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ボロディン:交響曲第2番ほか【中古】 ボロディン:交響曲第2番/夜想曲 /ネーメ・ヤルヴィ,エーテボリ交響楽団 【中古】afb
2020年08月31日
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「どうしたんだ」「おれは死なないよ」「中隊長はどうした」「死んだ」「小隊長は」「死んだよ」「青柳軍曹は」「みんな死んじまった。勇敢に戦ったけれどな、おれしか生き残っていない」「いつやられたんだ」「きさまが行っちまった日さ。よく戻ってきたな」「戻ったわけじゃない。きさまはどこをやられたんだ」「おれはどこもやられない。みんなやられたが、おれはツイているからな。腹がへって動けないだけだ。芋はないか」「ある」わたしは小指くらいの芋をやった。しかし、彼はすでに噛む力がなかった。そして「水をくれ」と言った。わたしは水を汲んできてやった。しかしそのときには、永野は小指くらいの芋をくわえたまま息を引取っていた。わたしたちの姿を見て安心したせいかもしれない。水は彼の唇を濡らしただけだった。(結城昌治さん「司令官逃避」(「軍旗はためく下に」所収)P144)
2020年08月31日
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ユリア・フィッシャー:Russian Violin Concertos
2020年08月30日
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ところが、それまで中隊を放ったらかしにしていた連隊副官の藤巻大尉が、部下を三人つれてふいに現れたんです。そしていきなり、守備地点を勝手に放棄したというので怒鳴りだした。有無を言わせません。中隊長が弁解しようとしたら、「口応えするのか」と言って、わたしたちが見ている前で、軍刀で滅多打ちです。顳顬に青筋を立てて、まるで気ちがいだった。「きさまはそれでも帝国陸軍の軍人か、恥を知れ、恥を。敵に遭ったらなぜ死ぬまで戦わんのだ。上官の命令を何と心得ている。ここで腹を切るか、さもなければ軍法会議にかけてやる。きさまのような将校は連隊の名折れだ」罵詈雑言を浴びせながら殴り放題です。中隊長は黙って殴られていました。奥歯を食いしばるようにして、じっと殴られていました。(中略)厭ですね。つくづく軍隊が厭だと思った。連隊本部で楽をしている副官などより、中隊長のほうが遥かに危険な前線で命を懸けていたんです。ほんとに畜生!と思いました。あんたはそう思ったことがありませんか。厭でしたね。どうにもこうにも腹が立ち、厭でたまらない気持ちだった・・・・・。(結城昌治さん「司令官逃避」(「軍旗はためく下に」所収)P120)
2020年08月30日
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Uru:オリオンブルーオリオンブルー [ Uru ]
2020年08月29日
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「どうせ助からないか」戸田は鸚鵡返しに呟き、おれの声も大分投げやりだなと思った。入港後間もなく敵の先頭爆弾機P38の猛攻を受け、船団十隻ののうち八隻が撃沈され、その残骸のマストが入江のあちこちに夕日を浴びていた。――いや。戸田は心の中で首を振った。リンガエン湾に映る燃えるような夕日を眺め、感傷的になっている自分が気に入らなかった。戦争は負けるだろう、だから戦死するかもしれない、しかし、まだほんとうに死ぬとは思っていない、永野も感傷的になっているだけではいか。「ほんとに助からないと思っているのか」「まず助からんね」「あんたも死ぬのか」「おれは大丈夫さ、絶対に死なない」「なぜだ」「おれは運がツイている。支那でも、普通なら死ぬところを、おれは何度も助かってきた。クジ運もいいし、たとえ部隊が玉砕するようなことになっても、おれだけは生残る自信がある」永野は生真面目な表情で、自分に都合のいい解釈をしていた。(結城昌治さん「司令官逃避」(「軍旗はためく下に」所収)P110)
2020年08月29日
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ストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの三章ほかストラヴィンスキー:『ペトルーシュカ』からの三章、プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番、ウェーベルン、ブーレーズ ポリーニ(p) 輸入盤 【CD】ホルスト:組曲「惑星」【中古】 ホルスト:組曲「惑星」 作品32 /J.レヴァイン/シカゴ交響楽団 【中古】afb
2020年08月28日
