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NY話のつづきです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160224.html車はセントラルパークの脇を通り抜けて北上します。セントラルパークは日本で言うところの皇居のような、大都会のど真ん中にある自然豊かな別天地。リスは勿論のこと、コヨーテなどもいるそうです。翌日またゆっくり行ってみることにします(^_^)/男性のガイドさんは、ずっとニューヨーク話を続けながら運転していました。自分は10数年前にアメリカンドリームを追いかけてこの街にやってきた。今はこうしたガイドの仕事をしながら生計を立て、まだ夢を追い続けている、と。物価がバカ高いNYですが、それでも人を惹き付けて止まない都市。道ばたを見やると、若い浮浪者がスタバの前や不動産王で大統領候補トランプ氏のホテルの脇など、アチコチで物乞いしています。ところが彼らに悲壮感は無く、本を読んだり案外のほほんとしています。そんな彼らにビジネスマンが買ってきたサンドイッチを手渡したり。この浮浪者達も、それでもNYから離れる気はなく、やはりアメリカンドリームでの一発逆転を夢見ています。セントラルパークの脇にはコンドミニアム(分譲マンション)がズラリと軒を連ねています。こちらは億ションなどという次元ではなく、100億円という物件もザラ。先にも紹介したように、マンハッタンの不動産価格はとんでもないバブルで、家賃が平均で月額3000ドル(約34万円)とかの世界です。その中でもking of kings達の住処がここセントラルパーク周辺。貧富の差が激しいのはよく知られていますが、この界隈はスーパーが5個くらい付く勝ち組のアジトです。見た感じ、それ程新しいものではなくて低層なものも多いのですが、それもこの周辺の環境を意識してのものでしょうか。高い建物を建てると、後ろの建物からセントラルパークが見えなくなってしまいますからね。この辺りのコンドミニアムで最も有名なのがダコタ・ハウス。セントラルパーク西側の丁度真ん中辺りに位置し、最上階からはセントラルパークを一望できることでしょう。もう130年以上の歴史がある古い建物ですが、かつてジョン・レノンとオノ・ヨーコが暮らし、そしてジョン・レノンが玄関口で暗殺された場所として有名です。そのジョンとの思い出や歴史を守るため、オノヨーコはこのコンドミニアムの大部分を所有しているとのこと。その資産価値は数千億円規模とも。ひぇー(゜o゜;)そしてこのコンドミニアムは株式会社のように、所有者が所有割合に応じて入居希望者を審査することができるのだとか。というわけで、このダコタ・ハウスに関してはオノ・ヨーコがいわば大株主で、どんなに大金を積まれても、どんなに著名人であっても、オノ・ヨーコがウンと言わなければ入居を拒否されるのだそうです。かつてマドンナやビリー・ジョエル、アレックス・ロドリゲスといった有名人がオノ・ヨーコのお眼鏡に適わず入居を拒否されたのだとか(^_^;それら高級なコンドミニアムは当然警備も厳重。入居者の許可が無いと、一切訪問者は入ることはできないようです。今このダコタハウスに住んでいる日本人はオノ・ヨーコともう一人。ドイツ人医師と結婚して、今は未亡人として一人で暮らしている80過ぎのお婆ちゃんだとか。で、そのお婆ちゃんの知り合いということで、とある日本人が一度ダコタ・ハウスの中に入れて貰える約束まで取り付けたそうですが、当日になってお婆ちゃんが「やっぱりダメ」と言ったために入れず。非常に神聖不可侵な場所のようです(^_^;NYの各コンドミニアムの入り口にはどこも門番が立っていて、住民全ての顔を覚えているのだとか。そうやって不審者を中に入れないような仕組みになっているようです。そんな門番達はこれからクリスマスの時期になると住民達からボーナスが出るので、丁度今頃の時期から張り切り出すのだとか(^_^;この辺りの高級なコンドミニアムの場合、クリスマスのボーナスだけで10万ドル(1000万円超)規模になるので、非常に書き入れ時なのだそうです。その話を聞いていた女性のガイドさんが「えぇっ、クリスマスにはボーナスを渡さないといけないんですか!?(゜o゜;)」と初耳だった様子。自分の住んでいるコンドミニアムで渡したことがないとのこと。男性ガイドさんは「そりゃまずいよ。何かあった時助けてもらえないよ(^_^;」と言って車内に笑いを誘っていました。(つづく)
2016年02月28日
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★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!! 「損を減らし、焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)直近の成績1/21 日本商業開発(3252) 1429円→1700円 上昇率19.0%1/22 近鉄GHD(9041) 450円→500円 上昇率11.1%2/3【売り】三越伊勢丹HD(3099) 1520円→1300円 下落率14.5%2/15 ソフトバンクG(9984) 4300円→5500円 上昇率27.9%2/23 ヨネックス(7906) 3680円→4500円 上昇率22.3% ▼その他「じょうしょうダルマ」HPより有料メルマガの成績などご確認後、お申し込みください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,240円~ 相場が続く限りチャンスは無限大。一度お試しください。※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は金曜続伸。前日のNYは1月の耐久財受注が予想を上回る伸びとなったことが好感され続伸。S&Pも終値ベースで1/6以来の水準を付けました。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり16300円を回復すると、一気に300円以上の上げ幅を見せ、16500円を伺う勢いを見せました。しかし前日急落した中国株の戻りが鈍いことや週末のG20の結果に対する様子気分から次第に利益確定売りが優勢に。引けにかけて上げ幅を縮め、プラス圏こそ維持したものの高値から300円近く値を下げ安値引けとなりました。売買高21億株台、売買代金は2.1兆円台と低水準。投資判断は「やや買い」。金曜のNYは10-12月GDP改定値が予想を上回る+1.0%だったことから堅調なスタート。ドル高を誘因し、ドル円は114円に急接近しました。ただその分利上げ観測が強まり、引けにかけて売られる展開に。NASDAQはかろうじてプラスを維持しました。それらを受けてシカゴ225先物は16330円としっかり。引き続きアメリカ株が最近持ち直しの動きを見せているので安心感は出てきています。VIX指数は20ポイント前後で今年の中では最低水準を維持。しかし週末の上昇にあまり浮かれない方が良さそうです。とりあえず何となく落ち着いていられるのも今月いっぱいまでかと。来月に入った途端、流れが変わる可能性は十分あると思います。と言うのも「炭鉱のカナリア」である金は一時はゴールドマンサックスによる売り推奨もあって一服になりましたが、結局勢いを止めることはできないようで強弱感が対立し高値圏をキープ。また、同じようにリスク逃避先である国債が日米共に金利低下傾向にあります(日本の40年債も遂に1%割れ)。そして株式市場が強いのに時価総額1位のトヨタ(7203)は続落。ここで「3月下落すると言っているが、何がきっかけになるのか?」という質問をいただきましたので、この場を借りてハッキリ明言致しましょう・・・「わかりません」と言うのも、結局「皆が予想しないこと」が突然起きるからサプライズで萎縮して下落するのですから、私ごときが予想付くようなものなら、多分皆既に予想しているので先に売っていますね。となると実際に悪材料が示現しても下落は起こりません。正直申し上げて、私は昨年NYに行った11月の段階で「原油の下落」は全く予想していませんでした。当時を振り返っても「この辺りで下げ止まるだろう」というようなコメントを何度もしていましたね。ですからNYでの取材で原油に関してはノーマークでした。ただその時に同行のAさんがしきり「ジャンク債はどうですか?」と尋ねていたので、当時私は「?」と思っていました。今となっては完全に読み負けたと思っています。またドイツ銀行のCoCo債などは私も含めて皆無関心でしたし、どこから矢が飛んでくるかわかりませんね。ただ逆に「上がらない理由」は言えるかも知れません。イベント的に見ると、相場を危うくさせるものが山積です。スケジュール順に行くとまず今週末G20がありますね。来月1日はスーパー・チューズデーが、来週末は雇用統計があります。3/10にはECBによる政策金利発表、3/11にはメジャーSQがあり、15日には日銀金融政策決定会合、16日はFOMCがあります。前半で重要なイベント山盛り+アメリカのシェールガス会社に対する銀行の査定見直しが3月中に各行あります。これだけイベントがあったら、どれだけ「よし、ここが底だから買っていこう!」「3月権利を取りに行こう」・・・と思っても、気が削がれると思います。逆に皆さんは買えますか?少なくとも全力で買いにいくのはためらわれ、せいぜい打診買い程度ではないでしょうか。私は株でもスポーツでも、人間相手の駆け引きがある場合は必ず相手の立場に立って考えるようにしています。もっと言えばゲームメーカー側の心理に立って考えます。株の場合ゲームメーカーというのは途方もない大金を抱えている人、すなわち大口の機関投資家とか、それこそ年金資金とかのファンドマネージャーとかですね。そういう人が、資金を動かそうと考える時、これだけ不確定要素が日々地雷のように埋め込まれている中で、リスク回避を考えると思います。個人投資家であれば何かあっても、手持ちの銘柄をすぐに成り行き売りで売れば現金化完了で終わりですね。しかし大口投資家はそういうわけにはいきません。ポジションを減らすにもその大きさ故にマーケットインパクトが強すぎるため、数日時間をかけて減らさないといけなかったりするので、先に先にリスク回避の行動をしなければなりません。これは自慢ですが、昨年8月のチャイナショックに関しては、このメルマガでは見事予見し回避できたと自負しております。