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10年という歳月は、こんなにもあっという間なんだろか。立川談志・森繁久彌と並ぶ、私の中の「芸能の神様」である植木等御大がこの世を去って、今日でちょうど10年目。ご存命であれば90歳…もし肺気腫を患わなくて、肉体的に元気だったとしても、もう「無責任男」を演れる年齢ではないだろうが…お元気でいてほしかった。日本という国が、ここまで閉塞感に満ちてしまったのは、植木御大がこの世からいなくなってしまったからでは?…と思うときがある。電車とかでも、老若男女が何だか常にイライラしていて…。ちょっとでも「道徳に反すること」などを著名人がすれば、ネットで「正論を錦の御旗にして」完膚なきまでに「言葉で集団リンチする匿名の輩」の、なんと多いことか。世の中には「グレーの部分」が必要であって、それがあるから「白と黒」が成り立つのに、グレーの部分を徹底的に排除し、色を決めたがる世の中になったから、いろいろ妙におかしなことが起きるんじゃないだろうか?そういった視点でしか作れない、ギスギスしたテレビばっか見ていると、クレージーの歌を貪るように聴き、底抜けに楽しいクレージーの映画が無性に観たくなるのだ。個人的には、ストーリーはメチャクチャだけど『大冒険』がいちばん好きかもしれない。あと『ゴリガン男』。------------------------------------------------------------青島幸男御大は…毎度同じことを書くけれど、思想的には真逆で、全くもって相容れない。三国人の味方だし。でも、あの一連の「クレージーソング」に、私はどれだけ励まされ、生きる力を貰ったか分からない。青島・萩原・植木トリオは、稀代の名トリオだと思う。永六輔・中村八大・坂本九より、ランクは上だろうね。ヒット曲の多さと、ヒット曲連発度合いの桁が違うもの!-----------------------------------------------------------最後にどうでもいい話だが、森友学園の籠池理事長がネットなんかで「ナイツの塙に似てる」と言われているらしいが、私は植木御大に見えるときがある(苦笑)。あの理事長、最初は私も擁護したけど…なんだか最近は「愛国主義を錦の御旗にしたペテン師」じゃないのか?と思うようになってきた(苦笑)。
2017年03月27日
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イレギュラー夜勤明け、一睡もせずに鈴本に向かうことになってしまった(苦笑)。一般向けの会ではないのだが、9月にたけ平師・夏丸さんとの3人で落語&歌謡ショーの仕事の依頼が入り、それの打ち合わせを急遽していて…。鈴本前に着いたのは、開場直後の16時50分。その時点で100人以上の長蛇の列!勿論、春休みの土曜日ってこともあるのだろうが、三朝師の人気もあっただろう。---------------------------------------------------- 昨日の番組は以下のとおり。 古今亭志ん吉 「手紙無筆」 ダーク広和 (奇術) 三遊亭金時 「真田小僧」 にゃん子・金魚 (漫才) 柳家小里ん 「親子酒」 春風亭一朝 「湯屋番」 鏡味仙三郎社中 (太神楽) 鈴々舎馬風 「楽屋外伝」 柳亭市馬 「長屋の花見」 披露口上(扇遊・金馬・三朝・一朝・馬風・市馬) 林家あずみ (三味線漫談) 三遊亭金馬 「権兵衛狸」 入船亭扇遊 「一目上がり」 林家正楽 (紙切り) 春風亭三朝 「愛宕山」客席の雰囲気、私は「大規模ならくごカフェ」って感じに受け取れた(笑)。たまたま私の隣に座ってらした女性もかなりのマニアだったし、楽屋内も客席も知人だらけで安心したっちゃ安心したが…。「昨晩、初めて落語を聴いた」あるいは「初めて寄席に行った方」にしたら、居心地は悪かったかもしれない…。でも、落語の呼吸(いき)を肌で判っているお客さんが大半だったから、ハズレの高座もゼロだったし、的確にウケるという感じだったように思う。-----------------------------------------------------三朝師の、この披露目の何が凄いって「後幕」である。ひとつは、母校である中央大学・落語研究会(中大では「おちけん」と言わずに「らくけん」と言うんだと)から来たものだったのだが、もうひとつが凄い!私は知らなかったのだが、AKB48に岡田奈々さんという昔のアイドルと同姓同名のメンバーがいて、その子からの後幕だったのである(笑)!でっかい似顔絵入りの!噺家の誰かが、Twitterに画像を上げているかと思うんで、見てもらいたい。あんな後幕ぁ見たことない(苦笑)。その前で大重鎮・金馬師匠が演る「権兵衛狸」。何つうか、伝統と革新の融合というか、妙な時空の歪みのようなものを感じてしまった(笑)。扇遊師匠も「皆さんの目線が後ろに行ってますが…」とか言ってたものね。三朝師、たけ平師と私の前で、そんなアイドル話は一度もしなかったから、熱烈なるAKB48(岡田って子の)のファンだとは知らなかった。こないだのパーティーまで。まあ、私たちにそんな話をしたところで、たけ平&私が言うセリフは決まってるからね。夏丸さんもかな?「何ィ聴いてやがる!日本人なら東海林太郎を聴け!藤山一郎を聴け!伊藤久男を聴け!田端義夫を聴け!春日八郎を聴け!三橋美智也を聴け…(以下省略)」…こう言われるから、たぶん黙ってたんだろう(爆笑)。あとAKBのこと、私たち殆ど知らないし(苦笑)。往年の「岡田奈々」の顔しか出てこないもの。-------------------------------------------------------トリの三朝師は「愛宕山」。黒門町・矢来町の十八番を、鮮やかに、さっぱりと。まあ~見事だった!矢来の形で演ってたが、随所にオリジナルのくすぐりが入っていて、新鮮に聴こえたし、文句なしの出来だったと言い切っていい。三朝師の流れるような話しぶりは、どんな噺でも矢来町を思い出すことがある。むしろ司師や、たけ平師のほうが家元寄りかもネ。あと、代演だったが小里ん師「親子酒」も最高の出来。目白に顔も声質も似ているし、サラリと高座を務めて、サラリと帰っていく姿は惚れ惚れする。一朝師匠が、高座に上がったときの大歓声&大拍手も忘れがたい。師匠の功績をキチンと讃えるというのは、ルールが判っている客だったというこった。「自分が真打になったみたいですね…」なんて言ってて、いつもの「イッチョウ懸命」を言うタイミングを外して照れていたのが印象的だった。「湯屋番」の出来は…書くまでもないやネ。文句なし。-------------------------------------------------------残念ながら、明日から1週間は仕事が忙しくなりそうで、次に行く披露目は末廣亭になる。ひろ木師匠のトリって、どんな感じなんだろう…???
