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都々逸まねて、七、七、七、五、七・七・七・五はさらに(三・四)・(四・三)・(三・四)・五、という音律数に分けらているところがみそなんです。お酒と三味線にぴったりの現代都々逸の捻り揚げご賞味ください。命七日や ここぞとばかり 残暑 きついね 蝉しぐれ叩きゃ埃の 出るのが男 尻を 叩いて 屁を出して還暦元気 青春だよと テニスコートで 足挫くクイズ番組 負けない気合 あなたお名前 なんだっけ生きてごめんね 死んでもごめん 死んでくれよと 妻が言う徘徊だよと 心配されて 今日も歩いた 一万歩作:朽木 一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.29
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ひろし君は三人兄弟だ。妹の知子とは2歳違いなのだが、弟の隆二とは6歳も離れている。だからゲームをやっても相撲を取っても全く相手にならないのだが、ひろし君はこの弟が可愛くていつも一緒に遊んでやった。 ひろし君の家は小さな和菓子製造業のため、両親は忙しくてしょうがない。それで隆二が赤んぼうの頃、母親のみつ子が手を離せないときは、ひろし君が隆二のおむつを取り替えたことが何度もあった。 うんちが沢山出たときは臭くて堪らない。「うわー臭い!」とひろし君が叫ぶと、隆二は「うにゃい、うにゃい」と笑うのである。その「うにゃい、うにゃい』が可愛いいので、おむつ交換もそれほど苦にならなかったのかもしれない。 さてひろし君が4年生になる頃は、隆二も4歳になり腕白坊主に成長していた。ひろし君はそんな隆二をつれてセミ取り行くのが楽しくて、アブラゼミやニイニイゼミを虫かごが真っ黒になるくらい捕まえた。また相撲を教えて、近所に住んでいる隆二と同年齢の男の子と相撲を取らせたのだが、隆二は体が大きいくせに相撲が弱く、師匠を気取ったひろし君はがっかりしてしまう。 そして家の中ではよくエポック社の野球盤で遊んだ。いつものことだが、隆二は負けると怒って野球盤をひっくり返してしまう。ところがこの日は、ボールとして使っているパチンコ玉をひろし君に投げつけたのである。それが運悪くひろし君の眼球の上に当たったからたまったものではない。 余りの痛みと腹立たしさのため、ひろし君は思わず隆二のほっぺたを殴ってしまった。そして火がついたように隆二が泣き出して、両親のいる一階に下りて行く。すると直ぐにドタドタドタともの凄い足音を立てて、父の紘一郎が階段を駆け上がてくるではないか。 そして何も聞かずに「こんなに年の離れた弟を泣かせるなんて、とんでもない奴だ!」と鬼の形相でひろし君をつかまえて、思い切り投げ飛ばしたのである。「だって隆二が・・・」と言おうとするひろし君の言葉も聞かずに、紘一郎はもう一度ひろし君を投げ飛ばしていた。 小さい隆二が可愛くて堪らない紘一郎は、ひろし君にはいつも厳しいくせに、隆二が何を言っても笑うだけであった。またひろし君自身も隆二とは年が離れているので、ほとんど暴力は使わなかったのだが、今回はパチンコ玉が余程痛かったのだろう。下手をしたら失明していたかもしれないのだ。それを紘一郎が全く話も聞かずに、ひろし君だけがぶん投げられては、どうしても納得できない。この日を境に、ひろし君は紘一郎に恐怖心と猜疑心を募らせてしまうのであった。 そして数日後にまたとんでもない事件が勃発してしまうのである。ひろし君が二階から一階に行こうとすると、妹の知子が階段へ出る扉が開かないと困っていた。知子に代わってひろし君が扉を開こうとしても、確かに何かが引っ掛かっているようで簡単に開かないのだ。そこでひろし君は渾身の力を込めて、扉を左に開いたのである。 やっと扉が開き、ひろし君が踊り場に出ると、なんと隆二が鞠のようにくるくると階段を転がり落ちているではないか。この階段は一階直前で直角に曲がっている。だから転がり落ちた隆二は、一度壁にぶつかってから一階の工場のほうへ吹っ飛んだ。そして工場の製菓台の角に額をぶつけてしまったのである。 「ぎゃーっ!うわーん、うわーん」隆二の地獄のような叫び声と泣き声が止まらない。すぐに工場で仕事をしていた紘一郎とみつ子が駆け寄って、隆二を抱き起してなだめている。ひろし君と知子も慌てて二階から降りてきた。 「またお前か!」紘一郎の怒声がひろし君に向けられた。「い、いや・・・」恐怖感に襲われたひろし君が、もぞもぞと言い訳をしようとすると。「お兄ちゃんは全然悪くないよ」と知子が事の成り行きを両親に説明してくれたのである。 知子のお陰でひろし君が紘一郎に殴られることはなかった。原因は隆二がいたずらをして、階段と踊り場を結ぶ扉の端を抑えていたことにあった。知子の力では開かなかったのだが、そんなこととは知らないひろし君が思い切り開いたため、その反動で扉を抑えていた隆二が後ろに吹っ飛んでしまい、階段を転がり落ちてしまったのである。 暫くすると、やっと隆二は泣き止んで、みつ子の胸にうずくまって甘えていた。なんとあれだけ激しく壁や製菓台に頭をぶっつけたのに、隆二の頭には小さな瘤が出来ただけで他に異常が見つからない。ところが不思議なことに、隆二のポケットから真二つに割れた成田山のお守りが出てきたのであった。作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.22
