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最近「浦島太郎気味」というか、だいぶ前のニュースをかなり後になって知る…ということがある。---------------------------------------------------TBSの日曜夜『クイズ・スター名鑑』が1月末の放送で終了していたということを、私はつい先日に知ることとなった(苦笑)。まだ『クイズ・タレント名鑑』と言っていたころから、私はこの番組の大ファンで…。番組全体が、あまりにゲスな趣味で、ゴシップネタやら前科者ネタ(表現が不適切だが…)オンパレードの中身に、毎週腹を抱えて笑ったものだ。司会のロンブー淳の仕切りもさることながら、有吉やおぎやはぎ、フジワラの「芸能ネタに関する記憶力の素晴らしさ」や「放送コードに軽く引っかかるレベルの冴え渡る毒舌」も素晴らしかった(笑)。この番組が『スター名鑑』として復活すると聞いたとき、私は狂喜乱舞したものだ。ただ、放送時間が18時55分~19時55分(だっけ?)までと、『タレント名鑑』時代に比べ、時間が繰り上がってしまったので、テレビ東京の『モヤさま』に被ってしまう。そこで、我が後輩で『昭和歌広場』や『歌で綴る~』のチラシをデザインしてくれているH君に、毎回の録画を依頼するという図々しさで(苦笑)、全てを欠かさず見ていたのに…ホントにがっかりよ。放送時間が早いと、過激なネタはやりにくいだろうし、抗議も受けやすくなったのが、4か月での放送終了の原因だったんじゃないかと思うが…。-----------------------------------------------------22時からの林先生の番組を19時に移動させて、22時台か23時台で『スター名鑑』やってくれれば、もうちょっと続いたんじゃないだろうか?いずれ、もっと深い放送時間での『スター名鑑』復活を心から願わずにはいられない。
2017年02月28日
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書こうか書くまいか悩んでいたが、あまりにも目に余るマスコミ(特にテレビ)の報道の偏向ぶりを見たので、もう憤りが限界点を超えてしまった。だから書く。例の大阪の「森友学園」の国有地格安売却の件だが、完全にマスコミの報道は「売却疑惑の真偽」より「愛国教育は悪」「教育勅語を園児に暗唱させるのは洗脳だ」などと完全に論点がズレている。毎日通ってる園児やその親御さん、先生方の気持ちを全く汲み取ることのできない、混じりっけ一切なしの立派な「ヘイトスピーチ」だと思う。さすが、左巻きの人非人度合いは物凄いものだ。幼稚園児まで平気で攻撃してるんだからねぇ!「安倍政権を叩くためなら、幼稚園児の多少の犠牲と捏造報道は、やむを得ない」みたいなノリなんだろう。どうも話によると、この話全体が「捏造」だという意見もあるようだが…仮に安倍総理夫妻に、この疑惑がホントにあるのならその部分のみを追及すれば良いのに、民進党の追及の仕方は完全におかしな方向にイッているから…。第一「私学」の学校にイチャモンをつけること自体がおかしいとは、誰も思わないのだろうか?たとえ周囲から見たら「変な教育」だったとしても、それはその学校の教育理念であって、それに賛同した親御さんが子供さんを入学させているわけであって、それに周囲が文句をつけるというのは、正直言って「因縁」以外の何ものでもないのでは?変な例えだが「なぜ、あなたの家のカレーにニンジンが入っていないんですか?そんなのカレーじゃない!」と隣の家に言うようなもんだろう。------------------------------------------------------百歩譲って、このニュースを各テレビ局の報道部が大々的に報じたいのならば、同じ比率で「辻元・玉木の2人の議員は予算委員会を無断欠席して勝手に森友学園に視察に行った」ことや、蓮舫の二重国籍・山尾のガソリン代ちょろまかしも報道すべきだろう。そして「長年日本で暮らし、日本の恩恵に浴していながら反日教育をし続ける朝鮮学校」のことも同等に扱えよ。------------------------------------------------------日の丸を掲げ、君が代を歌い、教育勅語を暗唱させる躾の何が危険なんだろう?当たり前だ、こんなこたぁ。自分の国を愛する心を持つ人間を育てることは、そんなに軍国的で、急に戦争を始めちゃうような人間を量産すると本気で思ってるんだろうか?左巻きマスコミは。本気で思ってるんだろうな~。だから「左巻き」なんだが。「中国・韓国に慰安婦問題・南京大虐殺の詫びをし続け」「どんなに悪口を言われても我慢して」「仮に中か韓が日本を攻めてきた際にも抵抗せず黙って殺されて」「笑って相手に日本を売り飛ばす、まずは沖縄から」ってえのが、左巻きの正しい考えなんだろう。じゃあ、なんで日本人やってるんだろう?まあ活動家の大半の奴ぁ、在日なんだろうと思いたいが。-------------------------------------------------------ただ、極右の私がこう書くと「アカに染まった!」とか言われるかもしれないが、あの理事長、ちょっと行き過ぎの面もあると思う。「親御さんに憲法改正の署名をさせた」とか、運動会で「安保法制がどうたら」とか「安倍総理カンバレ!」と言わせたとかは、ちょっとね…。勿論マスコミ報道の仕方は「自分たちの都合の悪いとこは編集して、相手の悪いとこばかりピックアップする」から、報道で映ってる場面を、100%鵜呑みにしちゃいけないが…。私から見ても「軍国主義っぽいこと」ばかり押し付けてて、「愛国心を育てる」という教育理念がややズレ気味では?という気がしてならないのだが…。-------------------------------------------------------学園の「あの理事長」を、手放しで「本当に素晴らしい教育だ!」と褒める気にはなれない、私は。でも間違った躾だとは思わないから、左巻き連中の「危険思想だ!」「軍国主義だ!」みたいな発言は全く視点ズレまくりのロンパリ状態だとも思う。なんだか自分の中でも、いろいろな考えや思いが常に揺れ動いているような気がして…。ここまで書いてても支離滅裂だものね、文章がさ。褒めてるんだか貶しているんだか分からない(苦笑)。ただね…。この一連の報道で、いちばん腹が立って仕方なかったのは、軍歌や戦時歌謡を、まるで「日本人が歌い継いではいけない危険な歌」みたいに流したこと。これは本当に許せなかった。昭和歌謡ファンとしてもそうなのだが、小さいころ祖父母と、戦時歌謡をよく一緒に歌ってたのを否定されたみたいな気がしてね。-------------------------------------------------------何度でも言うが、危険思想というのは共産主義礼賛や左翼思想のことである。民進・社民・共産のほぼ全員が、例の「イスラム国」のテロリスト連中と、脳みその構造は同じだろうから。過去、赤軍派から延々と続く共産主義礼賛・左翼連中の起こした凶悪事件の、なんと多いことか!テメエらの思想の実現のために、何の罪もない一般人が巻き込まれ、命を落としていったりしているわけ。「あさま山荘」しかり「三菱重工ビル爆破」しかり数多の「ハイジャック事件」しかりね。…話がずれたが、今回の件でも「自分たちが正しいと思うことを貫くため(中韓を讃え日本を貶める)には、多少の捏造・偏向報道は、正義のための行為である」というふうにしか、私には受け取れない。マスコミの上層部に、おそらく学生運動やってた連中が多いからなのかもしれないが…。----------------------------------------------------これからは「日本第一党」に期待するしかないだろうな。
