全5件 (5件中 1-5件目)
1

『美味しんぼ』鼻血騒動を耳にした時、まず浮かんだのはあの映画でした。”鼻血”と言えば”白血病”。”白血病”と言えば”セカチュー”。長澤まさみが、崖の上で突然気を失い、鼻血を一筋流したあのシーンです。『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』の女子高生ヒロインは、急性白血病で若い命を失います。病気が初めて彼女の前に姿を現したのが、このシーンでした。 白血病は血液のガンで、血液の中に白血病細胞が増殖することによって、正常な血液細胞(白血球・赤血球・血小板)が減少し、さまざまな健康被害が出ます。映画の中で、長澤まさみが気を失ったのは、赤血球減少による貧血によるもので、鼻血は血液を固まらせる血小板が減少したための症状でした。さらに白血球減少のため感染症の防御ができないので、集中治療室に入院を余儀なくされます。身体をどこかにぶつけると内出血をし、青あざになります。歯を磨いても、血が止まりません。さまざまな症状が、ヒロインの悲運に重なって起こります。 ガンは遺伝子の異常によって発症する病気で、放射線被曝も原因の一つと考えられています。だからと言って、福島原発事故で被ばくした人たちが、白血病に罹ったかどうかは今の段階ではわかりません。ガンが発症するには、時間がかかります。人間の身体を構成する60兆個の細胞の大きさは、10~30㎛(1㎛は1000分の1mm)しかなく、ガン細胞が何十回も細胞分裂をして、塊にならなくては見えないからです。ガン細胞が存在しているだけではガンという病気ではありません。ガン細胞が増大し、他の臓器機能を妨げることでガンという病気になるのです。それで、『美味しんぼ』の主人公・山岡(実際は作者の雁屋哲)や、その他スタッフの鼻血はガンによるものとは言えず、白血病によるものではないと考えてもいいでしょう。『太陽を盗んだ男(1979年)』で、プルトニウムの触れたジュリーも被曝して鼻血を流しますが、同様の理由で白血病由来のものとは考えられません。http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201309140000/同時に髪の毛も抜けてしまいますが、あの当時は放射能にあたると髪の毛が抜けると誤解されていました。セカチューでも長澤まさみは丸坊主になってしまいますが、これは抗がん剤の副作用によるものです。核実験で被曝し白血病に罹った患者の髪の毛が抜けているのを見て、放射能で髪の毛が抜けたと見られたのでしょう。もし、髪の毛が抜けるほど被曝してたら、即死です。鼻血にしても相当被曝しないと、血管は破られないと専門家は言っています。 だから、雁屋哲や井戸川前双葉町町長はウソを言っている、と言っているわけではありません。福島原発事故について公表されている内容だけで判断しても、鼻血が出た住民が多数いたのは事実だからです。つまり、白血病や大量被曝以外にも鼻血がでる原因がある、というのが真相に近いのではないか。白血病によるとは言えないのだけど、”今は”という但し書きが付くのです。パイロットやキャビンアテンダントだって毎日被曝しているではないかという指摘もありますが、レントゲン撮影もこれらはすべて”外部被曝”で、原発事故や核爆弾による放射性物質を体内に取り込むことで起こる”内部被曝”とは異なります。放射性物質を吸って鼻の裏に付着して、常時被曝を受けている状態はどうでしょう。どっち道、原発事故とそのストレスが鼻血の原因なのは間違いありません。だから、政府や大手マスコミが”風評被害”などと決めつけるのは、逆に怪しいのです。未曽有の災害で、未曽有の事故が起きたのだから、未曽有の事象が現れても当然です。バッシングよりも調査が先だと僕は考えます。 福島原発事故の被曝による被害の予測は、同じく放射性物質をまき散らしたチェルノブイリ原発事故の記録を調べるしかありません。事故から約10年後の1993~96年にかけて、チェルノブイリ原発事故の避難者2万5564人のアンケート調査が行われました。その結果、約20%の人が鼻血が出たことが解っています。さらに貧血も増えたという人も多く、疲れやすく風邪もひきやすいという白血病前段階の症状の人も50%以上と多数存在しました。そして、甲状腺に異常が出た人は約30%います。心理的なバイアスがかかっているとしても、事故がなければ健康だった人たちですから、責任逃れはできないでしょう。