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イタリア トスカーナ州 IGTトスカーナ ボルゴフォルテ2009 Borgoforte ヴィラ・ピロ Villa Pillo サンジョヴェーゼ50% カベルネソーヴィニヨン50% バリック樽熟成11か月(フレンチオークとアメリカンオークで半々) アルコール分14.5% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1575円色はやや透き通った紫。香りはカシス、胡桃、アーモンド、アンズ、バニラ、革、カカオ?トマトケチャップ?味は甘味を伴う渋味と苦味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。なかなか綺麗な香り。どの味も突出しないバランスの良さと、余韻のソフトな着地ぶり。香りが果実に片寄らない傾向なのが、良い方向に働いてる。基本の軸は渋味が通るが、後に続く酸がややオイリーな香りのサポートも受けて 味に膨らみを持たせてる。ボリュームを感じつつも、余韻まで綺麗に落ち着く感じ。このバランス感は以前飲んだカンポチェーニにも近い。120分以上の時間経過でも、全く変化無し。悪く言えば、味の流れに単調なものも感じる。日差しが強い地域特有の、甘味の伸びと粘性が半端に目立つ。バランスの良さと引き換え部分でもあるだろうが、割と飽き易い傾向の味かもしれない。でも、下手にしつこさとか出されるよりは、これで何も悪くないと思う。美味しいけど、半端なところで味の伸びが途切れてしまうのが惜しい。良くも悪くも、この味構成の長所と短所が同じ。一言で言えば 好バランスの「ボルドー的イタリアワイン」。もちろんボルドー的なのは半分で、もう半分は渋味の出方や香りがトスカーナな印象。ボルドー好きなら、おそらく気に入るであろうイタリアワイン。料理はトマト系より、塩系のあっさりしたものが向いてる。ただの肉料理だと、あまり合いそうにない。バジルソースをちょこちょこツマむ感じの、塩味と濃厚さが丁度良いところが狙い目。ワインの樽感が料理の相性を調整するというのは、ワインとしては結構珍しいかもw。値段以上。2000円の壁は越えないまでも、1800円台は余裕で狙える美味さ。味は値段なりに そこそこで、香りの高級感のつくり方が大きく底上げされる。いいね。ヴィラ・ピロ美味いじゃん。
2013/05/31
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イタリア ヴェネト州 IGTデッレ・ヴェネツィエ モデッロ・デッレ・ヴェネツィエ・ビアンコ2010 Modello delle Venezie Bianco マアジ社 Magi Agricola ピノグリージョ85% ピノビアンコとヴェルドゥッツォで15% アルコール分12% 輸入:日欧商事株式会社 購入価格:784円色は薄い黄色。香りはレモン、粉砂糖、ナツメグ、シロップ、オレンジの皮?味は苦味と苦味を伴う薄い酸味。余韻に苦味と薄い酸味。まあ、およそ想像通りの、普通の味と香り。柑橘に、ほんのりスパイスの香り。苦味基調だがしつこさは無し。良くも悪くも特徴が無い感じ。最初に苦味が来て、酸味がちょいちょい追って、余韻で適当に引っ張る。イタリアっていうのは何となく分かっても、品種のアタリをつけるのは困難。それはそれで万人向けで分かり易さと飲み易さは有るが、面白さは無い。長所と短所が一緒。飲み易さ・分かり易さと引き換えの無個性。香りで個性が出せてれば、もう少し見所を作れたか!?ガブ飲み向けの気軽な白ワインと思えば、これはこれで悪くない。変にクセをつけられるよりは、多少水っぽさを残しても、今のニュートラルな味をウリにした方が活きるのかも。1時間以上の時間経過でも変化は無く、安定傾向。料理はガブ飲み向けらしく、何でも良い。余計な酸も甘味も無いし、香りも柑橘メインだから、大抵の料理で邪魔をすることはない。例えば具体的に何? と聞かれると、あまりパッと思い浮かばない程度に高汎用w。値段相応。800円前後なら大した不満も無いが、1000円以上出して飲みたいイタリアワインではないね。同じデッレ・ヴェネツィエの白なら、598円のムラーリ・ピノグリージョを選ぶ。★楽天検索 マアジ ヴェネツィエ ビアンコ★楽天扱い約4件 980円~1180円 平均1100円800円台だったら選択肢に入る事もあるかもしれないが、1000円以上だとイマイチだな。ヴェネト州は1000円未満で こういう軽めの白ワインの層が厚いから、大分埋もれちゃう。この白ワインでなければならない理由が見つからない。
2013/05/30
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イタリア IGTシチリア マンマ・ミーア・ビアンコ Manma mia Bianco デコルディ社 Decordi シャルドネ85% インツォリア15% アルコール分13% 輸入:メルシャン株式会社 購入価格:704円色は薄い金色。香りはレモン、紅茶、ミント、蜂蜜。味は苦味と酸味。余韻に薄い苦味と薄く甘味を伴う酸味。お、紅茶っぽい香りが面白い。柑橘と蜜感がいかにもシャルドネっぽい感じ。レモンティーっぽい味わいもある。苦味も酸も突出せず、飲み易さ重視。余韻の苦味の伸びが酸を補強し、香りとのバランスを計る。もう少し甘味の感覚が出ても良かったかな。まあ香りの紅茶っぽさを思えばこの味で丁度良いとも言えるし、これ位は好みだろう。言ってみれば、良くも悪くもガブ飲みワイン。でもガブ飲み用なりに余計な味は出さず、最低限の味の中で 光る個性を出そうとしてる。シンプルだけど、精一杯シャルドネの良さを出そうとの動きが見えて好感触。料理は何でもイケそう。よほどヘヴィーなものでなければ大体大丈夫。ガブ飲みワインに合わせる方向で。値段相応。相応だけど、これなら800円台でも納得できそう。ただの水っぽいだけのガブ飲みワインよりもずっと上出来。500ml弱残しで次の日(抜栓20時間経過)香りの出力はいくらか弱まったが、内容は変わってない。味は苦味が後退し、余韻に甘味が伴う様になってきた。香り出力と引き換えか、初日の甘味不足を克服しようと動いてきた。安ワインには、たまにこういう化けるワインが出てくるw。2日目で向上、いいね!2日目以降も楽しめるのを考慮すれば、値段以上の評価だな。標準で880円以上出せる。マンマ・ミーア!ビアンコ価格:770円(税込、送料別)楽天では井上酒店のみ。770円なら悪くない。十分お買い得だが、現在店舗改装中・・・
