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俺たちの旅 0
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冷麺は楊夫人。暗闇仕留人 第27話「別れにて候」黒船が横浜沖に再来航。威嚇の空砲ぶちまくりで江戸は大騒ぎ。貢は何かを思い立ち大切にしていたオランダ語の辞書・グラマチカを手放そうとしていた。主水は貢にこれからどう生きて行けばいいか訊ねる。世の中の動きは自分たちが思っている以上に早い。その早さについていけないのだ。幕府の大方は攘夷派が占めているが、黒船を追い返すほどの技術や国力もない。その頃、江戸城では開国か攘夷か激論が交わされていた。中でも良識派の若年寄・松平玄蕃頭(戸浦六宏)はアヘン戦争に敗北した清国を例に出して開国を強く主張していた。貢は玄蕃頭の娘(西崎みどり)に絵を教えていた。また玄蕃頭の考えを支持していた。ところが玄蕃頭は女とアヘンが大好きッ子という別の顔があり、根岸屋(山崎加代の父親)と結託し、高台にある妾の屋敷からまっすぐに海を眺めたいという理由だけで、高台から海の間にある貧乏長屋をぶっ潰す計画を企んでいた。早速根岸屋チームが取り壊しを開始。飾り職の鶴吉(浜村純)と娘のおはつだけが立ち退きに応じようとしなかった。そこで根岸屋チームは長屋に火を着けて全焼させるが鶴吉は抵抗を続ける。ある夜、貢が居候している出会い茶屋に三人組の男客が現れる。ホモ?一人は何だか泥酔しているのか抱えられている。ところが川へ転落、貢が助け出すが既に死亡。男は鶴吉で大量のアヘンを投与されていた。主水と大吉は貢から話を聞くが、主水によると根岸屋と玄蕃頭は繋がっているため、奉行所が動いたとしても揉み消される。「よくそんなことで十手持ちが務まるな?」と不満を口にする大吉に対して「務まらねえからお前えたちと組んでるんじゃねえか。銭でも貰って恨みを晴らしてほしいと言われてるなら話は別だぜ。鶴吉のことは忘れるんだ」。しかし貢は銭を貰ったとしても今回の仕事は断ると言う。「近頃何もかも嫌になってきた。もう少し考えてみたい。俺たち何のために生きているのか。何のために今まで人殺しをしてきたのか」。主水は貢の話を聞く。「前から考えていたことなんだ。なあ八丁堀、俺たちは今まで何をしてきたんだい?世の中動いている。この川だってオランダやアメリカやイギリスの都ロンドンのテームズ川にだって繋がってるんだぜ」「なるほどなあ・・・だからどうだってんだ」「だから俺たちは何をしたかって言ってるんだ。少しでも世の中よくなったか?俺たちにやられた奴らにだって妻や子がいたかもしれないし、好きな奴があったかもしれないんだ」。一方、人情派の大吉とおきんはおはつに父親の鶴吉から何か託されていなかったか聞き出すが「別に何も」。しかしその夜、おはつは書き置きと鶴吉から預かった四両を残して根岸屋へ向かっていた。鶴吉は自分に何かがあれば仕留人に恨みを晴らしてもらうよう託し、しかも本当の悪は根岸屋ではなく松平玄蕃頭だと伝えていた。それでも仕事を引き受けようとしない貢と主水、大吉がディスカッションを交わす。「前にも言ったろ。この仕事はやめだ」「相手が松平玄蕃頭だからか?娘に絵を教えたからか?なあ糸井、人にはそれぞれ生き方がある。そりゃまあそれでいいだろ。だがなお前えがこの稼業に足を突っ込んだ時にどんな腹の括り方をした?俺たちは人間のカスだ。しかしカスはカスなりに生き方がある。それがこの稼業だとお前えそう腹に決めなかったのかい。糸井、この銭は受け取ってもらうぜ。今日まで無事に生きてこられたのはこの銭のおかげなんだ。お前えの身体の骨の髄までこの銭の匂いが染みついてることを忘れんなよ。お前え一人が格好つけようとしたってな傍から見りゃそりゃお笑い種だぜ」「そりゃそうかもしれん。しかしな今度やろうという相手、松平玄蕃頭その身辺は確かに清廉潔白であるとは言い切れんものがあるかもしれん。しかしな彼の幕閣における見識、国を開こうとする勇気は今の幕府にとっちゃなくてはならんもんなんだ。その人の一面だけを捉えて糾弾するのは間違ってるとは思わんか?」「何言ってやがんだこの野郎!その松平や根岸屋に殺された鶴吉や犬みたいに追い立てられた連中の恨みはどう思ってんだお前えは!いつからそんな腰抜けになりやがったんだよ!」。翌日、貢は仕事を引き受ける。但し「八丁堀に伝えてくれ。これで最後だ。最後にさせてもらうってな」。その夜、おはつは根岸屋を通じて玄蕃頭に差し出される。主水は屋敷の見張り役をぶっ殺し、大吉は根岸屋の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。そして貢が玄蕃頭を仕留めようとするが玄蕃頭の一言に手が止まる。「分からんのか!わしを殺せば日本の夜明けが遅れるぞ!」。その瞬間、玄蕃頭に斬られ、玄蕃頭は駆け込んだ主水と大吉にダブル仕置される。主水は大吉に貢を生き返らせるよう指示。大吉が貢の心臓をマッサージ(※レントゲン撮影)、心臓が動き出し貢は眼を開くが「すまなかった・・・」とだけ言うと絶命する。「俺たちもここで別れようぜ。今が潮時なのかもしれん。糸井がそれを教えてくれたんだ。さあ糸井を送ってやろうぜ」。主水は布に包まれた貢の胸元にグラマチカを入れる。「糸井はなこれと一緒に海の向こうへ行きたかったんだ。行って来いよ、海の向こうへな・・・」。主水たちは貢の亡骸を海に流す。その後、主水は日米会談の警護役に抜擢される。降り始めた雪を見ながら物憂げな表情を浮かべる主水、妙心尼に別れを告げて旅に出る大吉、おきんはおはつに見送られながら江戸を発つ。その時、巡礼の旅に出る玄蕃頭の娘とすれ違ったことに気づかないまま。大海原の沖へ流れていく貢の亡骸。お・わ・り
2023年10月16日
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冷麺はマダム・ヤン。暗闇仕留人 第26話「拐されて候」『仕留人』はここまで凡作なし。すげーよ。おきんが怪しげな商売をしている横で浪人の筧弾正(荒谷二中の教員)がガマの油を売ってますよ。見事な啖呵売におきんも惚れ惚れするねえ。弾正は娘のおさき(アプラサール)と貧しいながらもほのぼの二人暮らし。ある日、目明しの屑伝(正直屋店長)が借金の取り立てにやって来る。屑伝のボスで金貸しの松五郎(ミッキー蛇川)は身も心もピュアなおさきに「ホ」の字ダネ。人の良い弾正は松五郎から妻の薬代・五両を借りていたが、利子が膨れ上がり百両になっていた。そこで借金を棒引きする代わりにおさきを寄こせ。もちろん抵抗。明日こそおさきを迎えに来るぜと言われた翌日、おさきは何者かに拐されて行方不明となる。ほんまかいな?屑伝は調べを担当する主水に弾正の自作自演ではないかと伝える。おさきを拐かしたのはおきんだった。おきんはおさきに役者に変装させて江戸から逃がすつもりだった。それを聞いて主水、大吉だけでなく貢まで余計なおせっかいだと注意する。そんなこんなでおさきを探す屑伝を主水が呼び止める。屑伝は見回りから外れているはずの主水がいたことを不審に思う。翌日、主水は与力の名島(甲賀幻妖斉)からおさき誘拐事件が一向に解決しないことを理由に十日間の謹慎を言い渡す。主水の存在を疑った屑伝と松五郎が名島を通じて手を打ったのだ。つうことで一気に公開捜査、あちこちにおさきの人相書きが出回り、借金を返済していない弾正を屑伝がつけ回る。誘拐犯は複数名。ある日、おきんの家で葬式が行われ、妙心尼が読経する中、貢と大吉が棺桶を運び出す。何か怪しいなー。尾行する屑伝の子分を貢が手拭いで絞殺。そんなこんなで妙心尼の寺に到着する。主水は貢が屑伝の子分を始末したと聞いて、ややビビる。そのうち屑伝はしつこく追い込んでくる。屑伝には松五郎がついている。さらに松五郎は北町の鬼与力・名島と繋がっている。おきんは責任を感じ、自分一人で肩をつけようとするが主水に止められビンタ。今更じたばたしてもどうにもならない。貢に「俺たちは初めから一蓮托生なんだ。火の粉は皆で消さないといけないはずだぜ」と諭され号泣するおきんを主水が「泣くなっ!」と激怒一喝。その頃、弾正は何があっても手放すまいと思っていた伊達政宗拝領の刀を売り、四両を受け取っていた。そこへ屑伝襲撃、弾正はおきんに四両を渡し、おさきに秋田へ逃げるよう伝言を頼むと「わしはもう疲れました・・・」と言って屑伝に降参、奉行所へ連行される。その夜、おきんはおさきに秋田まで一緒に行こうかと話すが、おさきは父親と一緒でなければ行かないと言う。秋田は亡き母親の故郷であり、祖父が横手で居酒屋をやっているという。翌朝、ゴミ捨て場に遺棄された弾正の遺体が見つかる。弾正は屑伝と松五郎から拷問を受けたが、おさきの行方は絶対に告げなかった。その知らせを聞いて名島激昂、弾正が死ねば主水の企ての手掛かりを失ってしまう。そんなこんなでおさきは書き置きと四両を残して松五郎の許へ向かってしまう。おさきを助け出そうと焦るおきんに主水は「お前えに命がけで頼みてえことがあるんだ」と言う。おきんは名島に接触、松五郎が老中を通じて名島を甲府勤番にしようとしていると耳打ちする。怒り心頭で松五郎の屋敷に向かう名島に主水が接触。「何か事件ですか?」「何でもない!」と答える名島を背後からブッ刺し、しれっと撤退。その頃、大吉と貢は松五郎の屋敷に潜入。松五郎はおさきを前にしてもう辛抱たまらん。表では大吉が用心棒と屑伝の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。そして人の気配を感じた松五郎は部屋の明かりを消すが、障子から突き出た針にビビりまくり。黒ずくめの貢が姿を現すと松五郎に覆いかぶさり、耳の穴に針をずぶずぶブッ刺し。おきんはおさきを手招きすると夜道を必死に走っていく。その後ろ姿を見届けると主水は走る二人を背にして歩く。お・わ・り次回感動の最終回。
2023年10月15日
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今夜は冷麺よ。冷麺はマダム・ヤン。暗闇仕留人 第25話「晒されて候」ハートウォームな大吉はあやが亡くなってから何だかしょんぼりの貢を励まそうと博打に誘う。優しいのね。貢は乗り気ではなかったが、ビギナーズラックで五十両ぼろ儲け。ところが途中から参加した女将風の女・お陽(勝新太郎夫人)に儲けを全部持って行かれてしまう。翌朝、心中した男女が見つかる。男は死んでおり、片割れの女はお陽だった。駆けつけた主水はびっくり。お陽は心中などしていないと言って縋り付いてきたが、御乗法に従って市中引き回しの上、三日間晒されることになる。お陽は越後屋の後妻だが、夫と一緒に店を繫栄させ、夫が亡くなった後も店を守り続けてきた。主水はお陽に心中する理由が見当たらないことから再吟味を願い出るが却下。その頃、大吉と貢は五十両の大損を喰らったことにぶつぶつ文句言いまくり。あの時やめていればよかった。今頃あんこう鍋を食っていたか、芸者遊びしまくっていたか。そこへ主水がやって来てお陽のことについて話す。大吉と貢が賭場で会った女将風の女だ。総額で百両はゲットしている。お陽には先代の娘・お道(フジ・アキコ隊員)がいたが、二代目母親のお陽に反発していた。お陽は後添えになって五年になるが、その間母親らしいことをしてやれず申し訳なく思っていた。その後、金貸しの大島屋からお道に貸した百両の返済を迫られる。返せない時はお道を訴え、米の仲買人の株二千両分の権利書をもらうと突きつけられる。そこでお陽は百両を工面するため博打に打って出たつう話し。しかし指定された出会い茶屋に大島屋は現れず。代わりに謎の男たちに拉致され、気がつくと見知らぬ男と心中したように仕立てられていたつう話し。お陽から事の次第を聞いた主水はお陽救出に動き出す。まず晒されているお陽を二晩だけおきんにすり替え。夜なので下だけ向いてりゃいい。「何言ってんだい!ばかばかしい」とおきんは拒否するが、小判をちらつかせられ「やらせていただきます」。そして大吉にお陽と二晩だけ一緒に町を歩いてお陽を拉致した船頭を探してほしいと依頼する。顔はお陽が知っている。そんなこんなで夜が明けてきた。おきんとお陽が入れ替わる。成果なし。あと一晩でタイムリミット、無宿人として江戸を所払いになってしまう。昼間、晒されているお陽をお道が見つめている。傍には彼氏が寄り添っている。そんなこんなで大島屋がお道に百両の返済に迫るが、お道はおばかギャルなので越後屋の商売を継ぐのは無理、そこでしばらく後見人になると提案する。その夜、主水はお陽の代わりに晒されているおきんに蕎麦を差し入れ。おきんは主水にお陽との関係を尋ねる。主水が養子に行く前の話、道場仲間に誘われ初めて行った根津権現裏の岡場所で知り合った。「それからしばらく通い詰めてな」。主水は相思相愛だと思っていたが、半年後にお陽はいなくなり米屋の手代と一緒になったと聞いた。今から考えると相思相愛と思わされていたのかもしれないが、主水にとって良い思い出だった。そしていよいよタイムリミット、今夜は貢がお陽に付き添って船頭探し。無闇に歩き回るより越後屋の店の前にいたほうが手がかりが掴めるかもしれない。その頃、お道はお陽のことを思い出していた。お陽はいつも自分のことを心配してくれていた。涙ぽろり。実は越後屋の番頭・荘助、大島屋、お道の彼氏はグルだった。荘助は大島屋のスパイであり、店に住み込んで主人に信用されるとがっぽり乗っ取るはずだったが、お陽がしっかりしていたため失敗。そこでお陽をさらって心中したように見せかけたが、生き返ったため失敗。しかし今夜を過ぎれば江戸所払い、あとは店を食い尽くすだけだぜ。その話をお道が立ち聞きしていたのでぶっ刺し、またまた心中に見せかけるため船頭に心中相手を探させる。つうことで越後屋の店先から船頭が出てきたところをお陽と貢が目撃、そんなこんなで『ウルトラQ』のナレーターこと貢が江戸川由利子ことお道を助け出すが既に虫の息。連中が全員グルであり「あたしが悪かったわ・・・長い間ごめんなさい・・・お母さん」と告げると息を引き取る。翌朝、お陽は江戸所払いとなる。主水はお陽が品川の女郎屋に身を売って作った金で大吉、貢、おきんに殺しを依頼する。その夜、大島屋、荘助、お道の彼氏はお道殺しがバレないうちにトンズラしようと越後屋からありったけの金をかき集めていた。そこへ貢が品川からお陽の使いでやってきたと告げて姿を見せると「御命頂戴に参りました」。荘助ブッ刺し。逃げるお道の彼氏の心臓を大吉が捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。逃げ回る大島屋の目の前にお陽が晒されている。お陽に見えた女はおきんだったが、恨みたっぷりで睨みつけられ恐怖でもうあかん。テンパりまくりの大島屋を主水がブッ殺し。その後、品川で女郎になったお陽は気怠そうに客引き。主水は誰もいない深夜の奉行所で大福をむしゃむしゃ食べ続ける。お・わ・り
2023年10月15日
