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0149 ゾンビ・フィーバー【スタッフ】・監督・脚本 キリル・ケムニッツ・脚 本 セルゲイ・トーチリン・V F X ヤロスラフ・ケムニッツ・音 楽 ディミトリー・ノスコフ【キャスト】・ユーリャ(t.A.T.u)・ミハイル・エフレモフ・レディー・ワックス・アントン・ジノビエフ【仕 様】・型 番 TSDR-70277・製作年度 2013年・製 作 国 ロシア=アメリカ合作・原 題 ZOMBIE FEVER・収 録 本編 約91分・音 声 1.ロシア語 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 株式会社竹書房・販 売 株式会社竹書房【ジャケット】・オモテ面:マシンガン・ビッチVS黒帯空手ゾンビ!・ウラ面 :ショックと笑いの乱れ撃ち! 五感を貫く、衝撃の ゾンビ・エンターテインメント!オモテ面は、ゾンビの群れを背景に、女性2人が見得を切っている。どちらも好みではない。(笑)たぶん、右側のマシンガンを持っている方がユーリャらしい。劇中では、ネイティブ・アメリカンの格好をしていたので、よく分からない。いいんだけどね。左側の女性は、右手に拳銃、左手に振り上げているのは、ハイヒールか? 足元がタイトルで隠れてしまい、よく分からない。ここは足元を見せないとダメでしょ。(笑)ウラ面は、ヘンなデザイン。ユーリャが足を伸ばして腰かけているポーズ。これって、どうなの? 然も、ゾンビの群れは、オモテ面と同じ画像だし……。小さいコマでビキニ姿のゾンビの画像が用いられているが、こっちをメインしてくれたら、もっと早く手に入れたのに……。(笑)左からミサイルも飛んで来て、どんな結末になるのか想像できるレイアウトになっている。稚拙だが、いい感じだ。でも、左下のゾンビは誰だ? 丸いコマにカメラ目線。目立ってます。(笑)【感 想】「キャビア・ホラー」ロシア産のゾンビ・コメディ映画。然も、3Dだったらしい。本国では話題の大作だったのではなかろうか。残念ながら、日本では未公開。ロシア映画に有りがちな難解さはなく、非常に分かり易い作品だった。(笑)――宇宙から正体不明のカプセルが降って来る。たまたま付近にいた科学者が、これを回収。研究所に持ち帰って調べ始める。中に入っていたのは、他者を食い潰して爆発的に増殖するウィルスだった。しかし、ささいなことでカプセルが割れてウィルスが大気中に漏れ出してしまう。近くにいた警備員がゾンビと化し、研究所内の所員らを次々と襲い始める。……というのが前段。オーソドックスな導入部分だが、このカプセルは、誰が作って、どこから来たのか明かにされない。第2弾を撮るつもりだったのだろうか。――主人公は動物病院に勤める冴えない青年イヴァンと悪友のアレックス。彼らはナンパ目的でビーチのパーティに繰り出す。パーティには、イヴァンの憧れの女性、ナターシャもいた。しかし、その夜、彼らはゾンビの大群に遭遇する。……という流れで、ゾンビからのサバイバルが始まる。ここからが本筋なのだが、正直、あまりピリッとしない。ゾンビのメイクもイマイチ。白塗りに血糊をぬりたくっただけでは特殊メイクとも言えない。コメディとはいえ、ここは手を抜いてはいけなかった。それに、ゾンビ映画ではお約束の“お食事”シーンが皆無に近いのも、いただけない。ここも手を抜いてはいけなかった。ただ、ゾンビの殺戮シーンには力が入っている。元軍人の警備員が、ハンマーとカマでゾンビ“百人斬り”に挑む場面には笑った。コレって、何かの暗喩なんだろうか?(笑)さて、イヴァン君は、未曾有の緊急事態に何故か頑張って大人になって行く。(笑)やっぱり、男って女のために頑張ってしまうんだなぁ。傍から見て、「えーっ、この女のために頑張るの?」と思える時がある。“恋は盲目”ってヤツだが、イヴァン君もまた、そうだった。(笑)ナターシャを演じるのが、ユリヤ・ヴォルコヴァ。一世を風靡した“t.A.T.u”の片割れだそうな。ハイスクールの制服みたいな格好でキスしていた写真しか覚えていない。だから、どんな顔をしていたのか不明。(笑)本作品では、ネイティヴアメリカンみたいなコスチュームで登場。コレって、何かの暗喩なんだろうか?(笑)まぁ、本作品で一番のウリなのは確かだ。映像面では、説明パートにアニメを用いたり、スローモーションを多用したりして、製作サイドにやる気がうかがえて好ましい。アメリカンな作品を目指したようにも見受けられる。けれど、もともとロシア映画は映像表現に長けているので、もしかしたら、こちらが本家かも知れない。(笑)たぶん、これらのシーンが、もっとも3D映画として映えるところに違いない。ツッコミたいところは多々あるが、ブッシュとプーチンがゾンビ殲滅に共闘している画づらに星3つにしておきましょう。そこそこオススメ!
2015.08.31
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0148 ブルーサヴェージ【スタッフ】・監 督 ヨルゴ・パパヴァッシリュー・撮 影 イヴォンヌ・ラッツ・編 集 ダニエラ・ポーヴァイス・脚 本 ユルグ・アルバート、ロランド・ヒープ、 フランク・クープマン、ドン・シューベルト・音 楽 ケイ・スケラ・効 果 スヴェン・クーン・製 作 ヘルマン・ヨハ【キャスト】・ラルフ・モーラー「グラディエーター」・カースティン・スペングマン・ジュリア・スティンショフ・オトフリート・フィッシャー・ケイティ・カレンバウアー・ジャネット・ビーダーマン【仕 様】・型 番 ALBD-5282R・製作年度 2005年・製 作 国 ドイツ・原 題 SHARK-ATTACK TERROR IN THE MEDITERRANIAN SEA・収 録 110分・音 声 1.オリジナル(Stereo) 2.日本語吹替(Stereo)・字 幕 1.日本語字幕・映 像 4: 3 ビスタ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 アルバトロス株式会社・販 売 アルバトロス株式会社・映像特典 オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:海が割れる時 絶望が訪れる。・ウラ面 :2500万年前に実在した天然生物兵器が現代に復活! 圧倒的なスケール! 絶対的なクライシス! 全てのジョーズ・ムービーを凌駕する パニック・アクション大作登場! 学名「カルカロドン・メガロドン」 古代に絶滅したはずの史上最強の巨大ザメ。 それは過去の遺物か、それとも現実な脅威か。 平穏なビーチに打ちつけられる戦慄。 恐怖の波動と共に古の海王が迫り来る!オモテ面は、キャッチコピー同様に、海が割れて姿を現したメガロドンが、いままさにヘリを飲み込もうとしているイラスト。見事な出来映えで、操縦席の人影も確認できる。右下の荒波にもまれたボートもロープの1本まで描き分けられている。この精細ぶりには舌を巻く。ウラ面も、なかなかの出来映え。クライマックスの印象的なシーンを大きく上部に配置。中央には主人公の見せ場の画像。邪魔にならないように小さく惹句を配した心配りがにくい。その下には、小さいコマで取り込み画像を並べてある。いいシーンを選んでいる。(笑)模範的なジャケット・デザインだ。【感 想】「サメの見せ方」メガロドンが登場する映画としては、かなり面白い作品だった。珍しい。(笑)定番のストーリーだし、目立ったアイデアもない。いつも通りの展開だ。けれど、他の作品よりも優れているところが2点だけある。ひとつには、サメの見せ方が、抜群にウマいこと。背ビレが迫って来る時の海面の盛り上がり方であったり、ローリングしながら襲って来る様子であったり、同類の作品の中では、画の面白さはピカイチだった。ジェットスキーの後を追うサメを水中で撮ったり、船からロープ1本でぶら下がる研究所の所長をひと口で呑み込むシーンをスローで見せたり……。ケレン味に富んでいる。自信があるから出来ることだろう。2つ目は、ヒロインが可愛らしいコト。(笑)微生物学者のジュリアを演じるユリア・スティンスホフ。ドイツの女優さんで、1974年12月27日生まれ。ちなみに私と誕生日が同じ。(拍手!)少し寄り目がちの愛嬌のある顔立ちをしており、アクション・コンセプトが製作するドラマ『アラーム・フォー・コブラ11』に出ているらしい。B級映画のDVDの最初に、よく予告編が収録されていたので、タイトルだけは知っている。それに、アウトバーンでの無闇に派手なカー・アクションは、『西部警察』みたいで気になっていた。(笑)そう言えば、本作品のカー・アクションも、『~コブラ11』と同じアクション・コンセプトが手掛けたようだ。何台ものパトカーに追われながら小さい車で逃げるシーンは、『ルパン三世』を思わせて楽しかった。こんなことなら、もっと早く観ておけばよかった。ただ、ドイツ映画なので、基本的に生真面目。だから、パーティ・シーンのハジケ方なんかは、ダサい。80年代の若者文化みたいだった。(笑)カー・チェイスも、映像はいいのに、繋がりが悪くてもたつく。編集がイマイチってことだろう。もっとリズムよく繋いで欲しかった。スペインのマヨルカ島――。癌の治療薬を研究するMIBに、微生物学者のジュリアが呼ばれて来る。彼女の使命は、サメの抗体機能を解析することだった。時を同じくして、島の近海でサメによる被害が出始める。見つかった遺体は身元不明だったが、ボートの残骸に残されたサメの歯は巨大なものだった。……というのが導入部。「メガロドンが出たぞ~!」と主人公が必死で警告をしても、誰も信じない。「島の観光を潰す気か!」と逆に怒られる。この辺りも、『JAWS』以来、定番の展開だ。そこで協力するのが、ヒロインである微生物学者のジュリア。これで中年男女の恋愛劇に発展する準備が出来た。(笑)物語は、父親と娘の確執、娘の恋愛に父親の恋愛までが絡んで、なかなか忙しい。(笑)然も、風景が美しい。モンスター・パニック映画だってことを忘れてしまうくらい、のどかだった。これで主演がリチャード・ギアだったら、そのままラブストーリーに転じたかも知れない。そんな内容だった。(笑)実際、グロい映像が少なめだし、そもそも、サメの登場場面からして少ない。それでも、インパクトがあったのは、映像がいいからだろう。つくづくヴィジュアルは大事だと思った。バーベキュー用のグリルについてウンチクをたれるお金持ちのおっさんが笑えた。私の理想だ。(笑)オススメ!
2015.08.30
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0147 グレート・スタントマン【スタッフ】・製作総指揮 ローレンス・ゴードン・製 作 ハンク・ムージャン・監 督 ハル・ニーダム【キャスト】・フーパー……バート・レイノルズ・スキー………ジャン・マイケル・ビンセント・グエン………サリー・フィールド【仕 様】・型 番 DL-01008・製作年度 1978年・製 作 国 アメリカ・原 題 HOOPER・収 録 99分・音 声 1.オリジナル(モノラル)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 4: 3 スタンダードサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・字幕翻訳 高瀬鎮夫【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ビッグ・スタントに誇りをかける命知らずの男たち。オモテ面のイラストがステキだ。いかにもアメリカン。(笑)これって、広告イラストの定番中の定番のデザイン。好きだなぁ。ポスターが欲しいくらいだ。ウラ面は、ざっくりした出来映え。ヘリからジャンプするフーパーの画像が半分を占めている。劇中の画像は1カットのみ。……まぁ、主要登場人物3人が揃っているから、これで十分かも知れない。或る意味、作品を象徴する1枚の画像があれば、あとは何も要らないな。そんな時は、キャッチコピーも簡単なものほど、いい。(笑)情報量の多い現代では、ややチープな感じはするが、それがデザインの基本だろう。【感 想】「寄る年波には勝てない」老いたアメフト選手をチャールトン・ヘストンが演じた『ナンバーワン物語(1969)』は、ディフェンスに押しつぶされた主人公の深い吐息で幕を閉じた。ジェームズ・カーンが急逝するアメフトの花形選手を演じた『ブライアンの青春(1971)』は、TVMながらミシェル・ルグランの楽曲が大ヒットした。日本では一部地域で劇場公開された逸品である。本作品(1978)は、スタントマンの新旧交代劇を主軸に、映画界の移ろいをさり気なく描いていて面白い。何となく『ナンバーワン物語』や『ブライアンの青春』を思い起こさせる出来映えだった。片やシリアス、片や感動モノで、本作品はカラッと明るいアクション映画。作風は全く異なるのに、何故この2作品を思い出したのか、不思議だ。(笑)――名スタントマンのフーパーは、長年のスタントがたたって体にガタが来ていた。プロデューサーからは有望な新人を紹介される始末。それでも、痛み止めを打ちながらスタントを続けていたが、確実に引退の時期が近づいていた。……というお話し。フーパー役は、バート・レイノルズ。『ロンゲスト・ヤード(1974)』が一番だが、本作品もなかなかだ。『トランザム7000(1977)』や『キャノンボール(1980)』に次ぐ作品だと思う。劇中、フーパーのスタントを紹介する作品として『脱出(1972)』の一場面が使われている。フーパーと同棲中の彼女、グエン役として出演しているのが、サリー・フィールド。『トランザム7000』に続いて気の張らない演技を披露している。『ノーマ・レイ(1979)』でオスカーを受賞し、場違いな政治的発言をしてブーイングをくらう前だから、なかなか、……そう、なかなか輝いていて可愛らしい。(笑)新人のスタントマン、スキー役を演じるのが、ジャン=マイケル・ビンセント。『ビッグ・ウェンズデー(1976)』は、忘れ得ぬ作品だが、本作品も捨て難い。終始ニコニコしている。アル中のトラブルメーカーになる前だな。(苦笑)スタントマンあがりのハル・ニーダム監督らしい作品だった。たぶんに自伝的な要素を含んでいると思う。表舞台に立つスターとは扱いが違うとか、映画界に押し寄せる様々な規制とか、ゆっくりと時代が変わりつつある。CGの普及はまだまだ先だが、オプティカル合成の特撮は全盛だった。スタントマンが体をはったアクションに黄昏が近づいていた。おおらかな西部劇とスタントの世界を重ねた辺りに、監督さんの意図がうかがえる。それに、劇中、撮影しているスパイ映画が、『007』シリーズとよく似ている点も見逃せない。(笑)当時、シリーズは『007/私を愛したスパイ(1977)』で頂点を迎え、次作『ムーンレイカー(1979)』では、ボンドが宇宙に行くとウワサされていた。興行収入とは裏腹に、ボンド役のロジャー・ムーアは既に五十の大台にのっており、気をてらうあまり、荒唐無稽の路線を走りつつあった。誰の目にも“お祭りの後”であることは明らかだった。それは、スタントの世界の終わりを予感させた。そんな予感を払拭するように、本作品のクライマックスは、盛大なアクションが繰り広げられる。(笑)カースタントも見事だった。やがて、『007』シリーズは雌伏の時を経てピアース・プロスナンを迎えて復活。しかし、西部劇はジョン・ウェインの逝去(1979)とともに長い休みに入る。たまに良作が封切られたりするが、まだまだ“休暇中”だ。いつかは、楽しい西部劇が陸続とロードショーされる時代が来るのではないかと淡い期待を抱いている。『エルドラド(1966)』や『リオブラボー(1959)』、『勇気ある追跡(1969)』……。ジョン・ウェインにジュリアーノ・ジェンマ、クリント・イーストウッド、マカロニ・ウエスタンのカッコ良さにしびれたっけ。(笑)でも、何故かバーでケンカしてもキズひとつ負わない西部劇が好きだなぁ。(でも、なんでみんなで殴り合うんだ?)オススメ!
2015.08.29
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0146 PARIS 2010/パリ大洪水【スタッフ】・監 督 ブルーノ・ヴィクトル=ブジュペ・脚 本 ブルーノ・ポルティエ・製作総指揮 クリア・バロー、リンダ・サトレ・製 作 イヴ・ダロンド、クリストフ・リウー、 エマニュエル・プリウー「皇帝ペンギン」・音 楽 デヴィッド・レイジェス・撮 影 ドミニク・コラン「ロシアン・ドールズ」「スパニッシュ・アパートメント」・音 響 クリストフ・フランバート【キャスト】・クロチルド・モイノ・イヴォニック・ミュラー・ニコラス・ビアンヴニュ・ヨハン・ヘーゲル・ターニャ・ツィシー・ファビアン・ルチアリーニ【仕 様】・型 番 ATVD-12351・製作年度 2007年・製 作 国 フランス・原 題 ----・収 録 本編88分・音 声 1.英語[ドルビーステレオ] 2.日本語[ドルビーステレオ]・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR・一部BW、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 アットエンタテインメント株式会社・販 売 元 アットエンタテインメント株式会社・特典映像 予告編映像・リリース 2007.08.24.【ジャケット】・オモテ面:これは誰しもが近い未来に 体験しうる、最悪の現実・ウラ面 :「皇帝ペンギン」アカデミー賞受賞のプロデューサーチームが描く 究極のリアル・ディザスター・パニック 2010年、冬―― 欧州北部で降り続く雨がパリを大混乱に落しいれるオモテ面は一面、水に沈むパリの風景。それだけでは物足りないと思ったのか、イナズマが、ところどころ走っている。物語を端的に伝えるデザインだと思う。ただ、登場人物の顔が出て来ないのは、ちょっとザンネン。記録映画ではないのだから、キャラにもフォーカスして欲しかった。ウラ面には、少しだけ登場人物の画像が使われている。スペクタクル・シーンをウリにする映画ではないので、大洪水に対応する姿を用いた方がよかったような気がする。全体的に、落ち着いた良いデザインだとは思うが、あと一歩工夫が欲しかった。【感 想】「たゆたえど沈まず」“もし、この瞬間から人類がいなくなったら”と仮定したシミュレーション作品『アフター・デイズ(2008)』で、「 200年後、パリの一部は湿地に戻っている」というナレーションがあった。本作品を観て、「ああ、こういうことなんだな」と納得してしまった。人類が築き上げて来た文明って、何て脆いのだろう。パリは 100年に一度、大洪水に見まわれると言われている。1910年のパリの大洪水の時は、被災者は20万人、被害額は10億ユーロ。当時のパリの人口は20万人くらいってことなんだろうなぁ。本作品は、それから 100年後、パリが再び大洪水に見舞われる様子を描く。関係各省庁の専門家によるシミュレーションなので、さしたるドラマは盛り込まれていない。中心になるのは、緊急対策委員会の委員長で、パリ警視総監である女性。その息子と恋人。観光客のドイツ人夫婦。パリ地下鉄公団の技士と臨月の妻。消防団員。おおむね、これらの登場人物を介して状況が語られる。この手の作品では定番とも言えるマスコミや災害予知の科学者などは登場しない。体制側の視点で描かれているからだろう。いつもと違う切り口は面白かった。ただ、スペクタクル・シーンはなく、刻々と水かさが増して行くセーヌ川と、それによって緊迫して行く状況が伝えられるだけなので、終末映画が好きな方以外は、退屈だろう。これでアクション・シーンでもあれば、もう少し違った評価も得られただろうに、それもない。サスペンスとも無縁だし、スリリングな展開が待っているわけでもない。ひたすら悪化して行く状況に対して、緊急対策委員会や地下鉄公団の施策を見守るだけ。それを興味深く見ることが出来れば、たいそう面白い作品だと思う。2002年の夏に起きたプラハとドレスデンの洪水では、死者 113人、被災者14万人。被害額 150億ユーロにものぼる。2005年 8月のニューオーリンズの洪水は、死者 1,132人、被災者20万人。被害額 1,250億ドルだ。だんだん被害額が大きくなっている。先日観た『地震列島』で、東京直下型地震の被害総額は、その年の国家予算の3倍になると、セリフで説明があった。現代社会では、それだけの施設を用いて人々の日常生活が送られているってことだ。普段、特に意識することはないが、東京の交通インフラやライフラインなどの価値は、それだけの規模と精度に成長しているワケだ。高価な都市に暮らしていることに感謝しなければ……。(笑)いま、パリが大洪水にみまわれたら、どれほどの被害総額になるのだろう。ラストシーンで、女性警視総監が「たゆたえど沈まず」という慣用句を用いたことが印象的だった。オススメ!