2013/05/28
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イタリア アルト・アディジェ州 プルーナー・ピノビアンコ2003 Prunar PinotBianco エステ&ノイエ(エルステ&ヌーエ) Erste & Neue ピノビアンコ(ピノブラン)100% ステンレスタンク発酵 ステンレスタンク熟成50% 樽熟成50% アルコール分13% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:1720円色はやや黄色がかった金色。香りはレモン、シロップ、紫蘇、ミント、グレープフルーツの皮、リンゴ?未熟なメロン? 抜栓20分で、レモン、カラメル、バニラ、リンゴ、レタス?味は苦味と薄い酸味。余韻に苦味と薄い甘味。経年からか、果実感は相応に抜け気味。でもまだ味はバランスを保っており、穏やかな味わい。苦味基調な味の中で、薄ら残った酸や余韻の甘味が起伏を生む。メインの苦味も強いものではなく、残った果実感とのバランスで釣り合いが取られてる。香りの柑橘感で酸や甘味の落ち込みを(気持ち程度にだが)防ぎ、“穏やかな味” に仕上げてる。ただ、飲み手の経験次第で 「穏やかな味」か「諸々抜けちゃった水っぽい味」か評価がハッキリ分かれると思う。香りのヒネが無いのは流石の状態だったが、これはこれで悪くない、と思って飲むにはそれなりに経験が必要。繊細って領域でもないし、悪く言えば、ただ味が落ちてるだけのワインって感じも大きい。 ん?、抜栓20分弱(温度上昇)で柑橘やハーブ系の香りが落ち、 代わりにカラメルやバニラ等の甘い香りが生まれてくる。 これによって味のバランスが変化し、酸を落として甘味の雰囲気を伸ばす方向に。 抜栓60分程で、香りの出力が大幅に落ちる。 しかし、味は酸が盛り返し、苦味にも張りが伴ってくる。 「穏やかな味」という表現をするなら、この味の方がもっと良い意味でそれっぽい。総評としては、経年相応の白ワイン。“経年相応” であって、“熟成” って言える程の大した発展はしていない。飲んでて不味くはないが、味は大人し過ぎて、美味しく飲むには要経験。時間経過での変化は悪くなかったが、特に向上したとは思わない。合う料理が意外と思い浮かばない。味が大人し過ぎて、料理に合わせようとすると、ワインが潰れそうに。精々サラダ位かな(ドレッシングは塩と油だけで極力シンプルに)。まあ、値段相応。白ワインとしては およそ力尽きかけだったが、状態自体は良かったので、飲んでて不味くはなかった。10年弱の熟成代も込みと考えれば、瓶差も大きいだろうが、まあまあ お買い得に思える。「10年弱経過」の「ピノビアンコ」のワインというのが最大の特徴。
2013/05/26
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最近、日本酒がやたら飲みたくなる時が多い。そのせいか、金山寺味噌 や イカ塩辛が常に冷蔵庫に存在。 新潟県 翁の夢・純米吟醸 Okina no Yume JunmaiGinjou 賀茂錦酒造株式会社 Kamonishiki Shuzou 雪の精(精米歩合60%)・米麹 日本酒度 +1(?) 酸度 1.4(?) アルコール分 15 購入価格:700円(1000円の商品入れ替え30%off)(720ml)香りはメロン、梨、水飴。まあまあのフルーティーさを持つ吟醸香。甘味のトーンは高めで、飲み口は意外と薄い感じ。個性と飲み易さの内と言えばそうだが、飲んでて飲み応えが無い。まあ飲み易さと、香りの良さと引き換えか!?味はいまいち物足りないが、香りはそこそこ。ちょっと甘いだけで終わってしまいそうな ふくらみの無さだが、香りは格相応に。味も、物足りないとは言っても、あくまで「普通」の範囲内。正直、香り以外の特徴は見えにくい。味自体は飲み易さは有るし、飲んでて嫌なものは感じないが、飲んでて何も美味いとも感じない。吟醸とはいっても、日本酒らしい酸や旨味を感じないのは残念。良くも悪くも新潟の、純米吟醸と言えど 普通の酒だな。普通なりに万人向けで、味も香りもそれなり。味はちょっと個性が弱いが、それはそれで飲み易さの内でもある。料理は出汁や醤油の味と相性が良い。魚の刺身の他に、野菜の煮びたし なんかが向いてる。酒の甘味を活かせるツマミを推奨。出汁や醤油で味つけても、豆腐系(食材そのものに甘味を感じる様なもの)だと合わない。1000円で値段相応。味は結構普通だが、香りに関しては それなりに純米吟醸らしい内容と出方だった。700円で買えた品だし、700円なら文句無し。
2013/05/24
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アルゼンチン メンドーサ州 アマンカヤ・グラン・レセルヴァ・マルベック・カベルネソーヴィニヨン2010 Amancaya Gran Reserva Malbec CabernetSauvignon ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)・アンド・ニコラ・カテナ ボデガス・カロ Domaine Barons de RothsChild(Lafite) And Nicolas Catena Bodegas Caro (カロというのはカテナのCa、ロートシルトのRoが合わさって生まれた名前) マルベック50%以上 カベルネソーヴィニヨン フレンチオーク樽熟成12か月 アルコール分14.5% 輸入:株式会社ファインズ 購入価格:1670円色は濃い紫。香りはブラックベリー、杉、プルーン、プラム、カカオ、カラメル、ミント、土?