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彩 1970代 あ な た は ど こ で ・・・・ 1970~ 万博 安保闘争 電子ジャー ♪「黒猫のタンゴ」 『シラケ』 1971~ マクドナルド カップヌードル ボーリング 『ディスカバー・ジャパン』 1972~ 沖縄返還 電卓 「恍惚の人」有吉佐和子 札幌冬季五輪 横井さん帰還「恥ずかしながら・・・」 1973~ オイルショック ごきぶりホイホイ 金大中事件 『せまい日本そんなに急いで何処行くの?』 1974~ 超能力 紅茶きのこ 『巨人軍は永久に不滅です』 『あんた、あの娘の何なのさ?』 1975~ ベトナム戦争終結 100円ライター ♪「昭和枯れすすき」 1976~ ロッキード疑獄『記憶にございません』 ♪「およげたいやき君」 「限りなく透明に近いブルー」村上龍 1977~ 日航機ハイジャック事件 ♪キャンディーズ『普通の女の子に戻りたい』 プリントごっこ ♪ピンクレディ 1978~ 新国際空港開港 24時間TV「愛は地球を救う」 ♪サザン 1979~ ウサギ小屋に住む仕事中毒の国 インベーダーゲーム 占いブーム 共通一次試験 私は中学~10年間青春真っ只中 2000~ 今の若者が30年後に振り返る時は? 思い出の曲 ミッシェル・ポルナレフ 「愛の休日」 サンタナ 「哀愁のヨーロッパ」 ショッキングブルー 「悲しき鉄道員」 ナタリーコール 「ミスターメロディー」 レターメン 「ラブ」 ブレッド 「イフ」 スリー・ドックナイト 「オールド・ファッションド・ラブソング」 アルバート・ハモンド 「カリフォル二アの青い空」 「メリージェーン」「青い影」「輝く星座アクエリアス」「サウンドオブサイレンス」 洋楽がほとんど。邦楽では「さよならをするために」 「いとしのエリー」 「青春時代」 「ルビーの指輪」 「どうぞこのまま」 「学生街の喫茶店」 「夜の銀狐」 「喝采」 好きな音 懐かしい音 雨の音 パンプスの足音 有線で流れる上記の音楽 豆腐屋さんのラッパ バイクホンダ750ccの音 ジュークボックスにコインが落ちる音 満員電車のドアが開く音 フェアレディZ&イスズ117クーペの走り際の音 公衆電話に10円玉が落ちる音 美味しかった! あの味・・・ お銭湯で飲んだコーヒー牛乳 カティー・サーク 内緒で吸ったタバコ サテン? ノースキャロライナ(キャラメル) チェルシー(飴) 不○家のホットケーキ 昔を懐かしむって、歳をとった証拠だな。 雨の日はこんなことを考える。 最近オバカ少女(笑)とオバサン間を行ったり来たり。 アンバランスで転びそう! おやすみなさい かおと
2007/05/31
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美人コンテスト 清純 優美 友情出演 「早く行こうってば! 終わっちゃうじゃないのよ~!」 個性 神秘 「天然パーマですが・・・参加できますか?」 「彼女達にもいろんな時期があったんだろうよ・・」 初恋 「ドキッ!」 失恋 「三日も泣けばスッキリ?」 「ジーー。どの人も美しい」 審査はあなたに托します。 出演された皆様ありがとうございました。 「どうぞ、召し上がれ」 photo by しば桜さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 希望の詩~ 突然の死 歌姫 原点は志~ 選択は死 M氏 めぐみ かおと
2007/05/30
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「おいおい、いくら暑くたってもっとシャンと!して・・」 「整列!」 「おう~ やれば出来るじゃない」 友情出演 「きをつけー!」 「右向けー、右!」 「顔だけ向けてどうすんの~? でもキレイ!」 「何がはじまるんだい?」 「えー アイスクリームはいかがですかァ? 北海道のmilkたっぷり! アイスクリーム!」 「やった~! バンザーイ! アイスだ」 再び・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・photo by kitakitune07さん・・・ 都内のある公園へ、甥と姪(孫じゃないからね)4人連れて遊びに、お守りに・・・2歳から10歳、ふたりの弟の所の子供達。 私はベンチに腰掛け、ゆっくりと彼らを見守る。 ブランコが空いていたので、昔むかしを懐かしんで乗ってみた。 風を蹴り、空を飛ぶような心地で、アルプスに思いを込めて! 置き去りにされた黄色いランドセル・・・あの日のようにはいかなかったけれど。 暫くして、彼らの表情が怪しい。 緊張? なんとも言えない視線。