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クラーク・アシュトン・スミス「ゾティーク幻妖怪異譚」を買書つんどく。フィッツ・ジェイムズ・オブライエンの「金剛石のレンズ」といい、これといい、東京創元社すごいです。「朧な太陽のもと、魔術や降霊術が横行する地球最後の大陸ゾティーク。ブラッドベリ、ムアコックに影響を与えたことでも知られる異才が、細密かつ色鮮やかな描写で創りあげた美と頽廃の終末世界の物語を、本邦初となる全篇収録の決定版で贈る。地獄の王にそむいた妖術師の復讐譚「暗黒の魔像」、失った鳥を求める波瀾の航海を描く滑稽譚「エウウォラン王の航海」他全17篇を収める。」(東京創元社の紹介)
2009年08月31日
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「希望はない、というつもりなんですか?」ぼくは問いつめた。「希望がない?そんなこといいませんよ。もう一杯のみましょう。わたしはただ、われわれは、この恐怖と共存することを学ばなければならないのだろう、といいたかったのだ。かつてわれわれが原爆とともに生きるのを学んだように」というわけで、ハインライン「人形つかい」を読みました。ただ、この引用は、この本の中で最もこの本らしくない文章かもしれません。寄生型の地球侵略者と人類との壮絶な戦いという、いかにもメリケン風味なストレートなお話でした。ちょっとひねりがあるとすれば、侵略者殲滅の鍵が主人公の妻の生い立ちとからんでいるくらいでしょうか。しかし、気になるのは、冒頭に引用した言葉と、ラストで侵略者をその母星まで殺戮に向かう勇ましい姿の整合性なんでした。「アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月30日
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「ペスト」を買書。といってもカミュのではなくて、この度改版の出たダニエル・デフォーのやつです。「一六六五年、ロンドンが悪疫(ペスト)に襲われた。逃れえない死の恐怖に翻弄された人々は死臭たちこめる街で、神に祈りを捧げ、生きのびる術を模索した。事実の圧倒的な迫力に作者自身が引きこまれつつ書き上げた本篇の凄まじさは、読む者を慄然とせしめ、最後の淡々とした喜びの描写が深い感動を呼ぶ。極限状況下におかれた人間たちを描き、カミュの『ペスト』よりも現代的と評される傑作。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月29日
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ペストは、人体にペスト菌が入ることにより発症する病気。元々齧歯類に流行する病気で、人間に先立ってネズミなどの間に流行が見られることが多い。菌を保有したネズミの血を吸ったノミに人が血を吸われた時にその刺し口から菌が侵入したり、感染者の血痰などに含まれる菌を吸い込む事で感染する。人間、齧歯類以外に猿、兎、猫などにも感染する。かつては高い致死性を持っていた事や罹患すると皮膚が黒くなる事から黒死病と呼ばれ、恐れられた。14世紀のヨーロッパではペストの大流行により、全人口の三割が命を落とした。ヨーロッパで最初に記録に残っているペストの流行は、542年から543年にかけて東ローマ帝国で流行したものである。当時は「ユスティニアヌスの斑点」と呼ばれた。14世紀には全ヨーロッパにまたがるペストの大流行が発生した。当時、モンゴル帝国の支配下でユーラシア大陸の東西を結ぶ交易が盛んになったことが、この大流行の背景にあると考えられている。1347年10月(1346年とも)、中央アジアからイタリアのメッシーナに上陸した。ヨーロッパに運ばれた毛皮についていたノミが媒介したとされる。1665年にはロンドンで流行し、およそ7万人が亡くなった。後にダニエル・デフォーは『疫病の年』(A Journal of the Plague Year、1722年)で当時の状況を克明に描いている。(平井正穂訳『ペスト』中公文庫)フランスでは1720年にマルセイユで大流行(en:Great Plague of Marseille)した。しかし、集権化にともなう防疫体制の整備と衛生状態の改善から、これ以降の大流行はみられなかった。(うぃきぺでぃあ)
2009年08月28日
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ロイド・ジョーンズ「ミスター・ピップ」を買書つんどく。 ブーゲンヴィル島というのは、パプアニューギニアの島だそうで、地理の勉強になります。それはともかく、面白そうくないですか?「ブーゲンヴィル島の13歳の少女マティルダは、白人の「先生」ワッツの教えで、孤児のピップが活躍するディケンズの小説『大いなる遺産』の世界に魅せられる。しかし、独立抗争の影が島に忍び寄り、思いもかけない惨劇が…。「物語の力」を謳いあげた、胸に響く傑作長編。英連邦作家賞受賞作。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月28日
