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番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


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小話  屋台その2  VOL.162


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特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


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『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.04.29
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ジョセフ 「あの”裏”のコースの建築そのものは私達がやりました。
かつてはその中には、私達が”普通”のお人形を配置しました。それは今では”表”と呼ばれるコースにいる人形達とまったく同じ者です。
 でも、”裏”のコースに配置した人形はよく壊れたのです。いえ壊されたのかも知れません。
ハッキリした理由は分かりませんが、よく修理はしました。
 ……それで、ある時期からは地下の全ての人形を引き上げました。それから地下区域はしばらく閉鎖されました。
 でもその後、今地下にいる”あの人形達”がホテル等の運営を始めたのです。
さっきも言いましたように、私達はまったく聞かされていない事でした」

アリス  「”裏”のコースのお人形達は態度や言葉使いがとても酷いんです。
私は耐えられそうにありません。いったい、これはどういう事でしょうか?」


もともとそのような仕様の人形かも知れませんね。それとも悪い心を吹き込まれて誕生したのでしょうか?私達の作り方から言えば、考えられぬ製造方法です。
人形というのは本来”世界を楽しくする為”に作られているハズです。
管理は直接女王様が命じた者がやっていると聞きますが……。正体は分かりません。」

アリス  「それに、あそこにいたミルキーさんそっくりなお人形はなんでしょうか?……」

ジョセフ 「あそこにミルキーそっくりなお人形がいたのですか?」

アリス  「ええ、でもそのお人形は……、その……斬り付けて来るんです。
その……、果物ナイフで……。私達も斬り付けられました。」

 ジョセフさんは大変驚きました。

ジョセフ 「”斬り付ける”?」

アリス  「ええ、人を襲うと言いましょうか……、とにかくナイフで斬り付けて来るんです」

ジョセフ 「人形が人を襲うなんて……。


今度はアリスが驚きました。

ジョセフ 「もしいるとすれば、試作品の部品が盗まれて、それに勝手に命を吹き込まれたとも考えられます。
それについては後で倉庫を見て、部品が現存しているか確かめてみたいと思います。ですが先ほど言いました通り、部品はチェックしているハズですから可能性は薄いです……」

アリス  「じゃ、あの、下にいたミルキーさんそっくりなお人形は、ミルキーさんとは直接関係無いんですね?」

ジョセフ 「そうです。……精巧なコピー品かも知れません。

 お城には多くの人が出入りしています。その中の1人が作って持ち込んだ物かも知れません。」

アリス  「まあ」

ジョセフ 「でも、さっきも言いましたようにミルキーは有名なお人形じゃありません。ミルキーは最近になってやっと完成した人形ですから。ミルキーの複製を作る理由が分かりませんね。
 近頃”お友達を作りたい”と言い出したので、少し前からお城の中を1人で遊びに行かせていました。その時に誰かに……、例えば写真を撮られたりして、そこから複製されたのかも知れませんね。
 んーーーーー、でも、おかしいですね?ミルキーを作るのにはかなり時間がかかっています。例えミルキーをモデルに制作されたものとは言え、そのコピーはいったい”いつ”作られた物なのでしょう?」

ジョセフさんはしばらく考え込んでしまいました。




 やがて再び顔を上げて、「今の所、それだけしか分かりませんね。」と言いました。

アリス  「怖いです。今度地下に落とされたら……」

 ジョセフさんは、またしばらく考え込んでから言いました。

ジョセフ 「そうだ!このミルキーを連れて行ってください。きっとお役に立てると思いますよ。」

アリス  「え?」

ジョセフ 「ミルキーは”お守り”代わりになると思います」

アリス  「”お守り”?」

ジョセフ 「ええ、そう、”お守り”です。ミルキーを連れて行けば、貴方がたは災いから逃れられると思います。」

アリス  「”災い”?地下に落とされるという事でしょうか?」

ジョセフ 「それも含めて、いろいろです。詳しくは言えませんが……。
このお城で”冒険”をするなら、ミルキーはきっとお役に立つでしょう」

アリス  「もうすでに、役に立っています!
でも”冒険”ってどういう事なのでしょうか?確かに”冒険”はしましたが……。
私達は本当は女王様に会いに来ただけです。冒険するつもりはなかったのですが……」

ジョセフ 「”冒険”とはいろんな意味でです。確かに貴方がたは”女王様に会いに来た”だけかも知れませんが……、でもこれからも、この世界ではいろんな冒険が待っています。この世界は冒険に満ち溢れているのですから。」

 ジョセフさんは両手をいっぱいに広げて、この世界の冒険の多さを表現しました。こんなにもたくさんの冒険があるんだよと……。



 でも、アリスは女の子ですし……、キチンと毎日”自分の家”に帰らせてもらえるなら冒険もいいかな?とは思いましたが………、
今は”もうたくさん”です。





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Last updated  2005.12.13 05:13:45
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