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番外編4 「連れ去られたミルキー」P8-P14


番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P29-P35


番外編4 「連れ去られたミルキー」P36-P42


番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.30


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『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.80


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『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


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ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.03.04
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 ところでアリスはその張り紙に書かれた意味を考えました。

[”そっくりさん大会”開催!優勝者は願いが1つかなう。]


「”優勝者は願いが1つかなう”?」とアリス。
「”そっくりさん大会”って何かしら?もしそれに出て優勝すれば本当に”願い”がかなうのかしら?」


「あーーーーー、そうだよ!”願いがかなうんだよ!”」
とニセアリスが答えたので、アリスは少しドキッとしました。
ニセアリスは自分のコピーですから、てっきり、彼女は「知るわけない!」と答えると思ったからです。

「だって、ここに書いてあるだろ?はっきりと!”願いがかなう”と……。」
ニセアリスは”ただそこに書いてある文章を読んで”、そう答えただけでした。



 「分からないなら、その辺のヤツラに聞きゃあいいだろう!」
そう言ってニセアリスは ビリッ と張り紙をむしり取ってしまいました。

「あ!
(なんて乱暴な。取っちゃいけない物かも知れないのに……。)」

 でも、しばらく考えた後、アリスも「(結局そうする方がいいかも……)」と思い始めました。
今はメモ用紙も鉛筆も持ち合わせていませんし、とにかくこの紙切れに書かれている事はとても重要だと思えたからです。それに、これはどこにでも張ってあるビラのように見えたものですから……。

 そう思って、振り返って辺りを見てみますと、横の芝生の上に同じような紙が落ちていたので、アリスは見に行きました。
まったく今のと同じビラです。風でここまで飛ばされて来たのでしょうか?
アリスはそれを拾い上げ、さっきニセアリスが破り取った紙の代わりに、そのビラを玄関に貼り付けました。

ニセアリス「これで元どうり」
まるっきり、”人事”です。






2人は道沿いにこの街を歩く事にしました。

 ここはまるで、キャンバスに描かれたような町並みです。土の色も、家の壁も、道路も、皆絵の具で描かれたような色をしていました。
デザインも丸っこい物が多く、まるでケーキの上に乗っているお菓子で出来たミニチュアのようなデザインでした。

 道路は不思議とタイヤの後などは何も無く、汚れもありませんでした。
まあ、濃い色なので、汚れがあっても見えませんが……。



それはまるで、パステルの粉でした。





 しばらく歩きましたが人の気配はありません。ここら辺りには家の数もあまりありません。田舎です。広い土地が広がっているだけです……。 
いくら歩いても空家のような家ばかり、犬や猫といった動物がいる気配もありません。
空には鳥も飛んでいません。

「ニセ……アリスさん、この辺の人は?」
「だぁーーーーーーー!!
私は”ニセアリス”じゃない!アンタが”ニセアリス”でしょうがぁーーーーー!!」
アリスは無視して、おしとやかにもう一度聞きます。まともにケンカしてはいけません。

「この辺の人は?どうしたんでしょう?」

ニセアリス「見りゃわかるだろ?!あんまり、人がいないんだよ!
たぶん、”いる”ところには”いる”し、”いない”所にはいくら探しても”いない”!!!」
「それってどういう意味なの?どこに行けば人に合えるの?」
「さあーーーーーー?でも、探してればそのうち会えるんじゃない?」

 どうやら、さっきのニセアリスの言葉「”いる”ところには”いる”し、”いない”所にはいくら探しても”いない”!!!」
はアリスを”元気づけるおまじないのような”物で、深い意味は無いようです。


 今ところ、2人は行くべき確かな方向性を持ちませんでした。





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Last updated  2007.07.09 01:57:28
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