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はげしい嫌悪がとつぜん僕を満たした。ぼくはそれまで用心ぶかく演じていた芝居を忘れた。「たぶん、ぼくが、そうは思わなかったからだ。いやあんただって思っちゃいない。ナメクジが載っかってさえいなかったら、そいつがあんたの口を通じて喋り、あんたの頭を使って考えてるんじゃなかったら!」「まあ落ち着け、サム」優しくいった。そして――嘘ではない、彼の声音にぼくは慰められたのだ。「おまえもやがてそんなことはいわなくなる。わしを信じるのだ。それこそがわれわれの目的なのだ。これこそがわれわれの運命なのだ。人類は分裂し、人類同士争っている。支配者(マスター)が人類を一体にしてくれるのだ」ぼくは心中に思った。こんな考えかたにあっさり騙される左巻きのカボチャ頭もあるだろう。平和と安全の約束と引きかえに、喜んで魂の武装を解いてしまう連中もいるだろう。(ハインライン「人形つかい」P424)
2009年08月27日
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アーサー・ケストラー「真昼の暗黒 」を買書つんどく。ケストラーが小説を書いていたのを、知りませんでした。「独房No.404に収監された元人民委員ルバショフ.覚えのない罪への三回の審問と獄中の回想,壁越しの囚人同士の交信に浮かぶ古参党員の運命.No.1 とは誰か.なぜ自白は行われたか.スターリン時代の粛清の論理と戦慄のモスクワ裁判を描いて世界を震撼させたベストセラー.心理小説の傑作(1940年刊)」(岩波書店の紹介)
2009年08月27日
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「それは人間中心主義ですよ、博士!この生命体が遺伝子を持っているかどうかさえ、あなたは知らないじゃありませんか」ヴァルガスは真っ赤になった。「遺伝子に相当するものは認めるでしょうな?」彼はかたい口調でいった。「なぜ認めなければなりませんか。繰り返しますが、あなたは不確かなアナロジイで推論をしようとしているのだ。あらゆる生命形態に共通の唯一の特徴はただ一つ、生き延びようという衝動だけですよ」(ハインライン「人形つかい」P253)
2009年08月26日
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エミーリ・ロサーレス「まぼろしの王都」を買書つんどく。ロサーレスは、「1968年生まれの、カタルーニャ新世代の旗手的作家。」で、出版社の編集者で、カルロス・ルイス サフォン「風の影」の編集者だそうです。そうそう、エミーリというので、女性かと思っていたら男性だそうです。「バルセロナの画廊経営者、エミーリのもとに届いた『見えないまちの回想記』。十八世紀イタリアの建築家が書いた手記は封印された歴史の秘密へと彼を誘う。消えてしまった王都、謎を呼ぶティエポロの絵。青春の物語が交差する傑作!」(河出書房新社の紹介)
2009年08月26日
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山口昌男さんの「学問の春」を買書つんどく。編集後記によれば、この本は、1997年の札幌大学での講義をもとにしているらしいです。講義とまとめみたいな構成になっていて、読みやすそうです。「“学び”とは、そもそも“遊び”の延長にある──森羅万象を縦横無尽に駆け巡る知の巨人が、ホイジンガの名著『ホモ・ルーデンス』を手がかりに、学問を志す若者たちに語った。さあ、めくるめく知の世界へ!」(平凡社の紹介)
2009年08月25日
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村上春樹さん「1Q84」の紹介が、Amazonではこんなんになっていました。Book Description1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。Book 1心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。Book 2「こうであったかもしれない」過去が、その暗い鏡に浮かび上がらせるのは、「そうではなかったかもしれない」現在の姿だ。「1Q84」と「一九八四年」との関係が、僕にはよく見えませんでしたが、この紹介によると、かなり密接な関係がありそうです。しかし、正直いって、僕なんかは、これを読むだけで頭がこんがらがります。
2009年08月24日
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ナリ・ポドリスキイ「猫の町」を買書つんどく。「猫の町」というタイトルからは、萩原朔太郎さんの「猫町」とか、アルジャナン・ブラックウッドの「いにしえの魔術」を思い出しますね。しかし、群像社というのはユニークな出版社です。「男が訪れたクリミア半島の海辺の町は、まるで猫に支配されたかのように夜の闇を無数の猫がうろついていた。だが、ある事件をきっかけに猫インフルエンザのウィルスが見つかると、町の住人は猫殺しにはしりはじめた…。感染パニックにはまる現代社会を30年前に予見していたロシアのミステリー小説!」( 群像社の紹介)
