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本日のワインは、ピコル2004年、生産者はリス・ネリスです。フリウリ=ベネツィア・ジュリア州におけるスロベニアの国境の町ゴリツィアから西に10km程の距離にあるワイナリーのようです。地域的に、当然主力は白ワインとなります(赤もちょっとあるけど)。白には、ステンレス発酵・熟成のスタンダードタイプ、樹齢が高く(それでも25年レベル)フレンチオークによる一部樽発酵と樽熟成なミドルレンジ、厳しい選別と混醸によってテロワールが表現されたリゼルヴァレンジがありますが、このピコルはミドルレンジのソーヴィニョン・ブラン100%のワインとなります。さて、感想です。柔らかな輝きの黄金色。グラスからは八朔やみかんを中心とした柑橘系な香りが中心です。口に含むとやはり柑橘系、八朔、いよかん、パッションフルーツとレモンジャムなど。ミネラルときりっとしたピンクペッパーのようなスパイシーさをも感じます。完熟っぽい果実そのものの甘みが強いので、フィニッシュにかけて感じられる大らかな苦味が丁度良く締めている感じがします。10年経ったワインですが熟成印象は殆ど感じませんでした。ソーヴィニョンとしてはフレッシュさ方向ではなく、濃厚さ・リッチな味わいを目指しているワインで、時間をかけて凝縮していった「ねっとりさ」みたいなものが出てきたような感じ。
2012.08.24
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本日のワインは、ルケ モンフェラート ロッソ2005年、生産者はスカルパです。ピエモンテ州の地品種であるルケ100%で造られています。随分昔、大阪のパポッキオさんで初めていただいてから大のお気に入り品種になりまして、このブログでも、過去カッシーナ・ダヴィン、モンタルベーラ、サンタガタを紹介いたしました。今回は4蔵目でスカルパという、1854年創立の歴史あるワイナリーです。赤ワインだけでもバローロからバルバレスコをはじめ、品種で言うとネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、ブラケット、フレイザなど、ルケに至ってはパッシートまで造っている大規模生産者のようです。さて、感想です。エッジが僅かに茶色がかっている深いルビー色。グラスからは、スミレ、マンゴスチン、そしてローズウッドなどのハーブ香が零れてきます。口に含むと、ブラックカラントやプルーン等の黒果実を中心に、スパイス、ハーブ、チョコレートやカカオなどを感じます。果実味は濃厚でタンニンはそんなに強くありません。また、酸は強めなのだけど円やかさをも併せ持っており、短いながらとても良い余韻を持っています。2005年モノなのですが、開栓3日目(コルク挿しただけ)でも十分OK、むしろ深みが増したような印象さえ受けました。ルケは早飲み系だと思っていましたが、ひょっとしたらいい熟成をするのではないか、と思いました。
2012.08.19
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先日、久々に映画を見てきました。ダークナイト・ライジング、クリストファー・ノーラン監督×クリスチャン・ベールのバットマン三部作・最終作です。結論から言うと素晴らしかったです。IMAXの巨大画面いっぱいに広がるゴッサムシティの美しさ、映像の緻密さとアクションの荒々しさ。アン・ハサウェイのドルチェットのような肢体も(笑)。バットマン・ビギンズから続くDARKな雰囲気は時間が経つごとにドラマティックさを纏い、一気にラストへと加速していき、2時間40分があっという間だったです。でも、巨大なスクリーンもさることながら、一番印象的だったのは音声。拙宅でも一応7.1サラウンド仕様にはしているのですが、あのボリュームと音の広がりは映画館でないと到底出ませんね。本日のワインは、サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コッレピアーノ2006年、生産者はアルナルド・カプライです。同蔵における、サグランティーノ・ディ・モンテファルコのスタンダードタイプとなります。当然サグランティーノ100%。さて、感想です。深みの或るルビーレッド。グラスからは、ムラサキの花、プルーン、墨汁など。また、枯葉っぽさと青っぽさを同時に感じさせる森林浴なハーブのニュアンス。口に含むと、ブラックベリーの黒果実が中心で、鉄サビ、スパイス、コーヒーの飲み口は柔らかく優しいのだけども、タンニンが兎に角膨大で口の中がそれだけになってしまうフィニッシュ(笑)。味わいも少し平坦さを感じさせられ、まだまだこれからの印象。25アンニよりは早く飲めるハズなのですが、やっぱりあと最低3年は必要な気がする・・・。
2012.08.15
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本日のワインは、ヴィーノ・デッリ・オルティ2007年、生産者はテルチッチ・マティアズです。セパージュはフリウラーノ50%、マルヴァジア・イストリアーナ50%です。最新のヴィンテージは現地では2010年、日本では2009年だと思います。テルチッチのHPに「最適熟成年数は4年」と記入されており、そろそろかな・・・ということで。僅かにグレーがかった濃いストロー色。グラスからは、白い花、ラムネ、みかんなど。とてもよい香りです。口に含むと、オレンジ、八朔、レモンやパイナップルなど、南国がすこし入った柑橘系の香り。マスカットを搾ったようなそのものの甘みと爽やかさがあり、硬すぎないミネラル感とグレープフルーツのような後味が心地よいです。僅かにドライフラワー的な要素が感じられる以外は熟成感は感じられませんでしたが、様々な果実のニュアンスが満開でとてもおいしく頂けました。果実味という意味では今がピークで、ここからは少しずつ「良い老い」が入ってくるのでしょうね。
2012.08.11
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