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い渋味と甘味を伴う薄い苦味。品種らしい重厚さを思わせる香り。ところが味はそんなに渋味がうるさくないね。全体のバランスが良く、余韻も結構穏やか。よくあるチリカベワインよりも明快に果実感が乗っており、渋味が走り過ぎないよう効果的に牽制。余韻の樽感も充実しており、苦味が苦いだけで終わらない、綺麗な伸び方。穏やかな渋味の基礎の上に澄んだ甘味が絡み、ソフトな酸が補強。まさにカベルネとマルベックの有効活用。品種の特徴の良い部分を互いに活かし合ってる感じで好感触。あえて欠点を挙げるなら、香りが少々単純過ぎるかな!?値段なりといえば値段なりだし、品種の特徴はきちんと捉えてるし、これは難癖レベルの話。熟成による向上余地は有るし、味のすぐに飲んで美味しいという要素も上々。味のバランスは高度に完成され、香りもまずまず正統派。すぐに飲んで美味しくもあり、リリース後7年位は真っ当に熟成しそうな潜在力も有る。渋味が強過ぎないので、万人向けの雰囲気も有って飲み易い。抜栓2時間の経過でも変化は無く、盤石の安定感。タンニンの主張が穏やかなので、意外とアブラの乗った肉料理に向いてるとも思えなかったり。まあハンバーグ位は問題無いとして、あんまりステーキとかに合わせるって感じではないな。薄切りのローストビーフ、モノによってはカツオのタタキにバター醤油ソースとかでもいいかもしれない。比較的淡泊な傾向の肉を(赤ワイン向けに)ヘヴィーに味付けたものに合いそう。値段以上。1880円クラス以上の出来。流石に2000円の壁を超えるにはシンプル過ぎる部分も有るが、万人向けで完成度は高い。好みも有るが、同価格のチリよりも美味いと思う。同じロートシルト絡みの南米ワインなら、自分ならロス・ヴァスコスのグラン・レセルヴァよりも、このアマンカヤを選びたい。★楽天検索 アマンカヤ★楽天扱い約22件 1743円~2383円 平均1950円前後2000円未満が上限。1800円台なら妥当。同じ価格ならチリよりもオススメ。
2013/05/23
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もらいもの ブルゴーニュ シャブリ地区 一級畑フルショーム シャブリ・プルミエ・クリュ・フルショーム2008 Chablis 1er Cru Fourchaume ラ・シャブリジェンヌ La Chablisienne シャルドネ100%(リュット・レゾネ栽培?) ステンレスタンク発酵70% バリック樽発酵30% 85%をステンレスタンク熟成6ヶ月(シュールリー) 15%をバリック樽熟成6ヶ月(新樽率10%) アルコール度13% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:3000円前後色はやや薄い黄色香りはレモン、石灰、ピーナッツ、塩水、バター?味は苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。ふーん、ミネラルの存在感は有るけど、意外なほど酸味が弱い。香りはそれなりに正統派で、柑橘とミネラルにほんのりオイリーなイメージのものが主。苦味基調でシンプルな構成。余韻も大人しい。まあ変に酸っぱ苦いだけのシャブリになってしまうよりは、これはこれで悪くもない。シンプルなりに味のバランスは良く、飲み易さは上々。香りの柑橘感とミネラル感は、味のイメージとも有る程度合致し、違和感は無し。決して水っぽい訳ではなく、シャブリワインの個性は真っ当に出せてる。とは言うものの、一級の格にふさわしいかどうかは知らない。香りの内容と出力といい、味の出方といい、1000円台のシャブリの延長。苦味の張りと綺麗さはまあまあで、何も不味くはないが、物足りなさも大きい。もうちょい味か香りに甘味の感覚が伴えば、個性が有ったと思える。総評としては、ミネラル感が綺麗な、苦味基調の普通の、シャルドネワイン。苦味にしつこさが無く、果実感も穏やかで、バランスと飲み易さ自体は結構イイ線行ってたのかも。そういう意味では一級なりに、一定以上のクオリティを示せてたとも言える。60分以上の時間経過でも変化は軽微で安定しており、食中酒としてはかなり信頼出来そう。料理は割と何でもいける。苦味は穏やかで酸や甘味も弱いから、逆にどんな料理でも何も邪魔しない。温度の変化にも強く、質の安定感に関して言えば、面白いほど高い。生魚、肉料理、野菜テリーヌ、サラダ等々、相性の汎用性もバッチリ。出来ればワインに足りない甘味感を補填する味付けなら理想。正直、値段以下。安定感・汎用性・万人向け適性等、長所が明確な点は素晴らしいが、格と値段に見合ってるかといえば何とも言えない。感覚的には1980円前後のコスパだな。一級補正かけても精々2000円台前半。同じ値段なら、もっとメジャーな作り手のドメーヌ物のブルシャル買った方が楽しめる感じ。★楽天検索 シャブリジェンヌ フルショーム★楽天扱い約19件 2552円~3885円 平均3200円前後「比較的安価」な「シャブリ・一級」の「フルショーム」でなければならない理由が無いのなら、特に目をかける意味は無いと思う。贈答用と思えば、適度に高級で値も張らず それなりに扱い易いワインではあるか。
2013/05/21
