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『桃ニセアリス』 登場人物等の紹介


CG集 番外編1・2


番外編3 「ミルキーとブランコ」


番外編4 連れ去られたミルキー P1-P7


番外編4 「連れ去られたミルキー」P8-P14


番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


番外編4 「連れ去られたミルキー」P22-P28


番外編4 「連れ去られたミルキー」P29-P35


番外編4 「連れ去られたミルキー」P36-P42


番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.30


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.40


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.42


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.50


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.60


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.70


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.80


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.90


『アリスの大豪邸』第2部 ACT.100


『アリスの大豪邸』第2部 ACT.110


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.115


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.04.25
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 ACT.180 「あなたって人は……」 



 朝です。



 アリス達は、昨夜は床で寝たので体中がアチコチ痛いですが、それでも深く眠れましたので、目覚めはとても良かったのです。
ただ、いつもどうりニセアリスはかなりの間、寝ボケてはいました。



 昨日は疲れて頭が回りませんでしたが、よく考えて見ると危険な事をしていました。
もし、あのナイフを持ったお人形がバケツから脱出して……、エレベーターに乗って追いかけて来たら……。

 まあ、でも何事も無くて良かったですが。






 さて、アリス達はお人形のミルキーを連れて行く事になりました。

ミルキー 「はじめましてぇ。自己紹介がまだでしたね。わたしの名前は”ミルキー”と言います。」



ミルキー 「わあ、大きなお声。びっくりしちゃう!

だって、まだわたし、自分の名前を教えてあげた記憶は無いですよ。」

ニセアリス「いつも言っとろうがぁーーーーーーーーー!!自分の事を”ミルキータン”って!」

ミルキー  「あーーーーー、そうでしたね。ニコニコ。
わたし、”ミルキータン”って呼んでくれた方が喜びます!」

ニセアリス「”牛タン”」

ミルキー  「”ミルキータン”です」

ニセアリス「”牛タン”!”牛タン”!”牛タン”!”牛タン”!”牛タン”!」

ミルキー  「ウエーーーーーーン!ウエーーーーーーン!」




ニセアリス「それになあ、前々から不思議に思っていたが、
だいだい、なんで、アタシ達について来たがるんだ?理由が分からん!」



ニセアリス「だったら1人で”暗く”ネットゲームでもしてりゃいいじゃんか?!」

ミルキー  「ウエーーーーーーン!ウエーーーーーーン!
ミルキータン、”お友達”が欲しかったの。
”お友達”いなかったんだもん」

 アリスにはミルキーの気持ちがよく分かりました。





 ミルキーは泣き顔のまま、コクコクと頷きます。

ニセアリス「なんで、友達作るのにいきなり”あそぼう”って声かけて追っかけて来るんだよ?
そんなヤツ、他にいるか?」

ミルキー「ミルキータン、お友達作るの、初めてだったから……」
と言って恥ずかしそうに向こうを向きました。

ミルキー「作り方、知らなったんだもん……」


ニセアリス「………………なあんだ、……知らないのか?

じゃあ……、教えてやろうか?」

ミルキーはうれしそうに振り返りました。





 ニセアリスはもっともらしく大げさなポーズをつけてこう言いました。
「じゃ、何にも知らない初心者君!よく聞けよ」

ミルキーは目を大きく見開いて、真剣な表情で聞いています。

ニセアリス「友達ってもんはだ……、







”金”で買うもんだ」






ミルキーは不思議そうな顔で
「お金?」と聞きました。

ニセアリス「そうだ。金だ!世の中のお友達は、皆、”金”を橋渡しとして成り立っているんだ。
友人同士でどっかに遊びに行くにも”金”が必要だ。うまいモン食うのも”金”。
映画観るのも”金”。車転がすにも”金”。とにかく”金”が必要なのさ。友達と遊ぶには。

ゆえに、現代では、”遊びたい人”が”遊んでもらう人”に金を渡すのがマナーとなっている。

私達とお友達になりたいなら……、私達に渡す”金”を用意する事だ!」

ミルキー 「お金……」

ミルキーはしょぼんとしました。そして口に指をくわえました。

ミルキー 「……」

ニセアリス「そうだ!金だ!なんだ持ってないのか?!
それならアタシ達とお友達になれないなぁーー」

ミルキー 「えーーーーーーーーーーーー?!」

ミルキーはまた泣き出しそうになりました。

ニセアリス「金だ!金だ!
よし、次、来る時までに金を用意しておけよ!

じゃ、今回はこれでおさらばだ!残念だがな……。
じゃあな!」



 そこまで言った時、後の方に、なにやら恐ろしい気配を感じました。
それは凄まじい殺気でした。







 もしや、まさか……、

 あの……”地下”の……。







 ニセアリスは全身に鳥肌が立ち、体が震えました。
それから、おそるおそる後を振り返りました。


 そこに立っていたのは……、












 まるで、











 ”大魔神”のような……、















 怒りの顔をたたえた……、

















 アリスでした。















アリス  「こんな……純真な子に……、
いったい……何を……教え込もうと……しているのかしら?」






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Last updated  2005.12.13 04:51:03
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