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今夜はお鍋よ。暗闇仕留人 第24話「嘘つきにて候」倉田準二監督二本目にして最後の登板。かなり良い仕事してますが京都映画(松竹)とは合わなかったみたいです。しじみ売りの少年・佐助(青影!)はスーパーピュアボーイ。火事で焼け出された人たちに無償で食事を提供する米問屋・備前屋の奉仕精神に感激。「一生懸命働けばお天道様は見ていてくれる。必ず報われる」「人間の本当の勇気は人のために何かができることだ」。素晴らしい。ある日、佐助は貢が描いている忠臣蔵の芝居の看板を目にする。吉良上野介は本当は良い殿様で、赤穂の殿様はケチだと難癖をつける。貢は本当はそうだったかもしれないが、芝居は芝居だとやんわり解説。大吉も飯食いながら「固いこと言うんじゃねー」と下品に解説。そこにやくざに追われた女性が逃げ込んでくるが誰も助けようとしない。その時、佐助の頭の中に備前屋の名言がピキーンと響いて正義感爆発。女性を助けようとするがぼこぼこの半殺し、野次馬だけでなく貢や大吉も見てみぬふり。そこへ通りかかった備前屋に助けを求めるが素通りされてしまう。その後、佐助ぶち切れ。貢が描いた忠臣蔵の看板に絵の具をぶっかけ「大人なんて嘘つきだ!嘘つきだ!」。備前屋には先代の妻・よねがいたが、きちがい扱いにして座敷牢に閉じ込めていた。目明しの虎松(地獄大使!)に袖の下を握らせ手なずけていたが、虎松は日頃から十手を使っては金を巻き上げる小悪党だった。その頃、主水は備前屋の先代殺しの一件を調べ直していた。下手人の夜烏の三次はその後、島抜けをしていたが、こっそり備前屋で人足として働いていた。三次は虎松に接触、自分の人相書きを描いてほしいと謎の儲け話を持ち掛ける。そして絵描きの代わりに貢が描くことになる。そんなこんなで怒りの収まらない佐助は備前屋に乗り込んでしじみを投げつけまくり。備前屋だけでなく座敷牢のよねにまで投げつけ。「ざまみろ!」。子どものやることですな。ウザいけど。そこへ虎松が現れて佐助を追い返すが、三次の人相書きを手にしていた。先代殺しの真犯人は備前屋であり、三次と虎松はそのことをネタに備前屋を強請ろうとしていた。そんなこんなで佐助はよねを人質に取って籠城。返してほしければ頭を下げて詫びろ!とスパークする。よねは佐助に逃げ出したりしないと話しかける。よねはきちがいではなく正気だった。益々大人は信用できねー。しかし大人には大人の事情があるのだよ。今の備前屋は真面目だったが、よねにラブのあまり先代をぶっ殺したのだ。よねはこんな風にさせてしまったのは自分のせいかもしれないと語る。それにしてもぶっ飛びすぎですがね。そして「逃げられるなら逃げて。幸せになって下さい」と言って懐に隠し持っていた小判を佐助に渡す。「女将さんっ!」。しかし貢ほか野次馬がやんやんやする中、佐助逃走、よねが遺体で見つかる。その後、佐助は大吉の家に潜伏、ぶらりやってきた貢&帰ってきた大吉はびっくり。二人から話を聞いた佐助もびっくり、自分がよねを殺したことになっていたが、よねは逃げるよう勧め金まで渡している。「しかし備前屋と岡っ引きが踏み込んだ時、女将さんもう死んでたぞ」「おいらがやったんじゃない!おいらじゃないんだよ!」。貢はよねが殺されるところは見ていなかった。そもそも佐助は何で今回のようなことをしでかしたのか?それは備前屋が立派なことを言っておきながら助けを求めても素通りしたから。ここで貢の名セリフ「人間なんて大体が嘘つきなんだよ」。そんなこんなで佐助の無実を証明するのは難しい。佐助は自分がどうなってもいいが、よねを巻き沿いにしたことだけ申し訳なく思い「謝くなくっちや」と言って、よねから貰った四両を置いて遺体が安置されている番屋へ向かう。あとを追って主水も番屋へ向かうが、そこには佐助の遺体があった。虎松によると抵抗したので十手で一発ぶん殴ったと言う。その後、虎松と三次がグルだったこと、備前屋がよねを殺した理由が分かる。佐助はやっていない。佐助が遺した小判を受け取る大吉、貢、主水、おきん。その夜、女中を通じて三次の人相書きを手渡された備前屋は指定された米蔵へ向かう。一方、虎松も三次から呼び出されて合流。蔵に入った三人は何の用事だと確認し合うが何か変だ。そんなことより三次と虎松は備前屋に金よこせと請求。おめーの代わりに島送りになってやったし、口封じによねも殺してやった。その時、俵から米がこぼれ出す音が聞こえる。三人がそれぞれ探し始め、貢が三次を掴むと竹筒を手にしていた備前屋に突き飛ばし、三次は竹筒にブッ刺さり。恐怖に震え上がる備前屋の心臓を大吉が捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。そして貢が矢立の仕込み針でビビりまくりの虎松の目を潰すと主水が背中&正面からダブルブッタ斬り。数日後、大吉は妙心尼に鐘を突きたいと申し出る。エロい妙心尼はエロいことを想像するが「そうじゃねーよ」。芝居小屋の看板を描いている貢に鐘の音が聞こえる。佐助を供養するため大吉は妙心尼と鐘を鳴らす。お・わ・り
2023年10月12日
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今夜はシチューよ。暗闇仕留人 第23話「晴らして候」貢役の石坂浩二が猛烈に忙しかったのか大吉エピソードが連発。いきなりレントゲン撮影と心電図でスタート。ある夜、大吉は深川で女衒の和助を仕留めた帰りに一人の男とすれ違う。男は呉服屋の手代・佐吉(小坂一也)。翌朝、佐吉は南町奉行所の筆頭与力・原一家皆殺しの疑いで捕まり、与力・間宮(中村りつの元夫)と目明し・勘助から拷問を受ける。実は原一家を殺したのは間宮と勘助だった。その夜、間宮は湊屋郷右衛門と密談、湊屋はさっさと責め殺したほうが良いと言うが、間宮は噓の自白をさせようとしていた。そんなこんなで佐吉の妹・おその(大谷直子)だけ無実を信じていた。佐吉は犯行時刻に大吉と遭遇したと証言、深川で芸者をしているおそのはその話を聞いて大吉を訪ねる。大吉が証言すれば佐吉の潔白が証明される。佐吉は行きつけの呑み屋でいつもばか飲みしている大吉の顔を知っていたため、犯行時刻にすれ違った男が大吉だと覚えていた。しかし大吉が証言すれば裏の仕事がバレてしまうため証言拒否。その後、大吉はしかじかの件を貢に相談「それで?おそのさんには何て言ったんだ?」「もちろん人違いだと突っぱねたよ」。ところが蕎麦屋のオヤジ・伊三次も佐吉を見ていたことに気がつく。つうことで伊三次を探し回るが、富くじが当たり今は蕎麦屋を廃業して金貸しをしているとか。おそのも伊三次に協力を求めていたが、伊三次は証言の見返りにおそのに関係を強要する。大吉は兄の佐吉を助けたい一念で身体を売ったおそのに同情&激昂、奉行所に名乗り出ると言い出すが、呆れた貢がナイスコメント。「それで伊三次という男が証人になるって言うんならそれでいいじゃないか。お前さんがそれ以上何をやることがあるんだい」。それでもグズグズ言う大吉にもう済んだことだと珍しくぶち切れ。「かー冷てえ男だな、お前えも」「ああ冷てえさ。冷たくなきゃこんな稼業できやしねえんだよ!」と矢立の針を向ける。「お前だって分かってるはずだぜ。俺たちにはな、人助けなんてできやしねえんだよ。そんなことを考えるのはな、それこそ身の程知らずだってやつだい」「ぬ、抜かしやがって!」「ああ何とでも抜かしやがってやるぞ。お前さんが分かるまではな」。その夜、伊三次が首を吊った状態で見つかる。明日おそのと奉行所へ行くことになっていたが、口封じのため何者かに殺されたに違いない。佐吉を下手人に仕立てることで誰かが得をする。おそのによると佐吉は原の娘に気に入られ、しょっちゅう反物を手に屋敷を出入りしていたという。小さい頃から虫も殺せなかった佐吉が人殺しなどできるはずがない。両親を亡くした二人は下総から江戸へ出て呉服問屋に奉公、必死になって働いたが却ってそのことが仇となり店から追い出され、おそのは芸者になったのだ。大吉は主水を通じて間宮らをリサーチ。間宮は南町の切れ者、一方原はここ数年の間に急成長した海産問屋の湊屋が抜け荷をしているとの噂を聞きつけ調査中だった。間宮と湊屋はグル&原を殺害、その罪を佐吉に擦り付けようとしているのではないか。早速大吉は行動を開始しようとするが、巻き添えを喰らいたくない主水に監視される。妙心尼とのエッチも主水に見られているような・・・。そんなこんなでおそのに佐吉の無実を晴らすためには真犯人を探し出すしかないと提案するが「もういいんです」。何と新たな証人・貸本屋の直次郎登場。「正しい者が負けるはずないじゃありませんかッ」。有力な証言におその感激、互いに見つめ合いしっかり抱擁。大吉の立場無し。しかし翌朝、直次郎はお白州で証言を覆す。「申し訳ございません!全部出鱈目でございます」。そしておそのに誘惑&脅されていたと激白する。つうことでおそのと直次郎は連行されるが、直次郎と間宮は悪のアイコンタクトを交わす。その夜、間宮は佐吉に殺しを認めればおそのを釈放すると迫る。「さー楽になれ」。翌日、雨の中、佐吉が処刑される。主水によると突然許可が下りて、こっそり&電撃的に行われたという。しかも直次郎はとっくに解き放しになっていた。主水は大吉をマークしていた勘助を雨戸越しにぶっ殺すが、表におそのがいた。「あなたたちはもしかしたら・・・」。おそのは大吉に四両を差し出し「これで兄さんの仇を・・・頼みます、頼みます」と殺しを依頼する。その夜、貢は湊屋に紹介され雇ってほしいと直次郎を訪問、矢立を取り出して絵を描き始める。「なかなかよく描けてるねー」。貢が描いた女はおそのに似ていた。驚く直次郎の額に仕込み針を突き刺す。その頃、間宮と湊屋は一件落着でにぎにぎ。そこへ貢が現れ、おそのに似た絵を見せる。驚いた間宮を貢が仕留め、大吉が湊屋の心臓を握り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。その後、おそのは酔っぱらった客と出会い茶屋へ。貢が通りかかるが、すぐに目を伏せる。おそのも貢に気づいていたが後姿を追うだけ。さらに大吉が歩いてくる。おそのと大吉は見つめ合い、大吉は僅かに頷く。おそのは酔っ払い客に呼ばれると「はいはい」と笑いながらついて行く。貢に続いて大吉も暗い夜道に姿を消していく。お・わ・り
2023年10月10日
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いない。暗闇仕留人 第22話「怖れて候」大吉が大八車を引きまくって笑顔で爆走。秩父まで石の買い付けに訪れたが、材木問屋の檜屋に助けを求められる。檜屋は二年前にこの付近でさらわれた娘・ちよ(ゆきおんな)を探しに来ていた。その頃、見た目ワイルドすぎる極悪人・熊蔵(山谷初男)の許からちよ脱出、通りかかった人足たちに助けられ檜屋と再会を果たす。つうことでちよは大吉の大八車で運ばれ、人足たちはちよをかどわかした犯人を捕まえるため山狩りに出かけるが全員斧でぶっ殺される。そのため檜屋は大吉をちよのボディガードにスカウト、江戸まで送ってほしいと頼む。報酬は三両。一方、熊蔵もちよを追って江戸に向かう。つうことで大吉たちは無事に到着。叔父で番頭の儀助(ハンターチャンス)に温かく迎えられて大吉の役目は終了。しかし熊蔵が取り戻しに来るかもしれない。檜屋は奉行所に訴えるがけんもほろろ。暇そうな主水が話を聞くことになるが、ちよは何も話そうとしない。そこで檜屋が解説。二年前の秋に婿養子を迎え、二人で仕事のため秩父へ出かけたが、熊蔵軍団に襲われ婿養子はぶっ殺され、ちよは拉致&熊蔵の女にされてしまう。そして熊蔵との間に子供ができるが、熊蔵は三吉と名付けられた子供がうっとおしくなる。そこでちよは三吉を連れて脱げ出してきたのだ。なるほどね。山奥に潜んでいるぐらいなのでやましいことがあるはず。そんな連中が江戸にノコノコやって来るとは考えられないが、主水は奉行所とは内緒で個人的に張り込んでもイイよと提案する。つうことで主水は張り込みに備え、大吉、貢と鍋をつつく。一文にもならないとボヤく一方、大吉は檜屋から三両は貰いすぎたと話す。結局、その夜は何事も起こらず。しかし怯えるちよのために檜屋は店の金を持ち出して用心棒を雇おうとする。儀助も心配するが皆で助け合っていこうと声を掛け全員じーん。つうことで腕の立つ侍を雇うが、夜の闇の中から次々と投げつけられる斧に翻弄され、適当なことを言って用心棒役を辞退する。そして怯えるちよに熊蔵が恐怖のアナウンス。「ワシからは逃げられねーんだ」。これ以上手を掛けさせるとガキも親父も叩き殺してやる。大人しく江戸を離れろ。「いつでもお前を見張っているからな」。声はすれども姿は見えず。しかし極悪フェイスをチラ見せ。檜屋激昂、熊蔵に怒りまくるが心労でぶっ倒れてしまう。そこで儀助が医者を呼びに出るが、熊蔵が接触してくる。「ヨォしばらくだな」「約束が違うじゃないか!」。儀助は檜屋を乗っ取るため、人を殺して逃走中の熊蔵を見逃す代わりにちよと婿養子をぶっ殺すよう依頼したが、ちよを殺さずにそのままゲット。おかげでややこしいことになったつう話。儀助は店を、熊蔵はちよをそれぞれゲットしてウィンウィン。熊蔵はちよを連れ戻して二度と顔を見せないと言う。そんなこんなでちよは三吉を連れて母親が眠っている妙心尼の寺で無理心中を図ろうとするが、声を掛けてきた妙心尼の前で泣き崩れる。その様子を見ていた大吉は檜屋を寺へ連れて来るが、檜屋は何もしてやれない自分がちよに会うことはできないと立ち止まる。「ちよを、私たちをこんな目に遭わせた奴が憎い。何故こんな目に遭わなきゃならないんだ。何を私たちが悪いことをしたと言うんでしょう」。大吉の手を握りしめて誰でもいいから恨みを晴らしてほしい、ちよを苦しめる奴を殺してほしいと頼む。「たとえ五十両、百両と掛かろうと自分も商人です。金で恨みを晴らさせてもらいます。お願いです。私に力を貸して下さる方をお探し下さい」と言って大吉になけなしの二両を渡す。一方、ちよは熊蔵の許に戻ると決心する。熊蔵から逃れることはできない。思わずもらい泣きした妙心尼は大吉に詰め寄る。「こちの人、何をお考えですか?人が殺され、死ぬほどの苦しみを受けているのに助けてやることができない、そんなことが許されていいんですか!?」。自分が男だったら生かしておけないとシャウトする妙心尼に大吉タジタジ、話を聞いた主水もびっくり。「仏に仕える身としては少々乱暴な言葉だったな」。つうことで大吉から仕留料を受け取る主水と貢。貢は居候先(出会い茶屋)で儀助と愛人が一緒にいたところを目撃、熊蔵と繋がっていたことを掴んでいた。翌朝ちよは江戸を発つ。ちよをぶっ殺そうと斧を掴んだ儀助があとをつける。しかし先回りしていた貢が儀助の額に仕込み針をブッ込む。続いて大吉がちよのあとを追う。通りかかった小屋で熊蔵の子分とバトル、心臓ブッ潰して一丁あがり。そこにジェイソンばりに斧を振り回して熊蔵乱入、すかさず左胸に腕を突っ込むが、あるはずの心臓がない(※レントゲン撮影)。「ひょっとすると奴の心臓は右に?」。暴れる熊蔵。小屋が傾く。大吉の首に紐を巻きつけて絞め殺そうと熊蔵が跨った瞬間、右胸に腕を突っ込んで心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。大吉は石の買い付けに向かう。お・わ・り
2023年10月09日
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あなたは。暗闇仕留人 第21話「仏に代わりて候」妙心尼が境内の景色を眺めてうっとりしていると大吉出現。エッチを迫られなりませぬ~と抵抗していると赤ん坊の泣き声が聞こえてきましたよ。捨て子だ。一緒に置かれていた母親の手紙によると母親は既に死んでいる様子。しれっと挟まれていた姿絵の女・おしげが母親ではないか?大吉の推理は的中。その夜、変態エロイラストレーターの歌川秋水(藤岡重慶)は首を吊ったおしげを描いていた。それだけでは飽き足らずおっぱいポロリ。でも何だか乗ってこねーなー。エロ出版社の雅泉堂(イマケン)は面倒なことにならないよう手下の志賀勝におしげの遺体を池にポイ捨てさせる。その様子を夜鷹のおらんが目撃していた。その後、茶店で働いているおそでという女がモデルになり人気爆発。茶店もおそで目当てで男たちが殺到して商売繁盛。しかしおそでは丹下段平の声ソックリの秋水にメロメロ、秋水の子どもを身籠っていた。しかし秋水にご禁制の薬を使って堕ろそうとされぶち切れで拒否。そこで雅泉堂はおそでの勤める茶店に行き、おなみをスカウトする。おなみは島帰りの兄・留吉の面倒を見ていた。留吉は腕のいい大工だったが、すっかり仕事からあぶれていた。あなたの働きたいを応援したい。つうことで雅泉堂は離れの修理を留吉に依頼する。ある日、留吉は屋根裏で修理をしているとおそでが雅泉堂の下っ端に殺されるところを目撃する。雅泉堂は主水に自分が席を外している間に殺されていた、凶器のノミは留吉の物であり「人に情けを掛けたのが却って仇でございました・・・」と証言する。留吉は速攻で帰宅するとおなみに冤罪だと訴え、おなみも何者かの罠だと考えるが、島帰りの言うことなど誰も信用しないだろう。そんなこんなで主水は留吉を奉行所に連行、取り調べをするが違和感を感じるぜ。そこで雅泉堂も調べようとするが、雅泉堂は北町奉行・井戸対馬守と付き合いがあるという。下手すると対馬守の怒りを買うことになる。歴代北町奉行は悪人揃いだ。しかも既に対馬守から留吉を白状させ一両日中に獄門にせよとのお達しが出ていた。つうことで秋水、雅泉堂、対馬守の三人はエロともだち、雅泉堂は対馬守に留吉の処刑を急ぐようリクエスト&秋水の描いたエロイラストにほのぼの。以上、役人としての主水の限界。泣き崩れるおなみに暗に仕留人の存在を示唆するが「兄がお仕置きになってからじゃ恨みを晴らしてもらったってもう遅いんです!私は兄を返してもらいたいんです!」と言われる。以上、仕留人としての主水の限界。その夜ミーティング。大吉によると赤ん坊に添えられていた姿絵は秋水の作品であり、赤ん坊の母親も秋水に殺されたのではないかと推理。留吉を助けるには殺しの証拠を掴まなければならないが、留吉は明日処刑される。珍しく主水がボヤく。「あんな奉行の下で安い扶持を得て働いてるのが本当に嫌になった」。どうにかして留吉を逃がしてやりたいが、拷問を受け続け既に虫の息の状態。「俺ももう十年若かったらなあ・・・」。そんな主水を大吉と貢が熱くたしなめる。「俺たちは仕留人じゃねえか。相応の仕事をしてりゃそれでいいんだ。なまじ粋がって世直し大名人みたいな面するなってんだ!」「そうだ大吉の言うとおりだ」「俺は明日、小塚原に行くぜ。かわいそうな留吉の死にざまをとっぷり拝んで、いずれ必ず赤鬼共に地獄の子守唄を唄ってやるんだ」。翌朝、大吉やおなみ、雅泉堂たちが見守る中留吉は処刑される。そんな中、雅泉堂におらんが近づきポイ捨ての口止め料を請求する。しかも今回で二度目。雅泉堂は四両を渡すが、志賀勝に殺すよう命令する。おらんは自分をつけている男に気づき、意気投合したふりをして大吉に接触、大吉も用心棒に雇わないかと吹っ掛ける。「悪くないねー」つうことで昼から酒飲みまくり。しかしおしっこに行った隙を狙われ志賀勝にブッ刺される。おらんは大吉に雅泉堂と志賀勝が昔友だちだったおしげを殺して池にポイ捨てしたことを告げ、おしげや他の女たちの恨みを晴らしてほしいと雅泉堂から強請り取った四両を渡して息を引き取る。翌朝、池からおしげの遺体を引き上げると主水、貢におらんから受け取った仕留料を渡す。恨みを晴らすのはおしげ、おらんだけではない。おなみもだ。ただし昨日から行方が分かっていない。主水によると今夜、対馬守と雅泉堂がエロ宴を予定している。主水は対馬守をぶっ殺すつもりだ。「八丁堀おめえま、まさか奉行を・・・」「雅泉堂と秋水だけじゃ留吉も女たちも浮かばれねえだろ」。その夜、雅泉堂のスタジオには拉致されたおなみが猿轡をかまされ、秋水の責め絵のモデルにされていた。しかしいつまで経っても対馬守が来ないためライブペインティングスタート。その頃、主水は護衛役と偽って対馬守を人気のないところに案内するとバッサリぶった斬り&池に落下。一方、大吉はスタジオから表に出てきた雅泉堂の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。貢は男優役の志賀勝に蹴りブッ込み&矢立てで心臓を一刺し、逃げる秋水に馬乗りになり矢立を突き立てる。泣きじゃくるおなみを大吉が助け出し、主水、貢と共に闇に姿を消す。お・わ・り