2015.08.28
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0145 日本沈没(2006)【スタッフ】・原 作 小松左京(小学館刊)・脚 本 成島 出、加藤正人・音 楽 岩代太郎・監 督 樋口慎嗣・製作統括 近藤邦勝・エグゼクティブプロデューサー 濱名一哉・プロデューサー 中沢敏明・特技統括/監督補 尾上克郎・特撮監督 神谷 誠・撮影監督 河津太郎・ガファー 中野創平・美 術 原田恭明・録 音 中村 淳・編 集 奥田浩史・VFXプロデューサー 大屋哲男・VFXスーパーバイザー 佐藤敦紀、田中貴志、道木伸隆・DIプロデューサー 都築正文・キャスティングディレクター 富田敏家・スクリプター 河島順子・助 監 督 足立公良・製作担当 梶川信幸、坪内 一・ラインプロデューサー 吉田浩二・主 題 歌 「Keep Holding U」歌 SunMin Kubota(ビクターエンタテインメント)・撮影協力 防衛庁、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、 東京消防庁、海洋研究開発機構(JAMSTEC)・製作プロダクション セディックインターナショナル・製 作 「日本沈没」製作委員会(TBS/東宝/セディックインターナショナル/ 電通/J-dream/S・D・P/MBS/小学館/毎日新聞社)【キャスト】・草薙 剛※・柴咲コウ・及川光博・福田麻由子・吉田日出子・柄本 明・國村 隼・石坂浩二(特別出演)・豊川悦司・大地真央【仕 様】・型 番 GNBD-7380・製作年度 2006年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 本編 134分+特典11分・音 声 1.日本語(5.1chサラウンド/DD) 2.日本語(5.1chサラウンド/DTS) 3.音声解説(2chステレオ/DD)・字 幕 1.日本語字幕、2.音声解説用字幕・映 像 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 セディックインターナショナル、小学館(910573)・販 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・映像特典 1.草薙剛※&樋口慎嗣監督による音声解説 2.特報・予告編・TVスポット 3.樋口慎嗣監督監修チャプター・リリース 2007.01.19.【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :いのちよりも大切なひとがいる 1億2000万人、すべての日本人に捧ぐ。オモテ面は、主人公2人にタイトル、その下に焼けた日本の画像。雰囲気は、いいんですけどね。本編中に何度も、沈みゆく日本列島を上空から見た映像が流れる。けれど、出来映えがよくない。スキルやハード・ソフトの問題ではなく、センスの問題だな。全くリアリティがなかった。まだ、ジャケットの画像の方が、出来がいいかな。(笑)ウラ面は、ゴチャゴチャ。(溜息) とてもスペクタクルをウリにした映画とは思えない。ちまちまし過ぎだな。ここは大胆なレイアウトが良かったな。【感 想】「オタク君のナルシシズム」映画館で観てしまったことを自慢できない作品。(笑)“あんな細っこい体でハイパーレスキュー隊員なんて勤まるか”とか、“和久井映見さんは『夏子の酒』のリスペクト出演だ”とか、主人公がヘタレ過ぎて話しにならないとか、言いたい放題、書き放題書きたいが、管理人に削除されるような気がする。(苦笑)感想を書くために、今回、再鑑賞してみた。でも、正直、苦痛だった。二度も観るような作品じゃない。(こんなことを書くと削除されるゾ!)本作品は、童貞のオタク君が撮った世紀の駄作。ツッコミどころが満載すぎて、腹が立つ。(笑)アメリカやカナダのB級デザスター映画(TVM)の方が、まだ可愛いってモンだ。(それに面白い)まず、恥ずかしいくらい幼稚な脚本、ダイアローグに石を投げたくなる。これは、万人に共通した感想ではなかろうか。総理大臣がハンパに内面を吐露する場面では、石坂浩二さんが気の毒になった。おそらく、脚本家にも監督さんにも、政治や世界情勢に対する知識も見識もなかったんだろうなぁ。国家的規模の災害を表現するのに、これらを抜きにしては描けない。猛勉強するとか、謙虚になって有識者の力を借りるとか、そういう努力を脚本なり映像なりに反映すべきだった。……ま、そういうことの出来ないのが、オタク君のオタクたる由縁なんだろうけどね。(溜息)たぶん、科学的な知識も欠落していたから“N2爆薬”なんて、架空のギミックが出て来ることになる。どうせ荒唐無稽なら、B級デザスター映画みたいに、「 100メガトンの核爆発を起こせば、地球のコアを再始動させることが出来る!」くらいのアラワザを見せて欲しかった。デタラメが出来る勇気がないなら、N2爆薬なんて出しちゃいけない。(笑)みみっちいのは、スペクタクル・シーンにも現れている。どの場面もみんな中途半端。ヘンにカッコつけて、最後まで描き切っていない。それしか特技がない監督さんなのに、中学生でも書かないような恋愛ドラマ(?)に力を入れたりするから、こうなる。恋愛ドラマと言っても、主人公を演じるのがタレントさんなもんだから、見ていてイタイタしい。監督さんの演出も相応にヒドイが、とても大人の鑑賞に堪えうるものじゃない。つくづく藤岡弘さんは大人だったなぁと思う。それに、時間軸が不自然で、掘削船をアッと言う間に集めたのにも、笑った。クルーズ船ですら、日本からパラオに運ぶには10日から2週間はかかる。それを、あれだけの大型船だ、作業を中断してメンテナンスし、外洋航行できるように養生して、ようよう出発。どこから来たのか知らないが、日本近海まで運ぶのに最低でも1ヶ月はかかるぞ。まるでBBQに集まったご近所さんみたいな安直さは、いただけなかった。主人公が、頻繁にあちらこちらに出没するのも、ヘンだ。大災害の真っ最中に、移動手段だって確保できないだろうに、もんじゃ焼きの一行にキャベツを届けたり、ハイパーレスキュー隊のベースキャンプに現れたり……。どこでもドアでも持っているのか?そもそも、沈没まで1年に満たない設定なのだから、タイムゲームの要素を持ち込まないと緊迫感が生まれない。いま現在、どの段階なのか、ハッキリしないストーリー構成は、明らかに失敗だろう。ゴチャゴチャと火山が噴火したり津波が発生したりするだけ。日本人の海外脱出がどの程度まで進捗しているのかすら、伝えられない。危機管理大臣が騒いでいるだけで、観客は置き去りだ。そう、すべては幼いナルシシズムのなせるワザ。観客としては、不快なだけだった。オススメ致しません!本作品は“なかった”ことにして下さい!
2015.08.27
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0144 ショーン・オブ・ザ・デッド【スタッフ】・監 督 エドガー・ライト・脚 本 サイモン・ペッグ、エドガー・ライト・製作総指揮 ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、 ナターシャ・ワートン、ジェームズ・ウィルソン、 アリソン・オーエン・製 作 ニラ・パーク・撮 影 デイヴィッド・M.ダンラップ【キャスト】・ショーン……サイモン・ペッグ(横島亘)・リズ…………ケイト・アシュフィールド(本田貴子)・ダイアン……ルーシー・デイヴィス(魏涼子)・エド…………ニック・フロスト(茶風林)・デービッド…ディラン・モラン(寺杣昌紀)【仕 様】・型 番 41340・製作年度 2004年・製 作 国 イギリス・原 題 SHAUN OF THE DEAD・収 録 約99分(本編)・音 声 1.英語(5.1chサラウンド) 2.日本語(5.1chサラウンド) 3.音声解説(2.0chステレオ)・字 幕 1.英語字幕、2.日本語字幕、3.解説用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント・映像特典 1.ナマ肉陳列台 ・フリップチャート大公開 ・特撮大公開 ・特殊メイク ・デジタル プロモ短編 2.ゾンビギャラリー ・写真集 ・「2000AD」のカット ・ポスター 3.死者の足あと集 ・2003年フライト・フェス用特報 ・劇場特報 ・劇場予告編 ・テレビCM集 4.失われた肉片集 ・ピート悪態をつくの巻 ・「ショーンになろうとした男」 ・後日談集 ・シーン集 ・延長された断片【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :「ドーン・オブ・ザ・デッド」を超える ゾンビ映画の最高峰! 映画史を激震させる衝撃の ホラー・コメディ!オモテ面は、ゾンビでぎゅうぎゅう詰めになった中に主人公が黄色い花束を持っている画。鮮やかなデザイン。“ROMANTIC COMEDY. WITH ZOMBIES”と書いてあるところをみると、どうやら本作品はロマンティック・コメディらしい。(笑)ウラ面は、主人公が睨みをきかせた画像に、キャプチャした画像が左端に並んでいる。ここからはコメディって感じがしない。もう少し雰囲気を伝えるデザインでも良かったような気がする。でも、いい出来映えのジャケットだ。(笑)【感 想】「英国版『生ける屍の夜』は意外と名作」かねてから噂は聞いていたが、なかなか観る機会に恵まれず今日に至ってしまった。今回、ようやく念願かなって観ることが出来た。感想は、……面白かった。コメディと言うほどではないが、惚けた味の本格的なサバイバル・ホラーだった。『生ける屍の夜』よりも『バタリアン』に近いニュアンスだ。そう言うと分かり易いかも知れない。正直なところ、もっとガチャガチャのいい加減なC級ホラーかと思っていた。しかし、次第に閉塞感を増して行く展開と、安息の地が雪崩のように崩壊して行く様は、まさしく正統派のゾンビ映画である。正直、意外な“拾いモノ”をした感じだ。コメディのような触れ込みだが、“シュチュエーション・コメディ”ならぬ“シュチュエーション・ホラー”だった。自分を取り巻く環境がゾンビに支配されるつつある世界で、なおも自分のスタイル=自我を通そうとする男の話しで、そのギャップが面白い。彼はルームメイトや義父がゾンビになろうと知ったこっちゃない。悪友を助け、母を助け、恋人を助けるためだけに奔走する。例えそのまま世界が滅びようとも、彼は自分の欲求のためだけに、生き延びようとするだろう。この辺りに英国人特有の気質を感じた。日常と非日常を対比させるシーンが随所にあり、監督の才をうかがわせる。街の惨状に気をとめることなく、いつものスーパーでアイスクリームを買って帰る主人公を追うワン・カットが、いい。こういうセンスは、このクラスの作品でないと試せない。いい意味での実験的な要素も多分にあり、観ていて楽しかった。(何が面白いのか全く分からない場面もあったが…)英国版『生ける屍の夜』は意外と名作だった。オススメ!
2015.08.26
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0143 富江VS富江【スタッフ】・製 作 松下潤一・企 画 加藤東司、成田尚哉・プロデューサー 東快彦、久保和明・原 作 伊藤潤二(朝日ソノラマ刊)・監督・脚本 久保朝洋・音 楽 タルイタカヨシ・撮 影 長野泰隆(JSC)・照 明 安部力・録 音 西條博介・美 術 長谷川晃子・特殊メイク・造型 梅沢壮一・助 監 督 海野敦・編 集 山田宏幸【キャスト】・あびる優「ござまれじ」「MAIL」「恋骨 KOIBONE 劇場版」・八戸亮「素敵な夜、ボクにください」・松岡恵望子「夢十夜 劇場版」【仕 様】・型 番 PCBE-52603・製作年度 2007年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 86分(本編)+特典・音 声 1.オリジナル(英語)(2ch ステレオ)・字 幕 ---- ・映 像 16: 9 LB ビスタ・サイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 株式会社アートポート・販 売 元 株式会社ポニーキャニオン・映像特典 1.劇場予告編 2.劇場特報 3.キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)【ジャケット】・オモテ面:増殖は終わり、破滅が始まる。・ウラ面 :ジャパニーズ・ホラーの原点 伊藤潤二原作の人気シリーズが第7作目にして完全完結! ふたりの“富江”が出会ったとき、 遂に禁断の究極バトルが始まる! 『富江VS富江』は私にとってシリーズ最高傑作となりました。 ――伊藤潤二(原作)オモテ面は、富江を中心に富江のカワイ顔が渦巻いている構図。ちょっとコワイ。(笑)個人的には、“あびる優VS松岡恵望子”というコンセプトでデザインして欲しかった。ウラ面は、ビミョーな出来映え。これでも良いとは思うが、作品の雰囲気を伝えられていないウラミが残る。【感 想】「オリジナルを求めるニセモノの哀しい性」『富江』シリーズは、「もう観るのをやめよう」と思いつつ、つい手を出してしまう。きっと作る方も、「もう撮るのをやめよう」と思いつつ、つい撮ってしまうのではなかろうか。ふと、そんな気がした。殺されても生き返る血まみれの美少女って、イカレた男たちの想像力をいたく刺激するのかも知れない。(笑)恋人の直子を殺されて精神を病んだ主人公の一樹。半年が経ち、社会復帰しようとマネキン工事で働き始める。しかし、その工場を裏で支配していたのは、“富江”の血を受け継いだイミテーションだった。彼女は、ニセモノであるが故に不完全で、ホンモノの血を求めていた。やがて、殺された直子こそが、オリジナルの富江であることが判る。……というお話し。“ニセモノがホンモノを求める”という構図が、何やら人間の本質的な欲望を見せられているようで面白かった。B級ホラー映画だからこそ、掘り下げられるテーマであるような気がする。予算がつけば、どうしてもスプラッタ描写に力が割かれ、テーマが疎かになるからだ。富江役を演じたのは、あびる優さん。活動停止のスキャンダルで足許をすくわれてしまったが、いい素養を持っていただけに残念な気がする。以前、深夜番組で彼女相手の“さくら”を演じて欲しいと依頼を受けたことがあった。断ってしまったが、本作品を観て「ちょっと惜しかったかな」と後悔した。どんな女性かは知らないが、険のある顔つきのわりには真面目で繊細な印象を受けたからだ。彼女が女優として生き残って行けなかったのは、周囲の環境のせいだろう。(たぶん)もう1人の富江を演じたのは、松岡恵望子さん。唐突に対決シーンになっても違和感がないように感情を高めたカットは見事。演技指導の賜物だ。彼女も、知らない女優さんだった。顔の輪郭がハッキリしていて、個人的には好み。出番が少なかったので、他の作品を観たいと思った。エンディングとなる“再生”の場面が、本作品の白眉だろう。対決シーンが、欧米のホラー映画と違って格闘にならないところが日本風。(笑) やっぱり、殴る、蹴る、絞める、突き飛ばす、打ちつける、最後は拳銃だのボウガンだのを用いて決着をつけるアングロサクソン系の女性は、コワイ。いくら美人でも手を出してはいけないな、と思った次第。(笑)監督は、久保朝洋。『富江/最終章~禁断の果実~』で助監督を勤めていたので、本作品は昇進ってコトだろうなぁ。漫画のように余白のある映像が面白かった。低予算だから、と言ってしまえばそれまでだが、どうも意図的なような気がする。或いは、舞台か……。いずれにせよ、面白い試みだった。ちょっとだけオススメ!