2017年03月26日
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実に1年半ぶりに、木曜日に仕事が休み。職場の先輩が「夜勤を代わってほしい」ということで、私は明晩が夜勤。木曜の昼間に起きていて、なおかつゆっくりしている自分が、非常に後ろめたかった(笑)。こうなると、火曜日から始まった落語協会の新真打5人の披露目に行かなくてはいけない!これは義務(ウソ)!まして本日の主任は、同じ区内に住んでいる友人の1人、三遊亭時松改め三遊亭ときん師匠!…というわけで、上野鈴本に出かけてきた。本日の番組は以下のとおり。 三遊亭伊織 「狸札」 ダーク広和 (奇術) 三遊亭金時 「初天神」 にゃん子・金魚 (漫才) 柳家さん喬 「替り目」 春風亭一朝 「宗論」 鏡味仙三郎社中 (太神楽) 三遊亭金馬 「長屋の花見」 柳亭市馬 「時そば」 披露口上(玉の輔・扇遊・ときん・金時・金馬・市馬) 柳家小菊 (俗曲) 五明楼玉の輔 「マキシム・ド・飲兵衛」 入船亭扇遊 「手紙無筆」 林家正楽 (紙切り) 三遊亭ときん 「試し酒」金馬・金時・ときんの揃い踏みというのは、ときん師にとって本当に嬉しかっただろう。勿論、金馬師の実子でときん師の師匠、金時師はもっと嬉しかったに違いない。ハズレの高座はひとつもなかった!ただ、ややウケ方に難があるお客ではあったように思う。でも、決して重い客席ではなかった。優しく温かく、トゲのない穏やかな空気が客席全体に流れていたのは、ときん師の人柄によるものだろう。------------------------------------------------------それにしても、金馬師匠は凄い。凄すぎると言っていい。昭和16年に噺家になって、77年目。もう世間から見れば完璧な「おじいさん」の年代である(当たり前だが)。しかし、高座に出てきて、枕を振って、ネタに入ってサゲを言って帰るまでの一連の流れに「『老人』という感じ」が殆どないのだ。数年前から膝を悪くされて正座ができないため、釈台を置いて高座を務めてはいるけど「歳を取ったなぁ…」と思うのは、まあ~せいぜい最初の5秒だけ(笑)。今日の「長屋の花見」も淀みない語り口、朗らかな調子。何の衰えも感じさせない見事な高座。昭和56年8月のNHK『第13回・思い出のメロディー』に出演したときと変わらないんだもの。髪の色以外(笑)。ここ数年のブームで、落語好きになった人!若手ばっかり追いかけて、寄席に来ない人!桂米丸・三笑亭笑三・三遊亭金馬のお三方の高座を、必ず寄席で見ておきなさい!これは命令だ!このお歴々の高座を見ずして、落語を語るなかれ!------------------------------------------------------トリの、ときん師は「試し酒」。これがまた良かった。私は目白(五代目小さん)最晩年の「試し酒」を紀伊國屋で聴いているが、あのときの高座をフッと思い出させるような、奇を衒わないオーソドックスな演出。何より「落語に対して真摯な態度で臨んでいる」ことが伝わる高座だったと思う。…ご本人の胸中は知らないけど(苦笑)。どんなにテクニックがあって頻繁に爆笑を取ろうとも、空気を壊し、余計なギャグだらけで「1人コント」になってしまっている噺家が多いが、ときん師の高座はそんなこたぁ皆無。現代的なクスグリも、3つくらいに抑えてたのがいい。------------------------------------------------------最後に余談。トリのときん師が高座に上がったとき、特別に高座の写真を撮っていい、ということになった。私はてっきり、ときん師ソロの撮影がOKなんだろうと思っていたら、楽屋にいた、ほかの新真打の師匠方やら金時師匠、そしてお手伝いの二ツ目さんなどが十数人も出てきての記念写真(笑)!それを知っていれば、私はデジカメを持っていったのに急なことだったから、私の10年選手の(苦笑)オンボロガラケーで撮っていた、仕方なしに。そしたら、ときん師が「あっ!ガラケーの方がいますね」と私に向かって言い、それを聞いた三朝師が、私の名前を高座で大声で言ったのだ(冷汗)。これが、その瞬間の写真!オンボロ携帯なもんだから、こんなに画質が悪い(苦笑)。「どうせお前は、そういうことされて嬉しいんだろう?特権階級ぶりやがって、このウスラバカ!」とお思いの方が多いんじゃないかと思うが、正直に言おう。「死ぬほど恥ずかしかった」ってのが、嘘偽りのない感想なの!最初から名前が出ると判ってれば別に何ともないけど、いきなりの晒し者は、ホント嫌だ(苦笑)。-------------------------------------------------------明後日は夜勤明けで仮眠を取ったら、また鈴本に行く。こないだパーティーに行った…そして今日、高座に出て私の名前を叫んだ(笑)三朝師の初日だもんネ。
2017年03月23日
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どうも今年に入ってから、落語関係・昭和歌謡関係のイベントの企画が大量…というわけじゃないんだが(笑)、これから先は、かなりいろいろとやること多く…。だいぶ未来の宣伝になるんだが(苦笑)…是非ともこのブログをご覧の皆さま、ご予定を空けておいていただき、どれかの会にはお出でくださいませ!------------------------------------------------------『昭和歌広場・第10回記念大会「前線は歌う・銃後も歌う」(前後編)』開催日…(前編)6月3日(土) (後編)6月17日(土)会場…神保町らくごカフェ13時開場 13時30分開演 16時終演(予定)司会…林田雄一解説…保田武宏(演芸評論家)ゲスト…林家たけ平(17日の後編のみ)オーディオコーディネート:高山承之今回は、昭和10年~20年の大ヒット曲から隠れた名曲、そして軍歌に戦時歌謡と、幅広いジャンルの流行歌を前後編2回に分けてお送りいたします。なんと全44曲(!)