は死んだと思っていた志乃が生きていた、しかし五年間追い続けてきた鬼藤太の女になっていたことにショックを受け(※ショックを理由に)酒を飲みまくっていた。そしてまんまんと敵に捕まってしまう。そして志乃と屈辱の再会。市兵衛と陽炎は志乃に又五郎と小雪の近況を伝えるが何も答えようとしない。翌朝、市兵衛&陽炎VS鬼藤太軍団の銃撃戦が開始。又五郎も参戦、見事鬼藤太を仕留める。その間に志乃は自害していた。志乃はずっと死ぬ機会を窺っていた。市兵衛は報酬の五十両を全て又五郎に与え、ゴーストタウンの復興を託す。又五郎は近いうちに小雪を迎えに行くと約束する。「上州と信州を結ぶこの裏街道はその後再び賑わったという。ちなみに現在は廃道と化し、鬼の木宿もその跡を全く留めていない」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月27日
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人はそれぞれ心の中に知られたくない悲しみがある。賞金稼ぎ 第5話「地獄のハンター」一仕事終えた市兵衛の前に賞金稼ぎ仲間の弥太郎再登場。理由は第3話と同時撮影だからなのですが、郡上藩が北町奉行に願い出た大仕事を持ち掛ける。盗賊・風の重次郎(松方弘樹)を国許まで送り届ければ二百両の報酬ゲット。しかし厄介なことに裏街道のビッグボス・闇奉行の勘兵衛が匿っていた。そこで市兵衛に助っ人を依頼したつう話。市兵衛は塾生の保護者・淀屋源左衛門に勘兵衛との交渉のセッティングを依頼する。淀屋源左衛門は勘兵衛と同じく江戸暗黒組織を牛耳っていた。直接交渉の結果、勘兵衛はいったん重次郎を手放すことになる。ただし護衛付き。重次郎を捕まえるのも逃がすのも市兵衛の腕次第。つうことで松方弘樹争奪ゲーム開始。しかし虚無僧に扮した重次郎をあっさり捕獲。しかし重次郎は「松方弘樹東映脱獄三部作」と呼ばれた当時の大ヒット映画に倣って逃走を試みるチャレンジ魂を発揮する。そこへ郡上藩の侍たちが現れ、この場で二百両を支払うので重次郎の引き渡しを求めてくる。市兵衛拒否。別の侍たちが市兵衛たちを銃で狙っていたからだ。結局重次郎は撃たれて大怪我をする。それでも逃走をチャレンジ。でもすぐ捕まる。そんな脱走コント中、妹のお蓮と再会する。「俺の妹だ」。それは番組開始から20分近く経ってようやく放った松方弘樹の初セリフだった。妹の幸せを願う重次郎。そんなこんなで三回目の逃走にチャレンジ、旅人に扮した郡上藩の侍たちの乱入で遂に成功する。でもすぐ捕まる。市兵衛はお蓮が重次郎のことを郡上藩に売ったと推理する。そこへしつこく郡上藩の侍たちが登場、預かっているお蓮と交換に例のものを持ってくるよう取引を求める。重次郎はご禁制の檜を横流ししていた証文を盗んでいた。横流しがバレたら郡上藩はお取り潰し。いわば郡上藩は重次郎に弱みを握られていたが、重次郎は手下の亥之吉(福本清三)の裏切りにあってチームは一人残らず皆殺しにされていた。そこで勘兵衛の許に転がり込んで復讐の機会を窺っていたつう話。そんなこんなで重次郎は磔にされたお蓮を助け出そうとするが、お蓮激白「お前なんか一度でも兄さんだなんて思ったことは無いヨ!」。重次郎のせいで幼い頃から世間から蔑まされてきた。唯一、亥之吉とラブラブになりハッピーライフを迎える予定だったが「それなのにお前は亥之吉さんを・・・お前なんか死んじまえばいいんだ!お前なんか!」。重次郎は真相を知って愕然とするが、最後までお蓮の幸せを願って息を引き取る。市兵衛たちは数人ぶっ殺すと侍たちの前で証文を燃やす。市兵衛たちの報酬はなし、郡上藩もお取り潰しなし。その後、お蓮は重次郎を供養する旅に出る。「郡上八幡四万八千石は当時の全国264藩のうち石高では上から数えて百番目。ちなみに藩士の数は約250名と推定され現在でいえば中小企業の従業員数である」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月27日
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これはダメだと気づいた瞬間。賞金稼ぎ 第4話「ハイエナの街道」遠足で大川端にやってきた日之出塾。たまたまそこに居合わせたのが賞金稼ぎに捕まった泥亀の伊三(山城新伍)。伊三は子どもたちの中に生き別れのダイスケを見つけて感激の嵐。しかしダイスケの父親は三年前の大地震の火事で焼け死んでいた。伊三には小日向軍十郎ほか賞金首の掛かった仲間が三人もいる大泥棒、ダイスケの父親のはずがない。その頃、伊三は奉行所に引き渡される寸前に仲間に助け出される。つうことで市兵衛が調査に乗り出す。今回は賞金稼ぎの仕事というよりも子どもの為のミッションですね。強盗殺人を繰り返す軍十郎たちと荒野で銃撃戦、とりあえずダイスケの父親を名乗る伊三を捕まえる。うちの大事な塾生にたかろうとしてるムカつく奴ですからな。その頃、九内は火事の現場を訪れ、聞き込み調査をしていた。ダイスケが父親から渡された札には「大工 伊三郎」と書かれていた。火事から三年が経ったため当時はバラバラ、誰も伊三郎を知らなかったが、先日にも若い娘・お加代が伊三郎を訪ねてきていた。お加代は家の下敷きになり身動きが取れなくなっていたところを伊三郎に救い出されたと言う。その時、伊三郎は燃えている木片が肩に当たっていたと証言する。もし伊三の肩に火傷の跡があれば・・・。そんなこんなで伊三を連行中の市兵衛は伊三の情婦・お艶(石橋レンジの妻)の店に宿泊。お艶は二年前に伊三と知り合った。代官所の役人に手籠めにされそうになったところを助けてくれた。人を殺めたのはその時だけ、役人さえ斬らなければ伊三は賞金首にはならなかった。いまや極悪非道の泥棒軍団のメンバーだが人は殺してはいない。しかし市兵衛は根拠もなく否定&激怒。伊三に向かって何発もピストルを撃ちながら「ダイスケのオヤジは盗人なんかじゃねえ!死んだんだ!」と殺害宣言。そこへ陽炎が駆け込み肩の火傷のことを伝える。ところが伊三は「バレちまったら仕方がねえ。俺は伊三郎なんかじゃねえ。泥亀の伊三よ!」と証言をひっくり返す。「お前さんも甘いな。子どものことになるところッと騙されちまいやがって」。つうことで炎次郎を奪って逃走し軍十郎たちと合流。そんなこんなで市兵衛VS軍十郎軍団の銃撃戦開始。全員ぶっ殺し、伊三にも容赦なく弾丸ぶち込み。伊三の肩には火傷の跡があった。「手前え何故うそを突きやがった?」「伊三郎だったら・・・俺の首に五十両が掛かっている。その五十両をよ・・・」。市兵衛は伊三にダイスケを立派に育てると約束する。その後ダイスケには伊三は父親ではなかったと告げる。そして賞金の五十両は日之出塾には回さず、ダイスケのために取っておくことにする。経営にうるさい千枝も賛成。「日之出塾に休日はない。そして来月も来年も子どもたちの元気いっぱいの姿が見られるであろう。ちなみに現在の小中学校の休日は平均120日であるという」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月27日