8~9歳くらいの男の子が、水飲み場にやってきて、悪戯をはじめた。 辺りかまわず水が飛び散る。 2歳の妹を抱っこして非難させる5歳の兄。 その時、公園には10人位の子が遊んでいた。「冷たいなあ!」 水に濡れた子が言った。 彼はうるせえなあ!と言った後、白爪草を摘んで遊んでいた子の方へ石を投げた。「何、あの子」「○子オバちゃん! あの子はいじめっ子で、傘を振り回してケガをさせたりするの」 彼が公園にやってきて空気が変わり、表情が曇ったんだ・・・と知った。白爪草の集団のひとりが「やめて!」と言って立ち上がった。 彼は彼女の所に行って、突き、叩き、蹴り、、「てめえ、何か文句あんのかよ!」 相手は女の子。 見るに見かねて私が立ち上がったその時だった。水遊びしてた(彼女達とは何の関係もない)男の子が走って来た。「何やってんだよ! おまえ」 この彼は手を出さなかった。 (公園のヒーロー)(おお~ 今時、勇気ある少年! 拍手!)いじめっ子は「おぼえてろよ」とグダグダ言いながら自転車に乗って公園を出て行った。甥っ子姪っ子ばかりでなく公園の子供達も時にこんな緊張や不安、遠慮、我慢をしながら遊んでいるのか。 昔も無くは無かったけれど、、、。 暫くして、公園の表情が戻った。 そして大人社会では・・・?事件に(犯罪)に繋がりかねない昨今、選択は「傍観」 kaoto
2007/05/28
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同じ「いっぱい」でも・・・・ これは仄々! 列を作ってかわいい~ 「おや? 」 友情出演 九ちゃん こちらの「いっぱい!」は? 「水島の空」 煙突が威張って! この空の下で暮らしている人々。そして健気に咲く花。 環境問題、切実。 地球温暖化、緊迫。 撮影yuu yuuさんさん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出会いの不思議 ブログをはじめて一年四ヶ月。 何がなんだかわからぬうちに多くの方の日記やお写真を通して、新鮮な風に触れ、音色に触れ、彩られた心の不思議を思う。去った人、時々お散歩で会う人、交流が途絶えない人、心の小指が繋がった人。いずれにしても、ボタンひとつで出来た縁。 そして円、それから宴、園・・・・。 時の悪戯 出会いの不思議。同じ波に乗って、微笑み、頷き、時に涙する・・・何となく押した人差し指一本の不思議。 温もりあり、寂しさあり、果てしない永遠の約束だけがない・・・結ばれた光線、血管。部屋に鍵をかけ、去る日まで、あるいは命尽きる日まで・・・・
2007/05/25
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裏方でパンプキンドールズのメンバーと挨拶を交わした後、興奮冷めやらぬ裕子達はホールにやってきた。 そして来場してくれた多くの人に、潤った心で感謝を伝えた。「倉田さん、来てくれたのよ裕子先輩!」 一段落すると、千尋が額の汗を拭いながら言った。「自分、気がつきましたよ」 矢沢はこんな時でも爽やかで涼しい目をしている。 「そう・・・・来てくれたの」 裕子は着慣れたコックコート姿の倉田が、厨房で汗して働く光景を浮かべた。 裏方を仕込まみ、うざったがれながら大切なことをネームプレートと一緒に置いていってくれた定年まぢかの倉田。 もう二度と会うことはない。 やがて熱く「達成感」を語っていた竜也がやってきた。「まあまあだったんじゃん! ね?」 それって普通じゃん!が口癖の高校生が、まあまあというのだから喜ばしいこと。 裕子はにっこり笑って右手を出した。「こんなトンチンカンなオバサンに特訓してくれてありがと!」竜也は照れくさそうに握手をした後、誇らしげに言った。「どう?裕子さん。 気分いいでしょ? 街路樹に来て少しは人生変わった?」「じ、人生? 生意気な奴! その言葉20年早い!」 矢沢が自慢のきれいな手を出し、主婦裕子の荒れたてと絡んだ。 (ドキッ!)千尋も奏も目に涙を浮かべながら、喜びに浸っていた。 彼らはまるで無冠の英雄・・・裕子は心からそう思った。 「最高っす! 倉田さんも、常連のお客さんも来てくれたし、反響呼ぶでしょう」「ありがとう! みんな!」「こちらこそ」 高倉里美を先頭にダンスサークルの面々が混雑をかき分けて去って行く。裕子はリーダー高倉に向かって深く頭を下げた。 (ありがとう、高倉さん)公園デビューで奮闘した中谷が千尋に大きく手を振りながら去って行く。「奏ちゃん、花束が届いてるよ」 奏のもうひとつのアルバイト先の友人が、顔が隠れるくらいの大きな花束を持ってきた。霞草がライトを浴びて健気に微笑みかけている。「奏・・・もしかして?」 淡いピンクのリボンに包まれた可憐な花の数々。 