特に小児性甲状腺ガンは、原発事故の被ばくによるものだと、IAEA(国際原子力機関)とWHO(世界保健機構)の国際共同会議で報告されました。小児性甲状腺ガンは通常の100倍の発症率だったので、さすがに認めざるを得ない数字でした。そして、福島の場合は、この数字を上回るペースで発症しているという報告もあります。 韓国の客船セウォル号沈没で、300人以上の乗客が命を落としました。亡くなった乗客のほとんどは、客室から移動するなという放送に従って、その場を離れなかった聞き分けの良い高校生でした。動くなと言った乗務員は、さっさと逃げて救助されたのに。健康に被害はないから避難の必要なしと言われた福島の住民は、政府と東電を信じて汚染にさらされたままです。本当にそれでいいのか疑問がぬぐえません。不安を抱きつつ動けずにいる住民のストレスは相当なものでしょう。それで鼻血が出たと言ったら”風評被害”だと口を塞がれるのでは、専制国家も甚だしい。福島の住民にとって何が一番適切な対処法なのかを、利権抜きで考えてほしいと切に願います。
2014年05月31日
コメント(0)

『明日、ママがいない』は、今年の1月から3月に日本テレビで放送されていたTVドラマです。児童養護施設が舞台で、主役が芦田愛菜、共演が鈴木梨央という演技派子役の激突が売りでありました。ところが第1回の放送後に、熊本県の慈恵病院から抗議を受け、放送中止の要求、BPO(放送倫理・番組向上機構)に訴えられます。さらに全国児童養護施設協議会と全国里親会が会見を開き、施設で生活している子供たちの人権を侵害していると批判しました。果ては国会・衆議院予算委員会で取り上げられるなど大事に発展しました。この抗議行動にびびった、番組提供スポンサー8社がCM提供を取りやめる事態となり、第3回以降は「ACジャパン」の公共広告に差し替えられてしまったのです。いったい何が発端だったのかを考えてみると、愛菜ちゃん演じる主役の名前が”ポスト”というあだ名だったことです。愛菜ちゃんが”赤ちゃんポスト”に捨てられていたという設定からの命名でした。具体的に特定してはいなかったのですが、”赤ちゃんポスト”といえば慈恵病院の”こうのとりのゆりかご”のことだと一般的に知られています。ただでさえ賛否のはざまでデリケートな運営しているところに、ネガティブな情報をまことしやかに使われるのは承服できなかったのでしょう。さらに、養護施設の描き方が悲惨で、食事をうまく泣けた者から食べさせたり、「お前たちはペットショップの犬と同じだ」と言うなどのシーンが多く、現実とかけ離れているという批判でした。僕は、慈恵病院の”こうのとりのゆりかご”は、勇気ある行為だと評価していますが、この抗議行動は残念でした。日本テレビに抗議するのは当然ですが、スポンサーに圧力をかけたのでは完全にクレーマーです。 僕は、普段なるべくTVドラマは見ないようにしています。製作者の罠にはまってしまうと、かなりの時間をTVに奪われてしまうからです。それで『明日、ママがいない』も、芦田愛菜ちゃん鈴木梨央ちゃんは気になりましたが、見ない決断をしていました(時間がPM10時で、寝る時間だったので)。それが、この問題が話題になったので試しに見てみてしまい、みごとにはまってしまいました。しかも第1話はYouYubuで見なおして、毎週全部見ました。とにかく芦田愛菜がすごかった。愛菜ちゃんについては『マルモのおきて』や『Mother』でちらっとは見てたのですが(家族が見ているのを通りすがりで見る程度)、その時は器用な子役としか認識していませんでした。それが最初に印象を強く受けたのが、松たか子主演映画の『告白』で、殺されてプールに投げ込まれるだけの役です。あれだけ話題になった趣向も盛りだくさんの映画で、まず思い出すのが愛菜ちゃんのシーンというのは何なんだろう。同じように、愛菜ちゃんハリウッドデビューのSF怪獣映画『パシフィックリム』でも、主役の子供時代の回想シーンですがたったワンシーン、それも愛菜ちゃんはただ泣いているだけのシーンがこの映画で一番記憶に残ったシーンでした。主役の菊地凛子と愛菜ちゃんでは明らかに顔立ちが違い、むしろ谷花音ちゃんだったら似てたのになぁなどと、見ている最中は思っていたのですが、いざ『パシフィックリム』の内容を思い出そうとすると、まず浮かぶのは愛菜ちゃんの泣いているシーンなのです。菊地凛子もよく頑張って素晴らしかったのですが、愛菜ちゃんはワンシーンで映画をのっとってしまいました。