2009年08月24日
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「おまえたちに平和をもたらすために来た」とぼくはようやくのことでいった。おやじは鼻を鳴らした。「平和と満足とだ。それに、降服することの喜びだ」ぼくはそこまでいって、またためらった。「降服」というのは正しい言葉ではない。ぼくは外国語を喋るとき言葉を模索するように正しいいいかたを探し求めた。「喜びは――」とぼくは繰り返した。「喜び・・・・・涅槃の喜びだ」この言葉はぴったりしていた。ぼくは棒をくわえてきて褒美に頭を撫でられた犬のように感じた。ぼくは喜びに身体をくねらせた。(ハインライン「人形つかい」P138)
2009年08月23日
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佐川光晴さんの「牛を屠る」を買書つんどく。シリーズ「向こう岸からの歴史」の一冊ということで、佐川さんの食肉会社時代を描いたノンフィクションです。「大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。」(版元ドットコムの紹介)
2009年08月23日
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スタニスワフ・レム「泰平ヨンの航星日記」が 改訳版で復刊されるとの情報を、復刊ドットコムで知りました。9月中旬の発売とのことですが、この本も待ちわびていた人がけっこういるのではないでしょうか?
2009年08月22日
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グレッグ・イーガン「万物理論」を買書つんどく。SFのベスト1かなにかで見ました。イーガンはすごいみたいですね。「すべての自然法則を包み込む単一の理論、“万物理論”が完成されようとしていた。ただし学説は3種類。3人の物理学者がそれぞれの“万物理論”を学会で発表するのだ。正しい理論はそのうちひとつだけ。映像ジャーナリストの主人公は3人のうち最も若い20代の女性学者を中心に番組を製作するが…学会周辺にはカルト集団が出没し、さらに世界には謎の疫病が。究極のハードSF。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月22日
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また芽が生えてきましたが、やっぱり前と同じ花なんでしょうね。 →時々変わると面白いのにな。次はなんの花だろう?なんてね。
2009年08月21日
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引き続き、花輪和一さんの「朱雀門」、「御伽草紙」を紹介してみました。花輪さんのコミックはどれも大変なものだと思っていますが、」「鵺」とこの「朱雀門」、「御伽草紙」は特に充実した短編集(?)です。で、今は、「刑務所の中」を読み直しています。
2009年08月21日
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メアリー・マッカーシー「アメリカの鳥」を買書つんどく。なんぞかの本で、「アメリカの鳥」に触れられているのを読んで、興味をもっていた本です。今回、この本の解説で、この人の元夫がエドマンド・ウィルソンであることを知りました。それはそうと、マルカム・ラウリーの「活火山の下」を、どっかで復刊してくれるという話はないものでしょうか?「アメリカ人青年ピーターは、鳥や植物を愛す、ちょっと内気な19歳。パリ留学を前に母とふたり、ニューイングランドの小さな町を訪れる。4年前、母と暮らしたその地は、アメリカのよき伝統が残る、緑あふれる土地だった。しかし4年の間に自然は失われ、町はすっかり観光地化していた。母は怒り狂い、よきアメリカを取り戻すべくひとり闘う。そんな母と、アナキストだった父に育てられたピーターは、敬愛するカントの哲学に従い、「人を手段として利用してはならない」を行動原理として異国に旅立ってゆく。時代は北爆開始にはじまるベトナム戦争の拡大期。パリやローマで、ピーターは自身の反米主義に思い悩み、またイタリア系ユダヤ人を父にもつ自分のユダヤ性に常にこだわりながら、母国とヨーロッパの狭間で精神の成長を遂げてゆく。ベストセラー『グループ』をしのぐ名著、待望の新訳決定版。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月20日
