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ビゼー:「アルルの女」、「カルメン」【中古】 ビゼー:「アルルの女」&「カルメン」 /アンドレ・クリュイタンス(cond),パリ音楽院管弦楽団 【中古】afb
2020年04月30日
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大和中心史観では等閑視されてきた日本海沿岸に、三洋・東海道側とは異なる文化があったことが指摘されて久しい。それは環日本海文化と呼ばれ、四隅突出型方墳や素環頭鉄刀など、日本海沿岸地域に特徴的な遺物の存在が明らかにされている(藤田富士夫『古代の日本海文化』中公新書、一九九〇年)。その一つに巨木を立てる文化があり、三内丸山遺跡(青森市)における巨木を連ねた縄文時代の建造物、新潟県の寺地遺跡(糸魚川市寺地)の巨木群、少し内陸に入るが諏訪大社の四隅に立つ御柱も落とせない。そこに出雲大社の三本柱を加えると、巨木を用いた文化が日本海沿岸を縦断して存在したことが鮮明に焙り出されてくるのである。藤田氏によると、富山湾沿岸地域を中心に、各地に広がったものらしい。(三浦佑之さん「古事記を旅する」P41)
2020年04月30日
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ストラヴィンスキー:春の祭典(2台ピアノ版)ほか【輸入盤】春の祭典(2台ピアノ版)、2台のピアノのための協奏曲、他 マルカンドレ・アムラン、レイフ・オヴェ・アンスネス [ ストラヴィンスキー(1882-1971) ]Uru:モノクロームUru/モノクロームUru:オリオンブルーオリオンブルー [ Uru ]
2020年04月29日
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わたしたちの旅は、まずは対馬海流に乗って日本海を東に進む予定だが、それはおそらく、安曇氏が移動した海の道と重なるだろう。長野県の北アルプスの麓に、安曇野と呼ばれる土地があるが、そこは志賀島を本拠とする安曇氏が入り込んで定住したところだと言われている。おそらく彼らは、日本海を海の道として日本列島の南と北をつなぐ人びとで、川を遡って内陸に住みついたのである。沖ノ島を中継点として朝鮮半島とのつながりの濃密な宗像氏と、対馬海流に沿って動く安曇氏とでは、おなじく玄界灘を本拠とする海の民でも、少しばかりその性格はちがっていたのかもしれない。(三浦佑之さん「古事記を旅する」P32)
2020年04月29日
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ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン【中古】 ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン(2Blu−spec CD2) /ボブ・ディラン 【中古】afbLittle Glee Monster:BRIGHT NEW WORLDBRIGHT NEW WORLD (初回限定盤A CD+DVD) [ Little Glee Monster ]
2020年04月28日
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もっとも、記紀の話が伝承を地生えのままつたえているかどうかは別問題である。スサノヲが系譜上天照大神の兄弟とされている点や、大蛇のしっぽから出てきた大刀を天照大神に献じ、これをいわゆる草薙剣の起源としている点など、明らかに宮廷側の伝承と接着せしめられているといいうる。高天の原を追われたスサノヲが出雲の地におりたったことじたい、宮廷神話によって方向づけられたものであることは、前にのべたとおりである。そして、葦原の中つ国の棟梁として国譲りする大国主は、このスサノヲの裔であった。(西郷信綱さん「古事記の世界」P77)
2020年04月28日
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MISIA SOUL JAZZ BEST 2020【送料無料】MISIA SOUL JAZZ BEST 2020/MISIA[Blu-specCD2]通常盤【返品種別A】
2020年04月27日
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かかるもろもろの国つ罪が天つ罪とともに、大祓においては海底の根の国へとはらいやられねばならなかった。罪はたんなる状態ではなく、存在であり力であった。そして度々いったように、スサノヲはそれらの罪を一身に背負って追放されるスケープ・ゴートとして肉づけされた神格であった。彼が高天の原を追われて降っていった地が出雲の肥の川上であったのも決して偶然でない。出雲はスサノヲの母の国である黄泉の国への入口であったし、また大祓では罪は川から海へもち出され、それから根の国へ流亡せしめられることとなっていたからである。(西郷信綱さん「古事記の世界」P71)
