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俺はうっすらと横切っていく霧の中でもう一度少女を見た。いつもなら束ねている髪がほどかれ、花びらのようなスカートからは、しなやかな足が伸びている。 オレンジのサンダルには細いベルトが一本あって、足首を抱いていた。「君、誰? 優さん・・・でしょう? 」「優? あなたの恋人? 」「それなら申し分ないんだけど」 俺は音も色もない湖のほとりを歩きだした。 夢の自覚があることを利用して彼女に近づいた。「ボートに乗る?」 湖を指差して彼女が言った。 鍾乳洞で水滴が落ちるような心地いい声が辺りに響いた。 顔立ちは田口 優そのものなのに、ちょっと不健康で不機嫌で。 俺は足を止める。「こんな霧の中、ボートはね・・・それに暗い。 真夜中だと思うけれど、君は時々ここに来るの? 」 彼女は再び背を向け、しゃがみこんだ。 両手で膝を抱えて黙って湖を見ている。「こっちに来れば? 」 俺はいつの間にか彼女の隣に腰を下ろしていた。「ねえ、あれを見て? あれは車のライトが天の川のように連なってるのよ。 この頃都会のネオンが眩しくて眠れやしない」「ここは地上だろ? あれは夜空だ」「ちがう。ここは空。それで、今見てるあれが地上」 精神の軌道が霧にまどろんでいく描写を、俺は不気味に味わった。 彼女は中指で髪を掻きあげながら、数回瞬きをして俺の方を見た。 スローモションでやってきたシーンをそのまま抱いた。 温もりだけ置き去りにして俺にもたれかかってきた彼女は確実に優だった。 まるで、「大した意味はないの」と言うふうに淡々と俺の肩に頬を擦りつける。 俺の腕がくびれにそっと触れた時、優はピクッとして身体を離した。 「その指は? 」 その時俺は、包帯が巻かれた優の左手の人差し指を見た。「ああ、これ?・・・・ 地上から追放された時に怪我をしたの。 それだけ」「君の言う地上って、あの空? 」「そう。 地上から落下した時の怪我。 ほら見て! まだ地上はあんなに色とりどりに煌めいている。 真夜中なのに眠らない・・・・・・」 締め切ったベージュのカーテンのむこうで太陽が囁く。きつい陽射しで、すまし顔。 まるで昨夜の夢のよう。 バーボンのような夢の後遺症を、苦いコーヒーが消していく。 数日後、俺は仕事を終え、高円寺の店の前を通る。 本物の優をひと目見る為に。通りの反対側に車を止め、自販でスポーツドリンクを買う。真夏の夕暮れに恥をさらしながら、俺は花を売る優を見つける。 アレンジされた花篭を持った優の左手に、白いものが見えた。「まさか・・・包帯なんてことないよな?」 俺は目を疑った。 賑わいだ商店街の一角のたった一コマ。 今それが巨大なスクリーンに変わる。 左手の人差し指。 優は包帯を巻いていた。 photo bykitakitune07さん
2007/06/27
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「ジー・・・ 」 「 餌、半分残してね・・・」 「 うん、チュン! 」 「 平和パトロール 」 「 僕等はどこに行けばいい? 」 めぐみ かおと
2007/06/25
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ある日、高い塀の外に追いやられた俺が愛想を振るまう義姉の前にぬけぬけと現われる。そりゃあ驚いたことだろうよ。 まして玄関先にカサブランカやタマゴユリの花鉢を置いた時の反応は滑稽だった。 離婚後、冠婚葬祭以外、盆、正月さえ世田谷の家に帰る事などなかった。そもそも花の行く先はどこでもよかった。 会社でもスナックでも美紀のマンションでも。俺の足が世田谷に向かったのは、「花」に関してうざったい話なしで、さっさと退散してこれるからだ。 現にそうだった。 俺は涼しい顔して青梅街道へ車を走らせた。 美紀から何度か連絡があったが、もうお互いに終わりが近づいていることに気付いている。ちょっと手を伸ばせば抱けそうな女は若い頃だけで充分。 美紀のように行き着くまでのプロセスを楽しめる類も、3年も経てば鮮度は落ちる。