2023年10月08日
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遠い夢の中。暗闇仕留人 第20話「一途にて候」北町奉行所に新人同心・加納一平(鏡京太郎)が着任。同心だった父親に反発して京都で焼き物修業とか色々チャレンジ生活していたが、結局跡を継いだ。一平は父親に似て生真面目で曲がったことが許せない。与力の平田は一平の父親の最後を見届けていた。盗賊と斬り合っている最中、後ろから斬られたと話す。「立派な人物だった~」としみじみ語る。その夜、賭場へガサ入れ、親分の勘八を捕まえるが、平田に袖の下を渡してセーフ。一平超ムカつく。平田だけでなく賄賂の受け取りは奉行所内で常態化していた。一平超ムカつく。そんな一平を主水は心配、先輩同心の佐山(赤影!)と水上は一平の言動を平田に報告していた。一平には伯父で同心の笠井新兵衛(おやっさん)という理解者がいた。新兵衛は一平が同心になったことを父親のように喜んでいたが、剣の使い手だった一平の父親が本当に斬られたのか疑問に思っていた。一方で、一平に人間関係は要領良くやるよう助言する。そんなこんなで一平は新兵衛の一人娘で幼馴染のももえとイイ感じ。ヒューヒューだよ(牧瀬里穂)。ある日、平田は主水を捕まえると先日のガサ入れの口止め料として一平に五両渡すよう命じる。さらに新兵衛にも一両を渡そうとする。もちろん拒否。そこで話題変更。平田の叔父は北町奉行だが、病に臥せっているため自宅療養中。奉行は独り身の平田の嫁にももえを考えている。つう話を聞かされるが新兵衛微妙。ある日、一平は勘八を捕まえ奉行所へ連行するが、すぐに解放しとなる。主水は「長いものに巻かれろだ。見ざる、言わざる、聞かざる」と人生のグッドアドバイスをすると平田から預かった金を渡そうとするが一平ぶち切れ「中村さん!あんたは汚い!」とシャウトすると徹底的に不正と戦うと宣言する。「あんたの父上もそれを口癖のように言っておられたが・・・」「父上も?」。つうことで主水はメンバーを集めると一平を守ってほしいと頼む。このままでは一平が始末されてしまう。「俺はな、あのくそ真面目な野郎が何となく可愛くてな。俺がとっくの昔に無くしちまったものを・・・まざまざと見せつけられたような気がするんだ」。しかし貢が一蹴「甘いよ。八丁堀は」「甘い?」「俺たちは仕留人なんだよ。人助けをするほど立派なもんじゃない」。なるほど。ついでに先日のりつの懐妊ニュースが誤報と知ってしゅん。その夜、一平の歓迎会が開かれる。主水は得意のドジョウすくいを披露(ばか受け)しながら平田たちの動向を伺う。会場の茶屋は貢の居候先だった。貢は一平の名前を耳にして気にかかる。案の定、平田と勘八は泥酔した一平を勘八の情婦がスタンバイしている布団へ運んで美人局作戦開始。ところが布団をめくると中にいたのは貢と猿轡をはめられた情婦だった。「いやこの人がね無理やり私をここに引きずり込むもので。はー危ないところだった」と言ってしれっと退場。続いて第二作戦開始。賊を追う同心たち。平田があれこれ指示するが、一平だけ別の方向へ向かうよう指示を出す。浪人を目撃した一平は斬り合いになるが、その背後に平田が近づく。たまたま見かけた大吉が主水の話を思い出し、とっさに手にしていた胡桃を平田に投げつける。驚いた平田に一平が気づいてまたしても作戦失敗。一平は父親は平田に斬り殺されたのではないかと疑う。新兵衛は滅多なことを言うものではないと注意するが、一平は父親の死を無駄にしないためにも戦うと宣言。ももえは心配しつつも一平について行くと決め、新兵衛も覚悟を決める。その後、新兵衛は奉行の出勤日を確認すると訴状を前にして陰腹を切り、奉行の到着を待つが、現れたのは平田だった。平田は奉行の甥の立場を利用した自分の悪行が書いてあった訴状を燃やすと新兵衛を切腹をしたように見せかける。無念のまま息絶える新兵衛。翌日、目安箱に一平の悪事を告発する訴状が投げ込まれていた。もちろん身に覚えがない。そこに平田が現れ、自分が書いたとしれっと解説。堅物だった一平の父親と新兵衛を死に追いやったのも平田の仕業だった。一平ブチ切れ、取り押さえようとする主水を払い除け、刀を抜いて平田に斬りかかろうとする。しかし乱心者扱いされ水上と佐山に斬り捨てられる。主水は何もできず怒りに震える。その後、一平のあとを追ってももえも自害する。主水は平田から掴まされた金を仕留め料として貢、大吉、おきんに分ける。「薄汚れた銭だけど別にこの小判にはきれい、汚ねえって書いてあるわけじゃねえよな」。その夜、勘八の賭場に商家の女将を装ったおきんが潜入。大吉と小芝居&店の金に手を付けて勝ち逃げしようとしたところ、水上と佐山が呼び止め、見逃し料として三百両を要求する。「はははははー上手い話ですなー」と主水登場。水上と佐山の手口を絶賛、二人から目こぼし料を貰ってやると言われるが「いや私はね、その三百両そっくりそのまま頂戴したいんですがね」と言って二人をブッた斬り。そして賭場の奥で酒を飲んでいた平田と勘八を大吉が挑発、座敷から出てきた勘八の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。ビビって後ずさりする平田の背後から貢が仕留める。その後、主水は調書をまとめる。「与力・平田玄一郎は十手を預かる身にありながらばくち打ちの勘八と追従し私腹を肥やすも仲間割れから互いに殺し合い相討ちになり自死す。まことに御定法を司る身にあるまじき振る舞い也」。満足そうに豆大福をもぐもぐ頬張る主水。お・わ・り
2023年09月25日
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後ろ姿も。暗闇仕留人 第19話「乗せられて候」貢はすっかり仕留人として生計を立てる日々を過ごしていた。ある日、主水は以前から目をつけていた三州屋に立ち寄り、番頭の六蔵から袖の下を巻き上げる。どう見ても抜け荷をしているとしか思えない。その三州屋がとある出会い茶屋から出てくるところを貢が見かける。女将によると超金持ちで狙った女は必ず落とすエロジジイ。貢は女将に絵を教える代わりに出会い茶屋で寝泊まりしている様子。ある日、高野長英門下の旧友・新島欣吾(世界の蜷川幸雄)と再会する。新島は超貧乏暮らし、蘭学の辞書を売りに来たが、黒船来航以来エロ本以上にヤバくて買い取ってもらえない。二人は飯を食いながら近況報告、新島はオランダに渡ろうとしていた。既に何人か渡っている。そこで貢にオランダ行きを誘うが、但し五十両は掛る。新島は家に帰っても金が欲しーと妻の八重を相手にぐずぐず言いまくり。海の向こうに渡れば本物の学問がある。翌朝、貢はおきんに仕留めの仕事を求める。「少しまとまった金が要るんだ。オランダに渡ろうと思って」「オランダ!?」。その話を聞いた主水と大吉は納得。江戸にいればあやのことを思い出す。主水は掟に反して貢の足抜けを認める。貢はこの稼業には向いていない。神経も細かい。「どうだい、黙って五十両。餞別代りに渡してやろうや」。そこで三州屋から五十両を強請り取ろうとナイスアイディアを提案、大吉とおきんは呆れ返る。その頃、貢は新島の家に訪れていた。八重は新島に酒を買って来いと言われるが、そんな金すらない。そこで質屋へ行って身に着けていた帯を金に換える。実は以前から質屋に旦那衆相手の小銭稼ぎをしないかと誘われていた。そんなことも知らずに新島は貢相手に夢を熱く語る。対照的に貢はオランダ行きに「別に目的は無いよ。ただ漠然と日本を離れてみたいだけさ。西洋に行けば少しは面白いことがあるかもしれんし」と話す。さらに手遅れだと言う。「あやが労咳に侵された時、俺は心のどこかで学問を捨てた」。貢の話を聞いて新島は言葉を失う。蘭学を始めたばかりに陽のあたる暮らしはできなかった。いつも誰かに追われるようなつらい毎日だった。「最後は俺が殺したようなもんさ」。新島は貢から残された八重をどうするのか問い詰められるが「他の男と一緒になればいい。そのほうが却ってあの女には幸せかもしれない」と答える。表で二人のやり取りを立ち聞きしていた八重はショックで涙を流す。ある日、主水は夜勤明けから帰宅したところを何者かの襲撃を受け、三州屋へ連行される。さらに井戸へ突き落され絶体絶命。縛られていたせんとりつは何とか紐を解くが、助けを求めようとするりつを中村家の大失態が表沙汰になるとせんが止める。そんなこんなで貢は出会い茶屋で質屋と八重の姿を目撃する。女将によると素人の女を大店の旦那衆に斡旋する商売があるという。質屋は八重を三州屋に紹介していた。三州屋は八重に大満足。質屋を通じて聞いていた前金の五十両をポンと差し出す。五十両を得た八重は叔父から借りてきたと言って新島に渡す。新島はアホみたいに大喜び、早速貢にオランダ行きを報告するが「俺はやめたよ」とあっさり言われてしまう。五十両の大金を用意できるわけがない。そこで新島は三州屋に頼んでおくと言う。「三州屋?」。これまで外国に渡った連中は三州屋の手引きによるものだった。貢は新島に八重のためにも必ず帰って来いと話し、新島は貢に留守の間、八重を頼むと互いに約束する。翌日、新島は三州屋を訪ね、オランダ行きの費用五十両を支払う。八重に渡した五十両が戻ってきて三州屋にこにこ。出発は明日の夕刻。話が早すぎ。しかし明日を逃すと半年後になると聞いて新島は明日の出発を決心、八重に本を売って作った五両を渡す。八重は涙を浮かべて新島を見送る。そんなこんなで妙心尼から主水が行方不明と聞いた大吉とおきん。三州屋の仕業に違いない。その後、貢も主水が連れ去られたことを知る。主水は貢の渡航費を稼ぐため三州屋に接触していたと聞き、顔色を変えて飛び出す。一方、新島は出発寸前。そこに同心・大門がやって来て外国へ渡航しようとした罪で奉行所へ連行しようとするが、抵抗する新島を何度も斬りつけた挙句、海へ投げ捨てる。三州屋と大門はグルで、新島に国抜けの話を持ち掛けたこと全てシナリオ通りだった。見送りに来ていた八重は、駆け付けた貢に支えられながら泣き崩れる。貢、大吉、おきんは八重を介抱するが、目を離していた隙に八重は包丁で自らの胸を突く。「恨みを・・・夫の恨みを」。貢が八重の胸から包丁を抜くと小判が零れ落ちる。三州屋と大門は祝杯を挙げて商売繁盛にこにこ。大吉は酒を運んできた六蔵を捕まえると心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)&井戸にポイ捨てすると主水を発見。「石屋かあ・・・腹減った~」。ふらふらの主水は座敷に上がると逃げ出そうとした大門を斬り、半泣きで土下座する三州屋を三人が追い詰める。「勘弁してくれよ~」と手を合わせて頭を下げる三州屋のぼんのくぼに貢が針を仕込んだ矢立てを突き刺す。その後、主水は大吉の家で飯をもりもり食いまくり。貢は仕留め料の五両を出すと「皆一両ずつ取ってくれ。私は二両貰っておく」と言って出て行く。おきんは貢のことが怖くなる。「奴は本物になりやがったな。本物の仕留人にな」と主水が独り言のように言う。主水が帰宅するとせんとりつがしがみついて泣きじゃくり。「あなた~!」「婿殿~!」「母上もりつもそんなにこの私を・・・」。主水も感激して号泣する。お・わ・り
2023年09月24日
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白いほほえみも。暗闇仕留人 第18話「世のためにて候」『仮面の忍者 赤影』の倉田準二監督初登板。江戸で話題沸騰のSNS『よろずひょうばん』。「世のため人のため」を掲げてスキャンダル暴露しまくり。大吉とおきんが手にしていた最新号には先日、獄門になったましら小僧の父親が灘屋の息子だと暴露されていた。つうことで暇人たちは灘屋に殺到して大騒ぎ。灘屋は『よろずひょうばん』の発信元・聖古堂を訪ね、店を売って作った百両と交換にこれ以上、記事にしないでほしいと番頭の弥七(アンチショッカー同盟の男)に頼むが相手にされない。弥七は聖古堂のオーナー・儀兵衛(ロボット長官)に報告。その後、灘屋は首を吊って死んでしまう。ある日、おきんは小間物問屋の蔦屋で簪を物色している貢を発見、どこへ行っていたのか声かけるが無言。貢は簪選びに集中、何気にひとつ手に取るとぐにゃりと折り曲げ「良い品が揃っていると聞いてきたが大したことないな」と暴言。オーナーの政吉は別の簪を持って来て、他所ではこれ以上の品はないと差し出す。「幾らだ?」「二分一朱頂戴いたします」「曲げたのも入れてか?」「手前どもはお客様のお気に召さない品はお売りいたしませんので」。貢と政吉のカッコいいやり取り。そんな男気を発揮する蔦屋のスキャンダルを聖古堂はがっつり掴んでいた。蔦屋の先代の女将・おせきは後添い。二代目女将のおゆきを産み、政吉を婿養子に迎えた。しかし先代には文治郎という息子がいた。本当は文治郎に跡を継がせたかったが極道者→人殺し→島送り決定の転落パターン。その話を奉行所で聞きつけた弥七は蔦屋に世間への侘び料として五百両を請求する。「出しますネ?でないと私どもの『よろずひょうばん』が黙っていませんよー」。その後、政吉とおゆきは牢屋にぶち込まれている文治郎と面会する。文治郎は二人と面会してじーんとする。自分が店を継いでいたらとっくに潰していたかもしれない。二人もじーんと感動。しかし帰り道でまたしても弥七に五百両を出せと迫られる。その夜、儀兵衛と弥七はやくざたちに絡まれ、蔦屋から手を引けと脅される。儀兵衛はやくざたちは政吉に雇われたと気づくと「これは弱りましたな~」と言ってあっさり手を引くと約束する。政吉はホッとするが儀兵衛の用心棒が大暴れ、政吉とやくざたちをぼこぼこの半殺しにする。翌日『よろずひょうばん』の最新号が発売。そこには蔦屋の跡取り息子が継母にいびられグレて飛び出して人殺し&継母は店の乗っ取りに成功と書かれていた。大吉の仕事場に居候している貢の許へおきんがやってくる。主水も現れ貢を見て安心、おきんと主水は『よろずひょうばん』の記事でふんがふんが盛り上がるが、貢は全く関心なし。黙々と簪を研いでいる。おきんは貢に蔦屋を見に行こうと誘うが断られ一人で出て行く。紙切れ一枚であっという間に店が潰れてしまう。貢は主水に記事の内容は本当なのか聞くが、間違いはないと言いながらも確かめていないと答える。しかし『よろずひょうばん』についてはおかしな噂もあり、引っかかっていた。