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ぷち甘々シリーズ最終回は、「南」「北」と来たんでどう考えても流れは「中央」。中央と言えばトスカーナのヴィンサントというのはちょっとベタすぎなんですが・・・本日のワインは、ヴィンサント・デル・キャンティクラシコ1997年、生産者はフォントディです。ちょっと前にレヴューしたフォントディのCCは100%サンジョベーゼですが、ヴィンサントともなるとマルヴァジア(主体)?&サンジョベーゼとなります。さて、感想です。琥珀色。わずかにくすんで見えます。グラスからは干した葡萄や杏、梨のコンポートなど。グラスをラディコングラスとブルゴーニュタイプ(写真)で飲み比べてみたのですが、前者はフルーティな香りが中心なのに対し、ブルゴーニュ型はコーヒーやカラメル香が強調されています。口に含んでみると金柑、メープルシロップやカソナードやキビ砂糖のキャラメリゼの味わいですが、やはり先の香りの違いに相似していますね。甘味は、製造物とした砂糖ではなく穀物的な旨みの入った未精製な甘味です。酸味は大人しめですが決して不足気味ではなく、フィニッシュに向けてきれいな余韻を残しています。
2012.10.30
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前回の続きで、飲んでしまおう!ドルチェワインシリーズ第二弾は、セレナーデ・カステッロ・ジョバネッリ2005年、生産者はケラーライ・カルテルン-カルダーロです。アルト・アディジェ州にある協同組合で、ゲヴェルツの傑作「ヌッスバウマー」で知られるトラミンの近くにあるみたいです。HPを見る限りでは40種類以上ものワインを生産している大規模な生産者ですが、日本では殆ど知られていません。おそらく地元やスイス・ドイツあたりで全て飲まれしまっているのでしょうね。このワインは、モスカート・ジャッロ100%で作られたパッシートで、ドゥエミラヴィーニ、ガンベロロッソ、エスプレッソ、ヴェロネッリのメジャー4誌ですべて最高評価(5.3.5.3)を受けたこともあるようです。さて、感想です。少し暗めながらも輝く黄金色、琥珀、そして飴色。マスカットを100倍濃縮したような強い芳香。そしてカラメルや金柑の香り。口に含むと、枇杷、オレンジのマーマレード、金柑に蜂蜜など。複雑というよりも深みと重みがハンパない。飲み物ではなく、舐め物、流動物。甘みだけではなく酸にも重みがあるのが面白いワインですね。これ位になると、一緒に食べるものはいらないです。純粋にこのワインだけを味わおう・・・10日位かけて。
2012.10.25
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最近、りりた♀からは、飲んでから買いなさいとよく言われます。ワインを飲み始めた頃に買ったセラーの収容能力が10本。大き目のを買っておかないでいいの?と言われたのですが、10本でぐるぐる回すよ、と答えました、その時はね。でも、一年経たずに36本のを追加購入、今ではその中に約50本位詰め込んでいます(10本入りには12本(笑))。その後、デイリー系は毎年のようにウチの涼しげなところにダンボール保管。春先になると、テラダ倉庫送りのダンボールを購入しなければならない始末です。これ以上はフツーのサラリーマンには分不相応。もう、そろそろ飲むほうに転じては?という訳です。そうですね。そろそろですね・・・。先ずドルチェワインをすこし、と言うことで本日のワインは、ラ!、生産者はデ・コンチリスです。カンパーニャ州のワイナリーでアリアニコ100%の「ナイマ」が有名です。甘口ワインは、アリアニコとバルベーラが半分ずつなこのワインとマルヴァジア・モスカートのカ!、を生産しています。さて、感想です。深く暗い色合いのガーネット色、エッジはあずき色をしています。グラスからは、黄桃やマンゴーの様な南国のフルーツの香り、若干の酸化香。口に含むと、レーズンやドライプルーン、オレンジ、甘草のような甘めのハーブ、バローロキーナートの様な薬草的な香り、それからコーヒーやエスプレッソなどなど。甘み自体はそれ程強くはなく、ドルチェと共に飲むデザートワイン、というよりも高濃度な赤ワインに甘さを加味したもの、に近い味わいです。大好きなサグランティーノ・パッシートもそんな感じかな。こちらは、ニョッキ・アル・サグランティーノ@アンティケ・セッレ(ペヴァーニャ)。サグランティーノのドルチェとセッコの両方を使ったソースのニョッキです。味わいを想像するだけでほっぺ落ちそうでしょ?