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この前の「ニッポン昔話」の復刊をきっかけにして、この頃、花輪和一さんの旧作を再読しています。その中で、まとまったものとして、「不成仏霊童女」「天水」を紹介してみました。花輪さんの手にかかれば異世界が開く、というわけで、びっくりすると思いますよ。またなんと、ありがたいことに、どちらも漫画文庫になっていますので、手に入りやすくなっています。
2009年08月19日
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1932年「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」C・A・スミス(創元文庫「影が行く」)1938年「影が行く」ジョン・M・キャンベル(創元文庫「影が行く」)1950年「20億の針」ハル・クレメント(創元文庫)1951年「人形つかい」ロバート・A・ハインライン(早川文庫) 「黒い恩寵」ウォルター・ミラー・ジュニアー(SFマガジン)1953年「にせもの」フィリップ・K・ディック(創元文庫「パーキー・パットの日々」)1955年「盗まれた街」ジャック・フィニイ(早川文庫)(「人形つかい」解説より)う~ん。「20億の針」は絶版ですね。「黒い恩寵」は単行本未収録ですかね。
2009年08月18日
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高村薫さんの「太陽を曳く馬」を買書つんどく。高村さんの本も、つんどくの常連さんです。いつか、きっと!「合田雄一郎がミレニアムを挟んで挑む二つの事件。立ち塞がるのは21世紀の思考回路!『晴子情歌』に始まる三部作完結篇、現代の東京に降臨!惨劇の部屋は殺人者の絵筆で赤く塗り潰されていた。赤に執着する魂に追縋る一方で、合田は死刑囚の父が主宰する禅寺の施錠をめぐって、僧侶たちと不可思議な問答に明け暮れていた。検事や弁護士の描く絵を拒むように、思弁の只中でもがく合田の絵とは?」(新潮社の紹介)
2009年08月18日
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主はわれわれに二つの目と二本の手と頭脳を授けてくださった。それらを使ってわれわれがなすことが、パラドックスになろうはずはない。主は主の法律を施行するような出しゃばりな人間を必要とはなさるまい。法律は自ら施行する。奇跡は存在せず、時代錯誤という言葉になんの意味もない。というわけで、ロバート・A・ハインライン「夏への扉」を再読しました。新旧の訳を比べてみて、福島さんの旧訳には少し省いたところがあるということが、今回分かりました。ただ、分かりやすさからいうと福島さんのほうが分かりやすいところも、ままありました。全体として、いかにもメリケン風味のお気楽な小説で、すれた眼でみたら、気恥ずかしいようなところもありますが、やはり永遠の宝石といってよいと思います。また、タイム・パラドックスのところは、考えると頭が痛くなるので、ちょうどこのくらいが良いとも思いました。( ねこっこさんのイラスト「夏への扉」 多謝!)引き続き、ハインラインの「人形つかい」を読んでみることにしました。
2009年08月17日
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「ぼくらがモルモットを――茶色のぶちの白いモルモットを飼っていたとしよう。それをタイム・ケージのなかにおいて、一週間過去に送り込む。ところがぼくらは一週間前にそいつがそこにいるのを発見していたわけだ、だからあのときぼくらは、そいつをケージのなかにそいつ自身といっしょに置いたわけだ・・・・・もっともじっさいは一匹のモルモットなんだけどね、一匹は、もう一匹のやつより一週間ぶん年をとっている。だから、そのうちの一匹を取りあげて、一週間先に送ると――」「ちょっと待ってよ!どっちを?」「どっち?なぜってはじめから一匹しかいないんだよ。きみはもちろん一週間ぶん若いやつを取った、なぜなら――」「一匹しかいないって言ったでしょ。それから二匹いるって言ったわ。それからその二匹は一匹にすぎないって言った。ところがあなたは、二匹のうちの一匹を取るという・・・・・。たった一匹しかいなかったというのに――」「ぼくはなぜ二匹が一匹なのか説明しようとしているんだ。もしきみが一週間ぶん若いほうを――」「両方ともそっくりなのに、どっちのモルモットが一週間ぶん若いのかどうしてわかるの?」「きみが過去に送ったやつのしっぽをちょんぎればいい。そうすればそれが戻ってきたとき、きみはきっと――」「まあ、ダニーなんて残酷なの!それにモルモットに尻尾はないのよ」(ハインライン「夏への扉」P339)
2009年08月16日
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文豪怪談傑作選「太宰治集 哀蚊」を買書つんどく。いや、「晩年」と「人間失格」と教科書での「走れメロス」くらいしか読んだことがないのですが、実は、僕は太宰さんの小説との相性が良くないような気がするのです。今年、生誕100年なんですよね。ところで、「人間失格」って終戦後の作品なんですよね・・・・・。「祖母の影響で子供の頃から怪談好きだった太宰治。表題作「哀蚊」や「魚服記」はじめ、本当は恐ろしい幽暗な神髄を一冊にまとめる。」(筑摩書房の紹介)
