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2005.03.19

不思議の国のアリスとニセアリス　ＡＣＴ．６７　スティック不調？　

テーマ：オリジナルイラスト・小説・漫画・夢日記etc……。(1276)

カテゴリ：不思議の国のアリスとニセアリス

ニセアリス「なぜ？スティクが使えんとですかぁ？！！！！」
アリス　　「分からない……」

　アリスはおもむろにスティックを取り出し握り締めました。
そして今一度、スティックに”お願い”してみました。

アリス　　　「うーーーーーーーーーー」

　しかし……。

何も出現しません。

　ニセアリスは悲壮感漂う顔になり、「じゃ？お食事は？ディナーーは？」と言って、ワザと芝居がかった慌て方をしました。

アリスは食べさせてあげられないのが自分のせいだと思い、少し曇った顔になりました。

あーーーー。お腹空いた！
あーーーー、ガマンできないよーーーーーーーーー！」
ニセアリスのお腹が鳴ります。

　「グーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！」

　そう言えば、もう時刻は夕方ぐらいです。あれからだいぶ経ちました。
お腹も空くし、眠たくなってきたし……。
今日はどこで眠ればいいのでしょうか？
アリスはてっきり、すぐに女王様に会えると思っていたので、そんな事は考えてもいませんでした。

　ニセアリス「あーーーーーーー、もう我慢出来ない！
かわいそうだとは思うがーーーーーーー。こんな時の為に連れてきた”非常食”を……。
ついに…………。」

　ウサギさんは急に　スクッ！　と立ち上がって、サイコロを振りました。それはニセアリスの目には”自分だけ逃げようとしている姿”に映りました。

ニセアリス「待て！！」
ウサギ　　「ピクッ！」
ニセアリス「どこへ行く！」
ウサギさんは少し振るえながら、「いえ、ここの”ホテル”を利用しようと思いましてね……」

「ホテル？！！」アリスとニセアリスは同時に言いました。

ニセアリス「……ホテルだと？」
ウサギさんのロープを引き、自分の所にたぐり寄せます。
そして口をヘの字にして顔を思いっきりウサギさんに近づけます。そして睨みます。

ウサギ　　「……こっ、ここにホテルがあるんですよ！商売人や私のような御用達、それにお客人は”無料”で利用できるんです。」

ニセアリス「”無料”だと？！！」
ウサギ　　「はい」

　第４話　完

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