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その辺がいちばん分らない。矢部は普通の兵隊だった。戦争に対して批判めいたことを口にしたことはなかった、ごく素朴に国を愛し、戦争に勝たねばならぬと思っていたに違いない、義憤も自然の感情だったろう、自分のしていることにはあまり気づかなくて、義侠的なところが少しあった、軽率で一本気なところも少しあった、直訴した気持ちは善意に解釈してやりたい、しかし、彼は母に会いたがっていた、妻も恋しかったろう、彼に限らず、祖国へ帰りたい気持ちはみんな同じだったはずだ、それに彼は南方へ送られると思っていた、南方へ送られ死ぬ覚悟をしているといった、だが、覚悟なんてものはそのときになってみなければ分らない、怖いから覚悟するのだ、そしていくら覚悟しても怖さは消えない、彼が切ったのは人差指ではなくて薬指だった、もし薬指を選んだことが従軍免脱と見られぬ用心だとすれば、従軍免脱のためと見られかねないことを警戒したのだろう、その恐れを十分に計算した上で、上官の不正に対する義憤を大義名分として従軍免脱を図ったのではなかったか、(結城昌治さん「従軍免脱」(「軍旗はためく下に」所収)P96)
2020年08月28日
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ベスト・オブ・ホリー・コール私の時間 ベスト・オブ・ホリー・コール [ ホリー・コール ]
2020年08月27日
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村井は重く唸った。矢部の話に対しては半信半疑だった。剔抉の際、略奪や強〇したことを、高級将校の腐敗に託して正当化しようとしているのではないかとも考えた。しかし矢部の表情は、酔うほどに却って切実だった。「どうなんだ。返事をしろよ。これで戦争に勝てると思うか」「それは勝つに決ってるだろう」「必勝の信念か」矢部は皮肉そうな笑いを浮かべた。村井は答えなかった。「おれは、大隊長と連帯本部からきた副官が話しているのを聞いた。つい、五、六日前のことだ。ほかへ喋られると困るが、日本軍はとうにガダルカナルから退却し始めている。ニューギニアもどうなるか分らない。海軍も相当やられたらしい。大隊長と副官の話を聞いていると、酒のせいもあったろうが、かなり悲観的で自棄気味だった。おれたちは遠からず南方へやられるぜ」「南方行きの話は、うすうす聞いている」「南方へ行ったら、必ず死ぬ。絶対に生きて帰れない」「そうと限ったものでもないだろう。死ぬために行くわけじゃない」「いや、おれは死ぬために行くようなものだと思う。この戦争は負けるぜ」(結城昌治さん「従軍免脱」(「軍旗はためく下に」所収)P82)
2020年08月27日
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ザ・ポリス:白いレガッタ【中古】 白いレガッタ /ザ・ポリス 【中古】afb
2020年08月26日
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――とにかく、彼は普通の兵隊でした。――それがなぜ従軍免脱を図ったのでしょう。――普通の兵隊なら、国のために命を捧げるのが当たり前だと思うと同時に、早く除隊になって郷里へ還りたい気持ちも強かった。あなたが、さっき話されたように、支那事変の当初から昭和十四、五年頃までは、激しい戦闘の反動でしょうか、軍規が戦場の末端に及ばなかったという話をよく聞きます。略奪、強〇、殺人、放火、ほんとうに耳を蔽いたくなる話をあちこちで聞きました。でも、わたしが応召で北支へいった頃は、昭和十五年の末ですが、主要都市は平定されたあとで、前線といっても警備と宣撫工作が主だった。討伐はやりましたが、軍規を云々されることはありませんでしたね。――同感です。私たちの部隊が特に厳正だったわけでもないでしょうが、禁止条項ずくめの戦陣訓を渡されたときは腹が立ってたまらなかった。――しかし中支では様子が違っていました。中支だからというのではなく、南方の戦局悪化が伝えられて、動揺していたせいかもしれない。兵隊の気持ちが荒れていました。――どんなふうに荒れていたんですか。――どんなふうにって・・・・・。(結城昌治さん「従軍免脱」(「軍旗はためく下に」所収)P72)
2020年08月26日
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Essential Bob Dylan【中古】 【輸入盤】Essential Bob Dylan /ボブ・ディラン 【中古】afb
2020年08月25日
