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小話  屋台その2  VOL.141


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.05.19
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 お人形は器用に長い剣を振り始めました。

 ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!ヒュン!

お人形  「遊ぼうよ」

 まず、一番手近なウサギさんの所にゆっくり歩み寄りました。

ウサギ  「あわわわわ!!!」

 ウサギさんが驚いて身をひねろうとした瞬間、あっと言う間に剣が振り下ろされ、ウサギさんの毛並みが少し切られました。切られた毛はちりじりになって空中に飛び散りました。

ウサギ  「ひえええええええええええ!!!」


 お人形は、女王様に似たロボットのような低い声になり、
「下の階ではお世話になったねえ……。」と言いました。


その後、見る見るうちにお人形は目付きが悪くなり、憎悪の念をたたえたような表情になりました。

 ウサギさんは恐怖を感じ取り、すぐさま女王様に進言しました。

「女王様!止めてくさい。僕達は正式な客人です!書簡もちゃんと持っています!」

 ところが、女王様はいきなり高笑いをしました。

「あはははははははははははは!」

 アリスは女王様が笑った意味が分からないので、ゾッとしました。どうもここにおられる女王様とは話がかみ合わないようです。
ジョセフ少年の「真実を見極める目」という言葉が頭をかすめました。
しかし、それはまだ、どういう事を伝えようとしたのかはっきり分かりませんでした。


お人形  「ぐへへへへへへ……、遊ぼうよ」

お人形は今度はアリスの方を向いて喋りました。不気味な笑い声を辺りに響かせています。

 そしてまた剣を振り始めました。ゆっくり、ゆっくり、アリスの元に近寄って来ました。


 アリスは、振り返って少し後ろに逃げました。逃げながらスティックを出しました。これを防御の武器として振りかざし、相手の剣をかわすしかありません。

 その時です!

女王   「ちょっと、お待ち!」

 その声を聞き、お人形はピタッと静止画像のように動かなくなりました。
女王様はアリスの持つスティックに目を留めたようです。



 そう言って女王様は大きく手を前に差し伸べました。
アリスは今度は24歳のジョセフさんに言われた言葉を思い出しました。

「そのスティックを盗まれないように気を付けてください。この世界では大変貴重な物です」

 アリスは渡すのを止めて、じっとスティックを握りしめました。
なんと言うか……、この女王様はすぐには信用出来ない雰囲気がありました。

 すると、それを見て取った女王様が、
「そうかい。渡さない気だね。
分かった。
ならいい。

……このお人形と遊んだ後に見せてもらう事にしよう。」と言い、
さらにお人形に向かって
「この者達が動かなくなるまで、たっぷり遊んでおあげ」と言い放ちました。

 お人形は、スイッチを入れられたおもちゃのようにまた動き出しました。
そして、先ほどと同じく、剣を大きく振り始めました。







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Last updated  2005.12.13 05:33:11
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