という大ボリュームの予定です!!入場料が、ちょっと値上げせざるを得ない状況になるかと思いますので、そこは先にお詫びを願っておきます。チラシが完成し、曲目が決まりましたら正式に宣伝をスタートいたします。その時点からご予約も受付開始とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。-------------------------------------------------------『第14回・歌で綴る昭和の時代』開催日…2017年7月12日(水)会場…お江戸日本橋亭http://www.ntgp.co.jp/engei/nihonbasi/index.html開場…18時30分 開演…19時 終演…21時出演…林家たけ平、桂夏丸、神田真紅 (歌謡ショー司会&構成)林田雄一第1部…「落語・講談競演」第2部…「歌謡ショー」(仮題)吉例企画の第14回は、真夏の大イベントということになりそうです!まだどういう構成になるのか、誰が何を歌うのかは全く決まっておりません(笑)!私も次回は万全の体調で臨み、声帯を痛めないように努力いたしますので、是非お出でくださいませ!-------------------------------------------------------そして、まだ何も決まっていないので詳細をお知らせできないのですが、翌々日7月14日(金)の19時から、「浅草ことぶ季亭」で、私がプロデューサーになって『林家たけ平・春風亭三朝二人会』がございます!これは、たけ平師と話し合って、番組詳細が確定したらこちらで大宣伝をさせていただきます!上記3つの会、全部…とは申しませんが、どれかの会に是非とも足をお運びいいただければ幸いです。よろしくお願いいたします!
2017年03月19日
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木曜日の朝、テレビを点けたときに訃報が入ってきた。心臓を激しく掴まれたような、強いショックを受けた。中村勘三郎丈の訃報を聞いたときと似た感じの…。1月の神山繁さん・松方弘樹さんに続き、また日本のテレビ・映画を代表する名役者が逝った。一昨年辺りから体調が優れないという話は聞いていたし、TBSの『十津川警部シリーズ』も降りたという話も聞いちゃいたが…あまりに突然の訃報だったように思う。享年72。胆のうガンだったとのこと。2015年にガンが判った時点で、余命1年という宣告が出ていたというが…若すぎる。まして、お兄さんの渡哲也さんよりも先にあの世に逝っちゃいけないだろう。本当に残念。-------------------------------------------------------いま現在、最も「シリーズ作品」を持っていた役者さん…と言っても過言ではなかった渡瀬さん。特に『9係』『おみやさん』『タクシードライバー』があったテレビ朝日は、看板ドラマを一度に3本失って、深い悲しみとともに大痛手であろう。ウチの母親の嘆きも深い。3作品ともファンだったから。-------------------------------------------------------私の中のイメージとしては、やはり「芸能界でいちばん喧嘩が強い人」というもの(苦笑)。早稲田大学で空手をやってたのと『仁義なき戦い』の出演俳優が『ダウンタウンDX』なんかで言っていた…ってのが大きい理由。『仁義なき戦い』出演メンバーの中で、最も「本物」に近いのはこの人、ってエピソードはよく聞いた。具体的なエピソードを、あまり聞いたことがないのは…シャレにならない話が多かったからじゃなかろうか?近年のドラマで見せる穏やかな顔の中にも、どことなく眼光の鋭さがあったような気がする。伊東四朗御大がラジオで言っていたが、ドラマ撮影中に目線の先をチョロチョロ動くスタッフがいると…「目線の先を動くな!!……すみません、続けましょう」…と、一喝することがたまにあったそうな。別にイジめたりというわけじゃなく、いい加減な態度で仕事に臨む人が嫌いだったということだろう。…どこの職場でも、誰でもそうかもしれないが(笑)。-------------------------------------------------------実は、私が生まれてから20歳過ぎまで住んでた家から自転車で10分の場所に、渡哲也さんのお宅がある。小学生のころ、自転車で渡さんの家の前を通ったとき…今となっては最悪の行為だが(当時でも最悪だぁな!)家の中を外壁の隙間から覗いたことがある(苦笑)。そしたら渡瀬さんが(よく似ているご兄弟ではあるが、明らかにお兄さんではなかった)ステテコ姿で家の中を歩いていたのを見たのだ!遊びに来ていたんだろうが、子供ごころに「俳優は大変な仕事だから、家の中ではゆっくりリラックスしたいよな~」と思ったのを覚えている。それが唯一、生で見た渡瀬さんということになる。どうなんだろう?これは(苦笑)。------------------------------------------------------これから、ますます円熟味を増した演技を魅せてくれるに違いないだろうと思っていた矢先の訃報。松方さんやオヒョイさんもそうだが、私が子供のころから当たり前にテレビに出ていた人が、この世からいなくなるという、この喪失感は本当に大きい。時代の流れと言っちゃそれまでだが、寂しさで一杯である。でもBS局なんかでは、毎日のように昔の2時間ドラマを放送している。新作は見られなくなって残念だけれども、これからも「十津川警部」や「夜明さん」は、テレビで活躍し続けることだろう。渡瀬恒彦さんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。そして渡哲也さんも、弟さんに先立たれて本当に辛いかと思うけども、また体調を崩さないように、そして元気になられたら、また渋い演技を魅せてくれるよう祈りたい。
2017年03月18日