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高浜寛さんのコミック「ニュクスの角灯」全6巻を読みました。「ニュクス」とは、ギリシア神話における原初の神で、夜の神格化された女神です。なにに由来するのかは知りませんが、この本によると、「ニュクス」は、角灯(ランタン)でもってこの世界を照らし、すべての戦いを終わらせる力を持つのだそうです。さて、この「ニュクスの角灯」には、二人の「アリス」が登場します。一人は西南戦争で父を亡くし、「小浦百年」が営む骨董店に勤めることになる「山口美世」、もう一人は、幼いころ「小浦百年」とパリで出会い、その後高等娼婦になっている「ジュディット」です、そして、この二人を、図らずも「不思議」の国に導く白ウサギの役割をになうのは、「小浦百年」(「モモ」)です。物語は、この二人の「アリス」と「モモ」のお話が絡み合いながら進み、舞台も日本からパリへと移っていきます。クライマックス、この二人の「アリス」がめぐり逢い、互いの中に「ニュクス」を認めあうことで救済される場面は、とても美しいです。また、ニューヨークに旅立つ「美世」に、「モモ」が最後にかけた言葉。胸を突かれる思いがしました。また、「蝶のみちゆき」にも登場する「お玉」さん、と「ヴィクトール」、ほかにも小ネタも盛りだくさんですし、嫌みったらしい「黒川」がなぜそうなったのか、「美世」が誰と結ばれたのかなどもわかるようになっています。さて、エンディングですが、長崎に近しい思いを持っておられる高浜さんとしては、どうしてもあのシーンを語らなくてはならなかったようです。そしてそれ以上語ることは無用だったのでしょう。これを最後にもってくるということはそういうことだと思います。
2020年08月25日
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ホイットニー・ヒューストン:ザ・グレイテスト・ヒッツ【中古】 ザ・グレイテスト・ヒッツ /ホイットニー・ヒューストン 【中古】afb
2020年08月24日
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――これはあとで知ったことですが、投降した者はみんな奔敵になる。敵側に奔ったという意味です。負傷して巳むを得ず捕虜になった者でも、そいつは必ず味方の情報を敵に喋ったとみなされ、やはり奔敵罪で処罰される。全く無茶な話だが、負傷して動けなくなったら自爆する以外になかった。だからいったん捕虜になった者は、どうせ原隊へ戻ったら死刑にされるので、敵側について必死に日本軍と戦った者も多いようです。――それなのに小松伍長は自首したんですか。――彼はばか正直だったんですよ。両親や妹のことも考えたでしょうが、彼としては自首というより、捕虜になったけど脱走してきたという気持ちのほうが強かったに違いない。そうすれば死刑になるとは思っていなかったのではないだろうか。脱走に成功したら、むしろ賞められると思っていたのかもしれない。彼なら、そう考えてもおかしくない。(結城昌治さん「敵前逃亡・奔敵」(「軍旗はためく下に」所収)P59)
2020年08月24日
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ユジャ・ワン:ファンタジア【輸入盤】ユジャ・ワン/ファンタジア [ ピアノ作品集 ]
2020年08月23日
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討伐は、敵と戦う前に、まず恐怖との戦いだった。眼に見えない敵がいつ襲ってくるか分らず、それはトーチカに戻っても同じことだが、兵隊はつねに死と直面しながら、死と馴れ合えないまま、かえって楽天家に見えることがあった。そして、小松伍長がその顕著な例かもしれなかった。坂上少尉が戦死して二か月ほど経った頃から、彼は急に勇敢になった。それまでの臆病がどこかへ吹飛んだ感じだった。顔色もいきいきして、討伐のときはいつも先頭に立った。部下に対する言動も自信を得たように厳しく、倉田軍曹の前でも臆した態度が消えた。討伐の先頭に立って、鉄帽もかぶらないのである。(結城昌治さん「敵前逃亡・奔敵」(「軍旗はためく下に」所収)P27)小松伍長の逃亡について、倉田軍曹は臆病風に吹かれたせいだと言っていたが、中尾はひそかに別の仮説をたてていた。確かに、小松は臆病だったに違いない。しかし、その臆病が急に彼を大胆にさせたのではなかったのか。誰だって命が惜しいし、一日も早く内地に帰りたいと思っている。敵に遭遇すれば、もちろん怖い。そういうことは、軍人の禁忌としてなかなか口に出せないでいるだけだ。死はつねに彼を脅しつづけたはずだった。ある程度までは戦場に馴れるということもあるが、恐怖が全く消え去るということはない。中尾が自分をかえりみても、度胸の半ば以上は諦めを伴った自棄である。だから小松伍長の場合は、その自棄が極端に烈しかったのではないのか。臆病なあまり、緊張に耐え切れなくなった末に、その反動で死に向って居直ったのではないか。(結城昌治さん「敵前逃亡・奔敵」(「軍旗はためく下に」所収)P51)
2020年08月23日
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エレーヌ・グリモー:レゾナンスエレーヌ・グリモー/レゾナンス〜リスト:ロ短調ソナタ、ベルク:ソナタ、モーツァルト:ソナタ第8番、バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 輸入盤 【CD】