この子の魅力は何なのだろうと思っていたら、今回は女優としての演技力を見せつけました。いつものいたいけな愛菜ちゃんはみじんもなく、冷徹に大人社会を見下す屈折した少女を演じ切りました。他の子役も愛菜ちゃんに触発されてか、役を理解した芝居ができていました。このドラマは登場人物全員が裏の顔を持ち、仮面の下で葛藤しているのです。第1話の極端な情景はすべて物語の伏線で、悪い奴に見えるほど後に良い人間になるという、本来ならわかりやすいパターンの仕掛けでした。そんなことに抗議をするとは、TVドラマの視聴者もずいぶん劣化したものだと思いましたが、よく考えたら抗議をしたのはTVドラマファンではなかったのです。TVドラマファンなら『家なき子』や『高校教師』『聖者の行進』などの脚本家・野島伸司がどんな作家なのかを知っています。話題作りのエッセンスに、人の心の影の部分にどれだけ突っ込んでくるのかも。知っている人なら過激な設定も、またやってんなぁ程度ですが、日本テレビがご意見を伺った慈恵病院は自身にマイナスになるかどうかの一点でしか評価しません。多少抗議を受けるぐらいは想定内でしたでしょうが、スポンサーに圧力をかけるところまではどうだったでしょうか。TV関係者にとっては視聴率がすべてで、こんなことでも話題になれば数字が上がります(現実に僕も見るようになってしまいましたから)。スポンサー側の担当者も、高視聴率の番組を提供できれば実績は残せます。しかし、不買運動騒ぎになれば話は別です。日本テレビ側としてもスポンサーこそがお客様です。民放にとって、番組はスポンサーのCMを見せるためのものです。CMのない番組はありえません(もちろん強制的に集金できるNHKは別です)。あれだけ世間を騒がせ話題作りに成功した(?)ドラマでしたが、視聴率は結局初回14.0%から最終回12.8%、平均も12.8%ということで、良くも悪くもあまり影響はなかったということになります(裏番組の三浦春馬主演『僕のいた時間』は平均10.0%でしたから、それには勝ったのですが)。”ポスト”という名前をやめとけば、慈恵病院からのクレームはなかったわけなので、スポンサーが下りる云々の混乱も避けられたわけです。児童養護施設自体は昔から存在する一般的なもので、「タイガーマスク」の昔からドラマに組み込まれているものですから。もっともテレビ局はスポンサー料の契約は、CMを自粛しようともらうでしょうから、結局クレーマーに屈したスポンサーが損をしたことになるでしょう。 ということを書いてきましたが、本来この項は違うことを書くつもりでした。導入の部分で『明日、ママがいない』を引用するつもりだったのが、ついつい長くなってしまったのです。本題は、同じようにクレーマーの攻撃に合っているように見える『美味しんぼ』についてです。 『美味しんぼ』はビックコミックスピリッツに1983年から連載されている、ロングセラー人気グルメ漫画です。僕は調理師でありながらあまり美食には興味がなく、この漫画も詳しくはないのですが、究極の料理を求めて主人公が料理対決をする話だったと思います。その主人公が雑誌記者で、いつしか全国のうまいものを紹介するシリーズになり、今回の話は福島を訪れた時のエピソードでした。そこで主人公が鼻血を出し、それが被曝のせいだとある人物に言われたシーンが問題となりました。その人物は、前双葉町町長・井戸川克隆氏、実在の人物です。井戸川氏の体験を作者の雁屋哲氏が取材し、本人をそのまま登場させたわけです。このシーンを巡り、「風評被害を招く」として批判が起こりました。批判された小学館は、作品は2年間の取材によって裏付けによるもので、健康被害を訴える人が存在するのは事実だとし、表現方法を検討するとお詫びとともに見解を述べました。この一部分だけを取らず、作品全部を読んでもらえばわかるとも言っています。これが、日本テレビの「最後まで見てくれ」と言っていた弁明とかぶったわけです。確かに作品の中で、鼻血と放射能被曝の関連性はないという専門家の見解も出ていますし、全体として福島を応援するスタンスで描かれています。これもつきつめれば、問題になってしまったのは”鼻血”だけでした。
2014年05月23日
コメント(0)