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ムキムキのジャニーさん。賞金稼ぎ 第3話「獄門台のガンマン」今回も高坂が仕事を持ち込んでくる。相手は女子ども容赦なくぶっ殺しまくる久蔵(花沢徳衛)。代官所を次々突破して江戸に近づいている。報酬は高坂が十両上乗せして四十両。つうことでワークツールをセレクト、千枝に留守を任せて炎次郎と共に出発。今回のサポート賞金稼ぎは望月弥太郎(大木実)。久蔵たちに地獄谷へ誘き出されるが、四方八方からライフルで狙われる。陽炎の調べによると久蔵は半年前まで越後で廻船問屋を営んでいたが、手広く商売をしていたにもかかわらず謎の廃業、バイオレンス軍団に変貌していた。その頃、九内は馬&大八車で子どもたちを送迎。しかし久蔵の手下(松山照夫&志賀勝ほか)がショッカーの怪人のように大八車と日之出塾を乗っ取る。松山照夫は千枝に市兵衛宛てにニセのSOS手紙を書かせる。一方、志賀勝だけ何故か子どもたちに懐かれ、相撲の相手をせがまれてフラフラ。そんなこんなで市兵衛たちは廃屋に逃げ込んでいたが、水も食料もなく兵糧攻め状態。そこに千枝のニセSOS手紙が届く。急に子どもたちのことが心配になる市兵衛は陽炎&弥太郎が囮になっている隙に江戸の日之出塾へ舞い戻る。市兵衛がこっそり地下室に潜入していることに気づいた千枝は、松山照夫たちに抵抗して時間稼ぎする。その間、市兵衛はワークツールをチェック。しかし救出寸前のところで捕まってしまい小塚ッ原に連行。そこで待っていたのは久蔵だった。久蔵は市兵衛を木に吊り上げると今回の目的を解説する。久蔵は佐渡で越後屋を名乗って商売をしていた。息子が三人いたが、うち二人は金は盗む、女は殺す、手の付けられないワルだったため賞金稼ぎに殺された。その賞金稼ぎは市兵衛であり、二人が獄門台に三日三晩晒された場所がこの場所だった。久蔵は市兵衛に復讐するため店も女房も手放し、息子二人に負けないぐらいの賞金首になって市兵衛を誘き出したのだ。市兵衛の真下には剣山のように刀が数本突き立ててある。市兵衛は炎次郎を呼ぶと縄を噛み切らせて炎次郎の上に着地、松山照夫たちを全員射殺する。しかし久蔵は自ら命を絶つ。こうして日之出塾に平和が戻る。「ちなみに当時庶民の教育機関であった寺子屋は天保の頃で約三千、現在我が国の小学校の数は22677校、そして教科書の種類も7000種を下らないという」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月21日
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ジャニーさんの笑顔。賞金稼ぎ 第2話「皆殺しのバラード」今回から市兵衛はパンチパーマをあててます。恐怖の押し込み強盗・疾風の紋三(岡田英二)たちが今夜も一仕事。人ぶっ殺して金奪って退散しようとするが、賞金稼ぎに襲われ子分の銀次が死亡、紋三も重傷を負う。日之出塾は今日も元気爆発。給食まで出るよ。しかし、みなしごのおさと(拓ボンの娘※拓ボンそっくり)だけぐずって給食を食べようとしない。千枝に甘えるおさとを市兵衛は敢えて厳しく接する。そこへ高坂が仕事を持ち込んでくる。相手は疾風の紋三、報酬は五十両。しかし今回は興味なし。その日之出塾に侍風のイケメン(峰岸徹)が医者を探しに訪ねて来る。この近くに医者はいない。千枝は多少心得があることからイケメンについていくが、そこには大ケガをした紋三が横たわっていた。千枝の手に余るぐらい酷い状態だったが治療開始。紋三は気の強い千枝にムカつくが逆に萌えたネ。しかし千枝が市兵衛グループの女だと知ると何やら悪だくみ。その頃、市兵衛たちは姿を消した千枝を探し回っていた。紋三にさらわれたのは間違いないが、紋三の行方が分からない。とりあえず今回のワークツールをセレクト、賞金稼ぎ仲間の片桐三郎次(石橋レンジ)を助っ人に雇うと石切人足の集落に向かう。銀次の遺体を検視した際、爪の間に石切人足特有の石の欠片が詰まっていたのだ。勘は的中、集落は紋三のアジトだった。市兵衛は報酬よりも千枝奪還がミッション、無事に返せば紋三を見逃しても良いと宣言するが、紋三にその気なし。千枝に自分の二代目を孕ませようとしていた。しかし陽炎&三郎次があっさり救出。その頃、市兵衛は紋三の屋敷に忍び込もうとしていた石切人足の源七を助けるため下っ端たちを引きつける。しかし源七は三郎次とはぐれた千枝をさらう。翌朝、市兵衛は源七のご自宅を訪問。千枝の居所を吐けと源七の腹をぐりぐり押さえる。源七は銃で撃たれて超やべー状態だったが「死なれちゃ困る」となんと手術を開始、弾を摘出する。源七は銀次の父親で、市兵衛が銀次を殺したと思い込んでいた。そんなこんなで紋三たちに小屋をぐるりと囲まれる。小屋の中では源七が千枝の首に刃物を突き付けている。何としてでも千枝を守ろうとする市兵衛を見て源七は自分の手で千枝を殺そうと決意。千枝は源七が可愛そうになり市兵衛に殺さないよう訴える。市兵衛は全員殺したろかと思った。そんなこんなで陽炎&三郎次のサポートで紋三軍団全滅。源七は人間不信のまま絶命する。ミッション達成、市兵衛は自分の報酬を日之出塾に回し、今日の給食は豪華だよ。「今日の日之出塾の献立は芋の煮っころがし四個、イワシ二匹、おひたしと味噌汁であるが一食あたり四十文である。これを現在の値段に換算すると約160円ぐらいであろうか。ちなみに現在の一食あたりの給食費は全国平均100円強である」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月21日
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ダルさバーニング。賞金稼ぎ 第1話「墓場なき兵士たち」若山富三郎のフレッシュな魅力が爆発するほのぼの時代劇。若山先生が熱唱する主題歌が最高です。時はたぶん幕末。錣市兵衛(しころ・いちべえ)は寺子屋・日之出塾を経営。経営方針や教育方針を巡って用務員の九内(大村崑)、家庭科の先生・千枝(アブラサール)、数学の先生・桜井新之介(鏡京太郎)からダメ出しされながらも子どもたちに囲まれのびのび教育を実践、一方で日之出塾の経営資金を稼ぐため恐怖のダブルワークに従事する真の教育者だ。その頃、とある村が山賊たちに襲撃され一人残らずぶっ殺しの全滅状態。市兵衛は賞金稼ぎの仕事を求めて幼馴染で勘定奉行の高坂飛騨守(ムガール)を訪ねる。ちょうどイイ仕事があるよ。場所は越中、相手は山賊・山影軍団、賞金は二百両。チョロい仕事と聞いて即決。山影は狡猾でたとえば秋月藩で何かやらかしても隣接する天領・柳井郡へ一歩でも逃げ込めば秋月藩は手を出せない。そこで天領を管轄する勘定奉行に通告するが、代官所に逮捕命令を出すのに四日も掛る。その間に隣接する米山藩へ逃走。代官は米山藩に入れない。しかも米山藩の被害が一番大きい。つうことで仕事の準備にかかります。塾長室の隣部屋にぎっしり保管している刀や拳銃から今回のワークツールをセレクト。体育の先生でくのいちの陽炎(ジュディ・オング)を従え、愛馬・炎次郎(エンゼル号)に跨って出発。その途中で賞金稼ぎ仲間の太郎左(若林豪)と合流、太郎左は山影軍団に弟を殺されていた。山影軍団はオランダ製の銃を所持、しかも総勢四十人もいるという。どこがチョロい仕事やねん!とムカつくが、受けた仕事は最後まできっちりこなすぜ。つうことで米山藩の家老・堅野監物(宮口精二)に事情を聞く。米山藩は山影軍団に荒らされまくり。秋月藩と酒巻藩、どちらかの配下に違いないと主張する。が、実は米山藩と山影軍団はグルで隣接する秋月藩と酒巻藩を潰し、併せて莫大な御用金のゲットを企てていた。しかし目的達成の為とはいえ村を全滅させたことに心を痛める監物と山影。そんなこんなで山影軍団は秋月藩から御用金を強奪するが、移送中に市兵衛たちが乱入。三人対四十人の壮絶バトル開始。市兵衛たち勝利。御用金は戻ったが、山影軍団に雇われていたと白状された酒巻藩、警備が甘々の秋月藩はお取り潰し間違いなし。