2017年02月27日
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私は「昭和歌謡」に関係する会ばかりに携わってるとお思いの、そこの落語ファンのあ~た!3月17日(金)の晩は、久しぶりに「特撮マニアの私」の側面を前面に押し出した会をやりますよ~!一昨年の年末、日比谷の「大江戸あくび亭」で開催した「特撮映画寄席」。この会が1年3か月ぶりに、お馴染み神保町の「らくごカフェ」で復活いたします!!「あくび亭」と同じトリオが揃い踏みをいたします!全ての特撮を愛する真紅さん、平成特撮しか知らない遊里さん、昭和東宝&円谷特撮しか語れない私(笑)の織り成す(?)マニアトークと、特撮をテーマにした講談&落語が楽しめます!講談ファンの方、落語ファンの方、そして特撮マニアのお歴々!是非ともご来場くださいませ!-------------------------------------------------------『また帰ってきた特撮寄席』開催日…3月17日(金)会場…神保町らくごカフェ開場…18時30分 開演…19時 終演…21時ごろ?料金…(予約)2,000円 (当日)2,500円出演…神田真紅、三遊亭遊里 (司会)林田雄一予約先…らくごカフェ(メール)rakugocafe@hotmail.co.jp(電話)03-6268-9818(平日12時~18時受付)また、下記のメールアドレスでもご予約・お問い合わせを受け付けます。4890mffs@jcom.zaq.ne.jp0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp--------------------------------------------------------大喜利(トークコーナー)で話す内容ですが、おそらくは『シン・ゴジラ』の話が軸になるような気もします。私は『特撮寄席』に関しては、真紅さんにオンブにダッコに肩ぐるま状態なので(笑)、真紅さんのトークに遊里さんと2人で必死に喰らい付く状態になるかと(笑)。たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!その辺りなら、私の声もだいぶ戻っているでしょう(笑)!
2017年02月26日
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船村先生のことを、まだまだ書こうと思っていたのだが、一昨日・昨日と残業でクタクタになってしまい、またまたブランクが空いてしまった。今日は2月22日…「竹島の日」であり、「猫の日」であり、私の誕生日でもある(苦笑)。もう年齢は書きたくない。日本にとって最も重要なのは「竹島の日」なんだから。…それにしても、日本政府はなんで朝鮮人の抗議集団を入国させてしまうんだろう?ホントにバカだと思う。こういうとこが、朝鮮人にナメられる最大要因なのに。普通だったら入国拒否か強制送還か逮捕・拘束でしょ。1日も早い竹島奪還と、日韓国交断絶を望んでやまない。人は平気で殺す・領土は盗る・仏像は盗る・天皇陛下を侮辱する・靖国神社は爆破する・神社仏閣を壊しまくる・マナーは最低&従おうとする気は皆無…。いいところが、これほどまでにない生物も珍しい。大半の日本人の朝鮮人(ある種の支那人も)に対する妙な友好的感情も、キレイさっぱり捨てたほうがいい。…そういう友好的な人も、口には出さずとも潜在的には減ってきていると思いたいが。街や駅の様々な案内板で、ハングル文字を見るだけで私ゃカチンとくるから、ああいう公共物からハングルは消していいと思う。いいよ、あんな生物に気ぃ使わなくて。あと民進・社民・共産党の「反日日本人モドキ」も同様に気を使わなくていいやネ。支那との二重国籍の、襟立てる元クラリオンガールとか。ガソリン代をちょろまかしてるのに、全く知らぬ顔して「日本死ね」と思っている非国民女とか。-----------------------------------------------------…というような、毎度お馴染みの憂国過激発言(自分は日本人として当たり前のことを当たり前に言ってるだけと信じているが)のバチが当たりっぱなしなんだろうか?まだ声が完全に元に戻らない!!毎晩ハチミツを飲み、アルコールや刺激物を一切取らず、なるべく静かにしてるのにさ…やっぱバチぃ当たったな。先週末(18日の午前中)に、またまた耳鼻咽喉科に行ったのだが…。2月1日(水)に最初に行ったときに診てもらった先生が、異常な検査好きで…(苦笑)。今回もその先生だったのョ。先生 「あれ?まだ声が枯れてるね~。もうそろそろ 治ってもいいころなんだけど」私 「そうなんですよ。別に声を酷使してるわけじゃないと 思うんですが…」先生 「う~ん…よし!また鼻からカメラ入れて観よう!」私 「またですかぁ!?もう苦しいから、ちょっと…」先生 「見なきゃ状態が分かんないでしょ。はい麻酔!」こないだと違い喉にではなく、今回は鼻に「綿棒の長いやつ」みたいな棒を突っ込まれた。これが苦しいのなんの…早い話がインフルの検査みたいなやつ。これが麻酔なのね。そして鼻からカメラを突っ込まれ、声帯の写真を撮られ、出てきた画像を見てみた結果!いま現在、私の声帯の両側に「かさぶたのようなもの」ができているということが分かった。最初に診たときには「結節」と言われたのだが、喉および声帯全体の腫れが引いたら、そうじゃなかったってことみたい。どうも1月31日の『歌で綴る昭和の時代』の際に無理して喋り続けた結果、声帯自体が思いっきり傷ついて(血が出たわけじゃないけれど)その傷痕(?)が、どうやら「かさぶた状態」になって、声が出ないままってことになっているそうな。それで、この「かさぶた」が、いつ取れて声が元通りになるのかは分からないと言われてしまった(涙)。結論としては、元の声に戻るにゃ相当な時間がかかる、下手したら一生高音(ファルセット)は出ないまんま…という可能性もあるらしい…どうしよう(汗)。こうなりゃ神頼みしかないのか…神社に行って祈るしかないかもしれん。やはり靖国の御社に行くしかないか!