なので「8月のチャイナショックでやられた」と言われても「そんな大変だったかな?」と実感が無いんですよね。ところがNYの取材先でとある大手機関投資家に話を聞くと「昨年の8月は大きくやられた」というのです。それを聞いた私は「なんだ私より読みが甘いな」・・・なんて思うわけもなく。やはり図体が大きすぎて、相場の急変時は予兆を感じてもすぐに対応できないんですよね。場合によってはそのマーケットインパクトにより、自分が危機の引き金を引くことになって、それが後に「チャイナショック」と理由付けられる可能性だってあるわけです。大口投資家の苦労が忍ばれます。と言うわけで先ほどの問いに戻りますが「よし、ここが底だから買っていこう!」と思って全力買いを選択される方が中にはおられるかも知れません。しかし結局個人投資家の資金程度では大河に浮かぶ笹舟。ゲームメーカーが作り出す流れに抗うことはできません。ここでのゲームメーカーはやはり外国人投資家です。何故なら売買シェアの3/4を担っているからです。何故ならアベノミクス開始から昨年まで21兆円買い越し、それを売り出す可能性があるからです。先週の投資主体別売買動向では外国人がまたも大幅な売り越し。今回は先物も大きく売り越しており、対して買いを引き受けたのは信託銀行(=GPIF)。先週は結構戻したのにこれだけ売ってきている、というのはかなり不安です。いつも繰り返し言いますが、上値を買ってくれるのは外国人のみ。外国人の投資スタンスが変わらない限り、日本株が17000円、18000円と上値を追っていくことは無いでしょう。その現在唯一の買い手GPIFも今後戻り局面があればすかさず売ってきます。何故なら既に国内株式の枠25%にかなり近似しています(今は株価が下がっているので、逆に余力が増えただけ。もし株価が上がればすぐにオーバーします)。確かにGPIFや3共済年金やゆうちょ銀行は外国人投資家に対抗しうる唯一の和製大砲です。しかしもう十分お腹いっぱいに食べてしまっています。それがわかっていて外国人投資家は買いに回るでしょうか。実際、そのゲームメーカー達がリスク回避に動いているからこそ、日米の国債は買われ、利回りが下がっているのです。金が上がっているのも、リスク回避の動きを見込んでと言えるでしょう。(相場が動かないと稼ぐチャンスがないので)上がらないのなら売りで相場を動かそう、と考える向きも他方にはいるでしょう。そういう筋にとって3月は一番つけ込みやすいように思われます。日米欧の金融政策が出る月でもあり「金融対応を催促する売り」という手もありますね。そして日欧の追加緩和がいよいよ出てきたら「次は最低3ヶ月は対応が出ない」わけですから、また12月や1月のように売られる可能性があります。個人的にはむしろ各国が政策対応した方が、深刻な下落に繋がるのでは無いかと思ったりしています。新興市場も「やや買い」。金曜は高安マチマチ。全般的に今週一週間かけて上がった銘柄が週末の手じまいで売られるという基調が強まり、今週一週間強かったマザーズ指数が売られるという形になりました。足元の上昇がイベントを控えた売り方の買い戻しであり、そうなると空売りのできない新興市場は戻りが少なくなったとも言えます。翌週以降も東証1部の動きに左右される展開は続きそうです。【注目銘柄】ヨネックス(7906)は大幅続伸。こちらは22日配信の有料メルマガで買いで取り上げ。私が元バドミントン部だったから取り上げた・・・というのは本当ともつかない冗談ですが、近年の日本人選手の活躍などを背景にバドミントン人口が増えていること、また特に中国でも人気が沸騰していることなどから業績が大きく伸びており、株価は3年で約10倍になりました。他にも色々理由がありますが、信用銘柄でありながら売り長である好需給で、実は94年以来の高値4000円突破が迫っているところが最大のポイント。上場来高値で売り長銘柄は鉄板ですから。高値更新しても戻り待ちの売りは出ないですし、先の見えない損失に売り方の買い戻しも期待できますし。無事大相場に乗れて、4日間で22.3%の上昇に。奇跡的に上手くいきました。・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
2016年02月27日
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NY話のつづきです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160224.htmlで、その日は夜に国連の付近で最後の取材があり、それでNYでの取材は全て無事完了。お疲れ様でした(^_^)/取材が終わった途端、師匠は気が楽になったのか、ダジャレを連発するようになりました(;^_^Aそんな師匠のダジャレを横目に、夜の国連をパチリ。夜のため、よく写真で見るような各国の国旗がズラリ・・・というシーンが撮れなかったのは残念(T-T)一般の人も見学できるみたいで、入り口では当然ながら物々しい手荷物検査などが幾重にも行われるようです。ともあれ今回は時間の都合上見送りましたが、今度来たときは中も見学してみたいですね(^_^)/その国連の近くにはあの「ユニセフ」がありました。土産物屋があるようなので、ついでに寄ってみることに。ところが、その土産物屋にすら厳しいボディチェックがあるんですよね(・・;)靴すら脱いで金属検査を受け、ようやく土産物屋に入りましたが、10m×5mくらいの小さなお店。世界各地のボランティアが作った土産物が並んでいましたが、ものの5分も見れば十分。結局何も買わずに出てきました。無事取材が終わったということで、その日の夜は旅行会社のオプショナルで「ハーレムジャズツアー」を予約してありました。やっぱりNYというとジャズですよね(^_^)/私は全然嗜みが無いですが(^_^;一旦ホテルに戻って着替えると、集合場所のヒルトンホテルまで皆で歩いて向かいます。ヒルトンホテルはロビーが広く、知名度も抜群ですからこういったツアーの待ち合わせ場所として使われることが多いようです。待ち合わせ場所に着くと、40歳くらいの男性のガイドさんと30歳くらいの女性のガイドさんがお出迎え。我々の他には親子でしょうか、初老の男性とやはり40歳程の男性が二人のみ。全員日本人でした。移動は男性ガイドさんが請け負い、現地では女性のガイドさんが案内してくれるとのこと。ちなみに彼女はジャズピアニストなのだそうです(゜o゜;)「では皆さんお揃いのようなので、早速参りましょう(^^)」とガイドさんの誘導で、路上に停めてあったトヨタのSUVに乗り込みます。定員いっぱい7人を乗せ、車は夜のハーレムに向けて走り出しました。(つづく)
2016年02月26日
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2016年02月25日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html翌日。また身支度を調えてロビーに集合した我々は早速出陣。その日は朝から取材スケジュールが詰まっていました。あちこちで取材をこなしつつ、合間合間に土産の買い込み。まあNYの土産といってもコレといったものがないですから、ゴディバとかハーシーズとか、チョコ主体。軽くてあんまりかさばらないですし無難ですしね(^_^;↓ハーシーズといえばキスチョコ。直径8センチ、高さ7センチ、重さ約200グラムの特大版も買ってみました。通常サイズは右のやつですが、イマイチ伝わらない・・・(ーー;)その日のお昼は多国籍なニューヨークならではのカンボジア料理をチョイス。ファーストフード的な感じのお店でした。そこのメニューに「catfish」の文字が。猫魚・・・ということで食べる者、食べられる者が合わさった奇妙な単語ですが、まあ一応私は正解を知っています。ずばり「ナマズ」ですね。猫のようなヒゲを蓄えた魚ということでしょうか。アメリカの特に南部で養殖が盛んだというそうですが、近年はベトナム産などに押されて苦しいのだとか。というわけで、アメリカで一回ナマズ食べたいな、と思っていた私は、ナマズサンドを注文。味はまあ普通の白身魚のフライが挟まったサンドイッチのようで美味しかったですよ(^_^)/むしろかかっているソースの方が甘辛い感じで、個人的にはイマイチでしたが(~_~;)それからロックフェラーセンターの辺りまで移動して、地下にあるブルーボトルコーヒーで一服。一年前に日本にも上陸して大人気のコーヒーチェーン店ですね。丁度お昼時でもあったことから、店内は大賑わいでした。ただ私は引き続き時差ぼけによる体調不良と胃もたれ感から、注文はせずにスタンドの立ち飲みコーナーから外の様子を眺めていました。先の取材先でもコーヒーをいただき、恐らく次の取材先でまたコーヒー出るでしょうから(~_~;)すると、派手に真っ赤なコスプレをした男女が職質を受けているのが見えました。どこの国にも変わった人がいるもんだ(^_^;特に今テロでピリピリしていますからね。で、皆コーヒーを飲み終わったので地上に戻ると、何か見慣れたラッピングを施したライトバンが停まっていて、商品のPRをしていました。それはグリコのポッキー。ポッキーの真っ赤なパッケージに模したライトバンに大量のポッキーが積まれており、キャンペーンの可愛らしいお姉さんが道行く人に販促のポッキーを配っているではありませんか!(゜o゜;)さっき職質されていたコスプレの男女は、これのキャンペーンスタッフだったようです(^_^;ポッキーはアメリカでどのくらい知名度があるのかわかりませんけれど、日本のお菓子は是非海外で頑張ってもらいたいですね(^_^)/と言うわけで、親近感満面に近づくと「ポッキー!」と可愛らしく言いながら、笑顔のお姉さんになんと2箱もいただきましたよ(^_^;うーん、さすがアメリカ。ダイナミックですね(?)日本人が食べても仕方無いという説もありますが、ともあれ私は「ラッキー!」でした(^_^;最もスタンダードなタイプのポッキーで、早速一箱食べてみましたが、日本と全く同じ味でした。まあ日本のポッキーは更に進化して色々な種類のが出ていますから、自分の好みのものを選べますね。もう一箱はお土産用にしました(^_^;(つづく)
2016年02月24日