駆け引きを楽しんだ気まぐれな関係は、恋に伝統がないと同じ位あっけなく車窓を通り過ぎる。 その晩、窓際のハイビスカスは赤みを帯びていた。バーボンが心地よく循環し、月影に吸い込まるように俺はそのまま目を閉じていたのだろう。 夜空をスキップする少女がいた。星から星へ自在に飛んで時々横顔をちらつかせる。 俺はもどかしさに身体を捩る。「美紀・・・?」 一度だけその名前を呼んだ。 少女が俺の手をとって夜空に招く。たぶん夢の中に俺はいる。 切り取られたスクリーンは湖畔に変わった。 「多摩湖・・・?」 馴染みの湖を口にした。 たぶんそうではないことを知りながら・・・・。「榛名湖だ」 俺は確信しながら雨に潤った木々が煌めく中で、少女の背を見つめた。 やがて白いスカートがヒラヒラ舞うくらいの微風が吹いてきた。 振りむいた少女は田口 優だった。 photo by kitakitune07さん
2007/06/21
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色気のない俺の部屋に、キュートな花が置かれた。発色も香りも、まるでアメーバのようにただ広いだけのリビングに静かに静かに浸透する。もう何かがはじまった。 「俺は自然体でいくよ」 とキュートな花に一度だけ話し掛け、すまし顔の彼女を思い出す。 俺が仕事帰り、車から降りて花屋に寄るなんて設定はちゃんちゃら可笑しくて噴出しそうだった。 たぶんチャンスは二度とない。 その一点で全部の細胞をひっくり返したような勢いだったろう。 「あら! お隣だった、えーっと・・・・・」 彼女はそう言って俺を見上げた。(ディスカバー優!)俺はそういう弾んだ心地でいくつかの言葉を交わし、黄色いハイビスカスを指差した。「花言葉はね・・・・」 彼女は長い睫毛を落とした後、もういちど俺を見てうれしそうに微笑んだ。 具合のいい小じわがあった。 「黄色が繊細な美しさ。 この赤いハイビスカスが新しい恋。 何かいいでしょ、花言葉」 人懐っこいさと、どこかで冷ややかに男を見透かす裏腹の素材が彼女を組み立てている。俺は益々感心しながらラッピングする後ろ姿に見惚れていた。夕暮れに俺なりの恥を晒し、訳もなく通りの向こうを見たりしながら長くて短い時間を持て余す振りをしていた。プレゼント用と信じた彼女は手馴れた様子でリボンを仕上げ、時々若い店員に言葉をかけたり客に愛想よく、張りのある声を送っていた。 「ありがとうございましたー!」 俯き加減がたまらない。 ふり向いた彼女はやっぱり並んだどの花よりも眩しかった。「お待たせしました」 photo by kitakitune07さん
2007/06/18
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空は澄んで青くとても綺麗だけれど、とにかく暑い! なんかね、へたりそう!単発、派遣のお仕事は暫くお休み。 当日、体調不良で休めない。どんな仕事もそうだけど、特に接客は熱があっても現地へ行かないと。昨年秋、主人に車で片道3時間、送迎で仕事に行った。..倒れるかと思った。 迷惑かけられない。よって今は今できることをするっきゃない~ それにしても携帯メールは便利。 「もうすぐ帰る。 炊飯器ONにしておいてね」ってこんな感じ。 上記文を「変換遊び」『とにかく厚い!(面の皮) 南下ね、下手理想!短髪、吐けんの押し事は暫くお休み。 当日、隊長不猟で休めない。昨年飽き、囚人に車で片道参事官、送迎で私事に入った。 ・・・・・・・ それにしても形態は便利。 「もうすぐ蛙。 炊飯器ONにしといてね」ってこんな漢字。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて、 出版から3ヶ月。 応援して下さった多くの皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。 「加奈子とあいつ」・・・・・ この二人を書いていた当時映画「ゴースト」テーマ曲 Unchained melody を聴いていた。 携帯じゃなくて、ポケベルだった。 パソコンじゃなくて、ワープロだった。ミニスカートが履けた。真っ赤な車にサングラス、ちょっとカッコつけてた。通勤片道車で1時間、生活との切り替えが充分できた。 体力もあった。 今は重力の法則に従がってる。 「紅つけ指」 昭和50年代 クラブ「紫音」 主人公ホステス 美月 シングルマザーの走りかな? もう一度、美月に会ってみたい。 この辺も読み直して、自分が納得するものに仕上げたい。誰の為でもなく、自分の為に・・・・。 「紫輝」「世代」は今再度修正中、ポチポチと・・ kaoto megumi photo by しっぽ2さん
