全9件 (9件中 1-9件目)
1
ここ二週間ずっと頭痛が治らず、体調が最悪です。脈絡ゼロですが、最近、『推理モノ』書いてみたい衝動に駆られています。ただ、純粋な推理小説を書くほどの知識はないので、伝奇を織り交ぜた「流行り神」のような作風が理想です。まぁ、八百万の神が信仰されていた時代の都市伝説が今の伝奇みたいなものですしね。しかし、推理小説は興味がなかった分野なので、学生時代に嵌った三毛猫や三姉妹シリーズ、最近、アニメ「魍魎の匣」の影響で購入した百鬼夜行シリーズぐらいしか読んだ事がありません。。。無理に付け加えれば、かなり昔「スパイラル ~推理の絆~」という漫画が好きでしたけど(笑)・・・振り返ってみると、本当に興味がなかったのか疑問も残りますが、今はいろいろと書いてみたい欲求が強いです。もっとも、これに関しては公開せずに他の目的の為に書いてみようと考えています。などと、独白してみたり┃稲城┃ω・o)
2010/04/29
2-05【牢獄】→2-05【追跡】に題名変更致しました(汗============================================================光ノ章_02-05【追跡】============================================================【改稿・加筆/准士官の登場場面】 先頭のファティマイス・が大聖堂前の石段に差し掛かった時、制止の声が降りそそぐ。 大股で歩み寄る声の主は、その肥満体を大きく揺らしながら一行の眼前に立塞がる。 士官階級に支給される教会衣の胸元には准尉の記章が確認できた。↓★推敲★↓ 先頭のファティマ・イスが大聖堂前の石段に差し掛かった時、制止の声が降りそそぐ。 大股で歩み寄る声の主は、肥えた身体を大きく揺らしながら一行の眼前に立塞がる。 その肥満体を士官階級に支給される教会衣で窮屈そうに押し包み、胸元には准尉の記章が確認できた。============================================================【改稿・加筆/准士官の心理】 准士官の声に不審の色が混ざる。 女枢機卿の言いようは、元老院から与えられた任務と明らかな齟齬をきたす内容であった。 しかし、無碍に退けることも出来ずに自然と婉曲な返答となる。↓★推敲★↓ 准士官の声に不審の色が混ざる。 ファティマ・イスの言いようは、元老院から与えられた任務と明らかな齟齬をきたす内容であったからである。 しかし、枢機卿位にある人間の要請を無碍に退けることも出来ずに自然と婉曲な返答となる。============================================================※その他、誤字脱字の訂正、細かい形容などを追加致しました。
2010/04/26

普段、小説モドキを日記記事として投稿する際は、楽天ブログさまの文字数制限(本文/半角1万文字)を考慮して超過した場合は分けて記述するように心掛けているのですが……昨夜はちょっとした油断から文字数チェックをせずにUPしてしまい―――12889!?(つд⊂)ゴシゴシ→(;゚ Д゚) …!?普段は半角一万文字を越えると弾かれるのですが、今回は普通に掲載されています(汗現時点で文字数制限に関する公式な「お知らせ」などはないようですが、どうなっているのでしょうね?今後、制限がなくなれば喜ばしいことだと思われますが、「文字数制限があるから短くなりました(`・ω・´)キリッ」といった言い訳が通用しなくなるので遅筆な私としては、今回の件に関しては見なかったことに致したく…(*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!
2010/04/24

※システムの障害関連(?)で半角10,000文字以上で投稿されています。後々、不具合が生じても問題があるので文章を半分程削ることに致します。既にフリーページにUP済みなのでそちらをご覧くださると有難いです。(2010.05.14)『†Princesse du sang†』 光ノ章 2-05【牢獄】光ノ章 2-05【牢獄】―シャルロットSIDE― ・ ・ ・ 皓々たる光の連なりがレムギザロス大聖堂の宏壮な輪郭を浮かび上がらせている。 囚人馬車を率いた護送隊が、その始発点であった大聖堂前広場へと帰着してから既に一刻余りが経過していた。 一時は大聖堂を取り囲むように押し寄せた人波も、今では疎らな人影と化している。 群集の大半を占めた物見たさに集まっただけの人間は、高地特有の昼夜の温度差が齎す寒風が吹きすさむ前に、そそくさと家路に着いたようである。 僅かに残った狂信者たちも、数に頼んだ仮初の熱気から醒めたように静観の構えをみせていた。 「さて、どうしたものかな?」 エドゥアルトは振り向きざまに頭部を覆う頭巾を脱ぎ落とす。 他の二人と違い教会内に無用なしがらみのない彼だけは、何処で何をしようと無用な憶測を呼ぶことも無い。 もっとも、これから決行すべき事柄を考慮すれば、素顔を晒そうなどと並みの胆力の持ち主では思わない筈である。 「背教者の烙印を捺されても、彼女がメナディエルの敬虔な信徒だった事実に偽りはありません。 恐らく投獄の前に女神への赦しの機会が与えられているのでしょう」 ファティマ・イスの視線は青年の肩越しに大聖堂周辺を巡回する黒い陰影を追っていた。 護送隊の衛兵は聖堂神官に囚人を引き渡した後、そのまま大聖堂の警備に着任していた。 対象を見失うわけにはいかなかったが、迂闊に大聖堂に踏み入れば全てが元の木阿弥となる。 先方の動きが皆無な以上、憶測のみで打つ手は限られていた。 「ほう、その敬虔な信徒とやらになれば、過去に俺が犯した罪も赦し賜れるのかな?」 「罪の告白を以って得られるものは心の平穏です。 己が犯した罪悪の責を果たすこととは別問題ですわ」 「なるほど、不心得な事態に陥った時点で背教者となり、許して戴けないわけか。 しかし、真偽はどうあれ、時間の無駄だな」 エドゥアルトが二重の意味を含ませて吐き捨てる。 まず、立ち往生せざるを得ない現状。 もうひとつは、清廉潔白で名高かったミルフィーナ・ド・グラドユニオンに果たして懺悔する事実が存在するのかどうかである。 「フィーナは無実です。 過ちを悔やむ必要などありません!」 シャルロットが後者を代弁するように語気も荒く割ってはいる。 聖堂前広場に着いて以降、ずっと迷子の幼子のように落ち着き無く右往左往していたが、二人の会話は聞こえていたらしい。 「どちらにしても、放任主義の女神さまは長年続く教会の腐敗すら見て見ぬ振りだ。 今更、一信徒の懺悔の声を聞き届ける程、お暇ではないだろう」 エドゥアルトは神という存在に一片の価値も認めていない。 その信条は青年の言葉の端々から常に漂っていた。 「神は不可知の裡にのみ存在します。 それが神が神である証明であるのだから。 故に罪を裁くのは女神ではなく、教会から処罰権を与えられた私たち審問官です。 勿論、真理を見抜けぬ人の身でありながら、同じ人間を裁断する愚かさは身に沁みて理解しているつもりですわ」 ファティマ・イスはエドゥアルトを諌めると同時に悔恨するように紅の口唇を噛む。 俄かに生じた陰りが女枢機卿の両眼で揺らいでいた。 「ご高説痛み入るが、このまま待っていても事態が好転するとは到底思えないのだが?」 結局のところ、誰よりも現実主義者なのはエドゥアルトであるようだ。 相手の動向が探れない以上、その懐に飛び込む以外に策はない。 シャルロットはミルフィーナの身を案じるが故に、ファティマ・イスは立場上、共に踏ん切りがつかないのだろう。 「わかりました。 では、少し協力をお願い出来ますかしら?」 渋々ではあるが、青年の意見に同調の意を示したのはファティマ・イスだった。 「ん、俺にかい?」 「ええ、貴方が適任ですわ」 ファティマ・イスは外衣の内側に手を差し込むと、そのままエドゥアルトの背後に回りこむ。 ==============================================贖罪の牢獄は“上”“中”“下”に分けるつもりですが、「上」では牢獄に届かず……(汗※推敲はフリーページ内で行います