2020年08月22日
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――覚えていませんね。五年ばかり前から物忘れがひどくなりました。――私などもそうです。あるいはみんなそうかもしれない。いつの間にか覚えておきたい話を選りわけていて、厭な思い出はどんどん忘れてしまう。だから戦友会で集っても、この頃はみんな愉しかった話しかしなくなりました。――不思議ですね。――中尾さんは違いますか。――わたしは厭なことばかり憶えている。だから戦友会に誘われても、なかなか腰が重くて駄目です。――中尾さんはずっと北支でしたか。――ずっとでもありませんが、大体北支です。――小松伍長の話を聞かせてください。(結城昌治さん「敵前逃亡・奔敵」(「軍旗はためく下に」所収)P12)
2020年08月22日
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ヘンデル:オラトリオ「メサイア」【中古】 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 /ショルティ/シカゴ響,シカゴ交響合唱団,マーガレット・ヒリス(合唱指揮),キリ・テ・カナワ(S),アンネ・イェヴァング( 【中古】afb
2020年08月21日
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アマテラスの命を受けて地上に降りてきた天孫ニニギから、神武天皇の父のウガヤフキアヘズまでの三代を「日向三代」という。日向に住んでいたからそう呼ばれるのだが、そもそも「日向」とはどこのことであろうか?『日本書紀』本文では、ニニギは「日向の襲の高千穂峯」に天下ったという。ここが九州だということはあとの記述からも判明するし、「日向」は日の当たる場所という意味なので東海岸と解釈できる。そうすると、これはかつての日向国、今の宮崎県あたりだろうと想像がつく。ところが『古事記』は、ニニギが降りたところを「ここは韓の国に向かい合い、笠沙の岬にも通じている。朝日がまっすぐ差し、夕日が当たる場所。とてもいいところだ」と述べている。一見具体的に書いているようだが、内容は支離滅裂だ。朝鮮半島に向かい合うのであれば福岡県あたりとなるし、笠沙の岬は鹿児島県薩摩半島の西端だ。東向きの宮崎県なら朝日は差すが、夕日も差すのなら西向きのはず。これでは場所は特定できない。(渋谷申博さん「神社に秘められた日本書紀の謎」P120)
2020年08月21日
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ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽【中古】 ヘンデル:水上の音楽、王宮の花火の音楽 /ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮),イギリス・バロック管弦楽団 【中古】afb
2020年08月20日
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『古事記』と『日本書紀』の違いはさまざまな面に見られるのだが、大きな点の一つに『古事記』は外国のことを述べないということがある。さすがに朝鮮のことは、新羅から来たアメノヒボコのことや、神功皇后の新羅征討のことがあるので、触れているが、中国のことになるとまるでそんな国は存在していないかのような扱いだ。また、仏教のことにも一言も触れていない。『古事記』は推古天皇まで扱っているので、当然、それまでには仏教の伝来も、崇仏・排仏をめぐる蘇我氏と物部氏の争いもあったわけだが、まったく述べられていない。聖徳太子に関する記述も、用明天皇の条で、「庶妹間人穴太部王を娶して生みませる御子、上宮厩戸豊聴耳命」と述べられているだけだ。法隆寺のことも、十七条憲法も冠位十二階も述べていない。一方『日本書紀』は、中国をはじめとした外国の読者を意識しているので、外交や文化交流の記事は豊富だ。また、時代が下るにつれて神道より仏教に関する記事が増えていく。こうしたことからも、当時の宗教事情が読み取れるのである。(渋谷申博さん「神社に秘められた日本書紀の謎」P84)
2020年08月20日
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ベルリオーズ:幻想交響曲ほか【中古】 ベルリオーズ:幻想交響曲 /アンドレ・クリュイタンス(指揮) 【中古】afb
2020年08月19日