2015.08.25
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0142 どろろ【スタッフ】・原 作 手塚治虫・プロデューサー 平野 隆・監 督 塩田明彦・アクション監督 チン・シウトン・主 題 歌 「フェイク」Mr.Children・共同プロデューサー 下田淳行・脚 本 NAKA雅MURA、塩田明彦・音楽プロデューサー 桑波田景信・音 楽 安川午朗、福岡ユタカ・衣装デザイン 黒澤和子・アクション指導 下村勇二・撮 影 柴主高秀・照 明 豊見山明長・録 音 井家眞紀夫・美術監督 丸尾知行・編 集 深野俊英・VFXディレクター 鹿住朗生・アソシエイトプロデューサー 岡田有正、辻本珠子、原公男・助 監 督 李相國【キャスト】・百鬼丸………妻夫木聡・どろろ………柴咲コウ・多宝丸………瑛太・鯖目…………杉本哲太・お自夜………麻生久美子・鯖目の奥方…土屋アンナ・チンピラ……劇団ひとり・百合…………原田美枝子・琵琶法師……中村嘉葎雄・寿海…………原田芳雄・醍醐景光……中井貴一【仕 様】・型 番 UASD-47189・製作年度 2007年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 本編 約 138分・音 声 1.日本語 5.1ch、2.日本語 5.1ch DTS・字 幕 ----・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン・特典映像 1.劇場予告編集 2.TVスポット集 3.プロモーション映像【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :手塚治虫が遺した幻の傑作を完全映像化! 壮大なスケールで放つアクション・エンタテインメント大作!どうもバランスの悪いデザインだ。意図的だろうか? 主人公2人が見得を切っているのだが、左に傾いたカンジが気に入らない。イヤだ。ウラ面も、似たようなポーズで、主人公2人が見得を切っている画像が大きくレイアウトされている。他の方々は小さなコマの中だ。似たような画像を表と裏で使う必要はあったの?こんなところも、バランスが悪い。どうも気に入らないデザインだ。【感 想】「着ぐるみとワイヤーアクションの使い方」監督が塩田明彦と知って期待したが、非常に残念な出来映えだった。なまじ手塚治虫の漫画を読んでいるだけに辛口になってしまうのは仕方ないにしても、それを割り引いてなお、つまらなかった。何より稚拙な妖怪の造形が許せない。それは監督の責任ではないかも知れないが、フィルムとして公開された以上、批判は免れないだろう。私の友人は「仮面ライダーに出て来る怪人みたい」と言っていた。なるほど、と感心してしまった。うまいことを言う。おかげで私まで“ライダー・キック”をきめる妻夫木聡を見て、「ああ、確かにコイツに仮面ライダーをやらせたら面白いかも!」なんて思ってしまった。そして、何をトチ狂ったのか、芸のないワイヤーアクションも興ざめだった。何の工夫もないなら、やらない方がいい。個人的には『火山高』のが一番だと評価している。要は、どうアクションに躍動感と説得力を持たせるかだ。物珍しさやブームだからと安易に取り入れて、その特性や効果も熟知しないまま使うことは、ある意味で罪悪だ。作品の質を著しく損なう。本作がそうだ。単調な使い方で、役者が体を張って頑張っただけの効果はなかった。ただ“跳ね飛ばされ”たり、“あり得ない距離をジャンプし”たりする程度なら、わざわざワイヤーを使う必要はない。どういう角度からカメラにおさめるか、どのタイミングで挿入すれば役者の演技とシンクロするか、――それなりの計画とセンスが、実際の撮影にかけた時間と労力以上に必要だろう。製作陣はこのことを大いに反省すべきだ。そうした面とは裏腹に、輝いていたのが柴崎コウ。あの尖った顔立ちは、戦乱の世に生まれ、屈折した生き方を強いられた者の鋭利さを体現するにはもってこいだった。演技のうまいヘタ以前に姿形がハマっていたということだ。意外な配役が思いのほかに適していた時、鑑賞者は純粋に嬉しい。その一方で、妻夫木聡君のツルっとしたむきたてのゆで卵のような顔立ちは舞台設定にそぐわない気がする。いわばサイボーグのようなものだから「この方が説得力がある」と言われればそれまでだが……。中井貴一にも我が子を差し出してまで天下を統一したいという情念が足りないし、原田芳雄にも禁忌を犯しても人々を救いたいという怒りや怨念、いかがわしさが足りない。この二人に対して、原田美枝子だけが黒澤映画のような熱演を以て百鬼丸の背景因縁を独りで支えていた。考えてみれば、女性陣に支えられた映画だった。塩田監督に特有の静謐さは根底に感じられるものの、総じて未熟さの目立つ作品だった。着ぐるみ然り、ワイヤーアクション然りだ。正直、観るべきところの少ない映画だった。オススメ致しません!
2015.08.24
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0141 ドラゴン・ヘッド【スタッフ】----【キャスト】----【仕 様】----【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----初回限定版は、アウターケース仕様だったと思う。ここに掲載したのは、アウターケースの方。中のジャケットではないので、データの記載が全くない。(笑)それで、今回はこんなことに……。手抜きではありませんので、悪しからずご了承下さい。(苦笑)【感 想】「誰かが失敗だと言わないと、いけない」終末を描いた映画が好きだ。無条件で惹かれる。(笑)けれど、本作品に関しては、つまらなかった。人間の本質とか、暗闇の部分を描きたかったのだろうけど、唐突に目の前に「これですっ!」と差し出されても、俄には信じがたい。リアリティとか説得力とか、言わんとしていることは理解出来るが、その“描き方”に失敗したように思う。(溜息)列車の中で目を覚ましたテル。座席が倒れ、周りには同級生や先生の屍が散乱している。事故らしい。ようやくの思いで列車から出ると、そこはトンネルの中だった。前も後ろも崩落した岩で塞がれている。生き残っていたのは、イジメられっ子のノブオと女子のセトさん。しかし、ノブオが常軌を逸し、死体を並べて王国を築き始める。……というお話し。『蠅の王』かと思った。(笑)演出の問題かな。監督は、飯田譲治さん。カルト的な人気を博したTVドラマ『ナイトヘッド』で名を馳せた方だ。個人的には『リング2』の退屈さと唐突さに「この監督さんとは合わない」とレッテルを貼っている。(苦笑)ならば、観なければいいのだが、きっかけがあった。先日、新幹線に乗った際、隣りに座ったサラリーマンが、PCで仕事をしていたかと思うと、やおら鞄からポータブルDVDプレイヤを取り出して映画を見始めた。「そのままPCで観ればいいのに」と思いながら、チラ見したら、彼が観ていたのが本作品だった。東京までに観終わらないぞ、と余計な心配をしてしまった。この効率的でないところと中途半端なところから察すると、本人が“演じる”ほどには、仕事は出来なさそうだ。(笑)テルは、誰の生死も確かめず、転んだり、つまづいたり、尻餅をついたりしてフラフラ歩く。「もういい加減、足元に注意して歩けよ」と思ってしまった。こういうお芝居は、『ナイトヘッド』の武田真治くんもそうだったが、監督さんのナルシシズムが投影されているようで、気持ち悪い。また、女子高生のセトさんは、面倒くさい女の子の“集大成”だった。(笑) 「極限状況だから」ということではなく、この子は普段からこうなんだろうな、と思った。可愛ければ、面倒をみる人も出て来るだろう(おいおい)が、そうでなければ、真っ先に仲間ハズレにされるタイプだ。主人公2人に感情移入が出来ないため、どうしてもアラが目立つ。テルにいたっては、列車事故に生き残り、横転する車から投げ出されても生き残り、ヘリから落ちても生き残る。然も、ケガ一つせず。(笑)「お前は、ジョン・マクレーンかっ!?」とツッコミたくなった。そのクセ、「俺は弱い人間だ」みたいなことを思い入れたっぷりに吐露したりして、鼻白む。予算はついたようで、大きなセットを組んでいた。日本映画にしては、珍しい規模だ。CGは、イマイチ。日本映画のレベルを超えられなかった。ハードやソフトのスペックの違いと言うよりも、セルアニメ風の表現のせいだろう。(これは、以前にも述べた)エンディング・テーマをMisia が歌っている。これも、本作品にそぐわない。彼女の歌は好きだし、圧倒的なパフォーマンスは素晴らしいと思う。けれど、本作品は「これじゃないでしょ」というカンジ。話題性だけの起用だな。セトさんを演じたSAYAKAさんのムッチリしたお尻と足に、中高生の傍若無人な“輝き”が感じられて好ましかった。(決して、エロ目線ではありませんので、念のため)やはり、飯田譲治監督作品は、私には合わなかった。(嘆息)オススメ致しません!
2015.08.23
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0140 ホールインワン/女子ゴルファー 千春【スタッフ】・製 作 夏山易子・製作統括 夏山静香・営業統括 中島 仁(GPミュージアムソフト)・営業協力 花田真吾、山田浩貴・プロデューサー 田所幸三、渡邊義行・E P 夏山信一郎・音 楽 野島健太郎・撮 影 今泉尚亮・照 明 白石成一・録 音 沼田和夫・美 術 佐々木敬・編 集 吉野英自・監 督 加藤文明・撮影協力 ダイナシティゴルフ倶楽部成田コース、 ニッケコルトンゴルフセンター・主 題 歌 「光の方へ」浅羽由紀・制 作 エンターテイメント倶楽部・制作・発売 シネマパラダイス【キャスト】・原 史奈・安倍麻美・高味光一郎 ・中倉健太郎 ・義田貴士・酒井一圭 ・西崎幸広 ・夏山千景・八幡えつこ ・街田しおん ・藤森夕子・山本昌平 ・勝野 洋 ・小西博之【仕 様】・型 番 DMSM-8420・製作年度 2005年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 92分・音 声 ステレオ・字 幕 ----・サ イ ズ 4: 3 スタンダードサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・販 売 GPミュージアムソフト・映像特典 メイキング、主題歌【ジャケット】・オモテ面:負けられない、負けたくない……・ウラ面 :いま、最も熱い女子ゴルフを題材にした 待望の父娘スポ魂ドラマここに誕生!オモテ面は、主要な登場人物3名を配置したデザイン。……でも、既に腕の動きから経験者でないことが分かる。ちょっと失敗でしょう。(笑)ウラ面も、メインの画像が、まるで失敗したスナップ写真みたいでいただけない。全体のバランスからも、この画像を選んではダメでしょ。センスがないなぁ。【感 想】「彼女が水着でゴルフをしたら」フリーターの緑川千春は、ひょんなことから父親が勤めるゴルフ練習場で、レッスンプロ(早見)の助手として働くことになる。……というのが、本作品の出だし。主人公の緑川千春を演じるのは、原史奈さん。おおよそ運動とは無縁そうな細っこい足が気になる。どう見ても、ゴルファーの足じゃない。(笑)原さんは、キレイな顔立ちをされているが、終始、表情がカタいので、作品そのものが暗い。メイキングを見ると、“素”の方が明るくて表情が豊かだから、これは演出のせいだろう。勿体ないことをしたものだ。千春は、早見の誘いで、学生チャンピオンの美佳とラウンドすることになる。ところが、このラウンドで美佳を負かしてしまったから、さぁ大変。千春の意思とは関係なしに、美佳は千春にライバル心を燃やすことになる。……という展開。美佳を演じるのは、安倍麻美さん。背は低いが、日焼けした肌をしており、こちらの方がスポーツは得意そうだった。(笑)でも、台詞は棒読みだし、アイドルにも見えない。何者なんだろ?美佳は、どこぞの会社の社長令嬢という設定。自宅の広い庭には芝がはられており、“鳥かご”も設置されている。バッティング・グリーンもある。思わず羨ましくなってしまった。春から秋には、こういう環境が欲しいなぁと思う。何だかんだあって、2人はプロテストを受けることになる。何とか1次を通過した千春は、父親の教えに従い、30ヤードのアプローチを練習し始める。一方、美佳は、千春の兄を捜し出してコーチとして雇い入れる。千春の兄は、かつては将来を嘱望されたゴルファーだった。しかし、プロテスト最終日に交通事故に遭い、大怪我を負ってしまう。以来、父親や妹とも連絡を断ち、ゴルフとは縁のない生活を送っていた。……という流れ。父親はプロテストを落ち続けた過去があり、プロになれなかった夢を息子に託していたのだ。また、彼がプロテスト最後のパッティングに、妻から贈られた3Wを使うエピソードが、キーになっている。ドロドロの人物設定。もうちょっとでいいから、サッパリと描いて欲しかった。ドロドロはキライだ。(笑)基本的なテーマは、家族の再生。ゴルフのためにバラバラになった父親と兄妹が、ゴルフを通して、再び家族としての絆を取り戻す。正直、いわんとすることは解るが、イマイチ因果関係が不明。千春が3Wでバッティングを成功させたからといって、どうして皆がわだかまりを捨てて笑顔になれるのか理解出来なかった。ま、何かイベントが欲しかったんだろうけどね。残念ながら、あまりゴルフの楽しさは伝わって来なかった。エンディングに流れる歌も暗い。地下の狭いライブハウスで聴くような曲だ。誰だか知らないが、売れないシンガーソングライターに違いない。タイトルは『ホールインワン』だが、そんな場面はない。台詞にも出て来ないし、ストーリー上でも一切関係ない。意味不明だ。それとも、シリーズ化するつもりだったのだろうか……。こんなところにも、貧しくて運のない暗い印象を受ける。(笑)この暗さを払拭しない限り、たとえ主人公がグラビアアイドルで、水着でゴルフしたとしても、観ないだろうなぁ。オススメ致しません!
2015.08.22
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0139 リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い【スタッフ】・監 督 スティーブ・ノリントン・脚 本 ジェームズ・デイル・ロビンソン・製 作 ドン・マーフィ、トレバー・アルバート・撮 影 ダン・ラウストセン、D.E.F.・視覚効果スーパーバイザー ジャネク・シルス・音 楽 トレバー・ジョーンズ【キャスト】・アラン・クォーターメイン…ショーン・コネリー(若山弦蔵)・ドリアン・グレイ……………スチュアート・タウンゼント(家中宏)・ネモ船長………………………ナサーラディン・シャー(三夏紳)・ミナ・ハーカー………………ペータ・ウィルソン(高乃麗)・ロドニー・スキナー…………トニー・カラン(北沢洋)・トム・ソーヤー………………シェーン・ウエスト(神奈延年)・ジキル博士&ハイド氏………ジェイソン・フレミング(内田直哉)【仕 様】・型 番 FXBF-24226・製作年度 2003年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN・収 録 110分(本編)・音 声 1.英語5.1ch DTS、 2.英語5.1chサラウンド、3.日本語5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・映 像 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム・エンターテイメント ジャパン株式会社・映像特典 1.音声解説(2種) 2.予告編集 「デイ・アフター・トゥモロー」 「エイリアンVSプレデター」劇場予告編他・字幕翻訳 林 完治・吹替翻訳 久保喜昭【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『インディ・ジョーンズ』『ハムナプトラ』を凌ぐ アクション・アドベンチャー超大作! 世界を救うため伝説の7人のヒーローが、時空を超えて集結!!オモテ面は、アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)を中心に主要な登場人物が並ぶ。ヒーローものに相応しいオーソドックスなデザインでいい。けれど、タイトルの下に配置されたノーチラス号と車がゴチャとしていただけない。ここは失敗でしょ。ウラ面は、S.コネリーを中心にしたデザイン。本編からのキャプチャ画像が二つ。シンプルな構成で好感が持てる。背景に工夫が欲しいところだが、まずまずの出来映えでしょう。【感 想】「時代遅れのオモチャ箱」ショーン・コネリーは“魅力”あるスターだ。希有な存在だと思う。“007”と言う映画のスタイルが確立されたのも彼の魅力に依るところが大きい。そのS.コネリーが主演した映画としては、本作は寂しい出来映えとなった。作品としての“魅力”が全くないのだ。なぜコネリーが、製作に名を連ねてまで出たのか理解に苦しむ。一つだけ言えることは、監督選びに失敗したと言うことかな。(それはそれで残念なことだが)個人的にはこの監督、スティーブン・ノリントンは好きだ。「デス・マシーン」は、「ターミネーター」を模倣したB級映画でありながら、乾いた映像表現で類似作品とは一線を画していた。非凡なセンスを感じさせるつくりだった。(「ブレイド」より面白い)しかし、それ以降の仕事はどうだ、ピリッしない。作品の線が細い。何よりも、出演俳優に対する愛情が見られない。これじゃあ、良い作品なんか出来やしない。それにしても、本作の主演は不世出の大スター、ショーン・コネリーだぜ。観客の期待は大きい。せめて、敬意くらい表して欲しかったな。S.コネリーの主演作が、B級超大作なんていただけない。ファンとしては、どうあっても魅力溢れる面白い作品でなければいけないのだ。それが偉大なスターへの敬意というものだろう。ところが、この作品は、コネリーの老いばかりが目立つ出来映えだった。心が傷む。「エントラップメント」でも同じような感情を抱いたが、今回は更に強く感じた。それだけ時代が変わったということなのだろうか。ゴッタ煮のオモチャ箱のような映画だが、すべてにおいて掘り下げが足りないせいか中途半端な印象が残る。観なくても何の後悔もありません、ハイ。
2015.08.21
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0138 さくや/妖怪伝【スタッフ】・原案・監督 原口智生・特技監督 樋口真嗣・プロデューサー 大戸正彦、大塚博史、桜井勉・脚 本 光益公映・撮 影 江原祥二・音 楽 川井憲次・コンセプトデザイン 冬目景・企 画 岸川編集事務所、中洲プロ【キャスト】・安藤 希(榊咲夜)・松坂慶子(土蜘蛛の女王)・藤岡 弘(榊備前守芳明)・丹波哲郎(井伊掃部頭真興)・嶋田久作(似鳥周造)・逆木圭一郎(猿鬼兵衛)・黒田勇樹(久世大和守重之)・絵沢萌子(化け猫の老婆)・塚本晋也(傀儡子)・石倉英彦(橋善之助)・吉田桂子(はな)・山内秀一(榊太郎)・竹中直人(語り)【仕 様】・型 番 DL-18765・製作年度 2000年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 本編 88分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ【ジャケット】・オモテ面:妖怪討伐少女伝説。 妖怪が神の力を超えた時、少女は史上最強の戦士になった――・ウラ面 :ワーナーが世界に放つSFXアドベンチャー! 多彩なキャスト&日本映画界を リードする一流クリエイターが結集!!オモテ面は、なかなかバランスのいい出来映えのジャケット。ツボをおさえている。ウラ面は、障子戸を意識したのか、コマ割りをして、登場人物の画像を配した端正なデザインになっている。妖怪の姿をクッキリと出さなかったのは、本編を観てのお楽しみってことだろう。(笑)【感 想】「監督の愛情はオタッキー」2000年の作品だから公開から15年も経つことになる。たまにDVDで観るせいか、そんな感じがしない。個人的には三池版『妖怪大戦争』よりも好きな作品だ。押し付けがましいところがないし、何と言ってもオタッキーな雰囲気がするではないか。(笑)正直、妖怪の造形に目新しさはないし、動くのもキビシそうな着ぐるみの撮影が痛々しい場面もある。「幼稚だなぁ」と思うこともしばしば。けれど、原口監督はよほどこの手の着ぐるみが好きなのか、妙な愛情を感じる。何となく楽しそうなのだ。それは作品全体に渡っており、よくあるシチュエーションに、お馴染みのモンスターが女の子と戦う――、これをしてオタクと言わず何と言おう。(つまり、私の趣味趣向と合ってるというコトね)さくやを演じる安藤希くんは、この後、似たような作品にばかり出ているのを何度か観た。美形だけど、だんだん目つきが悪くなって来ているような気がする。このまま行くとVシネマのような作品でHなシーンをやりそうで心配だ。あまり見かけない女優さんだが、いまはどうしているのだろうか?本作品の白眉は、やはり土蜘蛛となってスクリーンいっぱいに登場する松坂慶子だろう。ビックリした。「おいおい、松坂慶子だぜ! いいのかよ!」ということである。30年前の私たちのアイドルは、巨大な化け蜘蛛となって村を破壊し、いたいけな少女戦士を追いかけまわしていた。時の流れとは残酷なものだ。嶋田久作や塚本晋也の友情出演は、監督の交友関係を思わせて面白かった。子供向けのB級冒険時代劇だが、監督の愛情がそそがれた良作である。特にオタクの方にはオススメ!