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★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!! 「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼下記「じょうしょうダルマ」HPから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,240円~ 相場が続く限りチャンスは無限大。 一度お試しいただければと思います。※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は本日続伸。前日のNYは原油先物価格が限月交代を前に30ドルを回復したことを受けてしっかり。ダウは1/7の急落以来の高値水準を付けてきました。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。18日の戻り高値を一瞬上回る場面があったものの、買い一巡後は利益確定売りが優勢に。一方で為替が円高に振れて、ドル円は一気に112円を割り込む動きになりました。それを受けて日経平均もマイナス圏に転じる流れ。政府要人による円高牽制発言もむなしく、中国株が軟調推移となる中で112円近辺での推移が続きました。後場は16000円割れ寸前までありましたが、また通貨当局によるレートチェックがあったという噂から急速に買い戻しの動きが出る場面も。ただ、買い一巡後は前日終値を挟んだ値動きで推移しています。14時現在で売買高は17億株台で薄め。投資判断は「やや買い」。アメリカ株は最近しっかりした動きが続きホッと一安心なのですが、日本株の方はそう簡単に上がってくれません。まずアメリカ株に関してはダウが節目の16500ドルを明確に上回って終わり、1、2月のダブルボトム形成という形になっています。アメリカの指数はエネルギー株の影響度合いが強いので、原油チャートと連動しやすい性質があります。実際、WTI原油も1月、2月の安値でダブルボトムを形成し、戻り基調を見せています。それに対して日本の方は16000円での横ばい推移が続いています。前回も書きましたが年初からの下落率を改めてそれぞれ比較してみると、日経平均は15.4%、ドイツDAXは10.9%、アメリカS&Pは4.8%となっています。年初からの下落率が先進国でダントツだということは前回も書いた通りですが、原油安で最も恩恵を受けるはずの国、マイナス金利導入で緩和が続く国がここまで下がるのはおかしい、と水準論で買いに向かうと痛い目に遭います。何故なら、ドル建ての日経平均は9.8%の下落率ですから、まあアメリカが強いのは景況感を見ても当然として、金融不安が浮上したDAXよりはマシなポジションにあると言えます。ただ、円が年初から6.2%円高になっていますから、その分を加味するとダントツの下落になるのは頷けます(むしろ若干マシなのは、GPIFや日銀による買い支え分)。ちなみに、ユーロドルは1.6%しかユーロ高になっていません。先週、外国人投資家の売買シェアが75.3%と過去最高を記録したと報じられました。彼らにしてみれば為替の変動も損益に影響を与えてくるわけですから、株価に大きな影響を与えて当然です。ですから、とりわけアメリカの動向を無視して日本株を論じるわけにはいきません。為替は二国間の勢力差で決まりますからね。もし日本固有の問題だけで論じたいのであれば、もう少し個人投資家が奮起して売買シェアのせめて半分は日本人の事情で語れるようにならないといけません。↓ちなみにこれは外国人投資家の日本株「保有率」のチャート。「売買シェア」は短期売買が増えれば上がりますが、長期投資観点で見る「保有率」に関しても、着実に外国人投資家が増えています。http://diamond.jp/articles/-/81126短期的なイベントとしては今週G20があります。議長国である中国を中心として、金融市場の混乱を収めるような政策合意がなされるかどうかに注目が集まっていますが・・・まあ無理でしょうね。OPECの減産合意が難しいように、各国利害を超えた協調はそうそうできるものではありません。そもそも金融市場の混乱を収めるような合意とは何でしょうか?各国が例えば日本のマイナス金利導入のように大胆な手を出しても「次の一手がしばらく出ない」ことを材料に売りの手が一層強まるかも知れません。まあ議長国である中国が何らかでかい経済対策を打つくらいはあるのかも知れませんが、G20後は失望の方が大きい気もします。日本の株価下落が世界の不安材料なら「円高止めてくれ」とお願いすることもできますけれど、少なくとも今回の世界同時株安が日本のせいだと考えるところは皆無と言って良いでしょうし。逆に多分誰も期待していないであろうことから、G20を過ぎて暴落ということも無いとも言えそうです。今相場が落ち着きつつあるのは売り方が売り辛くなっているだけで、買い方が嬉々として買っているわけではなさそうですから。月末のドレッシング買いという点もあるので、ともあれ今週はまだ大きく株価が下がることは無いと見ています。G20前の隠れたイベントとしては、アメリカで水曜にチェサピークエナジーが決算を発表します。同社は2/9のメールでも株価が半値になったと紹介しましたが、天然ガスでアメリカ2位の規模。シェールガス掘削の先駆者としても知名度が高いのですが、決算が悪いのは当然として、一体それを受けて株価がどう反応するかに注目が集まります。http://www.bloomberg.co.jp/apps/quote?T=jp09/quote.wm&ticker=CHK:USもし破綻懸念が高まると、またいつもの繰り返しになりますが、4月の銀行査定においてエネルギー関連株の格付けが厳しくなり、ジャンク債の破綻→新たな金融危機の火種となりかねません。今、世界最大の原油埋蔵量を誇るとされるベネズエラが原油安により財政破綻近し、と言われていますが、ベネズエラ一国がおかしくなるよりも、アメリカのジャンク債が急落する方が世界の金融市場において深刻な問題になると思います(むしろベネズエラが破綻したら、原油価格が上がる可能性もある)。http://jp.wsj.com/articles/SB11810945248234553346004581493812116618434私が今最も気にしているのはアメリカの金融政策もさることながら大統領選挙の行方です。民主党は2候補の争いが続きますが、共和党の方は遂に弟ブッシュも候補者指名争いから離脱。これで残り5人となりました。個人的にはこの前ローマ法王から「キリスト教徒ではない」と受けたトランプ氏の支持率が急落するか・・・と思いきや、全然影響が無さそうなところに怪物ぶりを感じます。トランプ氏は特にドル安政策を支持しつつウォール街に否定的な立場を採っていますし、民主党のサンダース氏は社会主義路線ですから、最も株には否定的。彼らがもし大統領になると少なくとも今後4年間は株にとって逆風になりますから、彼らの優勢が伝わる度に株価は下落するのだろうと思います。ちなみに今回サンダース氏は失業率が高いネバダ州で敗れたのはホッと一安心。そんな大統領選挙の行方を大きく占うスーパー・チューズデーが3/1に控えています。それが一番株価に大きく効いてくるのではないかと。ここでトランプ氏が支持を落とすようなら、株価も盛り返しの芽が出るのかも知れません。今回のブッシュ氏の票がルビオ氏に回るとも予想されており、そうなると、いよいよグングンと追い上げてくる勢いを感じます。ただ目先はそんな感じとしても、やはりアメリカで一旦ドカンと下がらないと膿は出し尽くさないように思います。例えるなら、もう非常にストレスフルな状態で泣きたいをじっと我慢して仕事を続けている。しかし我慢しているだけだとストレスが溜まっていく一方ですね。そういう時は泣ける映画を見て大泣きするとか、誰か「私の胸で思い切り泣け」という素敵な人が現れれば良いですが、とにかく一回ウワーっと泣いてスッキリして後は立ち直るんだと思います。ですから、それまではアメリカ株も弱いままなのではないかと。そういうわけで引き続き大局的には下落トレンド方向を見ながらも、中期的な、あるいは短期的に終わるかも知れませんが、株価の戻るリズム局面を現段階では見ているという感じです。そのドカンと来るのがいつになるのかはわかりませんが、個人的には早ければ3月、遅くても11月の大統領選挙前にはあると思いますから、それまで注意を怠らないようにしています。というわけで、またいつものパターンで危機を煽りつつも、「でもとりあえず今週はしっかりしているでしょう」という締めで終わります。昨日はイギリスのEU離脱懸念という悪材料も出てきましたが無反応でしたし、市場の雰囲気は数週間前に比べてだいぶマシになっています。ちなみに個人的にイギリスのEU離脱は無いと見ています。もし離脱したらスコットランドはまた独立選挙を行うと言っていますし、イギリスにとっても得策ではないように思います。・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