どうも話が胡散臭い。市兵衛は監物から二百両を受け取るが、山影たちの遺髪を差し出す。山影軍団が米山藩の忠臣だったことに気づかれた監物は全てを白状する。「お分かりになりますまい。大藩に挟まれた小藩の惨めさ。ことあるごとに大藩をかさに無理難題を吹っ掛けられ利になる商い、貿易の類は残らず横取りされ米山藩は藩士、領民はおろか殿に至るまで長年窮乏の生活を余儀なくされた。それを救う道はただ一つ、即ち御用金・・・」。しかし目的のために百姓たちをぶち殺した。「そこいら辺が気に食わねえんだな藩の侍てのは。俺たち賞金稼ぎはこの手で捕まえた罪人の憎しみを背負って生きている。あんたたちは罪もなく、ただの謀略のために殺された民百姓の憎しみ、恨みを背負って生きなくちゃなんねえ。どっちかといえばお前さんたちの方が荷が重かろう」。そして市兵衛は今日もほのぼの教育を実践する。「ちなみに現在の東京警視庁の人員四万人に対して当時の江戸・南北の両奉行所を合わせて与力・同心326名、地方によっては十名を割るところさえあった。賞金稼ぎの価値はまさしくそこにあったのである」(ナレーション・酒井哲)。お・わ・り
2023年03月21日
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声優になろうかなあ。新・座頭市 第29話「終わりなき旅路」脚本 新藤兼人・中村努 監督 森一生すっかり髪の毛と髭が伸びて見た目がキリストみたいになってます。土砂降りの中、市はケチなおっさん(遠藤太津朗)が経営する一文宿になんかと泊まることができた。ケチなのでめしはセルフサービス。そのため市の俺ジナルクッキングでボヤ騒ぎ。宿には浪人・佐倉市之進(竹脇無我)とひさよの夫婦が泊まっていた。なんだか訳ありっぽいよ。次の日も土砂降り。市之進は何もしていない。代わりにひさよが物乞いをしている。「夫は侍としての体面があるから」と言うがそれ以上の理由は話そうとしない。市は賭場で元医者の竹庵(フジタク)という坊主と知り合う。賭場のオーナーでやくざの親分・荒磯の甚吉(小池朝雄)が腹痛で苦しんでいると聞きつけ、負けた分の棒引きを条件に甚吉が住む人里離れた小屋まで往診、市とのダブル治療を行う。竹庵は以前、市之進を治したことがあった。治療代が無いと言うので支払いを求めなかったが、市之進は妻のひさよの操で支払うと申し出た。ひさよも合意のことだったが、竹庵は手を出さず一晩が過ぎた。どうしてこんなことをしているのか?竹庵が問い質しても答えようとしない。このことがきっかけで竹庵は医者を辞め、市之進から治療代を払わせるため坊主になってつけ回っているという。そして今日も取り立てるが、市之進は金ができるまで一切払うつもり無しと拒否。「そりゃまた勝手な理屈ですなあ。私はあなたの命の恩人ですよ」「私はあの時、死んでしまったほうが良かったのかもしれない」。そこへひさよが物乞いから帰ってくる。大雨のため稼ぎが悪く、隣村まで行っていたと言う。さすがの市も自分は稼ごうとしない市之進に皮肉を言うが「按摩如きに侍の胸中が分かって堪るまい」と一蹴される。しかし市、竹庵、ケチなおっさんのトークから「荒磯の甚吉」の特徴を聞いて急に色めき立つと小屋まで案内しろと言い出す。「荒磯の甚吉」は市之進の父親の仇、堀田甚左衛門だった。「お父上が討たれたのは・・・私にも言い分があるが斬ったのは確かに私です。陣上に勝負をいたしましょう」。ただし勝負は食後と言って市と竹庵にもめしを勧める。「で、敵討ちの元っていったい何なんす?」市の素朴な問いに甚左衛門は衝撃の真相を語る。「それがつまらん話でな」。碁を打っていた時「待て」「待たぬ」で喧嘩になり「とうとう刀を抜いてしまった」。そのおかげで市之進のお家は取り潰し、土地も召し上げられ、認められたのは仇討ちだけ。甚左衛門を討てば元の勘定方へ復職できる。竹庵に治療代も払える。しかし甚左衛門はトンズラをかます。竹庵は真相を知ってアホらしくなる。「しらけちゃうんだよなあ・・・そんなことで大事な奥さんの操をおもちゃにしていいんですかねえ?あんたクズ人間だよ」。そう言って市とも別れを告げる。市も二人で幸せになることを考えるよう諭すが「お前に何が分かる。これしか生きようが無いじゃないか。私はこれが幸せなんだ」と考えを変えるつもりはない。その後、甚左衛門は市に親友の息子を斬るつもりはなかった、だから逃げるほうが良いと思って逃げ続けたと告白する。市之進のことは小さい頃から知っていた。そんなこんなで市に市之進のことを託す。しかし親分が狙われていると知った甚左衛門の子分たちが、市之進を誘き出し、返り討ちにしてしまう。そのことを聞いた甚左衛門は「なんてことをしてくれたんだ!なんてことを・・・!」と落胆する。そこで一文宿に乗り込むとわざとひさよに勝負を挑む。斬りかかる甚左衛門を市が一斬り、ひさよがとどめを刺す。「市つあん、これでいい。俺はホッとしたよ」。そして最後のカウンセリング。ひさよはもはや故郷には帰れない。「これからどうすればいいのでしょう?」「乞食を続けなさい。どこの土地へ行ったってどっかと土の上に座ってられるんだ。嫌なことはありませんよ、お行きなさい」「あなたと一緒に行くわけにはいきせんか?」。市は黙って首を横に振るとおひさと別れる。そして襲撃してきた甚左衛門の子分たちを皆殺しにすると新たな旅に出る。お・わ・り
2023年03月19日
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一発やってスッキリ。新・座頭市 第28話「上州わらべ唄」脚本 東條正年 監督 太田昭和意外と面白かった。上州のとある村。凶作続きで超貧乏。庄屋の儀兵衛は代官に年貢の取り立てを緩めるよう直訴したが、逆鱗に触れ磔にされてしまう。娘のおひさ(初代うさぎ)は父親の跡を継いでちびっこハウスと船着き場の経営を続ける。市が渡し舟を待っているとやくざたち(円盤生物ブニョ)が乱入。いやがらせするやくざたちを一網打尽にしたことで市はちびっこたちの人気者になる。つうことでちびっこハウスに招待されてちびっこたちイエーイ。やくざの親分・玉村の弥造は渡し舟の権利を狙っていた。さらに貧乏百姓たちから借金の肩に女を売り飛ばす極悪ビジネスを展開中。ちびっこハウスに預けられていたお千代もターゲットにされてしまう。その夜カウンセリング開始。おひさはお千代に何もしてやれなかった自分の無力さを市に打ち明ける。「いやあお千代ちゃんもきっと喜んでますよ。そりゃもう手前エの子どもが育てられないご時世に、これだけのお子さんたちを預かって育ててるんだ。なかなか出来るこっちゃねえ。大したことですねー」。こうして子ども大好きボーイの市は保育士兼渡し舟のお手伝いとして働くことになる。しかし年長者の金太だけは市に馴染もうとしなかった。そんな金太を弥造一家に出入りする不良少年が悪の道へ誘惑。「こんな旨いものが食えるぜー」と饅頭を手渡される。うまそー。しかし悩んだ末に饅頭をぐりぐり踏み潰す揺れる少年の心。弥造は市が「座頭市」だと知ると作戦変更、まともに向き合ったら勝ち目がない。そこで貧乏百姓を買収して市を襲撃させる。ある日、市とちびっこたちが相撲を取っている間にやくざたちが舟を流してしまう。そのため渡し舟は営業中止、ちびっこたちの食費を捻出できなくなってしまう。おひさと市は食材の確保に頭を下げて回るが、弥造に脅され百姓たちの返事は揃ってノー。金太も何かできないかと思い、久しぶりに母親を訪ねる。母親は今も売春で生計を立てていた。結局、母親には何も頼らず帰ろうとするが、市が自分の跡をつけていたことに腹を立てる。