それはそうとあやが亡くなったことで裏稼業について貢の気持ちが変わってしまったのではないかと気にしていた。「変わらんさ。変わるわけないだろう」。そんなこんなで閉め切った蔦屋に暇人たちが詰め掛け、石を投げるわ、ヤジを飛ばすわで大騒ぎ。政吉は体調を崩したおせきのため医者を呼びに表に出るが、暇人たちに揉みくちゃ&ぼこぼこ。やっと医者に辿り着くが往診拒否。おせきは息を引き取り&蔦屋閉店。数ヶ月後、町の外れに小さなめし屋がオープン、貢は常連客「いつもの奴ネ」。噂を聞きつけ大吉も来店、エロいので女将さんに興味津々。女将はおゆきであり、亭主は政吉だった。貢は陰ながら二人の再出発を応援していた。政吉はすっかり人が変わってしまい、極度に人と接することに緊張するようになっていた。大吉は政吉に酒を勧めるが、一気に煽ると奥へ下がってしまう。政吉は店を潰したのは自分のせいだと思い込んでいた。さらに『よろずひょうばん』を売る鈴の音が耳から離れない。泣き喚く政吉と泣きながら政吉を抱く占めるおゆき。事情を知らない大吉に貢は二人が蔦屋だと教える。「変わっちまったんだよ。『よろずひょうばん』に書き立てられてからな」。そして二人をそっとしておいてやれと言う。その後、めし屋は繁盛するが儀兵衛のばか息子・与之吉が現れ、政吉とおゆきが蔦屋のオーナーだったことを暴露する。それを聞いた客たちはドン引き。もうここには住めない。慌てるおゆき。政吉の耳元では鈴の音が鳴り響く。その頃、主水は大吉とおきんに『よろずひょうばん』の言っていることが嘘だとしたらどうするかと突きつけていた。ひょっとしたらとんでもない片棒を担がされていたかもしれない。部屋の奥で貢は黙々と茶漬けをすすっている。そんなこんなでおゆきは政吉が倒れたと聞いて、なぜか出会い茶屋に呼び出されていた。しかし布団の中にはいたのは政吉ではなく与之吉だった。二度と関わらないことを約束に政吉がおゆきを差し出したのだ。「お前さん来ないで!」「もう追って来ないよ。これからはね、そっとしておいてくれるよ。ちゃんと約束したんだよ」。おゆきは絶叫すると舌を噛み切って自害し、政吉も後を追う。おきんは蔦屋から預かっていた五両もする櫛を仕留料代わりに差し出す。どこにでもいる仲の良い夫婦だった。その夜、聖古堂に忍び込むと大吉は弥七の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。主水は用心棒と与之吉を斬り捨て、貢は蔦屋で買った簪を儀兵衛の首筋に突き立てる。橋の上から川を見続ける貢、主水、大吉。主水と大吉は去って行くが、貢だけ川を見つめ続ける。お・わ・り
2023年09月24日
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ああ。暗闇仕留人 第17話「仕上げて候」今回初めて「仕留人」の呼称が登場。名張屋の番頭・清二郎は店の乗っ取りをたくらむ。そこで仕上屋の元締・吉岡宗達に相談。宗達は五百両と毎月十両の報酬を受け取ることで依頼を引き受ける。仕上屋とは依頼人の上役や主人を殺し、後釜に据える代わりに莫大な報酬を得る裏稼業。宗達は早速主人と女中を無理心中に見せかけて殺す。しかし女中の妹おすえは信じられず奉行所へ訴える。その後、主人の娘おさよ(服部妙子)は清二郎を連れて墓参りをしている際、謎の暴漢に凌辱されるが、実は仕上屋&清二郎のシナリオ通りの展開。ショックを受けたおさよは川へ身を投げるが貢に助けられ「命は大切なもの。どんなことがあっても生きなきゃ」とあやに諭される。そこへ清二郎が駆けつけ涙の抱擁。つうことで二人は祝言を上げ、清二郎は名張屋の婿養子となる。幸せいっぱいのおさよにあやは産着を縫うと約束する。しかしおすえだけ事の展開を疑っていた。そこへ主水が乱入、りつが懐妊したとビッグなお知らせ、貢に名付け親になってほしいと頼む。それから二ヶ月後、おさよは階段から足を滑らせ亡くなってしまう。おすえは貢を事故の現場に案内すると清二郎に殺されたと証言する。清二郎は名張屋の婿養子になった途端、女遊び&DV炸裂、殴る蹴る当たり前。そしてある夜、清二郎が階段を拭いているふりをして油を塗って転落。おさよはおすえに恨みを晴らしてほしいと言い残して息を引き取った。おすえは貯め続けてきた小遣いを貢に渡す。江戸には恨みつらみを果たしてくれる仕留人という稼業があると聞いたことがある。その仕留人を探し出してほしい。つうことで貢は主水、大吉、おきんに報告するが、貢が清二郎を殺ればよいとあっさり。しかし清二郎だけの仕事としたら抜かりがなさすぎる。主水は仕上屋の存在を疑う。だとしたら結構めんどい。しかし金を受け取ってしまった。小銭とはいえ五両はある。主水はこれから物入りのため仕事を引き受ける。そこで早速、清二郎をおさよ殺しの疑いで捕まえるが、上からの圧力で解き放しになる。仕上屋の仕業に違いない。そこで動きが取りづらい主水に代わって貢が行動開始。その夜、派手に遊びまくった清二郎を仕留めようとするが、なんと大吉が妨害する。大吉は久七という男から貢殺しを依頼されたが、あまりにも貢の悪事を盛って話しまくるためわざと話に乗ったのだ。しかしこのことで宗達に貢と大吉が仕留人として顔が割れてしまう。残りの仕留人は何人いるか。もちろん一人残らずぶっ殺すよ。翌朝、大吉の仕事場で首を括った久七が見つかるが、殺されたっぽい。大吉に顔を知られ&貢抹殺に失敗したため仕上屋に始末されたのだ。そこへ何も知らないおきんがやって来て悲鳴を上げそうになる。これでおきんも顔が割れてしまった。しかし主水だけ正体が分かっていない。何としても自分たちとのつながりを隠し通さねばならない。そう言って貢は長屋へ戻ると道を尋ねるふりをして宗達が接触してくる。「糸井貢さん、あちらで少しお話ししましょうか」。宗達は貢に三十両を支払うので今回の一件から手を引くよう要求する。分かっている仕留人四人、それぞれに三十両を出す。宗達にとって四人を始末することは造作もない。しかし貢は抵抗する。「我々はいったん金を受け取ったらたとえこの命がどうなろうとも最後まで仕留めるのが務めです」「それがあなたのお返事ですな。いやーなかなか立派ですよ」。つうことで仕上屋VS仕留人の全面抗争が勃発。その頃、あやは表に出たところ突然、突っ込んできた屋台に押し潰される。何も知らずに貢は帰って来るが長屋は大騒ぎ。あやは助かりそうにない。大吉、おきん、長屋の住人たちが集まる中、あやは貢に小さな声で伝える。「私は・・・とても幸せでした。あなたのような人と一緒になれて・・・」「あや!」。その光景を男たちが監視している。主水は屋台暴走の件で取り調べする名目で貢、大吉、おきんを連行&緊急会議。幸い主水だけ仕上屋に顔が割れていない。そこで宗達がオーナーを務める将棋会所へ乗り込むことになる。貢は黙ったまま。その夜、主水は無理を言って宗達に一局手合わせを依頼する。一方、清二郎はお気に入りの芸者と遊びまくり。芸者が部屋から離れた隙に貢は清二郎の首を一気に斬り裂く。その頃、主水と宗達とまだ対戦中。主水を胡散臭く感じたNo.2の勘助は隣の部屋で待機していた凄腕用心棒五人に出番の合図を送るとおしっこタイム。厠に入った時、大吉が心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。そんなこんなで主水は将棋は全くのド素人と白状すると「私にはこの一手しかねえんで・・・」と言っていきなり王手。宗達にこにこ「これで顔ぶれが揃った訳ですな」。しかし「仰る通り。顔ぶれは揃ったがあんたはもう死んでるぜ」と言って主水は刀を手にすると乱入してきた用心棒五人をあっという間に斬り捨てる。慌てて逃げだす宗達の前に貢が現れ、首筋に簪を刺すとさらに馬乗りになって喉元にもずぶずぶ突き刺す。簪はあやが使っていたものだった。数日後、主水、大吉、おきんはあやの墓参りに訪れる。あれから貢は姿を消したまま、どこにいるのか分からない。しかしあやの墓には花と線香が供えられていた。貢はいない。お・わ・り
2023年09月19日
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恋は今も今も燃えているのに。暗闇仕留人 第16話「間違えて候」駕籠屋の主人・長作が罪人を逃亡させた罪で獄門晒し首になる。店が取り潰しとなった女将のたね(川浜高校ラグビー部マネージャー・山崎加代の母親)は夫だけでなく住む場所も失ってしまう。実は駕籠かき二名の自供だけで調べが進められた冤罪だった。不審に思った岡っ引きの源七は囚人に扮して牢に潜入、駕籠かき二名に接触を図るが、もう一人の岡っ引き・捨松が牢名主に密告、身バレしてボコボコ&殺される。主水はその話に納得がいかなかった。競売に掛けられた駕籠屋をイイ値で落とした安積屋茂三の存在も腑に落ちなかった。茂三は元岡っ引きだったが、やることがハンパなくえげつなかったため十手を召し上げられていた。たねは主水たちの話を立ち聞きし、夫の恨みを晴らしてほしいと訴える。主水、貢、おきん、顔見られちゃった。貢はたねを始末しようとするが、主水は事情を聞く。たねはこの世にもう未練はない。夫の裏もさえ晴らしてもらえれば死んでもいいと言って五両を差し出す。茂三は今や安積屋を名乗る立派なオーナー。次のターゲットは妻に妾の存在がバレそうになっている婿養子の美濃屋、役者の追っかけしている大野藩主の娘。つうことで茂三は美濃屋から愛人への手切れ金を脅し取り、大野藩の留守居役を「追っかけの趣味がバレたら縁談に差し障りますヨ」と揺さぶり攻撃。その様子をおきんから聞いた貢は茂三殺しに立候補。但し主水から元岡っ引きなので傷をつけないで始末するよう注文される。つうことで夜道を歩く茂三を川へ突き落とす。その後、石の運搬を終えて帰ってきた大吉は茂三を発見。「無駄かもしれねえが一丁やってみっか」と心臓マッサージ開始(※レントゲン撮影)。茂三復活。「ヤッター!」。あの世から復活した茂三は大吉に礼金を一両だけポイ。せこい&安い。「助かったから一両になったんですよ~。死んでれば一両にもならないね~。ありがたいと思わなきゃ」。なるほど。それはともかく茂三は誰が自分の命を狙ったのか気になる。そこで明日葬式を出せば誰かが網に引っかかってくるかもしれないと考える。案の定たねが引っかかり、捨松に捕まる。余計なことをしてくれたと主水とおきんは大吉にぶち切れ、大吉は貢に下手な仕事しやがってとぶち切れ、貢は謙虚に反省。それはともかく依頼人の身の安全を守らないといけない。しかもたねは主水たちの顔を知っている。自分たちのことを喋られたらヤベー。つうことで貢と大吉が行動開始。一方、茂三も凄腕の用心棒を二人雇う。さらに貢の人相書きも用意していた。そしてたねを監禁している土蔵辺りでウロウロする大吉を警戒、逆にたねを解放して泳がせることにする。その後、用心棒二人組が大野藩の侍たちを皆殺しの現場を見た貢は怖気づく。とにかくあの二人を引き離さないといけない。そこでたねを自分の長屋へ連れ、自ら囮になるとおきんと大吉に提案、その間あやを預かってほしいと主水に頼む。つうことで中村家女子全員集合で紅葉狩りに出発。あやは貢の手作り弁当持参。用心棒二人組は必ず貢を殺しに来る。貢と大吉は人気のない森に誘き出す作戦を考えつく。そんなこんなで貢が町中を歩き回っていると何者かがついてくる。そして森に着くと用心棒襲撃、大吉が駆け寄るともう一人の用心棒が現れるが何とか二人を始末する。その様子を見ていた捨松はダッシュで茂三に報告。ヤベーことになってきたぜ。慌てて店中の金を持ち出して逃走する。後を追いかける主水。風光明媚な山に到着、茂三と捨松は茶店で休憩、そこに現れた主水の姿を見てびっくり。主水はビビる茂三と捨松をぶっ殺そうとするが、何だか女たちの声が聞こえてきましたよ。眼下で中村家の女子たちが弁当を広げてキャッキャウフフと楽しそう。「あなた~」「婿殿~こちにに来て召し上がれ~」「仕事で来てるんですよ~!」その間に茂三と捨松逃走。慌てて追いかけた主水は捨松を一刀両断、川に向かって逃げた茂三を大吉が捕まえると心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。リベンジ達成。中村家女子たちは紅葉狩りでほのぼの。お・わ・り
2023年09月17日
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雨に濡れて。暗闇仕留人 第15話「過去ありて候」ある日、ばあさんが大吉に墓石を注文する。注文書には「村雨の大吉 享年三十四歳 嘉永六年十月五日没」と書かれていた。そこへ手裏剣が飛んでくる。大吉は手裏剣を投げた男の後を追って妙心尼の寺へ。男の姿を見失うが、森田屋の女将・お浜に声を掛けられる。久しぶりの再会だが、大吉はお浜を見て顔色が変わる。その様子を妙心尼が見ていた。妙心尼は大吉が浮気をしていると思い主水に相談、さらにせんとりつを巻き込んでめんどくせーなー。その後、大吉は閉じこもったまま。妙心尼が訪ねても家の中に入れようとしない。そのうち貢、主水も心配になり、半次が酒を持って訪ねることになる。しかし半次だと分かっても警戒して戸を開けようとしない。やっと開けてくれるが、酷くやつれていた。差し入れの酒をがぶがぶ飲むとホッとしたね。「どうやら俺も年貢の納め時が近づいたようだぜ。あと三日の命だ。俺の命日はこの月の五日だ」と半次に注文書を見せる。半次はなんだかよく分からないが命にかかわることなら真っ先に相談しろと言うが、大吉はある人物を庇っていた。「嫌な野郎だったが一度は頭と仰いだ人だ。どんなことがあったって売る訳にはいかねえんだよ」。そう言うと自分の生い立ちを話し始める。子どもの頃に両親を失い、親戚中をたらい回しされた挙句、手に職をつけろと言われ墓石彫の石屋へ奉公に出される。雪が降る寒い日も墓石を磨き続ける。つらい毎日だったが、和尚さん(天王寺虎之助)だけ優しく接してくれた。数年後、和尚さんにお嫁さんが来た。表向きは女房を持つことはできないが、和尚さんは裏で金貸しをしていた。そこで借金の肩代わりりお嫁さんを迎えたつう話し。お嫁さんはお浜だった。大吉とお浜は似たような境遇だったことから何となく惹かれ合いビッグラブ。そこへ和尚さんが乱入、子どもの頃から可愛がってやったのにムキ―!と鎌を振り回して怒りまくり。大吉は抵抗するが、弾みで和尚さんを鎌でぶっ殺して逃走。村の外れでお浜と落ち合う約束をしていたいが、お浜は来なかった。そんなこんなで大吉は捕まって島送りとなる。お浜はどうなったのか。ずっとお浜のことばかり考えてきた。その後、大吉は御放免となるが定職に就くことができず酒、女、博打の転落ルートを辿る。そんな時に「頭」に拾われる。「頭」は金で人殺しを請け負う殺し屋の元締めだった。ある暑い日の夜、大吉は「頭」からの命令でとある大店の主人を殺すことになる。寝室に忍び込み、心臓を握り潰そうとしたとき、横で眠っていた女がこちらを振り向いた。女はお浜だった。互いにびっくり。しかしお浜は早く主人を殺せと言わんばかりに微笑を浮かべていた。そして大吉は「頭」の許から去った。つう話し。半次は口止めされるが貢に報告、「ぐずぐずしていると大吉の奴、本当に仏様になっちまうぞ」と貢も心配する。つうことで主水は森田屋を調査。森田屋の二代目主人・惣兵衛(甲賀幻妖斉)は何を調べに来たのか気になる。お浜は芸者出身で先代が嫁にゲットしたが、突然死亡、跡取り息子の惣兵衛がそのまま嫁にした。親戚も了承済み。何か文句あっか?その夜、惣兵衛とお浜はチリチリパーマの男・亥之吉(石橋レンジ)と作戦会議。大吉に手裏剣で狙ったのは亥之吉だった。その頃、妙心尼は大吉を訪問、大吉は戸を開けようとしない。妙心尼を巻き添えにするわけにはいかない。事実、亥之吉は大吉が表に出るチャンスを窺っていた。その時、貢のライブハウスでバイトしているおみつが訪ねて来る。妙心尼はおみつに嫉妬して半泣き。そんなこんなでおみつに亥之吉の手裏剣が刺さってしまう。そこへ主水が駆け付け、亥之吉逃走。貢の治療の甲斐無くおみつは息を引き取る。大吉の身代わりになって死んだことに半次激昂。「頭」とは何者なのか?大吉は「頭」の正体は森田屋の惣兵衛だと打ち明ける。先代を大吉に殺させたのは惣兵衛とお浜、かつて大吉に接近してきたのも和尚さんから逃れるためだったのかもしれない。大吉は道具のように使われていたのだ。全てを知った大吉は嫌気がさし黙って「頭」の傘下から抜け出した。そんなこんなで雨が降り始める。亥之吉は必ず来る。「奴のやり口は分かってるんだ。こういう雨の晩がやりやすいんだ。奴は必ず来るぜ・・・」。そして亥之吉登場、家の中へ手裏剣を投げ込んでくる。追い詰めるられる大吉。とどめを刺されそうになるが、押し入れに潜んでいた主水が亥之吉の背後からぶっ刺し。大吉は森田屋へ向かい、惣兵衛とお浜の前に姿を見せる。「野郎ー!俺が大吉を始末してやるー!」と意気込むが心臓を捻り潰される(※レントゲン撮影&心電図)。ビビるお浜。「あたし、何も知らなかったんだよー!ホントだヨ。あたしはずっとあれからあんたのことを忘れたことはなかった。ずっとずっと今まで・・・あたしは今だってあんたの・・・」と言いながら簪を握りしめている。その瞬間お浜は倒れる。お浜の首に撥が刺さっていた。障子の向こう側に貢が立っている。貢は俯いたまま大吉の前から去っていく。お・わ・り