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ついに明晩開催であります!1年3か月ぶりの復活!特撮マニアの方だけでなく落語ファン・講談ファンの方にもご満足いただける特別企画!是非ともご来場くださいませ!---------------------------------------------------『また帰ってきた特撮寄席』開催日…3月17日(金)会場…神保町らくごカフェ開場…18時30分 開演…19時 終演…21時ごろ?料金…(予約)2,000円 (当日)2,500円出演…神田真紅、三遊亭遊里、(司会)林田雄一予約先…らくごカフェ(メール)rakugocafe@hotmail.co.jp(電話)03-6268-9818(平日12時~18時受付)また、下記のメールアドレスでもご予約・お問い合わせを受け付けます。4890mffs@jcom.zaq.ne.jp0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp----------------------------------------------------トークショーで話す内容も考え、BGMでかけるCDもバッチリ用意し、あとは本番を待つばかり!この機会を逃すと、次はいつになるか分かりません(笑)!たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!ご予約されたほうが500円お得です。明日の日中にでも「今晩行こう!」と思い立ったら、当日料金より予約をオススメいたします!特撮ファンの方!講談ファンの方!!落語ファンの方!!!ご来場お待ち申し上げます!!!!
2017年03月16日
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今晩19時~放送のフジ『志村けんのだいじょぶだぁSP』は、命を懸けてお笑いを愛する私にとって(オーバーだな…)、涙なくしては観られない、素晴らしい内容であった。裏がWBCじゃなかったら、さぞや高い視聴率を取ったと思うが…こういうタイミングの悪さも、フジらしいという感じがしないでもない。-----------------------------------------------------実に12年ぶりの、ドリフの揃い踏み。正直言うと、放送前は「久しぶりにコントを演るというが…老醜を晒すだけなのでは?」と、もう不安で不安で仕方ない部分も多々あった。しかしOP。志村けんが店主?の居酒屋に、加藤・高木・仲本の3人が入ってきて、笑顔で語らいだした瞬間から私の涙腺は崩壊(苦笑)。往年の『ドリフ大爆笑』のコント映像、そしてお馴染の歌舞伎コントの最新作ヴァージョン。パッと見、顔色は優れなかったが、カトちゃんの台詞や動きがだいぶ元気になっていて、本当に安心して…。次に何を言うか大体知っているのに、もう大爆笑よ!そして同時に、感涙が頬を濡らすという…(号泣)。4人が勢揃いした「寝台車コント」も、往年のコントの勘を、演りながら瞬時に取り戻していく姿が格好良く、4人全員が光って見えた。本当に素晴らしかった。-----------------------------------------------------柄本明とのお馴染の至芸「芸者コント」のエピソードや、このコントが出来るまでの話などは、私も初耳だったので驚いたし嬉しいものだった。初回が見られたのも財産。「定食屋」のコントも絶品であった。意外に磯山さやかの台詞回しがナチュラルだったのも良い。やっぱ、あの人は志村御大と高田文夫先生に鍛えられてるからかね(笑)?-----------------------------------------------------他の番組だったら「待ってました!」と言うくらい贔屓のサンドウィッチマンや千鳥、ヒロシという面々に対して、初めて「今日は不必要だ!」と思ったほど(笑)。それほど、もっとドリフ&柄本明のコントやトークが見たかったし、聴きたかったというのが正直なとこ。年齢的な問題、体力的な問題、健康上の問題(高木ブー84歳、仲本工事76歳、加藤茶74歳だものね…)があると思うけども、半年に1度でいいから、定期的にコントを普通に地上波で演ってほしい。もう偏向報道(反日思想礼賛)だけの報道&討論番組とか、くだらねえお笑い番組はゴメンだ。ウンザリだ。保守も売国奴も関係なく、老若男女関係なく、全員が腹ぁ抱えて笑い転げるバラエティ番組(本来の意味)がもっと観たい。私は切に願う。
2017年03月15日
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いよいよ今週末であります!特撮マニアの方だけでなく落語ファン・講談ファンの方にもご満足いただける特別企画!是非ともご来場くださいませ!『また帰ってきた特撮寄席』開催日…3月17日(金)会場…神保町らくごカフェ開場…18時30分 開演…19時 終演…21時ごろ?料金…(予約)2,000円 (当日)2,500円出演…神田真紅、三遊亭遊里 (司会)林田雄一予約先…らくごカフェ(メール)rakugocafe@hotmail.co.jp(電話)03-6268-9818(平日12時~18時受付)また、下記のメールアドレスでもご予約・お問い合わせを受け付けます。4890mffs@jcom.zaq.ne.jp0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp----------------------------------------------------全ての特撮を愛する真紅さん、平成特撮しか知らない遊里さん、昭和東宝&円谷特撮しか語れない私(笑)の織り成す(?)マニアトークと、特撮をテーマにした講談&落語が楽しめます!私は東宝特撮のことしか話せませんが(笑)、真紅さんのオタクぶりが存分にトークで発揮されることでしょう!!久々に遊里さんとのトリオで、どこに向かうか分からない「特撮トーク」になるんじゃないかと(笑)。ご来場、心よりお待ち申し上げます!!