カードをそっと開いた奏の唇が震えた。「パパからだ・・・・」「送ってくれたのね!」「釧路に届いたよ、奏の歌声」「そうかな・・・・」 奏は香りの中で瞳を閉じた。「あああ、また明日から現実って奴がやってくるんだー」 竜也が余韻をぶったぎった。(こいつ!)裕子は奏の肩を抱きながら、もしかしてこの花束は本人が直接受け付けに届けたのではないかと感じていた。 だとしたら、どんな思いでこの会場を去って行ったか・・・ 竜也は裕子の目尻の小じわにしがみ付いた一粒の涙を見た。落ちそうで落ちない雫。 それは、この人そのものだ・・・と思うのだった。 太陽は平等に光を放つ。 多くの偏見をとても嫌いながら宇宙の真ん中で微笑む。健気な陽だまりを拵えながら、異なる世代の上を東から西へ移動して静かに囁く。「太陽は同じ地球に生まれ合わせた縁深き人々の、心に昇るもの」と・・・・・・ 12月25日 日曜日やはり地球は回ってしまった。昨夜のことは夢か幻か? 燃え尽き症候群の裕子は、浮腫んだ瞼と重い足を引きずりながらバックヤードに立っていた。「いらっしゃいませー!」 フロアーで奏の元気な一声があった。 年明けて1月、裕子はタイムカードの前にいた。すぐ前には、店長瀬川が満面の笑みで紹介してくれた新人がいた。ふっくらとした女性の背中をポン!と叩いて裕子が訊ねた。「あのう・・・・・社員番号はいくつですか?」 完//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////// 役5ヶ月間、「世代」を読んで下さり本当にありがとうございました。 また未熟な文章を引き立てて下さったカメラマンの皆様に心から感謝いたします。 2007年 5月23日 めぐみ かおとphoto bykitakitune07さん
2007/05/23
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♪戸惑う人の背に降りつける雨・・・・・♪竜也の歌声に各々の音が加わると、裕子は鳥肌が立った。 緩やかなメロディーと話しかけるような詩を丁寧に味わう空間が温度を上げはじめる。 胸の鼓動がスティックに伝わり、配置された7種類のリズムに弾け散る。 (もう、大丈夫!) ♪一緒に泣いてくれた友の隣でほほえんでいた・・・・ 旅立つ君をただ黙って送った父の・・・・涙を受けとめて・・・♪フロアードラム、ハイハットシンバルに左右の足、クラッシュシンバル、フットドラムは右手、スネアドラム、スモール&ラージタムが両手。 あれほどの神経の硬直が一旦解けると不思議なパワーが地の底から湧き上がる。 (宇宙の中に竜也がいる。 みんながいる・・・一体になって弾けてる)こみ上げる感動とオバサンの図々しさは、次があるとは限らないステージで自在な迫力となる。 倉田の視線が一点に集中した。「厨房のあの人そのものだ・・・・両手両足が分裂して」 ちゃっかりチケットを拝借して、隠密で会場にやってきた秀明が目を丸くした。「あいつ・・・開き直ってる。 狂ったオバサン」 ♪僕を知っているだろうか? いつもそばにいるのだけど MY NAME IS LOVE ほら 何度でも僕達は出会っているでしょう そう 遠くから 近くから 君のこと見ている・・・・♪「次は俺のギターのサビ。 シンバルは思い切り打て!」 竜也が輝く瞳で裕子を促した。「わかってるよ竜也!」 裕子は様にならないウインクをした。(シワが増えるよ) 竜也が笑った。千尋が目を細めて最高の笑顔を魅せた。 矢沢が体に波を起こしながら到達を迎える瞬間に酔う。 裕子のスティックが大きく飛び散った後、曲が静かに終わっていった。 竜也は余韻を胸に充満させた客席に語りかける。そして奏を見た。 奏はゆっくり前に進み両手でマイクを握り締めた。思わず祈った。 メンバーの誰もが同じ時空にいた。「では皆さん! 最後に奏が歌います。・・・・素敵なイブに捧げます」 ありきたりのジーンズの上に羽織った白いシャツが、柔らかいライトで純白に輝いた。誰もが妖精のように美しい奏を見つめている。 静寂の中に溜め息が漏れ、やがて甘い口元から潤いのある声が流れ出した。 アメージング・グレイスを声量豊かに歌う奏。 (パパ・・・聞こえる? パパに届くように歌っているのよ)才能を開花させた奏に多くの人がうっとりと聞き入る。黙っていられないダンスサークル熟年層が、ひそひそと右に左に顔を寄せ合う。「凄いわ、あの子! プロみたい」「埋もれているものよ、本物って・・・」「あんなキャシャな体から、この声量!」 透き通るような歌声は果てしなく空高く、雲をわけて昇って行く。虹に出会って尚ほほえみ、太陽に到達して一緒に海を照らす。二番に入って曲のうねりを迎えると、四人は空から落ちる小雪のように優しくそれぞれの音を加えていった。 魅了した魂の歌は喝采の中で終わりを告げた。 奏はこぶしを握りしめ、そっと瞳を閉じた。 倉田は早々に闇の扉を開けた。同じように席を立つ中年の男がふたり。 ひとりは秀明だった。会場を出てバス亭に急ぐ倉田に、男が小走りでやって来た。 耳の辺りの髪が白く、倉田よりちょっと体格がいい。 男は頬を紅潮させていた。「すみません。 このバスは駅に行きますか?」 次回「世代」 最終章photo byしっぽ2さん