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「・・・・・今日、わたしにここへその本を持ってこさせたのは」気が付くと扉子は口を開いていた。「わたしに読ませるためだったんでしょう?」だから待ち合わせ場所を扉子行きつけのカフェにして、自分はなかなか現れなかった。篠川智恵子はくすりと笑った。「・・・・・それで?」「その二冊に書かれている以上のことを読み取れるか、わたしを試そうとしてる・・・・・隠された事実に、どこまでわたしが気付けるか」(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P274)というわけで、三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」を読みました。前作から、新シリーズは扉子がメインキャストになると思っていたのですが、そうはならなかったですね。ただ、今作からタイトルが「ビブリア古書堂の事件手帖「II」」になりました。横溝正史の『雪割草』は、発売された時に書店でみかけて、「ふ~ん」と思った記憶がありますが、気を留めるでもなくスルーしていました。それでも、あいかわらずマニアックなお話だなあ、と思いながらも、楽しく読んでしまいました。このマニアックさでありながらも、バンバン売れているということが、このシリーズの魅力を物語っています。思うより、物好きな方々が多いのやろか・・・・・。
2020年08月19日
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ベルリオーズ:幻想交響曲【中古】 ベルリオーズ:幻想交響曲 /C.アバド/シカゴ響 【中古】afb
2020年08月18日
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俺と栞子さんは夕日に照らされた御成通りを歩いている。上島乙彦の家を出た後、なんとなく鎌倉駅まで歩くことになったのだ。「さっきの原稿にあった『獄門島』のエピローグ、どんな場面か知っていますか?」「・・・・・なんでしたっけ」ドラマ版では見た気はするが、はっきりとは思い出せなかった。「すべての事件が解決した後、生き残った一人の若い女性が、金田一に自分の決意を語るくだりです」「あっ、そうだ・・・・・東京に来ないかって金田一に誘われて、断るんでしたね」金田一ものにしては珍しく、恋愛要素のある場面だった。「ええ。自分は島に生まれたものだから、島に残って家を継ぐと・・・・・よそ者である金田一に惹かれつつも、島の掟に従って彼と断絶する、もの悲しい結末です・・・・・終盤で雪崩を打つように皆が和解し合う『雪割草』とは反対ですね。それこそ、表と裏のように」長い影を引きずるようにして、俺たちはしばらく黙って歩いた。「・・・・・でも、二つとも同じ作者が書いた小説なんですよね」ふと、どちらともなくつぶやいた。(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P269)
2020年08月18日
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ベルリオーズ:幻想交響曲ほか【中古】 ベルリオーズ:幻想交響曲 /ピエール・ブーレーズ,クリーヴランド管弦楽団 【中古】afb
2020年08月17日
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今、俺が心配しているのは別のことだ。扉子はリライトされた『獄門島』に推理物の楽しさを教えられた。そこまでは別にいい。けれどももぐら堂の一件で、本の内側だけではなく外側にある謎――本の持ち主たちの秘められた物語を読み解く喜びに目覚めてはいないか。だとしたら、扉子はこれまで知らなかった人間の暗い一面を見る羽目になる。(わたしたちは、見守るしかないと思います)俺が相談すると、栞子さんはそう答えた。この件にも絶対の正解はない。ただ、一つだけはっきりしているのは、娘が自分で新しい扉を開けてしまったら、親である俺たちにもそれを止める術はないことだ。(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P187)
2020年08月17日
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ベルリオーズ:幻想交響曲ベルリオーズ:幻想交響曲 [ フランソワ=グザヴィエ・ロト ]
2020年08月16日
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「少年向けの金田一があったんですね・・・・・」それは初耳だった。いつも陰惨な殺人事件を捜査しているものだと思いこんでいた。そもそも颯爽と怪人と戦う金田一探偵がうまくイメージできない。あまり強そうな感じのしないキャラクターだ。「大人向けの作品から探偵役を流用するのは、乱歩の少年ものでも行われています。ただ、横溝の少年向け作品で探偵役を務めるのは、戦前の大人もので活躍した由利麟太郎が多く、金田一が登場する作品はあまりないんです。そのせいかこのシリーズでは、由利麟太郎を金田一に差し替えたものが収録されています。『夜光怪人』や『鑞面博士』などがそうですね」「差し替えって・・・・・全然違うキャラクターですよね」「もちろんです。そのせいで不自然な展開になった作品もありますが・・・・・細かなことは気にしない、大らかな時代だったんでしょう。そしてその他に、大人向けの金田一ものを児童向けにリライトして収録することになったんです」「それがこの『獄門島』ですか・・・・・」栞子さんがうなずいた。(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P181)