2020年04月27日
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シェーンベルク、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲シェーンベルク&シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 [ ヒラリー・ハーン ]aiko:まとめIIまとめII/aiko[CD]【返品種別A】
2020年04月26日
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今村夏子さんの「木になった亜沙」を買書つんどく。「誰かに食べさせたい。願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う(「木になった亜沙」)。どんぐりも、ドッジボールも、なぜだか七未には当たらない。「ナナちゃんがんばれ、あたればおわる」と、みなは応援してくれるのだが(「的になった七未」)。夜の商店街で出会った男が連れていってくれたのは、お母さんの家だった。でも、どうやら「本当のお母さん」ではないようで・・・・・(「ある夜の思い出」)。『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞した気鋭の作家による、奇妙で不穏で純粋な三つの愛の物語。」(文藝春秋社の紹介)
2020年04月26日
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次に引く書記一書は、記紀の編まれたころすでにイザナミが疫神として遇されていたことを告げている。「(イザナミを)紀伊国、熊野の有馬村に葬めまつる。土俗この神の魂を祭るには、花ある時には花以ちて祭り、また鼓吹幡を用ひて、歌い舞ひて祭る。」これは紛れもなく鎮花祭である。鎮花祭とは、花が飛散する季春の候に疫神分散してわざわいをなすを防ぎ鎮める祭である。いちばん有名なのは、根の国の神といわれる紫野今宮の安礼花祭であり、その祭りかたに照らして、右の記事が鎮花祭、すなわち疫神を鎮める祭であったことがわかる。その花はもともと稲の花であったはずと私は考える。(中略)死者はしかし、恐怖の対象であるとともにケガレの源泉でもあった。死のケガレが古代の日本で厳しく忌まれた例は、ほとんど、枚挙にいとまがなく、神道とはケガレを忌む宗教であったといって過言でない。イザナキが「吾はいなしこめしこめき穢き国に至りて在りけり。故、御身の禊せむ」といって、筑紫の日向の橘の小戸で禊祓えをしたのも、身についた死のケガレをきよめるためであった。(西郷信綱さん「古事記の世界」P60)
2020年04月26日
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プロコフィエフ、ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲集コパチンスカヤ/プロコフィエフ&ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲集 [ パトリシア・コパチンスカヤ ]
2020年04月25日
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かく考えてくるならば・・・・・天照大神と倭大国魂二神がともに宮廷の外で祀られるに至ったいきさつがどんな意味をあらわすものか、はっきりする。天照大神を中心に天つ神の世界が形成される過程は、同時に、大国主を極として多くの国つ神が収れんされる過程なのであり、したがって伊勢神宮のの創立と出雲大社の創立とは、やはり同じ過程の宇宙軸の東西における二元的対向であった。そしてこの二元性は、大和の地を拠点に全国支配へと発展しつつあった王権の政治的=宗教的表現、つまり一つの現実の二つの側面、二つの姿に外ならないのである。(西郷信綱さん「古事記の世界」P44)
2020年04月25日
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アルゲリッチ:デビュー・リサイタル【輸入盤】アルゲリッチ/デビュー・リサイタル(ショパン:舟歌、スケルツォ第3番、ブラームス:ラプソディ、ラヴェル:水の戯れ、他)、リスト: [ ピアノ作品集 ]
2020年04月24日
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七月二十三日新天皇大友皇子は、甲冑姿で膳所の高台に居た。傍に居るのは、赤兄、人を始め数人の重臣と物部連麻呂等の舎人達だった。金は将軍犬養連五十君と共に、近江朝軍を指揮している。瀬田橋で赤い幡を靡かせた東軍の大軍を見て以来、新天皇は悪夢を見続けているような思いだった。敗戦の報を聞く度に、新天皇は何故近江朝軍は弱いのか、といい続けていた。新天皇には正統王朝軍である近江朝軍が、何故呆気なく負けるのか、訳が分からなかった。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P621)というわけで、黒岩重吾さんの「天の川の太陽」を読みました。「壬申の乱」ですねえ。645年「乙巳の変」、大化の改新、663年白村江の戦いでの唐・新羅連合軍への敗北。そして672年「壬申の乱」。ここからの天武・持統朝に、「日本」は本格的に律令化を進め、国家の礎が築かれるという意味で、画期的な時期でしょう。一方では、正も義もない、単なる大王家の内部紛争と言えなくもないですが、ここで、大海人側として、伊勢、尾張、さらには美濃といった「東国」の勢力が主力となることによって、「東国」が強く意識されるようになることは新鮮でした。何はともあれ、面白く読めます。