2017年02月22日
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それでは、昨日の続き。まずは、この歌から!---------------------------------------------------『風雪ながれ旅』(昭和55年・北島三郎)懐メロではないが、やはり船村メロディーを語るとき、避けては通れない珠玉のナンバーだと思う。第1回「古賀政男記念音楽大賞」を受賞した曲であり、星野哲郎・船村徹コンビ作品の中で、まあ間違いなく3本の指に入る歌であろう。1・『第13回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京 昭和55年12月31日放送)2・『第31回NHK紅白歌合戦』 (NHK 昭和55年12月31日放送)3・『第14回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京 昭和56年12月31日放送)この歌を、いま現在「歌詞とメロディーとサブちゃんの歌唱をしみじみと味わって聴く」人は殆どいないと思う。その原因を作ったのは、NHKであろう。昭和56年の『紅白』の大トリで、超大量の紙吹雪を「ヤケクソ」で撒き散らし、視聴者や観客が「今日はサブちゃん、どれくらいの量の紙吹雪を食べるかな?」という邪な意識でしか、この歌を聴けない演出にしてしまったからだ。これはホント酷いと思う。上記3つは、その演出がされる前の時期の歌唱。まだサブちゃんの声も絶好調だし、特に『年忘れ~』は紋付袴じゃなくて、スーツで歌ってるのがいい!(1)は、まだ新曲扱いのときで、歌舞伎座舞台中央の大ゼリから上がってくるサブちゃんが実に素晴らしい。サブちゃんの声も、まるでカンツォーネを思わせるような張りのある高音で、聴いていて惚れ惚れする。(3)も同様。この前にディック・ミネ、五木ひろしと3人で『旅姿三人男』を合唱して、この歌に入るという何の脈略もない流れ。歌謡ショーマニア・ファンとしてゾクゾクする。-------------------------------------------------------『早く帰ってコ』(昭和31年・青木光一)昭和31年、船村先生がキングからコロムビアに移籍して、いきなり放った大ヒット曲。本来、青木会長の代表曲は『柿の木坂』じゃなくて、こっちなのよね。それ以外は『小島通いの郵便船』か『元気でね、さようなら』か?1・『なつかしの歌声・第4回年忘れ大行進』 (テレビ東京 昭和46年12月31日放送)2・『なつかしの歌声「里の恋・港の恋」』 (テレビ東京 昭和47年9月9日放送)3・『第16回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京 昭和58年12月31日放送)…全部テレ東になっちゃった。NHKで歌っている印象は確かに薄いのだが…ちょっと不平等だなぁ(笑)。あと、この歌は東京生まれの東京育ちの人間には非常に感じの悪い歌である(笑)。でも1番の「東京ばかりがなんでいいものか」というのは、高野公男・船村徹の「慟哭の叫び」だったのかもしれん。おそらく現存VTRの中で、最も古いのが(1)だろう。大晦日の歌舞伎座初出演のときで、なんと藤山一郎先生がタクトを振っているというお宝映像でもある。(2)は、よく『昭和歌謡大全集』で再使用されたっけ。バンド演奏がメチャクチャセコいのだが、これはこれで味のあるテークではないだろうか?何故か(1)と(2)は、衣装が全く同じというのも凄いような…凄くないような…たまたまだろうけど。(3)は、前回取り上げた『別れの一本杉』に続いての登場というテーク。船村先生のふるさと歌謡が、いかに歌謡ショーで重要な位置を占めるか…というのが非常によく分かるヒトコマだろう。-----------------------------------------------------さて、また長文になってしまったので、続きは次回。船村作品の凄さに、いま改めて気づきだしている私…。
2017年02月19日
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私が15年前に、昭和歌謡に関するHPを立ち上げた当初、「昭和歌謡ベストテーク集」なんてページを作っていた。様々な昭和歌謡の大ヒット曲で、テレビでの歌唱映像が数多ある歌は多いが、どのテークがベストかを勝手に決めるという企画。企画っつうほどのもんでもないが。落語で言うと「立川談志の『芝浜』は2007年12月のよみうりホールの独演会のがベスト!」みたいな。落語でもクラシックでもジャズでも、こういう視点での評論が必ずあるのに、昭和歌謡だと誰もやってないから、私が勝手に始めたという…(笑)。--------------------------------------------------一昨日亡くなられた、作曲家の船村徹先生。NHK・テレ東・TBS問わず、数多くの歌謡番組の映像が私の手元にあるので、ホント久々(15年ぶり)に「ベストテーク集」を、船村先生の数多のヒット曲から数曲チョイスして、やってみようと思う!異論・反論も多々あるかと思いますが、これは私個人の独断と偏見で選ばせていただきますです!各テークは、1曲につき3本までということにします。まずぁこの歌から!----------------------------------------------------『別れの一本杉』(昭和30年・春日八郎)春日御大の代表曲のひとつであり、船村演歌の原点。『赤いランプ』『お富さん』と並んで、春日御大が最もテレビで歌われた歌と見て、間違いなしだろう。手元にある中で最古の映像だと思うのが、昭和43年12月28日にTBSで放送された『日本レコード大賞・10周年記念音楽会』での歌唱映像。TBSホール(だと思う)の舞台で、センターマイクで青いタキシードを着て歌っているもの。しかしながら、このテークはバックバンドの音にイマイチ迫力がなく、私はやや物足りない。てなわけで、私が選んだのは下記の3つ。1・『第20回NHK紅白歌合戦』 (NHK・昭和44年12月31日放送)2・『きらめく日本の歌声・第10回年忘れ大行進』 (テレビ東京・昭和52年12月31日放送)3・『第16回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京・昭和58年12月31日放送)やはり大舞台で、生放送で歌っているテークのほうがバンド演奏にも春日御大の歌唱にも、力が入るようだ。特に(1)昭和44年の『紅白』は、春日御大のノリもバンドの音も素晴らしい。