2015.08.20
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0137 ヴァン・ヘルシング【スタッフ】・監督・脚本・製作 スティーヴン・ソマーズ・製作・編集 ボブ・ダクセイ・製作総指揮 サム・マーサー・撮影監督 アレン・ダビュー・プロダクション・デザイン アラン・キャメロット・編 集 ケリー・マツモト・衣装デザイン ガブリエラ・ペスクッチ、カルロ・ポッジョリ・音 楽 アラン・シルヴェストリ・特殊効果メイクアップ・プロデューサー キース・ヴァンダーラーン・特殊メイクアップ・クリエーター グレッグ・キャノン【キャスト】・ヴァン・ヘルシング……ヒュー・ジャックマン(山路和弘)・アナ王女…………………ケイト・ベッキンセール(三石琴乃)・ヴェルカン………………ウィル・ケンプ(小山力也)・ドラキュラ伯爵…………リチャード・ロクスバーグ(大塚芳忠)・カール……………………デイヴィッド・ウェンハム(高木渉)・イゴール…………………ケヴィン・J.オコナー(岩崎ひろし)・フランケンシュタイン…シュラー・ヘンズリー(屋良有作)・アリーラ…………………エレナ・アナヤ(石塚理恵)・ヴェローナ………………シルヴィア・コロカ(日野由利加)・マリーシュカ……………ジョージー・マラン(朴璐美)【仕 様】・型 番 UJSD-39321・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 VAN HELSING・収 録 約 132分(本編)・音 声 1.英語5.1ch、2.日本語5.1ch・字 幕 1.英語字幕、2.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR(一部モノクロ)、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン・映像特典 予告編集・字幕翻訳 林 完治・吹替翻訳 前田美由紀【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :5分に1回の驚愕映像! 超体感アクション・アドベンチャー大作! モンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシングの宿命の戦いが今、幕を上げる――!オモテ面は、ヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)のバストショットを中央に、アナ王女(ケイト・ベッキンセール)とヴェルカン(ウィル・ケンプ)が配置されている。ドラキュラ伯爵と女吸血鬼は左側に小さく載っているが、フランケンシュタインも狼男も載っていない。ちょっと残念。モンスター映画として売り出すなら、もうちょっと違うデザインを目指して欲しかった。その分、ウラ面には、狼男と吸血鬼が載っているが、小さい。文字が主体なのも、いただけない。ヴィジュアルをウリにしている作品だから、画像を主体にしたデザインが良かったなぁ。(笑)【感 想】「ガブリエル!」あえてアニメっぽいCGで表現を統一したのは、元がアニメだからか?技術的にはリアルに表現することは可能だったろうし、そうしなかった意図があるはずだ。(そうでなければ受け入れ難い。^_^;)ある意味、不思議なテイストの映画だ。飛翔する女吸血鬼や狼男を、あまりリアルに描けばグロテスクになってしまうし、誇張がすぎても大人の観客にそっぽを向かれてしまう。その非常に微妙なラインを、絶妙なバランス感覚で切り抜けたという感じだ。製作側としてはR指定は避けたかったろうし、子供向けにしてしまっては大胆な設定が活きて来ない。ヴァン・ヘルシングが“大天使ガブリエル”だったとはね。本作は、神の右に座っていたルシフェルとの遺恨試合というわけだ。CGの出来を云々するよりも、表では語られなかったそういう設定が興味深い。いろいろ符牒する部分もあるしね。残念なのは、「ガブリエル!」と呼ばれたヴァン・ヘルシングの感情が、いま一つ明確に表現されていないことか。(娯楽映画では無理か)「なんという重荷だ、神の左側に座るのは!恐れるなガブリエル。お前に人生を返してやろう!」――いいセリフだ。しかし、このセリフに対して、ヘルシングは、怯えたように後ずさるだけ。彼は、自らの出自を認めたの?自分が何者か理解したの?S.ソマーズ監督の演出ではムリかなぁ。デル・トロ監督だったら、その辺を突っ込んで描いていたろうなぁ。残念だ。楽園で禁断の実を食べて追放されたアダムとイブの末裔である人間が、神の領域とされる“生命の創造”に挑戦し、その結果として生まれたフランケンシュタインの怪物が鍵になる、という設定も凝っている。エデンで知恵の実を食べるようにそそのかしたのは、蛇に姿を変えた悪魔だった。ここでもやはり、フランケンシュタイン博士に禁断の実験をそそのかしたのも、ドラキュラ=悪魔だった。幼稚なバカ騒ぎの裏に隠された符牒を探すのも、この映画の楽しみかも知れない。な~んにも考えず観れるので、未見の方は是非どうぞ!
2015.08.19
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0136 タイムマシン【スタッフ】・原 作 H.G.ウェルズ・監 督 サイモン・ウェルズ・脚本・共同製作 ジョン・ローガン・視覚効果監修 ジェイムズ・E.プライス【キャスト】・アレクサンダー…………ガイ・ピアース(子安武人)・ウーパー・モーロック…ジェレミー・アイアンズ(小川真司)・ボックス…………………オーランド・ジョーンズ(置鮎龍太郎)【仕 様】・型 番 DL-22191・製作年度 2002年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE TIME MACHINE・収 録 本編 96分、映像特典30分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド) 3.音声解説(監督S.ウェルズによる)※1 4.音声解説(製作D.バルディスによる)※2・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、 3.音声解説用字幕(※1)、4.音声解説用字幕(※2)・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 1.未公開オープニング・シーン( 7分) 2.狩猟シーン 絵コンテ( 6分) 3.メイキング集:モーロック誕生( 6分) :タイムマシンの設計( 6分) :視覚効果について( 4分) :スタントについて( 1分) <オリジナル劇場予告編収録>・音声特典 1.監督サイモン・ウェルズと編集ウェイン・ウォーマンによる音声解説 2.製作デイビッド・バルディズと 視覚効果監修ジェイムズ・E.プライスによる音声解説・字幕翻訳 佐藤恵子・吹替翻訳 藤澤睦実【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ハリウッド最強VFXチームが総結集! 史上最高の映像世界の誕生!! ドリーム・ワークスが放つSF超大作 未公開オープニング・シーン、メイキング映像などを収録した特別版。青一色のジャケットは好きだ。オモテ面は、いいデザインだと思う。(笑)けれど、ウラ面は、ゴチャゴチャした印象のデザインで、よろしくない。タイムトラベルを表現したかったのだろうが、そんなことよりドラマ部分を強調して欲しかった。【感 想】「感動のない冒険なんて」『アバター』は素晴らしかった。ジェームズ・キャメロン監督のブランクを感じさせない、――いや、それどころか十年という歳月を濃密な映像空間に凝縮させたようだ。圧倒的な画と音の迫力は他の追随を許さない領域に踏み込んでいた。封切り当時は月1度のペースで劇場に足を運んでいたが、毎回、映像と音響の迫力を堪能させて貰った。前置きが長くなったが、『アバター』を観た時、本作品のことを思い出した。連想した理由は、主人公が訪れる未来世界のイメージが『アバター』と似ていたからだ。いや、「似ていた」と言うと誤解されそうだが、画と音のイメージにぼんやりと共通点がある、――その程度だ。それでも、本作品にとっては名誉なことではなかろうか。何しろ相手は世界最高の興収を上げたのだから。(笑)さて、本作品は、H.G.ウェルズのSF小説『タイムマシン』を、曾孫が監督したVFX満載の大作である。ただ、かなり脚本がヘボくて退屈この上ない。然も、監督さんにスキルがないものだから製作費に反比例して“凡庸”のひと言に尽きる出来映えになってしまった。(途中で体調を崩してゴア・ヴァービンスキー監督に交代したようだが、真相は「降板させられた」のだと私は思っている)タイムトラベルの描写は原作に近いらしい。VFXはデジタル・ドメイン社が担当したようだが、それだけで観客をつなぎ止めておくことが出来るはずもなく、興収的には惨敗したようだ。何しろ異境の地を訪れる不安や喜びや決意、その他もろもろの感情が描かれないのだから、ヒドイ話しである。何の感動もない。原作はSFの古典だが、根底には冒険心をくすぐるドラマがある。それを無視して見てくればかりのVFXに力を注いだのでは本末転倒である。未来世界に残ることを決めた科学者の想いを描き出して欲しかった。残念なことである。『デトロイトメタルシティ』のような扮装で登場したジェレミー・アイアンズに大爆笑。オススメしませんけどね。(笑)
2015.08.18
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0135 D-TOX【スタッフ】----【キャスト】----【仕 様】・型 番 UJSD-31213・製作年度 2001年・製 作 国 アメリカ・原 題 D-TOX・収 録 約96分(本編)・音 声 1.英語5.1ch、2.日本語5.1ch・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.韓国語字幕・映 像 16: 9 LB シネスコサイズ・そ の 他 MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン株式会社・映像特典 1.未公開シーン 2.ギャラリー 3.予告編【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----基本的に、ジャケットに記載された情報だけを載せることにしている。本作品は、ほとんど日本語の表記がない。オモテ面にもウラ面にも、キャッチコピーすらない。珍しいパターンだ。オモテ面は、いかにもスターが主演の映画らしく、シルベスター・スタローンのイラスト(画像)。古き良き時代の映画みたいで、こういうのは好きだ。(笑)ウラ面は、S.スタローンと主要なキャストの画像。舞台となる施設が配置されている。シンプルだが、本作品にとっては、必要十分な情報かも知れない。 (笑)【感 想】「まぁまぁじゃないですか?」『ラスト・サマー』のジム・ギレスピィ監督だし、主演はシルベスター・スタローンだし、全く期待していなかった。いつ公開されたのか、いつDVDリリースされたのかも知らなかった。ところがである。難はあるものの割とよく出来た作品だった。観ている途中幾度となく、冬山に殺人鬼と閉じ込められる『冬の嵐』や『遊星からの物体X』、『シャイニング』を連想した。S.スタローンの演技も暑苦しくない。抑え気味で好感が持てる。(相変わらず大根役者だが、主演をはって来た映画俳優として貫禄がある)筋立ては荒っぽいし、誰が殺されたのか判らないくらい雑な作りだし、観客の混迷をよそにドンドン物語りが進んで行く強引さ。決して褒められたものではないが、今回だけは効を奏した。こんな作りでモタモタ説明されたら、寝てしまう。そう、これはレニー・ハーリンの得意技だ。(笑)もう少し状況説明のカットが丁寧に差し込まれ、スピーディな展開になっていたら、レニー・ハーリン監督作と勘違いしていたかも知れない。(照明は最低だけど)12チャンネルで平日昼間に放映されるB級サスペンス映画としては最適だ。スターが出演しているし、サスペンス色が強いし、正味70分にカットしても支障なさそうだしね。ということで、まぁ観てもいいんじゃないですか?
2015.08.17
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0134 イーオン・フラックス【スタッフ】・監 督 カリン・クサマ・脚 本 フィル・ヘイ&マット・マンフレディ・原作・クリエイター ピーター・チョン・プロデューサー ゲイル・アン・ハード、デヴィッド・ゲイル、 ゲイリー・ルチェッシ、グレッグ・グッドマン、 マーサ・グリフィン・撮 影 スチュアート・ドライバーグ・音 楽 グレーム・レヴェル【キャスト】・イーオン・フラックス……………シャーリーズ・セロン(藤本喜久子)・トレヴァー・グッドチャイルド…マートン・ソーカス(てらそままさき)・オーレン・グッドチャイルド……ジョニー・リー・ミラー(内田夕夜)・シサンドラ…………………………ソフィー・オコネドー(藤貴子)・ウーナ・フラックス………………アメリア・ワーナー(佐古真弓)・ハンドラー…………………………フランシス・マクドーマンド(磯西真喜)【仕 様】・型 番 GNBF-1130・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 AEON FLUX・収 録 本編 93分+特典 9分・音 声 1.英語(5.1chサラウンド/ドルビーデジタル)、 2.英語(5.1chサラウンド/DTS) 3.日本語(5.1chサラウンド/ドルビーデジタル)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ(1×2.35/スーパー35)・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・日本語字幕 林完治・日本語吹替 川本優子・日本語吹替演出 福本莞爾・パラマウント映画&レイクショア・エンタテインメント提供、 ヴァルハラ・モーション・ピクチャーズ&MTVフィルムズ作品・日本公開 2006年 3月11日・提供・配給 ギャガ・コミュニケーションズ・映像特典 1.シャーリーズ・セロンから日本のファンへのメッセージ(30秒) 2.シャーリーズ・セロンの来日舞台挨拶映像( 4分) 3.オリジナル予告編&オリジナルTVスポット( 5分)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :反政府組織の革命戦士イーオン・フラックスに 秘密と虚偽のヴェールに包まれた 未来都市の支配者暗殺の命が下る……。オモテ面は、主人公イーオン・フラックスのイラスト。コミックが原作のようだから、これが元のキャラクタだろうか? シャーリーズ・セロンに見えなくもない……。(笑)ウラ面は、思い切りシャーリーズ・セロン。(笑) どこかもかしこもシャーリーズ・セロン。これでは、物語世界が、さっぱり分からない。ファンには嬉しいだろうけど。(笑)【感 想】「美女の復活」シャーリーズ・セロンの“復活”を見せるための映画だ。『モンスター』で太って弛んだ肉体に変身してみせ、見事オスカーを分捕った執念はさすがだった。だが、誰もが思ったはずだ、「あんなに太ったら元に戻せないんじゃない?」って――。かく言う私も「完全には戻らないだろうなぁ」と応じていた。「セルライトの痕が消えないだろ!?」と。ところが、人間の肉体は凄い。R.デ・ニーロを見て来て知っているはずなのに、こうも見事に肉体改造されると驚きを禁じ得ない。しかも、女優だ。(女性蔑視の意味はありませんので、念のため)本作は、肉体を元に戻し、「凄いでしょ!」と言いたげなシーンが満載だ。誤魔化せない全身タイツのような衣装がほとんどだし、体の柔らかさを見せつけるようなアクロバティックな体勢も多い。スタンドインを使っている場面があったとしても素晴らしいプロポーションを披露している。ただ惜しむらくは、あまり身体能力は高くなさそうなことだ。走っている後ろ姿はドタドタだし、格闘シーンのスピードも鈍い。(ストレッチやヨガは得意そうだが)これだけは天賦の才に負うところが大きいから、努力だけではどうにもならない時もある。A.ジョリーやJ.ガーナーのように武道の訓練が必要だったろう。勿論、監督は自らの才能を印象づけるために色々と工夫しているが、あまりパッとしない。途中で予算でも切られたのか、肝心なシーンがなかったりしている。特に鳥瞰するカットが必要なはずの場面でそれがないのは致命的だ。おかげで『SG1』のようなTVドラマかと思う瞬間が多々ある。そういう意味ではとてもチープだ。欧米ってのは“子供が生まれなくなる世界”を想定した映画をよく作る。不妊や出産制限をバックボーンにした映画も多い。何故だろう? あまり日本には見かけないが、不思議だ。それとも日本ってのが不思議な国なのかも知れない。映画そのものは破綻ギリギリのところで踏みとどまっている。それが良いのかどうか分からないが、まぁその程度の出来映えである。あくまでもC.セロンを見るための一編です。一般にはオススメしませんが、ファンの方には狂喜乱舞の必見です。
2015.08.16
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0133 エグゼクティブ・デジション【スタッフ】・製 作 ジョエル・シルバー・監 督 スチュアート・ベアード・音 楽 ジェリー・ゴールドスミス【キャスト】・デイヴィッド・グラント…カート・ラッセル(佐古正人)・トラヴィス大佐……………スティーブン・セガール(玄田哲章)・ジーン………………………ハリィ・ベリー(山像かおり)【仕 様】・型 番 DLS-14211・製作年度 1996年・製 作 国 アメリカ・原 題 EXECTIVE DECISION・収 録 133分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド) 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・字幕翻訳 岡田壮平・吹替翻訳 久保善昭【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ジョエル・シルバー製作 カート・ラッセル×スティーブン・セガール共演 超音速スリリング・アクション!!オモテ面は、カート・ラッセルとスティーブン・セガールの顔のUP。このデザインのおかげで、S.セガールが早々に消えてしまうなど、誰も予想しなかったことだろう。或る意味、ポスターにもダマされたわけだ。ウン、いい作戦だ。(笑)ウラ面は、ほとんどK.ラッセルの画像。(笑) これが正しいスタンスだが、ちょっとつまらない。スペクタクルな画像を用いて欲しいところだ。【感 想】90年代のアクション映画のエッセンススティーブン・セガールが演じる特殊部隊の隊長が、作戦実行前に死んでしまい、多くのファンが呆気にとられた曰く付きの作品。(笑) 私も一度しか観ていなかったが、今回、あらためて視聴してみたところ、何故か新鮮だった。――まぁ、今だから言えることで、公開当時は、明らかにヒット作品の亜流の一本でしかなかった。17年に及ぶ年月が、当時の記憶を消し去ったのだろう。おかげで何の先入観もなしに観ることが出来たのは、幸いである。実際、ラストシーンは、90年に公開された『ダイハード2』と素晴らしくよく似ている。(笑) エンドロールに流れるフランク・シナトラの歌には笑ってしまった。どちらもジョエル・シルバーの製作だから「あーあ、やっちまったゼ」という感じ。嗜好の片寄りが、そうさせるのだろうなぁ。化学兵器によるテロ行為をスクリーンに登場させたアクション映画としてはマイケル・ベイ監督作品『ザ・ロック』が連想される。本作品と同じ96年の公開だった。日本のサリン事件が世界に与えた影響の大きさをあらためて知った。ジェット旅客機内でのテロリストとの攻防は、ウォルフガング・ペーターゼン監督作品『エアフォース・ワン』を思い起こさせる。こちらは97年の公開だから、後発だ。本作品の影響も、たぶんにあったことだろう。事務官が最前線で事件の解決にあたる作品としては、ジョン・マクティアナン監督作品『レッドオクトーバーを追え!』がある。90年の作品。カート・ラッセルの役柄は、アレック・ボールドウィンと同じだ。本作品は、1996年 3月の公開。『ダイハード2』や『レッドオクトーバー~』の後、『エアフォース・ワン』の前というポジションになる。9.11以降、航空機の仔細な描写は制限されたから、今となっては貴重な映像がたくさんある。客観的にみても、90年代のアクション映画のエッセンスがたっぷり詰め込まれた作品だった。――アテナを発ったジャンボ機が、テロリスト・グループにハイジャックされる。目的は投獄されている指導者の解放だった。然も、盗まれた神経ガスがブラックマーケットで彼らの手に渡った可能性があり、米国としては慎重な対応が協議される。特殊部隊を率いるトラヴィス中佐の発案で、飛行中のジャンボ機に乗り移り、爆弾を解除してテロリストを制圧することになった。しかし、作戦実行早々に中佐が事故で死亡し、すべては分析官のグラントと技術者ケイヒルの双肩に委ねられることになる。……というお話し。分析官のグラントを演じるカート・ラッセルは、この時、既に『ニューヨーク1997』や『バックドラフト』でマッチョなタフガイのイメージが出来上がっていた。だから、本作品は少しミスキャストのような気がしていたが意外と似合っていた。そういう意味では、セガールといい、K.ラッセルといい、意表をついたキャスティングだ。ハル・ベリーやジョン・レグイザモらが脇を固めて、なかなか豪華な出演陣だった。残念ながら、一部にライブラリの映像が用いられていたり、特撮がチープだったり、統一感のなさが残念だった。その辺りがキチンとなされていたら、両手を挙げてオススメ出来るのだが……。(笑)ちょっとだけオススメ!