2016年02月23日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html・・・とまあ引っ張りましたが、残念ながら誰が階段から降りてきたかは書けません。あしからず(^_^;方々から怒られそうですからね。ただそんな場面に出くわした私は文字通り息も出来ないくらい固まりました。日経新聞を手に持って背を向けていた私の3m程横を勢いよく通り過ぎ、ホテルの前に停めてあった車に乗り込まれると、すぐに見えなくなりました。半瞬後、私とAさんは大興奮!それならそうと誰かちゃんと言ってくれれば、きちんと並んでいたのに(~_~;)丁度国連に出席するため、ご滞在されているのだとか。私が目撃できたのはほんの2,3秒程度の出来事でした。それから師匠と合流しスペイン料理屋まで歩く道すがら、我々は興奮冷めやらぬ感じで偶然の出来事を話し合っていました。「同じ屋根の下で寝泊まりしているなんて夢みたい!」「多分ホテルに宿泊予約した段階で公安にもチェックされているのでは」「3人で別々に部屋を予約しながら一緒に行動しているから、我々ほど怪しい奴らはいない」などなど。その衝撃のあまり(?)Aさんは楽しみにしていた肉料理をほんの一口食べただけでほとんど残してしまい、私はそのスペイン料理屋でカバンを忘れ、店の人が追いかけてきて届けて貰い、師匠に怒られることになるのですが(^_^;その後、またホテルマンが全員集合しており、今度はその方がホテルに戻ってこられるであろうシーンに遭遇しました。が、敢えてロビーで待っていると、一般人のようにスマホを眺めたフリをしている(と思われる)外国人の公安の方にジロリと睨まれたので、ビビッて大人しく部屋に帰りました(ーー;)やはり警戒して、30分程前からエレベーターは一基完全に止めてあり、その前にはSPらしき人が立ちはだかって使用できないようになっていました。好奇心旺盛なAさんはそれでも頑張って待ち構えて再度目撃したようですが、やはり車から降りると一直線にエレベーターに乗り込まれ、あっという間に姿を消したのだとか。とにかく貴重な体験をしました(^_^;更に驚いたのが、私が部屋に戻ると部屋に届く新聞が、これまで朝日新聞が入っていたんですけれど、何と日経新聞に変わっていました(;゜ロ゜)Aさんや師匠に言うと「いや、我々は朝日新聞のままです」とのこと。うーん、私が立ち読みしていたのはバッチリチェックされていた、ということなのでしょうか(゜o゜;)ここまでくるとさすがにゾッとします。そんなこんなでニューヨーク3日目も無事終了。3日目にもなればさすがに眠れるだろう・・・と思ったのですが、相変わらず出発前に起きた嫌なことが頭の中に引っかかって眠れず(ーー;)加えてその日起きた色々な出来事が去来して、余計に寝れなくなっていました。そこでふと気付いたのが「羊が一匹、羊が二匹・・・と数えているから眠れないんであって、アメリカにいるのだからone sheep,two sheep・・・と数えるべきではないのか」と思い、やってみたら案外本当に寝れました(^_^;まあsheepがsleepに似ているからこの説があるのであって、本来羊が一匹と数えても意味はありませんね。てな感じで3時間くらい浅くは寝たのですが、結局また寝不足のまま翌朝を迎えることになりました。(つづく)
2016年02月21日
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2016年02月20日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.htmlホテルに戻った我々は、一旦部屋に戻って小休止。夜は近所のスペイン料理屋で取材をかねてお食事とスケジュールが決まっていました。スーツから普段着に着替えて30分ほど休むと、またロビーに皆集合の段取り。私は先にロビーでくつろいでおこうと思い、集合時間の5分前くらいにエレベーターで下りました。するとどうもホテルの様子がおかしいのです。ロビーから吹き抜けの2階に従業員が全員立って並んでいるのが見え、一階のロビーでも支配人のような外国人の方を始めとして、偉そうな方々が立っていました。私は何か結婚パーティでもあるのかな?と思い、とりあえずソファーに座ってスマホを眺めていました。しばらくするとその支配人らしき方が笑顔で私に「誰かお待ちですか?(^^)」と尋ねてきます。私が「ええ」と応え、そのまましばらくスマホをいじっていると、同行のAさんがやってきました。あとは師匠を待ちます。するとまた支配人らしき方に「立ち上がって我々と一緒に並んでいただけますか?(^^)」と言われます。私は何でそんなことを言われるのか、にわかに理解できなかったのですが、政府高官もよく利用するホテルという話だったので「ははぁ、誰か政府要人が来るんだな」と悟りました。Aさんが「誰が来られるんですか?」と興味本位でホテルの方に聞きましたが「見れば分かる」と言って教えてくれません。まあ確かにセキュリティ上言えませんわね。私は「どうせ森○朗あたりだろう。面倒くさいな┐( ̄ヘ ̄)┌」と思いながら渋々立ち上がりました。ただ私はその時は普段着だったので、正装しているホテルマンと並ぶのはどう考えても違和感があります。なので、少し離れたところにある新聞ラックに、日本語の日経新聞が置いてあるのを見付けたので、そこに行って新聞を立ち読みしていました。すると、急にロビーにピンと緊張感が張りつめ、皆が待ちかまえていた超VIPが中央の階段を颯爽と下りてこられました。(つづく)
2016年02月18日
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★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!! 「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼下記「じょうしょうダルマ」HPから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,240円~ 相場が続く限りチャンスは無限大。 一度お試しいただければと思います。※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は本日続伸。前日のNYはお休みでしたが、ヨーロッパではドラギ議長の「インフレ期待が低迷するなら3月にも(追加緩和に)動く用意がある」という議会証言を受けてしっかり。それを受けた日経平均は朝方こそ売りが先行。昨日1000円以上上げた反動から、さすがに様子見・戻り待ちの売りが出ました。ただ中国株がしっかりしたスタートになると、次第に安心感が拡がる形。指数寄与度が高いソフトバンク(9984)(後述)が大規模な自社株買いでストップ高まで買い上げられたこともテクニカル的な要因になりました。売買高は14時半現在で26億株弱と大きめ。投資判断は「やや買い」。個人的には16000円くらいまでは簡単に戻るだろうとは思っていましたが、一日であっさり達成しちゃいましたね。もう最近は時間軸がおかしいです。値動きが極端過ぎますね。今回上手く「育てれば」2ヶ月弱ほど戻り局面が続く可能性が出てきました。丁度昨年9月に急騰した頃合いとよく似てきました。何と言っても3月末の権利取りの動きも出てくるでしょうし(ただ8月の際も9月末の権利採りの動きが出やすい場面だったのですが・・・)。ともあれ引き続きくどいようですが「日本の地力だけでは」ここから買い戻しの動きが出やすいところです。類似している08年も2月SQ直後をボトムに、戻り相場になりましたしね。が、戻りは弱いと見ています。あくまで「やや」が付いている消極的なリバ狙いに過ぎません。単に水準論で言っているだけですから、短命に終わる可能性もあります。そもそも昨年8月も急速なリバが出た後に、結局その後1ヶ月だらだら下げましたしね。セリングクライマックスは昔ほど単純ではありません。最大の戻りメドとしては2月高値の18000円弱。ただしこれは「あっても」という感じですから、確率としてはそこまで高いとは考えていません。まあ12月から散々買い方向の期待感は裏切られ、安易なリバを狙っては売りにやられが続いているので、大きな期待感は持たない方が良いでしょう。そもそも買い手が不在ですから。ここまでの下落局面で一身に買い支えるGPIFは今度は売り手に回ります。日銀も上昇局面では買ってくれません。外国人投資家がしっかりと買い転換するまで、株価がドンドン上がるというのは難しいと思います。あくまで売り方の買い戻しのみに止まるでしょう。実際、2月第一週の投資主体別売買動向でも、追加緩和後に外国人が一層売りを厚くしていることがわかりました。外部環境がこれ程弱いにもかかわらず、アメリカ株の下落率は日本やドイツの半分程度に収まっています。確かに業績や経済状態が一番良いのはアメリカではあると思います。一方、そんなアメリカの相場をこれまで支えてきたのはアメリカ企業による自社株買いがまず第一でしょう。また更に今後は例年の税金還付時期もあり、これらの支えで多少の戻りは期待できます。が、大統領選挙の指名争いが進むにつれ、期待と不安が交錯してボラは大きくなります。一般的にボラが大きくなると長期投資家は嫌気しますから売ります。なので投資主体別売買動向でも外国人投資家による現物株の売りが膨らんでいます。結論として、引き続き夏場にかけての大きな下落局面を想定しています。逆にいうと、ここから2ヶ月かけて戻しても、その先にある売り方の発射台を高くするだけと認識しておくべきです。以前も言いましたが「下がる時は2000円でも3000円でも下がる、というこの体験は少なくとも年内は覚えておきたいところ」です。今は嫌という程わかっていますが、もし今後2ヶ月くらい戻りがあれば、ついつい忘れてしまうものです。やはり家族に何と言われようとも、書いてトイレに貼っておくべきですね。新興市場も「やや買い」。本日は両指数共に堅調。東証1部の落ち着きに合わせて新興市場も買い戻しが進みました。個人投資家による追証の投げ売りも一巡し、焼け野原の中に種を植え始めた感じ。焼き畑的に、その灰がまた良い肥料になって育っていくのかも知れませんね。決算も出尽くしましたし、選別が進む流れになっています。相場の先行きに厳しさがあっても、短期で値幅が取れる新興市場は効率が良いと言えます。【ポートフォリオ銘柄】日本プロロジスリート投資法人(3283)は続伸。本日からマイナス金利が実務レベルで始まるということで、有利子負債が大きく恩恵の強い不動産株やREITが本日の上昇率上位となっています。特に同REITは今年の高値を更新。物流系REITは明日にラサールロジポート投資法人(3466)の上場を控えること、また先般も書いたようにGLP投資法人(3281)が実質マイナス金利での資金調達を実現したとのことが材料になっています。REIT指数も今年の荒れ相場の中で75日線をすっかり上抜いており、需給は良好。引き続き注目です。京浜急行(9006)もしっかり。先週は地合に飲まれてきつい下げになりましたが、昨日その下落分を一日で回復。こちらも今年の高値を取ってきました。加えて本日の日経では「私鉄大手16社の輸送人員は3Qで3.1%増」とありました。訪日外国人観光客の増加で、特に空港を結ぶ鉄道に恩恵が強いとのこと。京急も羽田に強い路線で有名です。本日引け後に訪日外国人観光客数が発表されることも支援材料。また、こちらもやはり社会インフラ関連株ということで多額な有利子負債を抱える銘柄です。不動産関連という側面もあり、また3月期末の優待権利採りの動きも期待できることから、売り長の好需給に支えられながら強い動きが続くと思います。【注目銘柄】ソフトバンクG(9984)はストップ高比例配分基調。こちらは14日に配信した有料メルマガで買いで取り上げ。その際、以下のような理由で取り上げました。「ポイントとしては、やはりマイナス金利導入による有利子負債負担の縮小。