2007/05/22
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スポットが竜也を照らすと、直ぐにソロがはじまった。「俺のオリジナルのギターソロから入ろうぜ! クリスマスソング作るからさあ」 あの時まるでその辺のお菓子を摘まむような提案に、いとも容易く頷いたメンバー。今、同じ緊張にさらされる。 裕子は息を呑んで瞬きもせずアコースティックギターを抱く竜也を感じるのが精一杯だった。柔軟性を帯びた音色の行列がゆっくりと宙へ押し上げられていく。 やがてそれはポロポロと零れながら流れ星のように夜空に連なる。 オルゴールのような美しい音譜の分散にそっと心をのせたくなる。竜也のオリジナルは竜也そのものだった。 それは甘く優しく、健やかに弾けて辺りを春の陽射しに包みこむ。 「わー・・・・・」 客席から声が漏れるころ、ステージ全体が一気にライトを帯びた。竜也のソロに大きな拍手が湧いた。 愛嬌を控えめにマイクを手にした竜也は「どうもありがとう」と言った後、会場のざわめきがおさまるのを余裕ありげに待っている。バンドと曲の紹介を終え、後ろに控えるメンバーに笑顔の合図を見せた。 矢沢はギターを抱えなおし、気持ちを整える。 すでに倉田の姿を確認したのは彼一人だった。(倉田さん、グッドタイミングっすよ)ビートルズがはじまった。 「俺と裕子さんはメインを引き立てる影の存在なんです。 だから俺、ベースならできるって高校の時思ったんです」 「無視」という実は最も陰険な圧迫に耐えた矢沢の思いが「イエスタデー」のメロディに緩やかにのっていく。 裕子は主役となった矢沢の背中に喝采を送る。 「メロディを噛締めてそっとそっと、心を乱さないで、、、、」 裕子の中で、もう一人の裕子がそっと語りかける。 スティックは腕の延長線上にあった。 緊張を破った一体感が刻々と組み立てられていく。「あいつ等、なかなかやるじゃないか・・・・」 倉田は後方で腕組みをしながら、やつれた体を冷たい壁に委ねていた。そして何故か、手がつけられぬほど胸が熱くなった。 研ぎ澄まされた歌声はやはり矢沢そのものだった。 正直な心は繊細と強靭をにわかに両立して、沈黙のうちに幾つかの和みをつくる。 公園デビューの際、サクラとなって千尋を助けた中谷は「どう?」と言って隣に身体を寄せ誇らしげに笑みを浮かべた。「世代の差と選曲がいいコラボを・・・・ため息だわ」「でしょう? 街路樹の常連さんもこの中にたくさんいるのよ」「やるわね、千尋さんも」 すると同じ列に腰掛けていたサークルのメンバーが、隣人の中谷の肩を叩いて囁いた。「実はあのドラムの人、私の友人なんです!」 中谷は「そうですか」と言うふうに大胆に頷き、笑いを堪えた。(昨日の敵は今日の友・・・か) いよいよ練習に練習を重ねたポルノグラフィティーのスタンバイを終えた。ポルノの出だしはシンバル8個間。 竜也は裕子をチラリと見た。(落ち着いて、胸を張っていい音を出せ)千尋がベースの矢沢に微笑んだ後、鍵盤に指が落ちた。 イントロは裕子と千尋の呼吸がすべてだ。 矢沢はそっと目を閉じた。 photo by kitakitune07さん
2007/05/18
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裕子の招待状に好奇心を抱いた高倉里美は、数人のサークルのメンバーと会場にやってきた。 ファミレスでの裕子との言い争いが逆に程好い誘惑に変わっていく。チケットは偶然にも塾から音楽に走ったと影口をたたいていた若者のルートからもまわってきた。 彼は竜也が出演を頼んだ「パンプキンドールズ」のメンバーのひとりだった。 リーダーとして大いに頼もしい竜也はお気に入りの帽子を斜めにかぶり、チェックのシャツとジーンズ姿でパンプキンドールズにエールを送る。 「その場が楽しきゃいいじゃん!」の若者が貫禄をみせ、妙な思い込みが遠のいて行く。革ジャンの下は素肌、そんな彼らのファッションに圧倒されながら裕子のメトロノームの心拍数は上がるばかり。 晩春と言われた裕子が今、青春のスティックを握る。スポットライトが漲る若さを鮮やかに照らすと、パンプキンドールズの演奏が始まった。「どうしよう、裕子さん! ドキドキする・・・・・」 千尋がそう言って胸を押さえた。 奏もゴクリと唾を飲み込んだ。