2023年09月17日
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風に揺れ。暗闇仕留人 第14話「切なくて候」半次退場編。ドリフ映画の巨匠・渡辺祐介監督初登板。大吉フルスロットルでどんちゃん騒ぎ。うるせーなあ。尾張藩の鷹匠・田村伝蔵が文句を言いに来る。大吉は半次に墓作りの仕事があると言われて府中にやって来たが本当は殺しの依頼だった。半次は久しぶりに生まれ故郷の村に帰る。家に立ち寄ると年の離れた弟・利助と母親のたよ(吉田日出子)がいた。何となくぎくしゃくして他人行儀。その後、旧友の伊太郎に捨吉という男を紹介され、田村殺しの依頼を受ける。捨吉の女房は田村に手を出されそうになり、抵抗したところ斬り殺された。捨吉は田村をぶっ殺そうと思ったが、百姓ではかなわない。そこで殺しを依頼するため畑や馬を売って三両二分の金を作ったと話す。つうことで改めて大吉に依頼するが大吉ぐずぐず。金に困っていると言うので他の連中にナイショで頼んだのに。その二人の背後から主水登場。旅行中のせんとりつを迎えに来たのだ。主水によると田村は評判悪い。あちこちで文句を言っては金をふんだくるクレーマー。バックには葵の御紋がついている。下手すると首が飛ぶ。つうことで貢とおきんへの口止め料を要求する。その夜、大吉は半次の実家に泊まる。やたら若いたよを見て本当に母親なのか半次に聞くが「うるせえなあ!」とぶち切れ。幼い利助にも八つ当たり。大吉はいつもの半次とは違う様子に驚く。そんなこんなで二人は田村が泊まっている名主屋敷に侵入、そこには寄合に行くと言って出て行ったはずのたよが田村に抱かれていた。半次の母親は半次が十五の時に亡くなった。父親は飯屋で働いていたたよを後妻に迎える。半次は姉が出来たようでうれしかったが、何故か次第に息苦しくなる。夜になると薄化粧をするたよにむしゃくしゃする。そして十六になった時、二度と戻ってこないと啖呵を切って江戸へ飛び出した。半次が帰って来たのは父親が亡くなった時以来だった。この家は自分の物ではない。利助とたよの物だと決めて近寄らないようにしてきた。「そりゃ人間誰だってふるさとは懐かしいやな。でもよ、なんとか忘れよう忘れようとそう努めてきたんだ俺は。それをあの女・・・ちくしょう、なんてことしやがるんだ」。泣きながら語る半次に普段エロいことしか考えない大吉もしんみり。そこへたよが帰ってくる。半次ブチ切れ「名主屋敷であんたが何してきたか俺は知ってるんだよ!」。村の連中も知っている。「あんたはもうこの村にはいられないはずだ!」。思わず大吉が止めるがぶち切れスパーク。しかし涙を流しながら着物の裾を引っ張る利助を見て何も言えなくなる。翌朝、半次はたよに田村がどんな男か知っているか問い詰めるが、無礼を働けば殺されても仕方がないと話す。しかも「あの方は優しいお方です。そのことは私が一番よく知っています。でなければどうして女の私が好きになるでしょう」と衝撃的なことを口にする。半次の父親が亡くなってからたよは寂しかった。利助と一緒に死んでしまおうと思ったこともあった。しかし田村と出会ってから変わった。田村とは鷹狩りの時だけしか会えないが、その時だけが生きる糧になっていた。どんなに陰口を叩かれようが田村と別れるつもりはない。たよの話を聞いて半次は伊太郎と捨吉に殺しの依頼を断る。その後、伊太郎と捨吉は田村を襲撃するが返り討ちに遭う。その夜、半次は風俗遊び中の大吉に仕事が流れたことを詫びに訪れるが、鷹匠に百姓が二人斬りかかって殺されたという知らせが入る。半次はやけくそになり酒をがぶ飲み、どんちゃん騒ぎ開始。うるせーなあ。向かいの宿に泊まっていた主水は大吉から仕事が流れたと聞く。その頃、田村は現地入りした側用人・稲葉平十郎にたよを紹介する。一方、たよは田村と今期最後の密会のため田村の許に向かっていた。そして田村に抱かれるが、相手は稲葉だった。稲葉は田村から譲り受けたとゲスいことを言う。たよは逃げ出すが、田村が立ち塞がり言うことを聞かないと捨吉の女房の二の舞になると脅される。そんなこんなで半次帰宅。利助に小遣いを残して江戸に戻るつもりだったが、線香が立っていることに気がつく。たよと利助が並んで布団に入っている。布団をめくると血の付いた鎌があり、たよの首に切り裂いた傷跡があった。利助の首には紐が巻き付いていた。うなだれる半次。真夜中にも関わらず半次と大吉は宿から主水を呼び出し、殺しの手伝いを依頼する。主水は断るが「頼むよ!頼む、一生に一度の頼みだ。手を貸してくれ!」と半次がすがりつく。「半公、お前えいつもと目の色が違うじゃねえか」と主水も本気になる。そして八州廻りに扮した主水と半次が鷹狩りの現地を訪れる。主水は稲葉に接触すると田村の手口と昨夜の出来事を告げる。稲葉は刀を抜こうとするが主水に押さえつけられ、大吉が心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。一方、半次は田村に接触「惚れてたんだ。可哀そうにおふくろの奴、手前えに惚れてたんだ」。そう言って匕首で田村を刺す。大騒ぎの中、逃げ出す時、半次は鷹に気づき繋がれていた縄を切る。夜明けを迎え、半次と大吉は江戸に向かう。空を見上げると鷹が飛んでいる。「あの鷹、どこへ帰るんだろう」「奴にもきっと生まれ故郷があるんだろう」「生まれ故郷か」。お・わ・り
2023年09月15日
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今どこに。暗闇仕留人 第13話「自滅して候」貢が家庭教師やってますよ。ミュージシャンよりこっちのほうが向いてるね。将軍に仕える御小姓組の試験が近づき中根ちづ(長門裕之の妻)はそわそわ。一人息子・小一郎のライバル少年をぶっ殺す夢を見るぐらいそわそわ。小一郎には佐島昌軒(山本學)という漢学の家庭教師もついていた。合格枠は一名のみ。貢は楽勝だと太鼓判を押すが、昌軒はライバル少年が優位でヤバいっスと解説。そして不安になったちずに世の中には金で力を貸してくれる者がいると恐怖の情報提供。その夜ちずは頭巾で顔を隠して大吉を訪ねるとライバル少年殺しを五両で依頼するが、我に返って依頼を取り消す。大吉は五両をネコババ。そんなこんなで小一郎合格。ちず、使用人みんなイエーイ。しかし石屋の使いと称する浪人が現れ、約束通りライバル少年を殺したと告げる。合格祝いにやってきた貢はちづの様子が気になる。そしてライバル少年の遺体が見つかる。ちずは浪人と相棒の弥八(エバやん)に呼び出され口止め料として大金を巻き上げられまくり。そこに昌軒がやって来て顔色の悪いちづを心配する。その夜、貢は大吉と半次を連れて小一郎の合格を祝して飲み会開催、小一郎が可愛くて仕方ないと話す。「俺たちがとっくの昔に失くしてしまったものをあの子はみんな持っている、そんな気がするんだよな」。中根家は千二百石の家柄、小一郎の父親は小判方組頭を務めていたが、五年前に亡くなり小一郎が元服するまで家名預かりとなっていた。そのためちづは小一郎の教育に必死だった。その後ちづは大吉に殺しを依頼してしまったことを昌軒に打ち明ける。しかし依頼を取り消したはずだった。このことが世間に知れたら小一郎の将来が台無しになってしまう。昌軒は自分に責任があると言って何とかすると約束するが、実は浪人、弥八とグルだった。そして大吉を訪ねると自分の墓を作ってほしいと依頼する。さらに人助けになると言って金貸しの金右衛門殺しを三両で依頼する。金右衛門は超評判悪すぎじーさん。大吉と半次は主水たちを通さず、金右衛門をあっさり始末する。翌朝おきんは金右衛門殺しは同業者の仕業ではないかと疑うが、大吉と半次は知らん顔。そこに主水が怒鳴り込んでくる。奉行所に金右衛門は大吉が殺したとの投げ文があり、主水が揉み消したのだ。その頃、貢は中根家からの帰りに浪人とすれ違い、使用人から浪人が石屋の使いと聞く。さらにちづが弥八に金を渡しているところを目撃する。弥八と浪人は昌軒と合流、ちづから巻き上げた五十両を差し出すが、昌軒から与えられた報酬は二人合わせて五両だけ。何だかムカつくぜ。その後、主水の調べでちづが札差に計百両も両替していたことが分かる。一方、貢は大吉が浪人を通じてちづを強請っていると疑うが、大吉には全く覚えがない。しかし稽古をしている小一郎を見守るちづを見てどこかで見たような。「どこだったかなあ~!」。その頃、昌軒はちづへの思いを募らせて悶々。悶々のあまり柱に頭突きをくらわしまくり。そこに弥八と浪人が文句を言いに来る。仲間割れ開始。昌軒はひょろひょろ体型だが元武士。刀を構える浪人に向かって猛ダッシュ、浪人の胸に頭突き(※レントゲン撮影)、骨がぼろぼろに折れて死亡。そしてちづを訪問、石屋の一件は片付いたと報告すると百両を差し出して愛の告白。昌軒は一年前からちづのことを思い続けてきたピュアボーイだった。「私はそなたが好きだ!」とピュア魂発動、抱き着きながらこの間の出来事はすべてオレの計画だヨと打ち明ける。「あなたという方は!」「今頃分かったのか!」。そんなこんなで大吉はちづの顔を思い出し、主水は弥八を呼び出し昌軒の企てを聞き出すと始末する。そのことを知らせに貢は中根家に向かうが、ちづは小一郎宛ての遺書を残して自害していた。中根家が取り潰しにならないよう手配すると遺書を主水たちに披露する。「ここへ来る途中、何度破り捨てようと思ったか知れん。だがそれではちづ殿の心が・・・本当の心遣いが誰にも知られず終わってしまうと思ってな。せめてあんたたちだけでも聞いてやってくれぬか」。昌軒の目的はちづの夫になって千二百石の家をゲットすることだった。ちづは魔が差した。自害することが公儀に知れたら中根家は取り潰し、小一郎は長い苦しみを背負うことになるが、こうするしかなかった。小一郎の成長を見たいが叶わぬ夢となった。しゅんとする主水たち。貢はちづの遺書を読み終えるとろうそくの火で燃やす。大吉はちづから渡されていた五両を差し出す。「これは奥方の金だ。奴は俺に墓を頼みやがった。望み通り墓に入れてやろうじゃねえか」。つうことで半次が昌軒を墓地に呼び出し、完成したお墓を披露する。しかし命日を見てびっくり。嘉永六年九月二十一日。「これは・・・今日死んだことになってるではないか!」。振り向くと貢と大吉が姿を見せる。昌軒は大吉に向かって猛ダッシュするが貢に撥で斬られ、バランスを崩して自分の墓に頭突き。すかさず大吉が心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。粉々になった墓石と共に絶命する昌軒。翌日、貢と小一郎は釣りを楽しんでいた。明日から城に上がる。もう自分たちを相手にしてくれないよなあとほのぼのする大吉と半次。お・わ・り
2023年09月15日
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あなた~。暗闇仕留人 第12話「大物にて候」主水の同僚・関根啓之進(春日光一)の妻・たえの両親が何者かに殺される。関根は自殺した山城屋夫婦の一件を捜査、捌き屋のボス・小兵衛の甥・長一郎(音三)が山城屋を乗っ取るために仕組んだ殺しだったことを突き止める。小兵衛は奉行所でさえビビる超ワル。たえの両親が殺害されたのも関根に対する警告だった。そしてたえが長一郎たちにさらわれてしまう。その後、関根は小兵衛を追求しない代わりに奉行所を辞め、たえを返してもらう約束を取り交わしたが、約束は守られなかった。つうことでやってらんねーよとぐでんぐでん。その後かつての同僚たちからたえの居所を聞きつけ急襲、たえは長一郎の囲われ者になっていた。しかも連れて帰ろうとする関根を拒否、涙をこぼしながら今の暮らしが楽しいと言う。小兵衛は長一郎と姪のおなつ(伊佐山ひろ子)が超カワイイ。二人共人殺しを屁とも思わないサイコパス姉弟。おなつは評判の役者・新之助が自分の誘いを断ったことに腹を立てていた。翌日、小兵衛軍団が新之助を襲撃。同心たちは見てみぬふり。翌朝、新之助の遺体が見つかる。そんなこんなで長一郎はたえと二人きりになったところを切り付けられそうになる。超ムカついた長一郎は逃げ出したたえを往来でぶっ殺す。通りかかったおきんは観音長屋魂を発揮。「みんな逃がすんじゃないよ!」と野次馬たちに呼び掛け全員やる気満々。しかし長一郎の名前を聞いた途端ヤベー雰囲気になる。騒ぎを聞いた主水が駆け付け、長一郎を捕まえるが「俺が長一郎だって知ってるんだろうな?」と迫られヤベー雰囲気になる。奉行所では昼行燈の主水が人殺しを捕まえたことで大騒ぎ、但しよりによって長一郎を捕まえるとは。一方せんとりつは主水が手柄を取ったことに大喜び。どえらいことになっているとも知らず。与力の今岡は小兵衛に長一郎を捕まえた件は状況的に止むを得なかったと詫びを入れる。小兵衛は長一郎を捕まえた同心が主水だと知ると中村家に嫌がらせ作戦開始。まず庭に犬の死骸をポイ。続いて肥溜めぶちまくり。せんとりつは泣き喚きながら主水を責める。その夜、主水は貢たちを緊急招集、せんとりつを妙心尼に預けることを提案、自分の身の安全がはっきりするまでしばらく旅に出ると宣言する。長一郎はいずれ死罪、小兵衛も年を取る、そうなったら戻って来るので餞別寄こせ。妙心尼とエッチできなくなるので大吉は反対、貢も狭い家なので無理、おきんと半次は他人なので関係なし。呆れ返って全員撤収。冷てえなあ。主水はおなつに呼び止められ小兵衛と接見、牢破りをするよう迫られる。そんなことをすれば奉行所は首、しかし今より胸を張れるだけの手当を出すと言われる。断ればせんとりつの命はない、いずれ主水も殺される。一晩かけて牢破りの方法を考えた主水はその足で奉行所に向かう。半次はわざと騒動を起こして奉行所へ連行され主水と接触する。主水は小兵衛を殺すつもりでいたが、軍団につけられているため表に出ることができない。そこで半次に小兵衛殺しを依頼する。できるだけ時間を稼ぐが三日が限度。報酬は持ち合わせが無いので後払い。つうことでわざとらしく腹痛を訴え、医者に小判を握らせて重病人扱いさせる。その夜おなつはボーイハンティング、男を連れ込んでいい塩梅。しかしその男は関根だった。関根は小兵衛の居所を吐かせようとするが、軍団に逆襲される。一方、主水の仮病を知った今岡は軍団のリーダーを奉行所に潜入させ主水を消そうとする。主水は気配に気づくと瞬時にリーダーのみぞおちに刀の柄をくらわして気絶、刑場に運ぶと串刺しにしてぶっ殺す。そんなこんなで貢たちは明日、小兵衛の妻の法要が開かれることを知る。貢は会場の寺に忍び込むが、既に関根が潜入、焼香する小兵衛を襲撃する。しかし失敗、重傷を負いながら縁の下へ逃げ込んだところ貢に声を掛けられる。関根は手持ちの金を渡し小兵衛の殺しを頼むと、貢を逃がすため表に出て滅多刺しにされる。その頃、今岡は小兵衛のヒットマンに口封じのため殺される。またしても小兵衛の居所の手がかりを失うが、香を利くことが趣味だと分かる。そこで香の会を片っ端から調べ、小兵衛が参加する会を突き止める。つうことで半次の手引きで貢と大吉が会場に潜入。貢が手下を仕留め、大吉が小兵衛の心臓を握り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。おなつは死んでいる小兵衛を見つけてパニック、慌てて表に飛び出すが、貢が仕留めた男に躓き、握っていた匕首の上に転んで死亡。その後、長一郎は死罪、主水はのびのび体を伸ばして奉行所の門から出てくる。お・わ・り
2023年09月10日