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もらいもの アルザス リースリング・キュヴェ・ドレイ・エクサ2011 Riesling Cuvee Drei Exa ポール・ジャングランジェ Paul Ginglinger リースリング100%(リュットレゾネ栽培) ステンレスタンク熟成と樽熟成5カ月(?) アルコール分12.5% 輸入:株式会社モトックス 参考価格:2000円前後色は綺麗な金色。香りはライム、蜂蜜、オレンジ、ミント、オリーブオイル?味は薄い苦味と酸味。余韻に苦味と薄い酸味。そこそこ綺麗な香り。味はシンプルだが バランスは良く、万人向けの飲み易さ。余韻の苦味が酸を支え、起伏を生み出す。味から余韻まで真っ直ぐに味が通り、澄んだ印象。香りの柑橘感も味を盛り立て、味に統一感(作り手の思惑通りの出来)を感じさせる。スッキリしてて ガブ飲み可能、でも じっくり飲んでもまあまあの美味さ。 60分程度の時間経過で、味に重みが出始めてきたかも。 シンプルな味に押しの流れが出来た様で、この位なら悪い気はしない。良くも悪くもシンプルな味で、流石に飽き易い味と言えなくもない。欲を言えば、もう少し甘味の感覚が有っても良かったと思うが、それならドイツのちょい甘リースリングを飲めば良いだけの話だな。あくまで「アルザス」の「辛口」「リースリング」であるのが、このワインの存在価値。余計な味の弄りが感じられないので、食中酒として かなり上出来。基本的には料理と一緒向けだが、単独でもまずまず。時間経過にも比較的強く、万人向けのイメージは崩れない。生魚よりも火を通した魚との相性が良さそう。料理で甘味の要素を補填出来れば、ワインの格も上がる。野菜や鶏肉系のテリーヌなんか良いかも。ギリギリ値段相応。正直2000円の壁を越えるか疑問だが、1000円台後半でなら、なかなか綺麗な味を楽しめた。アルザスの辛口リースリングとしてなら信頼できるワイン。リュット・レゾネ補正がなければ1680円位でイケるのかもしれない。★楽天検索 ジャングランジェ ドレイ エクサ★楽天扱い約8件 1880円~2280円 平均2000円前後2000円以下なら納得いかなくもない。「アルザス」の「リースリング」が目的でないのなら、あえてこれを選ぶ理由は薄いと思う。同じシンプル傾向でも、先日のアルテュール・メッツのキュヴェ・アン・ロール・リースリング2011より、苦味の張り方や酸のノリ、香りの澄み方が明らかに上。まあ、あちらはあちらで微妙なレベルのワインだったけど、600~800円以上の差が付くとは、意外な感じ。そこまで大きな違いになるとは思わないんだが、それはまだ自分がアルザスへの理解が浅いだけか・・。
2013/05/19
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もらいもの アルザス コート・デギスハイム・トラディッション2010 Cote d'Eguisheim Tradition エミール・ベイエ Emile Beyer ピノブラン85% ミュスカ15%(ミュスカオットネルとミュスカダルザスを半々に) ステンレスタンク発酵(発酵は品種別に非マロラティック発酵) アルコール分12.5% 輸入:株式会社フィラディス 参考価格:1600円前後色は薄い金色。香りはオレンジ、蜂蜜、キンモクセイ、ミント、シナモン、オリーブオイル?シロップ?味は酸味と薄い苦味。余韻に薄い甘味と甘味を伴う薄い苦味。なかなか綺麗な香り。澄んだ酸味に苦味がゆっくり拡がり、余韻までソフトに着地。酸や苦味感にしつこさは無く、とても飲み易い。クリアーな口当たりに 落ち着いた酸が、綺麗な印象を生み出す。蜜や花の香りが、薄めの甘味をサポートする様に働き、バランスも良好。スッキリした味わいで、飲み手も料理も選ばない。飲み手の経験に因っては、スッキリ感に物足りなさも感じるかもしれない。スッキリ感と引き換えだが、どうしても飲み応えが無い。決して水っぽさでは無いけど、もう少し果実感が明快だったら無視出来た部分だな。 抜栓20分程で、香りの出力が衰えてくる。 味自体は大差無いが、香りの花や柑橘類の香りが弱った事で、 味の出方にブレが出てきたかも。 抜栓30分強(温度上昇)で苦味が強くなり、当初の澄んだ味が崩れ始めてきた。 苦味の出方次第だろうが、口内をヌベッと拡がる感じで綺麗さが無い。 一応飲み応え要素と言えなくもないけど、わりと普通の味わいに。 冷温キープ推奨。上出来の白ワイン。繊細な味と香りの出方で、飲んでて綺麗。時間経過後の変化は料理とかで散らすとして、ガブ飲み も じっくり飲みも出来る分かり易いワイン。抜栓直後の綺麗な飲み口を楽しめられたら、充分このワインの良さを堪能出来たと思える。料理は赤身の肉でなければ大体何でもOK。ワインの味のスッキリ感を考えると、あまりアブラがノッてたり、味が濃かったりしないものの方が向いてると思う。ただ、時間経過後で苦味が強まった状態の場合は、逆にちょっと位濃い味の方が上手く合いそう。余計な苦味を打ち消せる程度の味だから、チーズや白身魚のヅケとか。この辺は味付け次第か。値段相応。相応だけど、綺麗な味と香りで なかなか高級感が有る。時間経過での変化は惜しいが、この位なら想定の範囲内。料理と一緒なら問題無い。★楽天検索 エミール ベイエ デギス★楽天扱い約2件 古武士屋で1575円 湘南ワインセラーで1680円まずまずの価格。どうしてもリースリングと比べるとマイナーな品種なのか、タマ数は少ないね。
2013/05/16
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アルザス ゲヴェルツトラミネール2011 Gewurztraminer クロスフェルデール カーヴ・ヴィニコール・ド・ダンバッハ・ラ・ヴィル共同組合(?) Krossfelder Cave Vinicole de Dambach-la-Ville ゲヴェルツトラミネール100% アルコール分13% 輸入:キッコーマン食品株式会社 購入価格:1580円色はやや黄色がかった金色。香りは桃、ライチ、ライム、沈丁花、粉ミルク、ミカン、キンモクセイ?シンナー?味は苦味と甘味。余韻に苦味と苦味を伴う薄い苦味。ゲヴェルツっぽい、ライチやライムの後を花の香りが追う正統派の出方。味は苦味基調でニュートラルな傾向。やや重みや粘性を感じる口当たり。余韻の苦味の張りにミネラルを感じ、全体の味をスッキリさせる。口当たりの苦味感で後に続く甘味を強調し、余韻で補強しつつ上手に締める。飲み易さ と 分かり易さはなかなかで、万人向け食中酒向けの雰囲気。ドイツの何か適当なカビネットクラスに近い甘味出力。 抜栓20分程で急速に香り出力が衰えてくる。 味は大筋では大差は無いが、香りが落ちた分だけ甘味も落ちた気がする。 そして苦味が半端に伸び始めてきたが、苦味に関しては軽度の温度上昇も有るかな。