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本日のワインは、バローロ・キナートNV、生産者はカッペラーノです。先日大阪のピンコ・パリーノさんで飲んだロアーニャのバローロ・キナート。その味わいの深み・奥行きに感動して元祖キナート生産者であるカッペラーノのそれを購入・開栓ました。自分的にシェリーやマルサラなどの酒精強化ワインはあまり美味しいと思ったことがなく、同じ酒精強化ワインであるバローロ・キナートも何となくバローロのパチモン的なモノと、勝手に決め込んで、今まで飲んでいませんでした。反省です。因みに、カッペラーノのそれは、自社製の発酵中のバローロにこれまた自社製のグラッパ加え糖度を残し、薬草やハーブを漬け込んだものです(先の段階で漬け込むのかも)。さて、感想です。オレンジ掛かったガーネット色。深い色合いですが、透明度は高く感じます。グラスからは、バラやすっとするハーブの香り。口に含むと、黒系果実に加えて甘草、にがよもぎ、東洋系なスパイスを感じます。あと、不明なハーブ香(笑)にチョコレートな樽香。甘口の酒精強化ワインであるけど、柔らかいがしなやかな酸が素晴らしく、タンニンもきちっと存在する。そして特徴づけている心地よい苦味。即ち、ベースであるバローロの部分に加えて、グラッパ、様々な薬草・ハーブ類がすべて「プラスの仕事」をしているために、厚みと複雑さが半端なく仕上がっています。味わいに独特なものがあるので、万人に受けるワインではありませんが、少なくともわたしは目からウロコが落ちましたね。素晴らしいワインでした。(500mmを10日位かけて飲みましたが、全然平気でした。)この感動を未来に残そう、ということでテラダ送り分にロアーニャのを1本まぜました。熟成するとどうなるんだろう?
2012.04.22
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本日のワインは、キャンティ・クラシコ2007年、生産者はヴィッラ・カファッジォです。サンジョベーゼ100%。先日の三越のイタリアフェアにて、その日のお買い得ワインとして販売されていました。イタリアフェア、各百貨店にとってはドル箱なのか少なくとも年に1回は開催されていますね。会場では様々なオリーブオイルは生ハムは当然のこと、様々なイタリア食材が販売されており、昨年度の阪神百貨店では、鮮度が超命なプーリアのブッラータまでもが販売されていました。が、何となくワンパターン感を感じるのはりりただけでしょうか・・・・・。ということで、ちょっとだけワインを買ってすごすごと退散してしまいました。そんなりりたが輸入を切望しているのが、トスカーナの赤み肉の王様「キアーナ牛」です。骨付きなら500g食べきる自信はあります。もともと希少な上に、BSEの影響もあって全く日本には入ってきません。法の目をくぐって(←あかんやん)誰か持って帰ってきてくれませんか~。さて、感想です。まるでフランスワインのようなエチケッタです。濃厚なあずき色、グラスから零れてくるのは、すみれ、インク・墨汁系の香りにバニラ香。口に含むと、ダークチェリー、ブラックベリーな果実香は品良く濃厚。鉄や獣系の香は殆ど感じられず、枯れ葉や土っぽさがいい感じでした。タンニンはこなれており、酸も強すぎません。加えて安ワイン特有の人工的な甘いとは一線を隠した完熟の甘さとのバランスが心地よいですね。この味わいで二千円切りはホントお買い得感ありました。2500円を超えると相応レベルだとは思いますが、このクラスでの500円ってのは大きいですものね。
2012.04.13
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本日のワインは、トラモンティ・ロザート2010年、生産者は、サン・フランチェスコです。トラモンティシリーズは同社のベースライン。コスタ・ダマルフィ(アマルフィ海岸)というあまり聞かないDOCとなります。アマルフィは5年位前、訪れました。くねくねしている海岸線、九十九折なポジターノ。ちっちゃなマニュアル車で、窓を開けて潮風を浴びながらのドライブは大変気持ちの良かった記憶があります。そして、忘れてはならないのがアマルフィのちっちゃなお土産ワインショップ。ちょっと奥に入るとサルヴァトーレ・モレッティエリやサン・グレゴリオのタウラージ・リゼルヴァ1997が定価で売っていました。安くするから、これも買っておいて!と店員の薦めた「コスタ・ダマルフィ」の赤ワインはすぐに飲んでしまいましたが、残りの2本は今でもセラーで眠っています。何時飲もうかな~。セパージュは、ピエディロッソ主体にティントーレとアリアニコとなります。さて、感想です。透明感のある中位の濃さをもつレンガ色。オレンジ掛かったハイビスカス茶の色、と言った方が的確かもしれません。グラスからの香りは、ライチや20世紀梨。口に含むと、ライチ、マンゴスチン、レモンを入れた紅茶(すこし砂糖が入ってる)な感じです。温度の変化に寛容で、使い勝手のいいロゼだと感じました。価格は二千円弱で、価格相応に感じました。
2012.04.07
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子供の頃、楽しみにしていた日曜夜の「世界名作劇場」。1978年の名作「ペリーヌ物語」の劇場版がNHK-BSで放映されていました。「両親をなくした少女が旅を続け、自分の存在を知らぬ(超富豪の)おじいさんの元にたどり着く。息子を奪った憎き女性(母親)を恨んでいたため正体を明かせなかったが、様々な苦難を経るうちに徐々に心を通わせ、最後は孫・祖父として喜びを分かち合う。」と、そんな話なのですが、テレビ版では、1話30分×53話の殆どが苦労話で、よく頑張ったね~な感じだった記憶があるのですが、劇場版になるとたった2時間。あれよあれよという間に苦難の旅は終わり、女工→通訳→秘書→愛され孫、と出世街道まっしぐらな成り上がり物語に見えて仕方ないのは、この30年で私自身が汚れちまったからなんでしょうね・・・。さて、本日のワインはサグランティーノ・ディ・モンテファルコ・25アンニ1997年、生産者はアルナルド・カプライです。サグランティーノ100%。25アンニ(記念)といっても、1993年からほぼ毎年生産されているようですが・・・。厳しかった年度末も終わり、暫くいいワインも飲んでなかったので開けてみました。さて、感想です。焼けたレンガ色がかった濃いガーネット色。グラスからは紫の花、ローズマリーやデイル、松を中心とした乾燥ハーブ、そしてスパイス。口に含むと、生プルーンの皮な厚みのある果実香に、やはりスパイスと各種ドライハーブ、そしてカフェラテのようなミルキー樽香を感じます。果実味そのものは特に複雑とは思いませんが、とにかく素晴らしい柔らかさと厚み(加えて、緻密!)。これは酸やタンニン、両方に共通する特徴です。ある程度熟成したサグランティーノならでは、なのかな?まだまだ熟成したぞって感じは少ないですが、大分と飲み頃に入ってきているのは間違いないと思います。もう一本はあと10年は寝かせてみます。
2012.04.01
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