2020年04月24日
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ザ・ビートルズ:1962−1966(赤)【中古】 1962−1966(赤)[2cd] /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:1967〜1970(青)【中古】 1967〜1970(青) /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月23日
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萩野の決戦は、昼間から夕暮れまで続いたが、品治軍の大勝利に終わった。小隅軍は四散し、小隅は僅かな手兵と共に山に逃げ込んだ。だが、小隅は近江に戻ることは出来なかった。男依の率いる二万の大軍が、大津に向かって進撃していたからである。小隅の僅かな部下達も何時か消え、小隅は一人、山の中を放浪していたが、力尽きて自決した。小隅の自決を知るものは誰も居なかった。鎌足の子不比等はその頃、小隅の兄、田辺大隅の山科の屋形で養われていたのである。不比等は十四歳だった。いうまでもなく、後の右大臣藤原不比等である。不比等が八世紀初頭に、政界において最高の権力を得たのは、勿論、鎌足の実子だったからでもあるが、田辺大隅が壬申の乱において中立的な立場を守ったからでもある。だが、大隅の弟、小隅が中臣連金の吹新であったが故に、不比等の政界登場は、かなり遅れたのである。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P584)
2020年04月23日
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ザ・ビートルズ:ホワイト・アルバム【中古】 ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)[2cd] /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:マジカル・ミステリー・ツアー【中古】 マジカル・ミステリー・ツアー(初回生産限定盤) /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月22日
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坂靖さんの「ヤマト王権の古代学 「おおやまと」の王から倭国の王へ」を買書つんどく。「ヤマト王権はいかにして成立したか? 考古学の成果から、奈良の地域集団がヤマトに王権を確立し、倭国の王となってゆく過程をたどる。弥生時代に、奈良盆地でもっとも高い生産力をもった地域集団は、古墳時代におおやまとの支配を実現し、王権を確立した。そして、しだいにその支配領域を拡大し、5世紀には倭国の王となり、6世紀に王と有力氏族による権力の仕組みを完成させた。ヤマト王権とは何か。その軌跡を追究する。」(新泉社の紹介)
2020年04月22日
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今日の作戦会議の場面を思い浮かべて、多臣品治を初めとする官人達と、大海人の舎人達との間には、見えない幕のようなものが両者を遮っていた。官人達の前では、舎人達は一言も口を開かない。官人達に遠慮し、また気持ちの何処かで反撥しているような気がする。戦の場合大切なのは、幹部達の気持がお互い離反しないことであった。吉野以来、大海人と苦労を共にした舎人達には、大海人に生命を捧げて来た、という忠誠心と誇りがあった。だが舎人達も人間である。余り親しくない者が、大海人の味方として顔を出すと、彼等の重要性が分かっておりながら、ふと反撥してしまうのだ。それは、真の意味で大海人に忠誠を尽くして来たのは自分たちだけだ、という気負いになってしまう。舎人達と官人達を分けねばならない、と大海人は思った。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P490)
2020年04月22日