2020年08月16日
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ペルゴレージ:スターバト・マーテル【輸入盤】スターバト・マーテル ジャルスキー、レージネヴァ、ファゾリス&イ・バロッキスティ [ ペルゴレージ (1710-1736) ]ブラームス:ピアノ協奏曲第2番【中古】 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 /マウリツィオ・ポリーニ(p),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,クラウディオ・アバド(cond) 【中古】afb
2020年08月15日
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鳥越憲三郎さんの「倭人・倭国伝全釈 東アジアのなかの古代日本」を買書つんどく。「日本人のルーツに連なる「倭国」「倭人」は、古代中国の歴史書ではどのように記されてきたのか?『漢書』『後漢書』『三国志』『晋書』『宋書』『南斉書』『梁書』『隋書』『北史』『南史』『旧唐書』。11種の史書の倭人・倭国に関わるすべての記述を網羅。現代語で読み下し、注解と詳細な解説により明らかにする。稲作と高床式住居という独特の文化様式を持つ倭族。長江流域を出て広がったその軌跡を辿る、「倭族論」の決定版。」(「BOOK」データベースより)
2020年08月15日
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「横溝は様々なジャンルの作品を書きこなすストーリーテラーでしたが、少年少女物の作家としても非常に長いキャリアを持っています。初めての少年向け小説『怪人魔人』は昭和二年・・・・・一九二七年に連載されています。それから三十年以上にわたって、六十作品以上も執筆しているんです」「そんなに沢山・・・・・あれ、昭和二年って、江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズより前じゃないですか?」乱歩については栞子さんからさんざん話を聞かされているし、短編なら少しは読んだこともある。彼女は嬉しそうに微笑んだ。「そうなんです。乱歩が初めて少年もの『怪人二十面相』を書き始めたのは昭和十一年。横溝の方が十年も前ですね」(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P180)
2020年08月15日
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BENI:BEST All Single & Covers Hit Selection【エントリーで全品ポイント10倍!(8月18日09:59まで)】【中古】邦楽CD BENI / BEST All Single & Covers Hit Selection[初回プレス限定スペシャルプライス盤]
2020年08月14日
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高浜寛さんのコミック「蝶のみちゆき」を読みました。僕もまだ読んでいる最中ですが、「ニュクスの角灯」で、今年度手塚治虫マンガ大賞をとられた高浜さんです。「蝶のみちゆき」では、明治初期の長崎の遊郭を舞台に、太夫である「几帳」を頂点とする遊女の、華やかさとはかなさが描かれます。実は、「几帳」は、身受けされ一度自由になったものの、また遊郭に戻ってきているのですが、そのことは最初あかされません。身受けされた理由も、戻ってきた理由も切ないもので、このお話の結末としてはこれしかないのでしょう、と思いました。冒頭の蝶が羽化するシーンは印象的です。次の、過去と現在が交錯するカット割も。「そんならこん子は可哀想かね、捕まえんどってやろ」. 国内よりも、外国での知名度が高かった作家さんのようですが、こんな機会でなければ、僕が知ることはなかったでしょう。
2020年08月14日
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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス【輸入盤】ミサ・ソレムニス クルト・マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団 [ ベートーヴェン(1770-1827) ]