総評としては、そこそこ良い感じのアルザスワイン。苦味と甘味のバランスは取れてて飲み易く、酸味は香りから連想出来るレベルに控えめでしつこさも無い。万人向けの食中酒としては かなり上出来。料理はわりと何でもイケそう。酸よりも甘味の感覚が強いのと、飲み口の重みを考えると、魚よりも鶏肉やテリーヌ系が合う。和食でも問題無いが、塩や醤油等のダイレクトな味と相性が良く、出汁系の旨味を活かした繊細な料理とは相性悪そう。値段相応。アルザスの食中酒向け白ワインとしては、結構悪くない。ただ、正直「ゲヴェルツトラミネール」という品種のややレア(?)な部分にもう+200~300円乗ってる部分は有ったかも。これがもっとオーソドックスなリースリングとかのワインだったら、もう少し安いのかもしれない。どうでもいいが、コルクに記載された「UNE PASSION & DES HOMMES」って何か意味が有るんだろうか?直訳すると「情熱と男」という意味らしいが、何やらアッー!な感じwww。ニュアンス的には「情熱と人間」みたいな意味なんだろうけど。★楽天検索 クロスフェルデール ゲヴ★楽天扱い5件 1764円~2514円 平均1890円前後この価格だとイマイチお得感は無いなぁ。特に鎌仁商店の2514円は論外。1580円で相応と感じたレベルなので、1900円弱出すには「アルザス」の「ゲヴェルツ」でないとならない理由が必要かも。何か適当な ちょい甘ドイツワインと競合しがちで、1900円弱だとコスパでは分が悪い。
2013/05/14
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もらいもの ブルゴーニュ ヴォルネイ1級 シェブレ畑 ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シェヴレ2001 Volnay 1er Cru Chevret ドメーヌ・ニコラ・ロシニョール Domaine Nicolas Rossignol ピノノワール100%(リュット・レゾネ栽培) アルコール分13% 輸入:エノテカ株式会社 参考価格:5000円前後色は濃い赤紫。香りはブラックベリー、カカオ、アンズ、スミレ、カラメル、ライムの皮?土?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に酸味と苦味を伴う薄い甘味。・・・まあ、こんなもんかな。それなりに美味しくはあるけど、それほど驚く様なものは感じない。とりあえず、まあまあ正統派ピノの流れ。赤果実に土っぽさを伴いつつ、草花の様なやや青臭い香り。味は緩んだ渋味に酸が乗り、そのまま酸の流れに沿って滑らかに、余韻まで薄く甘味が付いてくる。リリース時から真っ当に熟成していったと思われる味の出方。自分の少ない経験から見ても、味は良さ と 香りのヴォルネイらしさは まずまずなのは分かる。だが何処か味と香りのイメージが噛み合ってない様な・・・。ただの好みの問題か!?渋味の張り方と香りの土っぽさに、ボルドーっぽいイメージが有って、ブルピノらしさが伸び悩んでる感じ。産地・品種抜きにして、単なる赤ワインとしてなら綺麗な味だが、12年熟成のヴォルネイ・プルミエ・クリュと言われると何とも拍子抜け。 45分程の経過(室温22℃、湿度60%)で、味に旨味的なものが伸び始めてきたかも。 苦いのに苦くない、他の酸や甘味に厚みを含ませるみたいな味が伴ってきた。 やっぱり “味” は良いんだろうな。総合的には、香りがノリ切れなかったヴォルネイのピノノワール。リリース直後の味を知った上で、数年おきに段階を追って飲む分には面白さがあるのかもしれない。ボルドー好きの自分には、経年で適度に緩んだ渋味と酸の伸びが好感触だった。味に関しては充分納得いったけど、香りはイマイチ合わなかったな。料理は軽くアブラの乗った肉料理がいいだろう。鳥肉料理なら大体何でも合う。渋味の張りに賭けて、チーズ類でも割と上手くハマる。まあ、値段相応か。「ヴォルネイ」の「プルミエ・クリュ」で「2001年ボトル」で5000円ちょい、熟成の耐久性・発展性まで考慮すればアリの価格。しかし、自分のヴォルネイワインに対する理解の浅さを考慮しても、割と普通の枠内で完結してしまった雰囲気も。これはこれで飲み手をあまり選ばない、手堅い出来だったと受け取るべきか。【ニコラ・ロシニョール】ヴォルネイ・1er・シェヴレ[2001](赤)価格:5,124円(税込、送料別)楽天ではシェブレは かわばた酒店のみ?売り切れ中。ニコラ・ロシニョールのワイン自体は結構売ってるみたいだが。ポマール[1996] ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール価格:5,229円(税込、送料別)ゆはら にて4本確認でも自分だったら、ボーヌでほぼ同じ額を出すのなら、プス・ドールのポマールを買う。例えば、96年のプス・ドールのポマールが5000円台なら間違いなくこっち選ぶねw。
2013/05/12
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アルザス キュヴェ・アン・ロール・リースリング2011 Cuvee Anne-Laure Riesling アルテュール・メッツ Arthur Metz リースリング100% アルコール分 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1280円色は薄い金色。香りはライム、レモン、薄い蜂蜜、輪ゴム?シンナー?味は酸味と苦味。余韻に苦味。まあまあリースリングらしい香り。ハイトーンな酸味が顔を出し、すぐに苦味が追い着く。余韻は良くも悪くもシンプル。酸味はかなり控えめで、苦味がシャープに主張。余韻はあっさりで、それなりにキレはいい。ニュートラルな味と言う程 各要素平均的な出力の味覚とは思わないが、万人向けの飲み易さは備えてる。飲み進めると味全体の薄さを感じる位 酸の張りが無く、苦味の押しばかりが目立ってくる。このワインの苦味は酸を押し上げるでもなく、しつこく残って口内を汚すでもない、ただそこにあるだけの味。飲んでてあまり面白みを感じない。これはこれで料理の邪魔をしない、食中酒として使い易い雰囲気は有る。ワイン自体には余計な味が無いから、何にでも合わせられる。品種の雰囲気は持っており、辛口でも取っつき易さはそれなり。ただ、ワインだけで言ったら、あまり面白いものでもないのは確か。料理は大体何でもOK。肉でも魚でも野菜でも対応可能。足りない甘味を補填出来る様な調理だったり、旨味をきちんと押し出した食材だったりすると上手くハマるかも。ギリギリで値段相応。もし980円位なら、もっと高評価で素直に納得しただろう。「アルザス」ってのがボルドーやロワールの白と比べてマイナー(?)な分、ちょっと上乗せ入ってるかも。好みや慣れの問題も有ろうが、これで1280円なら自分はボルドーやローヌの白を選びたくなる。