2015.08.15
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0132 レッド・プラネット【スタッフ】・監 督 アントニー・ホフマン・音響効果 ディーン・デイビス・視覚効果監修 ジェフリー・A.オークン【キャスト】・ギャラガー………ヴァル・キルマー(西凛太朗)・ボーマン…………キャリー=アン・モス(勝生真沙子)・バーチナル………トム・サイズモア(塩屋浩三)・シャンティラス…テレンス・スタンプ(坂口芳貞)【仕 様】・型 番 HP-18954・製作年度 2000年・製 作 国 アメリカ・原 題 RED PLANET・収 録 本編 107分、映像特典15分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 未公開シーン・字幕翻訳 菊地浩司・吹替翻訳 杉田朋子・ノベライズ 新潮文庫・オリジナル・サントラ盤 ユニバーサル インターナショナル【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『マトリックス』特撮スタッフの新たなる挑戦―― 近未来SFサスペンス!赤一色のジャケットは苦手。(笑)ウラ面も、赤い火星の風景を下地にして、本編画像が配置されている。鮮やかだ。でも、もうちょっと物語が見える画像を使って欲しかったな。【感 想】「オタクのB級SF大作!」 「ミステリーゾーン」の1話分の内容しかないB級SF大作なのだが、どうしてか、私はこの作品が好きだ。(笑)音楽に惹かれている部分があるかな。それにエイミーというロボットをはじめ様々なギミックも楽しい。船長の宇宙服なんてコミックから抜け出したようなデザインじゃないか! そんなトコに惹かれているのかも知れない。特撮の鮮やかさにも惹かれている。――と言うより宇宙空間における光の鮮やかさ、かな。“十分に光が当たって漆黒の宇宙空間に浮かび上がる宇宙船”というのを初めて観たのは「スペースキャンプ」だった。この映画の描写も、これに近い。(リアルって言うのとは、違うよな…)反面、PCレベルの改造で危機を脱したり、専門家が専門家に見えなかったり、なんかチープなんだよね。オタクが作った映画なのは間違いない。それを面白いと思うか、共感するかによって、観る側のオタク度も計れるわけだ。――と言うことは、私もオタク!?
2015.08.14
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0131 タイタン A.E.【スタッフ】・監 督 ドン・ブルース、ゲイリー・ゴールドマン・製 作 デビッド・カーシュナー、ゲイリー・ゴールドマン、ドン・ブルース・脚 本 ベン・エドランド、ジョン・オーガスト、ジョス・ウェドン・ストーリー ハンス・バウアー、ランダル・マコーミック・音楽スーパーバイザー グレン・バラード・サウンド・デザイン クリストファー・ボイエス・P.O.V.D.E.視覚効果スーパーバイザー デビッド・ポール・ドゾレック【キャスト】・ケール………マット・デイモン(平田広明)・コルソ………ビル・プルマン(金田明夫)・アキーマ……ドリュー・バリモア(赤間麻里子)・ブリード……ネイサン・レイン(鈴置洋孝)【仕 様】・型 番 FXBD-19971・製作年度 ----年・製 作 国 アメリカ・原 題 TITAN A.E.・収 録 96分(本編)・音 声 1.オリジナル5.1chサラウンド、 2.日本語5.1chサラウンド・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・映 像 16: 9 LB シネマスコーブ・サイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 20世紀フォックス・ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・映像特典 1.メイキング(約22分) 2.未公開シーン集( 4種 約12分) 3.オリジナル劇場予告編&テレビCM集( 4種) 4.フォト・ギャラリー(約200点) 5.ミュージック・ビデオ“Over My Head”【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ハイパー・リアル映像が炸裂! 3D-CGI新時代を告げる、 壮大なるSFアクション超大作!!オモテ面にもウラ面にも、キャラタクが一切登場しない。これって日本だけの仕様だろうなぁ。あのキャラクタは、なかなか日本では馴染まないから、苦肉の選択だったと思う。でも、おかげで、いい出来映えだ。(笑)【感 想】「寄せ集めのガラクタ映画」物語の設定は面白かったが、既視感を拭いきれない作品だった。劇場公開時に観ていたとしても、この感想は変わらないだろう。『超時空要塞マクロス』や『時の支配者』といった作品からインスパイアされたらしい映像が延々と続く。せめて、オリジナリティを出す気概くらいみせて欲しかった。(溜息)SFは、どれだけ独自の世界を築くことが出来るか、説得力を持たせることが出来るかが、カギだ。物語世界をデザインするという観点からすると、『スターウォーズ』からちっとも進化していない。洗練もされていない。むしろ、3DCGに浮かぶ2Dのキャラクタを見ていると、退化したのではないかと思う。たとえ15年前の作品ではあっても、それくらいのことは分かる。(苦笑)「観客は新しいものを求めている」と監督はインタビューに答えていた。御本人は新しいものを見せたつもりかも知れないが、とんだ勘違いだったわけだ。解ってはいても、出来ないのが凡人の常。ま、人生なんて、そんなもの。(笑)つくづく2流どころの勘違い男たちだったんだなぁと思う。ドン・ブルースとゲイリー・ゴールドマンはどうしたろ?(確かに『アナスタシア』の映像は凄かったと思う)本作品は、巨額の製作費をかけて半分も回収出来なかったと聞いている。おかげでFOXのアニメーション部門は解散。罪を作ってしまった。その事実だけは、認めて欲しいものである。――15年前、エネルギー生命体“ドレッジ”の攻撃で地球を破壊されてしまった人類は、漂流コロニーで細々と生き長らえていた。地球人のケールは、異星人のはぐれ者たちが集まるジャンク屋で働きながら、鬱々とたのしまない日々を送っていた。そこへ、同じ地球人のコルソが現れる。「君のお父さんとタイタン号の建造に携わった」コルソが言うには、ケールが父親から託された指輪に、宇宙船タイタン号を探し出す地図が隠されていると――。地球が破壊される直前、父親と別れたきりのケールには、父親への愛情と不信感が渦巻いていた。しかし、次の瞬間、ドレッジがジャンク屋を襲う。ケールは、否応なくコルソの船で、タイタン号を探す旅に出ることになる。……というお話し。「『レンズマン』かい?!」と思ってしまった。(笑)ストーリーは、端的に言って、B級スペースオペラ。新味はない。『宇宙大作戦』や『スペース1999』で、これと似たような題材があったはずだ。もしかしたら、アサイラムが、似たような作品を撮っているかも知れない。きっとタイトルは『スペースノア2000』だな。あー、ジャケットが思い浮かぶ~。(笑)クライマックスについて書いてしまうと、本作品には何も残らないので、ここでは伏せておくとしよう。(笑)或る意味、ここが最大の見せ場であり、最大の謎でもある。ドレッジを倒したからいいようなものの、そうでなかったら15年前の二の舞じゃない?監督さんは感動させたかったんだろうけど、穴だらけのストーリーだったので、「最後はこれかい!?」と爆笑してしまいました。これなら『ガルフォース』の方が何倍もいい。小比類巻かおるさんが歌う♪両手いっぱいのジョニー♪が流れるエンディングはステキだった。あの作品もクラシックになってしまったなぁ。(笑)声優陣は豪華だったけど、キャラクタ・デザインが豪華でなかったので、あまり意味はないような気がした。15年前に地球が破壊されてしまったアニメ映画を、公開から15年経ったいま観てみて、15年後にはソフトのリリースすらなくなっているのではないか、と思える作品だった。オススメ致しません!
2015.08.13
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0130 暴走特急【スタッフ】・監 督 ジェフ・マーフィー・製 作 スティーブン・セガール、スティーブ・ペリー、アーノン・ミルチャン【キャスト】・ケイシー・ライバック…スティーブン・セガール(玄田哲章)・トラヴィス・デイン……エリック・ボゴシアン(山寺宏一)・サラ・ライバック………キャサリン・ヘイグル(小林さやか)【仕 様】・型 番 DLS-13665・製作年度 1995年・製 作 国 アメリカ・原 題 UNDER SIEGE2・収 録 100分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・字幕翻訳 進藤光太・吹替翻訳 市橋正治・提 供 日本ビクター株式会社・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 オリジナル劇場予告編【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :核兵器を操るハイテク・テロ集団。 全世界に壊滅の危機迫る!オモテ面は、列車の側面にへばりついて銃を構えるセガール君の勇姿のイラスト。後方車輛は炎に包まれている。ぼんやりと物語が伝わって来る出来映えだ。ウラ面は、セガール君のアップが左上方に配置され、右側と左下方にもセガール君の画像が使われている。オンパレード。(笑) 列車が舞台であることが伝わって来ないのが難点だな。【感 想】甥、姪、叔父、叔母、兄弟、姉妹、娘婿、血の繋がりがないのはどれ?『沈黙の戦艦』の正統な続編。あれだけ『沈黙の○○』という作品がリリースされながら、ケーシー・ライバックが主人公なのはこの2本だけというのも可笑しな話しである。著作権の問題なんだろうなぁ。スタジオがしっかり押さえているに違いない。罪なことをするものだ。まぁ、S.セガールの面構えからすると上層部とは折り合いが悪そうだから仕方ないところか。如才なく立ち回っていたら、3作目、4作目があり得ただろう。何しろ彼の無敵ぶりは痛快だもんね。(笑)前作には及ばないものの、本作品もかなり製作費をかけた力作である。もう一人の“主人公”となる列車も実物が使われている。マット合成のシーンも多いが、基本的にホンモノの列車が用いられているように見える。やはり、アクション映画は実物を使って貰わないと迫力が出ない。クライマックスの衝突シーンはミニチュアかも知れないが、そうとは分からないほど迫力のある出来映えだった。ここはCGよりもミニチュアであっても実物の方が、いい。ところが、主要なキャラクタ以外=脇役に二流の役者サンばかり当てたせいか、どうも映像の“質”がイマイチよくない。締まりがないと言うか、緊張感が足りないと言うか……。特に衛星を制御する“秘密基地”での場面は、お粗末だ。観客から「こいつらには絶対に解決出来ないな」と思われちゃオシマイでしょ。(笑) もう少しお芝居の出来る役者サンを揃えようよ、と思ってしまった。尤も、S.セガール自身、そんなにお芝居が上手い方ではないから仕方ないのかも知れない。本作品では珍しく姪役のK.ハイグル相手にお芝居を披露している。もしかしたら本作品は、彼の出演歴の中でも珍品かも知れない。K.ハイグルもまだあどけなく、顔なんかパンパンだ。(笑) この方は役者というよりモデルだな。足が長くて全身のバランスがいい。最初に見た時は、意志的な眼差しにインパクトがあった。むしろ、『キス&キル』に較べたら、はるかに力強い。確かに今の方が綺麗だし、アップにたえられる顔立ちにはなったが、伝わって来るエネルギーは、この時の方が上。若さ故の魅力だろう。物語は、アメリカ大陸を横断する列車がテロリストに乗っ取られるところから始まる。彼らは、サテライトシステムで打ち上げられたばかりの極秘衛星をジャックする。衛星には任意に地震を引き起こすことが出来る武器が装備されていた。彼らは、その武器を使って米国政府を脅し始める、というお話し。『ゴールデンアイ』とよく似た設定だった。何もないところに、どうやって地震を起こすことが出来るのか不明だが、結局、そういう使い方はせずに飛行機を撃ち落としたりする。このあたりが、如何にもB級くさくていい。(笑) 映像もさまざまなインサートを使って、それらしく見せようと頑張っているが、短いスペクタクルシーンは他の作品の流用なのがありありで、ちょっと情けなかった。衝撃を受けた提督たちの姿がオーバーラップするのが、せめてもの編集か……。こういう仕上げが出来る監督サンならば、予算がつけば良い作品を撮ることが出来るだろう。良心的だ。「甥、姪、叔父、叔母、兄弟、姉妹、娘婿、この中で血の繋がらないのは?」といったクイズに即座に「パパ!」と答えたのは、私の姪です。(笑)オススメ!