その後、金太は市がやくざたちを相手に仕込杖を振り回す場面を偶然目撃、市から仕込杖をこっそり奪い取る。そんな中、ちびっこハウスのお菊がやくざたちにさらわれてしまう。さらに市が買収された百姓たち再び襲撃されて大ピンチ。しかしちびっこたちが泥だんごミサイルの連続攻撃で市を救出してイエーイ。金太だけが面白くなさそうな表情をしている。そんなこんなでおひさはお菊を連れ戻すため単身、弥造の許へ駆け込むが絶体絶命。そこに市が現れる。しかし手にしているのは仕込杖ではなくただの棒切れ。やくざたちと激闘を繰り広げていくうちにどんどん短くなる。このシーン1分以上の1カット1シーンですごい。金太もハラハラ。絶体絶命。堪らず「おいちゃーん!」と叫びながら市に仕込杖を投げる。市は片手でキャッチ、そのまま鞘を抜いて滅多斬りスタート。このシーンが超絶にカッコいい!そして弥造一家全滅。市とちびっこたちの別れの日が来る。市が乗った渡し舟をちびっこたちが唄を歌いながら綱を引く。そこへ金太も加わる。市はそのことに気づくとちびっこたちに向かって笑顔で手を振る。お・わ・り次回感動の最終回。
2023年03月19日
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次の回も一生懸命頑張ります。新・座頭市 第27話「旅人(たびにん)の詩」脚本 奥村利夫・中村努 監督 勝新太郎大好きなお兄ちゃん・若山富三郎をゲストに招いて勝新ハッスル。思い付くままあれこれフリーダムに撮ったものの「なんだか違うな」と思ったのか、気合が入り過ぎて収拾がつかなくなったフィルムを無理やりつないで仕上げた(ような)珍作。奥村利夫(勝新太郎の本名)の脚本を勝新太郎(本名・奥村利夫)が膨らませ過ぎましたね。旅の途中、市はヒットマンたちの襲撃を受ける。あっという間に返り討ちにしたものの誰に狙われたのか分からない。その様子をガン見していたのが渡世人の辰五郎(若山富三郎)。何となく意気投合してほのぼの二人旅開始。おにぎりをむしゃむしゃアウトドア、すっかりフレンドリーになる。そんな中、辰五郎フラッシュバック。へらへら笑っているじいさんの顔がモノクロで何度も映し出されるが、何の映像なのか時系列もさっぱりわからない。意味不明のアップも多い。勝新ヤッてるね?どうやら辰五郎の父親同然の親分・六兵衛らしく、やくざの親分(甲賀幻妖斎)に殺されたっぽい。親分一家がずらりと勢揃いしている六兵衛の葬式に辰五郎乱入。全員皆殺し&親分を首ちょんぱして六兵衛の仇を討つ。辰五郎と別れた市は行き倒れの女(佐藤オリエ)を助ける。その道中、辰五郎がやくざ界の超スーパースター・大前田英五郎だと知ってアンヌ隊員のようにびっくり。ひょんなことで再会後、あまりの恐れ多さに土下座するが、フレンドリーのままで良いんだぜ。さすが大物は違うね。しかし大前田英五郎がわざわざ別の名前を名乗った理由や背景の説明なし。そもそもこのキャラクター、大前田英五郎でなくてもいいんじゃね?市が行き倒れの女の面倒を見ていると聞いて訪問、女は元カノのお竹だった。お竹はよく分からないが衰弱しまくっている。そして英五郎フラッシュバック。ソフトフォーカスでお竹とラブラブの英五郎。お竹は英五郎を追って旅を続けていた様子。そんなこんなでよく分からないまま英五郎の胸の中で息を引き取る。六兵衛に次いで元カノを失い、すっかりハートブレイク。そんな英五郎を慰めるため、市はお祭りの屋台で売っていたひょっとこのお面をかぶっておもしろダンスを披露する。市のひょうきんなパフォーマンスを見て笑いが止まらない英五郎。涙を流して爆笑する英五郎に市も癒されますね。その隣村を仕切っているのが、やくざの親分・白銀屋銀次郎(またもや石橋レンジ)。英五郎は近くに寄ったついでに顔を見せるが、今や十手を預かり役人気取りで調子ぶっこく銀次郎にムカつく。役人を子分にするわけにはいかないため英五郎は兄弟分の盃を叩き返す。実は銀次郎は英五郎の存在がウザかった。その頃、市と英五郎はあったかお風呂に癒され男のいい旅夢気分。そこへ銀次郎の子分たちが襲撃する。兄弟分ではなくなった英五郎はもはや五分と五分、座頭市共々とっ捕まえて名を上げるぜ。しかし市と英五郎のモーレツコンビによって皆殺し。むーんと眉間にしわを寄せながら二人はそれぞれ旅に出る。お・わ・り
2023年03月18日
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今年は終わったね。新・座頭市 第26話「鴉カアーとないて市が来た」脚本 星川清司・岩元南 監督 太田昭和珍しくハッピーエンド。たまにはこんな話もないと観ててつらいよ。とある宿場町で赤牛の大八(犬飼一郎)と源氏屋鮫五郎(発明刑事)が率いる二つのやくざが争っていた。しかしどちらもへっぴり腰。実は超美人の飯屋の女将おぬい(香川照之の母親・超美人)を巡っての対立だった。おぬいは二つのやくざを何とかぶっ潰して元の平和な宿場町に戻したいと思っていたが、二つのやくざとかかわりがあるということで町の連中から逆恨みを買っていた。おぬいの店で市がランチを食べているとイケメンのシブい浪人・矢切虫太郎(若林豪)がぶらりご来店。店に流れ弾のように飛んで来た石をランチを食べながら瞬時に払い除ける市を見て虫太郎は市の腕を試す。市も虫太郎の腕を試す。二人の凄腕ぶりを目の当たりにしておぬいは桜間長太郎のように閃いた。市はひょんなことで大八に助っ人にスカウトされる。一方、市に用心棒をやられた鮫五郎は新たに虫太郎を用心棒に雇う。そんなこんなでおぬいは独自に作戦を展開、大八と鮫五郎に「十七の時に産んで里子に出した娘がいるんだよ・・・」と泣き落とし作戦開始。その夜、飯を食いに来た市にも「十七の・・・」「里子に娘さん出したんでしょ?可哀そうな話でまったく」「なんだ知ってたのかい。つまんない」と作戦失敗。そこへ虫太郎が現れ、市に果たし状を渡す。ついに全面対決が実現しておぬいは興奮。しかもそれぞれ市と虫太郎が用心棒についている。つまりこの宿場町から赤牛一家と源次屋一家が消えることになる。ところが関八州の役人が現地視察に現れ宿場町に廃れっぷりに激怒、争いごとを繰り返す大八と鮫五郎を呼び出して叱責する。超ヤバいことになった二人は役人に袖の下を渡して緊急和解、全面対決は中止となる。全滅のチャンスを失っておぬいガッカリ。高い金を払って用心棒を雇う必要もなくなったため市と虫太郎は失業。そこでおぬいと市は共同作戦を実施、余計なことをしてくれた八州の役人を色仕掛け、揉み療治のふりをして急所を締め上げて町から追い出す。そんなこんなで再び抗争勃発、そこで虫太郎は赤牛一家に、市は源次屋一家に再就職する。翌朝、お寺の鐘の音と共に全面バトル開始。そこにぶらりと虫太郎が現れ、大八をバカ呼ばわりしながら赤牛一家皆殺し。何だかよく分からないが大喜びの源次屋一家。そこにぶらりと市が現れ、源次屋一家皆殺し。その知らせを聞いておぬいは町の連中に祝い酒をふるまう。そんなこんなで町からウジ虫を一掃した市と虫太郎は笑顔を交わして宿場町を後にする。お・わ・り
2023年03月16日