2010/04/23

僅かですが推敲した部分を少々……光ノ章_02-04【慫慂】【改稿・加筆/シャルロット考察】 無愛想に答えるが、ヴィルヘルムがこの女枢機卿に一目置いていることは確かである。 息の合った皮肉の応酬に、傍観者であったシャルロットの口唇が微笑を湛える。↓★推敲★↓ 息の合った皮肉の応酬に、傍観者であったシャルロットの口唇が微笑を湛える。 無愛想に答えるが、ヴィルヘルムがこの女枢機卿に一目置いていることは確かである。 この会合が老卿始動で仕組まれたことからも、ファティマ・イスという人間は条件さえ整えば信頼に足り得る人物だと俄かに暗示されていた。※その他、誤字脱字の訂正、細かい形容などを追加致しました。【P.S.】楽天ブログさまですが、いつの間にか英数字の表記が変わってますよね?カナ(漢字)と書体が違うので、タグ部分が明確化されて、HTMLの追加や書き換えには少し便利になりました。まぁ、違和感はありますけどね(笑あと携帯の方では既に追加されているそうですが、PCの絵文字にも、ついに兎が出来るそうで早く実装して欲しいところです。と、いうかこのGIFアニメ形式の絵文字、何方が作っていらっしゃるのでしょうね?15x15の極小サイズで対象を正確に認識させるデフォルメ自体結構スゴイのに、それを動きのあるアニメーションにするって難しそうです。ただ、ドクロのアニメーションは無理矢理感が否めないです(汗
2010/04/18

『†Princesse du sang†』 光ノ章 2-04【慫慂】光ノ章 2-04【慫慂】―シャルロットSIDE― 「このまま手を拱いていれば、元老院は全ての実権をその掌中に収めることでしょう」 唐突に、あらぬ方向へと逸れたファティマ・イスの独白めいた予言は、ここアレシャイムで口にするには最も危険な議題であった。 それが教皇位に次ぐ聖位の持ち主から発せられたのだから尚更である。 「どういうことですか?」 「聖下の死後、教会内で不穏な動きがあってな」 シャルロットの問に応えたのはヴィルヘルムだった。 老卿の肩越しに窓辺から覗く空は、いつとなく立ち込めた群雲に埋め尽くされて、話し手の心境を映し出しているようだった。 「古老たちは亡き聖下のご子息であるゲティスさまを排斥し、その従妹にあたる年端もいかぬ幼子を傀儡の幼聖として教皇位に据えようと画策しておる」 ヴィルヘルムは長患いの後のように胸に痞えた苦々しい現実を、順を追って吐き出す。 「ですが、そのようなことは過去に幾度もあったのではないでしょうか?」 シャルロットが抱いた疑問を率直に述べる。 過去の教会史を鑑みても、元老院の息のかかった人間が聖座に着くことは珍しいことではなかった。 加えてゲティス・フォンに関してはお世辞にも教会内で私信を得ているとは言い難い。 噂に聞こえる彼の人となりは、贅沢と享楽に耽り倒錯的な肉欲に溺れる聖職者には有るまじき不貞の輩である。 「今回ばかりは問題ですわ。 元老院が推す人物の名はアンヌフォルト・インドブルクス。 フォン家の直系尊属ではない外戚の者です」 「インドブルクス…」 ファティマ・イスの挙げた名は世情に疎いシャルロットにも覚えがあった。 インドブルクス家は嘗て宗教世界にその有名を馳せた名門貴族である。 生前フォン=バレル三世が推進した教会改革によってその特権を剥奪され、一時は歴史の表舞台から姿を消した。 しかし、後にインドブルクス家の嫡女であったイザベラがフォン=バレル三世に見初められ聖室入りする。 教皇の寵愛を授かり、二人の間に生まれたのが一粒種のゲティス・フォンである。 「教皇位は世襲制であり、代々フォン家の人間が継ぐと教会法で定められています。 それは犯すべからず聖域であり、元老院の振舞いは神聖冒涜に属するでしょう」 ファティマ・イスは極めて静かな声音でそう述べる。 教皇座位の選定は信徒の代表でもある枢機卿会議に委ねられるが、人選がファン家の人間に限られているために、実質は世襲制である。 しかし、世襲が当然視されることは教会の腐敗を招く原因ともなりかねない。 実際、フォン=バレル三世が聖位に着くまでの数百年の間、教会は既得権益に諂う悪種の温床となっていた。 