2017年03月13日
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昨年は「たけ平&ぼたん」両師匠の真打昇進パーティーが開かれた帝国ホテル。今年は、司師・たけ平師と並ぶほどの深い付き合いのある春風亭朝也改め春風亭三朝師匠のパーティーが開かれた。誘いを受けたのは、なんと昨年の8月(笑)。三朝師は私の仕事のシフトを把握していて「え~確か、木曜日が夜勤でしたよね?はいはい!金曜日だから大丈夫!」と、その時点でパーティーに必ず出席することが決まっていた(笑)。---------------------------------------------------夜勤が終わり、午前11時前に帰宅。顔を洗って部屋着に着替えて、さあ、仮眠だ~!と思っていた矢先に電話が。相手は林家たけ平師(苦笑)。今晩のパーティー終了後は別の用事があるので、二次会(お茶)ができないお詫びの連絡だった。律儀で素晴らしいよ、あの人は(笑)!3時間ほど仮眠をとって、17時10分過ぎに家を出て、帝国ホテル着が17時50分過ぎ。クロークにコートとカバンを預けてたら、ある女性に「どうも!」と声をかけられ、「??」と振り返ると林家ぼたん師!しかも洋装!そして、2階「孔雀の間」前に着いてからは、そりゃ~もう怒涛の挨拶ラッシュ!友人・知人の大集合状態!受付でご祝儀を渡し、記帳を済ませ、会場入口に入ると…。新真打と一朝師匠がお出迎え。単に挨拶しただけで、柄にもなく胸がいっぱいになる私…(涙)。そして、中で待ってて入ってくる方々の顔ぶれを見てこれまたビックリ!私の席から舞台正面を見ると、こんなアングル。画面左下の赤い着物の方が、司会の玉の輔師。不謹慎な例えだが、ホテルが大爆発して全焼したなら、その場で江戸の落語文化は壊滅状態に近くなるんじゃ?というほどの(笑)噺家さん&落語関係者の数!木久扇師・正楽師・小朝師・正蔵師・喬太郎師・勢朝師・馬桜師・正朝師・玉の輔師(パーティーの司会)・文蔵師・扇辰師・小せん師・彦いち師などのベテラン&中堅連から、歌奴師・一之輔師・志ん陽師・司師・小傳次師・おさん師・たけ平師・ぼたん師・萬橘師・べ瓶さんらの若手!そして読売の長井好弘さん、放送作家の和田尚久さん(パーティーの帰りに一緒にファミレスに行った)、我らがらくごカフェの青木さん、そして盟友(笑)のドージン落語・井上新五郎正隆さんと、超豪華な布陣!これだけの顔ぶれが大量に集まったというのは、やっぱり三朝師の人柄であり、落語の腕が確か(本寸法の江戸前・余計な入れごと殆どなし!)だからであろう。--------------------------------------------------------18時30分に開演…もとい!開宴(笑)。落語協会会長が仕事で欠席だったので、副会長の正蔵師の挨拶から。そのあとは、NHKのラジオで一緒だった山田邦子さんのスピーチ!そして木久扇師の乾杯の発声。その後、豪華な食事に舌鼓を打って、1時間ほどしたらお待ちかね(?)の余興コーナー!活弁士・坂本頼光さんの、全くオフレコにせざるを得ない放送禁止の「三朝師匠、真打昇進おめでとう」がテーマの「某有名ドラマの」パロディ無声映画(笑)。死ぬほど笑った、私ゃ!!続いて、落語ファンにゃお馴染み「三K辰文舎」のライブ!文蔵師匠が怖すぎる…(笑)。そして、最後は大神楽社中の鏡獅子!そして一朝師の挨拶、三朝師のお礼の挨拶と続いて…。パーティーのフィナーレ、三本〆の音頭は叔父貴分の春風亭小朝師!パーティーで挨拶をされること自体が非常に珍しいことだったそうだ。2人そろって『AKB48』の大ファンなんだそうな(苦笑)。だから挨拶してくれたみたいネ。私とたけ平師・談志家元との関係に近いような感じ(笑)?この小朝師の三本〆の前に、とあるサプライズがあって三朝師が顔を真っ赤にして喜んでいたのが面白かった(笑)。三朝師の高座のごとく、心から華やかで明るく、列席した芸人さんとお客が一枚岩になって楽しんだ豪華パーティー。本当に楽しい一夜を過ごさせてもらった。三朝師匠、真打昇進おめでとうございます!25日(土)の鈴本を楽しみにしております!