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ザ・ビートルズ:Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band【中古】輸入洋楽CD THE BEATLES / Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band[輸入盤]ザ・ビートルズ:Yellow SubmarineYellow Submarine: A Panorama Pop YELLOW SUBMARINE (Panorama Pops) [ The Beatles ]ザ・ビートルズ:Abbey Road【中古】 【輸入盤】Abbey Road /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:Let It Be【中古】 【輸入盤】Let It Be /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月21日
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十市妃に、もし宮廷を出られるのなら、必ず置手紙をし、葛野王の許に行かれるよう、と進言したのは、物部連麻呂であったのだ。のち、物部連麻呂は大友皇子の首級を男依に差し出したが、大海人が大友皇子の舎人の長であった物部連麻呂を罰せず、宮廷に仕えさせたのは、その忠誠心を認めたからであるが、もう一つの理由は、十市妃を宮廷から無事逃がしたのが、麻呂であったからである。しかもそれは、大友皇子に対する裏切り行為ではなかった。もし物部連麻呂が策を練らなければ、十市妃は無謀な脱出を試み、大友皇子は大恥をかいたかもしれなかった。石上朝臣の姓を貰い、養老元年左大臣正二位の栄職、高位を得た物部連麻呂は、近江王朝の群臣の中で、人間的な器と共に政治家としての手腕に於ても群を抜いていた。しかも戦に敗れて山中を彷徨した大友皇子に最後まで従ったのは、物部連麻呂と一、二の舎人だけだった。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P460)
2020年04月21日
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ザ・ビートルズ:HELP!【中古】 4人はアイドル(HELP!) /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:Rubber Soul【中古】 【輸入盤】Rubber Soul /ザ・ビートルズ 【中古】afbザ・ビートルズ:Revolver【中古】 【輸入盤】Revolver /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月20日
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伊勢神宮は最初伊勢地方の地方神社だった。皇室と関係を持つようになったのは、六世紀以降である。それには大和王朝の蝦夷征伐が、伊勢の度会郡から船によって行われたからであろう。伊勢神宮が地方神であった時から、海の神と共に太陽神を祀っていたものと思われる。大和王朝にとって伊勢神宮は日の出る神聖な場所であった。大王家の神(氏神)が太陽神である天照大神になったのは、七世紀以降であろう。隋書倭国伝には、倭王は天を兄とし、日を弟とす、という西暦六〇〇年の倭の使者の言葉が述べられている。だから、大王家が、七世紀初頭に天と日を敬っていたのは間違いないが、天照大神という名称が出来ていたとは思われない。皇祖神では勿論ない。ただ六世紀以降、天と太陽を祀る大王家が、日の出の国である伊勢神宮の神、太陽神を敬っていたのはほぼ確かである。そして天照大神の名称が出来たのは七世紀後半以降で、大王家の氏神となったのは、天武持統時代であろう。私は壬申の乱当時、天照大神はまだ伊勢神宮に祀られておらず、伊勢神宮の神は、日の神、太陽神であったと考えている。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P405)
2020年04月20日
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ドヴォルザーク:交響曲第9番【中古】 ドヴォルザーク:交響曲第9番 /ヴァーツラフ・ノイマン,チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 【中古】afbドヴォルザーク、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲【輸入盤】ブルッフ&ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 ユリア・フィッシャー、ジンマン&トーンハレ管弦楽団 [ ドヴォルザーク(1841-1904) ]
2020年04月19日