同社の有利子負債の大きさ(12.3兆円)は上場企業の中でも特に目立ちますし、孫さんのお家芸でもありますね。かつて折角縮小に向かっていたところにスプリント買収でまた膨らんでしまいました。(中略)あと、可能性は未知数でもありますが、孫社長によるMBOの可能性もまた出てくるのではないかと。昨年9/11に突然そういった報道がbloombergで報じられて急騰した経緯がありました。あれから株価は更に下落し、実現確度に現実味を帯びてきたという見方もできます。これは足元のマイナス金利導入によってMBOが増えるという流れが背景にあるでしょう。いつまでもアリババなど保有株の含み益分すら評価されないもどかしさが、孫さんの中にはあるでしょう。実際にされるかどうかは別として、そういった期待感が株価を下支えする可能性も見ておきたいところです。・・・(後略)」そして昨日はそして昨日引け後に総額5000億円規模の大規模な自社株買いを発表。最大1.67億株の買い付けで、かなりのものです。MBOではなかったですが、孫さん怒りの自社株買いという感じ。久しぶりにどんぴしゃで読みが当たりました。ストップ高なんて随分久しぶりです。アメリカですっかりメジャーな巨額な自社株買いを、日本に持ってきて体現したという孫さんらしいやり方です。もし金曜にやっていようものなら本日の大幅高の中に埋もれてしまっていたので、タイミング的にもズラしてバッチリです。期間は明日から1年間ということで長いですが、実は同社は昨年8/6にも自社株買いを発表。当時は1200億円で発行済み株式総数の1.7%弱、取得期間は半年超という設定でしたが、結局わずか6営業日で全ての枠を買い切ってしまい、加えてインド人副社長による個人的な自社株買いもありましたが、その後の下落に繋がっています。今回はそれよりも株価水準が半値近く落ち込んでおり、金額は当時の4倍以上。ならば株価も当時の8倍(株価半値×買付金額4倍分)の上昇力が期待できます。当時は7140円→7800円まで3日間でいきましたから、上昇率は9.2%。まあ正直この地合で9.2%×8=74%の上昇・・・はさすがに無いでしょうが、大きな買いになるのは間違いないですね。5000円をキープし、1/21の商いが膨らんだ水準をクリアできるので、需給は一気に好転します。また5000億円分一気にドンと買うわけにもいきませんから、さすがに実質的な買い付け期間は一ヶ月くらいは続くでしょう。ちなみに13日の日経報道で「鴻海がソフトバンクにもシャープ買収に関して出資要請」とあり、それが昨日の株価の足をやや引っ張ったようにも思えます。ところが、先般10日の決算説明会の席上で東洋経済の記者さんが既に同様の質問をして、孫社長がそれに対して「考えていない」と言っているんですね。今回の巨額自社株買いはある種それの拒絶のメッセージも強いのかも知れません。・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
2016年02月16日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html無事取材を終えて、またウォールストリートに戻ります。ここにはあのニューヨーク連邦準備銀行(地区連銀)があり、その中の金融博物館なら一般の人も入れるようです。というわけで金融ミュージアムを見学しよう・・・と思ったのですが、どうも事前にネットで予約しないとダメなのだとか。結局ここも入れませんでした。残念(T-T)↓さすがに入り口にはテロを警戒してマシンガンを持った武装警官が居ました(゜o゜;)と言うわけで諦めて、マンハッタンの南端にあるバッテリー公園まで歩きます。ここからまた自由の女神へフェリーが出ているようで、客引きから声をかけられます。が、そんな悠長な時間も無かったのでお断り。リバティ島を遠くに眺める場所から、夕陽を背景に自由の女神を一望するのみでした。小さ過ぎてよく見えませんが(ーー;)しかし子供の時にテレビにかじりついて一緒に「ニューヨークに行きたいか!オー!!」なんてやっていたウルトラクイズを思い出し、成田のジャンケンから一気に決勝にまで来た気になりましたよ。そんなウルトラクイズは私が高校生の時に終わってしまいましたが。あぁ、1度は参加してみたかった・・・(T-T)↓中央の突起が自由の女神。ブルックリンの時よりは近づきました(^_^;それから駅の方に戻る途中、トリニティ教会に立ち寄ります。1846年に建てられてニューヨークでは歴史のある教会ですが、9.11のテロの際にはワールドトレードセンターから多くの人がここに避難してきた、ということでした。正直、その教会自体はよく見かけるタイプの大きな教会でしたが、脇の小部屋に何やら不思議なものが展示してありました。透明なアクリルの薄い板状の箱に、赤黒い液体が入ったものが立てかけてあります。説明文を読むと「同性愛者の輸血が認められないことに抗議して、実際の血液を満たしたアート作品」ということだとか。ゾゾゾーっ!こ、怖い~!!(;゜ロ゜)逃げるようにその教会から立ち去りました。↓さすがに写真は撮ってこなかったので、見たい方は下記のリンクで。若干閲覧注意。http://www.advocate.com/art/2015/10/14/new-york-sculpture-made-lgbt-blood-going-churchそうこうしている間にだいぶ辺りも暗くなり。地下鉄に乗ってホテルの最寄り駅まで戻りました。途中、大きな公園ではクリスマスシーズンということで何やらイベントをやっているようで、出店がたくさん軒を連ねていました。その中でオーナメントを売っている店を見つけた同行のAさんが、本場の様々なオーナメントをクリスマスツリー用に物色し、買い込んでいました。私はそういったことにトント興味が無いので、その間ベンチに座って周りを見渡していました。すると街のアチコチでもよく見かけたのですが、クリスマス特有の赤いバケツのチャリティ募金をやっていました。救世軍(The Salvation Army)というやつで、私はバーナンキ前FRB議長の風刺画で初めて知ったのですが、音楽をかけながらベルをひたすらリンリンとかき鳴らしています。ずっとやってて手が疲れないか心配になるくらい(ーー;)↓当時金融緩和をしてもお金が市中に出回らないので、バーナンキFRB議長がタダのお金として配るけれども皆見向きもしないという風刺画。http://editorialcartoonists.com/cartoon/display.cfm/64331/まあでも色々と問題の多いアメリカも寄付文化の国で、自分が貧しくても人に寄付しようという気質の人が多いことは素直に素晴らしいと思います。日本ではすぐに「偽善」と決めつけ、自分が寄付しないことの後ろめたさを正当化しようとする人がいますが、見習わないといけませんね。そういったアメリカの風物詩を眺めながら、Aさんの買い物が終わったら我々はホテルに戻りました。(つづく)
2016年02月14日
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2016年02月13日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html注文したピザトーストを待っていると、やがて黒人の店員からアルミホイルに包まれたピザトースト(らしきもの)を渡されました。それであとは「本日のおすすめスープ」が欲しいと伝えようとしたのですが、相変わらず声が届かないのか、それとも忙しいからたどたどしい英語を敢えて聞こえないふりをしているのか、とにかく無視され続けました(~_~;)すると、おもむろに先ほど私の注文を聞いた女性店員と黒人店員が喧嘩を始めました(;゜ロ゜)女性店員に早口で怒られて、それに対して黒人店員が何やら反論。手に持っていた台ふきのようなものをキッチンにバンッ!と叩き付けて、怒りながら店の奥に引っ込んでいってしまいました(゜o゜;)私は何がなんだかわからないまま「もうスープ要らないから、さっさと会計して~(T-T)」と思いました。すると同行のAさんが私の持っている包みを見て「それ、注文したものと違うんじゃない?」と指摘。アルミホイルをちょっと開いてみると、確かに私が頼んだバーベキュータイプではありません。私の次のお客さんも何やら店員に向かってちょっと怒っていて、現場は大混乱(;゜ロ゜)私はもうパニックになって手に負えないと思い、師匠に助けを求めに行きました。すると、何故か師匠のテーブルの上に私が頼んだバーベキュータイプのピザトーストが置いてありました。師匠曰く「店員が持ってきて置いていった」とのこと。???とりあえず、私が今手に持っている包みは「mistake order」と言って、店員に返しました。そしてこの店のシステムもなかなか奇妙なのですが、その出来上がった商品を自分で会計のところに持って行ってお金を払うんですね。そしてアルミホイルに包まれているので、会計の人に「それは何だ?」と聞かれて「ピザトーストのハーフサイズだ」と答えるんです。自己申告制なんです。あとはコーラを一本買って、ようやく席に着いた時には、私はもうパニックで汗だくでした(~_~;)とにかくコーラを飲み干してまず一息つきます。ふぅ~。コーラの味は世界共通ですね。そしてようやくありついたピザトーストを食べながら、私はここまでのことを考えてみました。そこで至った結論として、どうも私が受け取ったアルミホイルの包みが騒動の発端だったようなんですね。それが恐らく次の人の注文したものだったのではないか、と。で、次の人が「自分の頼んだ注文がまだできない。どうなってるんだ?」と女性店員に聞いて、女性定員が黒人店員に「あんた、さっきのオーダー作ったの?」と問い詰めたんだと思います。そして黒人店員は「作ったさ!確かに渡したよ!!」とブチ切れしたのだと。これらは私の想像ですが、多分そんな感じなのだろうと思います。まあこの店のシステムがオーダーを受ける人、作って渡す人、会計する人それぞれ別人なので、業務の非効率性が生み出した悲劇ですね。うん、私は悪くない(^_^;中身も見えないような包みで渡すし。そして皆簡単にキレすぎ。もっとおおらかな気持ちで生きていきたいよね。うん。・・・と、自分を納得させて腹ごしらえすると、次の取材先に向かいました(つづく)
2016年02月12日