「大丈夫。 死ぬわけじゃないから」「この会場のどこかに奏のおとうさんがいるかも」「まさか! やめてよー矢沢さん。 声が出なくなる!」「シー! ここで喋ると結構響くんだ!」 闇に投げかけたロックはいきなり心臓にドスン!と落ち、次第にホール全体に轟いく。やがてエネルギッシュな光を撒き散らし融合を開始する。 暫く静まり返っていた会場から興奮の鼓動が一体になってステージに戻ってくるようだ。 「凄い!」 裕子は力強いドラムのスティックさばきに驚く。 確かにリハーサルとは違う。 これが竜也や矢沢が言う「自信を持って」と言うことなのかと思う。 リーダーの場慣れした語りが、高倉ひきいるダンスサークルのメンバーには新鮮だったのか。次第に顔が緩む。「爽やかだこと!」「塾代がこっちに回ったってことね。 なーるほど・・・・」 あっという間にパンプキントールズの演奏が終わった。千尋のくちばしに入った街路樹からの応援メール「頑張れ!我等のゼネレーション♪」それを見て裕子の頭の中はさらに真っ白になった。「ねえ! どうして私達こういうことになっちゃったの?」 裕子は助けを求めるように、竜也の耳元で囁いた。 「今更遅いよ、裕子さん! さあ、スタンバイだ」 倉田がドアを開けた。「来てやったよ」 photo by kitakitune07さん
2007/05/16
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昨夜、寝る前の歯磨きをするため洗面所へ。 ボ~っとしてて、洗顔フォーム(チューブのあれ)を歯ブラシにつけて、もうちょっとで磨くところだった。 昨日は煮物を焦がし、今日はホームセンター(隣県)からの帰り道を間違えて、気がついたらトラックの渋滞に巻き込まれ・・・「ここはどこ? 」おなかペコペコ! それで暑い! 帰宅後、外でせっせと例の物を。そしたら雷ゴロゴロ、急に雨! 「キー! もう意地だ! 出来るまで家には入らなってやらない」?裏のお宅のキッチンから「○川さん、何をやっているのだろうねえ」 おばあちゃんと嫁の会話が網戸を通して聞こえてきた。 天然+方向音痴+せっかち+ちぐはぐ= KAOTOの二乗じゃなくて事情。せめて今宵はダンスで汗を流してシャキットしよう! 愛犬が小屋の出入りも困難になって、12キロから6キロになってしまった。目が見えないってストレスだろう・・介護状態。 この犬は息子が13歳の時に飼った。T牧場で6匹生まれた子犬。 貰い手が決まらなくて最後まで残っていた犬だった。諸々の事情で不登校だった息子、その後の私の病の際、どれだけ我家を助けてくれたか昨日、一気に読んだ本。 東野圭吾の「放課後」 江戸川乱歩賞受賞作品今、聴いている曲 オリビア・ニュートン・ジョン 「愛の告白」「そよかぜの誘惑」今、食べたいもの ドラ焼き
2007/05/15
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十二月二十四日 土曜日 17:00 倉田は一週間置き去りにされ、一度はゴミ箱の底にいたチケットを手にした。そして憎たらしいほど生意気なチケットのシワを伸ばしはじめた。 「義務教育を終え、すぐにオバサン、オジサンになる人はいないですから・・・」 裕子が書いた突飛な文。 間に属する空間を青春とするなら、最後に潤う水に触れてみたい。 蝕む病が辛うじて残してくれた時間は僅か一年。 もうじきこの街を出ていく。倉田はガランとした部屋の片隅にあるギターに再び目をやった。グループサウンズ、フォークソングに夢中になったあの頃が蘇る。 彼は暫く俯いていたが、不安を煽る秒針が耳鳴りに変わる直前に顔をあげた。前兆の対応が発作を招かないことを、身体が覚えてしまった。そして草臥れたジャンパーのポケットに枯葉のようになったチケットを入れると、一本骨が折れたビニール傘を手にした。 「どれ、後ろから奴等を見学してやるか」 背中を丸めてアパートを出ると、僅かに濡れた路面をゆっくりと歩き出した。街灯がほんのり身体を温め、まるで小さな宇宙に導くように足元を照らした。 photo by kitakitune05さん
2007/05/13
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真昼の月 月子 「地上はいろいろあるな・・・・・心が休まらない」 まるで風と手を組んで、辺りを染めながら ひっそりと身を隠し誰かを待つ 友情出演 「 ジー・・・」 月子 「ちょっと疲れ気味・・・・地球の照りかえしで微熱もある」 月子 「誰か私を癒してほしい」 月男 「こっちへ、おいで・・・・抱きしめてあげるよ」 戸惑い 恥じらいに頬を染め・・・・・ 月子と月男は・・・・今宵、燃え月てしまう きっと萌え尽きてしまう (KAOTOの脳トレーニング:想像力UP 撮影協力しっぽ2さん)