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丘の上に全員が姿を現わし、ゆっくり馬を走らせて来た。驚いたことに十歳の大津皇子は馬に乗っていた。舎人達は大津皇子を囲むようにしてやって来た。この時、大海人は讃良の眼が一瞬鋭く光ったのに気付かなかった。喚声に怯えたように草壁皇子が眼を開けた。「草壁皇子、大津皇子が近江から来たのです、喜んで迎えてあげなさい」讃良は泣きださんばかりの顔をしている草壁皇子を睨みつけると、大海人に笑顔を向けた。あなた、嬉しいでしょう、と讃良はいっているようだった。大津皇子の脱出を半ば諦め掛けていただけに大海人の喜びはひとしおであった。これからの戦のことに気を取られていた大海人は、草壁皇子の母親としての讃良の微妙な気持ちに気付かなかった。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P402)
2020年04月19日
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石川宗生さんの「ホテル・アルカディア」を買書つんどく。「ホテル〈アルカディア〉支配人のひとり娘・プルデンシアは、敷地のはずれにあるコテージに理由不明のまま閉じこもっていた。投宿していた7名の芸術家が同情を寄せ、元気づけ外に誘い出すべく、コテージ前で自作の物語を順番に語りだした。突然、本から脱け出した挿絵が「別にお邪魔はしないさ」と部屋に住みつづける「本の挿絵」、何千年も前から上へと伸び続けるタワーマンションの街を調査するも、1万階を過ぎたあたりで食糧が尽きてくる「チママンダの街」など7つのテーマに沿った21の不思議な物語。この朗読会は80年たった今も伝説として語り続けられ、廃墟と化したホテル〈アルカディア〉には聖地巡礼のようにして、芸術家たちのファンが何人も訪れる。80年前、あの朗読会の後、7名の芸術家たちはどうしたのか、そしてひとり娘のプルデンシアはどうなったのか。創元SF短編賞を受賞し、そのぶっ飛んだシチュエーションと巧みな文体で、全国の目利き書店員さんを驚倒させた作家による、全国民注目の初の長編小説。」(集英社の紹介)
2020年04月18日
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大海人は一度、酒宴の席で父に面罵された。一瞬だったが、大友皇子は大海人の眼が怒れる虎のように光ったのを見た。恐ろしい眼だ、と大友皇子が思った時、すでに大海人の眼には後悔と悲哀感が滲み出ていた。そして大友皇子を眺める時、大海人の眼は微笑みを含みながらも、その底に冷たいものがあった。あの当時、大友皇子は思ったものだ。自分を眺める大海人の眼にあるのは、憎しみではなく観察者のそれなのだと・・・・・。大友皇子にとっては、憎悪の眼を向けられるより、観察されている方が良かった。普通なら大海人が天皇になっていたところだ、だから、大海人は大友皇子を憎んでいる筈だった。それなのに憎悪の眼を向けない大海人に、大友皇子は、人間の大きな器を感じていた。だがそれは大友皇子が若く、洞察力が足りなかったせいである。観察者ほど恐ろしいものはなかったのだ。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P376)
2020年04月18日
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ビートルズ:WITH THE BEATLESWITH THE BEATLES (REMASTER)【輸入盤】▼/BEATLES[CD]【返品種別A】ビートルズ:ハード・デイズ・ナイト【中古】 ハード・デイズ・ナイト(初回生産限定盤) /ザ・ビートルズ 【中古】afbビートルズ:ビートルズ・フォー・セール【中古】 ビートルズ・フォー・セール /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月17日
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高丘哲次さんの「約束の果て 黒と紫の国」を買書つんどく。「父が託した二つの遺物、それが全ての始まりだった。偽史と小説、大国・伍州で生まれ、その奇抜を極めた内容から遠古より虚構とされてきた二書には、伝説の国、壙と〓南(じなん)の王を巡る、ある“悲劇”が記されていた。数奇なる運命のもと、時代、国境を越え読み解かれていった、物語の結末とは。そして、書に導かれるかのごとく約束の地を訪れた「私」が目撃した光景とはー。二つの虚構が交わる時、世界の果てに絢爛たる真実が顕れる。5000と70年の時を繋ぐ、空前絶後のボーイ・ミーツ・ガール。「日本ファンタジーノベル大賞2019」受賞者による破格のデビュー作。」(「BOOK」データベースより)
2020年04月17日
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隊列は蟻のようにのろのろと進んだ。そして遂に大海人は峠の頂上に立ったのだ。阿閉麻呂の兵士達はすでに下り坂に向かっていた。大海人は美濃と吉野を往復した舎人達から、峠から眺めた伊勢国の景観のすばらしさを何度も耳にしていた。山のかなたには夏の太陽に照りつけられた緑の平野が広がっていた。それよりも大海人が感激したのは伊勢国の海であった。遥か彼方なので海の色はさだかでないが、ただ銀色に輝き、青い空が水平線に溶けている。大海人は馬を止めた。日の本の海だ、と大海人は胸の中で呟いた。日の本の海はまた東国の海であった。讃良も輿の上で汗を拭い目を細めて湖とは較べものにならない無限の海を眺めた。高市皇子、美濃王、馬来田、舎人達も馬を止めた。「太陽は東から出て、天の下を照らす。朕もまた東から出て天の下を治める」(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P351)