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恋しいあなた。暗闇仕留人 第11話「惚れて候」弥太(印玄)は田舎から江戸に出て来て早々夜鷹を買いに繰り出す。よりどりみどりの夜鷹からおまき(中尾彬の二代目夫人)を指名するが「夜鷹じゃねーよ!」と顔をひっぱたかれる。翌朝、主水は押し込み強盗に遭った伊勢屋を現場検証。既に火盗改が五人を召し捕り、残り一人が逃走中だった。そこで主水は手柄を立てるべく聞き込み開始、とりあえず貢のライブハウス・市松座へ。そこに弥太が現れ、自分を雇ってほしいと手裏剣の腕を披露して百発百中。しかしワイルド過ぎて市松座のカラーには合わないね。そこへ火盗改の与力・岩佐らが乗り込み、押し込み強盗の一人として弥太を連行する。おまきは姉貴分だったおきんと半次に再会、連行される弥太に向かって悪態を突きまくるが、弥太の刑が良くて打ち首、悪ければ磔獄門と聞いて顔色が曇る。そんなこんなで恐怖の拷問でぼろぼろ。やっていないのに自白する訳がない。その頃、火盗改のボス・乾寛兵衛(大河内誠剛)の許に商人の伝造(金田金男の父親)がやって来て悪だくみ。乾は和泉守の側室・お志乃と愛人関係だった。さらにお志乃が和泉守の寵愛を受けられるようライバル側室のお千鶴の始末を計画。そうすればワシも出世間違いないね。そこで伝造は商取引のあった猪ハンターの弥太をヒットマンに目をつけてきましたよつう話し。そんなこんなでおまきはどきどき。弥太に夜鷹と間違えられたが、あの夜一緒に過ごしたのは事実。そのことを申し出れば弥太の無実を証明できる。しかも一目惚したと告白を受けていた。そんなこんなで明日、弥太の打ち首獄門が決まる。火盗改は冤罪だろうと一度決定したことを取り消すことはない。おまきは弥太の無実を証明するため乾の屋敷へ向かうが、火盗改に連行されてしまう。そんなこんなで当日。土壇場でびびりまくる弥太が頭を上げると目の前におまきの姿があった。つうことで弥太の無実が証明される。伝造は弥太と面会し無実を大喜び、全て乾の慈悲があったればこそと説明する。そこに乾が姿を見せ、無実の罪で苦しめたことを丁重に詫びると恨むなら自分を恨めと話し掛ける。「仏様だヨ、あの御方は~」と伝造感激、弥太も号泣する。伝造は天涯孤独の弥太に仕事を斡旋、社会復帰をサポートすることになる。弥太はおまきと一緒にいたことを話せばアリバイ成立、さっとと解放しになったのに自分でも分からないがおまきを巻き添えにしたくなかった。初めて誰かのために何かをしたいと思った。そんなことを言われておまきはグッときました。つうことで惹かれあった者同士で所帯を持つことになる。ロマンスの神様どうもありがとう。そんな二人を大沢家政婦紹介所の石崎秋子のように伝造がジトッと覗き見していた。その夜、主水は貢たちを招集、伝造のサポートはなんぼ何でもやり過ぎだと話す。一方、大吉は乾と和泉守の側室が密会しているところを目撃していた。どうも匂う。しかし貢とおきんは弥太とおまきを出汁にして銭儲けを企む主水に「そんなことでわざわざ呼び出して迷惑だぞ!」と怒りまくり。数日後、弥太は伝造に呼び出される。乾が弥太の誤認逮捕の責任を取って切腹させられるという。しかし乾の腹を切らせようとしている人物を殺せば乾は死ななくても済む。弥太は恩人の乾のため伝造の依頼を引き受けると、おまきに上方へ行かなければならなくなったと言って金を渡す。翌日、弥太は指定された駕籠を襲撃、手裏剣一発で駕籠の中の人物に的中するが、乗っていたのはお千鶴だった。「間違えた!」。弥太は連行され、再びハードな拷問を受けるが、誰に頼まれたのか白状しようとしない。乾は弥太が口を割らないと確信していた。そしておまきは岩佐に弥太を助けてほしいと陳情するが、一刀両断で斬り殺される。おまきを追っていたおきんと主水はおまきから恨みを晴らしてほしいと託される。しかし「弥太さえ口を割りゃあ俺たちは何もやるこたねえ。御上がちゃんと始末をつけてくれる。弥太さえ口を割りゃあな」。ところが和泉守からの圧力で弥太の処刑が早まる。市中を引き回しされる弥太の傍で主水が必死に呼びかける。「弥太!おまきは殺されたぞ!殺したのは乾寛兵衛だ。弥太、目を覚ますんだ!弥太!お前えは殺しの道具として使われただけなんだ。判らねえのか。今からでも遅くねえ。おまきの仇を討て!お前えに殺しを頼んだ奴の名前を言うんだ!弥太!」。しかし弥太は静かに目を瞑るだけ。そして最後まで乾のことを口にせず、乾を信じ切ったまま処刑される。その夜、主水たちは弥太とおまきが残した金から一両ずつ受け取る。大吉が伝造の心臓を捻り潰し(※レントゲン撮影&心電図)、主水が岩佐を斬り捨て、貢が乾を撥で二回斬りつけ、志乃を仕留める。横一列になって夜の江戸の町に消えていく主水たち。お・わ・り
2023年09月05日
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あなたを探してここまで来たの。暗闇仕留人 第10話「地獄にて候」妙心尼の許に春香尼という新人尼が預けられていた。おかげで大吉は妙心尼と十日以上もエッチできずモンモンとしてますよ。ある日、春香尼は按摩の玄沢(望月弥太郎)に拉致され行方不明になる。数日後、舌を噛み切った春香尼の遺体が見つかる。背中には地獄絵図の刺青が彫られていた。大吉はマーシーのように入浴中の春香尼をのぞき見した時、刺青は無かったと証言。春香尼を不憫に思い半泣きでやけ酒。どうしても許せねー。つうことで半次とおきんに刺青師を探るよう依頼する。玄沢が次に狙っているのは呉服商・美濃屋(犬飼一郎)の娘・おその(片桐夕子)。玄沢は美濃屋に拉致した春香尼を斡旋していた。しかも生娘だったため美濃屋は二十両も支払ったが、玄沢に春香尼の香典代として百両を請求される。美濃屋は二両だけ渡してブチ切れるが、嫁入り前のおそのの体が汚されないよう気をつけろと脅される。おそのは奉公人のおひさ(ドクターポルタ―)を連れて貢のライブハウスへ。二人共貢の演奏にうっとり。その頃、半次とおきんはチョイ悪風刺青師と接触。刺青師はおきんの肌に興味を示すが、やってきた主水にどうもすいません。春香尼の背中に彫られていた地獄絵図を見せられ「こんなもの彫るのは一人しかいねー」とあっさり白状するが会ったことないし、名前も知らない。業界では地獄彫りの夢幻と呼ばれている。つうことで夢幻は玄沢が拉致してきた女の背中に地獄絵図を彫り、玄沢は地獄絵図を彫られた女をマニアに売りつけてボロ稼ぎ。外道ビジネスモデル。しかしアート派の夢幻は出来が悪いと平気で作業中断。玄沢にはどこが失敗なのか訳わかんねー。おそのとおひさは今日も貢のライブハウスへ。差し入れの弁当を持参して貢と楽屋でもぐもぐタイム。でもそろそろ帰らないとヤバいわ。おそのは貢の袖口に「これ私の気持ちです」と言っておひねりを忍ばせる。その帰り道、玄沢に襲撃され、おそのだけ拉致されてしまう。そのことを聞いた貢は美濃屋に一日も早く奉行所へ届け出るよう訴えるが、玄沢に脅されている美濃屋にそんなことはできない。その頃、玄沢は夢幻におそのを披露。たまには違ったデザインはどう?しかし夢幻は地獄絵図しか彫らないと言う。おそのは抵抗するが、嫌がるなら美濃屋を殺すと玄沢に脅され泣く泣く背中を差し出す。そんなこんなでおそのから渡されたおひねりが五両もの大金だったことに気づいた貢はあやに相談、美濃屋へ返しに行くことになる。その頃、美濃屋は玄沢と押し問答。おそのを返す代わりに百両を差し出すが、玄沢は千両箱を持ち出そうとする。さらにおそのは自分の命だと半泣きの美濃屋に「千両箱ひとつで取り返せると思っているのか!」とズバリぶっちゃけ、明日千両箱をもう一つ用意するよう極悪リクエスト。ぶち切れた美濃屋が玄沢に匕首を向けた時、貢が訪ねて来るが、玄沢は美濃屋を刺して逃走する。美濃屋は助かりそうにない。元を正せばひと月前、玄沢に誘われてエロい遊びをしたばかりに脅され、おそのをかどわかされ、また脅され、おそのは刺青を彫られ、美濃屋のような男に売りつけられようとしている。そして春香尼は自害した。美濃屋は貢におそのを探し出してほしいと頼むと息を引き取る。翌日、貢は主水たちを招集する。今回の一件は本来なら奉行所の仕事だが、刺青を彫られた娘たちは誰も訴えてこない。泣き寝入りだ。そんなこんなでおそのの背中に地獄絵図が完成。既に被害に遭った女たちが男の相手をさせられたり、中には気が触れてしまった女もいる。「お星さまお星さま!あはははー」。夢幻はおそのの地獄絵図に満足してうっとり。玄沢も高値で売れそーとにこにこするが「触るな!」とぶち切れ、夢幻は売るつもりなし。貢はおそのから受け取った五両を主水たちに仕留料として差し出す。貢が玄沢を撥で斬り裂き、主水は下っ端の駕籠かき二人組を襲撃して井戸へポイ。その頃、おそのは夢幻に迫られ絶体絶命。そこに気の触れた女が笑いながら「けだもの!」と叫びながら夢幻の前に姿を見せるが、蹴り飛ばされた勢いで階段から転げ落ちてしまう。大吉は目を見開いたまま死んだ女の瞼をそっと触れると夢幻を押さえつけ、背中から心臓を鷲掴み(※レントゲン撮影&心電図)。おそのは気を失っている。大吉は表で待っていた主水、貢と顔を見合わせると無言のままそれぞれ散っていく。お・わ・り
2023年08月31日
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。。。暗闇仕留人 第9話「懸想して候」香具師が板についたおきんは縁日でシガレットを叩き売り。そこに浪人たちが現れ、毛唐の物を売るとはけしからんとブーイング。おきん激昂「手前エら一度でも毛唐にケンカ売ったことあんのかよ!」。尤もだ。しかし浪人たちも激昂、刀を抜いておきんの帯を切りつけ&引っ張ってあーれー状態。本気の浪人たちに恐怖を感じたおきんは震えながら逃げだす。そこに粋な担ぎ呉服イケメンが、安物と断りながらも帯を与える。ときめきの瞬間。しかし主水と岡っ引きの姿を見ると顔色を変えて立ち去る。主水は女が浪人たちに乱暴されていると聞いて駆けつけたのだ。その夜、殺し屋を追っていた目明しが殺される。殺し屋は呉服屋の文七と名乗り一年前から奉行所に追われていた。文七とは粋な担ぎ呉服イケメンのことだ。おきんは文七を匿い、旅に出ている弟の物だと言って半次の着物を着せる。何となく惹かれあう二人。ロマンスの神様どうもありがとう。翌日、文七は元締・辰五郎を訪ねると惚れた女ができたので足を洗いたいと申し出る。今さらそんなこと言われてもなあ。人相書きも出回ってるし。しかも目明しまで殺してるし。そこで辰五郎は足を洗う条件に材木問屋・檜屋の跡取り息子・音松の殺しを命令する。ただし音松は六歳。依頼主は檜屋の後妻・おしの。檜屋とおしのの間に子どもが生まれたのだ。「子守唄でも歌って楽にあの世に送ってやんな」。つうことで飴屋に扮して音松に接近するがちょ無理です。その頃おきんはめしを作りながら文七が訪ねて来るのを待っていたが、長崎から半次が帰ってくる。おみやげは鰐皮のハンドバック。アイスクリームが美味かったよ。しかしおきんは半次に別れ話を切り出す。「なんだお前、俺が留守の間に男でもできたのか」。泣き出すおきんを明るくなだめる。元々夫婦でもなくたまたま一緒に住んでいただけだ。『仕置人』チーム解散後、逃亡生活で苦労したからね。半次が表に出ると文七が立っていた。「そうかいお前さんかい、おきんのイイ人ってのは。そうか、まあせいぜいおきんをよ幸せにしてやってくれよ。頼んだぞ!」と威勢よく出て行ったもののしょんぼり。大吉は半次をなだめるが、裏稼業に浸かりまくったおきんが堅気になることを認めるわけにはいかない。「それじゃおきんがかわいそうじゃねえかよ!」と言いながらも半次は「一両やるから殺してくれよ!」と泣き喚きながらおきん殺しを依頼する。そしておきんと文七はビッグラブ。おきんは両親の顔を知らないまま育った。特別な苦労をしたつもりもないが、最近はそんな暮らしが嫌になってきた。暖かい家庭がほしい。翌日、緊急会議。おきんの足抜けを認めない大吉。おきんの気持ちも分かるが、大吉の言い分も分かる主水。そこへ貢が現れあやが作った花束をおきんに贈呈。おきん感激。大吉ぶち切れ。「糸さんよーあんたおきんが足を洗ってどこの馬の骨とも知れねえ野郎と所帯を持つのすんなり認める気か?」「あんたどうして認めないんだ?」「どうしてっておめー俺たちは仮にも殺しを商売にしてんじゃねーか」「だから?」「だからって・・・そんな奴がお前え人並みの幸せを掴もうなんてふざけちゃいけねーよ!」「そりゃあんたの覚悟だろ?自分の覚悟を他人に押し付けるのはどうかと思うね」「他人?ふーん俺たちは仲間じゃなかったのか?」「そりゃ仲間さ。しかし大吉さん、どだい殺しなんてもんは自慢できる稼業じゃないんだ。私は今に天罰が下ると思ってる。だからこそ私たちの仲間からまともな幸せを掴む人が出てきたら私は素晴らしいことだと思いたいんだ」。しかし一つだけおきんに確認。相手の男は堅気なのか?「ええ」「そうか。所帯持ったら一日も早く俺たちのことは忘れるんだ」。ところが翌日、音松の遺体が見つかる。半次は主水が手にしていた手配書を見て驚く。人相書きの男は文七だった。一方、文七は歩けないほど憔悴し切っていたが五十両を手にしていた。そして緊急会議。主水はおきんに文七が子どもを殺したと告げる。おきんは自分で始末をつけると言って家に戻る。「やっぱり・・・ちっちゃい子を手に掛けたんだね。なぜ・・・なぜそんな非道なことを」。文七は殺し屋だとカミングアウトする。「そんな俺でもガキをやったのは初めてだったぜ。あんまり気持ちのいいもんじゃねえ。なぜやったかって?やらにゃあ俺が殺される。人間とことん手前えの命は惜しいもんだ」「あたいは命なんか惜しくない!あんたを殺してあたいも死ぬ」。包丁を振り回しながら文七に飛び掛かるが包丁を奪われる。その時、貢が文七に撥を突き立てる。貢の後ろには主水、半次、大吉が控えていた。文七は音松殺しは檜屋の後妻・おしのと辰五郎の依頼だと告げて絶命する。おきんは文七の巾着から出てきた小判を手に取ると「これで音松坊やとこの人を仇を取っとくれ」と主水たちに殺しを依頼する。そして一人なると「あたい、あんたに会ったことを後悔しないよ」と文七に話しかける。翌日、主水は辰五郎をぶっ刺し、大吉がおしのの心臓を握り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。数日後おきんがぼんやり縁日で商売。半次はしれっとおきんの隣に座ると車寅次郎風に威勢よく啖呵売を始める。ニコニコするおきん。お・わ・り
2023年08月30日
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。。。暗闇仕留人 第8話「儲けて候」又蔵は腕の良い鉄砲鍛冶だが、異人と接触した罪で江戸所払いとなる。本来なら島流しになってもおかしくない罪だったが、貴重な鉄砲鍛冶ということで江戸所払いで済んだ。主水は又蔵を品川まで見送る役目を仰せつけられるがめんどくせーので適当に終了。ついでに又蔵に袖の下を要求するが、又蔵はピュアボーイなので主水のリクエストに気がつかない。その後、お涼(赤座美代子)と名乗る美女が短筒を見せたいと言って接近、ヌードも見せてピュアボーイの又蔵はメロメロ。武器商人の堺屋利兵衛(津川雅彦)は黒船騒動のおかげでぼろ儲け。幕府から黒船警護を命じられた藩は鉄砲が欲しくてたまんねー。しかし堺屋は貧乏な藩は相手にしない。儲けになりませんからね。貢のライブハウスでも鉄砲の話題で持ち切り。今度の芝居に使う鉄砲もなかなかリアル。小道具係の定八(ダイナマイトジョー)はマジ十両ぐらいで売れんじゃね?とマジだぜ。その後、又蔵はお涼に堺屋を紹介される。偶然見かけた主水はまだ江戸にいた又蔵にぶち切れるが、堺屋に自分が引き留めたと言われ賄賂ブッ込み。今や全国の藩が堺屋に付いている。町方役人なんてチョロいもんです。堺屋は又蔵にアメリカ製と同じ鉄砲を作るよう依頼、又蔵が奉行所に没収されたはずのアメリカ製鉄砲の図面も入手していた。又蔵は断ろうとするが、愛人のお涼に手を付けたことを指摘される。まんまとハニートラップに引っ掛けられたのだ。その頃、定八は仁助(白影)に偽物の鉄砲を作って儲けようぜとばか話を持ち掛けられ、本物を見るため堺屋へ忍び込む。ところが偽物ばかりでびっくり。その話を聞いた貢は深入りしないよう忠告する。堺屋をきな臭く感じていた主水も大吉を使って偵察させるが上手く行かない。そろそろ手柄を立てないとヤバい。そこでおきんが偵察なら自分の方が上手だと立候補する。定八&仁助は堺屋を強請り、口止め料の五十両を約束させるが堺屋にとって五十両は小銭同然。調子に乗った定八は貢ほかライブハウスの仲間に鰻をおごるが、堺屋の用心棒に殺され、同じ頃仁助も殺されていた。なんだかスッキリしない貢はブーメランを飛ばして遊ぶ子どもたちを見かける。金田一耕助のようにむーんと考えハッと閃きましたよ。その後、ピュアボーイの又蔵とお涼は本気で愛し合うようになり、お涼を連れて故郷に帰る決心をする。お涼は堺屋で奉公していたが、番頭だった利兵衛が先代をぶっ殺すところを目撃してしまう。見逃してもらった代わりに堺屋利兵衛の言いなりとして生きてきたが、ゲスな毎日に嫌気がさしていた。つうことで二人は恐る恐る堺屋に頭を下げるが、すんなりOK。短筒製造の報酬も支払われる。しかし堺屋は又蔵に餞別として「お涼が一番喜ぶ所を教えてやろう」とエロ行為を発動。抵抗していたお涼も次第に堺屋に身を委ねる。悔し涙を流す又蔵。堺屋は抱いていたお涼を突然突き飛ばすと又蔵に「確かに渡したぞ」。お涼も自分の情けなさに涙を流す。その夜、二人は逃げ出すが、堺屋がもう一つ土産を忘れていたと言って待ち構えていた。土産とは又蔵が作った短筒だった。又蔵は短筒を受け取ると堺屋に向かって構えるが、弾が入っていなかった。堺屋は又蔵を射殺すると駆け寄ってきたお涼にも発砲し心中に見せかける。お涼は又蔵に手を伸ばそうとするが力尽きて息を引き取る。二人の手を握らせたおきんは主水に堺屋をどうするのか詰め寄る。そこに貢が現れ「堺屋は私がやろう」と言う。平凡な一生を終えていいはずだった定八を殺した堺屋を生かしてはおけないと話す。報酬は堺屋が又蔵に渡した短筒。翌日、貢は堺屋に短筒を買い取ってほしいと持ち込む。「どこでそれを?」「それはあなたがご存じのはずだ」「なーんだ強請か。でいくらで買えばいいんだ?」「十両」。そんなこんなで半金を受け渡すため指定された場所へ。そこに主水が現れ、用心棒をぶった斬り。しかし堺屋は「同心にしちゃあ良い腕してるじゃないか。だが頭が悪い。さー刀を捨てて手を上げなさい」と短筒を向ける。そこにブーメランに改造した貢の撥が飛来、堺屋の腕を切る&キャッチ。その隙に主水はもう一人の用心棒を斬り、大吉が番頭の心臓を捻り潰す。堺屋は貢に命乞いをするが、突然貢の頭を掴んで川の中に沈めて殺そうとする。貢が静かになりほっとした瞬間、貢の撥で真っ二つにされる。「ギャ―――!」。その夜、主水は手柄を期待するせんとりつからおかずの焼き魚を勧められ戦々恐々とする。お・わ・り