2007/05/12
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ジー・・・ 心の中までお見通しさ! おい! 甘い罠にひっかかるなよ そうそう! 気をつけてねー そんなこと言われても・・・恋は悪戯なウイルス マスコミ 「できちゃった婚ですか?」 「プロポーズの言葉は?」 「チュン、チュン! ピーチクパーチク!」 おいら、知ーらない~ そっとしておいてくれない! おっと! フォーカス? まるで破局を待っている? もっと別な所に目を向けて! こんな風景を追いかけて! そうそう! 私達の青い空を返してー (演出悪戯 KAOTO.MEGUMI 撮影 kitakitune05-san) 環境汚染、地球温暖化、「おかしい?・・」と思った時は既に手遅れ。 この方のページへもぜひ! 「無邪気に自然と戯れる子ども達の姿は・・・未来は?」 あらためて教えられました。 ちぎれ雲さん
2007/05/11
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「前略 裕子さん、ライブのチケットありがとう。 メールで返事をすれば済むけれど、俺がイギリス留学中も何度も手紙を書いたし何度か手にした携帯(くちばし だっけ)は止めて懐かしい便箋を開いた。 イブは比較的早い時間なので、行かせてもらうよ。 もちろん彼女とね。 たぶん俺、来春結婚する。帰国して4年。いつも裕子さんが言うように情況は変わっていくよね。 此間、家に帰った時、親父が「定年後の生き方」なんて類の本を読んでいたな。 お袋は祖母ちゃんの介護がはじまって、「子が離れてやれやれと思っていたら次は親。そのうち孫」なんて俺にぼやいていた。気丈な人だからその言葉は少し残ったな。人生は忙しいね。現実、俺もいきなり父親になるわけだし。この決断は潔い誰かに似たのかも(笑) ドメスティック・バイオレンスなんて言葉は俺の横を無関係に通り過ぎていく、そんなもんだった。嫌な時代になったな。でもこれからは真澄を守ってあげたい。お互いバツイチだし、あまり力を入れないで上手くやっていけそうな気がする。 いつか街路樹に真澄を連れて行った時、厨房から手を振ってくれた裕子さんは以前の仕事をしていた感じと違ってたな。異色の転職には驚いたけれど、ライブの経緯 なんかを聞いて、ああ、いい仲間に囲まれて充実の中にいるんだなと感じた。(素でいくからな裕子さんは・・・怖いものなし!が怖いんだよな) それからその晩は、彼女を親に逢わせるからライブが終わったらすぐに帰ると思う。でも、あの状態からのし上って心身を復活させ、バンドに加わるという異質、いや!裕子先輩らしいパワーを充電させてもらうよ。店の方も落ち着くといいね。 宣伝効果も期待できる?と思う。(年賀状に書いてあったスローライフ、裕子さんの目指すスタイル。いつ見られるのかな?) じゃ、楽しみにしているからね。 12月20日 雄二 」 「 千尋さん♪ ライブのメールありがとうございます!イブは公園の仲間と、この際子供達も連れて行こうか!なんて言うことに(^^)夕方5時半から1時間、500円。 これも魅力です 子連れママ軍団は迷惑にならないように隅っこの方で応援しますよ! 頑張って下さい。キーボード♪ (砂場のオバサンにも宜しく!(><)) 」 photo by しっぽ2さん
2007/05/10
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最近見ないもの 蟻の行列 子ども(幼稚園から小学生低学年)の喧嘩 スカイブルーの空 星 公衆電話を使う人 薄化粧のGirl 自然な笑顔の挨拶 エロ本の自販 二千円札 あめんぼう メダカ 他所の子を注意できる大人 粋な教師(厳・素) 最近よく見るもの 犬の散歩(ペットを飼う人) コンビ二の惣菜を買う人 働く女性(中高年) 草むらに捨ててあるゴミ、空き缶 立ち読み ダイエット関連品、文字 惨い事件のニュース 救急車(気温の変動による?) 癒しグッズ 歩いている人 大切な忘れ物 感謝 誇り 師弟(教師と生徒) 父の威厳 品格 想像力 モラル 人と人との絆(親子含む) 言ったことへの責任 純愛? 自然美 勇気 読書 これ以上増えなくていい物 事件事故自殺災害自然破壊 嘘 保身 虐待 いじめ 税金 心の病 嫉妬 憎悪 傍観 闇献金 傲慢 無駄な脂肪 これから意識したいこと 年令に逆らおうとしない自然な魅力 健康を害さない程度の目標と努力 腹6文目の人間関係(三輪明弘氏) 欲張り過ぎない50代~老後 話下手でも聞き上手 教養ある食生活 適度な好奇心とユーモアのある暮らし 身体が許す限り心地よい夢中を放さない(ダンス等) マナーのある出会い 翼を閉じない閉ざさない 夢を諦めない かおとの独り言です おやすみなさいphoto by kitakitune05さん