後ろで座っている歌手も(東京ロマンチカの三條正人がずっと一緒に歌っている)みんな大喜びなのが分かるのもとても好い。テレビ東京は昭和55年以降、夏と大晦日の特番はほとんど『別れの一本杉』ばかりで、かなり選ぶのが難しい。その中で、初めて『年忘れ』で歌った(2)昭和52年と(3)58年は比較的、御大がノッて歌っているように見受けられるので選ぶことにした。選からは漏れたが、NHKの『思い出のメロディー』でも毎年『別れの一本杉』ばかり歌われていて…(苦笑)。その中だと、最後の出演になった平成2年の、N響だか東京フィルの伴奏で歌った「クラシック・ヴァージョン」が非常に素晴らしかった。-------------------------------------------------------『柿の木坂の家』(昭和32年・青木光一)ふるさと歌謡の中では、『別れの一本杉』と双璧だと思われるのが、この歌。今でも青木会長がごく普通に歌っているのが凄い。90歳だというのに!この歌は決してヒット曲ではなく、発売当初はさほど売れた歌ではない(だからSP盤が珍盤なのである)。青木会長が好きで歌い続けて、気がついたら「昭和の名曲」になっていたというような歌。だから、懐メロ番組における「ヒット曲扱い」は、ホントはおかしいんだけどね…こうして様々な歴史は捏造をされていく(笑)。1・『きらめく日本の歌声・第11回年忘れ大行進』 (テレビ東京・昭和53年12月31日放送)2・『なつかしの歌声「歌う青春図絵」』 (テレビ東京・昭和48年3月17日放送)3・『第14回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京・昭和56年12月31日放送)全部テレ東になったのは、あまりNHKで歌われている印象が薄いからかもしれない。上記の3本の中で、昭和53年大晦日(1)は、この歌が「初めて大晦日で歌われたとき」の記念すべきテーク。テンポも若干速めで、バンドの音のノリが非常に良くて個人的には大好きなテークである。この歌が、テレ東の看板番組『なつかしの歌声』で初めて歌われたのは、私の知る限り、昭和47年5月6日放送の「東京よふるさとよ」という回らしい。尤も、その前に「青木会長が出演しているが、歌唱曲目が不明」の回が数回あるので、そこで歌っているかもしれないが。おそらく最古の『柿の木坂』のVが、上記の(2)。『昭和歌謡大全集』『懐かしの昭和メロディ』などで散々再使用された、口パクのあの映像である(笑)。(3)は、イントロのギターソロのところが、ホントに「ギター1本だけの伴奏」というレアな編曲だったので選ぶことにした。------------------------------------------------------『王将』(昭和36年・村田英雄)村田先生の代表曲であり、戦後初のミリオンセラーと言われている大傑作。なんてったって作詞は超大御所・西条八十大先生だもんね。村田先生、吹込時に「八百八橋」を「やおやばし」と歌ったらしく(苦笑)、船村先生が慌てて「村田さん!それ『はっぴゃくやばし』!」と訂正したらしい(笑)。1・『第9回・思い出のメロディー』 (NHK・昭和52年8月13日放送)2・『きらめく日本の歌声・第10回年忘れ大行進』 (テレビ東京・昭和52年12月31日放送)3・『第15回・年忘れにっぽんの歌』 (テレビ東京・昭和57年12月31日放送)余談だが、手元にある『王将』の最古の映像は、上記の『別れの一本杉』と同じ、昭和43年12月28日放送の『日本レコード大賞10周年』なのだが、このテークは私はあんまり好きじゃない。バンドの音が薄くて。そしてテレビ東京信者の私だが(笑)、この歌のベストは(1)だと思う。村田先生が亡くなったときの、NHK-BS2のほうの追悼特番で見たのだが、これは涙が出るほど素晴らしい歌唱だった。今は亡き相川浩アナウンサーの、玉置先生とは違った魂のこもった名司会と共に忘れられない。(2)(3)は、共に大晦日の歌舞伎座だが、(3)は珍しく2番の歌詞を歌っているので選んだ。(2)の昭和52年大晦日は、昭和50年大晦日とどちらを選ぶか迷ったのだが、若干テンポが速めで、バンドの音が洗練されている(と思う)昭和52年を選ぶことにした。-----------------------------------------------------3曲選んだだけで、この大長文(苦笑)。これ、次回からシリーズ化して書いていこうかな(笑)?まだまだある船村メロディー!次回以降もご期待ください!
2017年02月18日
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マスコミに訃報が発表される、ほんの少しだけ前に私は訃報を聞いた。まさに「巨星墜つ」。この言葉しか出てこない。つい先月、文化勲章受章のパーティーでギターを弾いてる姿を見ていたし、だいぶ痩せられたけども元気そうだな…なんて思っていた矢先の、突然の訃報。こないだ「文化勲章が安くなった」なんて書いたけども、こうなってみると「最高の栄誉を持ってあの世に逝けた」というのは、本当に良かったし素晴らしかったと思う。享年84。昨日まで元気だったようで、いきなり体調が悪くなって病院に運ばれたがダメだった…とのこと。先日のエビ中の子と違い、日本歌謡界のトップになってある程度の寿命を全うされたんだから、それで良しだと思いたいが…。今日は「日本の流行歌」の終焉の音が聞こえた。--------------------------------------------------古賀政男・服部良一・古関裕而の三羽烏よりも、そして吉田正・渡久地政信・吉田矢健治といったお歴々よりも遥かに長い作曲家としての活動期間。そして作曲数。なんと5500曲だとさ…凄い(汗)。主な代表曲を挙げていってみるが…それだけで長文になってしまうかも…。それを覚悟でいってみよう!『ハンドル人生』(若原一郎)『別れの一本杉』『夜行列車』『旅人』(春日八郎)『ご機嫌さんよ達者かね』『あの娘が泣いてる波止場』(三橋美智也)『早く帰ってコ』『柿の木坂の家』『男の友情』『僕は流しの運転手』『ぐみの木峠』『ふるさと列車』『青春パソドブル』(青木光一)『どうせひろった恋だもの』(コロムビア・ローズ)『波止場だよ、お父つぁん』『三味線マドロス』『哀愁波止場』『ひばりの佐渡情話』『みだれ髪』『俺達の歌今どこに』(美空ひばり)『逢いに来ましたお父さん』(三宅広一)『夜がわらっている』『黒いコートの女』(織井茂子)『ダイナマイトが百五十屯』『真夜中の街角』(小林旭)『東京だョおっ母さん』(島倉千代子)『王将』『まず一献』(村田英雄)『おんなの宿』(大下八郎)『なみだ船』『東京は船着場』『風雪ながれ旅』(北島三郎)『夕笛』『夏子の季節』(舟木一夫)『白馬のルンナ』(内藤洋子)『スナッキーで踊ろう』(海道はじめ)『宗谷岬』(ダ・カーポ)『酒場川』『さだめ川』『矢切の渡し』『紅とんぼ』(ちあきなおみ)『おんなの出船』(松原のぶえ)『兄弟船』(鳥羽一郎)『女の港』(大月みやこ)…いま自分の頭の中にある船村作品を、引っ張り出すだけ引っ張ってみた。