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★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!! 「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼下記「じょうしょうダルマ」HPから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,240円~ 相場が続く限りチャンスは無限大。 一度お試しいただければと思います。※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は水曜大幅続落。前日のNYは引き続き欧州市場が金融不安から下落したことを受けて安く始まったものの、引けにかけては戻す展開に。それを受けた日経平均も、朝方こそは前日の急落の反動もあって小高く始まったものの、すぐにマイナス転換すると前日安値や1月安値を割り込む動き。そのまま断続的に売られると、一気に16000円を割り込んで下落していきました。後場も大きく売られ、一時下落幅は655円にまで拡大。相変わらず日銀のETF買いは虚しく、週末のSQに向けたオプションの思惑売買が錯綜しました。また明日の祝日に向けて、海外不安に対するリスク回避によるポジションの縮小もあり、引けにかけては買い戻しが進んで下げ幅の半分近くは縮めました。それでも15700円台を保つのが精一杯で、14年10月末の黒田バズーカ2発射前の水準に。出来高は38億株台、売買代金は3.5兆円台と膨らみました。投資判断は「中立」。ただこれなら「売り」にすべきでしたね。また判断を誤りました。特に円高が前日安値をも割り込んでドンドン進んだわけでもないのに、指数の方はドンドン下げていく感じでした。実際、ドル建ての日経平均も14年4月以来の安値水準に。つまり外国人投資家にしてみれば、日経平均は既に2年近く前の水準までタイムスリップしてしまっているということです。実際、これまでの懸念材料であった原油安は一服し30ドル前後で推移しています。中国は今週お休みで止まっています。それなのに今週日本株は1000円以上下げました。Why?よく聞く市場解説だと、年初からの下落はこれらを要因として説明されていましたし、政府のお偉方も「これら外部環境の影響だから気にすることは無い」と繰り返し喧伝していたはずです。やはり直接的な原因はこれらではなく、アメリカの利上げによる地殻変動によって起きたものであることは明確です。それが結局原油安を引き起こし、新興国通貨安を引き起こし、円高を引き起こしたのです。しかし日本政府は宗主国の金融政策に文句を付けるなんて口が裂けても言えませんね。だから原油と中国のせいにしているに過ぎません。ただ私はそれを非難するつもりはありません。また日銀のマイナス金利導入も賛成には違いありません。今まで銀行に無条件に配っていた間接的な税金を回収する方向に向いているんですから、本来国民にとっても良い施策のはずです。しかし正しいことをやっているからと言って、必ずしも株価上昇に繋がらないのは株式市場の妙味です。水曜のNYは注目のイエレン議長の議会発言。「政策の方向性を覆すことはないだろう。利下げが必要になるとは考えていない。ただし市場では景気後退リスク不安が拡がっている。」という発言から今後の利上げ継続や景気悪化リスクを織り込んで相場は次第に軟化。引けにかけて売り込まれました。S&Pは小幅に終値ベースでの今年の安値を更新しました。一方為替の方は、安全資産と目される円に買いが集まってドル円は遂に113円台前半まで一気に突入。お金を貸しているのに金利を払うというのも道理に合いませんが、金利がマイナスになってきたのに円高になっている、というのも道理に合いませんね。が、道理に合わないことがあり得るのも相場の妙味でもありますが。シカゴ225先物は15560円となっています。本日もし株式市場が開いていたら、また安値更新となるところでしたね。それにしても気になるのは引き続き大統領選挙の行方。ニューハンプシャー州における予備選挙では共和党はトランプ氏、民主党はサンダース氏がそれぞれトップ。残念ながら株式市場的にはどちらもマイナスと捉えられています。今回に関してはそれぞれ事前予想通りだったので、あまり大きな衝撃にはなっていません。しかし、全般的な上値の重石になったのは間違い無いでしょう。とりあえず懸念のドイツ銀行は大幅高。ヨーロッパも落ち着きを取り戻しています。まあ今晩またイエレン議長の議会発言もありますが、株価が下がってしまったからと言って発言の趣旨を大きく変えることはできず、微調整に止まると思います。なので反発のきっかけが無くなったのは確かでしょう。水曜の日本株市場は翌日のお休み分の売買も入り込んだものと見られ、先月末の追加緩和時を除くと今年最大となりました。みずほFG(8411)の4億株超、三菱UFJFG(8306)の2億株超を含みますが、次いで神戸製鋼所(5406)の1億株超、双日(2768)、東芝(6502)が5000万株超と並びます。それぞれ株価が年初から3割、4割減価しており、次のシャープ(6753)は逆進しているとはいえご存じの通りゴタゴタしています。売買数が膨らむのもわかるような気がします。そんな感じで出来高が膨らんでいるものですから、確かに売買代金も膨らみましたが、どうもまだセリングクライマックス感は感じられません。水曜の空売り比率はまた40.5%。実はたまたまでしょうけれど、今週3日間共に40.5%なんですよね。特に水曜は上述のように売買代金が大きかったのにこの数字ですから、空売りも相当な量が入っていたと言えます。チャート的には日経平均・TOPIX共にMACDが再暗転してきました。私は大体チャートで一番重視しているのがMACDなので、これはかなりきついんじゃないかと思います。また1日、2日の足が「アイランドリバーサル」を形成していますが、教科書通り強い下げ圧力になってしまっています。しかしもうどこまで下がれば気が済むんだ、という感じですが、正直今の段階で下値は読み切れません。個人的には昨年の段階では「17年までに14000円まで下落する」と読んでいたのですが、16年の、しかも上半期にも実現してしまいそうな勢いですね。新興市場は「やや売り」。水曜は両指数共に軟調。マザーズ指数の方はバイオ系に強いものが目立ったため前日ほどの悲壮感は無かったものの、それでもやはり1月安値を割り込む下落。特に個人投資家の多い市場ですから、相場急落による追証の投げ売りが相当程度出た模様です。一応決算は明日でほとんど出尽くすので、来週から多少落ち着きを取り戻せるのではないかと思います。あくまで今週との相対比較感でですが・・・。【ポートフォリオ銘柄】日本プロロジスリート投資法人(3283)は続落。ただ下落率は小さく、今月陰線になったのはたったの1営業日だけで、場中に買われる動きが見られています。つまりは日銀の買いが大きいと見られますが、REITはある種単純明快に「日銀が買うので上がる」という言い方ができると思います。あんまりこんなことばっかり言うと単細胞に思われてしまうので、まともな市場関係者は口が裂けてもそういう言い方はしません。が、日銀が国債を買いまくって日本の国債価格が(財政大赤字で利回りも0に近いにも関わらず)ずっと上昇を続けるのは、偏に日銀という絶対的な買い手がいるからです。日本株の方は日銀が買っているといっても年間3兆円、現状の累計保有額が7兆円なので、全時価総額508兆円の1.4%にも足りません。一方、既に保有目標の25%いっぱいいっぱい買い込んでしまったGPIFは現状27兆円保有していますが、株価が下がると保有割合が下がるので買ってくれます(足元の状況)。しかし、もしここから上がると逆に保有比率が高まるので一転売り圧力になりますから、それだけでも株価の先高感に希望が無くなる需給要因になっています。また、アベノミクス開始以降どんどん買ってくれた外国人投資家も、未だ買い転換の兆しはありません。原油価格が下がり、また自国の株式市場が下落していくなかで日本株を買っている場合ではないというのもわかります。なのでどんなに日銀が買うといっても売り手が豊富です。対してREITの方は全時価総額11兆円のうち、日銀の保有額は2700億円。全時価総額の2.5%程度を占めます。また年間900億円の買い付けを行うということで、対時価総額に対するインパクトは0.8%になりますから、一層日銀の存在感が増します。そして国債市場がそうなったように、日銀がドンドン市場から玉を奪えば、相場が上がっていくのは当然です。実際、発行済口総数に対する日銀の保有比率の上限は5%→10%まで引き上げられました。国内の特に個人投資家の立場で考えてみても、足元で無リスクの個人向け国債は募集中止、また無リスクに近いMMFも募集停止となっています。じゃあ次にどこに資金を振り分けるか、と消去法的に考えて「株よりはリスクが低くて利回りの高いREITが良いか」と考えても不思議ではありません。・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