2012.10.18
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本日のワインはキャンティクラシコ2007年、生産者はフォントディです。フォントディといえばサンジョベーゼ100%なスーパータスカンのフランチャネッロ、そしてその双璧たるキャンティクラシコリゼルヴァのヴィーニャ・デル・ソルボが有名ですが、りりたとしては随分前からトスカーナでピノネロやシラーで素晴らしいワインを作っている進歩的なワイナリーとしての印象が強いです。今回は、そんなフォントディのトスカーナとしてはド真ん中のキャンティ・クラシコのレヴューです。さて、感想です。深みのあるガーネット色をしています。グラスからは、スミレ、インク、甘草っぽいハーブな香りが漂ってきます。口に含むと、アセロラなどの小さな赤果実、プルーンやチェリーの香り、胡椒と東洋系のスパイス香、そして全体を包むミルクコーヒーな香りです。口蓋に張り付くような細やかな、でも密度の高いタンニンとすっと駆け上がる酸、そしてちょっとした植物系(わらび?)のえぐみはサンジョベーゼの超王道を感じさせられます。ただ、それぞれの要素が強めなので、いまやっと飲みやすくなってきた頃ではないかと、思います。二千円台半ばの価格は、発売以来の2年間の瓶熟を考えるとお値打ちではないでしょうか。
2012.10.12
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本日のワインはリベカ2005年、生産者はフィリアートです。このリベカ、カベルネ・メルロのカメロット、ネロダーヴォラ100%のアルモニウムとでフィリアート社の赤ワイン3本柱なのですが、二本でのメジャー度では一歩両者に譲っていました。ところが2009年は、従来のネロダーヴォラ主体+ペリコーネから、なんとペリコーネ100%にセパージュが変更され、ルカマローニで98点もの高得点をマークしています(2007も98点)。この2005は従来セパージュとなっていますが、○ルディにてアンダー1500円で販売されていましたのでしっかり3本購入しました。さて、感想です。非常に深みのあるルビー色。蛍光灯に翳しても殆ど光が届いてきません。グラスからは、エスプレッソ、絵の具、ブラックベリー等の強い芳香。口に含むとプルーンやブラックベリーのコンポート、強いスパイス感、ココアやカフェラテが香ってきます。酸、タンニン、果実味のどの要素も非常に強いのですが、それでもまとまってきた感、どこか落ち着きが見られるのは、出荷後4年の年月がそうさせているのでしょう。大変お買得なワインで、倍の価格でも納得できる旨さを持っていると思います。シチリアの地葡萄、90から00年代はネロダーヴォラが注目を集め、10年代はネレッロ・マスカレーゼが脚光を浴びています。さて、次代のスター地葡萄はペリコーネだったりして・・・。
2012.10.09
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本日のワインは、キャンティ2009年、生産者はファットリア・ディ・グラテーナです。グラスからは、白粉、スパイスの香り。ステンレス仕上げのはずですが、柔らかなバニラのような香りも感じます。口に含むと、赤系ジャムのストレートな果実味。酸もタンニンもミディアム・ライトで、するすると食事と共に杯が進んで行く「これぞ食事ワイン!」な美味しさを持っています。実際、あっと言う間に飲み干してしまい、次のワインを開けざるを得ませんでした。1.5K円以下ならベストだったのだけど、価格相応かな。サンジョベーゼ100%です。
2012.10.07
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