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番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


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『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.04.18
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 ビクッ!





 一瞬、背中に冷たいものが走るアリス達!





 その、影は喋りました。
























「……遊ぼうよ」






















  ドキッ!





「遊ぼうよ!」












 アリスは一緒に落ちたあのお人形の事をこれまで忘れていました。
思えば、あの時、……そう落下した直後、ニセアリスは何かを探していました。
あれはこのお人形を探していたのでしょう……。
アリスの方は、自分達の事で精一杯で、お人形の事まで頭が回りませんでした。






お人形  「おねーーーちゃん、遊ぼ!」

お人形は無邪気に両手をいっぱいに広げました。



 ……でもどうしてここにいるのでしょう?
ここはあのホテルの看板やガレキの山が斬り付けられた場所の近くです。
なんでこんな物騒な所に……?




お人形  「ねえ、ねえ、おねーーーちゃん、遊ぼ!」




 ニセアリスはジ…………っと、お人形を睨みます。



お人形  「”おねーーーちゃん”って呼び方がだめなの?じゃあ、”オバちゃん”遊ぼ!」

ニセアリス「誰が”オバちゃん”じゃ!コラ!」

お人形  「うえーーーーん!また、怒ったぁ、せっかく再会出来たのにぃーーーーー!」

ニセアリス「再会したくもない」

お人形  「ミルキータン、すっごく、さびしかったのにぃーーー!!迷子になってたのにぃーーーーー!!」



お人形  「ヒドーーーーーーい!!ヒドーーーーーーい!!わたしがどうなってもいいのね?!」

ニセアリス「オマエの未来に興味は無い!」


 お人形は今度はうるうるした目でアリスの前にやって来ました。

お人形  「さみしいよぉーーーー。寒いよぉーーーーーー。わたしもいっしょに連れて行ってくださいよぉーーーーー」

 アリスはどうしようかと迷いましたが……、連れて行こうと思いました。一応顔見知りだし……。

ニセアリスは
「ハウス!」と言って、通路の奥の全然意味無い方角を指差します。

お人形  「わたしは犬じゃ無いモン!女の子だもん!」

ニセアリス「女の子の”人形”だろ?!」

お人形  「違う、違う、女の子だもん。将来、有名アイドルになってテレビに出るんだもん」

ニセアリス「聞いてねえよ!そんな事!」

 お人形はアリスのスカートの裾をつかみ、
「連れて行ってくださいよぉ。でないとさみしくて泣いちゃう!」
と言ってアリスのスカートに顔を埋めて泣き始めました。

お人形  「うえーーーーーーん!うえーーーーーーーん!」

ニセアリス「チッ!サル芝居はやめろ!」

お人形  「ヒドーーーーーーい!ヒドーーーーーーい!
うえーーーーーーん!うえーーーーーーーん!」

アリス  「可哀想だから連れて行ってあげようよ」

ニセアリス「だめ!」

 この辺りのガレキを切り付けた者は、何でそんな事をするのか理由が分からないのでとても不気味でした。お人形をこんな危険な所に置いて行く事はアリスには出来ませんでした。

アリス  「でも、ここにいたら、あの看板を切り付けた者に出くわすかも知れないでしょ……」

ニセアリスは一瞬ニヤッ!と笑い、その後怖い表情になりました。
そしてお人形にその顔を近づけて、

「案外、コイツが犯人かもな……」

と言いました。





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Last updated  2005.12.13 05:42:50
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