2009年08月16日
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だが猫好きに向かって、自分もそうだというふりはできない。一方に猫好きというものがいて、他方に「無害の飼い猫でも我慢できない」人間が、おそらく過半数はいるだろう。そういう連中が、儀礼上、あるいはなんらかの理由で、猫好きのふりをしても、そもそも猫の扱い方を知らないからたちまちばれてしまうのだ――それに猫の社交儀礼は人間の社交儀礼よりはるかに厳しいものである。(ハインライン「夏への扉」P050)
2009年08月15日
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磯崎憲一郎さんの「終の住処」を買書つんどく。芥川賞受賞作だし・・・・・。「妻はそれきり11年、口を利かなかった――。過ぎ去った時間ほど、侵しがたく磐石なものがあるだろうか。ひとは、過去に守られているのだ――。30を過ぎて結婚した男女の、遠く隔たったままの歳月。ガルシア=マルケスを思わせる遠大な感覚で、人の幸不幸を超越して流れてゆく時間と、この世の理不尽と不可思議をあるがままに描きだす。第141回芥川賞受賞の瞠目の才能!」(新潮社の紹介)
2009年08月15日
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人間用のドアの少なくともひとつは、夏の世界に通じているとピートは信じて疑わなかった。(中略)一九七〇年一二月三日、ぼくもいっしょに夏への扉を探しつづけていた。(ハインライン「夏への扉」P006)
2009年08月14日
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橋爪大三郎さんの「はじめての言語ゲーム」を買書つんどく。「あとがき」によると、この本を書くのに20年かかったとか。 「もっともわかりやすいヴィトゲンシュタイン入門書。17万部を超える名著『はじめての構造主義』続編!世界のあらゆるふるまいを説明しつくそうとしたヴィトゲンシュタインの言語ゲーム論はいかに生まれ、どんな思想か?きわめて平易な哲学入門。」(楽天ブックスの紹介)
2009年08月14日
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「かれらだって人の心のなかにまで入りこめはしない」と彼女は言った。だがかれらにはそれができるのだ。「ここで君の経験することは永久に変わらず続く」とオブライエンは言っていた。そのことばに嘘偽りはなかった。どうしても立ち直ることのできない出来事、自分のやった行動というものがある。何かが胸の内で葬られる、燃え尽き、何も感じなくなるのだ。というわけで、ジョージ・オーウェル「一九八四年」を読みました。以前一度挫折したことがあり、実は今回も、ゴールドスタインの「あの本」のところで、何度か挫折しかかりました。(危ない危ない・・・・・)ただ、物語をなす地の文そのものは、面白く、読みやすかったと思います。なんとも、「人間」そのものを叩き潰すような陰惨なお話でしたが、全体的には、「カラ兄」の「大審問官」(ただし、キリスト不在の)を髣髴とさせるところがあって、ディストピア(それともユートピア?)小説として、これも永遠のテーマだな、と思ったことでした。とはいうものの、おそらく本書のキーワードでもある「二重思考」とはなになのか、最後まで、僕には理解しがたかったのでした。その関心は外にある。ただそれ自体のために権力を行使すること、そして思考の乗り物である記憶と、欲望と、言語に対する仮借ない戦争を行うことのみに向かっているのだ。(ピンチョン「解説」より)しかし、やっぱり、なんのために?ついでながら、村上春樹さんの「1Q84」との関わりも、僕にはよく見えなくて、そう言えば、青豆とカルト教団の指導者とのダイアローグの場面では、これは「大審問官」だなぁ~と思ったには思ったのでした。
2009年08月13日
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上橋菜穂子さんの「獣の奏者」3巻探求編、4巻完結編を買書。まったく情報を持っていなかったので、いきつけの本屋さんで見かけ、「エッ!なんでこんなんが出るの?」状態で買いましたが、幸い、この本は娘も読んでいますので、一石二鳥かな、と。「あの『獣の奏者』待望の続編がついに登場!降臨の野からエリンはどこへ向かったのか。人と獣という、永遠の他者どうしが奏でる未知の調べが響いたとき、この世に何が起こるのか。待望の続編2冊同時刊行!」(楽天ブックスの紹介)
2009年08月12日