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豚丼おかわり。新・座頭市 第25話「帰って来た渡世人」脚本 東條正年 監督 南野梅雄市はかつて世話になった老やくざの親分・松五郎(宮口精二)をご訪問。居酒屋のオーナー・藤吉(草野大悟)、妹のおふみも五年ぶりの再会に超大喜び。市は北関東を中心にどこへ行っても友だちばかりだネ。この五年の間に松五郎はやくざを引退。息子の佐太郎(オオヤマキャップ)は松五郎のライバル親分を斬ったことで逃走生活。そのことが引退の契機となった。そんな話をしみじみ交わしているところに代官所の役人・清水浅次郎(鏡京太郎)が佐太郎を追って乱入してくる。実は浅次郎も松子郎の息子だった。頭が良かったことから庄屋へ養子に出し、今や代官所の役人。かたや凶状持ち、かたやお役人。松五郎は親として微妙な心境。そんなこんなで市は捕り方たちに追われ、怪我を負った佐太郎を助けると藤吉の店に避難する。佐太郎はすっかり老け込んだ松五郎を心配して帰ってきたものの、一方で弟の浅次郎のことも気にかけていた。浅次郎が超スピード出世した裏にはやくざで十手持ちの辰蔵(大原のおじさん)の存在があった。浅次郎の手柄は自分の手柄、辰蔵にとって浅次郎は祭りの神輿のような存在だ。そんなこんなで浅次郎は佐太郎を匿っていないか藤吉の店を襲撃。子どもの頃のようにタメ口をきく藤吉をボコると刀を屋根裏に向けて突きまくり。ブスっと命中、血がぽたぽた落ちてくるが浅次郎は何故か引き上げる。そんなこんなで浅次郎は佐太郎を匿った罪で松五郎と、松五郎の面倒を見ているおふみを召し捕ると宣言。「渡世人なんて所詮人間のクズだ!そのクズがそんなにも大事なのか!」「それが親兄弟に向かって言う言葉か?」「俺には親兄弟などいない!・・・八つの時、庄屋の家に貰われていった時から俺には親も兄弟もいないと決めたのだ。見放された子は強くなろうと思った。強くなって偉くなろうと思った。親がやくざなら役人になって親に縄をかけてやろうと思った。兄が凶状持ちなら草の根分けても探し出し、捕まえてやろうと思った。だから役人になるためにはどんなことでもしようと思った。人が何と言おうとそうしてきた。俺は泣き言を言っているんじゃない。肉親じゃないからこそ佐太郎を捕まえられるということだ」。松五郎は涙を浮かべながら詫びるが、おふみたちを見逃す代わりに佐太郎を差し出すよう言われる。その後、浅次郎はおふみを通じて松五郎に呼び出されるが、家を訪ねると喉を切った松五郎の亡骸が横たわっていた。愕然とする浅次郎。傍には浅次郎に宛てた書き置きが遺されていた。頭の良い浅次郎が幸せになるには堅気の家に貰われたほうが良い、それが一番良いと判断したのだ。「この年寄りの最後の頼みだ。佐太郎と仲良くしてやってくれ。お前のたった人の兄貴だぜ」。そんなこんなで藤吉の店は辰蔵たちにぐるりと囲まれている。松五郎が死んだことを知った市は表に出ると囮になって辰蔵たちを牽制&全滅。その間に佐太郎、藤吉、おふみは脱出、佐太郎は松五郎の亡骸の前で浅次郎と再会する。「浅、許してくれな。俺がだらしねえばっかりに」「兄さん!」。市は既に旅立ったあと。お・わ・り
2023年03月16日
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もうね。新・座頭市 第24話「大利根の春はゆく」脚本 新藤兼人 監督 森一生ものすごいタッグなのにえらい凡作。疲れてきたか?ちんぴらの源太(なべやかんの父親)は市が盲目と知って博打に誘い金を巻き上げようとするが、逆に負けまくり。逆に女房のおふじ(池中玄太の妻)を駆けるが逆に負けまくり。おふじは元々源太のダメ男っぷりに愛想が尽きていたため、これ幸いと市の押しかけ女房に収まる。今回の旅の目的は身体の弱かった母親の代わりに乳を与えてくれた、いわば市にとってもう一人の母親の墓参りだった。しかし寺に到着するが、村ごとすっかり荒寺になっていた。とりあえず本堂に泊まることにするが先客がいましたよ。その声に聞き覚えがあるなあーと思ったらかつて一戦を交えた旧知の浪人・平川伝八郎(夏八木勲)だった。二年続きの凶作で村人も住職も村を離れて行ったが、平川はやくざの用心棒として生計を立てていた。「人を斬る腕を持っていたら飢えないのだよ」。落ちぶれたとはいえ食うには困らない。市にも用心棒にならないかと誘う。その日暮らしも悪くはない。しかし平川は労咳に侵されていた。そして今回のカウンセリング。「あなたは何のために生きてますか?」「何のためって夜が来て朝が来れば一人前に目もさえます。とにかくその一日だけは生きていようかなーなんて思いやして、へへへ」「あなたは強いんだなあ」「ただ土の上を這いずり廻ってるだけですよ」。そんな体ボロボロの平川にもお清という女がいた。お清にメロメロ、侍なんてやめてもいいと思っていた矢先に市と知り合ったという。「そうだったんですかー」。その後、生きるための方便として用心棒になったが、今は食うためだけ。お清は捨てた「いや終わったんです」と平川は言うが、お清は宇津井健のように陰ながら平川の面倒を見ていた。後先短いことを悟っていた平川はお清に新しい生き方をするよう諭す。そこで市は平川に元気になってもらおうと鯉を買っておふじに鯉汁を作らせる。精つきまっせ。その頃、源太はおふじを取り返すためやくざを雇って市を襲撃するが失敗。おふじは益々愛想をつかすが、市はおふじを源太に返そうと思っていた。ところがそのやくざたちの親分こそ平川を用心棒に雇っている岩淵の藤八だった。藤八は「座頭市」が寺に逗留していると知って色めき立つ。藤八の子分は平川に座頭市を仕留めるよう依頼するが、体調不良を理由に断られる。平川はマジで体調が悪かった。もう死に掛け。しかし藤八はお清が十五両で別の店に売られると聞いて、平川に十五両の立て替えを条件に再度依頼。そんなこんなで市は一芝居打っておふじを源太の許へ返すと平川と最後の酒を酌み交わす。自分が狙われているとは知らない市は翌朝、旅に出ようとするが、平川の姿が見当たらない。代わりに藤八たちが待ち構えていた。しかもその中に平川がいた。「市さん、やっと死に場所を見つけましたよ」。しかし市にあっさり斬られ、藤八たちも皆殺し。平川に泣きながらすがりつくお清。「お金なんていらないよ!何で一緒に死のうと言ってくれなかったんだよお」。市は何も言わず旅に出る。お・わ・り
2023年03月12日
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ない。新・座頭市 第23話「幽霊が市を招いた」脚本 中村努 監督 黒木和雄演出は凝っていたが、それほど面白いとは思わなかった。原田芳雄のセリフは全て即興らしいが、いつもの原田芳雄の芝居で意外性に乏しかった。アドリブって良し悪しだな。市は船に乗って移動中、女の幽霊の噂を聞く。幽霊は子の刻になると「いっつあ~ん」「いっつあ~ん」と呼ぶらしいが「いちのすけ」なのか「いちのじょう」なのか誰なのか分からないとのこと。「何かよっぽど言い残したことがあるらしいね」。そんなこんなで宿に到着、お部屋に通されるが誰かいる様子。相部屋ではなく別の部屋に変えてほしいと仲居に頼むが「誰もいませんよ」「マジ?」おかしいなあ。座布団にぬくもりと残り香が残っている。市はう~んと頭を捻りながら記憶の糸を辿る。市は賭場で原田芳雄みたいな渡世人・伊三蔵(原田芳雄)と知り合う。伊三蔵は原田芳雄のようにバイオレンス系キャラだが惚れた女に一途だネ。背中にラブ女・おしげの似顔絵の刺青を入れている。そのおしげソックリの女・千両のお富(江波杏子)を目撃。「ホントによく似てやがる」とときめくがツンデレ。市に対してもツンデレ、何かと突っかかる。めんどくさい男です。そんなこんなで市に勝負を吹っ掛けるが、背中だけは斬るなよと謎の主張。市はためらわず仕込杖を振り回すが、市が斬ったのは伊三蔵をつけ狙っていたやくざたちだった。