2007/05/08
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街路樹の入口にクリスマスツリーが飾られた。 窓際のテーブルにランプが灯る頃、夜を待っていた街のイルミネーションも闇をスキップするように灯っていった。 練習会場に着くと、軽やかなメロディーがドアの外に零れてきた。 リハーサル前の最後の練習とあって、メンバーの意気揚々とした様子がうかがえる。裕子はドアノブに手を触れないまま、立ち止まってコクのある音色にしばし聞き入る。冷えた体に羽毛のような温もりが伝わる。 世代の違う矢沢が虜になったビートルズは一瞬にして過去の自分と再会でき、裕子の心は揺さぶられる。顔立ちも仕草もあどけない奏が歌い上げるアメジング・グレース。 体のどこに声量を詰めた貯蔵庫があるのかと驚かされ、歌が進むにつれて鳥肌が立つような透明な海の底へ導かれる。「裕子さん、遅いねえ」 竜也の声で我にかえった裕子が、ドアノブを回した。「ごめんごめん! 」 裕子はすっかり取り囲まれた熱気に、細い神経を束にして笑って誤魔化す。「体力、大丈夫? 家の方は平気なの? 」「両方大丈夫。 女房はね、生き生きしていた方がいいの・・・・・たぶん」 裕子はドラムの前にスタンバイしながら呼吸を整える。「さあ、じゃあポルノからいこうか」 貫禄という味付けを得てすっかり男らしくなってきた竜也の合図で、裕子はスティックを鳴らす。「いい? ワン、トゥ、スリー、フォ!」 千尋と目を合わせ、ゆっくりと前奏に入る。 この一瞬の積み重ねが心に届く歌になる事を練習を重ねる中で教えられた。 歌に入ると次第に矢沢のベースがズン、ズンと流れ込み、いつものようにゾクゾクしてスティックが汗ばむ。 そのしびれ感に浸って何度しくじったか知れない。 その度、竜也は「しっかり掴まってろよ!」と言って、リズムの乱れに始末をつける。 そういう竜也も抱いたギターを愛撫しながら、甘い声と天性を魅せつけるから堪らない。 「よし、いい感じじゃん?」「うん! 奏のマラカスも効いてるし、裕子さんもスネアドラムの音が力強くなってきた」「ああ、そうそう。 あのサビの手前、ドラムが早くなるんだよね」「タンタン、タカタン、タカタカタカタカ」「そそ、そこ! 」「この二小節位前から、ああもう直ぐ、もう直ぐって焦ってくるんだ私」「ドラム以外の楽器が音を抑えるから目立つよ。 まあスティックが一番活躍する場面だからね。 一つひとつの音を丁寧に」「了解よ、竜也」「凄いっすよ、裕子さん! とても高校以来なんて思えない。 かなり叩き込んだでしょ?」「ドンくさいからさ私」 矢沢はホローを忘れない。 「ああ、それからイブライブの友情出演決まったよ。 一グループなんだけどね。何せイブだから、無理もないけど。 でね・・・・・・」 竜也は自然と輪になったメンバーに話しはじめた。ビジュアル系ロックバンドは、キッス、エアロスミス、ディープパープルを演奏する。素人っぽさが引き立って自分達はいい味を出すだろう、と言って竜也は微笑んだ。「あ、あのね。 ずっと言おうと思っていたんだけど」「何! 今になってドキっとするじゃない裕子さん」 裕子に皆の視線が集まった。「当日のライト、ステージの照明ねえ・・・・」 裕子はそこまで言うと、眉の上を小刻みに掻きながら、僅かに俯いた。「私にあたらない様にできないかなあ」「どうして?」「だって、歳だから。 浮くでしょ? これでも少しは気になるの」「浮くっていうか、沈むんじゃん?」 ばか、おまえ!と矢沢が竜也を小突いた後、眼鏡をちょっと上げて優しく言った。「楽しくやりましょうよ裕子さん! 」「そうだよ、バッチリ塗ってさあ」( グサッ! )「おまえ、黙ってろ!」 心の内をさらけ出して、突っかかったり、めちゃめちゃになったり、一発くらえと熱くなったり、大声で笑ったり、感動に蓋をしたり。それは厨房やフロアーのランチタイムの戦場のように停止することなく、一体感を味わえるふつふつスープのようだ。 傍らに君がいる。 傍らに煮込んだスープ鍋がある。 練習はきっと裏切らない。 photo by kitakitune05ーsan
2007/05/05
