全10件 (10件中 1-10件目)
1
8月28日(金)名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(愛知県芸術劇場 コンサートホール)。 ・ベートーヴェン:交響曲第4番、交響曲第3番「英雄」 川瀬デビュー戦で完全ノックアウトです。 川瀬はタクトを持たず体全体を使って時には跳ねながらダイナミックに表現していきますが、造りは丁寧かつ緻密です。あまり響かせないシャープな印象で管は柔らかめで品格を感じさせ洗練されていました。 4番は随所に抑揚を利かせながらスケール感を出していて聴き応えがあったのですが、今日の主役は何と言ってもエロイカでした。 全体を通して細かな強弱やうねり、テンポの揺れ、パートの強調等々が網羅されていて「普通」な箇所を見つけられないほどの忙しさでしたが、音楽の完成度の高さが際立っていて『凄い』エロイカでした。確かに振幅が激しくやや独特なアプローチも見られたことから違和感が無かった訳ではないのですが、前後の繋がりや全体感から見ると意図が浮き上がって来て、やがて違和感も無くなり川瀬ワールドにいつの間にか引きずり込まれていました。 オケも極めてハイレヴェルで恐らく面倒臭い川瀬の要求の多さに疲労困憊だと思われるのですが、特にフルートを中心として木管が抜群でした。 先日ノット&東京響の映像ながらの超名演に接したばかりでエロイカは当面厳しいなと思っていた矢先に、体の硬直が起きるような体験が得られるとは思っても見ませんでした。
2020年08月28日
コメント(0)
8月26日(水)横山幸雄のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ショパン:ロンドOp. 1、マズルカ風ロンドOp. 5、3つのノクターンOp. 9、練習曲Op.10、ワルツ遺作、4つのマズルカOp. 67、4つのマズルカOp. 68、2つのワルツOp. 69、3つのワルツOp. 70、ノクターン遺作(レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ)、スケルツォ第1番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、バラード第1番、4つのマズルカOp. 24、2つのポロネーズOp. 26、2つのノクターンOp. 27、練習曲Op.25長丁場でも、もたれません。都合により1、3、4部だけ参戦しました。最大の狙いはエチュードです。 横山のリサイタルは久々なのですが、軽いタッチで右手が透明感を伴って伸びて抜けて行くイメージでした。以前はもう少し鋭さを感じたましたが、ふくよかさが加わった印象でした。さらりしていてくどくないショパンで、ある意味ショパンファンには物足りなさを感じさせる場面もあったと思いますが、憂いを伴ったショパン臭も十分に堪能することができる安定感抜群の「陽」のショパンでした。これだけのボリュームを集中して演じるのは横山のスタイルとは言え、一曲一曲丁寧で決して手を抜かず、加えて楽曲解説まで付いていて、更に極めて高いクオリティなのは驚異的で脱帽です。 コンサートで取り上げられることが意外と少ないエチュードですが、横山は積極的にプログラムに組んできた経緯があり私も過去に二度全曲を聴いています。自らも「楽曲解説をしている場合ではないほどの難曲」と解説していましたが、十八番だけあって安定した出来でした。前述の通りやや落ち着き感が出てきていることもあって後半のエチュードはややマッタリしていたことに加えミスも見られましたが、前半のエチュードは申し分ありませんでした。全般的には大曲よりも小曲の安定感が際立っていて、特にマズルカはまさに粒揃いでした。
2020年08月26日
コメント(0)
8月23日(日)反田恭平のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ショパン:ノクターンOp.9、スケルツォ第2番、シューマン:トロイメライ、メンデルスゾーン:厳格な変奏曲Op.54、無言歌集第1巻Op.19、グリーグ:トロルドハウゲンの婚礼の日、シャブリエ:スケルツォ・ワルツ、リスト : メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」休憩なしで1時間30分のリサイタルはやや長いです・・・。反田はこれまでコンチェルトは二度聴いていますがリサイタルは初めてです。軽やかなタッチで音は澄んでいて美しく癒やされます。特に左手のタッチが暖かみを持ちながら微妙なアンジュレーションを繊細に表現していくところが絶妙で、最大の魅力です。表現は妙に淡々としていたり、強く情感をこめたり一部に極端さはありましたが、全体的にまとまりがあって安定していました。ただ、例えばショパンにしてもショパンらしさと言う面ではやや距離があり独特な面もあったのですが、聴いていくうちに他の作品ついても同様に感じたことから明らかに反田色が勝っていました。しかしそれは大胆さや強烈なものとは違って「緩さ」とでも言うべき心地良いもので違和感はそれほどなかったのですが、リストを除いてはどの曲を聴いても同じ印象を受ける場面に暫し出くわしたことも事実でした。再度リサイタルに足を運びたいと強く思ったかと言うと、やや微妙なところです。
2020年08月23日
コメント(0)
8月22日(土)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。 ・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲(戸澤采紀)、ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(佐藤晴真)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(辻井伸行) 佐藤晴真は既に貫録がありました。 戸澤は出だしから固さが見られ最後まで本領を見せられず終わった感じで、音、表現ともに弱く残念ながら伝わって来ませんでした。 佐藤は線は太めで男性的ながら綺麗で落ち着きのある音色が魅力的でした。たまに綺麗すぎて届いて来ないこともありましたが、全体的に安定感があり若手が弾いているとはとても思えない充実ぶりで、今後に大きな期待を感じさせる演奏でした。 辻井は、一楽章はタッチが浅くミスも目立ち、加えてペダル多用で軽快な音が活かされず不安感が漂いました。しかし、二楽章の軽やかな美しい歌い上げ方は素晴らしく、三楽章は一転してたまにのめりも見せながらの終始熱のこもったパフォーマンスは見事で聴き応え十分でした。 事前にやや軽めで物足りなさがある演奏になるのではないかと言う不安をいだいていたのですが、全くの杞憂に終わりました。