「そこで、私たちは元老院の思惑に対抗する為の反宗教改革を打ち出そうと考えています」 「“私は”じゃろう」 ヴィルヘルムがファティマ・イスの発言に含まれる誤謬を正す。 「あら、主席枢機卿は存外に冷たい御仁ですこと」 「余計なお世話じゃ」 無愛想に答えるが、ヴィルヘルムがこの女枢機卿に一目置いていることは確かである。 息の合った皮肉の応酬に、傍観者であったシャルロットの口唇が微笑を湛える。 「話が逸れましたわね。 聖女さまも知っての通り次期教皇は枢機卿会議によって選出されます。 そして、残念ながらアンヌベルク卿、ライオネル卿、カルロ卿の御三方は既に元老院の意向に賛同を表明致しておりますわ」 ファティマ・イスは長く伸びた黒髪をひと房掬い取ると苛立たし気に指で散らす。 教皇選挙は前教皇の死後、その喪明けを経てレムギザロス大聖堂で行われる。 そこで枢機卿団の過半数の投票が得られれば教皇着座となる段取りだ。 七名の枢機卿の内、既に三名が元老院側に靡いている以上、形勢が有利とは言い難いところだろう。 「ですが、ご懸念は無用に願います。 既に教会上層部への根回しは手落ち無く、ハンス卿の協力も取り付けてありますわ。 後は中立を貫いているマグヌス卿と―――」 ファティマ・イスが意味ありげに傍らの腰掛け椅子を見下ろす。 「勿論、温厚篤実な主席枢機卿が愛孫のように可愛がる聖女さまをお見捨てになるわけもなく、それはおいおい解決する問題ですわね」 鼓膜に響く減らず口にも、ヴィルヘルムは不機嫌そうに鼻を鳴らすだけだ。 「ゲティスさまを旗頭に据えて、元老院に対抗するおつもりですか?」 シャルロットの紅眼には当惑の色彩が滲んでいた。 ファティマ・スがヴィルヘルムに対して、聖女の名を引き合いにだしたこともあるが、ゲティス・フォンの失墜した人望を考えれば、元老院を敵に回してまでその即位に協力を表明する人間がいるとは思えなかったのだ。 「いいえ、私が推すのは聖女さま、貴女ですわ」 「え……」 シャルロットの顔が一瞬呆ける。 だがそれと同時に先程抱いた杞憂の正体を知ることとなる。 「そ、そんなこと無理に決まっています。 それに私には何の力もありませんし、とてもファティマさまのお役にたてるとは……」 シャルロットは内心の動揺を糊塗しようと自然と声高になる。 もっとも必要以上に早口になっており、狼狽しているのは誰の目にも明らかである。 「いいえ、貴女の存在は計り知れませんわ。 聖女は教皇と並びメナディエル正教の象徴的存在ですもの」 ファティマ・イスの真剣な眼差しは、たじろぐように身を引く少女を逃さず追随する。 シャルロットの心境とは裏腹に女枢機卿の両眼に迷いの色は無い。 「私が授かった聖位は司祭位に過ぎません。 教皇さまと同格とは神威の曲解です」 「形式的にはそうかもしれませんが、信徒や諸外国の王侯貴族はそうは考えません。 なにより聖伝承に於いて聖女は女神に最も近い存在とされています。 貴女が教会から紫色の法衣を預けられているのはその証でもありますわ」 ファティマ・イスはそこで一端言葉を切ると、シャルロットに目線で問い掛けるように続けた。 「なにより、メナディエル正教の成り立ちを紐解けば、その本流は聖剣戦争以前に遡ることになります。 古種族の支配下にあった私たち人族の祖先が崇めた古代の神々の一柱が女神メナディエルであり、それは数多の部族が信仰した秘儀宗教のひとつに過ぎませんわ。 フォン家にしても当代より特定の神性を崇めていた一神官の末裔でしかありません」 シャルロットも同様の伝承を聞き及んでいた。 リュズレイの家系も元々はフォン家と同じ北方の出身で、その祖先であるアルジャベータは同部族内でも最下層の民奴の生まれであった。 だが、後に人柱として女神への供物に選ばれたアルジャベータは、その身に女神の聖霊を宿すと数々の奇跡を現出させて聖剣戦争を勝利へと導いた。 それがアルジャベータの直系であるリュズレイの血筋が神聖化された所以である。 「メナディエル正教は本来の姿に立ち戻るべきなのです。 現在の教会法は嘗ての神官たちが己が地位を維持する為に作り上げた俗法に過ぎませんわ。 本来尊ぶべきは女神の憑代たるリュズレイの血筋だと私は考えています」 ファティマ・イスの言葉が連々と積み重なる度に、彼女が示唆する内容が次第に浮き彫りになっていく。 