2023年08月24日
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。。。暗闇仕留人 第7話「食うて候」連日暑いです。つうことで将軍が食べる「御雪さま」を富士山から江戸に向けて運びまくり。早く運ばないと溶けちゃうよ。道を塞ぐ者は問答無用でぶっ殺し。中村家も暑さでたまらん。せんとりつは貢があやをつれて箱根に行っていると主水に嫌味爆発。しかし貢とあやは箱根でビバノンノンのはずが「御雪さま」一行が来るということで雪が溶けないよう火気厳禁火、温泉はストップ、ご飯は冷たいと散々なおもてなし。その頃、主水、おきん、大吉は長崎へ行っている半次からある男を紹介されていた。男は藤沢宿で宿を営んでいた元オーナー。「御雪さま」一行にクレーム付けられまくり、心労がたたり女房は命を絶ち、そのことで縁起でもねーとクレーム、金を搾り取られまくられていた。そこで復讐するため短筒を購入して皆殺しを計画、家を売って三十両もの大金も持っていた。おきんは復讐は誰かに頼んだほうがいいと勧め、主水は半次と貢がいないため一人当たり十両ゲットとゲスい微笑みを浮かべる。その夜、貢とあやが泊っている宿では宿泊客の信助・おなつ夫婦の子どもが高熱を出して大騒動。貢は診察すると湯を沸かして灯をつけるよう指示するが、宿のスタッフは「御雪さま」一行にビビりまくり。湯を沸かすと熱で「御雪さま」が溶けると理不尽なことを言っているらしい。それぐらいのことで溶けるならとっくに溶けているはずだと貢は抗議するがビビりまくり。要するに連中はカネを求めているのだ。しかも安くても五十両。今の連中が就任してから無法がまかり通るようになったという。信助とおなつは命に代えてでも子どもを助けたいと連中に訴えるが「おなごの身なら察しもつこう。金も要らぬ。命も要らぬ。その代わり何を差し出せばよいかは・・・」とゲスい電撃リクエストを突きつけられる。そんなこんなで信助は強引に元栓を開放、温泉のお湯が流れてくるが、連中に斬り殺され子どもも息を引き取ってしまう。おなつ(八木孝子!)は貢とあやに礼を言うが悔しくてたまらない。「鬼のようなことをしながら何のお咎めもなく済まされるなんて・・・」。貢はあやに憔悴し切ったおなつを一緒に江戸まで戻るよう頼むと、連中に顔を見られすぎたため別行動をとる。その頃、主水と大吉は元オーナーから女房の命日の明後日までに方をつけるよう言われていた。一方、おきんは元オーナーにちゃんと金を払うよう交渉するが、元オーナーはおきんを半信半疑。「御雪さま」一行はリレー方式で夜明け前までに次の宿まで突っ走る。戸塚、保土ヶ谷、神奈川を経て川崎宿に到着。追っていた貢は連中を仕留めようとするが大吉に呼び止められる。「何だってこんなところへ・・・まさかあの役人どもを?」「そっちこそ何だってこんなところにいるんだい?」「たぶん同じ穴の狢だろうぜ」。そんなこんなで連中を渡し場へ誘導、それぞれ仕留めると「御雪さま」を乗せた舟と共に撤収する。結局、元オーナーは一銭も払わずとんずら。ただ働きに主水と大吉怒りまくり、おきん半泣き。しかし「御雪さま」の箱だけが残っていた。主水、大吉、おきん、貢は箱をこじ開けて「御雪さま」を食べまくり。「今度の仕事は一文にもならなかったなあ」「だけどさーおかげで御雪さんにありつけたじゃない!こりゃ千両の値打ちだヨ。なんたって将軍様の上前ハネたんだからね!」「しかし何だな、こいつは蜜かなんかかけたほうがうめーんじゃねえのかな」と大吉が食レポ。貢までも「うん、甘く煮た小豆も合うんじゃないかね」とグルメ通を発揮する。お・わ・り
2023年08月22日
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。。。暗闇仕留人 第6話「狙われて候」浦賀でコロリが大流行。黒船に乗った異人たちが汚物を海に投棄したことが原因らしい。江戸で流行するのも時間の問題。同心たちは戦々恐々、生ものが不味いと聞いてにこにこで寿司を食べていた主水の箸が止まる。そんなわけで江戸は大騒ぎ。ある日、貢は油を買いに油問屋の堺屋を訪ねる。女房のおちか(鏡京太郎の母親)はやたら色っぽい。堺屋はコロリを恐れ江戸を離れようと言うが、おちかはそんなの関係ねーと言って男漁りに出掛ける。堺屋超ジェラシー。おちかの着物をきーきー言いながら床に叩きつけていると謎の大男が登場。堺屋の首の骨をぽきっとへし折る。その頃おちかは勘定奉行の黒尾と密会&ラブ、堺屋だけでなく堺屋の先妻を殺したのはこの二人だった。翌朝、堺屋の死因はコロリとされ、さっさと焼却するよう指示が出る。しかし検視に立ち会った主水は堺屋の首の骨が折れていることに気がつく。その瞬間びびるおちか。その後、主水は検視しまくりの様子を貢に話す。とりわけ堺屋の死骸は首の骨が折れて一番ものすごかったと話すが「コロリってのははらわたを侵す病で首の骨が折れるなんてことは考えられない」「いや俺もなどうもおかしいとは思っていたんだがな」。そんなこんなで堺屋の葬儀が終わり、おちかは妙心尼から墓石屋の大吉を紹介される。その瞬間びびるおちか。おちかが芸者だった頃、賭場の親分・佐兵衛(深作欣二の嫁の父親)を通じて大吉に殺しを依頼したことがあった。大吉は相手が女と聞いてお断り。大吉もフリーの殺し屋だった。その後、主水は堺屋の先妻が階段から落ちて首の骨を折って死んでいたことを突き止める。ただし下手人は挙がらず、その半年後におちかが後妻に収まっていた。そんなこんなでおちかは謎の大男こと元小結の不動丸と接触、かつて堺屋の先妻殺しの依頼を断った大吉の始末を依頼する。不動丸もその時のことを覚えていた。引き受けるぜ。しかし銭だけじゃ嫌だ。相手は大吉だ。つうことでおちかは微笑を浮かべながら不動丸に身体を与える。エロエネルギーを得た不動丸は大吉の家を襲撃するが不在。手当たり次第にふんがふんがあちこち壊しまくる。翌朝、貢は長屋のばあさん(『怪奇大作戦』第4話のタバコ屋のばあさん※当時44歳!)とほのぼのご近所トーク。ばあさんはあやに山芋をプレゼント。精がつくヨ。そこへ不動丸がやって来る。ばあさんは不動丸の母親だった。ばかみたいな儲け話に乗っかってる不動丸を𠮟りつけるが、逆ギレ&突き飛ばされる。そんなこんなで大吉は以前、賭場でおちかと会ったこと、佐兵衛に殺しを依頼されたことを思い出す。そこで主水はイカサマ賭博で牢屋にぶち込まれている佐兵衛と接触、殺しの罪も重なると獄門送りだと脅迫&小判をプレゼントしておちかと不動丸の名前を聞き出す。大吉を狙っていたのはおちかと不動丸だった。しかし大吉は不動丸を心配する母親の存在が気になる。そんなこんなでばあさんは貢に金を託し、不動丸は大吉を襲撃する。大吉は心臓を掴もうとするが躊躇、不動丸は命拾いするが黒尾に刺し殺される。その頃、ばあさんはおちかに不動丸と関係を切ってほしいと頼み込むが、堺屋と前妻を殺したのは不動丸だと知らされる。その後、ばあさんと不動丸の遺体が河原で見つかる。貢はばあさんから託された金を主水たちに与える。その夜、主水は黒尾を襲撃、追い詰められた黒尾を大吉が心臓捻り潰し(※レントゲン撮影&心電図)。貢はイケメン大好きのおちかに接近して撥を突き刺すが、突然うろたえ一人で足早に帰宅する。家ではあやが縫物をして貢の帰りを待っていた。「酒が飲みたいなあー」「ちょっと買ってきます」「いやいや、俺が行くよ」。表に出てうつむいたまま。お・わ・り
2023年08月20日
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。。。暗闇仕留人 第5話「追われて候」いきなり小鹿番の水中顔面どアップでスタート。米問屋・伊勢屋伊兵衛(小鹿番)が行う大福講が突然潰れ、妻のおこま、娘のおしげ(志摩みずえ)共々姿をくらます。投資していた連中は怒りまくりで伊勢屋に押し寄せる。おきんもその一人。そんなうまい話に乗っかる方がばかなんだよと話す半次に微妙な相槌を打つ主水。その後、やくざたちから拷問を受けていた伊勢屋が水死体で見つかり、おこまが捕まってしまう。大福講の被害者はあちこちにいたが大っぴらに言う者は少なかった。貢は欲張りで愚かだということを曝け出すことになるからと考えていたが、長屋に戻ると無理心中した一家のことで大騒ぎになっていた。その頃、大吉はおしげに「卍屋」を尋ねられるが、やくざたちが跡をつけているとも知らずパパ活と勘違いしてメシをおごる。そこに半次が転がり込んでくる。半次の推理では今回の一件は計画倒産っぽい。金も相当残っているに違いない。その金は伊勢屋の妻と娘が持っている。二人を見つければ儲け話になると力説するが、大吉はほとんど聞いていない。そのまま長屋へ連れ込むが、夜が更けてもおしげは布団の中で目を見開いたままだった。翌朝、大吉はこっそりおしげの跡をつける、その後ろを追いかけるやくざたち。そこへ白川検校が通りかかる。駕籠に乗った白川検校を見たおきんは金貸しの徳の市(やまりん)だと気づく。「どーしたんだよきんきらきんの気物着ちゃってさー!アハハ。大方さ京に上がってお公家さんに千両箱でも積んで検校の位でも貰いやがったんだよ。あのヤローやるねえ。世の中カネだよなあ。カネほしいよー!」。おきんが下品なヤジを飛ばした時、誰かがおしげが伊勢屋の娘だと叫んでフーリガン状態。大吉がおしげを庇って逃走するが、追いかけて来た主水とおきんが返済を迫る。おきんが強引に五両を奪い、主水と大吉が揉めている間におしげは再び姿を消す。その後、母親と落ち合う約束をしていた「卍屋」に向かうが母親に会えず、追いかけて来た大吉に泣きつく。その頃、母親のおこまはやくざたちにおしげと落ち合う場所を詰問されていたが、口を割ろうとはしなかった。白川検校こと徳の市の秘密を知っているの伊勢屋親子のみ。しかも徳の市は目明きだった。大吉は貢に協力を求めるが「わたしゃあんまり興味がないね」と冷たくあしらわれる。「可哀そうなのは騙された方じゃないのか?」。生意気な弟にブチ切れるが「私の長屋でな大福講に騙された男が首吊って死んだよ。私は線香を上げに行った。私ができるのはそこまでだ」「薄情な野郎だお前えは!そんなにかみさんが可愛いのか!」「ああ可愛いね」。おしげの居所を吐こうとしないおこまに痺れを切らした徳の市はわざとおこまを逃がす。そしておこまと落ち合ったところを確認するとやくざたちがそのことを街中に拡散。フーリガン化した街の連中がおこまとおしげに詰め寄り、そのどさくさにやくざたちが二人を撲殺する。主水は二人を番屋へ運ぶがおしげは既に息を引き取り、おこまは主水に全てを話す。伊勢屋は五年前に店の前で行き倒れになっていた徳の市を助け、金貸しの元手を貸す。その後、徳の市から大福講の話を持ち掛けられ、まともに配当もしていたが、金が集まると京へ持ち逃げされてしまう。騙されたことに気づいた伊勢屋は店をたたんでおこまとおしげを逃がすが、徳の市たちに殺されてしまう。そう話して息を引き取る。主水はおきんが手に入れた五両から三両を大吉、半次、貢に渡す。ある夜、半次は徳の市に検校の位を得た記念に写真撮影会を提案、準備をしている間に主水が表にいたやくざたちをすれ違いざまに斬り倒す。貢は撮影の邪魔だと部屋から追い出された徳の市の相棒を撥で切り裂く。そして大吉が金屏風の前で芸者たちに囲まれて静止している徳の市の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。翌日せんは騙された金が戻ってこないと知ってガックリ。主水は「あなたはたったの二両。それに引き換え私は大枚十両・・・」。りつに何の話か聞かれるが二人共とぼける。お・わ・り
2023年08月15日
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。。。暗闇仕留人 第4話「仕留めて候」結成編、貢編、大吉編と来て主水活躍編。北町奉行所に新しい奉行・稲葉山城守(橘警部)が着任、仕事ができない同心10名を休職処分にすると発表する。主水はランク入り確実。気まずくなった主水は厠へ向かうと山城守が出てくる。すかさず手ぬぐい代わりに自分の袖を差し出すなど猛アピール。しかし予想通り10名の中にランク入り。その後、せんとりつが与力・諸岡に賄賂を贈った甲斐あって主水の休職処分は間違いだったとされ、代わりに定年まであと僅かの老同心・庄内三郎兵衛(七郎次)が休職処分となる。ある夜、貢の長屋に浪人たちが逃げ込んでくる。貢はその中の一人(シャア少佐の声の人)に人を呼んだりしないのでさっさと出ていくように言うが、足の傷に気づくと焼酎をぶっかけて止血の処置をする。若者は三郎兵衛の息子・誠一郎だった。誠一郎は婿養子でうだつの上がらない父・三郎兵衛を軽蔑していた。その後、山城守は廻船問屋の抜け荷を次々と摘発(※実は無実)&次々と死罪を言い渡すが、銀屋(市井商会のオヤジ)だけ処刑中止。代わりにご禁制の品をこっそり扱うこと、娘を行儀見習いに差し出すことを条件に示す。山城守と諸岡の悪だくみを知った主水は貢や大吉たちに山城守殺しを持ちかける。娘を取り戻せば銀屋から十両はゲットできる。しかしワイルド過ぎる計画に誰一人乗ろうとしない。貢が長屋に戻ると誠一郎が訪ねていた。治療のお礼にあやへ鰻の蒲焼きを届けに来たのだ。好青年ですね。そんなこんなで銀屋はご禁制の品を扱うことに耐えられず店をたたむことを考えるが、山城守は銀屋の娘を食っちゃった。これで銀屋ともファミリーだね。恐怖の脅し。山城守はゲットしまくったご禁制の品を賄賂に若年寄、老中に上り詰めようと画策していた。しかし銀屋がめんどくさくなってきたため、諸岡を通じて暇そうな浪人グループに殺害を依頼する。誠一郎はメンバーの一人だった。殺害計画の実行は奉行所の間抜け者№.1の主水を見張り役に充てた今夜。しかし銀屋は既に自ら首を括っていた。主水は襲撃してきた浪人グループを取り押さえるが、誠一郎に気づき三郎兵衛に許に連れて行く。三郎兵衛は誠一郎が戻ってきたことを喜ぶが、誠一郎は今夜の出来事をぶちまける。すべては上役・諸岡の筋書きだ。主水は余計なことをしてしまったと反省するが、三郎兵衛は誠一郎に父親らしいところを見せようと決心。自分の処分も覚悟のうえで山城守に諸岡の企てを報告する。山城守は三郎兵衛をほめちぎる一方で、下手こいた諸岡をボコりまくる。晴れ晴れした気持ちの三郎兵衛は誠一郎に報告しようと浅草へ繰り出す。その頃、諸岡は三郎兵衛の口を封じようと浪人グループに殺害を依頼。三郎兵衛は諸岡の悪事だけでなく、自分も諸岡から賄賂を受け取っていたことなど山城守に告発したと誠一郎に伝えるが浪人グループに襲撃され、浪人グループも相手が誠一郎の父親とは知らず驚いて逃げ出す。三郎兵衛は懐の金を誠一郎に託して息を引き取る。主水は三郎兵衛を訪ねるが、変わり果てた姿に言葉を失う。誠一郎は主水に三郎兵衛の金を見せ「汚い金だがきれいに使ってくれってこの金を・・・俺にもしものことがあった時は!」と託して山城守の屋敷に乗り込むが、山城守によって斬り殺される。翌日、主水は貢たちに再度仕事を持ちかけるが、諸岡に目をつけられていることに二の足を踏む。「そうかい。じゃ俺一人がやらあ。与力やらねえことには俺が殺されるんだ」と言って誠一郎から受け取った金を並べる。「俺だけじゃねえぜ。お前えたちも一蓮托生だ」。小屋の表では諸岡が見張っている。半次、おきん、大吉が金を受け取り、貢は主水が握りしめている一両を抜き取る。大吉を残して主水たちは撤収、諸岡が小屋に近づく。大吉は壁をぶち抜いて諸岡の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。表では「心の蔵が止まってるぞー」と野次馬大騒ぎ。その頃、主水は貢を捕まえて奉行所へ連行。同心部屋では異人専門の奉行所ができるとの噂で持ちきり。そこに主水が現れ「外国の言葉って言いますとカメラにカステーラにシガーレットですか」と英語を披露、同心たちは主水の異国事情の解説にやんややんや。厠では山城守が出世コースが現実味を帯びてきてにこにこ。その時、三味線の音色が聴こえる。「幻聴か」。ではなく厠の下に潜んでいた貢が撥を構え、山城守を喉から額に向けて真っ二つに切り裂く。「ぎゃーーーっ!」。その瞬間、同心部屋では主水の与太話に大爆笑。山城守の悲鳴声がかき消される。さらに奉行所の表では夫婦に扮した半次(※何故か棺桶の錠の衣装を着て)とおきんが大ゲンカ。仲裁に入った主水や同心たちを巻き込んで大騒ぎになる。その隙に貢は堂々と奉行所から出ていく。その後新しい奉行が着任、ご禁制の品も解放されたことで主水はりつに新しい着物をねだられる。「悪い世の中になったもんだなあ」。お・わ・り