2013/05/10
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アメリカ カリフォルニア州 ナパ・ヴァレー ナパ・ヴァレー・メルロー2010 Napa Valley Merlot ナパ・セラーズ Napa Cellers メルロー100% フレンチオーク樽熟成18ヶ月(新樽率67%)、新樽分熟成8か月?(Fact Sheet PDF) アルコール分14.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円色は濃い紫。、香りはカシス、バニラ、ブラックベリー、インク、プルーン、カカオ、革、黒糖、ピーマン?杉?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と薄い甘味。重量感のあるボトルに果実感溢れる香り。そこそこ分厚い味を期待して飲んでみた割には、意外とあっさりした飲み口。余韻も穏やかで、綺麗で飲み易いものの、大分肩透かしな気分。味が濃い様でいて、実はそれほど強くも重くもないっぽい。香りが重さを連想させる雰囲気のものばかりで、その辺をサポートしてるのだろうか!?最初に渋味を通してから果実味を乗せ、余韻の苦味で間延びを防ぎつつ張りを与え、甘味感で締め。バランスは悪くなく整っており、味構成は万人向けの分かり易さも備えてる。味のバランスは良く、香りも凄く良い雰囲気なのに、何故か素直に美味いと言えない。芯が無いというか、抜けているというか・・、何か頼りない。じっくり飲むにもガブ飲みするにも中途半端。軽くはないのに厚みが無い?これなら、先日のクイーン・オブ・ハーツ・メルロー2005の方が飲んでて楽しかった。 10分程の時間経過で、杉等の青臭い感じの香りが目立ってくる。 だが、この程度なら“揺らぎ”の範囲内。タイミングの問題。 バニラや黒糖の甘い要素が拡がる時もある。もっとドッシリしたヘヴィーな味を勝手にイメージしていたが、実際はミディアムボディの標準的なワイン。香りは結構色々詰まってる雰囲気がしてポテンシャルを見せるが、味が中位の部分で立ち止まってしまった感じ。自分が薄味系ワインを褒める時「薄いのに軽くない」という言い方をする時があるが、このワインはその裏。「濃いのに、どこか軽薄」、もちろん悪い意味で。濃厚なのにスイスイ飲める、という意味ではない。これはこれで、料理には合わせ易いと思う。良くも悪くもワインに重さ や しつこさが無いから、肉料理のソースの邪魔はしなさそう。岩塩を振っただけのローストビーフから、ステーキや煮込みハンバーグまで肉系全般に幅広く合わせられる。まあ何とか値段相応。でも何か、凄く美味しいワインになりそうだったのに、色々と惜しい段階でストップしてしまった。飲んでて物足りなさを感じるが、経年熟成によってある程度 良変化する可能性も有り、イマイチ実力が読めない。現状、同価格帯のオーストラリア(例えばジェフ・メリルのピンパラ・ロード・シラーズ)と比べると、押しと個性が足りない。ラングドックのシラーと適当に競合する感じ。300ml強残しで次の日。(抜栓22時間程度経過)香りは初日と大差無し。味は渋味や果実感が後退し、苦味が増す。味の重さが増えた感じだが、全体の味の芯がさらに抜けたというか、苦味にしか特徴が無くなった。結局、元々の果実やタンニンの層が薄かったということか・・。飲み方やタイミングによってはまだ果実感が盛り返しもするが、やっぱりどこか頼りない。ただ、余計な味を出してない と言えば、これはこれでまだ万人向け。むしろ良く言えば、バランス感を保ちつつ物足りなかった重さが生まれた風でもある。10年位は寝かせて果実感を落とし切ってしまった方が、もしかしたらこのワインの真の個性が見えてくるのかもしれない。2日目も値段相応。でも2日目の方が変に悩まずに素直に飲めた気がする。早飲みしても値段なりの半端なワインだろうが、熟成させると程々に化けそうな雰囲気も有る不思議なワイン。古典的なナパヴァレーのメルローです。ナパ・セラーズ・メルロー価格:2,950円(税込、送料別)楽天では加藤酒店のみ2009年ボトルが2950円らしいが、このワインで2950円はナシだな。1950円でもかなり微妙な気がするというのに。10年位前のバックヴィンテージという事ならまだ分からんでもないが。
2013/05/09