2017年03月10日
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あまりにしつこく「あの番組はなってない!」ばっかりこのブログで言い続けてると…。毎日テレビを見続けて、粗探しをしまくり、連日のように放送局にメールや電話をしつこくかけ、文句を言いまくるキチガイと同列になってしまいそうだが…。あくまで「アーカイブスが充実していて、貴重な映像がたくさんあるからこそ」のべつ文句を言う…ということをご理解いただきたい。……ご理解いただけない人のほうが多いと思うけど(涙)。-----------------------------------------------------月曜の晩に、BSジャパンで(年がら年中この局ばっか!)『ああ懐かしい!昭和のベスト演芸4』が放送された。第4弾まで来たということは、それなりに視聴者の評判がいいということなんだろう。現役のお笑い芸人4人が、好きだった芸人を5組選んでランキング形式で紹介していくという番組。「軽い気持ちで流して」見れば、非常に楽しい番組だと私も思う。特に今回は、ケーシー高峰先生がチョイス側と選ばれた側(片岡鶴太郎選)にいたのも良かった(笑)。テレ東のアーカイブスは『私の昭和史』『人に歴史あり』『なつかしの歌声』だけでなく、演芸関係の貴重映像も山のように持っている。昭和42年から43年まで、リーガル天才・秀才と、なんと若水ヤエ子(!!)が3人で司会していたテレ東元祖の演芸番組『月曜お笑いチャンネル』が残ってるのが凄い。以前にもここで書いたが、亡くなる直前の池之端の御大・柳家三亀松先生のVTRがあるんだから!昭和40年代から平成の頭まで、ずっと演芸番組(寄席中継)をやってきた局だから、下手すりゃ『なつかしの歌声』と同じくらい演芸関係の映像が残ってるんじゃないだろうか?-----------------------------------------------------しかし、私はこういうタイプの演芸番組の「貴重映像の出し惜しみ」が、心底嫌なんである。まだ歌謡曲なら、ワンコーラスでも「完結」はするから映像を途中でぶった切ることは、あっても仕方ないという気はする(私は絶対に許さないが!)。ただ「落語」「漫才」などに関しては、貴重なVTRがネタの途中で始まって、ネタの途中で終わってしまうと…。私ん中の「イライラ度合」が「『なつかしの歌声』の映像のワンコーラス切り」の1000倍は酷いのだ!だって、ホントに消化不良なんだもの(笑)!オチの部分が分からない演芸のVを見せられるのは辛いよ、ホントに。今回は「ニューマリオネット」「新山えつや・ひでや」の貴重なVTRが流れただけに、あの断片映像は本当~~にイライラした。…私だけなんだろうか?怒ってるのは。------------------------------------------------------あと、ほかの映像がまだ山ほどあるはずなのに、いっつも大体「同じ映像の使い回し」が多いのも気になる。「三球・照代」「Wけんじ」「東京ぼん太」の映像は、正直言って「また、これか!!」と言ってしまった(苦笑)。だって子供のとき、上記3組の映像は、リアルタイムで見てたんだもの。多分、たけ平師も同じこと言うよ(笑)。------------------------------------------------------もっと演芸を、頭から終わりまでじっくりと見せてくれる番組が欲しいものだ。TBSの『落語研究会』みたいな演出の堅さは要らないが(笑)、もっとアナウンサーと演芸評論家の人と2人で進行していく3時間特番なんか死ぬほど見たいもの。レギュラーで1時間番組とかが面白いかな?例えば「東京漫才特集」とかなら「トップ・ライト」「三球・照代」「てんや・わんや」あたりを4本ほど。「声帯模写特集」なら「桜井長一郎」「白山雅一」の2人を中心に「団しん也」「堺すすむ」あたりの映像をたっぷり…とか。片岡鶴八先生のVTRはあるのかな?私は見たことないんだが…。------------------------------------------------------そういや、一昨日の番組は桜井長一郎先生は出てきたが(松村邦洋選)ウチの白山雅一先生は出てこなかった。30年近く前の『爆笑ひょうたん寄席』の高座映像があるのにさ…やってほしかったなぁ!!あと「トップ・ライト」「てんや・わんや」がいないのも少し残念だった。波多野栄一先生もいなかったし。「一般的な知名度は低い芸人さん」だったとしても、演芸ファンがテレビの前で「座りションベンしてバカになる」ような(またこれだ…)貴重映像をたっぷり観たい。一部だけじゃなくて!特に白山雅一先生が観たい!私の師匠なんだから!!弟子入りした覚えは全然ないけど!!