このことがきっかけで伊三蔵はフレンドリーボーイに豹変「実は市つあんって呼びたかったんだよ」と下世話なことを知らないピュアな少女のように告白、ついでに聞かれてもいないのに背中の彫り物まで解説する。市は手の感触で女の彫り物だと認識する。彫り物の女おしげは三年前に死んだという。そしてそろそろ故郷に戻り、彫り物師の忠七に未完成の彫り物を完成バージョンに仕上げてもらうつもりだと話す。「そうだ3月18日、祭りだよ。その日に来いよ。待ってるからよ」と市に別れを告げる。その後、市は忠七を電撃訪問、伊三蔵とおしげの関係を取材する。忠七はおしげの父親であり、伊三蔵とおしげはビッグラブだった。しかしやくざの親分・八丁徳に手籠めにされて自殺、伊三蔵は八丁徳をぶった斬ると放浪の旅を続けていたのだ。その後、八丁徳の子分たちが跡目を継いでいる。伊三蔵が帰ってくると揉めるに違いない。一方で忠七は「おしげ」が帰ってくることを楽しみにしている。彫り物も完成させるつもりだと言って市にデザイン画を見せるが見えねーよ。市はデザイン画に触れながら船に乗った時の幽霊話を思い出す。そして子の刻。市はおしげが身を投げた現場を訪れ、ゴーストおしげ(江波杏子)と接触する。そこには伊三蔵が身に着けていた合羽と三度笠が捨てられていた。合羽は背中の部分が斬られている。三度笠もボロボロ。「伊三さん、お前さん本当に帰ってきてたんだね・・・悔しかったろう。この供養は必ず済ましてもらうぜ」。翌朝、市は八丁徳一家の事務所へ殴り込み、全滅させると伊三蔵とおしげが死んだ場所に手を合わせる。お・わ・り
2023年03月12日
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震災から12年目。「3.11」とか「TUNAMI」とか「フクシマ」とか「カタチ」とか「絆」とか軽々しい記号がようやく消えてくれてホッとしている。そして今年もジュリーからメッセージ。「2011.3.11~2023.3.11~ forget-me-not」3月8日の雲作詞:沢田研二 作曲:大山泰輝3月8日の雲白く 3日後の天の仕業など誰かの想像も超えてた罰か平穏まじめに暮らしてたのに 3月8日の雲白く情けないです こんな目にあうなんて胸がしぼむんです 息もできない ああもう解ってくれますか みょうな感じ元気なひとはいい 黙る者にあかりを声にさえできない 折れそうです君を想うと3月11日の空 1年後天は穏やかで泣いてもしかたない笑ってなきゃ忘れたことなど一時もない 3月11日の空はやり切れんです そよ風に疼きます後悔ばかりです 優しさを もっともう解ってくれますか 深い闇を賢いひとはいい 閉ざす者に救いを心ない言葉に 折れちゃいけない君を想うと折れないよ 折れないで
2023年03月11日
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今夜はシチューじゃないわよ。新・座頭市 第22話「浪人子守唄」脚本 東條正年 監督 太田昭和市が下駄の鼻緒を取り換えているとぶつぶつ独り言を言う侍や貧乏カップルなど訳ありゲストたちが通り過ぎていく。侍は難波儀衛門(タケモトピアノの人)。飯屋で定食とぼた餅と熱燗を注文するとドリフ風に全部どんぶりにぶっこんでガツ食い、何やら愚痴をまくし立てる。そこへ市が合流、おにぎりを三つ注文。そのおにぎりを狙う貧乏カップルの定松(フォーリーブスの人・覚醒剤取締法違反で逮捕)とおちょう(栗田ひろみ)。二人は市がトイレに行っている間におにぎりを強奪するが、後ろめたい気持ちでいっぱい。その後、いんちき駕籠かきに絡まれているところを市に助けられる。市がおにぎりを盗られたふりをしていたことを知って三人ほのぼの。その傍で儀衛門がまだ愚痴をまくし立てている。儀衛門は婿養子で種馬扱いされてきたが、15年目にしてようやく跡取りの男児に恵まれる。しかし我慢の限界、赤ん坊を連れて家出したつう話。その夜、四人+赤ん坊は同じ宿に泊まる。市は成り行きで儀衛門にベビーシッターとして雇われる。一方、金が無い定松とおちょうは泥酔した儀衛門から財布を奪うが、後ろめたい気持ちでいっぱい。翌朝、財布がないことに気づいた儀衛門は宿賃を稼ぐため道場破りにチャレンジするが敗北。代わりに市が道場主を破って宿賃ゲットする。その頃、難波家は大慌て、儀衛門はどうでもいいがお家の跡取りを何としてでも連れ戻すよう使用人の勘八(地獄大使の人・覚醒剤取締法違反で逮捕)に命じる。勘八はやくざの親分・宍戸の久蔵とグルのくせ者、そこへ道場主が「座頭市」が来たことを知らせに来る。「こいつあー面白いことになってきやがったぜ」。そんなこんなで久蔵たちは赤ん坊を連れ去るが、誘拐計画を聞きつけた定松とおちょうが奪い返す。二人は赤ん坊を探しまくっている市と再会、儀衛門に財布を返したいと打ち明け、ついでに赤ん坊ならここにいると告げる。目の見えない市はびっくり「赤ん坊まで盗んだのか!」「そうじゃねえ~」。つうことで儀衛門に事情を説明&謝罪、儀衛門は二人に一両を与える。その夜、儀衛門の前にしれっと勘八が現れ赤ん坊を連れ戻しに来たこと、跡取りがいなくなったことで大騒ぎしていることなどを告げる。自分のことは誰も気に留めていない。儀衛門は赤ん坊に勘八が難波家から持ってきたきれいな着物と自分のどちらを選ぶか試す。赤ん坊は父親の儀衛門のほうへ這いずる。「お前は俺の子だ!」泣いて喜ぶ儀衛門、そのやり取りを市は障子越しに窺ってほのぼの。しかし儀衛門は自分たちで赤ん坊を連れ戻しに来ない難波家に憤りながらも、明日には屋敷に返すつもりだった。「俺は帰らん・・・今度こそ俺は帰らん、一人で生きていく」。翌朝、儀衛門は着物から難波家の家紋を剥ぎ取ると爽やかな気持ちで市と別れる。しかし宿を出たところで勘八に手引きされた下っ端やくざたちによって串刺しにされる。儀衛門の叫び声と赤ん坊の泣き声を聞きつけて市が駆け寄るが、儀衛門は既に息を引き取っていた。市は赤ん坊を抱きながら久蔵、道場主、勘八、下っ端やくざたちを皆殺しにする。その後、儀衛門から貰った一両を元に飴売りを始めた定松とおちょうに赤ん坊を託す。二人は故郷に戻ると言う。その途中に赤ん坊の屋敷がある。「按摩さん赤ん坊きっと届けるよ」。お・わ・り
2023年03月09日
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死にそうに忙しいが死なない。新・座頭市 第21話「契り髪」脚本 中村努 監督 勝新太郎シンプルなお話だが、またしても勝新演出凝りまくり。これ最終回用のネタだったのでは?とある漁村。やくざたちが女を探し回っていた。市は海に身投げしようとしたおよう(玲子さんこと由美かおる)を助ける。おようは助けられたにもかかわらず悪態をつく。やくざたちが探していたのはおようだった。市は追って来た下っ端やくざを瞬殺。見返りを求めない市のハードボイルドジェントルマンぶりにおようの乙女心がバーニング、市のあとを追い続ける。「どこまで行くつもりだ?」「海の底へ行く気だったの」「ここは丘だぜ?道が違うんじゃありませんか?」「お前さんが・・・変えちまったくせに」「これから十里も二十里も歩かなくちゃなんねえんだ」「あたしもその十里二十里歩いちゃいけない?」。その夜カウンセリング開始。この件りはおそらくアドリブ。「世の中がさみしくなっちまって、なんかこうおかしくなっちまって、いっそ一思いに。図星だろ?」。おようは黙って両手をついて頭を下げると悪態をついたことを詫びる。「この腐るほど人間がいる世の中で悪いところが百もありゃ良いところだって百ぐらいあろうじゃねえか。そうでしょ?」。