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10月31日(月)BBC交響楽団のコンサートに行ってきました(オーチャードホール)。・藤倉大:Glorious Clouds、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(ニコラ・ベネデッティ)、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番藤倉は前半繊細さが足りないように思ったのですが全体を通してみるとしっかり構成されていて聴き応えのある演奏でした。後半からフィナーレに向けてのエネルギーの発露も見事に表現されていました。スタセフスカはきっちりした中でスケール感を持っていて好感が持てました。ベネデッティはそれほど線は太くありませんがやや艶があってどちらかと言うと濃厚に表現しますがくどさはなくしっかり届いて来ました。やや粗削りで二楽章を中心に単調なイメージもありましたが、大物感が漂っていて今後楽しみな存在です。伴奏はシンフォニックでしっかりまとまっていまさした。後半のショスタコーヴィチは感動の超絶名演で、これまで聴いた中で間違いなくトップクラスの素晴らしさでした!!。出だしこそスッキリした印象で全体的にもそのイメージで進んで行くものとばかり思っていたのですが、一楽章の中盤以降は熱血漢と言える迫力でグイグイ迫って来ました。かと言ってがなることは全くなくテンポ、リズム、強弱のメリハリを巧みに利かせながら曲のツボを見事に押さえていきます。二楽章の内に秘めた沸々としたエネルギーや三楽章の滔々と歌われる哀歌、四楽章の疾風怒濤とフィナーレの爆発等全編揺さぶられてあっという間に駆け抜けていった印象でした。ウクライナ生まれの指揮者がこの曲に対峙していることは別としても、全く想定していなかった凄さで只々唖然とするばかりでした。いやはやこんなにセンス、スケール、カリスマ性のある女流指揮者がいたとは…。オケは目立ったところはありませんでしたがまとまりがあって、スタセフスカの引っ張りにしっかり足並みを揃え見事絶演を披露してくれました。ハロウィンのなか渋谷での公演の影響もあってか客席は3割程度の入りと寂しい限りでしたが、極めて貴重な時間を過ごせて大大満足でした。
2022年10月31日
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10月29日(土)読売日本交響楽団のコンサートに行ってきました(東京芸術劇場)。・ビゼー:「アルルの女」 第1組曲、第2組曲、ジョリヴェ:トランペット協奏曲第2番(セリーナ・オット)、フローラン・シュミット:バレエ音楽 「サロメの悲劇」聴き応えがあって充実度の高い素晴らしいビゼーでした。普段アンコールピース以外では聴く機会が非常に少ない作品ですが、全く想定とは違ったレヴェルの高さでした。高弦を中心にほとんど揺らしませんが重厚感とやや落ち着いたトーンをベースにして、ビターテイストですがシックな味わいがあって最高でした。オケも全体的に安定感があって見事でした。ショリヴェはトランペット協奏曲と言うより管楽器と打楽器の合奏協奏曲的作品でした。弱音器が多く正直よくわからなかったのですが、オットは目立つことなく至って普通でした。シュミットは物語調でドラマチックな作品でした。カンブルランは緻密に組み上げると言うよりは全体バランスを重視して曲を的確に表現していくイメージで、曲の魅力は十分に伝わってきました。オケもまずまず安定していました。
2022年10月29日
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10月27日(木)クンウー・パイクのコンサートに行ってきました(王子ホール)。・ラヴェル:クープランの墓、グラナドス:ピアノ組曲「ゴイェスカス」パイクはしっかりした音楽で、曖昧さを排し明確に表現するので四隅が揃っている印象があります。繊細で多彩な表現とは感じさせないのでラヴェルとしてはイメージがやや違うのですが、軸がぶれない強い姿勢を感じさせそれがパイクの一番の特徴です。従って全体がやや同じトーンに写ることも事実で、受け止め方により評価は分かれるのではないかと感じました。後半の「ゴイェスカス」も印象はラヴェルと変わらなかったのですが更に打鍵の強さとゴツゴツ感が勝っていて全く雰囲気が出てこず、単調感が半端ありませんでした。実に辛い1時間でした。
2022年10月27日
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10月26日(水)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・グリーグ:ピアノ協奏曲(オリ・ムストネン)、ニルセン:交響曲第3番「広がり」何とも不思議なことですが何回記憶をたどってもグリコンを実演で聴いた覚えがなく恐らく初めてでした。ムストネンは極めて個性的なピアニストでした。音は透明感があって北欧のイメージにはマッチしています。腕の振りや頭を揺らしながらの打鍵は大きいのですが奏でる音が滑らかなのには驚かされました。テンポ感や間、溜めが独特で時にはオケとも外れながら進行しジャズセッションを思わせる部分もありました。但し、グリコンとしてはやややり過ぎ感がありましたし、ミスタッチが目立ったことも雑な印象として残りました。ニルセンは素晴らしい演奏でした。時として冷たい感じを受けるほどのストイックでシャープな切り込みは影を潜めブロムシュテットらしいとは言えないのかも知れませんが、暖かみがあって味わい深いアプローチは耳を奪われました。やや不思議感のあるこの曲をバランスを常に意識し繊細に組み上げていく構成力はとても95歳の指揮者のものとは思えず只々感嘆唖然で、何より最上級の音楽が聴けて極めて高い満足感を味わうことができました。オケはややムラを感じましたが金管の安定感が際立っていて、総合的にはさすがと思わせるものでした。