2007/06/16
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それから数日後、朝から自殺やバラバラ殺人事件、幼児虐待、そういう悲惨が鈴なりに報じられていた。天気予報の後、冷蔵庫からペットボトルのお茶を取り出し一服した後、寝癖を直したりバタバタと身支度をしながら、テレビはラジオ感覚で聞いている。けれどニュースもここまでくると気持ちが鉛色になってしまう。 社会は凄く不自然なリズムで歩いているようだ。僕はテレビを消して財布をポケットに入れ、携帯をもった。 そして、もしやと思って携帯の画面を見た。「お! 」 心の色が急に明るくなった。あの人からメールが入っていた。 相変わらずショートメールだったけれど、間違い電話の後、僕等が小指一本繋がったのは偶然同じメーカーの機種だった幸運に違いなかったし。僕は素早く携帯を開いた。「おはよう。 此間のようにチャリに乗りながらの返信はいらないから。 また田んぼに落ちるわよ! 仕事頑張って」 こんな色気のない普通のメールだったけれど、今日はきっといい仕事ができる。スタミナドリンクを飲むより数倍効く。たぶん不器用な僕と人懐っこいあの人との歯車に軋みがないのは、竹の節のような心地よい未満であって、甘い節度でもあって・・・・・。発着信で偶然得た電話番号以外のオマケを、あの人は未だにくれない。 photo by kitakitune07さん
2007/06/14
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余熱たっぷりの夏の夕暮れ、畑の脇道を意味も無く我武者羅に自転車を漕ぐ。なめらかにカーブを曲がって通りに出ると、空色のコンビニの看板が見えてきた。日曜日に寮にいるのはデートに無縁な野郎ばかりだと僕は思う。「おい、松村!」「ああ、やっぱり・・・」「おまえチャリなんやなあ。 車、たまに乗らないと動かなくなるでー」 同じ技術部の大倉健太が、オープンカーのハンドルを握ったままこっちを見ていた。「チャリで充分! おまえこそ運動不足になるぞ」 僕は健太に背を向けたまま手を振ってコンビニに入った。 こんなことがちょっとした楽しみになるのは情けないと思いながら、ビールやツマミを気分で選び、グラビア雑誌をついでのような顔でカゴに入れて左のレジにくる。「マルボーロね」「赤ですね?」 毎度の顔にプチトマトのような可愛い子が手際良くタバコを取り出す。繰り返されるサイクルの締めのようなひと時。 けれど痛快に展開されるかもしれない期待が、ポケットの中で息を潜めている。 帰り道、僕は夕べの健太の言葉を思い出していた。「浩樹さあ・・・」 彼は残りのビールを一気に咽喉に落とし込み、あーっ、ウマ! と言って僕を見た。「何も警戒心持たなかったんか? 」「身内かと思ったんだ。 あの日は墓参りだったし、それに電車に乗ったら電話に出られないだろ。反射的に焦って」「おまえらしいわ。 それで 『さっきはすみません。アナウンスが聞こえましたが電車に乗れましたか』なんてメールに返信したんか? アホやなー。自分やったらそんな怪しいもん無視するでー」「きちんとしないと・・」「ほんまはチャンス!と思ったんやろ。 お前みたいなのが変な女に騙されるんや」「ほっといてくれ」 スイッチを押すと別世界に出会うことが時々ある。 白昼夢であっても魔法にかかったとしても僕はもう彼らにあの人のことは喋らないだろう。 薄い花びらを風に震わせて、あるいは仄かな香りを抱え込んで開く寸前を待ち焦がれる。そういう今が僕は嫌いじゃない。 photo by kitakitune07さん