そして、それは聖アルジャベータ公会の教義そのものである。 「ファティマ殿が正統信仰を捨て特定教派に鞍替えしたとは寝耳に水じゃな。 だが、確かにこの機を逃せば真の理を示す機宜は永遠に失われるやもしれぬな」 それまで押し黙っていたヴィルヘルムが重たい口を開く。 「ですが老卿。 至当が何所にあろうと、現教会法が齎す特権や既得権益の上で胡坐をかくお偉方がそれを見過ごすはずがない」 エドゥアルトはふてぶてしくも鼻先で笑うと、更に愚鈍で無思慮な小人ほど権力や金の匂いに敏感だから性質が悪い、と付け加える。 「勿論、最初から過激な改革を行う必要はありませんわ。 当面必要なのは元老院との対決の構図を教会内外へと明確に示すことです。 教会改革は民意を得た後に存分に権勢を振るえば宜しいのです」 ファティマ・イスはシャルロットに歩み寄ると、少女の足元に傅くように低頭する。 「聖女さま、どうか覚悟をお決めください。 今こそ数百年続く分派間の争いや元老院の支配に終止符を打つべき時なのです。 聖下亡き今、既にフォン家に人心はなく、このままではアレシャイムは古老たちの思うが侭です」 「……私は」 嵐に翻弄される木の葉のようにシャルロットの心は大きく揺さぶられる。 だが、結論など端から決まっていた。 「わかりました。 そのお話をお受けします。 ただし、フィーナを……ミルフィーナ・ド・グラドユニオンを無事救い出すことが条件です」 喩え自分が何者であろうとも、それ以外の選択肢など少女には最初から存在しなかった。 ==============================================優れた物語を短期で排出するプロの作家さま方は別種の生き物なのだろうと感じますorz※推敲はフリーページ内で行います
2010/04/14

光ノ章_02-03【涜聖】b【改稿/ファティマ・イスの思惑】 現状を考慮すれば、元老院も枢機卿会議で議決した請求を無視できないと見越した上でのファティマ・イスの提議である。 その端整な顔にも自信の色が窺えた。↓★推敲★↓ 現状を考慮すれば、元老院も枢機卿会議で議決した請求を無視できる筈もない。 己の透察に確固たる自信があるのか、ファティマ・イスの端整な顔にも余裕の色が窺えた。【改稿/シャルロットの反応】 だが、如何に理に適っていようとミルフィーナを貶める企てなど了承できる筈もないシャルロット。↓★推敲★↓ だが、如何に理に適っていようと、結果としてミルフィーナを貶める企てにシャルロットが首を縦に振るわけもない。【改稿/(※設定上の変更)】 今まで執務室の壁に寄りかかって聞き耳を立てていたエドゥアルトが興味あり気に尋ねる。↓★推敲★↓ 今まで執務室の壁に背を預けて聞き耳を立てていたエドゥアルトが興味あり気に尋ねる。※その他、誤字脱字の訂正、細かい形容などを追加致しました。
2010/04/08

『†Princesse du sang†』 光ノ章 2-03【涜聖】光ノ章 2-03【涜聖】―シャルロットSIDE― ・ ・ ・ 「貴女が…」 エドゥアルトに伴われヴィルヘルムの執務室に帰還したシャルロットを艶やかな微笑が出迎えた。 「いえ、ファティマ様がなぜここに?」 愛用の肘掛け椅子に腰を落とすヴィルヘルムの傍らに立つ人物。 それは老卿と同色の枢機卿衣を纏ったファティマ・イスだった。 もっとも、シャルロットが驚くのも仕方が無い。 先日の白の間の一件がなければ、接点など皆無に近い両者である。 「私が助力を申し出たことがそんなに不思議かしら?」 シャルロットの抱く疑念を先読みしたかのように真意を質すファティマ・イス。 その言葉からこの女枢機卿が件の協力者であることを少女は理解する。 「い、いえ……、けっしてそのようなことは」 心にも無いとはこれ正にだが、他に適当な返答が浮かばないシャルロット。 少女の紅玉眼が困ったように宙を泳いでいる。 暫くの間、ファティマ・イスはその様子を愉しげに見守っていたが、不意に真顔に戻ると再度口を開いた。 「三日後、ミルフィーナ卿は烙印刑に処された後、投獄執行に先立ち神都を引き回される筈ですわ」 それはシャルロットを現実へと立ち戻らせるには十分な内容だった。 その表情が自然と強張った。 