2020年04月17日
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ザ・ビーチ・ボーイズ:プレミアム・ツイン・ベスト【中古】 プレミアム・ツイン・ベスト サーフィンUSA〜ビーチ・ボーイズ・ベスト /ザ・ビーチ・ボーイズ 【中古】afbザ・ビートルズ:Please Please Me【中古】 【輸入盤】Please Please Me /ザ・ビートルズ 【中古】afb
2020年04月16日
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山部王、石川王も会議の席に連なったが、紀臣大人が欠席しているので、二王の口は重かった。赤兄、金、巨勢臣人は、間諜達の報告を検討した結果、大海人の指令で戦の訓練が行われていると結論を下さざるを得ない、と述べたのだ。赤黒い新天皇の顔が強張り、歯を噛み締める度に頬がふくらんだ。「朕は大海人様が、この時期に反乱を企てているなど、信じたくない、大海人様は確かに朕に恨みを抱いておられるかもしれぬ、だが、学問もおありだし、聡明な方じゃ、私怨で戦を起こすような方とは思えぬ」新天皇は深い吐息をついた。私怨だけではない、と赤兄は思った。あの吉野の巨大な虎は、自分こそ倭国の天皇であり、自分が天皇になることによって倭国を諸外国に負けぬ一流の国家にすることが出来る、という恐ろしい理想を抱いているのだった。近江朝の官人達の中に、大海人に心を寄せているものが多いのも、大海人の器が余りにも大き過ぎるからだった。新天皇はそのことに気付いていない、いや、気付くのを恐れている、と赤兄は感じた。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P224)
2020年04月16日
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ハンス・ロット:交響曲第1番、管弦楽のための組曲ハンス・ロット:交響曲第1番 管弦楽のための組曲 変ロ長調 [ パーヴォ・ヤルヴィ ]
2020年04月15日
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だが伊勢の軍勢が大海人側につくかどうかは、今の段階では判断出来なかった。突然大海人はいい知れぬ不安に襲われた。これまで大友皇子や、彼を取り巻く重臣連中によって成り立っている近江朝への憎しみから、東国の兵を集め、内部的に分裂している近江朝を一挙に叩き潰そう、と怨念の炎を燃やして作戦計画を練ってきたが、日がたつにつれて、近江朝が巨大なものに思われてきたのだった。兄が律令国家を目差し、それに全力を尽くしてきた気持ちが、大海人には、今、胸に刃物を突き付けられたように再認識させられたのだ。倭国はまだまだ律令国家の体制を取っていない。だからこそ、大海人は東国の豪族を味方に挙兵できるのだが、畿内はほぼ律令化されていた。舎人軍を主体とした近江朝の親衛軍だけで二千は居る。親衛軍は農兵ではない。軍事訓練を日常の仕事としている兵士だった。そして畿内の国宰頭達は軍司達を掌握し、近江朝から動員令が下れば即座に農兵達を集められる。親衛軍と合せると三万ぐらいの軍勢になるのだ。親衛軍一人の兵士は、農兵の五人に匹敵するだろう。美濃、尾張国の軍勢だけでは勝てそうに思えなかった。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P138)
2020年04月15日
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Uru:オリオンブルーオリオンブルー [ Uru ]
2020年04月14日
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天智の死は大伴吹負の部下によって、吉野宮滝に居た大海人に伝えられた。大海人は国栖から戻って来たところであった。讃良が離宮から飛び出して来て父の死を告げた。讃良は父の死を悼んでは居なかった。吉野の全山は雪に覆われ、陽の光に樹氷が眩しく煌いていた。「そうか、亡くなられたか・・・・・」このところ雪と同じように白くなっていた讃良の頬は血で赤らみ、黒目がちの眼が異様に光っていた。「あなた、殯には?」と讃良はいった。「行かぬ、そなたも行かさぬ」大海人は頭巾を取った。剃髪した頭は冬の寒気に凍りつきそうであった。大海人は讃良と宮に居る舎人達を連れ、渓谷を見下ろす岩の上に立った。「皆の者、吾の禁酒も今日で終わりじゃ、よく聴け、吾はもう僧ではない、吾は天皇になる」大海人は眼を爛々と輝かせて叫んだ。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 下巻」P95)