ああ疲れた!それにしても凄い!これだけで軽く3時間特番が出来る!古賀・服部・古関メロディー、吉田メロディーと十二分に肩を並べている。中には「こんな歌知らない」という曲も混じっているかと思うが、それはマニアの悪い癖(苦笑)。何故だか異常に青木光一会長の歌が多いのも、昭和歌謡のファンとしての責務みたいなもんである(?)。--------------------------------------------------------世間一般の船村先生のイメージだと、いわゆるド演歌だけ作ってる先生…みたいに思われるかもしれないが、意外にポップス調の歌もあるのだ。船村メロディーの中で異色中の異色だと(世間も私も)思うのが、昭和42年の内藤洋子『白馬のルンナ』!確か、テレ東の『たけしの誰でもピカソ』に先生がゲスト出演したときに言っていたと記憶しているが、本当は♪「ルンナ~」と、伸ばしたかったらしい。ところが、内藤洋子の歌があまりにもヘタクソ過ぎて(爆笑)全部歌終わりをスタッカートみたいにしたと言っていた!あと、海道はじめ『スナッキーで踊ろう』を初めて聴いたときの衝撃もホント忘れない。非常に上手い歌手ではあるのだが、何だかエコーかかりまくりの地鳴りみたいな歌で…。もしYouTubeにあったなら、是非お聴きいただきたい(笑)。なんで、あんなワケの分からない歌を作ったんだ?生活のためだったのか何なのか…???-------------------------------------------------------真面目な話に戻るが(苦笑)、キングからコロムビアに移籍をされただけあって、昭和30~40年代を代表する歌手の殆どに歌を提供している…というのは特筆すべきことではないだろうか。特に春日・三橋・村田・ひばり・島倉の5人に満遍なくヒット曲を提供しているなんて、船村先生だけだろう。世間はどうしても、上記5人の大ヒット曲+北島作品に目が向いてしまうのだろうが、個人的に好きな歌として織井茂子『夜がわらっている』は推したい。日本で初めて、多重録音だかエコーだかを使用した歌と記憶している。この歌ぁの完成度は凄いよ!あんまりテレビじゃ織井先生は歌ってくれなかったけど。『なつかしの歌声』では、レギュラー放送回で何度か歌っているが(VTRも残っている)、未だに一度も再使用されたことはない。私の手元にある『夜がわらっている』のVTRは、昭和57年の『第5回歌謡祭』と、平成4年大晦日『第25回年忘れにっぽんの歌』の2本だけ。あとどっかに、NHKで歌ったVTRがあったような気がしないでもない…。お嬢のヒット曲も、私好みの歌が多いと言えるだろう。『三味線マドロス』なんか最高だもの!あと知名度は低いが、春日八郎御大最後のシングルの『旅人』も好い。…こういうふうに書き出したら、いつまで経っても終わらないな、これは!---------------------------------------------------作曲家生活62年強!船村先生、本当に長い間、お疲れさまでございました。素晴らしい楽曲をありがとうございました。文化勲章受章を胸に、あの世で盟友・高野公男さんと久々に再会しておられることでしょう。勿論、春日・若原・三橋・村田・ひばり・島倉といった皆さんもお出でですからね。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2017年02月17日
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ま~た体調崩して、ブログ書くのを休んでしまった。ブログ書くのって時間がかかるから、早く寝たいときは書けなくなってしまうのだ。「おとぼけ時事放談」用のネタが山ほどあるけれど(笑)、これは休みの日に、じっくりと取り掛からなくてはイカン。というわけで、今日はいつも通りの過激な中身(苦笑)。-------------------------------------------------------昨日、ネットに桂歌丸師匠のインタビュー記事があった。ここ最近は、酸素吸入器を着けたまま高座に上がるようになったそうだ。多少痛々しい姿でも、最後まで切れ目なく一席演れるほうがいいから、私は正しい決断だと思う。そのインタビュー記事の中に…こんな箇所があった。私は、歌丸師匠は「落語のことを『この方向で』考えていない」と思っていたので、かなり驚いた。せっかくなので、その箇所を(一部修正して)転載する。もし問題があったら、削除しますんで(笑)。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~若い噺家たちには、いっておきたいことがある。それは「落語を壊さないでくれ」ということです。落語という文化、そして落語を聞きにくるお客様を残さなきゃならない。最近の若い落語家は、古典落語のなかに「くすぐり」を入れる人がいます。でも、くすぐりは、入れていいものと悪いものがある。その分別がつかない人が多い。 本来なら1時間かかる噺を20分で終わらせて、「オレは器用だ」なんていってる馬鹿もいるけど、古典落語は完成されたもの。むやみやたらに手を加えてはいけないんですよ。そういう連中に限って、人のことは批評できても、自分を見ることができない。「自分を知れ」といいたいですね。 最近はマクラがウケて得意になってる落語家もいるけど、本題のほうがウケなきゃ意味がない。先代の古今亭今輔師匠は「噺家は出てきた時の拍手よりも終わって袖に下がる時の拍手のほうが大きくなければダメだ」と仰っていたけど、その通りです。今は若い噺家がずいぶん活躍して、客層も若返っている。それはいいことだなと思いますけど、若い噺家連中には、勘違いしてほしくないですね。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~たけ平師匠!夏丸さ~ん!いつも我々が言ってることを歌丸師匠が、そのまんまおっしゃってますよぉ~!!歌丸師匠は、我々の味方でしたよぉぉ~~(笑)!!!!…ちょっと冗談めかして書いたが、この箇所を読んで私は本当にホッとしたし、軽く涙が出そうになった。