世界中でヒット驀進中のディズニーアニメ『アナと雪の女王(原題:frozen)』の主題歌、『Let It Go』世界25カ国歌姫リレーバージョンです。世界には、なんと歌のうまい人が、しかも美貌を備えた女性があまた存在しているのでしょうか。日本代表、松たか子も全然負けていないのがうれしいです。しかもテーマにあたる「LET IT GO」の部分を担当しているというのは、世界における日本の存在感を主張してくれて、おもわずナショナリズムがわきました。その日本語版の歌詞が素晴らしい。もともとの歌詞も良いのですが、おおむね海外の歌を”訳詞”すると日本語にうまくはまらなくなるものですが、この歌は言葉と口の動きがばっちり合っているのです。「LET IT GO」は「そのままで」「ほっとけよ」「なるようになるさ~」という意味ですが、そこに「ありの~ままの~」という日本語をあてはめたのがすごい。「GO」の「オ音」を「のー」で韻を踏ませています。訳詞したのは、劇作家、台本翻訳者の高橋知伽江さん。元劇団四季の作家で、海外舞台脚本、ミュージカル翻訳のスペシャリストです。歌としての完成度を高めるために、他の部分も意訳が加えられて(あるいは削られて)少し趣旨と離れてしまうわけですが、全曲口の動きと見事にシンクロさせていて、このぴったり感が実に心地よいのです。松たか子バージョンはこちらーhttp://youtu.be/d6SSnbVCmEg 降り始めた雪は 足跡消して真っ白な世界に一人の私 風が心にささやくの このままじゃだめなんだと戸惑い傷つき誰にも打ち明けずに悩んでたそれももう やめよう ありのままの 姿見せるのよ ありのままの 自分になるの何も恐くない風よ吹け少しも寒くないわ悩んでたことが嘘みたいね だってもう自由よ何でも出来る どこまでやれるか自分を試したいの そうよ変わるのよ 私ありのままで 空へ風に乗って ありのままで 飛び出してみるよ二度と涙は 流さないわ冷たく大地を包み込み高く舞い上がる思い出描いて花咲く氷の結晶のように輝いていたい もう決めたの これでいいの自分を好きになって これでいいの自分を信じて光浴びながら歩き出そう少しも寒くないわ 元の詞と比べると、違いが分かると思います。原詞には女王であることの苦悩、隠れて耐える知られざる努力が嘆かれています。それが続けらえなくなった時に、もうどうにでもなれ、という開き直りが” LET IT GO ”という言葉になりました。詞の内容としては、原詞の方が作品のメッセージに符合します。The snow glows white on the mountain tonight Not a footprint to be seen A kingdom of isolation, And it looks like I’m the Queen.白く輝き雪が山に降り積もる今夜足跡一つ残らない孤立した王国、そして私はその女王のようね。The wind is howling like this swirling storm inside Couldn’t keep it in, heaven knows I tried風は心の中を渦巻く嵐のように唸り響く抑えておく事が出来なかった 私の努力を神様は知ってるわDon’t let them in, don’t let them see Be the good girl you always have to be Conceal, don’t feel, don’t let them know Well, now they know誰も中に入れてはいけない、誰にも見られてはいけない、いつも良い子でいなければならない隠し、感じてはいけない、人々に知られてはならないでも、もう知られてしまったLet it go, let it go Can’t hold it back anymore Let it go, let it go Turn away and slam the doorもういいわ、これでいいこれ以上は抑えられないもういいわ、これでいい背を向け、ドアを閉めるの I don’t care What they’re going to say Let the storm rage on, The cold never bothered me anyway誰に何を言われても気にはならない嵐よ、吹き荒れればいい元々、寒さなんて平気だったのIt’s funny how some distance Makes everything seem small And the fears that once controlled me Can’t get to me at