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本日のワインは、イル・カルボナイオーネ1997、生産者はポッジォ・スカレッティです。イタリアワイン界の重鎮ヴィットリオ・フィオーリオのワイナリーとして有名で、ワインとしてはこれ1種、サンジョベーゼ100%で醸された逸品です。さて、感想です。全体的に僅かにオレンジがかった暗めのガーネット。グラスから立ち上るのはスミレの花と果実の甘い芳香。口に含むと、黒い果実や甘草、タラゴン、そして薔薇のドライフラワー、白胡椒と墨汁に珈琲やココアなど。サンジョベーゼらしい伸びのある酸にどこまでも追随するタンニン。ざくっと結晶質のお菓子を食べたような甘みと旨み。1年程度前に飲んだ2002はどこか化粧濃いめの女性的なワインな印象だったけど、今回の1997は男性的なイメージかな。
2009.10.29
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本日のワインは、プーロ・サングエ2006です。生産者はリヴェルナーノです。プーロ・サングエの意味は「純血」。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、サンジョヴェーゼをブレンドしているフラッグシップ「リヴェルナーノ(ワイナリと同名)」に対して、トスカーナのアイデンティティたるサンジョベーゼ100%のもう一つのフラッグシップ。さて、感想です。赤紫がかった綺麗なルビーレッド。香りはすみれ、すももやグミ、アメリカンチェリー、インク、ナツメグやクミンなどのスパイス、それにバニラ香。全開って訳ではないけれど、複雑な香りで楽しませてくれます。舌の上に収束してくる甘酸っぱい酸がなかなかキュート。タンニンはまだまだ強めで、もう数年寝かせた方がいいのは確かだけれど、今飲んでもなんら不満はありません、というか2日目すごく良かったぞ!購入価格6000円位は大合格。
2009.10.24
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本日のワインは、キアンティ・クラシコ・ベラルデンガ1999です。生産者はフェルジナ、昨年度ガンベロ・ロッソの最優秀ワイナリーに選ばれています。同ワイナリーのキアンティのベースラインにあたるワインです。サンジョベーゼ100%。さて、感想です。色合いは深みのあるルビー色ですが、エッジにはすこしレンガ色が混ざったい~い感じ。前回、グラヴェッロにつづき、開栓直後から香りは開いています。まず、すみれの花。私はそれっぽい香りを「紫の花」とかで誤魔化しちゃいますが、これは、正にすみれのアロマ瓶から零れ出たような純粋スミレ。あと、干しプルーン(の皮)、フレンチタラゴンのような柔らかなハーブ、スパイスも柔らかいものが僅かに。そしてバニラ香。ガンガンな香りに反して、味わいは大人しめ。でも悪い意味ではなく非常にエレガントに纏まっていましたよ。しみじみな旨みも充分でしたし。購入価格3300円、OK!
2009.10.18
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本日のワインは、グラヴェッロ2006、生産者はカラブリア州の雄、リブランディ。神の雫にて「キムチに合うワイン」と紹介されたのでイタリアワイン好きはみんな知っていますよね。土着品種ガリオッポとカベルネ・ソーヴィニョンの混譲です。HPにはヴィンテージ表記なしにそれぞれ60%、40%。さて、感想です。暗めのガーネット色ですが、スワリングすると綺麗な明るい紅色とレンガ色のグラデーション。開栓直後からガンガン香ります。紫の花、レーズンやドライプルーンをぐるっとロースト・カカオ香がとり囲んでいる感じ。他には墨汁、フィリピンマンゴーや鉄、ヨード香にしっかりスパイス。南国果実のような暖かみのある酸と、こなれてきたがまだ強めのタンニンは2日目位でちょうどよいバランスに。華やかな香りとインパクトのある味わいは3500円位払っても惜しくないかな。
2009.10.11
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本日のワインは、サンセール・シレックス2005、生産者はミッシェル・トマ。当然、ソーヴィニョン・ブラン100%です。ロワール上流右岸で生産される有名なディディエ・ダグノーの「シレックス」と同名のこのワイン、左岸サンセール地区でも、やはり「ケイ質」を多く含んでいる畑から産まれてくるのでしょうね。さて、感想です。薄い藁色。香りはマスカット、レモネード、ライチやマンゴスチン、そして白いグレープフルーツ。甘く華やかです。また、ドライフラワーの香りが熟成を感じさせます。最初はサンセールらしい軽やか・爽やかなワインでしたが、時間が経つ毎に厚みがどんどん出て来ました。酸も強さを感じさせないけど、十二分に下ざさえが出来ています。厚み、経年による複雑さ、そして爽やかさを備えており3,000円クラスの値打ちは充分。あ、火打石のニュアンスはあまり感じませんでした。
2009.10.04
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