「最近の評論家の批評や、若い落語ファンの価値観はやっぱりおかしい」と断言できるからね、これは。落語は普通に演るのが、もっとも面白いはずなのに妙なクスグリをテンコ盛りにしたりとか、マクラからフルスロットルで笑い取りすぎて、本題に入ったら失速してしまうとか…こういうふうに「落語を壊す」ことで、笑いを取るような若手噺家にも閉口するが…。伝統的な落語のルールも知らず、昔の大衆娯楽文化も全く知らず「昔のこととか超知らな~い!頭っから終わりまで、笑えりゃそれでいいじゃ~ん!」というノリでしか聴けない「バカな客&一部の評論家」にも閉口せざるを得ない。--------------------------------------------------最近の落語がヘンな方向に行きそうなのは噺家も客も「着物を着て座って演る1人コント」を求めているからじゃないかと思うのだ、私は。私だけの意見じゃないけどさ。つまり、何人もの登場人物が出てくる「柳原可奈子」や「横澤夏子」「平野ノラ」の笑いを、落語に求めるから視点がズレていってしまうんだと思う。そして、その「1人コント」ばっか演る一部の噺家を、これまた一部の評論家が「落語の革命だ!」みたいに礼賛するから、私の友人たちの噺がキチンとした評価がされないような気がしてならない。私はよく言うんだが、夏丸さんが勝手に敵視してる(笑)例の「某ユニット」の面々の才能は物凄いと思う。あの面々の高座を見れば、そりゃもう腹ぁ抱えて笑い転げるのも事実。ただ、一席終わって高座を降りていく後ろ姿を見たとき、「私が今、聴いたのは何だったんだ??」という疑問と妙な淋しさのようなものが、心の中に渦巻くのョ。逆に、我が後輩の三遊亭司師匠や、毎度お馴染みの(笑)小傳次師匠・たけ平師匠・朝也さん・夏丸さんといった面々の高座は、聴き終わったあと「ああ…落語を聴いた」という充実感が心ン中に沸くのだ、しみじみと。噺のテクニックが某ユニットの面々に比して、ちょっと劣っていたとしてもね。その充実感は、昭和の名人のCD・DVDなどを見たり聴いたりしたときの気持ちと殆ど同じ。その「落語を聴いた」という充実感が沸く理由を挙げるとするならば、上記の歌丸師匠のおっしゃる「入れていいクスグリと、そうでないクスグリの分別」が分かっていて、「落語を全く壊していない」からだと思う。この差は大きいよ~、ホントに。この「根本的な部分」が全然分かってなくて、いっぱしの落語通を気どっている人間は、最近結構多い気がする。…かく言う私だって、正しく落語を聴けているかなんて全然わからん。自己評価が、かなりの過大評価だし(笑)。でも、歌丸師匠の言葉に心底喜び、安心し、納得したってこたぁ、間違った聴き方はしてこなかったんだな…というふうには思っているけど。------------------------------------------------------…「1時間の噺を20分で終わらせて『俺は器用だ』なんて言っている馬鹿」って誰なんだろう(苦笑)?
2017年02月15日
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声帯壊して、もう12日経過したが…相変わらず声が出ない。もっとも、2月1日にもらった強い薬が効いたか「低音」は多少出るようになったので、「ある程度の意思の疎通」は図れるようになったのだが…。ハイトーンが全く出ない。ガスが漏れたような、あるいは薬缶の湯が沸騰したような、かすれた息…みたいな音しか出ない。ウウウ…(涙)。春日八郎&三橋美智也の歌をカラオケで歌うときに活用(?)していた、私の自慢のキレイに伸びるハイトーンが、ここまでズタボロになるなんて…。低音は低音で意思の疎通が図れる程度だから、もちろん歌を歌うなんて論外。だからストレス溜まりまくり。出かけると、また喉を痛めそうなんで、昨日も今日も家で頭から布団かぶって静かにしていた。それでもダメだから、たぶん今月一杯~来月くらいまで、この喉の不調は続くと思われる。ホントに結節だけなのかね?なんか、ここ数日でポリープに移行(進行)しちゃったんじゃないか?という嫌な予感がしてならない。また来週にでも耳鼻咽喉科行くしかないな。やはり天罰かね?これは。いろんな悪口言いまくったから。--------------------------------------------------------しかしまあ、明日に「おとぼけ時事放談」として書いてもいいかもしれないが、女優の清水富美加の件は驚いた。元々「かなり変わってる娘だな」とは思っていたけど、ここまでだったとはね…。まあ事務所がタチ悪いから、こうなったとも言えるけど…。詳しい情報仕入れてから、またちゃんと書こうと思う。ほかの時事ネタも。あと…テレビ東京『なつかしの歌声』ネタも、また別の視点から書こうかねぇ?その「別の視点」をどうすればいいのかが皆目見当がつかないけど(苦笑)。
2017年02月12日
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来月27日で、我らが植木等御大が亡くなって10年経つ。本当にあっという間だなぁ…という気がする。「お別れの会」に行って、青山葬儀所の外でガタガタ震えながら、各界著名人の弔辞を聞いたのが10年前とは到底思えない。年ィ取った証拠だな(苦笑)。犬塚弘御大以外の6人が亡くなり、クレージー関係者もかなりの方が亡くなられてしまっている。だからもう、今後新たなクレージー関係の本は出ないだろうと思って諦めていたが…。宝島社から、豪勢なムック本『植木等と昭和の時代』が発売された。かなり濃密な内容なのに、なんと!値段が740円(税抜)!!これは凄い!昨日、早速購入して、アッという間に全部読んじゃった。--------------------------------------------------------これはクレージー関係の本…ではあるが、基本的には植木御大個人の生涯にスポットが当たっている本。クレージーのファンなら聞いたことがあるエピソードが大半(これまた今は亡き、戸井十月さんの著書などで)だったが、とても読みやすく分かりやすく書いてあったように思う。映画のあらすじや、様々なテレビ番組の解説文は凡庸なものであったが、この本の何が凄いってさ…。この期に及んで(日本語ヘン?)初めて見たスチール写真がテンコ盛りってこと!!これも佐藤利明さんの尽力か(笑)?特に『植木等ショー』の何枚かの写真と、昭和43年12月の東京宝塚劇場公演『ドレミファ物語』の舞台写真は初めて見るものだった。そして止めが…まだ本を買ってない人のために伏せとくが、あの「未発売だった歌」のレコーディング写真!!!!何故こんなスナップが残っていた(&見つかった)んだろ?