「どうして……それではまるで」 晒し者である―――そう言い掛けて言葉を呑む。 ミルフィーナは守護騎士の聖務に対し実直過ぎる嫌いもあったが、騎士としてのみならず信徒しても模範となる高潔で崇高な人柄であった。 その無実を信じるシャルロットにとって、殊更彼女の尊厳を傷つける行為を黙って見過ごすことなどできるわけもない。 「どうにかして取止める手立てはないのですか?」 切羽詰った口調でファティマ・イスに訴えかけるシャルロット。 「それはできませんわ。 この付加刑は私自身が枢機卿会議で提言したものですから」 「なぜ……」 思いも掛けない返答に立ち尽くすシャルロット。 「ワシもファティマ殿の意見には賛成じゃ。 聖下亡き今、無用に臣民の不安を煽るわけにはいかぬからの」 少女の心に更なる悲嘆を重ねたのはヴィルヘルムだった。 シャルロットは味方と目していた老卿に裏切られ不満を露にする。 「フィーナが贖罪の牢獄へと収容されることは、審問会に於いての決定事項とお聞き致しました。 彼の牢獄から生きて帰還した囚人が皆無だとも……。 既に極刑に等しい処罰が下った者に、更なる厳罰付加することは正しい行いとは到底思えません」 メナディエル正教の典範に於いて、その信徒たる者に死罪は適用されない。 それは如何なる理由があろうと遵守されるべき古き伝統でもある。 故に通例なら極刑に値する重罪を犯した信徒、特に社会的地位の高い人間は、元老院の与り知る不帰の収容所“贖罪の牢獄”へと送還される慣わしであった。 「この件を内々に処理すれば、教会内外に無用な歪が生じかねんのじゃ」 老卿は疲れたように瞑目すると、大きな鷲鼻にかかる老眼鏡を軽く押し上げる。 「予てより咎を犯した高位聖職者や貴族たちは、金銭供与によってその罪を軽減されておった。 贖罪の牢獄は、そういった者達の巣窟となっていると実しやかに囁かれておる。 端から贖罪の牢獄など実在せず、元老院との裏取引の媒体として作り出された空想虚言の類だと専らの噂じゃ。 もっとも、ワシも古書・聖書の類で得た知識のみで語っておる故、偉そうなことは言えぬがの」 要するにヴィルヘルムは、全てはそういった流説に対する事前策だと言いたいのだろう。 「元老院がそれを望んだのですか?」 だが、そこには疑問が残る。 確かに教会にとって都合の悪い噂の流布は好まざるところであろう。 しかし、古老たちは教皇の死に関連する何らかの真実を秘匿せんと目論んでいる節があった。 その当事者であるミルフィーナが民衆の前に姿を晒すことは別種の危険性を孕んでいる筈である。 「いいえ、先程も申しましたが、この件に関しては私の独断ですわ」 シャルロットが吐き出した疑問をファティマ・イスが受ける。 「聖宮内警備の不備や亡き聖下の名誉を守る為にも、信徒の感情を鎮める最善の策として付加刑を提案致しました。 先に主席意枢機卿が述べられた裏の理由も、抜け目のない古老たちなら言わずも知れたものでしょうから、元老院の抱く危惧を煽るには十分過ぎますわ」 現状を考慮すれば、元老院も枢機卿会議で議決した請求を無視できないと見越した上でのファティマ・イスの提議である。 その端整な顔にも自信の色が窺えた。 「そんなことの為にフィーナを犠牲にしたのですか?」 だが、如何に理に適っていようとミルフィーナを貶める企てなど了承できる筈もないシャルロット。 少女の敵愾心に満ちた紅眼がファティマ・イスを射抜く。 己の意見が利己的で大儀とは程遠いことを理解していても糾弾せずにはいられなかったのだろう。 「あら、早合点しないでくださいましね。 そうすることはミルフィーナ卿の、強いては聖女さまの為でもあるのです。 これで生死さえ定かではなかった彼女の所在を確かめられるのですから」 シャルロットの両の瞳孔が開く。 どうやら少女もファティマ・イスの意図するところを汲み取ったようだ。 このままミルフィーナの処遇を秘密裏に進められては、救出など夢物語に終わるだろう。 現に手詰まりに陥っていたからこそシャルロットはここに居るのである。 この議決は元老院に視えざる楔を打ち込み。 囚われたミルフィーナを陽の元に誘いだす格好の手段でもあった。 「護送隊を襲ってミルフィーナ卿を助け出すのかい?」 今まで執務室の壁に寄りかかって聞き耳を立てていたエドゥアルトが興味あり気に尋ねる。 