allこうして離れて見ると、全てが小さく見えて不思議ね私を支配してきた恐れは私の近くにも寄ってこないIt’s time to see what I can do To test the limits and break through No right, no wrong, no rules for me I’m free今こそ、何ができるか試してみる時 限界を知り、打ち破ってみる正解も間違えもルールもないわ私は自由 Let it go, let it go I am one with the wind and sky Let it go, let it go You’ll never see me cryもういいわ、これでいい自然に身を任せるのもういいわ、これでいいのもう泣くこともないわHere I stand And here I’ll stay Let the storm rage onここに私は立ち、ここに残る嵐よ、吹き荒れればいいこの歌が誕生したことで、物語におけるエルサ(女王)の立場が変わったと、制作秘話の中に書かれてありました。”ディズニー史上初のふたり主人公”などと宣伝していますが、もともとエルサは主人公に対立する悪役の設定だったようです。それが一曲の歌でストーリーが変わってしまいました。(映画の世界では結構あることで、黒沢明の『酔いどれ天使』は、チョイ役だった三船敏郎があまりに素晴らしかったので、エピソードをふくらましているうちに、映画の主役になったとか。)エルサの苦悩と、そこからの立ち直りが物語のテーマに加わりました。僕の職場の女性が『アナと雪の女王』を見たいと前から言っていて(一緒に行こうというわけではなく)、ちょっと調べたらこの歌に出会い驚きました。実際に見てから書こうと思っていたのですが、なかなかチャンスがなく(彼女を誘うタイミングがなく?)見そびれていたら話題になってしまったので、とりあえず書いてみました。「LET IT GO」は、当ブログのテーマ、「すべてを受け入れる」「まっ、いっかぁ」につながる”心の言葉”です。ひとは皆”自由”な”主役”です。責任や重圧に耐え続けなければならない状況は、”環境”か”本人の認識”のどちらかに問題があります。困難な状態は、離れた位置から客観的に眺めることが解決につながります。ものごとはなるようになる。運命の流れに身を任せるもよし。こだわりに固執せず、すべてを捨てた無私の目で見直す。そんな心のしなやかさが、時には必要なのです。(なんて書いて、映画を見たらぜんぜん違うテーマだったらどうしよう。)
2014年05月16日
コメント(0)

健康診断結果の”新基準値”が発表されました。発表したのは、「日本人間ドック学会」と「健康保険組合連合会」です。「人間ドック検診施設機能評価認定」200施設より、約150万人の検診受診者のデータを集積して、予防医学の観点から新たな基準範囲を定めました。 新たな検診の基本検査の基準範囲(日本人間ドック学会) まず、血圧の基準が改善されました。今までは収縮期血圧(最高血圧)が130未満でしたが、これからは88~147が正常値。拡張期血圧(最低血圧)が85未満だったのが、51~94が正常値。そもそもこの130未満という基準に根拠があったのでしょうか。血圧は年齢に応じて上がっていくのが普通で、おおむね「最高血圧=年齢数+90」以下なら問題ありません。WHO(世界保健機構)の基準でも1970年に、「最高血圧160、最低血圧95を超えると高血圧」という基準ができました。これが国際基準として使われていました。ところが、1993年にWHOと国際血圧学会(ISH)が、血圧の正常値を「最高血圧が140未満、最低血圧が90未満」とし、これを超えたときは「境界域血圧」と呼び、グレーゾーンを作ってしまってからおかしくなったのでした。この変更により(境界域血圧は必ずしも治療対象ではなかったのですが)、医者と製薬会社は多くの患者を獲得しました。なんと、数字上では約3000万人の高血圧患者が新たに生まれたのです。顧客増加により、基準を変えれば利益が生まれるという方程式が出来、いつのまにか130/85という馬鹿げた基準まで下がってしまいました。ちなみに医者と製薬会社の利権が横行するアメリカでは、さらに低い120/80という基準値になっています。こうなると国民の半数は病人になってしまいます。 昨年、ノバルティスファーマ社の「ディオバン」という1000億円の売り上げがあった降圧薬の論文に、インチキがあったと摘発されました。