2020年04月14日
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バルトーク、ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタなどバルトーク/ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ メシアン:ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏 [ クレーメル アルゲリッチ ]
2020年04月13日
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その赤ん坊は、わたしが初めて会う人だった。思い出のなかにも想像のなかにもどこにもいない、誰にも似ていない、それは、わたしが初めて会う人だった。赤ん坊は全身に声を響かせ、大きな声で泣いていた。どこにいたの、ここにきたのと声にならない声で呼びかけながら、わたしはわたしの胸のうえで泣きつづけている赤ん坊をみつめていた。(川上未映子さん「夏物語」P543)というわけで、川上未映子さんの「夏物語」を読みました。ふむ。第一部「乳と卵」(進化系)から第二部までには、書かれた年月のとおりの期間が開いていて、夏子(第一部に名前出てたっけ?)もなんとか「作家」みたいになってます。その夏子が、トラウマからか男性との性交渉がうまくもてなくなっている中で、それでも自分の「子ども」に会いたいとの思いから、「精子提供」による出産に踏み切るかどうかの迷いのあれこれを、「精子提供」によって生まれてきた悩みを抱える逢沢やそのパートナーである善百合子、自身の担当編集者である仙川さんらを交えながら描いてゆきます。第二部は、「産む」「生まれてくる」ということのそれこそあれやこれやのお話があって、たしかに難しい問題ではあるものの、いささか退屈なところもあるのではないかと思いつつ、そして、「きみは赤ちゃん」を書かれたのちの川上さんなので、最後はやっぱりこうなる予想はついた感はあります。そんで、「乳と卵」はやっぱりええなあ、「ヘヴン」もええなあ、「あこがれ」もええやんか、で、これはどうやねん。550ページちかくあるねんけど・・・・・。
2020年04月13日
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リスト・アルバムリスト・アルバム [ カティア・ブニアティシヴィリ ]
2020年04月12日
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「あなたの書いた小説を読んだ」しばらくして善百合子が言った。「人が、たくさん死ぬのね」「はい」「生きているのか死んでいるのかわからないくらい、でも生きていて」「はい」「どうしてあなたが泣くの」善百合子は微笑みながらそう言うと目を細め、泣きだそうか笑いだそうかを迷って。そして泣かないことに決めた顔で、わたしを見つめた。べつのしかたで、とわたしは思った。わたしが知っている言葉ではなくて、わたしが伸ばすことのできるこの腕ではなくて、もっとべつの、べつのしかたで、なにかべつのしかたで――わたしは彼女を抱きしめたかった。その薄い方と小さな背中を、善百合子を抱きしめたかった。でもわたしはとめどなく垂れてくる涙を手のひらでこすって、ただ肯くことしかできなかった。「おかしなことだね」「うん」「おかしなことだね」(川上未映子さん「夏物語」P526)
2020年04月12日
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King Gnu:CEREMONYCEREMONY [ King Gnu ]ビリー・アイリッシュ:ドント・スマイル・アット・ミードント・スマイル・アット・ミー +5 [ ビリー・アイリッシュ ]
2020年04月11日
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大通りの信号を渡り、うどん屋の灯りを右手に見て、どこからか来て帰ってゆく人たちにまぎれて歩いていった。駅の階段が見えたとき、逢沢さんが小さい声で、けれどもわたしににはまっすぐに届く声で言った。もし、いまも夏目さんが子どものことを考えているなら、僕の子どもを産んでもらえないだろうか。わたしたちは立ち止まらずに歩いて、そのままゆっくり階段を昇っていった。逢沢さんはもう一度、静かな声で言った。夏目さんがもしいまでも子どもを望んでいるなら、会いたいと思っているのなら、僕と子ども――わたしは体がゆれるくらいに大きく波打つ心臓の音を聞きながら、一歩ずつ、階段を昇っていった。改札をぬけて、わたしたちはやってきた電車に乗った。ふたりとも黙ったまま、窓の外を流れてゆく夕日を見つめていた。(川上未映子さん「夏物語」P517)
2020年04月11日
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aiko:まとめ1【中古】 まとめI /aiko 【中古】afb
2020年04月10日