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湖(うみ)をみて匂う花びら心地よい日本の春はピンクではじまる暗闇に烏賊釣り舟の灯がともる今日も穏やか稲取の海 春の日は令和・令和で明け暮れて萬葉集を読み直すとき 作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.18
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思春期の恋を忘れて六十路 梅の蕾の柔らかくなる胸の奥 眠ったままの青き恋 思い出させて酔って朦朧信濃路に天城峠に箱根路も青春の跡桃色の夢忘れたよ捨てたはずだよ瘡蓋(かさぶた)の下で蠢(うごめ)く二十歳の傷よ作:朽木一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.11
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ひろし君は球技が苦手で、ことにドッジボールが一番嫌いだった。だからドッジボールのときはいつも逃げ回っていて、一度もボールに触ったことがなかった。出来ればこの野蛮な球技には近付きたくなかったのだが、なぜか当時はドッジボールが大流行で、体育の時間までドッジボールに占拠されていた。 そしてドッジボールの上手い者が、体育の点数も高く運動神経が良い奴だと思い込まれていたのである。だからと言ってひろし君の場合は、決して運動神経の鈍いスポーツ音痴野郎と言う訳ではなかった。 ひろし君は球技は苦手だったが、相撲や徒競走、跳び箱などにはかなり自信があった。つまり足腰のバネは抜群なのだが、生まれつき心臓と肩が弱いため、球技や長距離走に馴染めなかったのである。 さて長距離は全くダメなひろし君だが、運動会の短距離走ではいままで誰にも負けたことがない。それにいつも二位を5メートル近く引き離していたのだった。 ところが4年生になって、初めて苦汁を舐めることになる。3年生までは同じクラス同士で背の高さ順で走っていたのだが、4年生からは全学年でタイム順に走ることになったからである。しかも距離が50メートルから100メートルに伸びていたのだ。 ひろし君と同学年は7組あり、総勢約350名でうち男子はその半数の約180名であった。徒競走は7人ずつ走るのだが、ひろし君は一番タイムの早い最後の集団に組み込まれていた。そのメンバーを見回すと、身体が大きくて運動神経の鋭い猛者ばかりなのだ。ことにゴジラこと我堂、文武両道の萬屋、筋肉モリモリの景浦、スポーツ万能ミッキーこと水谷の4人は学校で知らぬ者はいない超有名人で、クラス外で無名なのはひろし君だけだった。 いよいよスタートのピストル音が鳴り響き、ひろし君は猛然とダッシュした。とても良いスタートだ。なんと中盤位まではトップを走っていたのだが、その先はすぐ息が上がって、顔も上がってアップアップ。 結局ぶっちぎりでゴールしたのはゴジラの我堂、それに続いて水谷、景浦、萬屋がゴール。残念ながらひろし君は最下位の7位で、生まれて初めて徒競走で醜態をさらしてしまった。 ひろし君は悔しくてたまらなかったが、事前にタイムが分かっていたので、結果ははじめから決まっていたようなものだ。来年の運動会こそはと、リベンジを誓うひろし君だったが、実は全く自信がなかった。自信が回復するのは、中学生になるまで待たねばならないだろう。作:五林寺隆※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.07
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都々逸まねて、七、七、七、五、ひねってみました。なかなか面白いリズムですね、、三味線の音が聞こえてきそうじゃありませんか、、、。 削り節だね 鉋(かんな)名人 薄い命の かんな屑盗みにきたよ 命のつづき ちょいとお待ちよ あと三年役に立たねえ へっぴり腰で 清掃デーの 人合わせ叩いてみても 埃(ほこり)も出ない 七十年だよ 薄蒲団散歩老人 雨降り嫌い 家で体操 続かない歩きすぎだよ 膝関節症 歩かないかん 糖尿病底の抜けてる 鍋ならわかる 今日も濡れてる ズボン前作:朽木 一空※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。にほんブログ村
2019.09.02
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