2015.08.12
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0129 ICHIGEKI/一撃【スタッフ】・監 督 レオン・ポーチ「クロコダイルの涙」・脚 本 トレヴァー・ミラー・製 作 ジェームズ・ホルト「隣のヒットマン」、 フランク・ヒルドブランド、ジーナ・ポリー・製作総指揮 ヤセック・サモロヴィッチ、カイエタン・コワルスキ、 スティーヴン・セガール、アダム・グリーンマン・撮 影 リチャード・クルード「アメリカン・パイ」・製 作 フランチャイズ・ピクチャーズ【キャスト】・ウィリアム……スティーヴン・セガール(玄田哲章)・イレーナ………アイダ・ノヴァクスカ(桑島法子)・ファイザル……マット・シュルツ(山路和弘)・カーシャ………アグニェシュカ・ヴァグネル(湯屋敦子)【仕 様】・型 番 ASBY-2998・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 OUT OF REACH・収 録 約90分(本編85分)・音 声 1.英語 オリジナル 5.1chサラウンド ドルビーデジタル 2.英語 オリジナル 5.1chサラウンド DTS 3.日本語 吹替 5.1chサラウンド ドルビーデジタル・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語吹替用字幕、3.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 アミューズソフトエンタテインメント株式会社・販 売 元 アミューズソフトエンタテインメント株式会社・日本公開日 2005年 2月19日・全国劇場公開作品・特典映像 ●オリジナル予告編 ●日本版予告編 ●日本版ラジオスポット ●火祭りプロモ ●キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『沈黙』シリーズ スティーヴン・セガール製作総指揮 無敵伝説、世界を斬る! 孤独な男の心を癒したのは、 10歳の少女の書いた手紙だった…。 大使館に展開する巨大な陰謀、 その外交官特権という盾を セガールの拳が叩きつぶす!いつの頃からか、セガールの全身がジャケットやポスターに用いられなくなった。(笑)たいていバストショット以上。本作品も、御多聞に漏れず、そんなカンジ。オモテ面だけからは、マニアくんでない限り、他の作品と区別がつかない。……ウラ面も、そうか。(汗)ストーリーを読まないと、判別できないかも知れない。……待てよ、ストーリーを読んでも区別できないかも。(笑)誰か、作品に通し番号を付けてくれないかなぁ。(笑)【感 想】「銃を持った“足長おじさん”」意外とマトモな作品だった。過去にしょうもない作品をたくさん観て来たので、ちょっと真面目な作品に出会うと感動してしまう。(笑) ……だいぶハードルが低くなっているな。スティーブン・セガール主演のクライム・アクション映画。例によって、元○○○の凄腕シロートという役柄。十年一日の如く変わらない。(笑)山奥で静かに暮らすランシングは、文通相手の少女イレーナからの手紙だけが楽しみだった。彼女は孤児院で暮らしており、彼は何かと支援していた。(いわゆる“足長おじさん”)しかし、その施設は人身売買の組織に繋がっていた。或る日、イレーナも組織に引き渡されてしまう。里親探しという名目だったが、人身売買のオークションが行われるのだ。イレーナからの手紙が届かなくなったことを不審に思ったランシングは、山から下りて捜査を開始する。……というお話し。物語の展開が、のんびりしているのは、ご愛嬌。S.セガール演じる主人公の捜査の進捗に合わせて、組織側も動いている印象だ。とっとと取り引きを終えて証拠を始末してしまえば良いのに、と何度も思った。実に無防備な犯罪組織だ。(笑)そもそも、現代ならばインターネットを使ったオークションが可能だろう。クリックひとつで入札から代金決済まで出来る。けれど、本作品では、そうした描写はない。ダミー会社のカラっぽのオフィスに電話会社からの請求書が届けられていたり、組織側のユルさが目立つ。こんなダラしない運営をしていたら、最強オヤジのセガール御大でなくても、誰でも検挙できそうだ。(笑)残念ながらセガール御大のアクションは少なめ。もう少しアクション・シーンがあっても良いような気がする。少し痩せたようで、ジーンズにジャケット姿を披露している。いつもの東洋風のヘンな衣装でない点は、好意的に評価したい。いたってノーマルだ。イレーナを演じた女の子が、藤谷文子さんと似ていたので、最初は「ついに親子共演か!?」と思った。――けど、違った。見慣れると、あまり似てない。きっと共通する雰囲気を持っているってことなんだろうなぁ。主人公に協力する女刑事も登場する。いつものパターンだが、本作品はマトモそうな女優さんが配されていた。謎めいた艶っぽい北欧女性ではないし、髪の長いアジアの女性でもない。ちゃんとした女優さんだ。面白いのは、彼女が肩を撃たれた後、何故かセガール御大が銃弾を摘出する。(汗) どうして病院に連れて行かないのか不明。「安心しろ、オレが助けてやる」キッチンからコンロで焼いたナイフを持って来て言われても、全然安心できないゾ。(笑) ウォッカをカブ飲みさせて麻酔なしで銃創にナイフを突き立てる。挙げ句、銃弾を摘出したら今度は、焼いたバターナイフを傷口に押し当てる。「焼いて出血を止める」若い女性の肌を焼いてしまうなんて……。どう考えたって、病院でちゃんと治療しないと、傷痕が残るゾ。(笑)或る意味、ここが一番の見せ場だった。(明らかに“後付け”だけど)最後は、何故かにこやかなセガール御大の顔のアップで幕がおりる。うーん、すっかりおじいちゃんだ。そのうち“最強オヤジ”ではなく“最強ジジイ”と呼ばれる日が来るのだろうか。セガール御大に殴り込まれることを覚悟の上で、誰か使ってくれないかなぁ。(笑)ほんのちょっとだけオススメ!(一般の映画ファンには退屈な作品ですから)
2015.08.11
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0128 沈黙の戦艦【スタッフ】・製作総指揮 アーノン・ミッチャン、スティーブン・セガール、スティーブン・ルーサー・監 督 アンドリュー・デイビス・脚 本 J.F.ロートン【キャスト】・ケイシー・ライバック………スティーブン・セガール(玄田哲章)・ウィリアム・ストラニクス…トミー・リー・ジョーンズ(菅生隆之)・クリル中佐……………………ゲイリー・ビジー(樋浦勉)【仕 様】・型 番 DL-12420・製作年度 1993年・製 作 国 アメリカ・原 題 UNDER SIEGE・収 録 103分・音 声 1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(ドルビーサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・映像特典 オリジナル劇場予告編・字幕翻訳 進藤光太・吹替翻訳 中島多恵子【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :核搭載のUSSミズーリ号に緊急事態発生! 凶悪なテロリスト集団の前に今、戦艦は地獄の要塞と化した!!オモテ面のイラストは、かわぐちかいじ氏の『沈黙の艦隊(1988-1996)』を意識したものだろう。雰囲気が、よく似ている。中央にS.セガールが配置されているが、動きを表現したのか、少し落ち着きがない。ウラ面は、なかなかいいデザインだと思う。右上のセガールの画像は、ポスターにも使われたもので、クオリティが高い。英語のキャスト&スタッフの一覧が邪魔だなぁ。契約があるから仕方ないのかも知れないけど……。(笑)【感 想】「それさえもおそらくは沈黙の日々」スティーブン・セガール最大のヒット作。以降、公開される作品は何でも“沈黙”シリーズと名打つほどのシンボル的な作品となった。初めて観た時は、それまでのS.セガールとは異なる出演ぶりに戸惑いを覚えた。『刑事ニコ/法の死角』で見せてくれた合気道でバタバタ相手を倒すアクションや独特なハンドガンの扱いなどをほぼ封印し、単なるアクション映画にしか思えなかった。(あるにはあるが付け足し程度)確かに、アンドリュー・デイビスの演出は、こなれていてソツがない。もともと『ダイハード』シリーズに対抗する1本として企画されたようだから、戦艦や潜水艦を舞台にするだけの予算もついて、なかなか見応えのある作品ではある。ただ、潜水艦が砲撃を受けてアッと言う間に撃沈してしまうのはいただけないが……。しかし、個人的には、銃を持った相手に素手で立ち向かい、かすり傷ひとつ負わずに倒してしまうセガールの痛快さの方が、A.デイビス監督の演出なんかより何百倍も好きだ。どうしてあんなにも簡単に倒せるのか分からないが、それを信じさせる説得力がある。これはスゴイことだと思う。銃の扱い方も独特で、何やらこねくり回すように忙しなく動かすが、片時も銃口をターゲットから外さない。そのリアリティは、どんな名優の演技よりもアクション映画では雄弁だ。これに尽きる、と私は思っている。おそらく、S.セガールに求められるものは、たとえ大作であっても、ただのアクション映画では満たせない。彼自身の格闘技の技や銃器に対するスキルが見られなければ、意味がないのだ。確かに、本作品は面白い作品だが、セガール・アクションを堪能できる作品ではない。そのことが私には残念でならない。物語は、戦艦ミズーリを乗っ取ったテロリストが、トマホークを盗んでブラック・マーケットで売りさばこうとする、というもの。そこに居合わせたのが、セガール演じるケーシー・ライバック。彼は、元・海軍特殊部隊の隊員で、武術や爆発物にたけており、仲間を見捨てた将校を許せずに殴ってしまった逸話をもつ。ミズーリの艦長に拾われてコックに甘んじていたが、歴戦の勇士なのだ。ひとりだけテロリストの制圧を逃れた彼は、反撃を開始する。1人で始めた戦いが、閉じ込められていた仲間を解放しながら少しづつ増えて行く様子が面白い。然も、最初の仲間が“プレイメイト”というのもウィットがある。実際、後半に入ると活躍するのだから、なかなかひとをくった脚本である。今回、『暴走特急』を観直したついでに本作品を引っ張り出した次第。ついでに調べてみたらS.セガール出演作品を10本も所有していることが判明。自分でもビックリした。(笑) ソフトが安いってこともあるが、結局、あの無敵ぶりが好きなんだろうなぁ。(笑)最近は、興収が見込めないと判断されているのか、単館公開ばかりで不遇をかこっている。しかし、なかには面白い作品もあるし、力作もある。私も今まで彼の作品はレビューをUPしなかったが、これを機に少しづつ見直してみようと思う。沈黙をやぶって再評価されてもいい頃かも知れない。還暦を迎えて頑張っているオヤジに敬意を表したい。(でも、つまらない時はつまらないって言うけどね)オススメ!
2015.08.10
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0127 ファイナル・デッドブリッジ/ファイナル・デスティネーション5【スタッフ】・監 督 スティーヴン・クォーレ・脚 本 エリック・ハイセラー・製 作 クレイグ・ペリー、ウォーレン・ザイド【キャスト】・サム…………ニコラス・ダゴスト(杉山紀彰)・モリー………エマ・ベル(三ツ木勇気)・ピーター……マイルズ・フィッシャー(近藤隆)【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 FINAL DESTINATION5・収 録 ブルーレイ:本編 92分、DVD :本編92分・音 声 ブルーレイ:1.5.1ch DTS-HD MasterAudio:英語、 2.ドルビーデジタル5.1ch:日本語 DVD :1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.英語字幕、2.日本語・映 像 ブルーレイ:1080p High Definition 16x 9 シネマスコープサイズ DVD :スクイーズ シネマスコープサイズ 16x 9 LB・そ の 他 MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、セル専用・映 倫 R+18・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・翻 訳 字幕・吹替……アンゼたかし・BLU-RAY SPECIAL FEATURES ●キャスト&スタッフが語るシリーズ第5弾 ●未公開映像:の別テイク集 ●視覚効果ビフォア&アフター映像:橋の崩落 ●視覚効果ビフォア&アフター映像:飛行機事故【ジャケット】・オモテ面:おまえは、渡りきれるか。・ウラ面 :----ブルーレイのジャケット・サイズだと、迫力がないなぁ。(笑)オモテ面のイラストは、いい出来映え。ストーリーが伝わって来る力作だ。でも、ウラ面は、文字だけ。これって、つまらない。(笑)【感 想】「本当にファイナルとなるか?」 シリーズも5作目を数えると、誰も傑作怪作を期待していない。(笑) そこそこ面白ければ良い、というスタンスだ。実際、これだけシリーズを重ねて行くと作り手側もおちゃらけて来るのがフツーだ。“馴れ合い”とでも言うか……。コメディタッチにシフトするのは、そのせいだろう。ところが、本作品は、なかなか面白かった。決して出来が良いわけではない。言いたいことは沢山ある。けれど、コメディに走らずスペクタクルにシフトしたことから意外な良品に仕上がった。CGとVFXの出来映えも、ホラーとしては満足の行くレベルだ。それが作品の質を高めているような気がする。シリーズとして、まだまだ新たな可能性を見出すことが出来るということだ。製作サイドは、そう考えるだろうなぁ。(笑)会社の研修でバスに乗り込んだサムは、橋が崩落するヴィジョンを見る。それが現実になると直感した彼は、恋人を連れてバスを降りてしまう。勿論、周囲は大騒ぎ。同僚と上司らが連れ戻そうと後を追いかけるが、その直後、吊り橋はたわみ、路面に亀裂が走る。本当に崩落が始まったのだ。サムと恋人、彼らを追ってバスを降りた6人は、辛くも大惨事から生き残ることが出来た。しかし、それは新たな惨劇の始まりだった。――という、いつもの展開。(笑)今回は“橋の崩落”というデザスタームービー顔負けのスペクタクルを冒頭に加わえたことで、これまでとは違ったテイストの作品となった。然も、ラストは○○○事故である。これまでにも航空機事故や地下鉄の事故なども描かれて来たが、その描き方は事故よりも各人の“死に様”に重きをおいており、ホラー作品のいきを出なかった。しかし、本作品は、デザスタームービーの一場面としても遜色ない。かなりキチンと描いている。カメラのアングルが良いのだ。被写体との距離も近すぎず遠すぎず、いいポジションを保っている。(ホラーだと、どうしても近視眼的なカットが多くなってしまう) 導入部は客観的、本編は主観的、結末は再び客観的になる。メリハリがいい。これは、特典映像に収録された別バージョンの“死に様”を見るとよくわかる。ただ、前述した通り、言いたいことは山ほどある。事故で大勢の従業員を亡くした会社なのに、事務所に煌々と灯りを点けて“生存者”がたむろっているのは、何? 然も、酒盛りしてるし――。(笑) 工場は営業していたようだけど、管理部門は休みかい?中国マッサージのイメージって米国では“フーゾク”なのかな? 『BONES』でも似たような扱いを受けていた。それともアイツだけ?ネタバレになるから、あまり記載出来ないけど、中弛みもあり、ツッコミどころは満載だった。そこが愛おしいんだけどね。(笑)ゴアシーンというより「痛っ!」というシーンが秀逸だった。ヌタヌタグチョグチョの“内臓飛び出し”系が好きな監督さんもいれば、痛覚に訴える描写が好きな監督さんも、いる。本作品の監督さんは、間違いなく後者だ。それが、どういうシーンなのか、観てのお楽しみ。体育館のシーンはオススメでしょう。(笑)ところで、本作品の出演者は皆、誰かに似ているような気がする。ネットでこっそりと売っている“スーパーコピー”みたいだ。主人公を演じた俳優さんは、育ちの良いイライジャ・ウッドみたいだし、その恋人は緩んだユマ・サーマンみたいだった。友人は、眉毛の太いクリスチャン・ベールにそっくりだ。イケイケのネーちゃんは、デッサンの狂ったジョーダナ・ブリュースターに見えた。(笑)それはそれで面白かったが、ホンモノではない、ニセモノの悲哀を感じたのは私だけだろうか?シリーズを重ねて遂に5作目。本当にファイナルになるかも知れない、という興味を残したエンディングは、見事。映画は虚構の世界だ。観客に何かを感じさせたり、思い出させたり、考えさせることが出来れば、作り手の“勝ち”である。どんなに高尚な内容であってもアクビが出るほど退屈では意味がない。どんなに出来が悪くても、猥雑であっても、触発される作品の方が、価値があると私は思っている。だから、本作品はオススメ!
2015.08.09
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0126 ファイナル・デッドサーキット3D/ファイナル・デスティネーション4【スタッフ】・監 督 デヴィッド・R.エリス「デッドコースター」・脚 本 エリック・ブレス「デッドコースター」「バタフライ・エフェクト」【キャスト】・ニック………ボビー・カンポ(田中直樹[ココリコ])・ローリ………シャンテル・ヴァンサンテン(里田まい)・ジョージ……ミケルティ・ウィリアムソン(斉藤次郎)・アンディ……アンドリュー・フィセラ(はるな愛)・サマンサ……クリスタ・アレン(たくませいこ)・ジャネット…ヘイリー・ウェブ(世戸さおり)・ハント………ニック・ザーノ(岩田光央)【仕 様】・型 番 PCBE53529・製作年度 2009年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE FINAL DESTINATION3・収 録 DISC1<3D版>:本編 82分 DISC2<2D版>:本編82分+特典映像(約10分)・音 声 DISC1<3D版>:1.英語(ドルビーデジタル5.1ch)、 2.日本語吹替(ドルビーデジタル5.1chステレオ) DISC2<2D版>: 1.英語(ドルビーデジタル5.1ch)、 2.日本語吹替(ドルビーデジタル5.1chステレオ)・字 幕 DISC1<3D版>:1.日本語字幕、2.吹替用字幕 DISC2<2D版>:1.日本語字幕、2.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ ※特典映像一部を除く・そ の 他 各片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ギャガ・販 売 元 株式会社ポニーキャニオン・2009年劇場公開作品・字幕翻訳 森泉佳世子・吹替翻訳 久保喜昭・特典映像 ●削除されたシーン ●オリジナル予告編 (約10分)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :逃れられない、死の周回路 あなたはどこまで3Dメガネを外さずにいられるか?! Introduction 100%予測不可能な“死のトラップ”を演出し世界中に熱狂的なファンを持つ “ファイナル・デスティネーション”シリーズ。 4作目となる本作は、 絶叫マシーンをはるかに超える“恐怖のアトラクション”の決定版!! 衝撃シーンの連続攻撃があなたに襲い掛かる!!初回限定版のアウターケース仕様を購入したので、通常版とはジャケットの仕様が異なっているようだ。これは、ドクロと割れるガラスのイラスト。3Dってところを強調したいらしい。(笑)ウラ面は、文字優先で画像が少ない。これでは、物語が伝わって来ない。ダメだなぁ。3Dメガネが付いている。いまとなっては、懐かしい仕様だ。(笑)【感 想】「ユルユルの惨劇はコント風」当時、本作品はシリーズ最高の興収を上げたのだそうだ。「これが?」と思ってしまった。前3作に対する評価と人気から導かれた数字なのだろうが、中身がスカスカなので本作品だけを観ると不可解だ。クチコミで客を集める話しはよく聞くが、クチコミで客足が遠退くことだってある。そうならなかったのは、3Dということもあるが、デート映画の一つのジャンルとして認知されたからだろう。第5作『ファイナル・デッドブリッジ』が公開されたことは、その証だと思う。さて、本作品は、サーキットで起きた事故から生き残った若者が、次々と“不慮の死”をとげて行く様子を描く。デビッド・R.エリス監督の演出は、かなり大雑把で緊迫感は皆無。「次は誰か?」というサスペンスもない。“来るぞ、来るぞ!”というスリルもない。全編ユルユルだ。誰と誰が生き残っていたのかも不明。生き残った人数も不明。尤も、後から生き残っていた人がいると分かって、ドタバタするから、それは敢えて明確にしなかったフシもある。つまらないトリックで全体が締まらないのでは意味がないと思うのだが……。『デッドコースター』では小気味良くハイウェイの事故を演出してみせたD.R.エリス監督も、今回は冴えがない。サーキットの事故なら、もっと面白い演出が出来そうなものだが、もしかしたら撮影上の制限があったのかも知れない。ただレーシングカーがぶつかって観覧席を巻き添えにするだけでは、つまらない。(かなり不謹慎だね、失礼!)それに、どういうレースなのか分からないが、レースそのものの描き方が雑で、おおよそ説得力がなかった。第一、あんないい加減なピットクルーはいないでしょ? それとも米国ではフツーなのかな?キチンとやるべきことはやっているのに関わらず起きるから事故は怖いのだと思う。わざわざ事故を演出するためにルーズなクルーを配置するのは間違っている。場末のレースだって、安全教育については、もっとマシだと思うゾ。それに、次々と生存者を襲う“死”の連鎖にも説得力がない。美容院での一幕は「くだらねぇ~」のひと言。あれだけ引っ張っておいて、それはないでしょ? あの爺さんは業務上過失致死の罪に問われるのかな? 目撃者はいても因果関係は立証出来ないだろうなぁ。(笑)一方、病院の一幕には笑ってしまった。昔、私が住んでいた古いマンションは、入居した時、ユニットバスだけ新しかった。案内してくれた不動産屋の人が問わず語りにその理由を話してくれた。前のやつはバスタブにヒビが入って、そこから漏れた水が階下の天井裏に溜まり、ある時、とうとう天井のボードが重さに耐えきれずに抜けてしまったと言う。居間に大量の水をぶちまけたのだそうだ。階下に住んでいたのは大家さん。幸い怪我人はなく、即日、調査と修復に取り掛かったらしい。おかげで私は新品の風呂に入れる恩恵にあずかったが、被害は広範囲に及んでいたと聞いている。ドリフのコントみたいだが、実際に被害に遭うと笑えないだろうなぁと思う。走行中の車に砂利が跳ねてフロントガラスにヒビが入るなんて話しは、よく聞く。でも、よくよく考えれば、ひとつ間違えば大惨事だ。私たちの日常は、危険がいっぱいだ。飛行機事故、ハイウェイ、ジェットコースターと来て、本作品はサーキット。次は『ファイナル・デッドブリッジ』だ。まだまだ海難事故や列車事故など、取り上げられるモチーフはたくさんある。(個人的には、海難事故を観てみたい。ストーリーが作りにくそうだ) 出来れば、リアルなゴアシーンより、リアルに演出された事故をみたいものだ。総じて出演者に華がなく、主人公の男の子は、“バッタもん”のシャイア・ラブーフのみたいだった。(笑) ほんのちょっとだけオススメにしておきましょう。