その頃、やくざの親分・独眼竜の清次郎(峰岸徹)がご赦免となる。まだおようを捕まえていないことにぶち切れ、子分に鉄拳制裁食らわすと自らおよう探しの指揮を執る。威勢は良いがチーマーグループのリーダーっぽい小物感を醸し出してます。その後、おようは染物屋に就職する。しかしオーナーがセクハラ大好き、仕事中のおようをジトっとガン見&スマイル攻撃を開始。そんなこんなでおようの就職先と住む家が見つかったところで市は旅に出ようとするが、おように泣きながら引き止められる。自分の命を助けてくれた市に一生かかってでも恩を返したい。「俺の体にはどうにもならねえ泥水を被っちまっているんだ。その泥水をお前さんには被らせたくねえ」「市さんに被る泥水だったら・・・あたしも一緒に被ります」。なんとカップル成立。こうしておようが働きに出て市は専業主夫として幸せに暮らすことになりました。お・わ・りではなく最近チーマーたちがうろうろしてきな臭い雰囲気。ある日、おようは市が大切にしている仕込杖を自分の髪の毛で括って抜けないようにする。「この杖はあたしの不幸を斬ってくれた。でも今度これを使うようになったらあたしたちの暮らしは・・・。あたしも昔の自分と別れるから市さんも・・・」「約束しよう」。しかし清次郎たちがおようの居所を突き止め、市をぼこぼこにする。市はおようとの約束を守って無抵抗。おようは清次郎の女だったが、廓に売り飛ばされ逃げ出したのだ。清次郎はおように市を見逃す代わりに復縁を迫るゲスっぶりを発揮。翌朝、おようは茫然自失で市の許に戻ってくる。話をつけてきたと言うが、そこに市が「座頭市」だと知った清次郎が現れる。しかも「手前えとおようの間がどうなってるか知らねえが、おようは昔通り俺の女に戻ったぜ」とアナウンス。そのお知らせに市の怒りがスイッチオン。「どうした腰抜け野郎!女に助けられるようになっちゃあ座頭市もお終いだな!」。その挑発にトミーこと岡野刑事のように激昂、仕込杖を抜いて全員瞬殺。清次郎も右腕を斬り落とされ泣きながら死亡。おようとの約束を破った市はそのまま旅に出る。市の後ろ姿を黙って見つめるおようの後ろ姿。お・わ・り
2023年03月09日
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めちゃくちゃ忙しく発狂寸前。新・座頭市 第20話「いのち駒」脚本 村尾昭 監督 南野梅雄なんと村尾昭が登板。しかし地味。勝新の撮影スケジュールを考慮してか将棋を指す場面が多く、全体的に動きが少ない。賭け将棋で大盛り上がりのとある宿場町。しかしそのほとんどはやくざの親分・五郎蔵(小松方正)と雇われ棋士・源三郎(石橋レンジ)によるいかさまだった。市の昔なじみの棋士・藤兵衛(曇)も賭け将棋好きが高じて対戦するが、まんまと嵌められて負け、大金を奪われ首を括ってしまう。次の対局相手は近江屋が江戸から招いた超スーパープレイヤー・宗達(内藤國雄九段)。掛け金はなんと三百両。その名前を聞いて源三郎はビビる。しかし「勝つ!」と宣言。ただし五郎蔵は負けた場合、泣き寝入りつう訳にはいかないので嫁のおゆき(松原智恵子)を頂くぜと宣言。理由は美人だから。そんなこんなで下々の連中は宗達VS源三郎どちらが勝つかで大盛り上がり大会。市も頭の中に盤を描いて「なるほどねーこりゃ勝負はついたネ」とプレイをエンジョイ。一局目は源三郎の勝ち、二局目は明日。源三郎は今回の勝負に勝てたら賭け将棋を辞めるつもりでいた。そのためにはどうしても勝たないといけない。そこでおゆきに宗達と接触「勝ちを譲ってもらうよう言ってくれねーか?おめーが宗達に頼めば承知するよ。な、な?」とチャラく言いつつ即土下座「この通りだ!この勝負に負けたら借金ができるばかりか・・・お前が親分の手に渡っちまうんだ」とぶちまける。この二人の設定、劇中では全くと言いほど言及されていないが、どうやら源三郎と宗達は江戸で同門だった様子。源三郎は将来を有望されていたが、師匠の娘・おゆきとデキてしまったことから破門を言い渡され、その後、流れ流れて今やいかさま将棋で生計を立てている。そして酒&DVもセットのようです。その夜、おゆきは源三郎に言われた通り宗達に勝ちを譲ってほしいと頭を下げる。「このままでは・・・あの人ダメになってしまう。この勝負に勝ったらちゃんとした生活をしてくれると言ったんです」。源三郎とおゆきはDVペアですね。宗達は頭を下げるおゆきに「いいでしょう」とだけ答える。翌日、二局目。勝ちを譲ってくれると聞いていた源三郎は余裕ブッこき、対局中にもかかわらず酒を飲み始める。このふざけた態度に内藤九段こと宗達ぶち切れ、本気を出し始める。みるみる青くなる源三郎。結局、勝負は明日に持ち越しとなる。聞いていた話と全然違う展開に怒り心頭の源三郎はおゆきを二発ビンタ。でも「おめーを離したくねー・・・ぐすん」&優しく抱きしめるおゆき。どうしようもないDVペア。その夜、宗達は何者かに襲われ右腕を斬られてしまう。翌日、最終決戦。宗達を襲ったのは五郎蔵の仕業だった。あの怪我では将棋を指すのは無理、姿を見せなければ源三郎の勝ち。さすがの源三郎もドン引きするが「勝ちゃーいいんだ。それとも何かい、あんた一人に任せといて大丈夫とでも言うのかい?」。ところが担架で運ばれて宗達が姿を現す。しかも市が代打ちを務めるという。結果、宗達&市のリモートコンビの勝利。源三郎は五郎蔵におゆきを連れて行かないよう泣きながら懇願するが約束は約束。そこに市がぶらりと現れ「おかみさんのことは目をつぶっておくんなさいよー」と言いながら五郎蔵一家皆殺し、宿場町を後にする。お・わ・り
2023年03月08日
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今日も無駄に過ぎてしまう日暮れ悲しくて。新・座頭市 第19話「越後から来た娘」脚本 久貴千賀子・下飯坂菊馬 監督 黒田義之疲れてきた?今回もトーンダウン。一旗揚げると宣言して村を飛び出した吾市(火野正平)。しかしいまだパッとしない人足ライフ。酒を飲む金すらない。そんな吾市を訪ねて越後からおさよ(ジュディ・オング)がやって来た。おさよは宿から宿泊拒否で叩き出された市と知り合う。泊まる所のない二人はぼろ小屋を発見、ぼっちキャンプ風に一夜を過ごすことになる。おさよは貧乏な家族のために妾奉公することになっていた。ふと市に「神様っていると思いますか?」と話しカウンセリング開始。おさとの願い事は吾市に会うこと。「一旗揚げるから三年待ってろって・・・村出てったきり」。一度だけ届いた便りを手掛かりにこの宿場町へやってきたつう話。その頃、やくざの親分・伝馬の権六は豪商・春木屋に押し入って千両を強奪、うち五百両を関八州取締役・柳田浩之進(岸田森)に賄賂として差し出していた。しかしその金には沼田藩の刻印が入っていた。権六が強奪した金は沼田藩からの預かり金だった。金を使おうものならすぐに足がついてしまう。そこで柳田は今回の件に関わりのある者は全員始末するよう言い渡す。さらに下手人を仕立て上げることになる。そんなこんなでおさよと吾市は偶然再会する。吾市はおさよが売られてしまわないか、ずっと心配してきたがボンクラ暮らし。吾市の不安は的中、おさよは十両で妾に出されることになっていた。市は相思相愛の二人のために博打で十両を稼いで二人に差し出す。吾市はその金でおさよに簪を買ってあげるが、ところが春木屋から盗難届が出ていた金だった。つうことで二人は捕まり、まんまと下手人に仕立て上げられてしまう。市は番屋に出向き、その金は賭場から出たものだと証明するが口封じに消されそうになる。しかし役人たちを瞬殺、牢屋の鍵を奪うと権六の許へ向かう。そんなこんなで吾市は抜け出せたものの、おさよは美人だったため柳田の許へ連れ去られていた。市は雑魚たちを皆殺しにすると権六に柳田の屋敷まで案内させる。屋敷に到着、柳田に報告させると「そこまで喋りゃあとはいいわ」とぶっ殺し。柳田は刻印のない十両を差し出して命乞いするが瞬殺される。この時、勝新の刀が間違って岸田森の足に刺さったらしいけどお芝居続行。リアルに痛いよ。市は刻印のない十両を二人に残したまま姿を消す。しかし夕べから何も食ってないのでお腹減っちゃったとお供え物のニンジンを拝借、がりがりかじりながら旅を続ける。お・わ・り