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ハインラインの「夏への扉 新訳版」を買書。もちろんの「夏への扉」です。「渚にて」と同じように、これがSFなのかどうなのかは、よくわかりませんが、超大好きな本ですので、再読してみようと思って買ってみました。「ぼくが飼っている猫のピートは、冬になると“夏への扉”を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているからだ。そしてぼくもまた、ピートと同じように“夏への扉”を探していた。最愛の恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、生命から二番目に大切な発明さえも奪われてしまったぼくの心が、真冬の空のように凍てついてしまったからだ。失意の日々を送っているぼくにも、ピートが信じる“夏への扉”は見つかるのだろうか。未来は、ぜったいに過去よりよいものになる―― それぞれの”夏への扉”を探して現代を生きる人々へ、新しい翻訳で贈るハインラインの希望に満ちあふれたメッセージ。新しい時代の『夏への扉』がここに登場。」(早川書房の紹介)
2009年08月11日
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バステト(Bastet)はエジプト神話に登場する女神。ラーの娘で頭が猫。豊穣を司り、エジプトの町、ブバスティスを中心として篤く信仰され、町の近くには猫の大きな埋葬地があり、猫のミイラや彫像が大量に出土している。しばしばセクメトと混同され、悪蛇のアポピスを退治した。また、別の逸話ではラーが年老いて、自分を信仰しなくなった人間に罰を与える為に自らの目を抉って生み出したのが雌獅子神セクメトであったが、彼女は多くの民を惨殺し、流れ出た血を浴びるように飲んでは踊り狂うという、あまりに苛烈な殺戮行為を繰り返した。国の惨状を憂いた神々はラーにセクメトを止めるように進言し、ラーもそれに同意するがセクメトの激情は生みの親であるラーにも抑える事が出来なかった。そこで神々は策を嵩じ、赤土 (マンドラゴラや、アカネなど植物説もあり)を混ぜて血に似せた大量のビールをセクメトに与え、酔って眠ってしまった所をラーが彼女の「憎しみ」の感情のみを取り除いた、その結果生まれたのがバステトであるとされている。これは、元来凶暴で、ライオンとその類を同じとする猫が市民と生活を共にし、ネズミを退治する一種の守り神としてエジプトで親しまれていた事を示唆する物語とも考えられる。(うぃきぺでぃあ)バステトセクメト
2009年08月11日
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「それならわれわれを打ち破るというその原理とは、いったい何なのだ?」「分かりません。「人間」の精神です」「それで、君は自分のことを一人の人間だと思っているのかね?」「はい」「君が人間だとしたら、最後の人間になる、ウィンストン。君のような人間は絶滅種なのだ。・・・・・」(ジョージ・オーウェル「一九八四年」P418)
2009年08月10日
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佐々木敦さんの「ニッポンの思想」を買書つんどく。まあ、こういう本もつんどいていいかな、と・・・・・。 「80年代から現在までの論争が、この1冊でわかる!ニューアカブームを生んだ朝日新聞の誤植、パフォーマンス重視になった思想バトル、おたく・サブカル化するゼロ年代批評。浅田彰から東浩紀までの流れが分かる、はじめての現代思想入門。」(楽天ブックスの紹介)
2009年08月10日
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その数をかぞえようとするのだが、なぜそうするのかは思い出せない。分かっているのは、その本数を性格に数えるのは不可能であり、それはどうやら四と五のあいだに成立している神秘的な同一性によるものらしいということだけ。(ジョージ・オーウェル「一九八四年」P389)
2009年08月09日
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テッフィ「魔女物語」を買書つんどく。出たのは一年ほど前ですが、このたび、久しぶりに大きな本屋をうろついていたら目につきました。面白そうです。「昔からロシアでなじまれてきた伝説の妖怪魔物が現代人の暮らしに忍び込んで、人間の心の奥底にひろがる見えない世界から世にも妖しい物語をつむぎだしてくる!モダンでおしゃれなユーモア短編で20世紀初頭ロシアの人気作家となり、革命後は亡命先のパリで活躍を続けた女性作家の不思議な魅力あふれる連作短編集。」目次「魔女/吸血鬼/ドモヴォイ(家の魔)/レシャチーハ(森の魔の女房)/家鬼/風呂小屋の悪魔/ルサールカ(水の精)/化け物たち/妖犬―見知らぬ婦人の話/幽霊屋敷/うろつく死人/まじない師/ヴォヂャノイ(水の魔)/狼の来る夜/ヤガー婆さん」(ともに「BOOK」データベースより)
2009年08月09日
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77777の切り番です。77777 2009-08-08 22:17:42 てけたのさんでした。ありがとうございました。
2009年08月08日