2022年10月26日
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10月23日(日)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シェーンベルク:5つの管弦楽曲、ウェーベルン:パッサカリア、ブルックナー:交響曲 第2番前半2曲とも魅力的な演奏でしたが、明らかにウェーベルンの方が充実度が高く感じました。シェーンベルクではややオケの乱れもありましたし集中力の高さはそれほど伝わって来ませんでしたが、ウェーベルンではバランスも素晴らしくノットのレンジの広い多彩な表現をほぼ完璧にこなし実に見事でした。ブルックナーはスッキリシャープさと緻密な歌が相まったノットらしいアプローチでしたが、ブルックナー独特のくどさを包み込むまでには至らない印象でした。オケは管のソロに健闘は見られましたがやや尖っていて、全体調和においてももう少し欲しいところでした。
2022年10月23日
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10月22日(土)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・シューベルト:交響曲第1番、交響曲第6番ブロムシュテットとしてはテンポ感や響かせ方がやや柔らかい印象でイメージとはいくらか違っていましたが、音楽に緩みがあった訳ではありませんでした。また、暖かみのあるオーソドックスなアプローチで文句のつけどころもありませんでした。荘厳さを感じさせた1番も良かったのですが、より緻密さを感じさせた6番の方が強く印象に残りました。N響の総合力が光っていましたが、特に管の安定感は素晴らしかったです。
2022年10月22日
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10月21日(金)日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ベートーヴェン:交響曲第8番、交響曲第7番8番はインキネンらしい品格ある名演でした。一、二楽章はややゆったり目のテンポで丸みを持たせて豊かに響かせていました。三、四楽章は逆にやや速めのテンポで軽快感を失わず重くならず表現しました。決して強くはせず時には渋さを感じるほどでしたが、全般的に高質で充実感がありました。オケもまずまず健闘と言うところでした。7番も素晴らしく特に一楽章は際立っていました。自然体でピュアな味わいが何とも心地よく無添加混ざりもの無しのイメージです。逆に二楽章はややインキネンの力みを感じ音楽としては普通に聴こえました。オケも総じて安定していて聴き応え十分でした。一、三、四楽章ともリピートありで43分程度でした。インキネンを日本で聴く機会が減ってしまうのは極めて残念です。
2022年10月21日
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10月20日(木)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ヴェルディ/歌劇『ファルスタッフ』(演奏会形式)ファルスタッフ(バリトン):セバスティアン・カターナ、フォード(バリトン):須藤慎吾、フェントン(テノール):小堀勇介、カイウス(テノール):清水徹太郎、バルドルフォ(テノール):大槻孝志、ピストーラ(バス):加藤宏隆、アリーチェ(ソプラノ):砂川涼子、ナンネッタ(ソプラノ):三宅理恵、クイックリー(メゾ・ソプラノ):中島郁子、メグ(メゾ・ソプラノ):向野由美子、合唱:新国立劇場合唱団サントリーホールで演奏会形式ではありますがオペラは初めてでした。2階席だったこともあり、ステージバック・サイドに人を入れていないことも影響していると思うのですが、声が拡散気味でやや遠く感じ目立った印象はありませんでした。中ではファルスタッフカターナがやや高めながらしっかりとした芯のある美声で面目を保っていましたし、アリーチェ砂川が雰囲気のある表現で存在感をしめしました。ミュンフン&オケは終始安定感を見せ楽しむことが出来ました。
2022年10月20日
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10月17日(月)パリ管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ドビュッシー:交響詩「海」、ラヴェル:ボレロ、ストラヴィンスキー:春の祭典話題のマケラ登場でしたが、全くの不発でした。マケラと言うよりオケの問題だと思われました。全体的に弱くバランス悪く響かず調和は感じ取れませんでした。プログラムがあだとなって雑に聴こえてしまい、非常に残念でした。それほど体調が良かった訳でもないので単なる聴き手に問題があっただけかもしれないのですが…。春祭を聴く気が起きず、異常に沸き返っている会場を後にしました。
2022年10月17日
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10月16日(日)金川真弓のコンサートに行ってきました(横浜市緑区民文化センターみどりアートパーク)。・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番、武満徹:妖精の距離、ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番「クロイツェル」やはり金川真弓は凄い!もの凄い!!雑味が全く無くしなやかな音色は圧倒的で、これを聴いているだけで満たされてしまいます。ヴァイオリン自体が身体の一部のように全くブレないので、音がブレたりムラを感じたりすることは全くなく、とにかくストレートに届いて来ます。バッハ、武満とも素晴らしかったのですが、ことさらドビュッシーは圧巻で匂い立つような雰囲気に痺れました。後半の「クロイツェル」ですが、やや速めのテンポで力強さを感じた一楽章やスッキリ感中心の二楽章も素晴らしかったのですが、伸びやかさやスケール感から三楽章が最も印象強ったです。涼しい表情でこのパフォーマンスですから舞台度胸も申し分なく、更に虜度が増しました。