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ゴマちゃんで~す。 びっくりさせてごめんなさい! 本日も快晴 でも最近の空の色は違う。 薄い水色? あの頃、見た空の色とは違う。 星もひとつふたつといなくなり・・・ 喜んでいるのは、陽を浴びてなびく洗濯物。 そちこちの窓を開けて、換気をしながらを。 たわいもないGW。 娑婆が少し賑やかなだけ。 早朝から花火がドン! 大凧あげ! 毎年恒例。 私も凧にしがみ付いて空に上がりたい 連休真ん中、病院がとても混んでいた。 適応障害・・・多いこと 知り合いの若いお母さんが必死に訴える。{内科、外科、小児科、心療内科} 私は薬をもらって帰るだけだったんだけれど、暫く彼女の話を聴いていた。 深刻・・・この4月中学へ入った娘さんは、車で待っているという。 つまり、待合室にいられない。 体が悲鳴をあげる辛さは本人でないとわからない。 さて、休み明けはダンス、仕事、と回転させるぞ! やっぱり普通が好き。 夏にアルプスからの風を感じに、天竜川のざわざわを聞きに帰る日まで 普通を楽しみ、普通に身を置いて過ごす、そして普通に感謝する。 あい変わらず、ちょこちょこと小さいものを. 簡単手作り・・・バケツの中は霞草 「奏でる時に」 主人公の加奈子が愛した霞草。 かおと
2007/05/03
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あくる日、休憩室の白版にはライブのチケットが貼られていた。 オープンまでの一時間、フロアーも厨房も導線に伴なう音や湯気が、話し声を吸い込む為、ひといろ違う空気が広がる。 「いらっしゃいませー」の一声までに凝縮された下準備。 バックヤードというポジションは、物理心理の有り様を実に都合よく観察できる。 店長の不景気な顔やヤングママのイライラ。 新チーフの奮闘、期間限定の助っ人のご機嫌。 それらを把握してその日の空気を読む小林。 こうしていつもと変わらぬ「街路樹」がオープンを迎える。 ライブ当日まで一月。 合同練習を終えたメンバーの動きが変わる。 千尋のしなやかな両手は時折カウンターの上に置かれ、指は鍵盤を左右に流れる。矢沢はつぶれたマメを庇いながら、重たい皿をせっせと運び、奏はトイレで口ずさんでノックする人を遠ざける。 そして裕子は長めの菜箸で釜を叩いて洋介に頭を小突かれる。「右足で何を踏んでるの? どこから見つけてきたの?」「ああ、見つかっちゃった。 倉庫に重なってたのよ、バケツの蓋」「まあ、いいけどさ。 力、入ってるね」 裕子は苦笑いした後、エビに衣を付けはじめる。 大きいホテルパンにエビがお行儀良く並ぶ頃、小林の大きな手がカウンターににょきっと現れ、早速催促する。「エビ、下さい」 (ほら来た!) このタイミングを物にしてからというもの、裕子の中で何かが変わった。 いち早く休憩に入った裕子は、髪を結わいて袖捲りした後、従食を食べ始めた。しばらくして奏がふーふー言いながらやってきた。「お疲れ様!」「裕子さん、よかったー。 まだ誰も上がってこないね」 隣にちょこんと腰掛けてた奏は、そう言ってバックから取り出した封筒を暫く眺めていた。「はい、これ」 裕子が触れたそれは、思っていた以上に厚く母親の手前、心に笑顔の仮面をつけて過ごした日々がうかがえた。「じゃあ招待状、入れるよ?」「うん。 来てくれなくてもいい。 この手紙を読んでくれれば・・・正直、会うのは恐いしパパには新しい家族がいるし」 ふたりは閉じた封筒をじっと見つめた。「裕子さんの住所で、ごめんなさい」「大丈夫。 お父様も、ね、会社宛てなら大丈夫でしょう。 じゃあ、裏は連名でね」「はい。 お願いします裕子さん。 ・・・・・岡倉武彦様・・・か」 奏は父親の名前をそっと読み上げた。 「もし、来ちゃったらどうしよう裕子さん!?」「贅沢な気がかりね」 ふたりがにこっと微笑んでいると、竜也が「寒いなあ、この部屋!」と言って入って来た。「お疲れ」「あ、招待状!」 竜也はキャップをとり、テーブルにあった数枚の封筒を手にした。「ええ、倉田茂夫様へ? あの倉田さん?」「そう」 そっけなく応えた裕子の前に、竜也はドン!と腰かけた。「来ないと思うよ、ってか何で呼ぶの?」「じゃあ聞くけど、何で呼んじゃいけないの?」「オジサンじゃん。 それに、嫌いじゃないの? 倉田さん」 奏も実はそう思っていたのと言わんばかりに、竜也の方を見て頷いた。「クラプトン弾くんでしょう? ハーレーに乗ってるオジサン、渋いって言ったよね。みんなオジサンよ。 竜也、よーく覚えておくのね。 私も含めてみんな青春があったのよ。それにまだまだガッツがある! それより、何時私達からバトンタッチされてもいいようにせいぜい力をつけておくのね」 竜也はデカイ話になったなあと思いながら、話が途切れない裕子にやっぱり限りないオバサンを感じるのだ。 そして退屈そうに欠伸をした後、更衣室に非難した。「さあ、練習練習!」 更衣室から流れる音色は美しかった。 竜也はやはり才能の当たりくじを引いた男だった。 撮影 しっぽ2さん
2007/05/01
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