2020年08月13日
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結城昌治さんの「軍旗はためく下に」を買書つんどく。「敵前逃亡・奔敵、従軍免脱、司令官逃避、敵前党与逃亡、上官殺害。陸軍刑法上、死刑と定められた罪で戦地で裁かれ処刑された兵士たち。敗戦後二十余年を経て非情の真相が語られる。戦争の理不尽を描いた直木賞受賞作に著者の自作再読エッセイを収録した増補版。」(「BOOK」データベースより)
2020年08月13日
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「上島秋世さんがお持ちだった『雪割草』を、あなたは今まで一度もご覧になってはいないんですね」「ええ。贈与の話をされたときにダイヤル錠の番号も教わりましたが、葬儀が済んで落ち着いてから受け取るのが伯母への礼儀だと思っていたので。もちろん、本音では読みたくて仕方ありませんでしたけどね。伯母によると、あの『雪割草』には特別な付録もあるということで」「付録とおっしゃいますと?」「それはですね・・・・・」うきうきと答えかけて、上島乙彦は口をつぐんだ。「いや、無事に帰ってきたらお目にかけますよ、あなた方もきっと驚かれるはずだ」横溝正史の幻の作品が自装本になっているだけでも十分な驚きだが、まだ何か仕掛けがあるらしい。さすがに栞子さんも見当がつかない様子だった。(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P101)
2020年08月13日
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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスレナード・バーンスタイン / ベートーヴェン: 交響曲第9番《合唱》/ミサ・ソレムニス ※再発売 [CD]
2020年08月12日
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今日はこれから上島春子に話を聞くことになっている。上島家の双子の一人だ。「そういえば、金田一ものってそっくりの親戚が出てくる話が多くないですか」俺が感想を口にすると、そうですね、と栞子さんも同意した。「一番有名なのは『犬神家の一族』でしょうけれど、他にも『病院坂の首縊りの家』、『八つ墓村』、『悪霊島』・・・・・短編では『車井戸は何故軋る』にも。古典的なミステリーでは珍しくない要素ですが、横溝は特に多用しています。金田一もの以外でも、戦前の代表作『鬼火』はよく似たいとこ同士の確執を描く物語で・・・・・」不意に栞子さんは押し黙った。たぶん俺と同じ疑問を抱いたのだと思う。戦前から続く元華族の一族、複雑な人間関係、いがみ合う双子の姉妹。今回の件には金田一物を連想させる事柄が妙に多い。そこで横溝正史の本の盗難騒ぎが起こった。本当にすべて偶然なのか――誰かの意図が入り込んでいないだろうか。(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P50)
2020年08月12日
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milet:eyeseyes [ milet ]
2020年08月11日
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シオドラ・ゴス「メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち」を買書つんどく。「両親の死を契機に、父親の謎めいた過去を調べ始めたメアリ・ジキル嬢。父の旧友ハイド氏とは何者なのか? ホームズとワトソンの助けを借りて調査するうち、彼女は科学者が狂気の研究の末に生み出した娘たちと出会い!? 19世紀ロンドンで展開するSFミステリ」(早川書房の紹介)
2020年08月11日
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「このセーターを着た人が秋世伯母さま」依頼人の言葉を聞きながら、俺は二人の妹たちを見つめた。鶴や牡丹の刺繍が散ったきらびやかな振袖も、奇麗に結い上げた髪もよく似ている。そして――顔までそっくりだった。「着物のお二人は、双子ですか?」俺は初めて口を開く。写真の娘たちと同じ、二重まぶたの大きな目がこちらを見返した。「ええ、一卵性双生児よ。右側にいるのが初子で、わたしの母親。双子の姉になるわね。血縁上はわたしの叔母にあたる春子・・・・・このころも今もよく似ているわ。家族の私でも見間違えそうになるくらい」(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P19)
2020年08月11日