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アメリカ カリフォルニア州 サンタ・バーバラ・カントリー クイーン・オブ・ハーツ・メルロー2005 Queen of Hearts Merlot ルーカス・アンド・ルウェレン・ヴィンヤーズ クイーン・オブ・ハーツ・ワインズ Lucas & Lewellen VineYards Queen of Hearts Wines メルロー100% フレンチオーク樽熟成16ヶ月(新樽率20%) アルコール分13.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:980円色は透き通ったどどめ色。香りはアンズ、カシス、ブラックベリー、カカオ、バニラ、アーモンド、土?味は渋味と甘味を伴う酸味。余韻に薄い苦味と苦味を伴う甘味。おお、結構いい感じ。渋味基調だが、経年からか かなり穏やかな出力になっており、後に続く果実感を活かす様に伸びる。香りもなかなかフワリと立ち上がり、熟成感も感じられる。リリース当初はもっとブ厚い口当たりで、渋味もしっかり乗せていたのかもしれない。酸味とちょい高めのアルコール感が上手い事組み合わさって、ジワジワと味の奥行を拡げていく。ラングドックで1180円位の出来の良い樽熟メルローをもっと上品に、高級感を出した感じ。経年で余計なものが削ぎ落とされ、樽感がほんのりボリュームを上乗せする。香りの出方と苦味の絡み方によっては、少々“浅い”ワインに感じるかも。ゆっくりじっくり飲まないと、味の落ち着きと香りの組み合わせを楽しめないと思う。味も香りも ワインがきちんと熟成感を出せてるので、ガブ飲みするのはもったいない。この辺は要経験。 抜栓40分位の経過で、香りの出力が弱まってきた感じ。 味も、余韻の苦味が微妙に強まってバランスが揺らぎ始めてきた。 まあでも、この程度なら、通常の味の流れの範囲内。 だが、変化の仕方を考えると、寿命はそう遠くなかったのかもしれない。品種の特徴をきちんと引き出し、都合7年以上の熟成にも十二分に耐えた、秀作ワイン。穏やかだが薄くはない、こなれた渋味に果実味が乗り、余韻はあっさりでも味を支える役目を果たす、完成されたバランス。この価格でも熟成10年弱はイケるなと思える。実際は今がほぼピークなんだろうけど。時間経過の香り変化を見越して、下手に味を追求したボルドー用カベルネグラスより、香り重視のピノノワールグラスで飲むのもアリだと思う。料理は、あまり滋味深くはない肉系だな。薄切りにしたローストビーフにシーザードレッシングとか良いかな。ワインの味のあっさり感を殺さず、穏やかな渋味と薄い甘味を活かしきれるものが適任。炙り焼きチキンにチーズソース、馬刺しに塩胡麻油 や イタリア料理の牛肉タリアータなんかも合いそう。値段以上。今回のボトルは1500円以上でも納得した。おそらく今が美味さの一つのピーク。980円でここまでやってくれたのなら、何も文句無し。
2013/05/07
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樹脂コルクなもんで、抜栓は固めで手間取ったけど、中のワインの状態は良さそう。 アメリカ カリフォルニア州 モントレー モントレー・メルロー1996 Monterey Merlot ヴェンタナ・ヴィンヤーズ Ventana Vinyards メルロー100% アルコール分13% 輸入:有限会社 土浦鈴木屋 購入価格:2450円色は透き通ったエンジ色。香りはアンズ、カラメル、カルーアリキュール、メープルシロップ、チョコレート?餡?味は薄い苦味と薄い甘味。余韻に薄い苦味と酸味。ああ・・・・・、悪くない。飲み頃のピークを2段階は越え、良い意味で水の様な飲み口に。カラメルやリキュールの香りが薄味の個性を生み、熟成感満載。半端な渋味や酸味は抜けきり、最後に残った余韻の果実感が旨味と共にジンワリと主張。完全に品種の枠を超えた変化を遂げた。穏やかな苦味に薄っらと酸味が追い、香りで甘い雰囲気を補強する。熟成香の内ではあるが、リキュールっぽい香りがポートワイン的に甘ったるく、好き嫌いが分かれそう。味もジワジワ薄味系の独特な領域に入ってるので、分かってる人向けに。経年相応に真っ当に熟成し、別の個性を放ち始めた古酒。味も香りも葡萄のイメージからは大幅に離れており、初心者が知らずに飲んだら腐ってるとか思うかもしれないw。このワインの良い所を分かればこそ、ゆっくりじっくり少しずつ穏やかに飲んでいきたい。料理は要らないな。単独で充分楽しめる。もし口直しが欲しいにしても、パンにオイルと塩でも振ってればそれで良い。肉に合わせるなら、ちょい薄のローストビーフに肉汁と赤ワインを軽く煮詰めたソースで。あんまり分厚いステーキとかでガッツリいっちゃうと、ワインの穏やかな味が崩れちゃいそう。値段以上。この手の古酒を好む人なら、96年ヴィンテージで2500円弱はお買い得の部類。ワイン自体の質は値段なりの部分も有ろうが、このヴィンテージと状態の良さで3000円クラスに迫るクオリティ。カリフォルニア・メルローの古酒は南フランスの古酒の様相に通じるものを感じた。400ml残しで次の日。(抜栓約21時間経過)香りは昨夜よりも出力が落ちたが、内容は変わらず。味は苦味に少々しつこさが出てきたかも。苦味が出始めた事で、余韻の果実感に濁りが感じられる。2日目も決して悪くはなかったが、流石に初日のクリアー感を思うと格を落としてしまった雰囲気。全体のイメージは前日の通りなものの、初日で飲み切って方が良かったと思う。2日目も値段以上かな。内容的には相応な感じだったが、ヴィンテージのレア補正をかけてまだ3000円弱は出せそう。
2013/05/06
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自前の畑も醸造設備も持たない、契約農家から集めた品種を7種ブレンド、新進気鋭の若手醸造家の意欲作らしい オーストラリア サウスオーストラリア州 アタック・オブ・ザ・キラー・ヴィンテージ2010 Attack of The Killer Vintage ファースト・ドロップ・ワインズ First Drop Wines バロッサ・ヴァレー、アデレード・ヒルズ、マクラレン・ヴェール の3地区より収穫された バルベーラ25% ネッビオーロ24% トリンカデイラ23% シラーズ12% シャルドネ11% トゥーリガナショナル3% テンプラニーリョ2% ステンレスタンクで発酵開始後、 3~4年使用のフレンチオークとアメリカンオーク樽に移し、 発酵終了後にそのままシュールリー状態で熟成15ヶ月 アルコール分13.5% 輸入:アプレヴ・トレーディング株式会社 購入価格:1260円見れば見るほど味が想像出来ない品種構成と醸造方法。色は透き通った紫。香りはブラックベリー、アーモンド、インク、パプリカ、ナツメグ、カカオ、バニラ?胡椒? 開栓30分弱でブラックベリー、アーモンド、カカオ、カラメル、クリーム、インク?