2007/06/12
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僕の携帯電話にあの人が宿った。 ふさわしい言葉が見つからない。 温もりとか、そういう平凡を超えた思いを持て余す。 六畳一間のむさくるしい部屋の真ん中には小さなテーブルがあり、昨夜寮の仲間と呑んだビールの空き缶や、灰皿から溢れた吸殻が散らかっている。部屋は未だ男くさい。 それでも目覚めのいい朝だった。 きっと鳴る・・・携帯電話に目を落とす。 薄雲色の鉄筋コンクリートの建物に規則正しく並んだ小ぶりの窓、同じ色のカーテン、エアコンの室外機。 何かの収容所みたいな箱の中でもう2年も暮らしている。窓を思い切り開けられる日曜日、一週間分の空気の入れ替えと簡単な掃除をはじめる。洗濯は一階にならんだ共同洗濯機を使い、布団も乾燥機に入れる。 一人になった父と墓参りを済ませ、高崎に戻って二週間。 それまでの平凡な寮生活が少し変わった。 「田口 優」・・・・一回、二回、三回、ベルは鳴った。 本当は待っていたのに直ぐには出たくない。 こんな気取りも、あの人は見抜いているようで怖い。僕の手がまた汗ばんできた。「おはよう! 目覚ましコールになってしまった? 」「起きていたよ。 今、窓を開けた。 暑いね」「夏だもん。 耐熱ガラスの中にコモっていれば? 私は仕事、じゃあ」 凄く短い間に僕等はこんな会話をしていた。 おまけにあの人の話も凄く短い。 大阪万博の数年後に生れた僕よりずっと年上だということや、比較的緑の多い東京のどこかの花屋さんで働いていること以外、僕はあの人の多くを知らない。 天から降ってきたかぐや姫は川が流れるように凄く自然に僕と関わりはじめた。だからと言って軽い人だとも、頭の回線がズレた人だとも思ったことはない。いや、思わせない。 あの人の魔力かもしれないし、あの人は本当にかぐや姫かもしれない。 photo by poohさん
2007/06/11
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感じ方の違い? 僕と俺 ( 丁寧に「私」という以外に ) 親しい仲での会話です 女性は「私」 男性は「僕」 「俺」 イメージ的にどうでしょう? 僕・・・育ちがいい気がする 俺・・・男っぽい これは勝手な思い込み。 僕は・・・と言う人にも 男らしい人はいるし。 あなたの恋人、御主人、息子さん、友達を浮かべてどうでしょう?分かれますよね、きっと。 村上春樹、東野圭吾・・・ 主人公は「僕は・・・そっと抱きよせた」 なんて感じです。 今回、私は両者を主人公にしています。 (既にお気付きの方も)おっと、主人公は小悪魔でした 僕・・ 俺・・ photo by KAZU0873さん
2007/06/09
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梅雨明け間もない夏の午後、束になって攻めてきた直射の真ん中で、俺は予期せぬ幸運を浴びた。その再会は俺にとってはあまりに画期的で、事件に近い出来事だった。 再会の相手はもちろん田口 優だ。初対面が別れになった彼女の部屋は空き部屋になったにもかかわらず、じわじわと存在を露にしてきた。 影もなく音もない隣に、時々俺は確実な気配を膨らませ虚しい程に楽しんだ。 東京府中に納車を済ませ、事務的なことは後輩に任せて直帰のハンドルを握る。いい加減を絵に描いたような荒んだ暮らしは4年前の離婚、いやもっと前に俺はそんなレールの上にいたのかもしれない。 彼女は白いティーシャツにジーンズ、和風柄のエプロンに同じ柄の鼻緒が付いた下駄。そういうアンバランスを粋に着こなしていた。 そしてあの時のように髪を雑に束ね、無心に花を覗いている。 黄色いハイビスカス。 彼女がその花に見惚れたように、かつて知らないその仕草に俺もやられる。 「私を見つけて!」 俺にはその声が聞こえていた。 photo by kitakitune07さん
2007/06/07