私ゃ本当~にビックリした。この写真が見られただけでも、この本は買う価値があるだろう。--------------------------------------------------------この本を読んで、改めてよく分かったのは「植木御大はやっぱり『無責任男』はやりたくなかった」んだなぁ…ということ。「自分のやりたい事と、やらなきゃいけない事は違う」この言葉を常に胸に刻みながら、芸能人生を全うされた方だったのだなぁ…と本当に強く感じた。考えてみれば、私がやりたくてやらせてもらっている『歌で綴る昭和の時代』の歌謡ショーの構成だって、本当に100%自分のやりたい形ではないわけ。でも、お客さまが喜ぶ(求められてる)構成にしないといけないってことを考えるとき、植木御大のこの言葉を、私も自分自身に言い聞かせている。偉そうだけど。--------------------------------------------------------昨日のブログのタイトルと似るが、最近乾ききってしまい「クレージー砂漠」状態になっていた「自分の中の大地」に、久しぶりの恵みの雨が降ったような心持ちがする。この調子で…また出ないかね?『植木等ショー』DVDの第2弾(笑)。残存するクレージー関係の映像やキネコを全部まとめて5万くらいのDVDボックスにしてくれたら、私やすぐに買う。発売初日に買う(笑)。クレージーキャッツの残した功績は、これから何年経とうが未来永劫語り継いでいかねばならんだろう。勿論、青島幸男御大もね。まあ青島御大は思想的に真逆だし、「在日韓国人政治犯の釈放に関する要望」という署名なぞを韓国に提出して、日本人の拉致実行犯の無罪を訴えたという非国民・売国奴ではあるのだが…。東京都知事になったときも、大した仕事はしなかったし。これも反体制活動のひとつだったのかね?日本の政治家として全く許されるこっちゃないけどさ。話が逸れたが、それでも青島御大の、一連のクレージーソングの作詞はホント凄い!永六輔より凄い!だから、クレージーの歌が、最近あまり歌われなくなってきたのは、ファンとして淋しい。また新たにクレージーのブームが起きてほしいものだ。
2017年02月11日
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今朝、出かけに新聞を開いて、この方の訃報を見た。思わず「ああ…」と、声が出てしまった。…まだ、私の声は元に戻ってないけれど(苦笑)。享年67。いろいろあった波乱万丈の人生だった方だが、やはり「クスリ」の影響があったのか、長生きだとは到底言えない享年であろう。-----------------------------------------------------この方と弘田三枝子が「昭和30年代デビューの女性のポップス歌手」では、歌の巧さの二大巨頭だと思う。しかしながら、スターであった時間は本当に短かった。昭和41年に覚醒剤取締法で逮捕され、その後も何度も捕まったはずだ。あと万引きで捕まったはずだし。だから、私はリアルタイムで歌っている姿を全くもって見たことがない。最盛期のVTRは、どこかの放送局に残っているんだろうか?私が唯一動いている姿を見たのは、昭和42年10月公開の東宝映画『クレージーの怪盗ジバコ』の中でゴーゴーを踊っているのだけだと思う。…というわけで、レコードでしかちゃんとした歌声を聴いたことないんだが、これが抜群に巧いの何の。昭和38年発売の『ミッチー音頭』の抜群のパンチ力。エミー・ジャクソンと競作した『涙の太陽』。勿論ヒット曲の『叱らないで』も素晴らしい歌唱だった(でも、この歌は捕まったあとの歌なのよね)。上記の、最初にクスリで捕まったときに発売中止になってしまったのが『風吹く丘で』。この歌ぁ、後にヴィレッジ・シンガーズの『亜麻色の髪の乙女』になるんだから、ホント勿体無い!最後は生活保護を受けていたと聞いている。なんだか一時でもスターだった人の最期にしたら、あまりにも惨めな気がするが…自業自得なのかね…。青山ミチさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。-----------------------------------------------------その一方で、人生これから…という人の悲劇的な訃報も入ってきた。私ゃアイドルなんぞ殆ど知らないし興味もゼロだが、「エビ中」という名前は知っていた。なぜなら、このメンバーの1人が『タモリ倶楽部』の鉄道企画にちょくちょく出てくるからだ。名前をド忘れしたので、いま調べたら「廣田あいか」って子だった。そうそう、物凄~いアニメ声でタモリさんやら六角精児さんやらがグニャグニャになる娘だ。まあ、それはさておき、そのグループのメンバーだった松野莉奈さんという子が急逝したという。体調不良で昨日のイベントをキャンセルしたと言っても、昨日までSNSやら何やらを更新していたそうな。そんでもって、今朝いきなり逝去というのは…あまりに神様も非情だと思う。享年18。…18って…。「享年」という言葉とのギャップが百万光年くらい離れてる。こう書くだけで親御さんやグループのメンバー、ファンや友人・知人の心中察するに余りある。ご当人はどれだけ悔しく、どれだけ無念だったろうか。死んだという自覚がないままかもしれんが。「志半ば」どころじゃない。「志15分の1」くらいの感じじゃないかと思う。こういうグループの狂信的なファンの人たちは、おそらくショックで半狂乱になってるかもしれないやね…。全く存じ上げない子だけども、心から冥福を祈りたい。
2017年02月08日
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相変わらず声が殆ど出ないのだが、今晩のテイトには行くことにした。耳鼻咽喉科に行って、また新しい薬をもらってきたので、この悪声もあと10日くらいしたら治るかもしれないと思っている。「『声が出ないのなら、顔だけでも見せる』と言って、いま楽屋に駆けつけました!後ほど出ていだたきます!」…昭和44年大晦日、40度の熱を押して東京12チャンネル『なつかしの歌声・年忘れ大行進』に無理に出演された服部富子先生の気持ちが、何となく分かる気がする(笑)。『第32回・夏丸演芸館』会場…西新宿ミュージック・テイト開場…19時 開演…19時30分 終演…21時30分ごろ料金…(予約)2,000円 (当日)2,200円予約…info@musicteito.co.jp出演…桂夏丸「樟脳玉」他2席私は出るか出ないか分かりませんし、出演をしたところでとんでもない悪声でお聞き苦しいかと思いますが…。とにかく、よろしくお願いいたします!