2016年02月11日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html↓建設中のワールドトレードセンター駅。建設費用2.25億ドル(250億円超)ということで、新国立競技場ばりにデザインに凝りすぎてやっちゃった感満載です(ーー;)「9/11メモリアルミュージアム」を跡にした我々は、今度は私の今回のツアー大本命であるウォール街へと向かいます。ウォール街はご存じ日本で言うところの兜町。NY証券取引所を始めとして様々な公的機関が集まるところです。このワールドトレードセンターからは徒歩で5分程度の至近距離にあります。というわけで遂にやってきましたよ、NY証券取引所!(^_^)/これでドバイ、シンガポールに続いて3取引所目制覇です!ちなみに私、東証と至近距離の場所で数年間勤務しておきながら、一度も東証に行ったことがありません(^_^;(大証はあります)。まあ制覇・・・と言っても、今のご時世どこの証券取引所もセキュリティが厳しくて部外者は立ち入り禁止。入り口では強面の警備員が複数人チェックを行っています(ーー;)昔は誰でも見学自由だったそうですが、テロ以降厳しくなったそうです。まして前日にパリでテロがあったばかりで、師匠の力を持ってしてもダメでした。私の会社「ラディッシュ・リサーチ」の上場申請でもすれば中に入れてもらえたのでしょうけれど、当然個人事業は上場できません・・・(ーー;)↓パリのテロ直後であったため半旗に↓証券取引所近くの像。誰かと思ったらワシントンでした(^_^;↓証券取引所の脇の小道が本当の「ウォールストリート」。何も無い通りです(^_^;というわけで記念撮影だけすると、お昼を食べようということになりました。相変わらずの時差ぼけで全然食欲のわかない私は「何か軽くサンドイッチだけ食べられるようなお店が良い」とリクエスト。すると証券取引所の向かいのビルの一階にファーストフード店がありました。丁度お昼時で金融マンたちが賑わっていましたが、行列が出来ている程でもないのでここに決めました。中に入るとガヤガヤと騒がしく、いかにも秒単位で争うビジネスマン達の戦場という感じ。少しでも早く昼を食べて、すぐに持ち場に戻らないと、その隙に秒単位で何万ドルものお金が動いたりしますからね。NY株式市場はお昼休み無いですから。私もそんな一流の金融マンになった気分で颯爽と店に入った・・・までは良かったのですが、店の注文ルールや仕組みがよくわかりません(~_~;)メニューはマクドナルドみたいな感じでカウンターの上に大きく出ているのですが、その下の説明が文字が小さいのもあって、なかなか理解不能です。とりあえず私はその中のピザトーストを注文しようと決めました。ただ値段を見ると「2taste half」と書いてある方が安くなっています。どうもサイズは小さくなるけれども、2種類の味を半分ずつ選べるようなので、それをチョイス。バーベキュータイプと、普通のチーズタイプを注文。すると女性の店員から「多分あなたはそんなに大きいのを食べられないよ。違うサイズにした方が良い。あとスープも選んでくれ」と言われました。じゃあ「バーベキューと、本日のおすすめスープで」と注文し直しました。ただ周りがガヤガヤ騒がしくてお互い上手く聞き取れないのと、私の英語がたどたどしいのにしびれを切らしたのか、スープに関してどうもイマイチ通じなかったみたいで、女性店員も慌ただしく次の人のオーダーを取り始めてしまいました。この辺り日本と全然対応が違いますね(~_~;)雑です。仕方が無いので、本当に大丈夫かなぁ?と思ってそのまま出来上がるのを待っていました。この後、今回のNYツアー史上最大の事件に繋がるのです(~_~;)(つづく。ただそんなに大げさな事件ではありません。あしからず(^_^;)
2016年02月10日
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2016年02月09日
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NY話の続きです。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20160204.html一通りメモリアルパークを散策し、まだ時間があったので「9/11メモリアルミュージアム」に入ってみることにしました。入館料は一人24ドル。正直国が国威発揚目的で運営するのでもう少し安いと思っていたのですが、案外強気の価格設定ですね(-。-;)入館するとまずはやはりしっかりと金属探知器などでボディチェックがなされます。やはりまたテロの標的になりかねない場所ですからね。その後エスカレーターを通じて地下に。施設の大部分は地下にあります。そこでまず目に飛び込むのはワールドトレードセンターの鉄骨。このミュージアムそのものがワールドトレードセンター跡地に造られているので、残った鉄骨がそのまま展示されています。それにしても、このミュージアムには本当に「9.11」に関する全てのものが展示されていました。当時の映像や実際の通話記録などは元より、気象状態や風向き、その日の新聞、更には相手方のテロ組織の情報まで、全方位的に網羅されていました。当時の行方不明者の情報を求めるポスターから、亡くなった方のパーソナルな情報まで全て網羅されています。誕生日から出身地、勤務先も全てデータベース化されており、当時の肉声が残っていたらそれも呼び出せるようになっていました。勿論、遺族が望まない場合は展示されないのですが、ほとんどの人が公開に応じているようでした。中には日本人も複数人含まれていて、特に金融機関が多くこのビルに入っていたものですから、勤務地が金融系の会社になっている人がほとんどでした。若い人が多く、この世界の金融の中心であるNYにまで派遣されているわけですから、将来を嘱望された優秀な人たちだったのに・・・と思うと余計に無念の思いが大きいのでしょう。現場で巻き込まれた消防車から掘り出された出てきた携帯電話や時計、ドル紙幣まで。そんな当時の状況を余すことなく再現していますから、14年前から時が止まってしまったように錯覚します。ですから涙ぐむ人用に随所にティッシュとゴミ箱が設置されているのも特徴的。↓倒壊に巻き込まれた消防車↓ひしゃげた鉄骨が事故の壮絶さを無言で雄弁に物語ります↓未だに行方不明者がこの壁の奥に居るということで、展示に賛否があった壁。実は師匠も当事者の一人。何と01年9月11日に当時の勤務先がツインタワーの上階にあったということで、9時からアポイントメントをとってあったそうです。それで7時過ぎに受付を済ませて、まだ時間があるから近くの喫茶店で朝食をとっていたいた際、一機目がまず8:46に1ワールドトレードセンター(ノースタワー)に激突。ものすごい爆発音と衝撃を感じて喫茶店を飛び出すと、ビルから煙がもうもうと上がっていたということ。当時は単なる事故だと思われていました。なのでもう一つのサウスタワーの館内放送で「避難の必要は無い。皆自分のオフィスに戻るように」という放送が流れたそうです。それが結果的には次の航空機激突での被害を大きくしたのですが、誰もそれを責めることはできませんね。まさか2機目が突っ込んでくるとは思いません。幸い師匠の会社の人々は皆念のため避難して、全員無事だったそうです。そんなギリギリのところで奇跡的に生き残ったという思いは、この事件を直接的に体験した人々には等しく感じるところがあるのでしょう。そんなわけで師匠も感慨深そうに一つ一つ丁寧に見学しておられました。(つづく)
2016年02月07日
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★☆★☆【有料メルマガ】お申込募集中!! 「損を減らし焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中! (注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです) ▼下記「じょうしょうダルマ」HPから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html 1ヶ月当たり3,240円~ 相場が続く限りチャンスは無限大。 一度お試しいただければと思います。※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。 http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━日経平均は金曜大幅続落。前日のNYはドル安によるコモディティ価格の上昇を受けてしっかり。ただ116円台まで円高が進んだことを受けて、日経平均は朝方から売りが先行。いきなり16800円を割り込みました。その後は買い戻しが進むものの、後場にかけて雇用統計を警戒する売りが出て一段安に。日銀のETF買いもいつも通り効き目が薄い状態でした。それでも引けにかけては急速に買い戻しが出て一応は陽線引け。売買高は売買高は33億株台、売買代金は2.9兆円弱と高水準でした。投資判断は「やや買い」。金曜のNYは注目の雇用統計で非農業部門雇用者数が+15.1万人と事前予想の+19万人を下回る着地。一方、賃金は上昇し、失業率は4.9%と遂に4%台に突入してきました。結果、3月に利上げが有りや無しやは判別がつき辛い状況になっています。それを受けて株価はそれぞれ大幅安。NASDAQの下落率は3%を超え、S&Pも終値ベースで2月の安値を更新。シカゴ225先物は16560円となっており、月曜は売り先行のスタートが見込まれます。今回の雇用統は先月からの大雪の影響などがありましたから、ある程度下ブレは織り込まれていたと思いますが、先に出たADP雇用統計が良かったことで、ハードルは上がっていた状態でした。一応雇用者は増えているわけですし、労働環境は改善が続いているわけですが、最近の経済指標を見てもバラ色のガンガン強気な回復モードではないですね。アメリカが中国を始めとする新興国の景気減速を支えきれるのかどうかに不安感が高まっている格好です。しかし現在唯一の蜘蛛の糸であるアメリカが全然落ち着いてくれずに細いまま。来週、引き続きアメリカ株が一段安となって終値ベースで1/20の安値を下回ってきた場合は(ダウで15766ドル、S&Pで1859ポイント)、投資判断を「中立」に引き下げざるを得ません。この週末に詳しく今回の雇用統計を吟味して、アメリカ株が思い直してくれることに期待します。スケジュール的に来週から中国は春節ということで、とりあえず中国株は大人しくしています。先般も書きましたが、過去10年間の日経平均のチャートをざっと見たところ、春節中の日経平均は8勝2敗。08年でもしっかり勝ちました。原油安も足元のドル安を背景に収まりつつあり、少なくとも既存の懸念材料である「チャイルショック」は止まりそうです。日本だけを見ると(政治は相変わらずの停滞ですが)黒田さんのマイナス金利導入もあって、雰囲気は本来悪くないはずです。が、残念ながら為替も結局緩和発表前よりも円高に進んでしまい、(実際実務的にマイナス金利が実施されるのはまだ先の話ですが)少なくともアナウンスメント効果は消え失せました。この辺り繰り返し株式市場に携わる者の勝手な意見としては、やったことは間違いないにしても、タイミングが早すぎたのだと思います。実際、債券利回りが追加緩和後どんどん低下していき、完全に市場はリスクオフモードに入っています。本来、もっと下げきってから実施するか、もしくはアメリカなどとの協調による政策にしないと効果は極めて薄いと言えます。そういう点では、まだ相手が射程距離に入っていないのにバズーカ打っちゃって、一旦敵はビビって退却したけれども、噴煙が収まったらまた戻ってきたという感じですかね。相場格言にあるような「節分天井彼岸底」とならないように祈りたいところです。