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俺は少し呑み過ぎたと思いながらタクシーを降り、マンションのエレベーターに乗り込んだ。 単調な導線、闇夜にこそ映えるがパッとしない俺の住処・・・たぶんそんな独り言を言ったのだろう。指が覚えたボタンを押している。 「ちゃんと連れていってくれよ」 もう4年、この無機質な箱の上がり下がりの世話になっている。 6階で扉が開くと、部屋までの通路左側から初夏の夜風が頬に触れる。酔った晩、ことさら俺を優しく迎える夜風が嫌いじゃない。 柄にも無く風の行方を思う。 部屋のドアに鍵が触れた時だった。 まるで生活感のない隣室の扉が開いた。 「あのう・・・」 俺はいきなり現われたその人が一瞬幽霊かと思う程驚いた。 「はい?」 多くの息が混じった声だった。「これ・・・私の所のポストに間違えて入っていたんです」 その人ははっきりした口調でそう言って、数枚の封筒を差し出した。「ど、どうも」 僅かに濡れた黒い髪、大きな瞳が俺を吸引する。 冷めていく酔いの一方で、抜け目無く作動するシグナルがあった。「郵便物なら、下のポストに放り込んでもらえれば」 俺は初対面の隣人の美しさに戸惑い、声が上ずっていた。(・・・らしくもない)「ええ、そうしようと思ったんですが、私、明日引っ越すんです。 だから・・・」 白くて細い腕から封筒を受け取り、ちらっと表札を見た。「田口 優」それまでどうでもよかった「優」の文字が、夜風のように心地よく頬に触れた。「はじめまして。 そしてさようなら、そういうことですね?」「まあ、たぶん・・・・」 その人はもう二度と会わないと踏んだ俺に適度な警戒心も持たず、にこっと笑ってドアを閉めた。 年齢不詳、借り物の現実を身につけた幻。 そういえば、夫婦喧嘩が絶えなかったお騒がせ夫婦が引っ越して数ヶ月。静かになった隣にやれやれと思ううちに、昼と夜を繰り返す退屈な暮らしに俺はいた。 一枚の壁に遮られ、惜しい者を逃す不運に苦笑する。「優さんよー、何で今頃俺の前に現われた? それとも今のは夢? 」 深い夜、彗星は青く妖艶な星を攫て(かっさらって)いく。 photo by しっぽ2さん
2007/06/06
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真夏、真冬以外は多くの植物に反応する花粉症。 今の時期(梅雨前)が一番ひどい。 私のくしゃみが目覚まし時計かも よって家にいることが多く、100均のタオルと32年使用のお裁縫箱を出してきてチクチク・・・ 一枚のタオル ~ 右、完成! 行く先はここ トイレ 手拭タオル。 娘も孫もいない我家。 こういうものに縁がないから、ついついね!************************************ 話は変わって、近所にクロス(壁紙)を燃やす工場がある。 その悪臭がどうにもたまらない。 何年も前から市の(当時町役場)環境整備課に電話していたんです。来客は頭痛「なに?この臭い!」 アレルギーの息子も反応。 私は換気の為開けていた窓をせっせと閉める。 何度も役所に電話したから相手はもう私の「苦情」の声を覚えて、、、「ああ、またか・・」の反応。一度は付近に来て調査したらしいが、(風向きも関係してる?)「臭いはひどくなかったし、数値に害はないと」近所にこの工場で働く人がいるので、他の方は遠慮して声をあげないんだよね。「早朝、臭う時は一日窓を開けないようにしてるの」 ○○県に工場を移すといって9年位たった。 一時無かった悪臭が、昨日! これだけ環境汚染が問題になっている昨今! 何ふざけてるんだ!よってこれから環境課へ行って来ます 苔玉子ちゃんがいるから、心を丸く丸くして過ごすようにしています。キレて血圧が上がるようなことはないです。 黙ってられない性分なんで。 老犬の介護、草取り、不規則な仕事、17時半に帰宅する夫、15時に出勤する息子。ちょっと悲鳴をあげ始めた老体(私)に鞭打って、工夫、休養、発散とバランス取りつつ綱渡り中です。 めぐみ かおと
2007/06/05