2017年03月08日
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見よ!この真紅さんの力作のチラシを!!何をどうすりゃこんなに素晴らしいデザインを思いつくのか!?2015年12月の日比谷以来、久々に「この大企画」が帰って参りました!!----------------------------------------------------『また帰ってきた特撮寄席』開催日…3月17日(金)会場…神保町らくごカフェ開場…18時30分 開演…19時 終演…21時ごろ?料金…(予約)2,000円 (当日)2,500円出演…神田真紅、三遊亭遊里 (司会)林田雄一予約先…らくごカフェ(メール)rakugocafe@hotmail.co.jp(電話)03-6268-9818(平日12時~18時受付)また、下記のメールアドレスでもご予約・お問い合わせを受け付けます。4890mffs@jcom.zaq.ne.jp0ps388121401v2y@ezweb.ne.jp----------------------------------------------------全ての特撮を愛する真紅さん、平成特撮しか知らない遊里さん、昭和東宝&円谷特撮しか語れない私(笑)の織り成す(?)マニアトークと、特撮をテーマにした講談&落語が楽しめます!『シン・ゴジラ』から、日曜朝のフジの特撮ものやら『クレクレタコラ』、そして『ウルトラシリーズ』と…どこに話が向かっていくのか分かりませんが(苦笑)。講談ファンの方、落語ファンの方、そして特撮マニアのお歴々!是非ともご来場くださいませ!たくさんのご来場、心よりお待ち申し上げます!
2017年03月06日
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「その14」を書いたのが、2015年11月15日!2016年をまたいで、実に1年4か月ぶりの「その15」!もし、このシリーズを期待している方がおられたなら、本当に申し訳ありませんです…(苦笑)。思い出したそのときに書かないと、どんどん忘れていってしまう内容が多いんでね。--------------------------------------------------先月7日に、西新宿ミュージック・テイトの吉例企画「夏丸演芸館」に出たときの話から。その1週間前の日本橋亭『第13回・歌で綴る昭和の時代』の裏話などをした際、私は出ない声で、少しだけ談志師匠の思い出話をした。最終コーナーで、たけ平師が歌った『上海の街角で』と『熱砂の誓い(建設の歌)』、そしてトリで夏丸さんが歌った『誰か故郷を想わざる』。「この3曲は談志師匠が大好きだった歌で、舞台上では笑って司会をしてましたが、中野坂上にあったスナック「艶歌」で、談志師匠と様々な話をしたことを思い出し、胸が潰れる思いがして、涙が出そうになります…」と。たまたま私の声が、意図せず先代水谷八重子ばりの「泣き節」になってしまい(笑)、客席の皆さまが泣き顔になっていた…ように感じた。…あれ、単に声が出ない私に対する同情の顔か(爆笑)?まあ、なんでもいいや!---------------------------------------------------2008年8月6日(水)の晩のエピソードを。この日、中野の宝仙寺で赤塚不二夫先生のお通夜があり、談志師匠は参列された。あの「セレモニー嫌い」の家元が参列したというのは、よほどのことだったのだろう。その前の晩、私に「艶歌」のマスターから電話があって「明日、赤塚先生のお通夜の帰りに談志さんがウチの店に寄るから、必ず来てね」とのこと。夕方、職場のテレビで談志師匠のインタビューを見ながら「これから、この人と飲むんだ」と同僚に言ったことを今でも覚えている。慌てて駆けつけると、先に家元は店に来ていた。私が「お疲れさまです!先ほど、テレビでインタビューを見てました」と言ったら、確か「おお、そうか!」なんて言ってくれたような覚えがある。少し懐メロの話をしてたら、家元から「あのな、後でここに高井研一郎が来るから」と言われた。ご承知のとおり『山口六平太』の作者の先生であり、元は手塚治虫先生のアシスタントで、赤塚先生のサポート役もしていたお方!昨年、亡くなられてしまったが…。立川流の一員でもあり「立川雄之助」という高座名(俳優の伊藤雄之助に似てたから)もある方なので、私はド緊張!ただでさえ、家元の前だから緊張してるっつうのに!------------------------------------------------------しばらく経って、高井先生が到着。確か編集マンの方を5人くらい引き連れてやってきた。あれは、講談社の方だったのかねぇ?それまでは、私も家元の隣でパーパー喋っていたのだが、高井先生らにソファ席を譲り、カウンター席の方に移動。家元に背中を向けて座っていた。高井先生は、少しお清めのアルコールが入っていたのか、家元にいろいろ話しかけていた。私は横目でチロチロと見ていただけだったのだが、編集マンの方のガチガチに緊張しまくった表情が忘れられない(苦笑)。高井先生は、あまり懐メロのことを知らなくて、なおかつ「この店での談志は、あくまでプライベートの顔で歌を聴いて静かに楽しむ」ということも分からなかったみたい。家元に「大平(正芳)さんから金ェ借りた話をみんなにしてくださいよ!」なんて言って、家元もサービスして無理に「いつもの談志」で話していた。そしたら、家元がいい加減「いつもの談志」でいることに飽きてしまったようなのだ。そのときに餌食になったのが、この私!私ゃ無言で、カウンターで烏龍茶を飲んでいたのだが、突然、右脇腹を下から突かれた。ハッと振り返ると家元が私のことを突いている。ソファ席からスツールに座ってる私を突くんだから、そりゃまあ、下からになるわね。私 「何でしょう?」談志 「ウウ…『ダンディ気質』!」私 「『ダンディ気質』?歌うんですか?私が」談志 「(黙って横に首を振って)…作詞は?」私 「清水みのるです」談志 「作曲は?」私 「大久保徳二郎です」談志 「レコードの裏面は?」私 「轟夕起子さんの『あんな女と誰が言う』ですが」編集マンの方々が「なんでこいつは、こんなに詳しいの?」みたいなことをボソボソ小声で言っていた。…そりゃ言うだろうよ(笑)。そしたら、家元の言ったフレーズが凄かった!「これくらいの知識がなきゃあ、この店で口をきいちゃいけないンです!」だって!!高井先生以下、全員無口になってしまい(苦笑)私は慌てて「そんなことありませんから!大丈夫です!」と大声出して空気を和ませようとしたのを、今でも覚えている(汗)。この話をこないだ、たけ平師にしたら「それは談志師匠の精一杯のイヤミだぁね」と言っていた(笑)。その場はたまったもんじゃなかったが、今になって思うと「歌謡曲の知識に関して、私のことを認めてくれた」という誇らしい気持ちで一杯である。--------------------------------------------------------そのあと、全員が打ち解けて(どうして打ち解けたかは全く記憶がないんだが!)私も高井先生といろいろお話をさせていただけた。ホントに有難い思い出である。…「その16」は、いつ書くことになるんだろうか??また再来年あたりかネ(苦笑)???