2020年08月22日
コメント(0)
8月22日(土)藤田真央のコンサートは、再発売手続きを失念して行けませんでした(三鷹市芸術文化センター 風のホール)。・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第7番、チャイコフスキー:ロマンス 、ドゥムカ、アルカン:「短調による12の練習曲作品39」から「イソップの饗宴」、ショパン:幻想曲、幻想ポロネーズ、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、ラ・ヴァルス
2020年08月22日
コメント(0)
8月19日(水)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。 ・シューベルト:交響曲第7番「未完成」、ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」 角田は次回に期待です。 シューベルトは物悲しい雰囲気でスタートしたことから渋めのアプローチなのかと思って聴いていましたが、最後までメリハリなく物悲しいままで終わってしまいました。どちらかと言うと全体バランスを意識していて、弦は抑え気味かつヴィブラート少なめでした。 ベートーヴェンも音楽自体はとても綺麗に仕上がっているのですが、活力や躍動感があまり感じられなかったことから印象が薄く、明らかに迫力不足でした。また、大きくはないのですが結構細かくテンポや音の強弱に変化を与えていたのは決して効果的とは言えず、中途半端感がありました。 残念ながら前半で席を立ちましたが、クラリネットが終始安定していたのは目を見張るものがありました。
2020年08月19日
コメント(0)
8月16日(日)藤原歌劇団の公演に行ってきました(テアトロ・ジーリオ・ショウワ)。・ビゼー:『カルメン』(指揮:鈴木恵里奈/演出:岩田達宗/カルメン:二瓶純子、ホセ:澤﨑一了、エスカミーリョ:市川宥一郎、ミカエラ:石岡幸恵、ズニガ:泉良平、合唱:藤原歌劇団合唱部舞踊:平富恵スペイン舞踊団、管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ、他)「ウィズ・コロナ」オペラ!歌い手は合唱を含め全員フェイスシールド、オケは全員マスクを着用していて、ソリストによっては声の籠りが一部に感じられました。ステージの中央にオーケストラが、後方に組み上げられた仮設スタンド上に合唱団が陣取り、前方(オーケストラの前)でソリストが演じます。加えて、舞台設備は1幕、2幕こそ椅子があったものの、その他は可動式の衝立のみを壁や柱や窓や扉等に見立てて動かしながら演技をするというものでした。結論から言うと全く問題なく楽しめました!!何と言ってもホセ澤崎の存在感が抜けていましたし、カルメン二瓶もややシックではありましたが艶があって聴き応え十分でした。また、ミカエラ石岡の力量も目立ちましたし、ズニガ泉は脇役ながら安定感が際立っていて全体に引き締めを与えていました。困難な状況でありながらここまでの公演を実現させた歌劇団には頭が下がる思いで、心から敬意を表したいと思います。
2020年08月16日
コメント(0)
8月15日(土)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。・ストラヴィンスキー:バレエ音楽「カルタ遊び」、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(辻彩奈)、ベートーヴェン:交響曲 第2番沼尻の意図がつかみきれませんでした。ストラヴィンスキーはさすが東響と思わせ各パートのレヴェルは高かったのですが、音楽は平面的でまとまりが感じられませんでした。ユニークな作品なのですがコントラストが利かず、面白みが無かったのは残念でした。 辻は線は太目で力強く畳み掛けてくるような迫力があり、特に三楽章は聴き応え十分で今後を更に期待させるスケールを感じました。ただ、前述の通り十分に届いてくるのですが、全般的に表現に淡白さが見られ美しさや深みには物足りなさが残りました。後半のベートーヴェンは全体を通して抑揚が利いていてうねりも感じられましが、それが効果的とはなっておらず流れを阻害しまとまりのなさに繋がっていました。雑とまでは言えませんが緻密さに欠け大雑把な音楽に聴こえ、がちゃがちゃした印象になってしまったことから、この曲の美しさを感じることはできませんでした。
2020年08月15日
コメント(0)
8月12日(水)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団のコンサートに行ってきました(東京オペラシティコンサートホール)。 ・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版) 途中入場が出来ないことへの配慮なのか開演までの10分ほど「このコンサートは一体いつになったら始まるのだろうか」と思わる間があり、緊迫感や臨場感は皆無でダラダラ感を漂わせていたのはクラシックコンサートらしからず、極めて不愉快でした。 高関はこの曲を手中に収めていて暗譜で揺るぎなく進めていました。どちらかと言うとさらりとしたブルックナーであまり歌わず、抑えているということではないのですが淡々としている場面が大半で、ややコントラストが利いていないとも受け取れましたが逆にオーソドックスな純粋さがじわじわと伝わってきました。オケは随所に粗さが目立ったのは残念でしたが、硬質な響きを活かしつつ後半は頑張り、特に三楽章は印象に残り全体としても充実感のある秀演でした。
2020年08月12日
コメント(0)
8月1日(土)日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ベートーヴェン:「エグモント」序曲、交響曲第5番初広上、オーソドックスで地に足がついた聴けそうで聴けない名演!やや遅めのテンポは終始変動することなく、堂々とた進行でした。細かくは拘らない印象でしたが雑さや大味感は全くなく、管のアンサンブルを大事にしながら音楽に活力を与えていました。うわついたりせこせこしたところのない大物感漂うベートーヴェンで、雄大で聴き応え満点でした。オケも高い水準で安定していて極めて満足度が高く、広上をまた聴こうと強く思わせました。
2020年08月01日
コメント(0)
全10件 (10件中 1-10件目)
1

![]()