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半年前の夏、僕はあの人と出会った。 そう、優だ。 まるで天から降ってきた真昼のかぐや姫。引受人が姫より10歳若い平凡な男だったこと、竹と無縁だったことが違っていた。違うな。 姫には竹を割ったようなさっぱりした所があって、節々には僕を驚かせる色んなケジメが存在するんだ。 しなやかに揺れるとざわざわ不安な音をそよがせて笹の葉の雫のような涙を流す。 僕は困りながら呆れる位あの人に惹かれていった。 僕の携帯に入った一本の間違い電話が、平凡に潜むとても神秘な出会いを拵えたんだ。高崎から新幹線に乗る寸前、あの人は僕の中にいきなりやってきて微笑んだ。僅かな苦労と決別して、刺激なんか真っ平ゴメンという時にあの人はどうして僕を選んだのだろう。 運命は悪戯の矛先をこっちに向けたんだろうか。 photo by kitakitune07さん
2007/06/03
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「抱くって抱きしめたい!から入る『抱く』ならいいよね。相手の反応を試すみたいな男と女の絡みは、多くの女性は好まないと思うよ」 優(ゆう)はあの時そう言って電話を切った。 僕は何かを言いかけたけれど彼女はそれを待たずに、ああ正確には「待てずに」携帯をさっさと閉じたんだろう。 だから駅に向かう波を追うように、僕は無心に歩くしかなかった。 わかるだろう? その後、いつもは通り過ぎるの売店で無愛想なおばさんからガムと夕刊を買って ホームにのっそりやって来たくたびれた電車に乗った。 安定剤のように買った両者はポケットと網棚に追いやられ、もやもやした多くの細胞は鎮静を待っていた。 女子高生のはしゃぎ声が雑音になって僕を攻撃してきた。 彼女達は競うようにつけまつ毛をしてミニスカートから露骨に太ももを出していたけれど、今時の普通に麻痺した僕はつり革の揺れに任せて窓の外を見ていた。やがて通り過ぎる街灯りが煤色(すすいろ)の鏡に変わった頃、自分の哀れな姿と対面したんだ。 photo by kitakitune07さん
2007/06/02
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「抱くって抱きしめたい!から入る『抱く』ならいいよね。相手の反応を試すみたいな男と女の絡みは、多くの女性は好まないと思うよ」 優(ゆう)はあの時そう言って電話を切った。 僕は何かを言いかけたけれど彼女はそれを待たずに、ああ正確には「待てずに」だ。 だから駅に向かう人の波に、俺は無心に歩くしかなかった。 わかるだろう? その後、いつもは通り過ぎるだけの売店で無愛想なおばさんからガムと夕刊を買って、ホームにのっそりやって来たくたびれた電車に乗った。窓の外を通り過ぎる街灯りが煤色の鏡に変わった頃、僕は自分の哀れな姿と対面したんだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たった今、思いついた文章。起動しません・・・・ フリーページ「微笑み上手」「真昼の月」も絡めながらミステリアスなものを!・・・・・「悪人が書けるようになったら一人前」そういう文章を見ました。 一人前に拘りません。 でも今まできれい事ばかりに終始してきました。 主人公、理知子、多希子、加奈子、裕子、美月。 殺意が湧くような「悪女」を書きたい! 凄く書きたいのに下書きが書けません。 うずうずしているのに・・・・昨年6作のテンションが嘘のよう。 焦らずと思いながら、じっくり箱書きをしてという作業に五感が拒否するんです。 いつものように「はじめてしまって突っ走る!?」(><) 辛い 出版したから、意識過剰になっているんでしょうか? だとしたら嫌な奴自由奔放にテンポよく、人目を気にせず、格好つけず、はちゃ目茶に書きたい 「気どるな! しかし手を抜くな! 借り物はよせ!」 今夜の正直な香乙(--) おやすみなさい
2007/06/01
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