ディオバンは日本で一番使われている降圧薬でした(シェア26%)。何故一番使われていたかというと、ディオバンだけが臨床実験で、脳卒中・心不全・心筋梗塞の治療に効果があったと記されていたからです。そして、それが嘘だったのです。他者との競争にずるをしても勝ちたかったノバルティスファーマ社の社員と、研究費欲しさに悪魔に心を売った大学の共犯でした。ということは、すべての降圧薬には脳卒中・心疾患の治療に、何のエビデンスも持っていないということを証明したと同じ事です。いったい何のために血圧を下げていたのでしょう。さらに事件発覚後は、ディオバンの副作用が次々と上げられました。医療界の闇の部分があからさまに暴露された事件でした。 そして新基準は、コレステロール値の修正が行われました。僕の今年の健康診断でも、LDLコレステロール値に(!)がつけられてしまいました。数値は「153」です。当ブログでも論じているように、コレステロールは「栄養」なので、むやみに下げたがる風潮は間違っています。 http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201305110000/http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/201305170000/結論は、コレステロールには「悪玉」など存在しないということです。「動脈硬化」を引き起こす「プラーク」は、血管に入り込んだコレステロールを捕食したマクロファージの屍骸ですが、だからと言ってコレステロールに原因があるわけではなく、問題はコレステロールがしみ込んでしまう”傷ついた血管”にあるのです。だから血管を強く若々しく保つための手段が講じられなければならないのですが、なぜかコレステロールがやり玉に挙がっていました。バランスの良い食事や、有酸素運動は血管を良化する目的で行うもので、コレステロール対策ではありません。コレステロールは体内で80%生成されるものなので、コレステロール値は食事で左右されるより、ほぼ個人の体質で決まります。だから、他の健康診断基準もそうですが、基準からどうのというより、昨年と比べてどうかということの方が重要です。例年通りの数字なら、体質は維持されているわけですので、大きく変化した場合に関して原因を突き止める検査をすることが正しい方向でしょう。基準にそぐわないから、ただ数字を下げるだけの目的で薬を飲むのは、絶対にダメです。原因を究明する機会を失っていますし、必ず起こる副作用の危険にさらされるからです。 LDLコレステロールが高くても一向に病気にならない、あるいは基準値の範囲だったのに動脈硬化を起こした人のために、新しい理論として「LH比」なる目安が流行しようとしています。LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率が1.5以下になるようにするというもので、2.0を超えるとコレステロールの塊が大きくなって危険だというのです。さらに、2.5を超えると、すでに動脈硬化が始まっているから脂質降下薬が必要だとのたまいます。僕の今回の検診のHDLは59だったので、153/59でLH比2.69になってしまいます。LH比理論で行けば、僕は病人です。しかし過去のデータと照らし合わせると、去年は122/49でしたが、手元にある一番古い2007年の記録を見てみると、150/60でした。以後大体変わっていません。だからこれでいいんです。LH比も、コレステロールを何とか悪者にしたい、利権集団のたくらみでしょう。 今回の新基準は、増え続ける健康保険費用対策のものであることは明らかです。だから当然、医者や製薬会社は反発するでしょう。でも本当に、健康を考える人たちは、健康診断の数値で闇雲に投薬を施す医療機関に反発しています。だから新基準を支持すると思います。でも実際はまだ研究段階で、今後2年ぐらい様子を見るそうです。健康保険費用がかさむのは、医者や製薬会社だけはなく、薬をほしがる患者(になりたがる人?)にも責任があります。病院に行けば誤診もされるし、薬を飲めば必ず副作用があります。自分の体を守るためには、”健康”とは何かということを、正しく学ぶしか助かる方法はありません。
2014年05月06日
コメント(0)

