不思議の国のアリスとニセアリスＡＣＴ．１３５「オツだね。」

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Freepage List

更新状況

(45)

< 新しい記事

新着記事一覧(全5352件)

過去の記事 >

2005.04.10

不思議の国のアリスとニセアリス　ＡＣＴ．１３５　「オツだね。」

テーマ：オリジナルイラスト・小説・漫画・夢日記etc……。(1276)

カテゴリ：不思議の国のアリスとニセアリス

　「お背中を流しましょうか？」と聞かれ、ニセアリスがまだ寝ボケたままでしたのでアリスは２人分「はい」と返事しました。

　メイドさん３名がそれぞれ２人と１匹に１人づつ付いて、髪の毛と背中を洗ってくれました。
ウサギさんは一応オスなので、隣にある別のお風呂場で全身の毛並みを洗ってもらっていました。思えばウサギさんが一番汚れていました。
それに、アリス達の洋服みたいにその毛並みを洗濯機にかけるワケにはいきませんので、洗うのは大変です。
一方アリス達は髪の毛と顔と足以外は服を洗濯すればあんまり汚れてません。

　メイドさん達は実に丁寧に髪の毛を洗ってくれました。アリスとニセアリスの髪の毛は量が多くて、おまけにロングで、しかも細くでやわらかいので洗いにくいハズです。でも、メイドさん達はてきぱきと洗ってくれました。
最後に頭の上に髪の毛を巻くようにしてから、タオルで止めてくれました。

　後は湯にもう一度ゆっくり浸かって体を温めるだけです。

　メイドさんは「お洋服はクリーニングしますので預かっていいですか？」と聞きました。

メイド　　「隣の部屋にお食事を用意しておきますね」
「ええ、お願いします。もう、お腹が空いてたまらないんです……。それとここの水道の水は飲めるんですか？ちょっとどうしても喉が渇いて……」
とアリスが言うと
メイドさんは「少々お待ちください」と言い、
すぐにサイダーとおつまみののったお盆を持って来てくれました。

「湯船に浮かべてお楽しみください」
そう言って出て行きました。

　アリスはすぐにサイダーを飲みたかったのだけども……。昨日の事もあるし、まだ少しメイドさんを疑っていました。
やはり、一応毒見をした方がいいんじゃないかと……。

　するとニセアリスが食べ物の臭いをかぎつけたのか、すぐに目を覚まして覚醒（かくせい）し、ガツガツとおつまみを食べ始めました。
そしてビンのサイダーをコップに移すことなくラッパ飲みしました。しかもイッキ！

　コン！
飲み終わって、ビンをお盆に置きます。
「ぷはーーーーーーー！生き返った！」

　アリスはこのお行儀の悪さに、しばしあきれ返っていました。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう