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12月29日(木)東京交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」(隠岐彩夏、秋本悠希、小堀勇介、与那城敬、東響コーラス)正に風物詩になったと言って過言ではない年末とりを飾るノットの第九です。相変わらず先鋭的とも言えるアプローチで洗練された第九を堪能させてくれました。従来あった鋭く切れ込んで来るイメージよりはまろやかな印象でしたが、テンポは更に速くなった感じで概ね1時間でまとめ上げました。ソリストは隠岐の声量と伸びが目立ち、合唱は落ち着いた男声が好印象でした。コンサートマスター揃い踏みのオケはやや綻びも見られましたが、総じて安定していました。先日のN響と全く違った趣きの第九でしたが、双方完成度の高い素晴らしいパフォーマンスで申し分のない締め括りとなりました。
2022年12月29日
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12月27日(火)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ダカン:ノエル集 作品2―第10曲「グランジュとデュオ」、ラインケン:フーガ、バッハ:前奏曲とフーガWV545(勝山雅世)、ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」(クリスティーナ・ランツハマー、藤村実穂子、ベンヤミン・ブルンス、マシュー・ローズ、新国立劇場合唱団、東京オペラシンガーズ)オルガンが失礼ながら想定外に素晴らしく、特に前半二曲が強く印象に残りました。勝山は多彩な表現を聴かせてくれました。後半は、井上の音楽センスの素晴らしさが堪能できる極上の第九でした。全体的にバランス重視で渋めなのですが、音楽は瑞々しさが絶えることなく満たされました。何と言ってもテンポが素晴らしく曲の魅力を存分に引き出す頃合いがドンピシャで唸りました。加えて、繊細かつ丁寧でおまけに暖色とあっては文句のつけようもありません。全編聴き応えがありましたが特に二楽章の仕上がりが絶品でした。ソリストはジャネリーゼの存在感が圧倒的でしたが他も高レヴェルでしたし、合唱は安定感をみせました。N響も力を見せつけてくれて、大満足の一夜でした。
2022年12月27日
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12月18日(日)ジャン=ギアン・ケラスのコンサートに行ってきました(三鷹市芸術文化センター 風のホール)。・バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番、カサド:無伴奏チェロ組曲、コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ以前チェコ・フィルとのドヴォコンの超名演を聴いて以降なかなかタイミングが合わず待望のリサイタルとなりましたが、非の打ち所のない素晴らしさでした。ケラスの音は作為的なところが全くなく自然派由来とも言えるイメージですんなり入って来ます。重々しさや暗さは感じられない代わりに活力があって瑞々しい音にまさに聴き惚れました。全て暗譜で淀みなく繰り出される音楽はぶれず揺らがず圧倒的な説得力と迫力を持って内面に迫って来ました。プログラムも多彩で全ての質が高く、素晴らしいと言うより凄いと言う表現が正しく思いました。これまで経験した中でも間違いなくトップクラスの印象強いコンサートでした。
2022年12月18日
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12月16日(金)庄司紗矢香のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第28番、第35番、C.P.E.バッハ:ファンタジア、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」庄司の音は芯があって説得力がありましたが、楽器のせいかやや暗めで重々しいモーツァルトでした。カシオーリの繊細で囁きかけるような伴奏もあって独特感がありましたが、モダンのように音が綺麗に伸びることはなく普段のモーツァルトのイメージからは遠いものでした。やや音が遠く感じたのは会場のせいでしょうか。もう少しフィットした会場の方が特色を更につかめた気がします。バッハは相変わらず重く更に暗くやや辛さがありました。ベートーヴェンは打って変わって庄司らしい濃厚な表現でスケール感を持って魅力的に聴かせました。しかし、これまでの全体的な流れやカシオーリとのバランスを見るとやや違和感と言うかチグハグさを感じずにはいられず、しっくり来ませんでした。
2022年12月16日
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12月14日(水)NHK交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(河村尚子)、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界から」序曲ははつらつとした中に重厚感と柔らかい響きを失わずN響の上手さ満点のパフォーマンスでした。河村はしっとり感があって堂々とした見事なソロで素晴らしい名演でした。力みは一切なく一見淡々と弾きますがこれがかえって濃厚めの伴奏からピアノを浮かび上がらせて何とも言えない存在感を示しました。特に三楽章はゆったり目のテンポで噛みしめるように独特に進めましたが尚子節炸裂気味で貫禄があって聴き応え十分でした。日本人でここまでコンチェルトを聴かせるピアニストは他にいないはずです。ドヴォルザークはこれまた最上級の素晴らしさでした。やや速めのテンポで極めてオーソドックスなアプローチでしたが、バランスを意識しつつ細部まで行き届いた丁寧な仕事でした。ボヘミア色は薄いものの品格があって変にイジることは一切なくこの曲の魅力を改めて認識できた思いで満ち足りた気持ちになりました。さすがN響で申し分ありませんでした。。