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ここには、公式の言及は一度もないが、暗黙のうちに了解され、行動を規定するひとつの事実が潜んでいる。つまり、三つの超大国における生活状況は、ほぼ同じだという事実である。オセアニアで主流となっている哲学はイングソック、ユーラシアではネオ・ボルシェヴィズムと呼ばれている。イースタシアでは中国名で呼ばれ、多くの場合「死の崇拝」と訳されるが、「自己の滅却」という訳語を当てたほうがいいかもしれない。オセアニアの市民は、イングソック以外のこのふたつの哲学の教義をわずかでも知ることは許されておらず、それらは道徳や常識を踏みにじる野蛮なものとして痛烈に批判するよう教え込まれている。現実には、これら三つの哲学はほとんど区別がつかないほどであるし、それらが支持する社会システムもまた、まったく見分けがつかないのである。いずれの国も、同様のピラッミド構造から成り、半ば神格化されたリーダー崇拝が見られるという点や、また永続する戦争に依拠する経済が、或いは永続する戦争の為に経済が存在しているという点も同様である。三つの超大国は、互いを征服できないし、征服したところで何の利益も得られない。逆に争いを続ける限り、これらの国々は三束の麦のように互いに支え合っているのである。(ジョージ・オーウェル「一九八四年」P303)
2009年08月08日
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話梅子さんの「棺中の妻」を買書つんどく。話梅子さんのブログは楽天にありますが、あまり更新されないのが難点です・・・・・。「許婚の帰りを待ちわびながら病に臥せり不帰の客となってしまった姉のかわりに、自分と駆け落ちして欲しいと迫る妹。戸惑いながら妹を妻とした許婚に、信じられない事件が起こる表題作の他、恋人にだまされ遊里に売られ夜来香と呼ばれた女や、犬に正体を暴かれる美貌の妻、はたまた意地悪な後妻と入れかわってしまった死んだ前妻などなど…。世にも奇妙な夫婦の愛と裏切りを描いた、大好評の中国の怪談シリーズ第2弾。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月08日
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「また桜庭一樹読書日記」が更新されていました。「赤朽葉」のスピンオフ「製鉄天使」は10月刊行になるようですね。
2009年08月07日
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これも数年前に種を蒔いたのが、ようやく今年、初めて花が咲きました。思っていたのとはちょっとイメージの違う、ハデっぽい花ですが、いや、しかし、なんの花?
2009年08月07日
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岡崎京子さんのコミック「愛の生活」を読みました。いや、もう、荒んでいる、というか不毛、というか、でも、なんでこんなにいとおしいのでしょうか?で、「平坦な戦場で 僕らが生き延びる」ために、岡崎さんの「リバーズ・エッジ」で触れられていた、ギブスンの詩をもう一回引用してみました。愛する人(みっつの頭のための声)ウィリアム・ギブスン黒丸尚 訳I明かりの下マシーンが夢見る憶えている雑踏を渋谷タイムスクェアピカデリー憶えている駐車中の自転車草の競技場土に汚れた噴水夜明けへとゆるやかに落ちていく中愛する人の腕の中思い出される夜に沿ってハイアットの洞穴の中空港の半減期の中ハロゲン狼の刻の中思い出される刻ラジオの沈黙の中ラジオの沈黙ラジオの沈黙ラジオの沈黙II.たかがミステリの歴史たかが人間がどう迷うか、だろうがただ、どうしても迷うのさ、現にどこの街だろうと、たかが物事の流れただの交差点の雑踏ただの舗道に落ちる雨それが歴史というにすぎない、実際父はそうして迷った母も同じ母というのは、実際そういうもの、物事のありかたとしてミステリのありかたとして、ということでも狼たちも暗い公園で迷う坊やたちも同じこれは別のありかた近頃の落ちかたIII.この街は悪疫のときにあって僕らの短い永遠を知っていた僕らの短い永遠僕らの愛僕らの愛は知っていた街場レヴェルののっぺりした壁を僕らの愛は知っていた沈黙の周波数を僕らの愛は知っていた平坦な戦場を僕らは現場担当者となった格子を解読しようとした相転移して新たな配置になるために深い亀裂をパトロールするために流れをマップするために落ち葉を見るがいい涸れた噴水をめぐること平坦な戦場で僕らが生き延びることTHE BELOVED (VOICES FOR THREE HEADS)BY WILLIAM GIBSONROBERT RONGO: KYOTO SHOIN, 1991
2009年08月06日
