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本日のワインは、ズュートティローラー・メルロ・スピッツ2001、2008年7月に紹介した、ベルガー・ゲイ2002時に出てきたアルト=アディジェ4人組のひとり、フランツ・ゴイヤール/グロッグルホフです。彼のスキアーヴァやラグレインはよくWEBで見ますが、メルロ100%は珍しいですよね。前にも書きましたが、ズュートティローラー=南チロル地方(北チロルはオーストラリア側)って意味です。さて、感想です。エッジがレンガ色の暗めのガーネット。グラスから零れる香りはまさに干しプルーン。口に含むと小さな赤い実、黒スグリのジャム、干し葡萄、干ししいたけ、ドライフラワーやヨード、そしてバニラ。おがくずっぽい香りもあります。タンニンはかなりソフトになっており、酸もまた大人しめ。果実味(とその甘み)は充分なだけに、飲み飽きしそうなものだけど、フィニッシュにかけてオレンジピールの様な苦味と綺麗にフュージョンしており、なかなか美味しい。価格3000円は充分合格。
2009.08.29
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本日のワインはロッソ・ディ・セーラ1999、生産者はポッジョピアーノでサンジョベーゼ90%とコロリーノ10%のセパージュ。最近あまり聞かない(笑)ワイナート16号では、シエピ1999と同点の95点を獲得してます。このワイン、コロリーノの魅力を最初に紹介したトスカーナワインかもしれませんね。実家近く(田舎です)のイタリアンのセラーに眠っていました。びっくりです。さて、感想です。暗めのガーネット色。年代ほどの熟成の色は見えません。開栓直後からよく香る、すみれや熟したブラックカラント、生クリーム、チョコレート。凝縮感はあるけれど決して重くない。サンジョベーゼらしい伸びやかな酸ではあるが、そこそこマロみがかっています。年を経て旨みと一体になったタンニンは、食事の最後まできっちりと品位を保ち続けました。
2009.08.25
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本日のワインはコメータ2006、「彗星」という名前の芳香の豊かなシチリア・ワインです。先日飲んだ2007年がすごく美味しかったので、続けて2006を。さて、感想です。色合いは2007と同じ。香りもほぼ同じ、レモネード、蜂蜜、パイナップルやデイル等のハーブ、スパイス香。あと、懐かしいところで黄金糖(笑)。飲み始めは、酸がすこし強く感じられます。2007の乳酸的なものではなく、とんがった酸。時間が経つにつれて、柑橘感、果皮のニュアンスが強まってきます。残念ながら終始なにかの要素が強く、バランスは2007に遠く及びません。すごくコメータ的なワインではあるけれど、2007の方が今飲むべきワインだったかと。
2009.08.22
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本日のワインはコメータ2007、生産者はシチリアの中堅どころのひとつプラネタです。カンパーニャの土着品種であるフィアーノをシチリアにて栽培・醸造しています。このコメータ、実は我が家の定番で、01(マグナム)と03、04、05と飲んでいますが近年の出来にはちょっと不満足。この度、久々に07を開けてみました。さて、感想です。少し暗めの黄金色。透明感があります。一口飲んで、美味い!香りはレモネード、白い花、蜂蜜、パイナップル、デイル。瑞々しい、そして熟れた果実の暖かみ、オイリーさと乳酸、そしてフィニッシュに感じるピンクグレープフルーツの苦味の味わい、素晴らしいバランスです。これはコメータとしては久々のヒットです。5千円程度しますが、07は買い!と思います。次回、調子に乗って2006を開けます。どうだろうにゃぁ?
2009.08.17
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本日のワインはセッラ・デッラ・コンテッサ2004、生産者はベナンティです。ネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カップッチョの混譲。2007年の9月に2001を飲んでますが、その時は過去に飲んだシチリアワインのベスト3に入る程、美味しく感じました。2004年も当然、期待してしまいます。さて感想です。茶と赤紫が混在している暗めのルビー色。僅かに炭酸、温度管理?ラシーヌなんだけど。香りはプルーンや黒スグリなどの黒果実王道系。タラゴン系のハーブ、白胡椒、と珈琲。タンニンは柔らかくこなれており旨みも充分。ただ、過熟気味の甘みに酸がついていけてない。結果、飲み始めから美味しいのだけれど、すこし単調。また、2001には存在していた気品みたいなものが少し足りない気がします。強すぎた期待感は別として、5千円オーバーのワインとしても残念な結果になってしまいました。
2009.08.13
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本日のワインはヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム2006年、生産者はラ・モナチェスカです。この”ミルム”、私にヴェルディッキオの美味しさを最初に教えてくれたワインでした。5/10の日記で、この”ミルム”価格が高くなって・・・と書いていたのですがこの2006年、輸入元が変わったのか、かなり安くなって出てきましたので早速購入、飲んでみました。さて、感想です。色調は暗めの淡い黄金色。ネーブル、ピーチ、金柑やレモネードの果実味。バジルやタラゴンのハーブ香、そして薫香。旨みを伴ったミネラルも充分あります。柔らかなミルクとハーブを完全に取り込んだヨーグルトの酸味タップリの味わいはまるでカプレーゼを食べているかのようです。やっぱ美味しい。3千円半ばの白としては最高クラスのパフォーマンスと思います。
2009.08.09
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本日のワインはヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ2007、生産者はモンテニドーリです。ヴェルナッチャ主体みたいですが、細やかなデータはHPには載ってませんでした。中央部の白では唯一のDOCG(統制保証原産地呼称)に指定されており、形の上では、イタリアワイン・ヒエラルキーの頂点にたってるワインです。ワインを始めた頃に飲んだファルキーニのものは大変美味しかった思い出がありますが、いつの間にか自分の中で「ガヴィやソアヴェ」と同じ扱いになってしまってました。超久々です。さて、感想です。薄めの黄金色。記憶の中のヴェルナッチャより少し濃い。果実味はびわ。ラムネ、スパイスやハーブ、セメダインのニュアンス、そしてミネラルがぎっしり詰まっています。キュっと冷やして飲むのがいいかな?と思っていましたが、レモンピールのような苦味が余韻を引き締めており温度が上がってもあまりダレません。むしろ開栓後2時間位経ってくる頃には膨らみ感が出てきて若干高めでもけっこう美味しいかも。3,000円オーバークラスの味わいには至りませんが。あと、エチケッタがなかなかクラシカルで好きです。
2009.08.05
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本日のワインはレ・クーポレ・ディ・トリノーロ2007です。生産者はテヌータ・ディ・トリノーロ、今年のセパージュはカベルネ・フラン40%、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニョン22%、プティ・ヴェルドー8%です。フラッグシップたるトリノーロは随分飲んでいませんが、この「クーポレ」は毎年飲んでいる我が家の定番。2,000円台最強が、マッキオーレのボルゲリ・ロッソなら3,000円台の最強はコレと思っている方は私だけではないはず。さて、今年も最強の1本となりえるか?さて、感想です。グラスには若々しい紅紫色。全く向こうが見えません。香りからでも判る完熟感。ブラックベリー等の黒果実、インク、スパイス、どこかマンゴーやパッションフルーツのようなニュアンスも感じられます。さらにバニラやミルクチョコレート。完熟の甘みが、柔らかくもしなやかな、余韻がオレンジを感じさせる酸に乗り、旨みを伴いながら調和のとれた渋みや苦味へと続いていきます。やはりまだまだ若く、若干飲み疲れますがそれはしょうがない。今年も3,000円台最強、と思います。
2009.08.02
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