2022年12月14日
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12月10日(土)郷古廉のコンサートに行ってきました(トッパンホール)。・シマノフスキ:神話、プーランク:ヴァイオリン・ソナタ、シューマン:3つのロマンス、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」国内では間違いなくトップクラスの素晴らしい音の持ち主と確信している郷古のリサイタルです。今日も雑味がなくしなやかな音色です。しなやかさの中に鋭さも秘めていて説得力のある魅力的なヴァイオリンです。以前聴いた時よりも更に深みを感じさせ進化を見せました。前半のプログラムは郷古の特色にマッチしていてシマノフスキはムチのような雰囲気を醸し出しゾクゾクさせましたし、プーランクは艶がありました。後半のシューマンは絶品で柔らかく美しい仕上がりでした。ベートーヴェンも相変わらず安定していましたが、やや単調に感じる部分もありました。残念ながら隣の中年女性が終始頭、体を音楽に陶酔するようにあるいは瞑想するように揺らしているのが気になってまともに音楽を聴けなかったというのが正直なところです。音楽に入り込んでいるのか自分が音楽を理解していることを周りに誇示したいのか不明ですが理解に苦しむところです。デリカシーなく全く周囲を気にしておらず甚だ迷惑で只々呆れるばかりでした。加えて曲が終わった途端にけたたましく高らかにする拍手も違和感がありました。勝手に家でやってもらえばいいと思うのですが、何を目的にコンサート会場に来ていたのでしょうか?
2022年12月10日
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12月9日(金)のコンサートに行ってきました(NHKホール)。・モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」、メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」モーツァルトは小気味よくスッキリした名演でした。余計な響かせや揺らしはないのですがかと言って固くもならず、柔らかさは保ちながら品格高くまとめました。やや木管の響きに物足りなさもみられましたがやっぱりオケは上手かったです。メンデルスゾーンはカッチリした真面目なアプローチで全体バランスを意識していてまとまりがあったのですが、やや固さとメリハリの薄さを感じました。オケも安定していて立派なパフォーマンスなのですが、ノスタルジックは全く感じさせませんでした。
2022年12月09日
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12月8日(木)ベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。・ブラームス:交響曲第3番、第4番感嘆のブラ3!いやはや素晴らしいブラ3でした。一楽章はオーソドックスでティーレマンも以前に比べるとマイルドになった印象でしたが二楽章と三楽章の緻密で完璧な構成力には只々唖然とするばかりの素晴らしさで、四楽章の畳み掛け方も痺れました。オケはもう少しゴツゴツした想定でいましたが全くのピント外れで、柔らかな響きの中に粘りもあって極めて上質でした。特に木管とホルンは超安定していて、うねりながらも角がないティーレマントーンを存分に表現していました。凄いブラ4!これは他では決して聴けないティーレマンならではのブラ4でした。全体的に速めのテンポで駆け抜けましたが特に二楽章はイジリ満載の独特感が強かった他は、フルトヴェングラーと言うよりは若い時代のワルターを彷彿とさせる激しさと端正さが見事にミックスされたとびっきりの素晴らしさでした。相変わらずオケがハイレベルで申し分なくティーレマンとのマッチ感が際立っている印象で、極上コンビの文句のつけようのないパフォーマンスでした。
2022年12月08日
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12月4日(日)田部京子のコンサートに行ってきました(浜離宮朝日ホール)。・ブラームス:4つの小品、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番、シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番田部は明るめの音色であまり神経質にはアプローチせず全体観で表現していくイメージです。前半はそのことが決して効果的には表れておらず、綺麗なブラームスなのですがほぼブラームスらしさは感じられず重厚感にも乏しいものでしたし、ベートーヴェンもやや繊細さに欠けていて内面的な意味合いでは物足りなさがありました。後半のシューベルトも大きく印象は変わらないものの明らかに前半よりはマッチしていて、特に四楽章はテンポ感、バランス感とも素晴らしくまとまりがありました。
2022年12月04日
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12月2日(金)読売日本交響楽団のコンサートに行って来ました(サントリーホール)・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴィクトリア・ムローヴァ)、モーツァルト:交響曲第25番、ヤナーチェク:狂詩曲「タラス・ブーリバ」ムローヴァは落ち着きがあってどっしりしていて聴き応えのある素晴らしいショスタコーヴィチでした。美しさとか華麗さを特別に感じるという訳ではないのですがヴァイオリンを聴いている感が満載でまさに風格をかんじさせ、じっくりと訴えかけて来るイメージでさすがと思わせました。オケのフォローも安定していて満足度の極めて高いパフォーマンスでした。誠に残念ながら所用により後半まで居られませんでした。
2022年12月02日
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