「いいえ、それでは何の解決にもなりませんわ。 ミルフィーナ卿の経歴に新たな罪状が追加されるだけです」 「それならどうするのですか?」 これはシャルロットの質問だ。 「護送隊の後を追えば贖罪の牢獄へと案内してくださりますわ。 あとはミルフィーナ卿から直接ことの真相を聞き出せば宜しいかと思われます」 ファティマ・イスは穏やかな口調で理路整然と述べる。 だが、シャルロットはどこか釈然としない。 それは女枢機卿の言葉に揺らぎや淀みといったものを全く感じなかった為である。 更に両者の目的にも決定的な差異が生じている。 シャルロットの望みはあくまでミルフィーナの救出であり、真実の有無など二の次であった。 しかし、ファティマ・イスが重視するのはあきらかに後者である。 恐らく、ミルフィーナの無実が証明されない限り、彼女は救出の手助けには加担しないだろう。 もっともそれが故に、その言葉は嘘偽りない本心からのものであるともとれた。 「だが、不可解だな」 エドゥアルトはヴィルヘルムを窺うように一瞥した後、ファティマ・イスへと向き直る。 その視線は目上の者に向けられているとは思えぬほどに太太しい。 「あら、なにか疑問でもありますのかしら?」 「会話の内容から察するに、シャルロット姫とファティマ・イス猊下は到底有縁とは言い難い。 こう言っちゃ悪いが、地位も名誉もある人間が赤の他人の為にそこまでする理由が皆目見当がつかないものでね」 エドゥアルトは意図的に相手の感情を逆撫ですることで、何らかの反応を引き出そうとしているようだ。 言葉を釣り糸にした駆け引きはヴィルヘルムの最も得意とする所だが、この直弟子も同様らしい。 「他人の良心を素直に信じられないなんて、随分と狭隘な殿方ですわね」 「捻くれているのは生まれつきでね。 あらぬ誤解を招くことも多いが、そのお陰で命拾いもしている」 青年と女枢機卿の視線が絡まる。 暫し無言の小康状態が続くが、それに終止符を打ったのはファティマ・イスだった。 「いいわ、最初から聖女さまにはお話するつもりでした。 それに遅かれ早かれ公になることですから、主席枢機卿がご一緒な今が最良の時かもしれません」 ファティマ・イスの決意を籠めた瞳がシャルロットを見据えていた。 ==============================================遣っ付け感がありますが、次回ファティマ・イスの口から語られる内容はシャルロット編の根幹部分への指標となります。※推敲はフリーページ内で行います
2010/04/06

まだフリーページで推敲しておりませんが、寝る前に光ノ章_02-03【涜聖】の後半部分をUPする予定なので前半部分の必要最低限の改稿を記述しておきました。光ノ章_02-03【涜聖】a【改稿/(※設定上の変更)】 人垣の隙間からミルフィーナの姿を認めたシャルロットは下唇を強く噛んだ。 まるで、猛り狂う凶獣でも捕縛したかのように、ミルフィーナの頚部と手首は三つ穴式の金属板に拘束され、その両脚には一抱えもある巨大な鉄球の枷が填められていた。↓★推敲★↓ 人垣の隙間からミルフィーナの姿を認めたシャルロットは下唇を強く噛んだ。 まるで、猛り狂う凶獣でも捕縛したかのように、ミルフィーナの頚部と手首は三つ穴式の金属板に拘束され、囚人服から剥きだしになった右上腕部には逆さ十字を模した異端の烙印が刻まれていた。【改稿/(※設定上の変更)】 「この青年の言葉通りです。 まずはミルフィーナ卿を助け出し、その口から直接に真実を聞きだせねばなりませんわ」↓★推敲★↓ 「この青年の言葉通りです。 まずはミルフィーナ卿から直接に真実を聞きだせねばなりませんわ」【改稿/(※設定上の変更)】 相縁奇縁、この奇妙なとり合わせの救出隊が実現したのは今から半日ほど遡ることになる―――↓★推敲★↓ 相縁奇縁、この奇妙なとり合わせの救出隊が実現したのは今から三日ほど遡ることになる―――※その他、誤字脱字の訂正、細かい形容などを追加する予定は未定で決定ではな(ry追記先程からフォトアルバムにイラストをUPしようとする度にシステムエラーでやり直しを要求されたので、7回ほど繰り返したところ、7枚全部登録されていました(*。◇。)!
2010/04/06
全9件 (9件中 1-9件目)
1