2023年08月14日
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。。。暗闇仕留人 第3話「売られて候」吉原で遊郭を営む角屋隆右衛門(高倉司令官)は開港予定の港に異人専用の女郎屋をいち早く作ろうと計画。そのため吉原担当の同心・高島と結託、足抜けしようとした女郎たちを徹底的に痛めつけ、異人専用の女郎屋に回そうと画策していた。そこで開港予定の港を知るため側用人・井沢の檀家である浄心寺の庵主・妙心尼に接近する。もちろん拒否。しかし角屋は妙心尼が大吉と密通していることを掴んでいた。一大スキャンダルに妙心尼は泣きながら大吉に相談するが、いざとなれば一緒に地獄に堕ちればいいと豪快カウンセリングしつつ角屋をぶっ殺すつもりでいた。もちろん主水も貢も気が乗らないが、妙心尼はりつとあやのきょうだいだ。一つ間違えれば主水は江戸所払い、貢も高野長英を匿っていたことがバレるかもしれない。「俺たちはな一蓮托生なんだ。少しでもぼろを出して見ろ。みんな芋づるみてえに引っ掛けられる。他人事みてえな面してる時じゃねえだろ!」とぶち切れ。主水は「変な奴と親戚になっちまったな―」、一方貢は自分で蒔いた種は自分で刈るよう冷たく言い放ち兄弟げんか開始。そんなこんなで大吉は妙心尼の伝達役と称して角屋に接触、しれっとぶっ殺そうとするが捕まってしまう。大吉が姿を消してから三日が経過。殺されてしまったかもしれない。主水は半次とおきんに探りを入れるよう指示する。角屋の店に客として潜入した半次は女郎から角屋の黒船相手専門店の新規オープン計画を聞く。しかし女郎たちは嫌がっている。そのため足抜けが絶えず、リーダーのおしま(蜷川幸雄夫人)を中心に集団足抜け計画が進んでいた。足抜けに失敗した女郎たちは「墓場」と呼ばれる地下牢に押し込められていた。そんなこんなで計画は失敗、首謀者のおしまは目を潰され「墓場」に放り込まれる。そこには大吉と衰弱し切った女郎・おりんの姿があった。一方、おきんは長崎帰りの女郎を装って角屋に接触、自分を雇ってほしいと売り込んで潜入に成功する。その頃、角屋から三日以内に開港先を聞き出すよう脅されていた妙心尼は気が気でなくあやと中村家を訪ね回っていた。あや曰く「妙心さんは気楽なご身分だわ。あの人、昔からそうなんですよ。きょうだい三人の中じゃいつでも何となく運の良い人なの。養女に行った先だって千五百石のお旗本だし、お寺さんに入ればすぐに庵主様になるし。それにちゃっかり好きな人までこしらえて」。しかし今日は何となく気分が沈んでいた様子だったと貢に話す。そんなこんなで「墓場」にぶち込まれた大吉、おしま、おりん。大吉が見張り役の半殺しにして脱出成功。そこに角屋の用心棒に怪しまれ逃げ出してきたおきんと合流。その用心棒を主水が斬り捨てる。おりんは大吉から与えられた水を一口飲むと「あたしの恨みを・・・このお金で」と言って大吉に隠し持っていた金を渡して息を引き取る。おりんには好きな男がいた。年季が明けたら所帯を持つことだけを楽しみに働いてきた。そのためどうしても異人相手の仕事はしたくなかった。「おりんちゃん本当に辛かったろうね。でももう大丈夫。あんたもう売り飛ばされることはないんだよ。良かったね、おりんちゃん。本当に良かった・・・」。泣き崩れるおしまを取り囲む主水、大吉、貢、半次、おきん。その後、角屋に大吉が逃げたとの知らせが入る。角屋が廓に戻るとおしまの姿があった。「旦那、おりんちゃんは旦那のことを恨んで死にましたよ」。その背後から大吉が現れ角屋の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。角屋の右腕役を貢が撥で切り裂き、主水は同僚の高島をぶっ刺す。そして逃げ出そうとした番頭を大吉が捕まえ、放り投げたところを貢が撥で切り裂く。貢はおしまの手を取ろうとするが「あたいはここに残こるよ!」と言われる。「あたいはここに残って稼いで稼いで稼ぎまくってやるんだ!それぐらいしかあたいに出来ることはないんだから」。貢の厚意を拒否するおしま。「行って!行ってよ!」。絶句する貢。後日、大吉はペットの猫・ペロリの墓石を彫っていた。様子を覗きに来た主水と中村家の女の業についてしみじみトーク。その時、主水の足元に小猫がまとわりつく。「何だこれ?ペロリじゃねえか?」「そりゃお前えー何だあのー」と誤魔化す大吉。大吉が作っていたのはおりんの墓だった。「ばか暑いなちくしょー」と井戸水を頭から浴びて照れ隠し。お・わ・り
2023年08月12日
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。。。暗闇仕留人 第2話「試して候」貢の勤め先の芝居小屋で爆発事件が発生する。何者かが爆弾を仕掛け、幼い子供が犠牲になった。貢は現場で爆発物などの遺留品を確かめるが、不審者と疑われ奉行所に連行されてしまう。主水は貢に「不味いことしてくれたな」と耳打ちする。そもそも貢は高野長英を匿った罪で追われている身だ。そこで貢を取り調べた記録をこっそり破棄するが後日、上からのお達しにより何故か釈放される。長屋への帰路、旧友の須貝内記(オオヤマキャップ)から本名の「吉岡以蔵」で呼び止められる。須貝は高野長英の下で共に蘭学を学んだ仲間だったが転向し、現在は幕府奨励の講武所で助教に就いていた。秀才の貢を高く評価、奉行所に貢を釈放するよう手を回し、自分の右腕にならないかと誘う。貢が帰宅するとあやがおつゆ(美川隊員)の婚礼衣装を仕立てていた。恋人の与之吉との婚礼間近でうきうき。貢はあやと祝言を上げていない。そこでおつゆの衣装をあやに羽織らせてほのぼの。おひろめやを廃業し、今はインチキな物を売って生計を立てている半次。役人とは知らずに変な薬を売りつけたため牢屋にぶち込まれる。ある日、須貝は貢を講武所に案内する。外国人に見立てた藁人形を相手に掛かり稽古に励む若者たち。そして地下には爆弾製造工場を設置、ヤクザ顔の科学者・兵四郎(松山照夫)に爆弾を作らせていた。芝居小屋での爆発事件は須貝による実験だった。「須貝!貴様の仕業だったのか!」「全ては大を生かすための小事に過ぎん。日本を夷狄から守るためだ」「貴様、先生の教えをそんな風に!」「いいか吉岡。今こそ学んだ蘭学を生かす時だぞ」。須貝はぶっちぎりのライト思想をぶちまけ、幕府のやり方も批判する。「俺もいつまでもうだつの上がらない助教でいるつもりはない。この機に乗じて。そのためにもぜひとも貴公の力を借りたい。高野長英門下きっての秀才だった貴公のな。貴公とて陽のあたる場所に出る唯一の近道だぞ」。その帰り道、貢は須貝の手下たちの襲撃を受けるが、難を逃れて帰宅。ところがあやからおつゆと与之吉の縁談が白紙になった聞かされる。与之吉の父親が島帰りだと発覚、おつゆの父親が身内に前科者を入れることに猛反対、ついでに与之吉もクビになる。与之吉は身体が不自由の父親に代わって奉行所に連行される。そんなこんなで与之吉は他の囚人たちと共に寄せ場送りとなり、その中に半次の姿もあった。与之吉たちを見送るおつゆ、おきん、貢。そんなこんなで与之吉たちが送られたのは寄せ場でなく、どこかの山奥。しかも杭に括りつけられる。そこに須貝が現れ「お前たちは世の中のクズだ。だがそのクズも立派に御国のために役立たせてやる」と言って与之吉たちを大砲の試し撃ちの的にする。主水の同僚・岩井十蔵(荒谷二中の教員)が金で囚人を須貝に横流ししていたのだ。半次は必死になって抵抗、与之吉も逃げようとするが大砲が発射される。実験の成功に須貝は満足、岩井に今度は三十人用意するよう言いつける。瀕死の重傷を負いながらも助かった半次は、命からがらおきんの許に戻ってくる。そして与之吉の死を知ったおつゆは婚礼衣装を握りしめたまま姿を消してしまう。与之吉の父親は貢に夫婦茶碗を指しながら与之吉とおつゆの恨みを晴らしてほしいと言って金を渡す。その夜、主水は岩井に「あれ?何だか旨え儲け口の匂いがしてきたな。いい話ならひとつ乗せろ」と言ってブッ刺し、大吉は爆弾作りに励む兵四郎の心臓を捻り潰す(※レントゲン撮影&心電図)。そして貢は須貝に会うなり突然顔を斬りつける。「何をするんだ!」「須貝・・・死んでくれ!」。須貝を仕留めて帰りを急ぐ貢に飲み屋の女たちが声を掛けてくる。ふと店を覗くと襦袢姿のおつゆが客の男たちと嬌声を上げていた。泥酔し、だらしくなく欠伸をするおつゆの姿に驚愕、声を掛けようとするが言葉が出ない。貢はおつゆから目を背け、黙って立ち去ることしかできなかった。お・わ・り
2023年08月06日
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夏をあきらめて。暗闇仕留人 第1話「集まりて候」御存知必殺シリーズ第4弾にして中村主水再登場。『必殺仕置人』の続編にあたりますが、舞台は文化・文政から幕末の嘉永六年にタイムワープ。パラレルワールドですな。「黒船この方泣きの涙に捨て処なく/江戸は均しく針地獄の様呈し居り候/尽きせぬこの世の恨み一切/如何様なりとも始末の儀/請け負い申し万に一つもしくじり有るまじく候/但し右の条々/闇の稼業の定め書き/口外法度の仕留人」(ナレーション:芥川隆行)。浦賀にやって来た糸井貢(石坂浩二)とあや夫妻。沖にはペリーが乗った黒船が停泊している。この間、幕府の鎖国政策を批判したことで蘭学者・高野長英らが捕まる言論弾圧事件、蛮社の獄が起こる。弟子の貢も病弱のあやを養いながら三年間も逃亡を続けていた。ある夜、江戸で大掛かりな夜鷹狩りが行われる。そこに中村主水登場。夜鷹に小銭を要求すると裏道へ誘導して堂々と見逃す。同じ頃、何故か女髪結いのおその(今出川西紀)も夜鷹たちと一緒に捕まってしまう。おそのを乗せた籠を偶然目撃した村雨の大吉(近藤洋介)は同心に襲撃されるが、猛烈な怪力でぶっ殺し。駆け付けた主水は咎めるどころか「なかなかやるな」と殺しっぷりを評価。「こいつは上役の尻にへばりついてあこぎなことをやり過ぎた男だ。気にしなくていいんだぜ」と男気を発揮。そこにしれっと貢が現れ、いきなり主水に金を無心する。妻の治療代が追い付かないと話す。そりゃ気の毒だ。しかし主水は婿養子なので小遣いどころか他人にあげる金はびた一文持っていない。「いやー私はそうは思わんな」。与力や同心は常に金を持ち合わせているはずだ。「貸していただけるのか、いただけないのか・・・」。戦闘モードに入る主水と貢。「お前も物好きだな。俺は十手持ちなんだぜ」「その十手持ちに恨みがあるんだ!」と三味線の撥を刃物のように構える。主水の刀が貢の編笠を、貢の撥が主水の袖口を切り裂く。貢のスゴ腕に主水は驚愕する。ある日、寺の縁日で偶然おひろめの半次(津坂まさあき)と鉄砲玉のおきん(野川由美子)を見つけ再会を果たす。『仕置人』最終回で主水以外のメンバーは人相書きが回り全国に指名手配されていた。そのため二度と会わない約束だったが「水くせえこと言うなよ。このご時世だ。お前たちさえ良けりゃ俺はまた始めたっていいんだぜ」と仕置人チーム再結成に誘う。半次とおきんは逃亡生活に疲れ、どうせ捕まるならと江戸に戻ってきたばかりだった。「そうか、鉄も錠もどこかに潜んでるんだろうな」。主水は仕置人を再開する気満々だが「鉄や錠みたいな奴がいなきゃあの仕事はできねえ」と半次に指摘される。そんなこんなでおそののおじいちゃんは奉行所に何かの間違いだと訴えるが、おそのには売春の疑いがあると説明される。気になった主水はおじいちゃんを連れて牢へ行くが、おそのの姿は無かった。実はおそのに横恋慕してい近江屋(金田金男の父親)が主水の上司・高畑(イマケン)と懇意にしている藩の家老・湯川に協力を依頼、夜鷹狩りに乗じて拉致していたのだ。真相を知った主水は殺る気満々だが「昔ならなーこれで五両にはなるんだが・・・」と仕置人時代が懐かしくてたまらない。とりあえず半次とおきんにおそのの行方と拉致した侍を探すよう依頼する。その頃、おじいちゃんは勤め先の芝居小屋で包丁を振り回して大騒ぎ。おそのを助けてに行こうとして止められていたのだ。そこには三味線弾きで生計を立てていた貢もいた。「あんたお武家さんでしょ?糸井さん!なんとかして下さいよ!」。しかし逃亡中の身である貢には何もできない。「そんなに奉行所が怖えのか!十手持ちが怖えのか!ちくしょーどいつもこいつも!」とおじいちゃん逆ギレ。そこに大吉が現れ、おそのが連れ去られた現場を見たと証言、助ける手間賃として五両を要求する。さらに主水が現れ、貢と大吉を仕置人にスカウトするが貢は「私は気が進まんな」と拒否。「あんたの言ってることが分からんじゃない。しかしこの世の中どこもかしこも、奉行所の中も腐りきっている。今日までその奉行所にどれだけ苦しめられてきたか。あんたにその苦しみが分かるまい。あんた奉行所の禄を食んでる。その十手持ちと手を組むことは・・・」と言って立ち去る。貢が奉行所に垂れ込まないか慌てる大吉に主水は「奴の尻尾は俺が握ってる。あいつも俺の金玉を・・・所詮は同じ穴の狢さ」と名言を残す。その後、おそのが死体で見つかる。ぶち切れたおじいちゃんは芝居小屋の木戸銭を奪うとライブ中の貢に押し付けて逃走、奉行所へ連行される。貢は主水たちに五両を差し出す。「おそのさんの髪結いの店から嫁入り道具を売り払ったが足りなかった。だから盗んででもこの金を・・・」。しかし仕事は受けようとしない。「前にも言ったはずだ。俺は奉行所が信用できん!しかしあんたが本当にやるんなら話は別だ!それを見るまでは信用できん!」。主水は貢の取り分を預かると大吉と近江屋たちの許へ向かう。その後ろを歩く貢。「あいつは証拠が確かめてえだけなんだ。俺たちが仲間だという証拠をな」。そんなこんなで近江屋、高畑、湯川が料亭でニギニギしている。半次に呼び出された近江屋は大吉に心臓を捻り潰されてぶっ殺し(※レントゲン撮影&心電図)。つづいて主水が高畑をブッ刺し。「中村!」「死んで下さい」。そして逃げ出す湯川の前に貢が立ち塞がる。「八丁堀!見たぞ証拠は!」。そう叫ぶと主水たちの前で湯川を仕留める。しかし貢はふと我に返る。翌日、中村家先代当主の十三回忌の法要が行われる。「しかし遅いですなー」。りつには仏門に入った妹・たえと好き合った相手と駆け落ちした妹・あやがいた。しかもその相手には目を瞑ってほしいと言われる。あやは同心である主水の姿を見て怯むが「心配いりません。りつの婿殿です。りつからよく言い聞かせてます」と母親のせんがフォロー。一方、主水もあやについてきた男を見て驚く。貢だった。再会を喜ぶせん、りつ、あや。互いの顔を覗き込む主水と貢。続いて妙心尼ことたえが内縁の夫を連れて来る。大吉だった。貢はせんに「あなたの兄上です」と主水を紹介され「兄上!?」と呆然とする。そして法要が始まるが主水は複雑な心境。そこへ大吉から耳元で「義兄さん(笑)」と囁かれぞーッとする。お・わ・り
2023年07月30日
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