2017年02月07日
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火曜日の晩に声帯を痛めて、早4日。風邪が元々の原因ではあるのだが、声帯自体を完全に痛めてしまったというのは初めてで、これほど長期間「全く声が出ない」というのは経験したことがない。…これほどまでに、イライラが酷くなるとは思わなんだ。自分が常日ごろ、コンディションに気を使ってなかったバチが当たったんだろうけども…。意思の疎通が当たり前にできない、というのは本当~にカリカリするもんで、仕事にも日々の生活でも支障を来たしてばかり。コンビニとかラーメン屋とかでね。高いキーはかすれて全く出ず、ある程度の低い声が辛うじて出ているというのが、現在の状況。これでも水曜日あたりから比べると、ほんの少しだけ回復したように思うんだが…。とにかく、歌が好きでのべつ幕なし喋り続けることが「生きていること」だと自負?自覚?している私が、話せず、歌も歌えず、モノマネもできず…というのは生きている価値がないと言ってもいいほど(苦笑)。電話がかかってきても出られないんだもの。そういう相手に限って、メールアドレス知らないという悲劇!喉のイガイガが酷いから、夜中に何度も咳き込んで目が覚めてしまうので、安定した睡眠も取れず…。また、その咳が声帯をますます痛めているような気がしないでもない。だから治りが遅いんだろう。とにかくイライラが酷い。ここまで「不機嫌状態」が続いている自分というのも、ホント珍しいことだ。いま、喧嘩吹っかけられたら、私ゃ一体どうなるのか自分でも分からない。怒りなどをセーブするスイッチが明らかに壊れているからね…。------------------------------------------------------そういうわけで…現在のところ「まだ未定」という形ではあるのだが、来週火曜晩の西新宿ミュージック・テイト『夏丸演芸館』は、私の声がある程度回復しなかったら私は「休演」の方向で考えている次第。夏丸さんにも、テイトの皆さんにも迷惑をかけることになるのが、本当に心苦しいのだが…無言で客前に出てってパントマイム演るわけにもいかないし(苦笑)。『夏丸演芸館』に関して、また何かしら状況が動いたら、こちらでお知らせいたします。
2017年02月04日
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昨晩、お江戸日本橋亭で開かれました吉例の豪華公演『第13回・歌で綴る昭和の時代』!たくさんのお客さま、ご来場いただきましてありがとうございました!次回は7月12日(水)の晩ということになりますので、またよろしくお願いいたします。今回はお出でになれなかった皆さま、特に『なつかしの歌声』ファンの皆さま方、お願いいたします(笑)。----------------------------------------------------先週金曜日の晩から、喉の風邪の酷いのをひいてしまい、体調不良が続いていた上で臨んだ、昨夜の本番。全身全霊で声を出し続けていたらば…舞台や楽屋などが非常に乾燥していたというのもあるんだろうが、終演後に食事をしているとき、全く声が出なくなった。舞台にいるときは声が出たというのは不思議だったが…。…30数年生きてきて、これほどまで声が出なくなったのは初めてで、私も「これは相当マズイ…」と思い、冷や汗をかいていた。誰にも言わなかったが。そして今日。元々休みを取っていたので、午前中に久々に耳鼻咽喉科に行ってきた。ウチから少し離れたところ(電車で10分)にある医院で、私も久々に行ったのだが…。医者の先生の言ったフレーズに、気絶しそうに(苦笑)。「う~ん…喉の風邪は分かったけども、声が出ないのが気になるから、鼻からカメラ入れて声帯見ましょう」勘弁してください!と言ったのだが「考えてみたら自分の声帯って全然見たことないな…」とふと思って、えずいて吐くのを覚悟で(笑)見てもらうことにした。まず初めに喉に麻酔のスプレーをかけられたのだが、これが苦いのなんの(涙)。それでまずゲーゲーとえずいて涙目になるという…(苦笑)。そして鼻の穴からカメラを入れられ、ゆっくりと喉の奥を伝っていくのが分かるのが、まあ~辛い!!麻酔が効いていたので、さほど苦しくはなかったが。えずきもしなかったし。そして、初めて見た自分の声帯!…全部が腫れてて、左側が結節(ポリープ手前の状態)になっていた。やはり無理して声を出したのがマズかったみたい。というわけで、向こう1~2週間は声が出ない状況が続くということになってしまった。現在の私の声は…良く言えばジャニス・ジョプリンか最晩年の家元に近い(笑)。悪く言うと林家ペー先生がとてつもなく不調という感じだろうかネ(笑)?早く元通りに喋れるようになりたいものだ(涙)。
2017年02月01日
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「モダン」「飄々とした」「軽妙洒脱」という言葉があるが、この言葉が最も似合ったモダニズムの塊のような、芸能界の至宝が逝った。今日の午後に入ってきた、藤村俊二さんの訃報。享年82。1月25日に亡くなられていたという。テレビで当たり前にその姿を見ていた人が、次々あの世へ旅立っていってしまう。本当に寂しいことだ。-----------------------------------------------------日テレ土曜朝『ぶらり途中下車の旅』のナレーションを降りたのは、もう一昨年のことになるという。ナレーションが俳優の小日向文世に変わったとき「あれ?オヒョイさんは具合が悪いのかな?」と思ったら、実際にそうだったようで、その後は芸能活動を休業状態だったと聞いた。今日の夕方のニュースでは、復帰の意志を持っていたとのことだったが、それも叶わなくなってしまった。こういう誰にもない「軽さ」を持っているタレントさんは、いま現在ほとんどいないと言っていい。オヒョイさん唯一のもの、と言っても過言じゃない。-----------------------------------------------------私がオヒョイさんを初めて認識したのは、おそらくだが『なるほど!ザ・ワールド』と『ぴったしカンカン』の回答者としてじゃないかと思う。共に幼稚園のころ。その後「昭和のテレビマニア」になって、オヒョイさんが元々振付師で、フジテレビの『ビートポップス』という番組で振付のコーナーを持っていたり、『全員集合』のOPの『北海盆唄』の振付を考案したりしつつ、自らもタレントとして『ゲバゲバ90分』などの大人気番組に出ていた…ということを、親なんかに聞いて知っていった。俳優としても軽い存在感は抜群で、特に三谷幸喜作品のイメージが強くある。『古畑』にも勿論出ておられたし、映画の『ラヂオの時間』の演技も実に良かった。あと、まだ愛川欽也が司会だったころの『アド街』にゲストで出てきて…確か「鎌倉」を取り上げたときと記憶している。具体的な中身を忘れてしまったが、番組の最後に「その街のCMを作る」コーナーがあったころで、そこでオヒョイさんがフリップに書いたフレーズ(ダジャレ)の凄さに、スタジオ中が感嘆の声を上げたのを覚えている。でも、そのダジャレが全く思い出せない…(苦笑)。-----------------------------------------------------「昭和九年会」も故人の方が圧倒的に多くなった。我らが玉置宏先生が2010年2月に亡くなられて以降、毎年「九年会」の誰かが亡くなってしまっている。その前にも、藤村有弘や伊藤一葉や石原裕次郎なんかがあの世へ旅立ってはいるけれども、よくワイドショーで映っていた「救急車を寄付するチャリティー活動」をやっていた面々が、バタバタと亡くなってしまうのは、ホントに悲しい。不思議なことに、私が大ファンだったり憧れたりしてた人が異常に多いんでね、九年会。玉置先生、二郎さん、長門裕之さん、佐藤允さん、マキシン先生、ブンさん、キンキン、平井の師匠…そして巨泉(急に呼び捨て)にオヒョイさん…。なんかもう、芸能好きの私の中で「指針」みたいな存在の人ばかり。みんないなくなってしまった。ご存命の財津一郎さんや、マヒナの松平直樹さんには長生きしていただきたいものだ。藤村俊二さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
2017年02月01日
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