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過去は変わりやすいというのが、イングソックの中心的な教義である。過去の出来事は客観的実体を持たず、書かれた記録と人間の記憶の中にのみ存続していると主張されている。記録と記憶が一致したものものであれば何であれ、それが即ち過去である。そして党はあらゆる記録を完全に掌握しており、同様に、党のメンバーの精神も完全に管理しているからには、過去は党が如何ようにも決められる。それはまた、過去は変更可能だが、なにか特定の場合に変更された訳ではないということにもなる。なぜなら、そのときに必要とされた形に過去が作り変えられてきたとすると、この新しい形こそが過去であり、これとは違う過去は、今まで存在しなかったことになるからだ。これは同じ出来事が一年のうちに何度も、まったく違う形に変えらなければならない(これはしばしば起こる)というときにも当てはまる。(中略)過去の管理は、何よりも記憶の訓練に依存しているということが、いずれわかるだろう。(ジョージ・オーウェル「一九八四年」P327)
2009年08月05日
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森浩一さんの「日本の深層文化」を買書つんどく。現在80歳を越えた森さんが、「本書は若いときのぼく、六十代のぼくにはとても書けなかっただろう。」と、あとがきで書いておられたのに惹かれて、買ってしまいました。「日本の深層文化を探ること─それは、かつての日本人たちの豊穣な意味の世界を生きなおすことだ。「稲作文化」の常識に反して、かつて穀物の一方の雄であった粟の意義。田とは異なる豊かさを提供してくれた各地の「野」。食用だけでなく道具や衣類そして儀式の象徴となる鹿。さらには「大きな魚」としてのクジラ…。思い込みを排すれば、史料と遺跡はこんなにも新しい姿を見せてくれる。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月05日
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昨日、花輪和一さんの「ニッポン昔話」を紹介しましたが、少し前に「刑務所の中」でブレイクしたということもあって、その印象が強いかたがおられるのではないかと思います。でも、花輪和一さんといえば、やっぱり「鵺」だろうと思いますし、まとまったものを読もうと思えば「護法童子」かも、というわけで、特に「護法童子」は復刊もされ、手に入りやすくなっているということで紹介してみました。
2009年08月04日
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花輪和一さんのコミック「ニッポン昔話」の新装版が出ました。前の限定版を持っているので、どうしようか迷いましたが、単行本未収録の「ねずみ浄土」「ニッポン現代話/おばあさん子」が新たに収録されたというキャッチの誘惑にこらえきれず、買ってしまいました。で、8月中に発売される下巻には、また新たに未収録作品が入るのでしょうか?楽しみです。「日本昔話はこんなに深く、衝撃だった…! かつて5000部限定で発売し、即完売したという幻の名作が、数多くのファンの要望に応えて、装い新たに上下巻で復活!!」(小学館の紹介)ちなみに、下が限定版です。僕の持っている限定版のサイン入り護符で、シリアルナンバーは2518番です。
2009年08月03日
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過去は変化するだけではない、その変化は間断なく続くのだ。悪夢のように何より彼を悩ますのは、この途方もない誤魔化しがなぜ行われるのか、その理由がはっきりと理解できないことだった。(中略)そして恐ろしいのは、党の考えの方が正しいかもしれないということ。結局のところ、二足す二が四であることをいかにして知るというのだ?或いは引力が作用していること、過去が不変であることを?過去も外部の世界も人の心のなかにしか存在しないのだとしたら、そしてその心自体がコントロール可能であるとしたら――その結果、どうなるか?(ジョージ・オーウェル「一九八四年」P123)
2009年08月02日
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ヒマワリいろいろです。やっぱり、ちょっとずつ違いますね。それと、この写真では分かりませんが、大きさもかなり違うんですよ。
2009年08月02日
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佐藤哲也さんの「下りの船」を買書つんどく。 いわずと知れた佐藤亜紀さんの旦那さんです。「地球発の船は、その惑星に到着した。その星では船がゆるやかに川を下り、すべての岸には悲劇と喜劇が溢れていた。消毒液の臭いのせいでとまらない涙、ため息を吐くのはモラモラの群れ、一つの部屋に四つの家族、即決裁判と労働監獄、舌を青くした市長、石炭屑の少女、強制労働の少年。男がいた。女がいた。子供がいた。老人がいた。船は今日も黒い川を下り、明日も下り続ける。その先にあるのは…。」(「BOOK」データベースより)
2009年08月01日
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