2022年10月16日
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10月15日(土)新日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(すみだトリフォニーホール)。・モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲(上野星矢、山宮るり子)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(田部京子)、ブラームス:交響曲第2番モーツァルトが凄く良かったのです。上野のフルートは角がなく滑らかでしたし、山宮のハープは大きく主張はしないものの心地よさが半端なくつきなみですが癒やされました。特に二人のかけ合いは息も合っていて見事で、ここまで素晴らしい演奏を聴けるとは思っても見ませんでした。田部は透明感のある音色でクリアに進めますが、とにかく力みがなく完全に手中に収めていて貫禄を感じさせました。暖かみもあってまさに円熟という言葉がピッタリで、一部ミスもありましたが全く気にならず安心感がありました。ブラームスは、高弦を揺らさずメロディを時にはぶつ切り気味に強調し、表現はうねりもつけながらレンジを広く取っていて、独特のテイストがありました。四楽章はやや渋めながらノーマルな印象で、全体を通しての狙いはやや見えづらく感じました。オケはややバラツキがありましたが、まずまずと言った感じでした。
2022年10月15日
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10月7日(金)周防亮介のコンサートに行ってきました(東京文化会館小ホール)。・ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第1番、ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」、モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ第34番、ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第3番数年前にチャイコンを聴いて伸びやかな音色が印象強く是非リサイタルに行ってみたいと思いようやく実現したのですが、結果は全くの普通でした。音の特徴が薄いので今一つ引力を感じませんでした。繊細さはあまり感じさせず表現は大きく付けないので、雑とは言わないものの細部まで行き届いている印象はなく音楽としては弱く感じられました。特にベートーヴェンは至って普通でブラームスの一楽章で持ち直した感がありましたが長くは続きませんでした。随分迷いましたが、前半にて会場を後にさせて頂きました。
2022年10月07日
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10月6日(木)ロンドン交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ベルリオーズ:序曲「海賊」、武満徹:ファンタズマ/カントスII(トロンボーン:ピーター・ムーア)、ラヴェル:ラ・ヴァルス、シベリウス:交響曲第7番、バルトーク:バレエ「中国の不思議な役人」組曲今日も相変わらずオケが凄いのですが、前半はベルリオーズの素晴しさが飛び抜けていました。ハイレベルに加えこれまで経験したことの無いような極上の響きを聴かされて、まさに至上でした。武満はこれと言って目立たず、ラヴェルはややバランスが悪い印象でした。後半は圧巻でした。バルトークは前半で少しおとなし目と言うか綺麗すぎる印象がありましたが、中盤以降はズッシリよく鳴っていて思う存分味わえました。しかし印象度ではシベリウスが上回っていて、シャープで洗練されていて緻密なラトルと明らかに世界トップレベルのオケが完全に融合してこの上ない音楽を導き出していました。過去をたどっても間違いなく最上位に位置するインパクトのある二晩でした。
2022年10月06日
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10月5日(水)ロンドン交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・シベリウス:交響詩「大洋の女神」、交響詩「タピオラ」、ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調(B-G.コールス校訂版)完璧なシベリウス。思っていた以上にオケが素晴らしくこれは大満足です。スッキリシャープなシベリウスは評価が分かれるかも知れませんが、しっとりしっかりオケとのマッチ感は申し分なく極めて充実度が高いパフォーマンスでした。オケは総じてハイレヴェルでこの空間にいるだけで幸せな気分でした。ブルックナーもやや渋めな印象も、洗練されたラトルサウンド満載の名演でした。特に弦の美しさとパワー、深みには随所で唸らされました。管は勘違いで無ければ随分メンバーが前半と変わっていましたが、ややムラがあったものの相変わらずハイレヴェルでした。久々にラトルの高みのある音楽に触れることが出来ました。
2022年10月05日
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