味は渋味と酸味。余韻に渋味と苦味を伴う酸味。・・・・う~ん、飲んでみると普通だな。ベリーにナッツと ほんのりスパイス、青臭さも残る香り。渋味基調で粘りを感じる酸味に、苦味の絡む余韻。フランスワインで言えば、ボルドーとローヌの中間みたいな香りと味。どちらも1200円前後位のやや軽め位の味わいと厚みレベルの。これはこれで、自分には分かり易さや飲み易さは有ったが、何ら特別なものは感じないね。もっとダイレクトに悪く言うと、味が渋いのか甘いのか酸っぱいのか、ハッキリしない時が多い。それがワインの安っぽさを強く打ち出してしまう。もう少し甘味が出てくれば味に複雑さが伴い、香りのごちゃ混ぜ感を味方にできたと思う。 開栓30分で香りの青臭さが抜けてきて、 相対的にカラメルっぽい甘い香りが伸び易くなった。 これによって気休め程度だが、 味に足りなかった甘味のニュアンスがわずかに補強される。 でも、この香りの出方もタイミング次第だな。そんなに明確なものでもない。あえて言えば、ラベルのインパクトとセパージュの多種類だけがウリ。赤ワインとしては結構普通。普通なりに不味い事はなかったけど、言う程大したワインでもなかった。料理は多少味の濃いものになら何でも合いそう。肉よりもチーズたっぷりのピザとかに向いてる。タコ焼き や お好み焼きなんかにも良い感じ。アブラの甘味と相性が強い。値段相応。良くも悪くも値段なりで、(悪い意味寄りで)個性が無いな。シンプルな赤ワインとしてはともかく、いわゆるオーストラリアワインを飲みたい人のためのワインじゃない。★楽天検索 キラー ヴィンテージ★楽天扱い約4件 1350円~1554円 平均1450円この価格じゃ全然惹かれない。ラベルに釣られての一発ネタ以上には ならないだろう。
2013/05/03
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昨日のワインの赤版 アルゼンチン メンドーサ州 アイレス・アンディノス・マルベック2012 Aires Andinos Malbec 作り手不明(裏ラベルにProduced & Bottled by EST A-71058、N°EXP.A-87923 と記載) マルベック100% アルコール分12.5% 輸入:株式会社カサ・ピノ・ジャパン 購入価格:498円色は透き通ったやや濃い紫。香りはインク、プラム、灰、カカオ、冷めたインスタントコーヒー?味は軽い渋味と酸味。余韻に苦味と薄い酸味。うん、まあまあ。予想通りの薄いボリュームだが、品種のおかげか、意外と過度に水っぽくなるのを防げている。香りも無理はせず、果実も土っぽさも程々に抑えられてる。この位のボリュームの南米安ワインだと、香りがやたらと土臭かったり不自然に甘かったりするものが多いが、このワインは良い意味で控えめな出力で、品種の味のイメージを崩さない。味も渋味や酸味がクリアーに通り、有る程度のコクと飲み易さを両立。 抜栓90分弱程でカカオの香りが強まった気がする。 相対的にインクや灰の要素が後退し、香ばしい雰囲気も。 味は特に変化無し。余韻の苦味が少々後に残り易いが、元のコクの弱さが良い方向に働き、ツマミ一つで解消可能。アルゼンチンのマルベックとはいえ、厚めの飲み口を期待するものではない。値段なりのガブ飲み向けワインである事は分かってて飲んだ方がよい。値段の範囲内ではあるが、ちゃんと品種の長所を引き出し、個性も作れてる。同じワンコイン価格なら、チリのガブ飲み赤よりも大分 自分好み。700円前後位のガブ飲みボルドー赤よりも、品種のアドバンテージ分だけ味の濃さを発揮出来てたね。料理はコロッケやメンチ等の揚げ物系か、もっとシンプルに焼き鳥とか。油を使ったややへヴィーな肉系なら大体何でも合いそうだが、味はシンプルなものの方が望ましい。肉よりも豆腐系で、厚揚げのグリルに醤油とマヨネーズでもつけた方が このワインの味出力には向いてるかも。値段相応。これでもきちんと「アルゼンチン」の「ワンコイン」の「ガブ飲みワイン」として個性を出せてた感じ。同じ相応でも、シャルドネの方よりは もっと明快に見所が有った。
2013/05/02
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アルゼンチン メンドーサ州 アイレス・アンディノス・シャルドネ2012 Aires Andinos Chardonnay 作り手不明(裏ラベルにProduced & Bottled by EST A-71058、N°EXP.A-87923 と記載) シャルドネ100% アルコール分13% 輸入:カサ・ピノ・ジャパン 購入価格:498円色はやや薄い黄色香りはレモン、石灰、砂糖水、未熟なメロン、ミント?味は薄く甘味を伴う苦味と酸味。余韻に薄い苦味と甘味。薄い味。ちょっと柑橘にほんのり甘い雰囲気の香りが混じる。苦味も酸味も強いものは無く、正統派のガブ飲み向け安白。予想も期待も裏切らない、食中酒向けの気軽な安白ワイン。万人向けで およそ料理の邪魔もせず、気楽に飲めるタイプ。コップに氷入れて飲んでもOK。まあ、良くも悪くも水っぽい。ガブ飲み向けワインとして それで悪い事は何も無いが、記憶も印象も残らない。総評としては、やっぱりガブ飲み向けの安白。変なしつこさも特別な個性も無く、飲み易さは有るが、よくある安ワインの枠を出ず。半端に果実感のノッた、700円位の甲州ワインにも似た様なワイン。料理は塩系のあっさりしたものが良い。料理の邪魔をしないとは言ったが、ワイン自体の力が無さ過ぎて 濃い味の料理は制御しきれず、ワインの生臭さが目立ったり、酸が余計な事をして料理の味バランスを崩すかも。甲州っぽい味わいから、意外と和食系と合いそうな気がしなくもないか。漬け物 や 出汁系の繊細な味となら、意外と上手く働きそうな気配も。値段相応。ワンコイン弱の、よくある水代わり白ワイン。水っぽさを上手く活かせれば、実力以上の力を発揮する可能性も、無くはないが期待は出来ない。特に気にしなくてよい。
2013/05/01
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