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バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ【中古】 バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ /ギドン・クレーメル/マルタ・アルゲリッチ 【中古】afb
2020年08月10日
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ここで暮らし始めて半年、栞子さんと一緒に暮らす上での鉄則も叩き込まれてきた。(お姉ちゃんが台所に本を持ち込んだら、その度に完全排除と厳重注意!目を離した隙にあいつらはいくらでも増殖する!放っておくと全てが終わるよ!)鉄則といっても、その内容は増え続ける本から生活スペースを守ることと、崩れかねない本の山から栞子さんの安全を守ることに尽きる。(お店の経営はお姉ちゃんに任せればたぶん大丈夫。でも母屋での生活は義兄さんが頑張るしかない。奴は息を吸うように本を読む。いつでもどこでも本を読む・・・・・つまり相当のポンコツだ!後は任せた!)(三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」P19)
2020年08月10日
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バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタほか【輸入盤】グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第1番、バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ フラング、 [ ヴァイオリン作品集 ]
2020年08月09日
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「わたし、ここに来てよかったのかな?わたしが来なければ絵波はあんなことにならなかったかもしれないし」部屋を見回した。ベニヤ板の壁に、「北関東ラーメンマップ」と書かれたイラストの地図が貼ってあるのに気付いた。それだけが、前と違って、この倉庫か通路みたいな場所がイチローの部屋だと主張しているように思った。イチロは腕組みしてしばらくわたしを見たいたが、やっと思いついた、という感じで口を開いた。「風が吹けば桶屋が儲かる、ってあるじゃん?あれ、風から桶まで、全部言える?」「えーっと」「そんな程度だよ」「わかってないってこと?」「どうでもいいってこと」ほんとうは風から桶までの経緯を知っていたが、言えたとしても重要ではないことに変わりはなかった。(柴崎友香さん「パノララ」P432)というわけで、柴崎友香さんの「パノララ」を読みました。まず、主人公「田中真紀子」とか「イチロー」とか、登場人物の名前が目を引きますよね。命名は物語の基本のはずで、ご本人は「遊んでみました」なんておっしゃっていますが、いまだに腑に落ちていません。さて、主人公である28歳独身の「田中真紀子」は、両親とのこじれた(?)関係から逃げるように東京で一人暮らしをしているのですが、ひょんなことから「イチロー」の家に増殖するみたいに建てられた一部屋を間借りすることになります。そこには、「イチロー」のお母さんである女優の「志乃田みすず」、「みすず」さんにべた惚れのお父さん「将春」、姉「文」、妹「絵波」が同居しているのですが、それぞれが一癖も二癖もあるうえに、「イチロー」はタイムスリップみたいなことしますし、「文」さんはこんまいテレポテーションしますし、「絵波」は透視みたいなことをします。それで、いろいろすったもんだありーの、の中で、特に「田中真紀子」は、「イチロー」のタイムスリップ能力が乗り移ったみたいに「悪夢」の一日を繰り返し繰り返し味わうことになり、そこから脱出することを一心に願うのですが、その先は自分のお母さんが自殺未遂した実家であるという笑えない話で、強い閉塞感、そんでやはりこの閉塞感に耐えきらん感じ、というか、意思を示さねば、ってことで、やっとこ両親に、「戻る」と宣言して東京に戻る、というお話です。この話の何が面白のか説明することは難しいですが、柴崎さんのお話はとにかく読めるということです。ことに、実家に戻る前の「田中真紀子」と、戻ってからの「田中真紀子」が違ってる、ってこともわかります。マジックみたいです。一方で、「田中真紀子」の両親はどうなったんやという話は、不気味に残ってしまうので、これ回収しないとねえ。続編あるのかな?
2020年08月09日
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集 のうちCD2【輸入盤】弦楽四重奏曲全集 ズスケ四重奏団(7CD) [ ベートーヴェン(1770-1827) ]
2020年08月08日
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