2023年03月05日
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この世で一番怖くて強いのは平凡そうな顔をしている奴。新・座頭市 第18話「酔いどれ川」脚本 岩元南・中村努 監督 太田昭和今回のお話はいただけない。お竜って最低な女だな。脚本が甘すぎ。轟二郎ばりのチャレンジボーイの市は竹馬で川を横断。大野しげひさもびっくり。渡り切ったところで酔っぱらいの女・お竜(鉄砲玉のおきん)に逆ナンされ酒を飲むことになる。やって来たのはお竜のお店。亭主の茂助が超無愛想な表情で厨房に立ってます。お竜は飲みまくってぐでんぐでん。そこへやくざで十手持ちの伝兵衛(芹沢博士!)が子分たちとずかずか押し入ると泥酔したお竜を別室にご案内&ドッキングする。これ毎度のパターンらしい。その間、子分たちはゲストークで盛り上がる。ついでに市の目が不自由なのをいいことに両方の鼻の穴にメザシを突っ込んでゲス盛り上がり。ぶち切れた市は子分たちを皆殺しにする。茂助は市が噂に聞く「座頭市」だと知ると突然悩み事を打ち明ける。実は伝兵衛に連日連夜お竜を寝取られ嫉妬の嵐。しかし逆らうとお縄にされてしまう。でももう我慢の限界、ひと思いにぶっ殺してやろうと思っていたところだったと話す。そこへドッキングを終えてスッキリした伝兵衛がお帰りでごんす。表に出ると子分たちが殺されてるよ。つうことで下手人探しに躍起になる。茂平はお竜に「いくじなし・・・」と罵られるが返す言葉が無い。その後、強引に市を引き留め、酒を飲みながらぐだぐだと悩み相談を続ける。さらに泣き出す始末。実はこの一年間お竜とエッチをしていないという。「あたしゃね伝兵衛に言ってやったんですよ、せめて子どもぐらい作らせてくれと・・・作りてーよ(ぐすん)」。そんな話聞かされてもなーと微妙な表情を浮かべる市。その頃、苦み走ったイイオトコ弥之助(村井国夫)が山道を急いでいた。翌朝、店に手配書が配られる。そこには「弥之助」と書かれていた。伝兵衛は子分殺しの下手人を捕まえるため茂平を呼び出す。茂平は適当なことを言って市を庇うが、手柄ゼロの伝兵衛は現場にいた市を下手人に仕立てようとする。しかもお竜とエッチの許可を条件に茂平を丸め込み。「あの按摩が殺ったと言えば子ども作ってもいいんですか?(笑顔)」。つうことで市は捕らえられ牢屋送りにされる。その後、勝新ご本人もリアル牢屋送りにされる。そのドタバタの最中お竜は元カレの弥之助と再会する。弥之助は元カノのお竜に会うため島抜け、お竜は弥之助を待ち続けていたのだ。一方、お竜とエッチの許可が出て大喜びの茂平は一気に地獄行き。人生はハイ&ロー。アップダウンクイズよりも非情だ。「ちくしょーイチャイチャしやがって!」。恨み百倍の茂平からタレコミを受けた伝兵衛はやる気全開、弥之助とお竜を捕まえる。しかしお竜を連れて行かれたらエッチできない。「約束が違うよー」「子どもが作りたかったら勝手に作れ!」。その頃、市は牢名主たちからリンチを受けるが「座頭市」と分かって熱烈接待、手厚いサポートで牢破りに成功する。そして大捕物中の現場に現れると伝兵衛たちを皆殺しにする。翌朝ラブラブで逃走の旅を続ける弥之助とお竜。市はお竜から貰ったお手製のフィギュアを川に流す。で茂平は?お・わ・り
2023年03月05日
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差別なんか絶対なくならねえよ!新・座頭市 第17話「母子道中に灯がともる」脚本 下飯塚菊馬・中村努 監督 黒田義之二大ビッグスターがゲスト。鮒吉少年(梅田トオル)は貧しいローカルライフに毎日悶々としている。ある日、市がやくざたちを瞬殺する場面を目撃、すっかり市に心酔し「お控えなすってー」と仁義を切るが相手にされない。鮒吉少年の母親おたき(勝新太郎夫人)を宿を経営、市はそこへ泊ることにする。しかし宿は全然繁盛していない。客は市だけ。従業員も卯平(花沢徳衛)だけ。なんだか訳ありっぽいネ。久しぶりに客が来たっつうことで卯平はお買い物に出かけるが、店から商品を売ってもらえない。やっと売ってくれる店に辿り着いたと思ったらやくざの妨害を受ける。その夜、めしを食いながらカウンセリング開始。おたきは土地の大親分・仏の六蔵の女房だったが、今やすっかり落ちぶれてしまい、息子の鮒吉少年と生粋の老子分・卯平の三人で細々と旅籠を経営。しかし荒牛の長五郎(やまりん)たちから嫌がらせを受けていた。翌日、長五郎の子分たちが借金の取り立てに押しかけ、金が無いと分かると家具やら何やら差し押さえまくる。その中には長五郎一家に寝返った元子分たちがいた。そんな横暴に我慢できない鮒吉少年をなだめる卯平、サナギマンのように耐えるおたき。仏の六蔵は荒牛の長五郎に殺されたのだ。鮒吉少年はおたきになぜ敵討ちをしてはいけないのかと詰め寄る。そして明日には宿を発つ市にアドバイスを求めるが「辛抱しなくちゃいけねえぜ。辛抱すりゃそれだけ強い男になれる」と諭される。翌朝、市はおたきに女手ひとつで鮒吉少年をよくここまで育てたとナイスカウンセリング。「鮒吉あんは大きくなったらきっと方々からあの人を慕ってくる立派な人になるんじゃありませんかネ」。しかし亡き夫・仏の六蔵はやくざは自分一代限りだと話していたという。「立派なご亭主だったんですネ」。以下、勝新のアドリブ一人芝居が続く。それを表情と目線だけで受ける中村玉緒。鮒吉少年はヨットで旅立つおおとりゲンを見送るトオルのように市を見送る。三年経てばまたやって来ると約束する市。「その代わりどんなことが起こっても我慢するんだぞ」「男と男の約束だ」。握手を交わす市と鮒吉少年。しかし、長五郎一家の罠に嵌められ子分を刺してしまう。おたきは詫びを入れるため単身、長五郎の許へ伺う。但し密かに懐剣を忍ばせていた。卯平はダッシュで市を追いかけ助けを求める。「このじじいの命!あんさんにお預け致しやす!」。その一言に市の魂がスイッチオン。その頃、おたきは長五郎に詰め寄られていた。「この落とし前どうつけてくれるんだよ!」。おたきはそっと霧箱を差し出す。金でも入ってるのかな?にこにこで箱を開けると中には長五郎の位牌が入っていた。「なんだこれは!これが落とし前か!このアマ~」と長五郎が腕を振り上げた瞬間、隠し持っていた懐剣でブッ刺す。すかさず斬られるが、怯まず二突き目をブッ刺す。子分たちに滅多斬りされてもおたきは長五郎を刺しまくり続ける。そこへ市が乱入、子分たちを斬りまくり。勝新&玉緒のダブル殺陣。おたきは六蔵の仇を取った。そして卯平に鮒吉少年を託すと息を引き取る。鮒吉少年はおたきを背負った卯平を見つける。「鮒坊・・・おっかさんは立派におとっつあんの仇を討ちなすったよ!」。市はそのやり取りを見届けるとそっと旅に出る。お・わ・り
2023年03月04日
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