2015.08.08
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0125 ファイナル・デッドコースター/ファイナル・デスティネーション3【スタッフ】・監 督 ジェームズ・ウォン・脚 本 ジェームズ・ウォン、グレン・モーガン・製 作 ジェームズ・ウォン、グレン・モーガン、クレーグ・ペリー・編 集 クリス・ウィリンガム【キャスト】・ウェンディ…メアリー・エリザベス・ウィンステッド・ケヴィン……ライアン・メリマン・イアン………クリス・レムシュ・エリン………アレックス・ジョンソン・フランキー…サム・イーストン【仕 様】・型 番 DZ-0312・製作年度 2006年・製 作 国 アメリカ・原 題 FINAL DESTINATION3・収 録 本編DISC:本編(通常版) 93分、特典DISC 40分・音 声 本編DISC:1.英語(5.1chサラウンド)、2.日本語(2.0chステレオ) 特典DISC:1.英語(2.0chステレオ)・字 幕 本編DISC:1.日本語字幕、2.吹替用字幕 特典DISC:1.日本語字幕・サ イ ズ 本編DISC:16: 9 LB シネスコサイズ 特典DISC:16: 9 LB ビスタサイズ(一部 4: 3)・そ の 他 本編DISC:片面2層、特典DISC:片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 ギャガ・コミュニケーションズ・販 売 元 松竹株式会社ビデオ事業室・2006年劇場公開作品・[本編DISC内容] ●本編(通常版) ●本編(選べる!死に様マルチ版) [特典DISC内容] ●メイキング ●スペシャル・メイキング(『ファイナル・デッドコースター』撮影日記) ●オリジナル予告編 ●オリジナルTVスポット(3種) ●日本版予告編 ●日本版TVスポット【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『ファイナル・デスティネーション』シリーズ最高傑作にして最終章! “死のドミノ倒し”から目が離せない!! 00年『ファイナル・デスティネーション』の凄惨な飛行機事故に始まり、 03年『デッドコースター』では、未曾有のハイウェイ衝突事故。 そして、次なる“死の運命”の舞台は…?!オモテ面もウラ面も、一気にB級ホラー映画っぽいジャケットになった。(笑)ローラーコースターの安全バーを握りつめて顔をひきつらせているイラストは、なるほど、ローラーコースターに潜む恐怖を呼び起こす。いいアプローチだが、右上の悪魔(?)の像は、本編にも登場するが、この配置は陳腐だなぁ。ウラ面は、悲鳴を上げるキャストの顔が並ぶ。ここはイメージだから善いが、下方に並んだ本編からキャプチャした画像はいただけない。同じような構図ばかりで、バリエーションが足りないのだ。やっぱり作品に対する愛情が足りないなぁ。(汗)【感 想】「ツイてない奴はツイてない」本シリーズをはじめて観て思ったことは「ツイてない奴って、とことんツイてないよなぁ」ということだった。(笑)昔のことだが、友人が自損事故を起こしたことがある。事故現場の脇を通り過ぎる際に道路に飛び散ったオイルに滑って車が横転したのだ。車は全損したが、運転していた友人は奇跡的に無傷だった。同乗者にしつこく言われてシートベルトを締めた直後のことだったという。しかし、救急車で病院に連れて行かれたまでは良かったものの、バカだから自分で救急車から降りようとした。足がもつれ、“救急用”と書かれた立て札に頭から突っ込み、額から頭頂部にかけて10針以上縫う大怪我となってしまった。迎えに出た病院の人たちは「どんな大惨事があったんだ?!」と思い、一瞬にして緊張感が走ったという。(笑) 笑い話のようだが、事実である。もう20年くらい昔のことだが、幸いその友人はいまも生きている。難を逃れたと思っても次のトラブルに見舞われることは、私たちの日常には意外とよくある。思い返すと、幾つか事例を挙げることが出来る。本シリーズのリアリティは、そんな各人の経験によるところが大きいだろう。だから、1作目に見られた超自然的な描写は、いまからすると余分かも知れない。本作品は、その辺のところが抑えられている。これは正解だろう。賢い選択をしてみせたのは、ジェームズ・ウォン監督。1作目に続いて2回目の登板である。“北京の蝶”のように些細な事柄が巡り巡って被害者の死に繋がって行く様子が面白い。前作ではサッパリと見せたのに較べると、今回はネッチリキッチリ見せる。観客は、不穏な予感を抱きながら、今か今かとターゲットの死を見守ることになる。この手法はヒッチコックのスリラーを思わせる。現代的なアイテムや衝撃的な見せ方をしているが、極めて古典的な作風だと言える。ローラーコースターに乗る時、私はいつもこの映画のような惨事が頭をよぎる。足がすくむような感覚に襲われる。鼓動がはやくなって手のひらがじっとりと汗に濡れる。特に、滑走が始まる前、カタコトと頂上まで登る間が最悪だ。「こんなのは正気の人間が乗るノリモノじゃない」と思う。みっともない話しだが、事実そうなので仕方ない。乗らなきゃいいだけの話しだが、世の中には、そんなスリルが好きなヤツもいて、何故か私の周囲にはそんな変態ばかりが集まる。ついつい付き合うことになる。私が辛うじて大丈夫だったのは、浅草“花やしき”にあるやつだけ。面白いのは、ローラーコースターに大騒ぎで乗るヤツに限って“花やしき”のオバケ屋敷には絶対に入らないってことである。どうやら「ホンモノが出る」らしい。ムリに連れて入ろうとすると、足がすくんで動けないとか可愛らしいことを言う。そんな時、私は死神のようにほくそ笑む。「ホンモノを見に行こうよぉ~」(笑)本作品の死に様は凝ってはいるものの、やはりコンピュータの力を借りるせいか、ややウソっぽい。リアルに事故現場を再現されても気持ち悪いだけだから、この程度で良いのかも知れないが、もう少しリアルな質感が欲しかった。監督サンの狙いは、前述したように、ショックシーンよりも、ジワジワと“死”が迫って行く様子を丹念に描くことにあったようだ。デジタルカメラの写真から予兆を読み解こうとするサスペンスフルな設定も、その一助になっている。ショックシーンにはしるか、ギミックにはしるか、どちらかを選べと言われれば、私は後者を選ぶので、J.ウォン監督の作風は大変好みである。主演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド。ディズニー映画『スカイハイ』で敵役を演じていた方だ。どこか愛嬌のある顔立ちなのでホラー映画には向いていないような気がする。本作品では無難に演じてはいるが、コメディの方が似合うような気がするな。(笑) 今後の活動に期待したい。オススメ!
2015.08.07
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0124 デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2【スタッフ】・監 督 デヴィッド・エリス・製 作 ウォーレン・ザイド&クレーグ・ペリー・脚 本 J.マッキー・グルーバー&エリス・ブレス・視覚効果 ジョン・バウアー【キャスト】・キンバリー…A.J.クック(小林紗苗)・クレア………アリ・ラーター(朴璐美)・トーマス……マイケル・ランデス(松本保典)・ウィリアム…トニー・トッド(銀河万丈)【仕 様】・型 番 OPSD-S160・製作年度 2003年・製 作 国 アメリカ・原 題 FINAL DESTINATION2・収 録 本編 約 91分+映像特典・音 声 1.オリジナル英語(5.1chサラウンド)、 2.日本語吹替(ドルビーデジタルス テレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク2枚組、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 株式会社エスピーオー・販 売 株式会社エスピーオー・初回限定版【特典DISC付豪華2枚組プレミアム仕様】 [本編DISC内容] ●本編/ショック倍増! 5.1chサラウンド収録(オリジナル英語音声のみ)/ ビスタサイズ・スクィーズ収録 ●劇場予告編集 ●スタッフ・キャストプロフィール [特典DISC内容] ●“THE TERROR GUAGE!”(恐怖度数を測定)約14分 ●“CHEATING DEATH:Beyond and Back”(臨死体験証言集)約18分 ●“BITS & PIECES:Bringing Death to Lie”(ゴア・ムービーの系譜)約30分 ●“DELETED/ALTERNATE SCENES ”(削除シーン)約10分 ●“TV-SPOT”(日本版TVスポット) ●MUSIC VIDEOS:“Middle of Nowhere”-The Blank Theory “Seven Days a Week”-The Sounds (主題歌ビデオクリップ集)計約 7分 ●デヴィッド・エリス監督来日時インタビュー映像 約 3分 ※“削除シーン”には日本語字幕は付きません。 ※特典映像の一部はスタンダード収録となります。【ジャケット】・オモテ面:生き残るのは、死んでも無理・ウラ面 :全米はじめ全世界を震撼させ、 大ヒットを記録したショッキング・ムービー! 「ファイナル・デスティネーション」から3年、 よりパワフルとなった続編登場! 奇跡的に生き残った8人の“死ぬ運命”は変えられるのか!?昔のメンコみたいにピカピカしたジャケット。(笑) いいんだけど、スキャナで綺麗に取り込めない。オモテ面は、やっぱりシンプルなデザイン。中央には車のヘッドライト。その上に登場人物の顔がコラージュされている。前作より雰囲気が出ている。けど、最初の事故シーンは、昼間なんだけどね。(汗)ウラ面は、悲鳴をあげる女性の顔が逆さに配置され、インパクトがある。ホラー映画らしい出来映えになった。ピクチャディスクだが、特典ディスクの方が、デザインとしては、いいかなぁ。【感 想】「物理的な恐怖の演出は難しい」先日、デビッド・R.エリス監督の『アサイラム/狂気の密室病棟』を観た後、「D.エリス監督って、こんなにヘタだったっけ?」と思ったので本作品を引っ張り出した次第。――で、感想は、「何だ、やっぱりヘタじゃん」だった。予算の“ある“”なし”は関係なかった。(笑) 最初のハイウェイでの玉突き事故のシーンは、なかなか良い出来映えだった。滑り出しとしては上出来の部類だろう。もしかしたら、D.エリス監督は、アクション系は得意なのかも知れない。やや未整理な部分が残って判り難い感じもするが、まずまずだ。けれど、ホラー映画の1場面であることを考えると違和感を禁じ得ない。物理的な恐怖を演出したワケではなく、あくまでもアクションだからだ。スティーブン・スピルバーグ監督の『激突!』を持ち出すまでもなく、事故は物理的な恐怖だ。「それが避けられないものだとしたら?」という発想が、本シリーズの根底にはある。この“避けられない”という因果が、シリーズをホラー映画たらしめている由縁でもある。本作品は、それが希薄なのだ。ゴア・シーンに力を注いだせいかも知れない。これがノリの軽いアクション映画だったら十分な迫力なんだけどねぇ。アーノルド・シュワルツネェッガーなんか主演に迎えたら面白い映画が出来そうだ。事故から生き残った人たちが、ひとり、また一人と死んで行く構成は前作のまま。今回はハイウェイでの自動車事故を巡るストーリーになっている。そこに前作の因果も絡むのだが、これがまた、判りにくい。セリフで説明をしていたが、理解できなかった。せめて、ヴジュアルで見せて欲しかった。どうやら死ぬ順番のことみたいだが、大して意味があるようにも思えないし、登場人物にマズイ状況であることを認識させるためだけに使えば良かったのだ。そんなことよりも、彼らにヒタヒタと忍び寄る“死”の恐怖を丹念に描写して欲しかった。もっとも、監督サンは最初から快調にストーリーを展開させていたから、丁寧さを求めてもムリかも知れない。ヘンに続編であることを意識するよりも、全く別の作品として撮って欲しかった。前作と同じ役でアリ・ラーターも出演。しかし、彼女のエキセントリックな魅力は半減。演出もカメラも衣装も照明も、彼女を引き立たせていなかったことは、大いに不満である。ファンには残念な一本だった。D.エリス監督とは、女性の趣味が合わないらしい。今回の主演女優サンも、私の好みではない。何だか緊張感のない顔立ちをした女優サンで、忍び寄る“死”への恐怖も全く演じられていなかった。死に方の演出は、結構見応えがあった。むしろ、それだけと言っていいかも知れない。――ま、彼女と一緒に軽~く観るには最適な作品でしょう。オススメ!
2015.08.06
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0123 ファイナル・デスティネーション【スタッフ】----【キャスト】----【仕 様】・型 番 VWDS3080・製作年度 ----年・製 作 国 アメリカ・原 題 FINAL DESTINATION・収 録 98分・音 声 1.英語(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕、3.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、セル専用・発 売 元 ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント・特典映像 ●未公開シーン ●もうひとつのエンディング、 ●ドキュメンタリー ・テスト・スクリーニング ・予知能力者が語る ●キャスト&スタッフ(静止画) ●アメリカ版劇場予告編 ●日本版劇場予告編 (計 約46分)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :----実にサッパリしたジャケットだ。オモテ面は、キャストの顔写真とドクロとタイトルだけ。ウラ面も、キャストやスタッフの日本語表記もあければ、キャッチコピーもない。画像の最少限度。然も、何だか分からない画像。(笑)物語も何も伝わって来ない。けれど、辛うじて雰囲気だけは伝わって来る。ピクチャディスクだが、ジャケットと同じデザイン。ちょっと手抜きし過ぎなんじゃない?【感 想】「ティーン向けの映画ながら秀逸な脚本」航空機事故で生き残った7人に襲い掛かる災難――。超自然的な存在を暗示するカットもあり、理由は不明のままストーリーは展開する。一人目の犠牲者は明らかに作為的な“罠”として描かれるが、後はあくまでも“事故”の体裁なのが面白い。もしかしたら描かれないだけで、何らかの作為が存在したのかも知れない。それを描かず現象だけを描写してスピード感を優先したのだとすれば、なかなか鋭い演出と脚本だと思う。この作品の後、シリーズ化されたことを考えると、興収もよく、作品への評価も高かったものと思われる。確かにしっかりした作りだ。雰囲気重視に陥らず、キチンと伏線を張りながらも情景描写には手を抜かない。計画性の高さが伺える。その上、無理矢理な設定にもかかわらず主人公の行動には説得力がある。これは偏に優れた脚本のおかげだろう。映像的な面白さもさることながら脚本の秀逸さが目立つ作品だった。特に秀逸なのは、事故を予見した主人公が気味悪がられることである。感謝しているのは、ヒロイン一人だけ。教師に至っては、近づくことすら嫌がる始末。――観客は、そんな主人公に感情移入してしまう。上手い設定だ。――とは言っても、冷たい言い方だが、本作品には絶大な人気をほこるほどのカリスマ性はない。スマッシュ・ヒットがせいぜいと言ったところだろう。ストーリーのひねり方やキャスティングを考えると、ティーンの人気が高そうだ。たぶん、『スクリーム』や『ラスト・サマー』などと同じような受け止められ方のような気がする。『デッドコースター』『ファイナル・デッドコースター』『デッド・サーキット』と、手を変え品を変え、矢継ぎ早に公開されたことが、その証査だろう。アリ・ラーターが魅力的で印象に残った。(笑)オススメ!
2015.08.05
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0122 ダークビヨンド/死霊大戦【スタッフ】・監督・製作・脚本 ジャン=ポール・ウーレット・原 作 H.P.ラブクラフト・撮 影 グレッグ・ガーディナー、ロジャー・オルコウスキー・音 楽 デヴィッド・バーゴード【キャスト】・マーク・キンゼイ・スティーヴンソン・デヴィッド・ワーナー・マリア・フォード・ジョン・リス=デイヴィス・ピーター・ブレック【仕 様】・型 番 ZVC-0085・製作年度 1992年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE UNNAMABLE RETURNS・収 録 本編 104分・音 声 1.オリジナル:英語(2chドルビーデジタルモノラル)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 4: 3 スタンダード・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・販 売 株式会社ゼイリブ【ジャケット】・オモテ面:なし・ウラ面 :クトゥルー神話の創造主にして 20世紀最後の怪奇小説作家H.P.ラブクラフト 30代で急逝するまでに膨大な数の作品を残した 彼の遺産と言える作品の数々は 今日多くの映像作家に影響を与え続けている。 H.P.ラブクラフトの原作を 映画化した モンスター・ホラー。オモテ面は、モンスター(魔物)のバストショット。これでは分からないが、おっぱいがある。四半世紀前は、この特殊メイクがウリだったんだろうなぁ。よく出来ているとは思うが、いまとなっては、大して驚きもない。ウラ面は、“ネクロノミコン”をモチーフにしたデザイン。なかなか凝ってはいる。さっぱりしているが、結構好きなパターンだ。【感 想】「ホラー・コメディ」『邪神バスターズ』のレビューで「ラブクラフト原作の映画は、これまでまともなのを観たことがない」と書いた。けれど、辛口すぎたので、ちょっと微笑ましい作品を1本紹介。(笑)製作当時はどうだったか分からないが、いま観るとコメディタッチに見える演出が随所に見受けられる。最初に断っておくが、古い作品なので、現代のホラー映画を見慣れた目には、かなりのんびりしている。(笑)それでも、この手の作品としては、テンポよく進んでいる方だろう。――墓地の近くに建つウィンスロップ邸で起きた惨劇。学生4人が得体の知れないモンスターに殺されたのだ。生き残ったミスカトニック大学の学生ハワードは、傷を負って病院に運ばれる。しかし、アーカムの街に伝わる伝説を蒸し返されることを好まない警察は、彼らの証言を取り合わない。ハワードと友人のカーターは、魔導書“ネクロノミカン”を邸から持ち出し、民族学の教授を伴って、モンスターの棲み処に戻る。……というお話し。ツッコミどころが満載で、本気とも冗談ともつかない絶妙なサジ加減。(笑)カーターは、地下の洞窟でモンスターに憑依(?)されていた女性を助ける。インシュリンを打てば、違和感を感じたモンスターが女性の体から逃げ出すって、どんな理屈だ?(笑)(然も、ヤバい時は角砂糖って……)助けられた女性は、ウィンスロップ博士の娘で、アライダ。 300年の長い眠りから覚めた彼女は、カーターの顔を“刷り込み”されてしまう。カーターにベッタリ状態。ヒヨコかよ。(笑)本作品のクライマックスは、そんな彼女がカーターのベッドでゴロゴロするシーン。然も、全裸で……。(笑)素晴らしい!何の映画か分からないが、こんなにステキなシーンは、ここ数ヶ月観たことがない。(他に観るべきところがないとも言えるが……)彼女の媚びの作り方も天下一品。ほとんど全裸で、長く伸びた髪で胸と陰部を隠している。見えそうで見えないところが、そそられる。男のツボを心得ているなぁ。(笑)女子学生が持って来た服は気に入らず、着ようとしない。それどころか、女子学生を威嚇する始末。ところが、彼女が着ていたレースのついたパジャマ(?)を渡されて、たいそうゴキゲンになる。(笑)挙げ句、クンクンにおいをかいで頬ずりする。――萌えました。(苦笑)演じるのは、マリア・フォード。私のベッドでもゴロゴロして貰いたい。(笑)ここまで来ると、ホラー映画なのかモンスター映画なのか艶笑喜劇なのか、全く分からない。監督さんの演出もノって来て、淀みがない。おそらく、監督さんにラブクラフト原作の映画を撮ろうなんて気はなかったのではなかろうか。それどころか、ホラー映画を撮っていることを自覚していたとも思えない。この監督さんの本音を聞いてみたいものだ。モンスターの方も女性(メス?)らしい。おっぱいがある。翼もあるが、どうやら哺乳類に分類されるようだ。(笑)この辺も意外だった。造形は、昔懐かしいタイプ。苦労がうかがえる。思えば、この頃は、特殊メイクの出来映えが作品の評価に著しく影響していた。本作品は、どんな風に評価されたんだろうか。ちょっと気になる。本作品は、同じ監督の『ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館(1988)』の続編だそうな。物語世界は繋がっているらしい。そちらも探して観なければ……。レトロな作品がお好きな方には、オススメ!