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額から垂れてくる汗をぬぐい、目をこすりながら、ノブをにぎり、わたしはがちゃがちゃと前後に動かしつづけた。あかなかった。叩いてもみた。でもドアは乾いた音を立てて軋むだけだった。わたしはもっと強くドアを叩いた。急かされるように、追われるように、わたしはドアを叩きつづけた。このドアがひらけば、もう一度会えるかもしれないとわたしは思った。もう一度、会えるのかもしれない、ランドセルを背負ったわたしが階段を上がってきて、そしてなかからドアがひらいて、赤いエプロンをつけた母がおかえりと言うのかもしれない。いまもしこのドアがひらけば、あの白いトレーナーも、あの人形もランドセルも、みえるのかもしれない、笑ったこと、眠ったこと、みんなで囲んだ小さなこたつも、柱に刻んだ身長も、みずやのなかのプラスティックの赤いコップも、いまなら塞がれていた窓をあけて、もう一度、見られるのかもしれない、会えるのかもしれない、起きない、そんなことはもう起きないことはわかっていたけれど、それでもわたしはドアを叩きつづけた。わたしたちが暮らした家の、部屋の、小さなドアを叩きつづけた。父は、とわたしは思った。父は、覚えているだろうか、ドアを叩きながらわたしは思った。父は、ある日どこかへ消えてしまった父は、父はどこかで、覚えているだろうか。わたしたちと暮らしたことを、そしてわたしたちのことを、思いだすことはあったのだろうか。(川上未映子さん「夏物語」P494)
2020年04月10日
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Uru:モノクロームモノクローム/Uru[CD]通常盤【返品種別A】 バルトーク:弦楽四重奏曲第5番&第6番【中古】 バルトーク:弦楽四重奏曲第5番&第6番 /アルバン・ベルク四重奏団 【中古】afb
2020年04月09日
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大海人は天皇の名代として病床に伏している鎌足に会い、大織冠と大臣の位を授け、中臣の代りに藤原の姓を与えた。藤原は土地の名前であり、これにより鎌足は、名実共に連姓の身分から脱し、臣姓の身分を得たのだ。大海人が皇太子的な役を天皇から命ぜられたのは、これが最後であった。病床の鎌足は、高熱の為、ただ譫言をいうのみの状態で、大海人の来訪さえ分からなかった。こうして鎌足は意識不明のまま、十月十六日、近江の屋形で亡くなったのである。時に鎌足は五十六歳だった。天智は自分の片腕を失い落胆し、しばらくは食事もろくろく喉に通らない状態だった。だが、自分の片腕を失ったということは、自分を押える者がいなくなったということでもある。つまり、鎌足が亡くなった時点で、天智は完全な独裁者になったのだ。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 上巻」P632)
2020年04月09日
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バルトーク:管弦楽のための協奏曲 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/ハンガリー・スケッチこれは、とてもよいです バルトーク:管弦楽のための協奏曲 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽/ハンガリー・スケッチ [ フリッツ・ライナー ]
2020年04月08日
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大海人は高句麗が滅亡し、新羅国が韓土を支配しようとする唐と対立するようになってから、君手を何度も美濃に行かせ、唐の鉄鋌(ねりがね)の入手を計った。越の国に滞在していた新羅国の鉄商人達は、越と新羅国を密かに往復し、唐の鉄鋌や刀を倭国に運んだ。そして美濃の和珥部臣の一族は、多臣品治の協力を得て、鍛冶に熟練したものを集め、刀、槍の生産を始めたのである。六六九年の秋頃から、鍛冶職人達は和珥部臣の勢力範囲内の中だけではなく、男依の一族が押えている各務郡にも分散し、強靭な刀、槍の生産、技術の研究に専念し始めた。勿論その段階に於いては、多臣品治が彼等を掌握し、近江朝に不信を抱かせるような大掛かりな武器の生産はまだ行われていない。大海人は唐の鉄鋌を入手することに全力を尽せ、と多臣品治に命令したのだ。それには大海人なりの時勢に対する判断があった。鍛冶人達は、六七〇年頃から本格的のその鉄鋌でいかに強靭な刀、槍を作るか、技術の研究に励み始めたのである。(黒岩重吾さん「天の川の太陽 上巻」P578)
2020年04月08日
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バルトーク: カンタータ・プロファーナ、バレエ「かかし王子」 バルトーク:組曲第2番ほか
2020年04月07日
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