まあ近年は逆に「節分底」というケースが多く、春分の日までの期間では、11年は震災があったのでマイナスでしたけれど、直近5年では3勝2敗。来週からの巻き返しに期待です。新興市場も「やや買い」。金曜は両指数共に軟調。東証1部がリスクオフムードに拍車をかける中、よりリスク性の強い新興市場は売られるという流れになっています。残念ながらマザーズの方も75日線を割り込んでしまい、一気に雰囲気が悪くなりました。新興市場は来週が決算発表のピークでもありますが、自社株買いなどの株主還元が出辛いという点はデメリットであると言えます。【ポートフォリオ銘柄】日本プロロジスリート投資法人(3283)は反落。ただ前日に急騰した割には下落率は小幅に止まりました。この地合の中でも引き続き東証REIT指数はしっかりしており、高値圏をキープ。マイナス金利の中で、相対的な利回り妙味が強まっている印象です。またそれは同時に大きな有利子負債に対する利払い低下メリットにも繋がりますから、今回の追加緩和の恩恵を強く受けるジャンルの一つです。物流系REITに関しては、17日のラサールロジポート投資法人(3466)のIPOを控えて相対的な出遅れ感が強い状況でしたが、その公開価格が4日に上限の10万円で決定。これで需給が戻ってきた印象でGLP投資法人(3281)は大幅高となっています。物流系REITはどれも格付けが「AA」格なので、日銀による買い入れ対象。確実な買い手が居て、またMMFの募集停止や個人向け国債の募集中止などもあり、個人投資家の運用ニーズも引き込みやすい分野だと言えます。京浜急行(9006)は続落。3日の引け後に出した決算は大幅な増益着地で鉄道株の中でも群を抜いて良い決算ではありましたが、全くの無反応。と言うより、ここまで調子が良かった分下落しました。が、まだ高値圏をキープしており、地合が悪い中ではまだしっかりしている方と言えます。電鉄株のような社会インフラ系銘柄は有利子負債が多く、こちらもやはり追加緩和による利払い低下メリットを受けやすいと言えます。不動産業を営んでいる面でもメリットがありますね。チャート的にも連続陽線は続いていますし、需給も悪くありません。3月優待権利取りの動きにも期待して、まず何とか1020円の壁をクリアしてもらいたいところ。住友金属鉱山(5713)は大幅続伸。金曜は朝方こそ商品相場の堅調さを受けて大きく買われていましたが、後場場中に決算を発表。予想通り住友商事(8053)と共同開発しているチリの銅鉱山に対する減損含みで通期見通しを下方修正。最終利益は630億円減額されました。一方、期待されていた自社株買いは実施されず、それらに対する失望売りが瞬間的に出る流れに。一気に100円近く値下がりし、年初来安値を更新する場面も。ところが、そこから怒濤の買い戻しを見せて、引けにかけては前場高値を上回る流れに。1日に付けた戻り高値1287円までありましたが、引けではやや押し戻されました。そのまま高値引けとなったら私のような人間が小賢しく「首吊り線が出てちょっと怪しい雰囲気うんたらかんたら・・・」と能書きをたれるところでしたが、結果的にそれは回避された模様。今回の決算でソニー(6758)やパナソニック(6752)など各社それぞれ電池事業の不振が目立ちました。なので個人的には電池材料を扱う同社の業績はもっと悪いと思っていましたから、黒字は確保してむしろマシな着地。業績的な悪化は織り込まれたものと見ています。特に金曜は同社を含めた非鉄金属株や商社株など、これまで散々売り込まれてきた資源株の出尽くしの買い戻しが出た一日でもありました。アメリカのドル安が資源価格を押し上げています。本来アメリカが利上げを行った12月以降、金価格などは「利息を生まない」という理由で一段と売られて然るべきなのですが、むしろ利上げが実施される前の12/3以降、反転上昇の流れになってきています。金に関しては金曜も雇用統計を受けて一段高で昨年10月以来の高値水準を付けてきました。金の長期チャートを見るとひとまず1200ドルをクリアするとここ3年間に及ぶ下落トレンドに終止符が打たれるような形にはなると思います。同社は金価格との連動性の強さも有名ですが、利益の大部分は金や銅の資源・精錬で稼いでいるので当然です。その金に関しては特に需要が強いとされる中国やインドで春節や婚礼需要から2月は特に増えやすいとされます。同社のADRでの株価は円換算で1217円辺りとなっているため、さすがに月曜は一旦売られる流れになりそうですが、日証金ベースでも貸株が一気に急増しているので、急騰の割には売られ方はマイルドなものになりそうです。【注目銘柄】三越伊勢丹HD(3099)は大幅続落。こちらは有料メルマガにて2/3から売りで取り上げ。その後は地合の悪化もあって着実な下落トレンドを続け、金曜には年初来安値を更新してきました。その先日にみずほ証券がなまじ格上げをして急騰したものですから、一段と発射台が高くなって売りやすくなりました。丁度今回の追加緩和後の全体相場の下落のように、下落トレンドの最中には強引に押し上げようとしても結局流れは変わらない好例ですね。目標株価はまだまだ下の水準。引き続き軟調な展開を想定します。また目標達成となったら当欄で取り上げ根拠などを記します。・・・と、また文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
2016年02月06日
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NY話のつづきですhttp://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20170116.html翌朝。その日は午後からロウァーマンハッタンで予定が入っていたので、午前中は観光。やはり行っておかなければいけないのがグランド・ゼロです。9.11の歴史的なテロから14年。今でも世界中の人々の記憶に鮮明に残る大事件の跡地です。地下鉄で「Fulton St」駅で降り、そこから歩いて数分。まずツインタワーの崩壊に巻き込まれて全壊→14年に再興した「4 World Trade Center」がそびえ立っています。そこを過ぎてすぐのところにありました。あのツインタワー崩壊の跡地「メモリアルパーク」です。今はプールとなっていて「North Pool」「South Pool」の二つがそれぞれノースタワー、サウスタワーがあった跡地に造られています。外周から水が滝のように流れ落ち、そして中心の穴に注ぎ込まれる構造となっています。外周のブロンズ製の壁には、このテロ事件の犠牲者およそ3,000人の名前を彫り込んだプレートが刻み込まれています。中には「○○ AND HER UNBORN CHILD」と、妊婦さんのお腹の中の子供まで。非常にいたたまれない気分になります。パリのテロがあった直後ということもあって、フランス国旗も差し込まれていました。↓そびえ立つ1ワールドトレードセンター↓9.11の崩壊でも生き残った木(サバイバーツリー)。復興の象徴でもあるだけに、警備員が配置されていました。周辺にはメモリアルグッズを販売する屋台があちこちにあり、やはり全般的に厳かな感じで、子供ですら騒いだりするような雰囲気でないと空気を読むような場所になっていました。(つづく)
2016年02月04日
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2016年02月03日
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NY話のつづきですhttp://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20170116.html次の取材先も倉庫を改装した一画にあるおしゃれなところでした。無事終えると地下鉄でまたマンハッタンに戻ります。その日の夜は昼のサーモンのダメージを引きずっていた私が「今アメリカで和食がブームということらしいから、ラーメンを食べたい」とリクエスト。ラーメンくらいの簡単な食事で軽く済ませて早く寝よう、と思いました。と言うわけで一風堂ウエストサイド店に向かいます。NYで大人気と聞いていたので、どの程度人気なのか、と思い現地調査を兼ねまして。で、実際に到達したのですが、聞いてみると何と1時間待ちだとのこと(××)確かにすごい人気です。というわけで残念ながら諦めました。こちらの一風堂は単なるラーメン屋というよりもラーメンも食べられるダイニングバー的な感じになっているので、ある種回転率が悪いようです。そして値段も一杯15ドルということで、2000円近い価格です(××)http://www.ippudony.com/と言うわけでラーメンは諦めて、代わりに師匠オススメのそば屋、その名も「そば日本」に行ってみることに。そばなら胃に優しそうですね(^^)NYでは有名な和食グループらしいです。http://restaurantnippon.com/soba/↓「日本」って割り箸はなかなか見ないですね(;^_^Aざる蕎麦を注文しましたが、普通に日本で食べるざる蕎麦と同じ味でした(^^)師匠が注文したタコ焼きも少しいただきましたが、やはり普通に美味しいタコ焼きでしたね。変わり種では「揚げ出しモッツァレラ」があり、それも意外に合う組み合わせで美味しかったです。体調が良ければ恐らくもっと美味しく食べられたのでしょうけれど・・・(-。-;)というわけでそこでお腹を満たして、帰りに見付けた美味しそうなパン屋で、また翌朝の朝食であるクロワッサンを購入。前日に買ったクロワッサンはヤマザキパンのようないわゆる量産タイプの汎用品だったので正直美味しくなかったのですが、そこで買ったものは美味しかったです(^^)↓近所のブラックロック本社そしてホテルの部屋に戻るとあとは風呂に入ってグッスリ・・・のはずでしたが、実はその日もほとんど眠れず。引き続き前日のように、出発前に起きた嫌なことが頭の中に引っかかって眠れませんでした(T△T)また3時間くらい浅くは寝たのですが、寝不足のまま翌朝を迎えることになりました。(つづく)
2016年02月02日
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2016年02月01日
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