2017年03月05日
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本題の追悼文に入る前に…私は長い間、この方の名前は「かまやつひろし」さんだと思って生きてきたのだが、今回の訃報を見たら…。どこも「ムッシュかまやつ(本名・釜萢弘)さん死去」と報じていたので「???」と思ったのよ。調べたら、なんと平成元年からミュージシャンとしての正式名称が「ムッシュかまやつ」になってたんだそうな!ちっとも知らなかった!(←「船徳」より)-------------------------------------------------------享年78。膵臓がんから肝臓がんになってしまったようで、本当に残念としか言いようがない。この方ほど、常に「時代の最先端の音楽活動」をしてきたミュージシャンを知らない。まさに生けるレジェンド。デビュー時は守屋浩・井上ひろしと並んで「三人ひろし」として活躍(水原弘の後釜)。ロカビリー時代の寵児として「日劇ウエスタン・カーニバル」にも勿論出演。当時はテイチクレコードの専属で、青春歌謡っぽいのを歌っていたようだ。ディスコグラフィー見たら、なんと!昭和36年に『かえり船』をカヴァーしていた(驚)!ご当人は、さぞかし嫌だったろうと推察する(苦笑)。その後、昭和40年代初頭のGSブーム時には、誰もがご存知「ザ・スパイダース」のメンバーとして大活躍!『風が泣いている』『夕陽が泣いている』などは、それこそミリオンセラーだし、傑作『あの時君は若かった』なんかや『なんとなくなんとなく』『いつまでもどこまでも』とかは、もはやスタンダードナンバーに近いし、『フリフリ』だとか『バン・バン・バン』は、いま聴いても新しい。昭和40年代後半のフォーク時代になると、これまたご存知吉田拓郎作詞・作曲の『我が良き友よ』が大ヒット!あと『はじめ人間ギャートルズ』のEDテーマだった大傑作『やつらの足音のバラード』もこの時期の作品。そして様々なミュージシャンと共演しながら、亡くなるまで全く「過去の人」「懐メロ歌手」のカテゴリーに入らずに第一線で大活躍し続けたというのは、驚異のひと言。この人を失ったというのは、音楽界にとってどれだけの損失か、分からない人もさぞかし多いのだろう…。---------------------------------------------------------ニット帽に長髪という、独特でお馴染みのスタイル。パッと見「小汚い」と言われても仕方ないようなスタイルも、ムッシュが着ると洗練されていた。やはり東京人。普通の人が真似したら、ただの乞食だものね(苦笑)。私はご存知の通り「戦前~戦中~戦後の歌謡曲」が地球で最高の音楽だと信じて疑わない超変人(笑)。だから、フォークソングには全くと言っていいほど興味がないし「貧乏臭くて嫌」と、淡谷先生のような印象しかない人間である。…フォーク世代に殺されるな(苦笑)。しかし『我が良き友よ』は、本当に傑作だと心から思う。なぜ傑作かと問われれば、かまやつさんの「感情注入の殆どない淡白な歌唱」が、あの歌を素晴らしく引き立てたからだと答えるかネ。こちら側に「イニシアチブを取らせてくれる」というのは、歌に最も必要なことだと思うし。感情過多の歌というのは頻繁に聴くと胃がもたれるよ(笑)。美空ひばりと、ちあきなおみがいい見本。歌が巧いのは当然だし否定はしないが、延々聴いてるとホント疲れる。その点、かまやつさんの歌唱はジャンルこそ全然違うが「戦前派の歌手」の料簡に、比較的近いんじゃないかと思うが…どうだろうか。-------------------------------------------------------訃報の直後、ショックのあまりコメントが出せなかった堺正章の記者会見を見た。あんなに悲痛な顔の巨匠を見たのは、初めてかもしれない。芸能の世界で、さほど人間的に好かれてない(と思われる)マチャアキだが、数少ない心からの友人がかまやつさん。かまやつさんの最期の公の場も、マチャアキの70歳記念のライヴだったわけだから、その悲しみは如何ばかりか。田邊昭知・井上順・井上尭之・大野克夫というメンバーもさぞかしショックが大きいだろう。メンバーが全員生きてるというのが、ザ・スパイダースの誇りでもあったようだから。「スパイダース葬」が検討されているそうだが、是非とも実現させてほしいものだ。かまやつひろしさんのご冥福を、心からお祈り申し上げます。
2017年03月04日
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