2015.08.04
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0121 ラスト・アナコンダ【スタッフ】・監督・脚本 プレオ・シリワス・製作総指揮 ペテ・ボダラミック、ソラ・アサダプラファ・撮影監督 シッティボン・コントン・編 集 サラウィット・ナカジュド【キャスト】・アンディ・トゥンカプラサート(落合弘治)・チャラド・ナ・ソンクラ(松田健一郎)・チラパット・ウォンパイサンラックス(石塚理恵)・ナッタナン・ジャンタラウェート(足立友)【仕 様】・型 番 LBX-016・製作年度 2006年・製 作 国 タイ・原 題 VENGEANCE・収 録 本編 103分・音 声 1.オリジナル[タイ語] 5.1chサラウンド、 2.日本語2chステレオ・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 19: 9 LB スコープ・サイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、セル専用・発 売 元 株式会社アートポート・販 売 元 株式会社ファインディスクコーポレーション【ジャケット】・オモテ面:地上の大蛇、頭上のヴァンパイア! 生存確率0%!!・ウラ面 :超巨大アナコンダ×無数のクリーチャーが 襲いかかってくる 驚愕のアニマル・パニック最新作 驚異の最新VFX映像で生み出された 恐怖の巨大アナコンダ&ヴァンパイア! 想像を超えたW攻撃から逃れるすべは無い!! 秘宝伝説が残るジャングル。 そこは足を踏み入れてはならない禁断の聖地であった…オモテ面のイラストは、陳腐。内容にも合っていないしね。(苦笑)それに、逃げている女性の顔が影になっているのも、いただけない。スピード感を出すために残像(?)の表現もチープだなぁ。ウラ面は、そこそこ物語が表現できているかも知れない。ただ、本編はゴッタ煮のアトラクション映画だから、それでも物足りないけど……。でも、いい出来映えだった。【感 想】Art Port Actors Club本ディスクをプレイヤに入れると、予告編に続いて“Art Port Actors Club”の紹介告知が流れる。どうやら、アートポートが主催する俳優の養成所らしい。大々的に“ 100%プロデビュー”と謳っている。神をも畏れぬ行為だな。(笑)そこで、ハッタと気づいた。「アートポートがリリースするB級映画のしょーもない吹き替えはコイツらじゃねぇの!」声優の質が下がったと嘆いていたが、そうではなかったようだ。騙して(失礼!)月謝を巻き上げた生徒にはプロデビューと称して自社製品の仕事を与える。ウマいやり方だ。才能がある人には黙っていても仕事が見つかるから問題はない。けれど、そうでない人には、仕事を作らないといけない。その点、アートポートなら買い付けた商品の吹き替えの仕事があるし、提供作品ならコネもきく。私も入ろうかなぁ。(爆笑)『アナコンダ』シリーズとは何の関係もないタイ製のアクション映画。ヘンテコな内容に反してマジメに作られている。熱意もある。なかなかの珍品だった。脱獄囚を追って禁断の森に入った警察の面々。銃撃戦でケガ人もいる。彼らを襲うのは、脱獄囚ばかりではなかった。人を襲って食い尽くす蜂(?)の群れ、小型のワニ(?)の一団、男の精気を抜き取る妖女(?)、巨大なアナコンダ(?)、呪いで吸血鬼(?)になった村人たち……。みんな“?”マークが付いているが、それが何なのか私にはハッキリしなかったからである。パンフやプレスリリースには書いてあるかも知れないが、入手は困難。アートポートですら明言出来ないンじゃないなぁ。突然出て来て襲う。有無を言わせない。秘境モノのアトラクション・ムービーの王道と言える。(笑)ただ、タイ人を見慣れていないせいか、クライマックスの鍵を握る“石印”を巡る人間関係が、イマイチ理解しにくかった。名前の発音にも馴染みないしね。(笑) ――まぁ、役者さんたちは見栄えのする方々が揃っていたので、不満はない。クライム・アクションから始まる本作品は、秘境冒険モノになり、モンスター映画かと思わせておいてクライマックスはホラー・アクション。そして、エンディングは、一気に切ないファンタジーに転じる。おいおいってカンジ。これだけゴッタ煮の映画は久しぶりに観た。タイ映画、おそるべし。(笑)映像はクリアだし、カメラにも工夫が見られる。撮影規模も大きそうだ。役者さんたちも熱演を披露している。CGのクオリティも悪くない。実写映像との親和性が高く、コストをかけたことが判る。ちょっとデザインがチープなのが難点か……。昔ながらの特撮も併用しているので、好事家のウケもよさそうだ。惜しむらくは、アクションおよび格闘シーンが、のんびりしていること。昨今のハリウッド映画に毒された目には、間合いが長すぎて退屈してしまう。殴られて地面に倒れたら、立ち上がるのに数秒かかる。もう一発くらうぞ、と心配になってしまった。でも、大丈夫。ちゃあんと、相手も待ってくれているんですねぇ。(笑)ツッコミどころ満載で、日本ではビデオスルーのB級映画の扱い。量販店のワゴンに直行する廉価版だが、本国では超大作だったのではなかろうか。そんなところも、妙に愛おしい。これまでムエタイのアクション映画ばかり拾って来たが、こういうジャンルの作品もヘンテコで面白いって判ったことは収穫だった。(笑)……でも、日本語の吹き替えはサイテー。B級映画ファン必見の一本だった。オススメ!(いいのか?)
2015.08.03
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0120 ウエスト・オブ・ザ・デッド【スタッフ】・監 督 ジェレミー・カステン・製作・脚本 マーク・A.アルトマン・製 作 マーク・ゴットウォルト・撮 影 クリストファー・ダディ・音 楽 ジョー・クレイマー「ポセイドン・アドベンチャー」「誘拐犯」【キャスト】・マリサ・ラミレス・トラビス・ウェスター・ダニー・トレホ「デスペラード」シリーズ、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」シリーズ・ニコール・ヒルズ「MAY―メイ―」・ローラ・ハリング「パニッシャー」「マルホランド・ドライブ」・デヴィッド・キース「デアデビル」「U-571」・ジェフリー・コムズ「フィアー・ドット・コム」「ラストサマー2」「さまよう魂たち」【仕 様】・型 番 GNBR-1372・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 ALL SOULS DAY:DIA DE LOS MUERTOS・収 録 89分・音 声 1.英語(5.1chサラウンド)、2.日本語(2chステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LBビスタ・サイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、レンタル専用・発 売 元 ジェネオン エンタテインメント株式会社・未公開作品【ジャケット】・オモテ面:荒野のゾンビ!!・ウラ面 :「ドーン・オブ・ザ・デッド」「ランド・オブ・ザ・デッド」に続く “ゾン流”ブームの最新作、ウエスタン・ホラー誕生!! 荒野に流れる復讐のバラード… 本格ウエスタン×ゾン流、 この映画が新たな地平を拓く!!オモテ面の画像、こんなシーンあったっけ?(笑)このキャッチコピーは、『ワイルド・オブ・ザ・デッド』の方が、似合うなぁ。本作品のコピーは、別途考えて欲しい。(苦笑)ウラ面も、ウエスタンに見えるシーンばかりを選んでいる。ウリ方が難しい作品だが、個人的には、違う切り口を考えて欲しかったなぁ。【感 想】「11月 1日に死者が蘇る――」ケルトの信仰に端を発する万聖祭の前夜(ハロウィーン)は、一般には10月31日。これは、11月 1日から新しい年が始まることに起因している。諸説あるが、様々な神様や悪霊が蘇るとされている。本作品もまた、11月 1日に死者が蘇る。これをして、ゾンビと呼んでいいのか疑問だが、ゾンビ映画としてウリ出されている。間違っちゃいないが、何となく違和感が残る。そもそも、ウエスタンじゃないから、この邦題もどうかと思う……。(笑)どちらかと言えば、村を支配する“呪い”を描いたオカルト・ホラーみたいな感じ。(苦笑) H.G.ルイス監督作品に、こんな感じのがなかったっけ?――西部開拓時代のメキシコ。鉱山からアステカ時代の遺物が見つかる。遺物の力を知った町の権力者のディアスは、それを独り占めにするために、村人全員を生け贄にしてしまう。……というのが、序盤。ディアスを演じるのは、ダニー・トレホ。いろんな作品にチョイ役で出ているので、ヒットする確率が高い。フットワークのいい役者さんだ。(笑)――50年前、一組の家族が村にやって来る。彼らは、不気味な連中に襲われて消息を絶ってしまう。……というのも、序盤。このくだりは要らなかったんじゃないの?若い女の子の入浴シーンを撮るためだけに用意したような気がする。何て卑劣な監督だ。言語道断!……待てよ。或る意味、正しいか。いや、むしろ、この後の展開をすべて“なし”にして、女の子の入浴シーンを60分に渡って流されても、私は許す。(笑)出来れば、そうして欲しかった。――現代、1組のカップルが村にやって来る。男がメキシコ人のカノジョの家に挨拶に行く途中だった。男のわき見運転で葬列に突っ込みかけ、車が壊れてしまう。然も、棺桶から出て来たのは、舌を抜かれた女性だった。……ということで、物語は動き始める。(動かなくても良いのに……)カップルの男の方を演じるのは、トラヴィス・ウエスター。TVドラマ『スーパーナチュラル』や『BONES/骨は語る』に出演していたらしい。もっと違う作品で見たような気がするのだが、思い出せない。(苦笑)それにしても、長い導入部分だった。どのみち真相を明かすなら、このカップルの話しから始めた方が良かったような気がする。彼らの友人も途中から登場するし、Hシーンと入浴シーンを中盤で演出すれば、冒頭の10分くらいはカット出来る。その分、死者たちとの攻防を丁寧に描くことが出来ただろう。村での滞在を余儀なくされた彼らは、11月 1日の恐怖の一夜を迎えることになる。ここからが、脱出系のホラー映画。それなりにまとまっているが、『バタリアン(1985)』などで使い古された展開。既視感を拭いきれなかった。いろいろ伏線らしきものを拾っているが、不思議なことに、拾う度に訳が分からなくなる。珍しい作品だった。(笑)率先してススメたいとは思わないが、『ウィッカーマン(1973)』がお好きな方なら、嗜好に合うかも知れない!
2015.08.02
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0119 壊滅暴風圏/カテゴリー6【スタッフ】・監 督 ディック・ローリィ・脚 本 マッド・ドーフ【キャスト】・トーマス・キブソン(東地宏樹)「モンキー・キング/西遊記」・ランディ・クエイド(廣田行生)「インディペンデンス・デイ」・ブライアン・デネヒー(宝亀克寿)「ランボー」・ダイアン・ウィースト(宮寺智子)「ロボッツ」・ナンシー・マッケオン(本田貴子)「アゲイン」【仕 様】・型 番 NKDF-2112・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 CATEGORY6:DAY OF DESTRUCTION・収 録 177分(本編)・音 声 1.オリジナル(5.1chドルビーデジタル)、 2.日本語吹替(2.0chドルビーデジタル)・字 幕 1.日本語字幕、2.吹替用字幕・サ イ ズ 4: 3 スタンダードサイズ・そ の 他 片面2層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・発 売 元 日活株式会社・販 売 元 日活株式会社・映像特典 予告編【ジャケット】・オモテ面:全米を襲う竜巻、ハリケーン、大停電! トリプル・ディザスター・スペクタクル上陸! 大都市が粉砕される――。 連続する大災害! そしてシカゴは大破局を迎えた!!・ウラ面 :「壊滅」シリーズ第2弾! 竜巻!ハリケーン!!大停電!!! 人類史上最大の破局的大災害を描く、 トリプル・ディザスター・スペクタクル!オモテ面のイラストが、ショボイ。この手の作品としては、珍しい。(笑)たいてい本編より素晴らしいジャケットのイラストに惹かれるのに、本作品では逆だ。足を引っ張っている。精細に描かれているが、センスがなく、散漫な絵柄。これでは、誰も観たいと思わないぞ。ウラ面には、“「壊滅」シリーズ第2弾”と記載されているが、気になって調べたら、TVM『合衆国壊滅/M10.5』ってのが、第1弾らしい。でも、この作品には『合衆国壊滅2/再襲来!M10.5』って続編がある。本作品にも、『壊滅暴風圏2/カテゴリー7』って続編があって、『壊滅暴風圏/ファイナル・カウントダウン』って第3作品目もある。バカめ、早まったな……。(笑)【感 想】「まじめなデザスターTVM」TVMだが、やけにマジメなディザスター映画。引き込まれてしまった。本編が 170分を超えるので、余裕があったのだろう。作りが丁寧だ。説明すべきところはキチンと説明しているし、周辺の状況もケチることなく描いている。好感が持てる作品だった。――アメリカ各地を襲った異常気象は、前触れに過ぎなかった。アラスカで発生した大型の嵐と、南部で発生した巨大な竜巻が合体して“スーパーストーム”となってシカゴの街を襲う。……というお話し。ストーリーはいたって単純だが、グランドホテル形式の群像劇となっているため、なかなか見応えがあった。主人公のミッチ・ベンソンは、電力会社の責任者。記録的な猛暑に、街への電力供給に四苦八苦している。然も、大手電力会社の広報担当の女性との不倫が妻にバレて、こちらも四苦八苦。後半は責務を果たし(?)、家族のために頑張るが、あまりカッコよくない。(苦笑)演じるのは、トーマス・ギブソン。TVドラマ『クリミナル・マインド/FBI行動分析課』でBAUのリーダーのアーロン・ホッチナー、“ホッチ”役で評価を得た。妻のジェーン役は、ナンシー・アン・サコビック。欧米の一般女性に多い体型をしている。そういう意味では、リアルだった。(笑)娘と銀行に閉じ込められてしまうエピソードが用意されている。災害時には現金が必要だからとおろしに行って災難に遭う。実に現実的な話しだった。不倫相手のレベッカ・カーンズには、チャンドラ・ウェスト。ウーン、個人的には好みじゃないなぁ。まぁ、私の嗜好は関係なくて、主人公にとっては、思わずHしてしまうくらい魅力的だったらしい。(笑)気象予報センターの引退間近のボス、アンディ・グッドマンを演じたのは、ブライアン・デネヒー。いい雰囲気だった。(結局、彼は警報を発したのかな?)新人の研修生サブリナ・ロジャースは、アリシア・ジョンストン。この方も、若いけど、大きなお尻をしていた。本作品の女優さんは皆、お尻が大きいなぁ。好きだけど。(笑)“トルネード・チェイサー”のトミーを演じるのは、ランディ・クエイド。デニス・クエイドのお兄さん。体格は似ても似つかないが、顔つきはちょっと似ている。こちらも、いいキャラクタだった。ニュース・キャスタのエイミー・ハーキンを演じるのは、ナンシー・マッケオン。コワイ顔つきの女優さん。熱演でした。電力会社のシステムの脆弱性を指摘する担当者の密告を受けて、スクープをものにしようと奔走するが、やがてシカゴの街を救うことに力を注ぎ始める。(結局、混乱させて全米を停電させただけだった)エイミーの弟が、空軍の気象観測機のパイロット。いつ着陸するのだろうと疑問に思うくらい、飛行機を操縦している画しか映らない。最後は、軍用機を私用で使用。いいんだけどね。任務が何なのかイマイチ不明だが、これって職場放棄じゃないの?この弟の嫁さんが臨月で、シカゴの停電でエレベータに閉じ込められてしまう。ありがちなエピソードだが、もとは貨物用の大きなエレベータで、妊婦さんには救いだった、という設定。このデカいエレベータがオシャレだった。(笑)もう1人、忘れてならないのは、ワシントンで辣腕を奮ったエネルギー省の長官シャーリー・アボット。演じるのは、ダイアン・ウィースト。シカゴの 300万人を救うため、電力の復旧に力を尽くす。いいキャラクタだし、さすがの貫禄だった。実際のニュース映像などを多用し、CGは少なめ。これが奏功して、スペクタクル・シーンに説得力があった。正直、ヘタクソなCGを見せつけられるなら、この方がずっといい。賢い選択だ。(笑)前編と後編の2回に分けて観るのが、オススメでしょう!
2015.08.01
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