http://youtu.be/UcPcghUQAwg 「腰痛は99%完治する」の著者、「さかいクリニックグループ」院長・酒井慎太郎先生の、ひざ痛治療の画像です。酒井先生は、「関節包内矯正」という手法を用いて、腰痛をはじめひざ痛・首痛などの関節痛を99%治してしまいます。 その甘いマスクと柔らかな口調で、驚異的な治療術を施してくれるとなれば、全国から患者は殺到し、現在は予約10年待ちだそうです。酒井先生のもう一つの特徴は、「テニスボール」を使った自宅でできる治療法の公開です。自分でやって治ってしまえば10年待つことありませんから。画像では、「膝痛(膝ポキポキ)」の治療法として紹介していますが、本来は腰痛で行われます。 膝ポキポキの悩みを持つ方は、僕の周りにも数人います。痛みはないようなので、実生活での不便はないようなのですが、お茶会や仏事などの際には気を遣うようです。何故膝を曲げると音が出るのかというと、関節の中には「骨液」という液体が入っていて、関節を急激に曲げたときにその液体の圧力が下がり、気泡が発生するからだと言う説があります。気泡がどうして音になるのかは、解説を読んでもよくわからないのですが・・・。赤ちゃんでも鳴るそうなので、運動不足のためではなさそうです。喧嘩の際に、拳の指を鳴らしたり、首をポキポキやって威嚇する時も、同じメカニズムで鳴るらしいです。単に関節の気圧が問題だというなら、整体で体中をボキボキ鳴らしてもらって、あースッキリしたと感じるのはただの錯覚かもしれない。普通に考えて、関節に負荷をかけ無理に音を出すことは、合理的ではないのでやめた方がいいでしょう。 もうひとつ原因として語られているのが「タナ障害」というものです。膝の関節の内部に「関節腔(かんせつこう)」という空間があり、そこは滑膜ひだという膜のようなもので仕切られています。そのうちの膝骸骨(膝の皿)と大腿骨(太腿の骨)の間のひだが、棚(たな)のように見えるので「タナ」と呼ばれていて、そこに障害があると鳴るという説です。これは膝限定の話で、故障するほどの負担を膝にかけた結果と考えると、主にスポーツマンの障害と思われます。逆に筋肉の細い人が、急激な運動をして関節周りを損傷してしまった場合も考えられます。この場合は痛みを伴うこともあるでしょう。 その他、軟骨が削れて凸凹になったせいでスムーズに動かなくなったという説もあるし、膝周りの筋肉が衰えて膝が緩んでいるためという整体師もいます。原因はともあれ、映像で証明されたように、膝関節を広げるような施術をすれば音は消えるのです。テニスボールで治るものならやってみる価値はあるでしょう。毎日の生活習慣の中で、ストレッチタイムを組み入れて、そこにテニスボールも加えればいいだけのことです。すべて成功するためのカギは、良い習慣を身に着けるということです。 膝とは少し違うかもしれませんが、僕は「顎関節症」で、口を大きく開けると、左の顎の関節が鳴ります。これは、高校の体育の授業でハンドボールをしていた時、島田誠(実名)君にひじ打ちを左顎に受けた時の後遺症です。以来徐々に悪くなり、口を開けるのも苦痛になった時もありました。顎を動かすと、左の関節だけずれて外れる感覚があります。これが続くと痛みが出ます。痛みが出ると、しゃべるのも嫌になります。基本、僕が無口なのはこのためもあります。幸い、今は痛みません。痛みが出るパターンを自分で分析して、何かに集中して奥歯をかみしめていた後で痛くなることが分かったので、なるべく奥歯をかみしめないように、歯を離すようにしてからだんだん痛まなくなりました。下あごを前に突き出して、顎関節を広げることもいつの間にかしていました。気が付いたら(つまり忘れていました)、痛みが出ることはなくなっていました。習慣として身についたのが、物事をあまり真剣に受け止めず、リラックスするようにする技術です。緊急の時、切羽詰まった時、集中しなくてはいけない時は、口を半開きにして歯を食いしばらないようにします。意識しなくても、自然にそうするようになっていました。そしてわかったことは、仕事は鼻歌交じりで捌くと案外うまくいくということです。歯を食いしばって頑張るというのは、交感神経優位になるので、あまり長い時間続けると健康を損ないます。気持ちも身体も、緩んでいる方が健康にはよろしいようです。 P.S.この項を書いている最中に、アカウントが13万を越えました。ありがとうございます。コメントもよろしくお願いします。
2014年05月02日
コメント(0)
全5件 (5件中 1-5件目)
1
![]()
![]()
